シロアリ対策

家の耐久性を考える時に重要なのは雨漏り、水漏れ、壁内結露、過度の湿気などによる腐朽と、シロアリなどの虫による被害であろう。シロアリ対策としてまず 大事なのは
といったところであろう。

基礎については防湿の観点からべた基礎・床下換気口なしとしており、基礎断熱については公庫推奨の内断熱方式をとっている。これは断熱の観点からは外断熱 方式より劣るわけだが、基礎外断熱の場合、断熱材がシロアリにとっての経路となり外から入りやすい環境を作ってしまう可能性が考えられる。基礎内断熱の場 合、立ち上がり部分の内側に断熱材を貼るが、T型に入り込んだところが熱橋となるのでその部分にも断熱材を貼り付ける。ある意味、立ち上がり部分は断熱さ れていないのでアンカーボルト等の結露が心配されるが、IV地区の場合はこの心配とシロアリの心配をはかりにかけて内断熱の方がいいのではという判断であ る。ちなみに昨冬のことだが、同じ工務店のとある建築現場見学会のときこんなことがあった。かなり寒い日であったが、建築中なので暖房設備も換気装置もま だついていなかったが、気密工事は終わっていた。家の中では(高気密住宅では普通使わない)石油ストーブを焚いて、人も6,7人いるという水蒸気たっぷり の状態になっており、サッシ枠(エピソード70)に結露が見られた。そのときに基礎のアンカーボルトを見せてもらったが、結露の発生は見られなかった。と いうことで、アンカーボルトの結露についてはそんなに心配しなくてもいいような気もする。

つぎに防蟻処理についてであるが、最近は化学物質排除という方向で嫌がられることも多い。そういう背景からか公庫検査も防蟻処理のチェックは甘いらしい。 確かにできることなら化学薬品は使いたくないのはもちろんであるが、ヒバの土台を使えばそれで大丈夫なんてことはありえない。ヒバだって心材じゃなければ 防蟻効果はあまりないし、心材を使ったってシロアリが通っていくことは防げないであろう。しかも根太や柱まですべてヒバの心材なんて家は作れないのである から、シロアリにとってはやっぱりおいしそうな木がいっぱいあるには違いないわけである。ということで、防蟻処理を省略することは大変勇気がいると思う。
ただし、防蟻処理によって室内空気環境が悪くなるようでは本末転倒である。とくに外張り断熱の家の場合は床下も構造材も室内と同じ扱いになるので、特に注 意が必要である。薬剤については最近は、昆虫に選択的な毒性を発揮し哺乳類に対する毒性は低いといわれているネ オニコチノド系(たばこ成分類似)が主流になりつつあり、揮発性も低く以前に比べれば安全性は高まっていると思われる。また、最近発売されたクロ チアニジンは毒物及び劇物取締法の適用を受けない普通物となっている。とはいっても絶対安全とは言い切れないので、室内空気汚染対策は必要であろう。この ためには、まず床下に24時間換気のダクトを配して排気し、床下を陰圧にするのが効果的ではないだろうか。また、気密度を上げて換気効率を上げてやれば、 外気は主に給気口からフィルターを通って入って、隙間から防蟻処理をした壁内を通って入る汚染空気の割り合いは少なくできる。



透明薬剤タケロック(ネ オニコチノイド系 クロチアニジン)使用。5年保証つき。

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