間取りについて

南入りの間取りって結構苦労する。日当りのよい南側の一部が玄関にとられてしまうからである。
防犯のため、詳細の公表は避けるが、こだわりと考え方を書いてみる。

あまり奇をてらった間取りはどうしても飽きる。最近よく「何と言うことでしょう。ここをこうするとこういう風にも使えます。」みたいな可動式とか変化でき る間取りがよく紹介されているが、一体どれだけそんな変化を使う機会があるのか?それがかえって使いにくいものになっていないのか?長年使う家だから、こ こはこういう風に使うと決めたら、それをいかに使い安く配置するかを考えた方がはるかによい。そういうことを考えていくと、結局オーソドックスな間取りへ と収束していった。我が家の間取りはまさにオーソドックス。強いて言えば、階段を廊下ではなく、LDKのキッチンよりのところに配置したことくらいであ る。これは、すこしでも2階に上がる心理的壁を取り去るためである。なかなか好評である。
高気密で24時間換気しているからといって、窓開けについて考えないというのは愚の骨頂である。計画換気というのはわずか0.5回/h。冷暖房がいらない 季節で風を通したい時に、風のある日なら換気量はこれをはるかにしのぐ。高気密にするのはあくまで冷暖房期間の防湿が第1義的であり、窓を締め切っている 時においても空気質が保証されるというのはメリットであるが、第1義的ではない。高気密住宅でも窓開けしたいときに風通しの良い間取りにしておくのは住み 心地向上のためには重要と考える。というわけで、各居室には2ヶ所以上の窓を取り付けた。しかもなるべく対角になるように。 最初はリビングと和室を続き間にしたいと考えていた。広く感じるしちょっと畳でごろ寝なんて。。。と。ところが結局振り分けにした。南入り玄関という制約 もあるが、振り分けの場合、和室を独立な客間として扱えるし、あまり散らからないので今のところ正解というのが印象。 敷地の関係で、我が家の間口はぎりぎり8500とれるということで、メーターモジュールを採用。廊下や階段がゆったりしてなかなかいい感じである。ところ がお風呂(と洗面所)だけは尺モジュールにしてもらっている。ユニットバス1616サイズで十分と判断した。ここでお風呂サイズを芯芯で 2000x2000として1616サイズを入れるともったいない(1818は少し高くなるし)。ということで、最初の設計の段階で1820x1820で提 示された。これはなかなかいい設計である。あまった180ミリで洗面所とトイレを広くすることになり、これが大正解だった。特にトイレの幅1180ミリと いうのはかなり快適である。
設計では基本的にFL+1060。最初これは結構高く感じた。でもよくよく考えてみると、この高めの設計は実に理にかなっている。まず、より明るくかんじ る。次にその下の空間が有効活用できる。よく、窓を大きくしすぎて家具を置くスペースがないとかいう話があるが、窓を高めにしておくとローチェスとなんか が置けたりする。
ベランダを何に使うか?これはもう100%物干しとふとん干しである。ベランダに椅子をおいてくつろぐ、なんて間違いなくやらなくなる。(実際広いベラン ダのマンションに住んだがこんなことをやったのは最初の数回であった。)ということで、ベランダに必要な機能としては奥行きではなく横幅である。というこ とで1000x5500の設計に。ふとんは結構干しやすい。 主に客間としての和室を1階に配置したが、間口の限られた土地だからなかなか8畳を確保できない。どうしても横幅1間半くらいが限度で普通だと6畳という ことになる。だが、6畳では大勢の人が来た時にご飯が食べられない。苦肉の策は縦に延ばして7.5畳。(実際はメーターモジュールなのでいわゆる910モ ジュールの9畳ほどの広さになる。)ただ、7.5畳という半端な畳数で半畳のたたみを入れるのはチョット。。。ということで南面の1畳半分を縁側のように 板張りに。南からの日光による畳焼け防止にもなる。先日、親戚が集まって10人ほどでご飯を食べることができたので、広さは十分と思う。押入れを1間取っ たので床の間は半間となってしまったが。。。
24時間換気のダクト等を通すために必要なパイプスペース。少しでも無駄なスペースは排除したいし、その分収納スペースは確保したい。最低限でも 500x500程度はPSとして必要ということだが、いかにも中途半端である。これをうまく生かすために1000x1000のモジュールを4分割して考え た。下の図のように、500X500をPS、500X500をキッチン収納棚、残りの1000x500を反対側の洗面所からアクセスできる収納棚とした。 棚は200ピッチでレールをつけてもらい棚板を自由に動かせるようにしてもらった。扉をつけると高いし開け閉めのためのスペースを確保しないといけないの で、ロールスクリーンにして目隠し。なかなか使えるスペースとなっている。


最近は廊下をなくしてオープンというかワンルームみたいな間取りが流行っている。高高住宅で1台のエアコンでほぼ全館の冷暖房を、ということを考えると確 かに有利かもしれない。しかし、例えば両親が泊まりに来た時とか、なるべく部屋が独立する構造にしておくと便利な場合がある。しかも各部屋からトイレに行 く時、別の部屋を通らなければいけない、なんてチョット不便。そういう意味では廊下の存在というのはそれなりに意味があるのではないだろうか。構造的にも 壁が増えて無理がない。冷暖房時には扉を開ければ(高高24時間換気のおかげで)それなりに各部屋の温度差も気にならない。また、例えば食品を扱うキッチ ンと、洗濯物を扱う洗面所の間に廊下があれば衛生的にもいいのではという気がする。ということで一見無駄に見える廊下だが、なかなか侮れない。



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