
Starknight fencer
第13章 Fight with officer
戦いはあっけないほど早く終焉してしまう。
どうやら、ランス卿とクリスが切りかかろうかと言うところにカービィたちが駆けつけ全員倒したと言うことだ。
「・・・すみませんでした。総帥。」
「いえ・・・手間を省けただけでもいいとしましょう。あ・・・彼女はクリス。理由があって私と同行しています。」
ランス卿が丁寧な言葉遣いでクリスを紹介する。
「・・・そっちの剣客は?」
「あ・・・僕はカービィ。こっちはフィンって言うんだ。」
「なるほどねー・・・案外かわいいじゃない。」
蒼のロングヘアーの少女が、カービィに向かってそんなことを言う。
「え?僕は?」
「人魚はいいんだけどさ、♂ってちょっと抵抗感ない?」
屈託のない笑顔でクリスが笑うと、カービィもつられて笑ってs舞う。
「ひ、酷いよ!それってないんじゃない!?」
「・・・俺もついそう思ったんだけどな。人魚姫のイメージが頭から離れなくて・・・」
ソルジャーまでそんなことを言うが、ランス卿はそれをたしなめる。
「そこまでにしてはどうです?まだ・・・やることがあるのでしょう?」
「・・・はい。ゆきかぜから「総帥を連れ帰れ」といわれましたので。参謀長が行方不明なら、その任は我等が引き受けます。」
ソルジャーがランス卿にうやうやしく話すと、ランス卿はうなずく。
「・・・わかりました。必ず救い出してください。無理でも・・・せめて遺品を。」
「了解。」
槍を持ち、ランス卿は一時旗艦「そうりゅう」に向かう。
「さて・・・ここまで来たんだ。ついて来てもらう。」
「あのさ・・・私は関係ないんだけど。第6管区の様子も見てきたしさ・・・帰ろうかなって思ってる。」
クリスは行きたくなさそうだ・・・それにカービィが言う。
「君はどうするの?」
「私?どうしよっかな・・・?」
「シェルドハーフェンにいても、廃人にされてしまうと思うけど?」
はっと気づくが・・・クリスは首を振る。
「そーだけど・・・面倒なのは嫌なの。」
すると、別ルートを通っていたティトとシエルが出てきた。
他の道もクーデター軍が大量にいて、状況確認が出来ず第6管区はほとんど焼き払われ生存者の一部は軍用輸送船で南方大陸に逃げたと言う。
クリスはふうとため息をつくと、カービィの法を向いて言う。
「けど・・・やっぱりかわいい人と戦うってのもいいかもね。クーデターには私怨もあるし、一緒に行くよ。一泡吹かせたいの。」
「あ・・・お姉ちゃん、僕は!?」
「ティトは盗み癖があるからなぁ・・・」
いたずらっぽくクリスが言うと、ティトはわざとらしくうつむいている。
「あーあ・・・」
「弟に抱く感情とさ、かわいいの見つけた感情って別物だとおもうんだよね。ティトも大好きだから・・・ね?」
あっさりとティトは機嫌を直してくれたようだ。
「済んだら行くぞ。」
「どこに?」
「シェルデイア統合軍軍令部。」
海軍、海兵隊と空軍の3軍を統括する場所・・・そこにそうりゅうが捕まっているとソルジャーは読んだ。
「ありえる話だけど・・・警戒しないと。罠張ってるかも。」
「ああ。」
ティトが罠を危惧したが、ソルジャーは切り抜ける自身があるようだ。
「さ、行こう?」
真っ先にシエルが軍令部に向かい、他の人もそれに続いていく。
「・・・あっけないものだ。」
クーデター首謀者、ヴィンセントは協力者のフォルオールに微笑みかける。
「まぁ、そうですな。」
「シェルディア海軍ももろいものだ・・・この程度で制圧できるとは。」
「甘く見ないほうがよろしいかと。」
「解っている、フォルオール・・・貴様は今後ともひいきにさせてもらおう。」
軍令部の真上から、2人は怪しい笑みを浮かべている・・・
「・・・ねぇ、あきらめていーですかー?」
クリスがそんなことをいうのも無理は無い・・・目の前には敵の将校がいる。
「ダメだよ、お姉ちゃん。やるといったんだから最後まで。」
人数は8人。クーデター軍が4人とヴェルガンド軍が4人というところだ。
「そろってご苦労だな・・・シェルディアクーデター軍とヴェルガンドの将校が。」
ソルジャーが挑発的な態度で、相手に向かっていく。
「・・・第17艦隊提督のソルジャーだな。後ろのは部下と言ったところか。」
「悪い、こいつらは単なる連れだ。黙って通せ。」
「その言葉は我等に通用しない。通るものあらば死をくれてやる!」
その途端、いきなり双剣を持った将校がソルジャーに切りかかってきた。
すぐにカービィがソルジャーの前に立ち、剣で受け止める。
「こいつぁ大物だ。グリフィンか。」
「殺せるつもりでいるのか?」
「目の前の剣客が、あんたを斬りたいとうずいてるみたいだから俺は別のを相手にしてやるよ。2対1などやりたくないんでね。」
「ふん・・・律儀な奴。」
ソルジャーはクーデター軍の将校に狙いを定め、軍刀を引き抜いて向かっていく。
将校は軍刀で軍刀を受け止めるが、その途端に榴弾砲で殴られてしまう。
「動きが鈍いな。シェルディア海軍の名前が泣くぞ!」
「何を・・・!」
敵の将校は怒ると、背中のホルスターから17式機銃を引き抜き乱射する。
すかさず射線から身をかわし、ソルジャーは榴弾砲をぶち込む。
「ぐっ・・・!」
「身の程は知っておくんだな。」
すかさず軍刀の柄で殴りつけて、敵の将校を気絶させてしまう。
クーデター軍も元は友軍・・・多少の遠慮だろう。
「終わった。お前達、加勢するか?」
「いらない。」
ティトとシエルは2人がかりで将校を相手にしている。
「ってか、1人あまってるから支援してきてよ。お姉ちゃんを。」
「姉なのか?」
「姉代わりなの。」
シエルが答えながら、ヴェルガンド軍将校の剣を受け止めている。
「・・・わかった。面倒かけさせやがって!」
ソルジャーがすぐにクリスの支援に向かうと、将校が剣を構えていた。
「ふん、よそ見している暇があるのか?」
強い衝撃がシエルに襲い掛かり、あっけなく吹き飛ばされてしまう。
さすがは将校・・・腕前が一段違う。
「・・・いたた・・・!」
シエルがあえてゆっくり起き上がろうとすると、将校が近づいてくる。
「止めだ。喰らってもらう!」
将校が剣を振り上げた刹那、その剣が一瞬で盗まれてしまう。
振り下ろしても手ごたえがなく、逆にシエルがすれ違いざまに切り裂いていた。
「かはっ・・・な・・・なぜ・・・!?」
「僕が盗んだのさ。鈍いねー♪」
自分の身長と同じくらいの剣を、ティトが悠々と持っていたのだ。
振り下ろす前に盗み、体制を崩したところでシエルが切り裂く連携プレイだ。
「・・・くっ!素早い・・・!」
「あっはは♪まだ捉えらんないのー?」
2人がかりで将校はクリスを負うが、すばしっこく一撃すら加えられない。
クリスはあえて逃げることに専念し、その間に誰か救援に来ることを待っていたのだ。
「僕が相手にするよ、そっちは。」
「ありがと。がんばってね♪」
フィンの頬にクリスがキスすると、小銃を構える。
「・・・嫌いな奴だな。ノリの軽い刺客ってのは。」
クーデター軍将校も槍を構え、臨戦態勢に入る。
が・・・クリスは恐怖というものをまったく感じていないかのような口調で答える。
「お褒めの言葉、ありがと。けど、私はあんたが大っ嫌いだから。」
その途端、クリスはすばやく将校の目の前に踏み込むと小銃で相手を殴りつける。
「ぐっ!?」
吹き飛ばされた将校が立ち上がると、クリスが空中で小銃を構えている。
すかさず将校が槍を突き出すが・・・クリスは槍の穂先の上に載っている。
「甘いって言ってるじゃない。終わりね。」
すかさず小銃の引き金を引き、クリスは将校を倒す。
「・・・早すぎる。つまらない・・・」
「あー・・・・いいなぁ。」
「いいなぁって・・・カービィ、敵は?」
「あ、いたんだ。」
忘れ物を取りに行くような口調で、カービィは剣を構える。
しっかりと敵将校の双剣を受け止め、はじき返す。
「いいなぁ・・・って、何が?」
「キス。」
「それだけ?戦ってよ!見てると危なっかしいから!」
フィンがカービィを注意するが・・・その後ろに敵の将校がいる。
「フィン、後ろ!」
「あ・・・!」
敵の将校が軍刀を振りかざし、フィンはすかさず剣を引き抜き受け止める。
が、将校はガードがあいた腹を蹴り飛ばす!
「わあっ!」
「フィン・・・ちっ、どうした!?」
手の空いたソルジャーが、軍刀を抜いて向かってきた。
が、ソルジャーの後ろにもクーデター軍の将校が軍刀を構えて向かってくる。
赤い髪の毛に黒の瞳。軍服は海軍のものだ。
「黙ってろ!」
ソルジャーがすかさず榴弾砲で受け止め、軍刀を突き刺すが・・・クーデター軍将校は防刃の軍服を着ているため軍刀の刃が通らない。
「提督の手段はお見通し・・・ってわけだ!」
「俺の奥の手はそれだけだとおもうな!」
すかさず軍刀を逆手に持ち替えた途端、将校は鞘で軍刀を叩き落とす。
そして、すかさず足払いをかけて ソルジャーを転倒させる。
「・・・お前かよ、セフィン・ウィスリード!」
「甘かったな、ソルジャー・・・俺は分けありでこっちに付かせてもらう。」
すかさずセフィンが軍刀を突き刺そうとするが、ソルジャーは横に転がって交わす。
すぐに立ち上がって榴弾砲を構えると、倒した将校から剣を奪う。
「負けに付くとはどういう了見だ!?」
「勘違いするな。貴様とは親友だが・・・それ以上に裏切りたくないものがある。」
「何!?」
セフィンの軍刀を、すかさずソルジャーが剣で受け止める。
「いたた・・・」
「なっさけないなぁ。武器しか違わないじゃない。私が倒したのと。」
クリスが将校の後ろに立ち、挑発するような声で言う。
すかさず将校が後ろを振り向いて軍刀を振りかざすが、クリスは小銃で受け止める。
「こっちこっち!」
フィンが剣の柄で殴りけると、すかさず蹴り飛ばす。
将校は壁にぶつかるが・・・すぐに起き上がる。
「・・・とどめ刺しちゃえばいーじゃん。」
「君は刺客だけど、僕は剣客だからね。後ろから戦って倒してもそれは勝利じゃない。」
「あーあ、お堅いことで。好きにすれば?」
クリスはヴェルガンド軍の将校相手に向かっていくと、フィンは剣を構える。
すかさずクーデター軍将校は踏み込んで軍刀を振りかざすが、フィンはかるくそれを交わす。
「くっ・・・逃さんっ!!」
壁の端にフィンを追い込み、将校は軍刀を構える。
「・・・悪いけど、終わるよ・・・僕はともに歩きたい人がいるんだ・・・その人のために、生きなきゃいけないんだから!」
振り下ろされた軍刀を受け止め、すかさずフィンが一閃する。
ひざを突いて将校が倒れこんでしまう。
「・・・何!?」
「・・・僕はカービィと一緒にいたい。それだけなんだ・・・!」
剣を鞘に収め、フィンはカービィを追う。
とどめは刺していない・・・戦闘不能にするだけの重傷を与えただけだ。
CB「そうりゅう」
「・・・あのヘリ、何でここに!?」
ゆきかぜが気づくと・・・艦尾の飛行甲板にUH-60シーホーク対潜哨戒ヘリが到着した。
すぐにゆきかぜはエレベーターに乗り、1階に下りると艦尾まで走る。
「・・・総帥!?どうして・・・」
「クーデター軍の兵士を脅して、ここまで来たんですよ。」
何とか救出作戦が終わったと言う報告を聞き、ゆきかぜは安心する。
「よかったぁ・・・」
「ですね・・・ですが、ソルジャーさんは仲間を連れて軍令部に切り込み、参謀長を救出に向かいました。」
「え・・・!?い、今すぐ行くよ!私もヘリの操縦できるし!」
大慌てでゆきかぜは兵士を追い出すとシーホークに乗りこむ。
ソルジャーの救援に向かうためだ。
「・・・私は連合艦隊の指揮をとり、艦隊を逃せと?」
「そう、お願い!」
「わかりました。それも総帥の任務ですし・・・」
ランス卿が艦橋に向かうと、ゆきかぜはシーホークに7.7mmガトリングを積み込み出撃する。
クルー2人を伴っての出撃。急ぐ必要がある・・・
続く