■SNK格闘ゲームの歩み


SNKがはじめてアーケード市場に格闘ゲームを投入したのが、1991年にMVSで発売した「餓狼伝説〜宿命の闘い〜」だ。ザ・キング・オブ・ファイターズ(以下KOF)2000を発売した2000年でちょうど10年になる。SNKがこの期間に発売したKOFシリーズ・餓狼伝説シリーズ・サムライスピリッツシリーズ・龍虎の拳シリーズ・月華の剣士シリーズは多くの人にプレイし、そして愛されてきた。ここではネオジオで発売してきたSNK格闘ゲームの10年、いかにしてSNK格闘ゲームはこれほどまでに多くのファンを獲得できたのか、などを追っていこうと思う。

随時、追記予定


ここからすべてははじまった・・・「餓狼伝説」
 
 91年はまさに格闘ゲームブームの幕開けの年だ。先駆者カプコンが世に送り出した「ストリートファイターU」(以下ストU)が大ヒット。そんな最中にSNKが同年に世に送り出したのが、「餓狼伝説〜宿命の闘い〜」だ。ネオジオシステム用として開発されたこのタイトルはストUと違い、対戦を意識したつくりではなく、むしろ1Pプレイを重視したつくりになっていた。そのため、大ヒットまでには至らずも大きなキャラクターでもスムーズに動かせる・迫力あるサウンドなどネオジオシステムの性能を世に知らしめる大きな役割を果たした。
▲このゲームが後のSNKゲームに影響を与えた
 
 
SNKのすべてと言っても過言ではないネオジオ
 餓狼伝説が発売された翌年の9月、SNKは新たな格闘ゲーム「龍虎の拳」をリリースする。画面のほぼ全体を覆いつくすキャラクターたち、大迫力のサウンド、緻密なストーリー展開など、それまでの格闘ゲームにはない新たな可能性を格闘ゲーム業界に示した。
そしてこの「龍虎の拳」を皮切りに、ゲームデータが100メガを超えるシリーズに「100メガショック」と銘打ってシリーズ化していく。100メガという当時の家庭用ゲームソフトのおよそ10倍以上の容量で作られるゲームの迫力、「100メガショック・ネオジオ」から始まるCM効果などが功を奏し、またたくまにネオジオは世間に浸透していくのだった
それから約3ヶ月後の12月には餓狼伝説の続編「餓狼伝説2〜新たなる闘い」をリリースする。そして翌年9月には再調整・キャラクターの追加など様々な要素を盛り込んだ「餓狼伝説スペシャル」がリリースされる。それまた翌年には「龍虎の拳2」と、SNKは立て続けに格闘ゲームを発売し「餓狼伝説」「龍虎の拳」はSNKゲームの看板タイトルに成長していく。
 
 
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SNK格闘ゲーム人気を支えた5つのシリーズ
 
■餓狼伝説シリーズ

SNK格闘ゲームの基礎を築いたシリーズ。
奥行きある2ラインバトルを採用し、ストUとはまた違った面白さを獲得した。2より超必殺技が採用された。
■龍虎の拳シリーズ

超必殺技を格闘ゲームで初めて採用したシリーズ。
そのほか、画面のズームイン・ズームアウトや体力・気力ゲージを増やせるミニゲームなど様々な要素を盛り込んだ。
今や格闘ゲームでは当たり前のダッシュやバックステップもこのシリーズが初だ。
■サムライスピリッツシリーズ

それまでの格闘ゲームに武器を導入。連続技などを一切廃止し、一撃必殺の爽快感を重視し大ヒットしたサムライアクションゲーム。時代設定も従来のシリーズとは違い過去(江戸時代)に設定。BGMも独特なものでプレイを面白くさせてくれる。他シリーズよりもキャラクターの個性が強いのも魅力。
■ザ・キング・オブ・ファイターズシリーズ

チームバトルという当時の格闘ゲームにはない要素を盛り込んだ大ヒットシリーズ。餓狼や龍虎、サイコソルジャーなどからも参戦し、まさに夢の対戦が実現した。オリジナルキャラクターで主人公である”草薙京”、そのライバルであり次作から登場の”八神庵”などキャラクター人気もシリーズを支えている要因のひとつでもある。
■月華の剣士シリーズ

剣術アクションではあるが、開発陣はサムスピシリーズとは別で、龍虎チームが担当しているため、グラフィックが緻密で綺麗。豪快なアクションのサムスピとは違い、操作感は軽い感じを受ける。初登場時からキャラクタータイプが複数存在し、またそのキャラクターの魅力もより一層磨きがかかっている。
 
上記の5つのシリーズのほか、1995年には風雲シリーズも2作品登場している。
 
 
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SNK格闘ゲームの集大成”ザ・キング・オブ・ファイターズ2000”
 
 1994年に登場して以来、毎年夏にアーケードに登場する恒例のシリーズになった「ザ・キング・オブ・ファイターズ」シリーズ。それは、1999年まで続き「ザ・キング・オブ・ファイターズ'99」が登場した翌年、「ザ・キング・オブ・ファイターズ2000」をアーケードに投入する。それまでのSNKゲームに登場したキャラクターが総出演。かつて、ネオジオのイメージキャラクターを努めた「Gマント」などマニアックなキャラクターも出演し、SNKはこのとき自ら開発できるのは最後であるかもしれないと悟っていたのだろうか、まさにSNKゲーム、SNKという企業の集大成とも言えるべき出来であった。
 翌年には続編である「ザ・キング・オブ・ファイターズ2001」も登場しているが、これは主に開発を韓国の企業が行っており、すべての開発を行っているのは正真正銘この「ザ・キング・オブ・ファイターズ2000」が最後である。ちなみに、「ザ・キング・オブ・ファイターズ2002」以降、SNKの知的所有権をすべて引き継いだプレイモア(現SNKプレイモア)が開発している。
 
 
 

これらのシリーズには、格闘ゲームで初登場している要素がたくさんある。「超必殺技」「チームバトル」「武器」「キャラクタータイプの選択」「挑発」「ダッシュ・バックステップ」などがそれだ。もうひとつ、SNK格闘ゲームで忘れてはならないのがキャラクター。SNK格闘ゲームに登場するキャラクターは大変魅力があり、個々にファンがたくさんいる。そんな魅力的なキャラクターもSNK格闘ゲームの顔と言えるだろう。たくさんのファンを抱え、すばらしいゲームを世に送り出してきたSNKだが、2001年10月31日、業績不振により倒産することになる。このとき、10年に渡るSNKの格闘ゲームの歴史に幕が閉じられた。

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2005.5.17