幸福(しあわせ)  LE BONHEUR
★★★★☆  テレビ放送
内容
アニエス・ヴァルダ監督が女性ならではの観点から、日常生活の中に見え隠れする「幸福」の概念を問いかけた異色の恋愛ドラマ。二人の子どもにめぐまれて幸せな生活を送る夫フランソワと妻テレーズ。何不自由ない生活の中で、フランソワは偶然知り合った女性エミリと恋に落ちる…。モーツァルトの調べと鮮やかな色彩の映像によって、男女それぞれのエゴイズムを印象的に描いた一作。(from:NHKBS)
ドラマ(カラー)
1964年/フランス
監督 アニエス・ヴァルダ
音楽 ジャン=ミシェル・デュファイ、W・A・モーツァルト
出演
ジャン=クロード・ドルオ(フランソワ)、クレール・ドルオ(テレーズ)、マリー=フランス・ボワイエ(エミリー)
幸福(しあわせ)
感想
監督は「落穂拾い」のアニエス・ヴァルダ。ドキュメント風のドラマ。庶民的なファッションやインテリア、ポスターなど、映るものがすべてさりげなくお洒落。艶のないマットな映像が優しくて美しい。「妻と愛人の二人を愛して2倍幸せ」とほざくフランソワ。結末もそれでいいのか?と思ってしまうほど、男にとっては都合が良すぎるハッピーエンド。泥沼な愛憎劇になるかと思いきや、全編ずっとのんきで平和ムードで、悩み事なんて忘れてしまえそうで、癒やされる不思議なテイストの作品。彼の子供たちのジズーとピエロが可愛い。

しあわせ色のルビー A PRICE ABOVE RUBIES
★★☆☆☆ 劇場
内容
厳格なユダヤ教の主婦が宝石商の仕事を始めてから自由奔放に
ドラマ
1998年/アメリカ:イギリス
監督 ボアズ・イェーキン
音楽 レスリー・バーバー
出演
レニー・ゼルウィガー、クリストファー・エクルストン 、ジュリアナ・マーグリーズ、アレン・ペイン、グレン・フィッツジェラルド、キム・ハンター、ジョン・ランドルフ

感想
厳格なユダヤ教社会で育った女がユダヤ教の学者と結婚して男児を出産するが、子供の割礼、厳粛な生活を強いる夫、ユダヤ教の女なら当たり前とされるが今時の女から見ると酷い男尊女卑世界で厳格な戒律に縛られた生活。女は子供と夫を捨てて(しきたりを壊す者として排除されたとも)閉鎖的社会のユダヤ教コミニュティーから出ていく。ユダヤ社会の保護も受けられなくなるが本当の自由も得る。ユダヤ社会で主人公は「悪」だが私から見ると彼女はそんな仕打ちを受ける程の罪人でない。不安定になった精神をちゃんとケアしてあげればコミニュティーにも適応していたに違いない。宗教は根が深いのであれこれ言うべきではいが『小説「聖書」旧約編』(ウォルター・ワンゲリン著)を読んで思ったのは、神は人に対しとても厳しい。特に女に厳しい。盗賊に襲われた男が妻を置き去りに独り逃走して助かるという話で妻は盗賊に何日も犯されて死ぬ。また別の話では戦いに勝つ為、神に一番自分の大切なものを捧げると誓い戦いに勝つが、大切なものが自分の娘だと判り、娘は神への生贄にされる…と女は散々で男尊女卑も甚だしい。観た後そんな宗教批判をしたくなる作品。

しあわせな孤独 ELSKER DIG FOR EVIGT
★★☆☆☆ テレビ放送
内容
結婚間近で事故に合い、半身不髄になったヨアヒム(ニコライ・リー・カース)。ヨアヒムの事故の加害者の夫で、彼が入院中の病院の医者ニルス(マッツ・ミケルセン)は、妻が起こした事故の責任から、被害者たちの力になろうとする。絶望感で心を閉ざしたヨアヒムに拒絶され、傷付いたヨアヒムの婚約者セシリ(ソニア・リクター)は、頼れる者もいないのでニルスに相談するようになる。優しいニルスは、彼女の支えになろうとするが…。
ドラマ/ロマンス(カラー)
2002年/デンマーク
監督 スザンネ・ビエール
音楽 イェスパー・ヴィンゲ・レイスネール
出演
ソニア・リクター、マッツ・ミケルセン、ニコライ・リー・カース、パプリカ・スティーン、スティーネ・ビェルレガード
しあわせな孤独

感想
ドグマの手法で撮られた作品にしては、音楽も入っていたり(あまりセンスのイイ音楽ではないが)、手持ちカメラ特有の手ぶれもほとんどなく、映像処理されたシーンも多少あって、ラース・フォン・トリアーが提唱するドグマ方式の作品が苦手な人にも取っ付きやすいものとなっている。幸せな家庭1つと、カップルが、一つの事故で崩壊してゆく様が、ドラマチックな演出は排除されて、淡々と描かれている。でも一番不幸なのはやはり身体の自由も未来も奪われたヨアヒムで、セシリやニルス、彼の家族の不幸なんてまだまだささやかなものに思えてしょうがない。被害者の女性に最初は同情と責任の負い目から、彼女の助けになろうと献身的に何でも奉仕する内に彼女に夢中になってゆき、家庭と彼女の板挟みで苦しむニルスを演じたマッツ・ミケルセンが、魅力的でイイ。

幸せになるためのイタリア語講座 ITALIENSK FOR BEGYNDERE
★★★★☆ 劇場(シネスイッチ銀座)/テレビ放送
内容
妻を亡くしたばかりで新任牧師としてこの町を訪れ、ホテル暮らしをするアンドレアス(ベアテルセン)、そのホテルのお人好しなフロント係ヨーゲン(ガンツェラー)、サッカー選手を挫折してレストランで働くヨーゲン親友のハル(コールンド)、その店のウェイトレスをするイタリア人のジュリアはヨーゲンへ秘かに想いを寄せている。パン屋の店員オリンピア(ストゥーヴェルベック)は偏屈な父親と暮らすが、失踪した母親が中毒患者だったために生まれた時から障害をもってしまった為、とても不器用で失敗ばかりしている。美容師カーレン(ヨーゲンセン)はアルコール依存症の母を抱えていた。そんな彼らは市の主催する週に一度のイタリア語初級講座で顔をあわせる事に…。
ドラマ/ロマンス/コメディ
2000年/デンマーク
監督 ロネ・シェルフィグ
音楽
出演
アンダース・W・ベアテルセン、ピーター・ガンツェラー、ラース・コールンド、アン・エレオノーラ・ヨーゲンセン、アネッテ・ストゥーヴェルベック、サラ・インドリオ・イェンセン
幸せになるためのイタリア語講座

感想
「ドグマ」作品では初の女性監督作。デンマークの作品というとラース・フォン・トリアーが監督したオカルトTV作品「キングダム」や「奇跡の海」「ダンサー・イン・ザ・ダーク」などの重苦しい作品しか思い浮かばないが、こういうコミカルで心暖まる作品もあるのだ。不器用だけど一生懸命に生きる平凡で等身大な彼らにすごく共感できた。「ドグマ」って地味でちょっととっつきにくい…というイメージがあったのがこの作品で吹っ飛んでしまった。ドキュメントっぽい手法がかえって新鮮でリアルなのでその心情がより感情移入できる。

幸せの1ページ  NIM'S ISLAND
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
ジョディ・フォスターが、意を決して南の孤島へ旅立つ引きこもり作家をコミカルに演じた冒険ファンタジー。共演は名子役アビゲイル・ブレスリンとジェラルド・バトラー。ウェンディー・オルーのベストセラー児童書『秘密の島のニム』の映画化。ヒーローが活躍する冒険小説で人気を得たもののメンタル面で大きな問題を抱える女性作家が、ひょんなことからメル友となった少女のSOSに促されて一念発起、南の孤島へと旅立つが…。演技派のオスカー女優ジョディ・フォスターが、極度の潔癖症&対人恐怖症の作家をコミカルに演じ、名子役とともに大自然の中でワイルドなアクションにも挑戦。(from:IMAGICA BS)
ファミリー/アドベンチャー/コメディ(カラー)
2008年/アメリカ
監督 ジェニファー・フラケット、マーク・レヴィン
音楽 パトリック・ドイル、エンディング:U2「Beautiful Day」
出演
ジョディ・フォスター、アビゲイル・ブレスリン、ジェラルド・バトラー、マイケル・カーマン
幸せの1ページ
感想
ジョディ・フォスターと「リトル・ミス・サンシャイン」のアビゲイル・ブレスリン主演の南の無人島を舞台にした冒険ファンタジー。最初は外出恐怖症の女性作家が自分の作品を現実と混同しているのかと思って見ていたら、実は彼女の作品のような生活を送っている娘が、彼女とメールのやり取りをしている…という現実だったというのに気が付かされるトリックはなかなか面白い。しかし、ジョディ・フォスターもジェラルド・バトラーもあくまでも脇役で、主役は無人島で一人、仲間の動物たちと父親が帰ってくるまで頑張る…というアドベンチャー作品。まあ悪くはないのだが、子供騙しのようなストーリー展開で期待していた割には普通のファミリー向け作品。挿入曲にトーキングヘッズ、エンディングにはU2が使われていてグッド。監督はジェニファー・フラケット、マーク・レヴィン夫妻。

しあわせの隠れ場所  THE BLIND SIDE
★★★★☆  テレビ放送
内容
ある家族との出会いによって埋もれていた才能を開花させ、NFLで活躍するプロ・フットボール選手となったマイケル・オアーの実話を映画化した感動ドラマ。不幸な家庭事情から寝る場所もなかったマイケルを見かね、自宅に招き入れた裕福な一家の夫人リー・アン。心優しいマイケルを見込んだ彼女はやがて彼の後見人となり、あらゆる面で温かくサポートしていく。サンドラ・ブロックが見事アカデミー主演女優賞を受賞した。(from:NHKBS)
ドラマ/スポーツ(カラー)
2009年/アメリカ
監督 ジョン・リー・ハンコック
音楽 カーター・バーウェル
出演
サンドラ・ブロック、クイントン・アーロン、ティム・マッグロー、キャシー・ベイツ
しあわせの隠れ場所
感想
サンドラ・ブロックがこの作品で2009年アカデミー主演女優賞を受賞しているだけあって、人情味溢れるセレブ主婦をコミカルに演じていていい。特にマイケルの最初の試合への助言が笑えて楽しい。彼女の夫や美人の娘、体は小さくともマイケルの敏腕マネージャーぶりを発揮する末っ子の息子S・J、マイケルの家庭教師のキャシー・ベイツなど脇のキャラ総てがいい味を出している。サンドラの金髪姿は最初、誰だか分からないほどのイメチェンだったが、エンディングで納得、実話の実在の人たちが出てきて、サンドラが演じた女性も金髪だった。監督は「オールド・ルーキー」のジョン・リー・ハンコック。

幸福(しあわせ)のスイッチ  
★★★☆☆  テレビ放送
内容
東京のデザイン会社で働く新人イラストレーターの稲田怜は、実家の電器屋で儲けにもならない仕事ばかりを引き受ける父・誠一郎に反発して上京。しかし現実は厳しく、上司と衝突して会社を辞めてしまう。そんな時、高校生の妹・香から、長女の瞳が倒れて入院したと知らせがあり、怜は実家のある和歌山に帰る。だが、入院していたのは骨折した誠一郎だった。やむをえず、怜は父の代わりに電器屋を手伝うことになり…。(from:NHKBS)
ドラマ(カラー)
2006年/日本
監督 安田真奈
音楽 原夕輝
出演
上野樹里、本上まなみ、沢田研二、中村静香、林剛史、深浦加奈子
幸福(しあわせ)のスイッチ
感想
虹の女神 Rainbow Song」の時よりももっと不機嫌な樹里っぺが炸裂するUターンドラマ。外面はイイけど家では母に苦労ばかりかけた末に母を早死にさせたと父に反発するヒロインが東京暮らしをしているところで余儀なく帰郷させられて父親の代わりに父の仕事をするようになって、次第に村の人々と関わるようになって自己中だった考え方から他人の事を考えられるように成長していく人情ドラマ。ずっと怒ってばかりの彼女が次第に他人の事を考えられる優しい心が持てるようになっていく姿が自然に描かれていて見ているこちらも素直な気持になれる。田園が広がる田舎風景も美しく、小さな個人経営の電化店が地域の人々の痒い所に出が届くような支えになっているのがイイ。何かと損得尽くしで成果主義ばかりを追求される世の中で忘れていた慈愛の心というのを思い出させてくれた。しかし樹里っぺ、ノーメイクだったり吹き出物が出てたりと美人が揺らぐほど普通の女の子を演じている。また、沢田研二の往年のスターを全然感じない普通のオッサンっぷりも上手いし本上まなみの癒し系キャラも不機嫌なヒロインと相俟ってイイ味を出している。

幸せのちから  THE PURSUIT OF HAPPYNESS
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
ホームレスから億万長者へ!アメリカンドリームを実現した実在の人物クリス・ガードナーの半生を基に描いた超感動作!父と子の愛と希望に満ちた真実の物語。ウィル・スミスが初の親子競演している。
ドラマ(カラー)
2006年/アメリカ
監督 ガブリエレ・ムッチーノ
音楽 アンドレア・グエラ、「明日に架ける橋(Bridge over Troubled Water)」
出演
ウィル・スミス、ジェイデン・スミス、タンディ・ニュートン、ブライアン・ハウ
幸せのちから
感想
バッドボーイズ」「ワイルド・ワイルド・ウエスト」「インデペンデンス・デイ」のウィル・スミス主演、競演は「M:i-2」のタンディ・ニュートン。失業中の父親と小さな息子のドラマの現代版「クレイマー、クレイマー」みたいなものかと思ったが、子供は聞き分けの良いいい子で、家庭問題よりも失業者とセールスマンの厳しさを描いた作品。クリストファー少年が可愛い。しかし、ウィル・スミスってイマイチ好きになれない。また、今のアメリカン・ドリームの現状を描いているが、厳しい状態がほとんどなので見ていて辛い。サイモン&ガーファンクルで御馴染みの「明日に架ける橋」が挿入歌で使われていて印象的。

しあわせの法則  LAUREL CANYON
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
ローレル・キャニオンの実家でふたりだけの生活を始めようとしていたサムとアレックス。しかし、2人で暮らすはずだった家では、音楽プロデューサーの母、ジェーンがアルバム制作中だった。戸惑いながらも好奇心から今までに体験したことのないミュージシャンたちの世界へ足を踏み入れたアレックスの心は、危険な方向へと向かっていく…。(from:FOX+)
ドラマ/ロマンス(カラー)
2002年/アメリカ
監督 リサ・チョロデンコ
音楽 クレイグ・ウェドレン
出演
ケイト・ベッキンセール、クリスチャン・ベール、フランシス・マクドーマンド、ナターシャ・マケルホーン
しあわせの法則
感想
結構豪華なキャストなのにクリスチャン・ベールは真面目なままでナターシャ・マケルホーンとどうにかなりそうでならないし、世間知らずだったケイト・ベッキンセールは奔放な夫の母フランシス・マクドーマンドに感化されてヒッピー的生き方に突き進んで行くのかと思ったら、ブチ切れた息子に攻め立てられて、あっさり反省してフランシス・マクドーマンドは大人しく引っ込んでしまうし…。ラストは色々描きまわされたクリスチャンとケイトのカップルは元のさやに納まる…ってことになるけど、普通ならないよなぁ?それとも雨降って地固まるだったのか?イマイチ宙ぶらりんで不満が残った。

幸せのポートレート THE FAMILY STONE
★★★☆☆ テレビ放送
内容
恋も仕事も成功させたいメレディスは、クリスマス休暇に理想の結婚相手である恋人エベレットの実家へ招待される。喜んだ彼女は、すきのないキャリア・スーツに身を包み意気揚々と彼の実家へ。ところが、自由奔放な彼の家族は、気取った態度の彼女に拒否反応。特に母親のシビルは失望の色を隠せない。困ったメレディスは、妹を呼び出すことにするのだが…。価値観の違う人々が織り成すハートフル・コメディー。(from:NHKBS)
ドラマ/コメディ(カラー)
2005年/アメリカ
監督 トーマス・ベズーチャ
音楽 マイケル・ジアッキノ
出演
サラ・ジェシカ・パーカー(メレディス)、ダイアン・キートン(母シビル)、クレア・デーンズ(ジュリー)、レイチェル・マクアダムス(エイミー)、ダーモット・マローニー(エヴェレット)、クレイグ・T・ネルソン(父ケリー)
幸せのポートレート

感想
豪華キャストの中で一番地味で華のないサラ・ジェシカ・パーカーが主演だが、さすがコメディの女王だけあって、堅苦しくて場を読めない気まずい雰囲気を作ってしまうキャラという難役を見事に演じている。普通、こんなキャラは理解不可能で人付き合いから排除してしまいがちだが、家族の婚約者として受け入れなくてはいけない状況に追い込まれた家族の困惑も面白い。ゲイの家族がいてどうのこうの…という下りで家族が皆、メレディスの敵にまわってしまったところは印象的で、我慢の糸が切れた母のダイアン・キートンと父のクレイグ・T・ネルソンには泣けてしまった。シビルじゃないけど、何でエヴェレットがメレディスに惚れたのか分からない。

幸せのレシピ  NO RESERVATIONS
★★★☆☆  テレビ放送
内容
マンハッタンの高級レストランで料理長として腕をふるう完璧主義者ケイト。そんな彼女の姉が事故死し、姉の忘れ形見であるめいのゾーイを引き取ることに。不慣れな二人暮らしに悩む彼女が店に戻ると、そこには副料理長として雇われたニックがいた。陽気な彼に自分の職場を取られる危機感を募らせるケイトだったが…。ドイツ映画「マーサの幸せレシピ」を、ハリウッドでリメイクしたハート・ウォーミングな作品。(from:NHKBS)
ロマンス/ドラマ(カラー)
2007年/アメリカ
監督 スコット・ヒックス
音楽 フィリップ・グラス、「キエン・セラ」「バナナ・ボート」
出演
キャサリン・ゼタ・ジョーンズ、アーロン・エッカート、アビゲイル・ブレスリン
幸せのレシピ
感想
普段は妖艶な役が多いゼタ・ジョーンズが規律の厳しい尼僧のように生きるニューヨークのワーキングウーマンをキリリと演じ、都会的なムードを全面にお洒落にドイツ版を上手くリメイクしている。テーマ曲も耳に残っていい感じ。でも、料理は「マーサの幸せレシピ」がもう少し美味しそうだった。

幸せパズル  ROMPECABEZAS
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
ブエノスアイレスで暮らす専業主婦のマリアは、夫と息子の幸せだけを生きがいにする平凡な女性だった。しかし、50歳の誕生日にジグソーパズルをプレゼントされたことで、彼女の人生は一変する。彼女にはそれまで気づかなかったパズルの才能があったのだ。ある日“パズル大会のパートナー募集”という張り紙を見た彼女は、家族に内緒で大富豪の独身紳士ロベルトのもとを訪ね、一緒にパズルの世界選手権を目指すこととなるが…。平凡な専業主婦がジグソーパズルの才能に目覚め、新しい世界に踏み出していく姿をユーモアあふれる軽快なタッチで描いたアルゼンチン発のハートフル・ヒューマンドラマ。(from:イマジカBS)
ドラマ(カラー)
2010年/アルゼンチン:フランス
監督 ナタリア・スミルノフ
音楽 アレハンドロ・フラノフ
出演
マリア・オネット、ガブリエル・ゴイティ、アルトゥーロ・ゴッツ、エニー・トライレス
幸せパズル
感想
息子たちは大きくなり家族には家政婦程度にしか思われていない生活に疲れた主婦が、それまで一つの趣味も持たなかったのにふと立ち寄ったパズルの店でパズル選手権出場の相棒募集に目を留め、その相手に会いに行く…。パズルも土素人なのに一人友人を作るきっかけになり、彼から教わるウチに彼女の小さな世界が少しずつ広がっていくのを淡々と描いている。溜まりに溜まっていた家族への不満が爆発寸前だったのがこのパズルで彼女を変えていくのが見ていて微笑ましい。最後は彼女がどうのという訳でもないのだが彼女が一番欲しかった「自信」を得たのがちょっと心地よい。地味だけど嫌いじゃない。

幸せはパリで THE APRIL FOOLS
★☆☆☆☆ テレビ放送
内容
虐げられてきた男が自分の幸福を求めるコメディ
ロマンス
1969年/アメリカ
監督 スチュアート・ローゼンバーグ
音楽 マーヴィン・ハムリッシュ、バート・バカラック
出演
ジャック・レモン、カトリーヌ・ドヌーヴ

感想
家庭でも仕事場でも虐げられうだつの上がらない中年男が、あるパーティで絶世の美女と遭い恋に落ち、何もかも捨てて彼女と一緒にパリに行く…というラブ・コメディ。ドヌーブ(カトリーヌ)がとても美しい。でも綺麗すぎてマネキンのようで感情表現が少々乏しく本当にあんな中年男を好きになったのか?と疑問に思ってしまう。でもファッション、インテリアなどが超オシャレ。特にカエルのぬいぐるみがすごくイイ!バート・バカラックのテーマソング「THE APRIL FOOLS」がなかなか良かった。

G.I.ジェーン  G.I. JANE
★★★☆☆  テレビ放送
内容
海軍情報部に勤務する女性将校オニール大佐は、男性と平等な実戦訓練を強く望んでいた。そんな彼女に千載一遇のチャンスが訪れる。それは屈強な男たちでさえ60%以上が脱落する過酷な特訓プログラムに参加することだった…。女性上院議員の政治的策謀から、海軍特殊部隊の特訓に挑む女性将校の姿を描く。デミ・ムーアが髪を短く刈り上げ、鍛え上げた肉体でこなしたリアルな特訓シーンは圧巻。(from:BS朝日)
ドラマ/戦争(カラー)
1997年/アメリカ
監督 リドリー・スコット
音楽 トレヴァー・ジョーンズ
出演
デミ・ムーア、ヴィゴ・モーテンセン、アン・バンクロフト、ルシンダ・ジェニー、ジム・カヴィーゼル、スコット・ウィルソン
G.I.ジェーン
感想
鬼教官には「ロード・オブ・ザ・リング」のヴィゴ・モーテンセン、上院議員にアン・バンクロフト、同僚にジェームズ・カヴィーゼルなどなかなか豪華。しかし、公開当時はデミ・ムーアの体を張った演技に評価はイマイチ。女が男社会に勝負に出る話は沢山あるが、ここまで体を改造して男のようになって男と同等に生きようとした女性に対して、嫌悪感を持ってしまったのだろうか?そう思うと観客側も意識改革が必要なのかも。鬼教官に折檻されるシーンはトラウマになりそうなほど酷い。監督は「デュエリスト/決闘者」「エイリアン」「ブレードランナー」「テルマ&ルイーズ」「グラディエーター」「ハンニバル」「ブラックホーク・ダウン」「レジェンド/光と闇の伝説」「プロヴァンスの贈りもの」「アメリカン・ギャングスター」のリドリー・スコット。

G.I.フォース  FAR CRY
★☆☆☆☆  テレビ放送
内容
北太平洋に浮かぶ孤島の、米軍極秘研究所。そこでは、クリーガー博士による悪魔の実験が行われていた。遺伝子操作により生み出されたのは、弾丸も跳ね返す不死身の兵士=G.Iフォース。新聞記者のヴァレリーと、ガイドのジャックは調査のため島に潜入。生命の危険にさらされるが、ジャックは実は凄腕の元特殊部隊員だった。超人軍団G.IフォースVS最強兵士ジャック、壮絶な闘いの火蓋は切られた!(from:BS日テレ)
SF/アクション(カラー)
2008年/ドイツ:カナダ
監督 ウーヴェ・ボル
音楽 ジェシカ・デ・ローイ
出演
ティル・シュヴィガー、エマニュエル・ヴォージエ、ウド・キア
G.I.フォース
感想
下手な演出と在り来たりの魅力に欠ける人物設定で退屈。マッド・サイエンティストのクリーガー博士を演じた怪優ウド・キアが出演してなかったら見ていなかったかも。

GSワンダーランド  GS WANDERLAND
★★★☆☆  テレビ放送
内容
1968年、GS(グループサウンズ)ブームの頃。新人バンドを探していたレコード会社、ファインレコーズは、極小プロダクションを営む梶井をスカウトに走らせた…。どんな時代にも夢に向かってひたむきに走る若者がいる。振り返ったときの夢が時代遅れで笑ってすますようなものであっても、そのときの彼らは熱く輝いていた…。(from:BTBS)
コメディ/音楽(カラー)
2008年/日本
監督 本田隆一
音楽 サリー久保田
出演
水嶋ヒロ(ジュン)、栗山千明(ミック:大野ミク)、石田卓也(マサオ)、浅利陽介(ケンタ)、武田真治(梶井)、杉本哲太(佐々木)、大杉漣、岸辺一徳(松田)
GSワンダーランド
感想
60年代のダサダサGSサウンド・ブームのコメディ。ビートルズのもろパクリなどキモイ当時の文化をお洒落に着色してないところが笑える。メンバーの埋め合わせに女の子を男装させてタイツ履かせて「ゴーゴーよさこい節」…と無茶苦茶。

Gガール 破壊的な彼女  MY SUPER EX-GIRLFRIEND
★★★☆☆  テレビ放送
内容
超人的なパワーを誇るスーパー・ヒロイン”Gガール”と、しがない会社員男性との恋愛騒動を描いたロマンチック・コメディー。気弱な男性マットは、恋人にふられて半年たつが、なかなか新しい恋に踏み出せない。ところが、ある日、電車の中で出会ったメガネ姿の美女ジェニーとデートすることに。魅力的なジェニーに夢中になるマットだが、彼女は、なんと、街の平和を守る正義の味方”Gガール”だった!(from:NHKBS)
コメディ/ロマンス/ファンタジー(カラー)
2006年/アメリカ
監督 アイバン・ライトマン
音楽 テディ・キャステルッチ
出演
ユマ・サーマン、ルーク・ウィルソン、アンナ・ファリス、エディ・イザード
Gガール 破壊的な彼女
感想
スーパーマン」をパロディにしたどたばたコメディ。お洒落なユマ・サーマンのお陰?で「スーパーガール」よりはお洒落なコスチューム。使用音楽もなかなかグッド。しかし、下ネタがらみのギャグが多くて子供向けではないかも。これをただの駄作としてゴミ箱に投げるか、B級作品の傑作とするかは微妙。でも私は結構笑えた。ベッドラム教授役は「アベンジャーズ」でもユマ・サーマンと共演したエディ・イザード。監督は「ゴーストバスターズ」「ツインズ」のアイヴァン・ライトマン。

シークレット ウインドウ  SECRET WINDOW
★★★☆☆  テレビ放送
内容
小説家モート・レイニー(ジョニー・デップ)の前に、ジョン・シューター(ジョン・タートゥーロ)と名乗る男が現れ、「俺の小説を盗んだ」と訴える。昼寝の邪魔をされたモートは、男の言い分を無視してドアを閉めた。そして、男が残していった原稿の表紙を眺め、ゴミ箱に放り込んだ。今、モートはスランプに陥っていた。彼の頭の中を占めているのは小説のプロットではなく、妻エイミーとの離婚調停のことだった。エイミーの不貞を知り、浮気現場に乗り込んだのが6ヶ月前。それからモートは家を離れ、湖畔の別荘に移り住んでいた。家政婦のミセス・ガーベイが、ゴミ箱に入っていたシューターの原稿を拾い出し、モートに手渡す。モートは原稿に目を落とした。それは、モートの著書「秘密の窓」と一字一句同じ内容だった。再びモートの前に現れるシューター。シューターは、あの原稿を7年前の1997年に書いたという。一方、モートが「秘密の窓」を書いたのは1994年の暮れ、1995年6月には雑誌に掲載されていた。「盗作されたのはこっちだ!」とモートは声を荒げた。しかし、シューターは「証明しろ。3日やろう。別れた女房にその雑誌を送らせろ」と命令する。その夜、ひとつの警告が実行された。モートが眠っている間に愛犬が殺されていたのだ。そこにはシューターの手紙が添えられていた。「3日で証明しろ」。いったい、奴は何者だ?この日からシューターはモートに執拗につきまとい始めるのだった。(from:日曜洋画劇場)
サスペンス/ホラー(カラー)
2004年/アメリカ
監督 デヴィッド・コープ
音楽 ジェフ・ザネリ、ジェフ・ザネリ
出演
ジョニー・デップ(モート・レイニー:平田広明)、ジョン・タートゥーロ(ジョン・シューター:大塚芳忠)、マリア・ベロ(エイミー:山像かおり)、ティモシー・ハットン(テッド:てらそままさき)、チャールズ・ダットン(ケン:入江崇史)
シークレット ウインドウ
感想
原作はスティーヴン・キングの『秘密の窓、秘密の庭』。同じキングの作家が狂う名作「シャイニング」があるが、こちらは作家が主人公で、彼の狂気は中盤まで明かされないから恐怖もさほどでない。謎の帽子男シューターが不気味だが、善人から悪人までを演じきるジョニー・デップの一人舞台で、ジョン・タートゥーロの存在感も少々薄れ気味。でも作家=スティーヴン・キングだとしたら、「シャイニング」のジャック・ニコルソンよりもジョニー・デップの方が、スティーヴン・キング自身に重なって見えてくる。ただ、ストーリーはキングにしては普通で捻りがないのでちょっと期待外れな感じ。

ジーザス・クライスト・スーパースター  JESUS CHRIST SUPERSTAR
★★★★★  テレビ放送
内容
イエス・キリストの最後の七日間を描いて世界的に大ヒットしたロック・オペラを、イスラエルでのオール・ロケーションによって映画化。「夜の大捜査線」「屋根の上のバイオリン弾き」などで知られる名匠ノーマン・ジュイソンが監督し、イエスを苦悩する一人の人間として大胆に描いている。聖書に忠実でありながらも、現代に生きる若者たちへ強くアピールした感動作。(from:NHKBS)
ミュージカル(カラー)
1973年/アメリカ
監督 ノーマン・ジュイソン
音楽 アンドリュー・ロイド・ウェバー
出演
テッド・ニーリー(ジーザス)、カール・アンダーソン(ユダ)、イボンヌ・エリマン(マグダラのマリア)、バリー・デネン(ピラト総督)、ボブ・ビンガム(カヤパ)
ジーザス・クライスト・スーパースター
感想
さほど有名な俳優陣を使っているわけでもないが、イエスや、アスカリオテのユダ、マグダラのマリアと、どのキャラも人間臭く生き生きと描かれ、躍動感溢れる歌と踊りはまさにロック・オペラの最高峰。特にユダを演じたカール・アンダーソンが素晴らしい。音楽は「オペラ座の怪人」「エビータ」のアンドリュー・ロイド・ウェバーで、ファンク系ジャズやプログレ系ロックを多用した音楽は今見ても格好良く、彼の作品の中では一番好き。宗教離れの若者たちにも訴えかける、キリストをロックのスターと同じ、スーパースターとしたキリスト伝説の新解釈は、今見ても新しくて面白い。荒唐無稽な解釈も、イスラエルで撮影されたことで、不思議とリアルな世界観がある。監督は「シンシナティ・キッド」「華麗なる賭け」「ザ・ハリケーン」のノーマン・ジュイソン。

シービスケット SEABISCUIT
★★★★☆ テレビ放送
内容
大恐慌時代のアメリカ。親に捨てられた孤独なジョッキー、愛する息子を失った大富豪、カウボーイとして生きる道を閉ざされた調教師。3人の前に現れた1頭の小柄なサラブレッドが男たちの運命を変えていく。実在した名馬シービスケットによって再生していく人々を描いた感動作。馬の表情までも鮮やかに映し出した繊細な演出と、大迫力のレース場面が見どころ。(from:NHKBS)
ドラマ(カラー)
2003年/アメリカ
監督 ゲイリー・ロス
音楽 ランディ・ニューマン
出演
ジェフ・ブリッジス、トビー・マグワイア、クリス・クーパー、エリザベス・バンクス
シービスケット

感想
オグリキャップみたいに民衆に愛された馬と、丹下左膳のようにハンディキャップをものともせずに栄光を勝ち取る騎手の運命的な出会いとドラマ。この騎手と馬、元は一つだったかのように、生まれは良いが虐げられて育ったため、元々は優しく穏やかだった気性が非常に荒くなってしまうし、足の骨折で再起不能になるところまで同じ。子供を亡くした男と、変わり者馬の調教師が、彼らを挫折から救い出してくれる。ラストは歓喜で泣ける。

シェアハウス  
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
不慮の事故で夫と娘夫婦に先立たれ一人暮らしをする有希子、常にランキング下位のケータイ小説家の麗子、JA勤めで独身の花恵は海辺に立つカフェ「プラージュスッド」の常連客で湘南に住む友人同士。ある日いつものカフェで花恵から共同で家を持ち、仲間同士一緒に暮らすことを提案される。興味もなく帰ろうとしていたところで、ある事情を抱え、うつろな表情のまま海に入ろうとしていたまひるを見つけ、居合わせたサーファーの優人が助ける。放心したまひるを有希子が引き取りしばらく面倒を見ることになる。そんな中、有希子の高齢の友人かもめが人知れず亡くなっていたことと、ようやく正気を取り戻したまひるの後押しがきっかけになり、有希子の気持ちに変化が生じるようになる。かくして4人のシェアハウスが動き出す。東京で帽子デザイナーとして活躍しながらも疲れ、傷ついたまひるは徐々に元気を取り戻し、そんなまひるを本当の娘のように愛する有希子。これまでの環境を変え、恋に小説に燃える麗子、その昔はまっていたフラダンスにもう一度夢中になる花恵。世代も性格も違う4人の女性が「個」を尊重しながら気張らない生き方を描いた物語。(from:BSTBS)
ドラマ(カラー)
2011年/日本
監督 喜多一郎
音楽 高山英丈
出演
吉行和子、佐伯めぐみ、浅田美代子、木野花、牧田哲也(D-BOYS)、三上真史(D-BOYS)、高橋愛、モーニング娘。(譜久村聖、生田衣梨奈、鞘師里保、鈴木香音)、劇団ひとり、大方斐紗子、坂上忍、大杉漣、榎木孝明
シェアハウス
感想
湘南を舞台を舞台に、一人身の老後を一緒に過ごそうとする女たち3人と彼女たちと同居することになった曰くありげの娘、彼女らを暖かく見守る人々のドラマ。末期癌を隠して彼女たちとの共同生活を楽しむ吉行和子、売れない携帯小説家の浅田美代子、フラダンスに余生の楽しみを見出す木野花、帽子デザイナーだった自殺未遂娘の佐伯めぐみと、キャラクターはそれぞれ個性的なのだが、人物描写が浅いのかイマイチ面白味が足りない。大杉漣、榎木孝明などもチョイ役で出ているのだが、どうも素人臭い作品。監督は「ライフ オン ザ ロングボード」の喜多一郎。

JFK(1991)  JFK
★★★★☆  テレビ放送
内容
全世界が震撼した1963年11月のケネディ大統領暗殺事件を、最も真相に近いと言われる解釈でO・ストーンが映画化したポリティカル・サスペンス。オズワルドという男の単独犯として処理されたケネディ大統領暗殺事件。だが、地方検事のジム・ギャリソンは事件に矛盾と疑問を抱き、独自に調査を開始するが…。(from:NHKBS)
サスペンス/ドラマ/ミステリー(カラー)
1991年/アメリカ
監督 オリヴァー・ストーン
音楽 ジョン・ウィリアムス
出演
ケヴィン・コスナー、シシー・スペイセク、ジョー・ペシ、ゲイリー・オールドマン、トミー・リー・ジョーンズ、ウォルター・マッソー、ジャック・レモン、エド・アズナー、ドナルド・サザーランド、ケヴィン・ベーコン
JFK
感想
今だ真相が明らかにされていないケネディ大統領暗殺事件の謎を解く作品。しかし…これを見てもすっきりしない。ケヴィン・コスナーのケネディ大統領ものというと「13デイズ」があって、こちらとイメージが重なる。しかし、ここでのケヴィン・コスナーは演説シーンも印象的でテンポ良い台詞回しでよい。また、オズワルドを個性的に演じたゲイリー・オールドマン、黒幕のクレー・ショーのトミー・リー・ジョーンズ、Xと名乗る大佐のドナルド・サザーランドなど豪華なキャスト。地味な法廷劇だが、記録映像を使って臨場感ある演出は観ていてグイグイと引き込まれるものがあって退屈しない。
ケネディ大統領関連作:13デイズ」「ニクソン

JSA JSA: JOINT SECURITY AREA
★★★☆☆ テレビ放送
内容
38度線上の共同警備区域(JSA)で起こった射殺事件の真相解明に韓国系スイス人の女性将校・ソフィーが派遣される。当事者たちに会う内に解ってくる意外な真相。
サスペンス/ドラマ
2000年/韓国
監督 パク・チャヌク
音楽 チョ・ヨンウク
出演
ソン・ガンホ、イ・ビョンホン、イ・ヨンエ、キム・テウ、シン・ハギュン
JSA

感想
分断された国、同じ民族ながら戦い続ける悲しさを感じた。「シュリ」の友情版。でも愛情よりも友情篤い方に引かれた。「チャングムの誓い」で大好きなイ・ヨンエはまだまだか弱さがあってちょっと存在感の薄いキャラでがっかり。「羊たちの沈黙」のジョディみたいな強さが欲しかった。そのぶんソン・ガンホとイ・ビョンホンの押さえた演技が光っていたけど。

JM JOHNNY MNEMONIC
★★☆☆☆ テレビ放送
内容
W・ギブソンが短編『記憶屋ジョニー』をアメリカ・ポップアートの巨匠ロバート・ロンゴが映画化。電子世界の発達した近未来、脳に埋めこまれたチップにデータを記憶させる「情報の運び屋」ジョニー(キアヌ・リーブス)は、北京である情報を記憶する。しかしその直後、依頼者達はその場のホテルで日本のヤクザに殺される。ジョニーが受取った情報は、人類を滅亡させる勢いでまん延している病気の治療方法とワクチンの製造方法であった。ヤクザを雇った巨大製薬会社は、会社の利益優先でその情報の存在を隠そうとしていた…。
SF
1995年/アメリカ
監督 ロバート・ロンゴ
音楽 マイケル・ダナ
出演
キアヌ・リーブス、ビートたけし、アイス・T、ウド・キア、ドルフ・ラングレン、ディナ・メイヤー [声]宮本充

感想
かなり豪華なキャスティング!しかしビートたけしはセリフが棒読みでハッキリ言ってダイコン、アクションを期待したドルフ・ラングレンはタダのイカレ宗教家、ドラマを期待したいアイス・Tはチョイ役、異様な雰囲気を期待したいウド・キア様は出演少なく、存在感が薄い…とホントもったいない。コミック風のノリや主演のキアヌのキャラなどは、後の『マトリックス』に影響を与えたのかなぁ…と思う程度の出来。でも今の技術でリメイクしたら、もっとイイものになるかも。

ジェイコブス・ラダー JACOB'S LADDER
★★★★★ テレビ放送
内容
ベトナム戦争帰りの男が見る幻覚の世界
サスペンス
1990年/アメリカ
監督 エイドリアン・ライン
音楽 モーリス・ジャール
出演
ティム・ロビンス、エリザベス・ペーニャ、マコーレー・カルキン

感想
とにかく恐い!主人公のジェイコブの見る世界が現実なのか幻覚なのかその境目が無くなって、恐ろしい悪夢が生活の大半を占めるようになる。死者を満載した地下鉄を見かけるシーンは強烈。しかも彼にしか見えないので恐しさは増す。ラストも衝撃的、恐すぎて2度見る気が起こらない。下手なドッキリホラーよりも心理的にぞっとさせられる。

シェイド(2003)  SHADE
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
舞台は、世界最大の賭博の街、ラスベガス。ベテランの詐欺師ミラー(ガブリエル・バーン)と、そのセクシーな相棒であるティファニー(サンディ・ニュートン)は、新しい仕事に取り掛かるため、かつてパートナーだった若きカードの天才、ヴァーノン(スチュワート・タウンゼント)に声を掛ける。3人は、カジノでツキを呼び込んでいるジェニングス(ジェイミー・フォックス)という男をターゲットに定め、綿密な計画と鮮やかなテクニックで彼をまんまと陥れ、見事に大金をせしめた。しかし、その金が実はラスベガスを仕切るマフィアのボスの手に渡るはずのものであったことが判明し、彼らは窮地に陥ってしまう。追われる身となった彼らは、最大のカード・イベントで、伝説のギャンブラー、"無敗のディーン"(シルヴェスター・スタローン)との200万ドルを賭けた一世一代の大勝負に向かうのだが…。ポーカーの世界を舞台に、シルヴェスター・スタローンが伝説のギャンブラーに扮する豪華キャスト競演のクライム・サスペンス!(from:BSフジ)
サスペンス/ドラマ(カラー)
2003年/アメリカ
監督 ダミアン・ニーマン
音楽 クリストファー・ヤング
出演
シルヴェスター・スタローン(ディーン)、メラニー・グリフィス(イヴ)、サンディ・ニュートン(ティファニー)、スチュアート・タウンゼント(ヴァーノン)、ハル・ホルブルック(教授)、ダイナ・メリル(ディナ)、ボー・ホプキンス(スカーン)、ジェイミー・フォックス(ラリー・ジェングス)
シェイド
感想
最強詐欺師ディーン・スティーブンスにシルベスター・スタローン、若きカードの天才ヴァーノンにスチュアート・タウンゼント、ベテラン詐欺師ミラーにガブリエル・バーン、ティファニーにサンディ・ニュートン、ラリー・ジェニングスにジェイミー・フォックス、イブにメラニー・グリフィス、教授にハル・ホルブック、ディナにダイナ・メリル、スカーン刑事にボー・ホプキンスと豪華キャスト。しかしメラニーがあまり変わらないのに対してスタローンのかなり老けていてびっくり。豪華キャストでプロ詐欺師たちがチームを作ってポーカーで仕掛ける…という展開は「オーシャンズ11」みたい。

Jの悲劇 ENDURING LOVE
★★☆☆☆ テレビ放送
内容
作家で大学教授のジョー(クレイグ)は、長年の恋人で彫刻家のクレア(モートン)と郊外の草原でピクニックを愉しんでいた。彼女に永遠の愛を誓うプロポーズをするために…。そんな至福の最中、操縦不可能になった気球が風にあおられて2人のいる草原に現れる。青く澄み渡った空とまばゆい新緑のこの上なく美しいコントラストに、まるで不吉な予兆のような影を落とす血のような真っ赤な気球。ジョーをはじめその場に居合わせた男たちが救助を試みるが図らずもそのうちの一人が墜落死してしまう。思いがけない悲劇に茫然とするジョーは、そのときジェッド(エヴァンス)という男を出逢った。数日後、ジョーはジェッドからの電話を受ける。これがすべての始まりとも知らずに…。「永続する愛」の終焉なのか?「崩壊する愛」の始まりなのか…?二人の「J」の悲劇が始まる…。原作はイアン・マキューアンのベストセラー『愛の続き』。(from:BS日テレ)
ドラマ/サスペンス/ミステリー(カラー)
2004年/イギリス
監督 ロジャー・ミッチェル
音楽 ジェレミー・サムズ
出演
ダニエル・クレイグ、サマンサ・モートン、リス・エヴァンス、ビル・ナイ、スーザン・リンチ
Jの悲劇

感想
主演は6代目ジェームズ・ボンドのダニエル・クレイグ、「ヒューマンネイチュア」のリス・エヴァンス、「ギター弾きの恋」のサマンサ・モートン、「シャンプー台のむこうに」のビル・ナイとなかなか豪華なキャスト。イギリスの田舎でピクニックをしていたら、気球が落ちて来てアクシデントに巻き込まれる…猛スピードで起こる事故がゆったりした時間、長閑な雰囲気の中で起こりミスマッチなかで凄惨なシーンが展開する。これが自分にも起こったらと思うと、主人公の精神的な不安もよくわかる。しかし常軌を逸したジェッド(エヴァンス)の行動はイマイチ理解できない。主人公は気球事故+変質者からのストーカー行為+恋人との関係の岐路と人生最大の危機を一遍に負って心身共に参ってしまう…という話。事故で死んだ開業医の浮気疑惑や親友の子供に触れたりして家族や夫婦についてクールな考えだった主人公の考え方が変わってゆく。そこへ偏執狂からの愛。様々な形の愛を描いているとは思うがクレイグとエヴァンスのキスシーンには引いた。恋人が製作する彫刻がなかなかイイ。

ジェイン・オースティンの読書会  THE JANE AUSTEN BOOK CLUB
★★★☆☆  テレビ放送
内容
全米ベストセラー小説をもとに、イギリスを代表する女性作家オースティンの読書会に集った悩める男女6人が、それぞれの人生に訪れた変化を受け入れていくまでを描く。大切な愛犬を亡くしたジョスリンを励まそうと企画された読書会。6度の離婚経験者や今まさに離婚危機にある者、夫がいながら生徒にときめく教師やジョスリンに好意を持つ青年など個性豊かな面々が月1回集まり、小説を通して自分自身と向き合っていく。(from:NHKBS)
ドラマ/ロマンス/コメディ(カラー)
2007年/アメリカ
監督 ロビン・スウィコード
音楽 アーロン・ジグマン
出演
キャシー・ベイカー、マリア・ベロ、エミリー・ブラント
ジェイン・オースティンの読書会
感想
そもそもタイトルのジェイン・オースティンって誰よ?「高慢と偏見(プライドと偏見)」や「Emma エマ」「分別と多感(いつか晴れた日に)」を書いたイギリス人小説家らしい。彼女の小説は1冊も読んだことがないが、映画は結構知らずに見ていたのか…。それぞれ帰路に立たされた男女が、小説を読んでそれを共有するということで、自分自身を見直し、人生をポジティブに変えていく…という話。テレビで放送されていそうなホームドラマな感じだけど、それぞれのキャラクターが上手く絡んで最後には皆がハッピーエンドというのは見ていて楽しいし後味がいい。深刻にならずにハッピーな気持ちになりたい時にはオススメかも。しかし、これを見ても読書をしようという気持ちにはならなかったなぁ。まあ、彼らの集まりの本当の目的も読書じゃなかったんだろうけどね。

ジェイン・オースティン 秘められた恋  BECOMING JANE
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
1795年、イギリス。貧しい家に生まれた女性ジェイン・オースティンは20歳の結婚適齢期。両親は娘を裕福な家に嫁がせようと懸命だった。ところが、独立心旺盛で当時の女性としては格段に進歩的な考えを持っていたジェインにとっては、財産や家柄ではなく愛こそが結婚の絶対条件だった。両親がせっかく段取りした地元の名士レディ・グレシャムの甥ウィスリー氏との結婚話にも首を縦に振ろうとしないジェイン。そんな時、彼女は若いアイルランド人のトム・ルフロイと出会う。ロンドンで法律を学ぶ彼は、貧しいけれども知的で洗練された青年だった。最初は衝突を繰り返す2人だったが、少しずつお互いを理解し、そして惹かれ合っていくのだったが…。(from:地上波)
ロマンス/歴史劇/伝記(カラー)
2007年/イギリス:アメリカ
監督 ジュリアン・ジャロルド
音楽 エイドリアン・ジョンストン
出演
アン・ハサウェイ、ジェームズ・マカヴォイ、ジュリー・ウォルターズ、ジェームズ・クロムウェル、マギー・スミス
ジェイン・オースティン 秘められた恋
感想
プライドと偏見」「Emma エマ」「いつか晴れた日に」などのイギリスを代表する女流作家の先駆者ジェイン・オースティンの若き日を描いた伝記ドラマ。主人公のアン・ハサウェイは華があっていいのだが相手役の「ペネロピ」や「ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女」のタムナスさんのジェームズ・マカヴォイがイマイチ魅力を感じないのが残念。それよりも超不器用男ウィスリー氏(ローレンス・フォックス)の方がキャラとして面白く魅力的だった。内容は「高慢と偏見(プライドと偏見)」「エマ」「分別と多感(いつか晴れた日に)」に出てくる女性たちとかなり重なっていて、これらを見ていたらちょっと新鮮さに欠ける感じも。

ジェヴォーダンの獣 LE PACTE DES LOUPS
★★★☆☆ レンタルDVD
内容
ルイ15世統治下のフランス。ジェヴォーダン地方では100人以上もの女と子供が謎の野獣によって惨殺される。やがて、この世にも恐ろしき噂はパリまで届く。国王は謎の野獣退治に若き自然科学者グレゴワール・デ・フロンサック(サミュエル・ル・ビアン)をジェヴォーダン地方に送り込む。フロンサックは親友で、自然や狼たちと心を通わせることが出来るアメリカ先住民モホーク族のマニ(マーク・ダカスコス)を伴い調査を始めるが野獣の正体はおろか、獣による惨劇も続く。18世紀フランスで実際に起こった「ジェヴォーダンの野獣」事件。伝説となった事件の謎に迫る。
アクション/サスペンス/ファンタジー(カラー)
2001年/フランス
監督 クリストフ・ガンズ
音楽 ジョセフ・ロドゥカ
出演
サミュエル・ル・ビアン、ヴァンサン・カッセル、モニカ・ベルッチ、マーク・ダカスコス、エミリー・ドゥケンヌ、ジェレミー・レニエ
ジェヴォーダンの獣

感想
ヴァンサン・カッセル、モニカ・ベルッチ夫妻が共演!って事で期待してたけど…後半ちょっとダレる。野蛮な住民がジェヴォーダンという土地でどう暮してたのかがちょっと不鮮明で当時のフランスの田舎の様子をうかがう事ができない。フランスとイタリア(特に法王対フランス王)の複雑な関係も知ったうえでだともっと理解できたのだろうけど、これも説明不足。ヨーロッパに人なら知ってて当然の自分達の歴史なんだろうけど、私はもうちょっと説明が欲しかった。アクションは凄くてじゅうぶん楽しめたし、モニカのお色気たっぷりのサービスショットとかっこいいヴァンサンが観れたのでまー悪くない。でもスローモーションの使い方が嫌らしく感じたり…、怪物が意外と怖く無かったりと不満は多少残る。

ジェームズ・キャメロンのタイタニックの秘密 GHOSTS OF THE ABYSS
★★★☆☆ テレビ放送
内容
アカデミー賞11部門に輝くなど、記録づくめの超大作「タイタニック」を手がけたジェームズ・キャメロンが再び“タイタニック号”の謎と神秘に挑んだドキュメンタリー。最先端の技術を駆使して、海の底深くに眠る豪華客船“タイタニック号”の幻想的な映像をカメラでとらえる。ジェームズ・キャメロン自身と、「タイタニック」に出演したビル・パクストンが出演している。(from:NHKBS)
ドキュメンタリー/アドベンチャー(カラー)
2003年/アメリカ
監督 ジェームズ・キャメロン
音楽 ジョエル・マクニーリイ
出演
ジェームズ・キャメロン、ビル・パクストン
ジェームズ・キャメロンのタイタニックの秘密

感想
深海魚が泳ぐ暗い海に、赤錆に朽ちかけたタイタニックの船体の姿がライトで照らされ浮かび上がる。この船にどんなドラマが展開されたのかと期待が膨らむようなとても神秘的な世界。本作「タイタニック」のメイキングというより、深海に眠る本物のタイタニックに、ジェームズ・キャメロンが歴史的に推測してイメージを重ねたセミ・ドキュメント。小賢しい演出は極力押さえているのに、本作よりもドラマチックで面白い。主演二人のメロドラマが中心だった本作と違って、船に乗っていた多くの名もない人々がどう過ごしていたか、というところに焦点を当てているのがイイ。豪華で華麗な飾り窓や、棚に飾られたコップや水指しなどがそのまま残っているのに感動した。「Go Toward the Light」やLisa Torbanの「Darkness, Darkness」など、音楽もなかなかイイ。

ジェームズ・ディーン物語 JAMES DEAN
★★★★★ テレビ放送
内容
瞬く間にスターダムにのし上がり、弱冠24歳でこの世を去った伝説の俳優、ジェームズ・ディーンの生涯を描く。幼い頃の母親との死別、父親との不仲という環境の中、彼は役者としての成功へ野望を燃やし、望みどおりの成功を手に入れた。その伝説の裏側とは…。
伝記/ドラマ(カラー)
2001年/アメリカ
監督 マーク・ライデル
音楽 ジョン・フリッゼル
出演
ジェームズ・フランコ、マイケル・モリアーティ、バレンティナ・チェルビー
ジェームズ・ディーン物語

感想
スパイダーマン」で主役の親友を演じたジェームズ・フランコがジェームズ・ディーンを熱演、ゴールデングローブ賞(TV部門)で主演男優賞を受賞している。このジェームズ・ディーンが見た目も仕種もそっくり!実はジェームズ・ディーンをあまり良く知らない。「ジャイアンツ」「エデンの東」もろくに観ていない。ずば抜けた演技力という彼だが「エデンの東」ではややオーバーぎみなアクションが気になった。でも誰もが魅了される不思議なオーラを発しているし、彼の短すぎる生き方や演技、ファッションはいまだに多くに影響を与え続けている。私も大好き。伝説のジェームズ・ディーンの謎に包まれた素顔に迫ったこの作品は、ファンでなくても引き込まれる内容でとてもイイ。不幸なディーンの生涯を象徴するような悲し気な音楽も素晴しい。

ジェーン・エア(1944)  JANE EYRE
★★★★☆  テレビ放送
内容
孤児のジェーン・エアは慈善女学院での学業を終え、ロチェスター邸へ家庭教師としてやってくる。ジェーンは教え子の後見人である家主エドワードと恋に落ち、結婚することに。ところが結婚式当日、突然現れた男にエドワードには妻がいることを知らされる…。シャーロット・ブロンテ原作。何度も映画化されている人気作。(from:BS12)
ドラマ/文芸(白黒)
1944年/アメリカ
監督 ロバート・スティーヴンソン
音楽 バーナード・ハーマン
出演
オーソン・ウェルズ(エドワード・ロチェスター)、ジョーン・フォンテイン(ジェーン)、マーガレット・オブライエン(アデール)、ペギー・アン・ガーナー(子供時代のジェーン) 、エリザベス・テイラー(ヘレン)、ジョン・サットン(校医リヴァス)、サラ・オールグッド(ベシー)、アグネス・ムーアヘッド(リード夫人)、ヒラリー・ブルック(ブランチ・イングラム)
ジェーン・エア
感想
オリバー・ツイスト」「オリバー・ツイスト(ポランスキー)」の女の子版という感じの話だが、謎の多いエドワードと、屋敷の隠し部屋に住む狂女など、ミステリアスな設定が面白いロマンスもの。原作では不細工なヒロインだが、超美人の「旅愁」「レベッカ」のジョーン・フォンテインが演じている。オーソン・ウェルズの感情を欠落させたキャラも良い。子役時代のエリザベス・テイラーが、ジェーンの親友ヘレン役でちょこっと出ていて、とても可愛い。また、アデールを演じた天才子役マーガレット・オブライエン(「二人の瞳」で美空ひばりと共演)も小さなバレリーナ姿がとても愛くるしい女の子を演じている。ジェーンが虐げられる叔母の家はまるで「ハリー・ポッター」で、階段下の小部屋に閉じ込められていたり、叔母の我侭息子がデブなところ、寄宿学校(エアの場合は慈善女学院)に追いやられるなどはそっくりで、これがパクリ元だったのかも?古い作品にも関わらず、今見ても色あせない名作。監督は「メリー・ポピンズ」のロバート・スティーヴンソン。

シェーン  SHANE
★★★★☆  テレビ放送
内容
陽のあたる場所」「ジャイアンツ」の巨匠ジョージ・スティーブンスが徹底したリアリズム手法で詩情豊かにうたいあげた名作西部劇。アラン・ラッド一世一代の名演と、殺し屋ジャック・パランスのすごみ、いつまでも心に残る伝説のラスト・シーンなど見どころがいっぱい。冒頭の見事なふかん撮影など、アカデミー撮影賞を受賞した映像美も味わい深い。(from:NHKBS)
西部劇(カラー)
1998年/アメリカ
監督 ジョージ・スティーブンス
音楽 ヴィクター・ヤング
出演
アラン・ラッド(シェーン)、ブランドン・デ・ワイルド(ジョーイ)、ヴァン・ヘフリン(スカーレット)、ジーン・アーサー(マリアン)、ジャック・パランス(ウィリアム)
シェーン
感想
小津安二郎が西部劇を撮ったらこんな作品になっていたかも…と思うような叙情あふれる西部劇。良き妻と母を演じる「我が家の楽園」「オペラハット」の美しいジーン・アーサーもちょっと小津の原節子を思い起こすようなヒロイン。また、正義を守ろうとするシェーンや、農民のポリシーを貫こうとする父親、家族と友人を暖かく愛する母を、ジョーイ少年の視線を通した語り口が理想の大人たちそのもので清清しい。そのジョーイ少年はソバカスだらけのブランドン・デ・ワイルドが表情豊かでいい味を出している。また、対決する敵に「プロフェッショナル」のジャック・パランスが死神のようなガンマンを演じている。音楽も心に残るアメリカン・スピリットとも言うべき開拓精神をうたった作品。

ジェシー・ジェームズの暗殺  THE ASSASSINATION OF JESSE JAMES BY THE COWARD ROBERT FORD
★★★☆☆  テレビ放送
内容
西部開拓時代に実在したアメリカの伝説的アウトロー、ジェシー・ジェームズ暗殺事件の深層に迫った伝記ドラマ。ジェシーに強烈な憧れを抱いていたロバート・フォードは、ジェシーに近づき彼の懐に入るが、その憧れは徐々にゆがんでいき…。B・ピット自身が製作陣に名を連ね、見事ベネチア映画祭主演男優賞を受賞。R・フォードを演じたケイシー・アフレックがアカデミー助演男優賞にノミネートされた。(from:NHKBS)
ドラマ/伝記(カラー)
2007年/アメリカ
監督 アンドリュー・ドミニク
音楽 ニック・ケイブ、ウォーレン・エリス
出演
ブラッド・ピット、ケイシー・アフレック、サム・シェパード、メアリー・ルイーズ・パーカー
ジェシー・ジェームズの暗殺
感想
ブラッド・ピットが伝説の西部のアウトローを、人殺しも平気でする悪人なのに、人をひきつけて止まないカリスマを演じていて、より複雑な人間像を描いている。彼に憧れながらも最後には彼よりも高い名声を求めて裏切る少年を演じたケイシー・アフレックの熱演も見応えがある。しかし…2時間あまりで長い。ゆったりとした時間で当時の空気感も表しているのかも知れないが、少々しつこくてダラダラした印象の方が強かった。編集が上手かったらもっとすっきりとシャープな作品になっていたのかも。

シェナンドー河  SHENANDOAH
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
南北戦争が激化した1863年。チャーリー一家は、中立の立場を守りながらシェナンドー河で農場を営んでいた。だが、娘の婿は南軍の将校として戦場に赴き、妻が命と引き換えに産んだ末息子は、偶然拾った南軍の帽子をかぶっていたため北軍の捕虜にされてしまう。長男夫婦に留守を頼み、次男らとともに末息子を取り戻しに向かったチャーリーは、否応なしに戦争の波に飲み込まれていく。(from:NHKBS)
西部劇/ドラマ(カラー)
1965年/アメリカ
監督 アンドリュー・V・マクラグレン
音楽 フランク・スキナー
出演
ジェームズ・スチュワート、ダグ・マクルーア、キャサリン・ロス
シェナンドー河
感想
西部劇といっても南北戦争時代を描いた異色の西部劇で戦争ものに近い。末っ子が戦争に巻き込まれて連れ去られたのを父とその息子たちが取り戻しに旅に出るが、残された家族に悲劇が起こり…と南北戦争を残酷な部分も隠さずに描いている。一人の小さな息子を救うために娘や息子たち大勢を犠牲にしてしまった頑固親父のジェームズ・スチュワート。彼の決断が正しかったのだろうか?と疑問にすら思ってしまう展開で、彼に反対すべき妻の姿がない。家族一人の痛みは家族全員で追うべきという信念なのだろうがラストもイマイチ後味が悪い。こういうドラマをハリウッドが大御所を主演にして作ったのは珍しく思えた。これも製作された背景には当時のアメリカがベトナム戦争が激化していた頃だったからだろうか。監督は「チザム」「大西部への道」「マクリントック」のアンドリュー・V・マクラグレン。

ジェニファーの恋愛同盟  SEVEN MINUTES IN HEAVEN
★★★☆☆  テレビ放送
内容
少女時代の初々しいジェニファー・コネリーを主演に、恋に憧れるティーンエイジャーたちを描いた青春映画。母を亡くし、父と二人暮らしのナタリーは、父が仕事で家を空けている間、家出してきた幼なじみのジェフを泊めてやることに。ジェフはナタリーにボーイフレンドができて微妙な心境になるがどうにもできない。一方、ナタリーの親友ポリーは好きだった男の子がナタリーと付き合うことになってショックを受けるが…。(from:NHKBS)
青春/コメディ/ロマンス(カラー)
1986年/アメリカ
監督 リンダ・フィファーマン
音楽 ロバート・クラフト
出演
ジェニファー・コネリー、バイロン・テームズ、マディ・コーマン
ジェニファーの恋愛同盟
感想
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」で主人公が憧れる美少女を演じたジェニファー・コネリーがウーマン・リブな女の子を初々しく演じている。他のキャストは地味だが、10代の子供たちの等身大な姿を明るく爽やかに描いていてなかなか良い。「ぼくらの七日間戦争」の宮沢りえはジェニファー・コネリーの日本版という感じ。

ジェネラル・ルージュの凱旋  THE TRIUMPHANT RETURN OF GENERAL ROUGE
★★★☆☆  テレビ放送
内容
東城大学付属病院の不定愁訴外来医師・田口はある日、院内の諸問題を扱う倫理委員会の委員長に任命されてしまう。そんな彼女のもとに一通の告発文書が届く。その内容は、“救命救急の速水晃一センター長は医療メーカーと癒着しており、花房看護師長は共犯だ”という衝撃的なものだった。速水は“ジェネラル・ルージュ”の異名を持ち、優秀だが冷徹で非情な性格から悪い噂が絶えない人物。すると間もなくして、告発された医療メーカーの支店長が院内で自殺する事件が起こる。院長からまたしても院内を探る密命を受けてしまう田口。さらには骨折で運び込まれてきた厚生労働省のキレモノ役人・白鳥と再会し、彼にも同じ告発文書が届いていたことを知る。こうして2人は再びコンビを組み、この一件を独自に調査することとなるのだが…。(from:地上波)
サスペンス/ミステリー(カラー)
2009年/日本/東宝
監督 中村義洋
音楽 佐藤直紀、主題歌:EXILE『僕へ』
出演
竹内結子、阿部寛、堺雅人、羽田美智子、玉山鉄二、野際陽子、國村隼
ジェネラル・ルージュの凱旋
感想
チーム・バチスタの栄光」の続編。今回は救急医療の危機的現場を告発するような内容。ミステリー的な出だしなのに中盤で簡単にからくりが分かってしまうのは少々物足りない。最後は巨大ショッピングモールの火事で多くの救急患者を受入れなくてはいけない状態に陥った病院が救急医療反対派をも一致団結させて危機を乗り越えることで、救急医療のあり方が見直される…という展開。まあ、それなりに納得はできるけど、実際はドクターヘリの運用もかなり厳しく、この作品の展開が厳しい医療現場の解決策には全然ならないと思えて少々空しく感じた。唯一、竹内結子と阿部寛の絡みがスパイス的に笑えて面白かった。しかし…「ジェネラル・ルージュ」の意味ってそうだったのか…と分かったときのがっかり感といったら…。監督は「アヒルと鴨のコインロッカー」「ゴールデンスランバー」の中村義洋。

シェフと素顔と、おいしい時間 DECALAGE HORAIRE
★★★☆☆ テレビ放送
内容
メーキャップ・アーティストとして活躍する女と元有名シェフで会社を経営する男が悪天候で閉鎖になった空港での携帯電話の貸し借りがきっかけになって、一緒にホテルで一夜を明かすことに…
コメディ/ロマンス
2002年/フランス
監督 ダニエル・トンプソン
音楽 エリック・セラ
出演
ジャン・レノ、ジュリエット・ビノシュ

感想
ジャン・レノとジュリエット・ビノシュという豪華なキャストで、二人ともイマイチのキャラを演じるコメディ。ビノシュのすごいメイクとジャン・レノの冴えないアレルギー中年男には笑えた。それでも魅力的なのはさすが。何度も見るような名作ではないけど、ドロドロ、アツアツにならず、ちょっとウイットのあるコメディで軽めなのが良い。

ジェラルド・バトラー in THE GAME OF LIVES THE GAME OF THEIR LIVES
★★☆☆☆ テレビ放送
内容
第2次大戦による中断後、12年ぶりに開かれた1950年ブラジルW杯。この大会に出場したアメリカ代表チームにまつわる実話に基づいた作品。サッカー不毛の地と呼ばれていたアメリカ。W杯に出場するため、急遽集められたのはイタリア系移民、アフリカ系選手を含む即席混合チームであった…。はじめは寄せ集めゆえにチームの内部紛争でまとまらなかったチームも、フランクの努力もあって次第にひとつのチームにまとまっていく。W杯本大会の相手はサッカー強豪国ばかり。しかし、アメリカ代表は今大会からW杯に参加したサッカーの母国、イングランドを相手に大活躍を見せる。フランク役は『オペラ座の怪人』のジェラルド・バトラー。(from:BS日テレ)
ドラマ/スポーツ(カラー)
2004年/アメリカ
監督 デヴィッド・アンスポー
音楽 ウィリアム・ロス
出演
ジェラルド・バトラー、ウェス・ベントリー、ジェイ・ローダン、パトリック・スチュワート
ジェラルド・バトラー in THE GAME OF LIVES

感想
キャプテンはドイツ系のウォルター(ベントリー)、キーパーのフランク(バトラー)とエースストライカーのジーノはイタリア系、さらに黒人と、まとまりのないアマチュア選手ばかりのアメリカ代表。チームワークもへったくれもないバラバラだったチームが、予選でイギリスにコンテンパンにやられたことで一念発起、フランクを中心にまとまってくる…というコミカルなスポコン作品。しかし昨今のW杯でのスーパープレイをテレビ観戦して目が肥えてしまったのか、彼らのプレイは幼稚に見えて全然面白くない。『オペラ座の怪人』を観てないのでジェラルド・バトラーのファンでもないからイマイチのれない。でもアメリカで不人気のサッカーも実は昔からサッカーを愛する者達がいた…というのはちょっと驚きだった。また選手それぞれのキャラが個性的で面白く、宗教も人種も違う彼らが友情を築いてゆく過程はなかなかイイ。日本未公開作品。

GERRY ジェリー  GERRY
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
2人の男が砂漠のドライブの途中に、休憩のために車を降りる。明らかに親しい友人どうしのふたりの名前は不明だが、彼らは何かドジった時には仲間うちの造語でお互いを「ジュリー」と呼ぶ。軽い散歩のつもりが、けもの道のような小道を無造作に歩き始めたふたりは、気づいた時には、荒野で道に迷うという危機的に「ジュリー」な事態に陥っていた。当初は連れのいる気楽さからか、若者の自信のなせるわざか、深刻な様子も無いまま友達同士のたわいもない話を続けながら歩いていくうちに、ふたりは次第に事の重大さに気づいていく。美しいほどに残酷な自然の中を3日3晩さまよったのち死に直面した彼らを待っているのは…。2人の男が砂漠で迷い、ひとりだけが帰ってきたという実際の事件を元に、ガス・ヴァン・サントとマット・デイモン、ケイシー・アフレックが脚本を考案2人が砂漠でさまようさまを描いた物語。(from:BSフジ)
ドラマ(カラー)
2002年/アメリカ
監督 ガス・ヴァン・サント
音楽 アルヴォ・ペルト
出演
マット・デイモン、ケイシー・アフレック
GERRY ジェリー
感想
台詞はほとんどないし、音楽も極力抑えた、周囲の自然の音だけが耳に入ってくる静かな作品。登場人物も二人だけ、自然といっても変哲で観るところもない荒野。同じガス・ヴァン・サント監督×M・デイモンの「グッド・ウィル・ハンティング」とはまた違った作品。二人がまるで二人しかいない寂しい世界をさ迷う姿は「眼には眼を」みたい。

ジェリーフィッシュ  MEDUZOT
★★★☆☆  テレビ放送
内容
ひとりひとりに、天使がいる。結婚式場のウエイトレスとして働くバディア。ある日浜辺で身元不明の不思議な少女が現れ、週末だけあずかることに。バディアの働く会場で結婚式を挙げるケレンとマイケル。そして、公用語が話せない介護ヘルパーのジョイ。イスラエルの都市テルアビブ。海辺の街を舞台に、3つの物語がすれ違う。(from:BS11)
ドラマ(カラー)
2007年/イスラエル:フランス
監督 エトガー・ケレット
音楽 クリストファー・ボウエン
出演
サラ・アドラー、ニコール・レイドマン、ゲラ・サンドラー、ノア・クノラー
ジェリーフィッシュ
感想
ジェリーフィッシュ=クラゲ。イスラエルを舞台に、ユダヤ人やフィリピン人など無国籍の土地に色々な人種の人々のオムニバス風ドラマ。しかし彼らは「孤独」という共通の寂しさを抱えていて、それと「幸せ」というものの価値観はどの人種も、国に住む人々も普遍で同じものだと思わせられる。新婚なのにすれ違ってばかりの男女、両親と疎遠でバイトで食いつなぐ女が海辺で出会った5歳の不思議な少女、故郷の子供に思いを馳せながら遠い異国で見知らぬ人のヘルパーをするフィリピン女性と子供から世話を拒否されて言葉の通じないヘルパーを押し付けられた老女。彼らが抱えるコミュニケーションの歪や揺らぎが現代社会の縮図のよう。5歳の少女が海中で息を吹きつける幻想的なシーンはまるでボッティチェルリの「ヴィーナスの誕生」や「春、またはプリマヴェーラ」の息を吹きかける西風のようで美しい。

シェルタリング・スカイ THE SHELTERING SKY
★★☆☆☆ テレビ放送
内容
終戦後間もない頃、ニューヨークからアフリカにやってきた作曲家のポート(ジョン・マルコビッチ)と妻で劇作家のキット(デブラ・ウィンガー)、その友人のターナー(キャンベル・スコット)。結婚10年でお互いにすれ違いを感じるキット、作曲家としての夢を断たれた喪失感から逃げたいポート。上流社会出身のターナーはキットに惹かれていた。文明から閉ざされた土地でお互いが向かい合わざる負えなかった。しかし皮肉にもキットがポートから聞く事ができた彼女への真実の愛は彼の遺言になってしまう…。
ドラマ/ロマンス
1990年/アメリカ
監督 ベルナルド・ベルトルッチ/【原作】「ポール・ボウルズ
音楽 坂本龍一、リチャード・ホロウィッツ
出演
デブラ・ウィンガー、ジョン・マルコビッチ、ジル・ベネット、ポール・ボウルズ、ティモシー・スポール

感想
恋人といても、夫婦として一緒でも所詮人間は孤独な生きもの。永遠と広がる砂漠の広大な景色が恐ろしいほど寂しく感じた。ポートもキットも自分にすら冷たい人間。原作を読んでないのでどこまでがポール・ボウルズの世界で、どこからベルトルッチの世界なのか知らないが、人間の愚かさを恐ろしいほどえぐり出して見せつけている。それが美しい風景の映像がオブラートに包んでいるので一見その残酷さは隠されているような気になるが、ラストで傷に塩を塗り込められる。観ている人間にさえ「逃避」を許さないような厳しい作品。

シェルブールの雨傘 LES PARAPLUIES DE CHERBOURG
★★☆☆☆ テレビ放送
内容
傘屋の娘ジュヌヴィエーブと工員の青年ギイの恋が、アルジェ戦争によって引き裂かれ、互いに愛し合いながらも、別々の道を歩く様子を全編、セリフが歌によって語られていく。
ミュージカル/ロマンス
1963年/フランス
監督 ジャック・ドゥミ
音楽 ミシェル・ルグラン
出演
カトリーヌ・ドヌーヴ、ニーノ・カステルヌオーヴォ、マルク・ミシェル、エレン・ファルナー、アンヌ・ヴェルノン

感想
皆、有名で聞いた事がある‥という曲にセリフを無理矢理乗せてミュージカルにしたという感じで、こういうノリは変で笑ってしまう。ギイのおばさんが病気で床に臥し、死にそうなメイクをしているのに、歌う声はハリがあって元気で若々しいとか、不自然。ドヌーヴも若くて美しいが、表情をあまり変えずに淡々と歌うので、感情のない可愛い御人形さんみたい。こういうミュージカルってやっぱり変に感じてどうしても馴染めない。でも衣装やインテリア、音楽は総てお洒落で今見ても古さを感じない。

ジェロニモ(1993)  GERONIMO: AN AMERICAN LEGEND
★★★☆☆ テレビ放送
内容
白人の入植に20年近く抵抗していたアパッチ族のリーダー、ジェロニモがついに投降する日がやってきた。彼を基地へと連行する命を受けたゲイトウッド中尉とデイヴィス少尉は、砂漠を旅するうちに、誇りに満ちたジェロニモに対して友情を抱きはじめる。基地到着後、アパッチ族は軍の監視の下、保留地で農耕生活を送りはじめる。しかし、些細なことからアパッチ族の暴動が発生。ジェロニモは仲間たちと逃走するのだった…。(from:ザ・シネマ)
西部劇/伝記/ドラマ(カラー)
1993年/アメリカ
監督 ウォルター・ヒル
音楽 ライ・クーダー
出演
ジェイソン・パトリック、ジーン・ハックマン、ロバート・デュヴァル、マット・デイモン、ウェス・ステューディ
ジェロニモ
感想
ダンス・ウィズ・ウルブズ」「ラスト・オブ・モヒカン」でも印象的な戦うネイティブアメリカンを演じたウェス・ステューディがジェロニモ役。伝説のインディアンをどう描いているのかが見所なのだが、どちらかというとネイティブな彼らを否定せずに受け入れようとした騎兵隊員のジェイソン・パトリックが主人公という感じ。これに隊長のジーン・ハックマンや、インディアンを毛嫌いする賞金稼ぎのロバート・デュヴァルがサブキャラでいい味を出している。でもあまりにも白人サイドな作品なので結局ジェロニモという人物に迫っているという感じがしない。それでも無表情があたりまえという風に描かれてきたインディアンたちだが、ウェス・ステューディのジェロニモはちらりと表情を見せていて人間味を感じられた。しかし豪華キャストの割にはイマイチ面白味に欠ける作品。監督は「48時間」「48時間PART2/帰って来たふたり」「レッドブル」のウォルター・ヒル。

潮風とベーコンサンドとヘミングウェイ WRESTLING ERNEST HEMINGWAY
★★★★★ テレビ放送
内容
仕事を引退し、悠々自適だが孤独な暮らしを送るふたりの老人が、偶然の出会いから生まれた友情によって再び人生を輝かせていく様を描いた感動作。ベーコンサンドを持って海辺の公園へ行くのが日課の元理容師ウォルター(ロバート・デュバル)は、海の男だったフランク(リチャード・ハリス)と出会い、ベーコンサンドを作ってくれるウエイトレスのいるレストランへ一緒に行くことになり…。ブレイク前のサンドラ・ブロックがウエイトレス役で出演。(from:NHKBS)
ドラマ(カラー)
1993年/アメリカ
監督 ランダ・ヘインズ
音楽 マイケル・コンバーティノ
出演
ロバート・デュバル、リチャード・ハリス、シャーリー・マクレーン、サンドラ・ブロック
潮風とベーコンサンドとヘミングウェイ

感想
豪華キャストの共演で、期待通りの面白さ。50年代の車や家具に囲まれ、町もその時代で止まっているかのよう。流れる音楽は50年代のキューバ音楽でまさにヘミングウェイが愛した時代のまま。そんな地上の楽園・南フロリダで余生を送っているのにどこか不幸せで孤独な老人二人。老いることを考えさせられるが、死を考えるという後ろ向きな感じというよりも、より楽しい方へ進みたいという前向きで明るい姿勢なのがイイ。ロバート・デュバルの真面目で几帳面なキャラ、リチャード・ハリスのいい加減で大雑把だが人なつこいキャラと全く正反対なのに二人一緒だからこそキュートに見えてくる。喧嘩別れをして一人少年野球チームの勝利に立会ってしまったフランクが、一緒に喜びを分かち合えなかった事を悲しむシーンは泣ける。また花火の上がる海辺で二人で立ちションをするシーンもすごく美しくてイイ。ラストはもう大泣き。この二人の名優に負けじとS・マクレーン、S・ブロックもイイ味を出している。「人生はあっという間だ」とか「彼女は裏庭(おしり)もイカス」などセリフもグッド。

潮騒(吉永小百合) 
★★☆☆☆ テレビ放送
内容
三島由紀夫の小説を映画化。伊勢海に面する小島・歌島を舞台に、母と小さな弟3人で暮らす漁師の息子新治(浜田光夫)と船主照吉の娘初江(吉永小百合)の恋を描く。
文芸
1964年/日本/日活
監督 森永健次郎
音楽 中林淳誠
出演
吉永小百合、浜田光夫、松尾嘉代、清川虹子、望月優子、石山健二郎、菅井一郎、平田大三郎、高橋とよ

感想
元気でハツラツとした島の少女、初江を吉永小百合が好演。性風俗に開放的に見える島でもやっぱり未婚の女の操にはうるさかった封建的な時代に「その火を飛び越してこい!」と大胆な行動に出る初江にドギマギさせられるが、あくまでも健康的。吉永小百合って病弱で薄幸のキャラがイメージだけど、このキャラは珍しく野性的。清川虹子が優しく理解ある母親を演じていてグッド。

潮騒(山口百恵)  
★★★☆☆  テレビ放送
内容
伊勢湾の湾口にある歌島は人口千四百、その殆んどが漁師と海女である。新治はまだ18歳。彼は一昨年、中学を出るとすぐ十吉の船に乗り込み、母と弟の生計を助けていた。彼がその見知らぬ少女と会ったのは夕暮の浜でだった。額は汗ばみ、頬は燃え、寒い西風に髪をなびかせながら、少女は暮れていく西の海の空を見つめていた。だが、新治はその顔に見覚えがなかった。翌日、新治は十吉から、昨日の少女は、村の金持、宮田照吉の娘で初江といい、照吉は一人息子に死なれたために他所に預けておいた初江を呼び戻し、島で婿を取らせるらしい、という事を知らされた。四、五日後、強風のために休漁した新治は、山の観的哨跡で道に迷っている初江に会った。若い二人はすぐに意気投合して、噂好きの村人から避けるために、この観的哨跡を二人の秘密の場所とした。給料が出た日、新治は初江の入婿に安夫がなる、という噂を聞いた。暗い心を抱いて家へ帰った彼は、給料袋を落とした事に気づき、浜へ探しに行くと、初江がその給料袋を拾って持っていた。新治は安夫との噂の事を初江に問い正すが、初江は笑うばかり。新治は、自分の唇をそっと初江の唇に触れさせた。二人が会えるのは、休漁の日、観的哨跡でだった。ひどい嵐の日、新治は観的哨跡で初江を待っているうちに眠ってしまった。やがて、フッと目をさました新治の前に固い小さな乳房の初江が立っていた。お互いに裸になる事で、二人は羞恥心を消そうとした…。川端康成の名作「伊豆の踊子」でスタートした山口百恵文芸シリーズ第二弾作品。今回は四度映画化されている三島由紀夫文学の中で最もポピュラーな名作「潮騒」に出演。監督は前回に引き続き西河克己監督。(from:BS日テレ)
文芸(カラー)
1975年/日本/東宝
監督 西河克己
音楽 穂口雄右
出演
山口百恵、三浦友和、初井言栄、中村竹弥
潮騒
感想
同じ初々しくても吉永小百合版とはまたちょっと違った影のあり奥ゆかしさを感じる山口百恵の初江。吉永小百合版よりも良いのは三浦友和で、二人の共演シリーズは、その後もあまりないほどのベストカップルかも。山口百恵のちょっと影のある初江も初々しくて、なかなかの名演だったと思う吉永小百合版よりも好き。

市街戦 BELOVED ENEMY
★★☆☆☆ テレビ放送
内容
アイルランド・ゲリラ指導者とイングランド役人の娘の恋物語
ドラマ
1936年/アメリカ
監督 ヘンリー・C・ポッター
音楽 アルフレッド・ニューマン
出演
マール・オベロン、ブライアン・エイハーン、デヴィッド・ニーヴン、カレン・モーリイ

感想
イングランドとアイルランドの独立戦争の中、アイルランド・ゲリラの指導者とイングランドのお役人の娘との恋物語で、ま〜お互いが敵同士というロミオとジュリエットですね。ラストは「え〜!それでどないなったんねん〜〜!」とツッコミたくなりましたが、結構ベタベタの恋愛物にしては面白かったです。

仕掛人梅安  
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
池波正太郎原作の人気時代小説を萬屋錦之介主演で映画化。藤枝梅安は表向きは善良な町の鍼医者だが、彼には金で悪党を闇から闇に葬る「仕掛人」としての裏の顔があった。ある日、梅安は悪党で知られる安部主税之助を抹殺する。実はこの依頼は主税之助の父親・安部長門守からのもので、息子殺しの発覚を恐れた長門守は、大阪の組織の元締め・近江屋とともに江戸仕掛人の元締め・音羽屋の口を封じようとする。身の危険を感じた梅安は逆襲に出るが…。(from:東映チャンネル)
時代劇/アクション/サスペンス(カラー)
1981年/日本/東映
監督 降旗康男
音楽 渡辺茂樹
出演
萬屋錦之介、中村嘉葎雄、伊丹十三、藤田進、小川真由美、宮下順子、真行寺君江、中尾彬
仕掛人梅安
感想
テレビシリーズ「必殺仕掛人」では緒形拳が演じていて梅安を味のある魅力的な人物にしている。しかし、錦之介の梅安はそれとは違って「子連れ狼」の色が抜け切れず暗い。ユーモアに少々欠ける。他の仕事人仲間も印象の薄いキャラばかりで、彼らの殺しのシーンしか見えてこない。これに対して彼らのターゲットになる伊丹十三と小川真由美の兄妹がかなり曲者で面白い。この二人の兄妹、兄妹の枠を超えた危ない関係で怪しいことこの上ない。サディスティックでねちっこい伊丹と、妖艶な小川それぞれがいい味を出している。後半、梅安は追っ手に追い詰められ深手を窮地に立たされるが、そこを仲間たちが助け…という定番な展開。しかし兄妹が乗る船に橋から飛び降りる梅安の格好良いこと!そして不幸を断ち切りたいために躊躇いつつも小川の首に針を打ち込む…と〆は仕事人らしく決めるのである。原作は池波正太郎の「闇の大川橋」。

シカゴ CHICAGO
★★★☆☆ 劇場/テレビ放送
内容
ミュージカルの神様といわれるボブ・フォッシーの傑作ミュージカルを豪華3大スター共演で映像化。1920年代のシカゴを舞台に、敏腕弁護士の力によって殺人スキャンダルを逆手にとりスターの座をつかもうとする女たちを描く。ブロードウェーで演出家としてトニー賞を受賞、映画では「さゆり」を手がけ舞台と映画両方で活躍するロブ・マーシャルの映画監督デビュー作。アカデミー助演女優賞をはじめ6部門を受賞。(from:NHKBS)有名人になりたい売れないショーガールのドラマ。
ミュージカル(カラー)
2002年/アメリカ
監督 ロブ・マーシャル
音楽 ジョン・カンダー、ダニー・エルフマン (ミュージカル『シカゴ』)
出演
レニー・ゼルウィガー、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、リチャード・ギア、クイーン・ラティファ、ジョン・C・ライリー、ルーシー・リュー、クリスティーン・バランスキー
●2002年アカデミー作品賞受賞
シカゴ

感想
大ヒット、ブロードウェイ・ミュージカルの『シカゴ』をブロードウェイで活躍する振付家兼演出家のロブ・マーシャルが監督。映画というよりもブロードウェイ・ミュージカルをそのまま劇場で見れるようにした…という感じ。今までのミュージカル映画ともちょっと違う。ビックリしたのはゼタ=ジョーンズがすごく歌と踊りが上手かった事!この作品で一番輝いていたのが彼女だった。レニーは「悪女」というキャラのせいか、ちょっといつものキュートな感じがなかった。歌も踊りも下手ではないんだけどゼタ=ジョーンズに目劣りしてしまうところがあった。リチャード・ギアもなかなか踊りと歌が上手かった。ハリウッド・スターって昔から芸達者が多いのだなぁとつくづく感心。しかし…映画でなくて舞台のまんま(舞台自体は見てないけど)という感じで、目新しさや驚きがなかった。きっとライブな舞台の方がイイに違いないと思えてしまう。それでも音楽と踊りが凄いので充分楽しめたけど。

四月の雪  APRIL SNOW
★★★☆☆  テレビ放送
内容
ペ・ヨンジュン主演で日本でも大ヒットした「四月の雪」に、新たなエンディングを含む約三十分の未公開シーンを加えた完全版バージョン。主人公の男女の切ない恋愛模様と、二人の秘められた思いをより鮮明に描いた見ごたえのある一作。妻の交通事故の知らせを受けて病院に駆けつけたインスと、夫の事故の知らせを受けた妻ソヨン。病院で顔を合わせた二人は、互いの配偶者の裏切りを知る…。「八月のクリスマス」のホ・ジノ監督作品。(from:NHKBS)
ロマンス/ドラマ(カラー)
2005年/韓国
監督 ホ・ジノ
音楽 チョ・ソンウ
出演
ペ・ヨンジュン(インス)、ソン・イェジン(ソヨン)、イム・サンヒョ(インスの妻スジン)、リュ・スンス(ソヨンの夫ギョンホ)
四月の雪
感想
抑えた演出が良い「八月のクリスマス」のホ・ジノ監督なので、前半コメディーで後半悲劇というパターン化された韓国ドラマとは違った作りなので最後まで安心して見られる。「スポットライト」や「恋愛時代」のドラマでもお馴染みで「私の頭の中の消しゴム」で若年性痴呆症という難役を演じたソン・イェジンをヒロインに起用しているところも良い。「冬のソナタ」でスターになったペ・ヨンジュンとのラブシーンも大胆だが嫌らしさがない。しかし、雪を使った演出はあまりに普通過ぎて安っぽいロマンスになってしまっている。

私家版  TIRE A PART
★★★★☆  テレビ放送
内容
編集者のエドワード卿は、30年来の友人で作家のニコラ(テレンス・スタンプ)が書き上げた私小説を読んでがく然とする。そこには、30年前の恋人の自殺の真相が記されていた。小説の出版を協力する一方で、それと全く同じ贋作づくりに取り掛かった彼は、着々と復讐の計画を進めるのだった…。(BSジャパン)
サスペンス(カラー)
1996年/フランス
監督 ベルナール・ラップ
音楽 ジャン・フィリップ・グード
出演
テレンス・スタンプ(エドワード・ラム郷)、ダニエル・メズギッシュ(ニコラ・ファブリ)、フランク・フェイネイ(ジョン郷)
私家版
感想
死んだファリダの復讐を冷静沈着に進める、ダンディーな英国紳士のエドワード・ラム郷を知的に演じるテレンス・スタンプが良い。同じ復讐劇「イギリスから来た男」とキャラがちょっと重なるが、表情をあまり表に出さないで、淡々と無駄なく計画を実行してゆくので、観ているこちらもニコラ・ファブリ(ダニエル・メズギッシュ)のようにまんまと罠にはめられてゆく感じ。ラストの鮮やかな仕掛けには拍手。しかし見事な復讐を果たしても満たされることのない悲しみを抱え続けるエドワード郷もハッピー・エンドとは言えないところが泣ける。劇中の「チュニジアのロマンス」という本、読んでみたいものだ。

式日 
★★★★★ 劇場
内容
製作威力がなくなり疲れた男と家で娘の不思議な交流
ドラマ
2000年/日本
監督 庵野秀明
音楽 加古隆
出演
岩井俊二、藤谷文子、村上淳、松尾スズキ、林原めぐみ、大竹しのぶ

感想
岩井俊二扮する、仕事(アニメ監督)に意義を見いだせなくなって疲れた男と、変なふん装癖のある家出娘の出会いを、うら寂しい故郷(山口県)を舞台に淡々とした風景と描写で描かれていく作品。少女が、少女と大人の女性の微妙な境目にあって、家族との確執で情緒不安定で変。三井のリハウス〜♪でアイドル美少女だった藤谷文子が、U-Aみたいな容貌で行動と言動がキテレツで強烈なキャラクターを自然に(というか演技らしくなく)演じている。スティーブン・セガール父ちゃんと日本人母との間に苦労したのかな…と、原作が彼女のクレジットになっているので、彼女自身の人生と重ねてみてしまった。アイドル時代の彼女が吹っ飛んでしまうくらいのイメチェンで、ちょっとだけ出てきた母親役の大竹しのぶを完全に食っている。これかも彼女の活躍に注目。岩井俊二がとてもイイ男なんだな。少女マンガ並に理想的なキャラ。エンディングのcoccoの歌もなかなかイイし、衣装やセットが「寺山修司」っぽい感じなのもイイ。

自虐の詩  
★★★☆☆  テレビ放送
内容
幼い頃から不幸ばかりに見舞われてきた女性の半生を描いたヒューマン・コメディ原作は「日本一泣ける4コマ漫画」として伝説化されてきた業田良家のコミック “日本一泣ける4コマ漫画”を最高のキャストで映画化した奇跡のどん底ラブ・ストーリー!独自の世界観を持つ堤幸彦監督が、人生の真実を描いた怒涛のエンターテインメント作!!大阪・通天閣のふもと。ひなびたアパート「パンション飛田」では、今日もイサオがちゃぶ台をひっくり返す音が響く。幸江が作った食事が四方八方に散らばる。イサオは無口な乱暴者で酒飲み、その上ギャンブルに明け暮れている。宮城県、気仙沼で生まれた幸江は、物心つく前に母が家出し、父・家康は飲んだくれの借金まみれだった。中学生の頃、生活のために新聞配達や内職に精を出す幸江だったが、ある日家康が愛人と“トコナツのハワイ”に新婚旅行にいくために銀行強盗をして捕まってしまう。パンツ一丁で連行される父の姿にボーゼンとする幸江。今日も今日とて、イサオのちゃぶ台返しは続く。しかし、幸江はイサオと一緒にいられるだけで幸せだった。そんな時、ムショ帰りの家康が幸江の前に現れる。(from:日本映画専門チャンネル)
ドラマ/コメディ(カラー)
2007年/日本/松竹
監督 堤幸彦
音楽 澤野弘之
出演
中谷美紀、阿部寛、遠藤憲一、カルーセル麻紀、竜雷太、名取裕子、西田敏行
自虐の詩
感想
中谷美紀が「嫌われ松子の一生」とかぶるような不幸なブス女を演じているが、ちゃぶ台を毎回ひっくり返されても一途に夫を思うイイ女で、こちらの方がずっと見ていられる。その夫役の阿部寛がパンチパーマやロン毛など笑えるスタイルで奮闘、いい味を出している。また、アジャ・コングが幸江の親友の熊本さんを演じていたり(最初は誰か分からなかった)、カルーセル麻紀が幸江の世話をする気のいいおばちゃん、遠藤憲一が幸江に横恋慕するらーめん屋の親爺で、どれも笑えた。しかしオーバーな演技で一人浮いていてイマイチだったのが西田敏行。幸せの意味を知った幸江が幸せをかみ締めるラストは泣けた。監督は「20世紀少年」「包帯クラブ」「大帝の剣」「恋愛寫眞 Collage of Our Life」「TRICKトリック」「明日の記憶」「BECK」の堤幸彦。

子宮の記憶 ここにあなたがいる
★☆☆☆☆  テレビ放送
内容
裕福な家庭で何不自由なく暮らす17歳の少年、真人。しかし彼は家族の愛情を感じられず衝突ばかりの毎日を過ごしていた。そんな彼には、新生児の時に一時誘拐されていた過去があった。そして犯人の女性が沖縄に住んでいることを知り、彼女に会いに行こうと思い立つ。誘拐犯の女性、愛子は、入院中の夫を見舞いながら小さな食堂を一人で切り盛りしていた。真人は素性を隠したままそこで住み込みのアルバイトをすることに…。(from:BSジャパン)
ドラマ/青春(カラー)
2006年/日本
監督 若松節朗
音楽 S.E.N.S.
出演
松雪泰子(愛子)、柄本佑(真人)、野村佑香、中村映里子、寺島進、余貴美子
子宮の記憶 ここにあなたがいる
感想
沖縄本部の海のそばの食堂を舞台に、新生児の時、病院から誘拐された子供が成長して、誘拐した女に会いに行く話。地元沖縄が舞台なので、親近感を持って見たが、ウチナーグチは変なイントネーションで違和感があるし、主演を始め、出演者に魅力がない。余貴美子がディスコダンスを披露しているのが笑えた。実の子供に愛情が持て無い母親と、他人の子供を誘拐してまで子供を欲しがる女…。希薄な家庭から逃れるように沖縄に住む、自分を誘拐した女に会いに行くのは、養子になった子供が生みの親に会いにいく心境に似ている。監督は「やまとなでしこ」「黒革の手帖」などの高視聴率ドラマを手がけた若松節朗。

資金源強奪  
★★★★☆  テレビ放送
内容
欲にとりつかれた男たちが、大金の強奪戦を繰り広げるアクション映画。幹部を夢見て鉄砲玉となり、8年の刑に服したチンピラ・武司。しかしシャバに戻ってみると、彼に対する組の対応は冷たくなっていた。武司はヤクザから足を洗おうと決意し、最後に組に一矢報いようとムショ仲間とともに組の金を強奪する。うまく3億5千万もの大金を手に入れるが、強欲な悪徳刑事がこれにからんで、醜い欲の張り合いがさらに展開され…。(from:東映チャンネル)
アクション/犯罪(カラー)
1975年/日本/東映
監督 深作欣二
音楽 津島利章
出演
北大路欣也、川谷拓三、室田日出男、梅宮辰夫、太地喜和子、渡辺やよい
資金源強奪
感想
またヤクザ映画かと期待しなかった割にはテンポもいいしどんでん返しな展開といい最後まで楽しめた。なにかと優等生なキャラが多い北大路欣也がかなり悪な主人公。殺人犯で服役した後、自分を見放した組や兄貴分に復習する…という話だが、復習よりも金が目的なようだったり、本心が見えずいいヤツなのか仲間も平気で裏切る悪党なのかよくわからない。そんな疑惑は仲間2人にも持たれて結局信用されずに…という展開もハラハラさせられる。それでも最後には恋女房に裏切られたと知った時の表情が印象的。北大路欣也を見直してしまった。適役の梅宮辰夫も敵から味方に変わったり、主人公も悪か善かが分からないという設定も面白く、大根役者と思っていた梅宮辰夫もいい味を出している。監督は「仁義なき戦い」「火宅の人」「里見八犬伝」「蒲田行進曲」「バトル・ロワイアル」「トラ・トラ・トラ!」「華の乱」の深作欣二。

時雨の記  
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
仕事も地位も家族も捨てて、女とともに山の庵に住みたい。野性にも似た夢を一途に紡ぐ男と、その夢を情感込めて抱き取る女。男・壬生は56歳。若い頃、通夜の席で見初め、20数年想いつづけてきた女と偶然再会する。女・多江は48歳、夫を早くに亡くし、今は鎌倉で生け花を教えながら慎ましく生きている。人生の秋にさしかかった二人は思いがけない出会いの中で、ためらい、ゆらぎながら、確かな愛を深めていく。原作は、1977年の発表当時“中年男女の命のかぎりの愛を描きえた小説”と絶賛され、“しぐれ族”なる流行語まで生んだベストセラー。(from:BSTBS)
ロマンス(カラー)
1998年/日本/東映
監督 澤井信一郎
音楽 久石譲
出演
吉永小百合、渡哲也、林隆三、佐藤友美、原田龍二、天宮良、裕木奈江、細川直美、岩崎加根子
時雨の記
感想
愛と死の記録」以来の共演になる、吉永小百合、渡哲也の老年に入った男女のロマンス。妻と子供はいるけれど、人生の最後に吉永小百合とロマンスしたい50過ぎの男が夢見るんだろうなぁ…と思う内容。これが彼女じゃなかったらこんなに一途な愛は成立しそうにないし、相手が渡哲也ぐらいのイケメンでなければ只のオヤジ・ストーカーでキモイ話にしかならず、受け入れられない愛はやがて憎しみとなって…というサスペンスに成り兼ねない。京都や鎌倉を舞台に、熟年世代の女性が喜びそうな舞台設定。でも、これって渡哲也の妻側から見たらどうなんだろう?長年尽くして裏切られる方は悲惨で、これまた向田邦子の世界になりそう。監督は「早春物語」「恋人たちの時刻」の澤井信一郎。

死刑台のエレベーター ASCENSEUR POUR L'ECHAFAUD
★★★★☆ テレビ放送
内容
エレベーターが停止したことから崩れはじめる完全犯罪。全編に流れるマイルス・デイビスのモダン・ジャズがサスペンスを盛り上げる傑作犯罪映画。ノエル・カレフの推理小説を、当時25歳のルイ・マルが映画化した衝撃の監督デビュー作であり、これ以降のヌーベルバーグに影響を与えた記念すべき作品。(from:NHKBS)
サスペンス/犯罪(白黒)
1957年/フランス
監督 ルイ・マル
音楽 マイルス・デイビス
出演
モーリス・ロネ、ジャンヌ・モロー、ジョルジュ・プージュリー、リノ・ヴァンチュラ
死刑台のエレベーター

感想
映画を見るよりも先にサントラをジャケ買いしたほど、ジャンヌ・モローのモノクロ写真とマイルスの即興で生まれたとは思えない印象的なメロディーのサントラがイイ。サントラの書体も映画のオープニングと同じなのもグッド。モーリス・ロネとジャンヌ・モローの話だけだと思っていたら、二人の運命はもう一つの若い破天荒なカップルに大きく握られてしまう…という展開が意外だった。そして有名なエレベーターに閉じ込められてからの後の展開が長い。不良青年ルイは「禁じられた遊び」のミシェル少年を演じたプージュリー。またモーテルでチェスをしている二人の男の一人にジャン=クロード・ブリアリが出演している。ドイツ人が乗るベンツがガルウィング式ドアのスポーツカーでかっこいい。ファッションもさり気なくお洒落。ラストは意外な物から足がつき…という展開で最後まで目が放せないが、あの幸せそうな二人の写真は、誰か一緒の人が二人を撮ったというのがアリアリで「お忍び」という感じが全然しないのが難。ジュリアンとフロランス、冷静に暗殺はしてもなんか間抜けで可愛いところがある。関連:アトランティック・シティー

始皇帝暗殺 THE ASSASIN
★★★☆☆ テレビ放送
内容
始皇帝の暗殺にまつわる二人の男と一人の女の愛憎劇
時代劇
1998年、中国:フランス:アメリカ:日本
監督 チェン・カイコー
音楽 ツァオ・チピン
出演
コン・リー、チャン・フォンイー、リー・シュエチェン

感想
コン・リーが強くて美しい姫を演じてます。始皇帝よりも彼女が主役という感じ。あんな大昔にもうこんな文明社会だったのか…と感心しながら観てました^^;)。衣装や建造物がすごい!「へいばよう」風のファッションで動き回ってます(あたりまえか)。

死国 
★★☆☆☆ テレビ放送
内容
田舎の持ち家を処分しに15年ぶりに故郷である四国・高知の矢狗村を訪ねた比奈子は、祭りの縁日で幼馴染の文也と再会する。比奈子は親友・莎代里との再会を楽しみにしていたが、莎代里が11年前に事故死したと知らされる。そして…。(BS-i)
ホラー(カラー)
1999年/日本/東宝
監督 長崎俊一
音楽 門倉聡
出演
夏川結衣(明神比奈子)、筒井道隆(秋沢文也)、栗山千明(日浦莎代里)、根岸季衣(日浦照子)、大杉漣(日浦康鷹)
死国

感想
坂東眞砂子・原作。栗山千明の映画デビュー作。日本人形みたいな端正な顔だちで神秘的な彼女のキャラなしでは成り立たなかったであろう作品。逆回りにお遍路をすると四国が死国(死者の国)になるという伝説が面白い。しかし四国の人には反感を買いそうな内容で心配にもなった。映像も民話風なノスタルジックな雰囲気で凝っていてなかなかイイ。土俗的恐さをもっと強く表現していれば恐くなったのかも知れないが恐さはイマイチ。ホラーというよりも16歳で死んだ少女が愛する人に会いたいがために蘇った純愛もの。永遠に歳をとらない彼女と、結局彼女を死ぬまで忘れられない男のキスシーンは悲しく美しい。夏川結衣も筒井道隆も好きな役者なのでまずまず楽しめた。

地獄の拍車 DRANGO
★☆☆☆☆ テレビ放送
内容
南北戦争後のアメリカを舞台に、南部の人々と北軍の少佐との交流を描いたヒューマン・ドラマ。荒れ果てたジョージアの田舎町、人々の心は今なお戦争の傷から癒えず、北軍に対する憎しみが町中に渦巻いていた。そこへ派遣されてきたのは、北軍のドランゴ少佐(ジェフ・チャンドラー)。この町の平和を強く願う彼は、地元の人々とともに手を取り合いながら、町の建て直しを図ろうとするが…。アメリカのつらい歴史の一幕が淡々と再現されている。(from:NHKBS)
ドラマ(白黒)
1957年/アメリカ
監督 ホール・バートレット、ジュールス・ブリッケン
音楽 エルマー・バーンスタイン
出演
ジェフ・チャンドラー、ジョーン・ドルー、ロナルド・ハワード
地獄の拍車

感想
南北戦争後、荒廃したジョージア州を再建しようとする人々を描いた作品。負けた国を治めにやってきた北軍のクリント・ドランゴ少佐とマーク・バーニング大尉(ジョン・ラプトン)は、クレイ・アレン(ロナルド・ハワード)ら負けた国の人々の色々な妨害にあう。その中で、少佐を理解し応援する数少ない人々が、Dr.ブレア(ウォルター・サンド)と新聞記者ジョージ・ランドルフ(パーリー・ベア)とその息子のトミー(デヴィッド・シャイア)。しかしDr.ブレアが何者かに討たれ、トミーが放火で殺され、少佐はさらに孤立してゆく。しかし父親を北軍に殺された事でドランゴ少佐に反発していた、ケイト(ジョーン・ドルー)は犯人を探し出し、正義を正すため少佐に味方する。一方バーニング大尉は南部の有力者の娘シェルビー(ジュリー・ロンドン)と恋仲になるが、シェルビーの恋人クレイは彼を殺そうとする…と話は盛り沢山。しかし登場人物が多過ぎる上に人物描写が中途半端。でもラストで町の平和のためにジョージ・アレン(ドナルド・クリスプ)が息子クレイを打つシーンは泣ける。色っぽい美人で魅力的なジュリー・ロンドンが、サブキャラ扱いだったのが残念。

地獄の黙示録 特別完全版 APOCALYPSE NOW REDUX
★★★★★ テレビ放送
内容
ベトナム戦争中のサイゴン。アメリカ陸軍情報部のウィラード大尉(マーティン・シーン)は、カンボジアに特殊任務で赴いたまま軍部との連絡を断ち、ジャングル奥地に自らの王国を築いて独自の軍事作戦を展開しているカーツ大佐(マーロン・ブランド)を暗殺せよ、という密命を受ける。大尉は4人の若い部下と哨戒艇に乗り込み川をさかのぼるが、奥地に近づくにつれ危険は増し、極限の恐怖を体験してゆく。大尉は戦争の矛盾を日増しに強く感じてゆき、またカーツ大佐の輝かしい経歴や勲章の資料を読むにつれて軍部の暗殺命令に疑問を抱く。やがて彼らはついに、ジャングルの奥深く、カーツ大佐が潜伏する王国に辿り着くが、大佐にすぐに捕われてしまう…。
戦争/ドラマ(カラー)
2000年/アメリカ
監督 フランシス・フォード・コッポラ
音楽 カーマイン・コッポラ、フランシス・フォード・コッポラ
出演
マーロン・ブランド、マーティン・シーン、ロバート・デュバル、デニス・ホッパー、フレデリック・フォレスト、アルバート・ホール、ラリー(ローレンス)・フィッシュバーン、ハリソン・フォード、サム・ボトムズ
地獄の黙示録

感想
フランス人入植者の農園での幻想的なエピソードなど新たに53分が追加された特別版。ドアーズの曲で始まるオープニングから強烈な映像。殺人マシンのように表情の乏しいマーティン・シーンが淡々と語る悲惨な状況がよりリアルに感じる。主人公のウィラードや無気味なカーツ大佐よりも強烈なキャラだったのが、ロバート・デュバル演じるサーファー士官のキルゴア中佐。爆弾が飛び交う中を平然と歩き回り、砲撃が続く海に出て波に乗れと命令する。人の命なんぞよりも波乗りに夢中で、黒いサーフボードはまるで悪魔の乗物のよう。キルゴアとカーツのどちらに違いがあるのか?というウィラードの疑問に大いに賛成。同じキ印でもキルゴアの方が明るくて志気も高まるのかも知れないが…。そのキルゴアがワーグナーを大音量で流しながら戦闘ヘリ部隊で攻撃する様子はまるで天馬に乗って空を駆ける女騎士ワルキューレ達のように恐くて美しい。社会性はまだあるが人の命に対して冷たいキルゴアよりも、人の命の重さに苦しみ狂ってしまったカーツの方が人間的に感じたのも皮肉で哀しい。

シコふんじゃった。 
★★★☆☆ テレビ放送
内容
周防正行監督の名を一躍世に知らしめた傑作コメディ。日本の国技“相撲”をテーマにした爆笑あり涙ありの極上のエンタテインメント作品。教立大学4年の山本秋平(本木)は、卒論の担当教授から単位と引き換えに三部リーグで低迷する弱小相撲部の試合に出るよう脅迫される。相撲部のマネージャー、夏子(清水)の誘いもあり、覚悟を決めて道場にやってきた秋平を迎えたのは、4年間で一度も試合に勝ったことがないたった一人の相撲部員、8年生の青木(竹中)。その後新しく入部した2人を加えて4人は団体戦の当日を迎えるが…。
コメディ/青春/スポーツ(カラー)
1992年/日本/大映
監督 周防正行
音楽 周防義和
出演
本木雅弘、竹中直人、清水美砂、柄本明
シコふんじゃった。

感想
ファンシイダンス』の原作者・岡野玲子の漫画『両国花錦闘士(りょうごくおしゃれりきし)』が面白くて、これはその映画化?と思って期待してみたら全然違って、こちらは学生相撲のコメディ青春ドラマ。『ファンシイダンス』は残念ながら原作漫画にやや劣るが、こちらはそれよりも笑えて面白い。女の子にもてたい男の子たちと、女の子にイマイチ不人気な相撲という意外な組み合わせの面白さは『両国花錦闘士』で実証済み。やはり漫画の方が相撲度も笑い度も高いが、この作品もなかなか。顧問に柄本明、留年を続けるオッサン部員に竹中直人、英国人留学生やがたいはイイのに内気なヤツと、変な部員ばかりでキャラの面白さはさすが周防監督。これはさすがにハリウッドもリメイクしたくてもできないだろうなぁ。

シシー ある皇后の運命の歳月
SISSI SCHICKSALSJAHRE EINER KAISERIN
★★★★☆  テレビ放送
内容
オーストリアの支配下となったハンガリーを愛し、ハンガリーの人々にも親しまれたシシー。大公妃は皇后がウィーンを離れることに反対だったが、シシーはハンガリーでの自由な生活を好んだ。その後、結核を発症し死を宣告されたシシーだったが、ポルトガルの島での療養で奇跡的に回復する。ロミー・シュナイダーは、のちにルキノ・ヴィスコンティ監督の名作「ルートヴィヒ」でもエリザベート役を演じている。(from:NHKBS)
ロマンス/歴史劇(カラー)
1957年/オーストリア
監督 エルンスト・マリシュカ
音楽 アントン・プロフェス
出演
ロミー・シュナイダー(エリーザベト)、カールハインツ・ベーム(フランツ・ヨーゼフ1世)、マグダ・シュナイダー(ルドヴィカ:エリーザベトの母)、グスタフ・クヌート(マクシミリアン公爵:エリーザベトの父)、ウタ・フランツ(ヘレーネ:エリーザベトの姉:ネネ)、フィルマ・デギッシャー(ゾフィー:フランツ・ヨーゼフの母:ルドヴィカの姉)、ヨーゼフ・マインラッド(ベックル大佐)、ピーター・ウェック(カール・ルートヴィヒ大公)、ゼンタ・ヴェングラフ(ベルガルド伯爵)、ワルサー・レイヤー(ジュラ・アンドラーシ伯爵:ハンガリー王子)、ハンス・ジーグラー(ゼーブルガー医師)、ピーター・ノイゼル(バッチャーヌ伯爵)、クラウス・クヌース(ルートヴィヒ:エリーザベトの兄)、エゴン・フォン・ジョーダン(カルロ:イタリア貴族)
シシー ある皇后の運命の歳月
感想
前作でハンガリー王女の戴冠式までだったが、その後の話。夭折した長女ゾフィーの話はカットされ、次女ギーゼラが可愛らしく登場。ハンガリー王女になったことで、ハンガリーに入り浸るシシー。父親を殺されたことで皇帝を恨むバッチャーニ伯爵との和解も彼女の魅力で成してしまう。しかし、離れて暮らす夫フランツにまだ恋心を捨てきれない姉ネネや、シシーを愛するアンドラーシ伯爵などの関係で、シシーはウィーンへ帰国することに。フランツとの幸せな生活が再開されるかと思いきや、重度の肺炎と診断され、マデイラで保養地での養生を余儀なくされる…という話。でも、ラストでは陽気な母のおかげで病気もすっかり治り、保養先のイタリアやギリシャを観光、迎えに来た夫と訪問先のイタリアやヴェニスとの関係修復もやってのけるというハッピーエンド。冷遇されたイタリアのオペラ・レセプションで登場するイタリアの偽貴族には大笑い。ラストでギーゼラにシシーが魅せた母性愛にイタリア国民が感動するシーンはちょっぴり泣ける。その後のシシーのあまり幸せだったとはいえない人生を思うと、ここまでのストーリーは全部ハッピーエンドなので楽しいシリーズだった。
シリーズプリンセス・シシー」「若き皇后シシー
シシー ある皇后の運命の歳月

死者の書
★★★★★  テレビ放送
内容
舞台は奈良時代の平城京。大貴族である藤原南家の郎女(ふじわらなんけのいらつめ)は、この世への執心ゆえにさまよい続けている大津皇子(おおつのみこ)の魂と出逢い、互いに惹かれ合う。やがて郎女の一途な心が大津皇子のさまよえる魂を鎮めていく…。民俗学者、折口信夫の小説「死者の書」を初めて映像化。古代日本人の魂や自然への畏敬、死者を敬う心などを、美しい映像表現で現代人に問う。(from:NHKBS)
アニメ/時代劇/ドラマ/ファンタジー(カラー)
2005年/日本
監督 川本喜八郎
音楽 廣瀬量平
出演
声:宮沢りえ、観世銕之丞、榎木孝明、江守徹、黒柳徹子、新道乃里子、三谷昇、観世葉子、岸田今日子
死者の書
感想
NHK「人形劇 三国志」の川本喜八郎が、日本古代研究の第一人者・折口信夫のいにしえ人の世界を見事に映像化。平安時代の絵巻物を見ているような美しさで、人形だけでなく、背景や建物、小道具すべてが細やかに描かれていて美しい。そして蓮の葉を刈り取り、それから糸をつむいで布を織り、曼荼羅を作り出すまでの肯定も細やかに描かれている。嵐の中をさまよう郎女の髪や衣装が舞うようすが素晴らしい。岸田今日子のナレーションや、ヒロインの藤原南家の郎女の声を演じた宮沢りえ、大津皇子に観世銕之丞など、キャスティングも素晴らしい。「ピーターと狼」や「マダム・トゥトリ・プトリ」と同様に人形アニメーションの表現の素晴らしさを示した名作。
死者の書

沈まぬ太陽  
★★★☆☆  テレビ放送
内容
映像化不可能とも言われた国民的作家・山崎豊子の骨太な同名ベストセラーを壮大なスケールで映画化。ジャンボ機墜落事故を題材に、主演の渡辺謙を始めオールスター・キャストが集結。「ホワイトアウト」など数々の大作を手がけてきた若松節朗監督がベテランらしい手腕で作品をまとめ、3時間を超える超大作ながら興行的にも大成功を収めた。国民航空の労働組合委員長の恩地(渡辺)は、会社に睨まれて海外僻地を転々とし、長い不遇の時を過ごす。その後本社に復帰する機会を得るが、最悪の墜落事故の遺族係となり、様々な悲劇と向き合うことに。第33回日本アカデミー賞最優秀作品賞、最優秀主演男優賞(渡辺謙)、最優秀編集賞受賞。(from:日本映画専門チャンネル)
ドラマ(カラー)
2009年/日本/東宝
監督 若松節朗
音楽 住友紀人
出演
渡辺謙、三浦友和、松雪泰子、鈴木京香
沈まぬ太陽
感想
原作は「不毛地帯」「白い巨塔」「華麗なる一族」「ぼんち」「暖簾」の山崎豊子。これまで医療界、政界、経済界と、巨大権力への告発的作品を出してきた巨匠だが、今度の相手は航空会社。「国民航空」と名前は変えられているけど明らかに日本航空で、日航ジャンボ墜落事故の衝撃的なシーンから始まる。事故被害者家族に献身的に対応する主人公と、会社で出世街道を取った親友との対立が会社社長だけでなく、総理大臣まで巻き込んでゆくスケールの大きさはさすがに面白い。しかし、これまで山崎作品の映画化を多く描いた名匠・山本薩夫監督に比べると歯切れが悪くダラダラと長い感じが否めない。豪華キャストもイマイチ使いこなされて無い感じも。でも三浦友和の悪党っぷりは見応えあった。監督は「子宮の記憶 ここにあなたがいる」の若松節朗。

時代屋の女房  
★★★☆☆  テレビ放送
内容
東京・大井町。三叉路に架かる陸橋の下に、「時代屋」という骨董屋がある。そこの主・安さんの前に、夏の盛り、銀色の日傘をさして野良猫・あぶさんを抱えた謎の女・真弓が現れその日から居付くようになる。ところが、その真弓、なぜか家出癖があった。安さんの留守にひと言の伝言と、ビクター犬の置物を置いて失踪しては、戻ってくるといった奇行を繰り返していたのだ。しかし、真弓が三度目の家出をしてから数日が経過。安さんは今度ばかりは帰ってこないような予感がしていた。なぜならあぶさんも失踪していたのだ。(from:BS日テレ)
ドラマ(カラー)
1983年/日本/松竹
監督 森崎東
音楽 木森敏之
出演
渡瀬恒彦(安さん)、夏目雅子(真弓、美郷)、沖田浩之(若者)、中山貴美子(サンライズ・ユキちゃん)、趙方豪(サンライズ・渡辺クン)、平田満(鈴木健一)、津川雅彦(サンライズ・マスター)
時代屋の女房
感想
監督は山田洋二監督の「男はつらいよ」シリーズにも関わった「塀の中の懲りない面々」の森崎東。夏目雅子の美しいこと!何も話さずたたずんでいるだけでも観客を魅了してしまえるのは後にも先にも彼女だけ。彼女の上品な色気の前には誰もがひれ伏してしまうでしょう。ということで色男の渡瀬恒彦も彼女の魔性に翻弄されてボロボロ。ラスト、駄目かと思ったら…この展開も泣けた。しかし、真弓とそっくりの田舎娘・美郷の存在が謎だ。このキャラは夏目雅子というどこか儚げで色気があるのにこの世離れしている彼女だからこそ生まれた理想の女だろう。彼女以外の「時代屋の女房」は考えられない。そういう点でも彼女主演で作ることができたラッキーな作品。

ジダン 神が愛した男  ZIDANE, UN PORTRAIT DU XXIE SIECLE
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
2005年4月23日に開催されたスペインリーグ、レアル・マドリード対ビジャレアルの試合を、サッカー界のスーパースター、ジネディーヌ・ジダンのピッチ上の視点そのままに撮影した興奮のサッカー・ドキュメンタリー。音楽はロックバンド、モグワイが担当する。(from:BS11)
ドキュメンタリー/スポーツ(カラー)
2006年/フランス:アイスランド
監督 ダグラス・ゴードン、フィリップ・パレーノ
音楽 モグワイ
出演
ジネディーヌ・ジダン
ジダン 神が愛した男
感想
サッカー名選手のドキュメント作品というと「マラドーナ」ぐらいしか見たことないが、あちらがマラドーナ個人の素顔に迫ろうと密着取材していたのに対して、こちらはあくまでもピッチ上のジダンをひたすら追い続ける、1ファンとしての視点で描かれている。テレビでジダン出場の試合を見ているのと何ら変わらないので、サッカー大好き人でなければかなり退屈になってくる。しかし、音やたまに入ってくる音楽がいいのか不思議と臨場感があるので最後まで流して見ることができた。

7月4日に生まれて  BORN ON THE FOURTH OF JULY
★★★☆☆  テレビ放送
内容
祖国のためにベトナム戦争で戦い、身も心も傷ついて帰還した一人の青年が苦悩の日々を乗り越えて反戦運動に参加するまでを描く。高校卒業後、海兵隊に入隊しベトナム最前線で重傷を負ったロン。下半身不随となって帰還した彼は、家族に温かく迎えられるが、世間は反戦を声高に叫んでいた…。オリバー・ストーン監督ベトナム3部作の2作目で、アカデミー賞では8部門にノミネートされ、監督賞を獲得した。(from:NHKBS)
ドラマ/戦争(カラー)
1989年/アメリカ
監督 オリバー・ストーン
音楽 ジョン・ウィリアムズ
出演
トム・クルーズ(ロン・コーヴィック)、ウィレム・デフォー(チャーリー)、キーラ・セジウィック(ドナ)、トム・ベレンジャー(海兵隊特務曹長)、マイクル・コンポターロ(ウィルソン伍長)
7月4日に生まれて
感想
プラトーン」に続くオリバー・ストーン監督のベトナム戦争3部作。戦争の意味もあまり考えず、出征することで田舎町の英雄を夢見た若者が、ベトナム戦争の現実を心身供に知る…という話。ベトナム戦争に参加した愚かなアメリカ青年の姿を「プラトーン」と同様に飾らずに描いていて、この作品のトム・クルーズは前髪も禿かかって超格好悪いが、べトマム戦争で犠牲になった青年を体当たりで演じたところは評価したい。

史上最大の作戦  THE LONGEST DAY
★★★★☆  テレビ放送
内容
1944年6月6日、第二次世界大戦の勝敗を決めた連合軍のノルマンディー上陸作戦を再現した超大作。米・英・仏・独4か国のオールスター・キャストで、壮大なスケールの戦闘シーンに見事な人間ドラマが重なった戦争スペクタクル。独軍司令官ロンメルは、悪天候が続く間は連合軍の上陸はないと判断、祖国へ戻る。だが連合軍最高司令官アイゼンハワーは苦渋の決断を下し、上陸を決行する。アカデミー撮影賞、特殊効果賞受賞。(from:NHKBS)
戦争(白黒)
1962年/アメリカ
監督 ケン・アナキン、ベルンハルト・ヴィッキ、アンドリュー・マートン、エルモ・ウィリアムズ
音楽 モーリス・ジャール、ポール・アンカ、ベートーベン「運命」
出演
ジョン・ウェイン(ベンジャミン・バンダーボルト米国陸軍中佐)、ヘンリー・フォンダ(セオドア・ルーズベルト米国陸軍准将)、ロバート・ミッチャム(ノーマン・コータ米国陸軍准将)、ロバート・ライアン(ジェームズ・M・ギャビン米国陸軍准将)、ロッド・スタイガー(ビーア米国陸軍中佐)、リチャード・ベイマー(アーサー「ダッチ」シュルツ米国陸軍一等兵)、リチャード・バートン(デビッド・キャンベル英空軍パイロット)、ジャン・ルイ・バロー(ルイ・ルーラン神父:フランス)、クルト・ユルゲンス(ギュンター・ブルーメントリット独軍歩兵大将)、クリスチャン・マルカン(フィリップ・キーフア:フランス軍中佐)、メル・ファーラー(ロバート・ヘインズ米国陸軍少将)、ショーン・コネリー(フラナガン英軍一等兵)、イリナ・デミック(レジスタンスの女ジャニーヌ・ボアタール)、アルレッティ(バロー夫人)、ヴェルナー・ヒンツ(ロンメル独軍元帥)
史上最大の作戦
感想
テーマ曲だけでもハリウッドの戦争映画の代表的作品。ジョン・ウェイン、ヘンリー・フォンダをはじめ、「暗殺者のメロディ」のリチャード・バートン、「眼には眼を」「007私を愛したスパイ」のクルト・ユルゲンスなど豪華キャストで、「パリは燃えているか」はこれの続話という感じ。スピルバーグも「プライベート・ライアン」でDデイを描いている。

シックス・センス THE SIXTH SENSE
★★★☆☆ 劇場/テレビ放送
内容
高名な小児精神科医のマルコムは10年前、ビンセントという名の少年患者を立ち直らせられなかったことが今も心の痛みとなっていた。そんなある日、今や青年となったビンセントが突然マルコムの前に現れ、「自分を救ってくれなかった」とマルコムに銃弾を浴びせる―。やがて回復し仕事に復帰した彼は、コールという名の少年患者を担当することになる。どことなくビンセントに似たコールの治療に全身全霊を傾けることで、自らの過去をも清算しようと決意するマルコム。両親が離婚して情緒不安定なコールは常に何かに怯え続けていたが、その原因を探っていくマルコムに、コールは「死者たちが自分の周りをさまよっていて、僕にはその姿が見える」という驚くべき告白をする…。“第六感”によって死者の姿を見る能力を持った少年と自らの過去に苦しむ精神科医の不思議な体験を、驚愕の結末とともに描いた超自然ミステリー・スリラー。監督は『サイン』のM・ナイト・シャマラン。主演は『ダイ・ハード』シリーズのブルース・ウィリスと『A.I.』のハーレイ・ジョエル・オスメント。(from:スターチャンネル)死者を見ることができる少年
ホラー/サスペンス(カラー)
1999年/アメリカ
監督 M・ナイト・シャラマン
音楽 ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演
ブルース・ウィリス、ハーレイ・ジョエル・オスメント、トニ・コレット
シックス・センス

感想
劇場でも観たが、テレビでは始めて。テレビドラマ『こちらブルー・ムーン探偵所』を観ていたので、ブルース・ウィリスは本人の声よりも吹替えの方が好き。シャラマン監督、今回は医者の役で出演してました。アンティークのリングを選ぶインド系カップルも不思議な出演のし方だったけど…。劇場ではストーリーを追うのに精一杯で気が付かなかった「本当に意味があるのか?」と思うような細かい演出に今回は目が行きました。ラストのハーレイ君がお母さんに告白するシーンは感動。やっぱりこの子は凄いよ。

6デイズ/7ナイツ  SIX DAYS SEVEN NIGHTS
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
ニューヨークのファッション雑誌で副編集長を務めるロビン(アン・ヘッシュ)は恋人フランク(デイヴィッド・シュワイマー)と共に南の海へ旅立つ。ところが、急な仕事で呼び戻され、壊れそうなチャーター機を操縦するパイロットのクイン(ハリソン・フォード)と一緒に出発することに。運悪く突然の嵐で無人島に不時着した二人は、考え方も生き方も違い反発しあう。しかし、次々と訪れる危機が、二人の感情に微妙な変化を与え始めた…。(from:TBS)
ロマンス/アドベンチャー(カラー)
1998年/アメリカ
監督 アイヴァン・ライトマン
音楽 ランディ・エデルマン
出演
ハリソン・フォード、アン・ヘッシュ、デヴィッド・シュワイマー、ジャクリーン・オブラドース、テムエラ・モリソン、アリソン・ジャネイ、ダニー・トレホ
6デイズ/7ナイツ
感想
地上より永遠に」のバート・ランカスターとデボラ・カーのラブシーンのパクリシーンがあったりするが、ヒーロー「インディ・ジョーンズ」のようにはいかない、普通のだめ男を演じる老けたハリソン・フォードにロマンスは少々苦しいし、アン・ヘッシュは全然魅力を感じない。同じような冒険ロマンスなら「ロマンシング・ストーン 秘宝の谷」の方がずっと面白かった。「ザ・ホワイトハウス」のアリソン・ジャネイが編集長役で顔を出している。監督は「キンダガートン・コップ」のアイヴァン・ライトマン。

60セカンズ GONE IN SIXTY SECONDS
★★★☆☆ 劇場/テレビ放送
内容
伝説の高級車泥棒が弟の為に泥棒家業に復帰するが…
サスペンス/アクション(カラー)
2000年/アメリカ
監督 ドミニク・セナ
音楽 ダニー・エルフマン
出演
ニコラス・ケイジ、アンジェリーナ・ジョリー、ロバート・デュヴァル
60セカンズ

感想
既に足を洗っていた伝説のカー泥棒メンフィス(ケイジ)が、弟(これがすごくマヌケ)の危機を救うために再びチームを組んで100台の高級車を60時間で盗み出す…という話。メンフィスの車がすごくイイ。これって、「ハンニバル」でクラリスが乗っていたのと同じじゃなかったかな…。スピード感バツグン、カーアクションすごいです。豪華キャストだし。もうちょっと時間があれば、もっとキャラが掘り下げられて面白くなったのかな…。ドラマ性よりアクションが目玉の作品。

6IXTYNIN9 シックスティナイン 69
★★★☆☆ テレビ放送
内容
たまたま部屋の番号札のクギが外れて6が9になり部屋を間違われた事から普通のOLが大金を手にするが…
サスペンス
1999年/タイ
監督 ペンエーグ・ラッタナルアーン
音楽
出演
ラリータ・パンヨーパート、ブラック・ポムトーン、タサナーワライ・オンアーティットティシャイ

感想
タイで大ヒットしてタイのタランティーノと言われた若手監督のサスペンス・コメディー。平凡なOLが追いつけられて部屋で死んだ男達の死体を片付けたり、それを暴かれそうになった女を殺そうとしたり。ちょっと根暗で根が善人な主役のOLがボケていて可笑しい。ワイロで予約者の名前をすり替えてしまういい加減な旅行発券者や昼間から恋人と逢引する警官、「外国人にはタイ人の全員が麻薬の売人か売春婦にしか見えない」という台詞があったり、自国タイをパロってるところが面白い。最後は『ジャッキー・ブラウン』の様に大金で意気揚々と生き抜いて欲しかったけどああいうラストになったのはやっぱりお国柄なのか…?

16ブロック 16 BLOCKS
★★★☆☆ テレビ放送
内容
わずか16区画先の裁判所に証人エディ・バンカーを送り届ける仕事を任された刑事ジャック・モーズリーは、予想もしない事態に巻き込まれる。(from:地上波)
サスペンス/アクション(カラー)
2006年/アメリカ
監督 リチャード・ドナー
音楽 クラウス・バデルト
出演
ブルース・ウィリス、モス・デフ、デビッド・モース(フランク・ニュージェント)、ジェナ・スターン(ダイアン・モーズリー)
16ブロック

感想
ブルース・ウィリスが「ダイ・ハード」のように追い詰められ、「スリー・リバーズ」みたいなアル中のボロボロ刑事役。良いのが、事件に巻き込まれ証人になるために命がけで裁判所まで出頭しようとするモス・デフ演じるエディ。ケーキ屋を開業する夢を持つ善良な市民っぷりが心暖まるキャラ。また、デビッド・モースが悪役にまわるウィリスの相棒刑事役で、根っからの悪人ぽくない感じがいい。監督は「スーパーマン」「陰謀のセオリー」「リーサル・ウェポン」「マーヴェリック」のリチャード・ドナー。

シッコ  SICKO
★★★★☆  テレビ放送
内容
マイケル・ムーア監督が、アメリカにおける医療保険問題に焦点を当てたドキュメンタリー。国民健康保険がないアメリカでは、国民は民間の保険会社で保険に加入するしかない。多くの人々が無保険で命を落としていく一方、高額な保険料を払っているにもかかわらず、いざという時に保険金をもらえず満足な医療を受けられない例の多数存在する。監督はこういった数々の事例を紹介し、アメリカが抱える医療保険制度の闇を暴いていく。(from:BSフジ)
ドキュメンタリー(カラー)
2007年/アメリカ
監督 マイケル・ムーア
音楽 エリン・オハラ
出演
マイケル・ムーア
シッコ
感想
保険に入れない疾患の紹介では「スター・ウォーズ」をパロって、「ボウリング・フォー・コロンバイン」「華氏911」のマイケル・ムーア監督らしい皮肉たっぷりのユーモアに溢れた、保険加入者の悲劇を告発する社会派ドキュメント。保険に加入してない人ならいざ知らず、加入者に医療の支払いを渋り、保険料だけ取るだけ取って、病人やけが人を見殺しにする保険会社と、それに荷担する医者たち、法案を拒む政治家には怒りを覚える。しかし、無料医療のカナダでも問題が…。日本の医療保険制度も問題だらけの今、どうあるべきか考える必要がある。

失楽園  
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
突然閑職に追いやられ自己の道を見失った中年のエリートサラリーマンと、医師の夫との冷え切った関係をもてあます30代後半の女が出会い、恋に落ち、逢瀬を重ね、やがて逃れることのできない深い世界にはまっていく。その結果二人が選んだ愛の行方は…。大ブームとなった渡辺淳一のベストセラー小説「失楽園」を映画化。(from:BS-i)
ロマンス/エロティック(カラー)
1997年/日本
監督 森田芳光
音楽 大島ミチル
出演
役所広司、黒木瞳、寺尾聰、柴俊夫、星野知子、木村佳乃、中村敦夫
失楽園
感想
誠実なんだが、上に流されやすい男を演じた役所広司、いかにも幸薄い印象の黒木瞳と配役はぴったりだし、二人とも下品なエロスにならないように演技していて良い。しかし…話が面白くない。原作を読んでないから何ともいえないが、テレビドラマで見る限りはもっとつまらないエロドラマだった。それに比べれはこちらは未来の無い絶望的な二人の世界観が出ていてまだ良い。久木祥一郎の妻の文枝を演じた星野知子や、娘、知佳を演じた木村佳乃、久木の同僚で同じ日陰社員のあがた森魚など、配役がなかなか豪華。大島ミチルの「愛人/ラマン」に似たテーマ曲もなかなか良い。しかし2度は見ないだろうな。

シティ・オブ・エンジェル  CITY OF ANGELS
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
セス(ニコラス・ケイジ)は天使。翼もなく白い服も着ていないけれど、永遠の命を持っている。彼の役割は、人間たちの営みを見つめ、生きていくのに疲れた人にそっと寄り添うこと。ほとんどの人は彼の存在に気付かない。そんな彼が、人間の女性に恋をした。セスは考える。「彼女の髪、指、唇…触れる”ってどんなことだろう」それを知る為には、彼は天使であることをやめ、永遠の命を捨てなければならなかった。(from:BS-i)
ロマンス/ファンタジー(カラー)
1998年/アメリカ
監督 ブラッド・シルバーリング
音楽 ガブリエル・ヤーレ
出演
ニコラス・ケイジ、メグ・ライアン、デニス・フランツ、アンドレ・ブラウワー
シティ・オブ・エンジェル
感想
壁に囲まれた悲しいベルリンとは違って、明るいロスの街が舞台。オリジナルのメグ・ライアンとニコラス・ケイジのロマンス中心で、「ベルリン・天使の詩」に比べて解りやすいが、詩的情緒が弱い。高層ビルの屋上や図書館に群がる天使など、オリジナルのイメージを踏んでいるが、ヴィム・ヴェンダースの映像美には今一歩及ばないのも残念。手術をしながらボーっとしないで欲しい。ブルーノ・ガンツの天使に比べてニコラス・ケイジは人間臭くて神秘性に欠けるのもハリウッド版らしい。お涙頂戴なラストもちょっといただけない。

シティ・オン・ファイアー  SCORCHED
★☆☆☆☆  テレビ放送
内容
2012年、シドニーでは半年以上雨が降らず、人々は水不足で苦しんでいた。報道記者のスーザンは、水不足に汚職が絡んでいると睨んで調査を進めていたが、ある日落雷によって大規模な山火事が発生してしまう!(from:BS11)
パニック/アクション(カラー)
2008年/オーストラリア
監督 トニー・ティルス
音楽 ガイ・グロス
出演
キャメロン・ダッド、レイチェル・カーパニ
シティ・オン・ファイアー
感想
例年にない水不足な時に、大規模な山火事がシドニー近郊の民家にまで巻き込んでゆく、パニック作品。水が豊富な日本ではピンとこないが、毎年干ばつで悩まされている土地では国家を揺るがしかねない切実な問題。大規模な火事のシーンは見応えあるし、政府の汚職による水の利権問題などのサスペンス要素も悪くない。しかし、映像、演出がいまいちチープでテレビドラマっぽさが拭えない。登場人物たちもイマイチ魅力に欠けるし。監督は「ツイスター2008」のトニー・ティルス。

シティーハンター 愛と宿命のマグナム  CITY HUNTER : .357 MAGNUM
★☆☆☆☆  テレビ放送
内容
事件屋稼業・冴羽リョウとその同業者・海坊主。彼らの元に西ガリエラ共和国のピアニスト・ニーナが現れた。以前の面識から信頼するリョウたちに父親捜しを依頼するニーナだが、彼女の周囲に東ガリエラ共和国の工作員の影がちらつく。やがて一同は両国の政情に関わる緊張の事態に巻き込まれた。(from:BSアニマックス)
アニメ/アクション(カラー)
1989年/日本
監督 こだま兼嗣
音楽 矢野立美
出演
声:神谷明、伊倉一恵、麻上洋子
シティーハンター 愛と宿命のマグナム
感想
人気テレビシリーズ劇場アニメ版。来日した美人ピアニストから父親を探して欲しいと依頼させるが、その父親はどうやらある国の秘密工作員らしいというのが分かり…と、スパイ物っぽい内容に。でも舞台は東京だし、いつもの喫茶店やリョウたちのアパートでヒロインが寝泊りしたりとテレビシリーズと大して変わらない。リョウと香の関係も接近しそうでそうならず…とテレビシリーズから進展を求めたらちょっと肩透かし。

シティーハンター ザ・シークレット・サービス CITY HUNTER
★☆☆☆☆ テレビ放送
内容
来日中のガイナム共和国大統領候補マクガイアから身辺警護のシークレットサービスのボディーガードをして欲しいという奇妙な依頼がのもとに舞い込んだ。20年前に別れた娘・安奈が警視庁のSPとしてマクガイアの身辺警護をしている。その娘を守って欲しいというのであった。選挙参謀のキャリアウーマン、ローザは「マクガイアが大統領選を降りなければ娘を殺す。」と脅迫されている事を告げる。マクガイア候補は娘が巻添えになるのを恐れているのであった。そんな時、殺し屋がマクガイア候補の車を狙撃した。安奈が銃弾に晒されたが、危機一髪、が庇って事無きを得た。「狙われたのは君だ!!」と安奈に告げる。果たして安奈を狙う真の目的は?謎はさらに深まり、驚くべき事実がたちを危険な舞台に誘っていく。(from:NHKBS)
アニメ/アクション(カラー)
1996年/日本/よみうりテレビ・サンライズ
監督 こだま兼嗣
音楽 矢野立美、歌:KONTA「otherwise」、アン・ルイス「WOMAN」
出演
声:神谷明(冴羽リョウ)、伊倉一恵(槇村香)、麻上洋子(野上冴子)、玄田哲章(海坊主)、鷹森淑乃(野上麗香)、天野由梨(新庄安奈)、小山茉美(美紀)、大塚明夫(ジェームズ・マクガイア)、戸田恵子(ローザ・マルチネス)、麦人(ゴザレス)、中田和宏(ダンケルク)、KONTA(シークレットサービス班長)
シティーハンター

感想
週刊少年ジャンプで連載された北条司・原作の人気漫画のアニメ、スペシャル版。「シティーハンター」と呼ばれる始末屋の冴羽が、今度はガイナム共和国大統領候補の娘の警備に。ほとんど三枚目の冴羽を演じる神谷明の声も冴えている。相棒の香のほか、美人刑事・野上冴子や冴羽の同僚・海坊主も登場。毎回お約束のスケベなリョウに100tハンマーを食らわす香、海坊主も参加の悪党とのバトルが展開。大統領候補マクガイアを娘・安奈の確執も誤解が解けて和解し、マクガイアの右腕ローザの裏切りも誤解が解け、悪党ゴザレスやダンケルクもリョウたちに一掃されて一件落着。ラストは香の144tハンマーでエンド。リョウも「もっこり」発言がなければかっこいいのにね…。

シティーハンター グッド・バイ・マイ・スイート・ハート CITY HUNTER
★★☆☆☆ テレビ放送
内容
プロフェッサーと呼ばれる外人部隊出身の謎のテロリストが日本に降り立った。目的は自らの過去を消し去る為。そして裏社会ナンバー1といわれるシティーハンターにゲームを仕掛ける為だった。一方、冴羽は新宿歌劇団のトップスター・真風笑美から13年前に目の前から消えた兄を探して欲しいと依頼を受けていた。兄との想い出の黒い薔薇が最近になって手元に届けられていたのであった。笑美の部屋にある唯一の兄の写真を見に行った冴羽達に銃弾が…。なぜ!?。笑美の兄=プロフェッサー!?…。冴羽は既に気がついていた。そして冴羽とプロフェッサーのゲームは既に始まっているのであった。(from:NHKBS)
アニメ/アクション(カラー)
1997年/日本/よみうりテレビ・サンライズ
監督 やまざきかずお
音楽 西田マサラ、歌:HUMMING「RIDE ON THE NIGHT」、NAHO「Get Wild 〜CITY HUNTER SPECIAL '97 VERSION〜」
出演
声:神谷明(冴羽リョウ)、伊倉一恵(槇村香)、麻上洋子(野上冴子)、玄田哲章(海坊主)、小山茉美(美樹)、山寺 宏一(プロフェッサー)、岩男潤子(真風笑美)
シティーハンター

感想
週刊少年ジャンプで連載された北条司・原作の人気漫画のアニメ、スペシャル版の第二弾。ラストの電車でのバトルで前作よりもハードボイルドなアクションっぽくて良くなった。大都市(新宿)が爆弾を積んだ列車で狙われ、その列車内で犯人と主人公が戦う…という話は「TUBE」にそっくり。その映画も「スピード」のパクリっぽいけど。最後の爆弾処理で6本の色違いコードのどれを選ぶかでリョウが「俺のモッコリパワーを信じろ」と笑美のパンツの色で決めてしまうのには脱力。エンディングは当時の時の人、小室哲也。

私的撮琉球 JM Private Images of Ryukyu : J.M.
★☆☆☆☆ 劇場/琉球電影烈伝 in OKINAWA「高嶺剛の世界」より
内容
1996年にジョナス・メカスが沖縄を訪れた時に取られたプライベート・フィルム。
ドキュメンタリー/アート
1996〜年/日本(ビデオ/60分年/日本語字幕版)
監督 高嶺剛
音楽
出演
ジョナス・メカス

感想
故郷リトアニア出身だが、ドイツ占領後のナチの収容所から逃げ出し、アメリカに亡命した映像作家を常々リスペクトしていた高嶺剛が撮った、彼の沖縄訪問の様子。それらと高嶺監督自身のイマジネーションの世界を画像で展開している。しかし…手ぶれがひどくて(それを狙って撮っていたのだろうけど)、気持ち悪くなって最後はかなりグロッキーになった。感想うんぬんよりも体調が悪くなって観るのが苦痛だったという作品ははじめて。ジョナス・メカスの作品を観てみたくなった。特に『ライフ・オブ・ウォーホル』に興味津々。

自転車泥棒  LADRI DI BICICLETTE
★★★★★  テレビ放送
内容
ローマの職業紹介所に並ぶ長い列。失業者アントニオは、自分の自転車を使う条件でポスター貼りの仕事にありつき、ありったけのシーツを質に入れ、代わりに仕事に必要な自転車を手に入れる。6歳の息子のブルーを乗せ町を回るが、ふとした隙に自転車を盗まれてしまう。再び職を失ってしまったアントニオは、警察にも相手にされず、自力で自転車を探すことにするが…。イタリア・ネオレアリズモの代表作。(from:BS11)
ドラマ(白黒)
1950年/イタリア
監督 ヴィットリオ・デ・シーカ
音楽 アレッサンドロ・チコニーニ
出演
ランベルト・マジョラーニ(アントニオ)、エンツォ・スタヨーラ(ブルーノ)、リアネーラ・カレル、ジーノ・サルタマレンダ
自転車泥棒
感想
「避暑地の出来事」「ウンベルトD」の監督のほか、「パンと恋と夢」や「殿方ごろし」などでコミカルな演技の巨匠ビットリオ・デ・シーカの代表作。父親の右腕として一端の活躍をするブルーノ少年が名演技で、イタリア映画史上「ニュー・シネマ・パラダイス」のトト少年や「鉄道員」の腕白息子サンドロと並ぶ愛すべきキャラ。自転車を必死で探す親子を通して、失業者ばかりのイタリアの貧困層の暮らしぶりをリアルに描いたイタリアの「怒りの葡萄」的作品。

死ぬまでにしたい10のこと  MY LIFE WITHOUT ME
★★★☆☆  テレビ放送
内容
2人の幼い子供と夫と暮らすアンは貧しいながらも幸せな日々を送っていた。ある日、医師から突然がんの宣告を受け余命2〜3か月と告げられる。彼女はそれを家族に言わないと決め、ノートに書き出した「死ぬまでにしておくこと」をひとつひとつ実行していく。病に侵されながらも前向きに生きるアン役をサラ・ポーリーが好演。製作総指揮は「トーク・トゥ・ハー」でアカデミー脚本賞を受賞したペドロ・アルモドバル。(from:NHKBS)
ドラマ/ロマンス(カラー)
2002年/スペイン:カナダ
監督 イサベル・コイシェ
音楽 アルフォンソ・デ・ヴィラロンガ
出演
サラ・ポーリー、スコット・スピードマン、デボラ・ハリー、マーク・ラファロ
死ぬまでにしたい10のこと
感想
ビーチ・ ボーイズの名曲「神のみぞ知る」を使った予告編でヤラれて鑑賞をとても楽しみにしていた作品。でもこの名曲も日常の一場面で出演者がちょこっと口ずさむ程度。それでもこの歌の歌詞と死を目前とした彼女の心境がリンクして泣けそうになった。そこら辺は同じ曲を使った「ラブ・ アクチュアリー」よりは使い方が上手い。また他の音楽の使い方も上手くてやたら御涙頂戴的な演出をせずにヒロインが好きで気分がよくなる曲をこちらも一緒に聞いている気分になれるのがイイ。また病人とは思えないほど若々しくて美しいヒロインも良かったけど病人よりも病人っぽくて頼りないトンプソン医師が繊細な優しさで彼女に接していて印象深く良かった。ところでヒロインのバロンはあの「バロン」で主人公を演じた少女!いい女優さんに成長したんだなぁ。監督は「あなたになら言える秘密のこと」のイサベル・コイシェ。

死の銀嶺 DIE WEISSE HOLL VON PIZ PALU
★★★☆☆ テレビ放送
内容
インスブルックのピッツ・パリューで実際に起こった遭難事故
ドラマ
1929年/ドイツ
監督 アーノルト・ファンク
音楽 ジュゼッペ・ベッチェ
出演
ヨハネス・グスタフ・ディースル、レニ・リーフェンシュタール

感想
インスブルックのピッツ・パリューで実際に起こった遭難事故を元に作られた作品。ヨハネスは数年前、山で妻を亡くしてからこの山に取付かれて何度も登っている変わり者。ある学生クルーが登頂を目指して出発すると聞いた彼は一行よりも先に登頂しようと単独では危険と知りながらも山頂へ出発する。途中の山小屋で出逢ったマリアとハンスの恋人達はそんなヨハネスを一人で行かせるのは危険と彼の登頂行きに同行。しかし山は荒れハンスのミスで3人は遭難。学生クルーらも無理なコースを取ったため全員遭難、梺の村から救助隊が編成され救助活動が始まる。ヨハネスら3人は4日間雪に閉じ込められるがなんとか耐えて救助させるが、救助隊が着いた時、ヨハネスだけが居らず、「やっと安住の地を見つけたので探さないで欲しい」という彼のメモが残されていた。「モンブランの王者」と同じ監督による冬山の厳しい世界。当時こんなに臨場感のある冬山の映像が撮っただけでもすごいが、話も無声映画なのに面白い。しかし驚いたのが出演者達の出立ちで、銀世界の山に半袖にスカートで登り、猛吹雪でコーデュロイのズボンにジャケットとすごく薄着。彼等はよほど寒さに慣れて強いんだろうか?

死の棘  
★★★★★  テレビ放送
内容
島尾敏雄の同名小説の映画化。別離の危機に瀕した夫婦が、一対一の関係の中でお互いの人間性を取り戻してゆく姿を描いた名編。特攻隊員のトシオは赴任した奄美の娘・ミホと恋におちる。突然の敗戦によって二人は結ばれるが、ある日、トシオの浮気を知ったミホは精神に異常を来たしはじめるのだった。本作にて、同年、第43回カンヌ映画祭審査員大賞・国際批評家連盟賞をダブル受賞。(from:衛星劇場)
ドラマ(カラー)
1990年/日本/松竹
監督 小栗康平
音楽 細川俊夫
出演
松坂慶子、岸部一徳、松村武典、近森有莉、木内みどり
死の棘
感想
監督は「伽や子のために」「眠る男」「泥の河」の小栗康平。この監督の作品はどれも地味なのだが、妙に心に突き刺さって残る映像を描く。「伽や子のために」では朝鮮の民族衣装に身を包んだ大勢の人々が白く凍った海を渡って行く厳しい風景画強烈に残っている。ここでは、海軍震洋特攻隊の隊長だったトシオが思い出す部下たちが砂浜に並び敬礼する姿と、彼らへの鎮魂からか、島の神事を除き見ているシーン。ずっと忍耐の男を演じる静の縁起の岸部一徳も素晴らしいのだが、次第に精神を病んでゆく気性の激しい女をノーメイクで挑んだ松坂慶子の演技に驚いた。ずっと美貌だけの大根役者だと思っていたが、こんな演技ができる女優とは。また、戦後の暗い世界観が戦闘シーンを出さなくても反戦を意識させられた。

SHINOBI 
★★☆☆☆ テレビ放送
内容
伊賀と甲賀は人智を超えた不思議な術を持つ忍者「しのび」を創り出してきたが、犬猿の仲で長い間戦う事を禁じられてきた。それぞれの跡取りである朧(おぼろ:仲間由紀恵)と弦之介(オダギリジョー)は、互いの立場も知らずに出会い、運命的な恋におちる。しかし、宿命ともいえる悲劇がふたりを引裂こうとしていた。
アクション/ロマンス/時代劇(カラー)
2005年/日本/松竹
監督 下山天
音楽 岩代太郎、主題歌:浜崎あゆみ
出演
仲間由紀恵、オダギリジョー、黒谷友香、椎名桔平
SHINOBI

感想
過剰なメイクにキザすぎるアクションが笑える、劇画漫画のような純愛ロマンス&アクション。一にらみだけでどんな相手も殺す朧、相手の動きをスローモーションで見えるのでどんな攻撃も交わして反撃できる弦之介、手がゴムの触覚のように自在に延び縮みする男や、毒の息を吐く女、手が「X−メン」のウルヴァリンそっくりな男、顔を自在に変えられる男、蛾の毒で相手を殺す女…とサブキャラも多彩で面白い。出演者もなかなか豪華で、どんな傷を負っても再生してしまう不死身の男に椎名桔平が扮していて、このキャラが一番キザで臭くて面白かった。

至福のとき HAPPY TIMES 幸福時光
★★★★☆ テレビ放送
内容
巨匠チャン・イーモウ監督が盲目の少女と失業中の中年男の間に生まれる親子のようなきずなを描いた感動作。見合い相手の女性に旅館を経営しているとうそをつき、彼女の前夫の連れ子でマッサージが得意なウー・インを旅館で雇ってくれと頼まれたチャオ。やっかい者扱いされていたウー・インのため、チャオは偽のマッサージ室を作り、仲間たちに客のフリをしてもらう。彼らの優しいうその中、ウー・インは生きる喜びを感じ始める。(from:NHKBS)
ドラマ(カラー)
2002年/中国
監督 チャン・イーモウ(張藝謀)
音楽 サン・パオ(三宝)
出演
ドン・ジエ(董潔)、チャオ・ベンシャン(趙本山)、フー・ピアオ(傅彪)
至福のとき

感想
原作は「紅いコーリャン」のモー・イェン。近代化が進む中国の大連という都会に暮す、失業中の中年男と、継母からは厄介物あつかいされ、盲目で身寄りのない少女を中心に繰り広げられる人情劇。少女の為に偽の按摩ルームを作って偽のお札を使ったりするチャン(ドン・ジエ)が健気で泣ける。彼を慕う工場仲間もみな人が良くて可笑しく面白い。真の強い盲目の美少女ウー・インを演じるドン・ジエが可愛いくて魅力的。チャン・イーモウが見い出しただけあって今後の活躍も楽しみ。「活きる」で町長を演じていたニウ・ベン(牛犇)、「始皇帝暗殺」で秦王・政を演じたリー・シュエチェン(李雪健)も工場仲間として出演していてイイ味を出している。ラストの録音によるウー・インのメッセージとチャオの手紙は泣けた。

シベールの日曜日  CYBELE OU LES DIMANCHES DE VILLE D'AVRAY
★★★★☆  テレビ放送
内容
戦争中の辛い想い出と墜落のショックのせいで記憶を喪失した元爆撃機パイロットのピエールは、パリ郊外の小さな町にひっそりと暮らしていた。恋人マドレーヌの愛情も、芸術家カルロスの友情も、ピエールの孤独な心を救えなかった。彼は町をさまよい歩き、少女シべールと知り合った。父に見捨てられ、寄宿学校に入れられている彼女と日曜日ごとに会い、けがれ無き愛情を育てていくが…。記憶喪失症の青年と孤独な少女のけがれ無き愛情が単に年齢差があるというだけで引き裂かれる悲劇を、清新なリリシズムで描いた名作。アンリ・ドカエの美しいモノクロ映像が、清らかな物語をより一層引き立てる。セルジュ・ブールギニョン監督は本作が長編劇映画第1作目。(from:シネフィル・イマジカ)
ドラマ/ロマンス(白黒)
1962年/フランス
監督 セルジュ・ブールギニョン
音楽 モーリス・ジャール
出演
ハーディ・クリューガー、ニコル・クールセル、パトリシア・ゴッジ、ダニエル・イベルネル
シベールの日曜日
感想
PTSDという病名があまり知られてなかった時代の、そのトラウマで記憶をなくした青年と、父親に捨てられ修道院に預けられた少女のロマンスを描いた作品。何といってもシベールを演じたパトリシア・ゴッジが超キュート。彼女は「地下鉄のザジ」のカトリーヌ・ドモンジョに匹敵する女の子だとも思える。主人公「飛べ!フェニックス」のハーディ・クリューガーも子供の心そのままの純真な青年を演じていていい。また、モノクロの美しく斬新な構図の映像が今見ても新鮮さを感じ、それがこの二人の「子供」の美しさを語っている。冒頭でいきなり見せる戦争のショッキングな体験シーンと、池に映る二人の姿に波紋が走る映像が印象的だった。ラストもあっさりとした展開が返って余韻の残るものにしている。

シベリアの理髪師 THE BARBER OF SIBERIA
★★★☆☆ テレビ放送
内容
士官候補生アンドレイ・トルストイ(オレグ・メンシコフ)はモスクワ行きの列車で偶然会ったアメリカ女性ジェーン(ジュリア・オーモンド)に一目惚れする。ジェーンはアメリカの発明家マクラケン(ハリス)が、開発中の森林伐採機「シベリアの理髪師」号の資金援助をロシア皇帝から得るために雇った女だった。そのためジェーンはラドロフ将軍(ペトレンコ)に取り入ろうとするが、純情なアンドレイがそれを自分への愛が終わったと勘違いし、皇帝(ミハルコフ)が鑑賞しにきたオペラ公演の本番中にラドロフ将軍に殴りかかる。しかし事件はアンドレイが皇帝暗殺を謀ったとされ、彼は囚人としてシベリアへ送られる。ジェーンはそんなアンドレイを探し続け、10年後のシベリアの地で居場所を突き止め会いに行くが…。そんな自分の秘密をジェーンはアンドレイとの間にできた士官学校生の息子へ宛てて手紙に綴る。監督は「黒い瞳」のニキータ・ミハルコフ。
ドラマ/ロマンス
1999年/フランス・ロシア・イタリア・チェコ
監督 ニキータ・ミハルコフ
音楽 エドワルド・ニコライ・アルテミエフ、モーツァルト「ピアノ協奏曲第23番」「フィガロの結婚」、ロッシーニ「セヴィリアの理髪師」、ヴェルディ「リゴレット」
出演
ジュリア・オーモンド、オレグ・メンシコフ、アレクセイ・ペトレンコ、リチャード・ハリス、ニキータ・ミハルコフ、ダニエル・オルブリフスキ
シベリアの理髪師

感想
ジェーンが列車で読んでいる本が『アンナ・カレーニナ』で彼女のあだ名はアンナ・カレーニナになるのだが、アンナがジェーンに、アンドレイがヴロンスキー伯爵のイメージにちょっと重なる。しかしアンドレイが若いとはいえ青臭過ぎる!友達や友人の気持ちなんか考えた事がないだろう?と思ってしまうくらい自己中心的。それが地でいっているようなキャラだからたちが悪い。話はロシア士官学校の生活や、ロシアの土着的な風習が、描かれていて面白い。ロシア皇帝出席する士官生の卒業を祝うセレモニーは「ウラー!ウラー!ウラー!」を連呼してかっこいい。ロシア皇帝とその皇太子の様子は文豪トルストイの「白馬にまたがった美しい皇帝は…」というくだりを思い起こすくらい美しい。

縄張(しま)はもらった  
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
長谷部安春監督・小林旭主演による日活ニューアクションの代表作。八年ぶりにシャバに戻ってきた一文字組代貸・寒河江次郎(小林)は、崩壊寸前の組を立て直すために、大組織・狭間組の命令で、二つの組が対立する地方都市へ鉄砲玉として送り込まれる。さっそく次郎は精鋭たちを引き連れてゲリラ戦を展開、ヤクザ同士の潰し合いが始まった・・・。宍戸錠は、弟分の仇を取るために次郎をつけ狙う凶暴な一匹狼を演じる。藤竜也、郷B治、高品格、岡崎二朗らクセ者俳優がズラリ勢ぞろい!(from:日本映画専門チャンネル)
任侠・ヤクザ(カラー)
1968年/日本
監督 長谷部安春
音楽 鏑木創
出演
小林旭、宍戸錠、二谷英明、川地民夫、太田雅子=梶芽衣子
縄張(しま)はもらった
感想
宍戸錠のセリフ「お前を残して死にゃしないよ」がしびれる!ベタな日活アクションではあるが暗い部屋に押し入っての組長暗殺シーンに懐中電灯を使ったりとなかなか面白い演出。ちょっと太っちゃって往年の輝き失いつつある小林をカバーするように彼の仲間になるインチキ賭博師の藤竜也、女たらしという川地民夫、売れない歌手の郷B治、これに小林との因果で彼らの企みに付き合う事になった宍戸錠がいいサポートをしている。これに太田雅子(後の梶芽衣子)が初々しいお嬢さん役でイイ味出しているし、ゴーゴーガールの佐藤サト子がヤクザ連中に襲われたり、秋とも子が縛られたりとヤクザ映画の王道のようなエロチックバイオレンスものになっていて、その後の日活ってこの作品の焼き直しものばかりになっちゃたんだろうなぁ。監督は「化石の荒野」の長谷部安春。

シマロン(1960) CIMARRON
★★☆☆☆ テレビ放送
内容
エドナ・ファーバーの同名長編小説を映画化した人生ドラマ。アンソニー・マンが監督し、開拓精神あふれる夫婦の半生を描いた。オクラホマに新天地を求めて旅立った新婚夫婦は土地の獲得競争に参加する。さまざまな人々が集結する中で、数多(あまた)の困難に直面しながらも互いに支えあおうとする二人だったが…。苦悩しながらも夫を支えようと奮闘する妻役をマリア・シェルが熱演。(from:NHKBS)
西部劇(カラー)
1960年/アメリカ
監督 アンソニー・マン
音楽 フランツ・ワックスマン
出演
グレン・フォード、マリア・シェル、アン・バクスター、アーサー・オコンネル
シマロン

感想
クライマックスはオクラホマ・テリトリーの土地競争で、我先にと皆が馬や馬車を疾走させ、馬車や馬がひっくり返るシーンは「ベン・ハー」の馬車の競技シーンにも劣らない凄い迫力。「コンバット」でお馴染みのヴィク・モローがチェロキー・キッドというギャングのウェス・ジョニングス役で出演。またアン・バクスターが主人公ヤンシーの昔の恋人デキシー・リー役で出演している。妻サイブラ(マリア・シェル)は新聞発行人の働く女性として描かれ、息子はインディアン娘ルビーと結婚と、女性参政権やインディアンや水商売の女への人種差別問題もあつかっている。

ジミー・ニュートロン 僕は天才発明家! JIMMY NEUTRON: BOY GENIUS
★☆☆☆☆ テレビ放送
内容
パパやママから知らない人とは決して話してはいけないと言われているにもかかわらず、ジミーはある日、まだ見ぬエイリアンと交信するため、自作の人工衛星を打ち上げてしまう。そして、それが悲劇の始まりだった…。ポップでカラフルな登場人物、奇想天外な発明品の数々、ハイテンションなストーリー、楽しさ満載の3DCGアニメーション。2001年度アカデミー賞・長編アニメーション部門に『シュレック』『モンスターズ・インク』と共にノミネートされた。(from:NHKBS)
アニメ/ファミリー/SF/アドベンチャー(カラー)
2001年/アメリカ
監督 ジョン・A・ディヴィス
音楽 ジョン・デブニー、ミュージック・スーパーバイザー:ジェフ・カーソン、フランキー・パイン
出演

ジミー・ニュートロン僕は天才発明家!

感想
シュレック』や『モンスターズ・インク』に比べると内容はかなり幼稚。体よりも頭がでかいキャラもイマイチ可愛くない。これまたお子様に人気のブリトニー・スピアーズとジャスティン・ティンバーレイクが使われている。天才少年ジミーが自作の人工衛星で地球の座標を知らせてしまったおかげで宇宙人が大人たちを拉致してしまい、ジミーたち子供が結束して宇宙人と戦う…という話。大人たちがまったくいなくなった地球で最初は好き放題に過ごしていた子供達も親たちの不在に親の有り難さを感じるというところが子供向けで説教臭い。エンディングのゲップのオンパレードもちょっとね…あれで親子の愛が深まるのか?

シミキンのスポーツ王  
★★★☆☆  テレビ放送
内容
昔々、神々主催の競技会で、女の子に目移りしたために賀目殿六大兄に負けてしまった宇佐義金八大兄。彼は子孫の金八が賀目殿六の子孫と陸上競技で競うことを知り、何とか天から力を貸そうとするが、子孫はとんと意気地がなく…。清水金一主演の爆笑喜劇第2弾。アルプスの山中から現れた金八という山男がスポーツの勝負を挑む!サトウハチローの原作を津路嘉郎が脚色、川島雄三の第二回作品。(from:衛星劇場)
コメディ(白黒)
1949年/日本/松竹
監督 川島雄三
音楽 木下忠司
出演
清水金一、堺駿二、横尾泥海男、勅使河原幸子、藤原釜足、高杉妙子
シミキンのスポーツ王
感想
「古事記」や「うさぎとかめ」「金太郎」などの童話のパロディに何故かスポーツを組み合わせたコメディ。破天荒なストーリーはバカバカしいけど予測不能で結構面白い。監督は「とんかつ大将」「幕末太陽傳」「真実一路」「暖簾」の川島雄三。この監督がこんな作品を撮ったの?と思うほどハチャメチャなのだが、着ぐるみが可愛かったり、神々のキャラが愛嬌あって笑えるのと、天岩戸のシーンのナレーションに「エロダンスが披露され…」なんてあってナレーションや台詞のいい加減さがグッド。最後までうさぎ金八のシミキンの面白さはちょっと分からなかったが、カメ駿六の堺駿二(堺正章の父)のとぼけたキャラがなかなか面白かった。「車輪が回れば気が回るハンドル握れば気がもめるマッチをつければ火が燃える火が燃える〜そんな気持ちで自転車でどこまで走るかワシャ知らぬ〜」なんて歌う自転車レースシーンの歌もグッド。しかし…竜巻でいきなり終らせてしまう結末はあまりにも突拍子なくてまるでドリフの舞台劇みたいな終り方。

市民ケーン CITIZEN KANE
★★★★★ テレビ放送
内容
“バラのつぼみ”という謎の言葉を残して死んだ新聞王ケーン。大統領にもなれた波乱の人生を歩んだ男が、最後に残した言葉の意味を求めて、彼の生涯を探る。天才オーソン・ウェルズが、1941年に弱冠25歳で発表した初監督作品。その年のアカデミー賞脚本賞を受賞し、アメリカ映画協会(AFI)が選ぶ映画100年のベスト1にも選出されている。
ドラマ(白黒)
1941年/アメリカ
監督 オーソン・ウェルズ
音楽 バーナード・ハーマン
出演
オーソン・ウェルズ(ケーン)、ジョセフ・コットン(リーランド)、ドロシー・カミング(スーザン)
市民ケーン

感想
ストーリーがうんぬんというよりも凝った映像が今見ても面白い。これを若干25才で作ったオーソン・ウェルズは本当に天才。話も新聞王の遺した「バラのつぼみ」という言葉の謎を探るというサスペンス仕立てで面白いが、新聞王の人物像へと迫っていく内に彼の腹黒い部分、弱い部分がどんどんあらわにされ、母以外の誰からも愛されなかった惨めな男の最期が描かれている。金では買えなかった、彼が一番欲しかったものが「バラのつぼみ」だったのか…。母の唯一の思い出の「バラのつぼみ」の絵が描かれたソリが燃やされるラストと、壊れたスノーボールの美しさが印象的だった。

下妻物語 しもつま★ものがたり
★★★★★ ビデオ/テレビ放送
内容
嶽本野ばら原作の小説を映画化。田んぼに囲まれた茨城県下妻市を舞台に、ロリータファッション命のマイペース少女が、ひょんなことから全く対称的なヤンキー娘と出会い、一緒に小さな冒険を繰り広げる中で次第に奇妙な友情を築いていく姿をテンポ良く爽やかに描く。
コメディ/青春(カラー)
2004年/日本/東宝
監督 中島哲也
音楽 菅野よう子、Tommy heavenly6(主題歌)
出演
深田恭子、土屋アンナ、阿部サダヲ(一角獣の龍二)、岡田義徳(BABY, THE STARS SHINE BRIGHT の社長)、矢沢心(ミコ)、荒川良々(八百屋の若旦那)、生瀬勝久(パチンコ屋店長)、本田博太郎(組の兄貴分)
下妻物語

感想
見た目はロリータファッションで女の子しているが、中身はヤクザ相手でも怯まない肝っ玉をもった強い女、竜ヶ崎桃子(深田恭子)。暴走族で見た目もハードな白百合イチゴ(土屋アンナ)は寂しがりやの繊細な心を持っている…と、皆見た目と正反対の性格キャラが面白い。ジャスコでしか服を買わない、ジャージー姿ばかりの人が多いのどかな田舎で繰り広げられる彼らのドラマは、大都会よりも刺激的。しかもロリータ、暴走族と、今どきダサ系と思われている彼らをオシャレにあつかっていてハイセンス!エロ系かと間違われても仕方がないタイトルと、主演のフカキョンのファッションからして上手い。イチゴの親分・亜樹美に小池栄子、桃子の祖母に樹木希林、桃子の父母に宮迫博之、篠原涼子と傍役も皆キレててグッド。日本版「キル・ビル」という感じかなぁ。

ジャーヘッド  JARHEAD
★★★☆☆  テレビ放送
内容
1989年。祖父も父も海兵隊出身である18歳の青年スオフォードは、故郷に恋人を残して海兵隊に入隊する。非人間的な新兵訓練を受けた彼は、カリフォルニア州ペンドルトン基地に配属され、過酷な訓練の末に斥候狙撃隊のエキスパート8名に選ばれる。そして1990年8月にイラクがクウェートへ侵攻し、スオフォードたちはサウジアラビアに派兵される。しかし意気揚々と上陸した彼らの任務は、油田警備と敵の攻撃への待機だけだった。『アメリカン・ビューティー』のオスカー監督サム・メンデスが、実際に湾岸戦争へ出兵した海兵隊員の手記を映画化。砂漠でひたすら敵を待つ兵隊の退屈な日々を通じて、戦争の無意味さと非人間性を浮き彫りとする。(from:ザ・シネマ)
ドラマ/戦争/コメディ(カラー)
2005年/アメリカ
監督 サム・メンデス
音楽 トーマス・ニューマン
出演
ジェイク・ギレンホール、ピーター・サースガード、ルーカス・ブラック、クリス・クーパー
ジャーヘッド
感想
ジャーヘッドとはアメリカ海兵隊のことを言うのだそうだ。海兵隊というと一番アホが多いことで有名で沖縄で一番多く配属され問題をよく起こすのも海兵隊。ここでも厳しく非人間的な扱いを受ける訓練を積んでいながアホなことばかり。彼らの指導教官のジェイミー・フォックスの方が最初は鬼教官で酷いヤツと思ったけど、彼らが記者取材で馬鹿なことをして暴走する辺りからは気の毒にさえ思って笑えた。しかし、あんな馬鹿なことをするのも死と隣り合わせで恋人とは離れ離れでまるで囚人のような生活をしているからなのかも。海兵隊が実戦へ送られるまでの過程をリアルに描いていて、戦闘シーンなどのアクションシーンは少なくても面白かった。監督は「アメリカン・ビューティー」「ロード・トゥ・パーディション」のサム・メンデス。

シャーロック・ホームズ(2009)  SHERLOCK HOLMES
★★★★★  テレビ放送
内容
19世紀末のロンドン。若い女性が次々と不気味な儀式を思わせる手口で殺される連続殺人事件が発生。ロンドン警視庁(スコットランド・ヤード)も捜査に手こずる中、名探偵シャーロック・ホームズがこの難事件解決に立ち上がる。はたして、持ち前の超人的な観察力や記憶力、推理力でたちまち犯人の居所を突き止めるのだった。だがその犯人、邪悪な黒魔術を操るブラックウッド卿は、巨大な闇の力とのつながりをほのめかし、すぐ復活すると言い残して処刑される。するとやがて、ブラックウッドが本当に甦ったとの報せが。そしてブラックウッドは、ある秘密組織の頂点に立ち、全世界を支配するという野望の実現へ暴走し始める。ホームズはその邪悪な陰謀を食い止めるべく、相棒ジョン・ワトソンとの名コンビぶりを発揮しながら、ブラックウッドを追跡するのだが…。(from:地上波)
ミステリー/アクション/コメディ(カラー)
2009年/アメリカ
監督 ガイ・リッチー
音楽 ハンス・ジマー
出演
ロバート・ダウニー・Jr、ジュード・ロウ、レイチェル・マクアダムス、マーク・ストロング、ケリー・ライリー、エディ・マーサン
シャーロック・ホームズ
感想
ホームズがロバート・ダウニー・Jr?!ワトソン先生がジュード・ロウ?!とキャスティングは豪華で、二人とも大好きだけどかなりミスマッチでは…と思ったキャスティング。でも、ホームズシリーズ大好きな私でも、長身のはずのホームズが小柄なロバートもありか、ハンサム過ぎるジュードのワトソンもありかと思わせられた。二人のやり取りもコミカルで面白いし、アクション映画といってもいいほどのアクションシーンも満載でこれまでにないエンターテインメントなホームズになっている。特に格闘技シーンが秀逸。監督は「スナッチ」「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」のガイ・リッチー。

シャーロット・グレイ  CHARLOTTE GRAY
★★★☆☆  テレビ放送
内容
第二次世界大戦のころ。ドイツに占領されたフランスで行方不明になった恋人の身を案ずる女性看護師のシャーロットは、彼を追ってフランスへ行くことを決意する。それは同時に彼女が諜報員としてレジスタンス活動に参加することでもあった。様々な困難に立ち向かいながら自分の信念を貫き通した女性の物語。「エリザベス:ゴールデン・エイジ」のケイト・ブランシェットが、大胆で情熱的なシャーロットを好演している。(from:NHKBS)
ドラマ/戦争/ロマンス(カラー)
2001年/イギリス
監督 ジリアン・アームストロング
音楽 スティーブン・ウォーベック
出演
ケイト・ブランシェット、ビリー・クラダップ、マイケル・ガンボン
シャーロット・グレイ
感想
元ジャーナリスト、セバスチャン・フォークスのベストセラーを「オスカーとルシンダ」のジリアン・アームストロングが映画化。レジスタンスに参加したイギリス女性の話というと、ジェーン・フォンダとバネッサ・レッドグレーブの「ジュリア」を思い出す。それよりはロマンス色が強くて、サスペンスの要素も弱い。また、素人の女性が始めての仕事に怯えるところはジェーン・フォンダの方が上手かった。でも、恐怖に打ち勝って、信念に生きる意思の強いシャーロットを演じたケイトがとても気高くて美しい。他の女優が演じていたら陳腐なロマンスものとして失敗していたかも。シャーロットを手助けするレジスタンスのジュリアンに「あの頃ペニー・レインと」のビリー・クラダップ、その父役に「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」のダンブルドア先生で御馴染みのマイケル・ガンボン。この二人がいい味を出している。また、シャーロットの恋人ピーターに「サハラに舞う羽根」のルパート・ペンリー=ジョーンズ。結局、女一人が奮起したところで、何一つ助けることができず、ただ無力感だけが残るが、実際にあの戦争を前にして、ヒーローやヒロインは少なく、シャーロットのように、不幸にして成功はしなかったが、どうにかしようと戦った人が多かったのだろう。シャーロットを超人ではなく、普通の女として描いているところに共感できた。それにしても老人と子供達の最後が気になる。

シャーロットのおくりもの  CHARLOTTE'SWEB
★★★☆☆  テレビ放送
内容
子ブタのウィルバーは、牧場の娘ファーンにかわいがられていたが、やがて自分はクリスマスのテーブルに乗る運命だと知り、おびえるようになる。そんな彼を励ましたのは、納屋に住むクモのシャーロットだった。彼女はウィルバーを助けるために、人間に向けて命の大切さを訴える文字を糸でつづり始める…。命の尊さを描き、全世界で4500万部を超えた児童書のロングセラーを完全映画化。最新CGI技術も注目の作品。原作E・B・ホワイト。(from:NHKBS)
ファミリー/ファンタジー(カラー)
2006年/アメリカ
監督 ゲイリー・ウィニック
音楽 ダニー・エルフマン
出演
ダコタ・ファニング(声:福田麻由子)、ケビン・アンダーソン(声:根本泰彦)、声:ジュリア・ロバーツ(鶴田真由)、ロバート・レッドフォード(高橋英樹)
シャーロットのおくりもの
感想
オープニングとエンディングのアニメが「ピーターラビット」風で美しい。「ベイブ」にそっくりの喋る動物たちの手法と子ブタ主演作。でも、ベイブに負けない可愛らしさ。シャーロットは「ジャイアント・ピーチ」のクモに似ている。ラストの子クモたちが風に乗って旅立つシーンが感動的。でも「ベイブ」に比べると少々退屈。

ジャイアンツ  GIANT
★★★★☆  テレビ放送
内容
第一次大戦の終わった1920年ごろ。東部バージニアの上流階級の令嬢レズリーは、テキサスの大牧場主ビックと知り合い恋におちる。やがて二人は結婚。ところが嫁ぎ先は、ビックの姉ラズが切り盛りしていて…。テキサスの雄大な自然を舞台に、ある一家の30年に渡る愛憎を、豪華スターの共演でみせる大河ドラマの名作。牧童役を好演したジェームズ・ディーンが、この作品の撮影直後に急逝。彼の遺作となった。(from:NHKBS)
ドラマ(カラー)
1956年/アメリカ
監督 ジョージ・スティーブンス
音楽 ディミトリ・ティオムキン
出演
エリザベス・テイラー、ロック・ハドソン、ジェームズ・ディーン
ジャイアンツ
感想
エリザベス・テイラー、ロック・ハドソン、ジェームズ・ディーンの主演に、リズとロックの息子役にはデニス・ホッパー、娘にはキャロル・ベイカーと豪華なキャスト。メキシコ系の女性と結婚した息子が受ける差別、リズが受ける女性偏見など、人種偏見を取り上げていて、貧乏なカウボーイから石油で大金持ちになるアメリカン・ドリームを成し遂げた男の話だけではない、社会派なテーマも描いている。また、時代の波に乗って成功するディーンとは対照的に、リズとロックは昔ながらの牧畜に固執する古い人種として描かれ、その対立がアメリカの歴史そのものという感じで象徴的。デニス・ホッパーの若くていいところの坊ちゃん風の息子もハンサムで印象的。また、ワシントンの上流社会から大牧場に嫁いで来た美貌で知的な理想の女性をリズが魅力的に演じていて、ドライブインの亭主にぼこぼこにされてしょげるロックを「一番格好良かった」と告白する台詞がとてもいい。これが遺作となったジェームズ・ディーンの存在感はすごくてどのシーンも印象的だが、他の出演者たちとは異質な感じがする。しかしこの作品が後世まで残る作品とされるところはやはり彼の存在があってのことだろうなぁ。監督は「シェーン」「陽のあたる場所」のジョージ・スティーブンス。

ジャイアント・ベビー HONEY, I BLEW UP THE KID
★☆☆☆☆ テレビ放送
内容
前作「ミクロキッズ」で小さくなった子供達。今度は末っ子が特殊光線で巨大に!
コメディ
1992年/アメリカ
監督 ランダル・クレイザ
音楽 ブルース・ブロートン
出演
リック・モラニス、マーシャ・ストラスマン、ロバート・オリヴェリ

感想
前作では廻りの物が巨大になったのでそれだけ凝った映像になって面白かったけど、今度は子供1人が大きくなっただけ。でも巨大赤ちゃんを家の中で家族が追い回すところはすごく自然に動きがつながっていて、よく作ったなーと感心。オヤジの変テコなソーラーカーが爆笑。赤ちゃんもすごい演技派で可愛いがやっぱり前作に比べるとスリル感がパワーダウンしてしまっている。

シャイン SHINE
★★★☆☆ テレビ放送
内容
実在の天才ピアニスト、デビッド・ヘルフゴッドが心の病を乗り越えて演奏家として再起するまでを、父子の愛憎を軸に描いた感動ドラマ。威圧的な父から夢を託され、過剰な愛情と厳しい指導を受けたデビッドは、父の反対を押し切り海外へ留学。だが演奏中に倒れ、その後十数年間ピアノから離れることとなる。本編中のピアノ演奏の大半は、ヘルフゴッド本人によるもの。ジェフリー・ラッシュがアカデミー主演男優賞に輝いた。(from:NHKBS)
ドラマ(カラー)
1995年/オーストラリア
監督 スコット・ヒックス
音楽 デヴィッド・ハーシュフェルダー
出演
ジェフリー・ラッシュ、アーミン・ミューラー・スタール、ノア・テイラー
シャイン

感想
ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番をはじめショパン「雨だれ」「英雄ポロネーズ」、シューマン「ピアノ協奏曲第1楽章」、リストの「ハンガリー狂詩曲第2番」「ため息」、ベートベンの「熱情」「合唱」などロマンス派クラシックが沢山出てきて、クラシック好きでなくても聞き入ってしまう。中でも一番美しいのがウォークマンで音楽を効きながらトランポリンで飛び跳ねているこの作品で一番有名なシーンで流れるヴィヴァルディ「モテット;まことの安らぎはこの世にはなく RV630」。主演のジェフリー・ラッシュがアカデミー主演男優賞を取ったりと話題の作品なのに、俳優陣がイマイチ華に欠けるので見る気がしなかったが食わず嫌いだったという感じで、やっぱり評判通り最後迄退屈せずに見れてしまった。父と息子の葛藤は思ったほど核心に迫るほど立ち入ってないのでその分主人公への感情移入は難しいが彼を支援指導していった人々の温かな姿だけでも心地よかった。監督は「ヒマラヤ杉に降る雪」「幸せのレシピ」「アトランティスのこころ」のスコット・ヒックス。

ジャケット  THE JACKET
★★★☆☆  テレビ放送
内容
拘束衣<ジャケット>を着せられた時、そこで見た未来、それは4日後の死。1992年湾岸戦争での負傷により記憶に障害を負ってしまったジャック。旅をしていた彼は道中で車の故障により立ち往生している母娘に出会い、少女・ジャッキーと触れ合う。その後、殺人事件に巻き込まれた彼は逮捕され精神病院に送られてしまう。 そこで待っていたのは拘束衣を着せられ、死体安置用の引き出しに閉じ込められる実験的な治療であった。(from:BSTBS)
サスペンス/ロマンス(カラー)
2005年/アメリカ
監督 ジョン・メイバリー
音楽 ブライアン・イーノ
出演
エイドリアン・ブロディ(ジャック・スタークス)、キーラ・ナイトレイ(ジャッキー・ブライス)、クリス・クリストファーソン(ベッカー医師)、ジェニファー・ジェイソン・リー(ローレンソン医師)、ケリー・リンチ(ジーン・ブライス)、ブラッド・レンフロー(見知らぬ若者 )、ダニエル・クレイグ(ルーディー・マッケンジー)
ジャケット
感想
異常な環境で未来にトリップし、理不尽な扱いを受ける男が、ある少女=10年後の彼女を愛したことで人間性を取り戻す…というSF・ホラーのような作品。キャスティングも豪華でエイドリアン・ブロディは「戦場のピアニスト」を彷彿とさせる。他、キーラ・ナイトレイの不幸バージョンと幸福バージョンの正反対なキャラも印象的。でも、違法実験をする博士のクリス・クリストファーソンがイマイチ大人しくて、マッド・サイエンティストにしてはパンチに欠けるのが残念。音楽はブライアン・イーノで超グッド。

じゃじゃ馬馴らし(1929)  TAMING OF THE SHREW
★★★☆☆  レンタルDVD
内容
幾度となくリメイク作が作られたウィリアム・シェイクスピア原作による傑作喜劇をメアリー・ピックフォードとダグラス・フェアバンクス主演で映画化。。16世紀のイタリアを舞台に、大金持ちのバプティスタ家の、暴れだすと手に負えないじゃじゃ馬娘・キャサリンを押し付けられ結婚したヴェロナの貴公子ぺトルーキオが、何とか貞淑な妻にしようと奮闘する様を描く。助演俳優は「月光の曲」「肉体の叫び」のドロシー・ジョーダン、「暁の偵察」のクライド・クック、「ストリート・ガール」のジョセフ・カウソーン、「西部戦線異状なし」のエドウィン・マクスウエル。監督は「ロイドの人気者」などのハロルド・ロイドのシリーズを手がけたサム・テイラー。
アクション/ロマンス/歴史劇(白黒)
1929年/アメリカ
監督 サム・テイラー
音楽
出演
メアリー・ピックフォード、ダグラス・フェアバンクス、エドウィン・マクスウェル、ジョセフ・コーソーン、
じゃじゃ馬馴らし
感想
エリザベス・テイラー、リチャード・バートン版「じゃじゃ馬ならし」も面白く、主演の二人も私生活でも夫婦だったが、こちらの二人も同様。その後、それぞれの「じゃじゃ馬…」を撮った後に共に離婚している。リズに比べるとメアリーの方は、まだお転婆ぶりは可愛いものだが、ぺトルーキオの傍若無人ぶりはダグラスの方が凄くて笑えた。付録の淀川長治のメアリー・ピックフォード批評や解説も面白い。

じゃじゃ馬ならし(1967) THE TAMING OF THE SHREW
★★★☆☆ テレビ放送
内容
オリビア・ハッセー主演の「ロミオとジュリエット」や「チャンプ」などで知られるフランコ・ゼフィレッリ監督が手がけたシェークスピア喜劇。16世紀の北イタリア。じゃじゃ馬娘のカタリーナ(E・テイラー)は、暴れだすと手がつけられない。が、彼女の持参金に目がくらんだ紳士ペトルーキオ(R・バートン)が、カタリーナに結婚を申し込んだ…。おなじみの古典作品にざん新な演出が盛り込まれ、生き生きとした人間ドラマに仕上がっている。(from:NHKBS)
コメディ/文芸(カラー)
1967年/アメリカ:イタリア
監督 フランコ・ゼフィレッリ
音楽 ニーノ・ロータ
出演
エリザベス・テイラー、リチャード・バートン、マイケル・ヨーク
じゃじゃ馬ならし

感想
気性の激しいじゃじゃ馬をE・テイラーが神を振り乱し雄叫び挙げて熱演、いつもと違ったキャラで面白い。そんな彼女の花嫁姿はじゃじゃ馬とは大違いの美しさ。美術や衣装も豪華で中世のイタリア・ルネサンス時代を生き生きと再現しているところはさすが巨匠F・ゼフィレッリ。騒々しくドタバタなのは賑やか好きなイタリア人らしい。これが英語でなくイタリア語だったらもっと良かったかも。原作がシェークスピアなので話は面白いが、ラストでE・テイラーの他の妻2人への説教は男尊女卑も甚だしくて今ではちょっと古臭いかも。

JAZZ SEEN/カメラが聴いたジャズ JAZZ SEEN:THE LIFE and TIMES OF WILLIAM CLAXTON
★★★★☆ テレビ放送
内容
D・エリントン、A・フランクリン、M・デイビス、C・パーカー、モンク、ムショを出たばかりのアート・ペッパー、ソニー・ロリンズやチェット・ベイカーなど、数々の有名ジャズ・プレーヤーたちのレコード・ジャケットを手がけた名フォトグラファー、ウィリアム・クラクストンの半生を追ったドキュメンタリー。ジャズを心から愛した彼が手がけた伝説的な作品群とその背景、ジャズ愛好家でもある俳優デニス・ホッパーをはじめとする幅広いジャンルの著名人たちのインタビュー、そして写真界の大御所ヘルムート・ニュートンとの対談など見所満載。(from:NHKBS)
ドキュメンタリー/音楽/ドラマ(カラー)
2001年/ドイツ
監督 ジュリアン・ベネディクト
音楽 ティル・ブレナー
出演
ウィリアム・クラクストン、ペギー・モフィット、デニス・ホッパー、ヘルムート・ニュートン
#JAZZ SEEN

感想
多くのジャズマンを撮り、斬新でかっこいいジャズのジャケットを作ってきたクラクストン。多くの名写真の中で大きな存在がチェットを撮ったもの。「歯が1本抜けて間抜だがカメラを向けるとワイルドでスターになる」とクラクストン。チェットの為に書いたフリーマンの曲にあわせて写し出される写真はどれもクール!ダイバーにトランペットを持たせた写真やS・ロリンスの「WAY OUT WEST」をカウボーイ姿で撮ったりして「ミュージシャンを変なところで撮るカメラマン」と言われたエピソードが面白い。大雨浸水で大切な写真統べてを失った日が妻ペギー・モフィットとのなれそめで、斬新なガーライヒの服を大胆なメイクで着こなすペギーの写真もお洒落。トロンボーンとヌードの写真の後に友人H・ニュートンとの対話で「偉大な人物は無趣味で仕事が好き」、「被写体に惚れることはない。私は冷たい人間で写真も冷たい」というヘルムートとは対照的にクラクストンの写真に暖かみを感じるのは被写体に惚れるからなのだ。彼が一番影響を受けた映画スターはスティーブ・マックイーンで「カメラが邪魔だ。無機質な機械抜きで被写体と接したい。瞬きで画像を保存できるとイイのに…」と彼。

ジャスティス(2001) HART'S WAR
★☆☆☆☆ テレビ放送
内容
シックス・センス」のブルース・ウィリス主演で、戦時下の収容所内を舞台に繰り広げるサスペンス映画。第二次世界大戦のさなか、ドイツ軍の捕虜収容所でアメリカ軍人の殺人事件が起こった。ハート中尉(C・ファレル)は容疑者の弁護を務めることになる。彼は米兵捕虜を束ねるマクナマラ大佐(B・ウィリス)から妨害を受け、米軍捕虜内での確執が高まりつつあった。その一方で密かにある計画が進行しつつあった…。(from:NHKBS)
戦争/ドラマ/サスペンス(カラー)
2001年/アメリカ
監督 グレゴリー・ホブリット
音楽 レイチェル・ポートマン
出演
ブルース・ウィリス、コリン・ファレル、テレンス・ハワード
ジャスティス

感想
監督は「オーロラの彼方へ」のグレゴリー・ホブリット。ユーモアのまったくない「大脱走」という感じで中盤まで見るのも苦痛なくらい面白くない。黒人への人種差別問題が事件の鍵かと思わせていて実は…という展開は意外性があってイイが、事件の真相は期待していた割には肩透かしで、ラストもあの黒人容疑者がイイ演技で良かったところをコリン・ファレルの自己犠牲で、美味しいところを持っていったところを、さらにブルース・ウィリスが最後の美味しいところをかっさらう展開には意外性を通り越して、ここで泣け!と言わんばかりの意図がアリアリで呆れてしまった。

ジャスト・マリッジ  JUST MARRIED
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
ラジオ局で働くトム(アシュトン・カッチャー)と、金持ちのお嬢様のサラ(ブリタニー・マーフィ)は身分違いの恋に落ち結婚。新婚旅行でヨーロッパを訪れた2人の愛を試すかのように、次々と災難が襲う。今最もホットな若手人気俳優2人が共演したロマンティック・コメディ。若いカップルが直面する結婚の理想と現実のギャップを上手く突き、全米初登場No.1ヒットを記録した。これまでシリアスな役の多かった『8 Mile』のブリタニー・マーフィが、アメリカで人気急上昇中のアシュトン・カッチャーと夫婦漫才のように息の合ったかけ合いを見せ、大いに笑わせてくれる。脚本家の実体験を基にしたリアルなけんかの描写が冴える。
コメディ/ロマンス(カラー)
2003年/アメリカ
監督 ショーン・レヴィ
音楽 クリストフ・ベック、ミシェル・ブランチ
出演
アシュトン・カッチャー、ブリタニー・マーフィ、クリスチャン・ケイン、デヴィッド・モスコウ、モネット・メイザー、デヴィッド・ラッシュ、サッド・ラッキンビル
ジャスト・マリッジ
感想
大富豪の娘で金髪美人のブリタニー・マーフィのキャラは「キューティ・ブロンド」のR・ウィザースプーンに重なるが、「12人のパパ」では長女のアホな恋人を演じたアシュトン・カッチャーが超お馬鹿な男を演じていて笑える。ありきたりなストーリー展開だが、城を火事にしたり、車を雪の中に突っ込んだり、ゴキブリを顔につけたり、飛行機の便器に足を突っ込んだり、税関で肛門検査を受けたり…と散々格好悪い失敗を繰り返す主人公に大笑い。イタリア富豪に「結婚は最初の1ヶ月が大切」と諭されるシーンはちょびっと感動。監督は「12人のパパ」「ピンクパンサー」のショーン・レヴィ。

ジャスミンの花開く  茉莉花開/JASMINE WOMAN
★★★☆☆  テレビ放送
内容
激動の上海を舞台に、数奇な運命の中で出会った男性を愛するがゆえ、苦しみにほんろうされる女性の人生を3世代に渡って描く一大叙事詩。アジアの至宝、チャン・ツィイーと女優・監督としても活躍するジョアン・チェンがそれぞれ3役を演じている。映画スターを夢見た茉、その娘の莉、そして孫の花に訪れる悲しい運命とは…。「初恋のきた道」などチャン・イーモウ作品の撮影を手がけていたホウ・ヨンの監督デビュー作。(from:NHKBS)
ドラマ/ロマンス(カラー)
2004年/中国
監督 ホウ・ヨン(侯咏)
音楽 スー・ツォン(蘇聡)、イン・チン
出演
チャン・ツィイー(章子怡)、ジョアン・チェン(陳冲)、チアン・ウェン(姜文)
ジャスミンの花開く
感想
茉、莉、花の3世代を演じたチャン・ツィイー。しかし額に痣をつけたり、眼鏡をしただけで、どのキャラもあまり大差はなく、お姫様風に憧れる我がまま女のキャラと、彼女の演じるキャラにはあまり変化がない。でもぴったりとしたチャイナドレス姿はとても美しく、子供っぽさと女の色気を持ち合わせた特異な女優には違いない。彼女の母親を3世代演じているは「ラスト・エンペラー」の皇后役や「オータム・イン・ニューヨーク」の監督のジョアン・チェン。1930年代から文化大革命、現代と移りゆく上海とそこにたたずむ写真館をノスタルジックに描いた、男運の悪い女3世代のドラマ。ラストの路上出産シーンはチャン・ツィイーの女優魂とも思える熱演で凄い。「小さな中国のお針子」「PROMISE プロミス」にも出演のリィウ・イエが優しい党員の夫を演じている。

社葬
★★★☆☆  テレビ放送
内容
日本有数の大新聞社・太陽新聞は、営業サイドの会長派と、編集サイドの社長派との派閥争いの渦中にあった。そんな折も折、社長が急逝。しかも腹上死という余りにもスキャンダラスな死因に、社内は大混乱に陥る。醜聞流出を恐れて事件を秘密裡に処理しようとする社長派、これを機に権力を奪還しようとする会長派。二派の露骨で浅ましい内部抗争は、次期社長の座をめぐって紛糾。派閥嫌いの中立派をも巻き込んで、熾烈を極めていく。
サスペンス/ドラマ(カラー)
1989年/日本/東映
監督 舛田利雄
音楽 宇崎竜童
出演
緒形拳、十朱幸代、井森美幸、吉田日出子、藤真利子、加藤武、佐藤浩一、若山富三郎、不破万作、江守徹
社葬
感想
伊丹十三の社会派ドラマを思わせる切り口の作品だが、伊丹十三のに比べるとコミカルな部分も、キャラクターたちの面白さも抑え目。葬式を扱った伊丹十三の「お葬式」みたいなコメディータッチの風刺かと思いきや、大手新聞社の裏側を抉り出した社会派ドラマ。会社での生き残りに奔走する、低学歴だがマッチョでギラギラとした男を人間臭く演じる緒形拳が良い。また、政財界の裏まで知り尽くす高級料亭の女将を強かに演じた十朱幸代が色っぽくて美しい。加藤武が「ようし、わかった」の台詞を言うところは「金田一耕助シリーズ」のようで笑えた。また、「新聞はインテリが作ってヤクザが売る」というコメントが的を得ていて印象的。絶体絶命の男が、逆転できるのか否か、最後まで読めない展開がなかなか面白かった。監督は「赤い波止場」「錆びたナイフ」「トラ・トラ・トラ!」「スパルタ教育 くたばれ親父」「あゝひめゆりの塔」の舛田利雄。

社長三代記  
★★★★☆  テレビ放送
内容
森繁久彌主演で人気を博した「社長」シリーズが本格化した記念碑的作品。福富電気工業二代目社長の浅川を中心に、浅川の右腕である秘書やまじめな営業部長ら、個性豊かな社員たちを軽妙に描く。会社はめでたく創立10周年を迎え、技術提携のため近々渡米予定の浅川は、旅立つ前に妻やなじみの店の女性たちのご機嫌取りに忙しく…。「三等重役」で社長役を演じた河村黎吉が先代社長の遺影という形で登場している。(from:NHKBS)
コメディ(カラー)
1958年/日本/東宝
監督 松林宗恵
音楽 宅孝二
出演
森繁久彌、加東大介、小林桂樹、雪村いづみ、司葉子
社長三代記
感想
『社長シリーズ』第4作。「三等重役」で社長の人事課長だった森繁久彌が社長に。社長秘書は相変わらず小林桂樹。前回同様に、社長の私生活の管理まで任されて社長に振り回されていて笑える。森繁久彌も人事課長で社長にヘコヘコしているよりもこちらの方がしっくりくるし、笑える。前回の社長、河村黎吉も昔のフィルム上映で登場していて楽しい。森繁久彌は社長になって威張り腐っていると思いきや、奥さんに浮気がバレないかとハラハラしているし、前社長夫人のお婆ちゃんには頭が上がらないと結構弱みが多い。小林桂樹の同僚相手役に司葉子で華がある。一番笑えたのがアメリカ人社長をもてなす宴会で三木のり平と森繁久彌、小林桂樹のゴールデントリオによる宴会芸には大笑い。これに大笑いしているアメリカ人社長と憤慨して帰ってしまう社長夫人の夫婦の温度差も笑えた。今回の話は加東大介がアメリカ出張の森繁に変わって社長代理になるというところ。スケベな森繁社長と違って真面目で堅物な加東社長代理の対照的なキャラが面白い。監督は「社長道中記」「社長忍法帖」「サラリーマン清水港」「続サラリーマン清水港」の松林宗恵。助監督に岡本喜八

社長道中記 
★★★★★ テレビ放送
内容
太陽食料の社長・三沢英之介は、仕事に関しても超人的な頑張り。そんな彼の悩みの種といえば、関西で自社製品の売り上げが伸び悩んでいること。そこで堅物社員・桑原を連れ、敵情視察に出かける。しかし、大阪といえば彼が支店長時代を過ごした地でもあり、女に関しても馴染みの地、自然と浮気心が…。社長の浮気旅行を爆笑満載で描く。(from:BS朝日)
コメディ(カラー)
1961年/日本/東宝
監督 松林宗恵
音楽 古関裕而
出演
森繁久彌(三沢英之助)、久慈あさみ(三沢福子)、浜美枝(三沢幸子)、小林桂樹(桑原武)、英百合子(桑原まさ)、加東大介(倉持善助)、団令子(松浦敬子)、新珠三千代(芸者ひょうたん)、淡路恵子(マダムえみ子)、三木のり平(土井支社長)、加藤春哉(島健太郎)、十朱久雄(山中先生)、左卜全(横山会長)、峯丘ひろみ(女中サワ子)、飯田蝶子(列車の老婆)、飛島みさ子(同美人)、塩沢とき(女あんま)、八波むと志(男あんま)
社長道中記

感想
森繁の女好きないい加減社長も楽しいが、小林桂樹の堅物社員っぷりが笑える。会社の主力商品が、まむしの蒲焼き、蝸牛フレンチ・グラタン、蛙の大和煮というの傑作で、社長も食べようとしないゲテモノ3種類の缶詰を真面目に食べて感想を述べる平社員・桑原が笑える。缶詰のカブリモノを森繁、小林、三木のり平の3人がかぶった余興も大笑い。接待のためとはいえ、社長自らが余興の中心になったり、堅物のお目付役の平社員にどうしても勝てなかったりと、お茶目な社長っぷりが楽しい。男あんまを女あんまと間違えたり、電車の隣の席の美女が老婆に変わったりと定番のギャグも森繁と小林ら、名人が演じるとここまで楽しくて笑える。

社長と女店員  
★★★☆☆  テレビ放送
内容
社長金兵衛が来店するというので大騒ぎの丸金デパート。社長の儲け主義に反対して従業員はヤミ商品の不売運動を展開し、社長はカンカンになって来たというわけだ。ところがだれも社長の顔を知るものがない。血圧の高い社長は息せき切ってデパートに飛びこみ、階段をのぼるとぶっ倒れて失神してしまった。それを店員の三谷和子が助け、その日募集していた掃除夫の就職に来たものと間違えてしまうのだが…(from:BSスカパー!)
コメディ(白黒)
1948年/日本/松竹
監督 大庭秀雄
音楽 伊福部昭
出演
柳家金語楼、月丘夢路、徳大寺伸、アキレタボーイズ
社長と女店員
感想
音楽は「ゴジラ」の伊福部昭で、それよりも10年前のこの作品にそっくりの曲が使われていて面白い。いくつかの発明で資産家だった柳家金語楼が、むっつり顔の儲け主義社長を演じていて、その社長が昔捨てた娘に出会って、自分を偽って彼女に近付こうとするドタバタ劇。誰からも好かれる高潔な娘と嫌われモノの自分の違いに、悪あがきする姿は、憎めないキャラでハゲ親父なのにお茶目。ラストの終わり方は混沌としていて、ドリフのコントのよう。

社長忍法帖  
★★★★☆  テレビ放送
内容
東宝「社長」シリーズ第22作。岩戸久太郎社長(森繁)を中心に躍進を続ける岩戸建設。ある日、北海道所長(フランキー)が極秘情報を東京本社へご注進。聞けば万才生命が札幌に史上最高のビルを建てる計画とか。ライバルの東西組に負けてはならじと、社長一行はいざ北海道へ。お色気芸者衆もまじえての作戦が始まった。(from:日本映画専用チャンネル)
コメディ(カラー)
1965年/日本/東宝
監督 松林宗恵
音楽 神津善行
出演
森繁久彌(岩戸久太郎)、久慈あさみ(岩戸登美代)、小林桂樹(石川隆)、司葉子(石川京子)、加東大介(富樫忠造)、三木のり平(間々田弁次郎)、フランキー堺(毛馬内強)、池内淳子(鈴千代)、新珠三千代(澄江)、団令子(百合子)、東野英治郎(万才生命の社長武田)
社長忍法帖
感想
蟹分けから会社の戦略までと暴走する、総務部長の間々田(三木のり平)の「くノ一忍法」好きに大笑い。技術部長の石川(小林桂樹)部長にも初子が誕生。北海道支社からは毛馬内(フランキー堺)が上京してきて「サッチョン・ライフ(札幌で単身赴任生活)を楽しめ〜」と東京組みをそそのかすお調子ぶりは「幕末太陽傳」調。今回の売り込みターゲット会社の名前「万才生命」にも大笑い。社長行きつけの澄江のバーで流れる「知床慕情」もご愛嬌。森繁久彌の社長には今回も大笑い。

社長漫遊記  
★★★☆☆  テレビ放送
内容
「社長」シリーズの中でも最高傑作との呼び声高いシリーズ第16作。アメリカ帰りの太陽ペイント社長・堂本平太郎(森繁)は、すっかりアメリカかぶれになってしまい、アメリカ式に社内の合理化を計画し、社用接待を禁止してしまう。宴会に生き甲斐を感じていた上京中の多胡九州支社長(三木のり平)が大打撃を受けるなど、社員や行きつけのクラブなどは大迷惑。その後、九州出張に出た社長は旅の途中で色っぽい芸者(池内淳子)に会い一気に浮気ムードに…。(from:日本映画専門チャンネル)
コメディ(カラー)
1963年/日本/東宝
監督 杉江敏男
音楽 神津善行
出演
森繁久彌、小林桂樹、加東大介、雪村いづみ
社長漫遊記
感想
アメリカ・ナイズされて帰国してきた社長が、妙な英語まじりの日本語で、アメリカ式にバーボンばかり飲んだり、バーのママたちとの女関係も清算して何でもアメリカ式にしようとするけど、これが上手くいかなくて…と大笑い。アメリカ・コンプレックスをシニカルに笑い飛ばしている。特にフランキー堺の日系三世という設定の変なアメリカなまりの日本語が可笑しくてバーで歌うシーンは大笑い。また恒例の三木のり平のお座敷芸が笑えた。監督は「銀座の若大将」「大学の若大将」「サラリーマン忠臣蔵」「続サラリーマン忠臣蔵」「ひばり チエミ いづみ 三人よれば」の杉江敏男。

ジャッカル THE JACKAL
★☆☆☆☆ テレビ放送
内容
「ジャッカル」と呼ばれる正体不明の暗殺者と、彼を追う元IRA闘士の攻防を描くサスペンス・アクション。弟をFBIとMVD(ロシア情報局)に殺され、復しゅうに燃えるチェチェン・マフィアのボスに雇われたジャッカルが動き出した。だがジャッカルの情報はほとんどなく、誰が標的なのかも不明。FBIは服役中の元IRA闘士デクランに捜査協力を求めるが、ジャッカルは捜査網をくぐり抜け、確実に標的に近づいていた。(from:NHKBS)伝説の暗殺者を止める為に獄中のトロリストが政府に協力する
サスペンス(カラー)
1997年/アメリカ
監督 マイケル・ケイトン=ジョーンズ
音楽 カーター・バーウェル
出演
ブルース・ウィリス、リチャード・ギア、シドニー・ポワチエ、ダイアン・ヴェノーラ
ジャッカル

感想
エドワード・フォックス(『遠すぎた橋』でアホなモンゴメリ大佐をチョイ役ながら印象的に演じてました)が無口で冷静な殺し屋ジャッカルを演じていた『ジャッカルの日』のリメイク。このジャッカルをブルース・ウィリス、彼を唯一知る人物でFBIに協力する元IRAのテロリストをリチャード・ギア。ハッキリ言って二人ともかなりのナルシストっぽいので、あまりすきじゃない。でも今回のギアはかっこいいと思った(『愛と青春の旅立ち』でアレルギーになったんだけど)。逆に変装ぶりがあまりにもヒドクて評価ガタ落ちなのがブルース。殺し屋にしては身体をあまり鍛えてないし(服のせいか?ブヨブヨに見えた)、ゲイバーに潜入するシーンはマジで気持ち悪かったぞ。もうこの人のナリシストぶりにはギアも普通の男に見えてくる。シドニー・ポワチエが共演。この人が出ているおかげで映画に少しは救いがあった。

ジャッカルの日  THE DAY OF THE JACKAL
★★★★★  テレビ放送
内容
1962年8月、アルジェリア独立を承認した仏大統領ド・ゴールは、軍部や急進的左翼の恨みを買い、彼らが連合した地下組織OASの襲撃を受けた。奇跡的に犠牲者は出ず、捕らえられた首謀者バスチアン少佐は翌年3月に処刑されるが、ロダン大佐をリーダーとする生き残った一派はオーストリアに逃亡し復讐を誓う。やがて彼らは、“ジャッカル”というコードネーム以外は一切が謎に包まれたある暗殺者を雇う。一方、OASの監視を続ける仏警察は彼らの不穏な動きを察知し、国家の威信を賭けて暗殺計画を阻止すべく、ルベル警視とその補佐キャロンに全権を委任するが…。ド・ゴール仏大統領暗殺を請け負った殺し屋“ジャッカル”と、その謀略を阻止せんとする仏警察との攻防を描いた傑作政治スリラー。(from:スターチャンネル)
サスペンス(カラー)
1973年/アメリカ
監督 フレッド・ジンネマン
音楽 ジョルジュ・ドルリュー
出演
エドワード・フォックス(ジャッカル)、ミシェル・ロンズデール(ルベル警視)、デレク・ジャコビ(警視補佐キャロン)、アラン・バデル(大臣)、エリック・ポーター(ロダン大佐)、デルフィーヌ・セイリグ(コレット夫人)、アントン・ロジャース(ベルナール)、ジャン・マルタン(ウォレンスキー)、オルガ・ジョルジュ=ピコ、トニー・ブリットン、シリル・キューザック、アンドレア・フェレオル、ミシェル・オークレール
ジャッカルの日
感想
無表情で職人のように淡々と殺人の準備を進めるジャッカルをクールに演じるエドワード・フォックスが格好良い。ブルース・ウィリスが「ジャッカル(1997)」で彼を演じているが、フォックスの格好良さは遠く及ばない。また、ドラマチックな演出や演技を押さえ、ド・ゴール将軍暗殺の攻防に多くの人が関わる様をドキュメントのように淡々と描いていて格好良く、「尼僧物語」「ジュリア」「地上(ここ)より永遠に」「氷壁の女」の監督フレッド・ジンネマンの作品を代表するクールな作品。ジャッカの愛車はアルファロメオで、ファッションも格好良い。

ジャッキー・ブラウン JACKIE BROWN
★★★★☆ 劇場
内容
金の運び屋をやってるスチュワーデスが逮捕され…
サスペンス
1997年/アメリカ
監督 クエンティン・タランティーノ
音楽
出演
パム・グリアー、サミュエル・L・ジャクソン、ロバート・フォスター、ブリジット・フォンダ、マイケル・キートン、ロバート・デ・ニーロ、マイケル・ボーウェン、クリス・タッカー

感想
相変わらず美脚のパム・グリアーがかっこいい!彼女とロバート・フォスターの中年同士の恋もかっこいい。彼等の青春の歌もかっこいいとかっこいいづくめ。ブリジット・フォンダとロバート・デ・ニーロのアホでビギレたキャラ、ずるいキャラのサミュエルと豪華な出演者も皆クセ者ばかりでスキがない。シリーズで作って欲しいくらいなんだけど。

ジャック JACK
★★★★☆ テレビ放送
内容
常人の四倍の早さで成長する見かけはオヤジだが10才の少年
ドラマ
1996年/アメリカ
監督 フランシス・フォード・コッポラ
音楽 マイケル・ケイメン
出演
ロビン・ウィリアムズ、ダイアン・レイン、ブライアン・カーウィン、ジェニファー・ロペス、ビル・コスビー

感想
人の四倍の速度で成長する見かけはオヤジだけど10才の少年ジャック。ジャックと同レベルで遊び回る彼を愛して止まない素敵な母親をダイアン・レインが好演。見かけもムサくてあまり好きになれないロビン・ウイリアムズだが、彼の主演作品にはすごくイイものが多いのでツイツイ見せられてしまう。ジュニファー・ロペスがジャックの素敵な担任教師役で出演。主演がムサいオヤジでも女優陣が美形ぞろいなのがまたイイ。

シャネル&ストラヴィンスキー  COCO CHANEL & IGOR STRAVINSKY
★★★★☆  テレビ放送
内容
1913年。ストラヴィンスキーの才能に惚れ込み、妻子とパリで亡命生活を送る彼に経済的援助を申し出たココ・シャネルは…。伝説的デザイナーとバレエ劇“春の祭典”で知られる天才作曲家の情熱的なロマンスの行方を、有名な香水“N°5”の誕生秘話とともにドラマティックかつ華麗に描いた官能作。“シャネル”ブランド(本作の衣装に全面協力!)の顔としても名高いムグラリスがハマリ役で、「007 カジノ・ロワイヤル」の敵役を演じたデンマーク人俳優ミケルセンとともに好演。(from:シネフィル)
ドラマ/ロマンス/伝記(カラー)
2009年/フランス
監督 ヤン・クーネン
音楽 ガブリエル・ヤレド
出演
アナ・ムグラリス、マッツ・ミケルセン、エレーナ・モロゾヴァ、ナターシャ・リンディンガー
シャネル&ストラヴィンスキー
感想
ココ・シャネル」のシャーリー・マクレーンのシャネルも悪くなかったが、それをも上回るようなアナ・ムグラリスのシャネルは美しくエレガントでカリスマ性がある。アナ・ムグラリスのストラヴィンスキーも男前過ぎるほどで美しい。どのキャラもクールで感情を押さえたところがより知的さを感じる。でも、一番すごみがあったのがストラヴィンスキーの妻で、あの忍耐強さが怖かった。シャネルの着こなしはもちろん、インテリアもシックなアール・デコ調で隙のない美しさ。今日でも斬新さを失わないストラヴィンスキーの音楽と共に当時のアヴァンギャルドな世界が見事に描かれている。

しゃべれども しゃべれども  
★★★☆☆  テレビ放送
内容
古典を愛する二つ目の落語家・今昔亭三つ葉。真打ちまでの道のりは長く思うように腕もあがらず悩んでいた。そんな彼のもとに「落語を、話し方を習いたい」と変わった3人が集まる。無口で無愛想な美人、友達とうまくいかない関西弁の少年、口が悪い元プロ野球選手。祖母と二人で暮らす自宅で教室を開いた三つ葉だが、彼らは集まるごとに言い争い、落語もなかなか覚えず…。国分太一が誠実でまっすぐな若き落語家を好演。(from:NHKBS)
ドラマ/青春/ロマンス(カラー)
2007年/日本
監督 平山秀幸
音楽 安川午朗、主題歌:ゆず「明日天気になぁれ」
出演
国分太一、香里奈、松重豊、森永悠希、八千草薫、伊東四朗
しゃべれども しゃべれども
感想
深川・浅草を舞台に落語を通して「話すこと」で自分を変えたいと集まった元・野球選手やネクラな美女、関西から転校してきた小学生の少年の3人たち。彼らを指導することになった若手噺家の今昔亭三つ葉も自分の芸がまだまだ師匠に及ばないという壁に打ち当たっていて…と、それぞれの問題を抱えた彼らのドラマ。子供の立場、再起できない男、振られた女、うだつの上がらない弟子、それぞれの問題があまり重く感じないテイストがいいのと、彼らを温かく、少々厳しく見守る師匠や祖母がいい味を出している。彼らの近過ぎず離れ過ぎずな距離感も今の人間関係と大いに共感できるとろこで、もどかしく感じるところもリアルでイイ。噺家という難しい役を国分太一が期待以上に演じていて感心した。「饅頭こわい」や「火焔太鼓」など古典落語の良さもほどよく盛り込んでいてなかなか面白かった。監督は「やじきた道中てれすこ」「愛を乞うひと」「笑う蛙」「太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男」「魔界転生」「必死剣 鳥刺し」の平山秀幸。

邪魔者は殺せ ODD MAN OUT
★★★☆☆ テレビ放送
内容
キャロル・リード監督の巧みな演出が光るサスペンス・ドラマ。アイルランド独立運動(IRA)の活動家ジョニーは、資金調達のために強盗を企てた。現金の強奪には成功したものの、銃弾を受けて重症を負った彼は、ひとり仲間からはぐれてしまう。必死で彼を追う警察に対し、傷ついた体で居場所を転々としながら逃げ続けるジョニーだったが…。しだいに追い詰められてゆく男の苦悩を、若き日のジェームズ・メイスンが好演。(from:NHKBS)
サスペンス(白黒)
1947年/イギリス
監督 キャロル・リード
音楽 ウィリアム・オルウィン
出演
ジェームズ・メイスン、キャスリーン・ライアン、ロバート・ニュートン
邪魔者は殺せ

感想
原作・脚本はF・L・グリーン。監督は「第三の男」のキャロル・リード。「第三の男」同様、主人公は警察に追われる犯罪者だが、理想家で成りゆきから仕方なく犯罪に手を染めてしまった男。そして彼をひたすら信じて待つ女がいる、恋愛ドラマ。仲間からも見捨てられ、雪の降る町を傷付いた身体でもうろうとしながらさまよう。壁の影に隠れているところを、ボールを取りに来た少女に見られてしまうシーンや、アベックが付けたマッチの火で彼の顔が浮かび上がるところは緊張が走る。ここは「第三の男」で猫によって物陰から顔を出してしまうハリーとイメージが重なる。斜に撮られた映像は「第三の男」同様、不安感をあおられ、ラストの悲劇まで見るものも追詰められる息苦しさを感じる。そんな斬新なカメラワークはさすが。熱にうなされるメイスンの演技もひかる。

三味線とオートバイ  SHAMISEN AND MOTORCYCLE
★★★☆☆  テレビ放送
内容
ボーイフレンドとオートバイでツーリングに出かけた初子が事故に遭い入院。初子の母親・とよ枝は、すぐに病院に駆けつけるが、とよ枝はそこで医師の畔柳と20年ぶりに再会する。初子は知る由もなかったが、実は、畔柳はとよ枝のかつての夫で、初子は畔柳ととよ枝の間に生まれた子だった…。川口松太郎の同名小説を映像化した青春映画。(from:衛星劇場)
ドラマ/ロマンス/青春(カラー)
1961年/日本/松竹
監督 篠田正浩
音楽 池田正義
出演
桑野みゆき、川津祐介、月丘夢路、富永ユキ、森雅之
三味線とオートバイ
感想
バイクもファッションもインテリアはダサくて駄目だが、ジャズのBGMがなかなかいい。でも、ヒロインをはじめとする主役の若者たちが見た目は中年臭いのに精神年齢は子供で魅力を感じない。森雅之が出演しているのが救われる。それでも変に格好をつける日活青春ものと違って一般的な青年像を描いているところは共感できる。監督は「はなれ瞽女おりん」「梟の城」「卑弥呼」「瀬戸内少年野球団」「近松門左衛門 鑓の権三」「涙を、獅子のたて髪に」「舞姫」「夜叉ヶ池」の篠田正浩。

Shall we ダンス? 
★★★★★ テレビ放送
内容
社交ダンスに打ち込む人々を温かい目線で描く、大人のためのハートウォーミング・ラブコメディ。日本だけでなく世界的な大ヒットとなり、ハリウッドでもリチャード・ギア主演でリメイクされた。サラリーマンの杉山(役所)は、電車のホームから見かける社交ダンス教室の美女・舞(草刈)が気になり、ダンスを習い始める。次第にダンスそのものに夢中になりレッスンにひたむきな杉山の姿を見ているうちに、舞は失いかけていたダンスへの情熱を取り戻す。
ドラマ/コメディ(カラー)
1996年/日本/大映
監督 周防正行
音楽 周防義和
出演
役所広司、草刈民代、竹中直人、渡辺えり子、草村礼子
Shall we ダンス?

感想
ハンサムでかっこいいけど地味で暗い役所広司、彼とと同じく中年だがチビでキモチ悪いキャラの竹中直人と対照的な二人に、デブで内気な田口浩正、浮気調査をする探偵の柄本明、ダンス命の恐いおばざん渡辺えり子と、役所広司以外は皆クセの強いキャラばかり。そんな中で一輪の美しい華、草刈民代が美しい。演技は硬くてイマイチかも知れないが、プロのダンサーらしく踊る姿はちょっと謎めいた悲しそうな美女というキャラにマッチしていてイイ。変なキャラの中でもピカイチに面白いのがラテンの竹中直人と渡辺えり子のコンビ。二人のコテコテな踊りは何度見ても爆笑!パラダイス山元と東京ラテンムードデラックスがホールのダンスバンドで出演しているのも嬉しい。また「シコふんじゃった。」の本木雅弘と清水美砂が出演している。笑いだけでなくホロっと泣けるところもあって、コメディの名作。ハリウッドのリメイク版「Shall we Dance?」はリチャード・ギアとジェニファー・ロペスが演じている。

Shall we Dance?  SHALL WE DANCE?
★★★☆☆  テレビ放送
内容
妻と子ども二人と暮らす弁護士のクラーク(R・ギア)。家族に囲まれた平穏な暮らしを送りながらも、どこか人生に空しさを感じていた。そんなある日、クラークは通勤電車の中からダンス教室の窓辺にたたずむ美しい女性(J・ロペス)に目を留める。衝動的にダンス教室を訪れたクラークは、そのまま社交ダンスのレッスンに参加することに。
ロマンス/コメディ/ドラマ(カラー)
2004年/アメリカ
監督 ピーター・チェルソム
音楽 ジョン・アルトマン、ガブリエル・ヤーレ
出演
リチャード・ギア、ジェニファー・ロペス、スーザン・サランドン、スタンリー・トゥッチ、ボビー・カナヴェイル、リサ・アン・ウォルター、オマー・ミラー
Shall we Dance?
感想
周防正行監督の「Shall we ダンス?」をハリウッドでリメイク。申し分ない豪華なキャストで、コミカルな原作をそのまま、さらにスマートなロマンスに仕立てたところはさすがハリウッド。しかし渡辺えり子と竹中直人に匹敵する大笑いキャラが不在でパンチに欠ける。でも、リチャード・ギアとジェニファー・ロペスはダンスもさすがに素晴らしく、見ごたえあり。また、リチャード・ギアの妻役でスーザン・サランドンがちょこっと出演しているがイイ味を出している。ラストもオリジナルとはちょっと違っていて、これはこれで面白い。監督は「セレンディピティ」のピーター・チェルソム。

シャレード CHARADE
★★★★☆ テレビ放送
内容
オードリー・ヘプバーンふんする人妻が、連続殺人事件の謎に巻き込まれるコメディー・サスペンス。離婚を決意したレジーナが、スキー場からパリのアパートに戻ると夫が殺されていたことを知らされる。葬儀に不気味な3人の男が出席し、不安を感じた彼女はスキー場で知り合った男に助けを求めるが…。モデルを演じるヘプバーンの華麗なファッションと、マンシーニの甘美な音楽が魅力の一編。(from:NHKBS)離婚を決意したレジーナ(オードリー・ヘプバーン)が、スキー場からパリのアパートに戻ると夫が殺されていたことを知らされる。葬儀に不気味な3人の男が出席、3人から死んだ夫が隠した金をよこせと脅される。不安を感じた彼女はスキー場で知り合ったピーター(ケーリー・グラント)に助けを求めるが、どうやら彼も殺し屋の一味らしことを、アメリカ大使館から事件解決に来たバーソロミュー(ウォルター・マッソー)に伝えられる…。
サスペンス/ロマンス(カラー)
1963年/アメリカ
監督 スタンリー・ドーネン
音楽 ヘンリー・マンシーニ
出演
オードリー・ヘプバーン、ケ-リー・グラント、ウォルター・マッソー、ジェームズ・コバーン、ジョージ・ケネディ、ネッド・グラス、ドミニク・ミノット、ジャック・マラン
シャレード

感想
ヘンリー・マンシーニの有名な音楽で始まるオープニングがお洒落!ジバンシーがデザインしたオードリーの衣裳もすべてお洒落でグッド!ケーリー・グラントのコメディアンぶりも楽しい。ちょいとわざとらしいオードリーの演技も可愛いので良しとしよう。でも内容がサントラ負けしてしまってるのは否めない。

シャロン・ストーン in シークレット・スパイ  A DIFFERENT LOYALTY
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
この物語は実話に基づく。1963年、世界は東西冷戦の緊張下にあった。ベイルートを訪れたサリーは、イギリスの特派員レオと出会う。どこか陰のあるレオに魅かれたサリーは、運命の恋に身をまかせる。だが、結婚した2人の生活は長くは続かなかった。ある日突然、レオが失踪したのだ。混乱するサリーは、英国情報部(MI6)の尋問を受ける。そして判明する衝撃の事実。レオはソビエトの二重スパイだった。真実を確かめるため、彼女は危険を冒してモスクワに潜入。KGBのエージェントとして働くレオと再会する。彼のサリーへの想いは本物だった。しかし、スパイの過酷な掟がその愛を引き裂いたのだ。戻ってきた、2人だけの日々。しかし、厳しい監視に縛られる生活に疲れたサリーは、アメリカに帰国。そこで待っていたのは、CIAによる過酷な迫害だった。国を売った男と、その妻。それが2人の現実だった。すべてを受け入れたサリーは、愛を取り戻すためレオを再び亡命させようとする。だが、運命はさらに残酷な結末を2人に用意していた…。(from:BS日テレ)
ドラマ/ロマンス/サスペンス(カラー)
2004年/カナダ:イギリス:アメリカ
監督 マレク・カニエフスカ
音楽 ノーマンド・コーベイル
出演
シャロン・ストーン、ルパート・エヴェレット、ジュリアン・ワダム、ミミ・カジク、ジョス・アックランド、マイケル・コクラン
シャロン・ストーンinシークレットスパイ
感想
出演シャロン・ストーン、ルパート・エヴェレット、監督は「ゲット・ア・チャンス!」「アナザー・カントリー」のマレク・カニエフスカと期待したのだが、シャロンが女スパイなのかと思ったら、スパイと知らずに愛した男の妻で、国を裏切った夫への愛に苦しむというロマンスもので、ちょっと肩透かしを食らった。金髪をブルネットに変えていつもの雰囲気から一新、知的な女性をかもし出しているが「エデンより彼方に」のジュリアン・ムーアが演じていたらもっと良かったのかも…などとつらつら考えてしまった。いっそシャロン主演ならスパイ・アクションものの格好良い彼女をキャラにした方が良かったのでは…。大胆なベッドシーンでサービスしている割には劇場未公開で扱われ方が寂しい。

ジャン=クロード・ヴァン・ダム ザ・コマンダー  SECOND IN COMMAND
★★★☆☆  テレビ放送
内容
政権情勢が不安定な東欧国家。地元の反米過激派が米国大使館を囲い込み、クーデターを引き起こした。鳴り響く銃声と爆発音。ついには人質までを射殺する最悪の状況となる。残された人質を救出するため、国家の威信を守るため一人の軍人が立ち上がる。戦闘のプロフェッショナルとして召喚された男が、緊迫した極限の世界で、生き残りをかけた戦いに挑む。(from:BS日テレ)
アクション(カラー)
2005年/アメリカ:ルーマニア
監督 サイモン・フェローズ
出演
ジャン=クロード・ヴァン・ダム、ジュリー・コックス、ウィリアム・タプリー
ジャン=クロード・ヴァン・ダム ザ・コマンダー
感想
ジャン=クロード・ヴァン・ダム以外はよく分からん役者出演で劇場未公開というのも分かるような作品。ヴァン・ダムも年なのか彼の個人芸のようなアクションを期待したらかなり肩透かしを食らう。それでもヴァン・ダムという役者、ストイックなキャラが多いので同じアクション・スターのS・セガールよりも好きだ。米国大使館襲撃というと「デルタ・フォース」があるけど、それよりはドキュメント風なところもあって臨場感はあるけど、エンターテインメントとしての面白味に欠ける。

シャングリラ  FINDING SHANGRI-LA
★★★☆☆  テレビ放送
内容
心に傷を負った女性がたどるミステリアスな旅の模様を、雄大な雲南の景観の中に描いた人間ドラマ。台北に暮らすジー・リンは、愛する夫や息子とともに、何不自由のない生活を送っていた。しかし、突然の交通事故により幼い息子の命が奪われてしまう。加害者に対する激しい憎しみを抱え、彼女は一人旅に出る…。10人の女性監督による「中国新電影・雲南影響」プロジェクト作品。(from:NHKBS)
ドラマ(カラー)
2008年/中国
監督 ティン・ナイチョン
音楽 櫻井弘二
出演
チュウ・チーイン、ウー・チョンティエン、イン・チャオトー、ケサン・トゥンドゥプ
シャングリラ
感想
電気グルーブの曲でもどんなところか気になっていた「シャングリラ」。そこで撮影された作品。台北の都会育ちの女が、子供を失った傷を癒すために訪れた天空の楽園。秘境の地かと思ったら、意外と観光地化されていて、観光客も多いところみたいだ。「シャングリラ」は、チベット語で「吉祥如意の地」という意味で、1933年イギリスの作家ジェームズ・ヒルトンが「失われた地平線」で描いた架空の理想郷。標高三千三百メートルの高地にある雲南迪慶(ディチェン)チベット自治州の政府所在地で、旧名中甸を最近改名したらしい。しかし、その理想郷に相応しい、神々に抱かれた山々が連なる美しい土地だ。その素朴な人々が暮らす土地でヒロインは閉ざしていた心を次第に開き始めるが、出会った青年が彼女に目的を持って近づいたのを知って、怒って台北に戻る…というロマンスが中心に描かれている。子供との離別に心乱れる前半は少々くどいが、後半のシャングリラのロケシーンは美しい。

ジャングル2ジャングル JUNGLE 2 JUNGLE
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
13年も妻と別居しているマイケル(ティム・アレン)は再婚の為、離婚を正式に成立させようと、彼女の住むアマゾンへ向う。久しぶりに会った妻は突然ミミ・シク(サム・ハンティン)という野生児を彼の子供だといって紹介する。マイケルは息子をニューヨークに連れてくるが、カルチャーギャップから大混乱が巻き起こる。またブラジルで買い付けてきたコーヒーの売り先がマフィアだったことで、マイケルはマフィアに狙われることになり…。
ファミリー
1997年/アメリカ
監督 ジョン・パスキン
音楽 マイケル・コンヴァーティノ
出演
ティム・アレン、サム・ハンティントン、マーティン・ショート、リリー・ソビエスキー、ジョベス・ウィリアムス

感想
13歳のミミ・シクが一目惚れする12歳の女の子がリリー・ソビエスキーでとても可愛い。『ハリー・ポッター』シリーズでは陰険なキャラ、スネイプ役のティム・アレンがこんなに可笑しなコメディアンとは知らなかった。『クロコダイル・ダンディ』の少年版という感じでネタの新鮮さはないものの『クロコダイル‥』よりもこちらの方が笑えて面白かった。

ジャングル大帝 劇場版(1997)  JUNGLE EMPEROR LEO
★★★★☆  テレビ放送
内容
ジャングルの王者、白いライオン・レオは子供のルネとルキオ、妻のライヤやジャングルの仲間達とともに平和にくらしていた。ある日、「月光石」という不思議な力を持つ石を捜しもとめてやってきたハム・エッグたちの調査隊がやってきた。彼ら人間は木を切り倒し、動物たちを銃で殺し、ジャングルを荒らしまわる。(from:BS11)
アニメ/ファミリー(カラー)
1997年/日本/松竹
監督 竹内啓雄
音楽 冨田勲、主題歌:松たか子「WIND SONG」
出演
津嘉山正種(レオ)、倍賞千恵子(ライヤ)、柊美冬(ルネ)、椎名へきる(ルキオ)、富田耕生(ヒゲオヤジ)、立川談志(ハム・エッグ)
感想
埼玉西武ライオンズのマスコット・キャラでもお馴染みの白いライオン、レオがジャングルの王になるまでの冒険マンガの劇場版。従来のテレビアニメ版とは関連なく独自に製作されたもの。レオの妹(西武ライオンズでのライナではなく、ここではルキオ)も登場。家族とはぐれてサーカス団に入ったあたりは、ディズニーの「ダンボ」に似ている。また、山火事のシーンは「バンビ」。でもこれを元にした「ライオン・キング」に比べるとやはりこちらの方がキャラクターが魅力的で面白いのは、手塚治虫の偉大なところ。冨田勲の音楽も素晴らしく、ディズニーを意識して作られた作品が、それに追いつき追い越してしまっているのが嬉しい。ラストは原作に忠実でレオの自己犠牲的思想に感銘させられる。
関連:ジャングル大帝 勇気が未来をかえる」(テレビアニメ第4作)

ジャングル大帝 勇気が未来をかえる
★★★★☆  テレビ放送
内容
人類は止まることのない環境破壊に困惑していた。壊れていく自然、減っていく動物たちを守るために、人工のジャングルを作るというプロジェクトが発足する。国連から委託を受けた企業「エターナルアース」CEOの大山賢造は人工的な「ネオジャングル」の開発に成功、ジャングルで育った動物たちは一同にこの世界での暮らしを強いられることに…。この世界で生まれ、のびのびと育った白ライオン‘パンジャ’の子・レオ。臆病者のレオはいつも仲間たちにからかわれていた。「いつかはお父さんみたいにジャングル大帝になるんだ!」と誓うレオと、何不自由なく育ち、ネオジャングルの偉大さを信じて疑わない大山賢造の息子・賢一が出会うことで物語は始まる…。(from:フジテレビ)
アニメ/アドベンチャー/ドラマ/ファミリー(カラー)
2009年/日本
監督 谷口吾朗
音楽 羽毛田丈史
出演
声:時任三郎(パンジャ)、松嶋菜々子(エライザ)、川田妙子(レオ)、矢島晶子(大山賢一)、大塚明夫(大山賢造)、千葉紗子(氷川博士)、船越英一郎(トト)
ジャングル大帝
感想
天野喜孝のキャラ・デザインは原作の手塚治虫に近くて違和感を感じないのが良い。また、背景もリアルで滝などの自然描写は特に美しい。話も舞台をネオジャングルに、オリジナルなもので、原作を知っていても新たな物語にわくわくさせらる。しかも、動物たちを人工的に創ろうとするストーリーは「火の鳥」の一部とも重なって、手塚先生の構想そのものと思えるようなのが良い。

ジャンケン娘
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
当時人気抜群だった三人娘(美空ひばり・江利チエミ・雪村いづみ)が歌い踊る陽気なミュージカル風ドラマ。東京の女子高生ルリ(ひばり)と由美(チエミ)が修学旅行で訪れた京都で舞妓の雛菊(いづみ)と知り合い、彼女が思いを寄せる名前しかわからないハンサムな青年捜しに協力する。このあと「ロマンス娘」「大当り三色娘」と続く三人娘によるラブ・コメディーの第1作。美空ひばり18歳の作品である。(from:NHKBS)
関連:ひばり チエミ いづみ 三人よれば

ミュージカル/コメディ(カラー)
1955年/日本/東宝
監督 杉江敏男
音楽 松井八郎
出演
美空ひばり、江利チエミ、雪村いづみ、浪花千栄子、山田真二
ジャンケン娘
感想
美空ひばり、江利チエミ、雪村いづみの三人娘がジェット・コースターに乗って歌うシーンは有名。舞妓姿や歌唱レビューなど盛り沢山で、三人娘が歌う曲も、今聞いても楽しいマンボやサンバなどペレス・プラードのラテン系曲でグッド。特にひばりの「素敵なランデブー」や「ラビアン・ローズ」や「だらり帯」は上手い。しかし、美空ひばりと江利チエミがオバサン臭いメイクで女子高生に見えないのが難。ひばりの母親に浪花千栄子、3人が探す学生にハンサムな山田真二と、脇キャラも魅力がある。50年代しているファッションやインテリアなどもお洒落。特に彫刻家の娘チエミの家はフランスのエスプリが利いているのと、ひばりの家は昭和和風モダンでグッド。監督は美空ひばり&大川橋蔵の「サラリーマン忠臣蔵」の杉江敏男。

シャンドライの恋 BESIEGED
★★★★☆ 劇場
内容
清掃のバイトをしているアパートの主人に求愛される女の話
ドラマ
1998年/イタリア
監督 ベルナルド・ベルトルッチ
音楽 アレッシオ・ヴラド
出演
サンディ・ニュートン

感想
知的で美しく強いヒロインが住込で清掃のバイトをしているアパートの主人に求愛される…という話。アフリカの紛争地帯での辛い経験をしたアフリカ系民族のヒロインと英国人の主人。宗教も文化も価値観もまったく違う二人がだんだんとお互いの距離を縮めていく。同じ民族同士で殺しあうシーンと異民族同士の交流がとても対照的だ。主人と雇われ人という主従関係でも精神的には雇われているヒロインの方が主人よりも上という力関係も面白い。ジンワリ、ゆっくり、最後にド〜ンと感動がくる。さすがベルトルッチ〜名作。

ジャンヌ・ダーク JOAN OF ARC
★★☆☆☆ テレビ放送
内容
十五世紀、祖国フランスをイギリスの支配から救ったジャンヌ・ダーク。しかしイギリス軍に捕まった彼女はフランス王シャルル(ホセ・ファーラー)の援助もないまま、宗教裁判にかけられ火あぶりの刑にされる…。悲劇の聖女・ジャンヌ・ダークの役を以前から演じたかったバーグマンが演じている。
歴史劇/伝記(カラー)
1948年/アメリカ
監督 ビクター・フレミング
音楽 ヒューゴ・フリードホーファー、エミール・ニューマン
出演
イングリッド・バーグマン、ホセ・ファーラー、ワード・ボンド、ジョン・アイアランド
ジャンヌ・ダーク

感想
ジャンヌ・ダークを演じることで悲願を達成したバーグマン。しかし面白みのない演出と魅力を感じないキャラたち、バーグマンの力の入り過ぎたコチコチの演技と印象はイマイチ。信仰心を試すテーマになっているが、信仰心をひたすらセリフで語るだけで、どうもうわべだけにしか聞こえない。同じ話ならリーリー・ソビエスキーがジャンヌを演じたTVドラマ「ジャンヌ・ダルク(ヴァージン・ブレイド・1999年)」の方がずっと面白かった。監督は「風と共に去りぬ」や「オズの魔法使」のビクター・フレミングの遺作だが、これは失敗作というしかないかも。それでも大作らしく中世の凝った衣装や迫力の戦争シーン、33歳のバーグマンが19歳の娘を清楚に美しく演じているところは魅せられるものがある。

ジャンヌと素敵な男の子  JEANNE ET LE GARCON FORMIDABLE
★☆☆☆☆  テレビ放送
内容
旅行代理店の受付嬢として働くジャンヌは、“理想の男性”を追い求める陽気な女の子。そんなある日、ジャンヌは地下鉄でオリヴィエと出会う。お互いに運命を感じた二人はすぐに恋に落ちるが、オリヴィエには秘密があった。ごく普通のパリジェンヌが、HIV感染者の男性と恋に落ちたことから体験するさまざまな出来事を、歌とダンスでつづるフレンチ・ミュージカル。主演は『ザ・ビーチ』でハリウッド・デビューを果たしたフランスの人気女優、ヴィルジニー・ルドワイヤン。『シングル・ガール』『カップルズ』で独特の存在感を見せた彼女が、本作では歌とダンスを披露くれる。共演は、『シェルブールの雨傘』のジャック・ドゥミ監督を父に持つマチュー・ドゥミ。
ミュージカル/ロマンス(カラー)
1997年/フランス
監督 オリヴィエ・デュカステル
音楽 フィリップ・ミーレル
出演
ヴィルジニー・ルドワイヤン(ジャンヌ)、マチュー・ドゥミ(オリヴィエ)、ジャック・ボナフェ
ジャンヌと素敵な男の子
感想
シェルブールの雨傘」のジャック・ドゥミ監督の息子のマチュー・ドゥミが出演。お洒落だけどちょっと退屈なフレンチ・ミュージカルのノリも「#LES_PARAPLUIES_DE_CHERBOURG">シェルブールの雨傘」にそっくり。エイズなのに無頓着に愛し合うオリヴィエに夢中になるジャンヌ。ミュージカル仕立てなので深刻な問題も明るく人事のようにしか思えない演出。フランス人のオープンな性の思想感は伝わるが、音楽は平凡で踊りも学芸会ノリで退屈だしイマイチ面白くない。同じフレンチ・ミュージカルなら、ミステリー仕立ての「8人の女たち」の方が面白かった。主演のヴィルジニー・ルドワイヤンが可愛いだけにもったいない。

ジャンパー  JUMPER
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
15歳で瞬間移動の能力に目覚めたデイヴィッドは、冷え切った家庭から独立してNYでセレブに暮らす。朝からフィジーでサーフィンをしてスフィンクスの頭の上でランチ。夜はロンドンで美女をゲット。そんな夢のような暮らしは、宿敵の出現で長くは続かなかった。(from:日曜洋画劇場)
アドベンチャー/サスペンス/SF(カラー)
2008年/アメリカ
監督 ダグ・リーマン
音楽 ジョン・パウエル
出演
ヘイデン・クリステンセン(デヴィッド・ライス)、ジェイミー・ベル(グリフィン・オコナー)、レイチェル・ビルソン(ミリー・ハリス)、サミュエル・L・ジャクソン(ローランド・コックス)、ダイアン・レイン(メアリー・ライス)、マイケル・ルーカー(ウィリアム・ライス)、アンナソフィア・ロブ(少女時代のミリー)、マックス・シエリオット(少年時代のデヴィッド)
ジャンパー
感想
X−メン」みたいな超能力者のトランスポーターだけに標準を当てたSFアドベンチャー。「スター・ウォーズ」のヘイデン・クリステンセン主演で、サミュエル・L・ジャクソンやダイアン・レインが共演と期待したが、ありがちな展開で、中世から存在したというジャンパーたちを狩る組織の描写も中途半端、複数いると思われるジャンパーたちの描写も中途半端で終わった後は続編があるのか?と思うような中途半端な感じ。でも続編を作るにはあまりにも内容が薄くて魅力に欠ける。監督は「ボーン・アイデンティティー」のダグ・リーマン。

上海の伯爵夫人  THE WHITE COUNTESS
★★★★☆  テレビ放送
内容
日の名残り」でコンビを組んだ名匠ジェームズ・アイボリーと作家カズオ・イシグロが再び組み、第二次世界大戦ぼっ発前の上海を舞台に、戦争の波にほんろうされる人々を描く。盲目の元アメリカ外交官ジャクソンは、ロシアから亡命してホステスとして働く伯爵家未亡人、そして謎の日本人青年と出会い、上海でバーを持つ夢を実現させるが…。撮影はウォン・カーウァイ作品で知られるクリストファー・ドイル。(from:NHKBS)
ドラマ/ロマンス/歴史劇(カラー)
2005年/イギリス:アメリカ:ドイツ:中国
監督 ジェームズ・アイヴォリー
音楽 リチャード・ロビンス
出演
レイフ・ファインズ(ジャクソン)、ナターシャ・リチャードソン(ソフィア)、ヴァネッサ・レッドグレーヴ(叔母サラ)、真田広之(マツダ)、リン・レッドグレーヴ(オルガ)、アラン・コーデュナー(サミュエル)、マデリーン・ダリー(カティア)、マデリーン・ポッター(グルーシェンカ)
上海の伯爵夫人
感想
盲目の紳士を演じたレイフ・ファインズがいい。誇り高く気難しいが体にハンディーのあるキャラは「イングリッシュ・ペイシェント」と少し重なる。社会からは非情さで怖がられるが、ジャクソンに厚い友愛を向ける日本人紳士を真田広之がさっそうと演じていて格好良い。「シャンプー台のむこうに」「ファミリー・ゲーム 双子の天使」のナターシャ・リチャードソンが没落貴族をアンニュイたっぷりで演じているのも良い。しかし、ソフィアを利用するだけして、最後に置き去りにした家族に、独りよがりで冷たい貴族の底の値を見たような気がする。彼らが蔑視していたユダヤの隣人がソフィア親子とジャクソンを救ったラストもグッド。混沌とした当時の上海を再現したセットや膨大なエキストラも圧巻で「北京の55日」のようなスケールを感じる。

ジャンプ!ボーイズ  JUMP! BOYS
★★★☆☆  テレビ放送
内容
台湾の小学生と幼稚園生7人は、体操の大会に向けて猛特訓中。笑いあり、涙あり、の心暖まるドキュメンタリー。台湾東部に住む幼稚園児から小学2年生までの少年7人は、厳しいけれど選手思いのコーチと体操の大会に向けて猛特訓中。失敗しても誰もくじけず、歯を食いしばって難度の高い技に果敢に挑戦してゆく。金メダル獲得を目指して!(from:BSジャパン)
ドキュメンタリー/スポーツ(カラー)
2004年/台湾
監督 リン・ユゥシェン
音楽 ジェフリー・チェン
出演
リン・イーシン、ホアン・ジン、ホアン・クーチェン、リィ・チカイ、シャオシュエン、シャオエン、リン・シンチ、ヤン・ユゥミン
ジャンプ!ボーイズ
感想
賞品のお菓子でやる気を子供達に持たせようとする林コーチをちょっとした詐欺師に見えるというところが笑えた。若い熱血コーチ林さんの飴と鞭の指導が絶妙で、子供たちを厳しく、しかし時には優しく、いつも愛情を持って接している姿がとても良い。また、子供たちの飾らない自然な姿がとても可愛い。彼らの汗と涙のシーンにはグッとくる。挿入の音楽もなかなか良く、最後まで退屈させることない、良質のドキュメンタリーになっている。

シャンプー  SHAMPOO
★★★☆☆  テレビ放送
内容
ビバリーヒルズにある有名美容院で働く、ハンサムな美容師ジョージ。彼の夢は独立して自分の店を持つ事であった。そんな時、お得意様の一人フェリシア夫人から、夫のレスターを紹介される。喜び勇んでレスターを尋ねたジョージだったが、驚いた事にレスターの愛人はかつての恋人ジャッキーだったのだ。そしてある日のパーティで思いがけない事件が発生する…。有閑女性の淫らな一面を皮肉った風刺ドラマ。リー・グラントが第48回アカデミー賞助演女優賞を受賞。(from:BS12)
ドラマ/エロティック(カラー)
1975年/アメリカ
監督 ハル・アシュビー
音楽 ポール・サイモン
出演
ウォーレン・ベイティ(ジョージ)、ジュリー・クリスティ(ジャッキー)、ゴールディ・ホーン(ジル)、リー・グラント(フェリシア)、ジャック・ウォーデン(レスター)
シャンプー
感想
ジュリー・クリスティ、ゴールディ・ホーン、リー・グラント…と浮き名を流すジョージ。ハリウッド一の色男と言われたウォーレン・ベイティのイメージそのままなキャラだが、アリババみたいな変な頭と70年代どっぷりのファッションがイマイチ似合ってない。「オースティン・パワーズ」は彼のパロディーかも?精神的に壊れかかった危ない女を「ドクトル・ジバゴ(デビッド・リーン)」のジュリー・クリスティが演じていて美しい。彼女のファッションもお洒落。ビートルズ、ビーチボーイズなど70年代サウンドもグッド。

シャンプー台のむこうに BLOW DRY
★★★★☆ テレビ放送
内容
壊れかけた家族が、同じ目標に向かっていく中で関係を修復していく様を描いたハートフル・ドラマ。イギリスの田舎町で小さな理髪店を営む父と息子。かつて父が二連覇した全英ヘアドレッサー選手権が地元で開かれることになり、10年前から絶縁状態になっていた母がみんなで選手権に出場しようと提案する。両親の微妙な関係の狭間で揺れる一人息子役にJ・ハートネット、「フル・モンティ」を手がけたS・ボーフォイが脚本を担当。(from:NHKBS)
ドラマ/コメディ(カラー)
2000年/イギリス
監督 パディ・ブレスナック
音楽 パトリック・ドイル
出演
ジョシュ・ハートネット、アラン・リックマン、ナターシャ・リチャードソン
シャンプー台のむこうに

感想
ギャラクシー・クエスト」のアラン・リックマンの足の裏には稲妻が走るハサミのタゥー!「ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ」で姉を演じたレイチェル・グリフィスがシェリー(ナターシャ・リチャードソン)の恋人サンドラで、斬新なボディーペインティングで美しいヌードを披露!レイチェル・リー・クック演じるクリスティーナとJ・ハートネット演じるブライアンのロマンス、そして全英ヘアドレッサー選手権の行方と宿敵との対決と、そしてバラバラだった家族が一つになる家族愛…と最後まで目が放せない。死者のヘアースタイルをシド・ビシャス風にしてしまうシーンでは爆笑。音楽もCJ ルイスの「Sweets for my sweet」や、Bill Withersの「Lovely Day」エルビスの「I Just Can't Help Believing」など選曲もグッド。サントラも欲しくなった。

ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ  JE T'AIME… MOI NON PLUS
★★★☆☆  劇場
内容
フランスの田舎町。ゲイのカップル、クラスキーとパドヴァンは、仕事で今日もふたり、トラックに乗り込みゴミ集積所へ向かう。そんなある日、二人がふと立ち寄った小さなバーに、タンクトップにジーンズ姿の華奢でキュートな少年が働いていた。「ヘイ!坊や」と声をかけるクラスキー。振り向いたその子が実は娘だと知って驚く。その娘の名前はジョニー。クラスキーはジョニーに興味を持ち、やがて二人の間に恋が芽生えるのだったが、哀しいことにクラスキーは肉体的に女を愛することができない。一方、パドヴァンは嫉妬に狂い、ジョニーに暴行をはたらこうとする…。現代人の“不毛な愛”を、エロティックな主題歌と独特の映像美で描いたスキャンダラスな一編。
ロマンス(カラー)
1975年/フランス
監督 セルジュ・ゲンスブール
音楽 セルジュ・ゲンスブール
出演
ジェーン・バーキン、ジョー・ダレッサンドロ、ユーグ・ケステル、ジミー・デイヴィス、ジェラール・ドパルデュー、ミシェル・ブラン
ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ
感想
あまりにもぶっ飛びな話にいつまでも古くならない作品。S・ゲンスブールとは天才だけど変態?少年のような華奢でペタンコの胸、短い金髪頭で突き刺すような鋭い眼差しのジェーン・バーキンは、バルザックの「セラフィタ」の両性具有の美しい生き物を思い起こしてしまう。愛する二人が上手く結ばれない残酷なほど赤裸々な姿は少々滑稽だが、二人の人間離れした美しさがちょっぴり悲しさを誘う。テーマ曲もあまりにも卑猥なので放送禁止になったことで超有名。ジェーン・バーキンの為に書かれた曲だと思っていたら、当時浮気相手だったB・Bとのランデブーを歌ったものと後日知って納得。時代を経てもいつまでも不良でパンクな作品。

シュヴァンクマイエル迷宮短編集4  J.SVANKMAJER: SHORT FILM COLLECTION #4
★★★★★  テレビ放送
内容
チェコ・アニメの魔術師シュヴァンクマイエルの世界。TVでサッカーを観戦する男。熱狂の内に選手たちにおかしなことが起こる…「男のゲーム」ほか、不思議な短編を3本。人形劇やアニメーション、コラージュなど様々な手法で独自の世界を構築し、世界中に熱狂的なファンを持つヤン・シュヴァンクマイエル。ビョークをはじめ多くのクリエイターからも支持されるシュヴァンクマイエルの、迷宮に入り込んだかのような奇妙で幻想的な短編集。英国の幻想小説『オトラント城奇譚』を大胆に脚色した「オトラントの城」、監督の数少ないドキュメンタリー作品「コストニツェ」など3本を放送。(from:シネフィル・イマジカ)
アニメ/アート(カラー)
1964-89年/チェコスロヴァキア
監督 ヤン・シュヴァンクマイエル
出演

感想
「男のゲーム」所詮サッカーの試合というだけなのに敵を殺しかねない事態にまでエキサイトする選手とそれを煽る観客たちを皮肉たっぷりで描いていて笑える。醜く潰された顔がリアルでグロいけど滑稽で笑える。
「オトラントの城」大剣の騎士の剣のデカイこと。中世古典音楽と伝説の史跡や研究者のインタビューを加えた、実写ドキュメントとコラージュ風アニメが融合した不思議な作品。
「コストニツェ」膨大な人骨で飾られたプラハのカタコンベのような共同墓地の観光ガイド音声をバックに撮される人骨のオブジェが凄いい。ここまでやられると滑稽で悪趣味な空間にしか感じられず、死者への冒涜では?とさえ思う。人骨で楽しんで作ったようにさえ思えるこれらにタブーをモノともしないおうらかさを感じる。

シュヴァンクマイエル迷宮短編集5  J.SVANKMAJER: SHORT FILM COLLECTION #5
★★★★★  テレビ放送
内容
チェコ・アニメの魔術師シュヴァンクマイエルの世界。カンヌ映画祭短編部門審査員賞受賞の「J.S.バッハ−G線上の幻想」ほか、不思議な短編を4本。人形劇やアニメーション、コラージュなど様々な手法で独自の世界を構築し、世界中に熱狂的なファンを持つヤン・シュヴァンクマイエル。ビョークをはじめ多くのクリエイターからも支持されるシュヴァンクマイエルの、迷宮に入り込んだかのような奇妙で幻想的な短編集。レオナルド・ダ・ヴィンチのデッサンや図面をアニメーション化した「レオナルドの日記」、「自然の歴史(組曲)」、「対話の可能性」の4本を放送。(from:シネフィル・イマジカ)
アニメ/アート(カラー)
1964-89年/チェコスロヴァキア
監督 ヤン・シュヴァンクマイエル
出演

感想
「J.S.バッハ−G線上の幻想」バッハの曲に合わせて、廃墟のドアや窓、壁なのどのパーツをまるで生き物のように撮った実写作品。まるでマルセル・デュシャンの作品が動いているような感覚さえ受ける面白い作品。廃墟のイメージはタルコフスキーの「」のようでこの4本の中では一番好き。
「レオナルドの日記」ダ・ヴィンチの有名なドローイングが自由に動き出し、イメージは報道映像と重なって、彼のドローイングの視点が見えてくる、ダ・ヴィンチの頭がちょっと覗けたようにも思える作品。
「自然の歴史(組曲)」アルチンボルドのだまし絵や、人体解剖図が動き出したり、精密に描かれたペン画の昆虫などが動き出す。魚の骨の標本が泳ぐように水槽の周りをグルグル回り…。ちょっと不気味だけどエキセントリックところがまた面白い。
「対話の可能性」攻撃しあう向かい合った粘土の男二人がユーモラスでもありシュールでちょっと恐かったり。

11人のカウボーイ THE COWBOYS
★★★★☆ テレビ放送
内容
人手不足に悩む牧場主が、やむなく雇うことになったのは幼い少年たちだった。未経験の彼らを訓練しつつ進んでゆく牛追いの旅。行く手に待ち受ける数々の困難と立ち向かいながら、少年たちはしだいに男としての勇気を身に付けてゆくのだった…
西部劇(カラー)
1971年/アメリカ
監督 マーク・ライデル
音楽 ジョン・ウィリアムズ
出演
ジョン・ウェイン(ウィル・アンダーソン)、ロスコー・リー・ブラウン(ナイトリンガー)、ブルース・ダーン(牛泥棒ロング・ヘア)、コリーン・デューハースト(ケート)、アルフレッド・バーカー・ジュニア(デブ)、スティーブ・ベネディクト(スチーブ)、ニコラス・ビューヴィ(四つ目)、ロバート・キャラダイン(スリム)、ノーマン・ハウエル・ジュニア(ウィーディ)、ステファン・フーディス(チャーリー)
11人のカウボーイ

感想
大人はウィルと料理番のナイトリンガーだけ、他は15歳以下の少年達がカウボーイとして過酷な旅を続ける内に成長していく物語。少年達を厳しく、しかし暖かくカウボーイとして一人前にしようとするウィルは正にビック・パパ、ジョン・ウェインに相応しい。ウィルがどもりの子のどもりを自分の悪口を言わせる事で直してやるところや、ナイトリンガーが少年達にムーア人の話を恐ろし気に話し、彼らを怖がらせるところは微笑ましい。少年達とジョン・ウェインが交わす親子(というより祖父と孫か)愛にも似た友情にラストは泣けた。ギターの音色が優しい挿入曲も印象深い。

十一人の侍  
★★★☆☆  テレビ放送
内容
館林藩主・松平斉厚の短気から、忍藩主・阿部正由が殺された。忍藩家老の榊原帯刀は、老中水野越前守に訴状を届けるが、斉厚が将軍の弟であることから逆に阿部正由の非とされ藩の取りつぶしに追い込まれる。主君の敵を討つべく、帯刀より密命を受けた仙石隼人以下11人の暗殺隊は、日光街道を行く斉厚一行の大名行列に壮絶な闘いを仕掛ける…。「十三人の刺客」「大殺陣」の工藤栄一監督による集団アクション時代劇。(from:NHKBS)
時代劇(白黒)
1967年/日本/東映
監督 工藤栄一
音楽 伊福部昭
出演
夏八木勲、里見浩太朗、大友柳太朗、西村晃、南原宏治
十一人の侍
感想
監督は「大殺陣」の工藤栄一。集団で入り乱れての乱闘シーンは「大殺陣」とそっくり。そこでも悪役(最初に主人公に因縁をつけて殺された上士)を演じた佐藤慶が腹黒い老中・水野を演じている。しかし11人全員がちゃんと把握できないままで終わってしまうのが物足りない。同じ…人の…と名の付く名作、黒澤明の「七人の侍」に比べるとかなり雑な感じがするが、大雨の中の乱闘シーンは雨と霧を上手く演出していて圧巻させられる。へっぴり腰で格好悪い殺陣も、平和な江戸時代の武士社会をリアルに追求した末のことなのだろうなぁ。

19番目の妻  THE 19TH WIFE
★★★☆☆  テレビ放送
内容
一夫多妻制のモルモン教原理主義を信じている女性ベッキーリンが、夫を殺した疑いで逮捕された。しかし同じカルト教団で暮らす若妻クイニーは、ベッキーリンがそんな暴力的な行動に出たとは信じられず、彼女の無実を証明するため、破門されて遠くで暮らしていた幼馴染みでベッキーリンの息子ジョーダンを町に呼び戻した。ニューヨークタイムズ紙でも絶賛されたデヴィッド・エバーショフ作のベストセラー小説原作。一夫多妻制社会の秘密を垣間見せてくれる…。(from:FOXbs238)
ドラマ(カラー)
2010年/アメリカ
監督 ロブ・ホルコム
音楽 スティーヴ・ポーカロ
出演
カイラー・リー、マット・ズークリー、ジェフ・ヘフナー、パトリシア・ウェティグ、アレクシア・ファスト
19番目の妻
感想
監督は「グッド・ワイフ」のロブ・ホルコム。主演も「グッド・ワイフ」のケイリー・アゴス役のマット・ズークリー。モルモン教って2人組勧誘がうるさい新興宗教というぐらいの知識しかなかったが、ここでのモルモン原理派は一夫多妻が強制されたり、閉鎖的な環境と、予言者という一人の男の言葉に従わなくてはいけないなど、現代ではちょっと理解しがたい世界。女たちは安っぽくて趣味の悪い同じデザインのドレスを着ていてお洒落も許されない。男は普通の格好なのに女性だけは抑圧と忍耐を強要されているという感じ。これをみているとオウム心理教と変わらない不気味さがある。話は夫を殺した容疑で捕まった母をつけようとする息子のサスペンスドラマなのだが、モルモン教の実態も次第と暴いてゆくという感じなので、そちらの方が面白かった。

集金旅行  
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
井伏鱒二の同名小説を映画化したロード・ムービー のちに桃井かおりと渡瀬恒彦主演で 『 神様のくれた赤ん坊 』 の題名でリメイクされる 部屋代をためて逃げた連中から家賃の取り立てを思いついた男と、慰謝料の請求を思いついた女。そんな二人が、集金目的に西日本へと旅に出る。様々な事件に遭遇しながら珍道中をつづける二人は、やがて、愛し合うようになるが…。(from:衛星劇場)
コメディ/ドラマ(カラー)
1957年/日本/松竹
監督 中村登
音楽 黛敏郎
出演
佐田啓二、岡田茉莉子、花菱アチャコ、小林トシ子、沢村貞子、トニー谷、伊藤雄之助
集金旅行
感想
優柔不断男の佐田啓二と我の強い女・岡田茉莉子の二人が幼い子供を残して急死した男の借金を集金することになり、集金のために方々へ旅するロードムービー。子供を捨てて逃げた女の元へ子供を会わせに行くがそれを断られ…と安穏な旅ともいかず頼りがいがイマイチない佐田を岡田がグイグイ引っ張って行く辺が今のカップルの力関係や貧乏なので結婚に踏み切れないところが今も昔も同じ。結局、押しの強い岡田にマンザラでもないのにモタモタしていたら彼女はインチキ臭い小金持のおっさん(花菱アチャコ)とゴールイン。なんかラストは佐田と一緒に見ていることらもあっけに取られた感じでその軽さがなかなか良かった。監督は「愛染かつら」「女の橋」「紀ノ川」の中村登。「神様のくれた赤ん坊」はこの作品のリメイク。

13日の金曜日  FRIDAY THE 13TH
★★★☆☆  テレビ放送
内容
1958年6月13日金曜日、ニュージャージー州のクリスタル・レイクで若い男女が惨殺された。以来、人々はその地を恐れ近づかなかったが、月日が流れ、8人の若者がキャンプ場復活のために訪れる。だがヒッチハイクで現地へ向っていた1人が襲われ、仲間も次々と惨殺されていく!ホラー映画の代名詞となった人気シリーズの記念すべき第1作。ニュージャージー州、クリスタル湖のキャンプ場を舞台に次々と起きる惨殺事件を描く。(from:ムービープラス)
ホラー/スリラー(カラー)
1980年/アメリカ
監督 ショーン・S・カニンガム
音楽 ハリー・マンフレディーニ
出演
ベッツィ・パーマー、エイドリアン・キング
13日の金曜日
感想
スプラッターものは苦手なのでずっと敬遠していたのだが…見てみると意外と今だからか地味。ホラーの金字塔というので少々期待し過ぎたか。ここで殺される!というのが容易に分かってしまうし、殺され方のオーソドックスというか、これが元なのか?殺される少年の一人にケビン・ベーコンが!殺しよりもそっちに愕いた。一番の見所がラストで恐いママの首がスパッと切られて吹っ飛ぶところ。CGなんてない頃の特撮技術で今見てもドッキリする。

十三人の刺客(1963)  13 ASSASSINS
★★★★☆  テレビ放送
内容
幕府の密命を帯びた十三人の刺客が、六十日間の血のにじむ苦心の末、木曽山中の宿場で、凄まじい殺戮戦を展開する。サスペンス性溢れるストーリーの中に時代劇の醍醐味を盛り込んだ傑作の一本である。将軍の弟で明石藩主である暴君を暗殺すべく、刺客が送られた。公儀目付島田新左衛門率いる刺客たちは明石藩一行をある宿場に待ち伏せし、行く手をふさいで殺戮すべく計画を練る。一方暗殺計画を知った明石藩側用人鬼頭半兵衛も暗殺を防ぐべく裏をかく。(from:東映チャンネル)
任侠/時代劇(白黒)
1963年/日本
監督 工藤栄一
音楽 伊福部昭
出演
片岡千恵蔵、里見浩太郎、内田良平、丹波哲郎、嵐寛寿郎、西村晃、月形龍之介、丘さとみ、三島ゆり子、藤純子
十三人の刺客
感想
片岡知恵蔵と嵐寛寿郎、それぞれの渋い演技に西村晃の鬼気迫る剣士ぶり、鬼畜同然の藩主でも自分の主人なので命を張って親友と対峙してでも主君を守ろうとする半兵衛(内田良平)と大勢の人々の思いが交差しつつ、最後の怒濤の30分に及ぶ死闘へとなだれ込んで行く。最後の死闘はこれまでにない殺陣で美しさや美徳など一切ない。それぞれが鬼の形相でなり振り構わず生き残りへと血眼になる姿が凄まじい。リアリズムに徹した描写と斬新なカメラワーク(顔が完全にフレームから外れていたりする!)で凄まじさが押し寄せてきて、何度見ても圧倒される。先日三隅監督のリメイクを見たが、これに比べるとあちらは凄まじさは上回っていてもリアルさに欠けていてコメディにすらなっている。時代劇でドキュメンタリーのようなリアルさを感じる作品として秀逸。「裏・七人の侍」と言われているのも何だか納得。監督は「忍者秘帖 梟の城」「十一人の侍」「大殺陣」の工藤栄一。

十三人の刺客(2010)  13 ASSASSINS
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
江戸時代末期。明石藩江戸家老・間宮が、老中・土井利位家の前で切腹自害した。間宮の死は将軍・家慶の弟で明石藩主・松平斉韶(なりつぐ)が生来の残虐な性質で罪なき民衆に不条理な殺戮を繰り返すことに対しての抗議であった。斉韶は近く、老中への就任も決まっている男。幕府や国の存亡に危機感を募らせた土井は、かねてより良く知る御目付・島田新左衛門に斉韶暗殺の密命を下す。島田はさっそく、甥の新六郎をはじめ信頼のおける十一人の腕に覚えある男たちを集め、後に加わる山の民・木賀小弥太を含む総勢十三人の暗殺部隊を組織、落合宿を要所に構えた入念な計画を練り上げていく。しかし、島田の剣の同門であり、斉韶の腹心・鬼頭半兵衛もまたその動きを抜け目なく察知し、大切な殿を守り抜くべく周到な準備を進めていた…。(from:BS日テレ)
時代劇/アクション/サスペンス(カラー)
2010年/日本
監督 三池崇史
音楽 遠藤浩二
出演
役所広司、山田孝之、伊勢谷友介、松方弘樹、伊原剛志、沢村一樹、古田新太、吹石一恵、松本幸四郎、稲垣吾郎、市村正親、光石研
十三人の刺客
感想
監督は「ゼブラーマン」「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」「クローズZERO」「妖怪大戦争」「中国の鳥人」「DEAD OR ALIVE 犯罪者」「ヤッターマン」の三池崇史。その三池監督が時代劇?と思ったけど、やっぱりキモイくてグロい描写は健在。豪華キャストで「大殺陣」の工藤栄一監督作品のリメイクでもやりたいことはやりましたという感じ。まず当時のメイクをリアルにしたお陰で女たちは皆ほぼお化けで恐くどの女優が演じているのか分からないほど。農民伊勢谷友介のキャラが歪んだ武士社会を批判する象徴になっているのだろうが、肝心の武士たちがどれも武士らしくないのでイマイチその存在自体が不用に感じる。稲垣吾郎のご乱心殿っぷりも何度も描いていてシツコイ。極めつけは手足切られて下を抜かれた女。則天武后かお前は!この監督のことだから武士道うんぬんよりも刀で滅多切りの世界が描きたかったのだろうなぁ。奇々怪々な演出の中で唯一古典的時代劇を貫こうと演じた松方弘樹が妙に浮いていた。
その他の殿ご乱心作品忠直卿行状記

十七人の忍者  
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
自らの使命に命をかけ、歴史の波に埋もれていった忍者たちの活躍を描くアクション時代劇。二代将軍徳川秀忠の死期が迫り、ほどなく家光の時代が来ようとしている中、家光の実弟・忠長が将軍職を狙って不穏な動きを見せていた。動乱を未然に防ぐため、老中阿部豊後守は伊賀忍者三ノ組組頭を呼び、忠長が集めた謀反連判状を奪えと命じる。組頭の命を受けた忍者たちは、それぞれの役目を果たすべく、鉄壁の駿府城へと向かった。(from:NHKBS)
時代劇(白黒)
1963年/日本
監督 長谷川安人
音楽 鏑木創
出演
里見浩太朗、近衛十四郎、大友柳太朗、三島ゆり子、東千代之介
十七人の忍者
感想
娯楽時代劇が中心の東映にしては珍しい忍者たちの心理をリアルに描いた人間ドラマ。忍者の動きもリアルさを強調していて超人的な技はあまり見せない。その為、彼らのアクションよりもお互いの行動の探りあいをする心理劇が中心なので、少々見せ場に乏しくて地味。近衛十四郎の狂人的な悪役っぷりがちょっとオーバーで笑える。将軍配下の伊賀と、反将軍配下の甲賀の忍者同士が戦い、お互いの潰しあいで忍者が滅んでいく…という忍者たちの活躍の終焉を描いている。実際の忍者ってこんなものだったのかなぁ…。

終身犯 BIRDMAN OF ALCATRAZ
★★★★★ テレビ放送
内容
実在の終身犯ロバート・ストラウドのだどった数奇な運命を描いた人間ドラマ。残酷な殺人を犯して獄中生活を送る主人公ストラウド。独房に迷い込んだ小鳥を育てるうちに、鳥類の研究に没頭し、やがて世界的な権威となるが…。「エルマー・ガントリー」でアカデミー主演男優賞を受賞したバート・ランカスターが主人公ストラウドを熱演し、人間の尊厳について追求した問題作。(from:NHKBS)監督はバート・ランカスター主演作品「大列車作戦」のジョン・フランケンハイマー。
ドラマ(白黒)
1962年/アメリカ
監督 ジョン・フランケンハイマー
音楽 エルマー・バーンスタイン
出演
バート・ランカスター、カール・マルデン、セルマ・リッター、テリー・サヴァラス
終身犯

感想
独房ものというと暗く辛い話が中心だが、こちらは意外にもコミカルなところもあり、掘出し物だった。ランカスターの隣の独房にいるテリー・サヴァラスが彼と同じ様にカナリアを飼い、それが鳴かないと心配してランカスターに相談したら実はジョージと名付けた鳥はメスでメスは鳴かないと知らされるエピドードに爆笑。最初のスズメの飼育から人にものを頼んだり、感謝したり、過ったりするという人間社会には不可欠なものを学んでゆき、人間らしくなってゆく過程がコミカルに描かれていてイイ。ストラウドに協力的な看守(ネビル・ブランド)もイイ味を出している。スズメが引く車の芸はあまりにも可愛くて笑えた。しかし空を飛ぶボーイング機を一瞥しただけでその飛行機の大きさや早さをスラスラ言える記憶力と、独学で鳥のスペシャリストになるほどIQの高い男が、怒りを押さえられずうっかり人を殺してしまうほど浅はかというのも不思議。宿敵看守長は「縛り首の木」のカール・マルデン。アルカトラスが「鳥の島」と呼ばれていたというオチもグッド。

シューター 狙撃手  THE HEAVY
★☆☆☆☆  テレビ放送
内容
“ブーツ”メイソンは、ギャングの凄腕用心棒。兄のメイソン議員は、次期首相候補の有力者。そして、悪徳警部のダン。彼らの間には複雑な確執があった。ブーツは自分を刑務所に送った兄を恨み、ダンは自分の顔に傷跡を残したブーツへの復讐を目論んでいる。ある日、メイソン議員暗殺計画が発覚。捜査を開始したダンは、ブーツの動きを執拗に追う。ブーツは兄を殺すつもりなのか?暗殺の手口は?そしてついに、その日は来た。演壇に立つメイソンを狙う、高性能ライフルの銃口。そして暴かれる、陰謀の真相とは?(from:BS日テレ)
アクション(カラー)
2010年/イギリス:アメリカ
監督 マーカス・ウォーレン
音楽 ポール・オークンフォールド
出演
ゲイリー・ストレッチ、ヴィニー・ジョーンズ、スティーヴン・レイ、エイドリアン・ポール、クリストファー・リー、シャニン・ソサモン
シューター 狙撃手
感想
ハッピー・マンデーズのプロデュースも手掛けたポール・オークンフォールドが手掛けただけあってプログレッシヴ・ハウスな音楽はなかなかグッド。しかし、この音楽がなければかなり平凡な作品。兄弟の確執ある設定はかなりドラマチックだけど、人物の心理描写がイマイチでその心情に全然感動できない。主役の男優もなんちゃってスティーブン・セガールみたいでイマイチ華に欠けるし、悪役の刑事ももう一歩パンチがない。

集団奉行所破り  
★★★☆☆  テレビ放送
内容
元は海賊の一味で現在は宿屋を営む勘助は、7年前、船役人に襲われたところを大阪屈指の回船問屋・河内屋善右衛門に助けられた。その後河内屋の財産に目を付けた奉行所はあらぬ罪をでっちあげ河内屋を処刑。勘助は、河内屋の財産が眠る奉行所から金を奪い、彼の7回忌を執り行うという計画を実行するため、かつての仲間たちを招集。個性豊かな彼らはそれぞれの特技を活かし、行動を開始する。(from:NHKBS)
時代劇/アクション(白黒)
1964年/日本/東映
監督 長谷川安人
音楽 津島利章
出演
金子信雄、内田良平、里見浩太朗、佐藤慶、大友柳太朗、桜町弘子、嘉手納清美
集団奉行所破り
感想
ヤブ医者の道伯(内田良平)、スケコマシの色事師・丹次郎(里見浩太朗)、スリの捨吉(神戸瓢介)、陰険剣士の悪源太(大友柳太朗)、狂言まわし的なキャラで口の上手い為七(市川小金吾)、スボケの吉蔵(田中春男)、死亡した佐吉の妹お駒(桜町弘子)の仲間が集まって昔恩になった人の弔い合戦を悪党たちならではの手段で行うという痛快時代劇。丹次郎がマムシの金次こと同心竹内金次郎(佐藤慶)の娘お光(御影京子)を口説く役、お駒は駒菊という芸者に扮して東町奉行松平右近将監に色仕掛けで近づき妾になり、吉蔵はそのお駒のボディガード。悪源太は奉行所の同心を辻斬り、為七がその後始末役、捨吉が木に登っての奉行所の監視役だが覗いた先の沐浴女に見とれて木から落ちるシーンが笑える。カメラワークも凝っていて見張りの捨吉の遠眼鏡越しに見せたり、ヒッチコック風でなかなか斬新。一癖も二癖もある輩8人がそれぞれの役割をこなして奉行所に押し込みに入るというインポッシブルな計画に挑む姿がとても痛快。悪源太が喜んで役人を斬るようになった経緯や、お駒の身の上、竹内金次郎と娘お光の本当の関係など、泣ける人間ドラマも背景にさらりと語られてたり粋で人情深い演出とストーリー。なるほど製作された時代は安保たけなわの頃。役人たちへの憎悪むき出しな演出もそんな時代を反映しているように感じる。また小気味良いテンポを作っているのが武士ではない為七たちの大阪弁で、「ぼんち」にも感じた大阪弁の人懐こい面白さが良く活かされている。オープニンングクレジットで嘉手納清美という沖縄名字の女優を発見、お糸というキャラらしく注意してみていたのに気がつかなかった。監督は「十七人の忍者」の長谷川安人。

柔道龍虎房  THROW DOWN:柔道龍虎榜
★★★☆☆  テレビ放送
内容
1かつて伝説の柔道家として名を馳せたシト・ポウ(ルイス・クー)。酒場のギター弾きをしながら暮らしている彼の前に、"最強"の柔道を追い求める男トニー(アーロン・クォック)が現れる。失われた夢に向かって走り続ける男たちの友情を熱く描いた、香港ノワールの巨匠ジョニー・トウ入魂の一作。(from:BS11)
アクション/青春/サスペンス(カラー)
2004年/香港:中国
監督 ジョニー・トウ
音楽 ピーター・カム
出演
ルイス・クー(シト・ポウ)、アーロン・クォック(トニー)、チェリー・イン(シウモン)、レオン・カーフェイ(レイ・アコン)、ロー・ホイパン(チェン・ヤッサム)、カルパン・チョイ(チン)、チョン・シウファイ(マン)、ジャック・カオ(シウモンの父)
柔道龍虎房
感想
黒澤明の映画版でもお馴染みの富田常雄原作「姿三四郎」をモチーフにした作品。ということだが、「姿三四郎」との接点を探すのが苦しいくらい全然違う展開。しかし、アル中のシト、柔道破りのトニー、歌手を目指す女シウモンの3人が不思議な悪縁で繰り広げる、まるで往年の日活映画のような大人になれないチョイ悪若者たちの青春劇。あちらこちらに感じる日本へのオマージュは最後の夕暮れに染まる太陽=日の丸で完結。変な姿三四郎の演歌に最初は笑っていたが、ここまでリスペクトされると最後には日本人として有難くさえ感じた。ラストの原っぱでの決闘は黒澤明の「姿三四郎」へのオマージュでしょう。柔道が好きで好きでたまらないという人々が入り乱れての乱闘シーンも柔道が取り持つ「愛」を感じて泣けた。はっきり言ってかなり変!香港アクションだからとカンフーを期待したら肩透かしを食わされる。しかし何故、今頃、柔道なのだ?日本ですら柔道作品のブームは70年代で終わっているような気がする。このちょっとズレた感覚とセンスが好き嫌いを分けるところだろうが、私は好きです。監督は「暗戦 デッドエンド」「イエスタデイ、ワンスモア」「ザ・ミッション 非情の掟」のジョニー・トウ。

17歳のカルテ  GIRL,INTERRUPTED
★★★☆☆  テレビ放送
内容
原作を気に入ったウィノナ・ライダーが製作総指揮、主演で映画化。自分の気持ちがわからなくなったスザンナは、薬とアルコールを大量に飲み病院へ運ばれる。自殺未遂として入院したスザンナは、そこでさまざまな心の病を持つ同世代の女性たちと出会い、自立心を取り戻していく。病院の脱走常習者リサを熱演したアンジェリーナ・ジョリーが、アカデミー助演女優賞を受賞し話題となった。(from:NHKBS)
ドラマ/青春(カラー)
1999年/アメリカ
監督 ジェームズ・マンゴールド
音楽 マイケル・ダンナ
出演
ウィノナ・ライダー、アンジェリーナ・ジョリー、ウーピー・ゴールドバーグ、ブリタニー・マーフィー
17歳のカルテ
感想
女の子版「カッコーの巣の上で」に「ヴァージン・スーサイズ」を足したような青春ドラマ。精神的に不安定な10代の女の子たちが収容されている精神病院をその危うさを切なく描いている。賞を取ったアンジェリーナの演技はリアルで凄いのだが、狂気と正気の狭間で戦うウィノナはさすが。出演者も豪華で恋人役に?が出ている。監督は「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」「ニューヨークの恋人」「“アイデンティティー” 」のジェームズ・マンゴールド。

自由な女神たち  POLISH WEDDING
★★★☆☆  テレビ放送
内容
デトロイトで暮らすポーランド移民のプショーニャック一家。子供たちに囲まれ、一見幸せそうに見えていた夫ボレックは、ひとつの問題を抱えていた。それは、妻ヤドヴィガの浮気であった。しかし、その事実を知りながら見て見ぬふりをするボレック。そんなある日、無軌道なアバンチュールを楽しんでいる娘、ハーラが妊娠したことを知る…。(from:BSTBS)
ドラマ(カラー)
1997年/アメリカ
監督 テレサ・コネリー
音楽 ルイス・エンリケス・バカロフ
出演
レナ・オリン、ガブリエル・バーン、クレア・デインズ、アダム・トレーズ、ミリー・アヴィタル、ダニエル・ラパイン
自由な女神たち
感想
豪華キャストなのに地味な家庭物。「エネミー・オブ・アメリカ」「エンド・オブ・デイズ」などで男前な役が多いガブリエル・バーンが冴えないパン職人、色っぽい悪女「蜘蛛女」「ナインスゲート」のレナ・オリンがその妻で清掃婦、「若草物語」「ロミオ&ジュリエット」などお嬢様キャラが多いクレア・デーンズが処女喪失を急ぐ火事手伝いの娘、他四人の息子たちも皆スター級の美形ばかり。でも低所得でぱっとしない家庭。ポーランドやユダヤ文化も臭う、ちょっとほのぼのとしたホーム・ドラマだが、一癖も二癖もある役者たちがピリっとしたスパイスある演技で支えている。

十二人の怒れる男  12 ANGRY MEN
★★★★★  テレビ放送
内容
社会派の巨匠シドニー・ルメットの映画史上に残る裁判劇の名作。殺人容疑の17歳の少年を裁くために集まった12人の陪審員たち。完全に有罪と思われた評決が、無罪を主張するひとりの男によって大論議に発展。彼らが評決を下すまでの陪審室の模様をスリリングに描く。ルメット監督の映画デビュー作ながらいきなりアカデミー監督賞にノミネートされ、ベルリン映画祭では金熊賞(グランプリ)を受賞した。(from:NHKBS)
ドラマ/サスペンス(白黒)
1957年/アメリカ
監督 シドニー・ルメット
音楽 ケニヨン・ホプキンス
出演
ヘンリー・フォンダ、リー・J・コッブ、エド・ベグリー、E・G・マーシャル、ジャック・ウォーデン
十二人の怒れる男
感想
小さな会議室で展開する、12人の陪審員たちだけの密室劇で、地味なのだが、最初は本当に有罪なのか?と疑問を投げかける8番だけが、犯人無罪の主張をただ一人するが、次第に他の陪審員たちも、気持ちが変わってゆく様子が手に汗握る展開を見せて飽きさせない。知的な陪審員8番を演じるヘンリー・フォンダはもちろん、最初はさっさと状況証拠で有罪にして、家に帰りたがっていた他の陪審員たちの心理の変化が面白い。陪審員の裁判への真剣さ、その重みを感じるか否かで、犯人が有罪か無罪になるということが、いかに重責であるか、陪審員制度というものが果たして良いのか悪いのか考えさせられる。

12人のパパ  CHEAPER BY THE DOZEN
★★★☆☆  テレビ放送
内容
トム(スティーブ・マーティン)と妻のケイト(ボニー・ハント)は「人生は1ダースの方がよいものだ」という哲学のもと12人の子供を持った。トムは地元大学のフットボールチームの監督をし、一家はイリノイ州の小さな町に暮らしていた。ある日、妻のケイトが書いた本の出版が決定し、そのプロモーションで急遽NYへ行くことになった。残された子供たちとトム。かくして12人の子供とトムの大騒動生活が繰り広げられる。(from:BS-i)
コメディ/ファミリー(カラー)
2003年/アメリカ
監督 ショーン・レヴィ
音楽 クリストフ・ベック
出演
スティーブ・マーティン、ボニー・ハント、パイパー・ペラーボ、ヒラリー・ダフ、アシュトン・カッチャー
12人のパパ
感想
トム・ベイカー、ケイト、彼氏と同姓中の長女ノーラ(パイパー・ペラーボ)、フットボール選手を目指す長男チャーリー(「ヤング・スーパーマン」のトム・ウェリング)、化粧好きの次女ロレイン(ヒラリー・ダフ)、食べてばかりの次男ヘンリー(ケヴィン・G・シュミット)、三女サラ(アリソン・ストーナー)、スケボーの三男ジェイク(ジェイコブ・スミス)、逆さ吊りが好きな四男マイク(「コーリング」のジェイコブ・スミス)、カエルが友達の内気な五男マーク(フォレスト・ランディス)、双子の四・五女ジェシカ(リリアナ・マミー)とキム(モーガン・ヨーク)、やんちゃな双子の六・七男カイルとナイジェル(「デスパレートな妻たち」の双子)、犬のガナーの14人家族+犬の大所帯のベイカー家が繰り広げるホーム・コメディ。こんなに子供がいたら、親は養育費を稼ぐのと、日々の家事で身をすり減らす日々に違いないが、子供嫌いも考えが改まりそうな、個性的で可愛く良い子ばかり。またノーラのアホな俳優志望恋人ハンクや、一人っ子ディランの家族など、ベイカー家を取り巻く人々も笑えて面白い。?を兄弟達と犬による「挽肉作戦」で退治したり、大所帯家族ならではのチームワークが楽しい。トムとケイトの少々型破りだけど楽しい子育てが面白い。少子化の日本人の多くに見て欲しい作品かも。監督は「ピンクパンサー」のショーン・レヴィ。

12人のパパ2  CHEAPER BY THE DOZEN 2
★★★☆☆  テレビ放送
内容
あれから2年。あのドタバタ家族が帰って来た。トム(スティーブ・マーティン)&ケイト(ボニー・ハント)のベーカー夫妻は12人の子供に囲まれ、にぎやかな日々を過ごしていた。ところが子供が成長するにつれ、親元を離れ、それぞれの道に進むことを夫婦はどことなく寂しさを感じるようになっていた。そこで久しぶりに家族全員揃って昔よく訪れた湖へのバカンスを企画したトムだったが、そこで彼らを待ちうけていたのはトムの永遠のライバルであるジミー(ユージン・レヴィ)率いる大家族だった。(from:BS-i)
コメディ/ファミリー(カラー)
2005年/アメリカ
監督 アダム・シャンクマン
音楽 ジョン・デブニー
出演
スティーブ・マーティン、ユージン・レヴィ、ボニー・ハント、パイパー・ペラーボ、ヒラリー・ダフ、アシュトン・カッチャー
12人のパパ2
感想
12人のパパ」の続編。前回が家族の引越しと両親の仕事が忙しくなったお陰で家族の絆に危機が迫るという話だったが、今回は、長女の結婚と妊娠、長男と次女の自立と、年長組みの子供たちだけでなく、いたずら娘だった三女も初恋に目覚めて、子供たちの親離れにちょっぴり寂しい父親の心境を描いたドラマ。前回と同じキャストに加えて、スティーブ・マーティンのライバル「セレンディピティ」のユージン・レヴィがいい味を出しているが、前回ほどのインパクトは薄い。監督はテレビドラマ「名探偵モンク」を制作したアダム・シャンクマン。エンディングのNG集でスティーブ・マーティンが生まれた孫の不気味な扮装しているのが笑えた。

12人の優しい日本人
★★★★☆  テレビ放送
内容
ある殺人事件の審議のため12人の陪審員が集められた。陪審員たちは、女子高の体育教師、大手スーパーの課長補佐、クリーニング店のおかみさん、医薬品会社のセールスマン、喫茶店店主、元信用金庫職員等々…職業も年齢もバラバラな無作為に選ばれた人々であり、この日初めて一堂に会した。被告が若く美人だったことから、審議はすでに無罪で始まり、何の問題もなく進行するかに見えた。しかし、ある男から無罪の根拠を一人一人に聞き始めた所から、審議が怪しくなっていく…。1990年に東京サンシャインボーイズが新宿シアターサンモールで上演した演劇を完全映画化。作者である三谷幸喜が自ら映画用の脚本に書き直したもの。(from:BS11)
コメディ/サスペンス(カラー)
1991年/日本
監督 中原俊
音楽 モーツアルト「ピアノ・ソナタ15番ハ長調K545」(演奏:エリザベータ・ステファンスカ)
出演
塩見三省(陪審員1号:女子高体育教師)、相島一之(陪審員2号:精密機械製造会社社員)、上田耕一(陪審員3号:喫茶店店主)、二瓶鮫一(陪審員4号:元信用金庫職員)、中村まり子(陪審員5号:商事会社庶務係)、大河内浩(陪審員6号:医薬品会社セールスマン)、梶原善(陪審員7号:タイル職人)、山下容莉枝(陪審員8号:主婦)、松村克己(陪審員9号:開業歯科医)、林美智子(陪審員10号:自営クリーニング店おかみさん)、豊川悦司(陪審員11号:自称弁護士、実は役者)、加藤義博(陪審員12号:大手スーパー課長補佐)、近藤芳正(ピザの配達人)、久保晶(守衛)
12人の優しい日本人
感想
監督は「コキーユ-貝殻-」の中原俊。名作「十二人の怒れる男」をモチーフに、これから陪審員制度を布こうとする日本に置き換えて、コミカルに展開。「十二人の怒れる男」が有罪11人無罪1人ではじまるのに対して、こちらは逆の無罪11有罪1からはじまる。しかも無罪の理由のほとんどが「なんとなく」とか「フィーリング」などで、いかにも日本人らしい理論的でなくていい加減。こんな陪審員たちに、裁判というものを任せてもいいのだろうか?精神的にまだ未熟な我々には荷が重過ぎる制度では…という不安がよぎる。12人それぞれが日本人の庶民の代表のようなキャラばかりなのに、個性的で笑えるのが面白い。特に優柔不断で意見を求められて鼻血を出すおばちゃんと、討論好きの歯医者、最初は無関心を装っていた弁護士を騙る役者が面白かった。低レベルな裁判と侮って見ていたら、最後には意外な真実と思える解釈が出てきて、最後まで有罪か無罪かで揺れ動く様が緻密に組み立てられている。また、宅配ピザが有力な証拠になって出てくるのも笑えた。

十二夜 TWELFTH NIGHT
★★★☆☆ テレビ放送
内容
シェイクスピア劇の映画化。乗っていた船が沈没して双子の兄妹セバスチャン(スティーヴン・マッキントッシュ)とヴァイオラ(イモジェン・スタッブス)は生別れになる。故国と敵対する国に漂着したヴァイオラはセザリオと名乗り、男の成り済ましてオーシーノ侯爵(トビー・スティーヴンス)の小姓になる。侯爵は父や兄やを亡くしたばかりで悲嘆に暮れる伯爵令嬢オリヴィア(ヘレナ・ボナム・カーター)に夢中で求婚を迫るが、令嬢に拒み続けられる。セザリオは侯爵の使いでオリヴィアを訪ねるが、この美しい小姓にオリヴィアが恋をしてしまう。しかしセザリオは女で秘かに侯爵を愛していた。一方アントニオ(ニコラス・ファレル)に救われていたセバスチャンは妹の死を嘆いていたが、オリヴィアと偶然会った事からセザリオと間違われて求婚される。そこへセザリオとオーシーノ侯爵が訪れて双児の兄妹は再会を果たすが…。
歴史劇/コメディ/ロマンス
1996年/イギリス
監督 トレバー・ナン
音楽 ショーン・デイヴィ
出演
ヘレナ・ボナム・カーター、リチャード・E・グラント、ナイジェル・ホーソーン、イモジェン・スタッブス、ベン・キングズレー

感想
双児の兄妹を軸に繰り広げるシェイクスピアの有名な喜劇。原作も大好きだったが、それを17世紀のイギリスを舞台に映して原作の魅力をそのままに映画化している。キャスティングも『ガンジー』のベン・キングズレーが道化師、スティーヴン・マッキントッシュとイモジェン・スタッブスのそっくりぶりもイイし、イモジェンの男装は美形の小姓でグッド。ヘレナ・ボナム・カーターのオリヴィアとトビー・スティーヴンスの侯爵も華があって良い。エンディングでベン・キングズレーが唄う詩もよい。

十八歳、海へ  
★★★☆☆  テレビ放送
内容
中上健次原作、藤田敏八監督で、心中ごっこを繰り返す若者たちを描いた衝撃作。森下愛子の瑞々しい美しさに釘付け!やりたいことも見つからず、5年間浪人生活を続ける英介。ある夜、暴走族と海で度胸試しをすることになるが、偶然その場に居合わせた佳と敦夫は、度胸試しを真似たことをきっかけに心中ごっこを繰り返すようになり…。(from:チャンネルNECO)
ドラマ(カラー)
1979年/日本/日活
監督 藤田敏八
音楽 チト河内
出演
永島敏行、森下愛子、小林薫、島村佳江、鈴木瑞穂、小沢栄太郎
十八歳、海へ
感想
小林薫の映画2本目作品。クレジットには(新人)とあるが、存在感ある演技でさすが上手い。バイクを乗り回す5浪目の予備校生で、ヒロインが心惹かれる謎の男を演じている。そのヒロインに森下愛子で、大胆にヌードを披露していて子悪魔的な魅力を振りまいている。ちょっと笑えたのが自殺ごっこをしているヒロインらを海に入って助ける老人を演じた小沢栄太郎で、日頃の悪役イメージが強かったせいか、森下愛子に鼻の下を伸ばしているスケベ爺にしか見えなかった。若者たちに理解を示す懐の深い心ある金持ち老人だったのだが…。夏を過ぎれば方向性を持てない若者たちの虚無感を感じる話で、一見普通の青春ものだけど森下愛子と小林薫がいい味を出している。監督は「修羅雪姫(1973)」の藤田敏八。

重力ピエロ  
★★★★★  テレビ放送
内容
連続して起こる放火事件と、現場近くに必ず残される奇妙な落書き。その謎は、幸せそうに暮らす奥野一家の24年前の哀しい過去へと繋がっていく…。遺伝子研究をする兄・泉水(加瀬亮)、落書き消しをする弟・春(岡田将生)、そして病いと闘う父(小日向文世)―強い絆で結ばれた家族の決断とは?常識を超えた大きな愛に心で泣く、感動ミステリー。伊坂幸太郎の大ベストセラー同名小説が原作にした、家族の愛と謎の物語。(from:BSジャパン)
ミステリー/青春/ドラマ(カラー)
2009年/日本
監督 森淳一
音楽 渡辺善太郎
出演
加瀬亮、岡田将生、小日向文世、鈴木京香、渡部篤郎、吉高由里子
重力ピエロ
感想
「深刻な話ほど笑えるように話すといい」という父親の大きな愛で包まれてきた家族。両親の馴れ初めも深刻な事態から生まれた幸福なら、弟が生まれたのも不幸から生まれた幸福。端から見たら悲惨な家族が幸福になろうと努力し合っている姿が泣ける。無駄な表現を極力省いた短歌的な演出がいい味を出していて、家族の誰もが泣くシーンが無いのに彼らの悲痛が伝わってくる。ラストで父親がいつもの笑い顔と違って真面目顔で二人を問いつめるシーンは泣けた。キャスティングも素晴らしく、どのキャラもこれ以上のマッチはないほど。渡部篤郎のレイプ魔なんて絶妙過ぎる。

自由を我等に  A NOUS LA LIBERTE
★★★★★  テレビ放送
内容
ルネ・クレールがトーキー初期に手掛けたオペレッタ的コメディの快作。自由を求めて脱獄したふたりの囚人。仕事で成功を収めるも、女に振られ、妻に裏切られ、昔の仲間にゆすられた挙句ルンペンにまで落ちぶれるが、再び自由を求めて歩き出す。
コメディ/ドラマ(白黒)
1931年/フランス
監督 ルネ・クレール
音楽 ジョルジュ・オーリック、主題歌:作詞ルネ・クレール、歌マロアール、シュトラウス2世『美しく青きドナウ』
出演
アンリ・マルシャン(エミール)、レイモン・コルディ(ルイ)、ロラ・フランス(ジャンヌ)、ポール・オリヴィエ(ジャンヌの叔父)、ジャック・シェリー(ポール)
自由を我等に
感想
働くことが嫌いで善良なエミールと、強かさで脱獄に成功して蓄音機の会社で成功したルイ、対象的な生き方の二人。ルイの過去をネタに強請をかけてくる獄中仲間の悪党たちや、警察から逃れ、二人が自由気ままな旅に出るラストが良い。またチャップリンの「モダン・タイムス」のように工場の奴隷だった従業員たちが、機械に作業を総て任せられるようになって仕事から解放され、ダンスや釣りなど遊びに供じるハッピーなラスト。「a nous,a nous la liberte♪」と、陽気なテーマ曲「自由を我等に」など音楽も楽しい。

ジュエルに気をつけろ! ONE NIGHT AT McCOOL'S
★☆☆☆☆ テレビ放送
内容
ジュエルの夢は自分にとって理想の家を手に入れること。男たちの思考回路と自分の魅力を知り尽くしている彼女は、その目標達成のため、持てるすべてを使って男たちを手玉に取る作戦に出る。ジュエルに出会いメロメロになった3人の男。それぞれの望みを叶えるため全く違った顔をみせていくジュエルだが、やがて意外な事実が…。リヴ・タイラーがセクシーでコケティッシュなジュエルを好演、テンポのいい新感覚コメディ。(from:BS-i)理想の家を手に入れる為には手段を選ばない悪女。
コメディ
2001年/アメリカ
監督 ハラルド・ツワート
音楽 マーク・シェイマン
出演
リヴ・タイラー、マット・ディロン、ジョン・グッドマン、マイケル・ダグラス
ジュエルに気をつけろ!

感想
理想の家を手に入れる為には手段を選ばない悪女と、その彼女の魅力に取付かれ破滅していく男達の話。リブがある時は娼婦のようにセクシー、ある時は少女のように純真無垢、ある時は小悪魔的な女と持って生まれた武器を最大限に活かして悪事を(本人はそれが悪い事とは全然認識してない)重ねる。マット・ディロンは殺人と窃盗の共犯者に、ジョン・グッドマンは捜査をするうちに彼女に惚れて、彼女の事件とのかかわりを証拠にするものを隠ぺいする警官、マットと綺麗に別れる為にリブが雇う弁護士も彼女に夢中になり…とリブ争奪戦に。ラストはマットからリブの暗殺を依頼されたマイケル・ダグラスも交えた銃撃戦に爆笑。しかし…リブは確かに可愛くてスタイルもイイが、顔の表情が乏しくてちょっとマネキンのような感じで魅力にかける。

THE JUON/呪怨  THE GRUDGE
★★★☆☆  テレビ放送
内容
東京の国際大学に留学しているカレンは、同じ大学に通う恋人のダグと、目にするものすべてが新鮮な日本での暮らしを楽しんでいた。福祉を学ぶカレンは、授業の一環でアメリカ人一家の介護を手伝うことになる。一家が借りて住んでいる郊外の一軒家に、カレンは迷いながらたどりついた。だが、いくら声をかけても中から人の出てくる様子がない。恐る恐るカレンが家の中に入っていくと…。ジャパニーズ・ホラー『呪怨』シリーズのハリウッド・リメイク版で、オリジナルを手掛けた清水崇監督が自らリメイク。日本人監督として史上初の2週連続全米1位を記録した。主演は『スクービー・ドゥー』のサラ・ミシェル・ゲラー。(from:BSフジ)
ホラー(カラー)
2004年/アメリカ:日本
監督 清水崇
音楽 クリストファー・ヤング
出演
サラ・ミシェル・ゲラー(カレン)、ジェイソン・ベア(ダグ)、ウィリアム・メイポーザー(マシュー)、クレア・デュヴァル(ジェニファー)、ケイディー・ストリックランド(スーザン)、グレイス・ザブリスキー(エマ)、石橋凌(中川刑事)、真木よう子(洋子)
THE JUON/呪怨
感想
製作総指揮に「死霊のはらわた」「スパイダーマン」のサム・ライミが参加し、舞台も日本の東京にして、リメイク元の雰囲気を壊さない、関心な作りをしたハリウッド作品。出演者は「クルーエル・インテンションズ」サラ・ミシェル・ゲラー、「アナコンダ2」のケイディー・ストリックランド、「ノイズ」のクレア・デュヴァル、「M:I-2」のウィリアム・メイポーザー、「インランド・エンパイア」のグレイス・ザブリスキー、「ロスト・ハイウェイ」のビル・プルマンと、スターはいないがなかなか豪華なキャスト。でも、一番強烈なのはやっぱりあの子役かも。和製版「ゴーストハウス」という感じだが、こちらの方が数十倍恐い。押入れや浴槽など、日本家屋ならではの恐い演出がリアルさを感じてより恐い。特に「リング」の貞子にそっくりな霊が口裂け女になるところは超怖い。「輪廻」やテレビドラマ「怪奇大作戦 セカンドファイル」の清水崇が監督。

シュガー・ヒル SUGAR HILL
☆☆☆☆☆ テレビ放送
内容
レイとネイサン、ロメロ(スナイプス)の兄弟は、ハーレムで麻薬売買のトップに立っていた。だが今の生活に嫌気がさしていたロメロは、クラブで出会った女優の卵メリッサと一緒になる為、街を抜け出す決心をする。だが、新興勢力のギャングとの縄張り争いが始まり、ロメロは組織の闘争に巻込まれ、抜け出すどころか、活動の中心的役割をになっていくようになる…。
ドラマ/アクション
1993年/アメリカ
監督 レオン・イチャソ
音楽 テレンス・ブランチャード
出演
ウェズリー・スナイプス、マイケル・ライト、テレサ・ランドル

感想
ウェズリー・スナイプス主演なので期待してたのに…派手なアクションはないし、ドラマといえば普通の女優の卵との恋愛に、兄弟と父親との家族愛、しかも描き方も平凡。つまらん!つまらん!音楽はジャジーなトンランペットを使って渋い雰囲気を出してるけど…カッコ付け過ぎてこれもスカン!この手のハーレムの貧民街で苦しむ人々のドラマは沢山ある中で、こんなにつまらなく作ったのも珍しい。

シュガー&スパイス 風味絶佳  
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
米軍基地が隣接する東京・福生市。平凡な毎日を送る志郎(柳楽優弥)は、高校卒業後は大学へは行かず、“とりあえず”ガソリンスタンドで働いていた。そんなある日、ガソリンスタンドに新しいバイトとして乃里子(沢尻エリカ)が入ってきた。彼女にかつて感じたことのない感情を抱く志郎。2人で会う時間が増えるにつれ、次第にうち解けていく乃里子と志郎。そして、乃里子に頼まれ、元カレのもとへ一緒について行った志郎は、それがきっかけで乃里子への気持ちが初めての恋だと気づくのだったが…。(from:土曜プレミアム)原作は山田詠美の『風味絶佳』。
ロマンス(カラー)
2006年/日本/東宝
監督 中江功
音楽 吉俣良、オアシス『LYLA』
出演
柳楽優弥、沢尻エリカ、夏木マリ、大泉洋、チェン・ボーリン
シュガー&スパイス 風味絶佳
感想
米軍基地の町らしい、米軍住宅にミッド・センチュリーなインテリアがお洒落で、米国かぶれの派手な祖母の設定もノスタルジックで良い。奥手の志郎を演じる柳楽優弥は、透明感のあるキャラでいい味をだしている。それとは対称的に沢尻エリカの演じる乃里子は、恋い多き女の子。「顔も見たくない人=すきだった人」が初めてできたことで、少年が一回り成長する、甘酸っぱい初恋を描いた作品ではあるが、二人とも感情をあまり表に吐き出さないのでドライな感じで、かえってそれが身近でリアルに思えた。朝日の上る富士山や、基地の風景など映像も良い。夏木マリは「ピンポン」以来、パワフルな婆ちゃんが板についている。キャラメルが食べたくなった。

宿命  CELUI QUI DOIT MOURIR
★★★★☆  テレビ放送
内容
赤狩りを逃れフランス亡命中だったジュールス・ダッシンが、ギリシャの文豪ニコス・カザンザキスの小説を映画化。1920年代初頭、トルコの支配下にあったギリシャの小さな村で、聖週間の恒例行事である受難劇でキリスト役を演じることになった羊飼いの青年が、難民救済に立ち上がり自らの命を落とす。権力に抵抗する若者たちの正義と、権力に迎合する長老たちのかっとうを、劇中劇の受難劇に照らし合わせて描いた秀作。(from:NHKBS)
ドラマ(白黒)
1957年/フランス
監督 ジュールス・ダッシン
音楽 ジョルジュ・オーリック
出演
ピエール・バネック(マノリオス)、ジャン・セルヴェ(フォティス神父)、メリナ・メルクーリ(カテリーナ)、フェルナン・ルドゥー(グリゴリス神父)
宿命
感想
私利私欲に走り難民達を見捨てようとする村の支配者と神父に、どもりの羊飼いと郵便配達人、娼婦のような後家らが抵抗して難民達を救おうとする話。彼らをキリストとその使徒たちと、マグダラのマリアに巧みに置き換え、村の権力者ら支配層を批判した社会派作品。トルコ人支配のギリシャを舞台に、ヨーロッパのキリスト文化とは違った独特の文化も垣間見れる。監督は「トプカピ」「日曜はダメよ」のジュールス・ダッシン。

守護神  THE GUARDIAN
★★★☆☆  テレビ放送
内容
任務中に大切な相棒を失い、心と身体に深い傷を負ったベテランのレスキュースイマー、ベン・ランドールは、レスキュー隊員のエリートを育成するスクールの教官に赴任することになった。彼は訓練生の1人で、高校の水泳チャンピオンだった経験を持つジェイク・フィッシャーに興味を示す。(from:日曜洋画劇場)
アクション/アドベンチャー/ドラマ(カラー)
2006年/アメリカ
監督 アンドリュー・デイヴィス
音楽 トレヴァー・ラビン
出演
ケヴィン・コスナー(ベン・ランドール)、アシュトン・カッチャー(ジェイク・フィッシャー)、ニール・マクドノー(ジェイク・スキナー)、メリッサ・サージミラー(エミリー・トーマス)、クランシー・ブラウン(ウィリアム・ハドレー)、セーラ・ウォード(ヘレン・ランドール)
守護神
感想
ケビン・コスナーとアシュトン・カッチャー主演の「海猿」。自信過剰で生意気な新人を鍛え上げる教官を押さえて演じて、最近イマイチだったコスナーの作品の中ではなかなか良い。それでも同じ鬼教官と新人もののデ・ニーロの「ザ・ダイバー」に比べると人物描写の深みがまだ浅い。邦題が「守護神」となってしまったラストのオチがちょっと笑える。

主人公は僕だった  STRANGER THAN FICTION
★★★☆☆  テレビ放送
内容
単調な毎日を送る国税局の会計検査官ハロルド・クリック。しかし彼はある日、頭の中で自分の行動を文学的に描写する不思議な女性の声を聞く。間もなく、どこかで誰かが書いている小説の主人公にされ、自分の運命が自由自在に操作されているのではないかと疑い始めた彼は、やがて最後に自分が死の結末を迎えることを知って動揺。自らの不幸な運命を軌道修正すべく、ハロルドは大学教授ヒルバートのアドバイスに従い、生活習慣を変えたり恋をするなど、なんとか物語を喜劇の方向へ向かわせようと東奔西走するが…。ある人気作家が執筆中の物語に自分の人生が左右されていることを知った男が、本来の人生を取り戻すために孤軍奮闘する姿を描いたファンタジー・コメディ。監督は『チョコレート』『ネバーラン』のマーク・フォースター。出演は『奥さまは魔女』のウィル・フェレル、『ハワーズ・エンド』のエマ・トンプソン、『レインマン』のダスティン・ホフマン。(from:スターチャンネル)
コメディ/ドラマ/ファンタジー(カラー)
2006年/アメリカ
監督 マーク・フォースター
音楽 ブリット・ダニエル、ブライアン・レイツェル
出演
ウィル・フェレル(ハロルド・クリック)、エマ・トンプソン(カレン・アイフル)、ダスティン・ホフマン(ジュールズ・ヒルバート教授)、マギー・ギレンホール(アナ・パスカル)、クイーン・ラティファ(助手ペニー・エッシャー)
主人公は僕だった
感想
冒頭の全てにデータがついてくる映像は面白いが、主人公のハロルド同様に女のナレーションがうるさい。また、そのナレーションは彼を主人公にした小説を書く作家の声で、ハロルドはその小説の登場人物に過ぎないという設定も面白い。ハロルドの世界がリアルだけど、整然とし過ぎているのが現実世界の違っている。アメリカ人の嫌いなのが「1:仕事、2:渋滞、3:靴下をなくすこと」という台詞が笑える。しかし、カレンが締め切りに追われながら書くハロルドの小説はあまりにも平凡でつまらん。でも、ハロルドの運命が決まるラストはちょっぴり泣ける。そのハロルドと友人の部屋がちょっと近未来的だったり、パン屋のアナの部屋は民族的風だったり、統合失調症な作家カレンの仕事部屋は無機質で殺風景だったりと、それぞれのキャラに合わせたインテリアがお洒落。

ジュゼッペ・ヴェルディ GIUSEPPE VERDI
★★★☆☆ テレビ放送
内容
イタリアの偉大な作曲家ヴェルディの一生
ドラマ
1953年/イタリア
監督 ラファエロ・マタラッツァ
音楽 ローマ歌劇場管弦楽団(演奏)、ジュゼッペ・モレルリ(指揮)
出演
ピエール・クレソワ

感想
イタリアの偉大な作曲家ヴェルディの一生を描いた話。最愛の妻を亡くし失意のヴェルディの心の支えになったオペラ歌手との恋を「椿姫」と重ねて描かれている。ヴェルディの数々のオペラ「オセロ」や「アイーダ」などの舞台も紹介されていてオペラ好きでないものでも引込まれるものがあった。オペラがもっと安ければ見に行きたいんだけどね…。

集団左遷  
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
太陽不動産ではバブル絶頂期に抱えた大量の不動産物件ならびに余剰人員により、企業経営の危機に瀕していた。人事部主導の人員削減計画が行き詰まり、首脳陣に残された唯一の手段は大胆なリストラ計画だった。左遷メンバーに課された新事業部の不可能な販売目標額…。 原作は江波戸哲夫。(from:BTBS)
ドラマ/サスペンス(カラー)
1994年/日本/東映
監督 梶間俊一
音楽 小玉和之
出演
柴田恭平、滝川晃司、中村敦夫、篠田洋、津川雅彦、横山輝生、萬田久子、原俊子、高島礼子、今村春子
集団左遷
感想
バブル時代が終わり、厳しいリストラにさらされた平社員たちの奮闘ドラマ。90年代の懐かしいファッションが恥ずかしいぐらい古くさい。高島礼子は若い頃は脱ぎっぷりも良く、今より色っぽい。ここでは津川雅彦が演じる副社長の愛人を悲しく演じていてなかなか良い。建て売り一戸建てが燃えるシーンは迫力。また、レゲエ調のテーマ曲もグッド。

十戒(1956) THE TEN COMMANDMENTS
★★★★★ テレビ放送
内容
1923年に映画化された「十誡」のリメーク版。前作と同じセシル・B・デミル監督が指揮を取り、10年の製作期間を投じて完成させた壮大なスペクタクル史劇。エジプト国王の王子として育てられたモーゼ(チャールストン・ヘストン)は、実はイスラエルの子。やがてイスラエルの民を連れてエジプトを脱出するが…。
歴史スペクタクル(カラー)
1956年/アメリカ
監督 セシル・B・デミル
音楽 エルマー・バーンスタイン
出演
チャールストン・ヘストン、ユル・ブリンナー、アン・バクスター
十戒

感想
エジプトの王子ラメセス2世(後のファラオ)役のユル・ブリンナーがイイ。キリスト教信者なら、モーゼがヒーローなのだろうが、そうでない私には、アブ・シンベル神殿など、エジプトに沢山の文化遺産を残し、エジプトの王の中でも一番派手なラメセス2世の方に興味がわく。エジプトの王女ネフレテリを演じたアン・バクスターも華があってイイ。有名な紅海が真っ二つに割れるシーンや杖がコブラに変わるシーなどは、幼い頃に見てとても驚いた。その特殊効果は今見ても遜色ない。また、ピラミッドやオベリスク建設シーンの大勢のエキストラは今のCGでは出せないスケールがあり圧倒される。そして調度品や衣装の豪華さにも圧倒。ちゃんと史実に乗っ取っているかは妖しいけど(ピラミッド建築はそもそも奴隷にやらせたのではなく、失業者のための公共事業だったというらしいし)、神話や歴史物が好きな者としては、とても楽しめる作品。アカデミー特殊効果賞受賞。

JUNO/ジュノ  JUNO
★★★★☆  テレビ放送
内容
10代の妊娠というシリアスなテーマを軽快な語り口で描き、小規模公開作ながら口コミによって異例の大ヒットを記録したハートウォーミング・ドラマ。16歳の少女ジュノは、70年代のパンクロックとB級映画が大好きな高校生。そんな彼女が、同級生のポーリーと興味本位のセックスをして妊娠してしまう…。新人脚本家ディアブロ・コディによる新鮮な描写とセリフが絶賛され、アカデミー脚本賞を受賞。(from:NHKBS)
コメディ/ドラマ/青春(カラー)
2007年/アメリカ
監督 ジェイソン・ライトマン
音楽 マテオ・メシナ
出演
エレン・ペイジ、マイケル・セラ、ジェニファー・ガーナー、ジェイソン・ベイトマン、アリソン・ジャネイ
JUNO/ジュノ
感想
コンフェッション」のマイケル・セラ、「エイリアス」のジェニファー・ガーナー、「ザ・ホワイトハウス」のアリソン・ジャネイ、「クリスティーナの好きなコト」のジェイソン・ベイトマン。10代の女の子の妊娠問題を今風にあっさり明るく描いた作品。自分の感情を上手く表現できないクールな性格のジュノを「ハード キャンディ」のエレン・ペイジがキュートに10代の女の子を等身大で演じている。パンク・ロック好きなちょっと純情な女の子だからか、チアリーダータイプの男の子にモテル女の子よりも普通にいそうで、それだけに感情移入できる。最後はハッピーエンドというわけではないが、一連の試練を乗り越えて大人に成長した彼女が清清しく描かれていていい。音楽もほのぼの系。重いテーマなのにコメディ調で描いているのもいい。押し付けがましいところがない性教育作品かも。しかし妊婦のコミックはどう見たって日本の漫画じゃないよなぁ。

ジュマンジ JUMANJI
☆☆☆☆☆ テレビ放送
内容
ゲーム盤上での出来事がすべて現実になってしまう不思議なゲーム“ジュマンジ”をめぐるSFXアドベンチャー。少年アランは、ある日、土に埋もれた木箱を発見し、その中にあった奇妙なゲーム盤で遊び始める。ところが、それは生きるか死ぬかの危険な世界への入り口だった…。(from:NHKBS)奇妙なボードゲームが生み出す不思議な世界
ファミリー(カラー)
1995年/アメリカ
監督 ジョー・ジョンストン
音楽 ジェームズ・ホーナー
出演
ロビン・ウィリアムズ、ジョナサン・ハイド、キルステン・ダンスト、ブラッドリー・ピアース
ジュマンジ

感想
不思議なサイコロゲームが起こす、不思議な世界…って話(説明になってないか(^-^;)。公開当時の予告では本当に動物の大軍が襲ってきたりしてすごい映像だと思ったけど、今見ると…動物の描写がアマイ!もろCGだとわかるほどで、動物の大軍は「テレタビーズ」に出てくる動物達の行進にそっくり(ちょっとこちらは凶暴だけど)。まだ少女のキルステン・ダンストが出演していて可愛い。

修羅雪姫(2001) 
★★★☆☆ テレビ放送
内容
500年もの鎖国政策が現在も続くとある国。隣国で近衛兵としてミカドに使えていた建御雷(たけみかづち)家は帝政の崩壊とともに国を追われ、この国で反政府組織の鎮圧組織として雇われるが、今では金さえ貰えば誰でも殺す暗殺集団と化していた。建御雷家の雪(釈由美子)もまた冷徹に人を殺す刺客として育てられたら、二十歳になった日に自分の母を殺した男が建御雷家の首領・白雷(嶋田久作)であることを知る。建御雷家に反抗し逃げ出した雪は白雷らに追われ深手を負う。偶然逃込んだ車が反政府組織の活動家・隆(伊藤英明)のもので、彼とその妹の彩(真木よう子)に接する内に人間らしい感情が次第に芽生えはじめが白雷の追手がそこにも迫っていた。また隆も反政府組織のボス・城所(佐野史郎)のやり方に疑問を持ち、彼との決別を考えていた。しかし隆も城所に命を狙われ…。
アクション/SF
2001年/日本/ザナドゥー
監督 佐藤信介/【アクション監督】ドニー・イェン
音楽 川井憲次
出演
釈由美子、伊藤英明、佐野史郎、真木よう子、長曾我部蓉子、六平直政、松重豊、嶋田久作
修羅雪姫

感想
子供騙しな作品かと、あまり期待せずに見たけど、意外と映像もアクションも凝っていてビックリ!ドニー・イェンがアクション監督ということで、納得。幼い顔の釈ちゃんも体張って頑張っててなかなか。ちょいと「ブレード・ランナー」っぽい未来都市の世界観も悪くない。しかしキャラクターの書込みがあまくて人物の魅力がどれもイマイチ。いくらアクションがイチオシでもキャラが面白くないとね。

シュリ SHURI
★★☆☆☆ 劇場/テレビ放送
内容
韓国の諜報員ジュンウォン(ハン・ソッキュ)は恋人ミョンヒョン(キム・ユンジン)と結婚を考えていたが、彼女は実は北朝鮮のテロリストだった…。韓国側で活動する北朝鮮のテロリストと警官のロマンスとスパイ・アクション大作。
サスペンス
1999年/韓国
監督 カン・ジェギュ
音楽 イ・ドンジュン
出演
ハン・ソッキュ、キム・ユンジン、チェ・ミンシク、ソン・ガンホ
シュリ

感想
アクションは流石ハリウッド並に迫力。ストーリーも北朝鮮と戦闘状態にある韓国の実情がわかるような内容で興味深い。しかしヒロインには共感が持てないためか、ラブロマンスになると興醒め。「八月のクリスマス」でラブロマンスしていたハン・ソッキュがガラリと変わってハードなアクションと人情ある捜査官を演じている。どちらかというと「八月の…」の方がナイーブで難しいキャラを演じていて好きだが、こういうハードな役もキッチリ演じられるイイ役者さんなので好きだ。作品のテイストも「シュリ」は大袈裟すぎて仰々しく固いので、やんわりした「八月の…」の方が好き。

ジュリア(1977)  JULIA
★★★★☆  テレビ放送
内容
アメリカの女性劇作家、リリアン・ヘルマンの回顧録を映画化。リリアンの人生に大きな影響を与えた二人の人物、幼なじみの女性ジュリアと、恋人である作家のダシール・ハメット。彼らとの友情と愛が描かれていく。監督は「地上より永遠に」の名匠フレッド・ジンネマン。アカデミー賞では11部門でノミネートされ、リリアンを演じたバネッサ・レッドグレーブの助演女優賞をはじめ、助演男優賞、脚色賞の3部門で受賞した。(from:NHKBS)
ドラマ(カラー)
1977年/アメリカ
監督 フレッド・ジンネマン
音楽 ジョルジュ・ドルリュー
出演
ジェーン・フォンダ、バネッサ・レッドグレーブ、ジェイソン・ロバーズ、マクシミリアン・シェル、ハル・ホルブルック、メリル・ストリープ
ジュリア
感想
多感な少女期に、影響を受けたジュリア。二人の親友関係と、彼女によって関心がなかった戦争と反ナチズム運動に関わることになってしまった主人公の冒険をスリリングに描いている。ジュリアの資金を密かにベルリンに運ぶことになり、まったくの素人の主人公がおろおろしながら列車に乗り込むところは、スパイ風サスペンスでハラハラさせられる。気高く気品ある…というジュリアの女性像にぴったりのヴァネッサ・レッドグレーヴの知性あるキャラもとても良い。また、女神的ジュリアに対して、自分を平凡と劣等感を持つ主人公を自然に演じているジェーン・フォンダが上手い。殺されたジュリアの遺体に対面するシーンは、彼女の表情だけでジュリアの受けた傷の酷さが想像できて泣けた。メリル・ストリープがちょっと嫌味なブルジョア娘で出演していて、出番は少ないが真っ赤でゴージャスな衣装が印象的。

シュレック  SHREK
★★★☆☆ レンタルDVD/テレビ放送
内容
この夏にシリーズ3作目が公開された大人気CGアニメーションの第1作。森の沼地で静かに暮らしていた怪物シュレック。そんな彼の森に、追放されたおとぎ話の登場人物たちが大挙押し寄せてきた。あまりの騒がしさにうんざりしたシュレックは、国の支配者に掛け合い、彼らを元の場所に帰す代わりに囚われの身のフィオナ姫を助け出すことを約束するのだが…。2001年に創設されたアカデミー長編アニメ部門、最初の受賞作。(from:NHKBS)ファークアード卿から自分の領土を取戻す為、誰からも恐れられる怪物シュレックが相棒のお喋りロバ、ドンキーと一緒に囚われのみになっているプリンセス・フィオナをドラゴンから助け出す。映画やおとぎ話のパロディー・アニメ。
アニメ/ファンタジー/アドベンチャー/コメディ(カラー)
2001年/アメリカ
監督 アンドリュー・アダムソン
音楽 ジョーン・ジェット
出演
【声】マイク・マイヤーズ、エディ・マーフィ、キャメロン・ディアス、ジョン・リスゴー、ヴァンサン・カッセル
シュレック
感想
ディズニーがアニメの大御所だったけど、キャラクターの絵柄の魅力や絵の美しさはこちらのドリームワークスの方が統べて上。ディズニーのようにやたらミュージカル風になってないのもイイ。見た目とは違って繊細で優しい怪物シュレック(マイク・マイヤーズ)、お喋りロバのドンキー(エディ・マーフィ)、昼は絶世の美女で夜はシュレックと同じ姿のフィオナ姫(キャメロン・ディアス)、チビのファーカード卿など、キャラたちが魅力的で表情と仕草や動きが自然で美しいしユーモラス。キャラだけでなく森や植物などの表現も美しく素晴らしい。白雪姫、眠れる森の美女、ピノキオ、三匹の子豚、ロビンフット(ヴァンサン・カッセル)、ハメルンの笛吹き男、クッキーマンなど、童話のキャラが沢山出たり、「マトリックス」など映画のパクリなどが楽しい。また「I'm a Believer」など音楽もグッド!ディズニーに比べて表現がちょっと汚かったりしるところもあるが、マイク・マイヤーズにしてはお上品だった。最近のディズニー・アニメの絵の醜さにはウンザリしてるので、こちらにもっと頑張って欲しい。

シュレック2  SHREK 2
★★★☆☆  テレビ放送
内容
さまざまな苦難を乗り越え、めでたく結ばれたシュレック(声・浜田雅功)とフィオナ姫(藤原紀香)。ハネムーンから帰ると早速、フィオナ姫の両親から結婚を祝う舞踏会への招待状が届く。2人はドンキー(山寺宏一)も連れて現地へ赴くことに。両親との初めての対面を渋るシュレックだが案の定、フィオナ姫の父である国王は結婚に猛反対する。国王は長ぐつをはいたネコ(竹中直人)を刺客として送り、シュレックの暗殺を企てる。シュレックはフィオナ姫を幸せにするため、すべてを捨てて自分を変えようとする。
アニメ/ファンタジー/アドベンチャー/コメディ(カラー)
2004年/アメリカ
監督 アンドリュー・アダムソン、ケリー・アズベリー、コンラッド・ヴァーノン
音楽 ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ
出演
【声】マイク・マイヤーズ、エディ・マーフィ、キャメロン・ディアス、アントニオ・バンデラス、ジュリー・アンドリュース
シュレック2
感想
パロディーCGアニメの第2弾。シュレックととフィオナ姫がやや脇役になってピノキオや三匹の子ブタ、オオカミやビスケットマンたちや長ぐつをはいたネコが登場。童話や「地上(ここ)より永遠に」などの映画のパロディが満載なのは前作同様。前作ほど傑作とはいかないまでも、パワーダウンしてしまいがちな続編ものにしては面白い。

純愛中毒 ADDICTED
★★★☆☆ テレビ放送
内容
結婚三年目のウンスとホジンは新婚のように仲のいい夫婦でホジンの弟・テジンと暮している。しかしテジンのカーレースに向かう途中、ホジンは自動車事故に、同時刻にテジンはレースで事故にあい、二人とも意識不明に陥る。数カ月後、テジンが目を覚すが、自分は兄のホジンだという。ホジンのように木工の仕事をし始めるテジンにウンスも次第にテジンの体にホジンの魂が宿ったのではと思いはじめるが…
ロマンス/ドラマ/ミステリー
2002年/韓国
監督 パク・ヨンフン
音楽 チョン・ジェヒョン
出演
イ・ビョンホン(テジン)、イ・ミヨン(ウンス)、イ・オル(ホジン)、パク・ソニョン(エジュ)
純愛中毒

感想
最初は2流のメロドラマかと思っていたら、テジンがホジンを名乗りはじめてからだんだんミステリー調に。イ・ビョンホンが無気味に見えてくる。女もここまでダンナに愛されれば、本望かと思うけど、それが実は…ってことになってくるから恐ーい。しかし…一目惚れするにはちょっと物足りないウンスさん。誰もが納得する美女だったらわかるけど、普通のお姉さん。テジンの女友達エジュのほうがずっと美人。ここでも一人の女を二人の男が好きになる三角関係。韓国ドラマってこういうのが好きみたい。

純愛譜 ASAKO IN RUBY SHOES
★★☆☆☆ テレビ放送
内容
生きることに希望を見いだせない韓国と日本の男女が、インターネットを通じて知り合い、互いにひかれ合っていく様を描いた純愛物語。ソウルに住むイ・ウイン(イ・ジョンジェ)は、公務員として退屈な日々を送る毎日。死へのあこがれをつのらせていく東京の予備校生、彩(橘実里)。そんな2人がインターネットで知り合い、彩が自殺を決意して乗り込んだアラスカ行きの飛行機の中で偶然出会うことに…。「スキャンダル」のイ・ジェヨン監督作品。(from:NHKBS)
ロマンス/ドラマ(カラー)
2000年/韓国:日本
監督 イ・ジェヨン
音楽 チョ・ソンウ、歌:クリスタル・ケイ「月のない夜 道のない場所」
出演
イ・ジョンジェ、橘実里、キム・ミニ、大杉漣、余貴美子
純愛譜

感想
ラスト・プレゼント」のイ・ジョンジェ主演。オタク系の生気のない男役を自然に演じていてイイ。ヒロインの橘実里が寂し気な美少女で魅力的。ウインの一方的な片思いで話は淡々と進んでゆき、彩(朝子)はラストまでウインの存在さえ知らないので、盛上りもあるようで全然ない。でも不思議な間と、イ・ジョンジェのコミカルな演技が笑いを誘う。また彩の友人リエ(粟田麗)が、彩とは対照的に行動的で生命力に溢れたキャラ。彼女のグビグビいいながら飲料水を飲むシーンがそれを強調していて面白い。ウインの左小指の怪我が、赤い糸の運命を象徴しているが、これはちょっと古臭くてイマイチ。ダンカンがH系サイト制作者としてちょびっと出ているが、あまり面白みのないキャラ。

春夏秋冬そして春 SPRING, SUMMER, FALL, WINTER... AND SPRING
★★★☆☆ テレビ放送
内容
春:深い山間の自然に囲まれた湖に浮かぶ小さな寺。幼子と老僧が静かに暮らしていた。無邪気な幼子は、いたずら心から小さな生き物を殺めてしまう…。夏:幼子は17歳に成長し、寺に養生にやってきた同い年の少女に恋をする…。秋:寺を出奔した男が、十数年ぶりに帰ってくる。妻の裏切りに我を忘れ、怒りを抑えきれない男に、老僧は心を静めるよう諭す…。冬:中年となり、再び寺に戻ってきた男。そこに老僧の姿はもうない。男は荒廃した寺でひとり心身の鍛練に励む…。季節は移ろい、寺にふたたび春がめぐってくる…。(from:BSジャパン)
ドラマ(カラー)
2003年/韓国:ドイツ
監督 キム・ギドク
音楽 パク・ジウン
出演
オ・ヨンス、キム・ギドク、キム・ヨンミン、ソ・ジェギョン、ハ・ヨジン、キム・ジョンホ
春夏秋冬そして春

感想
監督は「サマリア」のキム・ギドク。山水画の様に美しい奥深い山に囲まれた湖に浮ぶ古いお堂だけの寺。ロケ地は慶尚北道青松郡周王国定公園注山池というところらしいが、その美しさだけでもこの作品を見る価値はある。しかし主人公の少年が中年になるまでのエピソードをそれぞれがあまり似てない俳優達が演じているので、最初は皆同一人物とは分からず混乱した。また殺人犯となった男と出所後の男の変わりぶりはどうしても同一人物に思えない。自然と共に生きるというスタイルは仏教的だが、老僧が自らを焼身自殺するというのはその道から反しているようで理解し難い。またセクシャルなイメージのある蛇を、主人公の師である老僧の変り身として描いているのも疑問。輪廻のように過ちは繰り替えされるというラストもちょっとあざとい感じが。輪廻変化してゆく主人公に三島由紀夫の「春の雪」の清顕が重なるが、こちらは三島が描いた壮大な輪廻に比べると単純で深みが足りない。

ジョイ・ラック・クラブ  THE JOY LUCK CLUB
★★★★☆  テレビ放送
内容
ロサンゼルス。スーユアン(キュウ・チン)、リンド(ツァイ・チン)、アンメイ(リサ・ルー)、インイン(フランス・ニューエン)の同世代の中国系移民4人の女性は、マージャン卓を囲んで食事をしたりおしゃべりをしたりする会「ジョイ・ラック・クラブ」を作っていた。彼女たちには皆、同じ年頃の娘がいる。2ケ月前に他界した母スーユアンの代わりに会合に出席したジューン(ミンナ・ウェン)はその席で、リンドから中国にいる双子の姉の存在を知らされる。ジューンは、4人の母たちの悲しくドラマチックな過去に触れることに…。エイミー・タンの同名ベストセラー小説の、女性監督ウェイン・ワンによる映画化。中国で辛く哀しい過去を負い、移民としてアメリカへ渡った4人の女性と、彼女たちのアメリカで生まれ育った娘たちの人生、心のすれ違い、強い絆を壮大なスケールで描いた。出演は「ER/緊急救命室」でお馴染みのミンナ・ウェン、タムリン・トミタ、アンドリュー・マッカーシーら。(from:BSフジ)
ドラマ(カラー)
1993年/アメリカ
監督 ウェイン・ワン
音楽 レイチェル・ポートマン
出演
キュウ・チン、ツァイ・チン、フランス・ニューエン、リサ・ルー、ミンナ・ウェン、タムリン・トミタ、ローレン・トム、ロザリンド・チャオ、アンドリュー・マッカーシー
ジョイ・ラック・クラブ
感想
監督は「スモーク」「メイド・イン・マンハッタン」のウェイン・ワン。出演はデイ・アフター・トゥモロー」のタムリン・トミタ、「ワン・ナイト・スタンド」のミンナ・ウェン、「プリティ・イン・ピンク 恋人たちの街角」のアンドリュー・マッカーシーなど。オリヴァー・ストーンが製作総指揮。中国からアメリカに渡った四人の中国人女性とその娘たちの、それぞれの壮大なドラマ。娘のために死を選んで第一夫人の座を得た母。中国本土で生き別れになった双子の娘…母親の大きな期待に息が詰まり反抗した少女時代…中国人女性の悲しい歴史と、それを繰り返さないようにと、母から娘への願いとして綴られている。母と娘、同じ女だからこその生まれる愛憎劇。しかしどのエピソードも最後には娘は母の献身的な愛に涙する。封建的な中国を離れ、娘たちを幸せにするためにアメリカに渡った四人の女たちの力強さが素晴らしい。母は偉大!

上意討ち 拝領妻始末 
★★★☆☆ テレビ放送
内容
武芸一筋に生きてきた会津松平藩士の笹原伊三郎は、主君松平正容の側室、いちを長男の妻にせよと命ぜられた。断れるはずもなく、いちを迎え入れた笹原家だったが、予想に反して、彼女は気立てがよく申し分のない嫁だった。子供にも恵まれ幸せな暮らしが続くと思われたのだが…。主君の勝手な命令に翻弄(ほんろう)され、人間性を踏みつけられた武士が反旗を翻す。封建時代に生きる人々の悲哀を描いた時代劇の傑作。(from:NHKBS)幸福な夫婦が城主からの無理難題で悲劇に陥る。
時代劇(白黒)
1967年/日本
監督 小林正樹
音楽 武満徹
出演
三船敏郎、加藤剛、江原達怡、大塚道子、司葉子、仲代達矢、松村達雄
上意討ち 拝領妻始末

感想
城主の側室にイヤイヤり息子まで産んだが、城主から宿下がり、臣下(加藤剛)の妻へと嫁がされた女シノ(司葉子)。しかし二人は城中でも有名な中の良い夫婦になり、女の子もできる。しかし、世継ぎが死んでシノが産んだ男の子が跡取りとなり、シノも大奥に戻るように言い渡される。非道な命令を拒んだシノとその夫(加藤剛)は父親(三船敏郎)と共に命を欠けて「非道な城主」へ抵抗する…という話。市原悦子が乳母役で出演。三船敏郎がとても人情厚い父親で剣豪役。加藤剛はとても誠実で優しい夫役。侍の世界がどんなもんだったか…というのが垣間見れるような作品。三船敏郎と仲代達矢の一騎打ち、最後の三船敏郎の死闘はすさまじく、三船敏郎の殺陣の力強さに本物の武士の姿が見える。主役の笹原伊三郎を演じる三船敏郎の存在感に圧倒されるが、悲劇の夫婦を演じた司葉子と加藤剛、親友であり、剣のライバルの浅野帯刀を演じた仲代達矢と他のキャスティングも素晴らしい。原作は小林正樹監督が映画化した「切腹」の滝口康彦。

女王蜂の逆襲  
★☆☆☆☆  テレビ放送
内容
日本初の女任侠もの“女王蜂”シリーズの最終作。本作で“女王蜂”こと、やくざの女親分を演じたのは新東宝きってのグラマー女優・三原葉子。父の弟分・金竜親分の自殺を他殺と睨んだ関東桜組の女親分・桜珠美が、鬼怒川に乗り込んで死因を究明したところ、土地の暴力団・黒部組との争いが勃発する。(from:チャンネルNECO)
任侠・ヤクザ/アクション/サスペンス(カラー)
1961年/日本/新東宝
監督 小野田嘉幹
音楽 渡辺宙明
出演
三原葉子、天知茂、鳴門洋二、星輝美、池内淳子
女王蜂の逆襲
感想
黄線地帯」にも出ていたが、主演の三原葉子は同じグラマー女優でも「海女の戦慄」の前田通子に比べるとボディーも顔も野暮ったくってイマイチぱっとしない。台詞も笑ってしまうほどキザで「しびれるねー」「また無鉄砲なお節介を焼いちゃったぜ」なんて台詞に大笑いした。天知茂の役名も「無鉄砲のマサ」。典型的な日活のへなちょこアクション。監督は「鬼平犯科帳」の小野田嘉幹。

将軍家光の乱心 激突  
★☆☆☆☆  テレビ放送
内容
我が子を亡き者にしようとする将軍家光と、その幼い命を守るため立ち上がった7人の浪人たちの対決する。アクション監督に千葉真一。(from:BS朝日)時の将軍である徳川家光は次男の徳松を溺愛し、長男の竹千代を亡き者にしようとしていた。竹千代は幕府の刺客に襲われるが、腕に覚えのある浪人たちに助けられ事なきを得た。元服式のため江戸城への出仕を命じられた竹千代は、石河刑部ら浪人たちに守られながら江戸城へ向かう。道中、幕府の刺客たちが次々に現れ、浪人たちは命がけで竹千代を守り続けるのだったが…。
時代劇/アクション/サスペンス(カラー)
1989年/日本
監督 降旗康男
音楽 佐藤勝
出演
緒形拳、織田裕二、千葉真一、丹波哲郎、松方弘樹、京本政樹
将軍家光の乱心 激突
感想
香港からカンフー俳優をむかえて本格的なアクションに挑み、豪華キャストによる時代劇なのだが、ほとんどの出演者がめちゃくちゃ大げさな演技で笑ってしまうほど。緒形拳だけが自分の演技をしっかり真ともにしているという感じ。でも緒形拳と千葉真一の一騎打ちは格好良い。織田裕二もキャスティングに載っているが、まだ駆け出しの頃でちょい役だから注意してないと見逃してしまうほど。監督は「鉄道員(ぽっぽや)」「あ・うん」「仕掛人梅安」「居酒屋兆治」「夜叉」「寒椿」「」「赤い月」「憑神(つきがみ)」の降旗康男。

将軍月光に消ゆ I'LL MET BY MOONLIGHT
★★★☆☆ テレビ放送
内容
第二次世界大戦中にイギリス軍が行った秘密計画。そのイギリス軍将校の体験記。ドイツ軍占領下のクレタ島に潜入したイギリス軍将校はドイツ軍司令官を誘拐してカイロまで連行する任務にあたるが…
戦争/ドラマ(白黒)
1956年/イギリス
監督 マイケル・パウエル
音楽 ミキス・テオドラキス
出演
ダーク・ボガード、マリウス・ゴーリング、デビッド・オックスレイ
将軍月光に消ゆ

感想
羊たちが山で草をはむ一見長閑なクレタ島を舞台に、ドイツ軍を相手に対抗する島のレジスタンスと島民たち、それに味方するイギリス軍の将校二人。戦争のプロ・ドイツ軍を戦闘にシロウトな者達が出し抜く様子は痛快。ダーク・ボガードと島の羊飼いの少年とのやり取りやドイツ将軍との駆け引きも見物。

少女  
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
スクリーンデビュー翌年の笹森礼子が、勝気な少女を演じ、石坂洋次郎の原作を映画化したホームドラマ。従兄弟の住む東京へ出稼ぎにやってきたカネ子は、意志が強く、底抜けに明るい性格の持ち主。上京すると憧れの作家・草田に弟子入りを申込み、早速周囲を驚かせた。従兄弟の由造はそんなカネ子に思いを寄せるが…。(from:チャンネルNECO)
青春/ドラマ(白黒)
1961年/日本/日活
監督 堀池清
音楽 真鍋理一郎
出演
笹森礼子、川地民夫、殿山泰司、堀恭子、田代みどり
少女
感想
日活の青春ドラマで吉永小百合や石原裕次郎などのスター不在の作品だが、笹森礼子と川地民夫が自然な演義で珍しく見ていて恥ずかしくない。ただ、キャラに個性が薄いのでインパクトに欠けるが、これが等身大の若者なのかも知れない。

少女の髪どめ BARAN
★★★☆☆ テレビ放送
内容
運動靴と赤い金魚」のマジッド・マジディ監督がイランのアフガン難民問題を背景に、アフガンの少女に無償の愛をそそぐイラン人青年の淡い恋を描く。新入りの男の子ラーマト(ザーラ・バーラミ)に建築現場での自分の仕事をうばわれたラティフ(ホセイン・アベディニ)は、腹いせにラーマトに小さな意地悪をしていたが、ラーマトが実はかよわい女の子だと知る。だが、不法労働者である彼女は突然、いなくなり…。厳しい現実の中の純粋な愛が心を打つ。
ドラマ/ロマンス(カラー)
2001年/イラン
監督 マジッド・マジディ
音楽 アーマド・ペジュマン
出演
ザーラ・バーラミ、ホセイン・アベディニ、モハマド・アミル・ナジ
少女の髪どめ

感想
冬のテヘラン、転落事故で足を折った父の変わりに少女バランは、家族を養うために、ラーマトという男の子に成り済まして日雇いの工事現場の仕事をする。厳しいイスラムの戒律に縛られ、女が自由に町を歩く事も、仕事をする事もできない社会で、アフガンの難民たちは、さらに苦しい虐げを受けている。健気な少女と、それを助けようと献身的になる少年の図式は「運動靴と赤い金魚」と共通するが、こちらはもっと悲惨さと悲しさがある。言葉少ない少女の大きな瞳には、言葉以上のメッセージを感じる名演。そしてバランへのラティフに対する思いはあまりにもストイックで健気。少年少女を主役にした傑作と思う「運動靴と赤い金魚」ほどではないが、印象深い作品。

少女ムシェット  MOUCHETTE
★★★☆☆  テレビ放送
内容
ジョルジュ・ベルナノスの「田舎司祭の日記」でベネチア映画祭国際賞などを受賞したロベール・ブレッソン監督が再びベルナノスの小説を映画化。アル中の父と寝たきりの母を抱え、学校では友達もいず、極貧の中で孤独な生活を送る14歳の少女の薄幸の生涯を描く。カンヌ映画祭で国際カトリック映画事務局賞、ベネチア映画祭でもイタリア批評家賞を受賞した。(from:NHKBS)
ドラマ/青春(白黒)
1967年/フランス
監督 ロベール・ブレッソン
音楽 クラウディオ・モンテヴェルディ、ジャン・ヴィエネル
出演
ナディーヌ・ノルティエ(ムシェット)、ジャン・クロード・ギルベール(アルセーヌ)、マリア・カルディナール(母)、ジャン・ヴィムネ(マチュー)、マリーヌ・トリシェ(ルイザ)
少女ムシェット
感想
監督は「ラルジャン」「スリ(掏摸)」のロベール・ブレッソン。社会から爪弾きされた思春期の主人公は、ベルイマンの「不良少女モニカ」とイメージが似ている。自分の不幸な人生に絶望していて、社会への怒りを、親切にしてくれる大人にもぶつけ、反抗的。誰からも愛されない絶望から、愛されることを拒否した少女の姿が悲しい。

小説家を見つけたら FINDING FORRESTER
★★★★★ テレビ放送
内容
N.Y.ブロンクスの黒人の高校生ジャマール(ロブ・ブラウン)と、ふとした事で出会った引きこもりの老人に出会い、彼から小説の書き方を教わるようになる。実はこの老人、40年前に処女作でピュリツァー賞を取って後に文壇から姿を消した幻の小説家ウィリアム・フォレスター(ショーン・コネリー)だった。吹きだまりのブロンクスから、有名私立学校へ引き抜かれたジャマールにはバスケの花形プレイヤーと文学教師から受ける嫌がらせに苦しみながらも、めきめきと両方の才能を開花させていくが、彼の書いた提出作品が盗作の嫌疑をかけられ、学校を追放へと追い込まれる…。
ドラマ
2000年/アメリカ
監督 ガス・バン・サント
音楽 マイルス・デイヴィス
出演
ショーン・コネリー、ロブ・ブラウン、F・マーリー・エイブラハム、アンナ・パキン、バスタ・ライムス、マット・デイモン

感想
老年に入って益々かっこいいショーン・コネリー!その姿は文豪ヘミングウェイのよう。やや無表情過ぎな受けたがジャマール役のロブ・ブラウンも役にピッタリ。ガールフレンド役のアンナ・パキンも可愛いし、意地悪な文学教師役のF・マーリー・エイブラハムは『アマデウス』のサリエリ役でお馴染みだけど、ジャマールの才能に嫉妬するあたりはサリエリのキャラに重なって面白かった。誰もいない夜のヤンキースタジアムのシーンなど泣きどころも多かったけど、特にラストのコネリーの朗読は感動した。

小説吉田学校  
★★★☆☆  テレビ放送
内容
吉田内閣成立から対日講和条約成立までの苦難、政権のイスを巡る吉田茂と三木武吉(若山富三郎)、鳩山一郎(芦田伸介)の死闘。池田勇人(高橋悦史)、佐藤栄作(竹脇無我)の近親憎悪的対立。政治の世界の表裏に繰り広げられる真剣勝負の数々を再現する…。被占領下の戦後日本の運命を賭けて政治の世界に生きた吉田茂(森繁久彌)を中心とする”保守本流”の実力群像を描く。(from:BS-i)原作は戸川猪佐武の「小説吉田学校」「小説吉田茂」「小説三木武吉」。監督は「日本沈没」「八甲田山」の森谷司郎。
ドラマ/伝記(カラー)
1983年/日本/東宝
監督 森谷司郎
音楽 川村栄二
出演
森繁久彌(吉田茂)、芦田伸介(鳩山一郎)、小沢栄太郎(松野鶴平)、西郷輝彦(田中角栄)、高橋悦史(池田勇人)、竹脇無我(佐藤栄作)、勝野洋(中曽根康弘)、夏目雅子(麻生和子)、池部良(緒方竹虎)、若山富三郎(三木武吉)、下塚誠(竹下登)、瀬戸山功(安倍晋太郎)、樋渡紀雄(渡辺美智雄)
小説吉田学校
感想
森繁久彌演じるワンマン宰相・吉田茂や、西郷輝彦の田中角栄、若山富三郎の三木武吉、竹脇無我の佐藤栄作など、豪華なキャスティングで演じられる個性的な政治家面々を見るだけでも面白い。吉田茂の娘に夏目雅子が出演していて花を添えているが、話はヒューマンなドラマよりも史実を真面目に描いていて、ドラマチックにかけるが、下手な演出を抑えているぶん、ドキュメントのようなリアル感がある。今はその孫や息子たちが日本の政治界にいることを考えると、敗戦からどう未来の日本の方向性を示すべきかと模索し、戦後の日本の政治家を育てたのがこの吉田学校だったと思うと、幕末志士をみている感じ。サンフランシスコ講和条約の草案作りに何度も駄目だしをする吉田茂と外務次官太田一郎(神山繁)のやり取りが鬼気迫る。

ショウタイム SHOWTIME
★★☆☆☆ テレビ放送
内容
ロス市警の堅物ベテラン刑事ミッチ(デ・ニーロ)が、おとり捜査で麻薬密売人と接触していた。その現場を偶然目撃した俳優志望の警察官トレイ(マーフィ)が、そこにしゃしゃり出て、さらにテレビの取材まで呼んでしまう。ミッチは付きまとう取材班に腹を立て銃を乱射し、テレビカメラを壊す。テレビプロデューサーは、視聴者に強い印象を与えたミッチを訴えない代わりに捜査密着番組への出演を迫る。警察上層部は、イメージ回復のためミッチに出演を命じる。しかも相棒としてトレイが選ばれる。
アクション/コメディ(カラー)
2002年/アメリカ
監督 トム・デイ
音楽 アラン・シルヴェストリ
出演
ロバート・デ・ニーロ、エディ・マーフィ、レネ・ルッソ、ペドロ・ダミアン、声:佐々木勝彦、山寺宏一
ショウタイム

感想
ロバート・デ・ニーロ、エディ・マーフィ、レネ・ルッソの豪華共演なので期待したが…あまり笑えないコメディーでイマイチ。それでも3人のスターが出演しているのでそれなりに華はある。デ・ニーロの体を張ったアクションもなかなかだし、彼と麻薬シェパード犬パウダーのコンビは笑えた。しかしレネ・ルッソはほとんど活躍してないし、エディのコメディもかなり大人しくて笑えない。悪玉もアッサリとやられて全然魅力ない。デ・ニーロが出てなかったら評価ゼロの作品。

湘南アウトロー烈伝 黒虎武羅総長・希美  
★☆☆☆☆  テレビ放送
内容
湘南を舞台に、女ヤンキーの活躍を描いたアクション・エロス。湘南で黒虎武羅(ブラックコブラ)の3代目総長を務める希美は、対立する湘南ルシファーの頭を刺して、少年院送りになってしまう。月日が経ち、希美が少年院から戻ってくると、ルシファーが湘南のテッペンに立ち、黒虎武羅は解散していた。希美は保護司の忠告も聞かずに、黒虎武羅再建と湘南奪回のために独り突っ走る。(from:チャンネルNECO)
アクション/エロス(カラー)
2010年/日本
監督 貝原クリス亮
出演
辰巳ゆい、井上真菜、田中靖教、吉本輝海、蘭汰郎
湘南アウトロー烈伝 黒虎武羅総長・希美
感想
アクションといっても闘争シーンはちゃちくて見所はヒロインのエッチシーンぐらいなのでこれが10分間隔で入ってくるという感じのかなりチープな作品。族集団も規模がとても小さい!剣道の先生も師範代にしてはナヨっとして本当に剣道しているのか?と疑いたくなる。ヒロインは有名AV女優らしい。さすが売れっ子で白い肌でサラサラ髪はなかなか魅力的かも?

少年ケニヤ  
★★★☆☆  テレビ放送
内容
大秘境アフリカのケニヤを舞台に、少年の勇気あふれる冒険を描く。山川惣治の傑作コミックを映画監督の大林宣彦がアニメ化、原田知世と高柳良一の『時をかける少女』コンビが声優として参加したアドベンチャー・ファンタジー。ケニヤでサイに襲われ、織物商の父と生き別れになってしまった日本人少年ワタル。彼はふとしたことから知り合った老酋長ゼガ、美少女ケートと共に、父を捜して長い旅に出ることに。(from:チャネルNECO)
アニメ/アドベンチャー(カラー)
1984年/日本/東映
監督 大林宣彦
音楽 宇崎竜童
出演
声:高柳良一、原田知世、井上真樹夫、増山江威子、大塚周夫
少年ケニヤ
感想
大蛇のダーナやゾウなどの野生動物を味方にアフリカの大地をサバイバルする人気アニメ。さすがにテレビシリーズをリアルタイムで見た覚えはないが超有名だから初めて見た気がしなかった。ワタルの守護神のようなゼガは「幻魔大戦」のベガのように未熟な主人公を成長するまで補佐するところが似ている。山川惣治の絵をそのまま使っていて、最初は古臭く動きもぎこちない未熟なアニメに思えたが、実験的かつ美しい表現を多く試みていて面白く、今見ても他にない個性を放っている。大林監督の演出の上手さなのだろう。「口写しにメルヘン下さい〜♪」のフレーズの主題歌も当時流行ったな。

少年時代(1990)  
★★★☆☆  テレビ放送
内容
柏原兵三の小説「長い道」を藤子不二雄Aが「少年時代」として漫画化、それを山田太一が脚本化した。戦時下に疎開した少年達の姿を描く感動作。戦況が悪くなる一方の昭和19年、小学5年生の風間進二(藤田)は、縁故疎開で富山に疎開し、地元の少年達とさまざまな経験をする。この作品のために作曲された井上陽水の同タイトル曲が、作品の切なさを盛り上げる。'90年度日本アカデミー賞最優秀作品賞、監督賞、脚本賞、音楽賞を受賞。(from:日本映画専門チャンネル)
ドラマ/戦争(カラー)
1990年/日本/東宝
監督 篠田正浩
音楽 池辺晋一郎、主題歌:井上陽水『少年時代』
出演
藤田哲也、堀岡裕二、岩下志麻、細川俊之
少年時代
感想
東京から田舎に疎開してきた少年が、地元の少年たちと友情、裏切りと、さまざまな経験を積んでゆくが、冒頭では母親と離れたがらない幼さが残る少年が、ラストでは大きく成長している姿が清々しく描かれている。虐めの一見単純なようで複雑な少年たちの人間関係が細やかに描かれているからこそ、ラストの別れは泣けた。監督は「瀬戸内少年野球団」の篠田正浩で、戦時中の少年の複雑な心境を描いているところは「瀬戸内少年野球団」とリンクしていて合わせて見てみるとまた良かった。

少年と砂漠のカフェ  DELBARAN
★★★☆☆  テレビ放送
内容
戦火のアフガニスタンを逃れ、家族と離れて大人たちの中で働きながら生きる14歳の少年と、カフェを営む老夫婦の交流を描きアフガン難民の過酷さを訴えかけたヒューマン・ドラマ。アフガニスタンとの国境近くの町デルバランで、砂漠を通る道に面した小さなカフェで働くキャイン。老夫婦の優しさに応えたいと一生懸命働くが、ある日不法入国者として逮捕され…。主人公キャインを演じるのは実際のアフガン難民の少年。製作、市川尚三。(from:NHKBS)
ドラマ(カラー)
2001年/イラン:日本
監督 アボルファズル・ジャリリ
出演
キャイン・アリザテ、ラハマトラー・エブラヒミ、アハマド・マハダヴィ
少年と砂漠のカフェ
感想
友達も仲間もいない少年が厳しい環境で大人のように強かに生きる姿をドキュメント風に淡々と描いた作品。希望もない状態でも生き残ろうと必死なのが痛々しい。子供を通して描くとこれほどアフガン難民が生きるのに厳しいというのが痛いほど伝わってくる。

勝負は夜つけろ  
★★★☆☆  テレビ放送
内容
ある事件を軸に、浮き彫りになっていく人間模様を描いたアクション・スリラー。かつてヤクザの縄張り争いに巻き込まれ、左足を失った久須見(田宮)は、食料品などを船に納める会社を経営していた。金に困っていた彼は、密輸の用心棒を始めるが、その翌日、脅迫電話がかかってきて…。ミステリー評論家の生島治郎が書き下ろした処女作を映画化。(from:日本映画専門チャンネル)
アクション/サスペンス(白黒)
1964年/日本
監督 井上昭
音楽 菅野邦彦
出演
田宮二郎、久保菜穂子、川津祐介、小沢栄太郎
勝負は夜つけろ
感想
悪名シリーズ」や「白い巨塔」「夜の配当」の田宮二郎がクールな片足の男を演じていて恰好良い。持ち前の度胸と機転で、宿敵の小沢栄太郎から大金をせしめようとするが、相手も一筋縄ではいかない大物悪党で…。その悪党の義理の娘が田宮に近づくが、彼の味方なのか敵なのか…と最後まで緊張感ある展開。その娘の久保菜穂子も知的美人でグッド。彼女の部屋にかけられていたルソーの絵がいいニュアンスになっている。挿入されたジャズ音楽もクールで今見ても恰好良い。監督は「眠狂四郎 多情剣」「若親分乗り込む」「陸軍中野学校 密命」「陸軍中野学校 密命」の井上昭。

ショウほど素敵な商売はない  THERE'S NO BUSINESS LIKE SHOW BUSINESS
★★★★☆  テレビ放送
内容
モリーとテレンス夫妻、そして3人の子供たちからなるドナヒュー一座。1930年代、ボードビルの花形として脚光をあびた芸人一家の人生模様を、華やかなショー場面を織り込んで描いたミュージカル。タイトル曲「ショウほど素敵な商売はない」ほか、次男の恋人役で登場するM・モンローの「ヒート・ウェイブ」、最大の見せ場となる「アレキサンダーズ・ラグタイム・バンド」など、24曲のミュージカル・ナンバーが楽しめる。原作はラマー・トロッティ。(from:NHKBS)
ミュージカル(カラー)
1954年/アメリカ
監督 ウォルター・ラング
音楽 アーヴィング・バーリン
出演
エセル・マーマン(モリー・ドナヒュー:母)、(テリー・ドナヒュー:父)、マリリン・モンロー(ビクトリア・ホフマン:ビッキー・パーカー)、ジョニー・レイ(スティーブ:長男)、ドナルド・オコナー(ティム:次男)、ミッチー・ゲイナー(ケイティ:長女)
ショウほど素敵な商売はない
感想
トップ・ハット」の「チーク・トゥ・チーク」も挿入され、テーマ曲の「アレキサンダーズ・ラグタイム・バンド」や「ショウほど素敵な商売はない」を始め名曲揃い。モンローのレビューなど、ゴージャスな舞台が凝縮され、ミュージカルの醍醐味がこれ1本で味わえる。

勝利者(1957)
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
元ボクサーの英吉は、自分が果たせなかったチャンピオンの夢を、若く有望な俊太郎を育てることで実現しようとする。俊太郎がバレエ・ダンサーの娘に恋をすると、英吉は目標の達成まで恋愛を禁じるのだった。石原裕次郎が若きボクサーにふんした初期の作品。執念の英吉を三橋達也が演じ、英吉と俊太郎のあいだで揺れ動くダンサーに北原三枝、英吉を待ち続ける恋人に南田洋子と4大スターが恋と夢を賭けたドラマを繰り広げる。(from:NHKBS)
青春/スポーツ(カラー)
1957年/日本/日活
監督 井上梅次
音楽 小杉太一郎
出演
三橋達也、石原裕次郎、北原三枝、南田洋子
勝利者
感想
裕次郎のボクシング・アクションは端から見ても素人で滑稽。北原三枝のバレエも素人臭くてイマイチ。当時、若者が憧れたバレリーナとボクサーという横文字職業とはいえ、二人ともそれを演じるにはちょっと苦しい。また「狂った果実」や「太陽の季節」のように仲が良かった兄貴分と女を巡って対立してしまう展開が同じ。ラストも弟分の為に引き下がった三橋達也の心情も、泣きながらも裕次郎の元に走って行く北原三枝の心情も理解に苦しむ。

勝利なき戦い  PORK CHOP HILL
★★★☆☆  テレビ放送
内容
1953年、朝鮮戦線。板門店において休戦交渉がすすめられるなか、板門店から110キロほど東にあるポークチョップ高地が中国軍に制圧される。交渉を有利にするため奪還を命令されたアメリカ軍中尉クレモンズたちは、士気があがらぬ部下を率いて、激戦に身を投じていく。「西部戦線異状なし」のルイス・マイルストン監督が、軍事評論家S・L・A・マーシャルの実録小説より映画化した戦争映画。(from:NHKBS)
戦争(白黒)
1959年/アメリカ
監督 ルイス・マイルストン
音楽 レナード・ローゼンマン
出演
グレゴリー・ペック、(クレモンズ中尉)、ジョージ柴田(オオハシ中尉)、ウディ・ストロード(フナンクリン)、ハリー・ガーディノ(フォーツマン)
勝利なき戦い
感想
戦略的に大して必要でもないポークチョップ高地を死守する任務を押しつけられたクレモンズ中尉が、志気の低い部下たちを叱咤激励しながら、激戦を耐え抜いているのに、状況を判断できない状態の司令部からの的外れな指令に逆らえずに窮地に追い込まれてゆく姿が描かれている。愚かな作戦に多くの兵士の命が奪われ、それをどうすることもできない軍隊組織の融通のなさは、戦争事態が愚かで虚しいだけ。そんな軍隊に次第に怒りを募らせてゆく穏和な中尉を演じたグレゴリー・ペックが理想的な上司で格好良い。日系人オオハシ中尉が彼の片腕として活躍している。あまり知らなかったが、アメリカは朝鮮戦争でもベトナムのような愚か戦いをしていたのだなぁ。そして今も変わらずアフガンで同じ過ちを繰り返している。監督は「オーシャンと11人の仲間」のルイス・マイルストン。

勝利の朝  MORNING GLORY
★★★★☆  テレビ放送
内容
田舎娘のエヴァは女優を目指してニューヨークにやって来た。憧れのブロードウェイ興行師、イーストンの事務所を訪ねて新作への出演交渉をするが、相手にしてもらえない。イーストン邸のパーティーで酔っ払ったエヴァはシェイクスピア劇を熱演し、喝采を浴びる。劇作家のシェリダンはそんな情熱的な彼女を愛し始めていた。そしてある朝、エヴァは勝利をつかむ。女優志願の田舎娘が苦難の末に、ブロードウェイ・デビューを飾るまでを描く。当時24歳のキャサリン・ヘプバーンが白熱の演技を披露し、アカデミー賞主演女優賞(1933年度)を初受賞。「女優志願」は本作のリメイク。(from:シネフィルイマジカ)
ドラマ(白黒)
1933年/アメリカ
監督 ローウェル・シャーマン
音楽 マックス・スタイナー
出演
キャサリン・ヘプバーン(エヴァ・ラブレス)、ダグラス・フェアバンクス・Jr(シェリダン)、アドルフ・マンジュー(イーストン)、メアリー・ダンカン(リタ・バーノン)
勝利の朝
感想
キャサリン・ヘップバーンが相手の有無も聞かずに自分を売り込む図太い神経の女優を目指す娘を演じている。しかし、彼女が演じているせいか、不思議と憎めない可愛い女になっている。我侭な女優たちの足の引っ張り合いなど、華やかなショウ・ビジネスの世界の、競争の激しい裏側が描かれている。純粋な田舎娘が代役で抜擢された主演で、大女優への道を掴む「シンデレラ」ストーリー。まだ若いヘップバーンが初々しく美しい。興行師ルイス・イーストンを演じたマンジューは「突撃」にも出演している。

勝利への脱出  ESCAPE TO VICTORY
★★★★☆  テレビ放送
内容
ナチス占領下のパリにある連合軍捕虜収容所。ドイツ軍と連合軍捕虜の間でサッカー試合が企画された。ドイツ軍はこの試合を利用して兵士の士気高揚を目指し、一方捕虜たちは大脱走計画を企てる。名匠ジョン・ヒューストンが、脱走アクションの形を借りながら、往年の名サッカー選手ペレやプロサッカー選手を起用し、サッカーそのものの魅力をうたったスポーツ映画。(from:NHKBS)
ドラマ/スポーツ/アクション(カラー)
1981年/アメリカ
監督 ジョン・ヒューストン
音楽 ビル・コンティ
出演
シルベスター・スタローン、マイケル・ケイン、マックス・フォン・シドー、キャロル・ロール、ペレ
勝利への脱出
感想
ロンゲスト・ヤード(1974)」は囚人と看守のアメフト対決だったけど、これはそれを連合軍とドイツ軍に置き換えた感じのスポーツ・ドラマ。主人公は捕虜たちとレジスタンスの連絡役を買ってでて脱出劇の舞台を作ったスタローンだし、彼らの監督をして皆をまとめたマイケル・ケイン、彼らのサッカーに好意を示したドイツ軍のマックス・フォン・シドーらの心理劇などが主軸。でも、ペレのオーバーヘッドキックに勝る感動シーンはない。それにアルゼンチンのアルディレスのヒールキック、ハルバー・ソレンセン(ノルウェー)、ポール・バン・ヒムスト(ベルギー)、ジョン・ウォーク( スコットランド)、コ・プリンズ(オランダ)、ケビン・オキャラガン(アイルランド)など各国の名選手が披露する華麗なプレーはサッカー好きでなくても感動的。この感動の前では、楽観的でよく大虐殺にならなかったなぁ…と不思議に思うようなラストの展開もどうでも良くなってしまった。監督は「アニー」「王になろうとした男」「荒馬と女」「許されざる者」「赤い風車」「アフリカの女王」「キー・ラーゴ」「黄金」「マルタの鷹」のジョン・ヒューストン。

勝利への旅立ち HOOSIERS
★★★☆☆ テレビ放送
内容
高校のバスケット部を舞台に、多彩な人間模様と輝かしい青春を描いた感動のスポーツドラマ。1951年、インディアナ州の小さな町にある高校のバスケット部に、かつてはニューヨークの名門チームのコーチだったノーマン(G・ハックマン)がやってくる。しかし主力選手を欠き、やる気をなくしていたバスケット部に、ノーマンは型破りな指導を行い、町の人々の反感をかってしまう。(from:NHKBS)
ドラマ/スポーツ(カラー)
1986年/アメリカ
監督 デビッド・アンスポー
音楽 ジェリー・ゴールドスミス
出演
ジーン・ハックマン、バーバラ・ハーシー、デニス・ホッパー
勝利への旅立ち

感想
喧嘩早いが情は篤いノーマン(ハックマン)、アル中で気が小さいがかつてヒッコリー高の花形選手だった副コーチのシューター(ホッパー)がユーモアのあるキャラで面白い。それぞれの欠点はあるがそれに向合ってゆく姿がイイ。カっとなりやすいというハックマンのキャラは「フレンチ・コネクション」のポパイが思い浮かぶし、ホッパーのアル中キャラは「ピックアップ・アーチスト」でのアル中の父親を思い出して、ピッタリのキャスト。話はバスケ選手たちよりもこの負け犬のような監督とアル中の副監督、彼らを影ながら応援する女教師(ハーシー)らが中心になっている。でも、チビで補欠選手が勝利のフリースローを決めたり、狂信的キリスト教徒の選手が祈りの時間を短縮できるようになったり、アル中の父シューターを許せし仲直りする息子の選手がいたりと、選手たちも個性的でそれぞれの人情ドラマが展開され泣けて面白い。特に息子に見放されていたアル中の情けない父親を演じたホッパーが最後の勝利をラジオで聞いて病院のベッドを子供のように飛び跳ねる姿がすごくイイ。

少林サッカー SHAOLIN SOCCER
★★★★★ 劇場
内容
かつて人気サッカー選手だったが、今は雑用係になっているファン(ン・マンタ)は、少林拳を愛する青年シン(チャウ・シンチー)と出会い、ブロック塀を蹴り崩す彼の脚力を見込んで、サッカーを教え込む。シンは少林拳仲間を集めてチームを結成。一方、ファンの宿敵ハン(パトリック・ツェー)が率いるチームはハイテク・トレーニングと筋肉増強剤で試合に備えていた…。スポ根漫画の世界を映画化したコメディ。
コメディ/アクション(カラー)
2001年/香港
監督 チャウ・シンチー、リー・リクチー
音楽 レイモンド・ウォン
出演
チャウ・シンチー、ヴィッキー・チャオ、パトリック・ツェー、カレン・モク、セシリア・チャン
少林サッカー

感想
コンクリートの壁にボールが食い込むほどのキックをする鉄の足のストライカー、鉄の頭でヘディングを武器にしたハゲおやじ、ブルース・リーそっくりのゴールキーパー、宙に浮く事ができるデブ、お腹になんでも吸い付ける眼鏡オヤジ…ぜんぜんイケテない少林寺の(元)達人がサッカーの試合に出る事で、自信を取り戻し、ヒーローになるお話。キャラクター設定が笑えていい。極め付けはチームを救う為にスキンヘッズの坊主に扮装する饅頭屋の娘ムイ。その彼女も吹き出物で酷いブサイクだったのが、長年の吹き出物が直ったら美女に!香港の美人女優がここまでするか?!と驚きのお馬鹿キャラ。主演サイドのキャラは皆、変で笑える。ボールがコンクリートに突き刺さったり、炎が舞ったり、宙に浮いてゴール決めたり、漫画の世界を実写でやっちゃっている。「キャプテン翼」を元にしたらしいが…大袈裟なところは「サムライ・ジャイアンツ」とか「巨人の星」「アタック!No.1」等の昔のスポ根ものを彷佛とさせる。お馬鹿加減もここまで徹底してたら拍手!とにかく楽しい!このネタで「少林野球」とか「少林バレー」とか作れそう。饅頭食べたくなりなった。

少林寺 THE SHAOLIN TEMPLE
★★★☆☆ テレビ放送
内容
リーサル・ウェポン4」でハリウッド・デビューを果たしたジェット・リー(リー・リンチェイ)の初主演作。中国、隋の末期。父親を将軍の一味に殺され、何とか逃げ延びた少年・小虎は少林寺へとたどり着く。彼は拳法を学び、やがて父の敵である将軍と対決することに…。当時中国の武術大会で史上最年少の5年連続総合チャンピオンになり、天才児と称されたリー・リンチェイによる本格的な武術が日本でも話題となった。(from:NHKBS)
アクション/格闘技(カラー)
1982年/香港:中国
監督 チャン・シンイェン
音楽 ホアン・リーピン(王立平)
出演
リー・リンチェイ(李連杰)、ティン・ナン(丁嵐)、ユエ・ハイ(于海)、フー・チェンチャン(胡堅強)、ユエ・チェンウェイ(干承恵)、スン・ジンフイ(孫建魁)
少林寺

感想
悪代官を倒す為に少林寺拳法をマスターするというストーリーは「少林寺三十六房」に似ていて、これに比べると、話の面白さもかなりチープで単純だが、リー・リンチェイの優雅に踊るようなカンフーは美しくてすごい。ジェット・リーの初々しい演技もイイ。そして藤井隆そっくりのスン・ジンフイ(孫建魁)が酔拳を披露したり、中国武道大会の見本市みたいな内容。また王将軍(ユエ・チェンウェイ)の一味に小羊を殺されたり、犬を食べてしまったり、管長が火あぶりになったりと、エグイところも。話は李皇帝と少林寺を破門された小虎が少林寺に逃げ込んだとして、少林寺を焼き払おうと攻めてきた王将軍を、少林寺一門と駆けつけた小虎、李皇帝の軍隊が撃破、めでたしで終わる。

少林寺2 SHAOLIN TEMPLE 2 中国 少林小子
★★★★☆ テレビ放送
内容
本格的な武術によって日本で人気を呼んだ「少林寺」の続編だが、ストーリーに前作とのつながりはなく、また新たな内容となっている。男だけの少林派と、女性だけの武道集団との2つの流派が存在し、互いに対立し争いを繰り返していた。しかし、極悪非道な盗賊団を破るため一致団結して打倒を目指す。前回に引き続きリー・リンチェイ(ジェット・リー)が主演を務め、本格的カンフーを披露する。(from:NHKBS)
アクション/格闘技(カラー)
1983年/香港:中国
監督 チャン・シンイェン
音楽 ホアン・リーピン(王立平)
出演
リー・リンチェイ(李連杰)、ホアン・チューイェン(黄秋燕)、ティン・ナン(丁嵐)、ユエ・ハイ(于海)、フー・チェンチャン(胡堅強)、スン・ジンフイ(孫建魁)
少林寺2

感想
2で続編のようだが前作とは関係ない内容で、女の子だけの一家と、男の子だけの一家の対立を前作よりもさらにコミカルに描いたお笑い系作品になっている。盗賊団に立ち向かう為に、対立していたこの一家たちがお互い協力しあって…という展開はあまりにも平凡。でも生真面目なイメージのリー・リンチェイがコミカルなキャラを演じてもいるので、それだけでも観る価値はあるか。女の子たちもアクションも華があって良し。「少林寺」で悟空和尚を演じたフー・チェンチャンがこちらでは二龍、師父のユエ・ハイが天龍、悪党・王将軍のユエ・チェンウェイが三鳳たちの父・鮑、パイ嬢のティン・ナンが二鳳、スン・ジンフイが長老に化けた盗賊を演じいている。三鳳を演じるのはホァン・チューイェン。

少林寺三十六房 SHAOLIN TEMPLE THE 36TH CHAMBER
★★★★★ テレビ放送/DVD
内容
清の時代の中国。軍の兵によって家族や友人を殺され、復しゅうを誓う若者は、誰にも負けない武術を極めるため少林寺へとむかう。35からなる房に挑み、7年を費やし全てを習得した彼は下山を許される。彼は少林寺に36番目の房を創設することを目指しながら、軍への復しゅうに挑む。主人公のリュウ・チアフィは、この映画のファンであるクエンティン・タランティーノ監督の「キル・ビル」にも出演した。(from:NHKBS)清と敵対する満州族のティエン将軍(天達:ロー)。ティエン将軍に仲間や家族を惨殺された三徳(サンダ:リュー)は逃亡の末、少林寺にたどり着く。少林寺の住職に憐れまれ入門を許された、三徳は、三十五房の厳しい試練を見事に突破、ティエン将軍への復讐を果たす。少林寺に帰還した三徳は拳法の頂点に位置する“三十六房”を設立して武術の習得に集まる若者の育成にあたるのだった。
アクション/格闘技(カラー)
1977年/香港
監督 ラウ・カーリョン(劉家良)
音楽 チェン・ユンユー
出演
リュー・チャーフィ(三徳、声:池田秀一)、ホワン・ユー(春米六)、ロー・リエ(声:細井重之)、ユエン・シャオティエン(拳房住持)、ラウ・カーウィン(イン将軍、声:納谷六朗)
少林寺三十六房

感想
親や友人たちを殺された青年が少林寺で修行を積んで武術を身に付け、復讐をはたすアクション映画。でも復讐劇よりも主人公サンダ(三徳)が三十五の房で厳しくアイデアに富んだ修行を重ねるところが中心で、そのユーモアたっぷりの修行が面白い。修行の最後の登竜門でオリジナルな武器、三節混を使ったリー・ハイサン総長(声:坂口芳貞)との対決は見もの!そしてラストのティエン将軍では三十五房で習った総ての修行が生かされた戦いになっている。中国武術に疎い私でも入門編にはもってこいで、棒、剣、あらゆる中国武術の最高のアクションが堪能できる。最高のパフォーマンスを魅せてくれるサンダ役のリュー・チャーフィ(ゴードン・リュウ)は、キル・ビルVol.1ではクレイジー88のボスを、Vol.2では中国の高僧パイ・メイを演ている。またこの三徳和尚や少林寺三十六房は実在していたらしい。少林寺系クンフー映画が大人気になるきっかけを作った名作。
関連:続・少林寺三十六房

少林少女
★☆☆☆☆  テレビ放送
内容
今は亡き祖父の少林拳道場を継ぐため、中国にある“少林拳武術学校”で修行していた凛。3000日の厳しい修行を終え、“日本に少林拳を広めたい”との思いを胸に帰国した彼女を待っていたのは、廃虚と化した道場だった。途方に暮れた凛は、ひょんなことから国際星館大学女子ラクロス部の劉にスカウトされる。部員に少林拳を教えようと思い立ち、助っ人として入部した凛だったが、そんな彼女を特別な思いで見つめる男がいた。最強を追い求め続ける学長の大場雄一郎。彼は凛との対決を願わずにはいられなくなっていく。(from:土曜プレミアム)
アクション/コメディ/格闘技(カラー)
2008年/日本/フジテレビ
監督 本広克行
音楽 菅野祐悟、主題歌:mihimaruGT『ギリギリ HERO』
出演
柴咲コウ(凛)、キティ・チャン(劉)、仲村トオル(大場雄一郎)、ティン・カイマン(ティン)、ラム・ジーチョン(ラム)、岡村隆史(田村龍司)、江口洋介(岩井拳児)
少林少女
感想
少林サッカー」のティンとラムも出演している、CGで漫画のように超人っぷりを描いた「少林サッカー」の女の子版という感じかだが笑えないし、武術も甘いく、「少林」を付けたタイトルで期待した割には「少林寺」シリーズどころか、テレビ・ドラマ「少林寺伝奇」にも及ばない。テレビ・ドラマ程度のクオリティー。鏡の間は「燃えよドラゴン」のパクリ?監督は「交渉人 真下正義」「サマータイムマシン・ブルース」の本広克行。

昭和残侠伝 唐獅子牡丹  
★★★★☆  テレビ放送
内容
高倉健主演の東映人気シリーズとして9本製作された「昭和残侠(きょう)伝」第2作。義理と人情に厚い男、花田秀次郎の生き様を描く。弟分の結婚に手出しをしない見返りに図らずも秋山幸太郎を斬り、刑務所暮らしとなった秀次郎。出所後、秋山の墓前に出向いた彼は、偶然秋山の妻と幼い息子と出会ってしまう。名前を偽った彼は、非道な新興勢力から彼らを守り続ける決意をするが…。(from:NHKBS)
任侠・ヤクザ(カラー)
1966年/日本/東映
監督 佐伯清
音楽 菊池俊輔
出演
高倉健、池部良、三田佳子、菅原謙二、津川雅彦、保積ぺぺ
昭和残侠伝 唐獅子牡丹
感想
「背中で泣いている唐獅子牡丹〜」と健さんが歌うテーマ曲でお馴染みの名シリーズ。この頃の任侠映画は主人公が粋で格好良い。健さんも池部良も、菅原謙二もヤクザにしては品格がある。三田佳子も組の姐御にしては上品で美しく、誰でもほろっと助けたくなるような儚さ。未亡人とその息子の為に命をかけて悪党から守り、最後は「おじちゃ〜ん、いかないで〜」と言われながらも去ってゆく姿はまるで「シェーン」にそっくり。健さんもめちゃくちゃいいのだが、池部良がまたまたいい。これに健さんの弟分の津川雅彦もいい男に撮っているからこの監督は男優をめちゃくちゃ色っぽくていい男に描ける名手なんだろうなぁ。監督は「富士山頂」「花笠若衆」の佐伯清。

ジョー・ブラックをよろしく  MEET JOE BLACK
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
ブラッド・ピットが地上に降り立ち人間の女性との恋に落ちる死神に扮したロマンティックなファンタジー。事故死した青年の姿を借りて、一人の死神がマンハッタンに現れた。ジョー・ブラックと名乗るその人物は大富豪パリッシュの元を訪れる。彼の死期が近いためであった。だがパリッシュが天命を全うするまでにはまだ少しの時間が残されている。死神ことジョー・ブラックはそれまでの短い間を休暇とし、パリッシュの案内で人間界の見学を始めた。しかしパリッシュの娘スーザンはジョーの姿に驚く。彼の姿は先日出会った魅力的な男性その人であったのだ。そしてジョーもスーザンの好意を気にかけるようになっていく…。
ロマンス/ファンタジー(カラー)
1998年/アメリカ
監督 マーティン・ブレスト
音楽 トーマス・ニューマン
出演
ブラッド・ピット、アンソニー・ホプキンス、クレア・フォーラニ、マーシャ・ゲイ・ハーデン、ジェフリー・タンバー、ジェイク・ウェバー、ジューン・スキッブ
ジョー・ブラックをよろしく
感想
アンソニー・ホプキンスを迎えに来た、死神をブラッド・ピットが演じているが、脳天気な普通の青年で少しも死神に見えない。ホプキンスも愛する末娘が心配で死ぬに死にきれない、優しい父親っぷりでいい味をだしている。しかし、会社が乗っ取られそうになったり、ヒロインの婚約者が会社の乗っ取りを謀ったり、死神(天使)が生きている人間に恋したり、ハーピー・エンドなロマンス物として展開する話は在り来たりで平凡、どこかで観た作品の寄せ集めという感じで少々退屈する。しかし、ホプキンスの存在は良いし、ブラッド・ピットの死神というよりは天使の様な子供っぽいキャラも悪くない。また、「フーリガン」のクレア・フォーラニがヒロインの末娘役で美しく、なかなか魅力的だ。監督は「ビバリーヒルズ・コップ」のマーティン・ブレスト。

ジョー、満月の島へ行く JOE VERSUS THE VOLCANO
★☆☆☆☆ テレビ放送
内容
トム・ハンクスとメグ・ライアンの名コンビでおくるロマンチック・コメディー。かつて消防士だったジョーは、今では嫌な上司と体調不良に悩まされるおちぶれたサラリーマン。彼はあと半年の命と医者から宣告され、やけになって億万長者と南の島の火山活動を鎮めるための“いけにえ”になる契約を交わすことに。そして社長令嬢とともに、ヨットに乗り込み島へ向かうのだが…。メグ・ライアンはこの作品で1人3役をこなした。(from:NHKBS)
ファンタジー/ロマンス/コメディ(カラー)
1990年/アメリカ
監督 ジョン・パトリック・シャンリー
音楽 ジョルジュ・ドルリュー
出演
トム・ハンクス、メグ・ライアン、ロイド・ブリッジス、ロバート・スタック
ジョー、満月の島へ行く

感想
セルジオ・メンデスの「Mas Que Nada」、プレスリーの「Blue Moon」、レイ・チャールズの「Ol'Man River」、デル・バイキングスの「Come Go With Me」、ザ・インク・スポッツの「I Cover the Waterfront」など50-60年代の挿入曲はなかなかイイ。サミュエル・ハーヴェイ社長のロイド・ブリッジスはボー・ブリッジス&ジェフ・ブリッジス兄弟の父。そっけないが適格な助言をするリムジン運転手のマーシャル(オシー・デイヴィス)が面白い。メグが会社の同僚ディーディー、お色気ムンムンの社長の娘アンジェリカ、その異母姉妹で横柄なパトレシアの三役を別人のように演じていて面白い。南の島の住民ワポニ族たちが笑える。しかし全体的にユルくて死を意識しているトムは根暗だし、笑えないギャグばかりとどうもイマイチ。

女王フアナ  JUANA LA LOCA
★★★☆☆  テレビ放送
内容
15世紀末。スペインを統一したイサベル女王の、16歳になる娘、フアナ王女(ピラール・ロペス・デ・アジャラ)は政略結婚のためハプスブルク家へと嫁ぐ。彼女は、夫となるフェリペ(ダニエレ・リオッティ)に出逢った瞬間から魅了されるが、フェリペは浮気を繰り返し、彼女は激しく嫉妬する。そんな中、イサベル女王が崩御。遺言によりフアナが王位に就く。しかし、フェリペや父フェルナンドは権力奪取をうかがい、やがて王位継承問題は三者の対立へと発展していく…。大航海時代に君臨し、一途な愛に生きた女王フアナの壮絶な人生を描く。主演のピラール・ロペス・デ・アジャラは、本作でゴヤ賞とサンセバスティアン映画祭主演女優賞を受賞。(from:シネフィル・イマジカ)
ドラマ/歴史劇(カラー)
2001年/スペイン:イタリア:ポルトガル
監督 ヴィセンテ・アランダ
音楽 ホセ・ニエト
出演
ピラール・ロペス・デ・アジャラ(フアナ)、ダニエレ・リオッティ(フェリペ)、マニュエラ・アーキュリ)、アイサ)、エロイ・アソリン(アルバロ)、ロサナ・パストール(エルビーラ)、ジュリアーノ・ジェンマ(ド・ヴェイル伯爵)、ロベルト・アルバレス(アドミラル)
女王フアナ
感想
中世スペイン王朝が見事に再現された世界。悲劇のスペインの「狂女王」フアナの壮絶な半生を描いた歴史ドラマ。史実ではフアナは褐色の肌のラテン系、夫フェリペは青い血で有名なハプスブルク家なので陶器のような白い肌に金髪碧眼。しかし、ここでは逆でフェリペが褐色の肌でフアナが白い肌。なんかイメージは違うが、ペネロペ・クルスを若くしたようなピラール・ロペス・デ・アジャラは激情型の女王を怪演している。そんな彼女を政敵たちが放って置くわけもなく…と宮廷の陰謀に陥っていく…と波乱万丈の人生。彼女を知ったのは20年ぐらい前の青池保子のイラスト漫画で、やっと映画化された。男尊女卑の時代の女は女王という地位にいても幸せでないと思うと哀れだ。フェリペの死で彼女のドラマは幕を閉じるが、その後の狂人となった記述はされず、しっかりとした老人で、狂人というのは政治的策略だったという解釈で終わっている。ドラマとして狂人になった方が面白かったのだが…。嬉しいのは久々にジュリアーノ・ジェンマを銀幕で拝見したこと。

女王陛下のダイナマイト  NE NOUS FACHONS PAS
★★★☆☆  テレビ放送
内容
現在は南仏のコートダジュールでボート業をしているアントワーヌのもとに、かつてのヤクザ仲間が金を借りにきた。仲間はニースに住むミシャロンという男に貸しがあるのでそいつから取り立てろという。アントワーヌはニースにあるミシャロンの部屋を訪れるが突然、殺し屋から命を狙われる。何とか倒したアントワーヌは翌日、ソ連政府より、フランス政府に送られてくる金塊を横取りしようとしている英国人から呼び出しを受け…。南仏のコートダジュールを舞台に『彼奴を殺せ』などで知られるフィルム・ノワールの大御所、リノ・ヴァンチュラが活躍するアクション・コメディ。ミレーユ・ダルク共演。(from:イマジカBS)
アクション/コメディ(カラー)
1966年/フランス
監督 ジョルジュ・ロートネル
音楽 ベルナール・ジェラール
出演
リノ・ヴェンチュラ、ミレーユ・ダルク、ミシェル・コンスタンタン、ジャン・ルフェーブル
女王陛下のダイナマイト
感想
「恋するガリア」にそっくりなお洒落な音楽だなぁと思ったら、監督は「恋するガリア」「牝猫と現金(げんなま)」「チェイサー」のジョルジュ・ロートネル。ミシャロンの金髪若妻ミレーユ・ダルクが登場するが、どちらかというとアントワーヌの恋人シルビアを演じたシルヴィア・ソレントの方がいい女に思える。「勝負(かた)をつけろ」「ラ・スクムーン」のミシェル・コンスタンタンがリノ・ヴァンチュラの相棒役でいい味をだしている。また、彼らと対立する大佐の部下がビートルズ紛いの若者一味で、グループサウンドでツイストを踊ったり、奇声を上げたり、007をパロディーにしたようなキッチュな世界が笑える。オープニングのカリグラフィーと船の映像デザインといい、今でも参考にしたいお洒落なセンスが満載。もちろん主演のリノ・ヴェンチュラも渋キャラが魅力的なのは言うまでもない。

ジョージ・マイケル 〜素顔の告白〜  GEORGE MICHAEL: A DIFFERENT STORY
★☆☆☆☆  テレビ放送
内容
ジョージ・マイケルは、80年代にアンドリュー・リッジリーとアイドルグループ「ワム!」を結成。『ウキウキ・ウェイク・ミー・アップ』『ラスト・クリスマス』など数々のヒット曲を世に送り出した。その後、「ワム!」は解散、ジョージはソロ活動を開始した。そして、マイケル・ジャクソン、プリンスなどのスターを抑えナンバーワン・スターとして君臨した。ジョージは、全盛期にレコード会社との契約訴訟問題で活動停止を余儀なくされたり、ロサンゼルスの公衆トイレでわいせつ罪を起こし逮捕されたことにより、長年わたり取り立たされたゲイ疑惑が公になった。そして、9.11テロ以降のブッシュ大統領やブレア前首相を批判するなど…90年代以降なにかとスキャンダルを起こして物議をかもし出した。本作品は、今まで語れることのなかったジョージの素顔が、彼自身の口から語られる。80年代から現在までのミュージック・シーンの知られざる裏話や、富と名声について、政治について、そして愛について語る。また、「ワム!」解散以来、表舞台から姿を消した相棒アンドリュー・リッジリーとの再会はファン必見!解散後、全く別の道を選んだ二人だが、今も変わらない友情は見る者に感動を与えるだろう。そして、エルトン・ジョン、マライア・キャリー、スティング、オアシスのノエル・ギャラガーといった各界のトップスターが、ジョージとの交流や才能ついて語る貴重な映像の数々も、もう一つの見どころだ。"生ける伝説"ジョージ・マイケルの壮絶な半生が今、明らかになる!活動停止、わいせつ罪での逮捕、ブッシュ大統領の批判など、数々のスキャンダルを起こしたジョージ・マイケル。彼の壮絶な半生を描く、ドキュメンタリー映画。 (from:BSフジ)
ドキュメンタリー/音楽(カラー)
2005年/アメリカ
監督 サザン・モリス
音楽 ジョージ・マイケル、ワム!
出演
ジョージ・マイケル、アンドリュー・リッジリー、エルトン・ジョン、マライア・キャリー、スティング、ノエル・ギャラガー(オアシス)
ジョージ・マイケル〜素顔の告白〜
感想
ワム!のアンドリューも出演し、その結成秘話や、ボーイ・ジョージ、スパンダー・バレエ、スティングなど、当時ヒットチャートを賑わせた英国アーティストたちも証言したドキュメンタリー。大ヒットしたファースト・アルバムは当時よく聞いたもので懐かしい。ワム!の頃のアンドリューはマイケルの金魚の糞みたいだったが、実際はアンドリューが社交的でマイケルが内気だったとは驚き。現在、アンドリューはスキンヘッドだけどスマートなオヤジになっていて、マイケルより格好良くなっていた。クイーンのフレディー・マーキュリーや、恋人アンセルモのエイズによる死など、カミングンアウトした当時も驚いたエピソードも。しかし、ヒゲ面マッチョのマイケルってイマイチ好きになれん…。

ジョージア・オキーフ〜愛と創作の日々〜  GEORGIA O'KEEFFE
★★★☆☆  テレビ放送
内容
2009年にアメリカのライフタイム(テレビ)で製作、放映された女性画家ジョージア・オキーフの伝記映画。ジョージア・オキーフは20世紀のアメリカの画家。写真家で、ギャラリーのオーナーでもあったアルフレッド・スティーグリッツに認められ、ニューヨークに残って作家活動続ける。妻帯者であったスティーグリッツの愛人になり、スティーグリッツも熱心に彼女の作家活動を助け、のちに二人は結婚する。ジェレミー・アイアンズは芸術的直感とセンスがあるけど、若い女にだらしなかったり、周りを振り回す言動をするスティーグリッツを見事に演じ、また、芯がつよく、才能と情熱が有り余る位にあるものの、スティーグリッツに傷つけられ、振り回され、迷走しながら、自分を探し出し、一人でも強く生きて行く女性画家、ジョージア・オキーフ役を熱演している。(from:FOX bs238)
伝記/ドラマ(カラー)
2009年/アメリカ
監督 ボブ・バラバン
音楽 ジェフ・ビール
出演
ジョアン・アレン、ジェレミー・アイアンズ
ジョージア・オキーフ〜愛と創作の日々〜
感想
ジョージア・オキーフもアルフレッド・スティーグリッツもドラマになるほど有名だとは思わず、知る人ぞ知る…という感じがしていたが、こんなに波乱万丈な人生だったとは驚き。知名度がそれほどなくてもドラマチックな人生を歩んでいたとは知らなかった。確かに、あの時代にヌード写真を撮らせた彼女もかなり革新的な女性で、あの時代に女が自立するのはとても大変だったに違いない。そして、夫よりも有名な女流画家になるというのも珍しい。同じ女流画家「フリーダ」のフリーダ・カーロと比べるとかなり地味で大人しい感じの女性で、作風も温かみのある抽象的な花などの絵が多く、炎のように激しいフリーダ・カーロとは正反対のような女性で、そこが当時のアメリカ女性らしいと思えた。この作品を観て、また彼女や夫スティーグリッツの作品の見方もより深く見えるようになりそうだ。

ジョージアの日記/ゆーうつでキラキラな毎日  ANGUS, THONGS AND PERFECT SNOGGING
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
イギリスのリゾート地、ブライトン。ヘンな家族と気性の荒い猫に囲まれて暮らし、自分の容姿にもコンプレックスを抱くなど悩みの尽きない14歳のジョージア。それでもプラス思考の彼女は、学校の仲良し4人組で明るく楽しい日々を過ごしていた。そんな中、二卵性双生児のイケメン兄弟、ロビーとトムが転校してくる。ところが、ジョージアの一目惚れしたロビーは巨乳美女のリンジーと急接近。そこでジョージアは、トムを狙う親友ジャスたちの協力を得て打倒リンジーの作戦を練り、ロビーの気を惹こうとあらゆる手段を講じていく。しかしある時、全てが台無しになる事態が起こり、さらには家庭でも両親離婚の危機に直面してしまうジョージアだが…。イギリスのベストセラー小説シリーズを映画化、ドジばかりで冴えないながらも持ち前の明るさとポジティブ思考で理想の恋に奮闘していく女の子を描いた青春コメディ。監督は『ベッカムに恋して』のグリンダ・チャーダ。出演はこれが日本初紹介となるジョージア・グルームと『幻影師アイゼンハイム』のエレノア・トムリンソン。(from:スター・チャンネル)
青春/コメディ/ロマンス(カラー)
2008年/アメリカ
監督 グリンダ・チャーダ
音楽 ジョビィ・タルボット
出演
ジョージア・グルーム(ジョージア・ニコルソン)、エレノア・トムリンソン(ジャス)、アーロン・ジョンソン(ロビー)、カレン・テイラー(コニー・ニコルソン)、アラン・デイヴィス(ボブ・ニコルソン)
ジョージアの日記/ゆーうつでキラキラな毎日
感想
イギリスが舞台だからか挿入曲がスタイル・カウンシルなどでお洒落。ちっとも可愛くないヒロインのジョージア、何の取柄もない彼女がイケメン転校生にもてちゃうのはちょっと少女漫画入っているが、親友はキャメロン・ディアス似でキュート、14歳の本音丸出しの台詞と内容も可笑しく面白い。ラストも予想通りの展開だけど、ハッピーな青春ものが見たい人には外れないかも。監督は「ベッカムに恋して」「パリ、ジュテーム」のグリンダ・チャーダ。

ショーシャンクの空に  THE SHAWSHANK REDEMPTION
★★★★★  テレビ放送
内容
銀行家のアンディは、不仲だった妻とその愛人を殺した犯人として終身刑を宣告され、ショーシャンク刑務所に入れられてしまう。何年もえん罪が晴れることを願いながら、刑務所長の裏金作りをさせられていたアンディだったが、ある日、刑務所に彼の無実の証拠を握る男が現れ…。心に強い意志を秘めた主人公アンディを演じたT・ロビンスと、彼のよき理解者となる囚人レッドを演じたM・フリーマンの名演が光る感動作。(from:NHKBS)
ドラマ(カラー)
1994年/アメリカ
監督 フランク・ダラボン
音楽 トーマス・ニューマン
出演
ティム・ロビンス(アンディ)、モーガン・フリーマン(レッド)、ウィリアム・サドラー(ヘイウッド)
ショーシャンクの空に
感想
原作は刑務所を舞台にした「グリーン・マイル」のスティーブン・キング。無実の罪で投獄された男が、普通なら自暴自棄になるところを人生を諦めず、善良な心も失わずに皆を幸せにし、自由を取り戻す…という、キングらしい奇跡と神の存在を普通の男を通して描いた作品。主演のティム・ロビンスももちろん素晴らしいが、彼の親友になるモーガン・フリーマンがいい味を出している。罪を犯した人々にも救いの道はあるというクリスチャンな思想が濃いが、宗教抜きでも感銘を受ける名作。

JAWS/ジョーズ2  JAWS 2
★★★☆☆  テレビ放送
内容
空前の大ヒットとなったパニック・ムービー「ジョーズ」のシリーズ第2弾。あのサメ騒動から数年が経ち、恐怖を忘れてしまったアミティの島を再び巨大ザメが襲う!主人公は、第1弾で巨大ザメを撃退し生き残ったブロディ署長。 再びサメの襲来を察知した彼は、住民や息子たちを助けるため、一人でサメに戦いを挑む。 署長ブロディ役のロイ・シャイダーとその妻エレン役のロレイン・ゲイリー、ボーン市長役のマーレイ・ハミルトンらは前作と同じ役で再登場。/巨大人食いサメが街を襲撃してから3年。ようやく活気を取り戻したかに見えた海水浴場・アミティに、再び忍び寄る大きな影が…。鮫に対して異常に神経質になっているブロディが魚影を鮫と見間違えて海岸にパニックを引き起こし、地域住民から非難されたマーティン・ブロディ署長の孤独な戦いが始まる。
パニック/アドベンチャー/サスペンス(カラー)
1978年/アメリカ
監督 ジュノー・シュウォーク
音楽 ジョン・ウィリアムズ
出演
ロイ・シャイダー、ロレイン・ゲイリー、マーレイ・ハミルトン、ジョセフ・マスコロ、ジェフリー・クレイマー
JAWS/ジョーズ2
感想
第一作「ジョーズ」に比べるとジョーズの恐ろしさはほとんどなくて、ダウンするが、傑作の続編にしては見せ場も沢山あって、まずまずの及第点。でも地域振興の利益しか考えない市長と対立するブロディの孤独な戦いもありきたりなシナリオ。また、やたらとパニックになって叫ぶ女の子や少年の演技にもうんざり。やはりスピルバーグの監督手腕の素晴らしさを再確認してしまう続編となってしまっている。でも、第一作のヒーロー、ロイ・シャイダーがこの作品までは出演していているので、家族との絆を描いたドラマに味を出している。監督は「ある日どこかで」「スーパーガール」のジュノー・シュウォーク。

処刑人 THE BOONDOCK SAINTS
★★★★☆ 劇場
内容
敬虔な教徒の兄弟が悪人を処刑せよとの神の啓示を受ける
アクション
1999年/アメリカ
監督 トロイ・ダフィー
音楽 ジェフ・ダンナ
出演
ショーン・パトリック・フラナリー

感想
マクナマス兄弟かっこいいぞ〜!兄ショーン・パトリック・フラナリー、弟ノーマン・リーダス、共にこれからバカウケする人達だろうな。ウィレム・デフォーが、マクナス兄弟に負けないくらいすごい存在感で変態刑事を演じててgood。今までのキャリアとプライドを捨てていいのか?と思うくらいの変態ぶり。意外にも殺戮シーンはそれほど残忍でもなく、これがアメリカで上映禁止になったなんて過剰反応じゃないかと思う。最近宗教離れの多い若者にも「キリスト教信者もかっこイイね」と思える作品なんで、キリスト教団体にもイイ宣伝になるんじゃないかと思うけど。ロザリオがまたファッションとして流行ったりして。続編もぜひ作って欲しい〜!

女性上位時代  LA MATRIARCA
★★★★☆  テレビ放送
内容
若くしてリッチな未亡人となったミミは、夫の隠れ家を発見してしまった。そこは亡き夫が彼女の目をあざむいて、さまざまに性を研究するために誂えた部屋だった。彼女は早速、未知の世界への入門書をひもとき、実践しはじめる。その部屋を利用して遺産管理人をはじめ、歯科医、テニスのコーチ、街のプレイボーイ…と遍歴。しかし最終的に彼女が一目惚れしたのは、医師のデ・マルキ。彼女は彼を下僕のように扱って楽しむ…。(from:BSTBS)
コメディ/エロティック(カラー)
1968年/イタリア
監督 パスクァーレ・フェスタ・カンパニーレ
音楽 アルマンド・トロヴァヨーリ
出演
カトリーヌ・スパーク、ジャン=ルイ・トランティニャン、ルイジ・プロイエッティ、ルイジ・ピスティッリ
女性上位時代
感想
音楽は「セッソ・マット」「黄金の七人」のアルマンド・トロヴァヨーリ。監督は「トリエステから来た女」のパスクァーレ・フェスタ・カンパニーレ。「狂ったバカンス」「禁じられた抱擁」のカトリーヌ・スパークのピチピチした美しさが際立つお色気色コメディ。衣装やインテリアが超お洒落!彼女の次々と変わるファッションは今見ても斬新でお洒落。B・Bほどのダイナミックボディではないが、この若さにしてこの子悪魔っぷりは驚き。渋顔クールなジャン=ルイ・トランティニャンがこんなちょっとお間抜けコメディに出演しているのもお茶目でグッド。

ジョゼと虎と魚たち 
★★★★☆ 劇場(新宿コマ:シネマミラノ)/テレビ放送
内容
大学生の恒夫(妻夫木聡)はアルバイト先の麻雀屋で聞いた、乳母車を引く謎の老女に朝方、店の犬の散歩途中で遭遇する。暴走した乳母車には足の悪い女の子が乗っていて、彼らを助けたきっかけで、彼らの家で朝食を御馳走になる。自分をジョゼと名乗る女の子は身寄りのないところを、この老婆に拾われて一緒に住んでいた。彼女の作る美味しい食事と不思議なキャラに引き寄せられるように、恒夫はちょくちょく歓迎されている訳でもないのにジョゼの家へ訪ねるようになるが…。
ロマンス/ドラマ
2003年/日本/アスミック・エース
監督 犬童一心/【原作】田辺聖子
音楽 くるり
出演
妻夫木聡、池脇千鶴、新井浩文、上野樹里、江口徳子、新屋英子、藤沢大悟、陰山泰、真理アンヌ、SABU、大倉孝二
ジョゼと虎と魚たち

感想
妻夫木聡と池脇千鶴、二人ともピュアなイメージのまま、セックスシーンが出てくるのにはビックリ。妻夫木聡は今時の大学生ってイメージそのもので、池脇千鶴の不思議少女とのコントラストが面白い。障害者と健聴者のラブストーリーってお涙頂戴になりがちだが、ジョゼのあっけらかんとした気丈なキャラが面白くて、哀れみ等を誘わないのがイイ。ラストでジョゼと別れた恒夫が泣き崩れるシーンは圧巻、もらい泣きした。池脇千鶴の演技力はもちろんだが、妻夫木聡の演技力もまんざらでもなく、見直した。恒夫のようにジョゼの不思議な魅力に取付かれていくが、あまりにも切なくて哀しい。田辺聖子の原作を是非とも読まなくては…。くるりの音楽もグッド。

女帝[エンペラー]  夜宴/THE BANQUET
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
中国の宮廷を舞台に、憎い男に屈することを余儀なくされた美貌の女性が、甘美な復讐の虜となっていく姿を描くドラマ。(from:ムービープラス)古代中国の五代十国時代、皇帝の弟(グォ・ヨウ)が兄を殺し、王位を奪った。さらに隠遁生活を送る皇太子(ダニエル・ウー)をも抹殺しようとする。そのとき先の皇帝の王妃(チャン・ツィイー)は、義理の皇太子を守るため、新帝との結婚に同意する。憎い男に夜毎抱かれながら、彼女の胸の中では復讐の炎が燃え上がっていた。そして国を挙げての盛大な宴の席で、遂にその復讐が果たされようとする…。シェイクスピアの「ハムレット」をベースに、古代中国へ舞台を移して描いた復讐劇。
歴史劇/ドラマ/アクション(カラー)
2006年/中国:香港
監督 フォン・シャオガン
音楽 タン・ドゥン
出演
チャン・ツィイー、ダニエル・ウー、グォ・ヨウ、ジョウ・シュン
女帝[エンペラー]
感想
昔のハリウッドを凌ぐ壮大なセットと衣装には圧巻、舞踏修練場でのワイヤー・アクションもさすがで魅せられる。徹底したオリエンタリズムは欧米での受け狙いが見える。しかし人間ドラマは昼ドラの域から脱せず陳腐。絶対権力を誇る古代の皇帝と王妃のドラマというと「始皇帝暗殺」に似ているが、王妃を演じたコン・リーの方がもっとドラマチックで魅力ある人物を演じている。チャン・ツィイーも露出度も増やして健闘しているが、「グリーン・デスティニー」や「MUSA 武士」「LOVERS」などとあまり代わり映えしないキャラで魅力に欠ける。「華の愛 遊園驚夢」のダニエル・ウーや、「活きる」のグォ・ヨウ、オフィーリア=「小さな中国のお針子」のジョウ・シュン、レアティーズ=イン・シュン将軍のホァン・シャオミンと、美男美女のキャストは申し分なく、近親相姦を匂わす怪しげな男女関係も面白い。しかしガートルートを主人公にした割には意外性がなくて普通の愛憎劇になってしまっている。アクションは美しい舞踊風で殺傷はグロテスクな描写というのもアンバランスでイマイチ好きになれない。監督は「わが家の犬は世界一」を製作総指揮したフォン・シャオガン。

女帝 春日局  
★☆☆☆☆  テレビ放送
内容
徳川300年の歴史の中で初めて天皇から“局“の称号を授かり、一代で“女帝“の名を欲しいままにした、春日局の生涯を描いた大作。権力闘争の真っ只中をしぶとく這い上がっていく一人の女のすさまじいまでの生きざまを十朱幸代が熱演。総製作費10億円をかけた本作は、伝統ある東映時代劇の面目躍如となる一大絵巻。主要舞台となる江戸城大奥の再現はまさに圧巻。当時の資料をもとに、原寸大の大奥を再現し、まさに“甦る江戸城”となって画面の臨場感を盛り上げている。(from:BS朝日)
時代劇(カラー)
1990年/日本/東映
監督 中島貞夫
音楽 佐藤勝
出演
十朱幸代、名取裕子、鳥越マリ、若山富三郎
女帝 春日局
感想
大姥の局役の草笛光子が竹千代誕生の台詞で「わらわには若君のお●んがしっかり見えまする」と叫んだり、臨終では死んだと思ったらむっくり生き返ったりと、大真面目でギャクとしか思えないことしていて大笑い。名取裕子の民部卿の局も自滅したりと、十朱幸代がトップに伸し上がってゆくのだが、この二人の強烈な存在感に対して主人公の十朱幸代はちょっと陰が薄い。それよりは若山富三郎のエロ爺っぷりが笑えた。こういう下世話な娯楽時代劇って最近の東映らしいのかも。監督は「序の舞」「極道の妻(おんな)たち 危険な賭け」戦争の中島貞夫。

ジョニーは戦場へ行った JOHNNY GOT HIS GUN
★★★★★ テレビ放送
内容
「栄光への脱出」「ローマの休日」で知られる名脚本家ダルトン・トランボが、自身の小説を映画化。第一次世界大戦に参戦し両手両足、耳、目、口までを失ってしまったジョー。医者は彼を生きているだけで意識のない存在としてあつかうが、ジョーには、はっきりとした意識があった。カラーとモノクロームの映像を効果的に使い、人間の尊厳と戦争の愚かさを描いた作品。カンヌ映画祭審査員特別賞、国際批評家賞ほか受賞。(from:NHKBS)
戦争/青春/ドラマ(カラー/一部白黒)
1971年/アメリカ
監督 ダルトン・トランボ
音楽 ジェリー・フィールディング
出演
ティモシー・ボトムズ、キャシー・フィールズ、ダイアン・ヴァーシ
ジョニーは戦場へ行った

感想
マグノリア」のジェイソン・ロバーズ演じる父親は、息子のジョーに冷たく釣りに熱中する変わり者で、その父に認められたいジョーの気持が切ない。死ぬ事も許されないジョーに度々優しくアドバイスをする死神(?)にドナルド・サザーランドが扮していて、戦死者を乗せた列車の窓から白く長いマフラーを棚引かせてるシーンが恐い。敬虔なクリスチャンで一生懸命パン工場で働くことで家族を支えていた青年が、戦争での一発の爆弾でもぎ取られ、軍のモルモットのようにされてしまう…。カラーで描かれた幸せだった頃の夢のシーンと、モノクロで描かれた目を背けたくなるような過酷な現実の世界のギャップが大き過ぎて悲しい。戦争シーンがとても少ないのに戦争の悲惨さが、ジョーニーの自問自答だけで綴られ、反戦映画としてすごい説得力がある。

序の舞
★★★★☆  テレビ放送
内容
安政五年、洛北・大宮村の貧しい農家の娘・勢以は、京都の葉茶屋ちきりやに養女に出された。彼女が二十歳の年に、養父母・島村夫婦が相次いで世を去った。 翌明治三年、勢以は婿養子をとったが、五年後には夫に先立たれ、二十六歳という女盛りで二児をかかえた後家になった。それからの勢以は、長女・志満と次女・津也を女手ひとつで育て、生計を支えるために、自ら女を捨てようとする。やがて時は流れ、絵に熱中しはじめた津也は、図画の西内先生のすすめもあって、小学校を卒業すると京でも有数の松溪画塾へ通うことになった。明治二十三年、第三回内国観業博覧会に津也が出品した「四季美人図」が一等褒状を射とめた。すでに師・松溪から「松翠」の雅号を授かっている津也は、早くも天才少女と騒がれる身となっており、勢以も津也の絵の情熱と才能を認めざるを得なくなった。 その頃、西内先生がヨーロッパへ留学することになり、津也にとって大きな悲しみとなる。また、村上徳二という青年が松溪塾に入塾し、彼は津也に好意を抱くようになった。松溪の千枚描きに立会った日の夜、津也は師の誘いのままに、料亭へ出向き、抱かれる。徳二に片想いをしていた志満は、本家ちきりやのお内儀のすすめで西陣へ嫁いで行った。津也は絵に打込み、次々と賞をかち取っていったが、画塾内では松溪と津也の仲を言いたてるものもいた。(from:BSTBS)
ドラマ/文芸(カラー)
1984年/日本/東映
監督 中島貞夫
音楽 黛敏郎
出演
岡田茉莉子(島村勢以)、名取裕子(島村津也)、風間杜夫(西内太鳳)、水沢アキ(島村志満)、三田村邦彦(村上徳二)、小林綾子(勢以の少女時代)、大坂志郎(島村甚八)、織本順吉(慶長堂の主人)、成田三樹夫(山勘)、三田佳子(喜代次)、菅井きん(麻)、高峰三枝子(ちきりやの内儀)、佐藤慶(高木松溪)
序の舞
感想
鬼龍院花子の生涯」「陽暉楼」など江戸後期から明治初期の女の生き様を力強く描くので好きな宮尾登美子の、女流日本画家の上村松園をモデルにした作品が原作。冒頭はタイトルにもなっている松園の「序の舞」の絵から始まる。主演の名取裕子は「美人画」から出てきたような後れ毛の美しい女を艶っぽく演じている。また、日本画壇の裏側や、明治初期の京都の路地裏生活を丁寧に描いていて、原作の世界観がそのまま感じられる作りがなかなか良い。美人画の松園の作品の中で幽霊画と言われた異質にも思える女の情念を描いた「焔(ほのお)」があるが、これが子供を出産してすぐに手放さなくてはいけなかった彼女の悔しさと悲しさから生まれたと思うと、「源氏物語」の六条御息所の生霊を描いたとされるよりも、もっと迫るものがある。高木松溪は幸野楳嶺(こうのばいれい)、西内太鳳は竹内栖鳳(たけうちせいほう)がモデル。師・高木松溪の嫉妬による悪質な妨害にも負けず、作画の境地を極めた松園の傑作で、日本画の聖母子像ともいえる「母子」の崇高な美しさが、彼女の生き様に重なるラストがなかなか良い。監督は「沖縄やくざ戦争」の中島貞夫。

女優  
★★★★☆  テレビ放送
内容
松竹蒲田や新派で活躍した女優・森赫子の自叙伝『女優』を新藤監督が映画化。母の教えのもと女優として成長していくヒロイン。やがて映画『残菊物語』に抜擢される。(from:衛星劇場)
ドラマ(白黒)
1957年/日本/新東宝
監督 新藤兼人
音楽 伊福部昭
出演
乙羽信子、小沢栄、東野英治郎、宇野重吉、千田是也、内藤武敏
女優
感想
溝口健二監督の「残菊物語」のヒロインお徳役で、森赫子(かくこ)という変わった名前なので印象に残っていた女優の自伝的ドラマ。本人自身は「ある映画監督の生涯 溝口健二の記録」に黒メガネ姿で出演していた。そんな彼女が座長との不倫関係清算で劇団を追われ、絶頂期から無職の貧乏人へと転落する人生を描いている。そんな彼女が「残菊物語」に出演していた頃の乙羽信子がとても美しい。抑えた演出と演技なのに「女優」という生き物がどういうものかをとても上手く語っている。吉永小百合が田中絹代を演じた市川崑監督の「映画女優」の脚本も新藤兼人が書いているが、それよりもこちらの方がより「女優」という不可解な生き物を捉えているように思える。吉永小百合よりも乙羽信子の方が上手だということかも知れない。監督は「墨東綺譚」「裸の島」「ある映画監督の生涯 溝口健二の記録」の新藤兼人。

女優ナナ(1926) NANA
★★☆☆☆ テレビ放送
内容
ゾラの名作の映画化。場末の踊り娘から劇壇の寵児になるナナ
ドラマ(白黒)
1926年/フランス
監督 ジャン・ルノワール
音楽
出演
カトリーヌ・エスラン

感想
ストーリーはよくある「椿姫」パターンですが、主演の女優さんがすごい美人。デートリッヒを彷佛とさせるキャラで良かったです。

女優の肖像 〜浅丘ルリ子、70歳の日々〜  
★★★☆☆  テレビ放送
内容
「私は、"女優"しか出来ない」と語る浅丘ルリ子。戦後の日本映画界が生んだスーパースターである。その生活の全ては、女優であること、美しくあることに捧げられてきた。そして70歳を迎えた今も、“女優”としての挑戦を続けている。舞台では、尽くした挙句に捨てられる哀れな妻の役を、久々の主演映画では、老婆の役を演じ、女の“美しさ”と“老い”両面に正面から向き合いながら、新境地を切り開こうとしているのだ。番組では、“女優”浅丘ルリ子の舞台・映画に取り組む姿と日常に密着。半世紀以上に渡り、"女優"として生き続けてきた一人の女性の素顔と覚悟に迫る。(from:NHKBS)
ドキュメンタリー(カラー)
2011年NHK放送/日本
出演
浅丘ルリ子、近藤正臣、小林旭、松山ケンイチ、山田洋次、蜷川幸雄、松金よね子、天願大介、語り:渡邊あゆみ
女優の肖像  〜浅丘ルリ子、70歳の日々〜
感想
可愛い子役時代を経て、「銀座の恋の物語」「夜霧よ今夜も有難う」などの裕次郎とのコンビで大スターになったアイドル時代、「告白的女優論」の冷たい女から、「男はつらいよ」の当たり役リリーと幾つになっても女優であり続ける大女優のドキュメント。新たな境地への挑戦になった「デンデラ」での過酷な撮影風景などからも、彼女の歳を取っても枯れない色気と美くしくあろうとする貪欲な女優魂が伝わってくる。映画だけでなく主題かもヒットした「愛の化石」の曲を聴きながら笑談する車内のシーンは大女優の近寄りがたいイメージとは違って明るく気さくなキャラを伺える。しかし撮影に入ると別人で、膝の怪我を押しながらも撮影に挑む姿はさすが。リリー誕生の秘話を語る山田洋次監督のインタビューも面白かった。

女優マルキーズ  MARQUISE
★★★☆☆  テレビ放送
内容
リヨンの貧民街に、マルキーズという踊り子がいた。卑猥な客たちの前で肌もあらわな衣裳で踊り、わずかな兼人引換に身体を売る生活。しかしその美しさは驚くばかりで、劇作家のモリエールの目は釘付けになった。女優に鳴る夢を抱いてパリへ渡った彼女を待ち受けていたのは、人々の賞賛の嵐。マルキーズは男たちの心を捕らえ、国王までもがその虜となった。そんな中、彼女は若き劇作家ラシーヌと激しい恋におちる。それはマルキーズに女優としての華やかな成功と、女としての悲劇をもたらしてゆく…。(from:BSTBS)
ドラマ(カラー)
1997年/フランス:イタリア:スイス:スペイン
監督 ヴェラ・ベルモン
音楽 ジョーディ・サヴォール
出演
ソフィー・マルソー、ヴェラ・ベルモン、ベルナール・ジロドー、アネモーヌ、マリアンヌ・バズレール
女優マルキーズ
感想
冒頭からソフィーが美脚をあらわに踊るがなかなか上手いのに驚き。特に説明はないが、太陽王ルイ14世絶世期で「王は踊る」でもモリエールやリュリが出てくる。しかし同じルイ14世ものでも「王は踊る」や「宮廷料理人ヴァテール」と違って宮廷に取り入る庶民たちに焦点を当てているせいか小汚い。でもとてもリアル。王様の鬘を取った禿頭やトイレシーンは笑えた。ソフィーが演じるマルキーズは自由奔放だが人情に厚い女でキュートで、ラシーヌのちょっとクサイ賛辞もあながち嘘ではなく、強さともろさをあわせ持つ美しい女。

ジョンQ−最後の決断− JOHN Q
★★★☆☆ 劇場/テレビ放送
内容
息子を救うために病院に立てこもる父。失業中で保険が利かない期間に突然、息子が心不全で倒れる。息子を救うには心臓移植が必要だが、莫大な費用のため病院に断られたジョンはある行動に走る…。掛かり過ぎる医療費の問題を考えさせられる社会派作品。
ドラマ/サスペンス(カラー)
2002年/アメリカ
監督 ニック・カサヴェテス
音楽 アーロン・ジグマン
出演
デンゼル・ワシントン、ロバート・デュヴァル、ジェームズ・ウッズ、アン・ヘッシュ
ジョンQ−最後の決断−

感想
デンゼル(ジョンQ)が病気の息子を助ける為に病院を乗っ取る…という話。アメリカの医療保険と病院の体制を鋭く批判した内容になっている。病気を抱えているもの、また病人の家族にとっては切実な話である。日本の医療保険はとても高くて毎年払うのがツライ…と思っていたが、アメリカのように政府の医療制度を廃止して民間の保険だけでまかなおうとするとああいう問題が起こってくるのか…とゾッとした。高くて日本の医療制度の方が弱者への配慮がまだあってマシである。デンゼルの熱演も感動的。最後までタオルが放せなかった。ターナー医者(ジェームズ・ウッズ)、フランク警部にロバート・デュヴァル、嫌味男なモンロー警察本部長にレイ・リオッタ、冒頭の事故であっけなく死んでしまうドナーの女性にシャーリーズ・セロンとワキの役者も演技派で豪華。監督は「君の読む物語」のニック・カサヴェテス。

ションベン・ライダー  
★★★☆☆  テレビ放送
内容
永瀬正敏が高校生時代にオーディションに応募して俳優デビューを飾った一作。「翔んだカップル」「セーラー服と機関銃」に続く相米慎二監督3作目。ジョジョ(永瀬)、辞書(坂上)、ブルース(河合)の三人は、日頃からいじめられているガキ大将デブナガ(鈴木吉和)に仕返しをと考えていた。ところがデブナガは彼らの目の前で誘拐されてしまう。三人はデブナガをぶちのめすためにデブナガ奪還作戦を開始する。ヤクザ風の中年男・厳兵(藤)と共に横浜から大阪への冒険物語が始まった。(from:日本映画専門チャンネル)
青春/ドラマ/コメディ(カラー)
1983年/日本/東宝
監督 相米慎二
音楽 星勝
出演
藤竜也、永瀬正敏、河合美智子、坂上忍
ションベン・ライダー
感想
ヤクザに連れ去られた友達を追って子供3人が冒険の旅に出る…ヤクザと子供たちという接点のない世界が不思議と違和感なく融合している作品。何といっても子供3人、永瀬正敏、河合美智子、坂上忍らの演技とは思えない自然な言動が生き生きとしていていい。河合美智子などは、これが一番輝いて見える作品で、スレンダーで男の子のような姿に凛とした強さを感じるところは、宮崎駿のヒロインに似ている。男風呂に入り込んで聞き込みをするシーンは大笑いだった。ヤクザ事務所での花火のシーンや貯木場での格闘シーン、観覧車のシーンなど長回しを多用していて、それがどんどん引き込まれてしまう要因の一つなのかも。監督は「お引越し」「台風クラブ」「セーラー服と機関銃」相米慎二。

自雷也 忍術三妖傳 
★★☆☆☆ テレビ放送
内容
日本映画の父・牧野省三がサイレント時代の1914年に、目玉の松ちゃんこと尾上松之助主演で製作し、日本映画最初のスーパースターを誕生させるきっかけとなった忍術映画の代表作「児雷也」を、息子であるマキノ正博監督が片岡千恵蔵主演で再映画化。野武士・佐久間正盛一味に滅ぼされた信州黒姫の地頭・更科輝隆の遺児である太郎丸(片岡千恵蔵)は、一夢仙人より妖術を授かり、自来也と名乗って復讐する。
時代劇(白黒)
1937年/日本/日活
監督 マキノ正博
音楽 西悟郎
出演
片岡千恵蔵、星玲子、河部五郎、尾上華丈、香川良介、瀬川路三郎、志村喬

感想
歌舞伎や杉浦茂の漫画でお馴染みの「自雷也」を映画で観るのは初めて。忍術で消えたり、ガマ蛙に姿を変えたり、今でも観ていて面白い。片岡千恵蔵は推定年令20才ぐらいのキャラに対してちょっと年をとっているけど、若い!豪快な笑い声を上げて巨大なガマ蛙の背中に乗って登場するシーンは見物。しかし音声、映像が古く痛んでいて、セリフが聞き辛いのが残念。

地雷を踏んだらサヨウナラ ONE STOP ON A MINE, IT'S ALL OVER
★★★★☆ 劇場
内容
1972年、民族解放軍クメール・ルージュと政府軍の闘争が激化するカンボジア。首都プノンペンには、世界的スクープを狙う野心満々のジャーナリストたちが集まっていた。ピュリッツァー賞を獲るのが夢の泰造(浅野忠信)もライバルに先駆けて劇的な写真を撮ることに夢中になる。そして一番危険とされる、解放軍の聖域アンコールワットを撮影することにとり憑かれてしまう…。夭折した伝説のカメラマン・一ノ瀬泰造の半生を描いたドラマ。
戦争/ドラマ(カラー)
1999年/日本/シネカノン
監督 五十嵐匠
音楽 安川午朗
出演
浅野忠信、ロバート・スレイター、トゥン・ダラチャーヤ、ペン・ファン、チャオ・チャンナリー
地雷を踏んだらサヨウナラ

感想
HAZAN』の五十嵐匠監督。彼と同じようにプノンペンの銃弾に倒れたピュリッツァー賞カメラマン沢田教一を思い浮かべてしまう。NHK番組「カメラマン・サワダの戦争」でも語られていたが、戦争カメラマンという人種はファインダーを透してしか見ようとしないので「自分は玉に当たらない」と思えて、恐怖や危機感もあまり感じないようだ。功名心から撮ろうとしたアンコールワットだが、クメール・ルージュ(ポル・ポト派)に殺される最後に彼が観たアンコールワットはファインダーを透して観ていたのではなかった…という事になっている。「カメラ、カメラ!」とカメラを求めたんだろうが、ファインダー越しでなく肉眼で観るアンコールワットは素晴しいものだったに違いない。その映像を現像して観れたらどんなによかっただろう!地雷を踏んで亡くなったのは沢田や泰造のヒーロー、ロバート・キャパだが、キャパのようになれるなら死んでもイイという境地だったのだろうか。幸せボケした日本の家族と泰造の意識のズレが、切なく描かれているが、その家族と私も同類であるというのが痛感させられ、平和と戦争というものを改めて考えさせられた。

不知火檢校
★★★★★  テレビ放送
内容
生まれたときから盲目の七之助は、幼いころから悪知恵にかんしては天才的だった。不知火検校に弟子入りして座頭・杉の市になると、針治療で旅人を殺して大金を奪い、借金の弱みにつけこんで旗本夫人をゆすり、ついには強盗一味と手を組んで師匠を亡き者にし、自らが検校の座にのぼりつめる。悪の限りをつくす主人公の姿を淡々と描いた異色時代劇で、のちに勝新太郎の代表作「座頭市」へと昇華する記念碑的作品。(from:NHKBS)
時代劇(白黒)
1960年/日本
監督 森一生
音楽 斎藤一郎
出演
勝新太郎、中村玉緒、近藤美恵子、丹羽又三郎
不知火検校
感想
「座頭市」の元になった、勝新の代表作だけあって勝新の盲目の演技は見事。殺人強盗、強姦と、金の為なら平気で悪行を重ねる主人公。子供の頃から盲目という障害も利用して金を騙し取る、悪知恵の限りを尽くす悪党だが、誰からも愛されず、盲目ということから蔑まされて愛情を知らずに生きてきた男の悲哀を感じる。勝新の三味線演奏はさすがに上手い。また、中村玉緒と近藤美恵子の色っぽい演出は今観ても古さを感じない。醜い杉の市とは対称的に丹羽又三郎演じる旗本が格好良いのが効いている。

シラノ・ド・ベルジュラック(1990)  CYRANO DE BERGERAC
★★★★☆  テレビ放送
内容
エドモン・ロスタンによる戯曲をもとに幾度も映像・舞台化されている不朽の名作。哲学者・詩人にして剣豪だが、容姿に対しての強いコンプレックスゆえに愛する女性に思いを告げられず、彼女の愛する口べたな男性に代わって彼女への恋文を書き続けたシラノが優しいうそで愛を貫く姿を描く。米国アカデミー賞にあたるフランスのセザール賞で10部門を制覇、カンヌ映画祭ではジェラール・ドパルデューが主演男優賞を受賞した。(from:NHKBS)
文芸/ロマンス(カラー)
1990年/フランス:ハンガリー
監督 ジャン=ポール・ラプノー
音楽 ジャン・クロード・プティ
出演
ジェラール・ドパルデュー、アンヌ・ブロシュ、ヴァンサン・ペレーズ
シラノ・ド・ベルジュラック
感想
シラノといえばジェラール・ドパルデューというイメージがこの作品を見る前からできてしまっていたけど、これは、その期待を裏切らないシラノっぷりで、彼以外のシラノはもうシラノではないのではとさえ思えた。愛しのいとこ殿の恋人に色男のヴァンサン・ペレーズ。なんと言ってもシラノの台詞が軽快で美しい。ラブレターの内容など、赤面ものな超ロマンチックな文章になりそうなのだが、シラノの文章は不思議と美しく、詩という芸術になっていて美しい。両思いでハッピーエンドになりそうなのに、いとこ殿の「夢」を壊さないために最後まで自分の秘密を明かそうとしない心意気。自分を道化に落としても愛するものを幸せにしたい…。これを見ててシラノって寅さんの原型だったのかも?とまで思えてしまった。監督は「コニャックの男」「ボン・ヴォヤージュ」のジャン=ポール・ラプノー。

白雪姫(2001) SNOW WHITE
★★☆☆☆ テレビ放送
内容
グリム童話の映画化。魔女に魔法使いの兄がいた…
ファンタジー
2001年/アメリカ
監督 キャロライン・トンプソン
音楽 マイケル・コンヴァーティノ
出演
ミランダ・リチャードソン、クリスティン・クルック、トム・アーウィン

感想
SFXを駆使した実写版。7人の小人サンデー役にデビッド・リンチでお馴染みのマイケル・J・アンダーソンが出演、白雪姫もちょっとエキゾチックな美人で可愛かった。原作と違って怪物が出てきて、白雪姫の父がこの怪物を助けた事から話が始る。その怪物の妹が白雪姫の継母になるのだが話も彼女が中心になっていて大活躍。白雪姫の継母ファンにはたまらない内容だった。後は物語の通り、ハッピーエンド。

シリアナ  SYRIANA
★★★☆☆  テレビ放送
内容
中東の産油国の石油利権を巡る黒い関係を多岐に渡る登場人物(石油会社重役、CIA工作員、経済アナリスト、弁護士、中東の王族、出稼ぎ労働者ら)の人生と思惑を錯綜させて描く群像劇。中東の石油利権を巡る欲望と陰謀を暴いた全米激震の社会派ドラマ。出演はジョージ・クルーニー(アカデミー賞助演男優賞受賞)、マット・デイモン、ジェフリー・ライトら。元CIA工作員による全米ベストセラー告発録を「トラフィック」のスタッフチームが映画化した衝撃作。監督&脚色は「トラフィック」のアカデミー賞受賞脚本家ギャガン。鬼才ソダーバーグとともに製作総指揮を務め、体重を増やしてベテランCIA工作員に扮したクルーニーがオスカーを獲得。(from:シネフィル・イマジカ)
サスペンス/ドラマ(カラー)
2005年/アメリカ
監督 スティーヴン・ギャガン
音楽 アレクサンドル・デプラ
出演
ジョージ・クルーニー、マット・デイモン、ジェフリー・ライト、クリス・クーパー、ジェフリー・ライト、クリストファー・プラマー、ウィリアム・ハート
シリアナ
感想
小太りになったジョージ・クルーニーが演じたような普通のさえない中年男みたいにあまり目立たないのが本当のスパイの姿なのかも知れない。同じスパイ映画でも007とは程遠いほど地味。しかし展開している事件と問題はリアルで、一番問題視されている中東と欧米の石油の利権を廻る争いの実態が、中東の利権を握る王族と利権に有りつけない一般市民、米国企業と政府、彼らの手先として生きるスパイのそれぞれの視点から描かれている。アメリカをここまで悪者に描いたハリウッド作品というのはあまり例がないように思える。ドキュメント風のカメラワークも臨場感あって良かったのだが、多くのキャラが入り乱れての複雑な話だけに、少々分かり辛いところがあった。

シリアの花嫁  THE SYRIAN BRIDE
★★★☆☆  テレビ放送
内容
結婚式の今日は、花嫁モナにとって最高に幸福な日となるはずだ。けれど、彼女も姉のアマルも、悲しげな顔をしている。なぜなら、一度“境界線 を超えて花婿のいるシリア側へ行ってしまうと、二度と家族のもとへ帰れないのだから。彼女たちをはじめ、家族もみな、国、宗教、伝統、しきたり…あらゆる境界に翻弄され、もがきながら生きていた。モナは決意を胸に、“境界線 へと向かうが…。舞台はイスラエル占領下のゴラン高原の小さな村。この地に暮らすモナという女性がシリアへ嫁ぐ日の出来事を通じて、両国の関係を浮き彫りにする。エルサレム生まれのエラン・リクリス監督が、複雑なテーマをユーモアと愛情を持って描いた感動作。出演は「画家と庭師とカンパーニュ」のヒアム・アッバス、「ワールド・オブ・ライズ」のクララ・フーリ。2004年モントリオール世界映画祭グランプリ受賞作。(from:BSジャパン)
ドラマ(カラー)
2004年/イスラエル:フランス:ドイツ
監督 エラン・リクリス
出演
ヒアム・アッバス(アマル)、マクラム・J・フーリ(父・ハメッド)、クララ・フーリ(花嫁・モナ)
シリアの花嫁
感想
イスラエル占領下の無国籍地帯ゴラン高原の村を舞台に、元シリア人家族の姿を描いた作品。父親は政治活動家、ロシア人妻と一緒になった事で村から追放されて8年ぶりに帰郷した長男、イスラエルの都会から帰郷してきた次男、離散していく家族を悲しい目で見る長女と母親、これからシリアに嫁ごうとする次女。家族は固い愛で繋がっているのに政治的、宗教的対立で離れ離れにされている元シリア人の現状がユーモアも含めて語られる。赤十字の白人女性が彼らの結婚式をどうにか挙げさせようと協力するが数々の検問審査でままならない、その馬鹿さ加減が笑える。そしてラスト、国境検問所前で向こう側へ一人去ってゆく花嫁を見送る家族の姿が泣けた。

シリアル・ママ SERIAL MOM
★★★★★ テレビ放送
内容
気にくわないご近所さんを殺すお母さん
コメディ
1994年/アメリカ
監督 ジョン・ウォーターズ
音楽 ベイジル・ポールドゥリス
出演
キャスリーン・ターナー、サム・ウォーターストン、リッキー・レイク

感想
キャスリーン・ターナーの一見普通の主婦だがブチギレ・キャラが面白い!ゴミを分別しないご近所、巻き戻さずにテープを返却した婆さん、秋なのに白い靴をはく無神経な女…と、どんどん自分の信念に反するやからを老若男女問わずに制裁を与える姿は豪快!むしゃくしゃした時のスッキリ解消にすごくイイ名作!

尻啖(くら)え孫市
★★★★☆  テレビ放送
内容
司馬遼太郎の原作をもとに、自由と信義を重んじ、女と戦いをこよなく愛した戦国の型破り男・雑賀孫市の半生を描く。3千人からなる最強の鉄砲隊として武将たちから恐れられたよう兵集団の雑賀衆。その若き大将・孫市は、一人の女性を見初めたことから天下統一を目指す信長や秀吉、本願寺の法専坊信照らの戦いに巻き込まれていく。孫市に中村錦之助、信長に勝新太郎、秀吉に中村嘉葎雄ほか個性際立つ配役が見どころ。(from:NHKBS)
時代劇(カラー)
1969年/日本
監督 三隅研次
音楽 佐藤勝
出演
中村錦之助、勝新太郎、栗原小巻、本郷功次郎、中村嘉葎雄、梓英子、志村喬
尻啖(くら)え孫市
感想
秀吉や信長を翻弄し「雑賀衆を味方にすれば必ず勝ち、敵にすれば必ず負ける」と言われた、戦国最強の鉄砲傭兵集団 「雑賀衆」の大将・雑賀孫市(錦之助)を主人公にした時代劇ドラマ。火縄銃を使った戦闘シーンや試し撃ちのシーンが西部劇の様にテンポ良く面白い。また西部劇風のテーマ曲も格好良い。宮川一夫による映像も美しい。雑賀孫市の破天荒でへそ曲がりなキャラは信長という感じ。勝新の信長はその体系からして信玄という感じだし、嘉葎雄の籐吉郎は「猿」というよりも男前の信玄の参謀・山本勘助という感じでイメージと大分違う。藤吉郎との奇妙な友情と、足だけで惚れた小みちとのロマンスを軸に謎の人物、孫市を魅力的に描いている。

シルク  SILK
★★★☆☆  テレビ放送
内容
1860年代のフランス。蚕の疫病が発生したため、軍人のエルヴェは美しい妻エレーヌを残して、日本へと旅立つ。幕末の日本に到着したエルヴェは蚕業者の原十兵衛が連れていた、“絹"のように白い肌の少女と出会う。以来、エルヴェは少女が頭から離れなくなってしまう。監督は『レッド・バイオリン』のフランソワ・ジラール。原作は『海の上のピアニスト』のアレッサンドロ・バリッコ。(from:BSフジ)
ロマンス/ドラマ(カラー)
2007年/カナダ:フランス:イタリア:イギリス:日本
監督 フランソワ・ジラール
音楽 坂本龍一
出演
マイケル・ピット(エルヴェ)、キーラ・ナイトレイ(エレーヌ)、役所広司(原十兵衛)、芦名星(少女)、中谷美紀(マダム・ブランシュ)、アルフレッド・モリーナ(バルダビュー)、國村隼(右門)、本郷奏多(少年)、ケネス・ウェルシュ(ジョンクール町長)、マーク・レンドール(ルドヴィック)、カラム・キース・レニー(貿易商)
シルク
感想
幕末の日本にやってきたアメリカ人を描いた「ラスト サムライ」に似た作品。日本の文化をフランス人の眼でエキゾチックに描いている。鎖国時代の日本に、ロシアのシベリアを横断してウラジオストクから海を渡り、山形の酒田港から最上川を上って信州に入った…という、マルコポーロもビックリの凄い旅を日本に取り付かれてしまった男は3度もしてしまう。それがガリガリにやせた言葉も分からない日本の少女と、原十兵衛の妻が忘れられなくて…という理由がちょっと納得できないが、日本の雪国や、花々で埋もれるフランスの庭園など、映像は美しい。原十兵衛という男が謎めいていて、もう少し正体を明かして欲しかった。中谷美紀演じるマダム・ブランシュも登場は少なくともなかなか良く、まるで蝶々夫人。豪華キャストに坂本龍一の音楽など、クオリティーはいいのだが、ストーリーが期待外れでイマイチ感動がこみ上げてこない。

シルバラード  SILVERADO
★★★★☆  テレビ放送
内容
西部の街シルバラードを牛耳る悪徳保安官と横暴な牧場主に戦いを挑む4人のすご腕ガンマンたちの活躍を描く痛快西部劇。出獄したばかりのエメットは故郷シルバラードに向かう途中、仲間に身ぐるみをはがされたというペイドンと出会い、エメットの弟で正当防衛の殺人で投獄されていたジェイクを助けて逃亡。そこへ黒人ガンマンのマルが加勢し、4人は一途シルバラードへ向かうが…。(from:NHKBS)
西部劇(カラー)
1985年/アメリカ
監督 ローレンス・カスダン
音楽 ブルース・ブロートン
出演
ケビン・クライン、スコット・グレン、ケビン・コスナー、ダニー・グローバー、ロザンナ・アークエット、ジェフ・ゴールドブラム、ブライアン・デネヒー
シルバラード
感想
4人のアウトローが数奇な友情でタッグを組み、それぞれの宿敵を倒す…という典型的な西部劇。西部劇全盛時代から衰退したその後に作られた作品はどちらかというとリアルな西部の生活や人々を描いた作品が多いが、これはジョン・フォード時代の西部劇を思わせるような痛快娯楽作になっている。リアルな西部劇もいいけど、単純に楽しめる西部劇が返って新鮮に思えた。出演者も豪華で、元気なルーキーを演じた若いケビン・コスナーが新鮮。ジェフ・ゴールドブラムも最後まで見方なのか敵なのか…という配役も面白い。

シルミド/SILMIDO  実尾島
★★★☆☆  テレビ放送
内容
1968年、北朝鮮特殊部隊による大統領府襲撃事件をきっかけに、極秘の特殊部隊が“シルミド”という無人島で結成された。彼らの任務はただ1つ、北朝鮮の最高指導者・金日成暗殺であった。過酷な3年間の訓練を経て“殺人兵器”となった彼らが、北朝鮮への潜入目指して出発した直後、南北の対立が緩和。作戦が中止されるばかりか、一転、機密を知る彼らは抹殺の対象になる。誰にも知られず、名前すら叫べず、国に見捨てられた男たちが、怒りと絶望の果てに選んだ道とは…。(from:BS日テレ)
サスペンス/アクション(カラー)
2003年/韓国
監督 カン・ウソク
音楽 チョ・ヨンソク、ハン・ジェグオン
出演
ソル・ギョング、アン・ソンギ、ホ・ジュノ、チョン・ジェヨン
シルミド/SILMIDO
感想
隊長役の「デュエリスト」「眠る男」「墨攻」「ピアノを弾く大統領」のアン・ソンギが超格好良い。そして寡黙な主人公に「燃ゆる月」のソル・ギョング、他に「復活」「魔王」のオム・テウン、「ホテリアー」の副総支配人のホ・ジュノ(一番嫌な上官と思ったら最後は隊員たちへの飴の袋持っていた)、684部隊第1班長を演じたチョン・ジェヨン(ヤクザの頭目だけあって尊敬できる男)など、韓ドラでお馴染みの人が多く、彼らが本物の軍隊さながらの訓練シーンを演じていてびっくり。やはり徴兵制のあるお国は役者たちの基礎体力も全然違うらしい。自分本位でバラバラだった囚人たちが最後には死の覚悟まで一緒にするほどの強い絆を厳しい訓練の中で築いていったのに、最後には無にされてしまう…というちょっと荒唐無稽にも思える話だが、これに近いことが実際あったらしいというのが驚き。やたらと任侠を主張し過ぎるし、自分の生き方への反省というよりも社会や貧乏が自分をこのような人生に追いやったような責任逃れな感のする台詞や展開は全然共感できず、強姦で罰を受けた隊員などに至っては、なぜ彼を擁護するような展開にしたのか理解不能。同じ犯罪者を主人公にした「狼たちの午後」に比べると共感できるところが少なかった。

白い嵐 WHITE SQUALL
★★★☆☆ テレビ放送
内容
オーシャン・アカデミーに入学した12人の少年が、船長を含む4人の大人と共に、帆船アルバトロス号で大海原へと出帆する。船長は海の過酷さを説くが、17歳の少年たちにとっては現実味がない。訓練中には様々な事故やトラブルが起きるが、次第に仲間意識が出来てきた少年たちは船長の指揮の下、事態に対処していく。そして無事目的地にたどり着き、いざ帰還という段になって“白い嵐”と呼ばれる伝説の暴風雨が船を襲い…。(from:イマジカBS)海洋学校の訓練航海に参加した10代の若者達、彼等の乗った帆船が伝説の白い嵐によって海難事故を起こす
青春(カラー)
1996年/アメリカ
監督 リドリー・スコット
音楽 ジェフ・ローナ
出演
ジェフ・ブリッジス、キャロライン・グッドオール、ジョン・サヴェージ、スコット・ウルフ、ジェレミー・シスト、ライアン・フィリップ、エリック・マイケル・コール
白い嵐

感想
アドベンチャーものというよりも若者達が命がけの船の旅を経験して大人に成長していく様を描いている。事件らしい事故も最後近くでやっと起きるがそれまでは明るい若者達の友情が描かれ、意外と地味な感じ。しかし嵐で船が転覆するシーンは迫力、感動の法廷シーンと見どころはかなりあってラストは泣けた。

白いカラス THE HUMAN STAIN
★★☆☆☆ テレビ放送
内容
ユダヤ人初の古典文学教授だったコールマン(アンソニー・ホプキンス)は黒人を差別する発言をしたとして、その地位を追われた。だが、実は彼は白い肌を持った黒人であり、それを隠しながら生きていたのだった。彼の恋人フォーニア(ニコール・キッドマン)もまた、義父からの虐待や元夫の暴力、子供の死という悲惨な過去を引きずって、暮らしている。身分や立場の違いを乗り越えて、2人は互いの過去の傷を理解しようとするが…。(from:BSフジ)監督は「クレイマー、クレイマー」のロバート・ベントン。
ドラマ/ロマンス/サスペンス(カラー)
2003年/アメリカ
監督 ロバート・ベントン
音楽 レイチェル・ポートマン
出演
アンソニー・ホプキンス、ニコール・キッドマン、エド・ハリス、ゲイリー・シニーズ
白いカラス

感想
原作はピュリッツアー賞受賞作家フィリップ・ロスの小説『ヒューマン・ステイン』。「雪のように白く生まれた黒人」のコールマン。黒人と告白したとたん破れた初恋の痛手から、黒人ではなく白人と偽り、家族もいない天涯孤独と妻にも偽って暮してきたが、その代償の代わりに名声を得た男をアンソニー・ホプキンスが好演。彼の青年時代を演じたウェントワース・ミラーも美形で演技もなかなかイイ。彼が犠牲を払って得た名声が一言の人種差別と誤解された言葉で総てを失ってしまう…その後、若く美しいフォーニアという女が恋人になるが、彼女の演技がうるさくてコールマンの心情を見えずらくしている。コールマンとしては名声を得る為に愛(特に血縁家族との愛)を犠牲にしたが死ぬまでのこれからの時間は、命をかけて愛に生きようと思った心情は、それまでの彼の歩みから良くわかる。しかしエド・ハリスとゲイリー・シニーズの場面が少なく、彼らが全然生かされてない。キッドマンとホプキンスのベッドシーンを減らしてでも、彼らの話を増やして欲しかった。

白い犬とワルツを TO DANCE WITH THE WHITE DOG
★★★☆☆ テレビ放送
内容
テリー・ケイのベストセラー小説の映画化。40年連れ添った妻・光恵(藤村志保)を亡くし、悲しみに暮れる樹木医の英助(仲代達矢)。彼のもとに、どこからともなく現れた白い犬と過ごすことが、彼にとって心の安らぎとなっていた。彼は、妻が犬の姿になって自分のもとに戻ってきたと思うようになり、果たすことのできなかった昔の約束をかなえるためにその犬を連れて旅に出る。
ドラマ(カラー)
2001年/日本/東映
監督 月野木隆
音楽 加古隆
出演
仲代達矢、若村麻由美、南果歩、藤村志保、豊原功補
白い犬とワルツを

感想
ロケ地である京都の亀岡の山間の集落が懐かしい感じでとても美しい。心だ妻の変わりに表れた、自分にしか見えない白い犬。自分の遺骨を幼くして事故死した息子の遺骨の一部を埋葬した英助の故郷の桜の樹の下に、一緒に埋葬して欲しいという妻の遺言をはたすために、その犬と旅に出る。見えない犬のファンタジーかと思いきや、英助夫婦と交流のあった在日韓国人の順礼やその息子の秀一との話など、老夫婦やその家族の話だけでなく、在日韓国人問題や部落問題などが関西方面にはまだ根強く残っているのか、そんな社会的な問題にも触れている。ラスト近くの満開の桜を見るシーンは泣けた。何と言っても仲代達矢と藤村志保の名演がひかる。

白い馬  ЦАГААН МОРЬ
★★★☆☆  テレビ放送
内容
モンゴルの大地に夏がやってきた。少年ナランは7才。6人兄妹の5番目。父母、爺ちゃん婆ちゃんの10人家族だ。夏休みがきて町の寄宿舎から草原のわが家へ帰り、ナランは早速自分の馬に乗る。ナランと同じ日に生まれた白い馬だ。モンゴルでは大人も子供も誰もが馬に乗り、馬と共に生きる。一家は牧草を求め冬営地から夏営地へ移動をはじめた。川の見える広々とした夏営地は次第に緑を濃くしてゆく。あやしいラマ僧やトラックの行商が来たり、馬乳酒の仕込みや羊の世話で家族は皆忙しい。生まれつき体の弱いトムルだけは寝たきりで、勉強好きの兄から本を読んでもらうのを楽しみにしている。ある日ナランは馬頭琴を弾く老人に会った。老人はナランの白い馬を褒め、この国の伝説「スーホの白い馬」を話しはじめた―。両親が町へ買物に出た日、トムルの容体が悪化し、飛行機で病院へ運ばれたがそのまま帰らなかった。ナランは葬式に馬を連れ、父にナーダムの少年競馬への出場を願い出る。それから親子一体の猛訓練がはじまった。(from:BSフジ)
ドラマ(カラー)
1995年/日本
監督 椎名誠
音楽 木村勝英、伊藤幸毅、メインテーマ:アンドレ・ギャニオン
出演
ガンボルディン・バーサンフー、アディルビシーン・ダシビルジェ、ナムジルパンサンギーン・サラントヤー
白い馬
感想
モンゴルの美しい平原を舞台に、夏休みに寄宿学校から帰ってきた少年が、夏祭りの競馬に出場する為に猛特訓する姿をドキュメント風に描いた作品。モンゴル平原で暮す人々の生活を、ドラマチックなところを作ることなく淡々と描いているので退屈しそうだなぁ…と見ていたら、老人が「スーホの白い馬」あたりから泣けてしまう。予防接種のせいじゃないかと祖父が思った、突然の兄の死。悲嘆にくれる両親と主人公の少年。悲しい時に馬頭琴を奏でることでモンゴル人は心を癒される…という伝説の話が、それまで淡々と流れていた彼らの生活に、急に大きなドラマとして押し寄せてくる。そして、少年が相棒の白い馬と一緒に大会に出場して疾走するシーン。地響きを轟かせ馬群の走りは下手なアクション映画よりも迫力がある。素朴で静かだけど見終わった後にジーンと熱いものが残る作品。監督は「うみ・そら・さんごのいいつたえ」や「中国の鳥人」の原作を書いた作家の椎名誠。

白い馬の季節  季風中的馬/SEASON OF THE HORSE
★★★☆☆  テレビ放送
内容
映画は、乾ききって、砂埃が風に舞う一面の砂漠から始まる。『黄色い大地』を思わせる、死んだような土地で、狂ったかのように舞い踊りながら、雨乞いの歌をうたう村の長。「旱魃の草原に 万物救う 慈雨甘露を 与えたまえ ヒスイの如き輝きを 大草原に与えたまえ」砂漠化によって死にゆく草原。その中で遊牧民としての誇りを捨てまいと抵抗する男。夫の思いを理解しながらも、押し寄せる現実の波に抗えず、町へ出ようとする妻と息子…。『草原の愛 モンゴリアン・テール』、『天上草原』、『モンゴリアン・ピンポン』など、これまでにも内モンゴルを舞台とした傑作は数多く作られてきた。そこに描き出されたのは、みずみずしい緑に輝く草原と、人情味あふれる純朴なモンゴルの人々であった。ところが、同じ内モンゴルを舞台としながらも、本作『白い馬の季節』は、まったく趣の異なる作品となっている。(from:BS11)
ドラマ(カラー)
2005年/中国(内モンゴル)
監督 ニンツァイ(寧才)
音楽 オラーントグ
出演
ニンツァイ(寧才)、ナーレンホア(娜仁花)、チャン・ランティエン
白い馬の季節
感想
天上草原」のニンツァイ(寧才)が主役のウルゲンを演じ、監督している。砂漠化で羊牧の廃業を迫られるが、頑固にその生活を変えようとしない男ウルゲンと、生活のために道でヨーグルトを売るその妻インジドマー。多くの遊牧民が、彼らのように町へと移り住み、変わってゆくのだろう。草原の生活を捨て文化を捨てて、個性のない町の生活に染まってゆく姿が悲しい。売られてゆく白馬サーラルの優しく悲しげな目が印象に残る。「モンゴリアン・ピンポン」のビリグが大人になった後日談なのだろうか?チンギス・ハーンの子孫を語る、チンギス・ハーンの下手な肖像で儲けている画家になっている。

白いドレスの女(1981)  BODY HEAT
★★★☆☆  テレビ放送
内容
フロリダに事務所をかまえる若き弁護士のネッドは、ある夜、白いドレスを着た美しい女性を見かけ、思わず声をかける。しかし、彼女は自分には夫がいると言い、パインウッドに家があるとだけ告げて去ってしまった。その後、パインウッドまで足を運んだネッドは、彼女の住む豪邸を突き止め、マティと名乗るその女性と深い仲になる。何度かの逢引きの後、ふたりはマティの夫に対して殺意を抱き、周到な準備の後に夫を殺害するが…。ウィリアム・ハート、キャスリーン・ターナー主演の官能サスペンス。若い弁護士が謎めいた魅惑的な美女に翻弄され、陰謀に巻き込まれていく。共演にミッキー・ローク。(from:イマジカBS)
サスペンス(カラー)
1981年/アメリカ
監督 ローレンス・カスダン
音楽 ジョン・バリー
出演
ウィリアム・ハート、キャスリーン・ターナー、ミッキー・ローク、リチャード・クレンナ
白いドレスの女
感想
キャスリーン・ターナーの映画デビュー作らしいが、デビュー作とは思えない存在感と落ち着きぶり。蒸し暑さで気が緩んじゃった男が、金持ちの金髪美女マダムに夢中になっちゃって、その後は理性も吹っ飛んで女のことばかりと、破滅へと向ってゆくサスペンス。ジョン・バリーの音楽が気だるい雰囲気をさらに盛り上げている。主人公が弁護を担当しているヤクザな青年にミッキー・ロークがちょい役で出ている。こいつが弁護士の主人公を危ない道に誘い込むジョーカーのようでいい味を出している。監督は「ワイアット・アープ」「偶然の旅行者」「シルバラード」「再会の時」「フレンチ・キス」「ドリームキャッチャー」のローレンス・カスダンで、彼の映画デビュー作。ウィリアム・ハートとキャスリーン・ターナーは「偶然の旅行者」でも共演している。

白くまになりたかった子ども DRENGEN DER VILLE GORE DET UMULIGE
★★★☆☆ テレビ放送
内容
オオカミの群れに追われ、氷原を逃げるシロクマの夫婦。かろうじてその追跡から逃れるが、それが原因でお母さんクマはお腹の中の赤ちゃんクマを失ってしまう。同じ頃、あるイヌイット(エスキモー)の夫婦には男の赤ちゃんが生まれていた。クマは、この家へ忍び込み、生まれたばかりの赤ん坊をさらってしまう。そして、赤ちゃんはクマとして、シロクマに育てられていくが、本当の父親に見つけられ、人間の世界へ連れ戻されてしまう。ところが、新しい生活になじめなかった彼は、いつしか「クマになりたい」という不可解な願望を抱くようになる。この夢を実現できるのだろうか、それとも…。(from:NHKBS)
アニメ/ファミリー/ファンタジー(カラー)
2002年/フランス・デンマーク
監督 ヤニック・ハストラップ
音楽 ブリュノー・クレ
出演

白くまになりたかった子ども

感想
原作はベン・ハレー。イヌイットに伝わる神話をもとに、白熊に育てられた子供が本当の親と人間として生きるか、大自然の中で熊として生きるかの葛藤を描いた美しいファンタジー。美しい音楽は「WATARIDORI」のブリュノー・クレ。動きはぎこちないし、キャラクターもあまり可愛くないのだが、シンプルな絵とシンプルなストーリーがなかなかイイ。世話好きなカラスなどサブ・キャラもイイ。

次郎長三国志(2008)  
☆☆☆☆☆  テレビ放送
内容
「寝ずの番」に次ぐマキノ(津川)雅彦監督第2作。監督の叔父にあたるマキノ雅弘監督の十八番としても知られる超人気シリーズの映画化に挑んだ娯楽大作。主演の中井貴一や鈴木京香のほか、佐藤浩市、大友康平、荻野目慶子、ともさかりえ、とよた真帆らが意外な役で登場、スター映画としても存分に堪能できる。祝言をあげたばかりの妻、お蝶(鈴木)を置いてけぼりにし、三年にわたる渡世修行に出かけた博徒、次郎長(中井)とその子分たち。旅を重ねるうちに、次郎長の男っぷりに惚れた連中が次々に仲間に加わっていく。(from:BS日本映画専門チャンネル)
時代劇/任侠・ヤクザ(カラー)
2008年/日本/角川映画
監督 マキノ雅彦
音楽 宇崎竜童
出演
中井貴一、鈴木京香、北村一輝、笹野高史
スマイル 聖夜の奇跡
感想
マキノ雅弘版「次郎長三国志」のパロディ版を作りたかったのだろうか?役者は皆オーバーアクションだし(監督自身がオーバーアクションな役者だからだろうな)、自画自賛的な演出はしつこさが鼻につくし笑うどころか引いてしまう。豪華キャストの割にはいまいちキャラを面白く描けていない。中井貴一も鈴木京香もそんな監督の演出に振り回されて駄目駄目になっている感じがする。そんな中で悪役を演じた竹内力と荻野目慶子、本田博太郎の怪演が笑えた。また、大政の岸部一徳もいい味を出している。しかし…他はあんなキャストで本当にベストだったのか?とちょっと疑問も。オヤジさんの第九部作を1本によくまとめられたのは評価するが、残念ながらオヤジさんのマキノ雅弘にはまだまだ及ばず。

白と黒のナイフ  JAGGED EDGE
★★★☆☆  テレビ放送
内容
妻殺しの容疑者となった夫をめぐる法廷ドラマ。嵐の夜、海辺の別荘で資産家の孫娘が殺害され、第一発見者で遺産相続人でもある夫ジャックが逮捕された。彼の無実を証明するために雇われたやり手の女性弁護士テディは、かつての上司である検事クラズニーと法廷で対決する中で、次第にジャックにひかれていく。テディを助ける探偵役を渋く演じたロバート・ロジアがアカデミー助演男優賞にノミネートされた。(from:NHKBS)
サスペンス/犯罪(カラー)
1985年/アメリカ
監督 リチャード・マーカンド
音楽 ジョン・バリー
出演
グレン・クローズ、ジェフ・ブリッジス、ピーター・コヨーテ、ロバート・ロジア
白と黒のナイフ
感想
ハンサムな容疑者にふらふら〜っと惚れちゃって、強引にその裁判も無罪の勝利を得るけど実は…。という最後まで展開が読めてしまった普通のサスペンス。ただ、グレン・クローズとピーター・コヨーテの愛憎たっぷりの法廷劇、ジェフ・ブリッジスのいかにも善良な男っぽいキャラ、真犯人に挙げられる素行の悪いインストラクターと、伏線がいくつもあるのでそれらが単純な構造を複雑に見せている。誰が悪で誰が無実なのか分からない恐ろしさというのが芸達者な彼らの演技で強引に納得させられた感じ。グレンを父親のようにサポートする探偵サムを演じたロバート・ロジアがアカデミー賞を取ったのも頷けるほどいい味を出している。監督は「スター・ウォーズ/ジェダイの復讐」のリチャード・マーカンド。音楽は「007」シリーズでもお馴染みの巨匠ジョン・バリー。

死を処方する男 ジャック・ケヴォーキアンの真実  YOU DON'T KNOW JACK
★★★☆☆  テレビ放送
内容
1987年、デトロイト。医師のジャック・ケヴォーキアンは高齢患者の医療施設を訪れ、母親の死ぬ間際の苦しみを思い出す。図書館に通い安楽死について調べるにつれ、自殺幇助が有益であると考えるようになった彼は、医療用品店を経営する友人のニールに相談し、フリーマーケットで集めた部品を使って自殺装置“マーシトロン”を考案する。彼は装置を携え、生命維持装置を外したいと願う患者のいる病院へと向かうが…。『レインマン』のバリー・レヴィンソン監督、アル・パチーノ主演。安楽死を推奨し、“死の医師”と呼ばれた医師の苦悩を描きエミー賞14部門にノミネートされた話題作。(from:イマジカBS)
ドラマ(カラー)
2010年/アメリカ
監督 バリー・レヴィンソン
音楽 マーセロ・ザーヴォス
出演
アル・パチーノ、スーザン・サランドン、ダニー・ヒューストン、ブレンダ・ヴァッカロ、ジョン・グッドマン
死を処方する男 ジャック・ケヴォーキアンの真実
感想
最初はアル・パチーノと気が付かないほどモデルの医者になりきっているのに驚かされた。死神と呼ばれたこの医者の裁判は日本のワイドショーでも話題になっていた。報道ではこの医師を否定的な観点でしか見てないようだったが、これで見る限り、この医師が病気で苦しむ患者への究極のケアをしているのが分かる。しかし、彼の感情を一切出さない、いつも冷静な姿に誰もが彼の本心を見ることがないし探ることも難しい。こんなに対人的に不器用な男だが見ている内に彼が噂どおりの冷血漢であれば、彼がそんなことが出来る訳が無いことが分かる。それは彼の小さな記憶にも残らない仕草や視線で感じられるからかも。彼を演じたパチーノの演技は素晴らしいとしかいいようがない。彼の良き理解者で彼の手を借りて亡くなる患者の一人だった女性をスーザン・サランドンが演じていていい味を出している。監督は「隣のリッチマン」「スフィア」「レインマン」「グッドモーニング,ベトナム」のバリー・レヴィンソン。

シン・シティ SIN CITY
★★★☆☆ テレビ放送
内容
犯罪以外は何もない「罪の街=シン・シティ」。救いなどなかったはずのシティで、その夜、3人の男が絶滅したはずの愛と出会う。屈強な肉体と醜い傷跡のせいで、誰もそばに近づこうとしない前科者マーヴ。過去を捨て、娼婦街の自警者となって夜をさまようドワイト。凶悪な幼女連続殺人犯を追って、引退の夜を迎えたシン・シティ最後の正義、ハーディガン刑事。それぞれにワケありの過去を抱えながらシティの片隅に生きてきた男たちは、自分に愛を与えてくれた女のために、邪悪な悪の権力との命賭けの戦いに身を投じてゆく…。(from:BSフジ)
サスペンス/アクション/犯罪(白黒/一部カラー)
2005年/アメリカ
監督 ロバート・ロドリゲス、フランク・ミラー、クエンティン・タランティーノ
音楽 ジョン・デブニー、グレーム・レヴェル、ロバート・ロドリゲス
出演
ブルース・ウィリス(ハーディガン)、ミッキー・ローク(マーヴ)、クライブ・オーウェン(ドワイト)、ジェシカ・アルバ(ナンシー)、ベニチオ・デル・トロ(ジャッキー・ボーイ)、ブリタニー・マーフィ(シェリー)、イライジャ・ウッド(ケビン)、ジェシカ・アルバ(ナンシー)、ルトガー・ハウアー(ロアーク枢機卿)、ジョシュ・ハートネット(ザ・マン)、マイケル・クラーク・ダンカン(マヌート)、デヴォン青木(ミホ)
シン・シティ

感想
白黒の映像にワンシーンに1色と2次元のマンガの世界感をそのまま表現しようとした斬新さはさすが。監督陣も豪華だが俳優陣も豪華でどれも主役級。原作漫画は知らないがアメコミを読むより遥かに面白い。しかし、ナレーションが多過ぎてうるさいのが難。

シン・レッド・ライン THE THIN RED LINE
★★☆☆☆ 劇場/テレビ放送
内容
天国の日々」から20年ぶりに復帰し、メガホンを取った伝説の巨匠テレンス・マリックによる戦争巨編。第二次大戦中、日本軍が駐留するガダルカナル島に上陸した米軍C中隊の兵士たち。太平洋戦争中、もっとも激烈と言われた戦場で、生と死の境界線に立たされた彼らが見る極限の世界を、島の美しい大自然の中に描いていく。アカデミー賞7部門にノミネートされ、ベルリン映画祭では最高賞に当たる金熊賞を受賞した。(from:NHKBS)太平洋戦争ガダルカナル島の米軍対日本軍の戦いを描く
ドラマ(カラー)
1998年/アメリカ
監督 テレンス・マリック
音楽 ハンス・ジマー
出演
ショーン・ペン(ウェルシュ曹長)、ジム・カヴィーゼル(ウィット二等兵)、エイドリアン・ブロディ、ベン・チャップリン、ジョン・キューザック、ジョン・C・ライリー、ジョン・トラヴォルタ、ジョージ・クルーニー、ニック・ノルティ、ミランダ・オットー、ウディ・ハレルソン
シン・レッド・ライン

感想
ジェームズ・ジョーンズ原作。死を意識しながら戦闘に参加する兵士達の心理が恐ろしくリアルで恐いぐらい。殺戮の地獄にいながら、目に入ってくる情景が美しい島の自然だったりするのがとても不思議。戦争を経験した者がしか体験できないような空気や匂いのようなものが感じられる不思議な作品。

新SOS大東京探検隊
★★★★☆  テレビ放送
内容
2006年、夏。5年生の竜平は、父親が小学生のときに書いた「大東京探検記」というノートを見つける。そこで竜平はチャット仲間を誘って新しく探検隊を結成し、地図に記された秘密の宝物をめざしてマンホールから地下に降りるのだが…。AKIRAの大友克洋が1980年に書き下ろした短編マンガ「SOS大東京探検隊」を原作に、新たなアイディアを盛り込んで作られた3DCGアニメーション。(from:NHKBS)
アニメ/アドベンチャー/コメディ(カラー)
2006年/日本/松竹
監督 高木真司
音楽 池頼広
出演
声:小林沙苗、矢島晶子、相田さやか、梅田貴公美
新SOS大東京探検隊
感想
絵の上手さは今までの大友克洋原作ものの中では一番。一番年寄りなのに一番過激で面白い爺さん、元陸軍特殊部隊の伍長の山下草次郎が格好良い!過激派の青年たちとの戦闘シーンは戦車が登場して楽しい。少年たちと大東京の地下を探検する感覚が味わえる作品で大好き。欲をいえばもう少し動きにダイナミックと滑らかな自然さが欲しかった。動きは「AKIRIA」の方が良かったかも。
大友克洋関連迷宮物語」「MEMORIES」「幻魔大戦」「老人Z

GINGA(ジンガ)  GINGA:THE SOUL OF BRASILLIAN FOOTBALL
★★★☆☆  テレビ放送
内容
ブラジル代表選手ロビーニョやフットサルのMVPファルカンから片足を失った少年まで、10人のサッカーへの情熱を通じて、ブラジルのサッカー魂を描いたドキュメンタリー。(from:BS日テレ)
ドキュメンタリー/スポーツ(カラー)
2005年/ブラジル
監督 ハンク・レヴィン、マルセロ・マシャード、トシャ・アルヴェス
出演

GINGA(ジンガ)
感想
3食を事欠き、ろくに学校にも行けない極貧でも、片足でも、サッカーを諦めない人々。まるでサッカーは信仰の一つ、母国語と同様に生まれてからすぐに身につくものという感じ。男だけのスポーツなどとは考えず、女の子も小さい頃から親しんでいる。勉強はできなくてもサッカーは皆できて当たり前という環境が、子々孫々続いていて、プロ選手になるというのは老若男女皆の悲願なのだ。こんなにサッカーと共に生きている国民ブラジル。世界最強と言われるのも頷ける。そして、日本のサッカーは彼らのサッカーに追いつける日が果たして来るのだろうか?と、日本のサッカーに悲観的にもなってしまった。挿入音楽も特定できなかったがテンポのいいダンスミュージックでなかなか良かった。

新幹線大爆破  SUPER EXPRESS 109
★★★☆☆  テレビ放送
内容
新幹線の乗客を人質にとった爆弾脅迫事件が発生した。爆弾は走行中の新幹線に仕掛けられており、列車の速度が時速80キロ以下になると爆発するという。巧みなポイント切り替えによって、新幹線は速度を維持したまま南下していく。だが、その終点は間近に迫りつつあった…。(from:BS朝日)
サスペンス/アクション/パニック(カラー)
1975年/日本/東映
監督 佐藤純弥
音楽 青山八郎
出演
高倉健(沖田哲男)、山本圭(古賀勝)、織田あきら(大城浩)、宇津井健(倉持:運転司令長)、千葉真一(青木:ひかり109号運転士)、丹波哲郎(須永:警察庁刑事部長)、田中邦衛(古賀の兄)、渡辺文雄(宮下:公安本部長)、竜雷太(菊池:鉄道公安官)、小林稔侍(森本:ひかり109号運転士)、藤田弓子(秋山:女医)、志穂美悦子(東京駅電話交換嬢)、多岐川裕美(SAS係員)、北大路欣也(刑事)
新幹線大爆破
感想
健さんが新幹線爆破テロの親玉に扮し、宇津井健、千葉真一、丹波哲郎などの豪華キャストによりパニック映画。しかし「タワーリング・インフェルノ」などの当時大ヒットしたパニック映画に比べるとぱっとしなかったようだ。しかし、今はなき国鉄や新幹線0系など懐かしいものばかり。今はお宝であろう、SLの貨物列車なども爆破してしまう。また、今では時間が少な過ぎて不可能と思われるのも当時は東京ー博多間が9時間かかったから計画できた。時速80キロメートルで走り続けないと爆破される…とか、走行中の2本の列車に鉄板を渡すというところは「スピード」にそっくりでこの作品が元ネタ?健さんが血も涙もないテロ犯というのではなく、高度成長期で犠牲になって潰れた町工場の一人で、誰も殺さず誰も死なない完全犯罪を目指した、という人間味あるところがまたいい。

ジングル・オール・ザ・ウェイ JINGLE ALL THE WAY
☆☆☆☆☆ テレビ放送
内容
仕事人間で、息子との約束を破ってばかりの父親ハワード。クリスマスをきっかけに、失いかけた父親としての信頼を取り戻そうと、息子の大好きなヒーロー人形を買いに出かけたが…
コメディ(カラー)
1996年/アメリカ
監督 ブライアン・レバント
音楽 デビッド・ニューマン
出演
アーノルド・シュワルツェネッガー(ハワード)、ジェイク・ロイド(息子ジェイミー)、リタ・ウィルソン(妻リズ)、シンバッド(郵便配達人マイロン)、ロバート・コンラッド(警官ハメル)、ジェームズ・ベルーシ(サンタクロース)、フィル・ハートマン(テッド)、マーティン・マル(DJ)

感想
スター・ウォーズエピソード1 ファントム・メナス」で幼い頃のアナキンを演じていた7歳のジェイク・ロイド坊やが出演。これより3年前の作品なのでアナキンより幼いが、空手を披露して、負けん気たっぷりのやんちゃ坊やぶりで可愛い。シュワちゃんが可愛い息子の御機嫌取りの為に欲しがっている玩具「ターボマン」を得る為に必死になる…という話で、小さな息子相手ではターミネーターも形なし、あまりにも情けない父親ぶり。そこが笑い所なんだろうが、オーバー過ぎる玩具争奪戦がしつこいぐらい展開するだけ。最後はお決まりの親父が本当のヒーローだというところを息子に納得させてハッピーエンド。大味過ぎて、子供達に見せるのもどうかと思う程クズ作品。特に郵便配達人マイロンうるさい!まるで「スター・ウォーズエピソード1」のジャージャー並!

シングルス(1992)  SINGLES
★★★☆☆  テレビ放送
内容
あの頃ペニー・レインと」でアカデミー脚本賞を受賞したキャメロン・クロウ監督によるほろ苦い恋愛群像劇。3年は仕事に集中しようと決めたはずなのに、ライブハウスで出会ったリンダにひとめぼれしてしまったスティーブは、失恋直後だった彼女と何とか付き合い始める。一方、スティーブと同じアパートに住むジャネットはミュージシャンのクリフに首ったけだが、つれない彼に愛されたい一心で豊胸手術を決意する…。(from:NHKBS)
ロマンス/コメディ(カラー)
1992年/アメリカ
監督 キャメロン・クロウ
音楽 ポール・ウェスターバーグ
出演
ブリジット・フォンダ、キャンベル・スコット、キーラ・セジウィック、 マット・ディロン、シーラ・ケリー、ジム・トゥルー=フロスト、ビル・プルマン
シングルス
感想
ブリジット・フォンダに「フェノミナン」のキーラ・セジウィックと「パイロットの妻」のキャンベル・スコット、似合わない長髪が笑えるマット・ディロン、美容整形外科医師のビル・プルマンなどなかなか豪華なキャスト。カーオーディオの音量を上げすぎて車の窓が全部割れたり、飛行機に独身男の隣の席を取って乗り込むと男は10代のガキだったり…恋人を得ようと奮闘する男女をコミカルに描いていて笑える。

シングルマン  A SINGLE MAN
★★★☆☆  テレビ放送
内容
16年間共に暮らしたジムが事故死して8ヶ月間、ジョージは日に日に深まる哀しみを自らの手で絶つことを決意する。だが今日が最後と思うと、世界は少しずつ違って見えてくる。大学の講義ではいつになく自らの信条を熱く語り、いつも騒がしい隣家の少女との会話に喜びさえ感じ…。(from:ムービープラス)
ドラマ(カラー)
2009年/アメリカ
監督 トム・フォード
音楽 アベル・コジェニオウスキ、梅林茂、セルジュ・ゲンズブール「Beaudelaire」、ブッカー・T&ザ・MG's「Green Onions」
出演
コリン・ファース、ジュリアン・ムーア
シングルマン
感想
監督はイヴ・サンローランやグッチのデザイナーとして有名なあのトム・フォード。これはその彼の初監督作。60年代を舞台にしているのでそれに沿ったファッション。メイクやファッション性はヒチコックの作品を思わせる。最愛の人の突然の死で消失感と孤独に打ち拉がれた主人公が自殺に至までの一日の日常を淡々と描いている。60年代のイギリス紳士らしく感情をむき出しにして嘆いたりすることもないのだが、その空虚感がひしひしと伝わってくる表現は実に上手い。こういうデリケートな映像が撮れるのはファッションデザイナーとしてのこの監督の感性の高さなのだろう。他人のちょっとした仕草や言葉などでふと亡くした恋人を思い出す感覚はまるで失恋と同じ感じだろう。テーマは愛とその喪失だろうがそういうテーマは腐るほどある。でも、そんな普遍的なテーマをかなり違った視点で描けているのは主人公がゲイだからだろうか?子孫繁栄の目的も兼ねた男女間の恋愛よりも愛だけに目的を置いている同性愛はより純化してこのテーマを考えられるのかも知れない。この作品でゲイ作品への見方がちょっと変わった。主人公をハンサムなモテモテ男でも、超不細工な男でもなく平均的なおじさんのコリン・ファースが演じているところもどこかストイックな感じで良かった。

深呼吸の必要  
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
沖縄の離島でさとうきびを刈り取るアルバイトに応募した5人の若者たち。それぞれに問題を抱え、東京から逃げるように島にやってきた彼らは、広大な畑の約7万本のさとうきびに圧倒される。強い日差しの中慣れない仕事は辛く、いやみを言うバイトの常連の田所にも反発を覚えるのだが…。大自然と向き合い、島の人々の温かさに触れていくことでたくましく成長していく男女の姿を、若手スター競演で描いた青春ドラマ。(from:NHKBS)
ドラマ/青春(カラー)
2004年/日本
監督 篠原哲雄
音楽 小林武史
出演
香里奈、谷原章介、成宮寛貴、金子さやか、長澤まさみ、大森南朋
深呼吸の必要
感想
NHKドラマ「ハゲタカ」の主演が冴えていた大森南朋がいい味出している。長澤まさみは「涙そうそう」と沖縄舞台作が続いていて嬉しい。「安屋ユンタ」エンディングは小林武史のMy little lover。でもユル過ぎて盛り上がりが少なく退屈気味で一度観たらもうイイという感じ。ほかの役者たちの演技も若々しくて…と言えばいい様に聞こえるが、キャラ表現も浅いし演技もイマイチ。監督は「天国の本屋〜恋火」の篠原哲雄。

新・極道の妻(おんな)たち 覚悟しいや  
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
夫・万之助の身代わりとなって刑に服した組長の妻・安積。しかし夫は一転、敵だったはずの淡野組に服従し始め、それを見た安積は出所後、夫のもとを離れて香港へと赴く。そこで出会ったのが殺し屋・花杜。彼の次の標的が万之助だとも知らずにその胸に抱かれてしまう安積だったが…。バブル崩壊、暴対法施行などで激変する極道社会の中で、追い詰められながらも生き抜こうとする女たちの姿を描く。原作は家田荘子の同名ルポルタージュ。監督は『兄弟仁義』など数多くのヤクザ映画を手掛けた山下耕作。主演はシリーズのほとんどで主演を勤める極妻の顔・岩下志麻。共演にかたせ梨乃、加賀まりこ、梅宮辰夫など豪華な顔ぶれが揃う。岩下とかたせが演じる、壮絶な極妻同士の対決も見ものの、人気シリーズ第6弾。(from:BSTBS)
任侠・ヤクザ(カラー)
1993年/日本/東映
監督 山下耕作
音楽 菊地ひみこ
出演
岩下志麻(野木安積)、北大路欣也(花杜昌治)、かたせ梨乃(野木千尋)、加賀まりこ(桑原加代子)、草刈正雄(野木高明)、梅宮辰夫(野木万乃助)
新・極道の妻たち 覚悟しいや
感想
いつもは従順な妹分のかたせ梨乃が、今回は謀反を起こす悪女。相変わらず色っぽい女の岩下志麻はもう化け物というしかない、衰えない美貌。彼女の前では、北大路欣也も、二枚目草刈正雄も、梅宮辰夫の親分も何だか小さい。それに比べて、彼女は夫が殺されようが、子供のように可愛がった義弟の死も、妹分の裏切りも、愛人の疑惑もへっちゃら、全然動じない、姉御っぷり。ドスの利いた言い回しも、どのヤクザ役の男優よりも貫禄たっぷり。香港での結婚式シーンで、北大路欣也さんが三線を引きながら「てぃんさぐぬ花」を歌うサービスも。人気シリーズだけど、所詮仁侠映画と思ってしまう、パターン化されたドラマだが、「関の彌太ッぺ」の山下耕作が監督しているだけあって、シリーズではまともに仕上がっている。
シリーズ第1作極道の妻(おんな)たち

紳士協定  GENTLEMAN'S AGREEMENT
★★★★☆  テレビ放送
内容
ユダヤ人に対する差別や偏見についての記事を書くため、自らユダヤ人を装い体験取材を始めた人気ルポ・ライターのフィル・グリーン。ユダヤ人が受ける数々の迫害に直面し、その反ユダヤ主義を黙認する“紳士協定”の存在を知った彼が真の正義を追求する。名匠エリア・カザンがアメリカにおけるユダヤ人問題に切り込んだ社会派ドラマ。アカデミー賞の作品賞、監督賞、助演女優賞(セレステ・ホルム)と3部門を受賞した。原作ローラ・Z・ホブソン。(from:NHKBS)
ドラマ(白黒)
1947年/アメリカ
監督 エリア・カザン
音楽 アルフレッド・ニューマン
出演
グレゴリー・ペック(フィル)、ドロシー・マクガイア(キャシー)、ジョン・ガーフィールド(デイヴ)
紳士協定
感想
アラバマ物語」でも良き父親で正義の人を演じたG・ペックがユダヤ人偏見に一人立ち向かう。一人息子が虐められ、恋人にも理解されず…しかし、所詮は偽ユダヤ人なのでいつでもユダヤ人を辞められるという甘さがある。彼の最大の理解者の母がいい味を出している。

真実一路  
★★★☆☆  テレビ放送
内容
昭和12年に田坂具隆監督によって映画化された山本有三の同名小説の再映画化。自分の心のままに生きようともがき、傷つく人々の姿を映し出した不朽の名作。亡くなった恋人の子供を身ごもったまま、世間体のために別の男性と結婚したむつ子。自分を偽ることができず、子供2人を捨てて愛人と暮らしていた彼女のもとへ、結婚を控えた娘が訪れる。小学生の弟のために家へ戻ってほしいと頼まれるが、むつ子の心は変わらなかった。(from:NHKBS)
文芸(白黒)
1954年/日本/松竹
監督 川島雄三
音楽 黛敏郎
出演
淡島千景、山村聰、桂木洋子、水村国臣、須賀不二男、佐田啓二
真実一路
感想
当時としてはかなり型破りな生き方をした、自由奔放な女・むつ子を淡島千景が強かに美しく演じている。自分の子供の育児放棄をするようなタイプの女を当時描くのはかなり珍しかったのではないだろうか。むつ子は、世間的には家庭を顧みない悪女だが、その生き方で周りの人々を傷つけていても、その何倍も彼女自身が傷を負っているのが見えてきてしまうので、どうも憎めない。信念を曲げるくらいなら不幸せになってもいいという彼女の一途な生き方は、できそうでいてなかなかできるものではない。恋人が死んだので現世との未練をあっさり断ち切れる潔さも壮絶。淡島千景という女優は、「夫婦善哉」のように駄目男に尽くす苦労女房の役がとにかく上手い。監督は「暖簾」「幕末太陽傳」の川島雄三。

真実への旅路  THE WRONGED MAN
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
ベンジャミン・バトン 数奇な人生」のジュリア・オーモンド主演の実話に基づいた硬派なドラマ。パラリーガルとして働くシングルマザーのジャネット(ジュリア・オーモンド)は、10歳の少女を暴行した罪で20年間刑務所に入っていたアフリカ系男性の冤罪を証明し、司法制度の問題点に挑む。(from:FOXbs238)
ドラマ(カラー)
2009年/アメリカ
監督 トム・マクローリン
出演
ジュリア・オーモンド、マハーシャラルハズバズ・アリ、リサ・アリンデル・アンダーソン
真実への旅路
感想
ジュリア・オーモンドが無実の罪で20年も服役した男を救い出す、実話を元にしたドラマ。彼女自身も暴行された過去があり、服役中のこの男の罪も婦女暴行罪と、その罪との葛藤を、家族に支えられながら乗り越えてゆく姿が描かれているが、特別ドラマチックな演出を抑えているので、それがリアルな感じでなかなか良い。反面、主演のジュリア以外も地味なキャスティングだし、地味な演出なので少々退屈するところもある。劇場未公開なのもちょっと分かる。

紳士は金髪がお好き  GENTLEMAN PREFER BLONDES
★★★★☆  テレビ放送
内容
ローレライとドロシーはニューヨークのナイトクラブの人気デュオ。ローレライは大金持ちの息子ガスとパリで結婚する予定が直前で中止となり、用意してあった汽船の切符でドロシーとパリへ旅立つ。そこにはガスの父親が雇った素行調査の探偵アーニーが乗船していて、ローレライが船内で鉱山王にモーションをかけたことから騒動がもちあがる。二大セクシー女優の共演によるお色気たっぷりのミュージカル・コメディー。(from:NHKBS)
ロマンス/コメディ/ミュージカル(カラー)
1953年/アメリカ
監督 ハワード・ホークス
音楽 ライオネル・ニューマン
出演
マリリン・モンロー(ローレライ)、ジェーン・ラッセル(ドロシー)、チャールズ・コバーン(アーニー)
紳士は金髪がお好き
感想
金持ちとの結婚をめぐるコメディ「百万長者と結婚する方法」と話がちょっと重なるが、「ダイヤモンドは親友」などの名曲に乗ってマリリンが歌って踊る、彼女が一番輝いている主演作。相棒のジェーン・ラッセルも歌と踊りにマリリンの変装とマリリンに負けてない。男子体操選手たちの乱舞には少々苦笑。

真珠の耳飾りの少女 GIRL WITH A PEARL EARRING
★★★☆☆ テレビ放送
内容
1665年オランダ。失明した父の代わりに家計を支えるため、画家フェルメール(コリン・ファース)の家で使用人として働くことになった17歳の少女グリート(スカーレット・ヨハンソン)。やがて、その美的センスをフェルメールに認められた彼女は、彼の手伝いをし始める。
ドラマ/歴史劇/ロマンス(カラー)
2003年/イギリス:ルクセンブルグ
監督 ピーター・ウェーバー
音楽 アレクサンドル・デプラ
出演
スカーレット・ヨハンソン 、コリン・ファース 、トム・ウィルキンソン 、キリアン・マーフィ 、エシー・デイヴィス
真珠の耳飾りの少女

感想
残された絵も36点と少なく、謎の多い画家フェルメールを「ブリジット・ジョーンズの日記」のコリン・ファースが魅力的に演じている。そして絵そっくりで驚きなのがスカーレット・ヨハンソン。フェルメールの最高傑作「真珠の耳飾りの少女(青いターバンの少女)」と並べて比べるとそっくりとは言えないのだが、その雰囲気を出す工夫は素晴しくてそっくりに見えてしまうから不思議。この絵を見たら、誰もが少女が生きているような瑞々しい息遣いと、投げかけられるキラキラした目線で、少女の正体を知りたくなってしまうだろう。この作品はそんな欲求に答えようとしているが、ストーリーとしては、予測していた程度の内容でしかない。しかしそんな人物ドラマよりもフェルメールの世界観を画面に構築するのに徹していて、「デルフトの眺望」を思わせる空の色や、町並み、「恋文」「手紙を読む女」「キッチンメイド」やレンブラントの「夜警」を思わせるワンシーンなど、光をドラマチックに操った撮影や美術は素晴しい。やっぱり本物の絵を眺めて、自分なりの空想に耽るほうがいい。また名画とはそういうものなのかも。

人生逆転ゲーム  
★★★☆☆  テレビ放送
内容
多額の借金を抱えた男女が借金返済のために命懸けのゲームに挑戦!森下悠里主演のブレインバトル・ムービー。ギャンブルとホスト通いが原因で借金まみれの佐紀は、借金帳消しのため、命を担保に過激なゲームに参加する。(from:チャンネルNECO)
ドラマ/サスペンス(カラー)
2010年/日本
監督 室賀厚
出演
森下悠里、正木蒼二、不二子、木庭博光
人生奪回ゲーム
感想
ライアーゲーム」の二番煎じかと期待しないでみたのだが、それよりもルールーが単純化されて分かり易く、「ライアーゲーム」のようなストレスも感じないでお気軽に見れて楽しめた。ゲーム参加者たちのそれぞれのショートストーリーの盛り込み方もなかなか上手くて、それぞれのキャラが立っていてて面白い。「オーシャンズ11」みたいな音楽もなかなかグッド。

人生奪回ゲーム  
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
不条理ゲームをクリアしなれば待ち受けるのは死のみ。森下悠里主演のブレインバトル・ムービー第2弾。一年前のあの恐怖のゲームを生き残った女・本城佐紀は、今度は結婚詐欺で警察に逮捕されてしまった。しかし特捜部は、詐欺容疑を不問にするかわりに、佐紀にある取引を持ちかける。(from:チャンネルNECO)
ドラマ/サスペンス(カラー)
2012年/日本
監督 室賀厚
出演
森下悠里、江原シュウ、鈴木聖奈、岡田謙
人生奪回ゲーム
感想
人生逆転ゲーム」の続編。前回はなかなか面白かったのだが、これはその二番煎じという感じで前作ほどの新鮮さはなし。主演の森下悠里が前回、普通の女子大生風の女の子だったのに、ここでは一変、お水風で性格も同一人物とは思えないほど計算高くなっていて、その変貌振りは面白かった。彼女の仲間であるはずの潜入捜査官も誰だか分からなくなって…という展開もなかなか面白いのだが…。このゲームの主催者の正体がイマイチ分からなかったし、他のゲームープレイヤーの人物像も前回ほど掘り下げられてないし…とちょっと物足りない終り方。

人生は、奇跡の詩  LA TIGRE E LA NEVE
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
2003年、イラク戦争開戦直前のローマ。2人の娘の父でもある詩人のアッティリオは、最近出版した詩集も好評順風満帆な日々を送っていた。そんなアッティリオは、毎晩ある女性との結婚式の夢を見ていた。彼女の名前はヴィットリア。しかし現実の世界では、アッティリオがどんなに自慢の詩で彼女への愛を語ろうが、まるで相手にしてくれないのだった…。(from:BSフジ)
ドラマ/コメディ/ロマンス(カラー)
2005年/イタリア
監督 ロベルト・ベニーニ
音楽 ニコラ・ピオヴァーニ
出演
ロベルト・ベニーニ(アッティリオ・デ・ジョバンニ)、ニコレッタ・ブラスキ(ヴィットリア)、ジャン・レノ(フアド)、トム・ウェイツ(トム・ウェイツ)、エミリア・フォックス(ナンシー)、ジャンフランコ・ヴァレット(アッティリオの弁護士)
人生は、奇跡の詩
感想
ライフ・イズ・ビューティフル」「ピノッキオ」など、毎回自作で愛妻を賞賛するロベルト・ベニーニ、今回も永遠のマドンナである愛妻のために戦地で危険な目にあっても直向に尽くす不器用な男を演じている。喋るのを止めると死ぬのではと思うほど喋り続けるところは、イタリア人版ウディ・アレンという感じ。いつものノリで新鮮味を感じなくなってマンネリさえ感じてしまうが、冒頭で「ナイト・オン・ザ・プラネット」や「ダウン・バイ・ロー」でも競演したトム・ウェイツが歌を提供しているし、アラブ人に上手く化けたジャン・レノがいい味を出しているのが救われる。

シンデレラマン  CINDERELLAMAN
★★★★☆  テレビ放送
内容
ビューティフル・マインド」でオスカーを獲得したロン・ハワード監督が、再びラッセル・クロウとのコンビで挑んだ感動大作。大恐慌時代のアメリカを舞台に、絶望の中から劇的な復活を遂げた実在のボクサー、ジム・ブラドックの半生を描く。本格的なトレーニングを行って肉体を絞り込んだラッセル・クロウの渾(こん)身の役作りと、臨場感あふれるボクシング・シーンによって、奇跡の伝説がよみがえる。(from:NHKBS)
ドラマ(カラー)
2005年/アメリカ
監督 ロン・ハワード
音楽 トーマス・ニューマン
出演
ラッセル・クロウ(ジム・ブラドック)、レニー・ゼルウィガー(メイ)、ポール・ジアマッティ()
シンデレラマン
感想
良き父親で夫だけど、運の無さから一家離散手前まで貧困で苦しんだ男が、家族のために見事復活するボクサーの話。力強い男の生きざまを派手な演出に頼らず、ジックリ描いていて、肉体を鍛え上げリアルな試合を感動的に描いている。自分の欲よりも家族を第一に思ってひたすらリングで戦う彼は「レイジング・ブル」や「ロッキー」よりも地味だが遥かに格好良い。

神童
★★★☆☆  テレビ放送
内容
さそうあきらの漫画「神童」を映画化。ずばぬけたピアノの才能を持ち、幼い頃から「神童」と呼ばれて育ったピアノの天才少女と、音大を目指して浪人生活を送っている青年との交流を描いたさわやかな青春ドラマ。本編では、国際舞台で活躍するクラシック音楽界の新鋭たちが一流の演奏を披露しているほか、幼少時からピアノを習っていたという成海璃子の見事な鍵盤さばきも必見。(from:NHKBS)ピアノの才能に恵まれ“神童”と呼ばれながらも、自らの才能をもてあまし、ピアノが好きなのかどうか分からなくなっていた13歳のうた(成海璃子)。娘の才能の為に全てを捧げる母親の重圧や、父の不在が胸にのしかかる中、ある日落ちこぼれの音大受験生ワオ(松山ケンイチ)と出会う。ふたりで“音”を共有する体験を通して音楽の真の喜び、人との繋がりの温かさに目覚め、やがては音楽そのものである自分自身を受け入れていく。(from:BSジャパン)
ドラマ/音楽(カラー)
2007年/日本
監督 萩生田宏治
音楽 ハトリ・ミホ、ベートーヴェン「熱情」、メンデルスゾーン「春の歌」、ショパン「練習曲第4番」「練習曲第23番」、シューベルト「即興曲D.935-2」、モーツァルト「歌曲:春へのあこがれ」「ピアノ・ソナタ第8番第2楽章」「ピアノ協奏曲第20番全楽章」
出演
成海璃子、松山ケンイチ、手塚理美、甲本雅裕、西島秀俊、貫地谷しほり、串田和美、吉田日出子、柄本明
神童
感想
さそうあきらの原作漫画は未読だが、同じクラシック音楽に没頭する若者を描いた漫画「のだめカンタービレ」とイメージが重なる。でもあちらがコメディなのに対してこちらはちょっとシリアス。しかし、社会適応性の低いかなり変な女の子が主役なのは同じ。不思議少女のヒロインを成海璃子が透明感あるキャラで演じていて魅力がある。少々ボーっとした青年を演じた松山ケンイチもいい味を出している。親子の愛憎や、友達との友情など、淡白だけど人間ドラマは人情味があってなかなか良い。しかし音楽の楽しさがより伝わるかというとテレビドラマの「のだめカンタービレ」の方が楽しさが伝わってくる。昔の音楽を扱った漫画やドラマはスポ根風で、音楽の楽しさよりも苦しみを描くのが中心だったが、それよりはまだ肩の力が抜けてゆるりとした感じは悪くない。

シンプル・プラン  A SIMPLE PLAN
★★★☆☆  テレビ放送
内容
雪に閉ざされた田舎町で暮す、ごく普通の人々。彼らが企てたシンプル・プランが全ての運命を狂わせる!アメリカの雪深い田舎町。飼料店に勤めるハンクは、妊娠中の美しい妻サラと、質素だが幸せな生活を送っている。そんな中、大晦日の日、ハンクは兄のジェイコブと友人のルーと共に行った父親の墓参りの帰り、ふとしたことから森の中で墜落した小型機を発見。好奇心に駆られた3人は、中を覗いてみることに…。機内には、パイロットの死体と大きな黒いバッグが放置されており、何気なくそのバッグを開けてみたところ、なんと中には大量の紙幣が。思いも寄らぬ出来事に驚きを隠せない3人。その時、その金を勝手に“黒い金”と決め付けたルーが、くすねようと提案し、ジェイコブも賛同する。失業中の彼らには願ってもないハプニングだったのだ。一方ハンクは、彼らには賛同出来ず、考え直すよう説得をする。しかし、目の前に詰まれた大金、これから生まれる赤ん坊、そして飼料店の薄給のことを思うと、やっぱり彼も金が欲しかった。ハンクは結局、飛行機が発見され、誰もこの金を捜しているものがいないと分かったら、3人で金を山分けし、町を出ようと計画する。紙幣は合計で440万ドル。責任をもって預かることにしたハンクは、自宅でその金を妻のサラに見せた。するとサラは、盗んだことを偽装するため、兄とルーには内緒で金の一部50万ドルを戻すことを提案。ハンクは彼女に言われた通り、「動かしたパイロットを元に戻す」とウソを付いて兄を誘い、金の一部を戻すため、森に向かう。ところが、車で見張り役をしていたジェイコブが、弟を待っている間、偶然通りかかって森に入ろうとした老人ドワイトを衝動的に殴り殺してしまう。こうして、単純だった彼らの計画は、次第に思わぬ方向へと転がっていく…。
ドラマ/サスペンス(カラー)
1998年/アメリカ
監督 サム・ライミ
音楽 ダニー・エルフマン
出演
ビル・パクストン(ハンク)、ブリジット・フォンダ(妻サラ)、ビリー・ボブ・ソーントン(ジェイコブ)、ブレント・ブリスコー、ゲイリー・コール、チェルシー・ロス、ジャック・ウォルシュ、ベッキー・アン・ベイカー
シンプル・プラン
感想
田舎で質素に生きる人々が、大金を手にしたことで平凡な幸せを見失ってゆく悲劇を描いたドラマ。どんどん転落していく主人公たちに、見ていて気分がどんどん落ち込む。でも展開は意外性があって面白く、最後まで彼らの運命が分からない。夫に入れ知恵をして夫を助けるどころか深みにはめてしまう才女の妻にブリジット・フォンダが魅力的に演じていて良い。また、うだつの上がらない、ちょっと間抜けだが善良な主人公の兄を演じたビリー・ボブ・ソーントンもいい味を出している。救われない展開だが、ラストは意外とハッピーで救われるかな?

新・夫婦善哉
★★★★☆  テレビ放送
内容
豊田四郎の代表作ともなった「夫婦善哉」の、8年ぶりに製作された後日談。名コンビとうたわれた森繁久彌と淡島千景が、中年にさしかかった道楽者の夫と、しっかり者の妻を好演。小料理屋をまかされている蝶子は、相変わらずの道楽者・柳吉を養いながら、いつか果物屋を持ちたいと思っている。一方、養蜂を夢見る柳吉は、そろそろ浮気の病が頭を持ち上げ、お文という女と東京で暮らし始めるが…。(from:NHKBS)
ドラマ(白黒)
1963年/日本/東宝
監督 豊田四郎
音楽 團伊玖磨
出演
森繁久彌、淡島千景、淡路恵子、浪花千栄子
新・夫婦善哉
感想
蝶子が日陰の身を嘆いてばかりの前作よりも、小料理屋を始めて夫の浮気にも余裕をみせ、軽快で明るいのが良い。柳吉の新たな女を演じる淡路恵子は、感情よりも金を優先するチャッカリで摺れっからしな東京女を好演。和服で細かい気遣いを忘れない古典的日本女性の様な蝶子と、現代的なこの東京女が対照的で面白い。藤田まことが柳吉の娘の婿役で登場。娘の父親と名乗れない柳吉がその柳吉に「どうぞ宜しく」と娘の事を頼むが、医者である婿は患者が医者に頼んでいるとしか思っていないところが可笑しくて悲しい。

人狼 JIN−ROH 
★★★☆☆ テレビ放送
内容
敗戦から十数年。占領軍統治下の混迷からようやく抜け出し、国際社会への復帰を目指す日本。首都・東京の強引な経済政策は失業者と凶悪犯罪を急増させた。治安維持とりわけ反政府勢力に対抗する為に結成された “首都警”の隊員・伏一貴は、人としての感情を捨て闘争本能のままに生きていた。ところが、ある日潜伏していた地下組織の遺跡で遭遇した衝撃的な事件がきっかけで、彼の内面に変化の兆しが芽生え始め、そして一人の女性・雨宮圭との出会いから、思わぬ方向へと導かれてゆく…。鬼才・押井守を中心に「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」の制作スタッフが取り組んだProductionI.Gの意欲作。第54回毎日映画コンクールアニメーション賞受賞。ゆうばり国際ファンタスティック映画2000 南俊子賞受賞。ファンタスポルト1999 最優秀アニメーション賞・審査員特別大賞受賞。(from:NHKBS)
アニメ/SF/アクション/ロマンス(カラー)
1999年/日本
監督 沖浦啓之
音楽 溝口肇
出演
声:藤木義勝、武藤寿美、木下浩之
人狼JIN−ROH

感想
昭和30年代の日本と架空の共産国が合わさったような暗く軍隊色の強い世界を押井守らしい緻密な絵でリアルに展開している。特に夜の繁華街のシーンや都電に乗っているシーンは素晴しい。話は「セクト」という反政府過激派組織の運動に参加する女性を「赤頭巾ちゃん」に、それを取り締る「首都警」の隊員の男を「狼」に見立てた「童話・赤頭巾」で、赤頭巾と狼のロマンス。赤頭巾ちゃん=少女ということでヒロインは妙に幼い声で、男は狼なので野太く低い声で演出しているが、ヒロインの声が好きになれない。狼は=犬とも取れ、主人公は愛と国家の任務との板挟みに合うが結局「国家の犬」としてしか生きられない結末を迎える。そして女も結局は「セクト」の犬でしかない。車や建物は統べてアンティークで古いのに、主人公たち隊員だけが、弾丸を弾き返すプロテクトギアに赤外線スコープのゴーグルなどハイテクな装備で他との進歩レベルが違うのも疑問が残る所。「赤い眼鏡」「ケルベロス 地獄の番犬」に続くケルベロスサーガ3作目らしいがどれも未見。これらを観たらまた印象は変わるかも。「母さん、なんて大きな爪なの。母さん、なんて大きな歯をしているの」のセリフが印象的。