キー・ラーゴ KEY LARGO
★★★☆☆ テレビ放送
内容
ジョン・ヒューストン監督が戯曲を映画化したハードボイルド・アクション。第二次大戦の復員兵(ハンフリー・ボガート)は、亡き戦友の妻ノーラ(ローレン・バコール)と父・テンプル老人を見舞うため、フロリダの突端に位置する島“キー・ラーゴ”に向かう。彼女と義父が営むホテルに着いた彼は、そこに潜伏していたギャングたちと遭遇する…。アルコール依存症の情婦を演じたクレア・トレバーがアカデミー助演女優賞を受賞した。(from:NHKBS)
サスペンス/ドラマ(白黒)
1948年/アメリカ
監督 ジョン・ヒューストン
音楽 マックス・スタイナー
出演
ハンフリー・ボガート(フランク・マクラウド)、ライオネル・バリモア(テンプル老人)、ローレン・バコール(ノーラ)、クレア・トレヴァー(ゲイ)、エドワード・G・ロビンスン(ギャングの頭目ジョニイ・ロコ)
キー・ラーゴ

感想
はじめは戦争の影響で無気力だったフランクが、やがて立ち上がり一味を追い詰めていく…という話。そのフランクが一味に協力するふりをしつつ、人質のノーラやテンプル老人の信頼を裏切らないようにするところがハラハラさせられる。ボギーの存在あっての作品には間違いないが、何と言ってもローレン・バコールがまだ24歳とは思えない色気漂う大人の女っぷりがとても美しく、あの上目遣いの視線にハッとさせられる。また、アルコール依存症の歌手ゲイを演じたクレア・トレバーが悪人ロコを愛してしまった悲しい女を熱演し、アカデミー助演女優賞を受賞。彼女は「駅馬車」でも不幸な女ダラスを印象的に演じている。ロコを演じるエドワード・G・ロビンスンは「逆転」や「シンシナティ・キッド」では悪役、「暴行」でも印象的な詐欺師を演じている。鼻の下のくぼみを「天使の指の跡」という台詞が美しくて印象的。

記憶の中の僕たちへ  TRY TO REMEMBER
☆☆☆☆☆  テレビ放送
内容
ソウルの若手カメラマンウンギョはリストラにあい、先輩の紹介で安東にある市民センターの写真講師として働くことに。下宿先のオーナーの元を訪ねたウンギョはそこでオーナーの娘のインウと出会い驚く。インウはよく見る夢に出てくる女性にそっくりだったのだ…。市民センターの職員でもあるインウと交流を深めていくウンギョ。一方、インウの心も落ち着かない。大学時代に憧れていた先輩こそウンギョだったのだ。心臓病で大学を中退しなければもっと仲良くなれていたかも…。と、ずっと再会を願っていたインウ。しかしそんなある日、インウの心臓病が再発したことが分かり…。(from:BS日テレ)
ロマンス/ドラマ(カラー)
2010年/韓国
監督 イム・ジンピョン
音楽 キム・ギュマン
出演
パク・チェジョン、ユン・ソイ、チョン・マンシク、マ・ドンソク、イ・ジェグ、ムン・ヒギョン
記憶の中の僕たちへ
感想
「チョン・ヤギョン」「君は僕の運命」のパク・チェジョン、「ガラスの城」「夢のオークションハウス 」のユン・ソイの、どちらも韓ドラで活躍の二人が主人公のロマンス。二人の運命が李王朝時代にまでさかのぼり、しかもヒロインは病気、交通事故と、いかにも韓ドラらしい展開。風景もさほど美しいとも思えないし、他の出演者もぱっとしないから出来はテレビドラマ程度という感じ。韓ドラ好きでもかなり退屈だった。

機関車先生 THE MARK OF ZORRO
★★★☆☆ テレビ放送
内容
伊集院静著作「機関車先生」のアニメーション映画。舞台は昭和30年代の瀬戸内海の小島。北海道から赴任してきた口をきくことができない臨時教師「きかんしゃ先生」と、島の人々とのひと夏のふれあいを描く。(from:NHKBS)
アニメ/文芸(カラー)
1997年/日本
監督 楠葉宏三
音楽 若草恵、主題歌:井上陽水「太陽の町」
出演
声:安達祐実、坂本千夏、下条正巳、伊集院静、菅井きん、室井滋
機関車先生

感想
葉名島という小さな瀬戸内の島の7人しか生徒がいない小学校に赴任してきた口が聞けない先生。生徒達に早速「口をきかん先生」から「機関車」とあだ名を付けられる。先生は村の大きな木を守った「イブンの物語」を聞かせる。漁師の父を水難で失った修平、原爆で父を失った洋子、またドイツ人のハーフのヤコブなど、偏見や島の人々との交流を暖かく描いたアニメ。絵は無骨で可愛げがないが、片親や両親を亡くしても健気に明るく生きる子供達と、偏見に負けない先生やその人柄に惚れる人々の交流が暖かく描かれていて心に残る。

機関車先生(2004)  
★★★☆☆  テレビ放送
内容
昭和30年代。瀬戸内海に浮かぶ小島、菜名島。そこで学ぶ全校生徒7人の小学校に、ある1人の青年が臨時教師としてやって来た。春風の到来と共に現れた先生は、大きな体に優しい眼差しをうかべているがなぜか一度も口をきかない。“ぼくは話をすることができません。でもみなさんといっしょにしっかり勉強します。”先生が黒板に書いた言葉に子供たちは目を丸くする。しかし、すぐに“機関車先生”とあだ名をつけ大はしゃぎする。こうして、口をきけない“機関車先生”と7人の子供たちの交流が陽気に幕を開ける。原作は伊集院静「機関車先生」。
ドラマ(カラー)
2004年/日本
監督 廣木隆一
音楽 国吉良一、主題歌:林明日香『SANCTUARY〜夢の島へ〜』
出演
坂口憲二、倍賞美津子、大塚寧々、伊武雅刀、堺正章
機関車先生
感想
瀬戸内海の小島を舞台にした教師と生徒の交流を描いた作品というと「二十四の瞳」が有名だが、こちらは戦後ということで戦争色は薄い。アニメ版はファンタジー要素が強かったが、こちらは俳優人たちの味のある演技が光る。特に校長先生を演じた堺正章ののほほんとしたキャラ、倍賞美津子のばあさんと言うにはまだまだいい姉御っぷりの島の女医・阿部よね、寂しげでちょっと陰のある居酒屋のよし江の大塚寧々などが良い。子供たちも自然で上手く、主人公の機関車先生を演じた坂口憲二もイメージにぴったり。アニメ版とは違った面白さがある。

きかんしゃトーマス 伝説の英雄(ヒロ)  HERO OF THE RAILS
★★★☆☆  テレビ放送
内容
青いボディのタンク機関車“トーマス”と仲間たちの活躍を描くイギリスの子ども向け人気長寿番組「きかんしゃトーマス」の映画版。シリーズ初のフルCG作品。夏のソゾー島。スペンサーと競争していて見知らぬ支線に入り込んでしまったトーマスは、そこで動けなくなっている古い機関車“ヒロ”と出会う。彼ははるか昔に日本からやって来たのだった。トーマスは、仲間たちとともにヒロの再生に乗り出すが…。長編シリーズ第4作。(from:地上波)
アニメ/アドベンチャー/ファミリー(カラー)
2009年/アメリカ:イギリス:カナダ
監督 グレッグ・ティアナン
音楽 「Go! Go! Thomas」
出演
ナレーター:ジョン・カビラ、声:比嘉久美子、玄田哲章
きかんしゃトーマス 伝説の英雄(ヒロ)
感想
人気シリーズに「鉄道の英雄」の異名を持つ日本の蒸気機関車(モデルは国鉄D51形蒸気機関車)が登場。意地悪な機関車スペンサーの妨害をトーマスとその仲間たちが切り抜ける…という展開。何といってもイギリス舞台のアニメに日本製が登場するというのが嬉しい。しかもまるで老侍のような渋くて重厚なキャラで格好良い。スクラップ寸前の彼がトーマスの機転で救われるのだが、彼らを妨害する悪役のスペンサーが最新式を自慢しているのが、蒸気機関車の彼とは対照的なのがいい。新しいものが必ずしも優れているとは言えないのだね。

帰郷(1978)  COMING HOME
★★★☆☆  テレビ放送
内容
夫を戦場に送り出した妻と、戦場から帰還した負傷兵とのラブ・ストーリーを軸に、反戦への強いメッセージが込められた感動作。海兵隊員の夫をベトナム最前線に送り出したサリーは、基地の付属病院でボランティアとして働き始める。そこに収容されていた負傷兵ルークは、戦争によって心身ともに深く傷ついていた…。アカデミー主演男優賞(ジョン・ボイト)、主演女優賞(ジェーン・フォンダ)、脚本賞を受賞。(from:NHKBS)
ドラマ(カラー)
1978年/アメリカ
監督 ハル・アシュビー
挿入曲 ザ・ローリング・ストーンズ「Sympathy for the Devil」「Out of Time」、ザ・ビートルズ「Hey Jude」、ボブ・ディラン「Just Like A Woman」、アレサ・フランクリン「Save Me」、リッチー・ヘヴンス「Follow」、ジミ・ヘンドリックス「Manic Depression」、ジェファーソン・エアプレイン「White Rabbit」、サイモン&ガーファンクル「Bookends」、ステッペンウルフ「rn To Be Wild」
出演
ジェーン・フォンダ、ジョン・ボイト、ブルース・ダーン
帰郷
感想
車椅子の帰還兵が反戦を訴えるというとオリバー・ストーン監督の「7月4日に生まれて」が有名だけど、これはその10年も前に作られた反ベトナム戦争映画。冒頭のドキュメンタリーのような帰還兵たちの描写が衝撃的で、ジェーン・フォンダが出てくるまでドキュメントかと思えるほど。ジョン・ボイトの過剰すぎない演技もそれがかえって真に迫っていて、「7月4日に生まれて」よりもこちらの方が彼らの辛い体験を感じ取ることが出来た。監督は「シャンプー」「さらば冬のかもめ」「チャンス」のハル・アシュビー。

帰郷(2004)  
★★★☆☆  テレビ放送
内容
再婚する母親の結婚式に出席するため帰省した晴男(西島秀俊)は、昔の恋人・深雪(片岡礼子)と偶然再会する。彼女は数年前に故郷を離れたが、離婚して、小学生になる娘のチハルを連れて戻ってきていた。久々の再会に胸躍らせたのもつかの間、意味深な言葉とチハルを残し、深雪は突然姿を消してしまう。深雪を探そうと、晴男とチハルは二人で小さな旅に出る…。久しぶりに故郷に帰った男がひょんなことから昔の恋人の連れ子と2人で過ごすことになり、戸惑いながらも次第に絆を深めていく姿を描いたハートウォーミングストーリー。(from:BSジャパン)
ドラマ(カラー)
2004年/日本
監督 萩生田宏治
音楽 今野登茂子
出演
西島秀俊、片岡礼子、守山玲愛、光石研、相築あきこ、ガダルカナル・タカ、伊藤淳史、諏訪敦彦、高橋長英、吉行和子
帰郷
感想
さよならみどりちゃん」や「Dolls ドールズ」の西島秀俊が主演で、都会生活に疲れた中年男を地味に演じていてなかなかいい。わずか二日の帰郷で、父親の自覚と責任を負う羽目になった男の戸惑いをちょっとユーモラスに描いた作品。彼と一緒に過ごすことになる少女チハルを演じた守山玲愛ちゃんが可愛い。南房総の寂れた何も無い町を舞台に地味な演出で展開されるのに、少女と男の関係が最後まで気になって、最後まで目が離せない。ラストのオチににもちょっとクスリ。

木靴の樹  L'ALBERO DEGLI ZOCCOLI
★★★★★  テレビ放送
内容
北部イタリア・ベルガモ近郊の農村の貧しい農家に生まれた少年。父は学校に通う彼に木靴を拵えてやるため、領主に伐採を禁じられていた街路樹を伐り倒してしまい、以来、一家は災難に見舞われる…。「偽りの晩餐」「聖なる酔っぱらいの伝説」のE・オルミの名を世界的に広めた傑作。舞台は19世紀末、北イタリアの農村。小作人として働くバティスティ一家の息子ミネクは弟のために、川のほとりに並ぶポプラの木を一本切って木靴を作った。ところが、そのポプラは地主の所有物。これが原因で、一家は農場を追われてしまう。エピソードを連ねてじっくりと描かれる、貧しい農夫たちの人間模様。ネオ・リアリスモの継承者と呼ばれたオルミの、素朴ながら重厚なタッチが冴える。今にも死にそうな牛の世話をする農夫の祈りが実って、奇跡的に牛が回復するエピソードは感動的。(from:BS11)
ドラマ(カラー)
1978年/イタリア
監督 エルマンノ・オルミ
音楽 バッハ「カンタータ第156番、第140番BWV.645」「4声コラールBWV.388、BWV.371、BWV.305、BWV.368」「コラールBWV.599」「シェメッリ歌曲集よりBWV.478」「カンタータ第147番BWV.147」「小フーガ・ト短調」「ゴルトベルク変奏曲よりアリア」
出演
ルイジ・オルナーギ、オマール・ブリニョッリ、ルチア・ペツォーリ、フランコ・ピレンガ、ロレンツォ・ペドローニ
木靴の樹
感想
1978年、イタリア・ベルガモの村の農民一家をドキュメントタッチで描いた作品。トマトの収穫を増やす工夫を他の村人に知られないようこっそりするアンセルモじいさん、村の若者マッダレーナ(レオナルド・ダ・ヴィンチの「白テンを抱く女」に似た美人)とステファノの恋。寡婦で洗濯女のルンクは貧しさのため子供を手放すことまで考えたところに唯一の財産の牛が病気になる。しかしルンクの祈りで奇跡が起こり…。陽気なイタリア人のイメージからはほど遠い、貧しさで押し潰されるのを必死で堪える人々の、祈りにも似た、質素で慎ましい営みが描かれる。ドラマチックな展開もなく地味なのに、荘厳なバッハの曲と相まって、ミレーの名画「落穂拾い」のような、農民や労働者を賛歌する描き方に静かな感動を覚えた。馬の蹄に金貨を隠して無くしてしまい、ショックで寝込むシーンは笑えた。しかし、無情にも地主に追い出されたバチスティ一家のその後が気になる。

喜劇 女売り出します  
★★★☆☆  テレビ放送
内容
「女」シリーズの第3作。ひょんなことから新宿芸能社で働くことになった、スリ常習者でストリップ嬢の浮子。ある日、彼女は出来心で若い女の財布を掏る。ところが、財布と一緒にあった手紙を読み、女の田舎の母親が仕送りを待っていることを知った浮子は心を痛め…。(from:衛星劇場)
コメディ(カラー)
1972年/日本/松竹
監督 森崎東
音楽 山本直純
出演
森繁久彌、市原悦子、夏純子、米倉斉加年、久里千春、財津一郎
喜劇 女売り出します
感想
「女」シリーズの森繁オヤジのストリップ小屋の人情コメディ。電車で出会ったスリ娘を引き取る事になった森繁オヤジ、冒頭から下ネタで、スリの容疑をはらそうと皆の前で全裸になるシーンなどでビックリ。女将さんに市原悦子で、口は悪いが面倒見ある人情家。米倉斉加年が田舎娘やスリ娘を気にかける案外人の良い下賤でいい味を出している。このシリーズ、不幸な女たちの溜まり場が舞台になっているのに、あっけらかんと強かに生きる女たちばかりなのがいい。監督は「時代屋の女房」「女は男のふるさとヨ」の森崎東。

喜劇 女は男のふるさとヨ  
★★★☆☆  テレビ放送
内容
ストリッパー斡旋所「新宿芸能社」を舞台に、経営者夫婦と踊り子たちのまるで親子のような交流と、持ち前のバイタリティで明るく生きる彼女たちの喜怒哀楽を描いた人情喜劇。傷つくことを厭わずに他人を支える無知ではあるが純真な女たちに普遍的な愛を投影した森崎東監督の喜劇『女』シリーズの第1作。脚本:山田洋次。(from:衛星劇場)
コメディ(カラー)
1971年/日本/松竹
監督 森崎東
音楽 山本直純
出演
森繁久彌、中村メイコ、倍賞美津子、緑魔子、伴淳三郎、河原崎長一郎
喜劇 女は男のふるさとヨ""
感想
不細工でいつも泣いている顔の娘が金がないから片目だけ二重の手術をした、には大笑い。「貧乏ってことはそれまで悪いことをしなかった証拠だ」と、ストリップ嬢たちをコミカルに暖かく見守るオヤジ役の森繁久彌がいい味をだしている。監督は「時代屋の女房」「女売り出します」の森崎東。

喜劇 女は度胸  
★★★☆☆  テレビ放送
内容
「男はつらいよ」第1作など、山田洋次監督と脚本を共作してきた森崎東の監督デビュー作。SKD(松竹歌劇団)を退団したばかりの倍賞美津子を主演に、頼りない男たちとたくましく生きる女たちを痛快に描く。働かない父、暗い顔で内職する母、ちゃらんぽらんな兄に囲まれて暮らす学に恋人ができた。だが、学が彼女の誕生日に贈ったゲーテの詩集とまったく同じ本を兄が持っていたことから、学の苦悩の日々が始まる。(from:NHKBS)
コメディ(カラー)
1969年/日本/松竹
監督 森崎東
音楽 山本直純
出演
倍賞美津子、沖山秀子、渥美清、河原崎建三、清川虹子、花沢徳衛
喜劇 女は度胸
感想
脚本は山田洋次ということでここで登場する渥美清はスケベで行動的な寅さんという感じ。飲んだくれのオヤジとフーテンの兄貴に嫌気がしている主人公は一番マトモなようでいていウジウジと意気地がない。そんな中で母親の清川虹子だけが寡黙で彼らの大騒動にも動じない。またヒロインの倍賞美津子をはじめ、女工員たちもバイタリティがあって登場する男たちを圧倒している。女衒をやっているオヤジも有島一郎が演じていて気弱で頼りないから笑える。渥美清の台詞が寅さん並に達者で「テーのクソまみれ」などゲーテの詩集ネタで大笑いだった。また高度成長期時代の働き蜂たちを象徴した挿入歌「くそくらえ節」がいい。監督は「時代屋の女房」の森崎東。

喜劇 猪突猛進せよ!!  
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
CMディレクターの兄と、かつらのセールスマンの弟が巻き起こす恋の争奪戦を描いたコメディ。ウーマンリブやそれに抗した男権の復活など70年代初頭の社会世相を背景に、ズッコケ3枚目の兄と少々トボケた2枚目の弟が、CMモデルとの結婚を巡っててんやわんやの騒動を繰り広げる。(from:衛星劇場)
コメディ(カラー)
1971年/日本/松竹
監督 前田陽一
音楽 山本直純
出演
石坂浩二、藤村俊二、ミヤコ蝶々、伴淳三郎、倍賞美津子、財津一郎、安倍律子
喜劇 猪突猛進せよ!!
感想
真面目でウブな兄の藤村俊二と、遊び人な弟の石坂浩二の性格が正反対の兄弟が、喫茶店でバイトをする美人でグラマーな倍賞美津子を取り合う…これに兄の上司の財津一郎がちょっかいを出してきたりというコメディ。くだらないCM制作シーンが時代を感じてとほほだが、ミヤコ蝶々と伴淳三郎の「愛染かつら」コントは笑えた。

喜劇 にっぽんのお婆あちゃん  
★★★☆☆  テレビ放送
内容
「青い山脈」「また逢う日まで」など多くの名作を遺した今井正監督が、高齢化社会の問題をユーモラスかつ鋭く描いた異色喜劇。老人ホームを抜け出したくみと、息子夫婦との折り合いが悪く家出してきたサト。浅草でたまたま知り合った二人はすっかり意気投合、行くあてもなく夜になるまで歩き回るが…。日本映画界を代表する名女優たちが総出演するほか、若かりし日の渥美清や十朱幸代ら豪華キャストが脇を固めている。(from:NHKBS)
コメディ/ドラマ(カラー)
1962年/日本
監督 今井正
音楽 渡辺宙明
出演
ミヤコ蝶々、北林谷栄、飯田蝶子、浦辺粂子、原泉、東山千栄子
喜劇 にっぽんのお婆あちゃん
感想
当時まだ41歳のミヤコ蝶々や50歳の北林谷栄が60〜70歳の老人に扮して、老人を主人公にした彼らの悲哀を描いたドラマ。タイトルに「喜劇」とあるけど、彼らの悲惨な境遇に全然笑えない内容で監督のブラックユーモアに思える。キャスティングがなかなか豪華で、斎藤達雄や伴淳三郎などの老人たちもそうそうたるメンバーだが、渥美清や木村功、田村高広、まだ初々しい十朱幸代などが若手で登場している。老人ホームがちょっと不気味な宗教団体のように描かれてたり、集合団地の狭い環境で子供や嫁たちに疎まれたり…。あげくに学生らしき若者たちから「老人はきたない」とか言われ…老人社会になりつつある現在を見越して描いているようでぞっとする。監督は「にごりえ」「仇討」「青い山脈」「続 青い山脈」の今井正。

奇傑ゾロ THE MARK OF ZORRO
★★★★★ テレビ放送
内容
ダグラスが小心者のお坊ちゃんと勇敢で自信家のゾロを演じる
アクション/コメディ
1920年/アメリカ
監督 フレッド・ニブロ
音楽 (サイレント)
出演
ダグラス・フェアバンクス

感想
1920年制作の無声映画だが、特別にNHKBSで弁士付で放送される。普段は小心者のお坊ちゃんドン・ディエゴ・ベガが、実は義賊ゾロで、圧政に苦しむ民衆の敵、総督とゴンザレス軍将をやっつける…という有名な話。ダグラス・フェアバンクスが小心者のお坊ちゃんと勇敢で自信家のゾロを見事に演じ分けている。弁士の口調も端切れのよいテンポで映画を盛上げ、素晴らしい!ナマの弁士付き映画は昔、浅草で一度観たきり。もっと弁士による無声映画の上映を増やして欲しい。

紀元前1万年  10,000 B.C.
★★★☆☆  テレビ放送
内容
人類とマンモスとが共存する紀元前1万年の世界。狩猟部族のデレーは若きリーダーへと成長し、幼い頃から想いを寄せていた美しいエバレットもついに射止める。そんなある時、彼の村が正体不明の一味による急襲に遭い、多くの村人に加えてエバレットまでもさらわれてしまう。そこでデレーは彼女たちを救うため、仲間と共に一味の跡を追うことに。そして彼らは、獰猛な野獣との死闘など過酷な道程を経て、ある広大な文明の地へ辿り着く。そこは巨大なピラミッドがそびえ立ち、何万もの人々が奴隷として休むことなく働き、“大神(おおかみ)”と呼ばれる絶大な権力者によって完全に支配されていた…。先史時代の世界を舞台に、囚われの身となった愛する女性を救うべく壮大な冒険を繰り広げる若者の姿を描いたスペクタクル・アドベンチャー。(from:地上波)
アドベンチャー(カラー)
2008年/アメリカ:ニュージーランド
監督 ローランド・エメリッヒ
音楽 ハラルド・クローサー、トマス・ワンダー
出演
スティーヴン・ストレイト(デレー)、カミーラ・ベル(エバレット)、クリフ・カーティス(ティクティク)、ジョエル・ヴァーゲル、アフィフ・ベン・バドラ
紀元前1万年
感想
マンモスと人間が共存する時代、氷河期の頃の話かと思ったら、後半から砂漠地帯にピラミッドが出現、今と変わらないアフリカ部族風の人々と協力して、馬に乗った侵略者からピラミッド建設の奴隷に駆り出された故郷の人々を救う…という話で、歴史はかなりごちゃごちゃ、見ていて混乱した。まず、ピラミッドがもしあったとしても古い様式の台形であるはずなのに、エジプト王朝後半から出現するとんがり三角型。支配者たちはエジプト民族というよりもインカ帝国に近いような?途中からこれは完全なでたらめフィクション、古代風戦争スペクタクルと頭を切り替えて見た。希望としては、こんな歴史の知識を混乱させるような内容よりも、歴史的考察をちゃんとした氷河期の人々のリアルなドラマが見たかった。監督は「インデペンデンス・デイ」「デイ・アフター・トゥモロー」のローランド・エメリッヒ。

危険な関係 DANGEROUS LIAISONS
★★★☆☆ レンタルDVD
内容
18世紀のフランス社交界に君臨するメルトイユ侯爵婦人グレン・クローズ(グレン・クローズ)は、恋人バスティード伯爵(キアヌ・リーヴス)が結婚するらしいという噂を耳にし、かつての愛人で、社交界きっての女たらし・バルモン子爵(ジョン・マルコヴィッチ)を使って、バスティード伯爵の結婚相手のボランジュ夫人の娘・セシル(ユマ・サーマン)の純潔を踏みにじって復讐しようとするが…。
ロマンス/ドラマ/歴史劇
1988年/アメリカ
監督 スティーヴン・フリアーズ
音楽 ジョージ・フェントン
出演
グレン・クローズ、ジョン・マルコヴィッチ、ミシェル・ファイファー、ユマ・サーマン、キアヌ・リーヴス、スウージー・カーツ、ミルドレッド・ナトウィック、ピーター・キャパルディ、フランソワ・モンタギュ
危険な関係

感想
豪華なキャスティングで大好きなコスティーム物で衣裳やセットも豪華。ジョン・マルコヴィッチがドンファン並の女たらしなキャラで、グレン・クローズはポンパドール夫人のような男を手玉に取る女。これに加えてマルコヴィッチの毒牙にかかる美女達にミシェル・ファイファーとユマ・サーマン!マルコヴィッチ羨ましいぞ!グレン・クローズもピチピチに若いキアヌを愛人に…とまるでマルコヴィッチとグレン・クローズの為に作られたような作品。ラスト、果たしてどっちに勝敗が上がるのか…。文芸ものほどの趣と感動はなかったけど、キャスティングとそのキャラだけで十分楽しめた。原作は未読だが、同じ原作を映画化した作品に「スキャンダル」「クルーエル・インテンションズ」などがあるが、こちらの方が原作に忠実らしい。

危険な年 THE YEAR OF LIVING DANGEROUSLY
★★★☆☆ テレビ放送
内容
1965年、取材のためスカルノ政権下のインドネシア・ジャカルタにやって来たオーストラリアのTV特派員、ガイ・ハミルトン(メル・ギブソン)は、白人とインドネシア人のハーフであるカメラマンのビリー・クワン(リンダ・ハント)と知り合い、彼のおかげで反政府・共産党のリーダーとの独占インタビューに成功した。また、イギリスの大使館秘書ジル・ブライアント(シガニー・ウィーバー)とも知り合い、二人は激しい恋に落ちる。しかし悪化する暴動の中、反政府組織に接触したガイにも危険が迫っていた…。“男性”カメラマンを演じたリンダ・ハントがアカデミー助演“女優賞”を受賞。
ドラマ/ロマンス(カラー)
1982年/オーストラリア
監督 ピーター・ウィアー
音楽 モーリス・ジャール
出演
メル・ギブソン、シガニー・ウィーバー、リンダ・ハント
危険な年

感想
政権の内部抗争と、スカルノ政権を批判する社会派ドラマのような内容とメル・ギブソンとシガニー・ウィーバーの熱帯異国でのロマンスの話が半々。主人公ガイ・ハミルトンがロマンスにも記者としての仕事にもイマイチ没頭してない中途半端な感じは、作品もロマンスと社会派どっちつかずの感じと同じ。しかしビリーが主導権を握るシーンやストーリーはスカルノ政権下に苦しむ民衆たちの実状がヒシヒシと伝わってとてもイイ。スター二人のロマンスは不用。スカルノ大統領といえば思い出すのが日本人で第3夫人になったデヴィ夫人。物語はその政権がクーデターで倒れるところで終わる。西洋人がアジアに抱く優越感と、仲が良くなっても決して理解し合えない部分をヒシヒシと感じさせられる作品。

キサラギ
★★★★☆  テレビ放送
内容
家元の呼びかけで、都内某所の一つの部屋にファンサイトで知り合った5人の男が集まった。愛するミキちゃんの追悼会として、思い出話に花を咲かせ、盛り上がるはずが、「彼女は自殺じゃない、殺されたんだ」という一言から事態は急変してしまう。もしかして犯人がこの中に!?次々と明かされる意外な事実。果たして如月ミキの死の真相は!?たった一つの部屋の中で生まれる謎は、誰も知らなかった思わぬ結末へと向かっていく…。(from:BSジャパン)
サスペンス/ミステリー/コメディ(カラー)
2007年/日本
監督 佐藤祐市
音楽 佐藤直紀、主題歌:ライムライト
出演
小栗旬(家元)、ユースケ・サンタマリア(オダ・ユージ)、小出恵介(スネーク)、塚地武雅(ドランクドラゴン)(安男)、香川照之(いちご娘)、酒井香奈子(如月ミキ)、宍戸錠
キサラギ
感想
最初はアイドル・オタクのお馬鹿なコメディかと思いきや、アイドルの謎の死の真相を突き止めようとするミステリーに。低予算の密室劇でも脚本が良いと面白い作品になることを証明していて、お馬鹿で笑えてちょっぴり泣ける「十二人の怒れる男」という感じ。キャスティングも上手くて、ユースケサンタマリアのハンドルネーム(NH)が「踊る大捜査線」織田裕二だったり、「名探偵コナン」のドラマを演じていた小栗旬が推理するなど、複線も多数張った趣向で凝っている。また、香川照之のストーカー風の不気味キャラNH苺娘には大笑い。ラストの皆でするダンスがなかなか良いと思ったら、振り付けはラッキー池田だった。

木更津キャッツアイ 日本シリーズ 
★★☆☆☆ テレビ放送
内容
21歳の若さにして余命半年と宣告された田渕公平こと、ぶっさん(岡田准一)は、相変わらず死が近いことを感じさせない元気さで野球とビールに明け暮れ、いつもの木更津キャッツアイの仲間5人でつるんでいた。そんなある日、地元・木更津での大規模なロックフェスティバルが開催されることになり、前座としてキャッツが指名されることに。練習に励む5人だったが、やがて思いもよらない事件に巻き込まれて…。(from:BS-i)脚本は「ゼブラーマン」「ピンポン」 の宮藤官九郎。
コメディ/ドラマ/青春(カラー)
2003年/日本/松竹
監督 金子文紀
音楽 仲西匡
出演
岡田准一、櫻井翔、岡田義徳、佐藤隆太、塚本高史、酒井若菜、阿部サダヲ、ユンソナ
木更津キャッツアイ 日本シリーズ

感想
哀川翔が本人で出てたり、その哀川翔を「ヤクザ」と言って慕うユンソナのユッケ、薬師丸ひろ子演じる美礼先生と内村光良が演じるジョージとのロマンス、氣志團の「Fujiみ・ロックフィスティバル」など支離滅裂な展開と豪華(?)キャスト。特に古田新太が演じるオジーのキャラと、ウっちゃんの気合い入り過ぎの房総版阿波踊り「やっさいもっさい踊り」には爆笑。うっちー(岡田義徳)が木更津港のシンボル中の島大橋でダイブしたり、ユッケが勤める韓国キャバレーの名前が「イッチニのサンチュ」だったり、万年少女キャラの森下愛子の名前はローズ!相変わらず冴える宮藤官九郎の脚本で大爆笑。怪獣ゴミンゴや南の小島(ロケ地:沖縄宮古島)での野球シーンには無駄なCGを使ったりとチープなものを寄せ集めした豪華テンコ盛り。しかし、テレビドラマで十分な内容でわざわざ映画館に足を運ぶほどのものではないなぁ。

木更津キャッツアイ ワールドシリーズ
★★★☆☆  テレビ放送
内容
ぶっさんこと公平が死んで3年。それは、キャッツの面々も、それぞれの道を歩き始めていたある日のことだった。ひとり木更津に残り、市役所に就職していがバンビが、謎の声を耳にする。ソレを作れば彼はやってくるだろう。と、なぜか英語“if you build it, he will come”で聞こえてきたそのメッセージを、バンビはぶっさんからのものだと解釈。アニとマスター、それにうっちーを木更津に呼び戻そうとするのだが。声の示すit(それ)って一体?/宮藤官九郎脚本の人気TVドラマの映画化第2弾。前作「日本シリーズ」で描かれたぶっさんの死から3年、4人のキャッツたちは「それを作れば、彼はやってくる」というケビン・コスナー主演のある映画と同じ声に導かれて、チームを再結成する…。
コメディ/ドラマ/青春(カラー)
2006年/日本/松竹
監督 金子文紀
音楽 仲西匡
出演
岡田准一(田渕公平=ぶっさん)、櫻井翔(中込フトシ=バンビ)、酒井若菜(モー子)、岡田義徳(うっちー)、佐藤隆太(マスター)、塚本高史(アニ)、阿部サダヲ(猫田)、山口智充(山口)、ユンソナ(ユッケ)、栗山千明(杉本文子)、古田新太(オジー)、森下愛子(ローズ)、小日向文世(田渕公助)、薬師丸ひろ子(美礼先生)
木更津キャッツアイ ワールドシリーズ
感想
前作「木更津キャッツアイ 日本シリーズ」を韓流ドラマにしちゃったオープニングから大笑い。ケビン・コスナーの「フィールド・オブ・ドリームス」を「木更津」版コメディにしたり、ゾンビなアメリカチームを登場させたり、薬師丸ひろ子の市長選、栗山千明率いる女自衛隊チームなど、予想がつかないめちゃくちゃな展開と登場人物たちは前回を上回る面白さ。お馴染みのキャラたちも相変わらずで面白いが、特にビールを飲んで体から酒を吹き出す無敵のオジーには大笑い。でも「死」と「大人になって失うもの」というテーマもシンミリと考えさせられる。音楽のセンスもグッド。

奇術師フーディーニ〜妖しき幻想〜  DEATH DEFYING ACTS
★★★☆☆  テレビ放送
内容
20世紀初頭に実在した世界的な奇術師フーディーニは、最愛の母の“最期の言葉”を言い当てた者に高額賞金を与えると宣言する。これを聞きつけた、いかさま霊能者のメアリーは、娘のベンジーと共謀し、“最期の言葉”を入手しようとフーディーニに近づく。しかし、フーディーニの辣腕マネージャー、シュガーマンのガードでうまく計画が進まない。いつしか、フーディーニとの間に恋愛感情が芽生えたメアリーは、彼への気持ちと賞金の間で揺れ動く。フーディーニはメアリーが母の霊を呼ぶ公開実験の場を用意した。そして、ついに、世紀の実験が始まろうとしたその時…。(from:BS日テレ)
ドラマ/ロマンス/サスペンス(カラー)
2007年/イギリス:オーストラリア
監督 ジリアン・アームストロング
音楽 チェザリー・スカビスゼウスキー
出演
キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、ガイ・ピアース、ティモシー・スポール、シアーシャ・ローナン、ラルフ・ライアック
奇術師フーディーニ〜妖しき幻想〜
感想
監督は「オスカーとルシンダ」「シャーロット・グレイ」のジリアン・アームストロング。キャサリン・ゼタ=ジョーンズとガイ・ピアースが主演なのになぜか未公開作品。同じ時代背景のマジシャンを描いた「プレステージ」に比べるとトリックやサスペンス色が薄く、かといってロマンスも中途半端。そのため、どこに焦点を当てたいのかよく分からない状態で作品は終わってしまっている。あの神秘的な女の子も悪くなかっただけに無完全燃焼でもったいない。フーディーニをトニー・カーティスが演じた「魔術の恋」という作品があるらしいが未見。

奇人たちの晩餐会  LE DINER DE CONS
★★★★☆  テレビ放送
内容
毎週水曜日、出版社の社長ピエールと友人たちは“奇人たちを集めた晩餐会”を開いている。彼らは、お互いの連れて来た人間の変態ぶりを競い合って楽しんでいた。今夜のピエールは自信があった。「俺の見つけたヤツこそ、変態中の変態だ!」人情喜劇をやらせたらフランス随一のF・ヴェベール監督作。(from:BS日テレ)
コメディ(カラー)
1998年/フランス
監督 フランシス・ヴェベール
音楽 ウラディミール・コスマ
出演
ジャック・ヴィルレ、ティエリー・レルミット、カトリーヌ・フロ、ダニエル・プレヴォスト、フランシス・ユステール、アレクサンドラ・ヴァンダヌート
奇人たちの晩餐会
感想
監督は「メルシィ!人生」のフランシス・ヴェベール。主演のは「クリクリのいた夏」でもいい味をだしていたジャック・ヴィルレ。彼を間抜け扱いで馬鹿にするピエールを「タンゴ」ティエリー・レルミット。二人は「ピエロの赤い鼻」でも共演しているが、ここでもボケと突っ込み的な息ぴったりのコンビで大笑い。冒頭からブーメランに熱中する男など、変な者ばかりが出てきて笑える。そして監査官の男から美術品などを隠すシーンには大笑い。どこまでもドジで人の良いピニョンにはハラハラ、イライラさせられるが、最後の10分のオチには涙ホロリ。そして最後の最後でやっぱり「馬鹿ものー!」でお後もよろしい。オープニングのアニメをお洒落で、フランス版「ピンクの豹」という感じか?

キス・オブ・ザ・ドラゴン KISS OF THE DRAGON
★★★★☆ テレビ放送
内容
リュック・ベッソンが製作で参加。め中国からパリにやってきた捜査官リュウ(ジェット・リー)は地元パリ警察のリチャード警部(チェッキー・カリョ)とともに、フランスと中国間で麻薬密売を行う中国人ギャング、ソングの逮捕の為に協同捜査を行なう。しかしソングは取引き前に殺され、それを阻止しようとしたリュウが犯人にしたてられてしまう。総ては麻薬取引きを牛耳ろうと企むリチャード警部の陰謀だった。不馴れなパリを逃亡中、リュウは娼婦ジェシカ(ブリジット・フォンダ)と出逢う。彼女はリチャード警部に愛娘を人質に捕われていて、その為リチャード警部のソング殺害の時にも殺害を手伝わされていた。リュウは彼女の娘を救う変わりに自分の無実を証明するよう彼女に協力を頼む…。リュック・ベッソン製作。
アクション/サスペンス
2001年/アメリカ:フランス
監督 クリス・ナオン
音楽 クレイグ・アームストロング
出演
ジェット・リー、ブリジット・フォンダ、チェッキー・カリョ、ローレンス・アシュレイ、バート・クウォーク、マックス・ライアン、リック・ヤン
キス・オブ・ザ・ドラゴン

感想
今度のジェット・リーは、ツボにハリを刺して、人の動きを止めたり、眠らせたり…カンフーだけでなく、色んな中国の秘技を見せてくれる!ノンストップ・アクションの連続で、彼のアクションが十分堪能できてスッキリ!双児の金髪男をやっつけるシーンや、柔道着の警察集団を皆倒してしまうシーンなどなど、アクションの山場ばかり。人間ドラマのところはブリジット・フォンダが受持ち、アクションはジェット・リーと、それぞれの持ち味が十分引出された作品かも。「キス・オブ・ザ・ドラゴン」ってようは「北斗の拳」にも出てくる「お前はもう死んでいる…」って必殺ツボ押しと一緒。金髪双子との死闘は迫力!「007/ゴールデン・アイ」や「パトリオット」のチェッキー・カリョが悪役でイイ味出している。

キス★キス★バン★バン KISS KISS (BANG BANG)
★★★★☆ レンタルDVD/テレビ放送
内容
かつて組織でNo.1の殺し屋だったフィリックス(ステラン・スカルスガルド)は、弟子のジミー(ポール・ベタニー)に後を譲り、組織の掟を破って引退する。父親の入院費で金の工面に苦しむフィリックスは、子供部屋から33年間一歩も外に出さず育てられた男・ババ(クリス・ペン)の子守りを引き受ける。さっそくフィリックスは彼流のやり方でババを外に連れ出し、外の世界を教えていく。それまでまるっきる子供の精神だったババは次第に大人へと成長してゆく。またフィリックスは純粋で無邪気なババと接する事で、優しい心を芽生えさせていく。しかし掟をやぶったフィリックスは組織から命を狙われる事に…。
ドラマ/サスペンス/コメディ
2000年/イギリス
監督 スチュワート・サッグ
音楽 ジョン・ダンクワース
出演
ステラン・スカルスガルド、クリス・ペン、ポール・ベタニー、ピーター・ヴォーン、ジャクリーン・マッケンジー
キス★キス★バン★バン

感想
ジェームズ・ボンドの愛称(=ミスター・キス・キス・バン・バン)から取られたタイトル。でも007シリーズというよりもギャング映画のパロディ。ジュリアーノ・ジェンマ主演の同名映画「キス・キス…バン・バン」は未見だが、これとはまったく別物のようだ。しかし、女癖が悪く、銃をバンバン打ちまくる…というのは007と同じく、ジェンマ作品とこれも共通している。ババを演じたクリス・ペン(ショーン・ペンの弟で06年に亡くなった)の演技も光る。しかし主演はいまいちぱっとしない中年男のステラン・スカルスガルド。そのせいか作品全体が地味な印象に。彼の弟子役のポール・ベタニーがすごくかっこいいのでカバーはされているが…。音楽もお洒落、ファッションも過激にならない程度でお洒落。オープニングのアニメーションもお洒落で、サントラ欲しい!

奇跡(カール・ドライヤー)  ORDET
★★★★★  テレビ放送
内容
デンマークの牧師カイ・ムンクの戯曲を映画化。カール・ドライヤー監督が、人々の日々の暮らしを淡々と描きながら信仰の本質に迫ろうとした感動作。農場を営むボーエンは敬けんなキリスト教徒。彼の長男は実直だが信仰心が薄く、次男は神学に没頭したあげくに正気を失い、三男は宗派の壁を越えた結婚を夢見ている。長男の妻インガは、そんな家族を大きな愛情で支えているが…。ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞。(from:NHKBS)
ドラマ(白黒)
1955年/デンマーク
監督 カール・ドライヤー
音楽 ポール・シーアベック
出演
プレーベン・レアドーフ・リュエ、ヘンリク・マルベルイ、エミル・ハス・クリステンセン
奇跡
感想
精神に異常をきたして自分をキリストだと語る次男ヨハネスを、長男の娘だけが信じて、結果、長男の妻インガは生き返ることができるが、彼女が棺から目覚めるシーンがとても美しい。次々に起こる不幸から自らの信仰が揺らいでしまうボーエン家家長のモルテンの心境と、ヨハネスの狂人じみた信仰、グルンビー派のボーエン家と対立する宗派(インナーミッション派)の仕立屋ペーターの押し付けがましい信仰と、キリスト教徒の信仰の是非を問うような話。デンマークのユトランド半島の簡素な村のボーエン家のはためく洗濯物が真っ白で眩しく、ボーエン家の人々の心を象徴しているようにも思える。原題は『言葉』。
カール・テオドール・ドライエル関連:ガートルード」「怒りの日

奇蹟のイレブン 1966年W杯北朝鮮VSイタリア戦の真実  THE GAME OF THEIR LIVES
★★★☆☆  テレビ放送
内容
サッカーワールドカップ1966年イギリス大会。そこで世界のサッカーファンから"ワールドカップ史上最大の衝撃"として記憶されている伝説が生まれた。サッカー後進国アジアの小国北朝鮮が巨人イタリアを破ってベスト8に進出したのだ。その伝説の舞台であるイギリスに生まれた監督は、4年間にわたる交渉の結果、2001年10月に北朝鮮での撮影を正式に許可され、前例のないプロジェクトが動き出した。本作は当時国民的英雄となった選手や対戦相手の生存者を捜しあて、世界を熱狂させた彼らの物語と北朝鮮の真実を様々な取材を通して明らかにした感動の記録である。(from:BS11)
ドキュメンタリー/スポーツ(カラー)
2002年/イギリス
監督 ダニエル・ゴードン
出演
語り:ダニエル・ゴードン
奇蹟のイレブン
感想
南北国境の板門店守る国境警備兵のゴールキーパーの言葉が印象的。いくらシュートしても入らない呪われた試合と語る当時のイタリア選手。奇蹟と言われた1966年のW杯での北朝鮮の活躍を当時のフィルムと現在の証言を元にして描いたドキュメント。勝因は自分たちの思想が最強だかと、キム総書記を髪がごとく崇める北朝鮮選手の新興宗教信者のような洗脳された思想によるものだとするとぞっとするのだが、小柄な体系で直向にボールにしがみ付くハングリーな彼らの試合ぶりにはグイグイと引き込まれ感動してしまった。ドキュメントとはいえ、自国のいいところしか見せてないが、陳腐な北朝鮮プロパガンダになってしまってないところは、さすが製作がイギリス。欲を言えば、もう少しブラックユーモアを効かしても良かったかも。

奇蹟の輝き WHAT DREAMS MAY COME
★★★☆☆ 劇場/テレビ放送
内容
死んだ男が見る死後の世界
ファンタジー
1998年/アメリカ
監督 ヴィンセント・ウォード
音楽 マイケル・ケイメン
出演
ロビン・ウィリアムス、アナベラ・シオラ、キューバ・グッディングJr、マックス・フォン・シドー、ジェシカ・ブルック・グラント

感想
以前、試写会でも観たけど、上映前に「霊界」つながりってことで丹波哲朗のトークがあり、映画よりもそちらの方がすごく面白かった印象が強かった。再度見直すと映像もCGなんだろうけどCGくさい感じがあまりないし絵の世界という発想が新鮮で面白かった。ラストも感動的で泣ける。大好きなマックス・フォン・シドーが出ているのもグッド!宗教がかった作品にこの人が出て来ると重厚になるなぁ。

奇跡のシンフォニー  EARTH
★★★☆☆  テレビ放送
内容
まだ見ぬ両親に出会う為、音楽の力で両親を見つけようとする少年の姿を描く。両親の顔も知らず、いつか迎えに来ると信じて施設で暮らす少年エヴァンはある日、施設を抜け出し大都会マンハッタンにたどり着く。そこで彼はストリートミュージシャンのマックスと出会い、「有名になることが両親探しの近道」と信じ、音楽活動を始める。その頃、ふたりの両親も何かに導かれるようにマンハッタンに足を踏み入れ…。『チャーリーとチョコレート工場』などで知られるフレディ・ハイモア主演の心温まるドラマ。(from:IMAGICA BS)
ドラマ/音楽(カラー)
2007年/アメリカ
監督 カーステン・シェリダン
音楽 マーク・マンシーナ、テーマ曲:ハンス・ジマー
出演
フレディ・ハイモア、ケリー・ラッセル、ジョナサン・リース=マイヤーズ、テレンス・ハワード、ロビン・ウィリアムズ
奇跡のシンフォニー
感想
ベルベット・ゴールドマイン」以来のジョナサン・リス・マイヤーズのロッカー姿も良かったが、「M:i:III」のケリー・ラッセルが魅力的なチェロリスト役でいい。ロビン・ウィリアムズが少年を利用しようとする、まるで「オリバー・ツイスト」のストリート・キッズの親玉みたいな悪役。ただ、肝心の音楽、しかも一番盛り上がるエヴァン自作披露の曲がどうもイマイチ。モーツアルトを引き合いに出すほどの天才の曲にしては平凡。マイヤーズが歌う曲もまぁこんなものかという程度。しいて言えばエンディング曲が良かったぐらい。エヴァン君の即興的ギターや、生活音を曲に見立てているあたりはなかなか良かったのにちょっと残念。監督は「イン・アメリカ 三つの小さな願いごと」のカーステン・シェリダン。

奇跡の旅  BOUND:THE INCREDIBLE JOURNEY
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
犬2匹と猫1匹が、遠く離れた飼い主のもとを目指して、大自然の中を旅するアドベンチャー・ムービー。引越し先がペット厳禁なため仕方なく3匹を友人の家に預けた一家。家族に会いたい一心で旅に出た3匹は、力をあわせて様々な危機を乗り越えながら荒野を進むうち、絆を強めていく。63年に製作された「三匹荒野を行く」のリメイクで、動物たちの声をマイケル・J・フォックスなど豪華キャストが演じている。(from:NHKBS)
ファミリー/アドベンチャー(カラー)
1993年/アメリカ
監督 デュウェイン・ダンハム
音楽 ブルース・ブロートン
出演
松本保典(マイケル・J・フォックス)、神山卓三(ドン・アメチー)、井上瑤(サリー・フィールド)
奇跡の旅
感想
リメイク元の「三匹荒野を行く」と話はほぼ同じ。後はどちらの犬猫たちが魅力的かにかかっているが、オリジナルのブルテリアの方がテリアよりも暴走していて好き。オリジナルのシャム猫はペルシャ猫に変わっているが、こちらはより高飛車な感じで悪くない。ディズニーのオリジナルはドキュメント風だったので、少々退屈な感じも否めなかったが、こちらはより娯楽的な演出なのでオリジナルよりは教育臭い解説がなくて面白い。ラストの再会シーンはまるで名犬ラッシーみたいで泣ける。続編「奇跡の旅2/サンフランシスコの大冒険」がある。

奇跡の旅2/サンフランシスコの大冒険 LOST IN SAN FRANCISCO
★★★☆☆ テレビ放送
内容
犬と猫達が主役の爆笑ロードムービー
ファミリー
1996年/アメリカ
監督 デヴィット・R・エリス
音楽 ブルース・ブロートン
出演
ロバート・ヘイズ

感想
同じようなタイトルの映画があったけど、こちらは犬と猫達が大活躍。主人公は、同じ家で飼われているアホな若いオス犬と、賢いオスの老犬、口の悪いメス猫。アホ犬チャンスが爆笑で良かった!やっぱり犬ってアホか賢いかのどちらかで、その中間のヤツを観た事がない。もちろん賢い犬の方がイイに決まってるけど、チャンスのようなアホ犬は嫌いになれないんだような〜。『2』なのでもちろん『1』があるが(『奇跡の旅』監督:デュウェイン・ダンハム)都合で観れず。とほほ。また放送しないかな〜!

奇跡の人(1962) THE MIRACLE WORKER
★★★★★ テレビ放送
内容
三重苦の困難を乗り越え社会福祉に身を捧げた偉人ヘレン・ケラーの少女時代における女教師サリバンとの師弟の葛藤を描いたヒューマン・ドラマ。生後19ケ月で、熱病により目が見えず、耳も聞こえず、言葉も喋れなくなってしまったヘレンは、両親の深い愛に包まれて育ってきたが、そのために我がままに育ち、躾もできず、まるで野良犬ような7歳の少女になってしまっていた。何人もの教師がさじを投げたが、サリバンという目の不自由な若い女性がヘレンの教師としてやってくる…。
ドラマ/伝記(白黒)
1962年/アメリカ
監督 アーサー・ペン
音楽 ローレンス・ローゼンタール
出演
アン・バンクロフト、パティ・デューク、ビクター・ジョリー
奇跡の人

感想
美内すずえの漫画「ガラスの仮面」でヘレン役を勝取るため、マヤと亜弓が対決するのなど、演劇でも有名な作品。漫画での二人の演技は素晴しいと感心したが、これに負けないくらいすごい演技だったのがヘレンを演じたパティ・デュークと、サリバン先生を演じたアン・バンクロフト。というか「ガラスの仮面」はこの作品も参考にしたに違いない。ヘレンとサリバンの死闘にも近い信頼を得るまでのぶつかり合いの合間に、幼い弟を亡くし、不幸だった少女時代のサリバンの苦しみを描き、それがヘレンへの厳しい接し方への理由を物語っている。上手いのは、総てが辛く苦しい内容ではなく、ヘレンの悪知恵をユーモラスに描いているところなど、笑えるところも所々にあって、決して暗い作品ではないところ。「water」を理解するラストは何と言っても感動で泣ける。アン・バンクロフトがアカデミー主演女優賞を、パティ・デュークが助演女優賞を受賞。

季節の中で THREE SEASONS
★★★★★ テレビ放送
内容
蓮摘みの少女とハンセン病に侵された詩人、シクロの運転手と娼婦、ベトナム女性との間に生まれた娘を探す元米兵、都会の片隅で懸命に生きる二人のストリートキッズ、これらがからみ合うオムニバス。
ドラマ(カラー)
1999年/アメリカ
監督 トニー・ブイ
音楽 リチャード・ホロウィッツ
出演
グエン・ゴック・ヒエップ、チャン・マイン・クオン、ドン・ズオン、ゾーイ・ブイ、グエン・ヒュー・ドゥオック、ハーヴェイ・カイテル

感想
蓮摘みの少女が詩人ダオ先生に歌う唄が素朴で素晴しい。ラストはこの歌で泣けた。4つのオムニバスそれぞれが良くてどれも今のベトナムなのだろう。映像もとても美しく、ベトナム語の美しさが伝わってくる。これがベトナム映画でなく製作がアメリカというのが驚き。アジアらしさをとても素直に感じられる名作。

ギターを持った渡り鳥  THE WANDERING GUITARIST
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
ギターを背に函館に流れて来た滝伸次は、腕を見込まれて土地の親分・秋津に雇われる。その仕事は、娯楽センター拡張のため住民たちを強制的に立ち退かせること。だが、出向いた先が秋津の実妹の家と知り伸次はこの仕事を断る。何か過去の暗い影を持つ伸次にひかれていた秋津の娘・由紀は叔母のために手を引いた彼に一層の好意を寄せた。ある日、神戸の田口組のジョージというやくざが現れ、伸次に以前どこかで会ったと言うが…。(from:NHKBS)
アクション/ドラマ(カラー)
1959年/日本/日活
監督 齋藤武市
音楽 小杉太一郎
出演
小林旭、浅丘ルリ子、宍戸錠、中原早苗、渡辺美佐子、金子信雄
ギターを持った渡り鳥
感想
小林旭若き頃のヒット作。オールバックに革ジャン姿がジェームス・ディーンを意識している感じ。「ギターを持った渡り鳥」というタイトルだけでも笑っちゃう日活アクションの典型的な作品だが、小林旭の「ギターを持った渡り鳥」や「地獄のキラー」などの歌が上手くてファンでなくても聞き入ってしまった。ナイトクラブのダンサー白木マリの踊りや何かと小林と張り合う宍戸錠の殺し屋ジョージのキャラとイイ格好付け過ぎで笑ってしまう。冒頭ののどかな北海道の平原シーンは西部劇でサイコロ投げての渡り鳥はと渡世人の時代劇と人気ジャンルをこれでもかと盛り込んだ演出もサービス満点という感じで人間ドラマよりもアクションとキザな格好良さを追求した結果ハチャメチャな展開になりがちな日活にしては楽しめた。監督は「赤い夕陽の渡り鳥」「愛と死をみつめて」「父と娘の歌」の齋藤武市。

北風ジャックの物語 THE TALE OF JACK FROST
★☆☆☆☆ テレビ放送
内容
魔法の森に迷い込んだ少年ジャック。森は、ジャックに触れたものをすべて凍らせる不思議な力をあたえてくれた。森の仲間たちと楽しく過ごすジャックだったが、あるとき魔法の力がほしい鬼たちがたくさんやってきた!ジャックは森のみんなを守れるのか?(from:NHK)
アニメ/ファンタジー(カラー)
2004年/イギリス
監督 ゲイリー・アンドリュース
音楽 挿入歌:Kate Rusby「Little Jack Frost」「Moon Shadow」
出演
声:津村まこと(ジャック)、家中宏(ウッド)、遠藤純一(ワッフル)、田中壮太郎(ユニコーン)、古宮吾一(カウスリップ)、霜山多加志(ロロップ)、麦人(鬼の王)/ナレーター:小山茉美
北風ジャックの物語

感想
少年は不格好なほど頭がでかいく、立体フルCGの絵がイマイチ可愛くなくて好きになれない。でもウッド(華の長い丸っこいヤツ)やワッフル(ハリネズミにじょうろのような鼻)、カウスリップ(トナカイみたいなノッポ)など森のキャラは個性的で面白く、優しい女性ボーカルの曲は心地よくてイイ。「鬼」として登場するゴブリンは愛嬌もあって全然恐くなく、2、3曲ミュージカル風な挿入歌もあったりで、小さなお子様向けのアニメ。

北国の帝王  EMPEROR OF THE NORTH
★★★★☆  テレビ放送
内容
1930年代のアメリカを舞台に、男たちの執念の戦いを描いたアクション・ドラマ。大恐慌のさなか、貧しい労働者たちは職を求めて列車に“ただ乗り”し、全国を流れ歩いていた。しかし、冷酷な車掌シャックは彼らの無賃乗車を決して許さず、容赦なく列車から突き落とす。そんな鬼車掌に、「北国の帝王」と呼ばれる流れ者が果敢に立ち向かう。「攻撃」の名匠ロバート・アルドリッチ監督作品。(from:NHKBS)
アクション/ドラマ(カラー)
1973年/アメリカ
監督 ロバート・アルドリッチ
音楽 フランク・デ・ボール
出演
リー・マービン(Aナンバーワン)、アーネスト・ボーグナイン(シャック)、キース・キャラダイン(シガレット)、チャールズ・タイナー(クラッカー)
北国の帝王
感想
リー・マービンにしつこく付きまとう若きホーボー(無賃乗車犯)役に、リドリー・スコット監督の「デュエリスト/決闘者」のキース・キャラダイン。ホーボーを殺すことに喜びを感じている残酷な男のシャックはアーネスト・ボーグナインで、リー・マービンが彼と対決するラストは迫力。冒頭の汽車に轢かれて真っ二つになった遺体など、命懸けで無賃乗車を仕掛けてくる者と、それを阻止するためには手段も選ばない男との、命を懸けた戦い。しかし、勝っても負けても賃金には変わりない鉄道側のアーネスト・ボーグナイン、無賃乗車で命を懸けるほどか?とどちらの執念の強さに疑問も感じるところだが、これが男のプライドとそれぞれの信念をかけた戦いだというのがわかる。だから、ラストでリー・マービンが個人的憎しみを抑えて正々堂々と戦おうとする姿勢には感動する。「お前には品格がないから、北国の帝王にはなれない」という台詞が格好良い。監督は「攻撃」「ヴェラクルス」「何がジェーンに起ったか?」「飛べ!フェニックス」「特攻大作戦 」「フリスコ・キッド」のロバート・アルドリッチ。

北の螢  FIREFLIES IN THE NORTH
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
時代は激動、明治の夜明け。北海道開拓の先兵として強制労働に駆りたてられる集団、全国の凶悪犯を一同に収容する集治監(刑務所)を舞台に、鬼典獄と恐れられた刑務所長と、囚人を追って京都から逃げのびてきた芸者を軸に壮絶な愛憎劇が繰り広げられる。(from:BS朝日)
ドラマ(カラー)
1984年/日本
監督 五社英雄
音楽 佐藤勝、主題歌:森進一
出演
仲代達矢、岩下志麻、早乙女愛、夏木勲、佐藤浩市、丹波哲郎、夏木マリ、露口茂、成田三樹夫、隆大介
北の螢
感想
露口茂、成田三樹夫、隆大介など豪華なキャストに仲代達矢も鬼看守の悪役に徹しているし、そんな怖い仲代達矢に引け劣らない貫禄の岩下志麻に「極道の妻たち」の姐御と仲代達矢の龍虎対決を期待したんだが、期待に反してやっぱり男女の惚れたはれたの展開。夏木マリの毒づきも印象が薄れるほど。しかも、北海道を舞台にしていてもやっぱり遊郭が舞台でまたかという印象が…。それでも後半のクライマックスで鬼看守暗殺未遂シーンは見応えある。監督は「吉原炎上」「陽暉楼」「極道の妻(おんな)たち」「三匹の侍」「」「鬼龍院花子の生涯」の五社英雄。

北の零年 YEAR ONE IN THE NORTH
★☆☆☆☆ テレビ放送
内容
明治初期、移住先の北海道で運命にもてあそばれながらも、自分たちの国造りに挑んだ人々の姿を描く…。明治政府から北海道移住を命ぜられた淡路の稲田家主従546人。半月に及ぶ船旅の末、静内へと上陸した先遣隊は、家老の賀兵衛(石橋蓮司)と家臣の英明(渡辺)を中心に、未開の地に自分たちの国を造るという理想と希望に燃えていた。だが、さまざまな困難が彼らの前に立ちはだかる。稲はなかなか育たず、しかも廃藩置県によって彼らの土地は明治政府の管轄となってしまう。絶望の中、英明らは新政府には頼らない道を選択。英明は妻の志乃(吉永)と娘を残し、静内でも育つ稲を求めて札幌の農園へと旅立った。ところが、半年以上がたっても英明は帰らず、人々は深刻な食糧不足に見舞われる。
ドラマ/時代劇(カラー)
2004年/日本/東映
監督 行定勲
音楽 大島ミチル
出演
吉永小百合、渡辺謙、豊川悦司、柳葉敏郎、石原さとみ、石田ゆり子、香川照之、平田満、大後寿々花、石橋蓮司
北の零年

感想
演技派ばかりの豪華キャストなのに、キャラに魅力が感じられない。そして皆、大根役者に見えてしまう作り過ぎる表情とアクション。過度な演出がかえっていやらしく感じる。特に主人公の志乃を演じた吉永小百合がこれほど魅力がなく酷く映った作品は観た事がないくらい。吹雪きの中、夫の元へ行こうとする志乃の心情も全然理解できない。賢い女のはずなのに、娘を道ずれに凍死するつもりだったのか?その志乃も貞淑過ぎて面白みがない上に、こざっぱりとした色白美人で開拓農婦には見えないので彼女の苦労もあまり現実感がない。倉蔵(香川)のてごめにされた加代(石田)の方が人間臭くて良かった。話は武士の精神まで捨ててしまった男を演じた渡辺謙が、「ラスト サムライ」とは逆に生きたキャラなので、観ていてついつい比べてしまった。

北ホテル HOTEL DU NORD
★★★★☆ テレビ放送
内容
ウージェーヌ・ダビの原作。パリのサン・マルタン運河のほとりにある安宿、北ホテル。ある夜ひと組の若い男女が一部屋を借りるが、二人は心中を計り女性が重体、男は自首する。やがて退院した女は北ホテルを訪ねてくるが、ホテルの者たちは快く彼女を迎え、彼女はホテルで働きはじめるが、美人の彼女を巡ってトラブルが発生する…。
ドラマ(白黒)
1938年/フランス
監督 マルセル・カルネ
音楽 モーリス・ジョーベール
出演
ジャン=ピエール・オーモン、アナベラ、ルイ・ジューヴェ、アルレッティ、フランソワ・ペリエ、ポーレット・デュボスト、ベルナール・ブリエ
北ホテル

感想
監督は「天井棧敷の人々」のマルセル・カルネ。「天井棧敷の人々」と同様に小悪魔的な娼婦レイモンドを演じた(アルレッティ)が美しい足も披露していて印象的。そして主人公は彼女とは対照的に可憐な美女ルネを演じたアナベラで、その美しさは天使のように純粋で美しい。犯罪にまみれた強面の殺し屋エドモン(L・ジューヴェ)は安らぎを求めるように擦れっ枯らしのレイモンドを捨てて彼女に走るが、その意外な純情ぶりが見た目とあまりに違っていて面白い。またエドモンに捨てられたレイモンドの方もさっそく女房に逃げられた善良な男を取込んで、小間使いのごとくあしらっている、立ち直りの早さとふてぶてしさが面白い。ホテルの支配人夫婦もとてもアットホームな人々で、長家で暮す底辺の人々の人情話という感じで好きなテーマ。

キッズ・リターン  KIDS RETURN
★★★★☆  テレビ放送
内容
カンヌ国際映画祭監督週間正式出品作品として上映され、国内外の数多くの賞に輝いた北野武監督の第6作。いつもつるんでは悪さをしたり遊んだりしている高校生のシンジ(安藤)とマサル(金子)。ある晩、カツアゲた高校生の助っ人にKOされたマサルはボクシングに目覚め、シンジを誘ってボクシングジムに入門する。しかし、素質を認められたのはシンジの方だった。ジムの会長に気に入られ、新人戦でデビューしボクシング界期待の逸材に育っていくシンジ。一方、マサルはジムをやめヤクザの世界にとびこんでいた…。仲の良い二人の高校生が、それぞれヤクザとボクサーという全く違った世界に進み、優しさと狡猾さが同居する大人たちの世界に敗北する姿を描く。主演の二人が鮮烈なデビューを飾った。(from:日本映画専門チャンネル)
ドラマ/青春(カラー)
1996年/日本
監督 北野武
音楽 久石譲
出演
金子賢、安藤政信、森本レオ、山谷初男
キッズ・リターン
感想
青春ものだから意識してか画面がずっと全体的に青っぽい。自由奔放に生きてきた高校から就職して社会に出た若者たちのシビアな社会生活が青い画面でヒンヤリとシニカルに描かれている。ネクタイ閉めていても心はまだ高校生。無垢な彼らをまわりの先輩や大人たちがどんどん泥色に染めていく。シンジにやたらと酒を薦めて自分の悪習を後輩にも植え付けようとするシンジの先輩にイライラさせられたり…。ヤクザやボクサーといったちょっと非日常的な設定にも関わらず共感できたりするのはそんなよくいるダメ大人たちを丁寧に描いているからだろうなぁ。そしてそんなダメ大人未満の主人公たちがとても輝いて見える一瞬を描いていて気持いい。ボクサー並みに鍛えていくシンジを演じた安藤政信がイイ。監督は「アウトレイジ」「座頭市」「HANA-BI」「Dolls ドールズ」の北野武。

キッチン・ストーリー SALMER FRA KJOKKENET
★★★★☆ テレビ放送
内容
1950年代初頭。急速に近代化が進んだキッチンでは、使う人の行動パターンを知るため様々な調査が行われていた。スウェーデンの“家庭研究所”では独身男性を対象にした台所調査を実施することになり、多くの調査員が調査対象者宅へと派遣された。“馬”がもらえるからと調査に応募したノルウェーに住む初老の男性イザックの家にも、中年の調査員フォルケがやって来た。しかし、イザックが手にしたのは赤い馬の人形。やがて、フォルケは台所に奇妙な監視台を設置すると、イザックの観察を開始する。調査対象と一切交流してはならないという規則を律儀に守り通すフォルケに、イザックは不信感と敵対心を募らせるのだったが…。(from:allcinema ONLINE)
ドラマ/コメディ(カラー)
2003年/ノルウェー/スウェーデン
監督 ベント・ハーメル
音楽 ハンス・マティーセン
出演
ヨアキム・カルメイヤー、トーマス・ノールストローム、レイネ・ブリノルフソン、ビョルン・フロベリー
キッチン・ストーリー

感想
左側交通のスウェーデンから調査にやって来た中年男フォルケ・ニルソン(ノールシュトローム)と、彼に観察される事になるノルウェー人の老人イザック(カルメイヤー)の最初はギクシャクとしていた関係から次第に友情が芽生えてゆく様子がほのぼのとしたユーモアタップリで描かれている。イザックのノコギリ楽器の音楽や、彼の銀歯の口からラジオが聞こえ、「キエン・セラ」が流れるのがファンタジーに彩られて美しい。イザックと仲が良くなるフォルケに嫉妬したグラント(「ソフィーの世界」のフロベリー)の行動や、調査員の指導員のチェックなどハラハラさせられるエピソードもあったりで、地味な感じでも退屈しない。この奇妙な「調査」に対する皮肉もタップリでクスリと笑ってしまうシーンが多くて心が和む作品。

キッド(2000)  THE KID
★★★☆☆  テレビ放送
内容
独身のラスはイメージ・コンサルタントで、著名人にイメージ・アップのためのアドバイスをしている。ある夜、ラスは自宅で小さな男の子を目撃する。その時は見失ってしまうが、翌日、もう一度その少年に出会ったラスは、少年が昔のラス=ラスティであると知る。二人で話をしているうちに、ラスは今の自分が子供の頃の夢をひとつも叶えていないことにがく然とする。そして、ラスティにもうすぐ訪れる8歳の誕生日が最悪なものに…(from:BSTBS)
ドラマ/コメディ(カラー)
2000年/アメリカ
監督 ジョン・タートルトーブ
音楽 マーク・シェイマン
出演
ブルース・ウィリス、スペンサー・ブレスリン、エミリー・モーティマー、リリー・トムリン
キッド
感想
少年の自分が現在の自分の前に現れて、少年の時代に自分も行き来するうちに、自分のこれまでの人生が少年の時の夢を全然叶えてないし、幸せでもないことに気が付いて、過去をやり直そうとする…というコメディタッチのファンタジー。ちょっとデブった冴えない少年が自分という設定が笑える。違う時代の自分が一緒に行動するという設定もなかなか面白い。ラストは未来の自分に会う二人…。タイムスリップして過去をやり直すという話はよくあるが、楽観的展開が全快でハッピーエンドなのもスカッと楽しい。監督は「クール・ランニング」「あなたが寝てる間に…」「フェノミナン」「ナショナル・トレジャー」「ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記」のジョン・タートルトーブ。

きっと忘れない WITH HONORS
★★★☆☆ テレビ放送
内容
アメリカの名門ハーバード大学の学生4人が暮らす下宿に、ホームレスのサイモン(ジョー・ペシ)が転がり込む。彼を通して学校では学べない、もっと大切な知識を教えられていく…。
ドラマ/青春
1994年/アメリカ
監督 アレック・ケシシアン
音楽 パトリック・レナード、主題歌:マドンナ
出演
ジョー・ペシ、ブレンダン・フレイザー、モイラ・ケリー、パトリック・デンプシー、J・ハミルトン

感想
人生の成功者・ハーバードの奨学生モンティ(ブレンダン・フレイザー)と人生の敗者ホームレスのサイモンの関係は『フィッシャー・キング』に似ているけど、演技過多なロビン・ウィリアムスよりもちょっと地味だけど味のあるジョー・ペシの演技の方が好感が持てた。知的なキャラにはちょっと苦しいブレンダン・フレイザーも、型にはまってないハーバード学生として見ればなんとなく納得。欲をいえば、サイモンがなぜ家族を捨てたのかという理由がもっと詳細に描かれていたら、ストーリーに深みが出たかも。

きつねと私の12か月  LE RENARD ET L'ENFANT
★★★★☆  テレビ放送
内容
「皇帝ペンギン」でアカデミー長編ドキュメンタリー賞を受賞したリュック・ジャケ監督が、野生のきつねと少女の触れ合いをフランス・アルプス地方の美しい四季の風景の中に描く。10歳になったばかりの少女リラは、学校へ行く途中で出会った1匹のきつねの美しい姿に心を奪われる。きつねに会いたい一心で森を歩き回る中で、思いがけない動物や風景に出会いながら、次第にリラときつねとの距離が縮まっていく。(from:NHKBS)
ドラマ/ファミリー(カラー)
2007年/フランス
監督 リュック・ジャケ
音楽 エフゲニー・ガルペリン、アリス・ルイス、デビッド・レイエス
出演
ベルティーユ・ノエル・ブリュノー、イザベル・カレ、トマ・ラリベルテ
きつねと私の12か月
感想
登場するのはほぼ少女一人とキツネなのに、これだけドラマチックな世界が描けるのはさすが「皇帝ペンギン」「皇帝ペンギン〜撮影日誌〜」のリュック・ジャケ。フランスのアルプス地方の美しい森や川など自然が美しく、そこに息づく生き物たちを生き生きと描いている。特に夜の森に迷い込んだところで大きな牡鹿と対面するシーンは神秘的。動物たちを擬人化することなく、ありのままの姿を描きつつ、最後まで退屈しない。また、下手に教訓風な内容にしてないところもいい。ラストでキツネが暴れだして事故死するシーンはショッキング。野生動物が可愛いからといって無理やりペットにしようとする行為はいけないことだというのが子供にも判り易く説いていると思う。

狐の呉れた赤ん坊  
★★★★★  テレビ放送
内容
戦後時代劇の幕開けを飾った、丸根賛太郎監督の傑作。「無法松の一生」やチャップリン映画「キッド」などに通じる人情喜劇で、阪東妻三郎の軽妙な演技が楽しめる彼の戦後の第一作。けんかと酒が好きな大井川の川越え人足・張子の寅が、きつね退治に乗り出した街道筋で赤ん坊を拾い育てるはめになる。善太と名づけたその子を必死で育てるうちに実の親子のような絆ができるが、7歳に成長したとき、善太の本当の親がわかる。(from:NHKBS)
ドラマ/コメディ/時代劇(白黒)
1945年/日本/大映
監督 丸根賛太郎
音楽 西梧郎
出演
阪東妻三郎、橘公子、津川雅彦、阿部九州男
狐の呉れた赤ん坊
感想
阪妻の痛快娯楽時代劇で粗野で教養のない男が子煩悩を発揮するところは「無法松の一生」のようで微笑ましい。「無法松の一生」の子役は長門裕之だったが、ここでの子役はその弟の津川雅彦。同じように劇中で肩車をされていて何ともいい。この坊やが突然熱を出して大慌ての虎は、医者を肩車して川を渡り、肩車のまま家まで走るところはまるで「決闘高田の馬場(血煙高田の馬場)」のかっとびシーンにそっくりで笑える。拾って大切に育てた子供が実は殿様のご烙印で最後には跡取りとして引き取られてゆく…という典型的な展開だけど、胸にジーンときて泣けてしまうのは、この監督の演出手腕と阪妻の名演技によるからかも。監督は「土俵祭」の丸根賛太郎。

機動警察パトレイバー the Movie  Patlabor 1 The Movie
★★★☆☆  テレビ放送
内容
21位世紀を目前に控えた東京、空前の大プロジェクト、東京湾改造計画・通称“バビロン・プロジェクト”の着工が着々とが進められていた。それを支えているのは、人形作業機械・通称“レイバー”。警視庁特車2課の泉野明は、巷に溢れたレイバーによる犯罪を、同じレイバーによって取り締まる警察官。最近レイバーの暴走事故が多発、同僚の篠原遊馬は、原因を追って行くうちにレイバーの最新プログラムに原因があることをつきとめる。そこには、1人の男の暗い思惑が絡んでいた。
アニメ/アクション/サスペンス/ロボット(カラー)
1989年/日本
監督 押井守
音楽 川井憲次
出演
声:古川登志夫、冨永みーな、大林隆介
機動警察パトレイバー THE MOVIE
感想
原作ゆうきまさみの人気テレビアニメの映画版。篠原重工のOSホスを作った天才プログラマー帆場が自殺する。その篠原重工はパトレイバーも作るレイバー生産の企業。暴走するレイバーが上野公園に逃げ込む事件が発生。レイバー暴走には組み込まれたOSが怪しいと考えられるが…。ホスレイバーの後ろにはリアルに描かれた国立博物館、神田川沿いの廃墟群などリアルと虚構の共存した不思議な世界が展開する。戦闘シーンではあっさりすぐにパトレイバーが破壊され、パイロットたちは未熟で頼りない。「ノアの箱船」と呼ばれる洋上プラントの島、その箱船と泉野明(のあ)の関係、パトレイバーの制御まで不能にするコンピューター・ウイルス「バベルの塔」、ありそうでありえない東京の風景、帆場とエホバの聖書、「バビロン・プロジェクト」など観ればみるほど味わえるのだろうが、何度も観るにはちょっときつい。

機動警察パトレイバー2 the Movie  Patlabor 2 The Movie
★★★★☆  テレビ放送
内容
2002年冬、横浜ベイブリッジに謎のミサイルが投下される。報道はそれが自衛隊機であることを告げるが、該当する機体は存在しなかった。これを機に続発する不穏な事件は警察と自衛隊の対立を招き、事態を重く見た政府は遂に実戦部隊を治安出動させる。東京に「戦争」を再現した恐るべきテロリストを追って、第2小隊最後の出撃が始まる…。
アニメ/SF/サスペンス/戦争(カラー)
1993年/日本
監督 押井守
音楽 川井憲次
出演
声:根津甚八、竹中直人、冨永みーな、古川登志夫、榊原良子
機動警察パトレイバー2 the Movie
感想
横浜ベイブリッジがミサイルで破壊される。劇場版1よりも絵柄が大人っぽくて、原作のゆうきまさみの絵より「攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL」に近いし、暗い雰囲気とリアルな描写によるレイバー(ロボット)が町中で戦う虚構の世界は劇場版1より押井守っぽさを感じる。特に戒厳令が布かれ自衛隊の戦車がオフィス街を抜け国会議事堂を取り囲むシーンは静かな緊張があって、戦闘シーンよりも刺激的。「戦争が平和を生むように、平和が戦争を生む」この台詞はそのまま「うる星やつら ビューティフル・ドリーマー」で展開されていて、平和に慣れた社会への啓示はこの監督のこだわりだろうか?

キトキト!  
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
ぶつかりあっても離れても、それでも家族はやっぱり家族母ちゃんって、不死身なんだと思ってた── 富山県高岡市。"スーパー智子ちゃん"こと斎藤智子は、あらゆる仕事をこなしながら子供たちを女手ひとつで育てあげてきた評判の肝っ玉母ちゃんだ。しかし娘の美咲は3年前に駆け落ちしたまま音信不通。やんちゃな息子・優介もまた智子について行けず、母親と"なーんつまらん、この町"から逃れるように上京を決意する…。ふるさとを飛び出していく息子を「人生で大事なのは、自分が生きた証を残すこと」という言葉で送り出す母親。ハチャメチャな元気と笑顔の裏側にあるまっすぐな想い。その切なさがやがて家族の絆をつなぎ合わせ、わたしたちの心にもつよく響く―。(from:BS11)井筒和幸監督の「ゲロッパ!」「パッチギ!」などで助監督を務めてきた27歳の新鋭・吉田康弘の初監督作。
ドラマ(カラー)
2006年/日本
監督 吉田康弘
音楽 増本直樹、エンディングテーマ:ONE☆DRAFT『フルサト』
出演
石田卓也、平山あや、尾上寛之、伊藤歩、井川比佐志、大竹しのぶ
キトキト!
感想
何も無い片田舎を舞台にした青春もので、のんびりした雰囲気は「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」などを思い起こしてしまったが、こちらは同じコメディタッチでもあまり笑えない。石田卓也、平山あやをはじめとする出演者とそのキャラは個性的でなかなか面白い。しかし要の母親役の大竹しのぶが、やり過ぎというか「こんな母親、絶対イヤだ!」というタイプ。だから子供たちも家を飛び出して水商売に手を染めてしまう…というのも説得力はある。その母親が病気になり…という展開もありきたりで、最後は普通のお涙頂戴的なベタ過ぎる展開なのもあまり頂けない。大竹しのぶという女優、演技力は凄いものを毎回感じるが、嫌で好きになれないキャラを演じるのが多いように思える。今回も「かあちゃん(市川崑)」や「母べえ(山田洋次)」、「」シリーズの三益愛子のような母親たちとはちょっと違っていて、大竹しのぶならではの「嫌われ者の母親像」。

きな子〜見習い警察犬の物語  
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
警察犬訓練士として活躍する父の姿を見て育った望月杏子は、いつか自分も警察犬訓練士になることを夢見ていた。18歳になった杏子は、入所した訓練所でラブラドール・レトリーバーの子犬「きな子」と出会う。きな子は身体が弱く警察犬になれない、と所長に言われた杏子は思わず「私がきな子を警察犬にします」と宣言してしまう。そして、見習い警察犬・きな子と見習い訓練士・杏子の“見習いコンビ”の奮闘の日々が始まった…。(from:BSジャパン)
ドラマ/ファミリー(カラー)
2010年/日本/松竹
監督 小林義則
音楽 服部隆之
出演
夏帆、寺脇康文、戸田菜穂、山本裕典、遠藤憲一、浅田美代子、平田満
きな子〜見習い警察犬の物語
感想
主演は「天然コケッコー」「うた魂(たま)♪」の夏帆。彼女が駄目犬きな子と共に警察犬訓練士になろうと奮闘する姿を描いたドラマ。真っ白でムクムクのラブ、きな子がとても可愛くて犬好きにはたまらない作品。犬も出演者たちに負けない芸達者で、失敗続きで落ち込む杏子を慰めるシーンや、辞めて訓練所を去るシーンでのきな子にはお決まりな展開とはいえ泣かされた。舞台になった香川ののんびりした雰囲気と自然も癒される。監督は「アンフェア the movie」の小林義則。

昨日・今日・明日  IERI, OGGI, DOMANI
★★★★☆  テレビ放送
内容
第1話は、“妊娠〜出産直後の女性は逮捕されない”という法律を利用して、子供を作り続けながら闇タバコ屋で一家を支える「アデリーナ」。第2話は若い駆け出しの作家との浮気を楽しもうとして、苦い結末を呼ぶ富豪の人妻「アンナ」。第3話は隣に住む神学生に見初められ、関係に苦労する高級娼婦の「マーラ」。タイトルは全てローレン演じる女性の役名。『自転車泥棒』のV・デ・シーカ監督が男女関係の機微を巧みに描き出す。ソフィア・ローレン&マルチェロ・マストロヤンニの名コンビが3組のカップルを演じ分け、ナポリ、ミラノ、ローマを舞台に男女の愛を描いた洒脱なオムニバス・コメディ。(from:イマジカBS)
コメディ(カラー)
1963年/イタリア:フランス
監督 ヴィットリオ・デ・シーカ
音楽 アルマンド・トロヴァヨーリ
出演
ソフィア・ローレン、マルチェロ・マストロヤンニ、ジョヴァンニ・ルドルフィ
昨日・今日・明日
感想
イタリア映画のベストカップルというとこのマルチェロ・マストロヤンニとソフィア・ローレンが思い浮かび、二人は色々な夫婦や恋人を演じたけど、やっぱりこういう庶民的な明るい夫婦が明るいイタリア気質を代表しているようで好き。第1話「ナポリのアデリーナ」は「特別な一日」の時と打って変わって明るくバイタリティある夫婦。子供を産み続ける度に強かになってゆく女とは対照的に弱弱しくなってゆく男が笑える。ソフィアはこういうイタリアおばちゃんを演じさせたら天下一品。第2話「ミラノのアンナ」のソフィアはハイソなマダム。パーティーで引っ掛けた男マルチェロと出るが彼は冴えないサラリーマン。最初は熱々だった二人も事故でお互いの本性が見えてがっかり。ソフィアのファッショナブルでエレガントな姿が美しい。第3話「ローマのマーラ」のソフィアは自称ネイリストの娼婦。マルチェロはその顧客役でお調子者のお馬鹿っぷりが笑える。マルチェロは3作一貫して女に優しく人の良さでちょっと損をするタイプで微笑ましい。どのキャラでもソフィアの尻に敷かれていると言う感じがまたいい。一番好きなのは3話で聖職者と老人には優しいお国柄が微笑ましい。また、ナポリ、ミラノ、ローマと3都市の土地っ子らしいキャラは比べてみるとまた面白い。監督は「ボッカチオ’70」「ウンベルトD」「自転車泥棒」「ひまわり」「あゝ結婚」のヴィットリオ・デ・シーカ。音楽は「黄金の七人」「甘い生活」などの巨匠アルマンド・トロヴァヨーリ。

きのうの夜は…  ABOUT LAST NIGHT...
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
シカゴに住む24歳の独身貴族ダニーは、バーで出会って意気投合したデビーと互いに束縛しない共同生活を始める。やがて2人の関係は“同棲”へと深まるが、様々なトラブルが起こり…。制度や因習にとらわれない若者のリアルな恋愛観に焦点を当てたデヴィッド・マメット原作の戯曲の映画化で、ロブ・ロウの人気絶頂期の作品。当時、人気青春スター2人の濃厚なラブシーンは大きな話題となった。ロブ・ロウとデミ・ムーアの主演で束縛されない自由な恋愛を望む若い男女を描いたラブ・コメディ。『ラスト サムライ』の監督エドワード・ズウィックの長編デビュー作。(from:IMAGICA BS)
ロマンス(カラー)
1986年/アメリカ
監督 エドワード・ズウィック
音楽 マイケル・グッドマン
出演
ロブ・ロウ、デミ・ムーア、ジェームズ・ベルーシ、エリザベス・パーキンス
きのうの夜は…
感想
ロブ・ロウ、デミ・ムーア共演なので見たのだが…結婚したくない男と結婚して落ち着きたい女のすれ違いの何の変哲もないロマンスでイマイチ退屈。二人のベットシーンが話題になったらしいが、特別セクシーというでもなく、ドラマの盛り上がりもないので期待した割には地味。いくら二人のファンでも退屈してしまった。それでもラストのエンディングロールで長くまっすぐな道をずっと映しているがその最後迄二人の姿を追いかけてみてしまう余韻が良かった。

紀ノ川  
★★★★☆  テレビ放送
内容
有吉佐和子の同名小説をもとに、明治・大正・昭和の3代を強く生き抜いた女性の一生を、紀ノ川の雄大な流れになぞらえて描いた文芸大作。22歳で紀州の旧家・真谷家に嫁いだ花は、後に政界に進出する夫を支え、嫁として家に尽くしながら立派に子を育て上げる。やがて成長した娘は母の従順な生き方に反発するようになるが…。司葉子はこの作品で22歳から72歳までを見事に演じ、数々の主演女優賞を受賞した。(from:NHKBS)
文芸/ドラマ(カラー)
1966年/日本
監督 中村登
音楽 武満徹
出演
司葉子、田村高廣、丹波哲郎、岩下志麻、東山千栄子
紀ノ川
感想
原作は「恍惚の人」の有吉佐和子。「東京物語」の東山千栄子が司葉子の姑役。冒頭の嫁入りシーンから武満徹のおどろおどろしい音楽で、これからどんなに恐ろしい女の一生が始まるのか…と陰鬱な気持ちになったが、良くも悪くも明治の旧家に嫁いだ嫁の鏡のような女の一生を描いた大河ドラマ。古風だが女学校を出て芯の強い女は、有吉佐和子が書き続ける女(祖母がモデルらしい)そのもの。その母と娘の愛憎の激しさは、ちょっと理解し難いほどなのだが、そんな思いも原作者本人の投影なのだろう。司葉子が上品で美しく、岩下志麻が動の美としたら司葉子は静の美で、菩薩を思わせる。こういう女が怒るとさぞかし恐いだろうなぁ…。和歌山旧家の暮らしぶりも細やかに描かれていて、和歌山弁が特に美しく響く。監督は「女の橋」「愛染かつら」の中村登。

キプールの記憶 KIPPUR
★★★☆☆ テレビ放送
内容
ワインローブと友人のルソは基地に向かう車の中で、エジプトとシリアが国境に迫っていて、予備軍の召集を呼び掛ける国防軍のラジオ放送を聞く。戦争に参加するのに浮かれ気味のルソ。途中、若い軍医を拾って基地につくが、自分達の部隊は既に出発していて、そこで出会った大尉について空軍の救急部隊に入る。最前線の戦地を負傷者を運んでヘリに乗せ、病院まで運ぶという作業を何度も繰返すが…。ヨム・キップール戦争の実体を描く。
ドラマ/戦争(カラー)
2000年/イスラエル/フランス/イタリア
監督 アモス・ギタイ
音楽 ヤン・ガルバレク
出演
リオン・レボ、トメル・ルソ、ウリ・ラン・クラズネル
キプールの記憶

感想
最初は懲りないイスラム教徒をぶっ潰す!と意気込んでいた彼らだが、戦場はテレビや映画で観るよりも過酷なものだというのが、リアルに伝わる。泥と血だらけになって運んだ負傷兵もやっと乗せたヘリが攻撃されて死んでしまったりで、戦闘シーンはほとんどないが、負傷者を背負って右往左往する様子が、すぐそこに戦場を感じさせられた。こんなリアルな戦争を撮れるのは、監督自身が体験者だからだろうか?役者たちも素人っぽいし、これといった感動ドラマが展開される訳でもないのに、ラストは一人五体満足でどうにか自宅に帰れたワインローブが、放心状態で部屋に入ると、それまでデザイナーズ・マンションのようなお洒落な部屋でヨガをしていた恋人が、ワインローブに抱きつき、二人泣いて終わる。カメラはずっと引いたままで二人の表情は見えないが、生きて帰れた嬉しさと戦争で仲間を失った思いとがジーンと伝わってくる。しかし…これが朝、出勤して夕方帰ってくるという、普通の会社員と同じような、たった1日の出来事だったとは…。リアル感は「ブラックホーク・ダウン」に勝るとも劣らない。

ギフト THE GIFT
★★☆☆☆ テレビ放送
内容
霊能力者の女性が失踪事件解決に挑む
サスペンス
2000年/アメリカ
監督 サム・ライミ
音楽 クリストファー・ヤング
出演
ケイト・ブランシェット、キアヌ・リーヴス、ヒラリー・スワンク

感想
小さな村に住み未来を幻視したり、使者と話をしたりする霊能力者が、ある殺人事件で被害者の居場所を夢で観る。犯人は捕まって事件は解決したように見えたが…という、サイキック・ホラー。キアヌ・リーブスが暴力男という悪役で登場。ケイト・ブランシェットが小さな町の占い師をしながら、女1人で3人の男の子を育てる母親を熱演。話はサイコ的なところを強くするとタダのオカルト・ホラーになりそうだが、殺人事件のミステリー色の部分と、登場人物達の心理状態も細かく描かれているので感動できた。特にケイトの修理工をしている友達のラストに涙が出た。

気分を出してもう一度  VOULEZ-VOUS DANSER AVEC MOI?
★★★★☆  テレビ放送
内容
新婚早々に夫婦げんかをして家を飛び出したヴィルジニー。夫はそのすきにダンス教室の美女アニタと浮気をするが、アニタが何者かに殺害される。ヴィルジニーは疑いをかけられた夫の無実を信じ、ダンス教室にもぐりこみ真相究明に乗り出すが…。「この神聖なお転婆娘」「殿方ご免遊ばせ」のボワロン監督、バルドー主演コンビの3作目。バルドーがお色気たっぷりに素人探偵ぶりを発揮するしゃれたタッチのミステリー。(from:NHKBS)
ミステリー/コメディ/エロティック(カラー)
1959年/フランス:イタリア
監督 ミシェル・ボワロン
音楽 アンリ・クロラ、アンドレ・オディール
出演
ブリジット・バルドー(ヴィルジニー)、アンリ・ヴィダル(ヴィルジニーの夫ダンデニー)、ドーン・アダムス(アニタ)、セルジュ・ゲンズブール(レオン)、ダリオ・モレーノ(アニタの夫)、フィリップ・ニコー(ダニエル)、ノエル・ロクヴェール(アルバート)、ジョルジュ・デクリエール(ジェラルド)、ポール・フランクール(マルシャル探偵)
気分を出してもう一度
感想
バービー人形のようにお洒落で完璧なスタイルのB・Bがキュートで健康的なお色気。彼女の色々なダンスを披露。もう一人の謎の女ドーン・アダムスも色っぽい。B・Bとの不倫で話題になったゲンズブールも不気味なユスリ男で登場している。真犯人は誰か?ミステリーとロマンスの娯楽作。

希望のちから  LIVING PROOF
★★★☆☆  テレビ放送
内容
デニスは乳がんの治療にすべてを捧げる医師。彼は乳がん患者とその家族のためにいろいろなものを犠牲にしていた。ある時は家族との団欒を犠牲にし、ある時は治療薬開発の資金を得るために奔走し多くの時間を乳がん治療の研究に時間を費やしていた。その先にある乳がん患者の笑顔のために。(from:FOXbs238)
伝記/ドラマ(カラー)
2008年/アメリカ
監督 ダン・アイアランド
出演
ハリー・コニック・Jr、バーナデット・ピータース、アマンダ・バインズ、エイミー・マディガン
希望のちから
感想
HER2タンパク陽性の乳がんに有効なハーセプチンの開発を描いたドラマ。実話なので「ロレンツォのオイル」のように感動した。でも残念ながら劇場未公開。新薬を開発、それが患者に試され、製品化されるまでのなんと長い年月が必要なのかというのが分かる。でも患者はその間どんどん亡くなってゆく。この薬の開発に協力してもそれを自分の生命維持には生かせなかった女性たちの多さにも泣けた。製薬会社も利害しか考えないから、それがどれだけ多くの人を救うことになると分かっても打ち切ろうとする…。このドラマでは一人の研究馬鹿な医者がいたお陰でやっと薬は現実化するが、もっと多くの病人が回復、生き残る為にも、新薬をもっと開発、製品化できる仕組みが早急に必要だと思った。

気まぐれな狂気  TRUTH OR CONSEQUENCES, N.M.
★★★☆☆  テレビ放送
内容
K・サザーランドが初監督と出演を兼ねたバイオレンス・アクション。主演は、「バッファロー66」のヴィンセント・ギャロ。チンピラのレイモンドは長年の監獄生活からようやく出所。恋人のために今度こそまっとうな人生を歩むことを決意する。だが、それから8ヶ月が過ぎたが、レイモンドの生活はすさんだままだった。嫌気がさした彼は、刑務所仲間と組んで麻薬組織から大金を奪う計画を立てるが…。(from:地上波)
アクション/犯罪(カラー)
1997年/アメリカ
監督 キーファー・サザーランド
音楽 ジュード・コール
出演
ヴィンセント・ギャロ(レイモンド)、ミケルティ・ウィリアムソン(マーカス)、キーファー・サザーランド(カーティス)、ケヴィン・ポラック(ゴードン)、キム・ディケンズ(レイモンドの恋人アディ)、グレイス・フィリップス(ゴードンの恋人ドナ)、リック・ロソヴィッチ(ロバート・ボイラン:トンプソン警部の部下)、ジョン・C・マッギンレー(エディ)、ロッド・スタイガー(トニー・ヴァーゴ)、マーティン・シーン(サーと呼ばれる男:マフィアのボス)、マックス・パーリック(ウェイン)、ジェームズ・マクダニエル(フランク・トンプソン警部)
気まぐれな狂気
感想
バッファロー'66」のヴィンセント・ギャロの現代版「ボニー&クライド(「俺たちに明日はない」)」、あるいはタランティーノ風の格好良いバイオレンスをK・サザーランドも撮りたかったのかと思う作品。豪華キャストで、ギャロとキムのカップルもキュートだし、マーティン・シーンの残忍なマフィアのボスっぷりも怖くて、ウェインの拷問シーンはかなり酷い。また、ロッド・スタイガーがその配下の大物ディーラーで、こちらも怖い!でも、ぶち切れキャラのK・サザーランドと、物知りでちょっと知性派男のヴィンセント・ギャロがいいコンビで、何とか強運と動物的鋭い感覚で危機を潜り抜けてゆくのが面白い。悪党たちにも悪党たちのレベルがあって、サーに比べるとレイモンドたちはまだまだ天国に近くて、憎めない。音楽のセンスもなかなか良く、ラストはしょっぴり切ない。

君が踊る、夏  
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
5年前、よさこい祭りの実力派チーム“いちむじん”で纏(まとい)として活躍していた新平だが、現在はプロのカメラマンを目指して東京でアシスタントとして悪戦苦闘の日々。そんなある日、母の入院を知らされ帰郷した新平は、高校時代の恋人・香織の妹で、同じ病院に通う少女さくらと出会う。かつて幼い彼女と“一緒によさこい踊ろうな”と約束した新平だったが、その後さくらは難病を患い、今年が最後の夏かもしれないと言われていた。そんな中さくらは父と香織に、新平や香織と一緒によさこい祭りで踊りたいと懇願する。香織からその話を聞かされた新平は、戸惑いつつも、さくらとの約束を果たすことを決意、昔のメンバーを再結成して練習に励むのだったが…。(from:地上波)
青春/ドラマ(カラー)
2010年/日本/東映
監督 香月秀之
音楽 MOKU、主題歌:東方神起『With All My Heart〜君が踊る、夏〜』
出演
溝端淳平、木南晴夏、五十嵐隼士、大森絢音、DAIGO、藤原竜也、本田博太郎、宮崎美子、隆大介、高嶋政宏、高島礼子
君が踊る、夏
感想
難病の少女のために解散したグループを復活させた…という実話が元なので、それなりに説得力あるドラマにはなっているが、高知のよさこい祭りのPR作品というイメージは否めない。そしてこのよさこい祭り、どの祭りも見るよりも参加してこそという感じで、映像で見るだけではイマイチその魅力が伝わってこない。衣装や踊りも80年代に流行った竹の子族みたいだし…。ただ、出演者はなかなか良く、主人公の父を隆大介、老舗旅館の女将でチームリーダーの高島礼子などが華を添えている。藤原竜也の売れっ子カメラマンはちょっとイメージに合ってないような気がしたが…。「赤い糸」の溝端淳平主演。

きみがぼくを見つけた日  THE TIME TRAVELER'S WIFE
★★★☆☆  テレビ放送
内容
少年の頃の事故をきっかけにタイムトラベラーとなったヘンリーだが、その能力は制御不能で、何の前触れもなく過去や未来へ飛ばされてしまうやっかいなものだった。そんな彼は28歳の時、クレアという美女と出会うが、20歳の彼女にとってそれは運命的な再会だった。彼女は6歳の時、すでに30代のヘンリーと出会っていたのだ。以来、彼らの間には恋が芽生え、出会いと別れを繰り返しながらも結婚し、家庭を築くこととなるが…。(from:スター・チャンネル)
ロマンス/SF(カラー)
2009年/アメリカ
監督 ロベルト・シュヴェンケ
音楽 マイケル・ダナ
出演
エリック・バナ(ヘンリー)、レイチェル・マクアダムス(クレア)、アーリス・ハワード(リチャード・デタンブル)、ロン・リヴィングストン(ゴメス)、スティーヴン・トボロウスキー(デヴィッド・ケンドリック医師)、ジェーン・マクリーン(チャリス)、ブルックリン・プルー(少女時代のクレア)
きみがぼくを見つけた日
感想
タイムトラベルものは結構出尽くしていると思っていたけど、これはタイムトラベラーが普通の女性と普通の恋愛をして家庭を持とうとしたら…という話で、ちょっと新鮮な設定だった。でも、タイムトラベラーとしての楽しさもありそうなのに大変で不幸なことばかり。まあ、現実的に考えたらネガティブな発想にしか展開できなかったのだろうけど、暗くて重い。違った次元のもう一人の自分と出会って話をしても歪が起きないというのは、今までのタイムトラベルの掟(そんなものも空想に過ぎないと思うけど)がない前提ってところが、ちょっと不思議だったけど。監督は『フライトプラン』のロベルト・シュヴェンケ。

君とボクの虹色の世界 ME AND YOU AND EVERYONE WE KNOW
★★★★★ テレビ放送
内容
アメリカのマルチ・アーティスト、ミランダ・ジュライの監督デビュー作。シニア向けタクシーの運転手をしながらアーティストを夢見る女性と、靴売り場の店員の恋を中心に、愛に不器用な人々を温かいまなざしとポップな映像で描いていく。「サンダンス・NHK国際映像作家賞」の支援で製作された作品。ヒロインを監督自身が演じ、カンヌ国際映画祭では新人監督賞(カメラ・ドール)などを受賞した。(from:NHKBS)
コメディ/ドラマ/ロマンス(カラー)
2005年/アメリカ
監督 ミランダ・ジュライ
音楽 マイク・アンドリュース
出演
ミランダ・ジュライ、ジョン・ホークス、マイルス・トンプソン
君とボクの虹色の世界

感想
癒し系でホンワカする音楽がすごくイイと思ったら「カンパニー・マン」や「ドニー・ダーコ」の音楽を担当した人と同じだった。ファッションやインテリアもさりげないけどお洒落。登場人物も不思議なキャラばかりで、耳に靴下を引っかける女クリスティーン、そんな彼女に一目惚れの2児の父親リチャード。その上の息子と双子のように何でも一緒の二人の少女のやり取りが微妙。そして花嫁道具をピンクのノートにスクラップして品々を少しづつそろえるおしゃまな少女シルヴィーとのほんわかした交流。リチャードの下の息子が可愛くて、チャットで出会った女とベンチで会うシーンは笑えた。大人びた視線の子供達だが演技はとても自然でそれぞれが面白く印象的。))<>(( Foreverのマークも笑えた。落込んだ時や体調がイマイチの時に観ると元気になれそうな、観た後にホンワカ幸福な気分に浸れる作品。

きみに読む物語  THE NOTEBOOK
★★★★☆  テレビ放送
内容
「メッセージ・イン・ア・ボトル」のニコラス・スパークスの大ベストセラー小説を映画化。数々の困難をくぐり抜けて永遠の愛を勝ち取ろうとする男女を描いたロマンチックなラブ・ストーリー。ひっそりとした療養施設で暮らす初老の女性アリーは、過去の記憶をすべて失っていた。そんな彼女のもとに通い続ける男性デュークは、彼女に一つの物語を読んで聞かせている。それは若き恋人たちの愛の物語であり、アリーの記憶をひもとくための鍵でもあった…。(from:NHKBS)
ロマンス/ドラマ(カラー)
2004年/アメリカ
監督 ニック・カサベテス
音楽 アーロン・ジグマン
出演
ライアン・ゴズリング(ノア)、レイチェル・マクアダムス(アリー・ハミルトン)、ジェームズ・ガーナー(デューク)、ジーナ・ローランズ(アリー・カルフーン)
きみに読む物語
感想
監督は「シーズ・ソー・ラヴリー」のニック・カサベテス。父はあのジョン・カサヴェテス、母はこの作品でヒロインの老後を演じた名女優ジーナ・ローランズ。サム・シェパードもちょい役で登場。「噂の二人」や「マーベリック」のジェームズ・ガーナーも出演、ジーナと彼の人生を重ねてきた深い説得力のある演技は泣けた。奇を衒った演出を抑えて一見地味だが、冒頭の白鳥が舞うシーンも美しく、今までのお涙頂戴の純愛ロマンス作品とはちょっと違って印象に残る作品。

君にラブソングを  
☆☆☆☆☆  テレビ放送
内容
レコーディングで来日していた「超新星」のメンバーの1人、ソンジェがふとしたきっかけで視力を失った女性と出会う。彼女は「超新星」の大ファン。しかしソンジェは自分が「超新星」だという事を隠してしまう。次第に惹かれ合ってゆく2人。そんな中、彼女の病気が再発する。ソンジェはメンバーと共に、病室で彼女の為にラヴソングを歌う。恋の行方は果たして…。(from:BSフジ)
ロマンス(カラー)
2010年/日本
監督 園田俊郎
音楽 主題歌:超新星『まごころ』
出演
超新星(ソンジェ・ユナク・ゴニル・ソンモ・ジヒョク・グァンス)、南沢奈央、英玲奈、光浦靖子
君にラブソングを
感想
主役はNHKドラマ「金魚倶楽部」の主題歌や「恋するキムチ」で主演を演じたユナクなどのいる韓国アイドルグループの超新星。彼らのプロモーション・フィルムという形でなら、凝ったストーリー仕立てでなかなか面白い。しかし、メンバーたちの下手な演技は彼らが本職は役者ではなくアイドル歌手だというのを踏まえて少々目をつむっても、彼らのファンでなければ少々辛いかも。リーダーのユナクの日本語はあまり問題ないのだが、他のメンバーの日本語がひどい。レコーディングでも駄目出しされていたけど、今回の主役のソンジェも顔が一番イケメンでもあの発音では100年の恋も一瞬で冷めてしまいそう。「金魚倶楽部」の主題歌で完璧に聞こえた日本語だが、あれも何度もミステイクの末に出来上がった1曲だったのだろうなぁ。ヒロインは「赤い糸」の南沢奈央。

君のいた永遠(とき) 心動/TEMPTING HEART
★☆☆☆☆ テレビ放送
内容
高校時代、親友同士のシューヤウとチャンリーは、コンサートでミュージシャン志望のホークァン(金城武)と出会った。シューヤウとホークァンは恋に落ち、それを複雑な気持ちで見つめるチャンリー。時は流れ、日本で再会したホークァンとシューヤウは、再びひかれあうが、彼はすでに家庭を築いていた…。香港と日本を舞台に、高校時代から20年にわたる男女の三角関係がドラマチックに描かれる。(from:NHKBS)1970年代の香港。シウヤウとチャンリーは高校の同級生。ホウクァンは高校を卒業して一浪中の19歳。2人の少女がホウクァンに熱を上げるようになるのに時間はいらなかった。やがてシウヤウとホウクァンは互いに惹かれあうが、同時にシウヤウとチャンリーの仲は気まずいものになってしまう…。
青春/ロマンス(カラー)
1999年/香港
監督 シルヴィア・チャン
音楽 ケイ・ファン
出演
シルヴィア・チャン(シェリル)、ジジ・リョン(シューヤウ)、カレン・モク(チャンリー)、金城武(ホークァン)、エレイン・チャン(シューヤウの母)
君のいた永遠

感想
女性監督シェリルが、自分の青春時代の恋いを新作の脚本にしようと書き進めるうちに、過去の記憶がよみがえってくる…という話。普通の青春ロマンスとちょっと違うのが、中年になった現在の自分と昔の自分が交互に出てくるので、ベッタリ甘く青春ものにはなってないところがイイ。ジジ・リョンも可愛いし、さわやかな印象の金城武も好きな俳優。しかし恋愛の辛さばかりがメインに描かれ暗い!70年代を彷佛とさせる音楽にあのエレキギターの曲を使ったんだろうけど、さらにジメジメ度アップ、ダサい!平凡な恋愛ストーリーが、皆の共感を得ると思ったんだろうが、あまりにも平凡過ぎて退屈。最後の夢(?)のシーンにはガックシ。カレン・モクもコメディ・タッチな作品だと輝いているのに、ここではイマイチ。

きみのおうちへ LOST AND FOUND
★★★☆☆ テレビ放送
内容
秋のはじめのとある朝、海辺の町で暮らす男の子のおうちに、なんと、ペンギンがやってきました。なぜペンギンがおうちへ?男の子は困ってしまいました。でも、ペンギンがもし助けを必要としているなら放っておくことはできません。この状況をなんとかするにはペンギンを元いた場所に帰すのが一番。男の子は、ペンギンを南極に連れて帰るという壮大な計画を立てました。小さなボートに乗って、地球の反対側へ。迷子になったペンギン と 男の子…。果たして無事に南極にたどり着けるのでしょうか?(from:NHKBS)
アニメ/ファミリー/冒険(カラー)
2008年/イギリス
監督 演出:フィリップ・ハント
音楽
出演
語り:大森南朋
きみのおうちへ

感想
迷子になった一人の少年と小さなペンギンの冒険をセリフなしで描いたフルCGアニメ。絵本から出てきたようなキャラと、リアルな背景が美しい。優しい巨大タコなどに助けられ、ちょっとしんみりするラスト。

きみのためにできること 
★☆☆☆☆ テレビ放送
内容
年上の女性との恋模様を、「月とキャベツ」の篠原哲雄がゆったりと綴った作品。村山由佳の同名原作を映画化。録音技師の青年・高瀬俊太郎(柏原崇)はTVのドキュメンタリー番組制作のため沖縄の宮古島を訪れる。ガールフレンドとEメールの交流で心を通わせる一方で、そこでレポーターの女性バイオリニスト鏡耀子(川井郁子)にも心惹かれる。しかし、彼女には不倫関係にあった中年男性(岩城滉一)がいて、その人物は俊太郎がこの仕事に就くきっかけを作ってくれた人だった…。
ドラマ/ロマンス/青春(カラー)
1999年/日本/日活
監督 篠原哲雄
音楽 村山達哉
出演
柏原崇、真田麻垂美、川井郁子、岩城滉一、田口浩正、永島暎子、大杉漣
きみのためにできること

感想
妙に色っぽい美人バイオリニスト川井郁子が出演の作品。曰くありげな彼女に惹かれる恋愛ものだが、沖縄の藍染、織物など伝統工芸の製作を紹介していたり、三味線やカチャーシーなど、素朴な島の営みを描いているのがイイ。そして録音技師が主人公なので自然や生活の音が印象的に使われている。しかしそれだけで、他はこれといって面白いエピソードや事件が起こる訳でもなく、あれ?これで終わり?という感じ。演技も主演の柏原崇はイイのだが、川井郁子がすごく固くてどうもイマイチ。

きみの友だち
★★★☆☆  テレビ放送
内容
交通事故の後遺症がきっかけで、まわりに壁を作って生きてきた恵美。体が弱く、学校を休みがちなおっとりしざ由香。クラスで浮いてしまいがちな二人がある日を境にかけがえのない絆を深めていく。彼氏が出来た親友から相手にされず悩む同級生のハナ、恵美の弟ブンのクラスメートで自分に自信が持てない三好君、恋心を抱く琴乃に振り向いてもらえない佐藤先輩。それぞれが毎日を過ごしていく中、由香の体調は悪化していく…。たとえいなくなったとしても、一生忘れない友だちが、一人いればいい。大切な人への感謝の気持ちが溢れ出す。きっと繰り返し思い出す珠玉の感動作。(from:BSジャパン)
ドラマ/青春(カラー)
2008年/日本
監督 廣木隆一
音楽 主題歌:一青窈『つないで手』
出演
石橋杏奈、北浦愛、古高由里子、福士誠治、森田直幸、柄本時生、大森南朋、柄本明、田口トモロヲ、宮崎美子
きみの友だち
感想
地味な出演者と演技がイマイチの主人公たちだが、一風変わった絆の友との関係が彼らの多くを占めているのをクールなタッチで描いた作品。どろどろな関係に描かれがちなのを淡々と語っているのがいい。そのため、ラストで無人のベットに横たわって天井の雲の絵に気が付くシーンには泣けた。どこかぎこちない演技も彼らのぎこちない関係そのものという感じでいい。

君の名は 第一部  
★★★☆☆  テレビ放送
内容
菊田一夫のNHK連続ラジオドラマの映画化。東京大空襲の混乱のさなかで出会い、半年後の再会を約束して名前も告げずに別れた男女の悲恋を描いたメロドラマ。約束の日、数寄屋橋の上で真知子を待つ春樹だったが、真知子は叔父に強制された縁談のため、佐渡島に向かう船上にいた。約1年後、う余曲折を経て2人はやっと再会を果たすが、真知子は別の男性との結婚が決まっていた。その後、真知子の夫の前に春樹が現れる。(from:NHKBS)
ドラマ(白黒)
1953年/日本/松竹
監督 大庭秀雄
音楽 関裕而
出演
岸惠子、佐田啓二、川喜多雄二、月丘夢路、淡島千景、笠智衆
君の名は 第一部
感想
当時一世風靡したメロドラマの古典で、映画館で全章を一気に見たときは内容よりも体力的にとてもキツかったことしか記憶にない。でも、今回見直してみて、監督が「社長と女店員」の大庭秀雄だけあって登場人物がそれぞれ立った人間ドラマで面白い。明らかに「哀愁」を真似ていて、真知子のファッションはヴィヴィアン・リーにそっくり。最初に見たときは、岸惠子演じる真知子のぶりっ子風な喋り方が妙に鼻について好きになれなかったが、今見直してみるとさほど悪くないし、苦手なベタな恋愛ドラマにも関わらず、続きが見たくなる面白さがあって、当時一世風靡したにもわからくもない。

君の涙 ドナウに流れ ハンガリー1956  SZABADSAG, SZERELEM
★★★☆☆  テレビ放送
内容
1956年、ソ連支配の共産主義政権下にあったハンガリーの首都ブダペストで、改革を求め学生運動に身を投じる女子学生ヴィキと、メルボルン・オリンピック出場を目前にした水球チームの花形選手カルチが出会う。それまで政治に無関心だったカルチも、秘密警察AVOや軍の横暴に傍観者ではいられなくなる。同時にヴィキを愛するようになったカルチはオリンピックよりも彼女の傍にいることを決意するのだが…。(from:BS11)
ドラマ(カラー)
2006年/ハンガリー
監督 クリスティナ・ゴダ
音楽 ニック・グレニー=スミス
出演
イヴァーン・フェニェー(サボー・カルチ)、カタ・ドボー(ファルク・ヴィキ)、シャーンドル・チャーニ(ヴァーモシュ・ティビ)、カーロイ・ゲステシ(水球チーム監督)
君の涙ドナウに流れ ハンガリー1956
感想
ブダペストでもプラハような民主化を制圧する大虐殺があったとは知らなかった。通りにいる子供や女も関係なく虐殺するシーンはショッキング。ハンガリーの役者で知っているのはないが、ここでキャスティングされている人たちは皆美男美女で演技も結構上手い。戦闘シーンも迫力あるし、近隣の映画大国の作品群に見劣りしない。

君よ憤怒の河を渉れ  
★★★☆☆  テレビ放送
内容
突然、身に覚えのない殺人の容疑をかけられた東京地検の現職の検事(高倉)が、見えない敵を追って東京から北海道へ500キロの復讐の旅を行く、西村寿行原作のノンストップ・アクション巨編。文化大革命後に外国映画の開放政策が始まった中国で記念すべき第1作となったのが本作であり、これを観た中国の名匠チャン・イーモウ(当時27歳)が「いつか健さんの映画を撮りたい」と熱い思いを胸にし、ついに実現したのが高倉健主演の「単騎、千里を走る。」である。(from:日本映画専門チャンネル)
サスペンス/アクション/モンド(カラー)
1976年/日本
監督 佐藤純弥
音楽 青山八郎
出演
高倉健、原田芳雄、池部良、中野良子
君よ憤怒の河を渉れ
感想
監督は「新幹線大爆破」「おろしや国酔夢譚」「男たちの大和/YAMATO」「野性の証明」「人間の証明」「敦煌」の佐藤純弥。「第三の男」みたいな明るい曲がスリリングなシーンに随所使われていてちょっと面白い効果を出している。しかも、北海道で馬は納得だけど新宿で馬に乗って疾走には笑えた。きぐるみバレバレの熊が二度出現も大笑いだし、健さんがシリアスに演じているハードボイルド作品にしては何か変。変さを意図してないのだろうけど、精神病院での隔離シーンなどは「江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間」的でかなりヤバイヤバイ。健さんがベッドシーンやキ○ガイを演じているだけでも珍しい。病院院長の一見普通の医者風なのに実はマッドサイエンティストなところも、そっちが頭変じゃないか?という感じで笑える。健さん主演作としては珍しくカルト的な要素満載で、ミステリー要素も面白く結構楽しめた。

君を忘れない FLY BOYS,FLY!  
★★★☆☆  テレビ放送
内容
1945年、夏。海軍の若きエリート大尉望月晋平。軍の特攻作戦への反発から302特別飛行隊を上申編成。海軍軍人としてパイロットとして一人前の技量を身につけさせることが目的のこの隊に、全国各地から一筋縄では行かない変わり者たち6人が集まった。操縦技術も考え方もバラバラな7人を繋ぐのはより高く、より巧く飛ぶこと。厳しい飛行訓練を重ねる中、時には反発しあい、感情をむきだしにする日々を過ごす7人に友情以上の固い絆が芽生え始めたある日、軍から特攻命令が下る。彼らに出来る事は残された時間を精一杯生き抜く事だった…。(from:BS日テレ)
戦争/青春(カラー)
1995年/日本
監督 渡邊孝好
音楽 長岡成貢
出演
反町隆史、堀真樹、木村拓哉、唐沢寿明 、松村邦洋、池内万作、袴田吉彦
君を忘れない
感想
敗戦の色濃い太平洋戦争末期を舞台に、最後に出撃していった神風特攻隊の若者たちを描いた青春作品。短髪が規則だったと思う軍隊で皆が長髪、キムタクなどはロン毛、松村のようなデブのパイロットというあり得ないキャラ、言葉使いやキャラも今風にアレンジされていて少々嘘っぽいが、当時の若者の心情に共感が持てるように描かれている。爽快でポップなBGMとネアカな彼らのキャラで悲愴感ばかりになりそうな内容も、明るくすがすがしい青春ドラマになっている。戦闘シーンをあまり描かなくても反戦映画は作れるのだな。監督は「居酒屋ゆうれい」の渡邊孝好。

木村家の人びと
★★★★☆  テレビ放送
内容
おくりびと」の滝田洋二郎監督が、日々ひたすら小金を稼ぐことに奮闘する一家をユーモラスに描いたブラック・コメディー。木村家は、父・母・一男一女の4人家族。一見、ごく普通の明るい家族だが、母は朝からあやしい声であちこちにモーニング・コール、父は近所のご老人たちを集めて新聞配達、おまけに親せきが泊まりに来ても宿泊料金を請求するありさま。だが、長男がこの守銭奴ぶりに疑問を抱き始め…。原作は谷俊彦。(from:NHKBS)
ドラマ/コメディー(カラー)
1988年/日本
監督 滝田洋二郎
音楽 大野克夫
出演
鹿賀丈史、桃井かおり、岩崎ひろみ、伊嵜充則、柄本明
木村家の人びと
感想
ベテラン役者たちを凌ぐほどいいのが子役の、岩崎ひろみと伊嵜充則。守銭奴と思っていたら小銭の「収集家」だった鹿賀丈史や、色仕掛けで男どもを操る桃井かおり、甥を更生させようとする常識男の叔父に柄本明と、どのキャラも個性的で可笑しい。父と息子はどうなるかとラストまで目が離せない。

CASSHERN CASSHERN
★☆☆☆☆ テレビ放送
内容
大戦は50年も続き、世界は大亜細亜連邦共和国とヨーロッパ連合という、2つの陣営に分断されていた。戦いは大亜細亜連邦共和国の勝利に終わるが、人心は荒廃し、様々な後遺症と荒れ果てた大地だけが残った。そんな中、東博士は重い病に苦しむ妻を助けたい一心で、人間のあらゆる部位を自在に造り出す“新造細胞”理論を構築する。やがて、それを私欲のために利用しようとする軍関係者の援助で始められた実験は、博士の思惑を超え、“新造人間”なる新生命体を生み出してしまうのだった…。
SF/アクション(カラー)
2004年/日本/松竹
監督 紀里谷和明
音楽 主題歌:宇多田ヒカル
出演
伊勢谷友介(東鉄也/キャシャーン)、麻生久美子(上月ルナ)、寺尾聰(東博士)、樋口可南子(東ミドリ)、小日向文世(上月博士)、宮迫博之(アクボーン)、佐田真由美(サグレー)、要潤(バラシン)、西島秀俊(上条中佐)、及川光博(内藤薫)、寺島進(坂本)、大滝秀治(上条将軍)、三橋達也(老医師)、唐沢寿明(ブライ)
CASSHERN

感想
70年代TV放送された竜の子プロ製作アニメ「新造人間キャシャーン」の実写で映画化を、宇多田ヒカルの旦那でミュージック・ビデオ等で活躍の紀里谷が監督した作品。映像はさすがにコテコテにこっていてなかなか見ごたえはある。登場キャラも皆美しい。しかし、リアルタイムでアニメを見てあの世界に親しんできた者にとってはこれって別物。音楽の趣味もイマイチだし、過剰なまで映像だけで説明しようとするので、流れが悪くだんだん飽きてくる。最初は綺麗だと思った映像もだんだんテレビゲームの一場面にしか見えてこない。その映像も静止画としては素晴しいが動きが悪くて、全体の流れを悪くしている。セリフが一本調子なので唐沢寿明をはじめ、出演者皆がすごく演技が下手に見えてしまう。テレビ放送版でかなりカットされていたとは思うが、話もかなり支離滅裂。

キャスト・アウェイ CAST AWAY
★★★☆☆  テレビ放送
内容
世界を駆け巡る宅配便会社のシステム・エンジニア、チャック・ノーランドは、飛行機事故に遭い無人島に漂着。ひとり取り残されたチャックは孤独と飢えに耐えながら、生き延びるために様々な工夫を凝らし生活のすべを身につけていく。そして4年後、ついにチャックは島からの脱出に成功し、もとの場所へと戻っていくが…。撮影中、25キロの減量をしてこの役に挑んだトム・ハンクスはゴールデングローブ主演男優賞を受賞。(from:NHKBS)
ドラマ/アドベンチャー(カラー)
2000年/アメリカ
監督 ロバート・ゼメキス
音楽 アラン・シルべストリ
出演
トム・ハンクス、ヘレン・ハント、ニック・サーシー、ジェニファー・ルイス
キャスト・アウェイ
感想
FedExのCM的作品としか思えないほどこの会社が全面に出ている。しかもトム・ハンクスの一人芝居な内容と想像できる無人島漂流ものだからあまり期待しなかったのだが…。さすがトム・ハンクス、一人芝居なのに全然飽きずにあっという間にラストまで見てしまった。ヤシの実が唯一の話し相手で彼との嵐の海での離別は端から見たら可笑しくて笑えるシチュエーションなのに泣けてしまった。本当にひとりぼっちの生活というものがどんなものか、その絶望感が体現されている。映像も美しくて絶壁から見た打ち寄せる波の不思議な波紋はいつもまでも記憶に残りそう。そしてラスト。ハリウッドらしからぬ展開が予想外だったけど、これが一番リアルな展開だろうなぁ…と納得。善悪もなくひたすら孤独と戦った男のドラマ。トム・ハンクスだからドラマチックに演じきれたのかも。彼の痩せっぷりも「フィラデルフィア」ほどではないけどビックリするほどスリムに変身していて流石彼らしい徹底したプロ根性を見た。監督は「ロマンシング・ストーン/秘宝の谷」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2」「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3」「さまよう魂たち」「コンタクト」「フォレスト・ガンプ/一期一会」「永遠(とわ)に美しく…」「ポーラー・エクスプレス」のロバート・ゼメキス。

キャスパー  CASPER
★★★☆☆  テレビ放送
内容
さみしがり屋の心優しいゴーストと、母を亡くした孤独な少女の交流を描いたハートフル・ファンタジー。ゴーストが住み着く屋敷の持ち主、キャリガンに依頼されゴースト退治にやってきた心霊学者とその娘キャット。幼い少年ゴースト、キャスパーはキャットと仲良くなろうと奮闘、やがてキャットも心を開いていく。スティーブン・スピルバーグ製作総指揮の下、ジョージ・ルーカス率いるILMのCGと実写が融合した映像が見事。(from:NHKBS)
ファミリー/ファンタジー(カラー)
1995年/アメリカ
監督 ブラッド・シルバーリング
音楽 ジェームズ・ホーナー
出演
クリスティーナ・リッチ(キャット:小島幸子)、ビル・プルマン(ジェームズ・ハーヴェイ博士:牛山茂)、キャシー・モリアーティ(キャリガン)、エリック・アイドル(ディッブス)
キャスパー
感想
エクソシスト」をパロったり、「ゴーストバスターズ」のダン・エイクロイドも登場。何と言っても子供お化けのキャスパーが可愛い!幽霊屋敷もアール・ヌーボー風でお洒落。キャスパーの悪戯好きな叔父さん幽霊たちがイーストウッドやメル・ギブソンに変身して驚かすシーンは大笑い。キャスパーがシンデレラよろしく時間限定の人間の少年に戻るラストは、ちょっぴり切なくて「ゴースト ニューヨークの幻」みたいにいいシーン。ちょっと陰のある個性的な女の子を演じたクリスティーナ・リッチや、優しい父親を演じたビル・プルマンももちろん良いが、幽霊屋敷の宝を狙う悪女を演じたキャシー・モリアーティが強烈で笑えた。

キャッツ&ドッグス  CATS & DOGS
★★★☆☆  テレビ放送
内容
有史以来続いてきた犬族vs猫族の闘い。その戦いの歴史に、新たな展開が始まろうとしていた。閑静な住宅地に暮らす、犬アレルギーの新薬を研究するブロディー教授を、世界征服の野望を抱く猫族のリーダーで邪悪な猫のMr.ティンクルズが狙っていた。新米エージェント犬ルーは、ブロディー家にペットとして潜入。仲間とともに人間を守るために戦うが…。
ファミリー/アドベンチャー/コメディ(カラー)
2001年/アメリカ
監督 ローレンス・グーターマン
音楽 ジョン・デブニー
出演
ジェフ・ゴールドブラム(ブロディー教授)、エリザベス・パーキンズ(ブロディー夫人)、トビー・マグワイア(ルー)、ショーン・ヘイズ(Mr.ティンクルズ)、ジョン・ロービッツ(キャリコ)
キャッツ&ドッグス
感想
ビーグル犬のルーを筆頭に犬たちが可愛い!猫が悪役なので、猫嫌いが作った作品かと思ったけど、あれだけ猫たちをいじっているところを見ると、かなり猫好きでもあると思えた。ハイテク・スパイグッズを駆使して、猫族を見張る犬のエージェントたちや、それに対抗する天才科学者猫の世界征服陰謀は、まるで「スパイキッズ」の犬猫版という感じ。ねずみのCGは手抜きな感じがしたが、犬猫の実写とCGのつながりも自然で、どちらも表情豊かで違和感が無いのも良い。吹き替えの台詞には「江戸前すし」を注文したり、日本語ならではのギャグも利いていて笑えた。また、猫支配によるエジプトの歴史にも爆笑。ラストもロシア猫Mr.ティンクルズのファッションショーで盛り上がり、ファミリー・コメディーとしては上出来。

キャット・ピープル(1942)  CAT PEOPLE
★★★☆☆  テレビ放送
内容
青年オリバーは、動物園の黒豹の檻の前で美しい娘・イリーナと出会い、愛し合い、やがて結婚する…。同族以外の男と結ばれると、“豹”に変身し相手を食い殺す種族“キャット・ピープル”に生まれた娘の悲しい運命を描く。ホラー・ムービーの古典的名作。(from:衛星劇場)
ホラー(白黒)
1942年/アメリカ
監督 ジャック・ターナー
音楽 ロイ・ウェッブ
出演
シモーヌ・シモン、ケント・スミス、トム・コンウェイ、ジェーン・ランドルフ
キャット・ピープル
感想
ヒロインのイレーヌは「輪舞」のシモーヌ・シモン、オリバーのケント・スミスもナイスガイでなかなかのキャスト。ホラーというよりもヒロインの謎を探るミステリーとロマンスものという感じ。猫顔の女(エリザベス・ラッセル)が「私の妹」とカフェで言うシーンは、リメイク版でも登場。リメイクではオリバーが動物園の園長だったがこちらは建築家。性表現も穏やかでキスしただけで豹に変身してしまう。こちらのオリジナルはホラー色が薄いが、リトアニアの魔女伝説が出てきたり、夜の街に霧が立ち込めるなど、リメイク版よりもロマンチックになっている。

キャット・ピープル(1981)  CAT PEOPLE
★★★☆☆  テレビ放送
内容
兄のポールを訪ねてニューオリンズへやって来たアイリーナ。兄と喜びの再会を果たした彼女は、兄の家で新生活を始めることになる。だがその夜、街で女性が黒豹に襲われる事件が発生、動物園の園長オリバーらの手で黒豹は捕獲される。やがて、その動物園に出掛けたアイリーナはオリバーと出会い、二人は互いに惹かれ合っていくのだった。しかしやがて彼女は、黒豹の正体がポールであることを知り、彼から衝撃的な事実を告げられる。それは、自分たちが人間を愛したらその相手を食い殺さなければ元の人間の姿に戻れない猫族の宿命を背負っていることだった。すでにオリバーを愛し始めていたアイリーナは、苦悩の末に独りオリバーのもとから去っていくが…。人間を愛すると豹に変身し、その相手を食い殺さなければ人間の姿に戻れない、という呪われた猫族の女の宿命を描くファンタジー・ホラー。監督は『アメリカン・ジゴロ』のポール・シュレイダー。出演は『テス』のナスターシャ・キンスキーと『時計じかけのオレンジ』のマルコム・マクダウェル。(from:スターチャンネル)
ホラー(カラー)
1981年/アメリカ
監督 ポール・シュレイダー
音楽 ジョルジオ・モロダー、主題曲:デビッド・ボウイ「Putting Out The Fire」
出演
ナスターシャ・キンスキー、マルコム・マクダウェル、ジョン・ハード、ジョン・ハード
キャット・ピープル
感想
1942年版のリメイク。ナスターシャ・キンスキーが「テス」に続いて妖艶で美しい少女を演じていて印象深く、彼女の代表作の一つかも。ショートヘアーがよく似合っている。全裸のシーンなどかなり大胆な性表現をしているが、オリジナルと同様、女性の性解放を暗に否定しているような作品に思える。妹に近親相姦の関係を迫るアイリーナの変体兄ポールをマルコム・マクダウェルが不気味に演じている。彼らが豹に変身するシーンはCGがなかった時代にしては上手く描いていて今見ても君が悪い。また、腕を食いちぎられるシーンなどかなりスプラッターなシーンが多くて今見ても怖い。こちらはオリジナルと違ったラストで、こちらの方がまだ幸せか?同僚アリスは「スーパーマン III/電子の要塞」のラナ・ラングを演じたアネット・オトゥール。デビッド・ボウイの主題歌が実にいい!

キャットウーマン(2004)  CATWOMAN
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
化粧品のヘデア・ビューティー社でグラフィック・デザイナーとして働くペイシェンスはいじましいほどシャイな女性。彼女が勤めるヘデア・ビューティー社は、独裁的なヘデア社長と彼のスーパーモデルの妻ローレルが仕切っていた。そのヘデア・ビューティー社が革命的な老化防止商品の発表を直前に控えたある日、ペイシェンスはその新製品の恐るべき秘密を知ってしまう。そのため、危険な陰謀に巻き込まれ、絶対絶命の危機と思われた瞬間に奇跡が起きる。彼女は猫の強さ、俊敏さ、超人的に鋭い感覚を持つ女として生まれ変わったのである。そして、オフィーリア・パワーズ(フランセス・コンロイ)というミステリアスな師に導かれ、キャットウーマンへと成長していく。それまで耐えてきた辛い経験と立ち向かおうとキャットウーマンは暗躍を始める。だが、ペイシェンスとしての彼女が若い刑事トム・ローン(ベンジャミン・ブラット)との関係が急速に発展していくにつれ、その二重生活は複雑なものになっていく。ペイシェンスに惹かれていくローンは、街を騒がす犯罪の数々の影に浮かび上がる妖艶なキャットウーマンのことも頭から離れない。やがて、超人的なパワーを巧みに操れるようになったキャットウーマンは、ついに巨大な敵に立ち向かうのだが…。 (from:日曜洋画劇場)
アクション/アドベンチャー/サスペンス(カラー)
2004年/アメリカ
監督 ピトフ
音楽 クラウス・バデルト
出演
ハル・ベリー(ペイシェンス・フィリップス:深見梨加)、シャロン・ストーン(ローレル:小山茉美)、ベンジャミン・ブラット(トム・ローン:堀内賢雄)、ランバート・ウィルソン(ジョージ・ヘデア:大塚芳忠)、フランセス・コンロイ(オフィーリア・パワーズ:沢田敏子)、アレックス・ボースタイン(サリー:神代知衣)、マイケル・マッシー(アーマンド:青山穣)、バイロン・マン(ウェスリー:真殿光昭)
キャットウーマン
感想
ハル・ベリーのセクシーなキャットウーマンは文句なしで良いし、宿敵のシャロン・ストーンも無敵の悪女っぷり。「デンジャラス・ビューティー」のベンジャミン・ブラットが主人公の恋人役、「氷壁の女」のランバート・ウィルソンがヘデア社長と、脇役もなかなか良い。しかし女がメインだから仕方ないのかランバートもベンジャミンも活躍は僅か。またキャットウーマンが夜の街を徘徊するチープなCG処理が醜くて見るに耐えない。その上、露出大目の割にはイマチチ格好良くないコスチュームで、「バットマン・リターンズ」のミシェル・ファイファーのキャットウーマンの方がずっとセクシーで猫っぽく魅力的だった。

キャデラック・マン CADILLAC MAN
★★☆☆☆ テレビ放送
内容
車販売員と、銃で店を乗っ取る浮気相手の夫とのドタバタ喜劇
コメディ
1990年/アメリカ
監督 ロジャー・ドナルドソン
音楽 J・ピーター・ロビンソン
出演
ロビン・ウィリアムス、ティム・ロビンソス、パメラ・リード

感想
妻の浮気に頭のおかしくなった男(ティム)が、妻の仕事場の車販売店に乗込み、ろう城する。さえない車のセールスマン(ロビン)はこの男と店内の人々を何とか助けようとするが、だんだん寝取られ男に同情的になって…。とロビン・ウィリアムスのコメディ。ティム・ロビンソスのキレっぷりが爆笑。前半のセールスマンのあまりにも冴えない日々の描写に、笑いどころか陰鬱になってしまいそうだが、ラストはハッピーエンドでイイ終わり方。

キャデラック・レコード 音楽でアメリカを変えた人々の物語  CADILLAC RECORDS
★★★☆☆  テレビ放送
内容
シカゴでクラブを経営し始めたポーランド系移民のチェスは、マディ・ウォーターズやリトル・ウォルターなど稀有(けう)な才能を持つブルースマンと出会い、レコード会社を設立。次々と大ヒットを飛ばし、成功の証として彼らにキャデラックを贈り、家族のような絆を深めて行った。やがて彼らの音楽はロックンロール誕生の礎となっていく。製作総指揮としても名を連ねるビヨンセがエタ・ジェイムズ役でパワフルな歌声を披露。(from:NHKBS)
ドラマ/音楽/伝記(カラー)
2008年/アメリカ
監督 ダーネル・マーティン
音楽 テレンス・ブランチャード
出演
エイドリアン・ブロディ、ジェフリー・ライト、ビヨンセ・ノウルズ、モス・デフ
キャデラック・レコード 音楽でアメリカを変えた人々の物語
感想
ジョン・レノンがロックの生みの親と賞賛してたり、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でマーティンがプラムのステージでチャック・ベリーの「ジョニー・B・グッド」を歌ったりしているのでチャック・ベリーは知っていたけどブルースの歴史はイマイチ不勉強。でも黒人農民の農作業中に歌っていた歌からアンプを付けたギターで都会のストリート音楽になり…とブルースが黒人だけでなく白人社会にも浸透していく様子が音楽をバックに描かれていてブルースを知らない者にも楽しめる。そしてブロディが演じる黒人を使って金儲けを仕掛ける強かなポーランド人もいい味を出していて、白人の中でもアウトローだった彼と黒人たちが同じ「金」という目標に向かって突き進むのだが卑しさが感じられない。売れる物を作ろうと必死になった結果、アメリカ音楽の歴史を刻む偉業を成してしまったのだから。ビヨンセの歌も圧巻で彼女自信の魅力も際立っている。監督は人気テレビドラマ「グレイズ・アナトミー」のダーネル・マーティン。

キャプテン 劇場版
★★★☆☆  テレビ放送
内容
野球の名門青葉学院中等部。そこから墨谷二中に転校して来た谷口タカオは、同校・弱小野球部に入部する。チームメート達は否が応でも谷口に期待を寄せるが、谷口は青葉では2軍の補欠だった事を言い出せない。しかし、谷口は陰の努力で次第に実力をつけていく。そして次期キャプテンに指名された。当惑する谷口だが、持ち前の責任感とファイトでチームの実力を懸命に底上げしていく。やがて墨谷二中の野球部は、青葉と互角に戦えるチームへと成長し、青葉と死闘を繰り広げる。(from:NHKBS)
アニメ/スポーツ/青春(カラー)
1981年/日本
監督 出崎哲
音楽 木森敏之、TOMISIRO、主題歌:99Harmony「君は何かができる」
出演
声:和栗正明、熊谷誠二、中田光利、ハナ肇、麻生美代子、森山周一郎
キャプテン
感想
主人公・谷口タカオは、墨谷高校に転校した日に墨谷野球部に入部届けを出す。名門・青葉野球部の二軍の補欠選手だたのを、レギュラー選手だったと勘違いされ、墨谷野球部のキャプテンに抜擢され…。元気がでるテーマ曲「君は何かができる」も印象的。ハンサムやスターは一人もいない落ちこぼれの墨谷二中野球部が、これまた一番冴えない少年が主人公。でも彼が謙虚でひたむきに頑張る姿がすがすがしく、野球部ナインと同様に彼に引き付けられてゆく不思議な魅力がある。

キャプテン アブ・ラーイド  CAPTAIN ABU RAED
★★★★☆  テレビ放送
内容
アンマンの国際空港で清掃員として働くアブ・ラーイドは妻にも先立たれ、穏やかな老いの日々を過ごしていた。ある日、空港で拾った帽子がもとで子供たちにパイロットと勘違いされる。彼らに本で読み知った外国の話をするうちに、アブ・ラーイドの人生はやがて大きく変わっていく。(from:NHKBS)
ドラマ(カラー)
2007年/ヨルダン
監督 アミン・マタルカ
音楽 オースティン・ウィントリー
出演
ナディム・サワルハ、ラナ・スルターン、フセイン・アッソース
キャプテン アブ・ラーイド
感想
50年ぶりにヨルダンで製作された作品。清掃員の老人が元飛行機のパイロットと勘違いされたことから子供たちの人気者になるが…。孤独な老人と、父親の家庭内暴力に脅えて暮らす少年のドラマ。この老人と仲良くなる美女ヌールが嫌々でお見合いした席で「私は自殺を予定してますから」といって断るシーンが笑えた。深刻なドラマの中にもクスリと笑わせるユーモアがいい。また、自己犠牲を厭わない老人アブ・ラーイドの精神的な美しさに心打たれる。この老人を演じた役者から滲み出てくる人柄がいい。ラストは衝撃的で悲しいが、少年がやがて老人の夢を叶えていて終わっているのが救われる。金持ち、貧乏人それぞれのヨルダンの人々実情が描かれていて、その生活ぶりが垣間見れるのも興味深い。

キャメロット(魔法の剣 キャメロット:1998)  QUEST FOR CAMELOT
☆☆☆☆☆  テレビ放送
内容
アーサー王が治める理想の王国キャメロット。少女ケイリーは、いつしか騎士になることを夢見ながら幸せな生活を送っていた。そんなケイリーを突然襲った悲劇。円卓の騎士である父が邪悪な男ルーバーに殺されたのだ。それから10年、深い悲しみを乗り越え大人になったケイリーは、父を殺し、アーサー王の伝説の剣をも奪ったルーバーに復讐を誓う!伝説の剣を奪い返し、キャメロットに再び平和を取り戻すため、ケイリーは戦いの旅に出る…。(from:NHKBS)
アニメ/ファミリー/文芸(カラー)
1998年/アメリカ
監督 フレデリック・デュショー
音楽 パトリック・ドイル、デヴィッド・フォスター、キャロル・ベイヤー・セイガー
出演
ジャサリン・ギルシグ(鈴木蘭々)、ケーリー・エルウェス(川平慈英)、ゲーリー・オールドマン(萩原流行)、エリック・アイドル(田中裕二)、ウォールドン・リックルス(太田光)、ジェーン・シーモア(岩崎宏美)
キャメロット
感想
世界的古典「アーサー王伝説」をワーナーがアニメ化。しかし絵に魅力はないし、ほとんどがミュージカル調なのに音楽も平凡で新鮮味がない。キャラも主人公のヒロインとヒーロー、それに付き添間抜けキャラ(ドジで出来損ないのドラゴンのデボンとコーン)と、定番で面白みがない。声に ゲイリー・オールドマンやピアース・ブロスナン、ジェーン・シーモア、ガブリエル・バーンなどが出演していて豪華だが、字幕なしの日本語吹き替えで観たのでその効果もまるでなし。監督は「レーシング・ストライプス」のフレデリック・デュショー。

ギャラクシー・クエスト GALAXY QUEST
★★★★★ 劇場/テレビ放送
内容
放送終了後20年たっても、熱烈なファンに支持されているSFテレビ・シリーズ「ギャラクシー・クエスト」。その出演俳優たちに、なんと本物の宇宙人から星を救ってもらいたいと依頼が!テレビでの彼らの活躍を本物と思い込んだ宇宙人は、番組と同じ宇宙船も用意していて…。「スター・トレック」のパロディー満載の本格SFコメディー。ティム・アレン、シガニー・ウィーバーら、豪華俳優陣の顔合わせも楽しい。(from:NHKBS)SF人気番組の出演者が本当の異星人たちと戦う事に…
SF/コメディ/アドベンチャー(カラー)
1999年/アメリカ
監督 ディーン・パリソット
音楽 デビッド・ニューマン
出演
ティム・アレン、シガニー・ウィーバー、アラン・リックマン、トニー・シャローブ、サム・ロックウェル 、ダリル・ミッチェル、エンリコ・コラントーニ
ギャラクシー・クエスト

感想
すごい評判で期待大で観たけど、その期待以上に面白い!本当に50歳?と疑いたくなるシガニー・ウィーバーがお色気ムンムンの金髪バカ女マディソン中尉(グウェン)を楽しそうに演じているし、トカゲ頭ドクター・ラザラス(アレックス)役のアラン・リックマンはアホなファンに囲まれて絶望する誇り高きシェークスピア役者を演じていて楽しい。「スター・トレック」を低レベルしたアホ番組「ギャラクシー・クエスト」をこよなく愛する宇宙人ネズミスやアホファン達がとても愛にあふれていてイイ味出している。笑いあり、涙あり、ラストはスッキリ爽快の改新作!Never Give up! Never Surrender!タガート艦長の家がリチャード・ノイトラのVDLリサーチハウスに住んでいてすごいリッチぶり。サーミアン星人の右手右足同時に出す歩き方や、いつも笑っている顔が不気味で笑える。特にサーミアン星人の紅一点ラリアリ(「チャーリーとチョコレート工場」のミッシー・パイル)には爆笑。初飛行で宇宙船をドッグの壁に擦るシーンや、に爆笑。タガート艦長(マイケル)にティム・アレン、クルー6のガイに「チャーリーズ・エンジェル」のサム・ロックウェル、操縦士のラレド(トミー)にダリル・ミッチェル、「名探偵モンク」でお馴染みのトニー・シャルーブがチェン技術主任と、可笑しく癖のあるクルーたちが面白い。また「スター・トレック」だけでなく「スターウォーズ」のパロディもあって楽しい。

キャラクター/孤独な人の肖像 KARAKT
★★★★☆ テレビ放送
内容
オランダ作家のフェルディナン・ボルドヴァイクの小説を映画化した人間ドラマ。1920年代のオランダを舞台に、ある運河の町に住む男、息子とその母親が繰り広げる愛と憎しみを描く。父を知らない私生児として生まれたヤコブ=ヴィレム。彼は母が町の実力者に強引に関係を持たされた末に生まれた子供だった。冷たい母との暮らしの中で、やがて彼は偶然父の存在を知るが…。1997年アカデミー賞外国映画賞受賞(from:BS日テレ)
ドラマ(カラー)
1996年/オランダ:ベルギー
監督 マイケ・ファン・ディム
音楽 ウットゥ・パレイス・ヴァン・ブーム
出演
ヤン・デクレイル、フェジャ・ファン・フェット、ベティ・スヒュールマン
キャラクター

感想
冒頭、屍体の側にいた主人公ヤコブ=ヴィレム・カタドルフが警察に拘束され、警察と弁護士の調書で屍体になった人物とカタドリューフェの関係が明らかになってゆく。ミステリアスな殺人事件が絡む、親子の凄まじいまでの愛憎劇。屍体は主人公の父で、彼は私生児として無口で偏屈な母親に育てられていた。父は冷酷無比で名高い税務執行官ドレイブルハーブンで、ヤコブがタバコ屋で作った負債は父が経営する銀行から借りたもの。その後父親はヤコブの足を引っ張るかのように彼の成功を妨げようとする。ヤコブはダメージを与えられるが、そのつど成長してゆく。ドレイブルハーブンはそれに「協力している」とうそぶく。果たしてこの親子に愛はあったのか?親子の闘いはドレイブルハーブンが死んでも直続き、彼殺しの容疑が主人公に…。オランダの暗く常に地面が濡れてジメジメした雰囲気がミステリアスな物語に美しさを加えている。また役者も皆、個性的で上手く、特にドレイブルハーブンのヤン・デクレイルは少ないセリフだが無気味で怪物のような男というだけでなく冷徹な男の人間らしさもちらりと見せ、そのキャラに深みを与えている。

キャラバン CARAVAN
★★★★☆ テレビ放送
内容
村の人々を率いて、永年の間キャラバンを続けてきた長老。指導者として絶大なる信頼を集めてきた彼が、彼の後を引き継ぐはずだった長男を事故によって失ったとき、ドラマは始まる。長老は、幼い孫の少年に過酷なキャラバンを指揮する長老としての期待を寄せることになる。周囲の不安の中、先頭に立ってキャラバンを出発させようとするのは、過去に長老と敵対していた村人の息子であり、長老の死んだ長男の親友でもあった若者だ。カリスマ的長老とそのやり方に反発する若者。厳しい嵐と雪の中で、人と人、また人と自然との、生きるための戦いが交錯する。地位と伝承の継承をめぐる新旧世代間の葛藤を目の当たりにした少年は、遠い将来に伝説的な長老となる成長の第一歩を踏み出すことになる…。
ドラマ/アドベンチャー(カラー)
1999年/フランス:ネパール:スイス:イギリス
監督 エリック・ヴァリ
音楽 ブリュノ・クーレ
出演
ツェリン・ロンドゥップ、カルマ・ワンギャル、ラプカ・ツァムチョエ、グルゴン・ギャップ、カルマ・テンジン・ニマ・ラマ
キャラバン

感想
製作は「WATARIDORI」のジャック・ベラン。ヒマラヤが広がるネパールの山岳地帯で牛を飼う人々のドラマをドキュメント風に描いた作品。迷信に惑わされてはいけないと新しい考え方をする若い指導者に従おうとする若者と、占いは昔からの信仰と知恵だとする年老いた長老と彼を信じる老人たちの対立を厳しく美しい大自然を背景にスペクタクルに描いている。特にヤクが絶壁に架かる細い板の橋を渡れずに谷底に落ちてゆくシーンは足がすくむ凄い迫力で印象的。この若い指導者と年老いた長老の死んだ息子の嫁との恋も清々しく描かれていてイイ。年老いた長老も最後には若い指導者を認め、受け入れるがそのシーンが泣ける。

キャリー2 THE RAGE CARRIE2
★☆☆☆☆ 劇場試写会
内容
虐められっこ女の子が超能力で仕返しするという前作と同じ
ホラー
1999年/アメリカ
監督 カット・シーア
音楽 ダニー・B・ハーベイ
出演
エミリー・バーグル、ジェイソン・ロンドン、ディラン・ブルーノ、J・スミス・キャメロン、エイミー・アーヴィング、ミーナ・スヴァーリ

感想
学校で全然もてない女の子がいじめられて逆ギレ、すごい超能力で仕返しする…という前作と展開はほとんど同じなんだけど、前作の様な悲しさとか恐さがかなりパワーダウン。『アメリカン・ビューティー』では絶世の美少女役だったミーナ・スヴァーリがこちらでは「すごいブス」役に(でもこれといった特殊メイクなし)。アメリカのハイスクールのパーティってハメはずしすぎ。イカレテます。そっちの現実(なんだろうか?)のほうが恐かった。

キャロルの初恋 EL VIAJE DE CAROL
★★★★★ テレビ放送
内容
1938年、12歳のキャロル(クララ・ラゴ)はニューヨークから、母(マリア・バランコ)と内戦中のスペインにやって来る。重い病に冒された母親は彼女の故郷である小さな村で、祖父母や親友の助けを借りながら新生活を始める。一方、母の病を知らないキャロルの気がかりは、フランコ軍と戦う国際旅団にパイロットとして参加していてなかなか会うことができない父のこと。そんなある日、母との突然の別れがキャロルを襲う。悲しみに暮れるキャロルを優しく支えてくれたのは、いつもケンカばかりしていた村の腕白少年トミーチェ(フアン・ホセ・バジェスタ)だった。
青春/ドラマ/ファミリー(カラー)
2002年/スペイン
監督 イマノル・ウリベ
音楽 ビンゼン・メンディザバル
出演
クララ・ラゴ、フアン・ホセ・バジェスタ、アルバロ・デ・ルナ、マリア・バランコ、ロサ・マリア・サルダ
キャロルの初恋

感想
ガウディ・アフタヌーン」のマリア・バランコが母のアウロラ、「オール・アバウト・マイ・マザー」のロサ・マリア・サルダが教師のマルハ役で出演。内戦という暗い影が彼女にも重くのしかかってくる中、母アウロラが病死と、キャロルに悲劇が襲うが、おじいちゃんのアマリオ(アルバロ・デ・ルナ)が彼女を暖かく見守り、孫と祖父というよりも親友に近い感じで接してくれる。またトミーチェほか腕白仲間とキャロルの従姉妹など、彼女を取巻く人々は暖かく優しい人ばかり(アウロラに嫉妬心を抱く叔母を除いて)なのが救われる。少年のような姿に美しい大きな瞳のキャロルを演じたクララ・ラゴと、キャロルに献身的になる健気な腕白少年トミーチェを演じたフアン・ホセ・バジェスタの初々しいキャラが素晴しい。瑞々しく心が洗われるような作品。

ギャングスターズ/明日へのタッチダウン  GRIDIRON GANG
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
現在少年院で暮らす若者は、全米で12万人以上。その75%が出所後、再び犯罪を犯すか道端で命を落としていた。そんな現状に少年院の教官ショーンはむなしさを感じ、何とか彼らを絶望的な状況から救い出せないかと奔走する。そこで何か他に打ち込めるものが必要だと考えたショーンは、アメフットを通し責任感と規律を教えようと試みる。やがて少年たちは強靭な肉体、心、精神力、何よりお互いを尊重することを学んでいくが…。(from:地上波)
ドラマ/スポーツ(カラー)
2006年/アメリカ
監督 フィル・ジョアノー
音楽 トレヴァー・ラビン
出演
ザ・ロック(ショーン・ポーター)、イグジビット(マルコム・ムーア)、ケヴィン・ダン(テッド・デクスター)、レオン・リッピー(ポール・ハイガ)、L・スコット・コードウェル(ボビー・ポーター)、ジェイド・ヨーカー(ウィリー・ウェザース)、ブランドン・スミス(バグ・ウェンダル)
ギャングスターズ/明日へのタッチダウン
感想
少年院の青年たちをアメフトを通して更生させるという青春・スポコンもの。不良たちを更生させるというテーマでは「デンジャラス・マインド」など過去にも実話を元にしたこのような作品があるのでインパクトに欠ける。ザ・ロックの熱演も悪くはないのだが、彼以外はどれも地味なキャスティングで、描き方も真面目過ぎてエンターテインメントに欠ける。

キャンディ(2006)  CANDY
★★★☆☆  テレビ放送
内容
キャンディとダン。彼らは誰も立ち入ることの出来ない、ふたりだけの愛の楽園に生きていた。画家と詩人になることを夢見て、自堕落で刹那的な生活を送る彼らには、もはやドラッグとセックスしか救いがなかった。その若さゆえ、愛しあいながらも傷つきあうふたり。しかしキャンディに小さな命が宿ると、ふたりはそれまでの生活を捨てる事を決意、厳しいドラッグ依存の後遺症と闘いながら、ひとつひとつの試練を克服していくが…。(from:BSジャパン)
ドラマ/ロマンス(カラー)
2006年/オーストラリア
監督 ニール・アームフィールド
音楽 ポール・チャーリアー
出演
ヒース・レジャー(ダン)、アビー・コーニッシュ(キャンディ)、ジェフリー・ラッシュ(キャスパー)、トニー・マーティン(ワイアット氏)、ノニ・ハズルハースト(ワイアット夫人)
キャンディ
感想
ジャンキー・カップルの悲惨な顛末を美化することなく、冷静な目線で描いたドラマ。ヒース・レジャーとアビー・コーニッシュのカップルが、悲惨なジャンキーを演じながらもどこか穢れないキャラでいい味を出している。また、彼らの理解者の教授を演じたジェフリー・ラッシュの存在も大きい。ジャンキーが薬を得るために両親や友達を騙し、仕舞いには一番大切な人にまで体を売らせる…そして盗み…あらゆることをしてしまう顛末で、ジャンキーがいかに最低なものかを悲しく描いている。早世したヒース・レジャーの演技が印象的。

キャンプ CAMP
★☆☆☆☆ テレビ放送
内容
今年もサマー・キャンプの季節がやってきた。集まったのは、周りから少しズレてる個性派ばかりだが、ミュージカルが大好きな彼らにとって、キャンプはまさに桃源郷。嫌な事を忘れて2週間毎に新しいショーを上演するというハードワークにひたすら打ち込んでいく。歌や踊りのレッスンに毎日明け暮れながら仲間を見つけ、恋をしたり、夢に向かって一直線。誰もがキャンプを経て新たな自分を見つけ出しキラキラと輝いていく…。(from:BSジャパン)
コメディ/ミュージカル/青春(カラー)
2003年/アメリカ
監督 トッド・グラフ
音楽 スティーヴン・トラスク、マイケル・ゴア
出演
ダニエル・リタール、ジョアナ・チルコート、ロビン・デ・ジーザス、スティーブン・カッツ
キャンプ

感想
ニューヨーク郊外の山荘にサマーキャンプにやってきたティーン・エイジャーの目指せブロードウェイ青春物語。オープニングのディー(サシャ・アレン)が唄う「How Shall I See You Through My Tears」や物置き小屋で皆で熱唱する「Century Plan」がゴスペル調でかっこいい。他ストーンズの「Wild Horses」、トッド・ラングレンの「The Want of a Nail」、オアシスの「Round Are Way」などミュージカルだけでなく懐かしいポップスも盛り沢山なのでサントラが欲しくなる。もちろんミュージカル「カンパニー」や「プロミス、プロミス」からの名曲も盛り沢山。「カンパニー」「ウエスト・サイド・ストーリー」でお馴染みのミュージカル界の巨匠スティーヴン・ソンドハイムがラストの方でちょこっと出演、ミュージカル・ファンなら楽しめそうな青春映画。しかしミュージカル以外の部分はありきたりな10代の子供達のエピソードばかりなのでイマイチ。

宮廷料理人ヴァテール VATEL
★★☆☆☆ テレビ放送
内容
太陽王ルイ14世を招いた3日間の宴を仕切った天才料理人
ドラマ
2000年/フランス:イギリス
監督 ローランド・ジョフィ
音楽 エンニオ・モリコーネ
出演
ジェラール・ドパルデュー、ユマ・サーマン、ティム・ロス
宮廷料理人ヴァテール

感想
大好きなコスチューム物でブルボン王朝で一番好きなルイ4世が登場、しかも食いしん坊には嬉しい宮廷料理がわんさか。公開当時の評価はイマイチだったが面白かった。ラストがちょっとあっけなかったのが惜しい。可哀想にヴァテールって人は生まれる時代が早すぎたんですね。彼が現代に生まれていたら世界一のシェフ兼エンターテイナー、最高の芸術家としてもてはやされた事でしょう。しかし封建時代ではあくまで王様の所有物。どんなに頑張っても与えられる事が当たり前の貴族相手じゃ、すばらしい作品を作っても相手の気分次第であっさり壊され、昔の芸術家は大変だったんだなぁと痛感。また昔の芸術は一部の貴族(しかも王ひとりの為の)の為のもので、その王を満足させる為だけに苦悩して素晴らしいものを作っていく。それをただ観て、食べるだけで「ほ〜すごいの〜」とか「お〜珍しい」とか宣う王ってなんと退屈な人生だろう。それに比べてヴァテールの様にたとえ奴隷の様でも創造の楽しさに浸れる者は退屈から程遠い。果してどちらが幸せなのか?ダ・ビンチやミケランジェロも同じ様な境遇だっただろうなぁ。

ギャンブラー  McCABE & MRS. MILLER
★★★★☆  テレビ放送
内容
19世紀から20世紀に変わろうとする開拓期の荒くれ男どもが集まるワシントン州とカナダの国境近くの炭鉱町を舞台に、賭博場を経営する伊達男のギャンブラーと、売春宿の女将を中心に男対男の戦いを描く。(from:BS12)
西部劇/アクション(カラー)
1971年/アメリカ
監督 ロバート・アルトマン
音楽 レナード・コーエン
出演
ウォーレン・ベイティ、ジュリー・クリスティ、ジョン・シャック、キース・キャラダイン、シェリー・デュヴァル
ギャンブラー
感想
クライマックスの銃撃シーンはサム・ペキンパーかと思うほどリアルで迫力。でもそれは作品最後のちょっとだけで、後は無名な開拓民たちのリアルで惨めな日常が淡々と描かれている、西部開拓時代末期を現実的に描いた異色の西部劇。主演のウォーレン・ベイティも普通の男だし、ジュリー・クリスティもどこにでもいそうな女。二人は「シャンプー」でも競演している。最も印象的だったのが、人のいい流れ者のキース・キャラダインで、ガンマン気取りのガキに騙されて撃ち殺されてしまう。こんな惨めな死に方をした人々の屍の山で西部は開拓されたのか…と開拓時代の暗部を見せられる。監督は「マッシュ」のロバート・アルトマン。AFIアメリカ映画ジャンル別ベスト10では9位の「駅馬車」を抜いて8位に選ばれている。

ギャンブル・プレイ  THE GOOD THIEF
★★★☆☆  テレビ放送
内容
リビエラ…世界的なリゾート地で、カジノが点在するギャンブルのメッカとしても有名だ。身も心もボロボロになったギャンブラー、ボブは行きつけのカジノ&バーで妖しい魅力の若い女・アンに一目惚れをする。店を仕切る男の情婦のように働かされていた彼女を、ボブは男から解放してやり、彼女はボブのアパートに寝床を求めた。しかしボブは決してベッドを共にしないことを条件にした。そんなある日…。(from:BSTBS)
サスペンス/犯罪/ドラマ(カラー)
2002年/イギリス:フランス:カナダ:アイルランド
監督 ニール・ジョーダン
音楽 エリオット・ゴールデンサール
出演
ニック・ノルティ(ボブ)、チェッキー・カリョ(ロジェ)、エミール・クストリッツァ(ウラジミール)、ナッサ・クヒアニチェ(アン)、レイフ・ファインズ(画商)、サイード・タグマウイ(ポーロ)、ジェラール・ダルモン(ラウル)
ギャンブル・プレイ
感想
茶道をしている日本人たちに「同じことの繰り返し。ドイツのテクノバンドかよ?」とウラジミールのぼやきが笑える。音楽もなかなかグッド。しかし、せっかくのチェッキー・カリョとレイフ・ファインズが活かされてないのが残念。でも「48時間」のようなよれよれニック・ノルティがいい味を出していし、ピカソを含めた絵画とカジノの金の強盗を同時に決行、密着尾行する警察をどうかわすのか…そしてラストのどんでん返しはなかなか面白い。ニースやモナコを舞台にしたのも華やか。監督は「クライング・ゲーム」「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」「マイケル・コリンズ」のニール・ジョーダン。

CURE キュア  
★★★★☆  テレビ放送
内容
奇妙な殺人事件が連続して発生する。それぞれの事件の加害者はその場ですぐ捕まるが、被害者の首筋から胸元にかけて、鋭利な刃物で「X」の字に切り刻むという犯行の手口がすべてに共通していた。しかし、犯人同士を結びつけるものや被害者に共通点はなかった。事件に疑問を抱いた刑事・高部(役所)は心理学者(うじき)の助けを借りながら、それぞれの殺人を関連づけて捜査を始めるが、事件解決は困難をきわめていた。そんな時、記憶障害を持つ若い男・間宮(萩原)が捜査線上に浮かび上がるが…。(from:日本映画専用チャンネル)
ホラー/サスペンス(カラー)
1997年/日本
監督 黒沢清
音楽 ゲイリー芦屋
出演
役所広司、萩原聖人、うじきつよし、中川安奈
CURE キュア
感想
昭和初期のオカルト趣味にも触れたホラーで「リング」の匂いと共通するものがあるが、こちらの方がもっと日常的で起こりうる可能性は高そう。しかし、人間そんなに簡単に殺人への暗示にかかるものだろうか?萩原聖人のような「伝道師」が生まれる背景にもちょっと説得力が弱い。それでもストレス限界値の刑事の役所広司と、ストレスゼロで解放され過ぎて壊れた男・萩原聖人の緊張感ある対決は面白かった。時折ねじ込んでくる映像が不安を掻き立てられるなど演出も独特で怖いというよりも詩的なものすら感じた。よくある連続猟奇殺人事件ものの中では個性的で面白い。

Q&A  Q&A
★★★☆☆  テレビ放送
内容
社会派監督、S・ルメットが警察内部と司法機関の腐敗を描いたサスペンス・ドラマ。新米の地方検事補アルは、初仕事としてベテラン警部ブレナンが起こした正当防衛による射殺事件を担当、ブレナンに対する尋問調書(Q&A)の作成に取り掛かるが、次第に彼の証言に疑いを抱き始め、やがてその疑いは驚がくの事実へと発展する。T・ハットンとN・ノルティというクセのある役者陣による迫真の演技合戦が見もの。(from:NHKBS)
ドラマ/犯罪(カラー)
1990年/アメリカ
監督 シドニー・ルメット
音楽 ルーベン・ブラデス
出演
ニック・ノルティ、ティモシー・ハットン、アーマンド・アサンテ
Q&A
感想
普通の人々」で印象的な少年を演じたT・ハットンが、殉職した警官だった父を尊敬して検事になり、警察内部の腐敗に挑む熱血新米検事。その腐敗の中心にいる悪徳警部補にN・ノルティ。軍配はめちゃくちゃな悪党っぷりのニックで、演技派T・ハットンも霞むほど。ラストはまるで実話のように大きな力に消されてしまい…というモヤモヤとした終わり方で、最後に正義が勝つというハッピーエンドとは言えない。監督は「グロリア」「NY検事局」「評決」「ウィズ」「狼たちの午後」「セルピコ」「オリエント急行殺人事件」「十二人の怒れる男」のシドニー・ルメットだが、名作が多い中ではこれはイマイチ地味でパッとしない。

吸血鬼ドラキュラ(1958)  DRACULA
★★★☆☆  レンタルDVD
内容
1885年、ジョナサン・ハーカーは吸血鬼であるドラキュラ伯爵を退治すべく、司書としてドラキュラ城を訪れたが、逆に吸血鬼の毒牙にかかってしまう。ハーカーを追ってヴァン・ヘルシング博士がドラキュラ城に到着したが、既にドラキュラは城を発った後だった。ドラキュラはハーカーの婚約者ルーシーを狙っていた。ルーシーの元を訪れたヘルシングだが、既に彼女もまたドラキュラの毒牙に犯されつつあった。ヘルシングはルーシーの兄アーサー・ホルムウッドと共に、ドラキュラとの壮絶な闘いを開始した。ブラム・ストーカー原作の『吸血鬼ドラキュラ』を英ハマー・プロが映画化。監督は「フランケンシュタインの逆襲」のテレンス・フィッシャー。
ホラー(カラー)
1958年/イギリス
監督 テレンス・フィッシャー
音楽 ジェームズ・バーナード
出演
ピーター・カッシング(ヴァン・ヘルシング博士)、クリストファー・リー(ドラキュラ伯爵) 、マイケル・ガフ(アーサー・ホルムウッド)、メリッサ・ストリブリング(ミナ・ホルムウッド) 、ジョン・ヴァン・アイゼン(ジョナサン・ハーカー)、キャロル・マーシュ(ルシー・ホームウッド)、メリッサ・ストライブリング(アーサーの妻ニーナ)
吸血鬼ドラキュラ
感想
スター・ウォーズ」のピーター・カッシングと「ロード・オブ・ザ・リング」のクリストファー・リーの競演による、60年代絶世だったハマー・プロの代表作でドラキュラ映画の元祖のような作品。ハマー制作らしいチープなB級ホラーの雰囲気は恐怖に身震いするというよりも、血で染まった牙をむき出しにドラキュラになりきるリー、冷徹なカッシングのヘルシング博士の、二人の熱演にニンマリしてしまう。

吸血鬼ノスフェラトゥ 恐怖の交響曲  NOSFERATU.EINE SYMPHONIE DES GRAUENS
★★★☆☆  テレビ放送
内容
ドイツの巨匠、F・W・ムルナウがブラム・ストーカーの怪奇小説を映画化し、吸血鬼映画の原点となったサイレント映画の名作。仕事でオルロック伯爵が住む屋敷のある亡霊の地へと向かったフッター。真夜中に到着し、食事中に誤ってナイフで指を切ったフッターの血を見て目を輝かせる伯爵。その不気味さにおののいたフッターが翌朝目覚めると、首には二つの小さな傷あとが。その後、伯爵はフッターの美しい妻に目をつける。(from:NHKBS)
ホラー/アート(白黒/無声映画)
1922年/ドイツ
監督 F・W・ムルナウ
音楽 ハンス・エルトマン
出演
マックス・シュレック、グスタフ・フォン・ヴァンゲンハイム、グレタ・シュレーダー
吸血鬼ノスフェラトゥ 恐怖の交響曲
感想
吸血鬼ホラー最初の作品として有名で、高校生の頃ビデオを借りて友人たちと鑑賞したが、モノクロ無声映画だったので不評だったという悲しい記憶がある。しかし、マックス・シュレック扮するひょろりと長身で異様に指が長く、ムンクの「叫び」のような異形のはげ頭な吸血鬼は今見ても恐い。そしてのっそりと音もなく近づいてくるところは「リング」の貞子がそのまま流用しているように思える。バックの交響曲もなかなかの名曲で、無声映画というのを忘れてしまうほど緊張感がある。また、ビデオで見たバージョンと異なり、モノクロにも単色カラーが施されていて、映像も一新されている感じがした。シュレック以外のキャラが皆、オーバーアクションだが、当時のサイレント映画のほとんどがこんなものだったと思えば仕方ない。吸血鬼が棺おけを馬車に積むシーンが恐いのとちょっとユーモアあって面白い。

吸血鬼 ボローニャ 復元版(カール・ドライヤー)  VAMPIRE
★★★★☆  テレビ放送
内容
巨匠カール・テオドール・ドライヤー監督の傑作で、映画史にその名を残す古典作品。不気味な古城を訪れた青年と、城に住まう吸血鬼の妖婦との対決を幻想的な映像で描く。フランスの田舎町を旅する青年アランは、不気味な古城がそびえる町を訪れ、領主の助言で城を訪れる。そこで貧血になっている娘レオーネを見た領主は、吸血鬼の仕業だと判断。アランは吸血鬼についての知識を蓄えて、吸血鬼に立ち向かおうとする。デンマークの巨匠カール・テオドール・ドライヤー監督が1932年に発表し、映画史にその名を残す古典的傑作と称されるホラー作品。幻想的なモノクロームの映像が観る者を魅了する1作。(from:IMAGICA BS)
ホラー/アート(カラー)
1931年/ドイツ:フランス
監督 カール・テオドール・ドライヤー
音楽 ウォルフガング・ツェラー
出演
ジュリアン・ウェスト、モーリス・シュルツ、レナ・マンデル、ジビレ・シュミッツ
吸血鬼 ボローニャ
感想
監督は「奇跡」「ガートルード」「怒りの日」のカール・テオドール・ドライヤー。彼が吸血鬼を描くと、やっぱり幻想的で美しい世界になる。しかし、登場人物が主人公アランをはじめ皆不気味。だから、誰が吸血鬼なのかよく分からないという恐怖を感じる。特に影の使い方が秀逸で、この作品の主人公とも思える。終盤の幽体離脱のシーンが一番印象的。

九十九本目の生娘
★★★☆☆  DVD
内容
大河内常平「九十九本目の妖刀」の映画化。三原葉子のセクシーシーンが話題となった猟奇活劇。岩手県北上川上流の白山村。ここで十年に一度行われる“火づくり祭り”には、秘密があった。祭りのたびに、名高い“舞草の名刀”を生娘の生き血を用いて鍛えていたのだ。九十九回目の祭りとなる今回、警察署長の美しい娘、加奈子に白羽の矢が立ち、彼女は誘拐されてしまう。警官隊と村民たちの息詰まる戦いが始まって…。(from:allcinema)
ホラー(白黒)
1959年/日本/新東宝
監督 曲谷守平
音楽 井内久、松村禎三
出演
菅原文太(阿部政之)、三原葉子(鈴木三重子)、矢代京子(及川加奈子)、松浦浪路(あざみ)、沼田曜一(弓削部宗晴:神主)、五月藤江(老婆)、国方伝(五郎丸)、中村虎彦(及川忠太夫)、芝田新(舞草族の長)、水上恵子(津川花代)、九重京司(高津秀隆:刀剣鑑定家)、倉橋宏明(富岡)、中西博樹(警察医佐藤)、松方信(副長)
九十九本目の生娘
感想
放送禁止用語(キ○ガイ)のせいで長く封印されていた幻の作品。某氏に頂かなかったら、一生見れなかった珍作。場面は岩手県の北上川上流にハイキングに来た若者たちが、山で何者かに襲われ、女性たちが連れ去られる事件が発生、その捜査に赴任して数年の若い警察官(菅原文太)が捜査にかかるところから始まる。「悪魔の手毬唄」などでお馴染みの五月藤江が山姥のように不気味な老女を怪演していて、主人公の菅原文太の存在が薄く感じてしまうほどのインパクト。逆さ釣りで殺される若い女など、どこか金田一耕助の「獄門島」に似ていて、市川崑監督もこの作品が好きだったのかも?隠れ村を守ろうと必死になるカルト集団と、女たちを誘拐・殺害した犯人を追って来た警察隊とで弓矢と銃撃の戦闘を繰り広げるが、警察が村人に発砲して大量に殺すシーンはあまり見たことがなくて、その無茶ぶりにびっくり。最初の犠牲者の女たちが生娘でなかった事で刀作りに失敗したというところも、自分の失敗を女たちのせいにしているんじゃないのか?と笑えるところ多々アリ。

96時間  TAKEN
★★★★☆  テレビ放送
内容
家庭を顧みず危険なミッションに身を投じてきたため、妻と別れ、愛娘キムとも離れて孤独に暮らすアメリカの元秘密工作員ブライアン。ある日、17歳になったキムからパリへの海外旅行の許可を請われ、ブライアンは渋々承諾する。しかし、不安が現実のものとなり、キムは同行していた親友と共に何者かに連れ去られてしまう。怒り心頭に発したブライアンは、キムの救出と犯人への復讐を決意し単身パリへと降り立つ…。海外旅行先で誘拐された最愛の娘を救出すべく、元CIA捜査官が百戦錬磨のスキルを駆使しながらに犯人追跡奔走するさまを描いたサスペンス・アクション。(from:スター・チャンネル)
アクション:サスペンス(カラー)
2008年/フランス:イギリス:アメリカ
監督 ピエール・モレル
音楽 ナサニエル・メカリー
出演
リーアム・ニーソン、マギー・グレイス、リーランド・オーサー、ジョン・グライス、デヴィッド・ウォーショフスキー、ケイティ・キャシディ、ホリー・ヴァランス、ファムケ・ヤンセン、ザンダー・バークレイ、オリヴィエ・ラブルダン
96時間
感想
あまり知らない監督なのに冒頭から最後まで行き着く暇のない展開と、切れ味のあるアクション、娘一筋のストイックな主人公リーアム・ニーソンの親爺魅力炸裂で、一見地味なのにすごい作品!と思ったら製作・脚本はあのリュック・ベッソン。なるほど、あの無敵なまでの安定感ある殺しは「レオン」と重なる部分も感じられないでもない。演技派のリーアム・ニーソンがここまでアクションをこなす俳優とは嬉しい!アクション一本のセガールを軽がると超えてしまっている。監督は「アルティメット」のアルティメット。

キューティ・ブロンド LEGALLY BLONDE
★★★☆☆ レンタルDVD
内容
陽気で派手好きブロンド美女がハーバード法学部に入学奮闘
コメディ
2001年/アメリカ
監督 ロバート・ルケティック
音楽 ロルフ・ケント
出演
リース・ウィザースプーン、ルーク・ウィルソン、セルマ・ブレア、マシュー・デイヴィス,ヴィクター・ガーバー、ホーランド・テイラー、ラクエル・ウェルチ

感想
陽気で派手好きブロンド美人高校生が卒業前にハーバード法学部に進学する彼氏にフラれ、同じハーバード法学部に入学するため奮闘、ハーバードでもいじめに合うが持前のポジティブな性格で明るく乗り切る…というサクセス・ストーリー。チワワがすごく可愛い!ファッション(特にリースの七変化ファッション)、インテリアもキュートで、音楽もマル。女の子賛歌しまくり映画。しかし金持でバービィ人形みたいな主人公なので、『ブリジット・ジョーンズの日記』のブリジットのような親近感は湧かない。

キューティ・ブロンド/ハッピーMAX  LEGALLY BLONDE 2: RED, WHITE & BLONDE
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
愛犬の母を捜すうちに、動物実験の実態を知った女性弁護士エル。動物保護法案を通すためにワシントンに飛んだ彼女は、旧知の女性議員のスタッフとなる。だが、信じていた議員の裏切りによって、彼女の法案ははねつけられ…。リーズ・ウィザースプーンの主演による、大ヒット・コメディーの続編。派手なファッションからは想像できない、不屈の根性で法案実現化に奔走する、女性弁護士エルの活躍劇が再び繰り広げられる。当たり役に再び挑んだリーズの屈託のない愛らしさが印象的。ヒロインの愛犬であるチワワの愛らしさにも注目したい。(from:地上波)
コメディ(カラー)
2003年/アメリカ
監督 チャールズ・ハーマン=ワームフェルド
音楽 ロルフ・ケント
出演
リース・ウィザースプーン(エル・ウッズ)、サリー・フィールド(ヴィクトリア・ラッド下院議員)、ボブ・ニューハート(シド・ポスト)、ルーク・ウィルソン(エメット・リッチモンド)、ジェニファー・クーリッジ(ポーレット)、レジーナ・キング(グレース・ロシター)、アラナ・ユーバック(セレナ)、ジェシカ・コーフィール(マーゴット)、ブルース・マッギル(スタンフォード・マークス)、ダナ・アイヴィ(リビー・ハウザー)
キューティ・ブロンド/ハッピーMAX
感想
前作ではハーバード大法学部に入学するという快挙を成し遂げたエルが、持ち前の明るくて前向きなキャラそのままに、ホワイトハウスに乗り込む!という話。彼女が大先輩と憧れる上院議員にサリー・フィールド。シビアな政治の世界でエルが信念を曲げずに夢を実らせることができるのか…。前回同様、ハードルが高すぎてどう見ても駄目そうなのに、奇跡が…という展開にまたも驚かされる。前回同様のキュートで派手なファッションと、愛嬌たっぷりの愛犬ブルーザーも相変わらずで可愛い。また、彼女をサポートするアパートのドアマンや、事務所の同僚たちもいい味を出している。リースとは「メラニーは行く!」でも共演している「24」のむっつり女クロエのメアリー・リン・ライスカブが出演している。

CUTIE HONEY キューティーハニー CUTIE HONEY
★☆☆☆☆ テレビ放送
内容
永井豪の人気アニメを「新世紀エヴァンゲリオン」の庵野秀明が実写とアニメを駆使してリメイク。普段は明るいだけが取り得のドジな派遣OL如月ハニー(佐藤江梨子)。しかしそんな彼女の正体は、世界屈指の科学者・如月博士により創り出された無敵のパワーを持つアンドロイド“キューティーハニー”。ある日、今は亡き如月博士の遺志を継ぎ、ハニーのパワーの秘密である“Iシステム”を研究する宇津木博士(京本政樹)が誘拐されてしまう。犯人は“Iシステム”を狙う秘密結社パンサークロー。海ほたるに籠城した犯人に対して、秋夏子警部(市川実日子)率いる警察は手も足も出ない。と、その時、“ハニーフラッシュ!”の声とともにキューティーハニーが姿を現わし、犯人一味を次々と倒して、捕えられていた博士を助け出すのだった。(from:allcinema ONLINE)
アクション/ファンタジー/コメディ(カラー)
2003年/日本
監督 庵野秀明
音楽 遠藤幹雄、主題歌:倖田來未
出演
佐藤江梨子、市川実日子、村上淳、及川光博、小日向しえ
キューティーハニー

感想
冒頭はあまりのアホなノリに脱落しそうになるが、蜘蛛女コバルト・クロー(小日向しえ)が出現してからテンポもよくなる。冒頭のゴールド・クローに片桐はいり、ブラック・クローに及川光博、ミッチーは歌まで披露。記者の早見に村上淳と、出演者も豪華。しりあがり寿や松田龍平、掃除のおばさんに吉田日出子、夏子の上司に嶋田久作とちょいと顔をだした人達も豪華。キャラクターデザインには安野モヨコの名前も。音楽のセンスも悪くない。市川実日子も可愛いし、完璧ナイス・ボディの佐藤江梨子のハニーもキュートで可愛いし、明るくアホっぽいノリは永井豪の漫画の世界を一応踏襲している。冒頭の仮面ライダーなノリを乗り越えれば最後まで観れた。

9.11 アメリカ同時多発テロ 最後の真実  THE PATH TO 9/11
★★★☆☆  テレビ放送
内容
1993年2月26日。アメリカ・ニューヨークの世界貿易センタービルの駐車場に止められていた1台のバンが突然爆発、6名の犠牲者が出た。FBIの対テロ専門家・オニールは、パキスタンに逃亡した容疑者・ヨーセフを逮捕するが、彼はイスラム原理主義者の過激派とつながりがあり、オニールは、オサマ・ビン・ラディンが黒幕だとにらむ。1998年、FBIはビンラディンを逮捕、拘束してアメリカで裁判にかけようと計画。だが、クリントン大統領と合衆国政府は、なかなかその実行を承認をせず…(from:地上波)
ドラマ/サスペンス(カラー)
2006年/アメリカ
監督 デヴィッド・L・カニンガム
音楽 ジョン・キャメロン
出演
ハーヴェイ・カイテル(オニール)、ドニー・ウォールバーグ、パトリシア・ヒートン、ウィリアム・サドラー
9.11 アメリカ同時多発テロ 最後の真実
感想
何年も前にテロの予兆とその予測がされていたにも拘らず、未然に防げなかったのは、米国諸機関同士の確執によるものが大きかったのが分かるエピソードを人気ドラマ「24」風にリアルかつスリリングに描いた作品。でもキャストが地味でハーヴェイ・カイテルだけが一人奮闘している。また、テロの犠牲になったアメリカ側だけの視点で描かれているので、なぜ、アメリカがテロの標的になったのか、その問題点があまり指摘されていない。そのため、その後、報復的な戦争へと突き進むアメリカの動きを助長するような雰囲気で終わってしまっている。

CUBE CUBE
★★★☆☆ 劇場/テレビ放送
内容
ある日突然、密室に閉じこめられた6人の男女。それは正方形の巨大な立方体だった。いったい何のために作られたものなのか、なぜ自分たちが閉じこめられたのかは誰も知らない。脱出方法は6つあるハッチのいずれかを選び、同じ立方体でつながっている隣に移動しながら出口を探す以外ないが、いくつかの部屋には殺人トラップが仕掛けられていた。そんな中、やがて彼らは安全な部屋を示す「暗号」に気づくが…
SF/サスペンス(カラー)
1997年/カナダ
監督 ヴィンチェンゾ・ナタリ
音楽 マーク・コーヴェン
出演
モーリス・ディーン・ウィン(警察官クエンティン)、ニコール・デ・ボア(数学専攻の少女レヴン)、デヴィッド・ヒューレット(設計者ワース)、ニッキー・グァダーニ(女医ハロウェイ)、アンドリュー・ミラー(精神障害者の青年カザン)、ウェイン・ロブソン(刑務所脱獄犯レン)、ジュリアン・リッチングス

感想
低予算で作られたとは思えないほど、よくできている。8畳ほどのキューブに閉じ込められた人々の心理劇という発想も斬新で面白い。様々な職業、年令の男女が閉じ込められた空間で始めて出会い、そこからドラマが複雑に予想もつかない方へ展開していく。初っぱなからの人間スライスに衝撃、最後までいつトラップにハマルかも知れないという恐怖感で緊張が続く恐さ。大袈裟なCGや巨額の資金を投資しなくても完成度の高い、面白い作品が作れるとハリウッドに見せつけたような作りが心憎い。

CUBE2 HYPERCUBE: CUBE 2
★☆☆☆☆ テレビ放送
内容
心理療法医のケイトが目覚めると、そこは冷たく光る立方体の中だった。CUBEを囲む6面の壁にはそれぞれドアがあり、別の部屋へと続いていた。他の部屋へ入ったケイトは、経営コンサルタントのサイモン、盲目の学生サーシャ、さらには技術者のジェリーらと出会う。みな、ここに来た経緯も理由も知らなかった。出口を求めて移動を始めた彼らは、やがてゲームデザイナーのマックス、国防総省エンジニアのマグワイア大佐、老女ペイリー夫人たちと合流。大佐は、ここから脱出するためにはこのCUBEの謎を解く以外にないと語るのだが…。
SF/サスペンス/ホラー(カラー)
2002年/アメリカ
監督 アンジェイ・セクラ
音楽 ノーマン・オレンスタイン
出演
ジェラント・ウィン・デイヴィ(サイモン)、カリ・マチェット(ケイト)、ニール・クローン(ジェリー)、マシュー・ファーガソン(マックス)、バーバラ・ゴードン(ペイリー夫人)、リンゼイ・コネル(ジュリア)、グレース・リン・カン(サーシャ)、ブルース・グレイ(マグワイア大佐)

感想
前作『CUBE』の大ヒットに目を付けたアメリカが早速続編を作った…という2番煎じな作品。新たなる展開とキューブの多彩な変化で、それなりに楽しめたが、やっぱり前作とはレベルが違う。心理劇の描き方も浅いし、トラップはみなちゃちなCGですませているので恐怖感が湧かない。前作を凌ぐ程の斬新な展開もなし。登場人物がそれぞれキューブを脱出するために必要な何かを持っているという展開も同じ。キューブのデザインや質感もやたらCGで綺麗になりすぎて、前作ほどの芸術性はまったく感じられなくなり、かえって安っぽくなっている。前作は音による恐怖の与え方も上手かったが、今回はそれも全然ない。

キューポラのある街
★★★☆☆  テレビ放送
内容
鋳物工場から吹き上げる煤煙でこの町の空は暗い。そして、その下に生きる貧しい人たちの心はもっと暗い。しかし、その中にもなお明日への希望に向かって雑草のように根強く育ちゆく若い力がある。この作品は多感な一人の少女をとおしてひたむきに生き抜く青春の姿を描く児童作家早船ちよ原作による感動の異色ドラマである。強く明るく逞しくのびのび生きる子供たち。貧しさを乗り越えて幸せを運ぶ感動の大作。脚本は今村昌平と浦山桐郎。(from:BS日テレ)
青春(白黒)
1962年/日本/日活
監督 浦山桐郎
音楽 黛敏郎
出演
東野英治郎、吉永小百合、浜田光夫、市川良朗
キューポラのある街
感想
舞台は川口市あたりだろうか。バラックの貧しく汚い長屋の掃き溜めの鶴のように、一人凛と美しい吉永小百合。貧しさに息が詰まるのに、彼女の弟タカユキやサンちゃんら悪ガキ少年の視点で描かれた世界は明るい。しかし、集団就職で親元を離れる思春期のジュンらには悲壮感が漂う。吉永小百合の代表作の一つなだけはあって、多感な少女を自然に演じていい。

今日から始まる  CA COMMENCE AUJOURD'HUI
★★★☆☆  テレビ放送
内容
物語の舞台は、フランス北部のかつて炭鉱で栄えた町エルナン。だが今は、炭鉱の閉鎖によって、失業者のあふれる貧しい町だ。ダニエル・ルフェーヴルは、この町で幼稚園の園長として教育に情熱を注いでいた。しかし、不況の波は子どもたちの生活環境を変え、授業料を払えない親も出てきた。ある日、赤ん坊を連れて娘を幼稚園に迎えに来たアンリ夫人は、ダニエルの目の前で倒れこんでしまう。すさんだ生活からか、したたかに酔っていた。夫人は恥ずかしさにいたたまれず、赤ん坊と娘を残したまま走り去った。ダニエルは、二人の子どもを家に送るが、そこで電気も水道も止められたアンリ家の悲惨な暮らしを知る。幼稚園の園長ダニエルが、子どもたちを守るためにひたむきに闘う姿を描く『今日から始まる』は、弱者を切り捨てる社会を告発し、教育、福祉、家族の真のあり方を人々に問いかけている。また恋人ヴァレリアとの関係、彼女の息子の反抗、ダニエルの父親との葛藤もきめ細やかに描き、数世代にわたる人間の絆を映し出した愛のドラマでもある。タヴェルニエ監督は、「小さな勝利があるからこそ人間は前進できる。ダニエルのように、不正を許さずに自分を取り巻く状況を動かそうとして、失敗や勘違いをしながらも希望を捨てない人間に惹かれる」と語る。タヴェルニエ監督がこの作品を撮るきっかけとなったのは、友人の詩人ドミニク・サンピエロから、教師として経験した出来事を聞いたことからだった。脚本は監督の娘でこれまでも父親の作品に携わってきたティファニー・タヴェルニエとサンピエロの手による。サンピエロの体験をもとに、舞台となった町の人々をはじめ福祉関係者らの協力を得て脚本は完成した。また撮影は実際の幼稚園で行われ、子どもたちの生き生きとした表情をとらえた映像は印象深い。(from:BS11)
ドラマ(カラー)
1999年/フランス
監督 ベルトラン・タヴェルニエ
音楽 ルイ・スクラヴィス
出演
フィリップ・トレトン、マリア・ピタレシ、ナディア・カシ
今日から始まる
感想
監督は「レセ・パセ 自由への通行許可証」のベルトラン・タヴェルニエ。主演は「フェリックスとローラ」のフィリップ・トレトン。貧困層の多い町の小さな幼稚園の園長が、子供親の貧困、子供への虐待、問題ある子供への対処、幼稚園運用の資金難など、山積する問題に果敢に立ち向かってゆく姿が描かれている。ドキュメントかと思うほど自然な演出だが、次々と起こるトラブルがドラマチックで、解説を読むと緻密に脚本が描かれていることがわかる。福祉の問題は遠いフランスだけの問題でなく、日本でも同じことが問われている。この作品もそうだが、この物語に解決したエンディングはない。

姉妹(きょうだい) 
★★★★★ テレビ放送
内容
親元を離れ、伯母の家で暮らす圭子と俊子の姉妹が成長していく姿を描く。優しい姉・圭子(野添)と天真爛漫な妹・俊子(中原)は、進学のため山の発電所にある実家をはなれ、都会の伯母の家に下宿する。好人物の伯母夫婦に可愛がられ、新しい環境で元気に成長する姉妹。やがて圭子は学校を卒業し、俊子は寄宿舎に入る…。毎日出版文化賞を受けた畔柳二美(くろやなぎ ふみ)の自伝小説を映画化。松竹の野添ひとみと東映の中原ひとみと、姉妹役を2人の"ひとみ"が演じたことでも話題となった。(from:BSフジ)
ドラマ(白黒)
1955年/日本/中央映画
監督 家城巳代治
音楽 大木正夫
出演
野添ひとみ、中原ひとみ、内藤武敏、望月優子、河野秋武
姉妹

感想
脚本は新藤兼人、家城巳代治。 家城巳代治監督の作品は初めてだが、二人の対照的な性格の美しい姉妹を中心に、低賃金の暮らしで苦しむ庶民の暮らしが細かく描かれている。山中の水力発電所で働く父やその会社の首切り問題、病気で苦しむはっちゃん(城久美子)家族の話など、戦後の暗い時代の社会問題にも触れているが、お転婆コンチ(妹・俊子)の前向きで明るいキャラや、おばさん(望月優子)とおじちゃん(多々良純)夫婦がコミカルで面白い。おじちゃんの甥・石田三成(田村保)の兄弟の名前が信長、家康と続く話は爆笑。女学校を卒業した姉・圭子は、発電所の岡青年との恋に自ら終止符を打ち、お見合いで銀行員の青年へ嫁に行く事を決意する。ラストは「お姉ちゃんはお姉ちゃんの方法で幸せになって、私は私の方法で幸せになる」という妹に圭子は「お父さんお母さんのような夫婦になる」といい、花嫁姿の圭子が乗ったバスを俊子が丘の上から見えなくなるまで見送るシーンで終わる。

きょうのできごと a day on the planet 
★★★☆☆ テレビ放送
内容
正道の引越パーティーに、映画監督を目指す中沢と恋人の真紀など仲間が集まった。そして楽しく酔っぱらう中、テレビ画面では浜辺に打ち上げられた鯨のニュース映像が映し出された…。原作・柴崎友香『きょうのできごと』。
ドラマ/青春/コメディ(カラー)
2003年/日本
監督 行定勲
音楽 矢井田瞳「マーブル色の日」
出演
田中麗奈、妻夫木聡、伊藤歩、柏原収史、三浦誠己、石野敦士、松尾敏伸、池脇千鶴
きょうのできごと a day on the planet

感想
酔った真紀に(田中麗奈)変な髪に切られた西山(三浦誠己)、ビルに挟まれ続ける男・川崎(大倉孝二)、もてる男かわち(松尾敏伸)とその優柔不断な彼にイライラする恋人のちよ(池脇千鶴)、車に当て逃げされる正道(柏原収史)、焼けただれた携帯を使い続ける山田(山本太郎)と、面白いキャラが次々と出て来て、盛上がる訳けでもなく淡々と話は進む、関西弁から伝わる軽いユーモアとヌルイ感じが何とも心地よい作品。その中でかわち君とちよが動物園で出会うヤクザの二人が一番面白かった。また田中麗奈が演じるホンワカとした真紀のキャラも魅力的。

今日の日はさようなら  
★★★☆☆  テレビ放送
内容
日テレのテレビスペシャルドラマ。悪性リンパ腫のため27歳1ヶ月で亡くなった息子の闘病の様子を、息子本人の日記と母親の日記を中心に描いた記録をドラマ化。(from:地上波)
ドラマ(カラー)
2013年/日本/日テレ
監督 菅原伸太郎
音楽 松本淳一
出演
大野智(嵐)、深田恭子、山田涼介(Hey! Say! JUMP/NYC)、木村文乃、嶋田久作、ミムラ、岸本加世子、三浦友和、光石研、あがた森魚
今日の日はさようなら
感想
日テレ24時間テレビのスペシャルドラマでジャニーズ系が主人公なのでイマイチ見る気がしなかったが、緩和ケア医師に光石研、呼吸さんという患者にあがた森魚が出演しているので見てみた。急性白血病を扱った作品は沢山あるがより骨髄移植の仕組みやドナーになった場合、移植後の患者の生活などがドラマとしては具体的に描かれている。骨髄バンク普及映画は「火火」や「おにいちゃんのハナビ」など数多いが死ぬということを自分のこととして感情移入できる演出がなかなか良かった。

恐怖の報酬(1953) LA SALAIRE DE LA PEUR
★★★★★ テレビ放送
内容
ほんの一滴で爆発してしまう危険物・ニトログリセリンを運搬する4人の男たちの恐怖をスリリングに描いた傑作サスペンス。油田で起きた大火事を消すために必要な大量のニトログリセリンを運ぶトラックの運転手が報酬つきで募集された。選ばれた4人の男たちは険しい山道を進む途中、数々の困難に襲われる…。世界三大映画祭のうち、カンヌとベルリンでそれぞれグランプリを受賞した。(from:NHKBS)
サスペンス(白黒)
1953年/フランス
監督 アンリ・ジョルジュ・クルーゾー
音楽 ジョルジュ・オーリック
出演
イヴ・モンタン、シャルル・バネル、ペーター・ヴァン・アイク、フォルコ・ルッリ
恐怖の報酬

感想
中央アメリカのラス・ピエドラスという町が、仕事にあぶれた人々がダラダラと過ごす、逃げたくても逃げられない監獄のような場所として前半は、のんびりと進むが、ニトロの仕事が持ちかかった中盤から緊張感が出て一変する。そして最後の最後までキリキリまいの緊張感は続くので、観終わった後はこちらもドッと疲れる。自己中心的なマリオと、同居人で親友のルイジ、マリオが顔役として慕う年輩のジョー(シャルル・バネル)、ルイジと組む事になるナチの収容所帰りのビンバ、四人の命をかけたドライブは、ジョーが臆病風を起こして逃出したり、助け合うために仲たがいしていたルイジと和解したりと、人情劇も展開。それと平行してニトロを積んだトラックにはトラブルが尽きない。壊れた橋桁のシーンや、大石を爆破するシーンは下手なホラーよりずっと恐い。そして衝撃のラスト…。観ているこちらも白髪になりそうな恐い作品。

恐怖の岬  CAPE FEAR
★★★★☆  テレビ放送
内容
ナバロンの要塞」「隊長ブーリバ」「猿の惑星・征服」「最後の猿の惑星」のJ・リー・トンプソン監督によるサスペンス・スリラー。弁護士サムの証言によって8年前に投獄された残虐な犯罪者マックス。そのマックスが服役を終えて出所した。長い獄中生活の中でサムへの恨みをつのらせたマックスは、復しゅうのためにサム一家を付け狙う…。後年、マーティン・スコセッシ監督によるリメーク版「ケープ・フィアー」が製作されている。(from:NHKBS)
サスペンス(カラー)
1962年/アメリカ
監督 J・リー・トンプソン
音楽 バーナード・ハーマン
出演
グレゴリー・ペック、ロバート・ミッチャム、ポリー・バーゲン、テリー・サヴァラス、ロリ・マーティン
恐怖の岬
感想
ロバート・デ・ニーロ演じるマックスのサイコぶりが怖かったスコセッシ監督のリメイクだったが、ジェシカ・ラングが襲われるシーンなど、リメイク版はかなりこのオリジナルに忠実に作っているのがわかる。デ・ニーロのに比べて、「スリーピング・アイ」といわれ、善人役が多いロバート・ミッチャムのマックスはちょっと不気味さと鋭さに欠けるが、それでも何を考えているのかわからない目が虚ろで怖く、強烈な印象を残している。グレゴリー・ペックもいかにも良心的な父親で真面目な判事という感じ。また娘を演じたロリ・マーティンが上手くて、美人ではないが印象的だった。その彼女がマックスに追われ、危うく車にひかれそうになるシーンは怖く、スコセッシがリメイクであまり内容を変更できなかったのもわかる、サスペンスの傑作。

巨人の星(1982)  
★☆☆☆☆  テレビ放送
内容
1981年の藤田巨人“日本一”を祝して特別制作された劇場用アニメ。 江川、定岡、西本らオリジナルTVアニメには描かれていなかった選手がオープニングに登場。さらに物語は、当時ゴールデンルーキーだった原辰徳が父の貢氏に、日本一の報告を公衆電話からするところから始まる。(from:日テレG+)1968年から放映されたTVアニメ版『巨人の星』の再編集映画。飛雄馬の魔球・大リーグボール1号を宿命のライバル・花形満が打倒するまでが大筋として語られ、さらに映画の冒頭とエンディング部分に1982年当時の巨人軍選手たちが新作アニメ作画で登場する趣向。また劇伴担当の渡辺岳夫が主題歌とBGMを現代風にリメイクし、さらにアフレコも新録音された。
アニメ/スポーツ/青春/ドラマ(カラー)
1982年/日本
監督 長浜忠夫
音楽 渡辺岳夫
出演
声:古谷徹、加藤精三、白石冬美、井上真樹夫
巨人の星
感想
60年代流行った懐かしい野球アニメの元祖。でも冒頭で80年代に活躍したジャイアンツ選手、原、青い稲妻の松本、江川、堀内、定岡などが出てきてそのアニメ顔がそっくりで笑えた。飛雄馬の本編からはガラっと絵柄が変わってオリジナルの絵に。当時のアニメレベルでは野球のアクションシーンがとても幼稚でこれまた笑ってしまうのだが、今やこれがギャグネタになっているのだから却って新鮮かも?戦地帰りの父親、高度成長期前の貧困層など昭和の時代を感じる背景も今やノスタルジックにすら感じる。飛雄馬の少年時代からプロ野球選手までの長編アニメを2時間コンパクトに上手く纏めている。

巨大なる戦場  CAST A GIANT SHADOW
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
第2次大戦後の1947年、イギリス軍の撤退を機にアラブ諸国はユダヤ人をパレスチナから追い出そうとした。これに対抗してユダヤ人の間では独立建国の機運が高まっていた。独立運動を指揮するよう白羽の矢が立ったのは、ニューヨークに住む退役大佐マーカスであった。マーカスは愛する妻の引き止めにも耳を貸さず、パレスチナに赴き独立軍の組織作りを始めるのだが、戦備も伴わない訓練不足のユダヤ軍に手を焼くことに…。戦後のパレスチナで独立のために戦うユダヤ人を指揮したミッキー・マーカスの伝記を基に『パリが恋するとき』のメルヴィル・シェイヴルソンが、カーク・ダグラス、ジョン・ウェインら豪華キャストで描いた戦争秘話。(from:ザ・シネマ)
戦争/アドベンチャー(カラー)
1965年/アメリカ
監督 メルヴィル・シェイヴルソン
音楽 エルマー・バーンスタイン
出演
カーク・ダグラス、センタ・バーガー、ジョン・ウェイン、アンジー・ディキンソン、ユル・ブリナー、フランク・シナトラ
巨大なる戦場
感想
カーク・ダグラス、センタ・バーガー、ジョン・ウェイン、ユル・ブリナー、フランク・シナトラと超豪華キャストのスペクタクル戦争映画なのだが、舞台はユダヤ人のイスラエル建国を後押しするアメリカ軍人のドラマ。ジョン・ウェイン演じる将軍が実は隠れユダヤ支持者だったとか、アメリカ社会でのユダヤ人の立場にもちょこっと触れているが、人種差別などユダヤ人の苦悩はドイツの収容所出の生き残りがまたイスラエル建国のための戦争にそのまま向かう…という話だけに触れているだけ。主役のミッキーもユダヤ人とは一見分からない金髪碧眼だし。妻とユダヤ人活動家の女性との愛に揺れ動くロマンスも描かれるがそれも中途半端、かといってお金をかけている割には戦争シーンもありきたりだし…。ユダヤ系アメリカのご機嫌取りに作られたとしか思えない内容で少々がっかり。シナトラやジョン・ウェインは友情出演程度のチョイ役。ユル・ブリナーも思ったほどの活躍はない。監督は「五つの銅貨」のメルヴィル・シェイヴルソン。

去年マリエンバートで  L'ANNEE DERNIERE A MARIENBAD
★★★★☆  テレビ放送
内容
まるで白昼夢の様な映像体験を味わえるアラン・レネ監督の幻想的な寓話。ヴェネチア映画祭金獅子賞受賞作。ジョルジョ・アルベルタッツィ、デルフィーヌ・セイリグ出演。豪奢な城館のパーティに迷い込んだ男が、ある女に「去年マリエンバートで会った」と告げる。女にその記憶はなかったが、彼の話を聞くにつれて次第に現実と虚構の境界が曖昧になっていく…。黒澤明監督の「羅生門」に触発され、幻惑的世界を構築したヌーヴェル・ヴァーグの鬼才の異色作。ミステリアスな音楽と、メロウなカメラワークの映像で魅せた作品で、衣装デザインをココ・シャネルが担当したことでも有名。(from:IMAGICA BS)
アート/ドラマ(白黒)
1961年/フランス:イタリア
監督 アラン・レネ
音楽 フランシス・セイリグ
出演
デルフィーヌ・セイリグ、サッシャ・ピトエフ、ジョルジョ・アルベルタッツィ
去年マリエンバートで
感想
氷のように無表情の美女D・セイリグ、ココ・シャネルによるハイ・ファッション、舞台のベルサイユ宮殿…と、視覚的にはストーリーを感じさせられるファッション誌を見ているようで、前衛的な音楽がエキセントリックな作品。音楽がゴダールのようだったらもっと好きになれたかも。でも造形を強く意識した人物配置や構図の取り方が芸術的で美しい。内容は非日常的な舞台で白昼夢のようなシークエンスの重なりで綴られるからかなり難解。迷宮のような複雑で沢山ある豪奢な部屋や、ギリシャ彫刻が立ち並ぶ庭園は、男が追い求める女の心を一つ一つ辿ってゆく旅のように思えた。監督は「二十四時間の情事」「薔薇のスタビスキー」「恋するシャンソン」のアラン・レネ。

京義線(キョンイセン)  THE RAILROAD
★★★★☆  テレビ放送
内容
心に深い傷を負った二人の男女が偶然出会い、互いに癒えてゆく様をリアルに描いた人間ドラマ。何の変哲もない日々の中で、誠実さを失わずに淡々と働く地下鉄の運転士マンス。そして、既婚男性との許されない恋愛関係を続けながら、満たされない思いを抱える大学の女性講師ハンナ。そんな二人の日常が突然壊れ、彼らは絶望とともに”京義線”の同じ電車に乗り合わせる…。”京義線” とは南北を貫いて走る韓国の鉄道の名称。(from:NHKBS)
ドラマ/ロマンス(カラー)
2007年/韓国
監督 パク・フンシク
音楽 ユン・ミンファ
出演
キム・ガンウ、ソン・テヨン
京義線(キョンイセン)
感想
人気の無い吹雪の夜、南北分断の象徴の京義線の終着駅「イムジン川駅」で取り残された男女の偶然の出会いを情緒豊かに描いた作品。不倫がばれて、相手の妻から酷い仕打ちを受けた女と、密かに好きだった女を轢いてしまった地下鉄運転手。特にこの運転手青年を演じたキム・ガンウがいい。女も青年を慰めると共に自分も癒されてゆくというのが心に迫る。お涙頂戴なBGMを使わなかったり、説明的なシーンを減らすなど、余計な演出を抑えたシンプルなつくりも良くて、それがいっそう情緒的な作品にしている。この監督のこれからの作品作りに期待したい。韓国の地下鉄運転手のドラマというと駅の遺失物センターの女性と運転手の恋を描いた「忘れ物」を思い起こさせられる。

キラーカーズ/パリを食べた車  THE CARS THAT ATE PARIS
★★★☆☆  テレビ放送
内容
オーストラリア出身の名匠が小さな町パリで多発する交通事故の裏に隠された恐怖を描いた長編デビュー作。豪州の田舎町パリは、車の事故が多発する不気味な町だった。職探しの旅の途中で町を通りかかったアーサーと兄も車が大破する大事故に遭遇し、兄は即死。重傷を負ったアーサーは退院後、しばし町に滞在することにするが、村祭りの夜、住民に恨みを持つ暴走族の一団が襲来し…。ハリネズミのごとく巨大なトゲで車体を覆ったワーゲン等、暴走族の改造車が実にユニーク。(from:BSスカパー!)
サスペンス(カラー)
1974年/オーストラリア
監督 ピーター・ウィアー
音楽 ブルース・スミートン
出演
テリー・カミレッリ 、ジョン・メイロン 、メリッサ・ジャファー
キラーカーズ/パリを食べた車
感想
監督は「危険な年」「グリーン・カード」「いまを生きる」「トゥルーマン・ショー」「マスター・アンド・コマンダー」「ザ・プラマー 恐怖の訪問者」のピーター・ウィアー。しかし、こんな巨匠が作ったとは思えないほどぶっ飛びに変な作品。中盤まではタイトルから旅行者の車を狙った殺人を繰り返す村人たちのホラーかと思っていたら、後半からアナーキーな若者たちと村人たちの殺戮に。しかもホラーやスプラッターというよりも、普通の平凡な人たちの集団がおかしな方向に向かって行ったときの怖さ、集団リンチなどが正当化されてしまうような狂った状況を描いている。所々でモリコーネのマカロニウエスタンのテーマ曲などを流して西部劇のパロディをしたりと、まるでホラーのようでいて笑えるという珍作品。タイトルも意味が全然分からん。

嫌われ松子の一生  MEMORIES OF MATSUKO
★★★☆☆  テレビ放送
内容
昭和22年・福岡県大野島生まれの川尻松子も、そのひとり。でも、現実は…20代で教師をクビになり、エリートから転落して家を飛び出しソープ嬢に。やがてヒモを殺害して刑務所へ…。壮絶な不幸に揉みくちゃにされながらも、誰かを愛し、その人だけを信じて突き進む…、傷ついても、傷ついても愛する人への思いを胸に夢を見つづける松子。誰がどう考えたって不幸な人生なのに、彼女にとってはすごくハッピー!最後の最後まで夢見ることをやめなかった松子。 主人公・川尻松子の波乱万丈な人生を真正面から描いた『嫌われ松子の一生』。「下妻物語」の中島哲也監督が贈る、おかしくて切ない、全く新しいシンデレラストーリー!!(from:BS-i)
コメディ/ドラマ/ロマンス(カラー)
2006年/日本/東宝
監督 中島哲也
音楽 ガブリエル・ロベルト、渋谷毅、主題歌:BONNIE PINK『LOVE IS BUBBLE』
出演
中谷美紀、瑛太、伊勢谷友介、香川照之、市川実日子、黒沢あすか、柄本明
嫌われ松子の一生
感想
ひょとこ顔の中谷美紀は濱田マリ(松子の兄・紀夫の妻役)にそっくりで、中谷の女優人生をかけた体当たりの怪人物っぷりには感心させられる。また、ゴリの変な隣人や、伊勢谷友介の顔の傷がフランケンシュタインみたいな龍洋一、松子の唯一の親友・AV女優の黒沢あすかなど、サブキャラも強烈。谷原章介や劇団ひとり、柴咲コウ、瑛太など共演者も豪華。木村カエラやBONNIE PINK、土屋アンナ、AI、東京スカパラの谷中敦など、ミュージシャンたちが多く出演しているのも面白い。また片平なぎさと本田博太郎のテレビ・サスペンス劇場にも大笑い。しかし悲惨な状況をミュージカルの夢の世界に逃避するヒロインの姿に「ダンサー・イン・ザ・ダーク」を見たときと同じような居心地の悪さを感じる。時代ごとに服やインテリア、流行歌などを盛り込んで、昭和リバイバルな雰囲気もあるが、あの時代には絶対に戻りたくない!という思いしか浮かばない居心地の悪さ。しかし、次第に最初は嫌いだったヒロイン松子が、落ちぶれてゆくにつれて好きになってゆき、彼女の最期には泣けてしまった。監督は強烈な最強ヒロインたちが面白かった「下妻物語」の中島哲也だが、この作品はそれを超えることはできてない。

キリクと魔女  KIRIKOU ET LA SORCIERE
★★★★☆  テレビ放送
内容
キリクが生まれたアフリカの村は、魔女カラバの恐ろしい呪いにかけられていた。泉の水は涸れ、魔女を倒しに出掛けた男たちはすべて魔女に食われ、村に残っているのは、女子供と老人だけ。「どうしてカラバは意地悪なの?」。持ち前の好奇心と行動力で、小さなキリクは賢者が住むという"禁じられたお山"へ旅に出る…。『プリンス&プリンセス』のミッシェル・オスロ監督。
アニメ/ファミリー/アドベンチャー/ファンタジー(カラー)
1998年/フランス
監督 ミッシェル・オスロ
音楽 ユッスー・ンドゥール
出演
声:浅野温子、神木隆之介
キリクと魔女
感想
小さいが頭を使って危機を乗り切るキリクのアフリカ版・親指小僧という感じの物語。鮮やかな色彩と豊かなデザイン性でアフリカ絵画がそのままアニメになったようで絵がとても美しい。またアフリカ音楽の巨匠ユース・ウンドゥールの音楽もイイ。魔女カラバやその部下の鬼たちもユニーク。日本やアメリカのアニメでは見られない個性があってセンスが良く、子供でけが楽しむのはもったいない秀作。

キリクと魔女2 4つのちっちゃな大冒険  KIRIKOU ET LES BETES SAUVAGES
★★★★☆  テレビ放送
内容
プリンス&プリンセス』のミッシェル・オスロ監督によるアドベンチャーアニメ『キリクと魔女』のアナザーストーリー。知恵と勇気で困難に立ち向かうアフリカの少年・キリク。前作で語り切れなかった彼の冒険譚を、4つのエピソードに分けて紹介する。第1話:「黒ハイエナから畑を守れ!」 、第2話:「キリク、陶器を売りに町へ行く」、第3話:「キリクとキリン 冒険の旅」、第4話:「毒の花と魔法の花」
アニメ/ファミリー/アドベンチャー/ファンタジー(カラー)
2005年/フランス
監督 ミッシェル・オスロ
音楽 ユッスー・ンドゥール
出演
声:小林由美子、唐沢潤、三木敏彦
キリクと魔女2
感想
キリクと魔女』のアナザーストーリー。でも前作を見てなくても十分楽しめる構成になっている。『プリンス&プリンセス』も個性的で美しい絵と、大人も楽しめる面白い展開の寓話だったが、こちらもアフリカの動植物など美しい自然が、高い美的センスでデザイン化され描かれている。特に魔女カラバは、悪者とはいえ、ディズニーアニメの「白雪姫」や「眠りの森の美女」の魔女のように、格好良くて美しい。

霧の子午線  
★☆☆☆☆ テレビ放送
内容
もとテレビの人気アナウンサーで引退後はちぎり絵の教師として画塾を開いているが、クローン病という難病を持つ故に、限りある人生を意識せざるを得ない。鳥飼希代子。地方紙の記者として働く活発そのもののキャリアウーマンだが、昔別れた男との間に一人息子があり、シングルマザーとしての苦悩を秘めている…。 (from:BS日テレ)
ドラマ(カラー)
1996年/日本/東映
監督 出目昌伸
音楽 星勝、テーマ曲:玉置浩二、主題化:中島みゆき「二隻の舟」
出演
岩下志麻、鳥飼希代子、吉永小百合、沢田八重、玉置浩二、高尾耕介、山本耕史、鳥飼光夫、林隆三、淡路新一郎
霧の子午線
感想
同じ男を2度も好きになってしまうが、壊れない硬い友情を描いている。吉永小百合と岩下志麻の初めての共演というので期待したのだが、普通のメロドラマみたいな演出がチープでイマイチ。癒し系の小百合と、激しく怖い(?)志麻のキャラは上手く描かれているが、この大女優二人演技力を持ってしてもカバーできないほど、話が面白くない。学生紛争の話も中途半端、クローン病を細かく描いている訳でもなく、この病気も取って付けた感じが否めない。原作は高樹のぶ子。監督はやはり女二人の友情を吉永小百合主演で描いた「玄海つれづれ節」の出目昌伸。

鬼龍院花子の生涯
★★★★☆  テレビ放送
内容
大正十年。土佐の高知にその名を轟かせていた侠客の親分・鬼龍院政五郎は、四国一といわれる魚市場、港、遊郭を支配下に威勢を誇っていた。その養女となり、政五郎の身の回りの世話をすることとなる松恵。松恵は、その鬼龍院家で凄まじいまでの女の業と生き様をみることとなる。男稼業の裏表、そこでの力を頼りに勝って気儘の奔放そのものの生き様をみせる政五郎の下で正妻、妾たち、愛娘といった複数の女たちが繰り広げる凄まじいばかりの愛憎劇が繰り広げられる…。大正から昭和にかけての二つの時代を背景に、高知・土佐の侠客・鬼龍院政五郎と、彼をとりまく女達の愛憎をダイナミックな映像日で描く。(from:BS朝日)
ドラマ/任侠・ヤクザ(カラー)
1982年/日本/東映
監督 五社英雄
音楽 菅野光亮
出演
仲代達矢(鬼龍院政五郎)、岩下志麻(歌)、夏目雅子(松恵)、仙道敦子(少女時代の松恵)、佳那晃子(つる)高杉かほり(花子)、中村晃子(牡丹)、内田良平(末長平蔵)、夏木マリ(秋尾)、山本圭(田辺恭介)、丹波哲郎(須田宇市)、綿引洪(三日月次郎)
鬼龍院花子の生涯
感想
大正から昭和初期にかけての土佐の侠客の世界を一人の女から見た世界。原作、宮尾登美子の客観的な視点のせいか、格好良く描きがちなやくざの世界を、非常なまでリアルで惨めで汚い部分もきっちりと見せている。暗く陰湿な侠客宿の中で、早世した主演の夏目雅子の白く艶やかな美しさがとても印象的。特にキャッチコピーにもなった「なめたらいかんぜよ」のドスの効いた台詞が格好良い。「やくざ」ではなく江戸時代からの昔かたぎの「侠客」に拘り、次第に時代から取り残されて衰退していく鬼龍院一家の悲哀も泣ける。夏目雅子の少女時代を演じた仙道敦子もきりりとした女の子でいい。また、感情を表に出さない妻を貫禄たっぷりで演じた岩下志麻がすごい。他にも役所広司が労働組合代表の一人で登場、仲代達矢にぼこぼこにされている。

キリング・フィールド THE KILLING FIELDS
★★★☆☆ テレビ放送
内容
70年代、混迷するカンボジア情勢を目の当たりにしたアメリカ人記者の実体験を描いたピュリツァー賞受賞作を映画化した感動作。内乱の火花が激しく飛び交うカンボジアを舞台に、アメリカ人記者シドニー(S・ウォーターストン)と現地人助手ディス・プラン(H・S・ニョール)との友情と戦争の理不尽さを映し出す。「ミッション」「宮廷料理人ヴァテール」のR・ジョフィ監督のデビュー作。アカデミー賞7部門にノミネートされ、助演男優(H・S・ニョー)、撮影、編集の3部門を受賞。(from:NHKBS)
ドラマ/戦争(カラー)
1984年/イギリス
監督 ローランド・ジョフィ
音楽 マイク・オールドフィールド
出演
サム・ウォーターストン、ハイン・S・ニョール、ジョン・マルコヴィッチ
キリング・フィールド

感想
ポール・マッカートニーの「Band on the run」がアメリカ軍のラジオから陽気に流れる中で起こる惨劇が妙にリアルな感じを受けた。実際にポル・ポト政権(クメール ・ルージュ)に捕まりプランの役以上に過酷な経験をしたというH・S・ニョールの演技が鬼気迫る素晴しいもので彼の演技がこの作品の魅力のほとんどを占めていると思える。浅瀬一面に広がる大量の屍体につまづく地獄絵はゾッとした。過酷な強制労働といつ殺されるかわからない恐怖のもとで生きぬことだけに執着した男のドラマ。ウォーターストンら外人記者との友情のエピソードは感動的だが、主役はポル・ポト政権下で生き抜いたプランなのだ。彼を演じたニョールがその後、俳優としてハリウッドでも活躍していたのに、成功の土地ロスで強盗暗殺されたという話はかなりショッキング。

キリング・ミー・ソフトリー  KILLING ME SOFTLY
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
ヘザー・グラハム&ジョセフ・ファインズ主演の官能サスペンス。突然の恋に飛び込み快楽の世界に溺れた女性の運命を描く。巨匠チェン・カイコー監督のハリウッド進出作。過激なSMテイストが織り込まれたニッキ・フレンチの同名ベストセラー小説を映画化したラブ・サスペンス。ロンドンで恋人と同棲中の米国人女性が、ある日出会った登山家と激しい愛の営みを交わし快楽の虜になっていく。だが周辺では不審な出来事が…。「さらば、わが愛/覇王別姫」で知られる中国の巨匠の初英語作品で男女のアブノーマルな愛を耽美的に描写した意欲作。清純なルックスの女優グラハムの大胆な演技も話題に。(from:IMAGICA BS)
サスペンス/ロマンス(カラー)
2001年/アメリカ
監督 チェン・カイコー
出演
ヘザー・グラハム、ジョセフ・ファインズ、ナターシャ・マケルホーン、イアン・ハート
キリング・ミー・ソフトリー
感想
お洒落でキュートなヘザー・グラハムと、クール・ビューティーなナターシャ・マケルホーン、他にジョセフ・ファインズ、イアン・ハートとなかなか豪華なキャスト。しかもヘザー嬢が惜しげもなく脱ぎまくったエロチック・サスペンス。話はロンドンを舞台にした現代版「青髭」を連想させられる内容。だから、ジョセフ・ファインズがめちゃくちゃ悪い奴に見えてくる。しかしラストでどんでん返しが。しかし、中国名匠のハリウッド進出第1弾にしては普通だったので少々期待外れ。監督は「さらば、わが愛 覇王別姫」「始皇帝暗殺」「北京ヴァイオリン」「PROMISE プロミス」のチェン・カイコー。

麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜  
★★★☆☆  テレビ放送
内容
ある日、日本橋の翼のある麒麟像の下で男性の刺殺体が発見される。被害者である青柳武明は死の直前、腹部を刺されながら誰に助けを求めることもなく、8分間も歩き続け、縁もゆかりもない日本橋までやって来るという不可解な行動をとっていた。一方、容疑者には、青柳のバッグを持って現場から逃走中に車に轢かれて意識不明に陥った若者・八島冬樹が浮上。恋人・中原香織が懸命に無実を訴えるも、事件は八島の犯行としてあっけなく解決するかに思われた。そんな中、日本橋署の刑事・加賀恭一郎はコンビを組む松宮脩平とともに独自の捜査を進めていくが…。TVドラマ「新参者」でも好評を博した原作者・東野圭吾による“加賀恭一郎シリーズ”の9作目『麒麟の翼』を、再び主演に阿部寛を迎えて映画化した感動ミステリー。(from:地上波)
ミステリー/ドラマ(カラー)
2011年/日本/東宝
監督 土井裕泰
音楽 菅野祐悟
出演
阿部寛、新垣結衣、溝端淳平、黒木メイサ、向井理、田中麗奈、中井貴一
麒麟の翼〜劇場版・新参者〜
感想
人気ドラマの映画化。テレビでも濃厚な人間ドラマを中心にした刑事ドラマだったので、映画化ものでも見応えは十分感じられる人間ドラマに仕上がっている。しかも、テレビではあまり触れられなかった主人公加賀の父親も登場してきて、謎だった加賀の人間像も垣間見ることができるストーリー。ラストで明かされる真実はテレビシリーズでも泣かされたけど、今回も泣かされた。今回の主人公は新垣結衣というよりも被害者役の中井貴一が主人公という感じでいい味を出している。監督は「涙そうそう」の土井裕泰。

キル・マイ・ボーイフレンド  EK HASINA THI
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
旅行代理店に勤めるサリカーは、謎めいた男カランに口説かれ、恋に落ちるが…。マフィアの取引に利用され、刑務所送りとなった女性が苦闘の末に脱獄し、彼女を陥れたボーイフレンドに壮絶な復讐を果たすサスペンス・アクション。インド映画には珍しく歌も踊りも挿入されないシリアスな物語がドラマティックかつスピーディーに展開。美貌の演技派女優ウルミラー・マートーンドカルがヒロインを熱演した力作で、どんでん返しに次ぐどんでん返しも見応えがある。(from:シネフィル)
ドラマ/サスペンス(カラー)
2004年/インド
監督 シュリラム・ラガーヴァン
出演
ウルミラー・マートーンドカル、サイーフ・アリー・カーン、シーマ・ビスワス、アーディティヤ・シュリーヴァースタヴァ
キル・マイ・ボーイフレンド
感想
「ムトゥ 踊るマハラジャ」など歌って踊るファミリー・エンターテインメントな作品がインド映画の主流と思っていたら、これは珍しくハードボイルドな犯罪サスペンス。しかし、音楽や演出が滅茶苦茶古くさくて、作者の意図しないシリアスなシーンで大笑いしてしまった。

金色の嘘 THE GOLDEN BOWL
★★★☆☆ テレビ放送
内容
20世紀初頭。イタリア人没落貴族アメリーゴ公爵(ジェレミー・ノーサム)は美しい恋人シャーロット(ユマ・サーマン)を捨て、彼女の親友でアメリカ人大富豪アダム・ヴァーヴァーの愛娘マギー(ケイト・ベッキンセイル)と結婚してしまう。数年後シャーロットはアダムに見初められて結婚するが、アメリーゴとの情事も再燃してしまう。そして二人仲はある金色の壷を古美術商から買うことで発覚してしまう…。
ドラマ(カラー)
2000年/イギリス:アメリカ:フランス
監督 ジェームズ・アイヴォリー
音楽 リチャード・ロビンズ
出演
ユマ・サーマン、ケイト・ベッキンセイル、ジェレミー・ノーサム、ニック・ノルティ、アンジェリカ・ヒューストン
金色の嘘

感想
ヘンリー・ジェームズの『金色の盃』原作。アダムとマギー父娘の強い結びつきを中心に、彼らに嫉妬する形でシャーロットとアメリーゴの関係も複雑に描かれてゆく。父と夫に守られたか弱い女だったマギーが、シャーロットの出現と夫の裏切りを知って懐の大きな女へと成長してゆく姿と、華やかで自身に満ちあふれたシャーロットが実はとても弱い女だったという対比が面白い。娘以外の人が信じられず美術品をひたすら愛する孤独で静かな男アダムをニック・ノルティが好演。その彼が何もないアメリカで初の美術館建設に情熱を注ぐ様子が描かれているが、今はロンドンのナショナル・ポートレート・ギャラリーにあるホルバインのヘンリー8世の肖像などが紹介され興味深い。彼のモデルはニューヨークという土地やゴヤの作品を買い求めているところから、フリック・コレクションを作った鉄鋼王ヘンリー・フリックではないかと思う。世紀末のファッションや美術も美しい映像で描かれている。味方で色んな色に見える「金色」を愛の見え方にも例えたタイトルもなかなかグッド。

銀色の髪のアギト  
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
遺伝子操作の失敗から300年。森が人を襲うようになってしまった未来の地球を舞台に、未来の少年・アギトと過去からやって来た少女・トゥーラの運命を描く。(from:NHKBS)原案:飯田馬之介、キャラクターデザイン:緒方剛志、山形厚史
SF/ファンタジー/アドベンチャー/アニメ(カラー)
2005年/日本
監督 杉山慶一
音楽 岩崎琢
出演
声:勝地涼、宮浮おい、古手川祐子
銀色の髪のアギト
感想
細かく丁寧な絵は、キャラデザインは「時をかける少女」に似て媚びてないところが良い。しかし「もののけ姫」や「天空の城ラピュタ」の二番煎じのようなストーリーで、かといって、これらほど独創的でわくわくする内容でもない、無難な作り。中立都市の指導者ヨルダは007シリーズのジュディ・デンチみたい。

銀色のシーズン
★☆☆☆☆  テレビ放送
内容
寂れた町営スキー場で働く城山銀、小鳩祐次、神沼次郎の“雪猿"3人組は、個人レッスンからスキーの整備さらには駅への送迎まで“雪山の何でも屋"として商売する一方、賭けスキーやスキー場での当たり屋を演じるなど傍若無人に振る舞い、周囲の頭を悩ませていた。そんなある日、このスキー場で執り行われる結婚式を3日後に控えた花嫁・綾瀬七海が東京からやって来る。しかし、彼女はスキーが全くの初心者という有様。そんな七海と銀ら雪猿たちが偶然に出会い…。(from:土曜プレミアム)
青春/スポーツ(カラー)
2008年/日本/東宝
監督 羽住英一郎
音楽 佐藤直紀、主題歌:コブクロ「WHITE DAYS」
出演
瑛太(城山銀)、田中麗奈(綾瀬七海)、玉山鉄二(小鳩祐次)、青木崇高(神沼次郎)、佐藤江梨子(北原エリカ)、田中要次(伊川一彦)、杉本哲太(宮部智明)、國村隼(瀬戸雅之)
銀色のシーズン
感想
スキーものの青春映画というと「私をスキーに連れてって」がヒットしたが、これはその平成版というにはアイドル色が濃くないので好感が持てる。銀の親友二人も個性があって悪くないし、三人を持て余す村の人々の人情劇も悪くない。しかし、婚約者を亡くして自殺しようとする花嫁ってのは、一昔前の昼ドラみたいで安っぽい。こんなお涙頂戴の話のかわりにスキーで雪山などの大自然を滑るシーンを増やして欲しかった。監督は「海猿」シリーズの羽住英一郎。

銀河英雄伝説外伝/わが征くは星の大海  LEGEND OF GALACTIC HEROES: My Conquest is the Sea of Stars
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
遠征軍を率いてイゼルローン要塞を目指すラインハルトに、ミュッケンベルガーから接近しつつある同盟軍を迎撃せよとの指令が発せられる。彼は、ラインハルトを姉の威光によって出世を果たしていると快く思っておらず、長旅で疲労している彼の遠征軍を捨て駒にしようとしていた。同盟軍艦隊はガス状惑星レグニツァに潜んでいるという。そこはレーダーや計器類が役に立たず、ラインハルト艦隊は不意に至近距離で敵軍と遭遇する。大気の温度差を利用したラインハルトのとっさの奇策により、同盟軍は壊滅的な打撃を受けるが、同盟軍のヤンだけはこの結末を察知していた。出端を挫かれた同盟軍だが、イゼルローン要塞への攻撃は続行される。迎え撃つ帝国軍は、ミュッケンベルガーがまたも捨て駒にしようと、ラインハルト艦隊に敵正面への前進を命じる。しかし、ラインハルトは大胆な方法で切り抜け、逆に勝利を欲しいままにする。一方、敗色濃い味方の撤退を成功させるべく、同盟軍のヤンも陽動作戦を立案していた。後に英雄として並び称されることとなる2人、銀河帝国軍のラインハルト・フォン・ミューゼルと自由惑星同盟軍のヤン・ウェンリーは、初めてお互いの名と力量を認識することとなった。(from:アニマックス)
アニメ/SF/ドラマ(カラー)
1988年/日本/東映クラシック
監督 石黒昇
音楽 明田川進
出演
堀川亮、富山敬、田中秀幸、小山茉美
銀河英雄伝説 わが征くは星の大海
感想
アルスラーン戦記」「アップフェルラント物語」の田中芳樹原作。王子様風の銀河帝国の若き指令官と、自由惑星同盟の若者の対決は「スター・ウォーズ」と「機動戦士ガンダム」にドイツ貴族が出てくる少女漫画を合わせたようなSFバトルもの。特にラインハルトはシャアのキャラにかぶっている。ベートーヴェンからは「英雄」「悲愴」、マーラーからは「交響曲第3番」、ラヴェルから「ボレロ」など、スペース・オペラというだけあって、BGMはほとんどクラシック。これらの音楽にのって繰り広げられる宇宙戦艦艦隊同士の戦闘は優美すら感じて、このシリーズの醍醐味。銀河帝国軍のラインハルト・フォン・ミューゼルと自由惑星同盟軍のヤン・ウェンリーが始めて戦い、お互いがそれぞれの軍で注目されることになった戦争が舞台になっている。これを見ないと銀河英雄伝説シリーズは始まらないかも。

銀河英雄伝説外伝/黄金の翼  LEGEND OF GALACTIC HEROES: Golden Wings
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
第4次ティアマト会戦への出征から無事戻ってきたヤンは、士官学校時代からの親友であるジャン=ロベール・ラップの出迎えを受けた。彼は学生時代からの共通の憧れの人であるジェシカへ結婚を申し込むという。彼女はそのプロポーズを快諾したが、やがてヤンの下手なリードでダンスを踊るうちに涙を溢れさせる。不器用な二人はチークタイムの暗闇の中、ただ抱き合うしかなかった……。片や、多大な武勲を上げ上級大将への昇進を果たしたラインハルトは、帝都オーディンに戻りアンネローゼと過ごすひとときをキルヒアイスと共に楽しんでいた。しかし、彼の急激な出世を快く思わない軍上層部は、ラインハルト個人の実力を測るために、彼の有能な幕僚であるミッターマイヤー、ロイエンタール、メックリンガーらを転属させてしまう。同盟軍は、フェザーンからこの情報を得て、ラインハルトの率いる兵力に対し二倍の数を揃えた三個艦隊を編成、万全の準備で迎え撃とうとする。結婚を目前に出征が決まってしまったラップは第六艦隊、ヤンとアッテンボローは変わらずパエッタ中将麾下の第二艦隊へと配属され、第四艦隊と共に決戦の地、アスターテ星域へと向かうことになる。迎える帝国軍は数の不利を悟り、艦隊の総指揮を執るラインハルトのもとへ各艦隊の指揮官たちが集結していた。(from:アニマックス)
アニメ/SF/ドラマ(カラー)
1992年/日本
監督 清水恵蔵
音楽 長谷川智樹
出演
堀川亮、子安武人、村田博美、石井康嗣
銀河英雄伝説 黄金の翼
感想
交通事故で母を失ったラインハルトと姉アンネローゼ、貧乏貴族として育つラインハルトが庶民のキルヒアイスの隣に越してきて彼らが無二の親友になる少年時代とラインハルトの姉アンネローゼが皇帝の妾に上がるまでのストーリーが描かれている。シリーズでは珍しくクラシック音楽が使われてない。印象的だったキャラが皇帝の寵愛を失ったベーネミュンデ侯爵夫人の命で、ラインハルトの暗殺をもくろむクルムバッハで、その女風の姿にヒステリックなところが笑えた。

銀河英雄伝説外伝/新たなる戦いの序曲(オーヴァーチュア)  LEGEND OF GALACTIC HEROES: Overture to New War
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
少佐となった当時のラインハルトは、イゼルローン要塞の駐留艦隊において駆逐艦エルムラントIIの艦長を務めていた。その頃、軍務省憲兵隊からグレゴール・フォン・クルムバッハ少佐が、ラインハルトを内密に調査するという名目で要塞に赴任してきた。彼は厳格な上官のレンネンカンプ大佐に、宮廷内における後ろ盾の存在をほのめかし、この件に関しての協力を半ば強要する。尋問の際、クルムバッハから惑星カプチェランカでの一件を問い質されたラインハルトは、彼こそかつてベーネミュンデの手先として自分を狙ったヘルダーの後釜なのではないかという疑念を抱く。やがて始まった同盟軍の攻撃を迎え撃つべく出撃するエルムラントIIに同乗したクルムバッハは慣れない戦場に恐慌を来す。そこで自分を嘲る態度を取ったラインハルトに対し、彼は沸々と私怨を募らせるのだった。これまで4回もイゼルローン要塞の攻略を失敗していた同盟軍の猛攻は苛烈を極めた。肉薄する敵軍が味方艦と入り乱れ、要塞主砲を撃てないまま窮地に追い込まれていく帝国軍。その混乱に乗じて本来の任務であるラインハルト暗殺を実行しようとしたクルムバッハであったが…。(from:アニマックス)田中芳樹原作の同名人気小説の映画化第2弾。銀河系を舞台に繰り広げられる銀河帝国と自由惑星同盟の攻防を、ラインハルトとヤンという二人の主人公を軸に描く壮大なスペースオペラ。宇宙暦795年、帝国暦486年。第4次ティアマト会戦で多大な武勲を上げ上級大将へ昇進を果たしたラインハルトは、帝都オーディーンに戻り姉のアンローゼと過ごすひと時をキルヒアイスとともに楽しんでいた。彼の急激な昇進を快く思わない軍の上層部は、ラインハルトを戦場で殺してしまおうと企むのだった…。一方、同盟軍のヤンも結婚が決まったばかりの親友のラップとともに、決戦の地、アスターテ星域へと向かうことになる。(from:NHKBS)
アニメ/SF/ドラマ(カラー)
1993年/日本/東宝
監督 清水恵蔵
音楽 渡辺隆史、
ワーグナー:歌劇「さまよえるオランダ人」序曲/歌劇「タンホイザー」より大行進曲、ショパン:ノクターン第5番嬰へ長調/バラード第2番ヘ長調、モーツァルト:アンダンテ ハ長調、ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番変ホ長調「皇帝」第1楽章/交響曲第7番 第2楽章、マーラー:交響曲第1番 第4楽章、シューマン:交響曲第4番 第4楽章

出演
堀川亮(ラインハルト)、広中雅志(キルヒアイス)、潘恵子(アンネローゼ)、富山敬(ヤン)、田中秀幸(ラップ)、小山茉美(ジェシカ)
銀河英雄伝説外伝/新たなる戦いの序曲
感想
ヤンの親友ラップとジェシカの婚約というほろ苦い青春時代が描かれている。親友ラップはここでの大戦で非業の戦死をとげてしまう。まだまだ発言権がなかったヤンが、無能な艦長たちの元で苦悩する姿が描かれていて見ているこちらもイライラ。ラインハルトも若くして艦隊総指揮を初めて任され、年配連中からは妬まれる…とヤンと似たような苦労と下積み時代。ラストも前半ラインハルトの圧勝、最後はヤンの采配でヤン側が逃げ切り、ヤンに勝敗という両方に花を持たせた展開。これを見ていたら長編過ぎて全部追うのが大変なテレビシリーズも入りやすいのかも。

劇場版 銀河鉄道999  THE GALAXY EXPRESS 999
★★★☆☆  テレビ放送
内容
時は未来。人間は身体を機械にかえて死なないですむようになった。しかし、貧しい人々にとって機械の身体は高価なものであり、買うことができなかった。そんな中、一つの噂が流れる。『銀河鉄道999に乗れば、タダで機械の身体をもらえる星に行ける―』少年・星野鉄郎は母とふたり、噂をたよりに銀河鉄道の停車駅・メガロポリスに向かう。しかしその途中で、二人は機械伯爵の人間狩りによって母は殺されてしまう。メガロポリスに着いた鉄郎は、なんとか銀河鉄道のパスを手に入れる機会を待ち続けた。偶然知り会った謎の美女メーテルから、鉄郎は銀河超特急999号のパスをもらい受ける。そして、鉄郎は彼女ともに地球を旅立ち、銀河鉄道の旅に出る…。旅の途中、鉄郎は山賊アンタレスや女海賊エメラルダス、キャプテン・ハーロックとその親友大山トチローとの出会い、そして別れを通じて、次第にたくましく成長してゆく。(from:NHKBS)
SF/ファンタジー/アドベンチャー(カラー)
1979年/日本/東映
監督 りんたろう
音楽 青木望、唄:ゴダイゴ
出演
野沢雅子(星野鉄郎)、池田昌子(メーテル)、肝付兼太(車掌)、井上真樹夫(キャプテン・ハーロック)、田島令子(クイーン・エメラルダス)、富山敬(大山トチロー)
銀河鉄道999
感想
C62-48のレトロな機関車が宇宙への旅の列車になる…という宮澤賢治の「銀河鉄道の夜」を冒険漫画にした松本零士原作のロマン溢れるアニメ。あの市川崑が監修。ゴダイゴの「THE GALAXY EXPRESS 999」や「TAKING OFF」も大ヒットしたけど、当時小学生だった私には英語部分を歌うには難しかった。テレビシリーズを凝縮させた内容で、絵に稚拙さはあるものの、松本零士の世界観を壊さずに作っているところが良い。ラストの鉄郎とメーテルが別れるシーンは名場面。

銀河鉄道999 エターナル・ファンタジー
★☆☆☆☆  テレビ放送
内容
物語は、あの旅の一年後から始まる。かつての機械帝国は滅び、人間の手で繁栄しているかに見える地球。だが、新たなる支配者が現れ人々はその圧政に苦しんでいた。かつて女王プロメシュームを倒し英雄としてむかえられた鉄郎も、いまや危険分子として支配者のボルカザンダ三世により幽閉、処刑されようとしていた。その日、そんな鉄郎に懐かしい汽笛の音が聞こえてきた。メーテルを乗せた999が鉄郎を助けに来たのだ。1年ぶりに再会する鉄郎とメーテル。取り上げられていた戦士の銃を再びメーテルから受け取った鉄郎は、再び999に乗り込む。巨大な謎をはらむ宇宙へと再びくりだした鉄郎とメーテル。そこにはまた様々な運命を背負った人々との出会いと、そして別れが待ち受けていた。そして、鉄郎とメーテルを乗せた999号は終着駅アルティメイト星系エターナルへと向かっていく…。(from:NHKBS)
SF/アドベンチャー/ファンタジー(カラー)
1998年/日本/東映
監督 宇田鋼之介
音楽 田中公平、主題歌:アルフィー「Brave Love -Galaxy Express 999」
出演
野沢雅子(星野鉄郎)、池田昌子(メーテル)、肝付兼太(車掌)、山寺宏一(キャプテン・ハーロック)、田島令子(クイーン・エメラルダス)、富山敬(大山トチロー)、夏八木勲(ナレーション)
銀河鉄道999 エターナル・ファンタジー
感想
前作の劇場公開(1979年)から17年の時を経て製作され、絵はシリーズで一番綺麗で上手く描かれている。メーテルとの温泉混浴シーンなど、日本の片田舎の風景とSFチックなキャラがいまいちミスマッチで笑えるが、貧乏臭い雰囲気は松本零士の原作の「四畳半物語」風の世界観が出ている。「銀河鉄道999」で粉々に砕け散った999のメイドのガラスのクレアが復活しているのが嬉しい。しかしわざわざひ久しぶりに作った割には内容が薄くて、新鮮味がなく、それまでもエピソードの寄せ集めと、似たようなキャラとの戦いで面白みがない。
関連シリーズ作銀河鉄道999」「さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅

銀河鉄道の夜 Night on the Galactic Railroad
★★★★☆ テレビ放送
内容
宮澤賢治の代表作のアニメーション映画化作品。監督は「まんが日本昔ばなし」や映画「あらしのよるに」などを手がける杉井ギサブロー。星祭りの夜、ジョバンニ(声・田中)と親友・カムパネルラ(声・坂本)は一緒に銀河世界へ不思議な旅をする。星祭りの雰囲気や鳥捕りが白サギを捕まえる様子など、原作のイメージを忠実にヴィジュアル化したファンタジー。音楽担当に細野晴臣。/苦しい家計を助けるため、町の印刷所で働く少年・ジョバンニ。星祭りの夜、病気の母の牛乳をもらいに、一人町外れを歩いていたジョバンニの前に突然、夜空から降りてきた“銀河鉄道”が現れる。魅せられたように乗り込んだ銀河鉄道には、ジョバンニの唯一の友達・カンパネルラも乗っていた。銀河鉄道の乗客や停車駅で出会う様々な人々との出会い。不思議で幻想的な銀河の旅を続ける二人だったが、予想もしない旅の終わりがジョバンニを待ち受けていた…。(from:NHKBS)
アニメ/文芸/ファンタジー(カラー)
1985年/日本/角川映画
監督 杉井ギサブロー
音楽 細野晴臣
出演
【声】田中真弓、坂本千夏、堀絢子、納谷悟朗
銀河鉄道の夜

感想
心が癒される細野晴臣の音楽が素晴しい。サントラはぜひとも欲しい。ますむらひろしキャラクターデザインのアニメーションも美しく、幻想的な宮澤賢治の世界にシックリと馴染んだ絵柄でイイ。キャラクターも擬人化された猫というのは面白い。幻想的なストーリーは原作も叙情的でつかみ所がない不思議な話。最後のほうで、ジョバンニたちは乗っていた船が氷山に衝突して沈んでしまったら、この世界に来ていたという人々に会うが、その船が「タイタニック」を思わせる。またジョバンニとカムパネルラの異次元への旅は『神曲』のダンテとベアトリーチェに似ている。ちなみに音楽を担当した細野晴臣の祖父は実際にタイタニックに乗って生残った人らしく、これも何かの縁か?

キンキーブーツ  KINKY BOOTS
★★★☆☆  テレビ放送
内容
父親の急死で倒産寸前の靴工場を相続したチャーリー。ひょんなことから知り合った女装歌手ローラが、足に合わない靴で悩んでいたことをヒントに、男性用のセクシーブーツの開発に乗り出す。かくしてローラをデザイナーに迎え、職人たちを説得し、ミラノの見本市を目指すが…。イギリスの伝統ある紳士靴工場が、ドラッグ・クイーン御用達の派手な装飾靴の専門工場として起死回生をはかるハートフル・コメディー。(from:NHKBS)
コメディ/ドラマ(カラー)
2005年/アメリカ:イギリス
監督 ジュリアン・ジャロルド
音楽 エイドリアン・ジョンストン
出演
ジョエル・エドガートン、キウェテル・イジョフォー、サラ・ジェーン・ポッツ
キンキーブーツ
感想
出演者も地味だし、主人公は潰れかかった田舎の靴の社長というさえない男。でも、その負け犬男がこれ以上従業員を首にできないと、会社再興のために新しい市場開拓のためロンドンに行き、そこで出会ったゲイバーのドラッグクイーンのファッションで彼らの靴を作ろうと一大発起する…というコメディ。でもこの社長も、オカマのローラも、社会からドロップアウトしたような位置にあるのに一方が卑屈になると一方が叱咤し合うという不思議な友情が泣ける。閉鎖的な田舎の従業員たちがローラを受け入れるまでの過程も人情たっぷりで、最後には男と女の垣根を取り払って人間対人間の関係の大切さが謳われている。挿入曲もジェームス・ブラウンやデビッド・ボウイなどサントラが欲しくなるお洒落でヒップなサウンドでグー。

近距離恋愛  MADE OF HONOR
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
10年来の大親友である女性への愛に気付いた男性が、別の男性との結婚を決めた彼女を何とか奪おうと奔走する姿を描いたロマンチック・コメディー。大学時代から友達以上恋人未満の自由な関係を続けてきたトムとハンナ。だがハンナが出張先で出会った男性と電撃婚約、トムは2週間後の結婚式に花嫁付き添い人として出席してほしいと頼まれる。主演は海外ドラマ「グレイズ・アナトミー」で人気のパトリック・デンプシー。(from:NHKBS)
ロマンス/コメディ(カラー)
2008年/アメリカ
監督 ポール・ウェイランド
音楽 ルパート・グレッグソン・ウィリアムズ
出演
パトリック・デンプシー、ミシェル・モナハン、ケビン・マクキッド
近距離恋愛
感想
魔法にかけられて」のパトリック・デンプシーがウエイターとぶつかってひっくり返ったり、馬で突進して転げ落ちたりのちょっと3枚目なキャラに挑んだロマンスコメディ。男なのに愛する女の結婚式の介添え役にされて恰好悪いし、ライバルはスコットランドのデューク(伯爵)で勝ち目はゼロの戦い。ラストは絶対に二人は結ばれるのだろうと予想できてても、そこへの逆転劇は全然多いつけない面白さがあった。まあ、最後は少々強引だったけど。ヒロインは「M:i:III」のミシェル・モナハン。トムの父役でシドニー・ポラックが出演している。また、ハンナの母役は「トワイライトゾーン/超次元の体験」「アポロ13」のキャスリーン・クインラン。音楽がオアシス、レニー・クラヴィッツ、布袋などと選曲がグッド。

キング・アーサー  KING ARTHUR
★★★☆☆  テレビ放送
内容
西暦415年、ローマ帝国の支配下にあったブリテンは、反乱軍とローマ軍、そしてあわよくばブリテンを手中に収めようとするサクソン人という、三つの勢力が入り乱れ混とんとしていた。そんな中、円卓の騎士を率いるローマ軍の司令官アーサーに過酷な指令が下される…。中世の騎士伝説として名高い「アーサー王と円卓の騎士」の物語を大胆に解釈したスペクタクル時代劇。(from:NHKBS)
アクション/歴史劇/アドベンチャー(カラー)
2004年/アメリカ
監督 アントワン・フークア
音楽 ハンス・ジマー
出演
クライブ・オーウェン(アーサー)、キーラ・ナイトレイ(グウィネヴィア)、ヨアン・グリフィズ(ランスロット)、ステラン・スカルスガルド(セルディック)、マッツ・ミケルセン(トリスタン)、ジョエル・エドガートン(ガウェイン)、ヒュー・ダンシー(ガラハッド)、レイ・ウィンストン(ボース)、レイ・スティーヴンソン(ダゴネット)
キング・アーサー
感想
グリーンフィンガーズ」「すべては愛のために」のクライブ・オーウェンがアーサー王役。グウィネヴィアに「パイレーツ・オブ・カリビアン」「プライドと偏見」のキーラ・ナイトレイ。ランスロットに「ファンタスティック・フォー」「ホーンブロワー 海の勇者」のヨアン・グリフィズと若々しくて豪華なキャスト。他に、ボース、ガウェイン、ガラハット、トリスタン、セルディック、ダゴネット、マーリーンと物語の登場人物のほとんどが出てきて「アーサー王と円卓の騎士」のファンには嬉しい。また、魔術や妖精などファンタジーな部分はそぎ落としてアーサーらを生身の人間として人間臭く描いているので、伝説の登場人物たちが実在したように感じられるのも良い。「アーサー王と円卓の騎士」とは違った彼らの運命も意外性があって面白い。

キング・コング(2005)  KING KONG
★★★★☆  テレビ放送
内容
ロード・オブ・ザ・リング」3部作で大きな注目を浴びたピーター・ジャクソン監督が、1933年に製作されたオリジナル版をリメイク。巨獣“キング・コング”と人間たちとのかかわりあいを、CGを駆使した迫力満点の映像で描いたスペクタクル・アドベンチャー。オリジナル版に強い思い入れを抱いてきたジャクソン監督によって、キング・コングの繊細な感情がより鮮やかに表現され、アカデミー視覚効果賞、音響編集賞、音響賞を受賞。(from:NHKBS)
パニック/アクション(カラー)
2005年/アメリカ
監督 ピーター・ジャクソン
音楽 ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演
ナオミ・ワッツ、ジャック・ブラック、エイドリアン・ブロディ
キング・コング
感想
演技派のN・ワッツとA・ブロディの豪華な競演と「ロード・オブ・ザ・リング」のピーター・ジャクソンの監督という話題作。3時間あまりの大作で舞台もジャングル、N.Y.の大都会と変化にとんでいる。オリジナルと比べると遙かにCG特撮は素晴らしく、臨場感ある独特の美しい世界を作っている。キング・コングとTレックスのバトルや人間を襲う巨大昆虫などは、レイ・ハリーハウゼンへのオマージュという感じ。

キング・ソロモン 呪われし王の秘宝  ALLAN QUATERMAIN AND THE TEMPLE OF SKULLS
☆☆☆☆☆  テレビ放送
内容
ソロモン王の財宝を探しに出たまま、行方不明になった兄を探すため、アフリカへやってきたレディ・アナとその友人のヘンリー卿。そこで、伝説の冒険家アランと出会う。三人は、兄が残した半分だけの地図を手掛かりに財宝が眠る宝窟へ向かう。地図を奪おうと執拗に襲い掛かるライバルと戦い、出し抜き、ようやく地図の示す場所へとたどり着く。しかし、そこに待ち受けていたのは、代々この宝窟を守り続ける王の末裔たちだった!聖なる土地を汚した彼らには死が与えられる…さらに、財宝を狙うライバルも命を懸けて迫ってくる!!果たして、アラン達はソロモン王の秘宝を見つけることが出来るのか!?(from:BS日テレ)
アクション/アドベンチャー(カラー)
2008年/アメリカ
監督 マーク・アトキンス
出演
ショーン・キャメロン・マイケル、クリストファー・アダムソン、ナタリー・ストーン、ダニエル・ボンジュール、ジョーダン・ウィットリー、ミスター・ビッグ、ヘンリー・ブラウン、ピーター・コンウェイ、ニック・エヴァーハート
キング・ソロモン 呪われし王の秘宝
感想
オリジナルビデオ作品。「インディ・ジョーンズ」の劣化版という感じでアクションはしょぼいし低予算っぽい安っちい出来。音楽もテレビシリーズっぽいし、出演者も皆無名で魅力的なキャラも皆無。ストーリーもありきたりで、何でソロモンの秘宝が南アフリカにあるのか説得力にかける。ロケも南アフリカのアトラクション遊園地で撮影したという雰囲気が漂っている。

キング・ダビデ/愛と闘いの伝説  KING DAVID
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
紀元前1000年、預言者サミュエルは、将来の王となる者を捜しベツレヘムを訪れ、羊飼いダビデを見出す。ダビデは王命により、イスラエル王国の王サウルのもとに呼ばれ、ペルシャ軍の巨人ゴリアテを見事打ち倒す。名を高めたダビデはその後もサウル王の下で活躍し、その勇気と指導力から民衆の絶大な信頼を得る。ところがサウル王はその衆望に嫉妬し、王座を狙っていると疑い始めるのだった。旧約聖書の伝説、紀元前1000年イスラエルを統一したダビデ王の波乱に満ちた生涯を描いたスペクタクル史劇。リュック・ベッソン『グラン・ブルー』主演のジャン=マルク・バールのデビュー作でもある貴重な一本。(from:ザ・シネマ)
ドラマ(カラー)
1985年/アメリカ
監督 ブルース・ベレスフォード
音楽 カール・デイヴィス
出演
リチャード・ギア、イアン・シアーズ、エドワード・ウッドワード、デニス・キリー
キング・ダビデ/愛と闘いの伝説
感想
監督は「ドライビング Miss デイジー」「ダブル・ジョパディ」のブルース・ベレスフォード。まるで「十戒」のようなスペクタクル歴史劇なのだが、あの説教臭いナレーションはそのままで、内容はそれよりも大人しくてエンターテインメント性が弱い。ゴリアテを倒した少年ダビデもミケランジェロのダビデ像とは程遠い容姿だし、賢王ダビデのただ一つの罪の話として、レンブラントの名画でも有名なバテシバも、イメージしていたのと違って超美人という感じでもなかった。デイヴィッドってダビデから来ていた名だったのだなぁ。

キングコングの逆襲  
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
東宝35周年記念、海外合作作品。天才科学者ドクター・フー(天本)は、新原子力エネルギー発掘のためメカニコングを開発するが失敗。そこでキングコングを利用しようとするが…。特撮は本家RKOの「キングコング」への思い入れが強い円谷英二。通常より大きなミニチュアを用いたり、コング対ゴロザウルスのシーンは本家のコング対恐竜シーンと全く同じカット割で撮影されるなど見応え・迫力とも充分の作品。(from:BS日本映画専門チャンネル)
特撮/ファミリー(カラー)
1967年/日本/東宝
監督 本多猪四郎
音楽 伊福部昭
出演
宝田明、浜美枝、ローズ・リーズン、天本英世
キングコングの逆襲
感想
天本英世演じるマッド・サイエンティストのドクター・フーが愉快。この博士が開発したメカニコングもどう見ても「タイム・ボカン」のワルサーにそっくりで大笑い。しかも人間クサイので、金髪美女を前に鼻の下を伸ばすただのスケベおやじにしか見えない。監督は「ゴジラ」「モスラ」「マタンゴ」の本多猪四郎。そのため、登場するT−レックスもゴジラ風で、キングコングとの戦いは恐いというよりも笑えた。円谷英二版「キング・コング」はつぶらな瞳で愛嬌たっぷり。隊員たちも巨大恐竜に襲われているのに結構冷静。かなりノックアウト的B級作品だけど終盤のコングが東京タワーに登るシーンはさすが特撮の神様が撮っただけあって見応えあり。

キングダム・オブ・ヘブン  KINGDOM OF HEAVEN
★★★★☆  テレビ放送
内容
12世紀のフランス。若き鍛冶屋のバリアンは妻子を失い生きる希望も失いつつあった。そんな彼の前に、ある日、東洋での戦いからエルサレムに向かう途上、故国フランスに一時戻った十字軍の騎士ゴッドフリーが現れ、バリアンが自分の実の息子であると衝撃を告白をする。勇敢で高潔な彼は、キリスト教徒とイスラム教徒が奇跡的に共存している“天国の王国(=キングダム・オブ・ヘブン)”エルサレムを守るため命を捧げる覚悟だった。バリアンは、そんなゴッドフリーの説得を受け入れ、自らも十字軍に参加する。長い旅の道中でたくましい戦士へと成長していくバリアン。そしてついにエルサレム王国へと辿り着く…。(from:地上波)
歴史劇/アクション/ドラマ(カラー)
2005年/アメリカ
監督 リドリー・スコット
音楽 ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ
出演
オーランド・ブルーム(バリアン・オブ・イベリン)、エヴァ・グリーン(シビラ)、リーアム・ニーソン(ゴッドフリー・オブ・イベリン)、ジェレミー・アイアンズ(ティベリアス)、エドワード・ノートン(エルサレム王ボードワン4世)、デヴィッド・シューリス(ザ・ホスピタラー)、ブレンダン・グリーソン(ルノー・ド・シャティヨン)、マートン・ソーカス(ギー・ド・リュジニャン)、ハッサン・マスード(サラディン)
キングダム・オブ・ヘブン
感想
トロイ」のオーランド・ブルームとエヴァ・グリーンが今度はリドリー・スコットの歴史スペクタクルで再共演。しかし、吹き替えで見たから仮面の王様がエドワード・ノートンとは全然気がつかなかった。オーランド・ブルームも「トロイ」の時よりも力強く格好良いし、舞台は「グラディエーター」でローマに続き十字軍と、大好きな塩野七生の小説を映像化してくれた感じ。しかもかなり理想的に。しかし、音楽がハンス・ジマーでなかったからなのか「グラディエーター」ほど泣けて感動できる作品には至ってない。主人公も「グラディエーター」ほどのカリスマ性に欠けるし…。でも、リーアム・ニーソンやジェレミー・アイアンズなどの大物脇役が皆イイ味を出していて、特に「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」などのハリー・ポッターシリーズのリーマス・ルーピン役デヴィッド・シューリスが良き先輩領主を演じていて印象深い。

キングダム 第1章ー第4章 THE KINGDOM I,THE KINGDOM II
★★★★★ 劇場
内容
デンマークの首都、コペンハーゲンの巨大総合病院キングダム。古い洗濯地の跡地に立つこの病院は、今では合理主義の牙城である。物語はこの病院を舞台に、デンマークを嫌っている偏屈な医師や、病院の地下に秘密の根城を作る若い医師、また死体置場から死体の生首を切り取って悪戯する奇妙な医者から、降霊術をするのが趣味でどこも悪くないのに病院に居すわる夫人、まるで予言者のようにこれから起こる様々な事を口にする病院内の食器洗い場で働く知能障害を持った兄妹など、その他にも様々な奇妙な人物達を登場させ、この病院の創設者の娘の霊が出現する事をきっかけに、これらの人々を巻き込みながら展開してゆく。(from:allcinema online)
ホラー/アート(カラー)
199-41997年/デンマーク
監督 ラース・フォン・トリアー
音楽 ヨアキム・ホルベック
出演
エルンスト・フーゴ・イエアゴー、キアステン・ロルフェス、ウド・キア、セーン・ピルマール、ギタ・ニアビュー
キングダム

感想
本国ではテレビドラマとして製作、放送された異端的オカルト・ドラマ。脳手術に失敗して虚ろな目でよだれを流す少女、そして病院の奥深くに隠された部屋の巨大なガラス容器にホロマリン漬けにされた金髪少女の死体、そしてしくしく泣いて痛がる彼女の亡霊が夜な夜な病院をさまよう…。赤ちゃんになったウド・キアなど、トラウマになるシーンも数々。病院内の画像は監視カメラからみたように画像が悪く、セピア調でザラついた映像。そしてドグマっぽい作りはここでも生かされていて、挿入曲はドラマ中でほとんど使われず、ドキュメント風に撮っている。これがオカルトな世界にリアルな感じを出していてかなり無気味で異様な世界を作っている。一見まともに見える先生たちも皆変で、特に主役(というのか?)の医者ヘルマーのエルンスト・フーゴ・イエアゴーの偏屈ぶりが可笑しい。ホラー、コメディ、ロマンス(医者たちの浮気)と何でもござれ、笑えて恐く面白いシリーズ。しかし少女の霊の謎も未解決のまま、エルンスト・フーゴ・イエアゴーが亡くなってしまったのでシリーズも製作中止。本当に残念。男性ボーカルによる軍隊行進曲みたな主題歌もまた強烈。

銀座の恋の物語
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
伴次郎はジャズ喫茶のピアノひきの宮本と一つ部屋を仕切って同居する絵かきで、「銀座屋」の針子秋山久子を愛していた。そして2人は一緒に考えた“銀座の恋の物語”を大事に胸に秘めていた。次郎と宮本は苦しい生活の中で助けあった。次郎は久子の肖像画作成に没頭した。一方宮本はバーテンたちの企みで、クラブをクビになってしまった。次郎は久子と結婚するために信州の母のところへいくことになった。田舎いきのため、次郎は今まで売ろうとしなかった久子の肖像画を春山堂に売り払った。(from:地上波)
ロマンス(カラー)
1962年/日本/日活
監督 蔵原惟繕
音楽 鏑木創、歌:石原裕次郎「銀座の恋の物語」、歌:江利チエミ「ノッポの彼氏とオチビの彼女」
出演
石原裕次郎(伴次郎:画家)、ジェリー藤尾(宮本修二:作曲家)、浅丘ルリ子(秋田久子:チャコ)、江利チエミ(関口典子:婦人警官)、清水将夫(春山:画商)、深江章喜(沢村:ペテン師)、清川虹子(お松:焼芋屋)、高品格(武さん:タコ焼屋)、牧村旬子(柳井:ジャズ・シンガー)、河上信夫(源六:車夫)、三崎千恵子(秀子:マダム)、和泉雅子(キン子:お針子)、南風洋子(銀座のマダム)
銀座の恋の物語
感想
この頃の浅丘ルリ子ってスレンダーだけど顔がふっくらしていて可愛い。裕次郎と彼女がデュエットしたテーマ曲も大ヒット。成功を夢見る画家を目指す若者、作曲家たちが主人公で青春映画の代表作。約束の時間に事故で会えなくなるという設定はまるでケーリー・グラント、デボラ・カー主演の「めぐり逢い」みたいでベタな展開。ジェリー藤尾などが吐く臭い台詞も裕次郎主演の青春映画らしくてトホホ。でも、江利チエの歌のほかに、清川虹子などのベテラン俳優の人情ある演技がいい味を出している。

禁じられた抱擁  LA NOIA
★★★☆☆  テレビ放送
内容
金持ちの道楽息子である画家のディノは、向かいの部屋に出入りする若いモデル、セシリアに魅了され…。現代文学の旗手アルベルト・モラヴィアのベストセラー小説『倦怠』の映画化で、魔性のヒロインと彼女に翻弄される青年の情愛を描いた破滅の愛の物語。スパークは屈託のない表情を見せた「太陽の下の18才」「狂ったバカンス」から一転、奔放な性を爆発させるインモラルな美女役で登場!ディノ役は「荒野の七人」のブッフホルツ、存在感たっぷりの母親役はデイヴィス。(from:シネフィル・イマジカ)
ドラマ(白黒)
1963年/アメリカ:イタリア
監督 ダミアーノ・ダミアーニ
音楽 ルイス・エンリケス・バカロフ
出演
カトリーヌ・スパーク、ホルスト・ブッフホルツ、ベティ・デイヴィス、イザ・ミランダ
禁じられた抱擁
感想
主人公は「荒野の七人」のブッフホルツ、その母はベティ・デイヴィスとキャスティングも豪華。父親との関係に悩む母、ブルジョアゆえの金持ち息子の悩みが描かれているが、見る側はカトリーヌの自由気ままに喋り動く様。「狂ったバカンス」ではまだ少女の面影が強かった彼女がさらに美しくなっている。一見ディノが主導権を取っている様に見えるが実はカトリーヌの手のひらの内にあるのがお互いにも気がついてない状態。この計算なしなところが天然小悪魔な彼女の魅力。しかも色気ぷんぷんな厭らしさがない。

劇場版 金田一少年の事件簿  
★★★☆☆  テレビ放送
内容
絶海の孤島に怪人の歌声が響く時、オペラ座館は惨劇の舞台となる…絶海の孤島で次々と起こる謎の事件、台本に沿って繰り広げられる殺人劇。現実とフィクションが交錯し、過去と現在が絡み合う…。夏休みに歌島の〈オペラ座館〉を訪れた一(はじめ)と美雪。嵐の夜、届けられた殺人予告状。シャンデリアの下に消えたヒロイン。美雪を襲う血のシャワー。肖像画に隠された秘密とは…。犯人の仕掛けたアリバイトリックの謎を暴け!お馴染み金田一一(はじめ)が謎の怪人・ファントムに挑む本格派ミステリー作品。(from:BSアニマックス)
アニメ/ミステリー(カラー)
1996年/日本
監督 西尾大介
音楽 和田薫
出演
声:山口勝平、中川亜紀子、平田広明
劇場版 金田一少年の事件簿
感想
テレビシリーズは未見だが予備知識なしで楽しめる。「名探偵コナン」よりも犯人は早めにわかってしまうのでミステリー色は弱いが絵が上手くて映画としての水準は期待以上。上演される「オペラ座の怪人」を重ねた話は面白い。

劇場版 金田一少年の事件簿2 殺戮のディープブルー  
★★★☆☆  テレビ放送
内容
アドベンチャーリゾート“ディープブルー・アイランド”。はじめ達はこのリゾート・オーナーの一人娘で、不動高校の先輩・藍沢茜から招待され、バカンス気分でこの南の楽園を訪れた。しかしひたる間もなく、茜に“キングシーサー”と名乗る者から、不気味な予言を記した脅迫状が届く。そして最悪の事態の幕は開かれる…。劇場公開用に作られた完全オリジナル!(from:BSアニマックス)
アニメ/ミステリー(カラー)
1999年/日本
監督 西尾大介
音楽 和田薫
出演
声:松野太紀、中川亜紀子、池澤春菜、小杉十郎太、森川智之
劇場版 金田一少年の事件簿2 殺戮のディープブルー
感想
沖縄・与那国の深海遺跡を舞台にしたミステリー。謎のテロ集団がウルトラマン怪獣のような名の「キングシーサー」は笑えたが、黒幕が意外な人物。でも、前作の犯人と同じ傾向と思えば早くから気づけたか。アクションシーンも格好良く、映画的アニメで絵が上手い。

キンダガートン・コップ KINDERGARTEN COP
★★★☆☆ テレビ放送
内容
刑事が捜査のために幼稚園の先生になる
コメディ(カラー)
1990年/アメリカ
監督 アイバン・ライトマン
音楽 ランディ・エデルマン
出演
アーノルド・シュワルツェネッガー、ペネロープ・アン・ミラー、パメラ・リード

感想
シュワちゃん主演映画で一番好き。彼はシリアスなキャラよりもコメディが魅力的だ。ごっつい身体で子供相手にオロオロするところは最高!こういう保父さんなら安心して子供を預けられるかもね。

劇場版 銀魂 新訳紅桜篇  
★★★★☆  テレビ放送
内容
週刊少年ジャンプに連載中の空知英秋による漫画『銀魂』を原作としたTVアニメ初の劇場版。黒船ならぬ異星人・天人(あまんと)の襲来になすすべなく開国してしまったもう一つの江戸末期を舞台に、TVアニメでも人気を博した長編エピソード“紅桜篇”を新たな解釈を加えて再構成し、妖刀“紅桜”を巡って繰り広げられる銀時と因縁の宿敵・高杉との壮絶な戦いを描く。圧倒的な文明を誇る異星人・天人(あまんと)に牛耳られてしまった江戸の町。助手の志村新八、神楽と共に万事屋を営む坂田銀時は、エリザベスの依頼を受け、姿を消した桂の捜索に乗り出す。一方、過激な攘夷を目論み武装集団“鬼兵隊”を率いる高杉晋助。恐るべき妖刀“紅桜”を手に入れ、野望の実現に向けた動きを加速させていたのだが…。(from:キッズステーション)
アニメ/時代劇/コメディ/SF(カラー)
2010年/日本/松竹
監督 高松信司
音楽 Audio Highs、主題歌:DOES「バクチ・ダンサー」
出演
声:杉田智和(坂田銀時)、阪口大助(志村新八)、釘宮理恵(神楽)、千葉進歩(近藤勲)
劇場版 銀魂 新訳紅桜篇
感想
原作漫画もテレビアニメも大好きだから、映画版も面白いに決まっているのだが、銀さんが新八の説明を前置きを端折ったりして、映画でも相変わらずの破天荒ぶりで大笑い。でも、「銀魂」を知らないで初めて見た人にはちょっと混乱するだろうなぁ。桂さんも格好良いし、神楽や新八、犬の定春やエリザベスまで大活躍。それに比べて真撰組などのレギュラー(?)キャラはラストのショートアニメにまとめて出しちゃって次回作予告もハッタリかましたりと、最後まで笑わせられた。トビトビで見ていた漫画やテレビアニメでは戦闘シーンをあまり見たことがなかったのだけど銀さんってあんなに強かったんだなぁ…。

銀のエンゼル  ANGEL IN THE BOX
★☆☆☆☆  テレビ放送
内容
北海道の田舎町にある一軒のコンビニエンスストア。オーナーの北島昇一は、店の切り盛りも一人娘由希の面倒も妻の佐和子に任せきりで、自分は気ままな毎日を送っていた。ところがその佐和子が交通事故で入院してしまい、急遽深夜の勤務を自分でやる羽目に。慣れない仕事に加えて、どこか訳ありの店員やコンビニの灯りを頼りにダンス練習に励む高校生、毎晩チョコボールを一箱買って帰る子持ちのバツイチ美女など夜のコンビニには不思議な連中がいっぱい。おまけに最近はまともに会話すらしていなかった由希とも向き合わなければならなくなり…。(from:地上波)
ドラマ(カラー)
2004年/日本
監督 鈴井貴之
音楽 長嶌寛幸
出演
小日向文世、佐藤めぐみ、山口もえ、浅田美代子、嶋田久作、大泉洋、西島秀俊
銀のエンゼル
感想
北海道の田舎にポツンとあるコンビニを舞台にしたドラマ。コンビニの店長とその娘を中心としたドラマなのだが、人間性を極力押し殺して客に対応するフランTッヤイズの営業法が展開する場所での親子の関係もどこかそっけなくて他人行儀。それでも田舎出唯一のコンビニだから人々にはそれなりに親しまれていて、店長と娘の行く末を心配してくれる常連さんやご近所さんがいる…。ちょっと距離感がありつつも親子の情やご近所の人情がジンワリと描かれている感じは悪くない。でも…話が面白くない!演出も普通だし…。豪華キャストの割にはイマイチぱっとしなかった。でもエンディング音楽などのセンスは悪くない。北海道が舞台なので大泉洋もちょこっと登場。ちょっとローソンのプロモ的作品という感じも否めなかった。

金髪の草原 
★★★☆☆ テレビ放送
内容
心臓病を患っている80歳の一人暮らしの老人・日暮里(伊勢谷友介)はある日、病気を患う前の元気だった20歳の青年として目を醒ます。そこへ、なりす(池脇千鶴)という18歳のホームヘルパーが派遣されてくるが、日暮里はなりすを、学生時代のマドンナと思い込んでしまう。
ドラマ/ファンタジー
2000年/日本
監督 犬童一心
音楽 吉澤瑛師、CHOKKAKU 【主題歌】エレファントラブ
出演
伊勢谷友介、池脇千鶴
金髪の草原

感想
大島弓子原作漫画の名作を映画化したもの。原作漫画は泣けた!映画化の方も悪くはないが、やっぱり原作と比べると感動はイマイチ。爽やかな青年でハンサムな伊勢谷友介、見た目はとてもイイのだが、演技がイマイチ。演技が上手い池脇千鶴は、原作のような西洋人形のような美少女とは言い難い。大島弓子の凄さは、何と言っても主人公たちが普通の少女漫画では主人公になり得ない老人だったり、中年主婦だったり、子猫だったりすることだ。それが彼等の妄想でしっかり少女漫画の主人公に変身してしまっている。この映画にもそんな雰囲気は十分伝わってくるのだが、漫画とは違ったものになってしまっている。でもエレファントラブの主題歌がよかったのと、日暮里が屋根から飛び下りるシーンはとても美しくて泣けた。

金融腐蝕列島 呪縛  
★★★☆☆  テレビ放送
内容
金融業界の内幕を描きベストセラーとなった高杉良の同名小説を、原田眞人がハリウッド的アプローチで映画化した快作。総会屋への多額の利益供与が発覚し、朝日中央銀行に東京地検特捜部の捜査が入ることになった。経営陣はパニックに陥り、政財界の大物でもある佐々木取締相談役の顔色ばかり窺う有様だった。そんな上層部の態度に奮起したミドル層と呼ばれる男たちは、銀行の悪しき因習を断ち切るべく再建のための戦いを開始する。(from:BS11)
ドラマ/サスペンス(カラー)
1999年/日本/東映
監督 原田眞人
音楽 川崎真弘
出演
役所広司、椎名桔平、矢島健一、遠藤憲一、中村育二、仲代達矢、根津甚八
金融腐蝕列島 呪縛
感想
第一勧業銀行の総会屋利益供与事件を元にしているだけに、リアルな感じが最後までありグイグイと引き込まれる。本来なら退屈になりそうなテーマなのにここまでテンションが保てるのは凄いかも。総会屋がヤジを飛ばしての大混乱の株主総会シーンは見応えあり。キャストも豪華で、丹波哲郎や仲代達矢、佐藤慶らベテラン役者たちを役員職の旧体制側にたて、役所広司、椎名桔平らをミドル層からなる改革派と、世代間の隔たりを配役でも感じさせている。部下たちの審問でブチ切れた仲代達矢に罵倒されて萎縮する役所広司の2人は無名塾の師弟胃対決という感じで見所あった。同じ無名塾出身の若村麻由美も敏腕ジャーナリストとして結構活躍している。監督は「クライマーズ・ハイ」「突入せよ!「あさま山荘」事件」の原田眞人。