敬愛なるベートーヴェン  COPYING BEETHOVEN
★★★☆☆  テレビ放送
内容
1824年のウィーン。“交響曲第九番”の初演を4日後に控え、いまだ未完成の合唱パートの作曲に苦悩するベートーヴェンのもとに、作曲家を志す女学生アンナがコピスト(写譜師)としてやって来る。女性のコピストが現われたことに激怒するベートーヴェンだったが、やがて彼女の才能を認め、写譜を任せることに。アンナは苦悩するベートーヴェンを熱心にサポートし、初演の日には難聴で指揮棒を振ることに怯えていたベートーヴェンも彼女の合図を頼りに指揮をやり遂げ大成功を収めるのだった。こうして、引き続き一緒に曲作りをすることになった二人はやがて“大フーガ”を完成させる。しかし、曲はお披露目で散々な酷評を受けたうえ、ベートーヴェンは心労で倒れてしまう…。“交響曲第九番”完成前後の晩年のベートーヴェンと、苦悩に満ちた彼の創作を支えた一人の若き女性写譜師との心の交流を描いた音楽ドラマ。監督は『太陽と月に背いて』『秘密の花園』のアグニエシュカ・ホランド。出演は『トゥルーマン・ショー』のエド・ハリスと『ナショナル・トレジャー』シリーズ、『トロイ』『戦場のアリア』のダイアン・クルーガー。(from:スターチャンネル)
ドラマ/音楽/伝記(カラー)
2006年/イギリス:ハンガリー
監督 アグニエシュカ・ホランド
音楽 ベートーヴェン「交響曲第7番イ長調」「交響曲第9番ニ短調『合唱』第4楽章:歓喜の歌」「ピアノ協奏曲第4番ト長調」「弦楽四重奏曲第6番変ロ長調」「弦楽四重奏曲第9番ハ長調『ラズモフスキー第3番』」「弦楽四重奏曲第14番嬰ハ短調」「弦楽四重奏曲第15番イ短調」「弦楽四重奏のための『大フーガ Grosse Fuge』変ロ長調」「ヴァイオリン・ソナタ第7番ハ短調」「ピアノソナタ第32番ハ短調」「バガテル『エリーゼのために』イ短調」「合唱幻想曲ハ短調」
出演
エド・ハリス(ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン)、ダイアン・クルーガー(アンナ・ホルツ)、マシュー・グード(マルティン・バウアー)、ジョー・アンダーソン(カール・ヴァン・ベートーヴェン)、ビル・スチュワート(ルディー)
敬愛なるベートーヴェン
感想
ベートーヴェンの晩年に焦点を絞り、『第九』の初演をドラマチックに描いているが、名曲『第九』は映像が無くても感動的なので、手振れのような映像はかえってうるさく感じる。でも、「野蛮人」と呼ばれた変人天才を個性的かつ魅力的に演じたエド・ハリスと、アンナを演じたダイアン・クルーガーが、その人間性が深く描かれていて素晴らしい。耳の聞こえないベートーヴェンを支えたのが若い女性だったという発想も意外性があって面白い。大声で喚き散らし、下の階の住民にお構いなく水浴びをする、社会不適応者で、隣人たちも迷惑がられているが、彼のを作品を愛し、彼の創作活動を温かく見守っている隣人周辺の人々の人情も良い。特にベートーヴェンが思索に出かけて留守間の静けさを「平和」なひと時としながらも、彼の曲が初演よりも早く聞ける環境を手放さないと、同じ棟に住む老婆の言葉が良い。
関連:不滅の恋 ベートーヴェン」「“英雄”〜ベートーベンの革命

警察日記 
★★★☆☆ テレビ放送
内容
山麓(さんろく)にあるのどかな田舎町の警察に、日々転がりこむ笑いと涙の人生模様を温かくつづる人情喜劇。赤ん坊と、まだ幼いその姉を保護した吉井巡査。預かってくれる所が見つからず、赤ん坊は自宅に連れて行き、姉の方は旅館のおかみに面倒を見てもらうことに。身売りされそうになった貧しい農家の娘や、亭主に逃げられ子連れで警察の世話になる主婦など、人々が抱える悲しみを厳しくも優しい巡査たちが和らげていく。(from:NHKBS)東北地方の田舎町の警察署には頑固な石割署長、金子主任、赤沼主任、人情家の吉井巡査、純情な花川巡査、剣道自慢の署長の相手役藪田巡査、倉持巡査等がいて、警察署内は毎日、神社荒しの容疑者、窃盗疑者、人身売買容疑者…と事件が舞い込んできて賑やか。吉井巡査は村を巡回中に捨て子と思われる小さな女の子と男の赤ちゃんを拾う。不憫に思った吉井巡査は子沢山の自宅に女の子を引き取る事に…。
ドラマ(白黒)
1955年/日本/日活
監督 久松静児
音楽 団伊玖磨
出演
三島雅夫、森繁久弥、十朱久雄、三国連太郎、宍戸錠、杉村春子、十朱幸代、左卜全
警察日記

感想
会津磐梯山を望むのどかな田舎の警察署が舞台で、殺伐とした殺人事件は皆無、人のイイ神社荒しや酔っ払いや万引きなど扱いがもっぱらの田舎なまりの警察。しかし、貧困の家から娘を買う人買い婆、貧困のために子供を捨てる母親…と当時の寒村の問題も浮き彫りにしている。でもこの警察署は誰も人情があって、国家権力を振りかざすばかりでなく、親身になって村民のために尽くしている。人情によるつながりが、人を犯罪から救う事が多々あるのだ。森繁演じる吉井巡査が幼い娘と赤ん坊を置いて去る母親の為に、家の前で娘と赤ん坊に、母親を乗せた車を見せるシーンは泣ける。「ほら、おっかさんだよ」と言わずに「ブーブー(車)が来たよ」と子供には母親が乗っていることを知らせないところがこの巡査の心優しさで、それを知ってか幼い娘も母親に気付かないふりをして涙ぐむという心憎い演出。今の警察もこの作品を見直して欲しい。監督は「南の島に雪が降る」「地の涯に生きるもの」「母三人」の久松静児。

刑事(1959)  UN MALEDETTO IMBROGLIO
★★★★☆  テレビ放送
内容
鉄道員」(1956・伊)のピエトロ・ジェルミが監督・脚本・主演をこなした佳作。ローマ近郊のあるアパートで強盗事件が発生。その事件を担当する警部(ピエトロ・ジェルミ)は、そのアパートで家政婦をしている女性(クラウディア・カルディナーレ)に疑いを持つ。彼はひたむきに捜査を進め、事件の真相に迫りながら、様々な人間模様を目の当たりにする。ラスト・シーンで流れる名曲「死ぬほど愛して」が心に残る。(from:NHKBS)
サスペンス/ドラマ(白黒)
1959年/イタリア
監督 ピエトロ・ジェルミ
音楽 カルロ・ルスティケリ
出演
ピエトロ・ジェルミ、クラウディア・カルディナーレ、フランコ・ファブリッツィ、エレオノラ・ロッシ=ドラゴ
刑事
感想
鉄道員」では家族の絆の崩壊に苦しみ酒に溺れる親父を演じたピエトロ・ジェルミが、ここではダンディーで切れ者のな警視役で格好良い。金や愛憎で複雑に絡んだ殺人事件を、最後の最後で解いて真相を明らかにする手腕はさすが。でも、サスペンスなのに事件関係者たちの人間模様を丁寧に描いてて、彼らの弱さや素朴さが伝わってくる人情味ある作品。

KT  KT
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
73年に起こった「金大中拉致事件」。日本全国に衝撃を与え、日韓関係を揺るがしたこの大事件が、大胆な推測と細やかな人間描写によって、国家的規模の陰謀と個人的な人生の歩みとが交錯する社会派サスペンスへと変貌した。金大中の誘拐に関与した自衛官・富田(佐藤浩市)の行動を追いながら、事件が描かれていく。北朝鮮のスパイでしかし富田と心を通わせることになる李政美(ヤン・ウニョン)、韓国大使館一等書記官で富田に隠密行動中の金大中の捜索を依頼する金車雲(キム・ガプス)、金大中とのインタビューに成功したゴシップ新聞記者の神川(原田芳雄)、日本人ガールフレンドとの関係に苦しむ金大中のボディガード・金甲寿(筒井道隆)などなど、事件の背景にいる人々の生活と夢が、浮かび上がる。 しかし、それぞれの思惑や交流を超えたところで下された決断が、彼らの人生の前に大きく立ちはだかる…。(from:BSTBS)
サスペンス/ドラマ(カラー)
2002年/日本:韓国
監督 阪本順治
音楽 布袋寅泰、主題歌:布袋寅泰「FROZEN MEMORIES」
出演
佐藤浩市、キム・ガプス、原田芳雄、筒井道隆、香川照之、柄本明、光石研、利重剛、麿赤兒、平田満、チェ・イルファ
KT
感想
金大中にチェ・イルファ、彼の暗殺を企むKCIAにキム・ガプス、駐日韓国大使館公使にキム・ビョンセ、韓国大統領にキム・ミョンジョン、実行犯メンバーの一人にパク・ソンウンと韓ドラでもお馴染みの役者も主人公の佐藤浩市をはじめ多数出演、日本側も原田芳雄、筒井道隆、香川照之、柄本明、光石研などなかなか豪華。キム・デジュン氏拉致事件の真相に迫るドラマでなかなか緊迫する展開で面白かった。三島由紀夫割腹自殺事件を冒頭に波乱の70年代を背景に、日本とアメリカ、韓国の3国の微妙な社会情勢もこの事件の背景にあったのかと思うとまた面白い。光石研が実行犯メンバーの韓国人を演じていて出番は多くないがなかなかの存在感。ただ、主人公の佐藤浩市演じる元自衛官がなぜこの事件の共謀を計ったのかがイマイチ説得力がなく、三島の計画に参加する彼の信望者というだけでこんな事件に協力するという経緯がよくわからず仕舞い。監督は「王手」「この世の外へ クラブ進駐軍」「亡国のイージス」「ぼくんち」の阪本順治。

ケイナ KAENA: LA PROPHETIE
★☆☆☆☆ テレビ放送
内容
遙か宇宙の彼方。豊富な樹液が生命の源となって人々の生活を支えていたアストリア星に、高度な人工知能“ヴェカノイ”を積んだ宇宙探査船が墜落。その衝撃で、突然変異した樹木 “アクシス”が誕生した。600年後、豊富にあった樹液は、巨大化したアクシスが吸収し続けたために枯渇、人々の生活は困窮していた。そこに暮らす少女・ケイナは、青い光と樹液に満ちた場所の夢を夜毎見るようになっていたが、その不思議な夢に導かれるように、アクシスの謎を解きアストリア星を救うための旅に出る…。星とそこで暮らす人々の生命を救うために奮闘する少女の姿を、独自の映像美と色彩感覚で描いた、ヨーロッパ初となるフルCG制作アニメーション。また、「スパイダーマン」シリーズのキルスティン・ダンスト、「ハリー・ポッター」シリーズのリチャード・ハリス、「アダムス・ファミリー」のアンジェリカ・ヒューストンなど著名俳優が声優として参加している。(from:NHKBS)
アニメ/アドベンチャー/SF/ファンタジー(カラー)
2003年/フランス
監督 クリス・デラポート
音楽 ファリッド・ルスラン
出演
【声】キルスティン・ダンスト、リチャード・ハリス、グレッグ・ブループス、アンジェリカ・ヒューストン
ケイナ

感想
ゲーム製作と同時進行でつくられたというフルCGアニメ。フルCGアニメというと「ファイナルファンタジー」があるがこちらも似た感じ。この作品から随分技術は発達したと思うが、動きもまだまだぎこちなく、それほどの進化を感じない。キャラクターがフランスならではという感じの個性的な絵柄と世界観だが、イマイチ可愛くないので親しみが持てない。自然をテーマにしているのはイイが、宮崎駿アニメに比べると格段にメッセージ性や面白さが劣る。ゲームには興味ないので、冷たいフルCGアニメよりも従来の線画アニメの暖かみとオリジナリティが好きだ。今のフルCGアニメには限界を感じてしまう。

K−PAX〜光の旅人 K-PAX
★★★☆☆ テレビ放送
内容
精神科医マーク・パウエルのもとに突然身元不明の患者が送り込まれてきた。プロートと名乗る彼は、自分は地球から1000光年はなれた「K−PAX星」からやって来た異星人だと言う。理路整然と自分を語る彼に、マークはうそではない何かを感じ、2人の間には心の交流が生まれるが、プロートは突然自分の星へ帰ると言いだす…
ファンタジー/ドラマ(カラー)
2001年/アメリカ
監督 イアン・ソフトリー
音楽 エドワード・シーアマー
出演
ケビン・スペイシー(プロート)、ジェフ・ブリッジス(マーク・パウエル博士)、メアリー・マコーマック(レイチェル・パウエル)、アルフレ・ウッダード(クラウディア・ヴィラー)、デイヴィッド・パトリック・ケリー(ハウイー)

感想
SFチックなタイトルとは裏腹に、自分を異星人と名乗る不思議な男と、彼を診る精神科医マーク、施設の患者達との交流を描いたヒューマン・ドラマ。プロートの治療をすすめる内に、次第に自分の抱える問題にも直面するようになるパウエル博士。その博士を演じるジェフ・ブリッジスの演技が押さえ目だけどジンワリとした優しさを感じてとてもイイ。プロートは地球に実在する人間なのか、本当に異星人なのか、そしてプロートが一緒に異星へ連れていくのに誰を選ぶのか…という疑問の解消が話のオチなのだが、ややそれも曖昧になっていて、観る側の想像が膨らむような終わり方をしているのがイイ。

刑務所の中  DOING TIME
★★★☆☆  テレビ放送
内容
ハナワカズイチ、受刑者番号222番。銃砲刀剣類不法所持、火薬類取締法違反で懲役3年。晩秋の日高刑務所に服役しそこで彼を待っていたのは、告発、脱獄、暴力一切なし、今までの刑務所のイメージを覆す獄中ライフ。厳しい規則はあるもののテレビだって見られるし、雑誌も読める。お正月にはおせち料理もでるし、米7:麦3の割合のごはんに醤油をかけて食べると旨い。 自身の刑務所体験を漫画に起し、発売以来多くの著名人から絶賛された花輪和一の大ベストセラーコミックを映画化。(from:トゥエルビ)
コメディ(カラー)
2002年/日本
監督 崔洋一
音楽 佐々木次彦、マスカーニ「カヴァレリア・ルスティカーナ 間奏曲」、マスネ「タイス 瞑想曲」、ムソルグスキー「展覧会の絵 卵の殻をつけたひよこのバレエ」、ヴィヴァルディ「四季 夏・冬」、シューマン「子供の情景」、ドヴォルザーク「新世界より 第2楽章 家路」「ジプシーの歌」、バッハ「主よ、人の望みの喜びよ」、ヘンデル「セルセ(オンブラ・マイ・フ)」「調子のよい鍛冶屋」、ラヴェル「亡き王女のためのパヴァーヌ」
出演
山蕪w、香川照之、田口トモロヲ、松重豊、村松利史、大杉漣
刑務所の中
感想
「ガロ」でエログロで不条理漫画を描いていたアングラ系作家なんだけど彼の漫画が映画化?には驚いた。読んでみると…なるほど絵は花輪和一らしい病的なほど細部にこだわった絵で銃刀法違反で収監された作者が自身の経験を描いた自虐的なコメディ。刑務所内では写真の持ち込みも不可、所内のスケッチなんてのも不可らしいが、この作家は天才的記憶力と画力で写真を見て描いているのかと思うほど細部まできっちり描いている。麦飯の描写などは凄いもので食べ物の描写が多く刑務所グルメなんてのもつけられるほど。漫画にはそんな面白さがあったのだが映画にはそれがどう表現できるのか?なるほど、ストイックな生活を真面目に描いているのに笑えてしまうところは漫画と変わらない。刑務所ライフをさばさばとした視点で描いているので湿っぽさもバイオレンスもない。独房に入れられる理由もクロスワードパズルやメモをちょっと隠していたというぐらいで平和なもの。5人の雑居房よりも独房の方が一番風呂で楽しいなんて言っている。薬袋作りという単純作業に生き甲斐を感じている始末。こんな生活を楽しんでるなんて流石変態漫画を描く作家だけあるなぁ…と感心?してたら本人はもう絶対戻りたくないというインタビューを読んだ。やっぱりあんな境地にでもならないとやり過ごせなかったのかも…。刑務所の映画というと脱獄や自分の犯した罪を振り返るというのが定番だけどここにはそれが一切ない、ただ刑務所の日常が淡々と描かれている。漫画と映画どちらが面白かったかというともちろん原作漫画の方だが、映画の方もなかなか悪くなかった。監督は「カムイ外伝」「クイール」「豚の報い」「月はどっちに出ている」の崔洋一。

ケイン号の叛乱  THE CAINE MUTINY
★★★★☆  テレビ放送
内容
ピュリツァー賞を獲得したハーマン・ウォークの同名小説を映画化。アメリカ海軍内での反乱事件を背景に、人間のありように迫った軍事ドラマの傑作。おんぼろ駆逐艦ケイン号の新艦長に着任したクイーグ。彼は非常に神経質で、船員たちには厳しく接しているものの、いざという時には全く頼りにならない臆病な男だった…。終盤に繰り広げられるスリリングな法廷シーンが見もの。原作はハーマン・ウォーク。(from:NHKBS)
ドラマ(カラー)
1954年/アメリカ
監督 エドワード・ドミトリク
音楽 マックス・スタイナー
出演
ハンフリー・ボガート(クイーグ海軍少佐:艦長)、ホセ・ファーラー(グリーンウォルド:海軍弁護士)、ロバート・フランシス(キース少尉)、ヴァン・ジョンソン(マリック:副長)、フレッド・マクマレイ(キーファー大尉:通信長)
ケイン号の叛乱
感想
正義のヒーローというイメージが多いボガートが珍しく偏質病の艦長役。情緒不安定な微妙な精神状態を見事に演じさすが。戦場で精神を疲弊してしまった英雄を憎めない魅力的なキャラにしている。艦長の指揮能力を疑って反乱を起こす「クリムゾン・タイド」のケースはこの作品に似ている。

K−9 友情に輝く星  K−9
★★★☆☆ テレビ放送
内容
サンディエゴ市警の一匹狼、麻薬課刑事ドゥーリーは、大物逮捕に向けパートナーが必要になった。困った彼は麻薬犬を警察犬課(K−9)から借りる事に。しかし、姿を見せた警察犬は凶暴なジェリー・リーという犬。組織のトラブルメーカーである人間と、人間嫌いの警察犬の凸凹コンビが誕生!何とか捜査を進めていくのだが…。刑事と麻薬捜査犬の友情と活躍をユーモアとアクションで描いたコメディー作品。(from:NHKBS)
コメディ(カラー)
テレビ放送
監督 ロッド・ダニエル
音楽 マイルズ・グッドマ
出演
ジェームズ・ベルーシ、メル・ハリス、ケビン・タイ、エド・オニール
K−9友情に輝く星

感想
麻薬犬シェパードのジェリーと麻薬捜査官ドゥーリー(「レッドブル」のジェームズ・ベルーシ)お互いにひねくれた者がコンビを組んで、麻薬捜査に乗り出すコメディー。女に弱いところや甘いお菓子が大好きなところは二人(1匹と1人)とも同じ。犬のくせにチリ・ビーンズが大好きで、アイスティーをストローで飲むジェリーが可愛い。ドゥーリーの命令を無視して歯をむき出して威嚇するシーンに爆笑。

K−19  K-19:THE WIDOWMAKER
★★★★☆ テレビ放送
内容
冷戦時代、ソ連の原子力潜水艦“K−19”の処女航海が行われたときに実際に起きた事件をハリソン・フォード、リーアム・ニーソン主演で映画化したアクション映画。潜水艦の艦長に任命されたボストリコフは、副艦長と対立しながらも、次々とミサイル発射テストやNATO基地偵察などの任務を遂行する。乗組員たちの緊張が解きほぐれた矢先、原子炉に異常が発生、艦長は大惨事をくい止めるため、ある決断を迫られる…。(from:NHKBS)
ドラマ/サスペンス/アクション(カラー)
2002年/アメリカ:イギリス:ドイツ:カナダ
監督 キャスリン・ビグロー
音楽 クラウス・バデルト
出演
ハリソン・フォード、リーアム・ニーソン、ピーター・サースガード、クリスチャン・カマルゴ
K−19
感想
二人の艦長がいることで起きる内部分裂と原子炉の異常で、戦時中でないにも関わらず最大の危機に直面した兵士たちのドラマ。敵から攻撃される脅威はないが、放射能が最大の恐怖を生む。世界の原発推進派はこれを観て考え直して欲しいものだ。大惨事を避けようと炉心に入って犠牲になる若い作業兵たちやチーフの姿が泣ける。潜水艦の作品の中でも「U・ボート」のように名もなき乗組員皆を英雄として描いている。ラストの艦長と副艦長の関係の変化と、艦長が隊員皆を称える言葉に感動で、ハリソン・フォードとリーアム・ニーソンの2大名優の重厚な演技力が大きい。「フライトプラン」「ニュースの天才」のピーター・サースガードが原子炉内部に入るのを一人怖じ気づく技術兵ヴァディムを演じている。監督は「ハートブルー」のキャスリン・ビグロー。

ケーブル・ガイ THE CABLE GUY
☆☆☆☆☆ テレビ放送
内容
ケーブルTVの工事後、工事の男がまとわり付くようになり…
サスペンス
1996年/アメリカ
監督 ベン・スティラー
音楽
出演
ジム・キャリー

感想
ジム・キャリー、ずーーとしゃべって、はしゃいでいる。このテンションの高さに追いて行けん。オーバーな演技が面白可笑しくなると思っているんだろうが、全然笑えない。シリアスな作品の方がジム・キャリーは魅力を感じる。

ゲーム THE GAME
★★★☆☆ 劇場/テレビ放送
内容
実業家ニコラス(マイケル・ダグラス)は48歳の誕生日に、弟のコンラッド(ショーン・ペン)からCRS社主催の"ゲーム"の招待状をプレゼントされる。最初は馬鹿にしていたニコラスだが、「人生が一変するような素晴らしい体験ができる」という謳い文句にひかれてゲームに参加することにする。やがて、ブリーフケースの鍵の紛失、スキャンダルの発覚、CRS社のオフィスの消滅と、奇妙な出来事がニコラスの周りで次々に起こり始める。トラブルは次第に加速していき、遂には生命の危機にさらされることになる…。金持ちの男が軽い気持ちで参加してしまったゲームによって不条理な危機を味わうスリラー。(from:BS日テレ)ゲームなのか現実なのかわからなくなっていく…
サスペンス(カラー)
1997年/アメリカ
監督 デビッド・フィンチャー
音楽
出演
マイケル・ダグラス(ニコラス・ヴァン・オートン)、ショーン・ペン(コンラッド)、デボラ・カーラ・アンガー(クリスティーン)、ピーター・ドゥナット(サム・サザーランド)、ジェームズ・レブホーン(ジム・ファインゴールド)
ゲーム

感想
ちょっとスリルな人生をゲームで味わってみたくなって始めたゲームが超リアルでいつに間にか現実に。人生上手くいってて地位も金もある男が急転、悪夢の連続。観てるこっち迄憂鬱になってくる。でもフィンチャーの凄いところは「楽しさ」のサービスを惜しまないところ。ラストが良ければ統べてよし。嫌いじゃ無いけど、元気がない時は遠慮したい。

ケーリー・グラント 自分を演出した名優 CARY GRANT:A CLASS APART
★★★☆☆ テレビ放送
内容
究極のハリウッド俳優、ケーリー・グラント。イギリス生まれの彼は、十代で芝居の一座に加わり、やがてニューヨークを目指した。ブロードウェーなどの舞台を経て、その後多くの映画に出演。気さくな二枚目スターとして老若男女に愛され続けたが、そのプライベートライフは謎につつまれていた。彼とかかわりのあった人々とのインタビューを通して、人間ケーリー・グラントの真実に迫る。(from:NHKBS)
ドキュメンタリー(カラー)
2004年/アメリカ
監督 プロデューサー/ディレクター:ロバート・トラクテンバーグ
音楽
出演
ケーリー・グラント、シドニー・シェルダン、ラルフ・ローレン/日本語版ナレーター:高島雅羅、加藤亮夫
ケーリー・グラント 自分を演出した名優

感想
生立ちからドサ回りのコメディ劇団での下積み時代などに加え、ハワード・ホークス監督や彼の元妻、ダイアン・キャノンやベッツィ・ドレイクが出演して語っている。グラントが最も影響を受けた監督がハワード・ホークス(「コンドル」「モンキー・ビジネス」)、ジョージ・キューカー(「フィラデルフィア物語」、ヒッチコック(「断崖」「汚名」「泥棒成金」「北北西に進路を取れ」)の三人だと言っているが、なるほどこれらの作品はケーリー・グラントが輝いていて名作ばかり。「シャレード」では若いオードリーの相手に躊躇したとか(その為「ローマの休日」の依頼も断った)数々の逸話が面白い。富豪の娘バーバラ・ハットンやグラントが一方的にお熱だったソフィア・ローレンとのロマンス、紹介されていたキャサリン・ヘプバーンと共演したキューカー監督の「男装」や「素晴らしき休日」などのコメディーが未見なので観てみたい。

外科室
★★★☆☆  テレビ放送
内容
泉鏡花の同名小説を原作に、歌舞伎俳優の坂東玉三郎が初監督。麻酔を拒否して手術を受ける伯爵夫人と若き執刀医との隠された思慕の念を、耽美な色彩で描く。主演は吉永小百合と加藤雅也。明治時代のとある外科室。貴船伯爵夫人(吉永)は、うわ言で秘密を漏らすからと手術の麻酔を拒んでいた。青年医・高峰(加藤)に麻酔なしの執刀を頼み、周囲の驚きをよそに高峰はメスを握る。実は9年前、2人は植物園で一度だけ出逢っていた。(from:日本映画チャンネル)
文芸/ロマンス(カラー)
1992年/日本/松竹
監督 坂東玉三郎
音楽 ヨーヨー・マ、エマニュエル・アックス
出演
吉永小百合、加藤雅也、鰐淵晴子、中井貴一、中村勘九郎
外科室
感想
わずか50分の小品だが、泉鏡花の耽美的な世界を美しい庭園やそこを歩く上流階級の人々で描いている。少々意識しすぎるような表情がわざとらしさを感じないでもないが、吉永小百合がとても美しい。死んでも自分の心に秘めた思いを隠そうとする気高い男爵夫人を上手く演じている。玉三郎が監督しただけあって衣装が特に美しく、大正時代の着物の美しさには感嘆させられる。つつじの園をそぞろ歩きする貴婦人たちの姿は市川崑監督の「細雪」に匹敵する美しさ。片岡孝夫(現・十五代目片岡仁左衛門)が御者の一人としてちょこっと出ていてびっくり。玉三郎自身も手術に立ち会う紳士淑女の一人として出演している。

撃鉄 GEKITETZ ワルシャワの標的  THE FOREIGNER
★☆☆☆☆  テレビ放送
内容
ポーランド、ワルシャワ・ある運び屋が、奪われた荷物の行方を追うアメリカ大使館のオリファントらに捕らえられ拷問を受けていた。フランス、パリ。雇われ謀報員のジョナサン・コールドは、エージェントのマルケの依頼で、ある荷物をドイツまで運ぶ任務に就く。相棒として同行したデュノワとともに荷物の受け取り場所へと向かうジョナサン 。しかし何者かの襲撃を受けてしまう…。“沈黙”シリーズのスティーブン・セガールが、ヨーロッパを股に掛けて暗躍するフリーの雇われ謀報員をクールに演じたスパイ・アクション。(from:地上波)
クション/犯罪(カラー)
2003年/アメリカ
監督 マイケル・オブロウィッツ
音楽 デヴィッド・ワースト、エリック・ワースト
出演
スティーヴン・セガール(ジョナサン・コールド)、マックス・ライアン(デュノワ)、アンナ=ルイーズ・プロウマン(メレディス)、ジェフリー・ピアース(ショーン・コールド)、シャーマン・オーガスタス(ミムズ)、ハリー・ヴァン・ゴーカム(ヴァン・エイカン)、ゲイリー・レイモンド(オリファント)
撃鉄 GEKITETZ ワルシャワの標的
感想
セガールのアクションを期待して見るとちょっと肩透かしを食わされた。得意のバトルシーンは数える程度で少ない。セガールの他は皆知らない役者ばかりだし、適役は印象に残らないほど地味。ヒロインがマリリン・モンローを若くしたような金髪美人だったというのが救いか。スパイものにしてはトリッキーなところがなさ過ぎなのも退屈な要因かも。監督は「沈黙の標的」のマイケル・オブロウィッツ。

激流(1994)  THE RIVER WILD
★★★☆☆  テレビ放送
内容
仕事に夢中で、家庭をかえりみない夫とうまくいかなくなっていたゲイルは、息子の誕生祝いに、自分の故郷での川下りを提案する。以前、急流下りのガイドをしていたゲイルの先導で川に出た一家は、ガイドに逃げられ困っているという陽気な男たちと出会い、行動を共にすることに。しかし、彼らには裏の顔があった…。M・ストリープが初の本格的アクションに挑んだサスペンス・アドベンチャー。(from:NHKBS)
サスペンス/アクション(カラー)
1994年/アメリカ
監督 カーティス・ハンソン
音楽 ジェリー・ゴールドスミス
出演
メリル・ストリープ、ケビン・ベーコン、デビッド・ストラザーン、ジョン・C・ライリー
激流
感想
主役のメリル・ストリープのマッチョに鍛えた強い母親っぷりのゲイルと、凶暴な本性を隠して好青年を演じる不気味なウェイドのケビン・ベーコン、二人の対決が見物。特に激流の川下りのシーンは迫力ある。恐妻家な感じの父親トムに「スニーカーズ」のデヴィッド・ストラザーン、相棒テリーに「めぐりあう時間たち」のジョン・C・ライリー、警備員ジョニーに「デンジャラス・ウーマン」「デンジャラス・ビューティー」のベンジャミン・ブラットと登場人物は少ないが脇も演技派ばかり。息子のロークと犬のマギーもいい味を出している。監督は「L.A.コンフィデンシャル」「ワンダー・ボーイズ」のカーティス・ハンソン。

激流に生きる男  
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
赤木圭一郎の事故死により頓挫していた企画を、高橋英樹の初主演で完成させたアクション。正当防衛からチンピラを殴り殺してしまったプロボクサーの竜太郎は、暗い過去を忘れるために名前を変え、船員となって出直そうとしていた。だが港町で出航を待つ彼の前に、殺した男の兄が現れる。(from:チャンネルNECO)
アクション(カラー)
1962年/日本/日活
監督 野村孝
音楽 大森盛太郎
出演
高橋英樹、二谷英明、吉永小百合、笹森礼子、滝沢修、佐野浅夫、白木マリ
激流に生きる男
感想
この作品最初は主演は石原裕次郎、ヒロインは芦川いづみだったが祐次郎のスキー骨折で、主演が赤木圭一郎に変更。しかし彼も交通事故で急逝してしまい、まだ新人の高橋英樹に主演がまわってきたという曰く付きの作品。高橋英樹デビュー作になるのだが、流石スターの風格たっぷり。演技どころはベテランの吉永小百合が上手くカバーしていて美男美女のなかなかいいコンビ。そういえばこの二人「伊豆の踊子」でも共演している。祐次郎よりはこちらが良かったかも。災い転じて福となすか?監督は「遙かなる国の歌」「いつでも夢を」の野村孝。

解夏 
★★★☆☆ テレビ放送
内容
“ベーチェット病”と言う難病に冒され、やがて失明すると宣告された小学校教師の隆之(大沢たかお)。将来を憂い、職を辞した彼は、結婚を約束した恋人で教育心理学を学ぶ陽子(石田ゆり子)にも黙って故郷・長崎へ帰るが、それを知った陽子は彼を追って長崎に来てしまう。彼女の負担になってはと、別れを切り出す隆之に対し、長崎に留まると言ってきかない陽子。結局、彼女は彼の実家に滞在し、論文を書きながら、徐々に視力を失っていく彼との日々を過ごすようになる。そんなある日、立ち寄った聖福寺でふたりは林(松村達雄)と言う老僧と出会い、禅寺の修行僧の生活になぞらえて、失明するまでの期間の恐怖に堪えることは隆之にとっての「行」であり、その辛い行を経て失明した瞬間に恐怖から解放される日が彼の「解夏」である、という話を聞かされる…。(from:BSフジ)
ドラマ(カラー)
2004年/日本/東宝
監督 磯村一路
音楽 渡辺俊幸、主題歌:さだまさし『たいせつなひと』
出演
大沢たかお、石田ゆり子、富司純子、林隆三、田辺誠一、古田新太、柄本明、松村達雄、鴻上尚史、石野真子、渡辺えり子
解夏

感想
監督は「がんばっていきまっしょい」「船を降りたら彼女の島」の磯村一路。原作はさだまさし。「愛し君へ」というテレビドラマも放送されたがこちらは未見。ベーチェット病、自己免疫疾患の一つで目の炎症や口内炎などの症状が出るのは知っていたが失明することがあるとは知らなかった。働き盛りの男が突然、病気によって仕事も奪われ人生も変えられてしまうというのは若年性アルツハイマーの「明日の記憶」を観たがそれに比べてまだ若い(若い男性に発症が高いらしい)だけに悲痛さを感じた。またこういう病気をテーマにした作品は同じような難病を患っている私自身、他人事では観れないところがある。柄本明が「真っ暗になるのでなく乳白色の世界になるんだ」と失明の状態を表現していて印象的だった。どこかホッとさせる長崎弁と、坂の町、長崎の情調溢れる風景も美しく「解夏」とは…と仏教用語を解く松村達雄の言葉もイイ。

ゲゲゲの鬼太郎(2007)
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
ゲゲゲの森で父親の目玉おやじや仲間たちとのんびり暮らす鬼太郎(ウエンツ瑛士)のもとに、ある日届けられた一通の手紙。それは恐るべき魔力を秘めた<妖怪石>をめぐり、妖怪界と人間界を揺るがすことになる大事件のはじまりだった。ひょんなことから妖怪石を手に入れたのは人間の実花(井上真央)と健太(内田流果)姉弟。石のパワーを手に入れようと、次々に襲いかかる邪悪な妖怪たちから2人を助けた鬼太郎は、妖怪石を盗んだ張本人として濡れ衣を着せられ、妖怪大法廷にかけられることに。満月の夜までに石を取り戻せなければ命はない。今、善と悪、さまざまな妖怪たちを巻き込み、史上最大の戦いが始まる!(from:土曜プレミアム)
ファミリー/アドベンチャー/ホラー(カラー)
2007年/日本/松竹
監督 本木克英
音楽 中野雄太、TUCKER
出演
ウエンツ瑛士、井上真央、田中麗奈、大泉洋、間寛平、室井滋、小雪、西田敏行
ゲゲゲの鬼太郎
感想
大泉洋のねずみ男が、見た目も動作、声、全てが昔見たアニメそっくりで嬉しい。間寛平のこなき爺、室井滋の砂かけ婆もそっくり。ウエンツの鬼太郎は漫画に比べると男前過ぎて妖怪に見えないが、水木しげるの原作のイメージに近い世界をメイクやCGを駆使して再現していて楽しい。YOUのろくろ首や、伊集院光のぬり壁、西田敏行の輪入道、中村獅童の大天狗裁判長など、ちょい役たちも本人のイメージに近い妖怪で、誰がどんな妖怪に化けているかチェックするのも楽しい。目玉親父の声やオープニング・ソングも昔のアニメと同じなのが嬉しい。鬼太郎の最終学歴が墓の下中学中退と、今回知った!

ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌  
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
雨のそぼ降る丑三つ時に、"かごめ歌"を聞いた若い女性が失踪、現場には必ず"銀の鱗"が残されている、という怪事件が続発していた。その事件に巻き込まれた女子高生、楓と共に、謎の解明に乗り出した鬼太郎たちは、千年の時を経て蘇った悪霊が、その原因であると知った。悪霊の呪いを封印するためには、古代の"楽器"を集めなければならない。楽器を求め、古地図に記された「天」「地」「空」の場所へと旅立つ一行。けれど、事件の裏側には、妖怪と人間との悲しい物語が…。(from:地上波)
ファミリー/アドベンチャー/ホラー(カラー)
2008年/日本/松竹
監督 本木克英
音楽 高梨康治、主題歌:中村中『風立ちぬ』
出演
ウエンツ瑛士(鬼太郎)、北乃きい(比良本楓)、田中麗奈(猫娘)、大泉洋(ねずみ男)、間寛平(子泣き爺)、河本準一(琵琶牧々)、ブラザー・トム(竹切り狸)、寺島しのぶ(濡れ女)、ソ・ジソブ (夜叉)、佐野史郎(蛇骨婆)、笹野高史(井戸仙人)、萩原聖人(海人)、室井滋(砂かけ婆)、緒形拳(ぬらりひょん)
ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌
感想
水木しげるの『ゲゲゲの鬼太郎』の実写映画版第2弾。新たに登場する妖怪に"大妖怪ぬらりひょん"(緒方拳)、"濡れ女"(寺島しのぶ)、"海人"(萩原聖人)、"蛇骨婆"(佐野史郎)、"文車妖妃"(中川翔子)や「ごめん、愛してる」の韓国人俳優ソ・ジソブの夜叉など、前作に劣らない豪華キャスト。ウエンツの鬼太郎もシリーズ2作目で大分板についてきているが、ベテラン俳優たちの魅力的なキャラが後押ししてくれているのが良い。萩原聖人と寺島しのぶの歴史を超えた呪いのロマンスは「陰陽師」に似ている。巨大ドクロは歌川国芳の「がしゃどくろ」にそっくり。前作よりもCGなどがパワーアップしているが、前作ほどは話題にならなかった。しかもこれが、敵側の総大将ぬらりひょんを演じた名優、緒形拳の遺作。ヒロインの北乃きいが可愛くて、人間と妖怪鬼太郎とのロマンスもあるが、前作よりもホラーっぽい色が濃くなっているのは面白い。でもソ・ジソブ演じる夜叉なんて登場させる意味があったのだろうか?韓国ドラマ・ファンを狙って外れたという感じがする。

消されたヘッドライン  STATE OF PLAY
★★★★☆  テレビ放送
内容
ワシントンDC。ある日、ドラッグ中毒の黒人少年が何者かに射殺される事件が発生し、地元紙の敏腕記者カル・マカフリーが取材に乗り出す。一方、彼の友人で国会議員のスティーヴン・コリンズは、時を同じくして通勤途中に不可解な死を遂げた女性職員との不倫疑惑が浮上し、窮地に陥っていた。そんな中、カルは2つの事件を結びつける重要な事実を突き止め、陰謀の臭いを嗅ぎ取る。カルは真相を求めて相棒となった女性記者デラとともにさらなる取材を進めていくが、その先には彼らの身に危険が及ぶほどの巨大な陰謀がうごめいていた…。英国のTVシリーズ「ステート・オブ・プレイ〜陰謀の構図〜」を映画化。舞台をアメリカに置き換え、国家を揺るがす巨大な陰謀に命がけで切り込む新聞記者が真相をめぐって巨大権力と繰り広げる熾烈な駆け引きを描いた社会派サスペンス。監督は『ラストキング・オブ・スコットランド』のケヴィン・マクドナルド。出演は『ワールド・オブ・ライズ』のラッセル・クロウと『パール・ハーバー』のベン・アフレック。(from:スター・チャンネル)
サスペンス(カラー)
2009年/アメリカ
監督 ケヴィン・マクドナルド
音楽 アレックス・ヘッフェス
出演
ラッセル・クロウ(カル・マカフリー)、ベン・アフレック(スティーヴン・コリンズ)、レイチェル・マクアダムス(デラ・フライ)、ヘレン・ミレン(キャメロン・リン)、ジェイソン・ベイトマン(ドミニク・フォイ)、ロビン・ライト・ペン(アン・コリンズ)、ジェフ・ダニエルズ(ジョージ・ファーガス)、マリア・セイヤー(ソニア・ベーカー)
消されたヘッドライン
感想
おデブで長髪のいけてない記者のラッセル・クロウ、クリーンなイメージの政治家ベン・アフレック、やり手編集長のヘレン・ミレン、ラッセルが愛するベンの妻にロビン・ライト・ペンと、豪華でなかなかグッドなキャスティング。演技派たちが多いだけあってスリリングなサスペンスになっている。ラストまで真相がどんでん返しになったりと、最後の最後まで気が抜けない展開も面白い。ベンがこれほど大根に見えなかった作品も珍しく、それだけ役者の使い方が上手い。記者が命を賭けて国家的陰謀を暴くという設定は「大統領の陰謀」に似ているけど、こちらの方が私は楽しめた。監督は「ブラック・セプテンバー/五輪テロの真実」で1999年アカデミー・ドキュメンタリー長編賞受賞したケヴィン・マクドナルド。

夏至 A LA VERTICALE DE LETE
★☆☆☆☆ テレビ放送
内容
母親の命日に集まった4兄妹。仲のイイ兄妹たちやその伴侶それぞれが秘密を抱えていた…
ドラマ
2000年/フランス:ベトナム
監督 トラン・アン・ユン
音楽 トン=ツァ・ティエ
出演
トラン・ヌー・イェン・ケー、チャン・マイン・クオン、グエン・ニュー・クイン、レ・カイン

感想
まるで恋人のような三女リエンと長男ハイの関係が不思議。3姉妹とこの長男、皆美形で静かな動作やたたずまいがとても美しい。かなりドロドロな人間関係なのに皆がとても静かなのでとてもドライな人間関係に感じる。しっとりとした湿度とほの暗い静かな雰囲気をかもし出す映像はとても美しい。しかしスタイルはいいけど中身はあまり詰まって無い作品。

化身(1986)  
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
文芸評論家の秋葉大三郎は、泥臭さが抜けきらない素朴さに引かれ銀座のホステス・里美をデートに誘った。里美は本名を八島霧子といった。霧子は不思議な魅力を持ち、髪形やファッションを変えると見違えるように変身し、たちまち売れっ子ホステスとなった。霧子はホステスを辞め、秋葉は彼女のために高級マンションを与えた。彼は日毎に容姿も肉体もいい女になっていく霧子に充足感を覚えていたのだが…。(from:BSジャパン)
ドラマ/ロマンス/エロティック(カラー)
1986年/日本
監督 東陽一
音楽 加古隆
出演
藤竜也、黒木瞳、三田佳子、淡島千景、梅宮辰夫、阿木燿子
化身
感想
プレーボーイの中年作家に磨かれるように泥臭い田舎娘から知的な自立する女へと変身する女を黒木瞳が見事に演じているんだが、黒木瞳が全然色っぽくない。それよりも別れた女房の三田佳子や元恋人の阿木燿子の方がずっといい女なので、どうしてこの男が、霧子という女に入れあげていくのかちょっと理解し難い。まあ、霧子という女も自然に男を翻弄させる魔性の女という感じが出てはいたけど…。あれぐらいでコロリと騙される男ってアホなのか?と思えてしまった。母親役に淡島千景と、この男の周りは美女だらけ。同じ渡辺淳一原作の「失楽園」もそうだったけど、大衆文学的で同じ藤竜也主演のエロティックな作品「愛のコリーダ」に比べるとイマイチ。映像ももっと女優たちを美しく描いて欲しかった。

決断の3時10分  3:10 TO YUMA
★★★☆☆  テレビ放送
内容
強盗団のボスを護送することになった牧場主が、ボス奪還を狙う子分たちと汽車発車時刻まで緊迫の攻防戦を繰り広げる異色西部劇。牧場維持のため金が必要なダンは、刑務所のあるユマ行きの汽車が出る駅まで強盗団ボスを護送する危険な仕事を引き受ける。途中立ち寄ったホテルで、ボスの解放と引き換えに大金を提示されるが…。ラッセル・クロウ&クリスチャン・ベール共演の「3時10分、決断のとき」は本作のリメイク。(from:NHKBS)
西部劇(カラー)
1957年/アメリカ
監督 デルマー・デイビス
音楽 ジョージ・ダニング
出演
グレン・フォード、ヴァン・ヘフリン、レオラ・ダナ
決断の3時10分
感想
スーパーマン」で育ての父親役のグレン・フォードと、「大空港」で爆弾犯が遺作になったヴァン・ヘフリン、二人の心理劇で展開する異色西部劇。強盗団ボスのグレン・フォードが一見いい奴に、ヴァン・ヘフリンの方が悪人面なのだが逆のキャスティングというのも面白い。ドンパチを主に置くのではなく、西部開拓時代の人々をそれほど美化するでもなく、ヒーロー的に描くでもなく、地味に普通に描いているのでリアルな西部を感じる。誰も指示してくれなくて…という展開はちょっと「真昼の決闘」に似ている。監督は「縛り首の木」「恋愛専科」「めぐり逢い」のデルマー・デイビス。

訣別の街  CITY HALL
★★★☆☆  テレビ放送
内容
黒人の少年が犠牲となった銃撃事件をきっかけに明らかになる政界の腐敗をめぐるニューヨーク市長と若き補佐官の葛藤(かっとう)を描く。警官と執行猶予中のマフィアが起こした銃撃事件。次期大統領候補と目されるパパス市長からこの事件の処理を命じられた補佐官ケビン・カルフーンは、事件の裏に不正があったことを知り、隠された真実に迫っていく。実際にニューヨーク市長補佐官を務めた経験を持つK・リッパーが脚本を担当。(from:NHKBS)
ドラマ(カラー)
1996年/アメリカ
監督 ハロルド・ベッカー
音楽 ジェリー・ゴールドスミス
出演
アル・パチーノ(ジョン・パパス市長)、ジョン・キューザック(ケビン・カルホーン補佐官)、ブリジット・フォンダ(刑事基金協会弁護士メアリベス・コーガン)、 ダニー・アイエロ(フランク・アンセルモ議員)、マーティン・ランドー(ポール・スターン判事)、デヴィッド・ペイマー、トニー・フランシオサ、リチャード・ガント、リチャード・シフ
訣別の街
感想
主人公ケビンが惚れてワシントンから彼の元に移ったというだけあって、ニューヨーク市長ジョン・パパスの演説は素晴らしくて心打つ。善人か悪人かわからない、次期大統領を狙うこのカリスマ政治家を、アル・パチーノがパワフルに演じている。彼を父のように慕い、憧れる政治家を目指す若き補佐官をキューザックが正義心に燃えた若者らしく演じていて良い。また、ハチャメチャなキャラが多いブリジット・フォンダが、ここでは美人弁護士という知的なキャラで役の幅が広いのに驚き。「男の連帯(メンシュカイト)」を大切にする男気と、そのしがらみで汚名を背負うことになった政治家たちのドラマ。劇中によく出てくる「イディシュ語」はユダヤ人の俗語なんだとか。その精神や文化が分かるとこのドラマも深みを増すのだろうが、私には馴染みのない言葉でイマイチそのニュアンスが分からなかった。監督は「マーキュリー・ライジング」「冷たい月を抱く女」のハロルド・ベッカー。

下郎の首  
★★★☆☆  テレビ放送
内容
父親の仇を捜す小心者の息子・結城新兵衛と奴の訥平は、ついに、ある城下町で仇の須藤厳雪を討ち、長年の念願を果たす。しかし、その時から、須藤の息子・静馬をはじめとする一団に追われることになり、新兵衛の裏切りで訥平は無念の死を遂げる。サイレント時代に伊藤大輔監督が撮りあげた『下郎』の再映画化作品。(from:衛星劇場)
時代劇/ドラマ(白黒)
1955年/日本/新東宝
監督 伊藤大輔
音楽 深井史郎
出演
田崎潤、瑳峨三智子、片山明彦、小沢栄、岡譲司
下郎の首
感想
スター俳優が主人公ではなく、武士に使える下僕の「やっこ」が主人公なので地味な時代劇。殺陣も凄腕の剣士たちが斬り合う訳でもなく、斬り合いも初めてという感じでへっぴり腰で格好悪い。しかし、斬られた指が転がっていたりで描写は当時としては珍しくリアル。仇討ちを探しての貧乏侍の旅や乞食姿で小銭を稼ぐ抜け目のない男など、江戸時代を強かに生きる人々が生き生きと描かれている。敵の侍の妾を瑳峨三智子が色っぽく演じていていい。しかし、ラストはそれが下郎の一般的な扱われ方だったのかと思うと悲しく後味が悪い。監督は「弁天小僧」「薄桜記」「切られ与三郎」「反逆児」「この首一万石」「幕末」の伊藤大輔。

ゲロッパ!  GET UP!
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
収監を目前に控え、引退を決意した組長のために、ソウルの帝王ジェームズ・ブラウンの誘拐を目論む子分たちの奮闘劇を、組長父娘の物語も交えながらパワフルに追いかける。数日後に収監されることが決まっている羽原組組長、羽原大介の心残りは、25年前に生き別れた娘・かおりとの再会、そしてジェームズ・ブラウンの名古屋公演だった。それを知った弟分、金山はJB誘拐を計画するが…。(from:BTBS)
コメディ(カラー)
2003年/日本
監督 井筒和幸
音楽 高宮永徹
出演
西田敏行、常盤貴子、藤山直美、トータス松本、田中哲治、山本太郎、岸田一徳、太田琴音
ゲロッパ!
感想
タキシード」では本物だったけどこちらは残念ながら偽物J・Bと、ヤクザの親分の親子のコメディ・ドラマ。西田敏行と岸田一徳のJ・Bダンスに苦笑。でも、藤山直美の体型に似合わない機敏な動きでダンスが上手いのには驚き。また、常盤貴子のちょっと生意気でお茶目な娘を演じた太田琴音が可愛い。「Sex Machine」「Dance Dance Dance」などファンキーなJ・Bやモータウン・サウンドを使うのはいいが、ラストの子供たちが歌う「Best Of My Life」の下手なのにはトホホ。J・Bの凄さが全然表現されていないのも、ファンとしてはちょっと期待外れ。監督は「パッチギ!」「パッチギ!LOVE & PEACE」の井筒和幸。

超劇場版ケロロ軍曹 撃侵ドラゴンウォアイアーズであります!
★★★☆☆  テレビ放送
内容
劇場版ケロロ軍曹第4弾。謎の美少女に導かれ、フランスへと渡ったケロロ軍曹とその仲間たちが巨大ドラゴンとなって迫力のバトルアクションを展開。(from:BSジャパン)
アニメ/コメディ(カラー)
2009年/日本
監督 山口晋
音楽 主題歌:Kiroro「みんなあなたを愛してる」、オープニングテーマ:内藤大助&加藤夏希「ケロロ・ジャポ〜ン!」
出演
声:渡辺久美子(ケロロ)、小桜エツ子(タママ)、中田謙治(ギロロ)、子安武人(クルル)
超劇場版ケロロ軍曹 撃侵ドラゴンウォアイアーズであります!
感想
せせこましい日本からフランスを舞台に、九の一の小雪やサブロウ先輩なども総動員の地球の存亡と龍に変身させられたケロロたちのバトル。龍はポケモンにそっくり。「犬神家の一族」のギャグあり、「天空の城ラピュタ」あり、「ガンダム」女版ロボスーツが出てきたりと盛り沢山。でもテレビ版よりはかなりシリアスモード。

幻影師アイゼンハイム  THE ILLUSIONIST
★★★☆☆  テレビ放送
内容
絶大な人気を誇っていた幻影師アイゼンハイムは、身分の差ゆえに引き裂かれた初恋の女性ソフィと再会するが、彼女は皇太子の婚約者となっていた。だが二人の愛は再燃し、ソフィが皇太子と別れることを決意した直後、彼女は変死体となって発見される。失意に暮れるアイゼンハイムはしばらくして、死者の魂をよみがえらせるという驚がくのイリュージョンを発表、死んだはずのソフィを舞台上に出現させる。(from:NHKBS)
サスペンス/ミステリー/ロマンス(カラー)
2006年/アメリカ:チェコ
監督 ニール・バーガー
音楽 フィリップ・グラス
出演
エドワード・ノートン、ポール・ジアマッティ、ジェシカ・ビール、ルーファス・シーウェル
幻影師アイゼンハイム
感想
幻想的でオカルトがまだ信じられていた頃に科学でそれを実証しようとした「シャーロック・ホームズ」みたいな作品。舞台はロンドンからウィーンに変われども時代は同じ産業革命の頃。まだ身分の違いで結婚の自由もない頃に頭脳を駆使して恋愛を成就する…という最初はサスペンス風なのだが、見終わると純愛ロマンスものだった。全てのトリックは最後に全て明かされるのだがその内容は…まあ予想通り。それでも結構後味が良く感じられたのは主演のエドワード・ノートンをはじめとする、刑事役のポール・ジアマッティや悪役の皇太子のルーファス・シーウェルらの演技がなかなか見応えがあったからかも。衣装やセットも豪華で美しい。同じ時期に同様の奇術師を描いた「奇術師フーディーニ(2007年)」「プレステージ(2006年)」が作られているが流行だったのだろうか?この年に集中しているのも不思議。

けんかえれじい 
★★★★☆ テレビ放送
内容
昭和初期、岡山中学の南部麒六(高橋英樹)は、“けんかキロク”とあだ名されるけんか好きで、下宿屋の娘・道子(浅野順子)に思いを寄せながら日々けんかに明け暮れていた。配属将校に立てついて放校となり会津に転校するが、そこでも硬派集団の頭にのし上がり、敵対集団との大一番に挑む。初恋に悩み、一本気に生きる熱血青年を高橋英樹が好演、アクションとユーモアあふれる鈴木清順監督の青春映画の代表作。(from:NHKBS)
青春(白黒)
1966年/日本/日活
監督 鈴木清順
音楽 山本直純
出演
高橋英樹、浅野順子、川津祐介、宮城千賀子、加藤武、浜村純
けんかえれじい

感想
原作、鈴木隆。日活ニューフェースの美男子、高橋英樹が恋する女の子と喧嘩しか頭にない、単純で血気盛んな学生を泥臭く演じていて新鮮。寄り添ってピアノを奏でる道子に興奮した麒六が、肉棒でピアノをひいてしまうところなどは露骨さにビックリで笑える。何かとすぐ喧嘩をしたがる野蛮人的な若者たちは漱石の「坊ちゃん」に出てくる学生と重なって面白く可笑しい。喧嘩に明け暮れる彼らの無駄なエネルギーを見ていると、有効利用を考えたくなるものだが、時代は軍国主義へと傾倒してゆく頃。持て余すエネルギーを軍に捧げる事になるであろう未来が浮かぶラストは、2・26事件のニュースの直後、北一輝の写真を片手に東京へ向うところで終わる。学生の頃の仲間同士の喧嘩から、国家の最大の喧嘩に巻き込まれてゆくのは何とも皮肉。そして本物の喧嘩から得られたものとは…。

源氏九郎颯爽記 濡れ髪二刀流
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
幕府隠密に殺された大坪左源太より名刀「火焔」をたくされた源氏九郎。左源太に代わり「火焔」の真偽を試す奉納試合にのぞむが、試合場の三島神社には名刀「水煙」が納められていた。そしてこの二ふりの宝刀にはある財宝のありかをしめす秘密が刻まれていたが…。幕末を舞台に、源義経の子孫・源氏九郎が、義経ゆかりの財宝をめぐる勤皇派や佐幕派、盗賊らの争いに立ち向かう時代劇シリーズの第1作。(from:NHKBS)水煙・火焔の宝刀二振りの謎をめぐり、義経の末裔・源氏九郎が邪悪な者を斬る。原作は柴田錬三郎。人気シリーズの第1作。幕末、かつて後白河法皇が義経に下した財宝のありかを示す水煙剣と火焔剣をめぐり、勤皇の志士、幕府老中、盗賊無頼の徒たちが正邪入り乱れて奪い合いをしていた。そんななか、全身白ずくめの謎の美剣士・源氏九郎が颯爽と現れる。二振りの宝刀をめぐり、源氏九郎の秘剣法“揚羽蝶”が華麗に舞う!(from:東映チャンネル)
時代劇(白黒)
1957年/日本/東映
監督 加藤泰
音楽 高橋半
出演
中村錦之助(萬屋錦之介)(源氏九郎)、千原しのぶ(放れ駒のお龍)、田代百合子(織江)、桂小金治(灰神楽の留吉)、清川荘司(大坪左源太)、片岡栄二郎(早川要之進)
源氏九郎颯爽記 濡れ髪二刀流
感想
三人の美女が命を張ってまで手助けするほどの色男・源氏九郎、白装束が美しいニヒルな美男剣士だが、殺陣はへっぴり腰なのが残念。東映の殺陣はこの傾向が強いから仕方ないか。原作は柴田錬三郎なので名刀をめぐる複数の敵が暗躍する話は面白いし、姐御肌の放れ駒のお龍(千原しのぶ)や、その付き人の灰神楽の留吉(桂小金治)など、脇役も面白い。監督は「紅顔の密使」「真田風雲録」「緋ざくら大名」の加藤泰。
シリーズ
源氏九郎颯爽記 濡れ髪二刀流

源氏九郎颯爽記 白狐二刀流
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
白装束の美剣士・源氏九郎の活躍を描いた「源氏九郎颯爽記」シリーズの第2作。秘剣「火焔」「水煙」を手に入れた源氏九郎は、義経の財宝がかくされている無人島にむかう。そこにあったのは小さな黄金の観音像ただひとつ。九郎は義経がのこした宝とは観音慈悲の心であることを知る。だが、元海賊の貿易商・播州屋十兵衛や貧乏貴族など、欲にくらみ財宝をねらう人々が九郎につきまとい…。(from:NHKBS)
シリーズ

時代劇(カラー)
1958年/日本/東映
監督 加藤泰
音楽 高橋半
出演
中村錦之助(萬屋錦之介)(源氏九郎)、大川恵子(志津子)、里見浩太朗(幸田鱒二郎)、丘さとみ(お鈴)、ヘレン・ヒギンズ(マリー)、河野秋武(今出川兼親)
源氏九郎颯爽記 白狐二刀流
感想
義経の宝が明らかになり、それを巡ってピストルの密輸と財宝の力で幕府転覆を狙う悪党たちが源氏九郎に立ちはだかる…。里見浩太朗が正義漢の強い若き同心・幸田鱒二郎役で、源氏九郎の片腕として活躍、なかなか格好良い。また、ピストルで源氏九郎に対抗する女悪党が格好良い。間抜けなお公家さん・金近や、源氏九郎の幼なじみ・志津子(大川恵子)とのロマンスなど、端役たちも面白い。スペイン舞踏を踊る異人が出てきたりするが、変な外人ばかりに下手な日本語で何を言っているのか分からず苦笑。

源氏九郎颯爽記 秘剣揚羽の蝶
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
将軍家の側室に差し出された京都の姫君が、献上品として持参した家宝の和歌古今伝授三巻。その争奪のうらには、さまざまな思惑と陰謀が交差していた…。柴田錬三郎の同名小説を中村錦之助主演で映画化したシリーズ第3作。双刀ふりかざす秘剣揚羽の蝶の使い手・源氏九郎が、ときに「初音の鼓」なる義賊に変装し、幕府内の汚職をあばく娯楽時代劇。丹波哲郎が遠山金四郎を印象的に演じている。(from:NHKBS)
シリーズ

時代劇(カラー)
1962年/日本/東映
監督 伊藤大輔
音楽 高橋半
出演
中村錦之助(萬屋錦之介)(源氏九郎 初音の鼓)、丹波哲郎(遠山金四郎景元)、長谷川裕見子(お仙)、大川恵子(冴姫)、北沢典子(喜乃)、桜町弘子(八重)
源氏九郎颯爽記 秘剣揚羽の蝶
感想
2作目から4年後に公開の3作目だが、中村錦之助が出腹のオヤジになっていて、その美剣士ぶりはさっぱり。でも「初音の鼓」の入れ墨をしょった義賊と、白装束の源氏九郎の二役を別人のように演じていて面白い。片腕が鉄の義手の怪人や、丹波哲郎の遠山金四郎など、脇キャラも個性的で面白い。また、将軍の側室に決まった冴姫(大川恵子)や、巻物を横取りしようとして失敗し操の責任を押しつけるヒステリー女、源氏九郎に尽くす健気な長屋のおしの娘・八重(桜町弘子)など、源氏九郎のもてもてぶりも相変わらず。監督は「この首一万石」「弁天小僧」の伊藤大輔。

原始のマン ENCINO MAN
★★★★☆ テレビ放送
内容
氷に閉込められた1万年前の原始人(ブレンダン・フレイザー)が突然現代のカルフォルニアの高校生デーヴ(ショーン・アスティン)の庭から発掘され、氷が溶けて蘇る。デーヴと友達ストーニー(ポーリー・ショア)は、自分達の人気がアップするのではないかと、エストニアからの交換留学生リンクとして彼を学校へ連れていくが…。
コメディー/青春
1992年/アメリカ
監督 レス・メイフィールド
音楽 J・ピーター・ロビンソン
出演
ショーン・アスティン、ブレンダン・フレイザー、ポーリー・ショア

感想
ブレンダン・フレイザー演じる原始人の粗野(なんせ原始人だからね)な一挙一動がすごく面白くて爆笑!こういうアホなキャラがとても上手い!踊も意外と上手くてビックリ。ストーニーもすごいアホキャラでグッド!『ロード・オブ・ザ・リング』のサムでお馴染みのショーン・アスティン、この作品では主役なのかもしれないが、レンダン・フレイザーとポーリー・ショアの強烈なキャラの影に隠れて印象が薄い。

検事Mr.ハー/俺が法律だ 執法先鋒 PROSECUTOR MR. HSIA
★★★☆☆ DVD
内容
麻薬密売事件の証人たちが、次々と殺されていた。検事ハー(ユン・ピョウ)は、事件の黒幕が暗黒街のボスであることを知る。彼は組織に騙された女刑事シンディ(シンシア)と敵対してしまうのだが、やがて彼女も真相を知り…。ユン・ピョウ&シンシア・ラスロックという異色コンビで見せるハード・アクション。
アクション(カラー)
1986年/香港
監督 コリー・ユン
音楽 ロメオ・ディアズ
出演
ユン・ピョウ、シンシア・ラスロック、メルヴィン・ウォン、ユン・ケイ、ウー・マ、ロイ・チャオ、コリー・ユン、ジェームズ・ティエン
検事Mr.ハー/俺が法律だ

感想
シンシアと女刺客(サンディ・チャン)の女同士とは思えない迫力のファイティング、ウォン署長(メルヴィン)とユン・ピョウの死闘などワイアーを使ってるのか?と思う程すごいアクションで見どころ沢山。アクションのすごさは今観ても遜色ないどころか、今ではワイヤーを使って当たり前のアクションも本人たちの肉体のみで演じていると思うと本当にすごい! ユン・ピョウとシンシアがジェームズ・ティエンの豪邸でジェームズの遺体を使ったファイト・シーンは死人の役でも痛そうで爆笑。複数の車に引かれそうになったり、セスナから海にダイブしたり(普通あの高さで落ちたら死んでいるぞ)とユン・ピョウのアクションもすごい。でも検事が悪の処罰に自らの手下してしまうという設定自体がハチャメチャで乱暴な感じも。ハーに協力する祖父思いの少年がグッドなキャラ。

拳銃無頼帖 流れ者の群れ  THE DRIFTERS
★☆☆☆☆  テレビ放送
内容
日活アクションスター、小林旭、宍戸錠の黄金コンビが弱肉強食の非常なヤクザの世界に、男の意地と度胸をぶつけ暴れまくる豪快アクション巨編。(from:チャンネルNECO)
任侠/アクション(カラー)
1965年/日本/日活
監督 野口晴康
音楽 鏑木創
出演
小林旭、宍戸錠、葉山良二、松原智恵子
拳銃無頼帖 流れ者の群れ
感想
小林旭と宍戸錠の対決だけが一番の盛り上がりと、ちょっと見せ場が乏しい。でも小林旭は若くて一番格好良い時代の作品。ヤクザ家業から足を洗って板前になって世間に埋もれる…という設定は市川雷蔵の「ある殺し屋」に似ているけど、雷蔵に比べるとキャラが弱くて魅力に欠ける。でもラストは意外なハッピーエンド。

原色パリ図鑑 LA VERITE SI JE MENS
★★★★☆ テレビ放送
内容
無一文の男がユダヤ社会に入る事で事業に成功する…
コメディ
1997年/フランス
監督 トマ・ジル
音楽 ジェラール・プレガルヴィック
出演
リシャール・アンコニナ、リシャール・ボーランジェ、アミラ・カサール、ジョゼ・ガルシア、バンサン・エルバズ

感想
一文無しの男が、あるユダヤ商人(『ディーバ』や『サブウェイ』のリシャール・ボーランジェ)にユダヤ人と勘違いされて助けられ彼の会社の下働きにつく事ができるようになる。持って生まれた知恵と度胸でどんどん出世して独立までいく…というサクセスストーリー。『サム・サフィ』のオーレ・アッティカがそれと同様にまた妊婦役でイイ身体のイイ女っぷり。マイノリティーとして描かれがちなユダヤ社会を逆転させて主人公がユダヤ人ではない事をひた隠しにする事で出世していのも面白いし、ユダヤ独特の文化も面白く描かれている。デカイ鼻でこれがハンサム?と疑問の主人公エディだが、何故かハンサムという事になっている。それでいて顔のイイ男はイヤミなライバルという設定が可笑しい。美人と恋に落ちてイイ友達が沢山でき、仕事も上手くいく…羨ましい男の話。

原子力潜水艦浮上せず  GRAY LADY DOWN
★★★☆☆  テレビ放送
内容
海底1400フィートに沈没し、浮上不可能な状態に陥った原子力潜水艦に乗った人々の恐怖と決死の救出作戦を描く海洋パニック作。米海軍の潜水艦ネプチューンが貨物船と衝突、船尾をひきさかれ海底に沈むが、かろうじて岩棚にひっかかった。だが、地殻変動が激しい海域ではいつ転落するかわからず、残された酸素も36時間分しかないという状態の中、41名の乗組員たちを救うため米海軍は総力を結集して救助活動を開始する。(from:NHKBS)
サスペンス/パニック(カラー)
1978年/アメリカ
監督 デビッド・グリーン
音楽 ジェリー・フィールディング
出演
チャールトン・ヘストン、デビッド・キャラダイン、ステイシー・キーチ
原子力潜水艦浮上せず
感想
ネプチューンのブランチャード艦長にチャールトン・ヘストン。救出船ナッソーの艦長にフレディー・マーキュリー似のベネット大佐に「私立探偵マイク・ハマー」のステイシー・キーチ。そのクルーの一人に「スーパーマン」のクリストファー・リーブ、ネプチューンのクルーに「フルメタル・ジャケット」のドリアン・ヘアウッドが出演している。探査艇スナークを操るゲイツ大佐に「キル・ビル」のビルや「燃えよ!カンフー」のデヴィッド・キャラダイン。閉じ込められた船員たちが気晴らしに音の無い「ジョーズ」を見ているのが笑えた。同じチャールトン・ヘストン主演「エアポート'77」のようなパニックもの。しかし人間ドラマの描き方が甘くて、水難事故ものの傑作「ポセイドン・アドベンチャー」や、潜水艦ものの傑作「U・ボート」には及ばない。また、主演のヘストンもデビッド・キャラダインに美味しいところを持っていかれて、イマイチ精彩の上がらないキャラに留まっている。この映画を観ていれば2001年2月10日にオアフ島沖で起きた「米国原子力潜水艦グリーンビルと漁業実習船えひめ丸の衝突事故」も避けられたのではないかと思うが、全然生かされていない。

献身  
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
丹羽文雄の同名小説を、新藤兼人が脚色した、文芸調のラブロマンス。妻子あるろくでなしとの、切りたくても切れない腐れ縁に縛られ続ける美女と、そんな彼女に急激に惹かれていく検事との悲恋を、後に「女賭博師」シリーズなども手掛けるベテラン・田中重雄監督が、情感豊かに映し出した。東京へ向かう列車で乗り合わせた朝子(叶)と偶然再会した柏木(宇津井)は恋心を抱くが、彼女には、麻薬所持の疑いで拘留中の愛人がいた。(from:日本映画専門チャンネル)
ロマンス/ドラマ(カラー)
1961年/日本
監督 田中重雄
音楽 木下忠司
出演
叶順子、宇津井健、川崎敬三、中田康子
献身
感想
ヒロインは「暖流」で看護婦・秀子を演じた叶順子。なかなか色っぽい正統派美人なのだが、イマイチ個性を感じないのが残念。それよりは自己中内縁の夫の川崎敬三と、彼女に心をよせる真面目検事の宇津井健の方が印象に残る。脚本は新藤兼人。内縁の妻なのにやたらと縛り、それを良しとするどころか、献身的に妻として振舞うヒロイン。イケメンで真面目な男が言い寄ってきても冷たい内縁の夫に操を立てようとする。こんな女、全然理解できん!ラストでやっと自分のアホさ加減に目が覚めるんだが遅い!と叫びたくなるくらいこの女お馬鹿に見えてしまう。監督は「真昼の対決」「若親分あばれ飛車」「夜の配当」の田中重雄。

ケンタッキー人 THE KENTUCKIAN
★★☆☆☆ テレビ放送
内容
自らの独立プロダクションで「ヴェラクルス」などのヒットをとばしたバート・ランカスターが初監督し、主演した西部劇。荒くれ者たちとの争いをのがれ、はるかテキサスに向けて出発した父親エリ・ウェークフィールド(バート・ランカスター)と息子イーライ(ドナルド・マクドナルド)。しかし、途中で知り合った一人の女性ハンナ(ダイアン・フォスター)を助けるために、テキサスまでの旅費を使い果たしてしまう。あこがれの地テキサスまでの旅費を再び稼ぐため、新たな町での新たな生活が始まるが…。(from:NHKBS)
西部劇(カラー)
1955年/アメリカ
監督 バート・ランカスター
音楽 バーナード・ハーマン
出演
バート・ランカスター、ドナルド・マクドナルド、ダイアン・フォスター
ケンタッキー人

感想
原作はフェリックス・ホルトの小説『ガブリエルの角笛』。西部劇といっても流れ者ガンマンのドンパチものではなく「大草原の小さな家」に近い人情話で、開拓地を目指す親子の話。ウォルター・マッソーが、ランカスターに鞭をふる貫禄たっぷりの悪人ボーディン役、この作品で映画デビューしたらしい。話はウェークフィールドが最初は小学校教師スージー・スパン(ダイアナ・リン)に惚れて、彼女と一緒になりテキサス行きを止めようとするが、彼に助けられ、彼を密かに愛するハンナが、彼と息子の危機を救い、ウェークフィールドは彼女の本当の愛を知り、息子の希望通りハンナと3人で再びテキサスを目指す…という話。途中の邪魔者たちは無理矢理という感じがするが、マッソーの悪役ぶりが見れるだけでもイイ作品。

ケンタッキー魂 THE FIGHTING KENTUCKIAN
★★★★☆ テレビ放送
内容
1817年ワーテルローの戦いで敗北し、その後のナポレオンの失脚で、アメリカのアラバマに移住してきたナポレオン軍のフランス人たち。アメリカが彼等の為に分け与えた土地を秘かに狙う地元の有力者ランドルフを懐柔するため、マルシャン将軍の娘フロレット(ベラ・ラルストン)を、ランドルフと政略結婚をさせようとする。しかし娘は、そこへたまたまやってきた、ケンタッキー銃隊の一人ジョン・ブリーン(ジョン・ウェイン)と恋仲になってしまう。正義感の強い彼は長年親しんだケンタッキー銃隊を離れ、フランス人の土地を奪おうとしている悪漢ヘイドンたちと戦うことに…。
西部劇
1949年/アメリカ
監督 ジョージ・ワグナー
音楽 ジョージ・アンセイル
出演
ジョン・ウェイン、ベラ・ラルストン

感想
連隊仲間の酒好きで世話焼きの太っちょウィリーがコミカルなキャラで楽しい。ケンタッキー連隊の「われらがケンタッキー歩兵隊♪ひたすら歩いて行く手はたったの800マイルよー」という陽気な歌も楽しい。のんびりした当時の行軍の様子が伺える。悪者もランドルフかと思いきやヘイドンはもっと悪だったり、謎の美女アンも出てきて、伏線がいろいろあり、誰が悪なのか…と迷わされた。ラストのフランス軍が苦戦する中、ケンタッキー連隊が駆けつけるあたりは壮観で感動!ラストもハッピーエンドでよろしい!

県庁の星 
★☆☆☆☆ テレビ放送
内容
民間企業との人事交流研修メンバーに選ばれ、スーパー「満天堂」に派遣された県庁のキャリア公務員。教育係のパート店員と対立するが、やがて2人は危機にひんしたスーパーの改革に乗り出す。西谷弘監督。県庁のキャリア公務員である野村(織田)は、プライドが高く上昇志向も極端に強い。仕事にもそつがなく順風満帆の人生を送る野村は、県政の目玉プログラムである民間企業との人事交流研修のメンバーに選出された。ところが派遣されたのは客もまばらなスーパー。その上、野村の教育係は彼よりも年下のパート店員の二宮(柴咲)だった。書類とマニュアル優先の仕事しか知らない野村は、二宮と事あるごとに衝突する。
ドラマ/コメディ(カラー)
2006年/日本/東宝
監督 西谷弘
音楽 松谷卓
出演
織田裕二、柴咲コウ、佐々木蔵之介、和田聡宏、紺野まひる、奥貫薫、井川比佐志、酒井和歌子、石坂浩二
県庁の星

感想
主演が織田裕二というと「踊る大捜査線」シリーズだが、ノンキャリアの警官から今度は融通の利かない公務員を思っていた以上に好演している(しかし雨で泣叫ぶシーンは相変わらずクサイ)が、「踊る大捜査線」の劇場版同様、フジテレビ系テレビドラマの作りという感じは拭えない。ロケ地は香川県で、スーパー「満天堂」は関西四国で展開するチェーン店の天満屋がモデルになっているらしい。スーパーの立入検査で合格する為に四苦八苦するシーンは一番の見せ場で面白かった。石坂浩二が県の行政を操る黒幕として憎々しく演じている。また清純派女優の酒井和歌子が知事役。ラストはこの二人のドンデン返しがあって、イメージの逆をついたキャスティングの妙を感じた。取り上げたテーマが官僚の不正やお役所仕事のふがいなさを扱っていて良かった割には突っ込みが弱いので、観ている方は不完全燃焼。

幻魔大戦 HARMAGEDON
★★☆☆☆ 劇場/テレビ放送
内容
大宇宙の破壊を企む暗黒の支配者“幻魔”が地球に接近しつつあった。宇宙の意識体“フロイ”の声を聞いた、トランシルバニア王国の王女 “ルナ”は、フロイによって地球に送られてきたサイボーグ兵“ベガ”と共に地球を救うため、世界各地の超能力者を集め、幻魔に戦いを挑もうとする。東京の普通の高校生・東丈は自分の能力にまったく気付いていなかったが、ベガの挑発によって超能力を開花させる。ところが、精神的に幼い丈は、宇宙を守る戦いに参加するよう説得するルナに対して心を閉ざしてしまう。そんな丈の前にも幻魔は現れ…。(from:NHKBS)
アニメ/SF(カラー)
1983年/日本
監督 りんたろう
音楽 キース・エマーソン、主題歌:ローズマリー・バトラー
出演
声:東丈(古谷徹)、ルカ(小山茉美)、ベガ(江守徹)、東三千子(池田昌子)、フロイ(美輪明宏)、タオ(原田知世)
幻魔大戦

感想
原作は平井 和正、石ノ森 章太郎。人気原作本は味読だが、キャラクターデザイン「大友克洋」につられて公開当時、劇場で観た。大友克洋はこの映画公開の年「童夢」で日本SF大賞を受賞、その後の代表作「AKIRA」連載1年目の頃で、その人気漫画家が参加と話題になった。サントラもなかなか良く、気に入ってその時購入。しかし久しぶりに観てみると、絵は多少荒さが目立つし、音楽も今ではちょっと古臭く感じる。また、りんたろう監督っぽい演出なんだろうか、やたら人物をストップモーションさせるのも、古臭く大袈裟で好きになれない。それでもその後の大友克洋の「老人Z」「MEMORIES」などに発展する出発点みたいなものとして見れば、今でもなかなかの出来だと思う。