ハーヴェイ  HARVEY
★★★★☆  テレビ放送
内容
ピュリツァー賞を受賞した同名戯曲をもとに、巨大な白ウサギ「ハーヴェイ」を親友と思い込む純朴な男の周辺で巻き起こる騒動を描いた心温まるコメディー。誰にでも礼儀正しく心優しいダウド家の当主エルウッドは、彼にしか見えない相棒「ハーヴェイ」と常に一緒。そんな彼を姉のヴィタは病院へ連れて行くが、医者の勘違いでヴィタが入院させられてしまう。姉役のジェセフィン・ハルがアカデミー助演女優賞を受賞した。(from:NHKBS)
ドラマ/コメディ(カラー)
1950年/アメリカ
監督 ヘンリー・コスター
音楽 フランク・スキナー
出演
ジェームズ・スチュワート、ジョセフィン・ハル、ペギー・ダウ
ハーヴェイ
感想
スミス都へ行く」のJ・スチュワートが純粋でのほほんとした紳士を演じていていい。持ち前の品の良さでかなりの変人なのに皆を安心させてくれるキャラ。彼にしか見えない巨大な白ウサギ「ハーヴェイ」と常に行動を共にしていて、それ以外は結構まとも。これまた人のいい叔母や、彼女を崇拝する弁護士、彼を入院させようとする青年医師、彼の恋人の看護婦、院長、オールドミスの姪と、どのキャラもコミカルで笑える。はっきりいって馬鹿馬鹿しい設定なのだが、ここまで愉快な作品にしてるのは見事というほかない。

バースデー・ウェディング  BIRTHDAY WEDDING
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
21歳になった千晴(上原美佐)は、結婚式の前夜、父(田中哲司)の礼服のポケットから5歳の頃の家族が映ったビデオテープを見つける。それは、若くして亡くなった在りし日の母(木村多江)が、大人になった千晴に宛てた切なくも愛情溢れるビデオレター。「…ごめんね…あなたと一緒にいたい時間が、たくさんあったのに…ちぃちゃんのそばに、いれなくなっちゃった…」。思いがけない母との再会に、千晴は流れ出す涙を止めることができない。そして、結婚式。千晴は新郎(忍成修吾)とともに、天国から見守っていてくれる母へ消すことのできない愛情と感謝を伝えるため、とくべつな"贈り物"を準備する。(from:BSフジ)
ドラマ(カラー)
2005年/日本
監督 田澤直樹
音楽 主題歌:矢野絢子「輝き」
出演
上原美佐、木村多江、田中哲司、忍成修吾
バースデー・ウェディング
感想
娘の結婚を機に、母と娘、娘と父の親子愛を考える…というよくある話。しかも母親は若くして病死していて、父親との二人暮らしだった…というのは小津安二郎の作品っぽい。娘の行く末を見守れないと知る母親の演技が多少、演出し過ぎな感じはするが、誰もいない寂しい海岸を家族3人で訪れるシーンはノスタルジックで気持ち良い。ラストの母親が遺したビデオを娘が見るシーンは、ちょっとあざとい設定と思いつつも、泣けた。

バーティカル・リミット VERTICAL LIMIT
★★☆☆☆ 劇場/テレビ放送
内容
人間の限界を越え、生命の維持が最も困難な死の領域である標高8,000メートルの世界最高峰の一つ“K2”を目指すアタック隊に「嵐が発生、ただちに下山せよ」という無線が届く。だが、アタック隊はこれを無視し、雪崩に巻き込まれる。事故現場は悪天候のためヘリすら近づけない。生命が持ちこたえるのに残された時間は22時間。 想像を絶する決死の救出作戦が開始される…。K2で遭難した3名を救出する6人。主演は「バットマン&ロビン」のクリス・オドネル。
アクション(カラー)
2000年/アメリカ
監督 マーティン・キャンベル
音楽 ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演
クリス・オドネル、ビル・パクストン、ロビン・タニー、スコット・グレン、イザベラ・スコルプコ、ニコラス・リー、アレクサンダー・シディグ、、スティーブ・ル・マルクアンド、ベン・メンデルソーン、ロバート・テイラー、スチュアート・ウィルソン、エド・ベスターズ
バーティカル・リミット

感想
監督は「マスク・オブ・ゾロ」「007/ゴールデンアイ」のマーティン・キャンベル。CGの使用が極力押さえられいるおかげでリアルな山の世界が感じられて、この作品を観ただけでK2に登ったきになれます。でもそこは映画、普通それは無理でしょーと思う忍者真っ青なアクションの連続で面白い反面、心理的に迫ってくるものに欠けるような…。監督がそこの出身という関係もあるのだろうけど、K2だと思っていた山も実はニュージーランドの山らしいです(=_=)。以外とK2って観光地っぽい感じになっているのかな…作品前半のキャンプでのパーティにはちょっと笑ってしまった。あんな事しちゃ、山の神様が怒るわい。「ライトスタッフ」「戦争のはじめかた」のスコット・グレンがイイ味を出していてるのが救い。

パーティ★モンスター PARTY MONSTER
★☆☆☆☆ テレビ放送
内容
1990年代初頭のニューヨーク。クラブシーンは絶頂期を迎えていた。そんな中、アメリカ中西部からやってきた青年マイケル・アリグは、自称“元祖クラブ・キッズ”ジェイムズ・セント・ジェイムズとの出会いをきっかけに摩天楼のナイトスポットを席巻していく。地下鉄の廃駅や教会を会場として使い世間を驚かせ、“ドーナッツショップ襲撃パーティ”“コンテナ・トラック・ギュウギュウ詰めパーティ”といった奇抜なイベントを次々と企画・開催し評判を呼ぶ。やがてマイケルはメディアにも取り上げられ、一躍時代の寵児としてもてはやされるが…。(from:BS日テレ)
ドラマ/犯罪/サスペンス(カラー)
2003年/アメリカ
監督 フェントン・ベイリー、ランディ・バルバート
音楽 ジミー・ハリー
出演
マコーレー・カルキン、セス・グリーン、マリリン・マンソン
パーティ★モンスター

感想
伝説のクラブ・キッズ、マイケル・アリグ(マコーレー)の栄光と転落を描いた実録ドラマ。「ホーム・アローン」シリーズや「リッチー・リッチ」以来久々に見るマコーレー・カルキン君がなんとど派手なオカマ・ゲイのクラブ・キッズ役。大人と子供の中間という微妙な年齢のニュアンスはとても良く出ているが、彼がこれから大人の役者として復活できるかはちょっと疑問。ここでも男か女かわからない中性的なキャラのまま。80-90年代のサブカルチャーをリードしたアンディ・ウォーホル(そっくりさん)なども出て来くるし、その頃の懐かしいディスコ・ナンバーもワンサカで楽しいが、所詮ドラック漬けの悪趣味な馬鹿騒ぎ。マリリン・マンソンがドラッグクイーンのクリスティーナ役で登場。でも期待していた割には大人しい。

ハート・オブ・ウーマン WHAT WOMEN WANT
★☆☆☆☆ 劇場
内容
メル・ギブソンとヘレン・ハントが共演したピュアでコミカルな大人のラブ・ストーリー。シカゴの広告業界で活躍するニックは自他ともに認める“男のなかの男”。そんな彼がある日突然不思議な能力を授かり、女性の心が読めるようになってしまう。女性たちの笑顔の裏に隠された驚くべき本心を知って、慌てふためくニックだが…。女性監督ナンシー・メイヤーズが、繊細な女心を軽妙に描き出した。(from:NHKBS)女性の考えている事がわかる男
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2000年/アメリカ
監督 ナンシー・マイヤーズ
音楽 アラン・シルベストリ
出演
メル・ギブソン、ヘレン・ハント、ローレン・ホリー、マリサ・トメイ、マーク・フュアースタイン、アシュレー・ジョンソン、アラン・アルダ、デルタ・パーク、ヴァレリー・ペリン、ジュディ・グリーア、サラ・ポールソン、アナ・ガステイヤー、リサ・エデルスティン、ロレッタ・ディヴァイン、ダイアナ・マーラ・リヴァ、エリック・バルフォー
ハート・オブ・ウーマン

感想
メル・ギブソン大好きなんだけど、彼はやっぱり軟弱なヤツよりもハードな男を演じて欲しいな。今まで全然美人と思わなかったヘレン・ハントがイイ味だしていて、キュートな美人に見えてよかった。話はビジネス物をからめた恋愛もので悪くはなかったのだが、よくあるラブコメディーに収まってしまってちょっと退屈な感じ。

ハード・ターゲット HARD TARGET
★★☆☆☆ テレビ放送
内容
ベトナムで心に傷を負いホームレスに落ちぶれた父の行方を探す女性弁護士(ヤンシー・バトラー)。彼女に協力する、職にあぶれた船員を好漢ヴァン・ダムが、得意のマーシャル・アーツを駆使してタフに演じる。女性弁護士の父がニューオリンズの町で秘密裏に行なわれる殺人ゲームの犠牲となったことを知り、独自の捜査を続ける主人公が、いつのまにかその標的となっていた…。サム・ライミが製作総指揮。
アクション/サスペンス(カラー)
1993年/アメリカ
監督 ジョン・ウー
音楽 グレーム・レヴェル
出演
ジャン=クロード・ヴァン・ダム、ランス・ヘンリクセン、アーノルド・ヴォスルー、ヤンシー・バトラー、ケイシー・レモンズ
ハード・ターゲット

感想
ハムナプトラ/失われた砂漠の都」でミイラ男を演じたアーノルド・ヴォスルーが悪の頭領(ランス・ヘンリクセン)の冷静沈着な片腕役で、神経質でちょっとキテいる頭領よりも魅力的な悪役。また「頑固じいさん孫3人」のじいさんでお馴染みのウィルフォード・ブリムリーが、ヴァン・ダムのおじさん役で登場、ロビン・フッドのような弓矢を披露、かっこいい!記念すべきジョン・ウーのハリウッド・デビュー作らしいけど、スローモーションで鳩が飛ぶシーンや、ヴァン・ダムの2丁拳銃と、ジョン・ウーお馴染みのシーンもしっかり登場。西部劇タッチな演出も、ヒロインも魅力的でなかなかグッド。これでストーリーがもっと面白かったら良かったんだけどね。

ハード・ボイルド 新・男たちの挽歌  辣手神探 HARD-BOILED
★★★★★  テレビ放送
内容
中国返還前の香港を舞台に、武器密輸組織を追う型破りな刑事をチョウ・ユンファ、組織に送りこまれたすご腕の潜入捜査官をトニー・レオンが演じる香港ノワールの快作。武器倉庫での壮絶な銃撃戦で互いの存在を知った二人は、やがて協力して組織を追い詰めていく。ジョン・ウー監督のアクション美学が全編に炸裂。國村隼が殺し屋役で出演しているほか、監督本人も警察を退職したバーの主人役で出演している。(from:NHKBS)
アクション(カラー)
1992年/香港
監督 ジョン・ウー
音楽 マイケル・ギブス
出演
チョウ・ユンファ(テキーラ:ユン警部補)、トニー・レオン(トニー)、國村隼、テレサ・モウ、フィリップ・チャン(チャン警視)、アンソニー・ウォン
ハード・ボイルド 新・男たちの挽歌
感想
チョウ・ユンファとトニー・レオンの共演!二人とも負けず劣らず格好良い。トニー・レオンは「インファナル・アフェア 無間道」のような潜入捜査官で人を殺してしまう度に折鶴を飾る孤独な男。「インファナル〜」のような結末が彼にも待っているようで泣けてくる。これに負けずにテキーラを飲む仕草が格好良いユンファ。彼らの最大の敵・武器密売を取り仕切るジョニーに「インファナル・アフェア」「エグザイル/絆」のアンソニー・ウォン。國村隼が冒頭で殺される暗殺者役で出ていてビックリ。これがハリウッド進出直前だったというだけあって「男たちの挽歌」シリーズでも最高の香港フィルムノワールかも。壮絶な銃撃戦の連続、爆破や火災シーンなどアクションの凄さは今見ても古さを全然感じない迫力。特に銃撃戦の長まわしのカメラワークは超格好良い。テンポも無駄な描写もなく、とにかくアクションで魅せてくれる。監督は「それでも生きる子供たちへ」「ブロークン・アロー」「ハード・ターゲット」「ペイチェック〜消された記憶〜」「レッドクリフ Part I」「レッドクリフ Part II」「M:I-2」「フェイス/オフ」「男たちの挽歌」「男たちの挽歌2」「狼/男たちの挽歌・最終章」のジョン・ウー。

ハート・ロッカー  THE HURT LOCKER
★★★☆☆  テレビ放送
内容
2004年夏、イラクのバグダッド郊外。米陸軍の爆発物処理班には、新リーダーとしてジェームズ二等軍曹が赴任。サンボーン軍曹とエルドリッジ技術兵を補佐役とする爆弾処理チームは、任務明けまで常に死の危険が孕む38日間を共にしていく。狂気と緊張に満ちあふれた日々に追われ、数々の試練や悲しみに遭遇するも、大事に至らず任務を遂行するジェームズたちだったが…。テロの脅威が続く混沌のイラクを舞台に、死と隣り合わせの日常を生きるアメリカ軍爆発物処理班の男たちの姿をスリリングに描いた戦争アクション。(from:スター・チャンネル)
アクション/サスペンス/戦争(カラー)
2008年/アメリカ
監督 キャスリン・ビグロー
音楽 マルコ・ベルトラミ、バック・サンダース
出演
ジェレミー・レナー、アンソニー・マッキー、ブライアン・ジェラティ、レイフ・ファインズ、ガイ・ピアース、デヴィッド・モース、エヴァンジェリン・リリー
ハート・ロッカー
感想
イラクの市内地で展開する米軍兵の日常をドキュメント風に描いた作品。ドラマ性は低いが常に戦闘状態という非日常な環境は緊張の連続で、自爆テロの危険から一般市民との接触も戦闘と同じ。そこら中に隠された爆弾がいつ爆発するか分からない環境で戦う兵士たちが、ロックやゲームが好きな普通の若者たちなだけ、この状況に臨場感をもたらしている。監督は「K-19」のキャスリン・ビグロー。

ハード キャンディ  HARD CANDY
★★★☆☆  テレビ放送
内容
出会い系サイトで知り合った14歳のヘイリーと、32歳の売れっ子フォトグラファー、ジェフ。2人はカフェで会う約束をする。キュートなヘイリーに一目で惹かれたジェフは、彼女を自宅へと誘い、連れ帰る。しかし、楽しい時間が始まろうとしていた矢先、ヘイリーが作ったスクリュードライバーを飲み、ジェフは意識を失ってしまう。気がつくと彼はキッチン台に縛り付けられ、剥き出しになった股間には氷嚢がのせられていた…。(from:BSジャパン)
サスペンス/ドラマ/ホラー(カラー)
2005年/アメリカ
監督 デヴィッド・スレイド
音楽 ハリー・エスコット、モリー・ナイマン
出演
パトリック・ウィルソン(ジェフ)、エレン・ペイジ(ヘイリー)、サンドラ・オー、ジェニファー・ホームズ、ギルバート・ジョン
ハード キャンディ
感想
オペラ座の怪人」の青年貴族ラウルのパトリック・ウィルソンが主人公。二人の密室劇で危機迫るサスペンスで、体力や知性もある男に14歳の少女がどう相対するのか、最後まで予想もつかない展開。しかし、追いつめられる罪人の男よりも、同じ少女の復讐のためとはいえ、冷静なまでに計画的に抜かりなく男をいたぶる少女のほうが化け物に見えてきて怖い。そして善良そうに見えた男も最後には自分の正体を明かすことで、彼女の復讐は正当化されるが、どうもスッキリしない後味の悪いラスト。でも、被害者からすれば、こんなのは生温いのかも。「赤ずきん」に「眼には眼を」のような展開でぞっとするが性犯罪の抑止に少しは貢献する作品と思える。猟奇的内容とは違って、映像や音楽、インテリアなどもスタイリッシュでお洒落。

ハートに火をつけて CATCHFIRE
★★★☆☆ テレビ放送
内容
強面の殺し屋が暗殺のターゲットの女に惚れる
恋愛
1989年/アメリカ
監督 アラン・スミシー(デニス・ホッパー)
音楽 カート・ソベル
出演
デニス・ホッパー、ジョディ・フォスター、ディーン・ストックウェル、ヴィンセント・プライス、ジョン・タートゥーロ、フレッド・ウォード、チャーリー・シーン、ジョー・ペシ

感想
最初は女の命を握っているので殺し屋(ホッパー)が優位だったのが、中盤以降にそれが逆転、女(ジョディ)の方が優位になって殺し屋を弄ぶという変化が面白い。まるで恐い野生のライオンが猫のように飼いならされていくよう。しかしジョディにはこの殺し屋をあんなに嫌っていたのだから、もっと彼からの愛を拒んで欲しかったような…何故あっさり受入れたのかがちょっと疑問。ホッパーがちゃんとクレジットしている「監督版」ではそこらがわかるようになっているのだろうか?

Heart Beat(2011)  
★☆☆☆☆  テレビ放送
内容
第3回TSSショートムービーフェスティバルで準ブランプリの浅沼直也監督。バスケットボールが題材。浩二、勇太、佳代はバスケットボールで全国大会を夢見る、同じ高校に通う幼なじみ。そんな中、佳代は浩二、勇太、チームメイト、顧問の先生にまで、事情を告げずに退部する。それは、退院したばかりのアルコール依存症の母と暮らすためだった。佳代の退部にやる気を無くしながらも、浩二と勇太は、チームメイトと共に強豪茅ヶ崎東との交流戦に向けて練習を励んでいく。佳代は熱くなっていくバスケ部に戻りたいと思いつつも、母を救いたいという気持ちの中で揺れていく。浩二と勇太の佳代への想い、佳代の母への想い、バスケ部員たちのバスケットへの想いが交差しながら、運命の日、交流戦の日を迎える…。(from:BSスカパー!)
青春/スポーツ(カラー)
2011年/日本
監督 浅沼直也
出演
石橋杏奈、飯島英幸、斉藤慶太、いしのようこ
Heart Beat
感想
赤い糸」やNHK連続テレビ小説「おひさま」「妖怪人間ベム」に出演の石橋杏奈がヒロインで彼女をめぐる学園ロマンスにバスケ、アルコール依存症の母との母子家庭という複雑な環境を描いた青春ドラマ。石橋杏奈や「タッチ(2005)」の和也役の斉藤慶太など、出演の学生役たちもなかなか良い。いしのようこがアル中の母親役で出番は多くないが存在感がある。ただ、肝心のバスケ試合シーンのカメラワークがイマイチで迫力や臨場感があまり感じられなかったのが残念。

ハートブレイカー HEARTBREAKERS
★★☆☆☆ レンタルDVD
内容
愛よりお金と信じ、結婚詐欺を繰り返す母娘
コメディ
2001年/アメリカ
監督 デヴィッド・マーキン
音楽 ダニー・エルフマン、ジョン・デブニー
出演
シガーニー・ウィーヴァー、ジェニファー・ラヴ・ヒューイット、ジーン・ハックマン、レイ・リオッタ、ジェイソン・リー、アン・バンクロフト、ジェフリー・ジョーンズ、キャリー・フィッシャー、ノーラ・ダン、リッキー・ジェイ、ハラシュ・ラヴァル

感想
年を感じさせない化物シガーニー・ウィーヴァーとむちゃくちゃキュートでセクシーなジェニファー・ラヴ・ヒューイットのボディコン・ファッションがすごい。この二人がターゲットにするタバコ会社社長がジーン・ハックマンで、身体の具合が悪いのヘビースモーカーというのが笑えた。ラストもハッピーエンドで明るくおき楽な作品。

パパとマチルダ A SIMPLE TWIST OF FATE
★★★☆☆ テレビ放送
内容
養女と実の父娘以上の心の絆を築いた男が、実父と名乗る富豪とのあいだで親権を争う。
ファミリー/ドラマ
1994年/アメリカ
監督 ギリーズ・マッキノン
音楽 クリフ・エデルマン
出演
スティーブ・マーティン、ガブリエル・バーン、ローラ・リネイ

感想
スティーブ・マーティン主演なのでコメディーかと思いきやシリアスなドラマだった。『リトルショップ・オブ・ホラーズ』で過激なサド歯医者を演じてたとは思えないほど、心暖まるイイ父親ぶりですごく良かった。ガブリエル・バーンの奥さん役は『トゥルーマン・ショー』でジム・キャリーの奥さん役だったローラ・リネイ。マチルダが飼っている犬も演技派で可愛かった。ガブリエル・バーンは強かなで冷たい政治家がピッタリ、マーティンの力になる質屋の女将に『ホーム・アローン』のキャサリン・オハラとキャスティングもグッド。

母なる証明  MOTHER
★★★☆☆  テレビ放送
内容
漢方薬店で働きながら一人息子のトジュンを育て上げた母。トジュンは子どものような純粋無垢な心を持っており、母にとってトジュンの存在は人生の全てそのものだった。ある日、2人が住む静かな町で凄惨な女子高生殺人事件が起き、事件の第一容疑者としてトジュンの身柄が拘束されてしまう。息子の無実を信じる母は、その疑惑を晴らすため、たった一人で真犯人を追うが、そこには驚くべき真実が隠されていた…。(from:BSジャパン)
サスペンス/ミステリー/ドラマ(カラー)
2009年/韓国
監督 ポン・ジュノ
音楽 イ・ビョンウ
出演
キム・ヘジャ(母親)、ウォンビン(息子・トジュン)、チン・グ(ジンテ)、ユン・ジェムン(ジェムン刑事)、チョン・ミソン(ミソン)
母なる証明
感想
「君に出会ってから」などテレビドラマでお馴染みのキム・ヘジャと、「ブラザーフッド」のウォンビン主演。共演は「スポットライト」のチン・グ。「殺人の追憶」では独特の不気味さで印象的だったポン・ジュノ監督が「グエムル -漢江の怪物-」ではちょっと滑ってしまった感があったが、この作品でまた復活している。ミステリー要素も一番意外な人物が犯人で、最後の後味の悪さもこの監督ならではという感じ。典型的な韓国のおばさん顔のキム・ヘジャの熱演も凄いが、2枚のウォンビンが白痴青年という終始顔を歪めたキャラで、リアルな底辺でもがく韓国人たちが描かれている。知的障害をも犯罪者として扱う、弱者への描写も徹底したリアリズムを求める非情なところは今村昌平の作品とも似ている。また、「殺人の追憶」でも描かれたお馬鹿な警察が笑わせてくれるユーモアのセンスも似ている。しかし、怨念にも近いような親子愛の濃さは尋常ではなく感情移入し難い。どんな犯罪も親子愛の元では許されてしまう印象を受けてしまう思想は受け入れ難いものがある。

母のいる場所 
★★★☆☆ テレビ放送
内容
ノンフィクション作家、久田恵の原作をもとに、母親の介護を通して壊れかけた親子と老後の夫婦の再生と自立を描いたヒューマン・ドラマ。7年前から右半身不随の母と息子の世話、そしてフリーライターとしての仕事に追われる日々を送るシングルマザーの泉。頑固な父とは母の介護をめぐり口論が絶えず、息子は不登校となり、頭を抱えていた時、「NOを言わない」ことを方針とするユニークな老人ホームを運営する女性に出会う。(from:NHKBS)
ドラマ(カラー)
2003年/日本
監督 槙坪夛鶴子
音楽 光永龍太郎
出演
紺野美沙子(久野泉)、小林桂樹(父:賢一郎)、馬渕晴子(母:道子)、野川由美子(有料老人ホームの施設長:悠子)
母のいる場所

感想
年老いた両親の介護という誰にでも降り掛かってくる問題をドキュメント風にリアルに描いた作品。妻を介護する年老いた夫の視点、年老いた両親を抱える娘の視点、それぞれの立場に立った介護問題をそのまま描き、どういう問題が出てくるのかある程度シュミレーションできる。ここに出てくる有料老人ホームは、入居者の尊厳を守り、大切にしてくれる理想的な施設で、ここに入れた主人公達は幸せ。実際はこんなにいい所はかなり少ないだろう。この作品によって、施設のあり方を施設を運用する側、使用する側の両方から考えていくきっかけになればいいのだが。

母の眠り  ONE TRUE THING
★★★☆☆  テレビ放送
内容
ジャーナリスト、アナ・クィンドレンの小説を映画化。とある母と娘のかかわりを通して、家族のきずなと人生の意義を力強く描いたヒューマン・ドラマ。ジャーナリストとしてニューヨークで多忙な生活を送るエレン。病に倒れた母親を看病するために、仕方なく生まれ故郷に戻ってくるが…。自分の死を目前にしながらも、深い愛情で家族を支える母親にメリル・ストリープがふんし、迫真の演技を見せる。(from:NHKBS)
ドラマ(カラー)
1998年/アメリカ
監督 カール・フランクリン
音楽 クリフ・エイデルマン
出演
メリル・ストリープ、レニー・ゼルウィガー、ウィリアム・ハート
母の眠り
感想
最初は「オズの魔法使」のドロシーの扮装で、ちょっとお馬鹿な中年主婦のようだったのが、癌が重くなってやつれてゆく様子は、さすがメリル・ストリープの真骨頂。愛する妻の病気で幸せな家庭が崩壊するのを直視できずに、娘に世話を押し付け、自分は家を空けがちな夫のウィリアム・ハートも上手い。母の看病でキャリアも恋人も失うことになり、さらに尊敬する父の裏切りも知って、苛立つ主人公を演じたレニー・ゼルウィガーも、その心情にとても共感できて良い。「普通の主婦にはなりたくない」と思って社会に出る女たちにとって、アナの苛立ちは良くわかる。しかし、母の家族への無常の愛というテーマは、働く女にも理解して欲しい。そして、そんな女たちの存在の有難さと、その心情を、逃げ回ってばかりの父親や弟に代表されるように無理解な男たちも理解しなくては。監督は「ハイ・クライムズ」のカール・フランクリン。

パパは、出張中!  OTAC NA SLUZBENOM PUTU
★★★☆☆ テレビ放送
内容
旧ユーゴのクストリッツァがカンヌでグランプリを得た、ユーモアの中に痛烈な体制批判を織り込んだ作品。スターリン主義の影響下にあった50年代初頭のユーゴスラビア。薄汚い密告が見境なくはびこり、人々は疑心暗鬼だ。少年マリックの精力的かつ俗物の父親も例外なくその犠牲となる。ふと愛人に洩らした他愛ない国政批判のせいだ。収容所に収監された父を、母は“出張中”と少年に告げごまかすのだった…。 (from:BS11)
ドラマ(カラー)
1985年/ユーゴスラビア
監督 エミール・クストリッツァ
音楽 ゾラン・シミャノヴィッチ
出演
モレノ・デバルトリ、ミキ・マノイロヴィッチ、ミリャナ・カラノビッチ
パパは、出張中!
感想
スターリン体制のソ連に反発するチトーの暗い旧ユーゴ時代を、元気で太った少年マリクの目を通して、独特の小瓶で飲む酒や、婚礼や葬儀など、サラエボの人々の生活が描かれた作品。大人達の不安や心配とは反して、サッカーや遊びに興じる様子が明るくしていて良い。しかし、マリクが夢遊病になったり、白血病のマーシャの死などがマリクの人生にも陰を落とす。政治の世界のとばっちりを受け、バラバラにされた善良で素朴な人々が、どうにか生き抜こうとする力強さに感動。民族的なテーマ曲は哀愁があって印象的。1985年カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作。

ハードワイヤー 奪われた記憶  HARDWIRED
★☆☆☆☆  テレビ放送
内容
財政破綻で崩壊状態の政府に代わり、巨大企業ホープ社の監視下に置かれた近未来社会。妻と共に交通事故に遭い、脳に深刻な損傷を負ったルークは一命を取り留めるものの、妻が助からなかったことを知らされる。以来、激しい頭痛や幻覚に悩まされる彼の脳内には、何とホープ社が手術の際、人間を操るコンピュータ・チップを移植していた。そんな中、ルークはレジスタンスのリーダー、ハルにホープ社撲滅の協力を求められ…。(from:スター・チャンネル)
SF/アクション(カラー)
2009年/アメリカ:カナダ
監督 アーニー・バーバラッシュ
音楽 ショーン・トザー
出演
キューバ・グッディング・Jr、ヴァル・キルマー、マイケル・アイアンサイド、レイチェル・ラトレル
ハードワイヤー 奪われた記憶
感想
太ったヴァル・キルマーの変わりように少々びっくり。しかし、キューバ・グッディング・Jrという役者は演技は上手いがイマイチ華がないので彼一人で主役というのは少々辛い。すべてが管理された社会の近未来…とありがちな設定のSFで、主人公は事故で頭にチップを埋め込まれて、当局の完全な監視下に置かれる…とこれまた何かで見たような設定。でも、視野にPCからのメッセージや、CM情報が割り込んでくるという設定が面白い。後半は強力なサポーターたちのおかげで、元海兵隊特殊部隊にいた主人公は無敵のヒーローになっていた…という展開。これをもうちょっとお金をかけてハリウッド・スターが演じていたらヒット作に化けていたかも。日本未公開になったのもなんだか納得。監督は『CUBE ZERO』のアーニー・バーバラッシュ。

バートン・フィンク BARTON FINK
★★☆☆☆ 劇場
内容
ハリウッド映画のシナリオを依頼されてホテルにカンヅメになるが仕事が進まなく、悪夢をみるように…
ドラマ
1991年/アメリカ
監督 ジョエル・コーエン
音楽 カーター・バーウェル
出演
ジョン・タトゥーロ、ジョン・グッドマン、ジュディ・デイヴィス、マイケル・ラーナー、ジョン・マホーニー、トニー・シャラウド、スティーヴ・ブシェミ、ジョン・ポリト

感想
蒸暑く壁紙がはがれて壁から水が吹き出してきたり、無気味な昆虫が這い回ったり…と、舞台がロスのハリウッドとは思えないくらい、かなり気味が悪くて居心地悪いシーンが多い。最後まで決してイイ気分に変えてくれるところはなく、ひたすら暗い。でもこのかなり変なところが今まで観たことがなかった作品で新鮮でもあった。

バーバー THE MAN WHO WASN
★★★☆☆ 劇場/テレビ放送
内容
1949年北カリフォルニア、サンタ・ローザ。エド・クレイン(ビリー・ボブ・ソーントン)は義兄の経営する理髪店で働く床屋。ある日理髪店に見知らぬセールスマンが現れる。男はベンチャービジネスの契約でこの町にやってきたが、相手の都合でパアになったとぼやく。”ドライクリーニング”・・・全く新しい清潔産業、明るい未来。「これで俺は変れるのか?」エドは妻の不倫相手に1万ドルの脅迫状を送ることを思いつくが…。(from:BS-i)コーエン兄弟が贈る最高傑作。地味で褄にも浮気されている惨めな人生をやり直すために一獲千金を企む男。
サスペンス
2001年/アメリカ
監督 ジョエル・コーエン
音楽 カーター・バーウェル、ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト
出演
ビリー・ボブ・ソーントン、フランシス・マクドーマンド、ジェームズ・ガンドルフィーニ、アダム・アレクシ=モール、マイケル・バダルコ、キャサリン・ボロウィッツ、リチャード・ジェンキンス、スカーレット・ヨハンセン、ジョン・ポリト、トニー・シャローブ
バーバー

感想
1950年代のカリフォルニアの片田舎で、床屋を営むさえない男がビリー・ボブ・ソーントン。妻の浮気に気付いても知らぬ振りしかできず、ひたすら寡黙に床屋の家業に打ち込む(といっても雇われなので店は自分のものではない)だけ。ある時、客に新しいビジネスの資金話を持ちかけられ、その資金を得るために妻の浮気相手をおどし、資金を得る事に。しかし話はどんどん予想がつかない方へと進んでいく…コーエン兄弟の作品は、あまり観てません。「ファーゴ」も。モノクロ風の画面がとても暖かく、サスペンス的なストーリーをホンワカにしてます。最後にビリーがどうなるか…というオチは、とてもチビシ〜。可哀想な人にはハッピーになって欲しいよ。でも悲愴感が全然ないのがイイです。結構笑えるし。

バーバー吉野  YOSHINO'S BARBER SHOP
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
小学生の子供たちは、床屋の「バーバー吉野」の前を通るとき、店の前を掃除するおばちゃんに必ず挨拶をする。誰もが顔見知りで、夕方には町内放送が響き渡る田舎町。だが、男の子たちの頭は前髪を一直線に切りそろえた妙ちくりんな髪型で統一されている。男の子は「バーバー吉野」でその髪型にするのが昔からの慣わしなのだ。だがある日、東京から茶髪の転校生がやって来たことから、町全体を揺るがす問題へ発展していく…。(from:BS日テレ)
ドラマ/コメディ(カラー)
2003年/日本/日活
監督 荻上直子
音楽 ヘンデル:「メサイア」ハレルヤ、ヘンデル:「ラルゴ」、ヘンデル:「クセルクセス」(オンブラ・マイ・フ)、ヘンデル:歌劇「セルセ」ラルゴ(懐かしい木陰)、プッチーニ:歌劇「ボエーム」ムゼッタのワルツ(私が町を歩くとき)、オラトリオ:「メサイア」ハレルヤコーラス、カルディッロ:「カタリ・カタリ」
出演
もたいまさこ、米田良、大川翔太、村松諒、宮尾真之介、石田法嗣、岡本奈月、森下能幸、たくませいこ、三浦誠己、浅野和之、桜井センリ
バーバー吉野
感想
監督は「かもめ食堂」「めがね」の荻上直子。これらの作品でいい味を出していたもたいまさこが主人公。なので期待したのだが…これまでの作品に比べるとイマイチ普通。これまではちょっとお洒落な雰囲気をかもし出していたのだが、ここでは180度転換、超ダサいヘアスタイル「吉野カット」がテーマに。お洒落に目覚めた少年たちが、ダサい頭を強要する床屋のおばさんとの対決が見所なのだが、お互い必死で立場を守ろうという感じではないので、ちょっと中途半端。あの頭が強要されることを良しとする村の人々の理由も「今時誰がそんなもん信じるかい」というもので説得力なし。まあ、ザビエルから来たヘアスタイルというのはちょっと笑えたけど、全てはコメディだからで収めるにはあまり笑えなかった。

パーフェクト・ウェディング  CONFESSIONS OF AN AMERICAN BRIDE
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
シャノン・エリザベス演じるサマンサは、広告会社のトップであり、おとぎ話のような結婚式を挙げることをずっと夢見てきた。そしてようやくその時が訪れ、結婚式の準備をこなしていくサマンサだったが、フィアンセが結婚式をどうでもいいと思っているのではないかという疑問を抱き始める。結婚を間近に控える2人の関係が緊迫するなか、新しい広告キャンペーンをすることになったサマンサは、大学生の頃に思いを寄せていた相手と仕事をすることになり、彼に惹かれていってしまう。結婚式までの道のりで疲れ切ったサマンサ。そしてサマンサは大事なのは結婚式の準備をすることではなく、運命の相手とバージンロードを歩くことだと気付く。(from:FOXbs238)
ロマンス(カラー)
2005年/アメリカ
監督 ダグラス・バー
音楽 エリック・アラマン
出演
シャノン・エリザベス、エディ・マクリントック、ジェフ・スタルツ
パーフェクト・ウェディング
感想
女が結婚するまでを描いたドラマは多いけど、普通の女の普通の結婚観を描いたドラマって意外となかったなぁ…と思えた作品。この人だ!と思える人と出会えたのはいいけど、価値観の差や一緒に暮してはじめて分かるギャップをどう埋めていくのか…。どのカップルもぶち当たりそうな試練が降りかかり、結婚への道を阻むのをコミカルに描いている。主人公が結構モテル女だったり、学生時代の人気者からいきなりアプローチされたりと、少々少女漫画的展開があるけど、まあ楽しめた。意地悪な上司がどう出るか期待していたのに、意外とただの冷やかしキャラだったのはちょっと残念。

パーフェクト・カップル PRIMARY COLORS
★★☆☆☆ テレビ放送
内容
州知事ジャック・スタントン(ジョン・トラボルタ)と妻のスーザン(エマ・トンプソン)は、大統領とファースト・レディを目指して大統領選に出馬。政治家として申し分ないカリスマ性を備えたジャックだが、彼の弱みは女性問題。"不倫暴露テープ"や"妊娠騒動"など、次から次へと続発するトラブルに、選挙スタッフも頭を抱えるばかり。果たして、"パーフェクト・カップル"を目指す2人の奮闘の行方に待っているのは? 大統領選に出馬した州知事とその妻が、スキャンダルに巻き込まれながらも奮闘するさまを描くコメディタッチの社会派ドラマ。原作はクリントン元大統領のスキャンダルの内幕を描いたベストセラー。スタントン夫妻を演じるジョン・トラボルタとエマ・トンプソンに加え、キャシー・ベイツやビリー・ボブ・ソーントンらの実力派が脇を固める。監督は「卒業」でアカデミー監督賞を受賞したマイク・ニコルズ。(from:BSフジ)
ドラマ(カラー)
1998年/アメリカ
監督 マイク・ニコルズ
音楽 ライ・クーダー
出演
ジョン・トラボルタ、エマ・トンプソン、ビリー・ボブ・ソーントン、キャシー・ベイツ
パーフェクト・カップル

感想
理想を求める若者ヘンリー・バートン(「華麗なるペテン師たち」のエイドリアン・レスター)は、大統領選に出馬した州知事スタントンとの最初の出合いで学生の話に涙を流すのを見て、彼についていこうと決めるが、その数時間後にはそれが幻影で虚構に過ぎなかったと知るが、スタントンの不思議な魅力で彼の気持を引き付けてしまう。しかしその後、スタントンのボロが次々に現れ、ウイリーの娘が妊娠、父親はスタントン知事と言ってきて、その尻拭いに奔走するハメに。スタッフも個性的でスーザン(「ER」のアビー役のモーラ・ティアニー)、リチャード(ビリー・ボブ)らは、中盤でスタントンがある程度勝てるところまで持ってゆくとさっさと離れていってしまうクールな者ばかり。その中でキャンダル・ネタを調べるリビー(キャシー・ベイツ)の容赦ない猛攻撃が一番笑えて「スタントン夫妻は私の太陽」と言い残して逝った彼女の死が一番泣けた。冒頭に「ザ・ホワイトハウス」のアリソン・ジャネイがコケてパンツを見せ、その後スタントンの浮気相手というキャラで登場している。コメディと思ったらシリアスで大統領選の実体をヘンリーの目を通してシニカルに描いてる。

パーフェクト・ストーム THE PERFECT STORM
★★★☆☆ 劇場/テレビ放送
内容
世界最大級の嵐に遭遇した漁船
ドラマ
2000年/アメリカ
監督 ウォルフガング・ペーターゼン
音楽 ジェイムズ・ホーナー
出演
ジョージ・クルーニー、マーク・ウォルバーグ、ダイアン・レイン、カレン・アレン、ボブ・ガントン、メアリー・エリザベス・マストラントニオ、ジョン・C・ライリー、ジョン・ホークス、アレン・ペイン

感想
海の男〜!男のゆうじょう〜〜!ク〜泣かされるね〜。ラストなんか『U-ボート』を彷佛とさせる無情感漂うし…でもそこがイイ!感動でした。観終わった後、やっぱり女はいらなかったな〜と思ってたけど、パンフを観てなるほど〜原作を読んだことないんですが、原作では女達の物語も結構重要だったみたいで、映画で扱わざるおえなかったのもちょっと納得。ちょっとオバサンになっちゃったけどイイ感じに年とったダイアン・レインを久しぶりに観れて、ちょっと嬉しかった。若い頃のキャスリーン・ターナーに似ている…と思ったのは私だけ?(^^;)一番の感動はやっぱり救助隊の人達のエピソードだったな…あれをもうちょっと長めに観たかったっす。シネ通の ラスティ・シュイマーが出ててビックリ。彼女、女優さんだったんだ…

パーフェクト・ストレンジャー(2007)  PERFECT STRANGER
★★★★☆  テレビ放送
内容
政財界の大物のスキャンダルをスクープしたがもみ消され、職場を去った元新聞記者のロウィーナは、ある日、幼なじみのグレースが死体で発見されたことを知らされる。警察は元恋人が犯人だと考えているようだが、彼女には別に思い当たる事があった。グレースがインターネットの出会い系サイトで知り合い不倫関係にあった大富豪ヒルの存在だ。ふたりの間にトラブルがあったことを聞いていた彼女は、独自に事件の調査に乗り出すが…。(from:スター・チャンネル)
サスペンス/ミステリー(カラー)
2007年/アメリカ
監督 ジェームズ・フォーリー
音楽 アントニオ・ピント
出演
ハル・ベリー(ロウィーナ)、ブルース・ウィリス(ハリソン・ヒル)、ジョヴァンニ・リビシ(マイルズ)、ゲイリー・ドゥーダン(キャメロン)
パーフェクト・ストレンジャー
感想
主人公ロウィーナの相棒役は「ギフト」「ヘヴン」のジョヴァンニ・リビシ。ハル・ベリーとブルース・ウィリスの豪華共演で、ハル・ベリーのお色気シーンのサービスもあり、最後の10分まで真犯人が分からないという展開も予測不可能でそうきたかと頷かされるサスペンス。しかし…これはかなりの反則じゃないの?観客まで騙すなんて…というラストはちょっと後味が悪い。しかも、新たなる犯罪につがりそうなラスト。ハル・ベリーがスパイ顔負けな行動力で大企業の社長ブルース・ウィリスと駆け引きするあたりが見所。相棒ジョヴァンニ・リビシの役どころがもしやこれって「羊たちの沈黙」かとラストに思わせるところもこれまでにないような展開。監督は「コンフィデンス」「NYPD15分署」のジェームズ・フォーリー。

パープル・バタフライ  PURPLE BUTTERFLY/紫胡蝶
★☆☆☆☆  テレビ放送
内容
1930年初頭の上海。平和で美しかった街は、暴動と混乱に満ちていた。満州で出会い、争いによって引き裂かれ、上海で再会したシンシア(チャン・ツィイー)と伊丹(仲村トオル)。シンシアは”ディンホエ”と名前を変えてレジスタンス組織のメンバーに、伊丹は日本軍諜報機関のスパイになっていた。愛し合う2人が、自らの使命を果たそうとした時、壮麗な悲劇が幕を開ける…。(from:BS-i)
ロマンス/ドラマ/サスペンス(カラー)
2003年/中国:フランス
監督 ロウ・イエ
音楽
出演
チャン・ツィイー、仲村トオル、リィウ・イエ、フェン・ヤンチェン、リー・ビンビン
パープル・バタフライ
感想
恋の風景」「山の郵便配達」「小さな中国のお針子」のリィウ・イエ、「HERO」「グリーン・デスティニー」のチャン・ツィイーと豪華なキャストに仲村トオルがどう絡むのか楽しみだったが…暗くて暗黒な時代を描いている上に、ツィイーはあまり美しく描かれてないし…と華が無さ過ぎる。話は運命に引き裂かれた男女が、敵味方としてまた戦うことになる…。この二人の恋人に運命を翻弄されるもう一組の男女の存在がイマイチ効果的でなかったのが残念。

パープル・レイン  PURPLE RAIN
★★★☆☆  テレビ放送
内容
悩める一人のミュージシャンが愛と夢を求めて、傷つき挫折しながらもスーパースターへの道を歩む姿を描いたロック・ミュージカル。"ミネアポリスサウンド"の中心的存在のミュージシャン、プリンスの初主演作。同名のサウンドトラック版は発売初週で100万枚を売り上げる大ヒットとなった。(from:BSフジ)
青春/音楽(カラー)
1984年/アメリカ
監督 アルバート・マグノーリ
音楽 プリンス、ミシェル・コロンビエ
出演
プリンス、アポロニア・コテロ、モリス・デイ、オルガ・カルラトス、クラレンス・ウィリアムズ三世、ジェローム・ベントン
パープル・レイン
感想
メイクも変態ファッションもいつものまま、プリンスの「俺様道」映画。プリンスのデカ・サングラス姿はまるで蠅でいけてないし、80年代のファッションは時代を感じるダサさだが音楽は素晴らしい。また、プリンスの演技も思ったより良い。特にタイトル曲「パープル・レイン」は名曲でプリンスの曲では一番好きなナンバー。しかし万人受けする作品とは言いがたく、プリンスの音楽が好きでないと悪が強すぎてキツイ作品かも。アポロニアもプリンスの相手役としてはもったいないほどナイスボディの美女。

ハーメルン プレカット版  HAMELN
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
ある村の廃校に、元校長先生が暮らしていた。消えゆく我が舎を愛おしむように日々を過ごしていたが、遂に校舎の解体が決まる。その矢先、この土地で遺跡が発掘され、解体工事は延期に。ある日、博物館職員である野田が調査のために派遣された。かつてこの小学校で学んだ野田には誰にも明かせない「暗い過去」があった。それは閉校式に埋めた「タイムカプセル」にまつわるもの。しかし、元校長や恩師であった綾子先生、その娘リツコと接していくうちに、小学校での懐かしい記憶が徐々に回復されていく。そんな中、村の老人施設にいた綾子先生が、記憶障害も進み身体が弱ってきたため、隣町の大きな病院に移ることになる。娘のリツコに付き添われて村を離れる道すがら、綾子先生は学校に立ち寄る。綾子先生は校庭を見渡し、小さく呟いた。「あの子達、どこへ行ったんでしょうねぇ」。その時…。(from:BSフジ)
ドラマ(カラー)
2012年/日本
監督 坪川拓史
音楽 選曲:吉元大介、パッヘルベル「カノン」
出演
西島秀俊(野田)、倍賞千恵子(リツコ)、坂本長利(校長先生)、風見章子(綾子先生)
ハーメルン プレカット版
感想
福島県大沼郡昭和村の廃校を舞台に、そこの老人たちが紡ぎ出す記憶に、忘れていた少年時代の記憶を少しずつ取り戻していく姿をノスタルジックに描いたドラマ。紅葉で鮮やかに色付く山々や雪に埋もれる校舎など、福島の美しい風景が印象深い。倍賞千恵子が歌う挿入歌がサックスなどをバックに懐かしくてなかなかいい。

パール・ハーバー PEAL HARBOR
★☆☆☆☆ テレビ放送
内容
米国陸軍航空隊の若き精鋭パイロット、レイフとダニーは幼い頃から兄弟のように育ち、固い友情で結ばれていた。レイフはある日、軍の看護婦イヴリンと熱烈な恋に落ちる。だが世界中に戦火が広がる中、レイフはかねてから志願していた英国空軍イーグル飛行隊への参加を認められ、イヴリンを残し英国に旅立っていく。やがて、オアフ島のパール・ハーバーに転属になったダニーとイヴリンの元に、レイフの戦死の報せが届く。傷心のイヴリンを励ますうちに、ダニーの中にもイヴリンへの愛が芽生え始める。そんな中、運命の1941年12月7日が迫るのだった…。(from:スターチャンネル)/日本軍のパール・ハーバー奇襲をスペクタクルに描いた第二次世界大戦で引き裂かれる友情と恋人達。
ロマンス/戦争(カラー)
2001年/アメリカ
監督 マイケル・ベイ
音楽 ハンス・ジマー
出演
ベン・アフレック、ジョシュ・ハートネット、ケイト・ベッキンセイル、アレック・ボールドウィン、キューバ・グッディング・ジュニア、ジョン・ヴォイト、ダン・エイクロイド、トム・サイズモア、ジェニファー・ガーナ−
パール・ハーバー

感想
『エイリアス』のジェニファー・ガーナ−がヒロインの友人役で、また、マコ・イワマツが日本軍将校役で出演している。一人の女に親友同士の男二人が恋して、友情を取るが女との愛を取るかで悩む…という構想は『つばさ』そっくり。でも友情の描き方は『つばさ』の方がずっと魅力的で感動した。ハンサムだが魅力に欠けるベン・アフレックの大根役者ぶりがやたら目につくし、ヒロインや他の看護婦達のまるで娼婦のようなファッションとメイクにもなんだか興醒め。良かったと思えるのはゼロセンが思っていた以上にカッコよく性能よく描かれていたこと。「パール・ハーバー」がどんなに悲惨で残虐な行為が行なわれたか…といいたかったのだろうけど、アメリカが広島や長崎、沖縄、東京、大阪などにした事に比べれば、せいぜい深爪程度の傷を負った程度にしか思えなく同情の気持ちも起こらなかった。またCGに頼り過ぎる戦闘シーンもイマイチ。こちらは『トラ・トラ・トラ!』の方が遥かに凄い。

バーン・アフター・リーディング  BURN AFTER READING
★★★☆☆  テレビ放送
内容
ある日、ワシントンのフィットネスセンター更衣室で、CIAの機密情報が書き込まれた1枚のCD-ROMが見つかる。フィットネスセンターの従業員であるチャドは、CD-ROMを利用して一攫千金を狙おうと膨大な計画を思いつく。同僚のリンダもまた、このチャンスに念願だった全身整形の費用を稼ごうと浮かれ、その完璧とは程遠い計画に賛同する…。コーエン兄弟 VS 5大キャスト共犯!衝撃の結末を迎えるクライム・エンタテインメント!(from:BS日テレ)
コメディ/犯罪(カラー)
2008年/アメリカ
監督 ジョエル・コーエン&イーサン・コーエン
音楽 カーター・バーウェル
出演
ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、ジョン・マルコヴィッチ、フランシス・マクドーマンド、ティルダ・スウィントン
バーン・アフター・リーディング
感想
監督は「オー・ブラザー!」「バートン・フィンク」「ビッグ・リボウスキ」「バーバー」「ディボース・ショウ」のコーエン兄弟。この兄弟がCIAのスパイ映画を撮ったら…期待を裏切らない、お馬鹿な人たちのかなりブラックな作品になった。ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、ジョン・マルコヴィッチ、ティルダ・スウィントンらの豪華共演。でも、皆かなりきているお馬鹿キャラ。特にブラピの明るいお馬鹿な好青年っぷりが笑える。ティルダ・スウィントンの冷徹な悪妻っぷりもイメージぴったり。クルーニーにあんなお馬鹿なものを真剣に作らせるってのも苦笑。そして男たちは皆自滅。結局、CIAから全身整形費用をせしめ一人勝ちしたリンダ役のフランシス・マクドーマンドってコーエン兄の嫁だったんだ。

ハイ・クライムズ HIGH CRIMES
★★★☆☆ テレビ放送
内容
殺人の罪に問われた夫の無実を証明するため、軍事法廷に挑む女性弁護士の姿を描くサスペンス・ドラマ。もと海兵隊員の夫が、1988年にエルサルバドルで起きた凶悪事件の犯人として突然、逮捕された。当時の指揮官による隠ぺい工作を疑った妻クレアは、訳ありだが軍事裁判に強い弁護士チャーリーの力を借りて法廷に立つ。何者かによる激しい妨害の中、2人は真実を次々と暴き、やがて驚くべき真相にたどりつく。(from:NHKBS)海兵隊の特殊部隊員時代に市民を殺したとの容疑で逮捕された夫の無実を証明するため、妻である弁護士が、軍事裁判を熟知する弁護士の助けを借りて裁判に臨む。カール・フランクリン監督。弁護士のクレアは夫のトムと幸せな毎日を過ごしていた。ところが突然、トムが逮捕される。かつて海兵隊の特殊部隊員だった彼が、エルサルバドルで一般市民を虐殺し、逃亡していたという。トムの潔白を信じたクレアは、元海兵隊の弁護士、チャーリーの助けを借りて軍事法廷に立つ。
サスペンス/犯罪(カラー)
2002年/アメリカ
監督 カール・フランクリン
音楽 グレーム・レヴェル
出演
アシュレイ・ジャッド(クレア・キュービック)、モーガン・フリーマン(チャーリー・グライムス)、ジム・カヴィーゼル(トム・キュービック/ロナルド・チャップマン)
ハイ・クライムズ

感想
ジョセフ・ファインダー『バーニング・ツリー』原作。アシュレイ・ジャッド、モーガン・フリーマンの「コレクター」コンビ復活!と期待していたけど、モーガン・フリーマンの活躍が少なくて不完全燃焼、可も無く不可も無くという感じ。前回、モーガンが主役という感じだったから、今度はアシュレイに譲ったのか?そのアシュレイ主演の「ダブル・ジョパディ」の犯人逆版。その夫役ジム・カヴィーゼル(「シン・レッド・ライン」でも印象的だった)に、クレア同様、最後まで騙された。アシュレイには悪いけど、今回は彼が主役を食っていた。

ハイ・フィデリティ HIGH FIDELITY
★★★☆☆ テレビ放送
内容
シカゴで小さな中古レコードショップを経営している、音楽オタクで、30代、独身男のロブ・ゴードン。ある日突然、同棲中の恋人ローラが理由も告げずに出て行ってしまう。「なぜ?」「もしかして、自分には恋愛相手として何か重大な欠点が?」。ふと思い出したのは過去に自分が経験した辛い恋愛トップ5。昔の彼女達に「自分の何が問題だったか」を問いただし、ローラの本当の気持ちを理解しようとするが…。(from:BS-i)シカゴで小さな中古レコード・ショップのオーナーをする30代の独身男ロブ・ゴードンは音楽へのこだわりがあまりに強すぎるためか店のほうはパッとしない。同棲中の彼女ローラとは結婚もせずに中途半端な状態。ついにある日、ローラは理由も告げずに家を飛び出してしまう…。
コメディ/音楽/ロマンス(カラー)
2000年/アメリカ
監督 スティーヴン・フリアーズ
音楽 ハワード・ショア/歌:エルトン・ジョン
出演
ジョン・キューザック(ロブ・ゴードン)、イーベン・ヤイレ(ローラ)、ティム・ロビンス(イアン)、ジョエル・カーター(ペニー)、リリ・テイラー(サラ)、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ(チャリー)、リリー・テイラー(サラ)、トッド・ルイーゾ(内向的な店員ディック)、ジャック・ブラック(偉そうな店員バリー)、リサ・ボネット(女性シンガーのマリー)、ジョーン・キューザック(リズ)、スージー・キューザック、ディック・キューザック
ハイ・フィデリティ

感想
女になぜかもてるが長続きせずフラレてばかりのロブはローラ(5位の女)に去られ、1位・アリソン、2位・ペニー、3位・チャリー、4位・サラと、失恋トップ5の女性たちを次々と訪ね、自分の何が問題だったのかと問いただしていく…という好きな女はいても浮気が止められないダメ男の話。恋からも社会からも逃避しているようなロブが没頭しているのが音楽。Fishbone、Goldie、The Chemical Brothers、The Velvet Underground、Aretha Franklinなど、音楽マニアならではの、でもマニアでなくても知っている選曲が嬉しい。ロブの店で働く店員二人の対照的なキャラも面白い。それまで態度が悪くすごくイヤなヤツだったバリーだが、ラストでマーヴィン・ゲイの「Let's Get It On」を熱唱するがあまりにも上手くて感動、見直してしまった。ブルース・スプリングスティーンがカメオ出演してギター片手に歌っているのもなかなか嬉しい。

π[パイ]  PI
★★★★☆  劇場
内容
マックス・コーエンは天才的な数学能力をもち、オリジナルのスーパーコンピューターで数字の研究を続けていた。マックスは世の中のすべての物事はひとつの数式によって解析できるのではないか、その数式で株式予想も容易になるのでは!? という考えにとりつかれていた。そんなある日、コンピュータが暴走し数字の塊を吐き出した。その数字をめぐってマフィアと、ユダヤの秘密結社から狙われることになるが…。
SF、サスペンス、カルトムービー(白黒)
1997年/アメリカ
監督 ダーレン・アロノフスキー
音楽 スーZ、作曲:クリント・マンセル
出演
ショーン・ガレット(マックス)、マーク・マーゴリス(ソル)、スティーヴン・パールマン(ラビ)、ベン・シェンクマン(レニー・マイヤー)、サミア・ショアイブ(デヴィ)、アジャイ・ナイデゥ(ファロック)
π
感想
サントラに参加したアーティストはロニー・サイズ、マッシブ・アタック、エイフェックス・トゥイン、オービタルと超豪華でエレクトロニカなベスト・サントラにあげたい。特にテーマ曲クリント・マンセルの「πr2」が格好良い。監督はエイフェックス・トゥインのビデオクリップでも注目されたダーレン・アロノフスキー。モノクローム映像にも関わらず、視覚的イメージが滝のように押し寄せて膨らむ、独特で不思議な世界を作っていて、デヴィット・リンチやキューブリックの作品から受ける映像衝撃をこの作品からも感じる。また、数字やイデオロギーで語る未来像はゴダールの「アルファビル」からも影響を受けているのではないだろうか?主人公マックス・コーエンが説くユダヤ教正統派・カバラ主義は「数字は大自然の言語である」「我々の周りのすべては数字によって置き換えられ、また理解することができる」「どんなシステムの数字も、グラフにするとパターンが生じる」「すなわち:大自然のあらゆるところにパターンは存在する」という数学理論で展開され難解だが、独特の映像とサウンドで引き込む力は圧倒的で格好良い。

バイオハザード RESIDENT EVIL
★★★☆☆ テレビ放送
内容
近未来。巨大企業は"ハイブ"と呼ばれる地下の巨大研究施設で、内密にバイオ兵器の研究を進めていた。だが、研究中のウイルスが何者かの手によって散布されてしまう。ハイブを管理しているコンピューターは施設外への伝染を防ぐために建物を閉鎖。500人以上の研究所員はパニックの中でなすすべなく息絶えていく。やがて調査のために特殊部隊が派遣され、彼らは出入り口付近で倒れていたアリス(ジョボビッチ)を発見。完全に記憶を失っている彼女を連れて、特殊部隊はハイブに突入する。世界中で人気の同名ゲームの映画化。秘密研究所内で開発中のウイルスが流出。ウイルスで人間たちがゾンビ化する。
SF/ホラー/アクション(カラー)
2002年/アメリカ:ドイツ:イギリス
監督 ポール・アンダーソン
音楽 マリリン・マンソン、マルコ・ベルトラミ
出演
ミラ・ジョボビッチ、ミシェル・ロドリゲス、エリック・メビウス、ジェームズ・ピュアフォイ/声:岡寛恵、内田夕夜
バイオハザード

感想
ゲームにあまり興味がないのでこれの元になったゲームをした事がないけど、それでもちゃんと入り込める。完璧ボディーに金髪碧眼のミラがとても美しく、醜いクリテャーたちと対照的。何といっても魅力的なのがマリリン・マンソンの曲と「たけしの本当は怖い家庭の医学」にも使われているテーマ音楽。「ガールファイト」 のミシェル・ロドリゲス(レイン)や 「明日、陽はふたたび」のジェームズ・ピュアフォイ(スペンス)、「007/ダイ・アナザー・デイ」のロビンソンのコリン・サーモン(ワン)などが出演。ぱっとしない男性キャラたちよりもミラやミシェル演じる強い女キャラがかっこいい!そして彼らに立ちはだかるマザーコンピューターも女の子。特にミラのアクションがすごい。期待してなかっただけに、まあまあ楽しめた。

バイオハザードII アポカリプス  RESIDENT EVIL: APOCALYPSE
★★★☆☆  テレビ放送
内容
アンデットの街と化したラクーンシティで、アリスは生存者のジルたちと行動をともにしていた。そこへ、全ての元凶<Tーウイルス>を発明したアシュフォード博士から電話が入る。彼は街に核爆弾が投下されると告げ、脱出を手引きする代わりに、娘の救出を要求する。さらに、背後には暗殺者“ネメシス”の陰も忍び寄っていた。最悪の終焉まで、あと4時間。果たして彼らは、無事生き残れるのかー。(from:地上波)
SF/ホラー/アクション(カラー)
2004年/カナダ:イギリス
監督 アレクサンダー・ウィット
音楽 ジェフ・ダナ
出演
ミラ・ジョヴォヴィッチ、シエンナ・ギロリー、ジャレッド・ハリス、オデッド・フェール、トーマス・クレッチマン、サンドリーヌ・ホルト、マイク・エップス
バイオハザードII アポカリプス
感想
前作「バイオハザード」 の続編でヒロインのアリスが、超人となってさらにパワーアップ。そして「タイムマシン」では可憐なエマを演じていたシエンナ・ギロリーが、新しいヒロインのジルがアリスに劣らぬタフな美女を演じていて格好良い。前作よりもアクションも激しく格好良くなっていて、2はイマチチという定説からはちょっと外れて、ゲームを知らなくてもなかなか面白かった。ただ、前作にあった陰湿でダークなイメージはすっかりなく、不気味な怖さはなくなっている。

バイオハザードIII  RESIDENT EVIL: EXTINCTION
★★★☆☆  テレビ放送
内容
前作から8年、結局ウィルス汚染は食い止められず全世界へと蔓延してしまう。ウィルスは生物以外にも自然を破壊してしまい、いまや地球は溢れ返る大量のゾンビと、砂漠化した大地に覆い尽くされた死の星となってしまっていた。一方、アンブレラ社も地下に潜み、ウェスカーを筆頭にして各支部と連携をとりつつ現状の打開を模索していた。大量に複製したアリスを使い、ゾンビに対抗する手段や血清を作る実験を繰り返していた。そんな中、わずかに生き残った人々は安住の地を求め各地を旅していた。仲間達と別れ、独り旅を続けながら各地を転々とするアリス。ふと立ち寄ったガソリンスタンドにてアラスカが安全な土地だと書かれたノートを発見し、それに僅かな希望を抱く。その後、生き残った人々やかつての仲間達と行動を共にしているクレアが率いる車団の通信を傍受したアリスは、彼らと合流する為に駐屯しているモーテルへと向かうのだった。(from:地上波)
SF/ホラー/アクション(カラー)
2007年/アメリカ
監督 ラッセル・マルケイ
音楽 チャーリー・クロウザー
出演
ミラ・ジョヴォヴィッチ(アリス)、オデッド・フェール(カルロス・オリヴェイラ)、アリ・ラーター(クレア・レッドフィールド)、イアン・グレン(アイザックス博士)、アシャンティ(ベティ)、クリストファー・イーガン(マイキー)、スペンサー・ロック(Kマート)、ジェイソン・オマラ(アルバート・ウェスカー)、マイク・エップス(L.J.)
バイオハザードIII
感想
TUの続編。破壊された後の地球にわずかな資源を奪い合いながら生き残りをかける生き残った人類。その姿は「マッドマックス サンダードーム」っぽい世界。これに「ゾンビ」が加わったという感じか。テレビドラマ「HEROESヒーローズ」のアリ・ラーター、「ハムナプトラ」シリーズのオデッド・フェールが新たに登場。Tほどの恐さはないけど、2刀流を振り回すアクションでパワー・アップして恐いものなしになったアリスのミラが格好良い。もう少し、凝ったアクションが欲しかったが、次回はいよいよ日本が舞台?と思わせるラストがいい。監督は「スナイパー 狙撃」のラッセル・マルケイ。

バイオハザードIV アフターライフ  RESIDENT EVIL: AFTERLIFE
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
東京に降り立ったアリス。彼女の目的は、アンデッドが溢れかえるなか、いまもなお秘かに活動を続けるアンブレラ社の地下施設。すぐさま潜入を開始し、中枢へと迫っていく。その後、東京を後にしたアリスは、クレアたちが待つアラスカへと向かい、やがて、生存者たちの唯一の希望である“アルカディア号”の手がかりを求めてロサンジェルスへ。彼女はそこで、無数のアンデッドに包囲された刑務所に逃げ遅れた生存者たちがいることを知る。彼らを脱出させるため、自ら刑務所の中へと飛び込んでいくアリスだったが…。(from:日曜洋画劇場)
アクション/SF/ホラー(カラー)
2010年/アメリカ
監督 ポール・W・S・アンダーソン
音楽 トムアンドアンディ
出演
ミラ・ジョヴォヴィッチ、アリ・ラーター、キム・コーツ、ショーン・ロバーツ、中島美嘉、デニス・アキヤマ
バイオハザードIV アフターライフ
感想
シリーズごとに美しく強く、頼もしくなってくるアリスが今度は日本の渋谷を舞台に始まる。オープニングの雨の渋谷の交差点で通行人に襲いかかる女は中島美嘉。でも彼女特有のメイクでないので最初は誰か判りかねた。複製されたアリスたちが渋谷のアンブレラ社日本支部を襲うシーンが一番格好良い。主演のミラの美しさはもちろんだが、共演の「HEROS」のアリ・ラーター、「プリズン・ブレイク」のウェントワース・ミラーが演じるレッドフィールド兄妹が格好良い。「アルカディア」の謎などミステリーなど、アクションだけでなく面白い。シリーズ化されると段々マンネリになってつまらなくなりがちだが、このシリーズは毎回、安心して結構楽しめる。監督は「バイオハザード」「エイリアンVS.プレデター」のポール・W・S・アンダーソン。

ハイジ  HEIDI
★★★★☆  テレビ放送
内容
日本ではアニメーション作品「アルプスの少女ハイジ」として有名なヨハンナ・スピリの小説を実写映画化。幼くして両親を亡くし、叔母と暮らしていた少女ハイジは、アルプス山ろくに一人で住むおじいさんのもとに引き取られることに。素直でものおじしないハイジは、すぐに山の暮らしに慣れ、二人は穏やかに暮らしていたが、再び叔母が現れ…。名優マックス・フォン・シドーが、ハイジの祖父を好演している。(from:NHKBS)
ドラマ/ファミリー(カラー)
2005年/イギリス
監督 ポール・マーカス
音楽 ジョスリン・プーク
出演
エマ・ボルジャー(声:森迫永依)、マックス・フォン・シドー(鈴木瑞穂)、ジェラルディン・チャップリン(戸田恵子)、サミュエル・フレンド(川口翔平)、ジェシカ・クラリッジ(最上莉菜)
ハイジ
感想
大好きなマックス・フォン・シドーがおんじ役!アニメとは違って恐くないけど、さすが重厚な演技でいい味を出している。ハイジはアニメのキャラよりもちょっと大きいが可愛い。ジェラルディン・チャップリンのロッテンマイヤーもアニメのキャラに似てギスギスしていて良い。他にクララやセバスチャンもイメージ通りでキャスティングは文句無しで良い。ただ、104分という短い時間でストーリーを詰め込むにはちょっと無理な感がある。でも、ハイジが山に帰ってからはどれも泣ける。
ハイジ

HIGHJACK ハイジャック  FINAL APPROACH
★☆☆☆☆  テレビ放送
内容
前編ニューヨーク発ロサンゼルス行きの飛行機732便が、テロリストにハイジャックされた。ギリアドという男が率いる過激派人種差別主義者の犯人グループは、逮捕されたリーダーの釈放を要求。従わなければ飛行機に積んだ小型核爆弾で都市を爆撃するという。偶然732便に乗り合わせた元FBI捜査官のジャックは、たったひとりで犯人に立ち向かうことを決意。彼は犯人が実は過激派ではなく、真の狙いは別にあると気付くが…。
後編飛行機をハイジャックした犯人ギリアドの真の狙いは、乗客の銀行家を脅迫して10億ドルの無記名債権を手に入れることだった。元FBI捜査官のジャックは飛行機に積まれた核爆弾の解体に挑むが、ギリアドに発見され拘束されてしまう。大金を手に入れたギリアドはパラシュートで脱出。残された732便はパイロット操縦不能、燃料切れ寸前で絶体絶命の危機に陥る。さらには732便の撃墜命令を受けた戦闘機が背後に迫り…。
『ツタンカーメンの秘宝』シリーズのスタッフが再結集した航空サスペンスアクション(全2話)。史上最悪のハイジャック犯と元FBI捜査官の対決がスリリングに描かれる。(from:イマジカBS)

アクション/サスペンス(カラー)
2007年/アメリカ
監督 アーマンド・マストロヤンニ
音楽 ケヴィン・カイナー
出演
アンソニー・マイケル・ホール、ディーン・ケイン、リー・トンプソン、アーニー・ハドソン
HIGHJACK ハイジャック
感想
役者もイマイチ、アクションもイマイチ、話の展開もよくあるパターンなハイジャックもの。「ダイ・ハード」や「エアフォース・ワン」に比べるとがっかりの度合いはかなり高し。なんてったって機内に持ち込まれた爆弾はトラップ(偽物)だったってので、予算がなかったのだねという感じが…。FBIの主人公よりも航空機開発者の剥げおっさんの方が頼りになるって感じだった。

ハイダウェイ HIDEAWAY
☆☆☆☆☆ テレビ放送
内容
交通事故にあったハッチ(ゴールドブラム)は、一時はほぼ死亡の状態にあったが、医学の力で奇跡的に命を取り留める。しかし、それ以来少女を殺すという、まさに自分が体験しているかのような幻覚に悩まされ始める。やがて、それはシリアル・サイコキラーの意識にシンクロしているものと判明する…。奇才ディーン・R・クーンツの同名小説の映画化。(from:allcinema ONLINE)
ホラー(カラー)
1995年/アメリカ
監督 ブレット・レナード
音楽 トレヴァー・ジョーンズ
出演
ジェフ・ゴールドブラム、アリシア・シルバーストーン、クリスティーン・ラーチ、ジェレミー・シスト
ハイダウェイ

感想
CGはチャチイくて、主人公の意識と連続殺人魔の意識がつながって…という設定がただのファンタジーにしか見えずリアリティがないから全然恐くない!殺人魔もイマチイ魅力に欠ける。ラストは悪魔と天使(?)の戦いみたいな、かなりもう投げやりな展開。話題と言えば主演がジェフ・ゴールドブラムで、「恋の骨折り損」と「 バットマン&ロビン」のアリシア・シルバーストーンがその娘役で出ているぐらいか。しかし彼女の出番も多くはないので取り柄を探すのが難しいくらいダメダメ作品。

灰とダイヤモンド POPIOL I DIAMENT
★★★★☆ テレビ放送
内容
ポーランドの作家イエジー・アンジェイエフスキーの同名小説を、彼自身とA・ワイダ監督が共同で脚色し映画化。1945年、終戦直後のポーランド。ソ連軍下の新政府に反発する青年マチェク(ズビグニエフ)は、ソ連から来た共産党地区委員長シュツーカの暗殺をはかるが、誤って別の男を殺してしまう…。青年の孤独な生と死を通して、戦後ポーランドがたどった過酷な運命を描いた、「世代」「地下水道」に続くワイダ監督による戦争3部作のうちの1つ。ベネチア映画祭国際批評家連盟賞受賞。(from:NHKBS)
ドラマ(白黒)
1958年/ポーランド
監督 アンジェイ・ワイダ
音楽 フィリップ・ノヴァク
出演
ズビグニエフ・チブルスキー、エヴァ・クジジェフスカ、アダム・パウリコフスキー
灰とダイヤモンド

感想
反ソ派テロリストのマチェクは任務の為に来たホテルのウェイトレス、クリーシャ(エヴァ)と行きづりの恋に落ちるが、これが本当の恋いに変わり、マチェクはテロリストから足を洗おうと考える。上司アンジェイ(アダム)も誤殺したことで任務に疑問を抱くが根っからの軍人だから思い留まる。「なぜいつもサングラスを?」「蜂起の時、地下水道にいすぎたんだ」クリーシャとマチェクの会話が語るように「地下水道」は第二次世界大戦中の対独レジスタンス運動を描いていて、これはその後のレジスタンスたちが反ソ派テロリストに変わった姿を描いている。「独裁者にへつらって!」と叫ぶ酔っぱらいの新聞記者や、シュツーカを暗殺して新政府の大臣の座を狙う市長、父と敵対してテロリストに加わるシュツーカの息子など、戦後もポーランドは戦いが続いていたことがわかる。「燃え盛るたいまつのごとく辺り一面に火花を散らし わが身を焦がすとも自由となれるとなんじ知るや 持てるものすべて失わるべし残るはただ灰と混沌 落ち行く先は深淵の嵐 灰の底には星のごとく輝くダイヤモンド 永遠の勝利の後に」ノルウィドの詩と、シュツーカが撃たれ祝賀花火が上がるシーンが印象的。

俳優・池部良 〜10人の女優による二枚目スタアと昭和〜  
★★★★☆  テレビ放送
内容
池部良が昨年10月に亡くなった。92歳、「映画俳優」という言葉が似合う最後の人だった。類まれなる美貌と陰りを帯びた知性をあわせもった二枚目スタアは、青春ものからメロドラマ、喜劇、任侠、戦争映画、文芸大作など様々なジャンルを駆け抜けその長い映画人生を終えた。「青い山脈」「雪国」「早春」「現代人」「昭和残侠伝」…昭和16年のデビューから4年間の軍隊生活を挟んで、昭和63年の「青い山脈88」まで、170本の映画の半数に主役として出演した池部はまさに昭和銀幕の憧れのスタアだった。共演した女優陣も絢爛を極める。原節子、高峰秀子、杉葉子、山口淑子、山田五十鈴、淡島千景、山本富士子、有馬稲子、香川京子、八千草薫、岡田茉莉子、津島恵子、草笛光子、若尾文子、加賀まりこ、浜美枝、京マチ子…俳優・池部良はその多くと手をつなぎ、愛を語らい、唇を重ね、痴話喧嘩もした。日本映画の黄金期を彩った数々のヒット作は、日本の社会と心情を写しながら、人々を憧れの世界へと誘ったのであった。司葉子、岸恵子、富司純子など10人の女優が語る二枚目スタアの素顔。そして昭和を生きた日本人がスクリーンの向こうに見た夢のかけらを。(from:NHKBS)
ドキュメンタリー(カラー)
2011年3月28日放送/日本/NHK
出演
岸恵子、司葉子、岡田茉莉子、篠田正浩、杉葉子
俳優・池部良 〜10人の女優による二枚目スタアと昭和〜
感想
最初は監督志望だったインテリ青年が「買われたときは売ってやれ」の江戸っ子気質の父の影響もあって、島津保次郎監督の「闘魚」でデビュー、「大根役者」のレッテルを貼られ続けても巨匠たちや甘いマスクと面倒見の良い優しさで主演女優たちも虜にした、二枚目俳優・池部良の素顔に迫るドキュメント。山の手育ちのインテリな家族の背景や(従兄に岡本太郎)太平洋戦争での辛い時代、風刺・風俗漫画家だった父親の影響か、晩年の執筆活動とイラスト絵のセンスの良さは絶品。ハンサムな姿形だけでなく、神は二物も与えたもうたというのは彼のことかも知れない。「早春」で小津安二郎の洗礼を受けてその厳しい現場で涙した話、谷崎潤一郎に「大根役者」といわれるもその「大根」には彼を褒め称える隠喩があったことなど、池部良に益々夢中になるエピソードばかり。ゲイリー・クーパーやグレゴリー・ペックのように知的で上品な往年のハリウッド・スターにも匹敵するような数少ない日本のスターだった。
その他の出演作青い山脈」「続青い山脈」「恋人」「若い人」「不滅の熱球」「白夫人の妖恋」「雪国」「サラリーマン忠臣蔵」「トイレット部長」「忠臣蔵 花の巻」「忠臣蔵 雪の巻」「激動の昭和史 沖縄決戦」「小説吉田学校」「居酒屋兆治」「海潮音

ハイリスク 鼠膽龍威 HIGH RISK
★★★☆☆ DVD
内容
妻と子供が爆弾テロで亡くした特殊部隊中尉のリー(リー・リンチェイ=ジェット・リー)は事件後除隊する。それから二年後、カンフーアクションのスター、フランキー(ジャッキー・チュン)のボディーガード兼スタントマンになっていた。ある日、フランキーたちがロシアの宝石展に招待される。しかしその会場のホテルを乗っ取ったギャングは2年前にリーの家族を殺した爆弾テロの犯人・ドクター(ウォン・シウ)だった。リーは人質の救出に乗込むが…。
アクション(カラー)
1995年/香港
監督 バリー・ウォン
音楽 リチャード・エエン
出演
リー・リンチェイ(李連杰)、ジャッキー・チュン(張學友)、チンミー・ヤウ、チャーリー・ヤン、ビリー・チョウ
ハイリスク

感想
シリアス二枚目な役はジェット・リーが、三枚目のお笑いはジャッキーがパートをきっちり受け持ち、笑いあり、本気のすごいアクションもタップリ。特にジャッキーの背中に火がついて「アチャー」と叫ぶブルース・リーのギャグには大笑い。長毛サングラスのテロリストのソン(ビリー・チョウ)とジャッキーの笑える戦いは「そのヌンチャクどこから?」「お前の店で1割引きで買った」と爆笑アホな会話だけどアクションは凄い迫力。パーティー途中のホテルが乗っ取られる展開は「ダイ・ハード」にそっくりだけど、リーとジャッキーのアクションの凄さはこれを上回る。ヘリがホテルに激突するシーンはプロペラで首は吹っ飛ぶはでめちゃくちゃ!レポーターのハニー(チンミー・ヤウ)のお色気もあったり、ダサ刑事の恋人(ヤン・チュンシェン)ともめるホテル従業員ジョイス(チャーリー・ヤン)のドラマありとサービス満載。しかし女テロリスト(ヴァレリー・チョウ)がデカ刀でスパスパ手を斬るシーンも恐かったが、沢山の毒蛇シーンは恐過ぎ!

パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち PIRATES OF THE CARIBBEAN: THE CURSE OF THE BLACK PEARL
★★★★☆ 劇場/テレビ放送
内容
17世紀カリブ海の港ポートロイヤルが謎の海賊船に教われイギリス海軍提督の娘エリザベス(ナイトレイ)がさらわれる。エリザベスを愛する鍛冶屋のウィル(ブルーム)は一匹狼の海賊ジャック・スパロウ(デップ)と一緒に謎の海賊バルボッサ(ジェフリー・ラッシュ)のアジトへと向うが謎の海賊達は金貨の呪をかけられ不死身になっていた…。
アドベンチャー/アクション/コメディ(カラー)
2003年/アメリカ
監督 ゴア・ヴァービンスキー/【製作】ジェリー・ブラッカイマー
音楽 クラウス・バデルト、ハンス・ジマー
出演
ジョニー・デップ(キャプテン・ジャック・スパロウ)、オーランド・ブルーム(ウィル・ターナー)、キーラ・ナイトレイ(エリザベス・スワン)、ジェフリー・ラッシュ(海賊バルボッサ)、ジョナサン・プライス(スワン総督)、ジャック・ダヴェンポート、リー・アレンバーグ、ブライ・クーパー
パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち

感想
オーランド・ブルームのウィルもカッコよかったが、なんといってもデップの海賊ジャック・スパロウがコミカルなキャラでイイ。ジェフリー・ラッシュの海賊バルボッサも流石の貫禄、この二人が「海賊」という伝説を面白くしている。ナイトレイも可愛くて華を添えているが、もう一人女海賊の存在がなかなか良かった。話はウィルの父親がこのドラマの発端に加担しているが、アクション・シーンを多少減らしてでもそのドラマももっと見てみたかった。チャンバラ・アクションも近頃ワイヤーアクションで不自然な動きのアクションが多い中、古典的なアクションで(しかしスピード感はすごい!)さらにワクワクさせられるもので楽しい。海原を駆け巡る巨大帆船もロマンが溢れていてイイなぁ。ラスト、エンドロール後にちょっとその後の…というのがあったらしいが、途中で帰ったので未見(>.<)、しまったー!監督は「ザ・メキシカン」のゴア・ヴァービンスキー。

パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト  PIRATES OF THE CARIBBEAN: DEAD MAN'S CHEST
★★★☆☆  テレビ放送
内容
世界で最も有名な孤高の海賊、ジャック・スパロウの秘められた過去と深海の悪霊との壮絶な戦いを空前のスケールで描く超ヒットシリーズ第二弾。バルボッサとの戦いから3年…。ジャック・スパロウは海賊稼業に精を出しているかと思いきや、何かにおびえ部下の信頼をも失いかけていた。そんなある夜、ジャックの前に、かつての仲間であり、ウィルの父でもあるビル・ターナーが変わり果てた姿で現れる…
アドベンチャー/アクション/コメディ(カラー)
2006年/アメリカ
監督 ゴア・ヴァービンスキー/【製作】ジェリー・ブラッカイマー
音楽 ハンス・ジマー
出演
ジョニー・デップ、オーランド・ブルーム、キーラ・ナイトレイ、ステラン・スカルスゲールド(ビル・ターナー)、ビル・ナイ(デイヴィ・ジョーンズ)、ジャック・ダヴェンポート(ジェームズ・ノリントン)、ジョナサン・プライス、ナオミ・ハリス(ティア・ダルマ)、トム・ホランダー(ベケット卿)、マッケンジー・クルック(ラゲッティ)、リー・アレンバーグ(ピンテル)
パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト
感想
シリーズの真ん中に位置するので、前後のシリーズを続けて見ないとイマイチ分かり辛いが、ジョニー・デップ演じるジャック・スパロウが最高に愉快で、人食い島民の捕らわれの神になったメイクが笑える。島民から逃れるドタバタもありえないアクションに大笑い。騙し騙される海賊の精神そのものなストーリーもグッドで、ジャックが一人船に取り残されて巨大化け物クラーケンと戦うラストは切ない。そのジャックとエリザベスの急接近と、ジャックの秘密、タコお化けのデイヴィ・ジョーンズとの決着など、総ては最終章へ。

パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド  PIRATES OF THE CARIBBEAN:AT WORLD'S END
★★★☆☆  テレビ放送
内容
デイヴィ・ジョーンズの心臓を手中に収め強大な支配力を得たベケット卿は、世界制覇を目論み次々と海賊たちを撃破、ついに海賊の時代は終焉を迎えようとしていた。そこで海賊たちは、最後の望みである“伝説の海賊”9人を招集し、海賊の生き残りを賭けた唯一最後の戦いに挑むことに。しかし、運命の鍵を握る9人目の海賊こそ、今や生死不明のジャック・スパロウ。溺死した船乗りが眠るという永遠の地獄“世界の果て”まで旅する勇気があれば、ジャックを救い出すことができるかもしれないという。海賊たちは、死の淵から生還を遂げたキャプテン・バルボッサとともに、溺死した船乗りが囚われているという"デイヴィ・ジョーンズ・ロッカー"にジャックがいると確信し、救出に向かうのだが…。(from:スターチャンネル)孤高の海賊ジャック・スパロウとその仲間が、伝説の海賊たちと共に、生き残りを賭けた最後の戦いに挑む姿を描く、大ヒット・アクション・アドベンチャーのシリーズ第3弾完結編。監督は前2作に引き続き『ザ・リング』のゴア・ヴァービンスキー。『グリーン・デスティニー』のチョウ・ユンファが出演。
アドベンチャー/アクション/コメディ(カラー)
2007年/アメリカ
監督 ゴア・ヴァービンスキー
音楽 ハンス・ジマー
出演
ジョニー・デップ、ジェフリー・ラッシュ、オーランド・ブルーム、キーラ・ナイトレイ、ジョナサン・プライス、ビル・ナイ、 チョウ・ユンファ
パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド
感想
チョウ・ユンファ がサオ・フェンという中国海賊の王を演じているのが嬉しい。ジョニー・デップ演じるジャック・スパロウも妄想劇が笑えるし、ジャックが迷い込んだあの世の果てという場所も真っ白な砂原が広がるシュールな世界で面白い。終盤のイギリス艦隊対世界中の海賊船の海戦シーンは迫力があって面白かった。でも本当にディズニー映画?と疑いたくなるほど、大量に人が殺されるし、登場人物たちは皆汚いし、タコ船長らは醜い。しかも3時間近い170分というのも長過ぎる。また「カリプソ」の伝説も思ったほど大したことなく期待外れ。シリーズ最終章ということもあり、シリーズの謎をすべて解き明かす内容になっているが、そのため詰め込み過ぎで、前作の細かいディテールを忘れてしまった者としては見ていて少々退屈で辛いものがある。

ハイロー・カントリー THE HI-LO COUNTRY
★★★☆☆ テレビ放送
内容
第二次世界大戦から服役して故郷ニューメキシコ州ハイローに帰って来たピート(ビリー・クラダップ)はビッグ・ボーイ(ウディ・ハレルソン)と牧場経営するが、対立する牧場の人妻モナ(パトリシア・アークエット)に恋に落ちる。しかしやがて彼女はビッグ・ボーイの恋人になり…。近代的な牧場経営の波にカウボーイ達の伝統が消えて行く。
ドラマ/西部劇(カラー)
1998年/アメリカ
監督 スティーヴン・フリアーズ
音楽 カーター・バーウェル
出演
ウディ・ハレルソン、ビリー・クラダップ、パトリシア・アークエット、ペネロペ・クルス
ハイロー・カントリー

感想
製作はマーティン・スコセッシで、サム・ペキンパが映画化を希望していた幻の企画らしい。「ナチュラル・ボーン・キラーズ」のウディ・ハレルソンが、カリスマ性があるが暴力的で破滅型のキャラをここでも演じている。彼に憧れる主人公のピートを「あの頃ペニー・レインと」のビリー・クラダップが、彼のメキシコ系の恋人ジョセファにペネロペ・クルス、「真昼の決闘」や「空中ぶらんこ」のケティ・フラドが占い師の役となかなか豪華なキャスト。 消えゆく西部劇ならではのカウボーイたちの姿をノスタルジックに描きつつ、ビッグ・ボーイとの深い友情とモナへの愛に揺れるピートの微妙な心を描いている。ビッグ・ボーイの死と共にカウボーイと決別するピート。ビッグ・ボーイからの「乳離れ」=大人になるという事だったのだろう。しかし…ペキンパ版ハード・ボイルドな世界の方が観たかった。

ハウルの動く城 HOWL'S MOVING CASTLE
★★★★☆ テレビ放送
内容
父親の帽子店で日々、帽子を作りつづけていた18歳のソフィーは、ある日、荒地の魔女に呪いをかけられ90歳の老婆になってしまった。ソフィーはハンサムだが弱虫な魔法使いハウルと出会い、奇妙な共同生活を始める。
アニメ/ファンタジー/アドベンチャー/ロマンス(カラー)
2004年/日本/スタジオジブリ/東宝
監督 宮崎駿
音楽 久石譲、主題歌:「世界の約束」倍賞千恵子
出演
声:倍賞千恵子、木村拓哉、神木隆之介、美輪明宏、我修院達也、原田大二郎、大泉洋
ハウルの動く城

感想
ダイアナ・ウィン・ジョーンズ原作の人気ファンタジー「魔法使いハウルと火の悪魔」を宮崎駿がアニメ映画化。原作もとても面白かったが、宮崎駿はそれにない「戦争」を大きく扱っている。キャラクターも原作のイメージ通り、街の様子はこちらの方がずっとイマジネーションは上だった。特に動く城はこの宮崎アニメのイメージ意外にはもう考えられないくらい。ハウルの顔が宮崎駿のキャラというよりも手塚治虫のキャラに近いのが気になるが、キムタクの声はなかなか良い。火の精霊カルシファー(我修院達也)やマルクル(神木隆之介)、かかしのカブ(大泉)、マダムサリマンのスパイ犬ヒン(原田大二郎)、荒地の魔女(美輪明宏)、マダムサリマン(加藤治子)、どれも魅力的なキャラで声も皆イイ。特に年寄り犬ヒンがイイ!若いソフィーと年寄りのソフィーどちらも見事に演じた倍賞千恵子もマル。話運びはやや?と思ってしまいところもあり不親切な感じもしたが原作にない展開も魅力があって楽しめた。

バウンティフルへの旅  THE TRIP TO BOUNTIFUL
★★★☆☆  テレビ放送
内容
名作「アラバマ物語」の脚本家として知られるホートン・フート原作の舞台劇を、舞台演出家出身のピーター・マスターソン監督が映画化。同居する嫁と反りが合わず、死ぬ前に一度生まれ故郷へ帰りたいと旅立つ老婦人。旅の途中で出会う人々のあたたかい人情を美しい田園風景の中に描く。ヒロインを演じたジェラルディン・ペイジがアカデミー主演女優賞を受賞した。(from:NHKBS)
ドラマ(カラー)
1985年/アメリカ
監督 ピーター・マスターソン
音楽 J・A・C・レッドフォード
出演
ジェラルディン・ペイジ(キャリー・ワッツ)、レベッカ・デモーネイ(テルマ:バス乗客者)、ジョン・ハード(ルディ:息子)、カーリン・グリン(ジェシー:嫁)
バウンティフルへの旅
感想
主演は「白い肌の異常な夜」のジェラルディン・ペイジ。がみがみ文句ばかりの鬼嫁に虐められる日々、それに成す術もない気弱な息子、彼らからの束縛から逃れたい一心で家出して故郷へと向かう老女。息子夫婦の追手から逃れてやっと辿り着いた故郷の家は朽ち果てているが、アメリカ・リアリズムの画家アンドリュー・ワイエスの絵のような旅愁を誘われる美しい風景。キャリー自身が彼の絵画のヒロイン、ヘルガのように、お洒落もせずにひたすら家族のために献身的に働いてきたアメリカ寒村の女の代表のように思えて切なくなった。鬼嫁は彼女とは正反対で子供もいないし自分のお洒落だけにしか頭にないいわゆる「新しい女」。ラストで正反対の二人が歩み寄る様子が救われる。

バウンド  BOUND
★★★★★  テレビ放送
内容
2人の女が組んで、マフィアの金を強奪すべく虚々実々の駆け引きを繰り広げるクライム・サスペンス。製作総指揮、監督、脚本を務めるのは「マトリックス リローデッド」のアンディ&ラリー・ウォシャウスキー兄弟。斬新でスタイリッシュな映像に加え、逆転の連続でひねりの効いたプロットもセンス抜群。最後に笑うのは誰なのか、予想を裏切るストーリー展開に思わずうなる。仮出所中の盗みのプロ、コーキーは、マフィアのシーザーの情婦、ヴァイオレットと出会い、互いに引かれ合った。ヴァイオレットはシーザーが預かるマフィアの隠し金200万ドルを奪って共に逃げようと、コーキーに持ち掛ける。(from:BSフジ)
サスペンス/犯罪(カラー)
1996年/アメリカ
監督 アンディ&ラリー・ウォシャウスキー兄弟
音楽 ドン・デイヴィス
出演
ジェニファー・ティリー(ヴァイオレット)、ジーナ・ガーション(コーキー)、ジョー・パントリアーノ(シーザー)、リチャード・サラフィアン(ジーノ)、クリストファー・メローニ(ジョニー)、ジョン・P・ライアン(ミッキー)、バリー・キヴェル(シェリー)
バウンド
感想
お色気ムンムンのヴァイオレットと、マッチョなコーキーの個性が強烈。「マトリックス」シリーズのウォシャウスキー兄弟ならではの、生活感のないダークな異空の世界感は独特で格好良い。最後まで計画通りになりそうでならない展開は予測不可能で面白い。また、癖のある二人の女の関係の危うさにもハラハラさせられる。女二人の男に復讐する逃避行は「テルマ&ルイーズ」という感じだが、こちらもタイプはまったく違えども格好良い女たちの勝利で終わるのがグッド。ヴァイオレットは「スチュアート・リトル」「ホーンテッドマンション」のジェニファー・ティリー、コーキーは「レッドブル」「インサイダー」のジーナ・ガーション。

パオの物語  STORY OF PAO
★★★☆☆  テレビ放送
内容
実話に基づく短編小説をもとに、モン族の少女の思春期の葛藤(かっとう)と心の成長を描いたヒューマン・ドラマ。ベトナム北部の山岳地帯で暮らすモン族の少女パオには、二人の母親がいた。一人は自分を生んでくれた実母シム、そしてもう一人は自分を育ててくれた養母キア。成長してゆく中で、やがてパオは二人の母親の隠された真実を知る…。物語とともに多彩な表情をみせる山々の壮大な自然美が圧巻。(from:NHKBS)
ドラマ(カラー)
2006年/ベトナム
監督 font size="1">ゴー・クアン・ハーイ
音楽 グエン・ティエン・ダオ
出演
ドー・ティ・ハーイ・イエン、グエン・ニュー・クイン、リー・タイン・カー、ドー・ホア・トゥイ、チャン・ゾアン・トゥアン
パオの物語
感想
山岳の大自然と鮮やかな民族衣装のコントラストが美しい。頼りない男に従って生きるしかない女と、自立して町で働く女、どちらも夫と最愛の娘を捨てる事で幸せを得ようとしたところが女という生き物の強さを感じる。この二人の女の娘パオはさらに強く生きていると思える作品。主人公のパオの少女らしい素朴な美しさが印象に残った。

バガー・ヴァンスの伝説  THE LEGEND OF BAGGER VANCE
★★★☆☆  テレビ放送
内容
20世紀初めのジョージア州を舞台に、一人の青年ゴルファーと不思議なキャディーとの交流を描いたヒューマン・ドラマ。戦争によって傷つき、自分を見失ってしまった青年ゴルファー。ゴルフも恋人も捨てて心を閉ざし、酒浸りの日々を送る彼の前に、バガー・ヴァンスと名乗る謎めいたキャディーが現れる…。「クイズ・ショウ」や「モンタナの風に抱かれて」などの秀作を世に送り出してきたロバート・レッドフォード監督作品。(from:NHKBS)
ドラマ/スポーツ(カラー)
2000年/アメリカ
監督 ロバート・レッドフォード
音楽 レイチェル・ポートマン
出演
ウィル・スミス(バガー・ヴァンス)、マット・デイモン(ラナルフ・ジュナ)、シャーリーズ・セロン(アデール)、ジャック・レモン
バガー・ヴァンスの伝説
感想
クイズ・ショウ」や「モンタナの風に抱かれて」に比べるとウィル・スミスがイマイチなせいか作品もイマイチ。マット・デイモンと「トリコロールに燃えて」っぽい奔放でお洒落なシャーリーズ・セロンの競演で華があるし、主人公ジュナを尊敬する少年の目を通して描いた手法も面白い。ウィル・スミスは「ブルース・オールマイティ」のモーガン・フリーマンといったキャラだが、残念ながらモーガンほどの魅力を感じない。

博士の愛した数式 
★★★☆☆ テレビ放送
内容
家政婦として働く杏子(深津)は、事故で記憶が80分しか続かない初老の天才数学博士(寺尾)のもとに派遣される。博士は80分の記憶を補うため、忘れてはならない事柄をメモし、そのメモをどこへやったか忘れないために体に張り付けていた。博士とのコミュニケーションは困難の連続だったが、杏子は徐々に彼との接し方を学んでいく。同時に、杏子は博士の話す数や数式の温かさ、美しさに魅了されていった。そんな折、博士は杏子に10歳の息子がいることを知る。80分しか記憶が持たない初老の天才数学博士。彼のもとに家政婦としてやって来た女性とその息子の心温まる交流を描く。監督は「雨あがる」「阿弥陀堂だより」の小泉堯史。
ドラマ/ロマンス(カラー)
2005年/日本
監督 小泉堯史
音楽 加古隆
出演
寺尾聰、深津絵里、斎藤隆成、浅丘ルリ子、吉岡秀隆、井川比佐志、頭師佳孝、茅島成美
博士の愛した数式

感想
オイラーの法則で人間と人間の繋がり、愛を語る。数学に弱い私にも伝わってくる数式の美しさ。11歳になったルート(杏子の息子)の11という数字を美しい素数だと誉め讃え、杏子やルートの事をすっかり忘れた翌日も同じように優しい人間関係がすぐに作れる博士。そこには記憶の喪失によって途切れてしまう博士との関係をすぐにつなぎ合わせる杏子の努力もあるが、博士のまるで仙人のような無欲なキャラが与える安心感と居心地の良さからもくるだろう。また博士も杏子とルートが相手だったからそういう人間関係が築けたのか…。オイラーの法則、E(πi)+1=0で0は無だけれど、何も無い「無」ではなく無限の「無」を感じるラスト。記憶がうんぬんというよりも、数式による愛を語っているので、同じ記憶障害を扱った作品「メメント」とはまったく違った、ほんわか暖かくなるハッピーな話になっている。

鋼の錬金術師 シャンバラを往く者
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
運命に翻弄され引き離された兄エドワードと弟アルフォンスは、果たして再会することができるのか!荒川弘原作の大ヒット作品を完全オリジナルストーリーで映画化!TVアニメのスタッフ&キャストはそのままに、今回新たに、かとうかずこ・小栗旬といった俳優陣を声優に迎え、より一層スケールアップ!第一次世界大戦直後のドイツ・ミュンヘンという『現実世界』を舞台に、最大最強の錬金術バトルが躍動する。(from:BS-i)
アニメ/アドベンチャー/ドラマ(カラー)
2005年/日本
監督 水島精二
音楽 大島ミチル、主題歌:L’Arc〜en〜Ciel
出演
声:小栗旬、かとうかずこ、朴ろ美、釘宮理恵、豊口めぐみ、大川透、内海賢二、津嘉山正種
鋼の錬金術師 シャンバラを往く者
感想
テレビも漫画のほうも全然観たことなくて、観てみたが、ナチス・ドイツが台頭しようとする暗いヨーロッパに中世の魔法と、一風変わった世界観でなかなか面白い。キャラクターもやたらと秋葉系に媚びた感じが押さえられていて嫌いではない。変な怪物クラトニーやドラゴンなどと戦ったりのアクションも面白いが、ナチスによる人種差別を扱ったり、「メトロポリス」「死刑執行人もまた死す」などの巨匠フリッツ・ラング監督が出てきたりと、大人も見れる内容なのが良い。また、ロケット工学やロボットなどの世界は手塚治虫の「鉄腕アトム」を思い起こさせられた。

バカボン おそ松の
カレーをたずねて三千里
 
★★☆☆☆ テレビ放送
内容
赤塚不二夫原作の二大ギャグアニメ『平成天才バカボン』と『おそ松くん』のキャラクターたちが夢の共演!!町で突然、バカ田大学カレーライス研究会の後輩・印度加礼夫君に出会ったバカボンのパパは急にカレーが食べたくなり、せっかくママの作ってくれたスキヤキを前に、カレーライスが食べたい!とダダをこねだした。仕方なくママはバカボンにルーを買ってくるようにたのむが、町中のお店がお休みで、カレーのルーが手に入らない。交番で本官さんに聞いて見るとやっぱり天竺(インド)が一番!と聞かされ、パパは三蔵法師になりきって、猪八戒のバカボンを連れて天竺へと旅立つのだった。(from:NHKBS)
アニメ/コメディ(カラー)
1991年/日本/スタジオぴえろ
監督 鴫野彰
音楽 本間勇輔
出演
富田耕生(パパ)、林原めぐみ(バカボン)、肝付兼太(イヤミ)、田中真弓(チビ太)、増山江威子(ママ)、坂本千夏(ハジメ)、田原アルノ(ウナギイヌ)、井上瑤(おそ松)、松井菜桜子(トトコ)、大平透(デカパン)、千葉繁(本官さん)
バカボン おそ松のカレーをたずねて三千里

感想
ダヨーンのロボットと戦うトトコ、そのトトコにこき使われるウナギイヌが可哀想。デカパンの人魚姫に、本官さんのソフィンクス、パパの三蔵法師にチビ太の孫悟空、六つ子のアリババと盗賊…と「おそ松くんスペシャル あっぱれ!チビ太の鬼たいじザンス」に続き、相変わらずハチャメチャ。でも「チビ太の鬼たいじ」の方が馬鹿さ加減は上で面白かった。ラストのトトコの「こんなアニメを見ていると頭悪くなるわよ!」のセリフ通りになりそうな滅茶苦茶アニメ。

バカヤロー! 私、怒ってます  
★★★☆☆  テレビ放送
内容
玉の輿に乗ろうとして苛酷なダイエットに挑戦する女の話「食べてどこがいけないの?」他、「遠くてフラれるなんて」「運転する身になれ!」「英語がなんだ」の全4話収録。英会話を無理やり習わされるサラリーマンの悲劇を描いた第4話「英語がなんだ!」は、『TRICK』のヒットメイカー・堤幸彦の監督デビュー作。(from:チャンネルNECO)
コメディ(カラー)
1989年/日本/松竹
監督 第1話:渡辺えり子/第2話:中島哲也/第3話:原隆仁/第4話:堤幸彦
音楽 第1話:笹路正徳/第2話:中尾淳/第3話:吉良知彦/第4話:仙波清彦
出演
第1話:相楽晴子、伊原剛志/第2話:安田成美、磯部弘/第3話:大地康雄、斉藤慶子/第4話:小林薫、室井滋
バカヤロー!「私、怒ってます」
感想
製作総指揮と脚本は「間宮兄弟」「家族ゲーム」の森田芳光。公開当時に見たときは「運転する身になれ!」の大地康雄が殴られて泣きながらタクシーを運転するシーンが可哀想で大笑い、それだけが記憶に残っていたが、他のエピソードも悪くない。特にラストの「英語〜」は小林薫と室井滋の夫婦の会話が笑えた。バブルで浮かれていた時代が伺える懐かしい作品で、この作品を監督した中島哲也は「嫌われ松子の一生」や「下妻物語」を、原隆仁は「夜逃げ屋本舗」、その中でも売れっ子になったのが堤幸彦、女優の渡辺えり子も参加していたとは、今後の彼らの活躍を考えるとこの作品はそのきっかけになったのかな?

バカヤロー!2 幸せになりたい。  
★☆☆☆☆  テレビ放送
内容
藤井郁弥の主演で、次々と登場する新しい電化製品にとまどう男を描く「新しさについていけない」、オールド・ミスが年齢のために再就職できない「女だけトシとるなんて」など全4話を収録。(from:チャンネルネコ)
コメディ(カラー)
1989年/日本/松竹
監督 第1話:本田昌広/第2話:鈴木元/第3話:岩松了/第4話:成田裕介
音楽 土方隆行、主題歌:RCサクセション「サン・トワ・マ・ミー」
出演
第1話:小林稔侍、風吹ジュン/第2話:堤真一、金子美香/第3話:藤井郁弥、荻野目慶子/第4話:山田邦子、香坂みゆき
バカヤロー!2 幸せになりたい。
感想
「パパの立場もわかれ」小林稔侍の主演というだけで萎える。この人、演技がもともとオーバーだからコメディ向きなのかも知れないが全然笑えなかった。この程度の苦労でバカヤローなんて言うなよ。
「こわいお客様がイヤだ」深夜のコンビニのバイトと客たちのドラマ。まぁ、ありがちな展開だけど、爆笑問題の太田はヤル気なしのバイト、田中は台詞なしの万引き男、イッセー尾形がビデオ店店長、光石研の写真撮りまくり男など、変なキャラが沢山出てきて笑えた。
「新しさについていけない」ビデオのベータやワープロなど懐かしい電化製品が出てきて特にこの話は時代を感じさせる。電化製品はサイクルが早くて直に古い機種になってしまう…という今でも共感を得られるテーマなのにイマイチその怒りが大人しくて面白味に欠ける。尾美としのりが無理やりつれてきた親戚の電化製品店オヤジの柄本明が不気味キャラでいい味出している。
「女だけトシとるなんて」山田邦子のファッションが時代をめちゃくちゃ感じる。コメディアンの彼女が主演の割には意外と普通。

バカヤロー!3 へんな奴ら  
☆☆☆☆☆  テレビ放送
内容
高速道路の渋滞に巻き込まれた家族ドライブの悲劇を描く「こんな混んでどうするの」、出戻りの姉にワガママに翻弄される妹「過ぎた甘えは許さない」、部下の転職を悩む中間管理職の悲哀「会社をナメるな」、マスコミが作り上げたトレンディなクリスマスに挫折する若者たち「クリスマスなんか大嫌い」の4話収録。(from:チャンネルネコ)
コメディ(カラー)
1990年/日本/松竹
監督 第1話:鹿島勤/第2話:長谷川康夫/第3話:黒田秀樹/第4話:山川直人
音楽 土方隆行、主題歌:RCサクセション「サン・トワ・マ・ミー」
出演
第1話:平田満、原日出子/第2話:清水美砂、松本伊代/第3話:中村雅俊、角野卓造/第4話:永瀬正敏、咲輝
バカヤロー!3 へんな奴ら
感想
「こんな混んでどうするの」平田満が主演なのに、話が大渋滞の高速でのトイレ問題と、ありがちで全然面白くない。
「過ぎた甘えは許さない」松本伊代がめちゃくちゃムカつく長女を演じていてナイス。このムカつく女にやっとガツンといったのに最後はなんだ?こんな大人し過ぎる結末ってこの時代だからか?かなり消化不良。
「会社をナメるな」バブルで買い手市場だった頃の話。我侭社員にてこずる中間管理職の主人公の苦悩を描いているけど、こんな社員天国はほっといても数年後に崩壊するんだから、悩むほどのことでない。
「クリスマスなんか大嫌い」これまたバブルな頃だったからこそ描けたエピソード。大して儲けている訳でもない商店街の子供たちが、親の苦労とは裏腹に贅沢なクリスマスを計画する…という話だけど、こんな我侭のしっぺ返しは数年後に来るのだから、今だけ好きにやらせてやれとでも言いたくなる。都会への憧れを示さない永瀬正敏の方が若者っぽくなくてなんだか不自然。

バカヤロー!4 YOU!お前のことだよ  
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
サディスティックなペンション・オーナーの悪行を描く「泊ったら最後」、潔癖症の夫の影響で精神が破綻していく妻を描く「カラダだけの男」、中国人留学生がセクシー美女に骨抜きにされ、会員権を買わされる「サギるなジャパン」の3話収録。「泊ったら最後」は爆笑問題・太田光の監督デビュー作。(from:チャンネルネコ)
コメディ(カラー)
1991年/日本/松竹
監督 第1話:太田光/第2話:加藤良一/第3話:明石知幸
音楽 東京おとぼけCATS、近田春夫、久米大作
出演
第1話:春風亭小朝、眞行寺君枝/第2話:沢田研二、松田美由紀/第3話:ユン・ピョウ、原久美子
バカヤロー!4 YOU!お前のことだよ
感想
「泊まったら最後」春風亭小朝よりもこの若者たちの方がムカつくので、春風亭小朝の行為にスッキリ。しかし、あまり笑えなかった。
「カラダだけの男」潔癖症で、ヘルシー思考な男の話で、かなり異常なヤツとして描いているけど、今となってはこれは常識、普通だよ。マスクなんて人込みに出るときの必需品だし、無農薬野菜を求めるのも健康に関心があるなら当たり前。放射能に至っては福島原発事故以来、皆が気にしていること。過剰になるのも精神的に良くないけど、無関心なのは体を粗末にしているとしか思えないから、これを見てもそんなに笑えない。
「サギるなジャパン」ユン・ピョウが日本で水商売をする貧乏な労働者で、美人の詐欺師に騙されて高額なものを買わされる…という話。ユン・ピョウの面白さと魅力満載で3つのオムニバスの中では一番面白かった。ラストには彼がカンフーで大暴れのサービスまであってファンとしては嬉しい。

白銀城の対決  
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
雪山を舞台に裕次郎が活躍するアクション大作。大学時代にスキー選手だった伊庭俊介は卒業後、ロープウェイの建設技師として6年ぶりに思い出のゲレンデを訪れた。しかしそこにはかつてのライバル・達男が、ロープウェイ建設反対派を引き連れ、待っていた。(from:チャンネルNECO)
アクション(カラー)
1960年/日本/日活
監督 斎藤武市
音楽 小杉太一郎
出演
石原裕次郎、長門裕之、金子信雄、大坂志郎、北原三枝、白木マリ、中原早苗、高品格、内田良平、近藤宏
白銀城の対決
感想
長野県湯田中温泉や志賀高原・横手山スキー場が舞台で美しい雪山風景が印象的。スキーシーンなどは映像が美しいからいいのだが、話が平凡で兄の事故死を祐次郎のせいにして憎んでいる長門裕之が祐次郎憎しとからんでくる。北原三枝も教師役で出ているのだがほとんど印象に残らない程度。長門裕之の恨みつらみもイライラするのだが、優等生の祐次郎が彼に劣等感を抱き続けている長門裕之の心情を理解できる訳もなく、彼を一方的に社会にすねているだけの負犬呼ばわり。正論だけどそれじゃ深みがないよなぁ。監督は「愛と死をみつめて」「赤い夕陽の渡り鳥」「父と娘の歌」「ひとり旅」の斎藤武市。

白銀に躍る  KAUF DIR EINEN BUNTEN LUFTBALLON
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
1950年代に活躍した女子フィギュア・スケート選手イナ・バウアーが、その可憐な魅力と優れたスケート・テクニックを存分に披露した恋愛コメディー。アイス・ホッケーの選手をしている青年ハンスは、ある日、練習先のスケート場で美しい女性スケーターを見かけて夢中になるが…。すばらしい歌と踊りが繰り広げられるアイス・レビュー・シーンは色鮮やかで見ごたえ十分。(from:NHKBS)
ミュージカル/スポーツ(カラー)
1961年/西ドイツ
監督 ゲザ・フォン・ツィフラ
音楽 ミハエル・ヤリー
出演
トニー・ザイラー、イナ・バウアー、ギュンター・フィリップ
白銀に躍る
感想
荒川静香が金メダルを取ったフィギュア・スケートの技で注目を浴びた、イナ・バウアーと、アルペン・スキーのスター、トニー・ザイラーのウインター・スポーツ・ミュージカル。今のフィギュアの技術の高さに比べるとイナ・バウアーが滑る技術はかなり劣るが、映画に起用されたのも頷けるスタイル抜群の美人。フィナーレのアイスショウは豪華で見ごたえあり。音楽も今見てもなかなか良い。西ドイツでもハリウッド的なミュージカルを作っていたとはびっくり。
トニー・ザイラー関連作品白銀は招くよ!ザイラーと十二人の娘」「空から星が降ってくる

白銀に燃えて  IRON WILL
★★★★☆  テレビ放送
内容
1917年の冬。17歳のウィルは、農場を営む父の死によって大学進学の夢を断念することになった。落ち込むウィルだったが、父が自分の学費稼ぎのため、賞金1万ドルのかかった犬ぞりレースに応募しようとしていたことを知る。彼は父の遺志を継ぎ、レースに出場することを決意。厳しい特訓に励み、スタート地点のカナダに向かう。零下40度という厳寒のカナダとアメリカ北部を舞台に、少年の成長を実話に基づいて描いた感動作。(from:NHKBS)
ファミリー/青春(カラー)
1994年/アメリカ
監督 チャールズ・ハイド
音楽 ジョエル・マクニーリー
出演
マッケンジー・アスティン、ケビン・スペイシー、デビッド・オグデン・スティアーズ
白銀に燃えて
感想
時は1917年。理解ある父が事故で逝き、支えを無くしたサウスダコタの若干17歳の青年ウィル・ストーマンが、1万ドル賞金の犬ぞりレースに出て夢と希望を手にしようと、先住民族のネッドの特訓と知恵を教授してもらい、大会に望むが…。ガスを筆頭にした犬たちや、ウィルの記事で売り込みを賭けるケーン新聞社のハリー・キングズリー(ケビン・スペイシー)、ウィルの味方のジョーなどの交流を通してウィルが成長してゆく様子を手に汗握るレースと交えて展開して面白い。大勢の観客に励まされるラストは感動。特に必死になって引っ張るリーダー犬ガスの健気な姿に泣けた。

白銀は招くよ!ザイラーと十二人の娘  12 MADCHEN UND 1 MANN
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
1956年の第7回冬季オリンピックでアルペン・スキー3種目の金メダルを獲得、史上初の3冠に輝いたオーストリアのスキー選手、トニー・ザイラー主演作。チロルの平和な村で盗難事件が発生、スキーの達人である警官フロリアンが捜査のために派遣されてきた。村の娘たちも泊まる山小屋に同宿した彼は、事件の真相を見事に見抜き、娘たちの中のひとりと恋に落ちて…。彼の見事なスキー・テクニックを存分に堪能できる一編。(from:NHKBS)
コメディー/ミュージカル(カラー)
1959年/西ドイツ
監督 ハンス・クエスト
音楽 フランツ・グローテ
出演
トニー・ザイラー、マルギット・ニュンケ、ギュンター・フィリップ
白銀は招くよ!ザイラーと十二人の娘
感想
50年代MGM風の音楽と「空から星が降ってくる」と同じノリのコメディーで、ドイツ版「掠奪された七人の花嫁」。間抜けな警部たちが事件をねつ造するが、フローリアンはあっさり見破り、娘たちのイタズラも見破る有能さ。フローリアンを演じたトニー・ザイラーはスポーツ万能の爽やか青年で、ドイツの若大将という感じ。フローリアンの忠犬シェパードのゼップが可愛い。
トニー・ザイラー関連作品白銀に躍る」「空から星が降ってくる

白鯨 MOBY DICK  MOBY DICK
★★★☆☆  テレビ放送
内容
前編:冒険者たち捕鯨船ピークォド号は、一等航海士のスターバックス、新人乗組員のイシュメールらを乗せて大海原を進んでいた。船長のエイハブは、かつて“モビー・ディック”と呼ばれる巨大な白鯨に片足を食いちぎられている。彼は自分の片足を奪った白鯨に対し、並々ならぬ復讐心を燃やしていた。エイハブの怒りの激しさに、スターバックスは一抹の不安を感じている。やがて長い航海の末、一行はついにモビー・ディックの家族を捕らえたが…。
後編:因縁の対決家族を殺され怒りに満ちたモビー・ディックが、捕鯨船ピークォド号を襲った。白鯨は乗組員10名の命を奪い、深海の底深く消えてしまう。さらなる復讐心に燃える船長のエイハブは、鯨の大群すらも無視し、白鯨だけを追うよう命令する。船は再び長い航海を始めるが、不幸にも凪に見舞われ、一向に先へ進まない。乗組員たちは疲労から衝突を繰り返し、対立を深めていく。不穏な空気が船を支配する中、ついに白鯨が再び姿を現し…。
不朽の名作小説『白鯨』を総製作費20億円の圧倒的スケールで映像化した海洋アドベンチャー大作(全2話)。出演はウィリアム・ハート、イーサン・ホーク。テレビ初放送。(from:イマジカBS)

アドベンチャー/ドラマ(カラー)
2010年/ドイツ:オーストリア
監督 マイク・バーカー
音楽 リチャード・G・ミッチェル
出演
ウィリアム・ハート、イーサン・ホーク、ジリアン・アンダーソン、ドナルド・サザーランド
白鯨 MOBY DICK
感想
ウィリアム・ハート、イーサン・ホークなど豪華キャストによる名作「白鯨」を映像化した3時間テレビドラマ。ちょっとダラダラした感はあるが、人間ドラマとアクションがバランスよいエンターテインメントになっている。特に白鯨に遭遇する鯨漁のシーンは迫力。少々CGの荒さはあるもののリアルな鯨漁で、鯨たちとの格闘は壮絶で見応えがある。監督は「理想の女(ひと)」のマイク・バーカー。

バグジー BUGSY
★★★☆☆ テレビ放送
内容
砂漠の真ん中に一大歓楽地ラスベガスを築いた実在のギャング、ベンジャミン・“バグジー”・シーゲルの愛と野望の半生を華麗に描いた話題作。縄張りを広げるため乗り込んだハリウッドで、新人女優バージニアと熱烈な恋に落ちたバグジーは、ラスベガスに彼女のニックネームをつけたカジノつきの豪華ホテルを建設しようとする。アカデミー美術・装置賞、衣装デザイン賞を受賞した。(from:NHKBS)
ドラマ(カラー)
1991年/アメリカ
監督 バリー・レビンソン
音楽 エンニオ・モリコーネ
出演
ウォーレン・ベイティ、アネット・ベニング、ハーベイ・カイテル
バグジー

感想
「バグジー(虫けら、害虫)」と呼ばれてチンピラからのしあがったギャングの一代記。彼は「ゴッドファーザー」のモー・グリーンのモデル。ウォーレン・ベイティが、ハンサムでダンディ、女にはとことん弱くて甘いが、「バグジー」と呼ばれると相手を半殺しにするほど殴ってしまう、キレると手が付けられなくなる男を魅力的に演じている。持前の不思議な魅力で、マイヤー(ベン・キングスレイ)など先輩ギャングたちには可愛がられ、一匹狼のギャング、ミッキー(ハーヴェイ・カイテル)もイイ相棒になり、砂漠を天国に!の元、何もない砂漠のラスベガスにホテル・フラミンゴを建設する。しかしバグジーが出す沢山のクレームで建設変更が重なり、予算超過、資金難に陥り、ホテルの株券まで統べて売渡してしまい、成功したとしても自分の儲けは全然なくなってしまう。なのにここまで砂漠の中の娯楽施設の建設に情熱を傾けた男。浮気者のくせに女に一途なところも、その事業への情熱と同様。バージニア・ヒル(アネット・ベニング)に金を盗まれ、自分の身が危なくなっても彼女をかばい続け、子供っぽい反面、強い男気を感じる。暗殺シーンは壮絶。

白蛇抄  
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
小柳ルミ子が初ヌードを披露した文芸エロチシズム。京都で火事にあい、夫を失った悲しみから自殺しようとしていた女が、山寺の住職に助けられる。住職は彼女を後妻に迎えるが、息子が彼女の肉体の虜になっていると知り激怒する。その妖しさ、その艶やかさ、その匂い立つような白い裸身――。あたかも白蛇の化身のごときヒロイン・うたと、年老いた庵主との愛欲。そして父と養母うたへの狂おしい恋に燃える少年、うたへの欲望に燃える中年刑事などが、若狭の秘められた世界で妖しく激しく絡み合う。(from:東映チャンネル)
ドラマ/サスペンス/エロティック(カラー)
1983年/日本/東映
監督 伊藤俊也
音楽 菊池俊輔
出演
小柳ルミ子、若山富三郎、杉本哲太、仙道敦子、夏木勲、大和田伸也、岡田奈々、鈴木光枝、宮口精二
白蛇抄
感想
小柳ルミ子がヌードになったと公開当時話題になったエロチックサスペンス。この人ずっと歌手だと思ってて演技は素人と思っていたが、実はデビュー当時は歌手ではなく女優だったらしい。この作品でもなかなかの演技力でこれほど色っぽい演技ができる女優さんも少ないのでは?しかも美しい!おそらく彼女の一番のピーク時期だったに違いない。この作品が映画デビューになる杉本哲太もちょっと狂気じみたヤバイ青年役でイイ味を出している。また若山富三郎がエロ坊主を演じているのだがこんなキャラをよく承諾したなぁと思うほどのエロジジイっぷり。仙道敦子の初々しく凛としたキャラもイイし、夏木勲の刑事も狂気じみて印象的。出演者が結構しっかりしていて文芸的すらあるのにやっぱり見終わってもエロ作品としての印象が強いのは小柳ルミ子のエロい演技が凄かったからだろうか。

白扇 みだれ黒髪 
★★★★☆ テレビ放送
内容
田宮伊右衛門は直参の御家人でありながら辻斬り、ゆすりの数々を繰り返していた。妻・以和の妹・以志と密通を繰り返す伊右衛門は非役御免を願うために賄賂を必要としていた。伊右衛門と以志の密会を知った歌舞伎作家の鶴屋南北は二人に興味を惹かれる。以志に恋慕する安川大次郎は伊右衛門の存在を知り激怒、決斗を申し込むが、護持院ヶ原で伊右衛門の刃に倒れる。地獄の底まで一緒にと決意する二人に、南北は蓮の花の白扇を餞別に贈った。数日後、隅田川で心中した二人が見つかる。以和は狂乱し、凄惨な形相になって川に身を投げた。そして南北は「東海道四谷怪談」を書き上げる。
時代劇(白黒)
1956年/日本/東映
監督 河野寿一
音楽 深井史郎
出演
東千代之介(田宮伊右衛門)、長谷川裕見子(以和)、田代百合子(以志)、坂東簑助(鶴屋南北)、東野英治郎(宅悦)、赤木春恵(おろく)、伊藤久哉(安川大次郎)、沢田清(鈴木貢)、三条雅也(三世菊五郎)

感想
邦枝完二の新聞連載小説を映画化、「幻の湖」や黒澤明作品でお馴染みの橋本忍が脚本。鶴屋南北が「東海道四谷怪談」を書上げる元になったという話。「東海道四谷怪談」の伊右衛門といえば、妻を殺してその妹と一緒になる悪役。しかしここでは、ちょっと違って一概に根っからの悪人ではなく、最初は清廉潔白、真面目な武士が数奇な運命で悪に身を染め、破戒への道へと進んでいく。その伊右衛門を「旗本退屈男 謎の珊瑚屋敷」で檀造酒蔵を演じた東千代之介が意外な程ハマリ役で病的でニヒルなヒーローを演じている。最初は地味な長谷川裕見子の以和もラストで狂乱して入水、その演技で一瞬、「四谷怪談」の怪奇世界に変える。「渡る世間は鬼ばかり」の赤木春恵が強欲な宅悦の色っぽい女房役で出演。

バグダッド・カフェ BAGDAD CAFE
★★★★☆ 劇場/テレビ放送
内容
アメリカ、ラスベガスとロサンゼルスを結ぶ道筋にあるモハヴェ砂漠のはずれ。そこにある、取り残された様な寂しげなモーテル“バクダット・カフェ”。ここをきりもりしているのは黒人女のブレンダだ。役に立たない夫、自分勝手な子供達、使用人、モーテルに居着いた住人たちにまで彼女はいつも腹を立てていた。そんなある日、ひとりの太ったドイツ女がやって来た。彼女の名はジャスミン。大きなトランクを抱え、スーツを着込み、砂埃の道をハイヒールで歩いてきたこの奇妙な客に、ブレンダは不快な表情を隠そうともしなかった。だが、この彼女の登場が、やがてさびれたカフェを砂漠の中のオアシスに変えてゆく…。(from:BS12)砂漠の真中にある、さびれたモーテルにひとりの太った中年のドイツ女がやってくる
ドラマ(カラー)
1987年/西ドイツ
監督 パーシー・アドロン
音楽 ボブ・テルソン、主題歌:ジェヴェッタ・スティール『コーリング・ユー』
出演
マリアンネ・ゼーゲブレヒト、ジャック・パランス、CCH・パウンダー、クリスティーネ・カウフマン、モニカ・カローン、ダロン・フラッグ、ジョージ・アキラー
バグダッド・カフェ

感想
モーテルの主人、ブレンダはグータラで役に立たない夫と自分勝手な子供に腹をたて、挙げ句に客にまで悪態をついている。そこへスーツケース1個にハイヒールと60年代風のドレスの砂漠にはミスマッチな出立ちで太った中年女がやってくる。少々内気でおっとりとした彼女にトゲトゲしかったブレンダも打ち解けていくうちに優しい心を取戻していく…。こんなおばちゃんのどこにこんなに魅力を感じるのか、とても不思議なキャラ。本人は子供に死なれ、暴力夫から逃げてくるという不幸な人なのに周囲には幸福を運んでくる福の神みたいな女。公開当時流行ったジュベッタ・スティールの主題歌「コーリング・ユー」のけだるい感じとマッチして心暖まる作品。

白昼の対決 A MAN ALONE
★★★☆☆ テレビ放送
内容
拳銃の名手ウェスは、ある町で駅馬車強盗の犯人と間違えられてしまう。追っ手を逃れ、隠れ家を見つけて身を潜めるが、そこは保安官の家で、保安官は黄熱病にかかっていて一人娘が看病していた。彼は彼女の力を借りて自分を犯人に仕立てあげようとした黒幕を探し出す。
西部劇
1954年/アメリカ
監督 レイ・ミランド
音楽 ヴィクター・ヤング
出演
レイ・ミランド、メアリー・マーフィー、ウォード・ボンド、レイモンド・バー

感想
ドンパチがあまりない西部劇で追われるガンマンと保安官の娘の恋愛が中心になっているのがちょっと異色。でもこのガンマンいいヤツで最後には彼女と保安官の命を救い、町の腐敗を一掃する。保安官親子の家族愛も描かれているけど、こんなオヤジを大切にして来た娘は偉いよ。娘役のメアリー・マーフィーが美しい。

白昼夢に抱かれる女  KVINDEN DER DROMTE OM EN MAND
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
カレンは、ファッション・カメラマンとして成功をおさめる一方で、夫と幼い娘に恵まれ、不自由のない日々をおくっていた。しかし、彼女はなぜか毎夜、ホテルの一室に全裸の男がいる夢を見るようになる。ある日、仕事でフランスを訪れたカレンは、そこで夢の中の男性とソックリなマチェクと出会う。彼女は自身が夜ごと見る夢についてマチェクに話し、ふたりは関係をもつように。カレンはやがてマチェクとの関係にのめりこみ…。デンマーク、チェコなど欧州のスタッフが集結して撮りあげた官能サスペンス。大ヒットを記録した“ミレニアム”三部作に主演したミカエル・ニクヴィストが出演している。(from:イマジカBS)
サスペンス/エロティック(カラー)
2010年/ デンマーク:チェコ:ポーランド:フランス
監督 ピア・フル
音楽 ステファン・ニルソン
出演
ソニア・リクター、マルツィン・ドロツィンスキ、ミカエル・ニクヴィスト
白昼夢に抱かれる女
感想
しあわせな孤独」のソニア・リクター主演。しかし、この女優、痩せぎすの中年でちっともエロチックでない。中盤までは「失楽園」のような中年男女の不倫ものなのだが、後半はホラーチックな「危険な情事」に。結局、冒頭から繰り返し見せる情夫の死のイメージは何だったのか?もったいぶった割にはよく分からなくて肩透かしなラスト。全部、お互いの幻想だったなんてオチだったら怒るぞ。

爆破3秒前  
★☆☆☆☆  テレビ放送
内容
大藪春彦の「破壊指令No.1」を、小林旭主演で映画化したハードボイルド・アクション!アキラがビルからビルへ飛び移るアクションシーンは脱帽!戦時中、3百億円の宝石を盗んで逃げた軍人・高島は、宝石を差し出し立原コンツェルンの専務の椅子を得た。ある日、凄腕の破壊工作員・矢吹はこの3百億円の宝石を処分しろという任務を命じられ、立原邸に忍び込むことに…。(from:チャンネルNECO)
アクション(カラー)
1967年/日本/日活
監督 井田探
音楽 大森盛太郎、挿入歌:「さよなら桟橋」高石かつ枝、「霧笛旅愁」英四郎
出演
小林旭、高橋英樹、葉山良二、北村和夫、高石かつ枝、名和宏、内田朝雄、伊藤るり子
爆破3秒前
感想
原作は「野獣死すべし」「蘇える金狼」の大藪春彦。でも日活スターのアクションだから松田優作のようなハードボイルドとは程遠い。出演者も小林旭と高橋英樹の他は知らない面々だしヒロインもぱっとしない。それでも小林旭のロープでお互いの腕を繋いでのナイフの格闘や、ビルからビルへと飛び渡る体を張ったアクションには見所がある。監督は「こんにちは赤ちゃん」の井田探。

幕末(1970)  
★★★☆☆  テレビ放送
内容
維新前夜の激動の時代を史実に忠実に描きだした幕末時代劇。中村錦之助が幕末の風雲児・坂本龍馬を熱演。司馬遼太郎の人気小説「竜馬がゆく」をベースにした作品。幕末-ニッポンの激動期を龍馬が走った!司馬遼太郎原作幕末の動乱とそこに活躍し、日本の未来を変えた若い志士たちの青春群像!幕末のヒーロー坂本龍馬を中村(萬屋)錦之助、お良に吉永小百合、中岡慎太郎に仲代達矢、そして後藤象二郎に三船敏郎を配した、スーパースター時代劇超大作!(from:衛星劇場)
時代劇/アクション(カラー)
1970年/日本/東宝
監督 伊藤大輔
音楽 佐藤勝
出演
中村錦之助(坂本竜馬)、三船敏郎(後藤象二郎)、吉永小百合(お良)、仲代達矢(中岡慎太郎)、小林桂樹(西郷吉之助)、中村賀津雄(近藤長次郎)
幕末
感想
幕末の英雄・竜馬を錦之助が演じた、オールスターキャストの時代劇。内容は大河ドラマとあまり変わらないが、お歯黒でちょっと不気味なお良の吉永小百合が強烈。冒頭の下士が上士を討つ事件、クライマックスの竜馬暗殺のシーンなどの殺陣がリアルで見応えがある。スポットを当てたりす舞台劇のような演出をたまにはさんだりするところも面白い。監督は「弁天小僧」「薄桜記」「切られ与三郎」「反逆児」「この首一万石」「下郎の首」の伊藤大輔。

幕末純情伝  
★★★☆☆  テレビ放送
内容
新撰組の沖田総司(牧瀬里穂)は女だったという奇抜な設定。 沖田を巡っての坂本竜馬(渡辺謙)と土方歳三(杉本哲太)の三角関係の 姿とともに、歴史上著名な人物を自在に駆使、庶民の爆発的なエネルギー「ええじゃないか」音頭に乗せて男と女のラブストーリーを軽妙、コミカルタッチで青春絵巻ふうに描く痛快時代劇。(from:BS-i)
コメディ/時代劇(カラー、冒頭一部白黒)
1991年/日本/角川
監督 薬師寺光幸
音楽 国吉良一
出演
渡辺謙、牧瀬里穂、杉本哲太、伊武雅刀、木村一八、伊藤敏八、財前直見、榎木孝明、柄本明、津川雅彦
幕末純情伝
感想
オカマ公家の岩倉具視(津川雅彦)、柄本明の胡散臭い桂小五郎、サツマイモ食べてばかりの桜金造の西郷さん、単純で猪突猛進の杉本哲太の土方歳三、金策に悩む中間管理職という感じの伊武雅刀の近藤勇と、神経質で長袴を威嚇的に鳴らす榎木孝明の松平容保と面白いキャラばかり。中でも渡辺謙演じる、30過ぎまで寝しょんべんの破天荒な坂本竜馬がコミカルだけど格好良いのと、主演の牧瀬里穂が可愛い美剣士・沖田総志をキュートに演じていて良い。その彼女の無敵な殺陣も格好良い。土方、坂本、沖田の三角関係という奇想天外な設定や、サム・ペキンパーの「ワイルドバンチ」のようなマシンガン連射などの演出だけでなく、ロックを投入したりの音楽や、衣装、鈴木清純の様な派手な美術も斬新で面白い。つかこうへいの原作らしく、笑えてめちゃくな展開。大階段も登場。ただ、叫んでばかりの台詞が聞き辛かったのが難。

はぐれ刑事純情派(1989)  
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
暴走族にからまれた安浦刑事の娘エリは、運良く通りかかったトラック運転手大沢に助けられた。大沢は土佐から東京へ出てきた男で、妹がいたが、その妹の彼氏・佐々木がある殺人事件の容疑者として手配されてしまい…。人気刑事ドラマの劇場版。犯罪の裏に、事件の底に、人それぞれの心を映して人情捜査。“ヤッさん"こと安浦刑事の俺流ハートボイルド捜査が始まった…。(from:BS日テレ)
ドラマ(カラー)
1989年/日本/東映
監督 吉川一義
音楽 甲斐正人
出演
藤田まこと、吉田栄作、小川範子、松岡由美、村井国夫
はぐれ刑事純情派
感想
人気テレビシリーズの劇場版。しかし、テレビドラマとまったく同じでデラックス感もまったくなく、特別2時間番組という感じ。新しく上司になった村井国夫の嫌味に耐え、乱暴者でうざったい小西博之に絶える「ヤッさん」のためにこちらも忍耐強く見たという感じ。でも藤田まこと演じる「ヤッさん」、コロンボ刑事のように見た目はよれよれなのに格好良い。最後にしょっぴかれてゆく小西博之に娘エリが「待っているわ」。え?あんなヤツを待ってるのか?あれを婿に迎えないといけない「ヤッさん」は可哀想。

ハゲタカ  ROAD TO REBIRTH
★★★☆☆  テレビ放送
内容
国内外で数々の賞を受賞し話題を呼んだNHK土曜ドラマ「ハゲタカ」の続編として製作された劇場映画。かつて日本のマーケットに絶望したファンドマネージャー・鷲津。海外にいた彼の元に、かつての上司でライバルでもある芝野がやって来る。日本の大手自動車メーカーを中国系巨大ファンドによる買収危機から救ってほしいと頼まれた鷲津は…壮絶な企業買収戦争をスケール豊かに描く。原作:真山仁。(from:NHKBS)
ドラマ(カラー)
2009年/日本/東宝
監督 大友啓史
音楽 佐藤直紀、エンディング曲「Riches I hold in light esteem(富は問題にならぬ)」(歌詞:エミリー・ブロンテ、歌:tomo the tomo)
出演
大森南朋(鷲津政彦)、玉山鉄二(劉一華)、栗山千明(三島由香)、高良健吾(守山翔)、遠藤憲一(古谷隆史)、松田龍平(西野治)、中尾彬(飯島亮介)、柴田恭兵(芝野健夫)
ハゲタカ
感想
原作・真山仁のNHKテレビドラマ「ハゲタカ」の続編。大森南朋、栗山千明、柴田恭兵らのレギュラー陣に中国系ファンドの玉山鉄二が新たな「ハゲタカ」となって日本企業の技術を狙って襲ってくる…という展開。前回が日本の株式の危機を描き衝撃をもたらしたが、これは大手日本企業があまりにも簡単に乗っ取られるという展開で、これが事実起こっていると思うとぞっとする。日本の財産である技術力を如何にして守れるのか…。一見地味な世界を描いている感があるが、日本が生き残るためにもこれは見ておかなくては!主題曲はテレビドラマのエンディングでも印象的だったが、最後に少し使われている。

破獄
★★★★★  テレビ放送
内容
物語は昭和11年、青森刑務所に1人の無期懲役囚が入所して来たところから始まる。佐久間清太郎(緒形拳)と言うこの男は、入所したその日から問題を起こし、刑務所の看守の鈴江圭三郎(津川雅彦)とぶつかる。この日から佐久間と鈴江の長い戦いの日々か始まる…。(from:NHKBS)実在の人物をモデルに描いた吉村昭のベストセラー小説のドラマ化。幾度となく脱獄を繰り返す強盗殺人犯・佐久間(緒形拳)と、彼の人間性を回復させようと努力する看守との葛藤が、このドラマのテーマ。社会のどん底にあえぐ貧しい引き売り魚商・佐久間の獣のような眼が印象的。協力・北海道網走市。
ドラマ/サスペンス(カラー)
1985年/日本
監督 演出:佐藤幹夫
音楽 効果:大和定次
出演
緒形拳(佐久間清太郎)、津川雅彦(鈴江圭三郎)、中井貴惠(娘)、佐野浅夫、織本順吉
破獄
感想
家族のために犯してしまい刑務所に入るが、家族に会いたい為に脱獄を繰り返す男。彼の権力(警察)への反抗心と、彼を更生させようとする看守の戦いが凄まじいが、その後に生まれる友情が素晴らしく、東京に転任した鈴江に佐久間が脱獄して会うシーンは泣けた。私生活でも親友だった緒形拳と津川雅彦の緊張感あるガチンコバトル競演が感動的ドラマにしている。満身に込めて演じる緒形拳の傑作。

HAZAN 
★★★☆☆ テレビ放送
内容
地雷を踏んだらサヨウナラ』の五十嵐匠監督が、明治に生まれた陶芸家・板谷波山の生涯を映画化。板谷波山は学生時代に岡倉天心から強い影響を受け、子供のころに見た美しい陶磁器を自分の手で作ってみたいとの衝動に突き動かされる。そして教職を辞して陶芸家を目指し、妻もまた彼の夢とともに歩む覚悟を決める。そして貧困に苦しみながらも、作品に一切の妥協を許さない苦しい創作の日々が始まる。(from:NHKBS)
ドラマ/伝記(カラー)
2003年/日本
監督 五十嵐匠
音楽 安川午朗
出演
榎木孝明、南果歩、康すおん、柳ユーレイ、田中美里
HAZAN

感想
名工・板谷波山という陶芸家を聞いた事はあったが、彼が脱サラして陶芸家の道に進んだとは知らなかった。しかしさすが東京芸大の彫刻科卒、審美眼と芸術への造詣の深ささすが。陶芸家としては素人からはじめた世界も苦労を重ねたとはいえ、その道を極めてしまったところはすごい。波山の名前の由来が故郷・筑波山から取られたというのも興味深い。話は奥さんが貧乏暮しの中で波山を支え続けた様子が南果歩の熱演で描かれているが、それよりも彼の学者的な緻密な釉薬や釜の研究など、見た目も陶芸家というよりも化学者のような出立ちで真面目にきっちりとした仕事をする様子が、そのまま端正な作品に表れていて興味深かった。また完璧な器形を作る天才ろくろ職人・現田市松(康すおん)の存在も面白い。「葆光彩磁チューリップ文花瓶」などは淡い色彩で描かれた花がアール・ヌーボー風でとても美しい。貧困を心配した親戚が密かに取っておいた波山の失敗作を、波山が壊さずにおいたラストシーンは感動した。

橋の上の娘 LA FILLE SUR LE PONT
★★★★☆ テレビ放送
内容
セーヌ川に投身自殺を謀ったアデル(ヴァネッサ・パラディ)は橋の上で出会ったナイフ投げの曲芸師ガボール(ダニエル・オートゥイユ)に助けられ、彼の「的」になって一緒にショーに出るようになる。二人が一緒だと何から何までツキが良くなり、豪華客船で旅をしながらショーにでるが、船で出会った花婿とアデルが駆落ちして、アデルとガボールは離ればなれになる。がとたんに二人ともツキが落ちてしまい、失ってはじめてお互いが愛し合っているのに気付く…。
ドラマ/ロマンス(カラー)
1999年/フランス
監督 パトリス・ルコント
音楽
出演
ダニエル・オートゥイユ、バネッサ・パラディ

感想
全編モノクロで1920年代のようなノスタルジックな雰囲気のなか、「キエン・セラ」が切なく流れる。今どき珍しい純愛映画なんだが、二人の最後の最後までドライな関係がベタベタなロマンスものにしてなくてグッド。バネッサ・パラディの不幸を背負った女っぷりや、ダニエル・オートゥイユのツキの無いヨレヨレ男っぷりもイイ。この映画のアンニュイな雰囲気結構好き。

馬上の二人 TWO RODE TOGETHER
★★★☆☆ テレビ放送
内容
コマンチ族にさらわれた白人を救出するため、敵地に乗り込んだ保安官と騎兵隊中尉。ついに白人の娘と少年を救い出したものの、コマンチ族として生きてきた二人に対する白人社会の反応は、冷たく無情なものだった…
西部劇/ドラマ(白黒)
1961年/アメリカ
監督 ジョン・フォード
音楽 ジョージ・ダニング
出演
ジェームズ・スチュワート(ガスリー・マケーブ)、リチャード・ウィドマーク(ジム・ゲイリイ)、リンダ・クリスタル(エレーナ)、シャーリー・ジョーンズ(マーティ)

感想
現実の荒波で生きて来た保安官、ガスリーをジェームズ・スチュワート、使命感に燃える騎兵隊中尉、ジムにリチャード・ウィドマークと豪華共演。コマンチにさらわれた白人の娘と少年を救い出すが、少年はすっかりコマンチとして教育された結果、英語も喋られず白人社会に馴染めない。娘もコマンチの妻とされていた為、周囲の目が冷たく厳しい。救出されたその後の白人子供達の不幸を描き、ただ悪者をバンバン打ち合い、救出されてめでたしめでたしで終わる西部劇ではない、先住民への差別意識を描いた作品。

走り来る人々 SOME CAME RUNNING
★★★☆☆ テレビ放送(NHKBS)
内容
軍役を経て故郷に帰って来たが唯一の肉親の兄に疎まれる
ドラマ
1958年/アメリカ
監督 ヴィンセント・ミネリ
音楽 エルマー・バーンスタイン
出演
フランク・シナトラ、リーン・マーチン、シャーリー・マクレーン

感想
タイトルがいまいちパットしないが、出演者が豪華。シャーリーン・マクレーンがとても若い!お水系の女をチャーミングに演じていた。除隊して故郷に帰ってきた主人公(シナトラ)は長い間音信不通で金持ちになった兄家族と再会。シナトラも有名作家になって成功していたが、兄家族と過去に確執があってうまくいかない。世間体を気にする兄夫婦と自由奔放に暮らす弟(シナトラ)。しかし故郷の田舎で知合ったフランス語教師に恋をしたシナトラは放蕩暮しを改め、真面目に生きようとするが…という話。

バス停留所  BUS STOP
★★★☆☆  テレビ放送
内容
ブロードウェイの同名ヒット・ミュージカルの映画化。マリリン・モンローが、純朴なカウボーイに一方的に思いを寄せられ、やがてその熱意にほだされ恋に落ちる酒場の女給をキュートに演じたラブ・ストーリー。ロデオ大会に行く途中で立ち寄った酒場で働くシェリーに一目ぼれしたボーは、すぐさま結婚を決意して式を挙げようとするが…。アクターズ・スタジオで演技の勉強を積んだマリリン・モンローのハリウッド復帰第1作。(from:NHKBS)
ロマンス(カラー)
1956年/アメリカ
監督 ジョシュア・ローガン
音楽 アルフレッド・ニューマン、シリル・J・モックリッジ
出演
マリリン・モンロー(チェリー)、ドン・マレー(ボー・デッカー)、アーサー・オコンネル(ヴァージル・ブレッシング)、ベティ・フィールド (グレイス)、アイリーン・ヘッカート(ヴェラ)、ホープ・ラング(エルマ・ダックワース)、ロバート・ブレイ(カール)、ハンス・コンリード(ライフ誌カメラマン)、ケイシー・アダムス(ライフ誌レポーター)
バス停留所
感想
アクターズ・スタジオで学んだ後の作品ということで、彼女の演技にも変化が見られるが、気負いすぎていたのか少々まだ大げさで不自然さがある。でも、この1年後の「王子と踊子」ではもっと自然な演技ができるコメディエンヌに成長している。美しさや彼女のトレードマークになるほくろなど、彼女のイコンが確立された作品だろう。猪突猛進で粗野な男と歌手デビューを夢見る田舎者同士の素朴なロマンスだが、彼を息子のように面倒見るヴァージル、バス運転手、バス停留所の女将、そこのウェイトレスなど、彼らを取り巻く人々がいい味を出している。監督は「ピクニック」のジョシュア・ローガン。

バターンを奪回せよ  BACK TO BATAAN
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
第二次世界大戦史上名高いフィリピンのバターン死の行進を描いた名作戦争映画。(from:BS12)真珠湾の奇襲攻撃以来、日本軍の南洋諸島での戦況は破竹の勢いであった。コレヒドール島のアメリカ将兵基地も猛烈な空襲をうけ、日本軍の手に落ちるのは時間の問題だった。ジョゼフ・マドン大佐(ジョン・ウェイン)はバターンの待避壕で日本軍の大空襲でもかろうじて助かった。そして空襲が終わるといつものようにダリセイ(フェリー・フランケリ)の声で「降伏せよ」という放送が流れた。彼女はフィリピンの映画スターで、アンドレス大尉(アンソニー・クイン)という恋人がいたが、彼を裏切って日本軍の手先となったのだった。アメリカ参謀本部は、バターンの陥落必至とみて、ジョゼフ大佐に、退却への道を遮断されたフィリピン将校や、民間人からなるゲリラ隊の指揮を命じた。ついにバターンは日本軍の手に落ちた。日本軍の残虐行為はバターンの死の行進に代表されるように数限りないものであった。実在の人物の証言に基づいて描いた戦争ドラマ。
戦争/アクション(カラー)
1944年/アメリカ
監督 エドワード・ドミトリク
音楽 ロイ・ウェッブ
出演
ジョン・ウェイン、アンソニー・クイン、ボーラ・ボンディ
パターンを奪回せよ
感想
モノクロ画像に色を付けたような不自然で荒い画像と、マッチングしない吹き替え。それを差し引いても、強引な感じがする日本軍を一方的に悪者にした設定と、無意味とも思える抵抗した校長の死など、エピソードがショボイ。スペイン、アメリカの植民地を経て日本軍の支配と、翻弄されたフィリピンの人々の苦悩にもっと焦点を当てるべきなのに、スペインの英雄の孫(クイン)や、アメリカ軍の活躍が中心に語られるというのも、日米戦争中に作られた作品とはいえ、アメリカ軍高揚丸出しな作品。スターが出演していてもイマイチ。フィリピン人の女性ラジオ・アナウンサーを演じたボーラ・ボンディは「」にも出演している。

裸で御免なさい  EN EFFEUILLANT LA MARGUERITE
★★★☆☆  テレビ放送
内容
兄を頼りにパリに出てきたお嬢様アニエス。立派な兄の豪邸で、値の張りそうな本を生活費の足しにしようと売りさばく。ところが画家のはずの兄は、実はバルザック美術館の管理人。彼女が売ってしまったのはなんとバルザックの初版本だった!賞金目当てに、身元を隠し仮面をかぶってソフィアの名でコンテストに出場したアニエスだったが、なんとそこに彼氏のダニエルがいあわせて…。フランス映画界きってのセクシー女優ブリジッド・バルドーがけんこうてきな肉体美を披露するお色気コメディ。(from:BSTBS)
コメディ/エロティック(カラー)
1956年/フランス
監督 マルク・アレグレ
音楽 ポール・ミスラキ
出演
ブリジット・バルドー、ダニエル・ジェラン、ロベール・イルシュ、ルチアナ・パルッツィ
裸で御免なさい
感想
B・Bのキュートで小悪魔的魅力たっぷりのコメディ。何といっても彼女のストリップ・ダンスシーンが見物。「知りすぎていた男」のダニエル・ジェランが彼女の相手役。音楽は「いとこ同志」「アルファヴィル」のポール・ミスラキ。

裸の島(新藤兼人)  
★★★★☆  テレビ放送
内容
瀬戸内海の小さな孤島に住む親子が厳しい自然と闘いながら生きる様を、セリフを一切排して四季の移り変わりの中にうたいあげた、名匠新藤兼人監督作品。島には水がなく、日に何度も船をこぎ隣の島に渡って水を運んでは畑を耕し、一日中黙々と働く夫婦。幼い子供たちが食事の支度を手伝い、協力し合って何とか暮らしていたが、ある日長男を病が襲う。モクスワ映画祭グランプリを受賞したほか、世界各国で高い評価を得た。(from:NHKBS)
ドラマ/ファミリー(白黒)
1960年/日本
監督 新藤兼人
音楽 林 光
出演
乙羽信子、殿山泰司、田中伸二、堀本正紀
裸の島
感想
監督は脚本でもバラエティー豊かな多くの作品がある、「ある映画監督の生涯 溝口健二の記録」などの新藤兼人。小さな孤島に住む子供二人の4人家族の日常を淡々と描いた作品。台詞がなく、生活音とテーマ曲のみで、しかもモノクロ。退屈しそうなのだが、無駄のないカット割で進んでいくのでストーリーが無い様である内容にしている。特に子供が急病でなくなる展開は感情も抑えられ、少しも芝居染みてないのにジーンと泣けてくる。不幸や貧乏を売り物にしている訳でもなく、ひたすら真面目に同じ仕事を繰り返して生きる彼らの直向な姿に泣けてくる。一般庶民の姿が一番美しい…というのを真正面から描いていて、「揺れる大地」や「若者のすべて」のヴィスコンティなどのネオ・レアリズモを日本人らしい感性で作られた作品。記録映画の人物に徹底した乙羽信子、殿山泰司ら俳優たちの苦労も凄かったに違いない。ロケ地は広島県三原市の佐木(さぎ)島に属する小さな無人島「宿禰(すくね)島」。

裸のマハ VOLAVERUNT
★★☆☆☆ 劇場
内容
19世紀スペインの宮廷画家ゴヤの代表作を巡るミステリー
時代劇ドラマ
1999年/フランス:スペイン
監督 ビガス・ルナ
音楽
出演
アイタナ・サンチェス=ギヨン、ペネロペ・クルス、ホルヘ・ペルゴリア、ジョルディ・モリャ、ステファニア・サンドレッリ、カルロス・ラ・ローサ、ゾエ・ベリアトゥア、ジャン=マリー・ホアン、オリヴィエ・アシャール

感想
ゴヤやベラスケスなどのスペイン宮廷画家の作品は、宮廷人を美化する事なく人間味あふれて描いている作品が多い。ベラスケスの小人の道化師や、ゴヤの不細工な王妃マリア・ルイーサとカルロス4世の家族肖像画は『巨人』や『わが子を食らうサトゥルヌス』等にも観られるようなグロテクス趣味さえ感じる。2002年に開催された「プラド美術館展」で別の画家によるカルロス4世と王妃の若い頃の肖像画を観たが、ゴヤ作の肖像の面影はあるもののとても美しく描かれていた。ゴヤは当時では珍しく権力者をほとんど美化せずに描いたのだろう。そんな一風変わった絵を描くゴヤとはどんな人物だったか?また不細工やグロテスクを「よし」としたパトロンのカルロス4世や王妃もかなりの変わり者だったでは?そして彼等はとても魅力的で攻撃的、革命的な精神の持ち主だったに違いない…などと期待してこの映画を観たのだが、ただの宮廷内の女達の愛憎劇とスペイン宮廷の生活を垣間見ただけ。アイタナ演じるアルバ公爵夫人はなかなか魅力的だったが、期待のペネロペはイマイチ。ただ、カルロス4世や王妃ルイーサ、皇太子フェルナンド7世が「プラド美術館展」の肖像画にそっくりで驚いた。

裸足の1500マイル RABBIT-PROOF FENCE
★★★☆☆ テレビ放送
内容
『今そこにある危機』のフィリップ・ノイス監督が母国の実話を映画化。1931年、オーストラリアでは先住民アボリジニの子どもたちを家族から隔離し、白人社会に適応させようとする政策がとられていた。その対象となり強制的に収容された少女3人は施設を逃げ出し、オーストラリアを縦断するフェンスを頼りに母の待つ故郷へと2400キロの厳しい道のりを歩き続けた。(from:NHKBS)白人が採ったアボリジニの隔離政策により施設に収容された混血児姉妹3人が母親の元へ追手から逃れながら歩いて帰る。それは少女達にとって過酷な旅だった…。
ドラマ
2002年/オーストラリア
監督 フィリップ・ノイス
音楽 ピーター・ガブリエル
出演
エヴァーリン・サンピ、ローラ・モナガン、ティアナ・サンズベリー、ケネス・ブラナー
裸足の1500マイル

感想
先住民族アポリジニを白人社会に適応させようとするオーストラリアの悪法の犠牲になった少女達の実話。実際にアボリジニの血を引く3人の少女の演技がまるでドキュメンタリーを見ているように自然で素晴しい。ケネス・ブラナーがアポリジニ達からデビルと呼ばれていた施設所長ネヴィル役。脱走した少女達を追う追跡人ムードゥの、同じアポリジニの少女達を助けたいがネヴィルの命令には逆らえない葛藤を無口で静かな演技も心打たれた。そして何よりもピーター・ガブリエルのスピリチュアルなサウンドが映像と相まって感動的だった。

バタフライはフリー  BUTTERFLIES ARE FREE
★★★☆☆  テレビ放送
内容
レオナード・ガーシュのブロードウェイ大ヒット舞台劇の映画化。サンフランシスコの安アパートに越してきた女優志願の少女。彼女は隣室の青年に着替えを覗かれていることに気付き、彼に会いにゆく。だが、彼は全盲で、ミュージシャン志望だった。二人は仲良くなるが、青年を溺愛する母親がアパートに乗り込んできたため、騒動が巻き起こる。(from:BS12)
コメディ(カラー)
1972年/アメリカ
監督 ミルトン・カトセラス
音楽 ボブ・アルシヴァー
出演
ゴールディ・ホーン(ジル)、エドワード・アルバート(ドン)、エイリーン・ヘッカート(ミセス・ベイカー)、ポール・マイケル・グレイザー(ボーイフレンド)、マイケル・ウォーレン(ロイ)
バタフライはフリー
感想
顔の3分の1は目、スレンダーな体に金髪縦ロールで70年代少女漫画みたいなゴールディ・ホーンが超キュート。自立をするために一人暮らしを始めた盲目の青年ドンと、自由気ままに生きる明るい女の子ジルの純愛青春ロマンス。ドンのE・アルバートも爽やかな美青年で、二人はヒッピーな生き方にちょっぴり憧れる今時(当時)の若者。ジルに出会うことで二人っきりの息詰まる母と息子の関係にいい風通しができる。ラストも爽やか。母親役は「バス停留所」「傷だらけの栄光」のエイリーン・ヘッカート。

旗本退屈男 謎の珊瑚屋敷(シリーズ第29作) 
★☆☆☆☆ テレビ放送
内容
佐々木味津三の原作『旗本退屈男』を市川右太衛門が演じる。かつての抜荷仲間が、それぞれ豪商となりながらも財力への執着から引き起こす悪事に、退屈男の諸羽(もろは)流青眼崩しの一刀がくだる。
時代劇(カラー)
1962年/日本/東映
監督 中川信夫
音楽 山田栄一
出演
市川右太衛門(早乙女主水之介)、水谷良重(お良)、北沢典子(おしま)、沢村訥升(霧島京弥)、品川隆二(鉄砲玉の勘吉)、東千代之介(檀造酒蔵)、北条喜久(菊路)、石黒達也(十文字屋銅右衛門)

感想
市川右太衛門の「天下ご免のむこう傷」でお馴染み、直参旗本・早乙女主水之介のチャンバラ時代劇のシリーズ第29作。今回は中国からの抜け荷で大儲けをした悪徳商人の悪事を早乙女主水之介が暴くという話。このシリーズ、原作とは違っていつも変な文化紹介シーンがあって笑えるが、今回は妖しいなんちゃって中国人の手品ショーが笑える。この中国人が「アイヤー知らないあるよ」調のふざけた日本語で中国人が見たら怒るだろうなぁ。東千代之介が早乙女主水之介を切ろうとする腕利きの浪人役で出ていて、珍しく悪役!と思ったら、早乙女主水之介と意気投合しちゃって味方側に。毎回感心するのが市川右太衛門の大胆な模様の着物がかっこいいこと。

ハタリ! HATARI!
★★★☆☆ テレビ放送
内容
猛獣狩りに熱中する野生動物園のリーダー、ショーン。ある日、彼の前にセラフィナという女性写真家が猛獣狩りを撮影するために現れた。やがて、ハンターたちと行動を共にする彼女と、ショーンの間には特別な感情が芽生えはじめる…。東アフリカを舞台に、猛獣狩りをするハンターたちの活躍を、アフリカの大自然を背景に描いたアクション・アドベンチャー映画。
アドベンチャー(カラー)
1961年/アメリカ
監督 ハワード・ホークス
音楽 ヘンリー・マンシーニ、ジョニー・マーサー、ホギー・カーマイケル
出演
ジョン・ウェイン(ショーン)、ミシェル・ジラルドン(ブランディー)、ハーディー・クリューガー(オート・レーサーのカート)、レッド・バトンズ(発明狂のポケッツ)、エルザ・マルティネリ(セラフィナ・ダルレサンドロ/通称ダラス)、ジェラール・ブラン(フランス人のチップ)

感想
ヘンリー・マンシーニの「小像のマーチ」が大好きで以前から気になっていた作品。ジョン・ウェインが、カーボウイから現代的に、野生動物を生け捕るハンターになっているが、ほとんど同じカーボウイ気質のキャラ。最初は狩りをゲームの様に楽しむ彼らに嫌気がしたが、後半のサイを生け捕るシーンの迫力には圧倒された。女性カメラマン、ダラスを母親のように慕う3頭の小像がとても可愛く、マンシーニのマーチが上手くマッチしていて楽しい。ポケッツやカートとチップの恋の鞘当てもコミカルで、笑いのある楽しい作品。しかし、動物園の為とはいえ、生け捕られ、ペットのように人間に馴れる動物達にはちょっと残酷にさえ思える。

八月のクリスマス(1998) CHRISTMAS IN AUGUST
★★★★★ 劇場
内容
ソウルの市内で小さな写真館を経営しているジョンウォンは難病で余命わずかの独身青年。本人も家族も、残された日々を明るく過ごそうとするが、時折言いようのない哀しみに襲われる。そんなある日、ジョンウォンの店に交通警官のタリムが急ぎの現像を頼みにやって来た。それから毎日のように訪れるタリムと他愛のないおしゃべりを楽しむジョンウォン。ふたりは次第に心引かれていくが、思いを伝えぬままジョンウォンが入院する日がやってきた。
ドラマ/ロマンス(カラー)
1998年/韓国
監督 ホ・ジノ
音楽 チョ・ソンウ
出演
ハン・ソッキュ(ジョンウォン)、シム・ウナ(タリム)、シン・グ(ジョンウォンの父)、イ・ハンウイ(チョルグ)、オ・ジヘ(ジョンスク)、チョン・ミソン(ジウォン)

感想
死を間近にしたジョンウォンを通して見る世界がどれも美しく愛おしくなる、とても優しい世界。死期が迫っているのに平静をよそおい、穏やかに誰にでも優しくなれるジョンウォンを演じるハン・ソッキュがとてもイイ。そのジョンウォン最後の時期に永遠に煌めく美しい記憶として、元気一杯生きる美しいタリムをシム・ウナが演じているが、こちらも可愛いだけでなく、自然な演技がすごくイイ。押さえた演技と自然なセリフで、一見地味だがジワジワと感動が増幅してくる名作。泣かせるような演出を特に感じる訳でもないのに後半はずっと涙、涙!

8月のクリスマス(2005)
★★★☆☆  テレビ放送
内容
父親から引き継いだ古ぼけた写真館で働く寿俊の毎日は平穏そのもの。お店での写真撮影の他に家族との団欒、親友とのおしゃべりなどで静かに過ぎていた。しかし寿俊には周囲に秘密にしていることがあった。それは彼の身体は病に侵され、残された時間がわずかだということ。静かに消えていく決意を胸に過ごすそんなある日、写真館に臨時教員の由紀子が飛び込んできたことから、彼の毎日が変わり始める。(from:BSジャパン)
ドラマ/ロマンス(カラー)
2005年/日本
監督 長崎俊一
音楽 山崎まさよし
出演
山崎まさよし(鈴木寿俊)、関めぐみ(高橋由紀子)、井川比佐志、西田尚美、大倉孝二、戸田菜穂
8月のクリスマス
感想
ハン・ソッキュ主演の1998年韓国映画「八月のクリスマス」のリメイク。シム・ウナが演じたヒロインは、ここでは警官ではなく臨時教員。韓国版のキャラは皆デリケートで、これをリメイクなんて無謀と思ったが、山崎まさよしと関めぐみが韓国版のイメージに近くて意外と良い。キャラも韓国版と変わらないイメージで悪くはないが、韓国版をそのままに作っているので、あえてリメイクする必要があったのかと思うほど。オリジナルよりも良かったのは山崎まさよしの曲ぐらい。

8月のシンフォニー 渋谷2002〜2003  
★★★☆☆  テレビ放送
内容
川嶋あいのデビューを描いたアニメーション映画。主人公アイは「歌手になる」という夢を果たすため、母を残し一人福岡から上京し高校生活を送りながら歌手を目指していた。「1000回の路上ライブ」、「手売りでのCD販売5000枚」、「渋谷公会堂でのライブ」といった3つの大きな目標を掲げ彼女は夢を実現させるために渋谷でストリートミュージシャンとして活動し始める...。彼女の自伝「最後の言葉」を原作に友情や愛、ひたむきに生きる姿勢を描く。“キセキ を起こした実話に基づく感動の長編。本編ノーカットで放送。(from:BSフジ)
アニメ/ドラマ(カラー)
2009年/日本
監督 西澤昭男
音楽 クリヤ・マコト、主題歌:川嶋あい『大丈夫だよ』
出演
声:福圓美里(アイ)、高橋和也(秋葉社長)、高橋恵子(アイの母)、山本學(老人)、吉野裕行(瀬尾)、高木渉(石田)、水島大宙(中井)
8月のシンフォニー
感想
川嶋あいという、実在の女の子の物語。逆境に負けそうになったときに支えてくれた人々の篤い思いが感動的。本人が歌う歌も声がとても美しくてなかなか。実写かと思うようような丹念に描かれた背景は、渋谷の街をリアルに再現している。ケチをつければ、主人公が暗くて魅力が乏しい。本人の方が可愛いいのでいっそ実写にしてもよかったのでは?監督は「ふるさと JAPAN」「NITABOH」の西澤昭男。キャラクターデザインは「アップフェルラント物語」の原画の柳野龍男。

八月の二重奏  
★★★☆☆  テレビ放送
内容
高校3年生の夏に14歳の妹を急性白血病で亡くした菅原美保さんの実話を、南沢奈央主演で映像化した日本赤十字社初の広報映画。大学のキャンパスの喧騒の中、美保の脳裏に5年間の妹との闘病の記憶がよみがえる。自らも骨髄移植をして妹を支えたこと。輸血用血液が足りず、県外からの血液到着を心待ちにしたこと。姉妹共通の趣味であったヴァイオリンで、二重奏を奏でたこと。それは生きることそのものだった。そして献血がそれを支えてくれたことを…。(from:BSジャパン)
ドラマ(カラー)
2010年/日本
監督 田口仁
音楽 大島ミチル
出演
南沢奈央、池田愛、小林綾子、石橋蓮司
八月の二重奏
感想
赤い糸」の南沢奈央が姉役の実話を元にした、14歳という若さで急性白血病で亡くなった妹との闘病生活を描いた作品。1時間程度の短い作品だが、この病気の残酷さと、輸血を必要としている人たちの訴え、献血の必要性がひしひしと伝わってくる。彼女が妹に贈った曲もさすが大島ミチルだけあっていい。私も献血はしたことがないのに(したくても血液が薄いと献血を試みる度に断られた)輸血にはお世話になったので輸血と献血は他人事には思えなかった。

ハチ公物語  
★★★☆☆  テレビ放送
内容
東京の大学教授・上野秀次郎の家庭へ貰われ、“ハチ”と名付けられた秋田犬の子犬は、愛情を注がれながらすくすくと成長、いつしか秀次郎を渋谷駅まで送り迎えすることが日課となっていた。ところがある日、秀次郎は急病で倒れ、そのまま帰らぬ人となってしまう。以来、独り身となった秀次郎の妻が家を出払ったことから飼い主を転々とするハチ。それでも毎日、夕方の決まった時間に渋谷駅へ出向き、秀次郎の帰りを待つのだが…。(from:スター・チャンネル)
ドラマ/ファミリー(カラー)
1987年/日本/松竹
監督 神山征二郎
音楽 林哲司
出演
仲代達矢(上野秀次郎)、八千草薫(上野静子)、柳葉敏郎(森山積)、石野真子(上野千鶴子)、浦辺粂子(煙草屋の内儀さん)
ハチ公物語
感想
ハリウッド・リメイク版「HACHI 約束の犬」のオリジナル版。これを見るとハリウッド版はアメリカを舞台にしているが結構これに忠実に置き換えている。長門裕之の植木屋の親爺、田村高廣の駅長さん、尾美としのりの住み込み学生、山城新伍の屋台の親爺と、どの出演者もいい味を出している。特に仲代達矢と、八千草薫のちょっとユーモラスで上品な教授夫婦がいい。犬の可愛らしさだけに頼らずに人間ドラマを中心に描いているのもいい。ラスト、雪の中で倒れているハチの姿には無常な悲しさを感じた。欲を言えばエンディング曲がイマイチ。脚本は新藤兼人。監督は『大河の一滴』の神山征二郎。

80日間世界一周 AROUND THE WORLD IN EIGHTY DAYS
★★★☆☆ テレビ放送
内容
ジュール・ヴェルヌの冒険小説を映画化。ディートリヒ、シナトラ、キートン…といった豪華スターのゲスト出演に加えて、世界各国の壮大なロケーションも楽しめるアドベンチャー巨編である。まだ飛行機もない時代のロンドン。80日間で世界一周できるか否かをめぐって仲間と賭けをするはめになった英国紳士が大冒険の旅に出る。アカデミー作品賞、他4部門受賞作品。
アドベンチャー(カラー)
1956年/アメリカ
監督 マイケル・アンダーソン
音楽 ビクター・ヤング
出演
デビッド・ニーブン、シャーリー・マクレーン、カンティンフラス
80日間世界一周
●1956年アカデミー作品賞受賞

感想
「兼高かおる世界の旅」に使われていたテーマ曲が名曲で、この曲を聞いただけで素敵な外国旅行への夢の旅をしている感じになれる。話はフォッグ氏が執事のパスパルトゥー(カンティンフラス)と一緒に界一周をするが、土地土地で出会う人々が豪華な共演者。気球でイギリスを出発してスペイン(パスパルトゥーがフラメンコを披露、へっぴり腰の闘牛士を見事こなして英雄に)→スエズ運河→船でインドへ→列車でインドを横断(出会ったアウダ姫と旅を続ける)、ベトナム・タイ・中国へ→日本へ(鎌倉の大仏の側に日本式家屋があったり、鶏を売る中国風屋台ありのメチャクチャなセット。エキストラも中国人が日本人に扮し、中国文化とごちゃまぜなのも苦笑。でも平安神宮のシーンはロケっぽくエキストラも日本人で鬘や着物の着付けも正しい)→アメリカへ(開拓時代の酒場で銀髪の美女ディートリヒ尾脚を披露!シナトラが酒場でピアノを弾きつつ鵜唄う。列車で決闘、インディアンに襲われる…)また行く先々でフィックス刑事(R・ニュートン)がフォッグ氏の後を付けまわす。豪華な出演者がどこで出てくるかが楽しい。アウダ姫を演じるS・マクレーンがとても初々しく可愛い。

8人の女たち 8 FEMMES
★★★☆☆ 劇場/テレビ放送
内容
フランスを代表する名女優8人が共演したフランソワ・オゾン監督によるミュージカル仕立ての密室ミステリー。クリスマスを祝うために家族が集まった大邸宅で主人が殺された。電話線は切られ、吹雪でそこに完全に閉じ込められた8人の女たち。全員が容疑者ということになり、お互いの詮索(せんさく)が始まることに…。ベルリン映画祭では8人の女優全員が銀熊賞(最優秀芸術貢献賞)を受賞して話題となった。(from:NHKBS)豪華キャストで贈る、一人の男が死んだ犯人は女8人の中に?
ミュージカル
2002年、フランス
監督 フランソワ・オゾン
音楽 クリシュナ・レビ
出演
ダニエル・ダリュー(マミー・妻の母)、カトリーヌ・ドヌーヴ(ギャビー・妻)、イザベル・ユペール(オーギュスティーヌ・妻の妹)、エマニュエル・ベアール(ルイーズ・メイド)、ファニー・アルダン(ピレット・主の妹)、ヴィルジニー・ルドワイヤン(スゾン・長女)、リュディヴィーヌ・サニエ(カトリーヌ・次女)、フィルミーヌ・リシャール(マダム・シャネル・ハウスキーパー)
8人の女たち

感想
フランスを代表する女優が勢ぞろいで豪華。それが歌って踊る!踊りはおいといて、歌が皆さん上手なのにビックリ。話はクリスマスを祝いに久しぶりに集まった家族。ところが父親(主)が殺され、大雪の中、電話も普通になり8人の女だけが屋敷に閉じ込められる。犯人もどうやらこの中に入るらしく謎は深まる。ダニエル・ダリューが未だ健在なのもビックリだが、相変らず美しいドヌーブもビックリだった。ドヌーブとファニー・アルダンの絡みも可笑しかった。レズじゃないけどレズに好かれるというのはドヌーブ主演の『ハンガー』のパロディかな?それとも『昼顔』?イザベル・ユベールがピアノで歌いだすところは彼女の『ピアニスト』のパロディーで可笑しかった。皆さん、それぞれ持ち歌があるけど、特に気に入ったのはドヌーブとエマニエル・ベアールの歌。ベアールは特にセルジュ・ゲンズブール好みという感じの歌い方でグ〜だった。サスペンス的な要素も面白かったが、それよりも8人の個性的なキャラとその絡みが面白い作品だった。

ハチミツとクローバー  HONEY AND CLOVER
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
5人の美大生たちの切ない片思いを描いた羽海野チカの大人気コミックを映画化。ちょっと不思議な天才少女はぐみに恋する不器用で心優しい竹本。一風変わった天才・森田もはぐみが気になっている。一方、アルバイト先の年上の女性に思いを寄せる真山、そんな真山を見つめ続ける勝気な山田…。原作のイメージを損なわない、みずみずしい映像を手がけたのはCM界で数々の賞を受賞し、本作が長編映画デビュー作となる高田雅博。(from:NHKBS)
青春/ロマンス/コメディ(カラー)
2006年/日本
監督 高田雅博
音楽 菅野よう子、主題歌:スピッツ「魔法のコトバ」、エンディングテーマ:嵐『アオゾラペダル」
出演
櫻井翔、蒼井優、伊勢谷友介、加瀬亮、関めぐみ、堺雅人、西田尚美
ハチミツとクローバー
感想
原作は未読だが、いかにも少女漫画という感じの、出てくる男たちにフェロモンが全然ない、人間臭さに欠けるものばかり。若い櫻井翔、伊勢谷友介、加瀬亮はまだしも、堺雅人のキャラは浮いていてちょっとキツイ。堺雅人も同期の友人・西田尚美も数少ない大人キャラだが、行きつけの店のマスターを含め、皆学生気分が抜けきらない大人ばかり。それを見つつ今を横臥する学生たち…。学生の頃はそんな自由を満喫できる唯一の時期なのでわかるが、彼らは留年を繰り返す伊勢谷友介のように学校から出て行きたくない者ばかりなのだろう。そしてそんな若者が今多いのも同じで、生活を考えなかったら誰もが夢見ること。美大生の自由な生活の一部が懐かしく伺えるし、癒し系スピッツの音楽に胸キュンさせられる。綺麗ごとばかりでリアリティーに欠ける話だけど、蒼井優のきらきらした初々しさや、関めぐみのコミカルで暗い女の子など、どのキャラもちょっと変で面白く嫌いではない。

ハッカビーズ I ・ HUCKABEES
★★☆☆☆ テレビ放送
内容
環境保全団体の支部長アルバート(シュワルツマン)は、森と沼地を守るため、巨大チェーン・スーパー「ハッカビーズ」のエリート社員ブラッド(ジュード・ロウ)による森への新店舗建設計画を阻止しようとするが、ブラッドは環境保全団体を丸め込んで、アルバートを支部長の座から引きずり降ろし、その後釜に座ってしまう。そして仕舞にはアルバートのカウンセラーのベルナード(ホフマン)とヴィヴィアン(トムリン)にまで関わるようになり…。
コメディ/ドラマ(カラー)
2004年/アメリカ
監督 デヴィッド・O・ラッセル
音楽 ジョン・ブライオン
出演
ジェイソン・シュワルツマン、ジュード・ロウ、ナオミ・ワッツ、ダスティン・ホフマン、リリー・トムリン、マーク・ウォールバーグ、イザベル・ユペール
ハッカビーズ

感想
豪華キャストでそれだけでみ観る価値はあるかと思うが、訳がわからん作品。主人公の気持悪いキャラや笑うに笑えない妙なノリは「ヒューマンネイチュア」に似ている。音楽がすごく良くて「マグノリア」の音楽に似ているなぁ…と思ったら、同じジョン・ブライオンが音楽担当している。ナオミ・ワッツがハッカビーズのカバーガールを演じているが、彼女がプレイガールからアーミッシュな自然派女に転換してしまうところは笑えた。ダスティン・ホフマンやイザベル・ユペール、こんなキャラで出演していてイイのか?主演の不細工男、誰だよ?と思ったらフランシス・フォード・コッポラの甥らしい。彼の母、「ロッキー」のタリア・シャイアも出演していたようだけど確認できず(喚いていた老婆か?)。

バック・トゥ・ザ・フューチャー BACK TO THE FUTURE
★★★☆☆ テレビ放送
内容
高校生マーティ(マイケル・J・フォックス)は、親友の一風変った科学者ブラウン(通称ドク)博士(クリストファー・ロイド)がタイムマシンに改造した車・デロリアンに乗って、両親が高校生だった時代にタイムスリップしてしまう。パパのジョージ(クリスピン・グローヴァー)とママのロレーン(リー・トンプソン)が無事カップルになるようにマーティは画策するが、ロレーンがマーティを好きになってしまい…。
SF/コメディ/青春(カラー)
1985年/アメリカ
監督 ロバート・ゼメキス
音楽 アラン・シルヴェストリ、主題歌:ヒューイ・ルイス・アンド・ザ・ニュース「THE POWER OF LOVE」
出演
マイケル・J・フォックス、クリストファー・ロイド、リー・トンプソン、クリスピン・グローヴァー、ウェンディ・ジョー・スパーバー/声:三ツ矢雄二
バック・トゥ・ザ・フューチャー

感想
主題歌の「THE POWER OF LOVE」も大ヒット、80年代に一つのブームになった作品。公開当時はロバート・ゼメキスが監督というより、制作者のスティーヴン・スピルバーグの作品というイメージが強かった。高校生にしてはちょっと老け顔のマイケル・J・フォックスがこの作品で世界的なスターになったのに今はパーキンソン病のため俳優業の一線から退いてしまったのは残念。マーティがタイムスリップした時代は50年代の古き良きアメリカ。フォーエースやマービン・ベリー、エタ・ジェイムズなど当時の音楽が使われていて懐かしい。身近な車がちょっと改造されてタイムマシンに、マッドさイエンティストが親友、冴えない父とキュートな母と、アイデアとキャラ、どれも良くて面白く、テレビ放送される度についつい観てしまう。

バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2 BACK TO THE FUTURE PART II
★★★★★ テレビ放送
内容
前回のラストから続くストーリー。息子の将来を救うため未来に行ったマーティが、賭のネタ本になると「スポーツ年鑑」を持ち帰ろうとするが、ドクに止められる。捨てたはずの「スポーツ年鑑」を宿敵ビフが盗み、デロリアンに密かに乗込んで過去のビフに渡してしまう。その結果、未来がビフの天下にマーティの父は暗殺された最悪の未来に変わってしまう。「スポーツ年鑑」を取り戻すために、再び両親がはじめて踊ったプラムの夜にタイムスリップするが…。
SF/コメディ(カラー)
1989年/アメリカ
監督 ロバート・ゼメキス
音楽 アラン・シルヴェストリ
出演
マイケル・J・フォックス、クリストファー・ロイド、リー・トンプソン、トーマス・F・ウィルソン、ジェイソン・スコット・リー、イライジャ・ウッド/声:三ツ矢雄二
バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2

感想
前作が完結しているのに、前作とまったく同じシーンに、今回の話が組み入れられていて、パズルのように組み合わされたストーリーが面白い!今回はしかも現在、過去、未来と行ったり来たりでさらに大忙し。過去の自分+前回タイムトラベルしてた自分に出会わないように注意しなくてはいけないと、危険もいっぱいでドタバタ状態がすごく楽しい。未来のアイテムも楽しく、特に宙を浮くスケボー、ホバーボードでのカーチェイスは最高!歳をとったマーティや、マーティの娘(マイケルが女装二役)は無気味だけどコメディとしての御愛嬌。ラスト、続編へのつなぎもバツグンで、次回作の予告になだれ込むのが面白い。普通続編というと、前作がヒットしたのでまた作りましたというノリが多いが、これは続編でなければ作れない話。パート1がなければ作れない話だし、次回作も同様。タイムマシンというアイテムをフルに使った名作。

バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3 BACK TO THE FUTURE PART III
★★★☆☆ テレビ放送
内容
またまた前回のラストから続くストーリー。西部開拓時代にタイムスリップしてしまったドク。彼からの手紙を手にマーティは50年代のドクと、デロリアンを破壊するために開拓時代のドクが埋めたデロリアンを探す。しかしその側にはドクの墓が!ドクは手紙を書いた日から数日後に殺されていた。ドクを救出するためにマーティはデロリアンに乗って西部開拓時代に行く…。
SF/コメディ(カラー)
1990年/アメリカ
監督 ロバート・ゼメキス
音楽 アラン・シルヴェストリ
出演
マイケル・J・フォックス、クリストファー・ロイド、メアリー・スティーンバージェン、リー・トンプソン/声:三ツ矢雄二、池田昌子
バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3

感想
パート1、3それぞれが複雑に絡んだシリーズの最終章。ドクの愛犬もアインシュタインの変わりに子犬のコペルニクスが登場、可愛い!そして西部開拓時代のドクには恋人が!冒頭でマーティがインディアンに襲撃されるシーンはジョン・フォード・ポイント(モニュメント・バレー)で撮影されていて、西部劇ファンには嬉しいサービス。気絶したマーティが母(今回は曾曾叔母)に助けられるところや、マーティの宿敵(今回はマッド・ドッグ)が飼料を積んだ車に激突するなどパート1パート2でもお馴染みのシーンが今回もあって楽しい。そしてマーティが開拓時代に名乗った名前がクリント・イーストウッド!ゲストのZZ TOPが出演してたり、ラストで「腰抜け」と言われても挑発に乗らなかったマーティ。彼は今回の旅でずいぶん成長してたのだ!開拓時代に行って、いきなり乗馬の達人になっているマーティには驚いたけど、このシリーズは間違いなく何度観ても楽しい傑作。

バックドラフト  BACKDRAFT
★★★☆☆  テレビ放送
内容
大都会シカゴで活躍する消防士たちの葛藤を、迫力ある炎の映像とともに描いたスペクタクル・サスペンス。消防士の父に連れられて火災現場に駆けつけた少年ブライアンは、その場で父の殉職を目撃する。やがて成長した彼は、兄スティーブンとともに、父と同じ消防士の道を目指すことになるが…。反発し合いながらも互いへの理解と愛情を深めてゆく兄弟の姿を、名匠ロン・ハワードがドラマチックに演出。(from:NHKBS)
アクション/ドラマ(カラー)
1991年/アメリカ
監督 ロン・ハワード
音楽 ハンス・ジマー
出演
カート・ラッセル、ウィリアム・ボールドウィン、ロバート・デ・ニーロ、スコット・グレン、ドナルド・サザーランド
バックドラフト
感想
カート・ラッセルやロバート・デ・ニーロ、「イグジステンズ」のジェニファー・ジェイソン・リーなど、豪華なキャスト。前半のウィリアム・ボールドウィンによる青春劇が少々退屈だが、カート・ラッセルとの兄弟の愛憎劇も話のメインと思えば我慢。放火犯の真相が明らかになってくるサスペンスが面白いのと、炎を恐ろしくも美しく生きものの様に描いた映像は美しい。そんな炎に取り付かれた男たちのなかで、出番は少ないけど印象的だったのがドナルド・サザーランドのサイコな放火魔。ロバート・デ・ニーロの火傷で醜くなった背中の演技も強烈。「料理の鉄人」のBGMにも使われたハンス・ジマーの音楽も炎の英雄たちを守り立てていてグッド。難を言えば主演のウィリアム・ボールドウィンが他のスターたちに華を奪われ存在感薄いことかな。

バックマン家の人々 PARENTHOOD
★★★★☆ テレビ放送
内容
バックマン家の4人の兄弟姉妹は、それぞれ家庭の問題に奮闘している。自分の父親を反面教師として、よき父親になろうと奮闘する長男は神経症の息子を抱え、離婚した姉は思春期の子供2人が何を考えているかわからず四苦八苦。妹はまだ3歳の娘の英才教育に血眼で、末の弟は幼い息子と借金を抱えていた。ロン・ハワード監督が芸達者なキャストで描くハートフルなホームドラマ。(from:NHKBS)
コメディ/ドラマ(カラー)
1989年/アメリカ
監督 ロン・ハワード
音楽 ランディ・ニューマン
出演
スティーブ・マーティン、メアリー・スティーンバーゲン、ダイアン・ウィースト、ジェイソン・ロバーズ、キアヌ・リーヴス
バックマン家の人々

感想
父親へのコンプレックスで苦しむ男を、スティーブ・マーティンが面白可笑しく演じていてグッド。子煩悩だが子供に振り回されている姿は「12人のパパ」と重なるが、こちらの方が大人しめでよりリアル。キアヌ・リーヴスや子役時代のホアキン・フェニックスなど、出演者も豪華。どのキャラも個性的で面白いが、「私は回転木馬なんかよりずっとジェットコースターが好き」というおばあちゃんが特にいい味を出している。

はつ恋 
★★☆☆☆ テレビ放送
内容
母(原田美枝子)の突然の入院で父(平田満)とのぎこちない二人だけの生活が始まり、とまどう17歳の高校生・聡夏(田中麗奈)。ある日、母のオルゴールの中から、古い手紙を見つける。母が書いたラブレターで、母の故郷と同じ長野県上伊那郡、宛名は藤木真一(真田広之)という知らない男だった。聡夏は藤木真一をどうにか探し出して、死にゆく母に最後に一度、遭わせてあげたいと思うようになる…。
ドラマ/青春
2000年/日本/東映
監督 篠原哲雄
音楽 久石譲
出演
田中麗奈、真田広之、原田美枝子、平田満

感想
田中麗奈のアイドル系映画か?と思いつつ観たけど、意外!イイ演技していてなかなかグッド。ただ、他の出演者達はいつものキャラのまんまで、真田広之はワイルドな男、平田満はダメダメのキモイ男、原田美枝子は優しい母というように、新鮮味がない。他にもテンポが悪くてダラダラした感じがあったり、もっと17歳の女の子の揺れ動く感情を表現が足りなかったり…。

初恋(2006)  FIRST LOVE
★☆☆☆☆  テレビ放送
内容
高校生のみすずは、小さい頃から孤独だ。家に帰っても引き取られた叔母家族とは口も聞かず、ただただ暗い瞳を持つみすず。みすずの母親は小さい頃、兄を連れていなくなったきりだった。ある放課後、みすずはとある場所に足を運んでいた。目の前にはBというネオン看板。みすずの手に握られたマッチの名と同じだ。数日前、兄が突然現れ手渡したマッチだった。店内に進むと、彼らはいた。兄の亮、女優ユカ、浪人生タケシ、肉体派テツ、お調子者ヤス、そして東大生の岸。仲間に加わったみすずの生活は少しずつ変化していく。そして岸に対して生まれた切ない感情…。そんなある日、岸がみすずに驚くべき相談を持ちかける。(from:地上波)
青春/ロマンス/犯罪(カラー)
2006年/日本
監督 塙幸成
音楽 COIL、主題歌:元ちとせ『青のレクイエム』
出演
宮崎あおい、小出恵介、宮崎将、小嶺麗奈、柄本佑、青木崇高、松浦祐也、藤村俊二
初恋
感想
未解決の3億円強奪事件の白バイ姿の犯人が17歳の少女だった…という大胆な設定。昭和40年代を混沌として暗い時代と捉えていて、昭和を懐かしむというよりも陰鬱でその時代を振り返りたくない気分にさせられる。また、同じ3億円強奪事件犯人を扱ったにした松田優作の「蘇える金狼」に比べると犯人像が遠くて説得力が弱い。しかし、ファッションやインテリア、車などは昭和40年代に徹底していて、昭和の世界感が感じられるのは良い。また、17歳という思春期の陰のある少女を演じた宮崎あおいも演技にこ慣れた感じで悪くない。兄役・亮の宮崎将は宮崎あおいの本当の兄で顔が似ている!

初恋のきた道  我的父親母親
★★★☆☆  テレビ放送
内容
華北の美しい村。都会で働く青年ルオ・ユーシェンは、父の訃報を聞いてこの村に戻ってきた。母は、伝統の葬儀をすると言って周囲を困らせる。石のように頑なな母の真意とは?その様子を見ながら息子は村の伝説となった父母の恋物語を思い出していた…。都会からやってきた若い教師ルオ・チャンユーに恋して、その想いを伝えようとする18歳の少女チャオ・ディ。手作りの料理の数々に込めた少女の恋心は、やがて彼のもとへと届くのだが、時代の波「文革」が押し寄せ二人は離れ離れに。少女は町へと続く一本道で、来る日も来る日も愛する人を待ち続ける。果たして二人の恋の行方は?そして、その二人の一途な想いが様々な人々の人生を切り拓いたことが母があれほどこだわった葬儀の日に明かになり…。(from:BS日テレ)
ドラマ/ロマンス(カラー)
1999年/アメリカ:中国
監督 チャン・イーモウ(張芸謀)
音楽 サンパオ(三宝)
出演
チャン・ツィイー(チャオ・ディ若き日の母)、チョン・ハオ(ルオ・チャンユー:若き日の父)、スン・ホンレイ(ルオ・ユーシェン:私)、チャオ・ユエリン(チャオ・ディ:老母)
初恋のきた道
感想
「赤いコーリャン」「至福のとき」「活きる」「あの子を探して」のチャン・イーモウ監督。主演のチャン・ツィイーがこの監督に見出され、この作品でメジャーになったことは有名な話。ノーメイクの田舎娘を健気に演じたチャン・ツィイーの瑞々しい姿がこの作品の一番の魅力。テーマ曲がさらに一途な乙女の心情を表していて泣ける。「現在」がモノクロで「母の思い出」がカラーという趣向も、一層、乙女の鮮やかな記憶が感じられていい。あの時代に恋する二人を暖かく見守った村人たちの人情も泣けた。そして白樺と、紅葉で染まり、白銀に覆われる田舎風景が美しい。

八甲田山 
★★★★★ テレビ放送
内容
明治34年末、日露戦争を目前にした日本陸軍は寒冷地教育不足を補うために八甲田の雪中行軍を訓練の場に決定する。神田大尉(北大路欣也)率いる青森歩兵第5聯隊は、青森市から出発、徳島大尉(高倉健)率いる弘前歩兵第31聯隊は、弘前市から出発して互いの部隊が八甲田山中ですれ違うというものだった。登山経験の豊富な神田大尉だったが、青森歩兵第5聯隊には上官の山田少佐(三國連太郎)が加わったことで、神田大尉の意向はことごとく却下され、210名中199名が凍死という悲劇が起こる。一方、神田大尉と親交のあった徳島大尉は上司に干渉されることなく小隊編成で行ったので一人の脱落者を出さずに済んだのだった…。
ドラマ(カラー)
1977年/日本/東宝
監督 森谷司郎
音楽 芥川也寸志
出演
北大路欣也、高倉健、三国連太郎、加山雄三、緒形拳、丹波哲郎、大滝秀治、前田吟、栗原小巻
八甲田山

感想
例年以上の寒波という気候悪化に加えて、山田少佐が登山には素人の癖に色々口出しをした事でこの悲劇は起こっている。そのアホ上官を助ける為に部下達が円陣を組んで上官の凍死を防ごうとし、円陣の外側から絶えられずに倒れてゆくシーンや、弘前歩兵第31聯隊の斉藤伍長(前田吟)が青森歩兵第5聯隊のまだ若い弟の凍死を発見するシーンは涙なしでは見られない。このアホ上官に従ってしまう人の好いキャラを北大路欣也、生真面目で慎重なキャラを高倉健、アホ上官を三国連太郎と超豪華なキャストだが、ワキもすごい面々で、これだけのオールスターキャストでよく雪山撮影ができたものだ。凍り付いて凍死する者、発狂する者続出で「天は我らを見放したか!」北大路欣也のこのセリフは公開当時、流行語にもなった。悲しいのは八甲田山で死んだ軍人だけでない。三年後の日露戦争で山田少佐をはじめ多くの八甲田山生還者が戦死しているのがまた泣ける。男泣き日本映画の傑作。

パッセンジャーズ  PASSENGERS
★★★★☆  テレビ放送
内容
飛行機事故で奇跡的に生き残った5人の乗客。セラピストのクレアは乗客の記憶から浮かび上がる数々の謎を解き明かそうとする。しかし、事故の核心に近づくたびに5人の生存者が次々と失踪し、彼女の周辺でも不可解な事が続発しはじめる。錯綜する現実に翻弄され、自分さえも見失ってしまうクレア。これは偶然か、それとも仕組まれた罠なのか?彼女だけが知らなかった驚愕の真相とは…。(from:BS日テレ)
サスペンス/ミステリー(カラー)
2008年/アメリカ
監督 ロドリゴ・ガルシア
音楽 エド・シェアマー
出演
アン・ハサウェイ、パトリック・ウィルソン、デヴィット・モース、ダイアン・ウィースト
パッセンジャーズ
感想
飛行機墜落事故の真相をめぐるサスペンスでテレビドラマ「LOST」みたいな話かと思っていたら…意外にも「シックス・センス」みたいな話。ラストはやっぱりそういうことか…と予想できる展開だったが、「死」というものが恐くて恐ろしいとひたすら脅していた「シックス・センス」などの従来の作品と違って、不慮の事故で亡くなった人たちの「死」は美しいものだと描いていてラストは泣けた。そう思えないと突然の事故で大切な人を亡くして残された者は居た堪れない。だからといって宗教色が全然感じられないのがいい。監督は「彼女を見ればわかること」「美しい人」のロドリゴ・ガルシア。

初体験 リッジモント・ハイ  FAST TIMES AT RIDGEMONT HIGH
★★★☆☆  テレビ放送
内容
大人への階段を登りはじめた高校生たちの姿を軽快に描く青春コメディー。同じ高校に通うステイシーとリンダのもっぱらの話題は、恋のこと。リンダのアドバイスのもと、ステイシーはバイト先に現れるイケメンとデートし、どんどん恋に積極的になっていく。原作・脚本は「あの頃ペニー・レインと」でアカデミー脚本賞を獲得したキャメロン・クロウで、後の有名俳優たちが多数出演しているのも見もの。(from:NHKBS)
青春(カラー)
1982年/アメリカ
監督 エイミー・ヘッカリング
音楽 アーヴィング・エイゾフ
出演
ジェニファー・ジェイソン・リー、ブライアン・バッカー、ショーン・ペン、フィービー・ケイツ
初体験 リッジモント・ハイ
感想
今は大スターだが、ここでは青二才の面々が共演していて、ショーン・ペンが米国史の先生に刃向かってばかりの長髪短パンにアナーキーな生徒で、フォレスト・ウィッテカーは怒ると凶暴な高校ラグビーの花形、ニコラス・ケイジはニコラス・コッポラのクレジットで出演している。ジェニファー・ジェイソン・リーやフィービー・ケイツもキュートなお色気を振りまいている。80年代当時の高校生のリアルな日常をコメディタッチで描いた青春もので、青春物作品の中で突出した出来とは言い難いが、この作品からどれだけのスターが羽ばたいて行ったかと考えるとかなり貴重な作品かも。産婦人科からこっそり出てきた妹ジェニファーを、普段は邪険にする兄(「ビバリーヒルズ・コップ」の)ジャッジ・ラインホルドがいたわるシーンは心が温かくなった。監督は「ベイビー・トーク」のエイミー・ヘッカリング。

パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー  PATCH ADAMS
★★★☆☆  テレビ放送
内容
60年代後半、生きる道を失ったアダムスは、自殺未遂の果てに精神科へ入院する。そこで彼は、医師ではなく同じ患者から心を癒やされたことから、“心”の医者になることを決意。病人には笑うことが何よりの薬と信じた彼は、自ら道化となり、患者との心の交流を図る。ロビン・ウィリアムスが持ち前の演技で、実在するユニークな精神科医パッチ・アダムスに挑んだ感動のヒューマン・ドラマ。(from:NHKBS)
ドラマ(カラー)
1998年/アメリカ
監督 トム・シャドヤック
音楽 マーク・シャイマン
出演
ロビン・ウィリアムス、ダニエル・ロンドン、モニカ・ポッター
パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー
感想
ロビン・ウィリアムスって中年オッサンなのに大学生とか平気で演じちゃうところが図々しいというか納得させてしまうところはやっぱり凄い。相変わらずバタバタうるさいキャラなのだが、患者のための医療を目指した実在の人物を魅力的に演じている。この作品で医療機関と戦っているが、「いまを生きる」では学校機関と、権力としがらみで自由を失った機関と戦っている。フィリップ・シーモア・ホフマンやピーター・コヨーテなどもチョイ役ながら存在感あり。彼女の死は唐突で必然性に欠ける。評判が良いので期待したのだが意外と普通で、感動作というほどには受け取れなかった。監督は「ブルース・オールマイティ」「コーリング」「ナッティ・プロフェッサー/クランプ教授の場合」「ナッティ・プロフェッサー2/クランプ家の面々」「コーリング」「ライアーライアー」のトム・シャドヤック。

パッチギ! 
★★★☆☆ テレビ放送
内容
康介は音楽室でフルートを吹くキョンジャに一目惚れ。国籍の違いに戸惑いながらも、彼女に近づきたい一心でキョンジャの奏でていた曲や朝鮮語を覚えようと努力するのだが…。果たして康介は逆境を乗り越えてキョンジャのハートを掴むことが出来るのか!?「岸和田少年愚連隊」でブルーリボン賞を獲得し、激辛批評でも知られる井筒和幸監督による熱血青春映画。1960年代後半の京都を舞台に、恋とケンカ、友情、在日問題などを織り交ぜ、若者たちの熱くひたむきな生き様を描いている。
ドラマ/青春(カラー)
2004年/日本
監督 井筒和幸
音楽 加藤和彦
出演
塩谷瞬、高岡蒼佑、沢尻エリカ、楊原京子、尾上寛之、真木よう子、小出恵介、波岡一喜、オダギリジョー、光石研、加瀬亮
パッチギ!

感想
主人公が恋する韓国人の少女キョンジャは「SHINOBI」で蛍火を演じた沢尻エリカ。「春の雪」で主人公の友人、本多を演じた高岡蒼佑がキョンジャの兄アンソン役。彼らが皆、活き活きとして輝いていて、若者を「岸和田少年愚連隊」でも上手く撮った監督ならでは。しかし「岸和田少年愚連隊」もそうだったが、暴力で育った者たちという感じで、喧嘩に明け暮れるどう使用もない若者ばかり。「岸和田少年愚連隊」は単なるアホで喧嘩好きな青年達の人情劇で面白かったのだが、こちらは日韓問題が重いテーマになっている。「何も知らない日本のガキ」と笹野高史が一方的に康介に在日韓国人が受けた屈辱の歴史を語り、日本人を拒絶するシーンには、どう受止めればいいか戸惑う。川を隔てて闘う在日朝鮮人と日本のチンピラたち。どちらも不良のチンピラで同じ穴のムジナなのだが、暴力でしか接することができない彼らに理解できないものがある。康介とキョンジャ、アンソンと桃子のカップルが対立を友好的な関係に変えて欲しいと願わずにはいられない。

パッチギ!LOVE & PEACE
★★★☆☆  テレビ放送
内容
息子が病気のため、リ・アンソン一家は東京に引越した。息子の治療費を稼ぐため危ない仕事をするアンソン、出自を隠して芸能界入りするキョンジャ。問題にぶちあたり、それぞれが悩み、苦しんでいた…。(from:BTBS)
青春/ドラマ/ロマンス(カラー)
2007年/日本
監督 井筒和幸
音楽 加藤和彦
出演
井坂俊哉(アンソン)、中村ゆり(キョンジャ)、西島秀俊(野村健作)、藤井隆(佐藤政之)、風間杜夫(ビョンチャン)、ソン・チャンウィ(父ジンソン)、パク・ソヒ(金村伍長)、キム・ウンス(テオ)
パッチギ!LOVE & PEACE
感想
1960年代、東京江東区の朝鮮学校周辺を舞台に、在日韓国人の家族を描いた家族ドラマ。韓国済州島からサイパン戦線に流れ、奇跡的に生き残ったヒロインたちの父役を韓国のTVドラマ「黄金の新婦」「シンデレラマン」のソン・チャンウィが演じてる。激戦シーンも「ブラザーフッド」並の迫力。在日韓国人への偏見は「月はどっちに出ている?」よりもシビアに描いていて考えさせられる。冒頭の電車での乱闘シーンの過激さは別世界で日本とは思えない。監督は「パッチギ!」「ゲロッパ!」の井筒和幸。

バッテリー
★★★☆☆  テレビ放送
内容
中学入学を目前に控えた春休み、父の転勤で岡山の県境の街に引っ越してきた巧。ピッチャーとしての自分の才能を信じ、トレーニングに励む巧の前に同級生の豪が現れ、バッテリーを組むが…。あさのあつこ氏の1000万部を超える大ベストセラー小説「バッテリー」待望の映画化。
青春/ドラマ/スポーツ(カラー)
2006年/日本/東宝
監督 滝田洋二郎
音楽 吉俣良、主題歌:熊木杏里『春の風』
出演
林遣都、山田健太、鎗田晟裕、蓮佛美沙子、天海祐希、岸谷五朗、萩原聖人、岸部一徳、菅原文太
バッテリー
感想
ベストセラーが原作とあって、ストーリーや登場人物たちは悪くはないのだが、巧:林遣都→中山優馬、豪:山田健太→高田翔、矢島繭:蓮佛美沙子→宮崎香蓮、母親:天海祐希→斉藤由貴、父:岸谷五朗→堀部圭亮、祖父:菅原文太→石橋蓮司、戸村監督:萩原聖人→千原ジュニア、横手二中の天才スラッガー門脇に中村隆太、横手二中の副キャプテン瑞垣に川原一馬と、どのキャラもNHKで放送されたテレビドラマ版の方が魅力的だった。演出もテレビドラマの方が良く、試合のシーンなどもずっとそちらの方がワクワクした。監督は「壬生義士伝」「陰陽師 〜おんみょうじ〜」「陰明師2」の滝田洋二。

バッド・エデュケーション  LA MALA EDUCACION
★★★★☆  テレビ放送
内容
1980年、マドリード。若くして成功した映画監督エンリケ(フェレ・マルチネス)のもとに、イグナシオ(ガエル・ガルシア・ベルナル)と名乗る美貌の青年が映画の脚本を手に突然現れた。彼はエンリケの少年時代の神学校寄宿舎で親友。あまりにも変貌した友の姿に疑いを感じながらも、脚本の内容に惹きつけられていくエンリケ。なぜなら、そこに描かれていたのは、二人の人生を変えてしまった少年時代の悲劇が克明に描かれていたから…。エンリケを守りたいがゆえに自らを犠牲にし、砕けてしまったイグナシオの心、今なお変わらぬ愛。でも、何かが違う…。彼は本当にイグナシオなのか?真実を求めるエンリケがそこに見たものは…。スペインの異才、アルモドバル監督が10年以上も企画を温めた半自伝的物語。愛情、裏切り、悪意、底知れぬ欲望、併せ持つ純情さ、崇高さ…。愚かしくも人間らしいそれらの感情と切ない物語を斬新な映像美と深い愛で描き上げた傑作。主演は「アモーレス・ペロス」「モーターサイクル・ダイアリーズ」のラテン映画界きっての美貌を誇るガエル・ガルシア・ベルナル。(from:BSフジ)
ドラマ/ミステリー(カラー)
2004年/スペイン
監督 ペドロ・アルモドバル
音楽 アルベルト・イグレシアス
出演
ガエル・ガルシア・ベルナル(イグナシオ)、フェレ・マルチネス(エンリケ)、ハビエル・カマラ(パキート)、レオノール・ワトリング(モニカ)、ダニエル・ヒメネス・カチョ(マノロ神父)
バッド・エデュケーション
感想
監督は「トーク・トゥ・ハー」「オール・アバウト・マイ・マザー」のペドロ・アルモドバル。主演は「ウェルカム!ヘヴン」「dot the i/ドット・ジ・アイ」のガエル・ガルシア・ベルナル。その彼が女装してサハラというおかまになり「キサス・キサス・キサス」を歌うシーンで始まる映画脚本は、スリリングで最後まで読めない展開で面白い。女性をテーマにしてきたアルモドバル監督にしては珍しく、女性はほとんど出てこない男の世界。敷かし、聖職者の男色をテーマにした内容は「トーク・トゥ・ハー」よりもスキャンダラスな内容になっている。アルモドバル監督の自伝的内容が多い作品というが、内容が過激過ぎてどこまでが本当で嘘か分からないところに魅力を感じる。少年がボーイ・ソプラノで歌う「ムーン・リバー」が美しい。これから犯罪に向かう二人が、映画館でフィルム・ノワールを観るのも面白い。ガエル・ガルシア・ベルナルやダニエル・ヒメネス・カチョなどの体を張った演技は素晴らしく、生々しさはリアルな説得力がある。

バッドサンタ BAD SANTA
★★★☆☆ テレビ放送
内容
彼の名はウィリー(ビリー・ボブ)。相棒のマーカス(トニー・コックス)と毎年クリスマスシーズンにサンタに仮装して、デパートで子供たちに愛と夢ならぬ毒舌と無愛想を振りまく"バッドサンタ"なのだ。二人の真の姿は、デパートの金庫破り。今年はアリゾナ州フェニックスのデパートに狙いを定めた。マネージャーのボブは愛想よく迎えてくれたが、警備主任のジン(バーニー・マック)に見張りを頼んでいたなんて。そして思いがけない出来事が起こった!(from:BSジャパン)
コメディ/ドラマ(カラー)
2003年/アメリカ
監督 テリー・ツワイゴフ
音楽 デヴィッド・キティ
出演
ビリー・ボブ・ソーントン、トニー・コックス、ローレン・グレアム、バーニー・マック、ジョン・リッター、ブレッド・ケリー
バッドサンタ

感想
女に見境なくてアル中の超ダメ男ウィリーと、小人の相棒マーカスのコンビが毒舌と悪態を放ちながら、サンタと妖精の恰好で強盗を働くかなり「バッド」な二人。どこからみても偽者サンタなのに、そのウィリーになついてしまったデブで虐められっ子の少年(ブレッド・ケリー)がなついてしまうが、これが最後まで微妙な関係。悪態ばかりで子供嫌いの大人と可愛げのない子供という図式は「グロリア」みたい。下品な主人公の作品なのに音楽は優雅なショパンの「ノクターン」やショスタコーヴィチの「Jazz Suite#2」などのクラシックや、リッキー・ネルソンのJingle Bells「Jingle Bells」、ディーン・マーティンの「Let It Snow, Let It Snow, Let It Snow」、ビング・クロスビーの「Have Yourself a Merry Little Christmas」、アンディ・ウィリアムスの「The Most Wonderful Time of the Year」など60年代の懐かしくも行儀の善いクリスマスソングが多用されていて、そのミスマッチ感覚が可笑しい。ビリー・ボブのあまりに下品な行いで、ファミリー向けでは決してないが、ラストの後味も良くて、笑える作品。

バッドボーイズ BAD BOYS
★☆☆☆☆ テレビ放送
内容
警察内部に保管してあった1億ドル相当の押収ヘロインが何者かに盗まれる。大胆不敵な犯行にマイアミ市警は総力を上げて捜査に乗り出すが、刑事のマイク(ウィル・スミス)のガールフレンドが元警察官と一緒に殺される。死体の側には盗まれた押収ヘロインが1つ落ちていた。殺された女には連れの女がいて、マイクと相棒のマーカスはその女を証人として保護するが、彼女は殺人犯から命を狙われる。またその殺人犯達はヘロイン強奪犯でもあった…。
アクション
1995年/アメリカ
監督 マイケル・ベイ
音楽 マーク・マンシーナ
出演
マーティン・ローレンス、ウィル・スミス、チェッキー・カリョ

感想
『キス・オブ・ザ・ドラゴン』でブチギレた悪役を演じてたチェッキー・カリョがまたまた悪役。それ以外はめぼしいキャラもいないし、アクションは普通。警察官とは思えないリッチなウィル・スミスのキャラが「マイアミ」っぽさ出したかったのか(『マイアミ・バイス』もリッチでハデなスポーツ・カーを乗り回す警官が活躍してたから)、かえってウソっぽいキャラでこれもイマイチ。「どうよ、おれたちカッコイイやろ?」ってノリがかえってダサダサ。

バッドボーイズ2バッド BAD BOYS II
★★☆☆☆ テレビ放送
内容
巨大麻薬シンジケートの壊滅を目指すマイアミ市警のチームに敏腕刑事コンビ、マーカス(ローレンス)とマイク(スミス)が抜てきされる。しかしマーカスは最近、家族を守ることの大切さを実感し職務に命を懸けることに疑問を抱いている。一方、マイクはマーカスの妹で麻薬シンジケートに潜入捜査しているシド(ガブリエル・ユニオン)との恋仲を言い出せずにいた。そんな思いを抱きながら捜査を行うマイクとマーカス。やがて2人は麻薬シンジケートの黒幕の存在に目星を付ける。(from:地上波)
アクション/コメディ(カラー)
2003年/アメリカ
監督 マイケル・ベイ
音楽 トレヴァー・ラビン
出演
ウィル・スミス、マーティン・ローレンス、ガブリエル・ユニオン、ジョルディ・モリャ、ピーター・ストーメア、声:高木渉、東地宏樹
バッドボーイズ2バッド

感想
どうもウィル・スミスってその子供っぽい顔で2枚目を演じているのと、あまり面白くないギャグをウリにしているので、あまり好きになれない。これは彼のヒット作「バッドボーイズ」の8年ぶりの続編。前半と後半どちらにも出てくるカーチェイスは、スリル満点というよりも、破戒に継ぐ破戒の、華麗なカーアクションには程遠くヤケっぱちなノリで爆笑。太った不細工娘にめちゃくちゃ甘く、ママに弱いが、ロシアマフィアを人間缶詰にしちゃう極悪人ジョニーが笑える。キューバに舞台を移したところで、地元マイアミ警察は管轄外で、主人公二人のできる事もそこまで。しかしあり得ないのがCIA諜報部員を一人メンバーに加えて、彼らは署の仲間と共にキューバへ乗込み、キューバ・マフィアのジョニーと戦争をおっ始め、キューバの町を大暴れ。仕舞には罪なき底辺の人々のバラック小屋まで車でぶっ壊しまくる。前作よりもハチャメチャ度アップで笑えた。

パットン大戦車軍団  PATTON
★★★★☆  テレビ放送
内容
第二次大戦で活躍した猛将であり、その特異な個性が伝説となった米国陸軍のパットン将軍の波乱の半生を描いた戦争巨編。パットンが転戦する数々の戦場を壮烈に描くとともに、彼の教養あふれる戦略家にして時代錯誤な人間像を正面からとらえた。フランシス・フォード・コッポラが脚本を手がけアカデミー脚本賞に輝いたほか、計7部門を獲得。ジョージ・C・スコットが主演男優賞を辞退し、話題を呼んだ。(from:NHKBS)監督は「猿の惑星」「パピヨン」のフランクリン・J・シャフナー。
戦争/伝記(カラー)
1970年/アメリカ
監督 フランクリン・J・シャフナー
音楽 ジェリー・ゴールドスミス
出演
ジョージ・C・スコット(ジョージ・S・パットン大将)、カール・マルデン(オマー・N・ブラッドリー大将)、マイケル・ベイツ(モントゴメリー元帥)、マイケル・ストロング(ホバート・カーパー准将)、カール・ミカエル・フォーグラー(ロンメル元帥)
パットン大戦車軍団
感想
ロンメルとの一騎打ちを夢見たり、チュニジアのカルタゴの遺跡でローマ軍との戦いに思いを馳せたり、自分をハンニバルの生まれ変わりと信じてたりと、かなりのロマンチスト。イタリア戦略にシラクサを足がかりにしようとするところは、まるでみたい古代ギリシャの戦いのようで面白い。自分には弾丸が当たらないというかなり自信家なところは「地獄の黙示録」のロバート・デュバル演じるサーファー士官と同じ。CGのない時代に、あれだけの戦車や戦闘機、兵を使った戦闘シーンは圧巻。また、ライバルのイギリス軍モントゴメリーをメッシーナで迎え「安心したまえ。キスはしない」というモントゴメリーに「髭を念入りに剃ったのにそれは残念」とニンマリするシーンは笑えた。戦争大好きの一歩間違えば英雄どころか、ヒトラーと肩を並べても可笑しくない狂人パットン。ジョージ・C・スコットが演じるパットンはうっかり暴言を吐いては戒められ、反省する、彼が飼っている子犬にも臆病な見かけは凶暴の犬にそっくりで笑える。

ハッピー フィート HAPPY FEET
★★★☆☆ テレビ放送
内容
南極大陸に暮らす皇帝ペンギンたちにとって求愛に欠かせない「歌」は特別なもの。ところが、小さいマンブルは生まれながらの音痴。足をパタパタ鳴らし踊ることは得意だが、ペンギンの長老たちから渋い顔をされ、群れのやっかい者となってしまった。やがて青年になったマンブルは、仲間にご機嫌なダンスを披露するのだが…。タップダンスなど動物たちの動きも楽しいミュージカル仕立てのフルCGアニメーション。(from:NHKBS)
アニメ/ファミリー/ミュージカル/冒険/コメディ(カラー)
2006年/アメリカ
監督 ジョージ・ミラー
音楽 ジョン・パウエル
出演
手越祐也(イライジャ・ウッド)、ブラザートム(ロビン・ウィリアムス)、園崎未恵(ブリタニー・マーフィー)、てらそままさき(ヒュー・ジャックマン)、冬馬由美(ニコール・キッドマン)
ハッピー フィート

感想
ミュージカル・シーンではビーチ・ボーイズ、クイーン、ジプシー・キングス風「マイ・ウェイ」などの名曲を使ったにくい演出で、オリジナル曲で滑ってしまっている最近のディズニー・アニメとは違って成功している。フルCGの映像も違和感なく、キャラも可愛いし、ペンギンたちの動きもキュートで可笑しい。しかし、アメリカンな笑いがイマイチ。

ハッピー・アクシデント HAPPY ACCIDENTS
★☆☆☆☆ テレビ放送
内容
2470年の未来からやって来たというサムと同棲しはじめたルビー。彼の言動が信じられなくなり…
ドラマ/ロマンス
2000年/アメリカ
監督 ブラッド・アンダーソン
音楽 エヴァン・ルリー
出演
マリサ・トメイ、ヴィンセント・ドノフリオ、ホランド・テイラー

感想
ストーリーは面白い設定なのだがオスカー女優という主演のマリサ・トメイもサム役のヴィンセント・ドノフリオも主演をはるには地味で華がなさ過ぎる。チープな作りだけど脚本がなかなかイイので、話の展開は室内劇のような内容なのに意外性があって面白かった。ハッピーエンドなラストも○。

ハッピィブルー THE PALLBEARER
★☆☆☆☆ テレビ放送
内容
恋人なし、仕事なし、金もないので親と同居。停滞モード真っ只中にあるトム(デヴィッド・シュワイマー)はある日、思い出せない友人の葬式で柩を担ぐ役目を引き受けてしまう。その葬式で、数年ぶりに町へ帰ってきた高校時代のマドンナ・ジュリー(グウィネス・パルトロウ)と再会する。早速ジュリーをデートに誘い、次の日ウキウキして初デートに挑んだトムだが…。「自分探し」に辿り着くまでのちょっぴりマヌケな冒険を、笑いと共感と一抹のホロ苦さと共に描きあげた作品。(from:BS-i)
青春/ロマンス(カラー)
1996年/アメリカ
監督 マット・リーヴス
音楽 スチュワート・コープランド
出演
デヴィッド・シュワイマー、グウィネス・パルトロウ、バーバラ・ハーシー、マイケル・ラパポート
ハッピィブルー

感想
ダサいし、金もない、気が弱いし、変に長い情けない顔のモテない男が主人公。笑いもない惨めな男をずっと観ているのが辛いが、テレビドラマ「エイリアス」や「25年目のキス」のマイケル・ヴァルタンがトムのハンサムな親友スコットを演じていてちょっとホっとさせられる。グウィネスはチャーミングで可愛いい。かなりカモトトなイメージがあるので、今まであまり好きな女優ではなかったけどこの作品では魅力的だった。死んだ高校の同級生の母親ルースを演じたバーバラ・ハーシーがちょっと恐い未亡人の熟女役で、彼女がレストランに乗込んでくる迫力のシーンは笑ってしまった。無理矢理ハッピーエンドな作品にしてない終方はなかなかイイが、どのキャラも話も 中途半端でイマイチ。

ハッピー・フライト(2003)  VIEW FROM THE TOP
★★★☆☆  テレビ放送
内容
片田舎の娘が一流のスチュワーデスを目指すアメリカンドリーム・コメディ。国際線のスチュワーデスを夢見る女性が、様々な障害に遭いながらも目標へ向けて奮闘する姿を描く。監督は「クアトロ・ディアス」のブルーノ・バレット。主演は「恋におちたシェイクスピア」「愛しのローズマリー」のグウィネス・パルトロウ。田舎町で退屈な日々を過ごすドナ。彼女はこの冴えない生活を抜け出し、人生の再出発を望んでいた。そんなある日、テレビに映るカリスマ・スチュワーデスの言葉に触発され、ついに夢へ向かって行動を起こす。早速、地元の小さな航空会社に採用され、その第一歩を踏み出したドナ。しかし、華やかさのカケラもないローカル線に満足できない彼女は、やがて憧れの国際線目指して同僚のクリスティーンらと共に業界大手のロイヤルティ航空へ応募する。そして見事訓練生に合格したドナは、最終試験へ向け、厳しい訓練と勉強の日々を送るのだったが…。(from:FOXbs238)
コメディ/ロマンス(カラー)
2003年/アメリカ
監督 ブルーノ・バレット
音楽 セオドア・シャピロ
出演
グウィネス・パルトロウ、クリスティナ・アップルゲイト、マーク・ラファロ、ロブ・ロウ、マイク・マイヤーズ
ハッピー・フライト
感想
50年代のパンナム風のキュートな制服、グウィネスもお洒落で、女の子が喜びそうなファッショナブルなロマンス作品。シンディー・ローパーの「タイム・アフター・タイム」がテーマ曲に使われていたり、他の挿入曲もグッド。片田舎から発起して猛勉強し、スッチーのトップである国際線CAを目指す女の子をグウィネスがキュートに演じている。これまで彼女をちっとも可愛いと思えなかったが、この作品では体を張ったコメディエンヌぶりで可愛く、彼女を見直した。目が不自由な教官を演じたマイク・マイヤーズもいい味を出している。

ハッピーフライト(2008) HAPPYFLIGHT
★★★★☆ テレビ放送
内容
羽田空港から飛び立とうとしているホノルル行きチャーター便・NH1980に、機長昇格が間近の副操縦士・鈴木や教官役の機長・原田、新米CAの斉藤らが搭乗。グランドスタッフは座席のオーバーブッキングの対応に追われ、整備士たちは時間のない中で整備にあたるが、なんとか飛行機は定刻通りに離陸。あとは快適な空の旅のはずだったが…。(土曜プレミアム)
コメディ/ドラマ(カラー)
2008年/日本/東宝
監督 矢口史靖
音楽 ミッキー吉野、主題歌:フランク・シナトラ『カム・フライ・ウィズ・ミー』
出演
田辺誠一、時任三郎、綾瀬はるか、吹石一恵、田畑智子、寺島しのぶ、岸部一徳、笹野高史、菅原大吉、田中哲司、ベンガル、田山涼成、正名僕蔵、藤本静、平岩紙、中村靖日、肘井美佳、森岡龍、長谷川朝晴、いとうあいこ、森下能幸、江口のりこ、宮田早苗、小日向文世、竹中直人、木野花、柄本明、佐藤めぐみ、入山法子
ハッピーフライト

感想
各部所で次々と起こる事件を通して、利用者は知らない羽田空港やジェット機乗務員の舞台裏をコミカルに描いて面白い。管制塔とのやり取りは「狂っちゃいないぜ!」に比べるとのんびりしているが、緊急着陸のクライマックスは、各部所総動員で頑張って感動的。ちょっと頼りない新米パイロットを演じた田辺誠一がいい味を出している。監督は「ウォーターボーイズ」「スウィングガールズ」の矢口史靖。

バッファロー'66 BUFFALO '66
★★★★★ 劇場/テレビ放送
内容
1966年、ニューヨーク州バッファローに生まれたビリー・ブラウン(V・ギャロ)。彼は5年ぶりに刑務所から釈放され、故郷に帰ることになる。ところが、ビリーは両親(A・ヒューストン、B・ギャザラ)にこの5年の空白を「結婚して、政府の仕事で遠くに行っていた」と偽っており、そのうえ自分に薄情な両親の関心を引きたいあまり、母親への電話で「女房を連れて帰る」と約束してしまう。そんなすぐにバレそうな嘘を繕うため、彼は通りすがりの女、レイラ(C・リッチ)を拉致し、両親の前で妻のふりをするよう脅迫する…。
ドラマ(カラー)
1998年/アメリカ
監督 ヴィンセント・ギャロ
音楽 ヴィンセント・ギャロ
出演
ヴィンセント・ギャロ、クリスティナ・リッチ、アンジェリカ・ヒューストン、ベン・ギャザラ、ケヴィン・コリガン、ロザンナ・アークエット、ミッキー・ローク、ジャン=マイケル・ヴィンセント
バッファロー'66

感想
クリムゾンの「Moonchild」に乗せて踊るC・リッチがとてもキュートで美しい。彼女とは対照的にむさ苦しくてせこくて口煩い悪魔のような男ギャロ。暗く陰鬱で天気の悪い冬の日にバッファローに帰ってきたビリー。ムショから出てきていきなりトイレ探しでオロオロとめちゃくちゃ格好悪く、途中、ボウリングのシーンではかっこいいところも見せるか?と思わせておいて、恋人と語っていた女(アークエット)が実は単なる憧れのマドンナだったと発覚、可哀想なほど最後までその格好悪いビリー。彼の妙な言動が終始メチャクチャで面白く可笑しい。当然彼には恋人もいないし友人もいない。唯一友と呼べるのはムショにレーズンを送ってきたグーン(コリガン)ぐらい。両親すら彼を疎んじていて母は「お前を生んでなければバッファローの優勝を見逃さなかったのに」とビリーをなじるし、父(ギャザラ)は「ナイフで俺を刺すつもりだろう」と喚く。これほど惨めな男がいるのか?そんな負け犬ビリーが出会ったレイラは天使のよう。自作の曲もイイがイエスやクリムゾンなど音楽のセンスもグッドでサントラはマイベスト10入り。

初雪の恋 ヴァージン・スノー  
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
「初雪の日にデートした恋人たちは幸せになる」そんな韓国・ソウルの恋人たちの間で信じられている素敵な言い伝えから生まれた、切なく一途な恋の物語。(from:日テレプラス)陶芸家である大学教授の父が日本の大学で教えることになり、日本の学校に転校することになった高校生ミン。自転車に乗って夏の京都を走り回っていた彼は、偶然見かけた女性、七重に一目惚れする。彼女はミンが転校した高校の生徒だった。やがて2人は言葉と文化の壁を越え、少しずつ心を通わせていく。そしてある日、2人は“初雪の日にデートした恋人たちは幸せになれる”というソウルの若者たちに信じられている言い伝えを実行しようと約束するのだったが…。
ロマンス(カラー)
2006年/日本:韓国
監督 ハン・サンヒ
音楽 主題歌:森山直太朗「未来〜風の強い午後に生まれたソネット〜」
出演
イ・ジュンギ、宮崎あおい、塩谷瞬、森田彩華、柳生みゆ、乙葉、余貴美子
初雪の恋 ヴァージン・スノー
感想
王の男」「フライ・ダディ」のイ・ジュンギと、宮崎あおい主演。京都を舞台に韓国青年と京都育ちの女の子の文化ギャップも交えたロマンス。控えめなキャラというのもあるが、押えた宮崎あおいの演技に対して、イ・ジュンギの演技がかなりオーバーに見えてしまう。また、映像がイマイチで誰の肌のグレーの粘土色に見えて美しくない。宮崎あおいなんかはもっと美人に撮れるはずなのに…。今時素人が撮ったビデオ映像でもこんなに汚い色にはならない。脚本の詰めに甘い分、雰囲気作りの演出でそれをごまかそうとしているようにも思える作りになっていてもったいない。

バティニョールおじさん  MONSIEUR BATIGNOLE
★★★★☆  テレビ放送
内容
ユダヤ人迫害政策を進めるナチス支配下のフランスを舞台に、ユダヤ人の子供を命がけで守る中年男をユーモラスに描いたヒューマン・ドラマ。肉屋の主人、バティニョールの娘むこの密告で隣家のユダヤ人一家が強制収容所に連行された。ただ一人難を逃れた一家の息子、シモンをかくまったバティニョールは、やがて決死の行動に出る。監督・主演は「コーラス」で子供たちを温かく指導する音楽教師を演じたジェラール・ジュニョー。(from:NHKBS)
ドラマ/コメディ(カラー)
2002年/フランス
監督 ジェラール・ジュニョー
音楽 ハリル・シャヒーン
出演
ジェラール・ジュニョー、ジュール・シトリュク、ミシェル・ガルシア
バティニョールおじさん
感想
臆病な冴えない肉屋のおっちゃんが、強気なユダヤ人の少年に圧されてかくまうことに…。普通の一般市民だったら、同じ行動を取らざるえおえない状況がユーモラスに描かれていて、ナチ統制下の暗いテーマなのに、オロオロ、ジタバタするバティニョールが可笑しい。屋根で他の子たちと遊んだり、いかなる状況でも「お腹が空いた」「のどが渇いたよ」とバティニョールに要求する、危機感にちょっと疎い子供たちが生き生きと描かれていて笑える。最後には、本当の父親になったつもりで自分をユダヤ人と名乗ってしまうシーンには泣けた。でもお涙頂戴な演出がなく、少年にこ馬鹿にされて怒ったり、少年もバティニョールに反抗したりと、二人の関係が、子供と大人ではなく、対等に接する人間同士の関係として描いているところが良い。4人が世話になる国境近い農家のレジスタンスの兄を持つ少年が「ルシアンの青春」のルシアンに似ている。

ハドソン・ホーク HUDSON HAWK
★★★☆☆ テレビ放送
内容
刑務所を出所した腕利きの盗賊ハドソンホーク(ブルース・ウィリス)を出迎えた友人トミー(ダニー・アイエロ)は、ある美術館からダヴィンチ作の馬の像を盗むようマフィアに脅されていると、盗みを頼む。像を難無く盗んだ二人だが、仕事の依頼人が国際的陰謀団のリーダーのメイフラワー夫妻(リチャード・E・グラント、ミネルバ・メイフラワー)だと突き止め、さらに別のダヴィンチ作品2点をさらに盗むように脅される。夫妻以外にCIA捜査官ジョージ・キャプラン(ジェームズ・コバーン)やバチカンの諜報員アナ・バラグリ(アンディ・マクドウェル)、マリオ・ブラザース(フランク・スタローン、カーマイン・ゾーラ)などが陰謀に絡んできて…(from:地上波)
アクション/コメディ(カラー)
1991年/アメリカ
監督 マイケル・レーマン
音楽 マイケル・ケイメン、マイケル・トロニック
出演
ブルース・ウィリス、ダニー・アイエロ、アンディ・マクドウェル、フランク・スタローン、カーマイン・ゾーラ、リチャード・E・グラント、サンドラ・バーンハード、ジェームズ・コバーン
ハドソン・ホーク

感想
ハイテンポなアクション・コメディ。歌が大好きなブルースらしく、仕事の時間を計るのに懐かしい歌が次々に披露される。アンディ・マクドウェルの美しいシスターやジェームズ・コバーンのCIA諜報員、リチャード・E・グラントのメイフラワーなど、出演者が豪華。また彼らの切れた演技が笑えて楽しい。コバーンの部下がアホ揃いで特に大男・バターフィンガーがイイ味だしている。他の部下もスニッカーズ、キット・カット、アーモンド・ジョイという名前がまたイイ。また執事アルフレッドの腕ナイフも007っぽくて笑える。ホークがカップチーノを飲もうとする度に邪魔が入って飲めないのも笑える。

波止場(1954)  ON THE WATERFRONT
★★★★☆  レンタルビデオ
内容
テリーは元ボクサーだが、今は波止場で働く工員であった。 テリーはある日、地元のギャングであるジョニーの命令で、 古い友人を呼び出し、結果的に殺害に関与してしまう。 波止場を牛耳るジョニーが自分の立場を脅かす存在を 次々と殺していくことに皆怯え、テリーも逆らえずに居た。 しかしテリーは信念に基づき生きることに目覚めていく…。ニューヨークの港を舞台に、マフィアのボスに立ち向かうある港湾労働者の姿を描く。1954年のアカデミー賞にて作品賞、監督賞、作品賞、主演男優賞など8部門を受賞した。
ドラマ(白黒)
1954年/アメリカ
監督 エリア・カザン
音楽 レナード・バーンスタイン
出演
マーロン・ブランド、エヴァ・マリー・セイント、リー・J・コッブ、ロッド・スタイガー、カール・マルデン、パット・ヘニング
波止場
●1954年アカデミー作品賞受賞
感想
波止場で働く労働者から不当に賃金を搾取するギャングの不正摘発に立ち上がる男を描いた社会派ドラマ。チンピラからまっとうな人間に生まれ変わろうともがく純真な青年を演じたマーロン・ブランドの演技がとても自然で素晴らしい。彼が、恩人のジョニーや、彼の下で働く唯一の肉親の兄を裏切ってまで不正摘発の証言台に立とうとするまでの肯定が、とても自然で納得できる脚本も素晴らしい。ギャングたちに裏切り者と罵られ、波止場の労働者仲間からはギャングの犬と蔑まされるテリーは、赤狩りで非難を浴びた監督自身に重なる。テリーが八百長などせずに勝っていたら人生も成功していたボクシングの試合を再現してみせるシーンが印象的。テリーが恋する知的で真面目なヒロイン・イディに「北北西に進路を取れ」のエヴァ・マリー・セイント、冷酷な暗黒街のボス・ジョニーに「十二人の怒れる男」のリー・J・コッブ、テリーの兄チャーリーに「夕陽のギャングたち」「夜の大捜査線」のロッド・スタイガーと豪華なキャスト。監督は「エデンの東」「草原の輝き」のエリア・カザン。

パトリオット THE PATRIOT
★★☆☆☆ テレビ放送
内容
アメリカ独立戦争を舞台に、一人の平凡な男が愛する家族を守るために立ち上がり、やがて愛国心に目覚めてゆく姿をパワフルな映像美で描いた感動巨編。妻を亡くし、今は7人の子供の良き父親として平穏な日々を送っているベンジャミン・マーティン(メル・ギブソン)。そこに英国の圧政からの解放を叫ぶ独立戦争がぼっ発。長男ガブリエル(ヒース・レジャー)の参戦に反対していたが、イギリス将校に次男トマスを殺されたとき、封印したはずの戦士としての本能が目覚め、再び銃を取ることを決意する。
ドラマ/歴史劇/戦争(カラー)
2000年/アメリカ
監督 ローランド・エメリッヒ
音楽 ジョン・ウィリアムズ
出演
メル・ギブソン、ヒース・レジャー、ジョエリー・リチャードソン、ジェイソン・アイザックス、クリス・クーパー、チェッキー・カリョ
パトリオット

感想
ベンジャミンの妻の妹で、後にベンジャミンと一緒になるシャーロットを演じるジョーリー・リチャードソンは、大好きなイギリス女優のヴァネッサ・レッドグレーヴの娘。アメリカ独立戦争のことなど全然知らないので、歴史物としてはそれなりに楽しめた。しかしアメリカ万歳を終始謳っているので、アメリカ人の愛国心を高めるための話にしか思えず、面白くない。しかも敵・イギリスは徹底した非道の限りを尽くす「悪」だ。ちなみにパトリオットとは「愛国者」という意味らしい。何でも自分達は「善」でヒーローだと言い続けるアメリカにはうんざり。それでも観れたのは、大好きなメル・ギブソンが主演だったから。長男ガブリエルを演じたヒース・レジャーは「ROCK YOU!」で主演を、次男トーマスはTVドラマ「エバーウッド 遥かなるコロラド」で長男エフラムのグレゴリー・スミスらがなかなかいい演技をしている。

パトリオット・ゲーム PATRIOT GAMES
★★★☆☆ テレビ放送
内容
大ヒットした「レッド・オクトーバーを追え!」の続編で、主人公ジャック・ライアンをアレック・ボールドウィンからハリソン・フォードにバトンタッチして描いたアクション映画。休暇中のジャックは家族とロンドンでテロ事件に巻き込まれる。狙われた皇族を救い、組織の一味を捕らえるジャックだったが、今度は彼がテロ組織の標的に…。アメリカのベストセラー作家、トム・クランシー原作。(from:NHKBS)
サスペンス/アクション(カラー)
1992年/アメリカ
監督 フィリップ・ノイス
音楽 ジェームズ・ホーナー
出演
ハリソン・フォード、アン・アーチャー、ショーン・ビーン
パトリオット・ゲーム

感想
サミュエル・L・ジャクソンや「名探偵ポワロ」のヘイスティングでお馴染みのヒュー・フレイザー、「ハリー・ポッター」のダンブルドアでお馴染みのリチャード・ハリス、「ロード・オブ・ザ・リング」のボロミアを演じたショーン・ビーンと共演者も豪華。家族を守るために体をはるジャック・ライアン対、弟をジャックに殺された恨みから復讐をはかるテロリストのショーン・ミラーの戦い。ショーン兄弟もテロリストに利用されただけに可哀想なヤツなんだが、人の善い人間から弟を殺され、だんだん非情になってゆく様子が印象的。音楽にアイリッシュ音楽を使っているのもイイ。

パトリシア/禁断の歓び  FOTOGRAFANDO PATRIZIA
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
売れっ子デザイナーのパトリシアは16歳の異母弟エミリアの面倒を見るため故郷に戻る。乳母に甘やかされて育った弟は、病弱を理由にして学校にも行かず、外界に全く興味を示さない少年だった。姉はそんな弟を鍛え直そうとするが、彼はことごとく反撥。だが、弟が自分の姿に“女”を感じ始めていると察知した姉は、毎夜、自分の“性体験”を語り、熟れた肢体で実演してみせることに。この妖しくも危険なゲームは次第にエスカレートしていき…。腹違いの姉弟の危険な関係を描くイタリア製のエロティック・ドラマ。監督&脚本は「青い体験」のサルヴァトーレ・サンペリ。(from:シネフィル)
エロティック(カラー)
1985年/イタリア
監督 サルヴァトーレ・サンペリ
音楽 フレッド・ボンガスト
出演
モニカ・グェリトーレ、ロレンツォ・レーナ、ジャンフランコ・マンフレディ、ジラ・ノヴァク
パトリシア 禁断の歓び
感想
ファッションモデル並に美しいモニカ・グェリトーレと、瑞々しい美少年ロレンツォ・レーナのロマンス。二人とも生活感のない美しさなので、ビーナスとプシュケーのようなカップルに見えてあまり嫌らしさを感じない。ストーリーはたわいもないが、二人のお互いを傷付け合うゲームは「クルーエル・インテンションズ」に似ている。

パトリス・ルコントのドゴラ  DOGORA-OUVRONS LES YEUX
★★★☆☆  テレビ放送
内容
名監督パトリス・ルコントが、カンボジアの風景を描きながら音楽を交えて行く、究極の映像美。フランスのエティエンヌ・ペルションの曲、ドゴラの乗せて映像と音楽が融合してゆく。(from:BS日テレ)
音楽/ドキュメンタリー(カラー)
2004年/フランス
監督 パトリス・ルコント
音楽 エティエンヌ・ペルション
出演

パトリス・ルコントのドゴラ
感想
ナレーションも排除して、音楽と映像だけでみせる…というと「ディープ・ブルー」に似た作り。こちらは風景や動物だけでなく、カンボジアの人々の庶民的な生活も描いている。その視点は問題提議というよりも、スナップショットに近く、押し付けがましくないのが心地よい。ストーリーもあるようで、ないようなもんで、一見地味だが、音楽と映像が一体化していて、ぐいぐい引き込まれてしまう魅力がある。しかし…あまりにも地味だから、興行的には難しい作品なのかも。

バトル・ロワイアル BATTLE ROYALE
★★★☆☆ 劇場
内容
公布された新世紀教育改革法(BR法)は子供達に過酷だった
サスペンス
2000年/日本/東映
監督 深作欣二
音楽 天野正道
出演
藤原竜也、前田亜季、山本太郎、栗山千明、柴咲コウ、安藤政信、ビートたけし

感想
最近、やたらと若い人達の未秩序な事件がピックアップされるけど「これを観て少しは命とか友情とかを考えてみろ」って事なのかな。BR法という、非現実的すぎて笑っちゃう様な法案が最後まで真面目に執行されるのだが、この設定がリアルさに欠けてちょっと入り込めなかった。でも話の展開は意外性があり、テンポもよくて最後まで飽きずに楽しめた。「仁義なき戦い」シリーズを1本も観たことがないのだが、戦いのシーンは相手がプロ(ヤクザ)ではなく高校生に変わっても、いいキレ味なのでさすが。沢山の人があっけなく死んでいって、最後にはただ無情感が残っただけだった。でもそこにジワ〜と感動した。今の高校生達がこの作品を観てどんな感想を持つだろう。たけしがキレた教師役を静かに、しかし強烈な存在感で演じていて良かった。

花笠若衆 
★★☆☆☆ テレビ放送
内容
身分を偽って町人のせがれとして育てられた双児の姉妹の1人が国の一大事に駆けつけ悪党をやっつける。
時代劇
1958年/日本/東映
監督 佐伯清
音楽 米山正夫
出演
美空ひばり、大川橋蔵、大河内伝次郎、桜町弘子

感想
ひばり得意の町衆男とお姫さまの二役。タイトル同名の歌も大ヒットした(らしい)。大川橋蔵がお姫さまの許嫁の若侍でかっこいい。ひばりの美声ももちろん披露。啖呵も踊りも歌も旨い、その上、仲のイイ父親と将棋を楽しむシーンなど泣かせる演技も上手…とあらためて大スターひばりの実力が伺えられる。橋蔵のナヨナヨした殺陣も今回はかなり良くなってかっこいい。しかし所詮は最後まで見なくても話が見えてくるアイドル映画。

花咲ける騎士道(1951)  FANFAN LA TULIPE
★★★☆☆  テレビ放送
内容
18世紀のフランスを舞台に、兵士になれば王女と結婚できるという占いを信じて連隊に志願したプレーボーイの恋と冒険を描いた痛快活劇。美しい娘の占いが実は徴兵のための策略だったと知ったファンファン。だが山賊から偶然救った馬車に乗っていたのは、なんと王女だった!名優ジェラール・フィリップの代表作のひとつで、この作品以降、彼は「ファンファン」の愛称で親しまれた。カンヌ映画祭監督賞受賞作。(from:NHKBS)
歴史劇/アドベンチャー/コメディ(カラー)
1951年/フランス:イタリア
監督 クリスチャン・ジャック
音楽 ジョルジュ・ヴァン・パリス、モーリス・ティリエ
出演
ジェラール・フィリップ(ファンファン・ラ・チューリップ)、ジーナ・ロロブリジーダ(アドリーヌ)、ネリオ・ベルナルディ(フランシーズ)、オリビエ・ユスノ(大ボラ吹き)、ノエル・ロックベール(フィエラブラ)、マルセル・エラン(ルイ15世)
花咲ける騎士道
感想
2000年「花咲ける騎士道」でもリメイクされたジェラール・フィリップの代表作。ジェラール・フィリップも若々しいし、ロロブリジーダのエキゾチックな美しさでいい。他にポンパドール夫人のジュヌヴィエーヴ・パージュ、アンリエット王女のシルヴィ・ペライオと美人揃い。男たちは部男ばかりでジェラール・フィリップの引き立て役といったところ。軟弱女たらしが大活躍するコメディはフランスがお得意というイメージはこの作品から印象強くなったかも。チャンバラや馬の追跡劇など、アクションも軟弱なようでいて結構見所がある。好き勝手に生きる男なのに憎めない愛すべきヒーローの元祖かも。監督は「黒いチューリップ」「パルムの僧院」のクリスチャン・ジャック。

花咲ける騎士道(2000) FANFAN OF TULIPE
★★★☆☆ テレビ放送
内容
18世紀フランス。プレイボーイのファンファンは美女のハートに火を灯しては、自由な恋愛を楽しんでいた。ある日、いつものように若い乙女をモノにしたところ、運悪くその父親に見つかり、結婚を強制されてしまう。そんな彼の前に手相占いをする黒髪の美女アドリーヌが現われ、"貴方は王女と結ばれる運命にある"と予言。この言葉を真に受けた彼は、軍隊に志願する事でなんとか結婚の義務から逃れるのだった…。「WASABI」「TAXI2、3」で磨き上げたスピード感と繊細な美しさを巧みに表現している。脚本は、演劇界の重鎮ジャン・コスモスとリュック・ベッソンが手掛け伝説と新鮮さを見事に融合させた。更に、大掛かりな美術で当時を再現したのは「インドシナ」でセザール賞を受賞したジャック・ビュフノワール。衣装は「王は踊る」のオリヴィエ・ベリオが担当した。(from:BSジャパン)
歴史劇/コメディ/アドベンチャー(カラー)
2003年/フランス
監督 ジェラール・クラヴジック
音楽 アレクサンドル・アザリア(天使の肌)
出演
ヴァンサン・ペレーズ、ペネロペ・クルス、エレーヌ・ド・フジュロル、ディディエ・ブルドン、ミシェル・ミュレール、フィリップ・ドルモワ、ジャック・フランツ
花咲ける騎士道

感想
主演のヴァンサン・ペレーズは「サルサ!」のヴァンサン・ルクールに似ているけど、アクションも身の軽いこなしで格好良い。ジェラール・フィリップの愛称ファンファンが元ネタの「花咲ける騎士道」をリメイク。今だ人気の高いジェラール・フィリップの作品をどうリメイク?とあまり期待してなかったけど、スピード感があるし、ヴァンサン・ペレーズの色男ぶりも悪く無い。ペネロペ・クルスのアドリーヌもオリジナルのジーナ・ロロブリジーダに劣らず可愛いし、ルイ15世(ディディエ・ブルドン)やポンパドゥール夫人(「恋ごころ」のエレーヌ・ドゥ・フジュロール)、ファンファンと対立する副隊長などワキのキャラも楽しい。アドリーヌの幼い兄弟たちもキュート。フランス人がリメイクだけあって軽いお笑いのオリジナルの雰囲気はそのまま。

花とアリス HANA & ALICE
★★☆☆☆ テレビ放送
内容
いつも一緒のアリスとハナ。ハナはいつも通学の電車で出会う、落語の本ばかり読んでいる高校生の宮本(郭智博)に恋をする。本を読みながら頭をぶつけ、気絶した宮本が気がつくと、ハナは自分はあなたの恋人だという。覚えのない宮本は、自分が記憶喪失になったと思い込み…。ネット配信された短編映画をもとに、長編映画として制作された作品。
青春/コメディ/ロマンス(カラー)
2004年/日本/東宝
監督 岩井俊二
音楽 岩井俊二
出演
鈴木杏、蒼井優、郭智博、相田翔子、阿部寛、平泉成、木村多江、坂本真、大沢たかお、広末涼子
花とアリス

感想
ビミョーな乙女心ってこんなかなぁ…と男の人が理想として描いた乙女の世界。ハナとアリスはなんとも清らか。言葉使いもこの時期は男言葉が女の子には主流だったりするのに、汚い言葉を使わせないところが、すでにファンタジーになっている。ラストのアリスがバレーを踊ってみせるシーンと、ハナが宮本に真実を告白するシーンは感動的。全体に漂うまったりした雰囲気も悪くない。ノスタルジックな映像も美しい。でも135分は長過ぎる。叶美香やテリー伊藤にアジャ・コングとカメオ出演している人が沢山。

花と果実
☆☆☆☆☆  テレビ放送
内容
淡路島から上京した活発な女子大生のぶ子は、ボーイフレンドの五郎と楽しい学生生活を送っていた。ある日、病気の母親の容態が悪くなり帰郷したのぶ子は、死の床の母親から自分の出生の秘密を知らされる。一方、のぶ子がいない東京でさびしさを感じはじめた五郎が、夫のある女性に誘惑されて…。和泉雅子が石坂文学の映画化に初主演、多感な乙女心をみずみずしく演じた青春明朗編。(from:NHKBS)
青春/ドラマ(カラー)
1967年/日本/日活
監督 森永健次郎
音楽 横内章次
出演
和泉雅子、杉良太郎、小山明子、山本陽子、大坂志郎、有島一郎
花と果実
感想
石坂洋次郎の原作らしく、若者賛歌の青春劇だが、青臭い台詞ばかりで見ていて恥ずかしくなる。現代劇の杉良太郎はイマイチだし、音楽、ファッション、インテリアは垢抜けない。和泉雅子の元気はつらつとした女の子と、山本陽子のかまととっぽい大和ナデシコな女の子を対象的に描いているが、どちらも今では古くさくて現実感に欠ける。有閑マダムを演じた大島渚夫人の小山明子が色っぽくて美しいのが救われる。監督は「星のフラメンコ」の森永健次。

華の愛 遊園驚夢 PEONY PAVILION
★★★★☆ 劇場
内容
1930年代の中国・蘇州を舞台に、大貴族の没落を壮大に描く。1930年代の中国を背景に、大貴族に嫁いだ歌姫と男装の麗人の同性愛にも似た関係を耽美的に綴る。宮沢りえは本作でモスクワ国際映画祭・最優秀女優賞を受賞した。中国・蘇州の大富豪の家に5番目の妻として嫁いだ歌姫・ジェイド(宮沢)は、夫との愛も冷め虚しい日々を送っていた。夫の従姉妹で進歩的な考えを持つ女性ラン(ウォン)と出会い、ジェイドは孤独を慰められる。しかし没落の時は近づきジェイドは阿片に溺れてゆく。
ドラマ
2001年/香港
監督 ヨン・ファン
音楽 アンソニー・ロン
出演
宮沢りえ、ジョイ・ウォン、ダニエル・ウー、ジャオ・ジーガ
華の愛 遊園驚夢

感想
1930年代の中国・蘇州を舞台に、大貴族の没落を、貴族の第5夫人として嫁いだ女と、貴族に生まれながら、教師として革新的な考え方と生き方をしようとする女二人の運命を華やかかつデカダンに描いた作品。宮沢りえが貴族の囲われ者として嫁ぎ、豪華ではあるが寂しい薄幸の歌姫を美しく、また妖しく演じている。指の先迄行き届いた美しさは、彼女の長いブランクが無駄でなく、その間にいろんなものを身に付けて開花したのだな…と思えた。拒食症で話題になっていた頃、玉三郎「鏡獅子」の歌舞伎座公演で彼女を見かけたけど、その頃に比べてすっかり元気になって美しくなったようだ。やっと彼女の本領が発揮できた作品と思える。今後の活躍もとても楽しみ。

花のあと  
★★★☆☆  テレビ放送
内容
藤沢周平の同名短編小説を原作に、藩の重鎮が仕掛けたわなにはまり、自決した一人の下級武士のあだを討つ武家の娘の姿を描く。桜の季節。相当な剣の腕を持つ海坂藩組頭の一人娘・以登(いと)は、ただ一度剣を合わせただけの城下一の剣士・孫四郎が忘れられずにいた。婿となる相手が決められていた以登は、静かに自分の運命を受け入れるが、孫四郎が自決した背景にある真実を知って自らの信念を貫こうとする。(from:NHKBS)
時代劇(カラー)
2009年/日本/東映
監督 中西健二
音楽 武部聡史
出演
北川景子、甲本雅裕、宮尾俊太郎、市川猿之助、國村隼、柄本明
花のあと
感想
仏頂面で襖の開け閉めなどの所作がぎこちなく固い北川景子に、もしや大根役者?と疑ってしまうほど。しかし日常の所作をイチイチ丁寧に描いていくことで武家の生活がどれだけ固苦しいものかを描きたかったのかが分かってくる。見ているうちにどんどん息が詰まりそうなのだ。でもそこに孫四郎と目が合うシーンとかにホット息抜きが出来るシーンが織り込まれている。自由の効かない時代に女が自分の思いを精一杯果たそうとする姿は凛々しくて美しい。唯一ヒロインが感服してしまう孫四郎は遠い江戸であっけなく自害してしまうし、許嫁は尊敬するにはほど遠い食いしん坊で遠慮を知らないお調子者…と男運が無さそうなヒロインだが、事件の真相を探ってゆくうちに許嫁も孫四郎とは全く違ったタイプだが凄い武士だと思えてくる描き方がいい。秀逸なのは市川猿之助との対決シーン。3人の助っ人をどうにか斬り、剣豪の市川猿之助と対峙する殺陣はなかなか見応えがあって、凛々しくも女らしい慎ましさを感じる殺陣は独創的で素晴らしく思えた。監督は「青い鳥」の中西健二。

花の宴  
★★★☆☆  テレビ放送
内容
若くして数々の名曲を世におくり、将来を嘱望されていた滝廉太郎。結婚を誓った恋人を残しドイツに留学するが、わずか一年半で胸を患い帰国する恋人はすでに嫁ぎ好きだった従兄は急逝してしまう。次々と愛する人に去られてしまった傷心の廉太郎は、郷里の九州に帰り、かつて恋人から贈られた「荒城の月」の作曲に没頭する。そして完成した時、作曲家廉太郎は、あまりにも短い25歳という若さで生涯を終えたのだった。(from:衛星劇場)
ドラマ/伝記(カラー)
1967年/日本/松竹
監督 市村泰一
音楽 小川寛興
出演
中山仁、香山美子、二木てるみ、早瀬久美、村松英子、長山藍子
花の宴
感想
中山仁が滝廉太郎役。彼の名曲を紹介しつつ、夭折した彼のロマンスを描いた青春ドラマ。香山美子が廉太郎とは結ばれることがなかった恋人をまるで「坊ちゃん」のマドンナのように美しく演じている。欲を言えば、廉太郎という人物像をもっと掘り下げて人間臭く描いて欲しかった。

花の折鶴笠 
★★☆☆☆ テレビ放送
内容
旅の風来坊・苫の半太郎と盲目の娘が織りなす人情の機微を、女スリ・土筆のお芳(桜町弘子)やチンピラ博徒の朝音(橋幸夫)が入り乱れる珍道中のなかに喜劇タッチで描いた痛快編。東海道を旅する三度笠の半太郎(大川橋蔵)が、大阪米問屋鳴海屋の番頭弥佐平(有馬宏治)に伴われた美しい娘お菊(北条きく子)と出会う。お菊は江戸に眼の治療に向かうところだったが、旅人目当ての道中師たちが、お菊たちをカモに狙っていた。
時代劇/コメディ(カラー)
1962年/日本/東映
監督 河野寿一
音楽 米山正夫、歌:橋幸夫
出演
大川橋蔵、北条きく子、桜町弘子、橋幸夫、有馬宏治、佐藤慶
花の折鶴笠

感想
大川橋蔵がヨタ者でメチャクチャ可笑しな顔ばかりするコメディ。二枚目で大真面目な役よりこちらの方がキザな事を言っても笑えて面白い。話は人の善い貧乏旅烏の半太郎が、番頭弥佐平の財布を拾ったのがもとで、宿場で殿様と間違われ、助けた盲目の娘にまで殿様と勘違いされる。娘を悪人からどうにか守り、娘も無事江戸に着いたおかげで目の治療を受け、目が見えるようになる。娘は殿様の顔を一目見たいと思うが、半太郎はそのまま去ってゆく…という話。途中、チンピラ博徒の朝音と出会い意気投合したり、色っぽい女スリのお芳と弥佐平の財めぐって悶着あり、娘を囮に大店(おおだな)の金を盗もうと「殿様」に化ける用心棒の熊谷甚十郎(佐藤慶)とチャンバラありの娯楽時代劇。大川橋蔵と北条きく子の殿様&お姫様踊りもあるサービスぶり。大川橋蔵、さすが踊りが上手い。

花のようなエレ HELLE
★★★☆☆ テレビ放送
内容
1951年夏、南アルプスの小さな村オートサヴォワに休暇で戻ってきた17歳のファブリス(オードパン)は久しぶりに実家に帰る。しかし年下の男と情事を重ねる母と、インドシナ戦線の英雄だが心身共に病んでしまった兄ジュリアンの姿に嫌気がして、山歩きをするようになる。そこで度々ギリシャの神話の女神と同じ名を持つエレ(ウェルズ)という口もきけず耳も聞こえない精神薄弱の美少女に出逢う。彼は彼女に言葉を教えてあげようとするが、だんだん彼女の純真無垢な心にひかれていく。しかしエレは13才でドイツ兵達の慰み者になってからは村の誰とも善悪の判断の付かないまま身をまかしていると兄から暴露される。エレへの冒涜にファブリスは兄を殴り、エレも傷つけてしまう。この世の醜悪さを呪う気力だけで生きてきた兄は他ならぬ自分が醜悪だった事に気付き滝に身を投じて死ぬ。恋人に捨てられ悲しみで草原に倒れる母を見つけたファブリスは、母への嫌悪を忘れ、優しく慰める。その様子をみたエレは愛するという感情を知り、その哀しみも同時に知ってしまうのだった。
青春
1972年/フランス
監督 ロジェ・バディム
音楽 フィリップ・サルド
出演
グエン・ウェルズ、ディディエ・オードパン、ブルーノ・プラダル、マリア・モーバン、ジャン・クロード・ブイヨン

感想
監督は『バーバレラ』のバディム。瞳がとても美しく赤ん坊のように純真無垢なエレと自然が美しく描かれている。不幸な少女なのに不思議と彼女には悲愴感がない。メイクが今でも通用する美しさで、さすが美女を撮るのに定評のある監督。

HANA−BI
★★★☆☆  テレビ放送
内容
独特の映像センスで日本映画界の寵児(ちょうじ)となった北野武監督の7作目で、ベネチア映画祭金獅子賞に輝いた作品。不治の病に侵された妻を見舞うため、張り込み現場を離れた刑事・西。その間に犯人に銃撃された同僚の堀部は下半身不随に、そして部下の田中は命を落としてしまう。自分の大切なものが次々と奪われていく中で、西はある決意をする…。(from:NHKBS)
ドラマ(カラー)
1997年/日本
監督 北野武
音楽 久石譲
出演
ビートたけし(西)、岸本加世子(西の妻)、大杉漣(堀部)、寺島進(中村)
HANA−BI
感想
仕事に命を欠けた結果、家族も自分も、仕事の相棒も不幸になった男が、犠牲になった妻と友人に借りを返そうと、一人ヤクザ組織と戦う…という、有りがちなスジ書きを、独特の妙な間とオチのギャグを交えて妙な作品に仕上げている。台詞がほとんどないところは、チャップリンの手法を思い起こさせられるが、バイオレンスなシーンは容赦ない。ラスト近くの雪国を妻と二人で旅する姿は「Dolls ドールズ」の道行きと重なり切ない。監督自身による挿入イラストは裸の大将の山下清に似た緻密で子供のような絵でなかなか良い。

ハナミズキ  
★★★☆☆  テレビ放送
内容
父を幼くして亡くし、北海道で母と2人暮らしの高校生、紗枝。ある日、彼女は漁師の父を手伝う高校生の康平と出会い、恋に落ちる。やがて目指していた東京の大学に合格した紗枝と、北海道に残り、漁師を続ける康平の遠距離恋愛が始まる。離れていても気持ちは変わらないと信じていた2人。しかし、アカ抜けていく紗枝に康平の心は揺れ動き、一方、紗枝の前には同じ夢を持つ大学の先輩、北見が現われ…。(from:地上波)
ロマンス/ドラマ(カラー)
2010年/日本/東宝
監督 土井裕泰
音楽 羽毛田丈史、主題歌:一青窈『ハナミズキ』
出演
新垣結衣、生田斗真、蓮佛美沙子、ARATA、向井理、薬師丸ひろ子
ハナミズキ
感想
監督は「涙そうそう」「麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜」の土井裕泰。「涙そうそう」もそうだったが名曲ありきから作られた映画。でも曲に負けないくらいいいドラマになっていたので感心。北海道の田舎を舞台に都会に出て行ったヒロインと地元に留まって唯一の産業である漁師の道に進む青年の半生にわたるドラマ。お互いに自分の立ち位置の為に一緒になれないと諦めながらも運命は二人を何度も再会させて…と筋書きだけだと陳腐な漫画のようになってしまうが、都会と田舎で揺れ動く若者の心理にそのまま反映されているので田舎から東京に出てきた者なら誰にでも共感できる話になっている。ARATAどこに出ていた?と思ったら若くして亡くなった父親役だった。しかし向井理が演じたカメラマンのモデルが誰なんだよーとツッコミたくなるほどすごい人物になっていたのには苦笑い。また北海道、東京からニューヨークとボストンと舞台が大きくなっちゃうのにも苦笑。こうやり過ぎると少女漫画みたいと言われても仕方ない。

花嫁の父 FATHER OF THE BRIDE
★★★★★ テレビ放送
内容
ひとり娘を嫁に出す父親の複雑な気持ちを中心に、一家のてんやわんやを描いた心温まるホーム・ドラマ。父親役はアメリカを代表する名優スペンサー・トレイシー、娘役は当時18歳で輝くばかりに美しいエリザベス・テイラーが演じている。翌年には続編が製作された。(from:NHKBS)一人娘を嫁に出す父
ドラマ(白黒)
1950年/アメリカ
監督 ビンセント・ミネリ
音楽 アドルフ・ドイッチ
出演
スペンサー・トレイシー、エリザベス・テイラー、ジョーン・ベネット、ドン・テイラー
花嫁の父

感想
可愛い一人娘を嫁に出す父親の心境を自虐的に描いたコメディ。多すぎる客の為に家をすっかり改造させられたり、ごったがえする客たちのせいで肝心の花嫁になった娘に会うこともできないでオロオロしたりと、一家の大黒柱も形無しな父親っぷりをチャーミングに演じたスペンサー・トレイシーが上手くて大笑い。父親が目に入れても痛くないと可愛がる娘のリズがとても美しく、年頃の娘をキャピキャピと演じていて面白い。監督は「恋の手ほどき」「走り来る人々」「炎の人ゴッホ」「ブリガドーン」「バンド・ワゴン」「巴里のアメリカ人」のヴィンセント・ミネリ。

花嫁のパパ  FATHER OF THE BRIDE
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
1950年にスペンサー・トレイシー&エリザベス・テイラー共演で製作された「花嫁の父」のリメーク。娘に突然結婚宣言された父親がとまどいながらも結婚式を終えるまでの心情をコミカルに描いたハートウォーミング・コメディー。ローマ留学から帰ってきた娘がいきなり結婚相手を連れてきた。相手はエリート好青年で、母は大喜び。おもしろくない父をよそに、相手の親との会食、式の打ち合わせと着々と準備が進められていく。(from:NHKBS)
コメディ(カラー)
1991年/アメリカ
監督 チャールズ・シャイアー
音楽 アラン・シルベストリ
出演
スティーブ・マーティン、ダイアン・キートン、キンバリー・ウィリアムズ、キーラン・カルキン
花嫁のパパ
感想
花嫁の父」よりはちょっと過激になって笑えて面白かったが、やっぱり退屈。娘を嫁に出す父親の心境を描いたものは小津安二郎の作品に比べるとストレート過ぎて興ざめ。救いはダイアン・キートンがすごく魅力的な母親を演じていること。また、マコーレー・カルキンの弟、キーラン・カルキンが可愛い弟を演じていてグッド。

花より男子(1995) 
☆☆☆☆☆ テレビ放送
内容
牧野つくし(内田有紀)は英徳学園1年生。一般市民=パンピーの娘なのに、親の意向で超リッチな名門大学に入学するはめになってしまった。実は、この英徳学園、F4="花の4人組"と呼ばれる人気者お坊ちゃん集団に牛耳られていた。つくしは、F4のリーダー・道明寺司(谷原章介)のサークルへの勧誘を断ったがために、学園のイジメの標的となることに!度重なるイジメにも、持ち前の明るさで乗り切ろうとするつくし。だが、疲れ果てたつくしが、ある時、誰もいないはずの非常階段で鬱積させていた感情を爆発させると、そこには、F4の一人、花沢類(藤木直人)の姿が。思わず駆け出してしまうつくし。そして、ついに執拗なイジメが頂点に達し、つくしは男子生徒たちに襲われる。「放してあげなよ」…絶対絶命のピンチを救ったのは、何と、花沢だった…。(from:BSフジ)
学園/コメディー/ドラマ(カラー)
1995年/日本/東映
監督 楠田泰之
音楽 中島悟、trf
出演
内田有紀(牧野つくし)、谷原章介(道明寺司)、藤木直人(花沢類)、橋爪浩一(美作あきら)、佐伯賢作(西門総二郎)
花より男子

感想
神尾葉子の人気少女漫画が原作でその後も台湾でもテレビドラマになり、日本でもアニメやテレビドラマに。バブル絶頂期の時代が舞台なので、ベルファーレでパーティーだし、ファッションはベルサーチ系で、ボーイッシュなTシャツとジーンズ姿の内田有紀のファッションだけが今でも見れる。藤原紀香がつくしをイビルお嬢様3人組の一人で登場するが、おばさん臭いファッションで女子高生というよりもお水のお姉さんにしか見えない。道明寺を演じる谷原章介はセリフ棒読みで下手だし、素肌にベストというファッションは見た目もダサイただのチンピラ。今は人気者の藤木直人もイマイチぱっとしない。時代のせいかやはりセンスは最近テレビドラマになった松本潤・小栗旬・井上真央の方が面白かった。

花より男子ファイナル 
★★☆☆☆ テレビ放送
内容
テレビドラマの劇場版でシリーズ完結編。結婚を控えた貧乏な少女と大財閥の御曹司が、盗まれた高価なティアラを追って世界中を駆け巡る。石井康晴監督。セレブが集まる高校に入学した貧乏なつくしは、学校を牛耳る御曹司4人組、通称"F4"と出会う。道明寺、花沢、西門、美作だ。いつの間にか、つくしは道明寺と恋に落ちる。4年後、二人の結婚発表の記者会見が全世界に向けて行われる。結納の席では道明寺の母、楓(加賀まりこ)から、道明寺家に嫁ぐ者に代々受け継がれているというティアラを贈られる。ところがそのティアラが奪われてしまう。二人はティアラを取り戻すため、世界中を駆け巡る。(from:地上波)
学園/ロマンス(カラー)
2008年/日本/TBS/東宝
監督 石井康晴
音楽 山下康介
出演
井上真央(つくし)、松本潤(道明寺)、小栗旬(花沢)、松田翔太(西門)、阿部力(美作)、西原亜希、佐藤めぐみ
花より男子ファイナル

感想
1995年版」よりはずっと出演者も豪華になった2008年版。1995年版で花沢類を演じていた藤木直人がゲスト出演している。テレビ版と大した違いはないので、映画化の必然性は感じないが、舞台をラスベガスや香港に無人島(西表島あたり?)と、また、自家用ジェットやヘリなどかなりお金をかけている。ストーリーは結婚までの二人が試練を乗り越えるというたわいもない話だけど、ハッピーエンドはやっぱり良いし、台湾版や韓国版よりもずっと良い。

はなれ瞽女おりん HANAREGOZEORIN
★★★★★ 劇場/テレビ放送
内容
北陸の美しい四季を背景に、三味線や歌で各地をめぐって生計を立てる盲目の"瞽女"の姿を描くドラマ。厳しい生活態度を強いられる瞽女の1人・おりん(岩下)はある男と関係をもったことから、'はなれ瞽女'に。ある夕暮れ、おりんは1人の大男(原田)と出逢い、奇妙な二人旅が始まる…。主演の岩下が'77年度日本アカデミー賞、同年度ブルーリボン賞で主演女優賞を受賞。撮影の宮川一夫が同年度日本アカデミー賞技術賞受賞。(from:BS日本映画専門チャンネル)残酷で冷たい世間で強く生きる盲目女性の一生
ドラマ(カラー)
1977年/日本/東宝
監督 篠田正浩
音楽 武満徹
出演
岩下志麻、原田芳雄、奈良岡朋子、神保共子、横山リエ、宮沢亜古、樹木希林
はなれ瞽女おりん

感想
カメラマン宮川一夫・撮影の映画特集で観る。「遠くへ行きたい」という旅番組が好きだったので、その番組に出てくる様な古い懐かしい日本の田舎風景が随所に観られてそれだけでもいい感じ。岩下志麻演ずる瞽女(ごぜ)が美しいけど強く雑草の様に生きていく姿はすごい。残酷で冷たい世間に戦うではなしに、うまく渡っていこうとする姿がその頃の盲目女性の生き方なのかと思うと悲しい。『梟の城』では、とほほだった篠田監督も昔はとてもイイ作品を作っていたのだな…。

バニシング・レッド  THE JOSHUA TREE
★★★☆☆  テレビ放送
内容
トラック運転手のサンティはいつものように相棒と仕事中、警官に命じられてやむなく停車する。相棒が警官と話をしに行くと数発の銃声が鳴り響き、慌てて車を降りたサンティが見たものは相棒と警官、2つの射殺体だった。警官殺しの冤罪に陥れられるサンティは、移送中に警官から暴力を振るわれ、身の危険を感じて脱走。近くのドライブ・インで女性を人質に取って逃走を図るが、実は、彼には秘密があった…。『エクスペンダブルズ』でも注目のアクション俳優ドルフ・ラングレン主演の肉弾カーアクション!フェラーリ、カウンタックなど高級車がチェイスを繰り広げる、カーマニアにはたまらない内容。(from:ザ・シネマ)
アクション(カラー)
1992年/アメリカ
監督 ヴィク・アームストロング
音楽 ジョエル・ゴールドスミス
出演
ドルフ・ラングレン、ジョージ・シーガル、クリスチャン・アルフォンソ、ジェフリー・ルイス
バニシング・レッド
感想
ロッキー4/炎の友情」で悪役を演じたドルフ・ラングレン主演作。悪党セベランス刑事は「レマゲン鉄橋」のジョージ・シーガル。フェラーリとランボルギーニ・カウンタックのカーチェイスは豪華!爆破され燃え盛るスーパーカーがもったいないと思ったらフェイクなんだとか。でもジョン・ウーかと思うような2丁拳銃の銃撃戦は見ごたえあり。砂漠を疾走するF40を見ていると砂漠で誇りまみれのスーパーカーも悪くないと思った。ラングレンのマッチョでストイックなキャラもグッド。

パニック・イン・ロンドン 人類SOS!襲いかかる肉食植物  THE DAY OF THE TRIFFIDS
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
遺伝子操作によって開発された肉食性植物トリフィドは、樹液が石油に代わる新しいエネルギー源になると注目されていた。そんなある日、太陽風現象が発生。猛烈な閃光が人々の視力を奪ってしまう。トリフィドにも異変が起り、人間を襲い始める。世界各地で地獄のような惨事が発生していた頃、ロンドンでは未曾有の危機を打開しようとトリフィド研究者メイスン、女性レポーターのジョーたちが立ち上がっていた。(from:BSジャパン)
SF/パニック/ホラー(カラー)
2009年/イギリス:カナダ
監督 ニック・コパス
出演
ダグレイ・スコット、ジョエリー・リチャードソン、ブライアン・コックス、ヴァネッサ・レッドグレーブ、エディ・イザード、ジェイソン・プリーストリー
パニック・イン・ロンドン 人類SOS!襲いかかる肉食植物
感想
主人公は「エバー・アフター」の王子や「M:I-2」の悪役を演じたダグレイ・スコット。他にも ヴァネッサ・レッドグレーヴや「ビバリーヒルズ青春白書」のジェイソン・プリーストリーなどが共演。ヒロインでニュースレポーターを演じているのはヴァネッサ・レッドグレーヴの娘で「マリー・アントワネットの首飾り」でアントワネットを演じたジョエリー・リチャードソン。でもロンドンを舞台にしたパニックもので「デイ・アフター/首都水没」みたいな感じ。肉食植物が襲ってくるなんて「アタック・オブ・ザ・キラートマト」をシリアスにお金使って作ったという感じ。これに世紀末後をくっつけたパニックものの王道みたいな作品。テレビドラマなので3時間半はあるけど最後までどう肉食植物と戦うのかハラハラさせられて結構楽しめた。

パニック・ルーム PANIC ROOM
★★★☆☆ 劇場/テレビ放送
内容
ニューヨーク・マンハッタンの高級住宅地。離婚したばかりのメグ(ジョディ・フォスター)は、10歳の娘、サラ(クリステン・スチュワート)を連れて、4階建ての“パニック・ルーム”付きタウンハウスに引っ越す。しかし引っ越したその夜、バーナム(フォレスト・ウィティカー)、ジュニア(ジャレッド・レト)、ラウール(ドワイト・ヨーカム)の3人が、前の屋敷の持ち主の隠し財産を奪いに邸内に忍び込んでくる。メグとサラは、パニック・ルームに逃れるが、彼らが探すものもそこにあった…。
サスペンス(カラー)
2002年/アメリカ
監督 デビット・フィンチャー
音楽 ハワード・ショア
出演
ジョディ・フォスター、フォレスト・ウィッテカー、ジャレッド・レトー、クリステン・スチュワート、ドワイト・ヨアカム、パトリック・ボーショー、イアン・ブキャナン、アン・マグナソン、アンドリュー・ケヴィン・ウォーカー
パニック・ルーム

感想
「ファイト・クラブ」のデヴィッド・フィンチャーが「羊たちの沈黙」のジョディ・フォスターと組んだ待望のサスペンス・スリラー…という事でとても期待していたのですが、意外とそれほど恐くない。ジョディの家に押し入る3人泥棒の一人がフォレスト・ウィッテカーで、彼が全然恐くないのだ。他の2人は凶暴や危険度は高いが、ウィッテカーほど頭は良くないので、何となく最後まで何とかなりそう…と安心して観てしまった。ジョディ・フォスターは相変わらず知的美人で魅力的。ダンナの浮気が元で離婚という設定なので、どんなダンナかと思ったら、ジジイでビックリ。知的女性は父親ぐらいの年の男(でも大学教授だから知的指数は高い?)が好みなのか‥?
関連作:フライトプラン

パニッシャー(2004)  THE PUNISHER
★☆☆☆☆  テレビ放送
内容
FBI潜入捜査官フランク・キャッスル(トム・ジェーン)は愛する家族の命を、資産家セイント(ジョン・トラボルタ)の手によって奪われる。あまりに残酷な惨劇にフランクは制裁を決意。私刑執行人“パニッシャー”を名乗り、復讐劇を開始する。肉体と肉体、哀しみと怒りの壮絶バトル・ムービー。
サスペンス/アクション(カラー)
2004年/アメリカ
監督 ジョナサン・ヘンズリー
音楽 カルロ・シリオット
出演
トム・ジェーン(フランク・キャッスル)、ジョン・トラボルタ(ハワード・セイント)、ウィル・パットン(クエンティン・グラス)、ロイ・シャイダー(フランクの父)、ローラ・ハビング(リヴィア)、レベッカ・ローミン=ステイモス(ジョアン)
パニッシャー
感想
監督は「アルマゲドン」や「ダイ・ハード3」の脚本家ジョナサン・ヘンズリー。主演は「ディープ・ブルー」や「クリスティーナの好きなコト」のトム・ジェーンで、クリストファー・ランバートとヒュー・ジャックマンを足して2で割ったという感じ。共演はジョン・トラヴォルタや、ロイ・シャイダー、「マルホランド・ドライブ」のローラ・ハリング、「ファム・ファタール」のレベッカ・ローミン=ステイモスと豪華。しかしどのキャラも中途半端で、ロイ・シャイダーにいたっては出たと思ったらすぐに殺されてしまうし、トラヴォルタもレベッカも登場場面が意外と少なく、もったいない!「シン・シティ」と同じ流れをくむ、アメコミのアンチヒーローなんだそうで、残酷なシーンが多いところは同じ。ロシア人の殺し屋との死闘はヘビーで見ていてキツかった。家族を殺された警官が法の裁きよりも自分の手による制裁に走る…という設定は「マッドマックス」に似ているなぁ。

バニラ・スカイ  VANILLA SKY
★★★☆☆  テレビ放送
内容
自動車事故で美しい顔を失ったプレイボーイが直面する恐怖と真実を描いた異色作。スペインの俊英A・アメナーバル監督の出世作に惚れ込んだクルーズが、自ら製作を買って出てリメイク。ヒロイン役のクルス(オリジナル版にも同じ役で出演)と恋に落ち、N・キッドマンと離婚して大きな話題となった作品(但し後に破局)で、NYのタイムズ・スクエアが無人になる幻想的なシーン(CG処理せず、街を封鎖して撮影)と、嫉妬深い恋人役のディアスの演技が強烈な印象を残す。(from:シネフィル・イマジカ)
サスペンス/ロマンス/ドラマ(カラー)
2001年/アメリカ
監督 キャメロン・クロウ
音楽 ナンシー・ウィルソン
出演
トム・クルーズ、ペネロペ・クルス、カート・ラッセル、キャメロン・ディアス
バニラ・スカイ
感想
アレハンドロ・アメナーバル監督の「オープン・ユア・アイズ」のリメイク。でもオリジナルは未見。ハリウッド版はそのオリジナルよりも分かりやすく万人受けに作られているらしいが、混乱する主人公の頭をそのままフラッシュバックのように見せられているような感じでかなり分かり難い。でも2枚目のトムの顔を醜くしたり、キャメロン・ディアスが嫉妬に狂うストーカーに変貌したりと、意外なキャスティングが面白い。また、トッド・ラングレンやビーチボーイズ、アンダーワルドらを挿入した音楽のセンスは狡ささえ感じるほどグッド。複雑でシリアスな「トータル・リコール」という感じか。監督は「ザ・エージェント」「あの頃ペニー・レインと」「エリザベスタウン」「シングルス」のキャメロン・クロウ。

ハネムーン・イン・ベガス  HONEYMOON IN VEGAS
★★★☆☆  テレビ放送
内容
最高の新婚旅行を送ろうと、ノリノリでベガスにやって来たカップル、ジャックとベッツィ。だがジャックはついつい調子に乗ってギャンブルにハマリ、凄腕ギャンブラーにボロ負け…。“借金の形に妻を貸せ”と言われ…。
ロマンス/コメディ(カラー)
1992年/アメリカ
監督 アンドリュー・バーグマン
音楽 デヴィッド・ニューマン
出演
ジェームズ・カーン、ニコラス・ケイジ、サラ・ジェシカ・パーカー、ノリユキ・パット・モリタ、ジョン・ウィリアムズ、アン・バンクロフト、ピーター・ボイル、シーモア・カッセル
ハネムーン・イン・ベガス
感想
「モンク」のトニー・シャループがホテルマン役でちょこっと出ている。エルビス・フリーク達が次々と出て楽しく、音楽もプレスリーのオンパレード。特にチビ・プレスリーのステージには大笑い。ラストのスカイ・ダイブをするエルビス姿のニコラス・ケイジは「リービング・ラスベガス」の彼に重なって笑える。「エド・ウッド」のサラ・ジェシカ・パーカーがヒロイン。


★★★☆☆  テレビ放送
内容
バー“オアシス”のマダムおマキは、売春婦達から母親のように慕われていた。おマキは過去を隠し、叔母として実の娘明枝を女子英学塾に通わせ、月に一度会う以外は母親であることをひた隠しにしていた。面会日、明枝は英文学の教師と愛し合っており、学校を卒業したら結婚するつもりであることをおマキに告げる。実の娘の幸せを願い、結婚を祝福するおマキ。しかし、おマキの前におマキの過去を知る国三が現れ、おマキを強請り金をせびるのだった。金の受け渡しの日、金の工面が出来なかったおマキは、真実を明枝にバラそうとする国三と争いになり、二人は崖下へ転落する。転落事故で国三が死亡し、おマキは自首するが、明枝のために事故の真相を語らず、正当防衛は否定された。裁判の日、ラク町の圭子と銀三が駆けつけた。圭子から真実を聞かされた明枝は、証人台に立って母の無実を訴えた。三益愛子の主演で31作作られた「母ものシリーズ」第2弾。(from:BS11)
ドラマ(白黒)
1948年/日本/大映
監督 小石栄一
音楽 斎藤一郎
出演
三益愛子(森田マキ)、三條美紀(森田明枝)、若原雅夫(宮沢先生)、伊沢一郎(銀二)、徳川夢聲(裁判長)
母
感想
「こんな女に誰がした♪」のテーマ曲で綴られる、終戦後の時代をを背景に、娘の幸せだけを願って水商売に身を落とす女を描いた人情ドラマ。ヒロインは事件で捕まり、後半は法廷ものに。その法廷でヒロインを弁護する娘や夜の女たちの弁明が泣ける。

母恋星
★★★☆☆  テレビ放送
内容
市橋家の一人息子、高行は小間使お澄の方に宿した子供を、父高秀にたくして勉学専心、外国に旅立った。三年たったら二人ははれて結婚するつもりだった。しかし高秀は執事の向井を計って、運転手坂上に納得の上お澄を縁組ませようとした。その婚礼の夜、お澄は単身市橋家を後にした。―そして、10数年の時が経ち―産れた高夫はもう中学に進学する年になっていた。その成績優秀な高夫もお澄の女手一つでは、入りたいと願っても中学にさえ進むことは出来なかった。新聞売りをしていた高夫が、売場争いで難儀しているところを偶然に救ったのは、すでに洋行から帰って康子と家庭をもっていた父高行だった…。三益愛子主演「母シリーズ」31作品の第5作。(from:BS11)
ドラマ(白黒)
1949年/日本/大映
監督 安田公義
音楽 山田栄一、ショパン「別れの曲」
出演
三益愛子(川田澄)、喜多川千鶴(三島弓子)、夏川大二郎(市橋高夫)、高田稔(市橋高行)、香川良介(向井良助)、沢村貞子(おきん)、寿々木米若(浪曲家寿々木米若)、広沢虎造(浪曲家広沢虎造)
母恋星
感想
悪い男に脅されその男を謝って殺し逮捕されるのはシリーズ2作目の「」、子供も泣く泣く金持ちの父方へ手放すのはシリーズ4作目の「母三人」に似た設定。大阪、京都、奈良を舞台にしているが関西弁でないのが残念だが、浪花節が効果的に使われている。

母三人
★★★☆☆  テレビ放送
内容
さしも全盛を極めたレビューも、戦争のおかげで次第にさびれていった昭和十五年頃―浅草のレビュー小屋のしがないコーラスガールだった時子は、一座の貧しい作曲家である笠井から、愛人の葛原三郎が今夜結婚するという意外なニュースをきいて愕然とした。東和商事に勤めていた三郎は、立花専務より将来を見込まれ、令嬢の真砂子との結婚を申し込まれたが、気の弱い彼は喜ぶ両親を眼の前にみて、断りきれずについに承諾してしまったのである。時子は結婚式場にかけつけた。群衆に混って新婚の旅に出ようとする新郎、新婦の晴れ姿を見ているうちに、失神してその場に倒れてしまった。時子は既に妊娠していたのだ。やがて良太郎が生まれた―信ずる男に捨てられて、命と頼む愛児を胸に、雪の荒野に行き暮れた生みの母―草深い農家に住む朴訥な妻にしてこの深き愛、薄命の子を我が子以上に愛し抜く育ての母―神ならぬ身の、知る由もなく、罪深き男と知らずに結婚して、夫の隠し子を我が愛の手に育てんとする義理の母―けわしき世にも母情は切々として永劫不滅の愛の光をつらぬく…。一人の少年をめぐり、実母である歌手、実夫の妻である社長令嬢、育ての母である農家の妻という3人の「母」の愛が交錯する。三益愛子主演「母シリーズ」第4作。(from:BS11)
ドラマ(白黒)
1949年/日本/大映
監督 小石栄一
音楽 斎藤一郎
出演
三益愛子(お光)、水戸光子(杉本時子)、入江たか子(立花真砂子)、夏川大二郎(葛原三郎)、志村喬(山崎利吉)
母三人
感想
金持ち、農夫、舞台歌手と、三人の母どれも子供思いで、子供のために子供を諦めようとする三人の母が泣ける。生みの親より育ての親を選ぶリョウタも超良い子。三益愛子は誠実な農民。彼女の夫役の志村喬がいい味を出している。

母たちの村  MOOLAADE
★★★★☆  テレビ放送
内容
西アフリカのある小さな村。この村では古くから伝わる儀式として、女の子は割礼を受けることが決まりとなっている。ある日、4人の少女が割礼を嫌がり、“モーラーデ”(保護)を求めてアムサトゥという娘の母でもあるコレの元へと逃げ込んでくる。コレはモーラーデを決行、少女達を守ろうとする。伝統を否定する前代未聞の出来事に村は大混乱、男たちは怒り、コレにさまざまな圧力をかけモーラーデやめさせようとするが…。(from:BSジャパン)
ドラマ(カラー)
2004年/フランス:セネガル
監督 ウスマン・センベーヌ
音楽 ボンカナ・マイガ
出演
マイムナ・エレーヌ・ジャラ、サリマタ・トラオレ、アミナタ・ダオ、ドミニク・T・ゼイダ、マー・コンパオレ、ラスマン・ウエドラゴ
母たちの村
感想
女たちの変化に驚異を抱くようになった男たちが、女たちのラジオを取り上げらるが、かえってそれが村の女皆の不満からを深めて次第に団結して男たちの横暴に反抗することになるが、死亡者まで出すような残酷な割礼への批判を、ユーモアある描写で描いている。舞台になった西アフリカの村の自然と人々が素朴で、フランス・アニメの「キリクと魔女」の世界と似ていて美しい。

パパってなに? VOR
★☆☆☆☆ テレビ放送
内容
戦後の混乱期にあった52年秋のロシア。6歳のサーニャは母のカーチャとあてのない旅を続けていた。サーニャは彼が生まれる前に死んでしまった父親の顔を知らない。カーチャは旅の途中で出会った軍人トーリャと恋に落ち、3人は家族として一緒に暮らし始める。どうしてもトーリャをパパと呼べないサーニャだが、トーリャは彼にケンカの仕方などを教えてくれた。しかし、トーリャは実は軍人を装った泥棒で逮捕されてしまった…。
ドラマ(カラー)
1997年/ロシア:フランス
監督 パーヴェル・チュフライ
音楽 ユーリヤ・エゴーロワ
出演
ミーシャ・フィリプチュク(サーニャ)、エカテリーナ・レドニコワ(カーチャ)、ウラジミール・マシコフ(トーリャ)、アマリヤ・モルドヴィノワ

感想
若くて美人の寡婦と小さな息子。弱い二人を平気で利用して捨ててゆくスケコマシの男。あまりに現実主義的な内容で観ていて辛いしキツイ。淡々と描いているので、それほど悲愴感はあまりないが、しかし暗い。ロシアという冷たく厳しい自然をヒシヒシと感じる。時代がもっと良くて、トーリャが盗みをしなくて済むような社会だったら、もっと結果は変わっていたのだろうか?あるいはトーリャが待ち続けたサーニャにもう少し優しくしてやっていたら…?父親を求め続けたサーニャ、しかしサーニャが成長するに連れ、その期待にこたえ続けるのが無理だとトーリャにはわかっていたのだろう。大人たちのエゴに翻弄される少年サーニャ、憧れていた男を殺すという結末はあまりに哀しすぎる。でもこれはスターリン(トーリャ)に裏切られた国民(サーニャ)にも思えてしまうのは考え過ぎかな?

母と娘(2000) ANAK
★★★☆☆ テレビ放送
内容
1970年代末に世界的ヒットとなり、日本でも加藤登紀子がカバーしているフィリピンの名曲「ANAK(アナック)」に想を得て、母と娘の愛とかっとうを描く。家族のために故郷マニラを離れ、香港で住み込みの家政婦として働いていたジョシーは、6年ぶりに子供たちの待つマニラへ戻る。だが、夫の死に目にも戻らなかったジョシー(ヴィルマ・サントス)に対し、娘カーラ(クラウディン・バレット)は憎しみを抱くようになっていた。フィリピンで興行記録を塗り替える大ヒットとなった感動作。(from:NHKBS)
ドラマ(カラー)
2000年/フィリピン
監督 ロリー・B・キントス
音楽 ジェシー・ラサテン
出演
ヴィルマ・サントス、クラウディン・バレット、バロン・ゲイスラー
母(はは)と娘(こ)

感想
幼いダダイは病気と怪我を繰返し、長男マイケルは失語症で奨学生も取り消され、長女カーラは麻薬中毒に妊娠と、6年ぶりに会った子供達は手紙で交わしていた内容とは違って問題ばかり。自分を犠牲にして、子供達のために香港に出稼ぎに行ったのに酬われない母…と出稼ぎママの多いフィリピンならではの問題がリアルに描かれている。フィリピンにいては貧乏で生活がままならないし、海外に出稼ぎに行けば家族はバラバラになってしまうジレンマ。結局、母親は子供達とまた別れて香港へ出稼ぎに行くラストはこれがベストとは思えないけど、これが現実なのかもしれない。しかし子供達に犠牲になっていた母も、そんな母と心を通わせられなかった娘も、人間としてお互いに尊重しあう心が芽生えて結ばれるという形で幕。泣けた。しかし帰れないのはビザとかの問題もあるのか6年間も休暇なしとは香港に出稼ぎに来ている人達は過酷!雇主がバカンス中はマンションに閉じ込められ、電話も不通にしてしまうとは鬼や!

母紅梅
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
海の見える横濱の焼跡に、大洋サーカスのジンタが郷愁をそゝる。この空中サーカスの一團は、團長笹井晋吾と、妻お京(紅梅太夫)と、娘泰子が中心であり、その初日の樂屋を訪ねて來た金田といふ老人が「何とか組に話が通じてあつても此處はわしが管理しとる土地ぢや!サーカスなどに貸した覺えはない!團長を出せ!」とどなりたてゝいたが、團長笹井晋吾の顔を見た老人は「笹井の坊ちやんぢやありませんか?」と吃驚しながら懐かしそうに見守るのだった。―笹井晋吾はもと横濱の實業家の息子だったのである。―彼は笹井家と親しい伊吹家の娘和子と戀仲であつたのだが、和子は父の頼みで他の男と結婚し失戀の心を抱いて出奔。大陸を放浪している中、サーカスの藝人お京と戀仲になつて、今では十六才になる泰子といふ娘まで出來て現在に及んでいるのである。一方和子には二人の子供を持つ美しい未亡人の現況におかれて、笹井家の財産をも管理して晋吾の行衛をさがしているのである…。一族の財産を相続し社長となったサーカスの座長・晋吾。綱渡りの芸人の妻・お京は上流社会になじめない。娘が自分のことで肩身の狭い思いをしていると知ったお京は…。三益愛子の主演で31作作られた「母ものシリーズ」第3作。(from:BS11)
ドラマ(白黒)
1949年/日本/大映
監督 小石栄一
音楽 斉藤一郎
出演
三益愛子、三條美紀、段譲二
母紅梅
感想
シリーズ第2弾の「」よりも場末の女役の三益愛子。上流社会へのコンプレックスからよけいに乱暴な言葉を吐く姿を痛々しく演じる。戦後間もない作品でサーカスのシーンがあるのが珍しい。

バビロン A.D.  BABYLON A.D.
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
新セルビア。大金と引き替えにあらゆる危険な仕事をこなす凄腕の傭兵トーロップ。彼は、国際的マフィアのボス、ゴルスキーから、ある若い娘を6日間でアメリカに運ぶ、という依頼を受ける。その際に用意されたパスポートを使えば入国不可能な祖国アメリカに戻れることから、トーロップにとっては新たな人生を見出すチャンスでもあった。さっそくモンゴルへ向かったトーロップは、新興宗教団体ノーライト派の修道院で運ぶべき美少女オーロラと対面。彼女は一度も外界と触れずに育てられ、神秘的な雰囲気を漂わせていた。さらにオーロラの厳格な保護者であるシスター・レベッカも同行し、いよいよ3人でアメリカへの地球横断の旅が始まる。しかし、行く先々でオーロラの特殊な能力を目の当たりにしたトーロップは彼女の素性に不審を抱き、やがて驚愕の事実を知ることになる…。(from:地上波)
アクション/SF(カラー)
2008年/アメリカ:フランス:イギリス
監督 マチュー・カソヴィッツ
音楽 アトリ・オーヴァーソン
出演
ヴィン・ディーゼル、ミシェル・ヨー、ジェラール・ドパルデュー、シャーロット・ランプリング
バビロン A.D.
感想
ジェラール・ドパルデューやシャーロット・ランプリングがキャスティングされているので結構期待したのだが…。二人ともちょい役。まあシャーロット・ランプリングが怖い教主で冷酷なキャラでいい味だしているのだけど…二人とももったいない使われ方。「マトリックス・リローデッド」のメロヴィンジアンを演じていたランベール・ウィルソンもオーロラの父親役で登場しているのだけどせっかくのキャラが活かせてない感じ。頭空っぽのヴィン・ディーゼルと知的カンフー女ミシェル・ヨーのカラミもイマイチ空回り。これだけ豪華キャストなのに本当に残念!最後には殺されたヴィン・ディーゼルが生き返ったり、もう転換が読めないという次元を超えて理解し難い内容。監督は「クリムゾン・リバー」のマチュー・カソヴィッツ。この作品は結構好きだっただけに残念。

ハブと拳骨  BLOODY SNAKE UNDER THE SUN
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
ベトナム戦争で活気づく、沖縄の歓楽街コザ。銀と良は血の繋がらない兄弟。良の母・カミィが、戦争孤児になった銀と妹の杏を引き取り、良と分け隔てなく育ててきた。やがて、銀と良は米軍基地に忍び込んで盗んだ物資を横流しして小遣い稼ぎするようになる。一方、カミィと杏は2人でソーキソバ屋を営んでいた。そんなある日、カミィが米軍のトラックに轢かれ重傷を負ってしまう。そして、良と銀は治療費を工面しようとして本土のヤクザとトラブルを起こしてしまう。(from:地上波)
ドラマ(カラー)
2006年/日本
監督 中井庸友
音楽 田中雄一郎
出演
尚玄、虎牙光揮、宮崎あおい、石田えり、大口広司、辰巳蒼生
ハブと拳骨
感想
宮崎あおいと石田えり以外はイマイチぱっとしない配役。でも主演の沖縄出身の尚玄の三味線と歌がいい味を出している。舞台はベトナム戦争時の沖縄。米軍兵の横暴にひたすら耐えなくてはいけなかった当時の沖縄の空気感がそのまま伝わってくる感じは悪くない。しかし…言葉が普通に共通語だからいまいちピンとこない。戦時中はウチナー口だとスパイ視されて使うのを禁止されたのでその反動で独立心が強かった70年代は自分たちのアイデンティティーの要として方言を大切にしてきた。そういうウチナーの反骨精神までは描ききれず、普通のヤクザなバイオレンスものになっちゃっているのが残念。母親が交通事故にあうシーンも素人臭い演出だし…。地元を舞台にした作品だから甘めに観たけどやっぱりイマイチ詰めが甘い。監督は「カフーを待ちわびて」の中井庸友。

パフューム ある人殺しの物語  PERFUME: THE STORY OF A MURDERER
★★★☆☆  テレビ放送
内容
18世紀、フランス。類稀なる才能を持つ一人の赤ん坊が産み落とされた。名はジャン=バティスト・グルヌイユ(ベン・ウィショー)。彼は何キロ先も先の匂いをかぎ分ける驚異の嗅覚の持ち主だった。成長した彼はパリの調合師ジュゼッペ・バルディーニ(ダスティン・ホフマン)に弟子入りして香水の作り方を学ぶと、さらに高度の技術を求めて香水の街グラースへと向かうのだった。彼の欲望は“究極の香水 ”を作ること、ただひとつ−。恋焦がれ人生を賭けて創ろうとした香水。彼が選んだその原材料とは…。(from:FOXプラス)
サスペンス/ドラマ/歴史劇(カラー)
2006年/ドイツ:フランス:スペイン
監督 トム・ティクヴァ
音楽 トム・ティクヴァ、ジョニー・クリメック、ラインホルト・ハイル
出演
ベン・ウィショー、ダスティン・ホフマン、アラン・リックマン、レイチェル・ハード=ウッド
パフューム ある人殺しの物語
感想
超不衛生な環境の執拗な描写に気持ち悪くなって見るのに忍耐がいる作品。あるモノへのフェチっぽい描写は「アメリ」のジャン=ピエール・ジュネ風なテイストを感じるがユーモアに欠け、汚いだけなので苦痛。でも、臭いや香りを感じることができない映画でここまで香りにこだわった作品は珍しいし、その意欲は換えがたい。また、主人公に罪悪感がまったくない分、下手なホラーよりも恐い。監督は「ラン・ローラ・ラン」「ヘヴンパリ、ジュテーム」のトム・ティクヴァ。

パプリカ  
★★★★★  テレビ放送
内容
医療研究所が開発した、他人の夢を共有できる画期的テクノロジー”DCミニ“が盗まれた。それを機に研究員たちは次々と何者かに支配されるかのように、奇怪な夢をみるようになる。謎の解明に挑む美人セラピスト千葉敦子は、極秘のセラピーを行うため、性格も容姿もまったく別人格の”夢探偵パプリカ“に姿を変え、クライアントの夢の中へと入り込む。しかし、完全に操られた夢の中で、おぞましい罠がパプリカを待ち受けていた…。他人の夢にシンクロして、共時体験することでトラウマを取り除く、通称“夢探偵パプリカ”の活躍を描いた、傑作SF大作!!原作:筒井康隆、キャラデザイン:安藤雅司 。(from:NHKBS)
アニメ(カラー)
2006年/日本
監督 今敏
音楽 平沢進
出演
声:林原めぐみ (パプリカ/千葉敦子)、古谷徹 (時田浩作)、江守徹(乾 精次郎)、堀勝之祐(島寅太朗)
パプリカ
感想
監督は46歳で急逝した「千年女優」「東京ゴッドファーザーズ」の今敏。監督の遺作にして最高傑作。原作は「時をかける少女」の筒井康隆で、ラストはそれに似た時空を超えた恋で胸を打つ。今敏監督の作品は未来や電脳世界を描いていても、どこか暖かくて人間臭い、人情身があるキャラが出てくるのがいい。夢の中で「ターザン」や「孫悟空」など色々なキャラに七変化するパプリカや、黒澤明の映画のパロディなど懐かしい名作映画が出てくるのも嬉しい演出。緻密な絵は「AKIRA」の大友克洋風で、その画力も天下一品。赤い鳥居や冷蔵庫などの粗大ゴミや玩具たちが新宿の大通りを練り歩くシーンは圧巻。ジブリの宮崎駿に匹敵する日本を代表するアニメ監督だっただけに、働き盛りで亡くなったのが残念でならない。

パブリック・エネミーズ  PUBLIC ENEMIES
★★★☆☆  テレビ放送
内容
大恐慌時代。銀行を標的に大胆不敵な手口で金を奪うジョン・デリンジャーに、貧困に苦しむ民衆は喝采を送っていた。ある時、彼は神秘的な美女ビリーと恋に落ちる。一方、FBIは彼を“社会の敵(パブリック・エネミー)No.1”と呼び、有能な捜査官バーヴィスが捜査の陣頭指揮を執ることに。捜査陣と熾烈な駆け引きを繰り返し、苦難を乗り越えながらもビリーとの絆を深めていくが、2人には確実に捜査の包囲網が迫っていた…。(from:スター・チャンネル)
ドラマ/ロマンス(カラー)
2009年/アメリカ
監督 マイケル・マン
音楽 エリオット・ゴールデンサール
出演
ジョニー・デップ(ジョン・デリンジャー)、クリスチャン・ベイル(メルヴィン・パーヴィス)、マリオン・コティヤール(ビリー・フレシェット)、ビリー・クラダップ(J・エドガー・フーバー)、スティーヴン・ドーフ(ホーマー・ヴァン・メーター)、スティーヴン・ラング(チャールズ・ウィンステッド)
パブリック・エネミーズ
感想
ヒップホップ・グループのパブリック・エネミーとはまったく関係ない、大恐慌時代の銀行強盗犯人が主人公のギャングもの。この時代のアンチヒーロー「俺たちに明日はない」のポニー&クライドみたいに、ジョンの最後も冒頭から見えてきてしまって切ないものがあるが、ラストの15分で、ジョンの仲間を信じて見捨てない姿に泣かされる。ビリーとのロマンスも血生臭い世界ではホロっとさせられるが「俺たちに〜」ほどの壮絶さはなく、ジョンと彼を追うパーヴィスの対決も「アンタッチャブル」ほどの壮絶さが感じられない…と不満は尽きないけどキャスティングが好きな俳優ばかり。デップとベイル、コティヤールの実力はもちろんだが、スティーヴン・ドーフも出ていたとは最初に見たときは気がつかなかった。挿入曲に「ラヴ・ミー・オア・リーヴ・ミー」「アム・アイ・ブルー?」「ザ・マン・アイ・ラヴ」などビリー・ホリデーの曲が使われているのも嬉しい。監督は「コラテラル」「ALI アリ」「インサイダー」「ラスト・オブ・モヒカン」「マイアミ・バイス」のマイケル・マン。

バブルへGO!! タイムマシンはドラム式  
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
2007年。着実に回復していると思われた日本の景気だが、その実態はさらに深刻な危機にさらされていた。バブル崩壊後の景気対策のために増えた国債は800兆円にのぼり、国家崩壊は時間の問題だった。この最悪のシナリオに終止符を打つため財務省特別緊急対策室の下川路功(阿部寛)は、ある計画を極秘に進めるが…。(from:シネマトゥデイ)制作は「私をスキーに連れてって」のクリエーター集団ホイチョイ・プロダクションズ。
コメディ/SF
2006年/日本/東宝
監督 馬場康夫
音楽 本間勇輔
出演
阿部寛、広末涼子、吹石一恵、薬師丸ひろ子、伊藤裕子、劇団ひとり、小木茂光、森口博子、伊武雅刀
バブルへGO!! タイムマシンはドラム式
感想
和製「バック・トゥー・ザ・フューチャー」という感じだけど、そのタイムマシンがドラム式洗濯機という発想があまりにもアホっぽくてイイ。バブル期に盛況だったディスコ、ジュリアナ東京やマハラジャ、ボディコン・ファッション、太い眉、ショルダー式巨大携帯電話、鉄骨飲料の懐かしいCM…バブル期の懐かしいアイテムだらけ。ラモス瑠偉や飯島愛がバブル時代の象徴として顔を出していて笑える。しかし、このバブル時代の話に楽しめる世代というのはかなり限定されるのでは…。主演の広末よりも、バブル時代のファッションに身を包む吹石一恵のなりきりブリが良かった。

バベットの晩餐会 BABETTE'S FEAST
★★★★☆ 劇場
内容
フランスの宮廷料理人だった女が村人達のために高級料理をふるまう
ドラマ
1987年/デンマーク
監督 ガブリエル・アクセル
音楽 ペア・ヌアゴー
出演
ステファーヌ・オードラン、ビルギッテ・フェダースピール、ボディル・キュア、ビビ・アンデ

感想
映画のメインは何といっても見たこともない高級食材を使った料理をするシーン。ウミガメをさばいてスープにするシーンはちょっとグロかったけど、これを食べる、晩餐に招待された村の人々(農民だったり牧師さんだったり)が生まれて始めて食べる料理に舌鼓をうつ食事のシーンは本当に旨そうだった。食事をするという行為はこんなにも罪なことなのだとも感じた作品。

バベル  BABEL
★★★★☆  テレビ放送
内容
夫婦の絆を取り戻そうと、モロッコを旅するリチャードとスーザン。二人の乗るバスに打ち込まれた一発の銃弾により、スーザンは重傷を負う。言葉も通じず、医者もいない辺境で妻の命を懸命に救おうとするリチャード。一方で、この発砲事件の犯人は米国人を狙ったテロリストと断定したモロッコ警察は捜査を始める。銃の持ち主を辿ると、意外なことに東京でろうあの娘(菊池凛子)と二人きりで暮らす、ある会社役員(役所広司)に行き着く…。一発の銃弾が、モロッコ、アメリカ、メキシコ、日本へと、さらなる問題を誘発しながら広がっていく。途方もない混乱の中、それぞれが結びついたとき、物語は息をのむラストへと加速する…。(from:BSフジ)
ドラマ(カラー)
2006年/アメリカ
監督 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
音楽 グスターボ・サンタオラヤ
出演
ブラッド・ピット(リチャード)、ケイト・ブランシェット(スーザン)、ガエル・ガルシア・ベルナル(サンチャゴ)、役所広司(ヤスジロー)、菊池凛子(チエコ)、二階堂智(ケンジ)、アドリアナ・バラーザ(アメリア)、ムスタファ・ラシディ(アブドゥラ)
バベル
感想
バベルの塔を作ろうとした人間に、神は雷を落とし、塔は壊され、1つの言語を話していた人々は多言語多民族に引き裂かれ、以後民族間の争いは絶えなくなった…という聖書の1節を現代に置き換え、離婚寸前の夫婦、言葉を発せないことで疎外感と孤独に苛立つ少女…アメリカ、メキシコ、モロッコ、日本とグローバルで一見無関係な場所が同じ時系列で進行し、大きな輪のようにつながっていて、運命を供にしているが、お互いにはその関係を知らずに過ごしている…。これを見ると、遠いモロッコやアメリカ、メキシコの話しもリアルで身近に感じる。また、本当は悪人というのはいなくて、偏見から善人が悪人と誤解されることで悲劇や争いは絶えない…。菊池凛子演じる聾唖の女子高生の世界感が秀逸で、賑やかなクラブの騒音の中でも音が聞こえてこないのが、都会に住む若者の孤独感と重なっている。出演者もブラツド・ピット、ケイト・ブランシェット、「モーターサイクル・ダイアリーズ」のガエル・ガルシア・ベルナル、役所広司と、彼らの出演時間は多くないが豪華。ラストに流れる音楽もいい。

ハマーアウト HAMMERS OVER THE ANVIL
★☆☆☆☆ テレビ放送
内容
開拓時代のオーストラリア。足の不自由な少年アラン(アレキサンダー・アウスレッド)は、隣に住む馬の調教師イースト(ラッセル・クロウ)に憧れていた。ある日この町にグレース(シャーロット・ランプリング)という上流階級の美しい人妻がイギリスから移り住んできた。グレースには親ほど年の離れた夫がいたが、やがてイーストとグレースは不倫関係になる。それをグレースの夫マカリスター氏が嗅ぎつけ、グレースはイーストと別れようとするが…。
ロマンス/ドラマ
1991年/オーストラリア
監督 アン・ターナ
音楽
出演
ラッセル・クロウ、シャーロット・ランプリング、アレキサンダー・アウスレッド

感想
若き頃のラッセル・クロウと、あのシャーロット・ランプリングが共演!というんで観たけど、つまらん。子供の目を通してみた大人のちょっとエロい世界という感じだけど、そんなことばかり夢中な子供たちもスカン!シャーロット・ランプリングとラッセル・クロウの存在感だけどどうにか保っている作品。そのシャーロット・ランプリングもラブシーンを演じるにはちょいと辛いほど、お年を召してしまった。悲しい。

ハムナプトラ/失われた砂漠の都 THE MUMMY
★★★☆☆ 劇場/テレビ放送
内容
死者の都ハムナプトラで生きたままミイラされた悪霊が数百年の歳月を経て蘇る
アドベンチャー
1999年/アメリカ
監督 スティーブン・ソマーズ
音楽 ジェリー・ゴールドスミス
出演
ブレンダン・フレイザー、レイチェル・ワイズ、アーノルド・ヴォスルー、ジョン・ハナー

感想
ちょっと頭の弱そうなブレンダン君とナイスボディのレイチェル、主役がこの二人というのもかなりB級。かなり「インディー・ジョーンズ」をパクっていたりするが、人食いゴキブリやぜんぜん恐くないミイラお化けなどファンタジー要素が沢山で退屈しない。少女漫画『王家の紋章』が好きだったので古代エジプトの設定もかなりマスト!でも歴史考証はまったくないに等しいけど。

ハムナプトラ2/黄金のピラミッド THE MUMMY RETURNS
★★☆☆☆ 劇場/テレビ放送
内容
ハムナプトラの冒険から8年後、今度は悪魔の軍隊が復活する
アドベンチャー
2001年/アメリカ
監督 スティーブン・ソマーズ
音楽 アラン・シルヴェストリ
出演
ブレンダン・フレイザー、レイチェル・ワイズ、ジョン・ハナー、アーノルド・ヴォスルー、フレディ・ボース、パトリシア・ヴェラスケス、ザ・ロック、アドウェール

感想
前作が面白かったのではやくも続編が。しかもオヤジくさくなったブレンダンとレイチェルの子供も登場、家族で大冒険。ザ・ロックがスコーピオン・キングとして登場してたらしいけど覚えてないぞ(汗)。CGによる悪霊が水に化けて押し寄せるシーンは流石に圧巻。話もキャラも濃くなってて前作よりも評判は良かったみたいだが、私は前作の方が良かった。テレビシリーズになると面白そう。

ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝  THE MUMMY: TOMB OF THE DRAGON EMPEROR
★★★☆☆  テレビ放送
内容
‘シャングリラの眼’と呼ばれる巨大なブルーダイヤを返還するため、外務省の依頼で上海にやって来たリックとエヴリンのオコーネル夫妻は、内緒で大学を辞め現地で遺跡の発掘活動をしていた息子アレックスと再会。そんな中、アレックスの発掘した皇帝のミイラが生き返る事件が発生!みたび、ミイラと戦うハメになったオコーネル夫妻の運命は!?(from:土曜プレミアム)
アドベンチャー/アクション/ホラー(カラー)
2006年/アメリカ
監督 ロブ・コーエン
音楽 ランディ・エデルマン
出演
ブレンダン・フレイザー(リック)、ジェット・リー(皇帝シー・ホワンディ)、マリア・ベロ(エヴリン)、ジョン・ハナー(ジョナサン)、ミシェル・ヨー(ツイ・ユアン)、ラッセル・ウォン(ミン・グオ)、リーアム・カニンガム(マグワイア)、ルーク・フォード(アレックス)、イザベラ・リョン(リン)、アンソニー・ウォン(ヤン将軍)
ハムナプトラ3呪われた皇帝の秘宝
感想
ハムナプトラ/失われた砂漠の都」「ハムナプトラ2/黄金のピラミッド」に続くシリーズ第3弾。しかし、残念ながら今回からエヴリンがレイチェル・ワイズから「アサルト13 要塞警察」「コヨーテ・アグリー」のジョン・ハナーという女優に代わってしまった。また、まだ少年だった彼らの息子もすっかり青年に成長して、今回の主役を占めてしまっている感じ。でも、ジェット・リーやアンソニー・ウォン、ミシェル・ヨーなどの香港スターが出演していて、特にジェット・リーとミシェル・ヨーの壮絶なアクション・シーンは見物。少々パターン化した前作品に比べるてカンフー・アクションが見れて嬉しい。

ハムレット(1990)  HAMLET
★★★☆☆  テレビ放送
内容
王子ハムレットの前に、今は亡き父王の亡霊が現れる。その亡霊は、自分の死は、父の死後にハムレットの母と再婚し王位についた「王の弟」、つまりハムレットの叔父の陰謀であることを告げるのだが...。ゼフィレッリによる新しいシェークスピアへの挑戦や、大スターたちの豪華共演という話題はもちろん、アクション・スターとしてのイメージの強かったメル・ギブソンが主人公ハムレットを演じる異色作!(from:BSイレブン)
ドラマ:歴史劇(カラー)
1990年/アメリカ
監督 フランコ・ゼフィレッリ
音楽 エンニオ・モリコーネ
出演
メル・ギブソン、グレン・クローズ、アラン・ベイツ、ポール・スコフィールド、イアン・ホルム、ヘレナ・ボナム=カーター
ハムレット
感想
じゃじゃ馬ならし」「ロミオとジュリエット」「チャンプ」「ムッソリーニとお茶を」「永遠のマリア・カラス」のフランコ・ゼフィレッリがアメリカでハムレットを映画化。ハムレットは当時34歳のメル・ギブソン。オフェーリアに ヘレナ・ボナム=カーター、母ガートルードにグレン・クローズ。オーソドックスに中世のデンマークを舞台に、台詞もシェークスピア調で展開しているが、不思議と違和感なく見れた。特にメルの演技はさすが。他の役者たちも臭い台詞になりそうなところがそうならないところが演技力なのだろうな。ヘレナのぷっつんぶりやグレンの恋するおばちゃんっぷりも可愛くて笑えた。イアン・ホルムがちょっと気の毒なオフェーリアの父親役で出演してる。

ハメット HAMMETT
★★☆☆☆ テレビ放送
内容
ハメットファンの作家ジョー・ゴアズの小説を映画化。フランシス・フォード・コッポラが製作総指揮。「マルタの鷹」など、ハードボイルド小説の元祖として名高いダシール・ハメット(F・フォレスト)。探偵事務所を退社し、作家活動に移ったばかりの頃、失踪した中国娘の行方を追う中で、巨大な陰謀に呑まれていく。
ミステリー/サスペンス/犯罪(カラー)
1982年/アメリカ
監督 ヴィム・ヴェンダース
音楽 ジョン・バリー
出演
フレデリック・フォレスト、ピーター・ボイル、マリル・ヘナー、ロイ・キネア、イライシャ・クック
ハメット

感想
映像は流石ヴェンダースで綺麗。しかし…ヴェンダースでなくても良かったのでは?と思うくらい普通の作品。…というかハードボイルドものにしてはアマイ。ヴェンダースがコッポラやハリウッドのやり方に合わなかったらしいのもうなずける。ヴェンダースらしい良さがあまり感じられないばかりか、かといって、口出しをいっぱいしたらしいコッポラのカラーも感じないとても中途半端。それでもヴェンダースの描くハメットの世界は酒とタバコと女という男臭いイメージ通りの世界でセピア調の映像とマッチしていて格好良い。またフレデリック・フォレスト演じるハメットはカッコよかった。34歳にしてはかなり老けて見えるけど。音楽は007シリーズや「コットンクラブ」「ナック」のジョン・バリーでグッド!

ハモンハモン  JAMON JAMON
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
小さな町に住む魅惑的な少女シルヴィアと大手下着メーカー所長マヌエルの息子ホセ・ルイスは恋人同士。シルヴィアの母カルメンは街道沿いの売春宿を切り盛りしている。ある日、ホセがシルヴィアを妊娠させてしまったことが発覚する。ホセを溺愛する母コンチータは2人を結婚させてなるものかと、闘牛士を夢見る美青年ラウルを下着モデルとして雇、シルヴィアを誘惑させようと罠を仕掛けるが、どうしたことかコンチータは、ラウルの肉体に自ら溺れていってしまう。しかしラウルは、シルヴィアに強く魅かれていた。コンチータの横槍でホセとの間がしっくり行かないシルヴィアは、再三のラウルのアプローチにも冷たい態度で接していた。ある日、カルメンとシルヴィアがかわいがっていた仔豚が二人の目の前でラウルのバイクに跳ねられ死んでしまう。しかしシルヴィアが駆け寄ったのはラウルの方だった。この事件を発端にして、この6人の男女は自らの抑制してきた欲望をむき出しにする。マヌエルに父性を求めるシルヴィア。ホセはカルメンに身を委ね、ラウルはシルヴィアへの想いよりも、コンチータが呟く富と名声の誘惑に酔っていた。そして、ホセとラウルはハム工場で決闘し、大きなハムの塊で殴り合い、ホセは死んでしまうのだった。(from:BSTBS)
ロマンス/コメディ(カラー)
1992年/スペイン
監督 ビガス・ルナ
音楽 ニコラ・ピオヴァーニ
出演
アンナ・ガリエナ、ペネローペ・クルス、ステファニア・サンドレッリ、フアン・ディエゴ
ハモンハモン
感想
初々しいくも大胆なペネローペ・クルス嬢に男どもが骨抜きにされるお色気ロマンス。登場人物たちが所構わず発情しまくっていてコメディとしか思えないほど笑える。裸で闘牛したり、大勢いるカフェで二人の世界になったり…。仕舞には彼女の巡って男二人が生ハムの塊で殴り合いの決闘だし。一人が死んで悲劇のような終わり方だけど泣きながら抱き合う三組の組み合わせを変。溺愛する息子をペネローペに取られたアンナ・ガリエナが嫉妬にかられて自分の恋人をけしかけて息子から引き離すが、息子だけでなく、恋人も、はたまた夫もペネローペにゾッコンになってしまう…という熟女アンナ大敗の結果に。ペネローペ恐るべし。監督は「裸のマハ」のビガス・ルナ。

はやぶさ/HAYABUSA  
★☆☆☆☆  テレビ放送
内容
日本中を感動させた小惑星探査機「はやぶさ」の実話を基に映画化の企画が相次ぐ中、先陣を切った注目作。複数の人物をモデルに新たに創造した、映画オリジナルの新米研究員をヒロインに据えることで、いわゆる実録ものとは違う、ファンタジーの趣もある好篇に仕上がっている。宇宙に憧れを抱いていた恵(竹内)は、偶然宇宙科学研究所に職を得て、月以外の天体からサンプルを持ち帰る世界初の試みとなる、小惑星探査機“はやぶさ”プロジェクトに携わることに。(from:日本映画専門チャンネル)
ドラマ(カラー)
2011年/日本
監督 堤幸彦
音楽 長谷部徹
出演
竹内結子、西田敏行、燗政宏、佐野史郎
はやぶさ/HAYABUSA
感想
話題になったドキュメンタリー「はやぶさ HAYABUSA BACK TO THE EARTH」並の感動を期待したらちょっと肩透かし。はっきり言って竹内結子が主役のハヤブサを食っちゃっていてウザイ。彼女のウジウジしたネクラキャラが鼻についてハヤブサ自身の活躍に集中できなかった。西田敏行も存在アピールし過ぎだし。ドキュメンタリーに勝る切り口が出来なかったのが残念。企画が悪かったのか脚本力が弱かったのか、盛り上げ方の演出がイマイチだったのか…。監督は「20世紀少年」「BECK」「包帯クラブ」「大帝の剣」「恋愛寫眞 Collage of Our Life」「TRICKトリック」「まぼろしの邪馬台国」の堤幸彦。

はやぶさ奉行
★★★☆☆  テレビ放送
内容
江戸で大工が次々と殺される事件が発生。真相究明に乗り出した金さんこと北町奉行・遠山金四郎は、その背景に日光東照宮の建設にからんだ将軍暗殺計画を知り、陰謀一味に挑む。片岡千恵蔵の十八番「遠山の金さん」シリーズ第10作。遊び人にふんして悪事をあばく、遠山金四郎のいきな啖呵(たんか)と桜吹雪のいれずみも鮮やかなシリーズ初カラー作品。大川橋蔵が金さんに協力する義賊ねずみ役で登場する。(from:NHKBS)
時代劇(カラー)
1957年/日本
監督 深田金之助
音楽 高橋半
出演
片岡千恵蔵(遠山金四郎)、大川橋蔵(侠盗ねずみ)、千原しのぶ(お景)、花柳小菊(お半)
はやぶさ奉行
感想
大川橋蔵が弟分になる鼠小僧役。「国定忠治」「任侠東海道」「逆襲獄門砦」の片岡千恵蔵が、江戸っこ気質の鮮やかな啖呵を切る風来坊や、田舎訛の大工、奉行の遠山の金さん役。「多羅尾伴内 戦慄の七仮面」のように違ったキャラを演じていて上手い!また、日光東照宮を舞台に陰謀が展開する痛快娯楽時代。

バヤヤ  BAJAJA
★★★★☆  テレビ放送
内容
人形アニメーションの巨匠でアンデルセン賞に輝いた童話作家でもあるイジー・トルンカが、民話「バヤヤ王子」を題材に描いた長編アニメーション。身分を隠して騎士となった貧しい青年。彼は見事ドラゴンを倒して姫を救うが、自分の素姓を言えず、姫が本当の自分を見てくれないという愛のジレンマにおちいる。1954年のロカルノ映画祭で、スイス映画評論家賞に輝いた傑作。(from:NHKBS)
人形アニメ/ファンタジー/ロマンス(カラー)
1950年/チェコスロバキア
監督 イジー・トルンカ
音楽 ヴァーツラフ・トロヤン

バヤヤ
感想
チェコスロバキアの民謡も美しく、ドラゴンから姫を救う勇者バヤヤは実は貧乏な農民の息子で、城の吟遊詩人という本当の素性を恋する姫に打ち明けずに悩む…という話。「真夏の夜の夢」などのチェコ人形アニメ巨匠トルンカ独特の世界観は芸術的で、バヤヤをはじめ、3人の美しい姫たちも愛らしい。馬の姿の母親との深い親子愛など、深い人間描写は単なる子供向けの作品ではない。台詞やナレーションは一切無い、一見地味な演出だが、コミカルなキャラの道化師や、バヤヤの歌う美しい詩など、笑いや詩情に溢れている。

バラ色の選択  FOR LOVE OR MONEY
★★★★☆  テレビ放送
内容
ニューヨークの一流ホテルの有能なコンシェルジュ、ダグの夢は自分のホテルを持つこと。そのためにスポンサーを探していた彼は、ある大富豪から愛人との密会を取り持てば、出資を考えてもいいと言われる。チャンスとばかりスイートルームを提供したダグだったが、愛人として現れたのは、自分がひそかに思いを寄せていた女性で…。夢か愛かの選択を迫られた男が迷いながらも奮闘するコミカルな作品。(from:NHKBS)
コメディ(カラー)
1993年/アメリカ
監督 バリー・ソネンフェルド
音楽 ブルース・ブロートン
出演
マイケル・J・フォックス、ガブリエル・アンウォー、アンソニー・ヒギンズ
バラ色の選択
感想
支配人は「キングダム」のウド・キア様!ダグが自宅に帰って一人寂しく見る「モンスターズ」というクラシック・ドラマが面白そう。ブロードウェイの舞台に立つのが夢のアンディをヤンキー・スタジオで歌わせてあげたり、中年男ウェグマンの株を上げるために彼の妻へのプレゼントの手配をしてあげたり、皆を天才的アイデアで喜ばせるホテルのコンシェルジェのダグ。しかし本人はあまり幸せでないのが、切ない。要領良く知恵勝負で成り上がろうとする主人公は「摩天楼(ニューヨーク)はバラ色に」に似ている。監督は「アダムス・ファミリー」「メン・イン・ブラック」「ワイルド・ワイルド・ウエスト」のバリー・ソネンフェルド。魅力的なヒロインは「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」のガブリエル・アンウォー。劇中挿入曲ボビー・ショート「In Your Eyes」(作詞・作曲はマーク・シャイマン)など音楽もグッド!

パラサイト THE FACULTY
★★★☆☆ テレビ放送
内容
気弱な少年ケイシー(イライジャ・ウッド)は、ある日、グラウンドで奇妙な生き物を見つける。その生き物を水槽に入れると生き物は変形し、噛み付いてきた。次の日ケイシーは学校で、やたらに水を欲しがる人達のおかしな行動に気づく。あの生物が人間に寄生しているかも…とケイシーは、仲間と共に学校の調査を開始し、偶然、取り付かれた先生が保険医を襲う場面を目撃してしまう。仲間意外の皆が生き物に乗っ取られ、ケイシーは仲間を失いながらも生き物の親玉と戦う。
ホラー/青春
1998年/アメリカ
監督 ロバート・ロドリゲス
音楽 マルコ・ベルトラミ
出演
イライジャ・ウッド、ジョシュ・ハートネット、ファムケ・ヤンセン、ロバート・パトリック、ジョーダナ・ブリュースター、ショーン・ハトシー、クレア・デュヴァル、ローラ・ハリス

感想
B級スプラッターだろうと全然期待してなかった割には、学園青春ものというドラマ性もかなりあって楽しめた。ファムケ・ヤンセンやロバート・パトリックなど、ガキだけでなく大人キャラもなかなか豪華で個性的。ファムケ・ヤンセンのタコ頭や、ロバート・パトリックの顔からニョロニョロミミズには大笑い。ラスト近くのエイリアン親玉に地球にやって来た過程とその本音を言わせたあたりは意外な展開とエイリアンを身近(っていっても相手はエイリアンだしね…)な感じにさせる展開で面白い。

パラダイス・ナウ  PARADISE NOW
★★★☆☆  テレビ放送
内容
イスラエル占領地のヨルダン川西岸地区の町ナブルス。幼なじみサイードとハーレドは、この地区の他の若者同様、希望のない日々を送っていた。そんなある日、サイードはヨーロッパで教育を受けた女性スーハと出会い互いに惹かれ合う。しかしその矢先、彼とハーレドは、自爆志願者をつのるパレスチナ人組織の交渉代表者ジャマルからテルアビブでの自爆攻撃の実行者に指名されるのだった…。イスラエル占領地 ナブルス。自爆攻撃に向かう、二人の若者の48時間。(from:BSTBS)
ドラマ(カラー)
2005年/フランス:ドイツ:オランダ:パレスチナ
監督 ハニ・アブ・アサド
音楽 Uve Haussig
出演
カイス・ネシフ(サイード)、アリ・スリマン(ハーレド)、ルブナ・アザバル(スーハ)、アメル・レヘル(ジャマール)、ヒアム・アッバス(サイードの母)、アシュラフ・バルフム(アブ・カレム)
パラダイス・ナウ
感想
自爆テロをする側から描いた作品。なぜ彼らは家族や友人を欺いてまで自爆テロを決行するのか…。そうするしかない若者の心情や状況は神風特攻隊とも似ているが、これは兵士だけでなく一般市民まで巻き添えにするから、理解しがたいものがある。戦場が街中にあるから仕方がないと言われれば特攻隊と同じことになってしまうのだが、やはり、スーハが諭そうとするように武力ではなく別の方法を探すべきなのではないだろうか。ハーレドの言うとおり、自爆に身を捧げても何も変わらないのではないだろうか。それは今日尚続き、終わる気配のないイスラエルとパレスチナの紛争でも証明しているように思う。しかし、この作品を見ると、自爆テロが決して過激的思想の者が行っているのではなく、もっと普通に幸せを願っているが絶望も感じている一般的な青年たちが参加しているということがわかる。この絶望を取り除き希望が見えない限り、テロもなくならないのだろう。しかし、自らは指揮し先導するだけで、彼らの絶望を利用しテロへと導く指導者たちに少々怒りを感じた。

BALLAD 名もなき恋のうた  
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
天正2年。小国、春日の国の武将、井尻又兵衛は“鬼の井尻”と恐れられるほどの無類の強さを誇る男。そんな又兵衛が秘かに想いを寄せるのが、幼い頃から一緒に育った春日の美しき姫、廉姫だった。しかしそれは、戦国の世にあっては決して叶うことのない、身分違いの恋だった。ある時、合戦のさなか又兵衛は一瞬の隙から絶体絶命のピンチを招いてしまう。その窮地を救ったのは、どこからともなく現われた少年、川上真一。彼は未来からタイムスリップしてきてしまったのだった。真一を連れ城へと戻った又兵衛は、廉姫から少年の面倒を見るよう命じられ、困惑しながらも次第に真一と心を通わせていく。そんなある日、廉姫に結婚話が持ち上がる。相手は大国の大名、大倉井高虎。それは小国の春日にとって願ってもない申し出だったが…。アニメ「劇場版 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」を、「ALWAYS 三丁目の夕日」の山崎貴監督が実写化。(from:地上波)
ロマンス/ファンタジー/時代劇(カラー)
2009年/日本/東宝
監督 山崎貴
音楽 佐藤直紀
出演
草なぎ剛(井尻又兵衛)、新垣結衣(廉姫)、大沢たかお(大倉井高虎)、夏川結衣(川上美佐子)、筒井道隆(川上暁)、武井証(川上真一)、吹越満(仁右衛門)、斉藤由貴(お里)
BALLAD 名もなき恋のうた
感想
クレヨンしんちゃんのオリジナル・アニメ版は名作で泣けたので、こちらも贔屓目にみたのだが、草なぎ剛の殺陣の下手なこと、新垣結衣も何だか魅力が発揮されてない。キャストもなかなか豪華なのに…。肝心の見せ場の合戦シーンもNHKの大河ドラマに負けているし…。でも、草なぎの戦国武将姿はなかなか似合っていて良かった。真一君がアニメのしんちゃんよりもずっと普通でいい子だったのがちょっと面白さを半減していたのかも。でもあのキャラをそのまま実写にするには元々無理だったのか。監督は「Returner リターナー」の山崎貴。

パラドールにかかる月  MOON OVER PARADOR
★★★☆☆  テレビ放送
内容
名優リチャード・ドレイファスが「ビバリーヒルズ・バム」に続き再びポール・マザースキー監督と組み、一人二役を演じた劇場未公開作品。売れない俳優ジャックが撮影で訪れた小国パラドールの独裁者が急死。政治的配慮からその死を隠しておきたいお役人に目をつけられたジャックは、にせ独裁者に仕立て上げられる。「アダムス・ファミリー」の父親役の故ラウル・ジュリアがゴールデングローブ助演男優賞にノミネートされた。(from:NHKBS)
コメディ/ロマンス(カラー)
1988年/アメリカ
監督 ポール・マザースキー
音楽 モーリス・ジャール
出演
リチャード・ドレイファス(ジャック、大統領)、ラウル・ジュリア(ロベルト)、ソニア・ブラガ(マドンナ)
パラドールにかかる月
感想
リチャード・ドレイファスの二役っぷりはさすがで、中南米のどこかの独裁者みたいな大統領のお馬鹿なキャラに大笑い。サミー・ディビス・Jrが歌う「ベサメ・ムーチョ」の換え歌も笑える。ラウル・ジュリアの早世は残念だが、この最後の作品でもいい味を出している。マドンナのソニア・ブラガは「蜘蛛女のキス」でもラウル・ジュリアと競演、印象的だったが、こちらのちょっとコメディーな作品でもエレガントで魅力的。

薔薇の素顔  COLOR OF NIGHT
★★★☆☆  テレビ放送
内容
同僚を惨殺された精神分析医キャパは、真相を探るため最有力の容疑者である5人の患者を引き継ぐ。同じ頃、彼は妖精のような少女ローズと出逢い、怪しい愛と欲望の世界に溺れていくが、彼女はいくつもの心と顔を持つ多重人格者だった。愛する女の素顔は、運命に翻弄される悲劇のヒロインか…。それとも…。しかしそれは、ロサンゼルスを震撼させた猟奇連続殺人のほんの序章にすぎなかった…。(from:BSTBS)
サスペンス(カラー)
1994年/アメリカ
監督 リチャード・ラッシュ
音楽 ドミニク・フロンティア
出演
ブルース・ウィリス、ジェーン・マーチ、ルーベン・ブラデス、レスリー・アン・ウォーレン、スコット・バクラ、ランス・ヘンリクセン、リチャード・ラッシュ、マシュー・チャップマン、ビリー・レイ
薔薇の素顔
感想
少女のように可憐で妖しい魔性の女を演じたジェーン・マーチがいい。このキャラを素で演じているように自然でそれだけに謎めいた女性になっていて、最後まで彼女が犯人なのか否か分からない。ヒッチの「サイコ」を思わせる内容だが、見せ方は普通。異常なカットは赤い色が灰色に見えてしまう…というところぐらい。ブルース・ウィリスも精神科医というよりも刑事に見えてしまう。ジェーン・マーチの素っ裸エプロンはベタ過ぎて笑えた。でも、サイコものは嫌いじゃないのでこれも結構楽しめた。

薔薇の名前 THE NAME OF THE ROSES
★★★☆☆ テレビ放送
内容
宗教裁判の嵐が吹き荒れる中世ヨーロッパ、北イタリアの山頂にある修道院に、イギリスの修道士ウィリアム(ショーン・コネリー)と見習い修道士アドソ(クリスチャン・スレイター)がやってきた。その修道院はカトリック教会一の蔵書を誇る修道院という事だったが、そこで案内された図書室にはわずかな蔵書しかなく、随一の蔵書という評判には程遠いものだった。彼らは蔵書の隠し場所を探すうちに、この修道院で発生した連続殺人事件をも調査することに…。イタリアの記号学者ウンベルト・エーコの原作を映画化。
歴史劇/ミステリー
1986年/フランス:イタリア:西ドイツ
監督 ジャン=ジャック・アノー
音楽 ジェームズ・ホーナー
出演
ショーン・コネリー、クリスチャン・スレイター、F・マーレイ・エイブラハム
薔薇の名前

感想
コネリーもスレイターも頭のてっぺんを剃り上げたお坊さん。他も皆お坊さんばっかりで唯一、女が出てくるがこれは狼少女か?と思うような獣。修道院は万年雪に閉ざされた殺風景な山に寒々と佇んでいるし、中世はギスギスした宗教観念に縛られた暗い思想しか好まれないし…とみていてウツウツしてくる世界。しかしコネリーは坊さんの格好をしててもボンド。英知と反射神経で危険を乗り越えズンズン悪党に立ち向う。どんなに怖い雰囲気を作ろうとしても、自信満々の彼が主演だと怖くないぞ。ラスト…かっぱり犯人はコイツだったか!怪しいと最初から思ってたんだよね。

パリ、恋人たちの2日間  2 DAYS IN PARIS
★★★☆☆  テレビ放送
内容
フランス人フォトグラファー、マリオンとアメリカ人インテリアデザイナー、ジャックは、付き合って2年になるニューヨーク在住のカップル。イマイチ盛り上がりに欠けたベネチアでのバカンスの後、立ち寄ったのは、彼女の生まれ故郷である、恋人たちの都パリ。この町で過ごす2日間に期待をかけるふたりだが、雲行きは怪しい…。(from:BS日テレ)
ロマンス/コメディ(カラー)
2007年/フランス:ドイツ
監督 ジュリー・デルピー
音楽 ジュリー・デルピー、ニコラ・カンタン
出演
ジュリー・デルピー(マリオン)、アダム・ゴールドバーグ(ジャック)、ダニエル・ブリュール(ルーカス)、マリー・ピレ(アンナ)、アルベール・デルピー(ジャノ)、アレクシア・ランドー(ローズ)、アダン・ホドロフスキー(マチュー)、アレックス・ナオン(マニュ)、ヴァネッサ・スウォード(ヴァネッサ)、ティボー・ドゥ・リュシー(ガエル)
パリ、恋人たちの2日間
感想
恋人までの距離(ディスタンス)」「ビフォア・サンセット」でいい味をだしていたジュリー・デルピー。それと似た手法で撮られたと思われる本作品だが、どうもイマイチ、登場人物たちの心理描写が甘い。アメリカ人の彼とフランス人の彼女というカップルも同じ。きっと続編が作りたかったのかも知れない。でも作るならやっぱり、イーサン・ホークをどんな形にせよ出して前作との繋がりも見てみたかった。でも、ウィットに富んだ会話と、コミカルなキャラがいい感じのジュリーがキュート。「恋人までの距離(ディスタンス)」ほどの感動はないけど、悪くない。

パリ、ジュテーム  PARIS JE T'AIME
★★★☆☆  テレビ放送
内容
世界中から名だたる映画監督とそうそうたる顔ぶれの俳優たちが参加し、パリを舞台にした愛の物語を短編にした18本がつづられるオムニバス・ラブ・ストーリー。日常のあちこちで繰り返される出会いや別れを、それぞれの監督が独特の視点で描き出す。日本からは、「M/OTHER」でカンヌ映画祭批評家連盟賞を受賞した諏訪敦彦がジュリエット・ビノシュを主演に迎えて参加している。(from:NHKBS)
ロマンス/ドラマ(カラー)
2006年/フランス:ドイツ
監督 「18区:モンマルトル」ブリュノ・ポダリデス、「5区:セーヌ河岸」グリンダ・チャーダ、「4区:マレ地区」ガス・ヴァン・サント、「1区:チュイルリー」ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン、「16区:16区から遠く離れて」ウォルター・サレス、ダニエラ・トマス、「13区:ショワジー門」クリストファー・ドイル、「12区:バスティーユ」イザベル・コイシェ、「2区:ヴィクトワール広場」諏訪敦彦、「7区:エッフェル塔」シルヴァン・ショメ、「17区:モンソー公園」アルフォンソ・キュアロン、「3区デ・ザンファン・ルージュ地区」オリヴィエ・アサイヤス、「19区:お祭り広場」オリヴァー・シュミッツ、「9区:ピガール」リチャード・ラグラヴェネーズ、「8区:マドレーヌ界隈」ヴィンチェンゾ・ナタリ、「20区:ペール・ラシェーズ墓地」ウェス・クレイヴン、「10区:フォブール・サ・ドニ」トム・ティクヴァ、「6区:カルチェラタン」フレデリック・オービュルタン、ジェラール・ドパルデュー、「14区」アレクサンダー・ペイン、「各話のつなぎ部分」エマニュエル・ベンビイ、フレデリック・オービュルタン
音楽 挿入歌:レスリー・フィースト「We're All in the Dance」
出演
スティーヴ・ブシェミ「チュイルリー」、ジュリエット・ビノシュ、ウィリアム・デフォー「ヴィクトワール広場」、マギー・ギレンホール「デ・ザンファン・ルージュ地区」、ファニー・アルダン、ボブ・ホスキンス「ピガール」、イライジャ・ウッド「マドレーヌ界隈」、ルーファス・シーウェル、エミリー・モーティマー「ペール・ラシェーズ墓地」、ナタリー・ポートマン「フォブール・サ・ドニ」、ベン・ギャザラ、ジーナ・ローランズ「カルチェラタン」、ニック・ノルティ「モンソー公園」、ほか
パリ、ジュテーム
感想
全18編からなるパリが舞台の「愛」をテーマにしたオムニバス。1編がおよそ5分なのでどれも物語が始まる予感のところで終わっているものが多いが、軽快なテンポで繋がれていて、それぞれのエピソードが個性的なのに不思議と一体感を作っている。監督も出演者も豪華で、5分という短い中に凝縮した表現はそれぞれの力量が伺えて面白い。アラブ系の女の子に惹かれるフランス人青年の爽やかな出会い「セーヌ河岸」、分けもなくぼこぼこにされる哀れなブシェミ「マレ地区」、子守で他人の子供をあやしながら託児所に預けてきた自分の子供を想う切ない母心を描いた「16区から遠く離れて」、赤いコートを見る度に死んだ妻を思い出す「バスティーユ」、アフリカからやって来た青年が女学生に一目ぼれをするが心無い地元不良に刺されてしまう「お祭り広場」、吸血鬼に恋した青年のイライジャ・ウッド「マドレーヌ界隈」、ナタリー・ポートマンの瑞々しい美しさが印象的な「フォブール・サ・ドニ」、通りを足早に歩く中年男ニック・ノルティと若い女のカップルが実は親子でニックが柄にもなく子守を押し付けられるのが笑える「モンソー公園」、熟年離婚で揺れる初老のベン・ギャザラとジーナ・ローランズ「カルチェラタン」、日本人監督作で幼い子供を亡くした悲しみから子供に再び会いたいと願うジュリエット・ビノシュ「ヴィクトワール広場」、オスカー・ワイルドがカップルの危機を救う「ペール・ラシェーズ墓地」…とどれも印象に残る。「ピガール」のファニー・アルダンとボブ・ホスキンスは「ペダル・ドゥース」のパトリック・ティムシットとの逆凸凹カップルっぽくて笑えた。また、「ベルヴィル・ランデブー」のシルヴァン・ショメ監督のピエロの家族「エッフェル塔」も面白い手法。しかし、期待していたクリストファー・ドイルの「ショワジー門」は中国人の床屋はモード色強くてお洒落っぽいけど受けを狙い過ぎててイマイチ。

パリ、テキサス PARIS,TEXAS
★★★★★ テレビ放送
内容
魂のさすらいを描くドイツの名監督W・ヴェンダースがアメリカで製作したロード・ムービーの傑作で、カンヌ映画祭パルム・ドールと国際批評家賞を受賞。4年の間失そうしていた中年の男が、置き去りにしていた小さな息子とともに、家を去った妻を捜して旅に出る。ライ・クーダーによる切ないギターの音色、そして数多くの映画に名脇役として顔を出しているハリー・ディーン・スタントンのラストシーンでの名演技が印象的。(from:NHKBS)
ドラマ(カラー)
1984年/西ドイツ:フランス
監督 ヴィム・ヴェンダース
音楽 ライ・クーダー
出演
ハリー・ディーン・スタントン、ナスターシャ・キンスキー、ディーン・ストックウェル
パリ、テキサス

感想
ライ・クーダーのギターが哀しくうなる音楽が最高に良く、サントラは公開当時から今まで何度も聞いている。ハリー・ディーン・スタントン演じるムサイ浮浪者風の男は、チャップリンが演じる浮浪者にちょっと重なる哀しさと可笑しさがある。舞台となるテキサスは西部劇の舞台になったような荒涼とした砂漠もあれば、摩天楼が立ち並ぶ大都会も、60年代の古き良きアメリカ時代の町もある広大なアメリカの縮図のような場所。そこを放浪するカメラの視線は旅行者特有のよそ者の視線で人々の生活感が見えてこない寂しさを感じる。若く美しい妻を持った中年男の幸福と不幸。よりを戻したくても結局二人は同じ事を繰返してしまうのだろうか。息子ハンター(ハンター・カーソン)がサラサラの金髪シャイな少年で可愛い。ジョン・ルーリーがキャバレーの強面兄ちゃんで出演している。

パリ・ルーヴル美術館の秘密 LA VILLE LOUVRE
★★☆☆☆ テレビ放送
内容
「ぼくの好きな先生」など、秀逸な作品を発表し続けているニコラ・フィリベールが、世界最大の美術館のひとつ、ルーヴルを支える裏方の人々を追い、フランス公開当時数々の賞を受賞したドキュメンタリー。約1200名もの職員によって運営されるルーヴル。そこに展示される名だたる美術品たちは、多種多様な職種のエキスパートたちによって色あせることなく受け継がれていく。誰も知らなかったルーヴルの舞台裏が明らかに。
ドキュメンタリー(カラー)
1990年/フランス
監督 ニコラ・フィリベール
音楽 フィリップ・エルサン
出演

感想
パリ・ルーヴル美術館に行った事がないが、一度は行って、世界一を誇る美術品にお目にかかってみたい。その憧れの美術館の裏側が覗ける。ロココ調の城を活かして作られた美術館の地下に、近代的で広々とし、永遠に続くかと思う程長い通路をカートが走り回り、ローラースケートの配達人が行き来する光景が不思議。職員達の仕事風景や、美術館の食堂など、展示されている美術品とは違った意外な世界が展開する。悠久の時を過ごして来た美術品と、日々刻々と違った顔を見せる職員達の仕事が対照的でなかなか面白いドキュメント。

PARIS  PARIS
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
心臓病を患い、余命わずかと宣告されたムーラン・ルージュの元ダンサー、ピエール。心臓移植にかすかな望みを託しつつ、ドナーが現われるのを待つアテのない日々。自宅のアパルトマンからパリの街を眺めては行交う人々の人生に思いを馳せることで、沈みがちな気持ちを紛らわせていた。そんなピエールを案じて姉のエリーズが同居を始める。3人の子どもを女手一つで育てている彼女は、もう若くないからと自分の人生を諦めていたが…。一方、歴史学者のロランは自分の講義を受ける学生レティシアに年甲斐もなく惚れてしまい…。彼の弟で建築家のフィリップ、離婚後も同じマルシェで働くジャンとカロリーヌ、兄を頼りに不法入国を図るカメルーンのブノワ、そして華やかなファッション業界で働くマルジョレーヌ、誰もがパリの空の下、小さな不満や問題を抱えながら日々を送っていたが…。(from:FOX bs238)
ドラマ/コメディ/ロマンス(カラー)
2008年/フランス
監督 セドリック・クラピッシュ
音楽 ロイク・デュリー、エリック・サティ「グノシエンヌ第1番」、バッハ「音楽の捧げ物」
出演
ジュリエット・ビノシュ、ロマン・デュリス、ファブリス・ルキーニ、アルベール・デュポンテル
PARIS
感想
出てくるのはいい中年のくせに醜態をさらすなさけない男たちばかりで、世の中の男の大半がこんな情けない男たちのように思えてしまう。出演もジュリエット・ビノシュぐらいしか知らない地味な作品。少々退屈なノリだが、交通事故での女の死がもたらす二人の男の反応が印象的で、特にエロオヤジが彼女を思い出す一言で見せる躊躇の反応は意外だった。監督は「猫が行方不明 」「ロシアン・ドールズ」のセドリック・クラピッシュ。

ハリーとトント  HARRY AND TONTO
★★★★★  テレビ放送
内容
ニューヨークに一人で暮らしていた老人が、愛猫とともにアメリカ各地にいる子供たちを訪ねる旅に。そこで出会う様々な人たちとの交流を温かく描いたロード・ムービー。区画整理のためアパートから立ち退かされたハリーは、仕方なく愛猫トントと一緒に長男の家に世話になる。しかし長男の妻に気兼ねし、シカゴにいる娘に会いに行くことにするが、飛行機で行くはずが中古車で大陸横断することに…。アカデミー主演男優賞受賞。(from:NHKBS)
ドラマ(カラー)
1974年/アメリカ
監督 ポール・マザースキー
音楽 ビル・コンティ
出演
アート・カーニー、エレン・バースティン、ジェラルディン・フィッツジェラルド
ハリーとトント
感想
猫を愛する心優しいハリーを演じるアート・カーニーがいい味を出している。猫のトントも自然に描かれた演出で、好感が持てる。「沈黙の誓い」を行う弟と仲の悪い兄の孫がいる問題ありの息子の家族はまるで「リトル・ミス・サンシャイン」。ファシストや資本主義者批判が口癖の親友ジェイコブ、など出てくる人々が身近にいそうでいて愉快で心暖まる。でも「リア王」が引き合いに出される、老人社会をテーマにしていて、ちょっぴり切ない。老人が人生の終わりに相棒トントと旅をし、旅先で出会った人々との人情を描いたロード・ムービー。地味な作品だけど心に残る。監督は「結婚記念日」のポール・マザースキー。

ハリウッド・ミューズ THE MUSE
★★☆☆☆ テレビ放送
内容
何人もの映画製作者がインスピレーションをもらう事ができる女神ミューズと呼ばれる女性サラとは…?
コメディ
1999年/アメリカ
監督 アルバート・ブルックス
音楽 エルトン・ジョン
出演
シャロン・ストーン、アンディ・マクダウェル、アルバート・ブルックス、ジェフ・ブリッジス、ジェームズ・キャメロン、マーティン・スコセッシ、ロブ・ライナー、シビル・シェパード

感想
めちゃくちゃ金遣いの荒い、ハリウッド・ミューズと言われる女(シャロン)。しかしそれほどハデな生活をしてないのので金がどこに行っちゃっているのか不思議。彼女の女神的な魅力がやや中途半端だがシャロンなら本当にミューズかもと思えて来てしまうようなアンディ・マクダウェルとアルバート・ブルックス夫婦の演技がイイ。しかし…スコセッシ監督があんなに可笑しなキャラとは思わなかった!

ハリウッド式 恋のから騒ぎ  THE DEAL
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
かつては第一線の映画プロデューサーとして活躍していたチャーリー。ところが今は自殺を図ろうとするほど活躍の場がなかった。そんなある日、チャーリーは甥が書いた脚本の映画化を売り込もうと決意。やり手の女性プロデューサー、ディドラを強引に企画に引き入れる。ぶつかり合いながらも、惹かれあうチャーリーとディドラ。その後、映画はクランクインを迎えるが、ロケ地で主演スターが誘拐されるハプニングが起きてしまい…。『ファーゴ』のウィリアム・H・メイシーを相手に、ラブコメの女王メグ・ライアンが仕事も恋も一生懸命な女性プロデューサーを演じる。ハリウッド映画制作の舞台裏をおもしろ可笑しく描いたラブコメディ。(from:ザ・シネマ)
コメディ/ドラマ(カラー)
2008年/アメリカ
監督 スティーヴン・シャクター
音楽 ジェフ・ビール
出演
ウィリアム・H・メイシー、メグ・ライアン、ジェイソン・リッター、フィオナ・グラスコット、LL・クール・J
ハリウッド式 恋のから騒ぎ
感想
メグ・ライアンが出演なのに劇場未公開になったコメディ。知っている役者も彼女とLL・クール・Jと主演を張るには少々役不足な感じのウィリアム・H・メイシー。彼、テレビドラマ、映画の名脇役なのだが、このおっさんがメグとラブラブに…という展開になっても絵的に美しくない。しかも二人ともシワがやたらと目立って中年というよりも初老。でも話は映画プロデューサーが口長手八丁でスポンサー、俳優、監督、スタッフたちを集めてゆく手腕が笑えて面白い。映画製作の舞台裏をハリウッド式に見せてくれている。

張り込み(1987)  STAKEOUT
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
舞台はシアトル。漫才コンビのような刑事クリスとビルに、脱獄した“警官殺し”が現れるであろう恋人マリアの家を張り込む指令が下る。さっそく望遠カメラなどを向かいのボロ家に持ち込み、盗聴器を仕掛けるため電話局員に成り済まし、マリアの家に向かったクリスだったが事もあろうに彼女に一目惚れしてしまい…。(from:allcinema ONLINE)
コメディ/アクション(カラー)
1987年/アメリカ
監督 ジョン・バダム
音楽 アーサー・B・ルビンスタイン
出演
リチャード・ドレイファス、エミリオ・エステヴェス、マデリーン・ストー、エイダン・クイン、ダン・ローリア、フォレスト・ウィッテカー
張り込み
感想
未知との遭遇」などのリチャード・ドレイファスと、「飛べないアヒル」のエミリオ・エステヴェス、「ラスト・オブ・モヒカン」のマデリーン・ストー(これが映画デビュー作)と豪華な出演者。リチャード・ドレイファスとエミリオ・エステヴェスのお笑いコンビぶりが楽しいし、マデリーンが美しい。そして笑いのエッセンスになる犬などの動物の使い方も上手い。続編も楽しくて好き。

張り込みプラス(1993)  ANOTHER STAKEOUT
★★★☆☆  テレビ放送
内容
前作「張り込み」の続編。クリスとビルの凸凹刑事コンビに下った今回の仕事は、犯罪組織から命を狙われ雲隠れした裁判の証人が連絡を入れるであろう豪華別荘住まいのオハラ夫妻宅を張り込んで証人を保護すること。しかし張り込み早々、夫妻と“お近付き”になってしまい、夕食に二人を招待しその真っ最中にビルがオハラ宅に盗聴器を仕掛けるはずが何者かに襲われ、捕らわれの身になってしまって…。 (from:allcinema ONLINE)監督は「サタデー・ナイト・フィーバー」のジョン・バダム。
コメディ/アクション(カラー)
1993年/アメリカ
監督 ジョン・バダム
音楽 アーサー・B・ルビンスタイン
出演
リチャード・ドレイファス、エミリオ・エステヴェス、ロージー・オドネル、デニス・ファリナ、マーシャ・ストラスマン、キャシー・モリアーティ、マデリーン・ストー
張り込みプラス
感想
今度はクリス(ドレイファス)とビル(エステベス)のお笑いコンビとジーナ(オドネル)、犬のアーチーが家族に扮して別荘で張り込み。所長のブルドッグやアーチーと登場の動物たちが芸達者で主役を喰うほど面白い。殺し屋トニーにミゲル・ファーラーなどサブキャラもグッド。ジーナが作る不気味な動物を模った料理(アルマジロのミートローフとか、ペンギンのオードブル)が笑えた。ドレイファスがジーナの父親に間違われるシーンで爺のフリをしていたが、洒落にならないほど老けて見えたのがちょっと悲しい。

バリスティック  BALLISTIC: ECKS VS. SEVER
★★★☆☆  テレビ放送
内容
かつて妻を爆発事故で亡くして以来、酒におぼれてしまっている元FBI捜査官エクスのもとに、ある依頼が舞い込む。死んだはずの妻は生きている、居場所を教えるかわりに、謎の女に連れ去られた国防情報局(DIA)長官ガントの息子を探し出せ、というものだ。エクスは、長官の息子を連れ去った女が、DIAがかつて創り出した人間殺人兵器だということ、そして、彼女が妻の居場所を知っているということを知り、女を追跡し始める…。『マスク・オブ・ゾロ』のアントニオ・バンデラスとルーシー・リューとが競演、過剰なアクション描写で21世紀の映画シーンをリードするタイ映画界の新鋭、カオス監督が贈る、ど派手なサスペンス・アクション作!(from:ザ・シネマ)
アクション/SF/サスペンス(カラー)
2002年/アメリカ
監督 カオス
音楽 ドン・デイヴィス
出演
アントニオ・バンデラス(エクス)、ルーシー・リュー(シーバー)、グレッグ・ヘンリー(ガント)、レイ・パーク(ロス)、タリサ・ソト(ヴィン)、ミゲル・サンドヴァル(マーティン)
バリスティック
感想
シリーズ化して欲しいくらいルーシー・リューが「ターミネーター」並の無敵な暗殺者役で格好良い。カオスという監督、あまり知らないが、アクションシーンが上手い。また、やたら爆発シーンが多いがどれも美しい。レイ・パークが出ているのにアクションシーンが全然ないと思ったら、ラストのルーシーとの対決で盛り上げている。ガントの最新兵器よりも、このシーバーが最強兵器かも。ただ、「スター・ウォーズ エピソード1」「X−メン」のレイ・パークがプロレスラー体型のマッチョに変わっていてがっかり。また強い女に翻弄され押され気味なバンデラスはブライアン・デ・パルマの「ファム・ファタール」のキャラに重なる。

パリで一緒に PARIS - WHEN IT SIZZLES
★☆☆☆☆ テレビ放送
内容
脚本家ベンソンとタイピストのガブリエルが、新作の脚本のため二人でアイデアを出し合いながら作業するうちに惹(ひ)かれあっていく姿を描く、オードリー・ヘプバーン主演のロマンチック・コメディー。シナリオを書きすすむにつれ、シナリオの場面が映画となって展開していくというユニークな構成で、ウィリアム・ホールデンとヘプバーンが劇中劇の登場人物にもふんし、彼らのさまざまな顔が楽しめる。(from:NHKBS)巴里祭に湧き立つパリで、映画脚本家ベンソン(ウィリアム・ホールデン)とタイピストのガブリエル(オードリー・ヘプバーン)は、新作の脚本「エッフェル塔を盗んだ女」のため二人でアイデアを出し合いながら作業していくうちに、そのタイプしているシナリオの場面が映画の画面となって次々に展開して行く。やがて登場人物の二人と同じように、ベンソンとガブリエルお互い惹かれあっていく…。
コメディ(カラー)
1963年/アメリカ
監督 リチャード・クワイン
音楽 ネルソン・リドル
出演
オードリー・ヘプバーン、ウィリアム・ホールデン、トニー・カーティス、ノエル・カワード
パリで一緒に

感想
ヘプバーンとホールデンの共演も豪華だが、ちょい役のトニー・カーティスに、メル・ファーラーやマレーネ・ディートリヒなどのカメオ出演も必見。しかし話がつまらん!展開される脚本はハチャメチャだし、平凡な展開。それをそのまま現実の二人が疑似体験していくだけなのでツマランまま。チャーミングなヘプバーンの魅力だけで最後までどうにかもったという感じ。

巴里のアメリカ人  AN AMERICAN IN PARIS
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
一人前の絵描きになることを夢見てジェリーはアメリカからパリへやってきた。個展でアメリカ人の富豪ミロに認められるが、それは公私にわたるパトロンとしてのお誘いでもあった。ジェリーはミロと一緒に行ったキャバレーで、偶然見かけた清楚なパリ娘リズに一目惚れしてしまう。お互いに愛し合う仲になったが、ジェリーはある日、リズに婚約者がいることを告げられる。悲恋は果たしてこのまま終わってしまうのだろうか!?1951年アカデミー賞6部門で受賞した名作。主演のジーン・ケリーとレスリー・キャロンが、ガシューウィンの「パリのアメリカ人」をバックに踊るシーンはミュージカル映画のもっとも代表的なシーンともいわれる、必見の作品。
ミュージカル(カラー)
1951年/アメリカ
監督 ヴィンセント・ミネリ
音楽 ジョニー・グリーン、ソウル・チャップリン、作曲:ジョージ・ガーシュウィン
出演
ジーン・ケリー、レスリー・キャロン、オスカー・レヴァント
巴里のアメリカ人
●1951年アカデミー作品賞受賞
感想
ガシューウィンのテーマ曲はいいのだが、作曲家のアダムが指揮するオーケストラのシーンの音楽はイマイチ。レスリー・キャロンも可愛いとは思えないし、ジーン・ケリーのワンパターンなキャラも面白みに欠ける。モダン・バレエで構成したダンスは振り付けもこれといって面白さがないし…ミュージカルの名作と言われている割にはイマイチ好きになれなかった。でも画家を目指す主人公のパトロン、ミロのファッションは今見ても洗練されてお洒落。それに比べるとレスリー・キャロンの衣装はイマイチなのも残念。

パリの恋人  FUNNY FACE
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
ファッション・モデルにふんしたオードリー・ヘプバーンと、カメラマン役のフレッド・アステアが、パリを舞台に繰り広げるロマンチック・ミュージカル。S・ドーネン監督によるファッショナブルな演出、ガーシュウィンの名曲、アステアの華麗なダンスやヘプバーンの衣装など見どころ満載の名編で、ヘプバーンの容姿を表現した原題“ファニー・フェイス”が流行語となった。(from:NHKBS)
ミュージカル/ロマンス(カラー)
1957年/アメリカ
監督 スタンリー・ドーネン
音楽 ジョージ・ガーシュウィン、アイラ・ガーシュウィン
出演
オードリー・ヘプバーン、フレッド・アステア、ケイ・トンプソン
パリの恋人
感想
ジバンシー とイーディス・ヘッドのお洒落なファッション、アステア扮する写真家のモデルは「ヴォーグ」や「ハーパース・バザー」で御馴染みのリチャード・アヴェドンで、そのファッションフォトも超お洒落。フレッドのコートと傘を使ったダンスはエレガントで凄いし、フレッドに追いつけと頑張ったオードリーの踊りと歌もなかなか良い。しかし話がとても単調でありきたりなのと、パリの観光案内な展開にちょっと退屈。音楽もガーシュウィンで、監督は「雨に唄えば」、「シャレード」の巨匠スタンリー・ドーネンなのだから、もっと面白くなってもいいはずなのだが…。

遙かなる国の歌 
☆☆☆☆☆ テレビ放送
内容
神戸のネオン街を流していたトランペット吹き山川(小林旭)は、スターへの夢を抱きジャズバンドを結成、芸能記者に誘われ東京でデビューを果たす。小林旭ふんするジャズマンが一流プレーヤーとして売り出すまでの苦労を、華やかなジャズ界の光と影のなか、母親を探して香港からやってきた少年歌手トミー(山内賢)との友情の物語をからめて描く。(from:NHKBS)
サスペンス/ドラマ(カラー)
1962年/日本/日活
監督 野村孝
音楽 伊部晴美、歌:小林旭「ダヒルサヨ」「遥かなる国の歌」
出演
小林旭、笹森礼子、山内賢、小高雄二
遙かなる国の歌

感想
日本人の母に捨てられたフィリピン混血の少年の母親探しと、フィリピンと日本の麻薬密売が絡むサスペンス。しかし、モダンジャズの他にフィリピン民謡「ダヒルサヨ」「追憶のブルース」「さすらい」「俺は雑草」と、劇中で小林旭の歌が歌われ、彼と山内賢の音楽クリップみたいな作品。若い小林旭が、中村獅堂に似ている。というか、細くとんがった顔は一見、マイトガイ・小林旭とは分からないほど。演技はイマイチなので、この人は音楽でいった方が良かったのかも。奈良岡朋子がトミーの母親役で登場。浅丘ルリ子にちょっと似ている笹森礼子がアキラの今回の相手ヒロイン役。

遙か群衆を離れて  FAR FROM THE MADDING CROWD
★★★★☆  テレビ放送
内容
トマス・ハーディの原作を映画化。19世紀のイングランドを舞台に、農場を切り盛りする1人の女性と、彼女をめぐる男性たちとの人間模様を描く。誠実な羊飼い、美ぼうの兵士、裕福な地主…、全く異なるタイプの3人の男性から求愛される農場主のヒロインは、独立心が強く快活な女性。情熱的な恋愛に身を委ね、さまざまな苦境を乗り越えながら、やがて静かな愛情の中に喜びを見いだしていく。(from:NHKBS)
ドラマ/ロマンス/文芸(カラー)
1967年/イギリス
監督 ジョン・シュレシンジャー
音楽 リチャード・ロドニー・ベネット
出演
ジュリー・クリスティ、アラン・ベイツ、テレンス・スタンプ
遙か群衆を離れて
感想
テス」のT・ハーディ。男勝りに一人で農場をきりもりする女牧場主をジュリー・クリスティが演じていて、彼女の自由奔放なキャラと美しさに、虜になって人生を掻き回された男3人との大河ロマンス。一人は羊飼いだが、彼の羊がお馬鹿な犬に追い立てられて次々と崖に落ちて死んでしまうシーンは強烈。もう一人は仕事一筋の堅物な隣の農場主で、彼女への忍耐的愛が最後の最後で切れてしまう事件は可哀想としか言いようがない。そして彼女から愛される幸福な男が色男のT・スタンプで、彼は捨てた女が忘れられなくてジュリーの前から姿を消してしまうからジュリーよりも質の悪い。彼女の再婚の話を聞きつけると夫面ふかして彼女の前に現れるし…。最後はハッピーエンドなのかなぁ?一番の貧乏くじ引いたのは、あの隣の堅物牧場主。ジュリー・クリスティが演じたからこそ納得いく魔性の女の生き様。こんな生き方羨ましいとしかいえんぞ。監督は「ダーリング」「真夜中のカーボーイ」のジョン・シュレシンジャー。

遙かなる大地へ  FAR AND AWAY
★★★☆☆  テレビ放送
内容
アイルランドから新たな土地を求めてアメリカへ渡った男女の苦悩と愛情を描いた壮大なアドベンチャー・ロマン。1892年の西アイルランド。貧しい農民たちは地主への不満からついに反乱を起こす。その騒動で父を亡くし、家を焼かれた青年ジョセフは、地主への復しゅうを決意するが…。アイルランドの血を引くロン・ハワード監督が、自らのルーツを探ろうとした意欲作。(from:NHKBS)
ドラマ/ロマンス(カラー)
1992年/アメリカ
監督 ロン・ハワード
音楽 ジョン・ウィリアムズ
出演
トム・クルーズ、ニコール・キッドマン、トーマス・ギブソン
遙かなる大地へ
感想
労働者階級のトム・クルーズと貴族階級のニコール・キッドマンが、アイルランドからアメリカ西部に土地を求めにいったが若者のロマンス。町のボス、ケリーを演じた「ダイ・ハード2」のコルム・ミーニイ、シャノンの許婚スティープンを演じた「ふたりは最高!ダーマ&グレッグ」のトーマス・ギブソンや「ドクター・クイン」シリーズのバーバラ・バブコックと、共演者も豪華。若かりしトムが肉体美を惜しげもなく披露、キッドマンも若々しく美しい。「シマロン」で御馴染みの1889年オクラホマにおける土地獲得レースがクライマックスで迫力ある。ラストのどんでん返しはアメリカ人好みという感じでご都合主義だけどこの結末は良い。

劇場版 遙かなる時空(とき)の中で 舞一夜(まいひとよ)
★☆☆☆☆  テレビ放送
内容
現代から突如異世界の「京」へ来てしまった女子高生が、龍神の神子として京の平和を守るため、八葉と呼ばれる8人の男性とともに活躍する和製ファンタジー。(from:NHKBS)コミック原作は水野十子で、コーエーの人気ゲームを基にした恋愛ファンタジー・アニメの劇場版。
アニメ/ファンタジー/ロマンス(カラー)
2006年/日本
監督 篠原俊哉
音楽 平野義久
出演
声:川上とも子、三木眞一郎、関 智一、高橋直純、宮田幸季
遙かなる時空の中で 舞一夜
感想
平安時代にタイムスリップして悪霊と闘う現代女子高校生という設定は「犬夜叉」にそっくり。そして陰陽師が出てくるところは「陰陽師」と、時代物は大好きだが、新鮮味に欠ける。監督は「犬夜叉 時代を越える想い」「風を見た少年」の篠原俊哉。背景や建物などの美術の描写はとても美しくクオリティーが高いが、時代を無視したキャラデザインは少女コミックチックなオタク系でイマイチ。

ハルク  HULK
★★★☆☆  テレビ放送
内容
科学者ブルース・バナーは、ある実験を行っていたところ、異常事故に見舞われる。ブルースはとっさの判断で勇敢にも仲間の命を救うが、その日を境に彼の体内で異変が起こり始める。“怒り”の感情を抱いた時、彼の身体は緑色の醜く巨大なモンスター“ハルク”へと変身してしまうのだった…。VFX技術を駆使して創り上げた、「X-メン」「スパイダーマン」などのマーヴェル・コミック人気キャラクターの完全映画化!!
SF/アドベンチャー/ドラマ(カラー)
2003年/アメリカ
監督 アン・リー
音楽 ダニー・エルフマン
出演
エリック・バナ(ブルース・バナー)、ジェニファー・コネリー(ベティ・ロス)、サム・エリオット(ロス将軍)、ジョシュ・ルーカス(グレン・タルボット)、ニック・ノルティ(デヴィッド・バナー)
ハルク
感想
ハルクは原作アメコミはよく知らないが「リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い」のハイドみたいなキャラ。監督は「楽園をください」「恋人たちの食卓」「ウェディング・バンケット」「グリーン・デスティニー」のアン・リーで、怪物ハルクよりも、自分の運命に苦しむ主人公ブルースの人間性に重きを置いているのが良い。しかし、ハルクの安っぽいCGは漫画っぽくて、「X−MEN」のようなスムーズでリアルなキャラでないのが残念。

バルザック 情熱の生涯 BALZAC ; A LIFE OF PASSION
★★★☆☆ テレビ放送(NHKBS)
内容
19世紀前半に「ゴリオ爺さん」「人間喜劇」などの著作を残し、ヨーロッパでのリアリズム小説を確立したフランスの巨匠バルザック。彼は生涯、愛を求めて沢山の女達との遍歴を重ねて行くが、ある日、ロシアから高貴な女からの匿名のファンレターをもらう。逢った事もない人妻(ファニー・アルダン)に恋をした彼は、数年後の文通の末に結ばれる。しかし二人とも年を取り、ロシアという寒い土地で彼の体力は消耗してゆく。どうにかパリに戻ってくるが、臨終の床で妻の顔も判らなくなり、ひたすら母からの愛を欲するのだった…。
ドラマ/歴史劇/伝記
1999年/フランス
監督 ジョゼ・ダヤン
音楽 ブリュノ・クーレ、ヨハネス・ブラームス
出演
ジェラール・ドパルデュー、ジャンヌ・モロー、ファニー・アルダン、ヴィルナ・リージ

感想
バルザックにはこの人がピッタリはまるジェラール・ドパルデュー。その母「バルザック夫人」にジャンヌ・モロー。この親子の愛憎がすごい。こじれて修復不可能になったような親子が最後に死をもって和解する様子が感動的。特にジャンヌ・モローの演技はさすが!死に瀕する息子の手を取り「お前を誇りに思っている」と語りかけるシーンは涙。もっと前に言ってやれよー!といえばそれっきりだが、誇り高い老婦人がそうできなかったのもうなずける。妖しい魅力が一杯のファニー・アルダンの素敵だが、やっぱりジャンヌ・モローあっての作品。

バルジ大作戦  BATTLE OF THE BULGE
★★★☆☆  テレビ放送
内容
第二次世界大戦末期、ベルギーのアルデンヌ地方で繰り広げられたドイツ軍最後の連合軍への猛反撃を描いた戦争スペクタクル大作。戦勝ムードを漂わせていた連合軍は、突じょ現れた大量のタイガー戦車軍団による猛攻撃のため戦線が崩壊。さらに米兵に変装したドイツパラシュート隊が濃霧をついて降下、かく乱された連合軍は混乱の中で何とか反撃を試みるが…。迫力の映像を手がけたのは「史上最大の作戦」「素晴らしきヒコーキ野郎」のケン・アナキン監督。(from:BS日テレ)
戦争/アクション(カラー)
1965年/アメリカ
監督 ケン・アナキン
音楽 ベンジャミン・フランケル
出演
ヘンリー・フォンダ、ロバート・ショウ、チャールズ・ブロンソン、ロバート・ライアン、テリー・サヴァラス、ダナ・アンドリュース
バルジ大作戦
感想
前半50分は、判断力の優れた元警察官のカイリー中佐(ヘンリー・フォンダ)のドイツ軍が総攻撃するという意見を聞き入れないアホなグレイ将軍(「墓石と決闘」「無法の拳銃」のロバート・ライアン)にイライラさせられ退屈。しかし、大量のドイツ軍戦車部隊に、アメリカ連合軍は重火機なしで対戦する後半は、圧倒的な戦意を誇るドイツ戦車隊の大軍が突き進む凄さに圧巻。また、敵のドイツ軍ヘスラー大佐(「空軍大戦略」のロバート・ショウ)の、天才的戦略術と冷徹で悪運の強いカリスマ性あるキャラが魅力的。未熟な兵士たちを一人でも多く生き残らせようと努めるウォレンスキー少佐のチャールズ・ブロンソン、戦時中でも商売する生活力溢れるガフィー軍曹のテリー・サヴァラス、未熟なウェーバー中尉のジェームズ・マッカーサー、ヘスラーの腹心コンラートのハンス・クリスチャン・ブレッヒなど、豪華な出演者がそれぞれに展開するドラマも面白い。ラストの連合軍戦車隊とドイツ軍戦車隊の戦闘は圧巻、戦場一面に展開する沢山の戦車が、めちゃくちゃ格好良い作品。

春の日は過ぎゆく ONE FINE SPRING DAY
★★★☆☆ テレビ放送
内容
デビュー作「八月のクリスマス」で高い評価を受け、「四月の雪」など日本でも知られるホ・ジノ監督が描く切ないラブ・ストーリー。職場で出会った録音技師の青年サンウとラジオ局のDJウンス。永遠の愛を信じるサンウに対し、彼より年上で離婚歴のある彼女は、深い関係に踏み込むのを恐れる。そして彼女の心は、次第に彼との距離を置き始めるのだった…。「チャングムの誓い」の人気女優、イ・ヨンエが出演している。(from:NHKBS)
ロマンス/ドラマ(カラー)
2001年/韓国:日本:香港
監督 ホ・ジノ
音楽 チョ・ソンウ
出演
ユ・ジテ、イ・ヨンエ、ペク・ソンヒ、パク・イヌァン、シン・シネ
春の日は過ぎゆく

感想
自由奔放な女性・ウンス(イ・ヨンエ)に振り回され気味のサンウ(ユ・ジテ)。それでも最初はラブラブで幸せだったが、ウンスが結婚を意識する頃、サンウは痴呆症の祖母と、その世話をサンウの嫁にやらせようという魂胆の遊び好きの母という家に、ウンスを迎えるのは…と躊躇する。結局二人は好きあっていながら、ウンスは自由を、サンウは家のしがらみに捕まって、お互い流されるように、別れてしまう。ウジウジ男と自立心の高い女。それが上手くいかないというのは実際によくあるだろうなぁ…。ウンスがやや悪い女の様に描かれているが、恋愛なんてどちらがイイ悪いはないのだろう。よく有りがちな男女の出会って愛し合い、そして別れてゆく姿を自然に、押さえた演出で描いていて好感が持てる。しかし「八月のクリスマス」が泣けただけに、ちょっと物足りない感じも…。

春の雪 
★★★☆☆ テレビ放送
内容
幼なじみのふたり、侯爵家の子息・松枝清顕(妻夫木聡)と伯爵家の令嬢・綾倉聡子(竹内結子)。いつからか聡子は、清顕を恋い慕うようになっていた。清顕も聡子の想いに気づきながらも、不器用な愛情表現でしか想いを伝えられないでいる。冬のある朝、ふたりは馬車で雪見に出かけた。静かに舞い落ちる雪の下で、初めて素直に向き合えた清顕と聡子は、どちらからともなく自然に口づけを交わす。その頃綾倉家では、宮家の王子・洞院宮治典王(及川光博)と聡子の縁談が進められていた。没落寸前の綾倉家にとって、宮家との縁談は家名復興のまたとないチャンスである。清顕の気持を必死に確かめようとする聡子だったが、あるすれ違いが理由で連絡も絶ち、突き放したような態度をとる清顕に聡子は失望して、ついにこの縁談を受けてしまう…。(from:BSフジ)三島由紀夫の『春の雪 豊饒の海(一)』を映画化。監督は「北の零年」「世界の中心で、愛をさけぶ」の行定勲。大正初期の華族社会を舞台に、侯爵家の若き嫡男と伯爵家の美しき令嬢の、禁断の愛を描く。
ドラマ/文芸/ロマンス(カラー)
2005年/日本/東宝
監督 行定勲
音楽 岩代太郎、宇多田ヒカル「Be My Last」
出演
妻夫木聡、竹内結子、高岡蒼佑、及川光博、宮崎美子、真野響子、榎木孝明、岸田今日子、若尾文子
春の雪

感想
松枝家執事の山田(田口トモロヲ)と綾倉家の乳母・蓼科(大楠道代)の両家の使用人がキーキャラクターになっていて面白い。ロケ地の香川県高松市の栗林公園や玉藻公園、東京目黒の旧前田侯爵邸など、「花様年華」「夏至」のリー・ピンビンの撮影で日本の四季や大正時代の重厚な貴族の暮しぶりが美しく描かれている。特に有名な鎌倉の大仏があんな風に情景深く見える場所があったとは驚き。しかし汽車の車窓や蝶、初雪などはCGとわかってしまう雑な処理で残念。豪華で美しい竹内結子の衣装も着せ代え人形のような感じで着こなしているとは到底思えないヤボったさを感じる。その彼女は演技は上手くても健全な女という感じで魅力に欠ける。デカダンな世界を描きるには主役の二人も監督の力量も今一歩。マーラーの交響曲第5番第4楽章アダージェットが使われているがヴィスコンティへのオマージュなのか(でも繋がりはなさそうだし)単なる軽いBGMのつもりなのか…?サントラも売りたいのはわかるが宇多田のエンディングはミスマッチ。

パルプ・フィクション PULP FICTION
★★★★★ 劇場
内容
マフィア一味の人間模様
サスペンス
1994年/アメリカ
監督 クエンティン・タランティーノ
音楽
出演
ジョン・トラボルタ、サミュエル・L・ジャクソン、ユマ・サーマン、ハーヴェイ・カイテル、ティム・ロス、アマンダ・プラマー、マリア・デ・メディロス、ロザンナ・アークエット、クリストファー・ウォーケン、ブルース・ウィリス、スティーヴ・ブシェミ、エリック・ストルツ

感想
トラヴォルタ復活になった名作!音楽、ファッション、テンポのいい笑えるセリフ…どれもイイ!「サタデイ・ナイト・フィーバー」風の踊りをトラボルタに踊らせたり、サミュエルとのアホなコンビで笑わせてくれる。時間軸を変えてそれぞれで起こるエピソードは巧妙に繋がっていてどのシーンも見逃せなかったりする。サントラも最高!豪華キャストを揃えていて彼等をみんなアホなキャラで使っているのも笑えるし、しかもチープな香りがするってのも手作りっぽい感じですごくイイ!

パレ・ロワイヤル PALAIS ROYALE
★★☆☆☆ テレビ放送
内容
50年代後半のカナダ。ある日憧れのポスターの中の女に出会ったプライス(マット・クレイヴン)は彼女が残したパーティーの招待状で“パレ・ロワイヤル”に潜り込み、再会するが彼女がオデッサ・マルドゥーン(キム・キャトラル)というギャングの愛人だと知る。突然の発砲事件で彼女をかばい、それで彼女と親密になるが彼女の恋人トニー(キム・コーツ)に恨まれることに。トニーはダッタリコ(ディーン・ストックウェル)配下のギャングで強盗殺人を侵したばかりだった。ダッタリコは度重なるトニーの失態に彼を追放し、代わりにプライスを仲間に入れる。それを恨んだトニーはダッタリコを暗殺、プライスとオデッサの命も狙うが…。
アクション/ロマンス (カラー)
1988年/カナダ
監督 マーティン・レヴュ
音楽 ジョナサン・ゴールドスミス
出演
キム・キャトラル、マット・クレイヴン、ディーン・ストックウェル、キム・コーツ
パレ・ロワイヤル

感想
古き良き50年代のフィルムノワールという感じだが、主人公は金も権力もない喧嘩も弱い地味な男。彼が憧れの美女に出会ったことでギャングとの冒険の数々が始まる…という男がロマンを求めて描く夢の冒険サスペンス。オデッサは「ホールド・アップ」のキム・キャトラルで色っぽくて美しい謎の女を魅力的に演じている。ダッタリコは「パリ、テキサス」で弟を演じていたディーン・ストックウェル。ノスタルジックなムードでレトロなファッションや車、インテリアにペーパーバック風ハードボイルド・ミステリーという感じがお洒落。でも内容も短絡的で薄い感じ。

バレエ・カンパニー  THE COMPANY
★★★☆☆  テレビ放送
内容
バレエ界の現実を切り取って見せるのは、群集劇で類まれな手腕を発揮する名匠ロバート・アルトマン。実在の名門バレエ・カンパニー〜ジョフリー・バレエ・オブ・シカゴ〜のトップダンサーたちとの共演により描き出された圧倒的な映像美は感動もの。そして音楽はエルヴィス・コステロの「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」を始め、ヨーヨー・マやチェット・ベイカーなど。順調にキャリアを積み上げてきたライが代役を務めた踊りが大反響を呼び、独裁的勢力を持つ芸術監督のミスターAから高い評価を得た。ダンサーとして飛躍する局面を迎えたライだったが、シーズン最後を飾る舞台で突然転倒し倒れこんでしまう…。 (from:BSジャパン)
ドラマ(カラー)
2003年/アメリカ:ドイツ
監督 ロバート・アルトマン
音楽 ヴァン・ダイク・パークス
出演
ネーヴ・キャンベル、マルコム・マクダウェル、ジェームズ・フランコ、バーバラ・ロバートソン、スージー・キューザック、ウィリアム・ディック、マリリン・ドッズ・フランク、ジョン・ローダン
バレエ・カンパニー
感想
バレエ・カンパニーのワンマン頭領のミスターAにマルカム・マクダウェル、ライ(ネーブ・キャンベル)の恋人ジョシュに「スパイダーマン」「ジェームズ・ディーン物語」のジェームズ・フランコなどが出演。彼らが夢中になるバレエの世界の表と裏を、突然の怪我や、振り付け師との衝突で降ろされるダンサーたちなど、ダンサーの私生活の一部や、バレエ作品が作り出される過程を見せながらリアルに描いた作品。紐を使ったバレエは無重力で踊っているようで新しい美しさ。他にも影絵風の千住観音菩薩を連想するバレエや、「青い蛇」という衣装が面白く幻想的な作品など、斬新で美しく、どれも最初から最期まで見てみたい新しいバレエばかり。BGMに「マイ・ファニー・バレンタイン」が使われていてグッド。

バレッツ  L'IMMORTEL
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
かつてマルセイユの街を支配するマフィアのボスだったシャルリ。今は愛する家族と平穏に暮らしていたが、ある日何者かに全身に22発の銃弾を撃ち込まれる。奇跡的に一命を取り留めたシャルリは、自分を撃ったのが旧友ザッキアだったと知る。復讐しようとする仲間をシャルリは制止するが…。ジャン・レノ主演のバイオレンス・アクション。仲間の裏切りで全身に22発の銃弾を受けつつも、奇跡的に生き延びたマフィアの復讐を描く。(from:ムービープラス)
アクション/ドラマ(カラー)
2010年/フランス
監督 リシャール・ベリ
音楽 クラウス・バデルト
出演
ジャン・レノ、カド・メラッド、ジャン=ピエール・ダルッサン
バレッツ
感想
孤高の殺し屋を演じさせればジャン・レノしかいないという感じを再確認した彼主演のバイオレンス・アクション。かなり痛そうで悲鳴モンのシーンばかり。製作はリュック・ベッソンで彼好みなテイストが至る所に見られるのだがアクションの美しさは彼が監督した作品に比べるとなく、ただ惨くて残酷なだけ。ジャン・レノの相手もマチルダ少女から孫の少年に代わり、その交流もイマイチ描写が薄いので思ったほどの感動がない。レントゲン検査中も銃を肌身離さず持っている辺りはレオンの爺ちゃん版かと嬉しくなったけどレオンほどの魅力がなかったのもちょっと残念。監督は「ぼくセザール10歳半 1m39cm」のリシャール・ベリ。

バレット・モンク  BULLETPROOF MONK
★★★★☆  テレビ放送
内容
世間と隔絶したチベットの山中。その地では世界を変える力を持つという奇跡の巻物が、代々守り伝えられている。60年に一度、3つの預言を成就した者が巻物の守護者となり、超人的な力を授かるのだ。そして間もなく60年の節目が訪れようとしていた。その頃、ニューヨークに一人のチベット僧(チョウ・ユンファ)が現れる。彼こそは現在の巻物の守護者。自分の跡継ぎを探して、世界を旅していたのだった。僧はストリート・ギャングの一味と果敢に戦う青年・カー(ショーン・W・スコット)に出会い、その素質を見込むが…。製作:ジョン・ウー。(from:地上波)
アクション/格闘技/コメディ(カラー)
2003年/アメリカ
監督 ポール・ハンター
音楽 エリック・セラ
出演
チョウ・ユンファ(チベット僧)、ショーン・ウィリアム・スコット(カー)、ジェイミー・キング(ジェイド/バッドガール)、カレル・ローデン(ストラッカー)、ビクトリア・スマーフィット(ニーナ)、マコ(コジマ)、ロジャー・ユアン(老師)
バレット・モンク
感想
主演はチョウ・ユンファ!彼のロングコートと2丁拳銃のアイテムが「男たちの挽歌」シリーズの彼と重なって嬉しいと思ったらプロデュースはジョン・ウー!共演は「エボリューション」のショーン・ウィリアム・スコット。ヒロインは「シン・シティ」のジェイミー・キング。二人のアクションもなかなかグッド。また、マコ岩松がカーのアルバイト先の劇場主コジマ役でいい味をだしている。ユンファ&ジョン・ウーがハリウッドでちょっと洗練された香港映画を作ったという感じ。欲を言えばジョン・ウー自身が監督していたらもっとヒット作になったかも。

ハレム万才 HARUM SCARUM
★☆☆☆☆ テレビ放送
内容
歌手のジョニーは、自分の主演映画のプレミア試写会に出席するため、中東を訪れていた。そこで、国王暗殺を狙う陰謀に巻き込まれてしまったジョニーは、暗殺団に立ち向かうのだった。
コメディ/アドベンチャー/ミュージカル(カラー)
1965年/アメリカ
監督 ジーン・ネルソン
音楽 フレッド・カーガー
出演
エルビス・プレスリー(ジョニー)、メアリー・アン・モブリー(シャリマール姫)、フラン・ジェフリーズ(エイシャ)、マイケル・アンサラ(ドラグナ殿下)

感想
ストーリーはなんちゃってアラビアン・ナイト風で、お子様テレビ番組程度の内容だが、エルビスのちょっと凝ったプロモーション・フィルムと思えばそれなりに楽しめる。披露された9曲の中で「叩けタンブリン」が特に好き。どんな場面でも不思議とエルビス節ロックがシックリ合ってしまうから不思議。エルビスのターバン姿もなかなか。彼のやる気のない殺陣と、カラテチョップ多用の悪党との格闘シーンもご愛嬌。ラストはラスベガスみたいなアラブの国のステージで「ハレム万才」を熱唱して終わる。

ハロー・ドーリー!  HELLO,DOLLY!
★★★☆☆  テレビ放送
内容
ブロードウェイの大ヒット・ミュージカルを、ジーン・ケリーが監督して映画化。世話好きでエネルギッシュな女性ドーリーが引き起こすさまざまな恋愛模様を、バーブラ・ストライサンドの伸びやかな歌声と、大勢のアンサンブルによる色彩豊かなダンス・シーンでつづったハートウォーミング・ストーリー。アカデミー美術・装置賞、ミュージカル映画音楽賞、音響賞受賞。(from:NHKBS)
ミュージカル(カラー)
1969年/アメリカ
監督 ジーン・ケリー
音楽 ジェリー・ハーマン、レニー・ヘイトン、ライオネル・ニューマン
出演
バーブラ・ストライサンド(ドーリー・レヴィ)、ウォルター・マッソー(ホレス・ヴァンダーゲルダー)、マイケル・クロフォード(コーネリアス・ハックル)、ダニー・ロッキン(バーナビー・タッカー)、E・J・ピーカー(ミニー・フェイ)、マリアンヌ・マックアンドリュー(アイリーン・モロイ)、ジョイス・エームス(アーメンガード・ヴァンダーゲルダー)、トミー・チューン(アンブロース・ケンパー)ルイ・アームストロング
ハロー・ドーリー!
感想
未亡人のドーリーがホレスの世話をしていくうちに、彼のことを好きになり、やがて、自分を売り込んでしまう…というコメディ仕立てのミュージカル。バーブラ・ストライサンドの伸びやかな歌声はさすがで魅了されるが、映画化にあたってこのヒロインのキャスティングが最後まで難航した逸話があるとは思えないほど、バーブラの演技と歌唱は素晴らしい。彼女のトレードマークの長い爪も、美しい衣装とセットを引き立てている。また、「わんぱくデニス」のウォルター・マッソーの石頭ホレス親爺がいい味を出していて、バーブラとのコミカルな演技が冴えている。テーマ曲の「ハロー・ドーリー!」や「Put on your Sunday clothes(日曜は晴れ着で)」などミュージカルの名曲が多く排出されているのも魅力。サッチモとバーブラの競演は嬉しい。難癖をつけるとしたら、歌曲シーンが単調で長く、少々しつこく感じてしまうということ。

ハロー ヘミングウェイ  HELLO HEMINGWAY
★★★☆☆  テレビ放送
内容
キューバハバナに住む女学生、ラリータの家の隣りにはヘミングウェイの大きな邸宅がある。ラリータは早朝にこっそりへミングウェイ家のプールで泳いだりもする。窓の内側の老人は見て見ぬふりをしている。彼女は「老人と海」の物語がもつ力強さにひかれていたのだ。そんな中、ラリータは夢であるアメリカ留学の奨学金を申請するが、家族や学園紛争に夢中の恋人は反対する。そのうえ留学にはアメリカ国籍を持つ有力な保証人が必要だという。“あの有名な老人に頼んでみよう”そう決心したラリータは期待と不安を胸に門扉を越えて、家までの長い坂道を上がってゆく。ヘミングウェイはラリータを助けることができるのだろうか…。アメリカの文豪アーネスト・ヘミングウェイは、のべ21年間をキューバで過ごし、その当時のキューバはアメリカの半植民地存在。キューバ人の誰もが、傀儡政権の崩壊を望んでいたという。だがその一方で、若者たちは北米文化に憧れ、エルヴィス・プレスリーやジェームス・ディーンに夢中だった。『ハロー ヘミングウェイ』は革命前夜の緊張したキューバへの愛とロマン、そしてヘミングウェイの「老人と海」に魅せられた少女の心の成長とその熱い思いを、繊細にさわやかに描き、第12回ラテンアメリカ映画祭グランプリに輝いた傑作。(from:BS11)
ドラマ/青春(カラー)
2001年/キューバ
監督 フェルナンド・ペレス
出演
ラウラ・デ・ラ・ウス、ラウル・パス、エルミニア・サンチェ、ホセ・アントニオ・ロドリゲス
ハロー ヘミングウェイ
感想
キューバを舞台にした作品は少なくないがキューバ制作の作品を観るのは初めて。大学進学を渇望してアメリカ留学を夢見る勉強好きの少女が、家族の貧困と複雑な生い立ちで夢が断たれてしまう…。厳しい現実から逃避するかのように、この世の楽園と思える隣の大作家ヘミングウェイが住む白亜の邸宅に憧れる少女が切ない。学生運動で追放された恋人とも別れ、留学を諦め夜の喫茶店で働くヒロインだが、悲壮感なく、キューバの大地にしっかり足を踏みしめて生きて行こうと決意しているように見えるラストにキューバに生まれた女の力強さが感じられ救われる。

バロン THE ADVENTURES OF BARON MUNCHAUSEN
★★★★☆ テレビ放送
内容
『ほら男爵の冒険』として知られる、ミュンヒハウゼン男爵の奇想天外な活躍を描いたファンタジー。中世のドイツ、少女サリー(サラ・ポリー)にせがまれた男爵(バロン)・ミュンヒハウゼン(ジョン・ネヴィル)が、襲い来るトルコ軍を撃退するために、世界一の足の速いバート・ホールド(エリック・アイドル)、怪力の持ち主アルブレヒト(ウィンストン・デニス)、鉄砲の名手アドルファス(チャールズ・マッケオン)、どんな遠くのどんな小さな音も聞こえ、すごい肺活量の持ち主グスタヴァス(ジャック・パーヴィス)ら、昔の仲間を探しに旅立つ…。
アドベンチャー/ファンタジー(カラー)
1989年/アメリカ
監督 テリー・ギリアム
音楽 マイケル・ケイメン
出演
ジョン・ネヴィル、サラ・ポリー、エリック・アイドル、オリヴァー・リード、チャールズ・マッケオン、ジョナサン・プライス、ユマ・サーマン、ロビン・ウィリアムズ、スティング
バロン

感想
こ汚い娼婦がボティチェッリのビーナスの美女になって登場したり(ユマ・サーマン)、ジョルジュ・メリエスの『月世界旅行』を思わせるロビン・ウィリアムズの月の王様は首と胴体が離れた巨人で、彼と奥さんの痴話喧嘩、「千夜一夜物語」を思わせるトルコのスルタンの難題と、ファンタジーにあふれた内容。また主役のヒーローは、白髪の年寄りとはいえ、怪力男や俊足男、千里眼など、水滸伝の英雄も真青の従者を従える。ほら男爵と言われる容貌はドン・キホーテにそっくりだが、男爵は醒めない夢の住人という感じで衰えをしらないスーパーヒーローでかっこいい!。興行的にはイマイチだったらしいが、「モンティパイソン」のハチャメチャぶりがが偲ばれて大好きな作品。

パン・タデウシュ物語  PAN TADEUSZ
★★★★☆  テレビ放送
内容
ロシアに協力的なソプリツァ家と、独立を望むホレシュコ家は、「ロミオとジュリエット」の二家族のように対立しあっていた。ロシア軍がホレシュコ家を襲撃した戦闘で、ソプリツァ家のヤツェクがホレシュコ卿を射殺したのだ。卿の忠臣ゲルヴァズィは堅く復讐を誓う。ロシア側はヤツェクにホレシュコ卿の城や土地を与えたが、彼は国外に逃亡し、行方不明となる。20年後、ヤツェクの息子タデウシュが、学業を終えて叔父のソプリツァ判事の館に帰ってきた。館の庭で彼は美しい少女ゾーシャを見かけ、一瞬にして恋に落ちる.だが彼は、親戚筋の女性テリメーナに夕食の席で会うと、あの少女だと思い込んでしまう。ホレシュコ家の親戚にあたる伯爵が、城にやってきた。伯爵は、ゲルヴァズィから亡きホレシュコ卿の悲劇を聞いて、城や領地の正当な相続を決意する。(from:BS11)1811年、ロシアの支配下となったリトアニアの農村。学業を終えて叔父の荘園に帰郷したタデウシュは、庭で美しい少女ゾーシャを見かけ一目惚れする。だが、かつてタデウシュの父ヤツェクはロシア軍がホレシュコ家を襲撃した際、卿の一人娘との結婚を断られた腹いせに、ロシア兵の銃でホレシュコ卿を射殺し逃亡していた。そして、ゾーシャはホレシュコ卿の子孫だった…。
ドラマ/文芸/ロマンス(カラー)
1999年ポーランド:フランス
監督 アンジェイ・ワイダ
音楽 ヴォイチェフ・キラール
出演
ボグズワフ・リンダ、ダニエル・オルブリフスキー、アンジェイ・セヴェリン、ミハウ・ジェブロフスキー、アリツィア・バフレダ・ツルシ
パン・タデウシュ物語
感想
ナポレオンの進軍でロシアの支配下から解放されようとする19世紀ポーランド・リトアニアが舞台の、「地下水道」「灰とダイヤモンド」「大理石の男」のアンジェイ・ワイダ監督作品とはかなり趣が違った歴史劇。しかしロシアからの独立しポーランドという国の復活を夢見る男たちの話はアンジェイ・ワイダ監督の一貫したテーマに沿っている。ナポレオン時代の華麗な衣装やインテイリアなどが美しく華麗で、ナポレオンの進軍シーンは圧巻。またタデウシュとゾーシャが絵に描いたように美しいカップルでロマンチック。最初は敵対していたポーランド人の両家が、ロシア軍との抵抗で一挙に行動を共にし、その後和解するところは、長年隣国に支配される危機を味わってきたポーランド気質なのだろうか、ユーモアあるキャラクターたちも魅力に溢れている。原作はアダム・ミツキエヴィッチの一大叙事詩。

半落ち 
★★★☆☆ テレビ放送
内容
アルツハイマーに侵され、記憶も思い出も失い壊れていく妻。せめて母のまま死にたいと泣く最愛の妻を手にかけた元捜査一課の敏腕警部だったが、しかし、自首までの2日間に何をしていたかだけは決して口を割ろうとしない。男は、空白の2日間に何をしていたのか?横山秀夫のベストセラーを完全映画化。命の意味と愛の深さに心揺さぶられる感動作。(from:BS-i)
ドラマ/ミステリー(カラー)
2003年/日本/東映
監督 佐々部清
音楽 寺嶋民哉、主題歌:森山直太朗『声』
出演
寺尾聰、原田美枝子、柴田恭平、鶴田真由、吉岡秀隆、西田敏行、樹木希林、伊原剛志、國村隼
半落ち

感想
チョイ役にも関わらず嶋田久作、井川比佐志、田辺誠一など出演者が豪華で他にTBSドラマ「吾輩は主婦である」で吾輩(漱石)の声を演じている本田博太郎が裁判長、同じドラマで朝野を演じている高橋一生が寺尾聰がドナーになったおかげで助かったラーメン屋を営む青年役で登場している。最初は妻殺しで捕まった元刑事と、その事件から警察の失態を隠そうとする警察などの陰謀絡みのミステリードラマの様に展開するが、終盤にかかる内に究極の家族愛を考えさせられるヒューマンな内容になる。「あなたは誰を守りますか」のフレーズがずっしり重く語ってくるテーマ。同じくアルツハイマー患者を抱えた裁判官・藤林(吉岡秀隆)の感情むき出しの演技がちょっと気になったが、他はまずまずの演技で悪くない。特に樹木希林の弁護論には泣けた。演出がイマイチで特に前半はノリが悪く退屈ではあるが、病気で苦しむ患者とその家族の事などを考えさせらた作品。高橋一生が寺尾聰に向って叫ぶ「生きて下さい」には泣けた。しかしエンディングのやたらセンチメンタルな歌には閉口。

バンガー・シスターズ THE BANGER SISTERS
★★★★☆ 劇場
内容
ロサンジェルスの場末のライブハウスでウェイトレスとして働くスゼットは、60年代後半、相棒のヴィニーと2人で“バンガー(ヤリマン)・シスターズ”としてその名を轟かせた伝説のグルーピー。しかしそれも今や昔の話、ある日彼女は新しい店長からあっさりクビを言い渡されてしまう。そこでスゼットは、今では弁護士夫人に収まっているというかつての相棒ヴィニーの住むアリゾナのフェニックスに向かう。途中、脚本家くずれの潔癖症中年男ハリーを道連れになんとかヴィニーの家の前まで来たスゼットだったが、そこには過去を封印し良妻賢母を演じるヴィニーの姿があった…。(from:FOXbs238)昔の親友がその後全く対照的な人生を歩み思わぬ再会を果たす
コメディ(カラー)
2002年/アメリカ
監督 ボブ・ドルマン
音楽 トレヴァー・ラビン
出演
ゴールディ・ホーン、スーザン・サランドン、ジェフリー・ラッシュ、エリカ・クリステンセン、エヴァ・アムッリ、ロビン・トーマス、マシュー・ケリー
バンガー・シスターズ

感想
昔、グルービーで遊び仲間だった親友が全く対照的な人生を歩み、思わぬ再会を果たし、その生活感強や価値観のギャップで騒動が起こる…という話。バーの仕事をクビになった中年ウェイトレスのスゼット(ホーン)は無一文。弁護士の妻になってリッチな生活を送る親友ヴィニー(サランドン)に久しぶりに逢いに行く。旅の途中で中年脚本家ハリー(ラッシュ)をヒッチハイクで拾い旅を共にする。潔癖性のハリーも、過去を隠して良妻賢母を演じるヴィニーにも毛嫌いされるスゼットだったが、彼女の純真無垢な心に触れてだんだん変わっていく。あんたいったいいくつよ?と問いつめたくなる年のわからない化物ゴールディ・ホーンがとても可愛い。スーザン・サランドンのブチギレぶりも面白い。これにジェフリー・ラッシュも変人を演じてて3人がそれぞれバランス良くイイ味を出している。

反逆児  
★★★★☆  テレビ放送
内容
大佛次郎の有名戯曲「築山殿始末」の映画化。群雄割拠の戦国の世。父は徳川家康、母は織田信長に討たれた今川家の血をつぐ築山御膳、妻は信長の娘である徳姫という名門三家のはざまで、強く正しくあったがゆえに若くして散った岡崎三郎信康の悲劇的生涯を描く。時代劇の神様といわれた巨匠・伊藤大輔監督のもと中村錦之助が悲運の名将を好演、今は亡き名優たちが豪華に顔をそろえた時代絵巻の傑作。(from:NHKBS)
時代劇(カラー)
1961年/日本/東映
監督 伊藤大輔
音楽 伊福部昭
出演
中村錦之助(萬屋錦之介)、杉村春子、岩崎加根子、佐野周二
反逆児
感想
東千代之介演じる服部半蔵の大げさな演技が興醒めだったが、杉村春子の築山御前の怖いこと!しかし、今まで悪妻として描かれていた彼女だが、息子・岡崎三郎信康へかけられた難癖を思うと、彼女も今川家の姫という立場が後の徳川家の存続の為にでっち上げられたものだったのでは…と思えてきた。五寸釘で夜な夜な呪うぐらい可愛いものかも…。錦之助の演技も少々大袈裟で「風雲児 織田信長」とかぶるが、月形龍之介演じる信長の前で披露する舞踏には圧倒させられる。佐野周二演じる少々弱腰な家康も、息子の始末の仕方に苦しむ父親っぷりに泣けた。そしてラストの切腹の介添えに悉く失敗するシーンは残酷。でも実際の切腹というのはよほど成れて上手い介添え人でなければこうだったのかも知れない。錦之助と岩崎加根子は「関の彌太ッぺ」でも共演。監督は「切られ与三郎」「かげろう侍」「薄桜記」「この首一万石」の伊藤大輔。

バンク・ジョブ  THE BANK JOB
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
7人の素人強盗団がロイズ銀行の地下金庫から盗み出したのは、大金とダイヤと想像を絶する“お宝“だった…。実話を基にした驚愕の犯罪サスペンス!王室を震撼させる品が強奪されたため、英国政府が封印した史上最大の銀行金庫破りの顛末を描く。主演は「トランスポーター」シリーズのタフガイ男優ジェイソン・ステイサム。ミック・ジャガーもゲスト出演!(from:シネフィル)
サスペンス/犯罪(カラー)
2008年/イギリス
監督 ロジャー・ドナルドソン
音楽 J・ピーター・ロビンソン
出演
ジェイソン・ステイサム、サフロン・バロウズ、リチャード・リンターン、スティーブン・キャンベル・ムーア
バンク・ジョブ
感想
S・ステイサム主演の割にはアクションは地味。でも、普通のチンピラ数人でMI5やMI6、裏組織、警察を相手に400万ドル強奪をやってのけるか?という予測不可能な展開は面白い。ステイサム・ファンとしてはもっと彼の格闘アクションが見たかったけど。ミック・ジャガーも出演とあるが、どこに出ていたのだろう?監督は「リクルート」「13デイズ」「ダンテズ・ピーク」「スピーシーズ/種の起源」「カクテル」「キャデラック・マン」「世界最速のインディアン」のロジャー・ドナルドソン。

バンコ・バンコ作戦  BANCO A BANGKOK POUR O.S.S.117
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
フランス版“007”シリーズ第3作。コードネームOSS117を持つ敏腕スパイがタイで活躍する。カーウィン・マシューズ、ピア・アンジェリ、ロベール・オッセン出演。人気作家ジャン・ブリュースのOSSシリーズ『カルカッタのリラ』を国際色豊かなキャストで映画化した娯楽作。某国が細菌戦を準備しているとの情報を得た米国情報部は真相を探るため、腕利きスパイOSS117をタイのバンコクに派遣する。米俳優カーウィン・マシューズがOSS117に扮した2作目で、敵役のシン博士は仏俳優ロベール・オッセン。ハリウッドで活躍したイタリア出身の清純派女優ピア・アンジェリ(ジェームス・ディーンとの悲恋が有名)がシン博士の娘役で登場。(from:イマジカBS)
アクション(カラー)
1964年/フランス
監督 アンドレ・ユヌベル
音楽 ミシェル・マーニュ
出演
カーウィン・マシューズ、ピア・アンジェリ、ロベール・オッセン、ドミニク・ウィルムス、アコム・モクラノンド
バンコ・バンコ作戦
感想
007」シリーズに比べるとアクションはスローな空手チョップぐらいでしょぼいし、スピード感も緊張感もまるっきりなくて笑えるけど音楽がジャジーでなかなかお洒落。「シンバッド七回目の航海」のシンドバットを演じたカーウィン・マシューズが主人公のOSS117役。スマートで女性にモテモテなところまでボンドにそっくりなキャラ。「傷だらけの栄光」のP・ニューマンの相手役でデビューしたピア・アンジェリがOSSガール役で美しくてお洒落。監督は「リオの嵐」のアンドレ・ユヌベル。

ハンサム★スーツ  HANDSOME SUIT
★☆☆☆☆  テレビ放送
内容
DVD情報をみる母親の残した定食屋を継いだ琢郎は、ブサイクだが料理の腕前は天下一品の優しい男。これまで数々の女性に告白してはフラれ続けてきたが、心優しい美女、寛子がバイトに来るようになってから、琢郎の生活は変わった。しかし、寛子にもあっけなくフラれた琢郎は、自分がモテないのはブサイクなルックスのせいだとひどく落ち込む。そんな時、立ち寄った洋品店で、着るとハンサムになれる“ハンサム・スーツ”を勧められる。(fror:土曜プレミアム)
コメディ(カラー)
2008年/日本
監督 英勉
音楽 川口大輔、テーマ曲:渡辺美里『My Revolution』、主題歌:Missing Linkと塚地武雅(ドランクドラゴン)『マイ★レボリューション』
出演
谷原章介(光山杏仁)、塚地武雅:ドランクドラゴン(大木琢郎)、北川景子(星野寛子)、佐田真由美(來香)、大島美幸:森三中(橋野本江)、池内博之(狭間真介)、本上まなみ(谷山久恵)
ハンサム★スーツ
感想
CG多様の「タキシード」みたいな着想。谷原章介の2枚目イメージを打ち返す熱演は大いに買えるが、塚地武雅(ドランクドラゴン)のキャラが醜く過ぎて生理的に透きになれない。塚地武雅は「間宮兄弟」のキャラでは良かったのに、キモいキャラでいくとストレート過ぎ。90年代のヒット曲『マイ・レボリューション』がテーマ曲というのもダザくて恥ずかしい。それが狙いなのか?

晩秋(1989) DAD
★★★★☆ テレビ放送
内容
スティーブン・スピルバーグが製作総指揮を執り、老いた父親を介護する息子が家族のきずなを取り戻していく様を描いたヒューマン・ドラマ。仕事一筋で妻とは離婚、息子とも離れてひとりで暮らすジョン(テッド・ダンソン)のもとに母ベット(「マグノリアの花たち」「月の輝く夜に」のオリンピア・デュカキス)が倒れたとの連絡が入る。生気を失った父ジェイク(ジャック・レモン)の姿を見たジョンは、父と一緒に暮らすことに。父はだんだん元気になり、母も退院、ジョンの息子ビリー(イーサン・ホーク)もやってきて幸せなひと時が訪れるが、父の体にガンが見つかり…。(from:NHKBS)
ドラマ(カラー)
1989年/アメリカ
監督 ゲイリー・デビッド・ゴールドバーグ
音楽 ジェームズ・ホーナー
出演
ジャック・レモン、テッド・ダンソン、オリンピア・デュカキス、キャシー・ベイカー、イーサン・ホーク、ケヴィン・スペイシー
晩秋

感想
監督は「理想の恋人.com」のゲイリー・デビッド・ゴールドバーグ。両親に献身的な息子のジョンは「スリーメン&ベビー」のテッド・ダンソン、ジョンの姉アニーにキャシー・ベイカー、その夫マリオにケヴィン・スペーシーとワキも豪華キャスト。若きイーサン・ホークが味のある演技をしていてすごくイイ。ジャック・レモンのもうろくした老人の演技はすごくリアルで真に迫るほど。そして回復後の陽気なキャラがとてもチャーミング。特に昏睡状態から生還した時に拍手されて照れた様にするジェスチャーが可愛い。元気な証拠を見せようと老人向け腕立て伏せをしてみたり、ジョンやビリーの3人で女装コメディを演じたり、日本式ディナー・パーティーを開いたり。それだけにボケてしまった時のギャップは見ていて痛々しかった。「笑い過ぎで漏れそう」や「あなたの愛が彼を連れ戻した」などセリフもユーモアとウエットに富んでいて面白い。ラスト、どうしても訪れる愛する者との別れに泣けた。

パンズ・ラビリンス  PAN'S LABYRINTH
★★★☆☆  テレビ放送
内容
1944年のスペイン。内戦終結後もフランコ政権の圧政に反発する人々がゲリラ闘争を繰り広げる山間部。内戦で父を亡くした少女オフェリアは、臨月の母カルメンと共にこの山奥へとやって来る。この地でゲリラの鎮圧にあたるビダル将軍と母が再婚したのだった。冷酷で残忍な義父に恐怖と憎しみを募らせるオフェリア。その夜、彼女は昆虫の姿をした不思議な妖精に導かれ、謎めいた迷宮へと足を踏み入れる。そこでオフェリアを出迎えたパン<牧神>は、彼女が地底の魔法の国のプリンセスの生まれ変わりで、満月の夜までに3つの試練を乗り越えれば、魔法の国に帰ることが出来ると告げる。オフェリアはその言葉を信じて、与えられた3つの試練に立ち向かう決意を固めるのだったが…。(from:FOXプラス)
ファンタジー/ドラマ/ホラー(カラー)
2006年/メキシコ:スペイン:アメリカ
監督 ギレルモ・デル・トロ
音楽 ハビエル・ナバレテ
出演
イバナ・バケロ、セルジ・ロペス
パンズ・ラビリンス
感想
妖精がでてくるファンタジーだが、世界を滅ぼす悪魔はファシズムな軍人の義父。彼らのレジスタンス惨殺や残虐行為も描かれ、主人公が少女のファンタジーにしては恐くて居心地悪い。義父の将軍が切られた口を自分で縫うシーンは悲鳴もの。監督は「ミミック」「ブレイド2」のギレルモ・デル・トロで、これまでにないダークなファンタジーを作っている。

ハンター(2003) THE HUNTER
★★★☆☆ テレビ放送
内容
山中の小さな村に住むエルケン少年は娼婦をして生計をたてている母親と住んでいる。ある日、狩人が仕留めた獣を持って村に現れ、母親の客になるが、その夜少年は狩人の馬にこっそり乗って盗みを働く。警察に追われる身になった少年は山に逃げ、狩人のもとで生活することになる。狩人から学ぶ山での生活を通して自然の中で生き抜く術を体験していく。その過程に二人は獰猛なはぐれ狼コカジャルと出会う。狩人はいずれこの狼とは決着をつけねばならぬ運命だった。ある冬、息子に会いに来て遭難した半死の母親を村の病院に運んだ少年は、警察に捕まってそのまま刑務所へ送られてしまう。五年後、青年になったエノケンが出所し、村に帰るが、あの狩人はコカジャルとの戦いに破れ、死んでいた。エノケンは狩人の遺品を貰い受け、あの狩人の様に山へと馬を進めていった…
ドラマ(カラー)
2003年/カザフスタン:日本
監督 セリック・アプリモフ
音楽
出演

ハンター

感想
体と心が冷たいと言われるエルケンが狩人と暮す事で人間らしい感性を身に付けてゆく姿が描かれている。舞台は中央アジア、カザフスタンの平原と山岳地帯。旧ソ連だったとはいえ、モンゴル系の人々が多い様子で、主要出演者も皆モンゴル系の顔をしている。細みのギターのような楽器で唄われる素朴な曲、口を聞かない女占い師、狼をあがめ恐れる人々…と、宗教も生活も未知の草原で暮す人々の暮らしぶりが伺える。人っ子一人いない大自然で孤独に生きていく狩人にエルケンもなっていこうとする姿が妙に感動する。しかし馬に乗って性的欲求を満たす女性や馬上での交尾シーンにはビックリ。狩人が恐れていた悪魔とは女なのか狼だったのか…。

バンディッツ BANDITS
★★☆☆☆ テレビ放送
内容
オレゴン州の刑務所で出会ったジョーとテリーは一滴の血も流さないクールな銀行強盗を開始する。メキシコを目指して強盗を繰り返す二人をメディアが注目!そこに平凡な日常から逃避行を夢見る主婦ケイトが強盗仲間に加わることになる。見事な手口で成功を繰り返す彼らの計画も、ケイトがジョーとテリーを同時に愛してしまったことから微妙なズレが生じ始め…。(from:地上波)
コメディ/犯罪/ドラマ(カラー)
2001年/アメリカ
監督 バリー・レビンソン
音楽 クリストファー・ヤング
出演
ブルース・ウィリス(ジョー・ブレイク)、ビリー・ボブ・ソーントン(テリー・コリンズ)、ケイト・ブランシェット(ケイト・ウィーラー)、トロイ・ギャリティ(ハーヴィー・ポラード)
バンディッツ

感想
ブルース・ウィリス、ビリー・ボブ・ソーントン、ケイト・ブランシェットの三大スターが共演だが、この三人のきっちりした仕事の割には予想がつく展開で話はイマイチ。ロックな懐かしい音楽も二人にはちょっとオヤジ感が増すだけ。

バンド・ワゴン THE BAND WAGON
★★★★☆ テレビ放送
内容
ヴィンセント・ミネリ監督がフレッド・アステアを主演に迎えたMGMミュージカルの傑作。アステアが人気落ち目のダンサーにふんし、友人夫妻が彼のために書き上げたミュージカル・コメディー「バンド・ワゴン」を上演するが、大失敗。だがそこであきらめずに失敗の原因を考え、新しいショーへと作り変えて起死回生の再上演に挑む。フレッド・アステアの代表作ともいえる、胸躍る一作。(from:NHKBS)「Dancing in the Dark」で踊るシド・チャリシーの足の長さは凄いの一言!
ミュージカル(カラー)
1953年/アメリカ
監督 ヴィンセント・ミネリ
音楽 アドルフ・ドイッチ、曲:ハワード・ディーツ、アーサー・シュワルツ
出演
フレッド・アステア、シド・チャリシー、ジャック・ブキャナン
バンド・ワゴン

感想
アステアが「A Shine on Your Shoes」に合わせて靴磨きと踊るシーンは「ザッツ・ダンシング!」の名場面集にも登場。「That's Entertainment」は「アメリカ映画音楽ベスト100」で45位に選ばれていて「ザッツ・エンタテインメント」にもそのままテーマ曲として使わる。ジャック・ブキャナン、オスカー・レヴァント、ナネット・ファブレイ、アステアの4人が唄って踊るこのシーンはミュージカル史上に残る名場面。また3人の赤ちゃんに扮して唄って踊る「Triplets」も大好き。シルクハットの紳士姿で踊る「I Guess I'll Have to Change My Plan」で見せるアステアとブキャナンのタップも素晴しく、「雨に唄えば」が映画製作の舞台裏を描いたものなら、こちらはブロードウェイ・ミュージカルの舞台裏を描いたもの。シド・チャリシーのバレエからジャズダンスまでたっぷり見れるのも魅力的。マリー・アン・ニーベリによる衣装もとても良く、その粋なコーディネイトは今でも十分参考になるほど。

パンと恋と夢 PANE, AMORE E FANTASIA
★★★★★ テレビ放送
内容
山の小さな村の警察署長に赴して、ミラノからやってきたアントニオ・カロテヌート(ヴィットリオ・デ・シーカ)。山猫と呼ばれる村一番の気の強い娘マリア(ジーナ・ロロブリジーダ)の美しさに惹かれる署長だが、マリアは白髪まじりの彼よりも、彼の部下で新米警察官の巡査ステッルティ(ロベルト・リッソ)に恋心を抱いていた。陽気でお人好しの署長は、二人のエンジェル役になり、変わりに向いに住む美人の助産婦アンナレッラ(マリサ・メルリーニ)の愛を勝ち得ようと奮闘するが…。
コメディ/ロマンス
1953年/イタリア
監督 ルイジ・コメンチーニ
音楽 アレッサンドロ・チコニーニ
出演
ビットリオ・デ・シーカ、ジーナ・ロロブリジーダ、ロベルト・リッソ、マリサ・メルリーニ、マリア・ピア・アンジェリ

感想
裸足で駆け回り、ロバにまたがり大声で歌うジーナ・ロロブリジーダの優雅からは程遠い、がさつなキャラに大笑い。黙っていれば渋いロマンスグレーの紳士なのに、喋りの女ったらし署長のビットリオ・デ・シーカも大笑い。貧しいながらも強かに生きるイタリアの片田舎の人々の逞しい日常が生き生きと描かれていてグッド!

パンと恋と嫉妬 PANE, AMORE E GELOSIA
★★★★★ テレビ放送
内容
『パンと恋と夢』の続編。やっと助産婦アンナレッラ(マリサ・メルリーニ)の愛を勝ち得たアントニオ・カロテヌート署長(ヴィットリオ・デ・シーカ)。早速結婚を申込むが、アンナレッラの小さな息子がなかなかなつかない。マリアと婚約したステッルテ巡査は、規則で20ヶ月の転任を言い渡させる。寂しがる二人だが、しっかり者のマリアは花嫁資金をためようと賢明に働く。そこへ署長の家政婦(マリア・ピア・アンジェリ )が病気になったので手伝いをすることに。しかし村びとが署長とマリアの仲を噂するように…。転地から噂を聞き、駆けつけたステッルテ巡査とマリアは大げんかの末、婚約破棄に。署長とアンナレッラも、アンナレッラの子供の父親が復縁を求めて来たことで、雲行きが怪しくなる…。
コメディ/ロマンス
1954年/イタリア
監督 ルイジ・コメンチーニ
音楽 アレッサンドロ・チコニーニ
出演
ビットリオ・デ・シーカ、ジーナ・ロロブリジーダ、ロベルト・リッソ、マリサ・メルリーニ、マリア・ピア・アンジェリ

感想
前作『パンと恋と夢』の続きで、面白いキャラクターもそのまま。あの署長の家政婦(マリア・ピア・アンジェリ )が前回よりも多く登場していて面白い。ジーナ・ロロブリジーダがヤケを起こして劇壇の踊子になろうとして、すごい踊りと歌を披露したりで、大笑い度は前作以上!

パンドラの箱  PANDORA'S BOX
★★★★☆  テレビ放送
内容
「遥かなるクルディスタン」や「雲が出るまで」などの作品が各国で高く評価されているトルコの女性監督イェシム・ウスタオウルが描いた人間ドラマ。母親が認知症と診断された三人の姉弟。それぞれに独立し、親しく行き来することもなくなっていた彼らだが、母親の介護問題をきっかけに自分たちの人生を見つめ直す…。姉弟たちが直面する苦悩やかっとうを通じ、人間としての在り方を強く問いかけた感動作。(from:NHKBS)
ドラマ(カラー)
2008年/トルコ:フランス:ドイツ:ベルギー
監督 イェシム・ウスタオウル
音楽 ジャン・ピエール・マス
出演
ツィラ・シェルトン(ヌスレット)、ダリヤ・アラボラ(ネスリン)、オヌル・ウンサル(ムラット)
パンドラの箱
感想
正気に戻った短い時間に、長女には「お前は生まれる時から放そうとしなかった」、次女には「お前は懐疑的で愛を信じようとしなかった」、長男には「自分自身を捨ててしまった」と、3人の子供たちの不幸の源をずばりと言い聞かせる。そんなお婆ちゃんも、若い頃はこのの姉妹のように激しい気性で、その為に夫も子供たちも彼女から離れていったのではないか?最後に「山まで忘れてしまいそう」と言葉を残して、一人山へ入っていく姿はトルコ版「楢山節考(姥捨て山)」という感じで泣ける。

ハンニバル HANNIBAL
★★★★☆ 劇場/テレビ放送
内容
レクター博士のその後
サスペンス
2001年/アメリカ
監督 リドリー・スコット
音楽 ハンス・ジマー
出演
アンソニー・ホプキンス、ジュリアン・ムーア、ゲイリー・オールドマン、ジャンカルロ・ジャンニーニ、フランチェスカ・ネリ、フランキー・フェイソン、レイ・リオッタ、イヴァノ・マレスコッティ、ヘイゼル・グッドマン

感想
前作「羊たちの沈黙」の待ちに待った続編映画化で、原作もすごく面白く、一気に読んでしまったけど、映像にするには難しそうなシーンが多いので、どうなるかと期待も膨らむが心配も。しかも最近「ちょっとガッカリ」が多いリドリー・スコットが監督なので、不安はさらに…あまり期待しない方が無難かと、トーンを下げて見に行きました。が…意外と面白い!ジョディーが降りてしまった後の、クラリスをJ・ムーアがどう演じるか、不安もあったけど、そんなのはいらぬ心配でした!彼女のクラリスもジョディーのクラリスに負けないくらい、魅力的で原作のイメージにピッタリ。ホプキンス氏はもうさすが〜としか言い様がない存在感とカッコよさ。前作と比べると衝撃度はやや劣るけど、十分楽しめました。かなり恐いシーンもかなりあったし…。しかしラストの食事シーンがウググ…レクター博士、あなたが数年後、狂牛病によるヨコブ病を発症しないかと心配です(汗)。

犯人に告ぐ
★★★☆☆  テレビ放送
内容
神奈川・川崎で連続児童殺害事件が起きた。“BADMAN”と名乗る犯人はテレビに脅迫状を送りつけたが、3件目の犯行後、表舞台から姿を消した。難航する捜査を前に、神奈川県警本部長の曾根要介は、捜査責任者をテレビに出演させるという、大胆な“劇場型捜査”を行うことを決断。ある男に、白羽の矢を立てる。その男とは、6年前、男児誘拐事件で犯人逮捕に失敗した上、人質を殺害され、記者会見で糾弾された苦い経験を持つ刑事・巻島史彦だった。現在、足柄署に飛ばされている巻島に、曾根は「成功すれば本部に戻してやる」と持ちかける。こうして特別捜査官を命じられた巻島は、前警視総監を父に持つエリート警視・植草壮一郎の下、信頼する足柄署の津田良仁巡査部長にも支援を頼み、捜査の指揮を取ることになった。巻島が出演するのは、“ミヤコテレビ”のニュース番組“ニュースナイトアイズ”。かつて犯人を批判し、脅迫状を送りつけられたキャスターの早津名奈、メインキャスターの韮沢五郎、コメンテーターの元大阪府警刑事の迫田和範と共に巻島は生放送に出るが、そこで番組を通じてBADMANと直接対話したいと突然、発言!「教えてくれ!なぜこんな事件を起こしたのか…」と呼びかける。視聴者から抗議が殺到するものの、番組の視聴率は倍増、捜査本部にもBADMANを名乗る大量の手紙が届きはじめた。その中に本物からのものと思われる、1枚の手紙が発見された。巻島は再び番組に出演、また犯人に呼びかける。そんな中、“ニュースナイトアイズ”の躍進に焦りを抱いたライバル番組“ニュースライブ”のキャスター・杉村未央子は、巻島に対する痛烈なバッシングを開始。6年前の巻島の失態をも掘り返していく。当然、世間からは、非難の声が沸騰。ついに曾根は、巻島を見放す決断を下す。どうにもならない窮地に追い込まれた巻島。だがそのやさき、BADMANの新たな手紙が発見される。形勢逆転を狙う巻島は、ニュースナイトアイズのスタジオに乗り込み、BADMANに語りかける。「犯人に告ぐ。お前はもう逃げられない。今夜は震えて眠れ…。(from:日曜洋画劇場)
サスペンス/ドラマ/犯罪(カラー)
2007年/日本
監督 瀧本智行
音楽 池頼広
出演
豊川悦司(巻島史彦)、小澤征悦(植草壮一郎)、片岡礼子(杉村未央子)、笹野高史(津田良仁)、崔洋一(韮沢五郎)、井川遥(早津名奈)、石橋蓮司(迫田和範)、松田美由紀(巻島園子)、石橋凌(曾根要介)
犯人に告ぐ
感想
12人の優しい日本人」でもなかなか良かった豊川悦司がいい味を出している。監督は「イキガミ」の瀧本智行。原作は「クローズド・ノート」の雫井脩介。保身しか考えないキャリアのボンボン小澤征悦と、巻島を裏から支える老刑事の笹野高史の対比も人情たっぷりで良い。犯人も誰か分からぬキャストなのが良く、最後まで真犯人が分かりづらい展開はハラハラさせられた。新宿小田急前や、横浜などの雑踏で犯人との接触を試みるシーンはライブ感あって見ごたえある。そしてクライマックスの「今夜は震えて眠れ…」の決め台詞の格好良いこと。同じ刑事ものの「踊る大捜査線」のような派手さはないが、飾ってないこちらの方がより刑事たちの仕事っぷりが現実感を感じて好きだ。

ハンネス、列車の旅 ZUGVOGEL...EINMAL NACH INARI
★★★☆☆ テレビ放送
内容
鉄道マニアのビール配達人である主人公ハンネス(ヨアヒム・クロール)は、ある日「列車時刻表国際大会」に参加するため、北極圏にほど近いフィンランドの小さな町イナリを目指して列車の旅に出発した。ところが、自分の知らないところで殺人事件の容疑者となってしまった彼は、事件を追うファンク刑事(ペーター・ローマイ)に徐々に追い詰められ、一方では、車内で知り合った女シルパ(オウティ・マエンパー)に恋をしたことで、目的地はどんどん遠くなる・・・。ユーモア溢れるミステリータッチの新感覚鉄道ロード・ムービー。1998年ドイツ映画賞3部門(最優秀作品賞・助演男優賞・撮影賞)受賞(from:BS日テレ)
ドラマ/ロマンス/ミステリー(カラー)
1998年/ドイツ
監督 ペーター・リヒテフェルト
音楽 クリスティアン・シュタイアー
出演
ヨアヒム・クロール、ペーター・ローマイヤー、オウティ・マエンパー
ハンネス、列車の旅

感想
主演は「暗い日曜日」「ベアーズ・キス」のヨアヒム・クロール。彼を追いかける刑事に「羊の啼(な)き声」「キラーコンドーム」のペーター・ローマイヤー。挿入音楽や極力押さえたセリフでフィンランドの巨匠アキ・カウリスマキ監督へのオマージュがいっぱい。「浮き雲」でお馴染みのカティ・オウティネン、カリ・ヴァーナネンがこちらでも夫婦役で登場しているのも嬉しい。アキ・カウリスマキほどの可笑しさや哀愁はないが、時刻表マニアの容疑者を追う内に自分も時刻表マニアになってしまうホモの刑事や、フィンランドのお馬鹿な税関二人、仲良くなっる怪しい車掌など、登場人物も面白い。またフィンランドの自然が美しい車窓の旅もできてイイ。ラストもグッド。カリ・ヴァーナネンが「しょぼい国」と言っていたけどフィンランド、行ってみたい国。