あ・うん
★★★☆☆  劇場/テレビ放送
内容
昭和10年代の東京・山の手。羽振りの良い中小企業の社長門倉(高倉健)と、つましい月給暮らしの水田(坂東英二)は、見栄えも性格も対照的ながら、親密な友情で結ばれている。女性関係の派手な門倉だが、心の奥では水田の妻、たみ(富司純子)に口には出さぬ秘めた思慕を抱いていた。一見奇妙なこの三人の想いが微妙に行き交う中、太平洋戦争の影が忍び寄る世相を背景に、家族の交流、庶民の喜怒哀楽を、笑いを盛り込みながら展開していく。(from:BS-i)
ロマンス/ドラマ(カラー)
1989年/日本
監督 降旗康男
音楽 朝川朋之
出演
高倉健、富司純子、坂東英二、富田靖子、三木のり平、宮本信子
あ・うん
感想
1980年に放送されたNHKドラマやTBSドラマも名作だった向田邦子の原作。は、NHKドラマではフランキー堺と杉浦直樹が演じていたのを、高倉健と坂東英二が演じていてなかなか良い。特に健さんはめちゃくちゃ格好良い!公開当時に劇場でも見たが、改めて見てみると、ちょっと富司純子の演技がぶりっ子過ぎるのが気になった。藤村志保が演じていたらもっと良かったのでは…?たみという女性を印象的に演じていたのがTBSドラマの田中裕子だった。女の強かさや可愛らしさ、阿修羅のような怖さなどを複雑に演じられる女優が要求される、かなり難しいキャラだと思う。でも、さと子を演じた富田靖子や、その恋人の真木蔵人、まり奴に山口美江など、名作にぴったりのキャスティングはグッド。監督は「赤い月」「夜叉」「居酒屋兆治」の降旗康男。

ア・フュー・グッドメン A FEW GOOD MEN
★★★☆☆ テレビ放送
内容
二人の下層兵が一人の下層兵を殺したとする裁判から国家の英雄である将軍を告発する事に…
ドラマ(カラー)
1992年/アメリカ
監督 ロブ・ライナー
音楽 マーク・シェイマン
出演
トム・クルーズ、ジャック・ニコルソン、デミ・ムーア、ケビン・ベーコン、キーファー・サザーランド、ケビン・ポラック、J・T・ウォルシュ

感想
承認台に上る人物達が豪華なキャスティングだったおかげで、ステージは法廷という退屈な場所のシーンがとても面白く見れた。ジャック・ニコルソンが叩き上げで苦労して将軍職に就いたその将軍を熱演、トムはハーバード出の苦労知らずの軍の弁護士というエリート役。二人の火花バチバチ攻防がラストの法廷で炸裂、凄かった!で、ジャック・ニコルソンに軍配あり!ラストはニコルソンの叫びに涙が出そうになったよ。で、何が正義なのか…という重い問いも…。この作品のトムはまったくといっていいほど、嫌なヤツ!ニコルソンもやっぱり悪役が一番!ということで、キャスティングも抜群に良かった。

あゝ結婚 MATRIMONIO ALL'ITALIANA
★★★☆☆  テレビ放送
内容
娼婦のフィロメーナ(ソフィア・ローレン)は数年の交際の後、名門家のドメニコ(マルチェロ・マストロヤンニ)に身請けされるが、根っからの女好きな彼は、老いた母親の面倒と菓子屋を営む自分の店の切り盛りをフィロメーナに押し付け、日々女遊びにふけっていた。20年間も内縁のまま結婚してくれない彼に、彼女が瀕死の病気と偽る。良心の呵責を覚えたドメニコは臨終の床のフィロメーナととうとう結婚する。しかし彼女の嘘がすぐばれ、結婚は御破算に。フィロメーナはドメニコと分かれる間際に、三人の息子達がいて、そのうち一人の父親はドメニコだと告げる。ドメニコはそれまで気にもしてなかった彼女と息子のことが気になりはじめ、三人の誰が自分の息子か調べようとするが…。
ドラマ(カラー)
1964年/イタリア:アメリカ
監督 ビットリオ・デ・シーカ
音楽 アルマンド・トロバヨーリ
出演
ソフィア・ローレン、マルチェロ・マストロヤンニ、アルド・プリージ
あゝ結婚

感想
浮気男ドメニコは自己中心的な最低男。それを愛してしまったフィロメーナの悲劇なので、コメディータッチな描写が数々あっても、彼女の運命は悲惨で笑えない。貧しい家に生まれ、16歳で売られ、身請けされたドメニコの家では家政婦のように扱われ…。それでも三人の息子をよそに隠してしっかりと育て上げる肝っ玉の女。そんな彼女を涙も出さない強い彼女を可愛くないと罵るドメニコ。ラストで彼女が幸せの涙を流すシーンは泣けた。40過ぎの生活に苦しみ疲れた女を熱演したソフィア・ローレンに圧巻。

あぁ、結婚生活  MARRIED LIFE
★★★☆☆  テレビ放送
内容
1940年代、良き家庭人として知られる会社経営者のハリーだが、若いブロンド美女ケイとの不倫関係に溺れていた。親友リチャードに妻パットと別れるつもりと打ち明け、ケイを紹介するが、彼もケイの魅力に心奪われる。「妻は自分なしで生きていけない。いっそ殺した方が妻のため」という考えに至ったハリーは妻殺しを計画。そんな中、パットの浮気現場を目撃したリチャードも、ケイを自分のものにするため、ある計画を立てる…。男女4人の思惑が入り交じる四角関係の顛末をシニカルに描く。(スター・チャンネル)
コメディ/犯罪/ドラマ(カラー)
2007年/アメリカ:カナダ
監督 アイラ・サックス
音楽 ディコン・ハインクリフェ
出演
クリス・クーパー、ピアース・ブロンスナン、パトリシア・クラークソン、レイチェル・マクアダムス、デヴィッド・ウェナム
あぁ、結婚生活
感想
時代設定が60年代ということもあり、イタリア映画「あゝ結婚」のリメイクかと思って見たら、全然違って、若くて美しい恋人と一緒になるために、古妻を殺そうとする男のミステリー。でも見ていくうちに、オチがブラックなコメディになっている。登場人物の中で一番の悪者は鯉の四角関係の蚊帳の外にあるピアース・ブロンスナン。二組の上手く行く筈のカップルが彼の悪知恵で奇妙な関係のまま落ち着いてしまうところは、ハッピーエンドでも悲劇でもないところがちょっと面白い。

アーサーとミニモイの不思議な国  ARTHUR ET LES MINIMOYS
★★★☆☆  テレビ放送
内容
ストーリー1
アーサーは冒険を夢見る10歳の少年。4年前に行方不明になった冒険家の祖父アーチボルトに憧れている。ある日、アーサーは家が立ち退きの危機にあり、借金返済の期日が2日後だと知る。そして、家族と家を守るため、祖父が裏庭に隠したという宝物を探し始める。
ストーリー2
祖父が残した宝の地図を発見したアーサーは、裏庭に体長2mmのミニモイ族が住む“ミニモイの国”が広がっており、宝物はそこにあることを知る。おじいさんの残した地図と暗号を解読し、ミニモイの国にやってきたアーサー。そこで、宝物は“悪魔M”ことマルタザールが支配するネクロポリスにあることを知る。
ストーリー3
一方、ミニモイの国では、マルタザールの攻撃に皆が苦しめられていた。アーサーは王女セレニアとその弟ベタメッシュと共に、マルタザールを倒しおじいさんの宝物を取り戻すべく、7つの王国を越えてネクロポリスを目指す旅に出る!アーサー達はマルタザールを倒し、宝物を手に入れることが出来るのか!?タイムリミットは36時間!アーサーの大冒険が今、始まる!
ミニモイ3部作の第1章。原作リュック・ベッソン。(from:BSジャパン)

アニメ/ファンタジー/アドベンチャー/ファミリー(カラー)
2006年/フランス
監督 リュック・ベッソン
音楽 エリック・セラ
出演
フレディ・ハイモア(アーサー:神木隆之介)、ミア・ファロウ(アーサーのおばあちゃん:夏木マリ)、声:マドンナ(セレニア:戸田恵梨香)、声:デイヴィッド・ボウイ(マルタザール:Gackt)
アーサーとミニモイの不思議な国
感想
ペイネ 愛の世界旅行」「ベルヴィル・ランデブー」「アズールとアスマール」「キリクと魔女」「プリンス&プリンセス」「白くまになりたかった子ども」など、フランスならではの面白いアニメが多いが、ベッソンもとうとうこの分野に手をつけたか。でも、尖った耳ややたら大きい頭はよくある妖精物語で、「ロード・オブ・ザ・リング」のスモール版みたいな話。実写とアニメの融合は自然で面白い試みだが、アニメのキャラがイマイチ可愛くない。でも、音楽が70〜80年のノリノリのダンス曲が多いのはベッソンらしく、子供に媚びてない。

アーサーと魔王マルタザールの逆襲  ARTHUR AND THE MINIMOYS
★★★☆☆  テレビ放送
内容
かつて体長が2ミリしかないミニモイ族の世界で大冒険を繰り広げたアーサーは、“ミニモイの国”で彼が救った大好きなセレニア王女と再会できる日を心待ちにしていた。両親とともに祖父の家を訪れたアーサーは、“ミニモイの国”への扉が開く満月の夜を楽しみに待っていたが、そんな時、平和になったはずの“ミニモイの国”から助けを求めるサインが入った米粒が届く。そしてアーサーは再び“ミニモイの国”へと旅立ち…。リュック・ベッソン監督、フレディ・ハイモア主演による冒険ファンタジー・シリーズ第2章。『アバター』のCG技術でスケールアップした実写とアニメの融合にも注目。(from:イマジカBS)
アニメ/ファンタジー/アドベンチャー/ファミリー(カラー)
2009年/フランス
監督 リュック・ベッソン
音楽 エリック・セラ
出演
フレディ・ハイモア、ミア・ファロー、声:セレーナ・ゴメス、声:ルー・リード
アーサーと魔王マルタザールの逆襲
感想
今回は、マルタザール(前回はD・ボウイだったけど今度の声はルー・リード!長身で面長なところは似ている?!)がアーサーの現実世界に出てきてしまう。実写とCGの融合が前作よりもさらに向上していて、違和感がかなり減っている。蛍のような虫に乗ったフライングレースもあり、SWシリーズをちょっと意識したような展開もあるけど、これはこれで楽しめた。エンディング曲がレディー・ガガの「ポーカーフェイス」の替え歌で笑えた。ただ、この作品は3部作の中間でしかなくて、前作を見てないとチンプンカンプンだし、完結編を見ないと結末は宙ぶらりんになる筋立て。見るなら3部作まとめて一気に見た方が面白いかも。監督は「サブウェイ」「グラン・ブルー」「レオン」「フィフス・エレメント」「アンジェラ」「アーサーとミニモイの不思議な国」のリュック・ベッソン。

アース(2007)  EARTH
★★★☆☆  テレビ放送
内容
英国BBCが送る、大自然の驚異をとらえたネイチャー・ドキュメンタリー。制作期間5年、撮影全世界200カ所以上というスケールで、最新の撮影技術を駆使してとらえた映像は圧巻。神秘と美しさにあふれるこの星のダイナミックな光景、想像を超える奇跡的な瞬間、生き物たちが繰り広げる未体験のスペクタクルを、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のフルオーケストラの演奏にのせてお送りする。(from:BS朝日)
ドキュメンタリー(カラー)
2007年/ドイツ:イギリス
監督 アラステア・フォザーギル
音楽 ジョージ・フェントン
出演
日本語版コンダクター:渡辺謙
アース
感想
冒頭は「北極のナヌー」みたいな白くまの親子、そして白い狼に襲われる子トナカイ、水にありつけずに倒れる若いゾウ…自然の厳しさを知らしめるシーン。しかし、ゴクラクチョウが競い合うニューギニアの森やアフリカの瀑布、ザトウクジラの合唱…自然の厳しさも美しい映像で語られる。テーマは地球温暖化。セイウチと白くまの戦いは壮絶。白くまから身を挺して子どもを守ろうとする母セイウチに感動させられた。「ディープ・ブルー」「プラネット・アース」のネイチャー・ドキュメンタリーの大御所BBC制作だけあって映像が美しく、過剰な演出をしないことでより映像の力強さを感じる作品。
ネイチャー関連:グラン・ブルー」「子象物語」「グレート・ビギン

あゝ青春に涙あり  
★★★☆☆  テレビ放送
内容
銀座を舞台に、フランス料理店の跡継ぎの大学生をめぐって、久慈あさみ、越路吹雪、岡田茉莉子というそれぞれタイプの違う三人娘が恋のさやあてを繰り広げる。銀座のフランス料理店「マロニエ」の主人・寛助(森繁久彌)は、息子の寛平(池部)と後妻の連れ子・加世(岡田)をゆくゆくは結婚させたいと思っていたが、寛平は大学の同級生・辰美(久慈)と結婚したいと思っていた…。(from:BS日本映画専門チャンネル)
ドラマ/青春(白黒)
1952年/日本
監督 杉江敏男
音楽 飯田信夫
出演
池部良、久慈あさみ、岡田茉莉子、越路吹雪、森繁久彌
あゝ青春に涙あり
感想
50年代の銀座の風景も懐かしい、学生にしては池部良と久慈あさみもちょっととうがたっている感じの二人と、義妹の岡田茉莉子、謎のマダム越路吹雪の青春ロマンス。父親役の森繁久彌がいい味を出していて、いつまでもフラフラしている駄目息子と、しっかり者の娘(前妻の連れ子)の将来にヤキモキしている姿がコミカルで可笑しい。子連れ寡の加東大介やおっさんすぎて学生に見えない千秋実なども出番は少ないけどいい味を出している。また、岡田茉莉子も可愛らしい妹っプリ。池部良はちょっと軽薄だけど子供のように純粋な青年役だが、越路吹雪とおどけたダンスを披露したり、色っぽい久慈あさみにドギマギさせたりと、コミカルな演技で格好良い。監督は「ひばり チエミ いづみ 三人よれば」「銀座の若大将」「大学の若大将」「サラリーマン忠臣蔵」「続サラリーマン忠臣蔵」「大当り三色娘」の杉江敏男。

アート オブ ウォー THE ART OF WAR
★★★☆☆ テレビ放送
内容
中国の国連大使暗殺のぬれぎぬをきせられた工作員が中国マフィア、政府組織、警察(FBI)から追われる
アクション(カラー)
2000年/アメリカ
監督 クリスチャン・デュゲイ
音楽 ノーマンド・コーベイル
出演
ウェズリー・スナイプス、ドナルド・サザーランド、アン・アーチャー、M・ビーン、[声]堀内賢雄、家弓家正

感想
しょっぱなからスナイプスお得意のカンフーが炸裂、カッコイー!なぜかまたお相手の女の子は東洋人(東洋人好きなのか?)。ドナルド・サザーランドはちょい役で登場回数ほんの少しだけ。それにしてもスナイプス、強すぎる。窮地にたっても大丈夫だという安心感があって見れちゃうんだよなぁ。

アーネスト式プロポーズ  THE IMPORTANCE OF BEING EARNEST
★★★☆☆  テレビ放送
内容
マジメな嘘が恋の始まり♪アーネストの名前をかたって恋に落ちた男2人と、恋人の名前に惚れたコダワリの美女2人。アーネストだけがなぜモテる!?2人のアカデミー賞女優と元祖英国貴公子コンビが贈る、カン違いとハプニングが巻き起こすプロポーズ狂想曲!!!(from:BS日テレ)
コメディ/ロマンス(カラー)
2002年/イギリス:アメリカ
監督 オリヴァー・パーカー
音楽 チャーリー・モール
出演
ルパート・エヴェレット、コリン・ファース、フランシス・オコナー、リース・ウィザースプーン、ジュディ・デンチ、トム・ウィルキンソン、アンナ・マッセイ、エドワード・フォックス
アーネスト式プロポーズ
感想
原作はオスカー・ワイルド。上流貴族の恋のドタバタ劇。フレスコ画で飾られた豪奢な屋敷、19世紀末のイギリスの贅沢なファッションや装飾品などがハイ・センス。小川が流れ、森に囲まれたイギリスの田舎風景がとても美しい。ジュディ・デンチや、家庭教師プリズム先生を演じたアンナ・マッセイなどがいい味を出している。出演は「真珠の耳飾りの少女」「ブリジット・ジョーンズの日記」のコリン・ファース、「悪いことしましョ!」のフランシス・オコナーなど。

あゝひめゆりの塔
★★★★☆ テレビ放送
内容
太平洋戦争末期の沖縄本島で臨時看護婦(当時)部隊として従軍し、壮絶な玉砕を遂げた、沖縄師範学校の女子生徒たち。通称「ひめゆり部隊」と呼ばれた乙女たちの悲劇的な最期を描いた反戦映画。幾度となく映画化された作品の中でも、本作は、吉永小百合、浜田光夫、和泉雅子ら日活青春映画スターが出演。後に「二百三高地」など戦争大作を多く手がけたアクション派、舛田利雄監督による迫力の戦闘シーンが異彩を放つ。(from:NHKBS)
戦争/ドラマ(白黒)
1968年/日本/日活
監督 舛田利雄
音楽 真鍋理一郎
出演
吉永小百合、浜田光夫、和泉雅子、乙羽信子、中村翫右衛門
あゝひめゆりの塔
感想
県の民間人が9万4000人も亡くなった戦地沖縄。数多い犠牲の話から、青春真っ盛りのひめゆり学徒隊と鉄血勤皇隊の若者たちが戦争で悲惨な運命を辿る事になる…。対馬丸に乗った子供たちが見送りの親に聞こえるように歌う「故郷」が泣けた。激しい爆撃で犠牲になった人々の木にぶら下がった肉片、青酸カリを飲んで死んで逝く負傷者、手流弾で自決する少女たち…。「谷茶前(タンチャメー)」を歌っているところで攻撃されるシーンは壮絶。暗い南部の鍾乳洞での避難生活、海岸に追い詰められて自殺した人々…。体験者の話を元に映画化されているが、沖縄戦にはもっと悲惨なエピソードが沢山あってまだまだ描ききってはいない。監督は「トラ・トラ・トラ!」「スパルタ教育 くたばれ親父」の舛田利雄。

アイ,ロボット I, ROBOT
★★☆☆☆ テレビ放送
内容
2035年のシカゴでは、新しい家庭用ロボットが普及し、人間の生活に必須なものとなっていた。ある日、ロボット工学の第一人者であるラニング(ジェームズ・クロムウェル)が謎の死を遂げた。ロボット嫌いの刑事、スプーナー(ウィル・スミス)は、ラニングが開発したロボットに疑惑の目を向ける。しかし、ロボット心理学者のカルビン(ブリジット・モイナハン)はロボット3原則を理由に、ロボットが人間に危害を与えることは絶対にあり得ないと主張する。(from:allcinema ONLINE)
SF/アクション/サスペンス(カラー)
2004年/アメリカ
監督 アレックス・プロヤス
音楽 マルコ・ベルトラミ
出演
ウィル・スミス、ブリジット・モイナハン、ブルース・グリーンウッド、チー・マクブライド、アラン・テュディック/声:東地宏樹
アイ、ロボット

感想
アイザック・アジモフの短編集「われはロボット」が原典で、ロボット博士の謎の死を捜査する刑事が主人公。何かと黒幕役が多い「英雄の条件」のブルース・グリーンウッド(U.S.ロボテックス社の社長役)が、この話でも黒幕かと思ったら、なんとマザーコンピューターV.I.K.I.(ヴィキ)が…。ロボットVS.人間の戦いに展開して行き、まるで「マトリックス」や「ターミネーター」みたい。でも「マトリックス」のように壮大な展開はないし、CGに頼り過ぎた未来都市やロボットたちは「ターミネーター」のような存在感はなく、ロボットNS-5型のデザインも無気味で感情移入しにくい。V.I.K.I.のデザインも「ハムナプトラ」の怪人みたいだし、未来都市は「マイノリティ・リポート」そのまんまだし…。オルジナリティーがあまり感じられなかったのが残念。監督は「ダークシティ」のプロヤス。

I am Sam アイ・アム・サム I AM SAM
★★★★☆ 劇場/テレビ放送
内容
知的障害を持つ父親と、幼い娘との心のきずなを描いた感動作。知的年齢が7歳の父親サムは、ひとりで娘のルーシーを育てている。健やかに育ったルーシーは7歳になり、父の知的能力を追い越してしまう。サムにはこれ以上の子育ては無理だと判断され、父娘は離れ離れになるが…。名優ショーン・ペンの熱演とともに、シェリル・クロウら豪華アーティストによるビートルズのカバー曲が効果的に使われ、深い余韻を残す。(from:NHKBS)知的障害を持つために、子供の養育は無理だとしてソーシャルワーカーに子供を取り上げられたサムが、敏腕弁護士と法廷で闘う…。
ドラマ(カラー)
2001年/アメリカ
監督 ジェシーネルソン
音楽 ジョン・パウエル
出演
ショーン・ペン、ミシェル・ファイファー、ダコタ・ファニング、ダイアン・ウィースト、ロレッタ・ディヴァイン
I am Sam アイ・アム・サム

感想
ショーン・ペンが私的障害者の難役を演じているが、その成りきりぶりがすごい。娘のルーシー(ダコタ)も可愛い上に上手い。自閉症だけど優しくてジュリアードを主席で出た近所のおばちゃんや、それぞれに違った知的障害を持ったサムの友達…でも皆、とても他人に優しいのだ。そして頭のイイ、お金も地位もある弁護士が他人を思いやる余裕もない状態まで精神的に追い詰められているという、何が幸せなのか…という事を考えさせられる作品。カメラワークもシークエンスもサムの視点で描かれていたりして、彼が混乱していく様が理解できる。もっと皆がスローになれるともっと幸せになれるかも…と思えた。全編ビートルズ・ナンバーというのも泣ける。

アイ・アム・デビッド I AM DAVID
★★★☆☆ テレビ放送
内容
第二次世界大戦後のブルガリア。依然として共産主義が周囲に圧力をかけていた。デビッドは幼い頃に家族と引き離され、強制収容所で過酷な労働と看守の暴力に怯える日々を送っていた。独立心があり、賢い彼は、秘密の指令を手に収容所から脱走しデンマークを目指す事になる。ギリシャ、イタリア、スイス…多くの出会いから様々な経験していくが…。デビッドは、無事デンマークへたどり着く事ができるのか?1963年にデンマークで出版され世界的にベストセラーとなったアン・ホルムの同名小説を映画化した感動ドラマ。デビット役の少年は「リトル・ダンサー」のスタッフが発掘した12歳の新星ベン・ティバー。共演に本作の献身的な演技が、後にメル・ギブソン監督の「パッション」でキリストを演じるきっかけとなったジム・カヴィーゼル。また、アカデミー賞に2度ノミネートされたジョーン・プロウライトも出演している。(from:BSジャパン)
ドラマ/戦争(カラー)
2004年/アメリカ
監督 ポール・フェイグ
音楽 スチュワート・コープランド
出演
ベン・ティバー、ジム・カヴィーゼル、ジョーン・プロウライト、フリスト・ショポフ、シルヴィア・デ・サンティス、パコ・レコンティ、フランチェスコ・デ・ヴィート、ポール・フェイグ、マリア・ボネヴィー
アイ・アム・デビッド

感想
ホロコーストで受けた仕打ちが悪夢のように押し寄せるなか、自由の地デンマークを目指して行く先々で出会う人々との交流を描いたロードムービー。しかし旅というには少年には過酷で見ていて辛いものがある。その悪夢のシーンと対照的に旅の最終地点で入ったイタリアの田舎風景が美しい。特に一面の向日葵畑のシーンは素晴しい。収容所でのデビッドを導くヨハネス(カヴィーゼル)や、彼女の母を慕ってデビッドを助けるナチス将校などの描き方や、ラストの自分の母親が何者かがわかってデンマークまでゆくことができるあたりがかなりあっさりしている。デビッドの視点で描かれているが、彼がが無邪気な子供として育たなかったせいか、その視点は疑惑と恐ろしいもの、美しいものと信じたいものとに分けられていて悲しいものがある。スイスまでデビッドを連れて行き面倒を見る優しい老女ソフィーを演じたJ・プロウライトは「ムッソリーニとお茶を」や「わんぱくデニス」などでも素敵な役を演じていた。

アイ・アム・レジェンド  I AM LEGEND
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
2012年、ニューヨーク。科学者のロバート・ネビルは3年前に起こった地球規模の災厄をくぐり抜け、この街で、おそらくは全世界で、ただひとり生き残った男。彼は、相棒のシェパード、サムと無人の店舗で食料品や日用品を調達し、セントラルパークに畑を作って生き延びる日々。そして、自分以外の生存者を探して、毎日無線で呼びかけるものの、未だ生存者を見つけ出すことが出来ずにいた。それでも、人類を絶滅させた原因を取り除き、再生の道を探るため、たったひとりで奔走するロバートだったが…。原作はリチャード・マシスン『地球最後の男』。(from:地上波)
SF/アクション/ドラマ(カラー)
2007年/アメリカ
監督 フランシス・ローレンス
音楽 ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演
ウィル・スミス(ロバート・ネビル)、アリシー・ブラガ アナ)、ダッシュ・ミホク(アルファ・メイル)、チャーリー・ターハン(イーサン)、サリー・リチャードソン(ゾーイ・ネビル)
アイ・アム・レジェンド
感想
アクションなしの「バイオハザード」みたいな作品。自信過剰な演技がちっとも好きになれないウィル・スミスの一人芝居で見れば見るほど面白味が薄れる。ボブ・マーリィの曲が使われているのが救い。

アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン  I COME WITH THE RAIN
★★★☆☆  テレビ放送
内容
トラウマを抱えた元刑事の私立探偵クラインは、富豪の男から失踪した息子シタオ捜索の依頼を受ける。シタオは、他人の痛みを身代わりとなって引き受けるという不思議な能力を持っていた。そんな彼を探すべく香港に辿り着いたクライン。一方、香港マフィアのボス、ス・ドンポもまた彼の最愛の女とシタオが一緒にいるという情報を掴み、彼らの行方を追っていた。事態が大きくなる中、クラインはついにシタオを発見するが…。(from:スター・チャンネル)
サスペンス/ドラマ/ミステリー(カラー)
2008年/フランス:香港
監督 トラン・アン・ユン
音楽 レディオヘッド、グスターボ・サンタオラヤ
出演
ジョシュ・ハートネット(クライン)、木村拓哉 (シタオ)、イ・ビョンホン(ス・ドンポ )、トラン・ヌー・イェン・ケー(リリ)、ショーン・ユー(メン・ジー )、イライアス・コティーズ(ハスフォード)
アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン
感想
監督は「青いパパイヤの香り」「シクロ」「夏至」「ノルウェイの森」のトラン・アン・ユン。年々、アート色が強くなってきたと思えるカメラワークや美術演出だが、ここではそれが炸裂、シンディー・シャーマン(監督作「オフィスキラー」)の写真作品みたいにキムタクが顔や体中にうじ虫を這わせる死体風のシーンが壮絶。キリスト教徒とは関係ないアジアの地を舞台にキリストの受難を置き換えたら…というちょっと難解な内容だけど、映像と音楽で見せる力はさすが。キムタクの演技も思ったほど悪くなかった。却ってイ・ビョンホンの尖り過ぎる演技に違和感を感じた。

アイ・スパイ  I SPY
★★★☆☆  テレビ放送
内容
ロバート・カルプとビル・コスビーのコンビで60年代に人気を博した同名テレビ・シリーズを映画化。無敵のボクシング・チャンピオンが、ひょんなことから国家保安局のスペシャル・エージェントに。その相棒は、腕は優秀だがシャイな新人エージェント。立場も性格も相反する二人がハイテクを駆使し、ワールドワイドに、レーダーでも肉眼でも捉えられない完全インビジブル機能搭載の新型ステルス戦闘機「スイッチブレイド」の奪還を試みるドタバタ爆笑スパイ・アクション。監督は「ドクター・ドリトル」のベティ・トーマス。
アクション/コメディ/犯罪(カラー)
2002年/アメリカ
監督 ベティ・トーマス
音楽 リチャード・ギブス
出演
エディ・マーフィ(ケリー・ロビンソン)、オーウェン・ウィルソン(アレックス・スコット)、ファムケ・ヤンセン(レイチェル・ライト)、マルコム・マクダウェル(アーノルド・ガンダーズ)
アイ・スパイ
感想
X-メン」シリーズのファムケ・ヤンセンのコミカルな悪女っぷりが良い!またマルコム・マクダウェルが悪玉役で共演者も豪華。しかしエディとオーウェンのコンビはイマイチ噛み合ってなくて、ギャグのノリが悪い。期待していたマルコムもすご味に欠けていてイマイチな使われ方で可哀想。お決まりの007シリーズのパロディや、「スパイキッズ」のようなハイテク・スパイ道具もイマイチ新鮮味がない。「007・ゴールデンアイ」「ザ・グリード」「パラサイト」でも魅せてくれた、お色気たっぷりのファムケ・ヤンセンの魅力でかなりカバーされていると思える。

アイ・ラヴ・フレンズ  
★★★☆☆ font color="#000000"> テレビ放送
内容
アイ・ラヴ・ユー」の主演俳優、忍足亜希子とメイン・スタッフが再結成した「アイ・ラヴ」シリーズ第2作。京都を撮り続けているカメラマン美樹は聴覚障害者。亡き夫が残した写真館を義妹の遥と守りながら一人息子の優太を育てている。ある日彼女は、美しい桜草の咲く広場で造園技師の青年、柴田と出会う。交通事故で子供の命を奪ってしまった過去に苦しみ、人と交わろうとしない彼を励ましたいと思う美樹は…。(from:NHKBS)
ドラマ(カラー)
2001年/日本
監督 大澤豊
音楽 佐藤慶子
出演
忍足亜希子、萩原聖人、藤田朋子、落合扶樹、田村高廣、石倉三郎
アイ・ラヴ・フレンズ
感想
亡くなった夫の霊が美樹の新しい出会いを後押ししたりしてちょっとファンタジーな演出だが、前作「アイ・ラヴ・ユー」でも透明感のある聾者女優の忍足亜希子がとても良い。心に深い傷を負う造園技師の青年を、美樹が彼の扱った木々とそれにまつわる人々との写真を使って励ますシーンは涙。荒っぽいけど人情味のあるトラック運転手や、美樹の家族となっているような親友の遥など、登場キャラが魅力的。また息子優太を演じた落合扶樹や造園社長の松本庄吉を演じた田村高廣がいい味を出している。

アイ・ラヴ・ユー  
★★★★☆  テレビ放送
内容
耳のきこえない朝子は、一人娘の愛が自分の使う手話のせいでいじめられているのを知りショックを受ける。聾(ろう)学校で演劇部だった朝子は、手話の表現力を生かした面白いお芝居を通して、」皆にありのままの自分を理解してほしいと、ろう者の劇団に入るのだが…。主演の忍足亜希子をはじめ聴覚障害を持つ俳優たちが出演。ろう者の立場に立って彼らの日常をリアルな視点で描いた映画として脚光を浴びた秀作。(from:NHKBS)関連作「アイ・ラヴ」シリーズ第2作
ドラマ(カラー)
1999年/日本
監督 大澤豊、米内山明宏
音楽 佐藤慶子
出演
忍足亜希子、田中実、岡崎愛、不破万作、西村知美、黒柳徹子
アイ・ラヴ・ユー
感想
原作は岡崎由紀子。聴者と聾者の監督が作っているので、両方の心情が細やかに描かれた作品。主演の朝子を演じる聾者の女優、忍足亜希子がとても良く、透明感のある美しい女性を演じている。朝子と娘、夫の関係も細やかに描かれていて、朝子が娘を産むほうを取ったことで完全に聴覚を失ったのを娘が知り、「私の耳をあげる」と公園で泣くシーンには涙。夫との喧嘩で電気を消したり付けたりする演出も聴者と聾者の主張の仕合らしくて、演出が細かい。また、理解ある夫を演じた田中実、聾者を理解しようとする聴者の中年役者を演じた不破万作がいい味を出している。

アイ・ラブ・トラブル  I LOVE TROUBLE
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
シカゴ・クロニクル紙の人気コラムニスト、ピーター・ブラケットはある日、列車の脱線事故があった現場でライバルのシカゴ・グローブ紙の新米記者、サブリナと出会う。お互いに反発し、相手を出し抜こうと競いながら取材を進めていくなか、事故の真相を嗅ぎつけた二人は何者かに命を狙われる。押し迫る危機を前に時には協力し合い、まただまし合いを繰り返しながら、やがて二人の間にも変化がおとずれて…。(from:NHKBS)
サスペンス/コメディ(カラー)
1994年/アメリカ
監督 チャールズ・シャイアー
音楽 デビッド・ニューマン
出演
ジュリア・ロバーツ、ニック・ノルティ、ソウル・ルビネック
アイ・ラブ・トラブル
感想
ジュリア・ロバーツ、ニック・ノルティ共演のコメディーラブサスペンス。ライバル紙それぞれの花形記者がある列車事故から巨大製薬会社の陰謀を嗅ぎ付け取材を進めるうちに陰謀に巻き込まれる…とライバル同士がひかれ合って恋に落ちるというお決まりの展開。でも二人のコメディタッチなキャラが魅力的で事件の真相展開もなかなか面白い。ジュリアが特に美しくて魅力的。湖で泳いでいたところをキャンプ中のボーイスカウトたちに激写されるシーンは笑えた。過激なシーンはほとんどない上品なラブコメ。監督は「花嫁のパパ」「マリー・アントワネットの首飾り」のチャールズ・シャイアー。

アイ・ラブ・北京 夏日暖洋洋 I LOVE BEIJING
☆☆☆☆☆ テレビ放送
内容
北京好日」「スケッチ・オブ・Peking」など北京を舞台にした作品で高い評価を得ているニン・イン監督による「北京三部作」の完結編。建国50周年を迎えようという変革期の北京でタクシードライバーとして無為な日々を送るファン・ドー(ユイ・レイ)。妻に離婚されてから、同棲中のシアオ・シュエの他にも多くの女性と何となく関係をもつが、ある日突然起きた思いもよらぬ事態をきっかけに、彼の中で何かが変わり始める。劇場未公開作。(from:NHKBS)
ドラマ(カラー)
2000年/中国
監督 ニン・イン(寧瀛)
音楽 ジュウ・シァオミン(祝小民)
出演
ユイ・レイ(余雷)、ズオ・バイタオ(左柏韜)、ガイ・イー(盖奕)、タオ・ホン(陶紅)
アイ・ラブ・北京

感想
東京とさほど変わらない都会の喧騒のなかで暮す若者たちの、金が中心の生活を虚無感が漂う映像と騒々しい音楽でドキュメント風に描く。ファンを演じるユイ・レイ(余雷)はイチローに似ている。そのファンは妻に浮気がバレて離婚、恋人とは喧嘩の末、数日連絡しなかったら自殺、車を流しながら引っ掛けた女子学生には一夜で捨てられ、別の女を紹介され…と、女にだらしない彼にはそれみた事かという感じで災難が降り掛かる。「アイ・ラブ・北京」というタイトルとは程遠い、都会の悪臭放つ部分を淡々と描いているだけでとても退屈。出てくる女たちも都会的に洗練されて美人だけど、自己主張激しくギャーギャーわめく女ばかり(それがファンの好みなのかも)。「北京三部作」では一番「北京好日」が面白かった。

アイアン・ジャイアント THE IRON GIANT
★★★★★ 劇場/テレビ放送
内容
メイン州の小さな港町。9歳の少年ホーガースは、森の中でとっても人なつっこい鋼鉄の巨人“アイアン・ジャイアント”を発見する。自分が何者かも知らないアイアンは巨大な体を持て余した赤ん坊そのもの。たちまちホーガースはアイアンと友達になり、ママに内緒で家の車庫にかくまうが、巨大ロボットを目撃したという噂が広まり、ついには政府のエージェントが派遣されてくる。ホーガースは変わり者のディーンと協力して、アイアンを守ろうとうするが、彼はただのロボットではなく、恐ろしい破壊力を秘めた戦闘兵器だったのだ……!(from:NHKBS)心優しきロボット兵器と少年の心暖まる友情を描いたアニメ。
アニメ(カラー)
1999年/アメリカ
監督 ブラッド・バード
音楽 マイケル・ケイメン
出演
【声】ジェニファー・アニストン、ハリー・コニック Jr.、ヴィン・ディーゼル、ジェイムズ・ガモン、クロリス・リーチマン、クリストファー・マクドナルド、イーライ・マリエンタール、M・エメット・ウォルシュ
アイアン・ジャイアント

感想
今までのアメリカ・アニメとは違った絵のタッチがとても新鮮。お話は心優しきロボット兵器と少年の心暖まる友情。日本のロボット・アニメでは定番のストーリーだが、テンポとチャーミングなキャラがうまく描かれててとてもイイ!『巨人ゴーグ』(安彦良和監督)が大好きだった私にはとても懐かして、ツボにはまりまくり。ラストは号泣涙ちょちょぎれ。マイ・ベスト10内に入れる名作。ただし、日本語吹替え版は絵と日本語がミスマッチな感じでイマイチ。やはり英語版の方が絵とシックリくる。

アイアンマン  IRON MAN
★★★★★  テレビ放送
内容
兵器産業スターク・インダストリーズのCEOトニー・スタークは天才的な頭脳で次々と最新兵器を開発する。ある日アフガニスタンでテロリストに拉致監禁されたトニーは、脱出のためアイアンスーツを開発。トニーは、自社兵器が虐殺に使われるのを目の当たりにし、自分がなすべき事を考える。(from:地上波)
アクション/SF(カラー)
2008年/アメリカ
監督 ジョン・ファヴロー
音楽 ラミン・ジャヴァディ
出演
ロバート・ダウニー・Jr、グウィネス・パルトロー、ジェフ・ブリッジス、テレンス・ハワード、サミュエル・L・ジャクソン
アイアンマン
感想
チャーリー」のロバート・ダウニー・Jrがマーベル・コミックの人気キャラクターに扮したコミック・アクション。ハチャメチャで子供のようなヒーローをここまで魅力的に演じているのはさすが。「ロケッティア」の焼き直しかと思ったら、マーベル・コミックの映画化でも最高に面白い。また、ジェフ・ブリッジスが「スーパーマン」のレックス役ジーン・ハックマンみたいな悪役。ちょっと頼りなげな相棒の秘書にグウィネス。コミック映画だからといっても手を抜かない演技派で固めたキャスティングが勝因かも。欲を言えばアメリカンなスーツはガンダムとかに比べるとダサイこと。監督はハッピー・ホーガン役でも出演している。

アイアンマン2  IRON MAN 2
★★★★★  テレビ放送
内容
“アイアンマン”であることを自ら公表し、世間を騒然とさせたトニー・スターク。彼の勝手なヒーロー行為は国家問題にまで発展し、パワード・スーツ没収を命じられるハメに。一方、そんなトニーの報道を憎悪の目で見つめる男。彼はトニーに対し、ある恨みを募らせていた。そして、一撃で金属を真っ二つにできる武器を自在に操る“ウィップラッシュ”へと変身、積年の恨みを晴らすべく、ついにトニーの前へ姿を現わす。また、トニーの新しい秘書としてやって来た美女はレザースーツに身を包んだ“ブラック・ウィドー”という裏の顔を持ち、ライバルの武器商人ジャスティン・ハマーは謎の軍団を組織し暗躍し始めていた。さらに、パワード・スーツのエネルギー源となる胸に埋め込んだリアクターの悪影響を受け、自ずと身体を苦しめるトニー。それでも彼はパワード・スーツの進化に身を注ぎ、究極の戦いに挑むのだが…。(from:地上波)
アクション/ドラマ(カラー)
2010年/アメリカ
監督 ジョン・ファヴロー
音楽 ジョン・デブニー
出演
ロバート・ダウニー・Jr、グウィネス・パルトロー、ドン・チードル、スカーレット・ヨハンソン、サム・ロックウェル、ミッキー・ローク、サミュエル・L・ジャクソン
アイアンマン2
感想
今回はスカーレット・ヨハンソンとミッキー・ロークが共演、続編でもパワーダウンすることなく面白くなっている。ヨハンソンの主役のアイアンマンを食ってしまうほどのアクション、ミッキー・ロークの不気味で不適な悪役っぷりが今回の一番の見所。トニーの弱点も解消される…と話も進展。宿敵ジャスティン・ハマーも最後には捕まってハッピーエンドなんだけど別の不穏な動きが…。話も「アベンチャーズ」にリンクしていて、これも合わせて見ると面白そう。監督は「アイアンマン」「ザスーラ」のジョン・ファヴロー。

逢いたくて逢いたくて
★☆☆☆☆  テレビ放送
内容
大学生の道子は、所属するサークルの資金難を救うため「園まりそっくりショー」に出場し優勝賞金を手にいれるが、本物の園まりが急病になり代役を頼まれることに。替え玉をつとめる道子をあやしんで芸能カメラマンの梶貫太郎が近づいてくるが、いつしか道子は彼を好きになってしまう。園まりが二役を演じ、伊東ゆかり、中尾ミエの友情出演のほかドリフタースも登場、ヒット曲満載でつづる青春歌謡映画。(from:NHKBS)
青春/ドラマ(カラー)
1966年/日本/日活
監督 江崎実生
音楽 宮川泰
出演
園まり、渡哲也、松原智恵子、伊東ゆかり、中尾ミエ、太田雅子、和田浩治、小沢昭一、ザ・ドリフターズ
逢いたくて逢いたくて
感想
イマイチあか抜けない「クレージー黄金作戦」の園まりの歌謡映画。その友人役の太田雅子(無宿(やどなし)」の梶芽衣子)の方がずっと美人で、ストーリーも演出も陳腐で退屈、他の出演者総出演で何とか保っている。同じ歌謡映画に多く主演した美空ひばりの作品に比べるとかなり質が落ちる。ドリフタースのメンバーも若い!しかし演技が下手で笑えない。松原智恵子が「東京流れ者」と同じ渡哲也の恋人役。格好良い渡哲也がロマンスの相手役なのが救われる。監督は「夜霧よ今夜も有難う」「青春大統領」「明日は咲こう花咲こう」の江崎実生。

AIKI  
★★★☆☆ テレビ放送
内容
ボクサーとして未来を嘱望されていた太一は、突然の事故で下半身不随となってしまう。車いす生活を余儀なくされ、自暴自棄になった彼だったが、ひょんなことから車いすでもできる合気柔術(AIKI)の存在を知り衝撃を受ける。太一は、AIKIを学んで行くうちに、かつてボクシングで感じた手ごたえと、生きる希望を見出して行く。加藤晴彦の熱演とともに、柔術の先生を演じた石橋凌の存在感が光る。(from:NHKBS)
青春/ドラマ/格闘技(カラー)
2002年/日本
監督 天顔大介
音楽 めいなCo.(浦山秀彦、熊谷陽子)
出演
加藤晴彦、ともさかりえ、火野正平、桑名正博、石橋凌
AIKI
感想
実在する下半身麻痺のデンマーク人をモデルに、大東流合気柔術との出会いによってしっかり現実と向き合っていく青年の姿を描いた作品。下半身麻痺の不自由な生活、特に見せたくないと思う排泄のシーンなどを隠すことなく描いていて、人生の挫折で投げやりになっている主人公に同情の余地なしというように突き放している。しかしその後、合気道に出会った主人公が生きがいを見つけ、立ち直ってゆく姿が前半の対比でより輝いて見える。合気道のアクションもテンポ良く、スポーツ・エンターテイメントとしても見ごたえある。荒れる前半の不良少年から、後半の合気道に打ち込むまっすぐな青年へと成長を演じた加藤晴彦と、ちょっと陰のある不思議少女サマ子を演じたともさかりえが、自然で良い演技をしている。監督は今村昌平監督の息子。

愛されるために、ここにいる  JE NE SUIS PAS LA POUR ETRE AIME
★★★☆☆  テレビ放送
内容
人生に疲れた50歳の中年男性と、結婚を目前に控え不安を抱えた若い女性の恋を繊細に描いた大人のラブ・ストーリー。裁判所の執行官を務めるジャン・クロードは、仕事にも家族との関係にも行き詰まっていた。ある日、医者から運動をすすめられて行ったタンゴ教室でひとりの女性に出会い、レッスンを重ねるうち互いにひかれあっていく。フランスで半年を超えるロングラン・ヒットとなり、世界40か国以上で公開された話題作。(from:NHKBS)
ロマンス/ドラマ/コメディ(カラー)
2005年/フランス
監督 ステファヌ・ブリゼ
音楽 クリストフ・H・ミュラー、エドゥアルド・マカロフ
出演
パトリック・シェネ、アンヌ・コンシニ、ジョルジュ・ウィルソン、リオネル・アベランスキ
愛されるために、ここにいる
感想
主演は「潜水服は蝶の夢を見る」でも共演していたパトリック・シェネとアンヌ・コンシニ。年老いて愛想のない父を週末施設に行って見舞うが、親子供にも心を閉ざした中年男が、健康のために始めたタンゴのダンス教室で、若い女性に好かれちゃって、少しづつ対人への対応に変化が現れる…という話。至ってシリアスなドラマのように淡々と描かれているのだが、この中年男のど真面目で頑ななところが、くすっと笑ってしまうユーモアがある。ラストで父に捨てられたと思っていたサッカーのトロフィーが全て父親のクローゼットの奥にきちんと並べられているには、泣けてしまった。この父と息子、無粋で人付き合いが下手なところまでそっくり。

哀愁(1940)  WATERLOO BRIDGE
★★★★☆  テレビ放送
内容
「ウォタルウ橋」のリメイク。第一次世界大戦下のロンドン、ウォータールー橋で出会った英国将校クローニンとバレエの踊り子マイラは、恋に落ちて結婚の約束をする。しかしマイラはやがてクローニンの死亡広告を新聞で知り、夜の女に落ちてゆく…。美男美女のロマンチックな悲しい恋愛物語のバイブル的作品。
ドラマ/ロマンス(カラー)
1940年/アメリカ
監督 マーヴィン・ルロイ
音楽 ハーバート・ストサート、チャイコフスキー『白鳥の湖』、『螢の光』
出演
ヴィヴィアン・リー、ロバート・テイラー、マリア・オースペンスカヤ、ルシル・ワトソン、ヴァージニア・フィールド、レオ・G・キャロル
哀愁
感想
薄幸の美しいヒロインをヴィヴィアン・リーが演じていて、彼女主演の作品では一番好き。純真無垢で可憐なバレリーナから、夜の女に身を落とすまでの正反対のキャラを悲しみに満ちた魅惑の瞳で演じている。英国軍服姿が格好良い紳士を演じるロバート・テイラーもグッド。脇役も魅力的で、怖いバレエ教師マダム・オルガは「孔雀夫人」のマリア・オースペンスカヤ、面倒見の良いマイラの親友キティーは「バグダッドの黄金」のヴァージニア・フィールド、男爵はC・オーブリー・スミス、クローニンの母にルシル・ワトソンと、演技力確かな役者たちが作品に趣を与えている。テーマ曲の「別れのワルツ(螢の光)」がヒロインの悲劇を象徴していて印象的。佐田啓二と岸恵子のすれ違いロマンス・ドラマ「君の名は(1953年)」は「ウォータールーブリッジ」を「数奇屋橋」に置き換えて製作されたリメーク版。

愛情物語 THE EDDY DUCHIN STORY
★★★☆☆ テレビ放送
内容
1930年代から約20年にわたり甘美な演奏で人気を博したピアニスト、エディ・デューチンの生涯を描いた愛情ドラマ。ピアニストを志して、ボストンからニューヨークへやって来た青年エディ。良家の令嬢マージョリーのバックアップでデビューを飾った彼は彼女と結婚し幸福な日々を送っていたが…。映画の中のピアノ伴奏はカーメン・キャバレロによるもので、主題曲「トゥ・ラブ・アゲイン」が大ヒットした。(from:NHKBS)エディ・デューティンの伝記
ドラマ(カラー)
1955年/アメリカ
監督 ジョージ・シドニー
音楽 モリス・ストロフ、ジョージ・ダニング
出演
タイロン・パワー、キム・ノヴァク、ジェームズ・ホイットモア、ビクトリア・ショウ
愛情物語

感想
キム・ノバクがとても綺麗なんだが、話は彼女があっけなく死んでしまって、後の息子との関係修復をするあたりから面白くなる。特に戦場に焼け残ったピアノで日本人の少年と連弾をするシーンは印象的。ラストも涙もの。全編音楽はショパンの「ノクターン」がテーマで、他に「ブラジル」がすごくいいアレンジで良かった。

愛人ジュリエット JULIETTE OU LA CLEF DES SONGES
★★★☆☆ テレビ放送
内容
愛する女性ジュリエット(シュザンヌ・クルーティエ)のために金を盗んで刑務所に入れられた貧しい青年ミシェル(ジェラール・フィリップ、)。捕らえられてもなお、いちずに彼女を思う彼は、夢の中で小さな村にたどりついた。そこは「忘却の村」で、記憶や思い出のない人たちが住んでいた。その村の貴族の城にいる彼女を取り戻そうとするが…。カンヌ映画祭映画音楽賞を受賞。
ファンタジー/ロマンス(白黒)
1951年/フランス
監督 マルセル・カルネ
音楽 ジョセフ・コスマ
出演
ジェラール・フィリップ、シュザンヌ・クルーティエ、ジャン・ロジェ・コーシモン
愛人ジュリエット

感想
原作はジョルジュ・ヌヴーの戯曲『ジュリエット或は夢の鍵』。監督は「天井棧敷の人々」のマルセル・カルネ。「夜ごとの美女」同様に、厳しい現実から逃避して夢を見る青年はジェラール・フィリップ。思い出がないので楽しく幸せに暮す「忘却の村」の人々。その国で愛するジュリエットを見つけ、彼女に愛を語るが、彼女も「忘却の村」の住人だから彼を愛しても忘れ、青鬚の貴族(ジャン・ロジェ・コーシモン)に嫁ぐ…。そして現実に帰った彼に、現実の彼女も彼よりも金持ちの店主ベランジュ(ジャン・ロジェ・コーシモン)を選んだと告げ…。厳しい現実では生きられない、なんとも切ない夢見るちょっとお馬鹿な男の話。でもそれをジェラール・フィリップが演じると詩的な美しい話になる。彼あっての作品。

アイス・エイジ  ICE AGE
★★★☆☆  劇場/テレビ放送
内容
氷河期がやってきた2万年前の地球。動物たちが一斉に南に移動する中、北に向かおうとするマンモス、マニーとお調子者のナマケモノ、シドは、仲間とはぐれた人間の赤ちゃんを発見する。2頭は赤ちゃんを家族のところに送り届けようと決心。そこに赤ちゃんを狙うサーベルタイガーのディエゴが言葉巧みに近づき…。動物たちの友情と冒険をユーモラスに描いた心温まるCGアニメーション。(from:NHKBS)氷河期に赤ん坊を拾ったマンモス、ナマケモ、サーベルタイガー達の友情
ファミリー/アドベンチャー/アニメ(カラー)
2002年/アメリカ
監督 クリス・ウェッジ
音楽 デヴィッド・ニューマン
出演
【声】太田光(ジョン・レグイザモ)、山寺宏一(レイ・ロマノ)、竹中直人(デニス・リアリー)
アイス・エイジ
感想
全編アニメーションで、キャラクターは決して可愛いとは言えないけど、それぞれがとても面白い性格で楽しい。ナマケモノはお調子者で「うっかりハチベエ」タイプ。マンモスは寡黙で悲しい過去を背負っているが芯はとても優しい「時代劇の主人公、剣の達人浪人」タイプ。サーベルタイガーは義理人情に弱い「クールな侍」タイプ。人間の赤ちゃんのロシャンも愛くるしくて可愛い。コミカルなキャラクターとテンポのいいストーリー、1時間30分程度の上映時間と、家族向けに計算されたイイ作り。ラストはとても泣ける。子供だけでなく大人もちゃんと楽しめるところがさすがFOX。最近はディズニーよりもこちらのアニメの方が面白い。

アイス・エイジ2  ICE AGE2:THE MELTDOWN
★★★☆☆  テレビ放送
内容
暖かくなり、氷河期が終わりに近づいた世界。マンモスのマニーと、ナマケモノのシド、サーベルタイガーのディエゴは、氷の壁に囲まれた谷で、たくさんの動物たちと一緒にのんびり暮らしていた。ところが楽園だと思っていた谷には大洪水の危険が迫っていた。危険を察知した3頭は動物たちに呼びかけ、谷の奥にある「船」を目指し再び旅立つことに…。生き残りをかけたスリリングな冒険をユーモラスに描いたCGアニメ。(from:NHKBS)
ファミリー/アドベンチャー/アニメ(カラー)
2006年/アメリカ
監督 クリス・ウェッジ
音楽 ジョン・パウエル
出演
【声】太田光(ジョン・レグイザモ)、山寺宏一(レイ・ロマノ)、竹中直人(デニス・リアリー)
アイス・エイジ2
感想
前作に続きマンモスのマニー、ナマケモノのシド、サーベルタイガーのディエゴが活躍する続編。最後のマンモス、マニーにガールフレンドのエリーと、彼女を姉と慕うフクロネズミの陽気でいたずら好きの兄弟クラッシュとエディが加わり、波乱の末、氷河期が終わって陸地を目指す冒険ものになっている。前作でも笑を取った、どんぐりハンターのリスのスクラットがこちらでも大活躍、サブキャラなのに一番面白いキャラ。ラストもノアの箱舟よろしくハッピーエンド。映像も前作に比べてさらに美しくなっている。シリーズもので続編も面白いのは少ないが、これは「トイ・ストーリー2」同様に面白い続編になっている。

アイス・カチャンは恋の味  ICE KACANG PUPPY LOVE
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
マレーシアの田舎町にある小さなカフェの次男坊ボタックの初恋を甘酸っぱく描いた青春映画。幼なじみの少女に片思い中のボタックは、伝えられない思いを込めてひそかに彼女の絵をつづっていた。幼いころ別れた父に会えたら、その後遠くへ行くという彼女に自分の気持ちを書いた手紙を渡そうとするが、近所の悪童にそれを盗まれてしまう。マレーシア出身の人気歌手、アニュウの初監督・脚本・主演作品。(from:NHKBS)
ドラマ/青春(カラー)
2010年/マレーシア
監督 アニュウ
出演
アニュウ、アンジェリカ・リー、ゲイリー・ツァオ、フィッシュ・リョン
アイス・カチャンは恋の味
感想
マレーシアの田舎町のちょっと懐かしい香りのする青春ドラマ。闘魚役のアンジェリカ・リーが可愛く、主人公をはじめ他の男の子やおばさん、おやじたちがムサイところで救われる。監督はミュージシャン出身らしいが、映画は始めてらしく、コメディタッチな場面の演出がイマイチで全然笑えない。サントラの使い方も今一つで、かなり古臭い感じが否めなかった。でも、ボタックの描いた絵がとても良く、いい味を出している。どうやら「アイス・カチャン」って氷菓子らしい。

アイス・ツイスター  ICE TWISTERS
★☆☆☆☆  テレビ放送
内容
アメリカ政府が極秘に推進する、天候を制御し人工的に雨を降らせる“レインダンス・プロジェクト”。だが、異常気象を解決するはずの最終計画は暴走、超大型低気圧“スーパーストーム”を産み出してしまう。女性科学者のジョアンは、元上司でSF作家のプライスに協力を要請。対策に奔走するが、低気圧は勢力を増大し、超低温竜巻“アイス・ツイスター”が発生。吹き荒れる絶対零度の暴風が、都市や人々を凍らせてゆく。人類滅亡を阻止するため、プライスとジョアンは最後の賭けに出る。それは衛星でオゾン層に穴を開け、太陽の放射線により地球を加熱するという、驚愕の作戦だった!!(from:BS日テレ)
SF/パニック/アクション(カラー)
2009年/アメリカ:カナダ
監督 スティーヴン・R・モンロー
音楽 マイケル・プロウマン
出演
マーク・モーゼス、カミール・サリバン、カジェリック・エリクセン、ライアン・ケネディ、アレックス・ザハラ、ルイザ・ド・オリベイラ、ケラン・シモンズ
アイス・ツイスター
感想
監督は「ツイスター2008」のトニー・ティルス。前作に比べてツイスターは急速に凍り数も増えて脅威はパワーアップしている。しかしフルCGの映像は変わり映えしないし、出演者もそのキャラもイマイチ魅力を感じない。知っている顔は「デスパレートな妻たち」のマーク・モーゼスぐらい。ずいぶん前に作られたヤン・デ・ボン「ツイスター(1996)」の方が面白かった。

愛する 
★★★★☆ テレビ放送
内容
沖縄から東京に出てきた孤独な男・努(渡部篤郎)にとって行きずりの女でしかなかった、同じ孤独な少女・ミツ(酒井美紀)。やがて彼女のひた向きな愛で次第に努も彼女を愛するようになる。しかしミツがハンセン病と診断され、北アルプスの「信愛園」という療養所に入院する。ミツはそこで自分の病名を知り、その患者達が社会から迫害され、政府からも隔離政策で人権を侵害されてきた事を知る。ミツは愛する努とも別れ、不安と悲しみで一杯だったが、同じ病室のたえ子(岸田今日子)にまるで母親のように可愛がられ、次第に園に溶け込んでゆく。しかしミツの病気が誤診であった事が判り、喜びの中、園と別れを告げる。しかし東京行きの急行列車の前で、別れの時の寂しく泣いているたえ子の後ろ姿を思い出し、ミツは再び園に戻って、そこで働く事を決心する。病気の回復を願う年賀状をミツに出した努の元にたえ子から、ミツが亡くなったという便りが届く。
ドラマ/ロマンス(カラー)
1997年/日本/日活
監督 熊井啓
音楽 松村禎三
出演
酒井美紀、渡部篤郎、岸田今日子、上條恒彦、小林桂樹、宍戸錠、岡田眞澄
愛する

感想
都会で暮らす寂しい若者、その寂しさを紛らわす為に安易に関係を持った男女が…というかたちで始まるので、最初はとってもダルイ。しかし、ミツが「らい病(ハンセン病)」と恐れられた病気にかかったところから、話は急変。ただのメロドラマではなかった。この作品を見るまでハンセン病患者の悲惨な過去をあまり知らなかったし、どんな病気かもあまり知らなかった。岸田今日子演じるたえ子の不幸な過去や、園の主といわれる老人の過去が泣けた。努が沖縄出身という設定だったので、沖縄の「りんけんバンド」の曲が使われていた。

愛する時と死する時  A TIME TO LOVE AND A TIME TO DIE
★★★★★  テレビ放送
内容
敗色濃厚なロシア戦線から休暇で故郷に帰ってきたドイツ兵グレーバー。しかし町は廃墟と化し、両親の行方もわからない。幼なじみのエリザベスと再会し、恋におちた二人は結婚するが、幸せもつかの間、彼は再びロシア戦線へと向かうのだった。第二次大戦を背景にドイツ軍兵士の愛と死を描く。戦争映画の傑作「西部戦線異状なし」で知られるE・M・レマルクの原作を映画化、レマルク自身も出演している。(from:NHKBS)
戦争/ドラマ(カラー)
1958年/アメリカ
監督 ダグラス・サーク
音楽 ミクロス・ローザ
出演
ジョン・ギャビン(エルンスト・グレーバー)、リゼロッテ・プルファー(エリザベス・クルーゼ)、ジョック・マホニー(イマーマン)、ダナ・J・ハットン(ヒルシュラント:自殺)、ドン・デフォー(ベッチャー)、セイヤー・デイヴィッド(オスカー・ビンティング:ナチ親衛隊幹部)、ドロテア・ウィー(リーザー夫人:監視役)、エルリッヒ・マリア・レマルク(ポールマン教授)、キーナン・ウィン(ロイター伍長)、クラウス・キンスキー(ゲシュタポ)、アグネス・ウィンデック(ウィット夫人:下宿屋)、チャールズ・レグニエ(ジョセフ)
愛する時と死する時
感想
休暇で帰り家族を探す兵士が、同じく連れ去られた父を探す娘と恋に落ちて結婚、つかの間の幸せに浸るが、すぐに戦争は二人を引き離す…という典型的なロマンスだが、当時としては珍しい、ドイツ人側から第2次大戦を描いた作品。瓦礫と化したドイツの町の再現と空爆のシーンは圧巻。主演は「サイコ」でジャネット・リーの恋人や「スパルタカス」でシーザーを演じたジョン・ギャビン。ヒロインはビリー・ワイルダーの「ワン・ツー・スリー ラヴ・ハント作戦」のリゼロッテ・プルファー。ナスターシャ・キンスキーの父、クラウス・キンスキーが残忍なゲシュタポの幹部でちょこっと出ている。希望を見出したラストは「西部戦線異状なし」にも劣らない悲劇で終わる反戦映画。しかし、こんな重いテーマもロマンスで大衆受け入れ易いようオブラートに描き、この監督のスマートで巧いところ。
ダグラス・サーク監督作悲しみは空の彼方に」「天はすべて許し給う」「心のともしび」「翼に賭ける命

愛する人  MOTHER AND CHILD
★★★☆☆  テレビ放送
内容
51歳のカレンは14歳の時に妊娠、出産をした。だが、幼すぎた故に母親の反対によって娘を手放した。あれから37年、老いた母の介護をしながら、お互い分かり合えずにいる日々を過ごしていた。その娘エリザベスは弁護士として成功したが、養子に出され母の愛を知らず育った経験から人と深く関わることを拒みながら生きていた。ある日、エリザベスの身に予想外の出来事が起こり、彼女は閉ざしていた母の存在を意識し始める。(from:BSジャパン)
ドラマ(カラー)
2009年/アメリカ:スペイン
監督 ロドリゴ・ガルシア
音楽 バークリー・グリグズ
出演
ナオミ・ワッツ、アネット・ベニング、ケリー・ワシントン、サミュエル・L・ジャクソン
愛する人
感想
祖母、母(アネット・ベニング)、娘(ナオミ・ワッツ)の三世代にわたる母と娘の絆を、絆のないアネット・ベニングと出産を迎える黒人女性の母娘に近い絆とを平行するように描いたドラマ。アネット・ベニングは母親との関係が築けないまま娘も早くに手放す人生を送り、その娘ナオミ・ワッツも母親と同様に自分も他人も愛せない人間に育って来ていて…それが子供という共通のキーワードで人間らしい暖かさへと変化していくのが丁寧に描かれている。家族という形態が崩壊しつつあるアメリカのこれが一般的な人間関係の形態になりつつあるのだろうなぁ…と見た後にしみじみと感じてしまった。監督は「パッセンジャーズ」「彼女を見ればわかること」「美しい人」のロドリゴ・ガルシア。

愛すれど哀しく  BUBU
★★★☆☆  テレビ放送
内容
ミラノで暮らす少女ベルタは、父の忠告を聞かずにハンサムなパン職人のブブを愛し、誘われるままに同棲生活を開始する。しかし、ブブは次第にその本性をあらわし、ベルタに娼婦になることを強要。ブブを失いたくないベルタは夜の街に立つようになり、ブブは職人の仕事をやめてしまう。そんなある日、ベルタは街でピエロと名乗る若き青年と出会う。ふたりの間にはいつしか恋愛感情が生まれるが、ベルタにはブブとの生活があり…。20世紀初頭のミラノを舞台に、男に騙され娼婦となった女の物語を綴ったフランス青春文学の映画化。当時22歳のオッタヴィア・ピッコロがひたむきな演技を見せる。(from:イマジカBS)
ドラマ/ロマンス(カラー)
1971年/イタリア
監督 マウロ・ボロニーニ
音楽 カルロ・ルスティケリ
出演
オッタヴィア・ピッコロ、マッシモ・ラニエリ、アントニオ・ファルジ、ルイジ・プロイエッティ
愛すれど哀しく
感想
主演はヴィスコンティの名作「山猫」でバート・ランカスター演じるサリーナ公爵の三女カテリーナ役で銀幕デビューしたオッタヴィア・ピッコロ。彼女を主人公にしたポルノまがいの作品かと思ったら…意外と美術的にも素晴らしく「赤い風車」のロートレックの世界をそのまま映画にしたような衣装やメイク。俳優たちがイマイチ無名でもドラマとして見応えある世界観を作っている。しかし、このヒロイン、全然理解できない。惚れた男はめちゃくちゃ自己中で自分は働きたくないからお前が客を取って養えと初夜の翌朝から宣言、殴ってでも仕事を続けさせ、挙げ句に梅毒で入院したら病院まで押し掛けてきて三日も食べてないと彼女の入院食に貪りつく。死人のような彼女に入院暮らしを羨ましいとまでほざく。食えないからといよいよ自分で動きだすが窃盗もマトモにできなくてあっさり逮捕。馬鹿なヒロインはそんな男をムショから出さなくちゃと病院を抜け出そうとする。そこまで尽くした男なのに病気であっさり捨てられたヒロインも田舎出の青年の一途な愛で本当の愛を知り真っ当になろうと決心した矢先、あのヒモ男が彼女を暴力的に奪い去ってゆく…とヒロインどこまで哀れなのか?というドラマ。でも全然抵抗しないヒロインに同情する気にもなれん。彼女と一緒になるハズだった青年もあっさり「あの女とは縁がなかった」と言わんばかりの哀愁に浸ってのエンドで、もうイライラ最高潮の作品だった。

愛染かつら 総集編(1938、1939年)  
★★★☆☆  テレビ放送
内容
二大スター・田中絹代と上原謙の共演で大ヒットした“すれ違いメロドラマ”の代表作。病死した夫との間に幼い娘がいる看護師のかつ枝と、それを知らぬまま彼女を愛す医師・浩三。病院長の息子である浩三は、二人の結婚を親に認めさせるため駆け落ちしようと駅でかつ枝を待つが、彼女は発車時刻に間に合わず、一人列車に乗り込む。前編・後編ともフィルムが完全な形で存在せず、前・後編を再編集した総集編を放送。(from:NHKBS)
ドラマ/ロマンス(白黒)
1938年、1939年/日本
監督 野村浩将
音楽 万城目正
出演
田中絹代、上原謙、桑野通子、森川まさみ、佐分利信
愛染かつら 総集編
感想
1962年に岡田茉莉子、吉田輝雄でリメイクされているメロドラマの古典。こちらでは佐分利信が演じている京都の親友医者の佐分利信をリメイク版では佐田啓二が演じている。リメイク版も悪くはなかったが、やはりオリジナルの田中絹代が可憐だし、上原謙はダンディーで格好良い。同じすれ違いメロドラマの代表作「君の名は」の真知子よりもこちらのかつ枝の方が自立していて母としての力強さを感じて好きだ。しかし、周りの者たちが一生懸命お膳立てをしないと一緒になれない、この二人にはやっぱりイライラさせられる。そんな控えめなところが昔の日本人の美徳だったのだなぁ。ラストのステージ・シーンは歌舞伎座だと思うのだがこの部分は特に画像の痛みが激しい。願わくば全部見たかったが、現存している部分を継ぎ合わせて再編集したものらしい。それにしては結構辻褄が合うように編集してある。戦前は大ヒットしても作品の保存はぞんざいだったのだなぁ。

愛染かつら(1962)  
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
昭和13年から14年にかけて大ヒットした名作“すれ違いメロドラマ”のリメイク版。恋に落ちた子持ちの未亡人看護婦・高石かつ枝と青年医師・津村浩三のふたりが、すれ違いを重ねながらも、様々な障害を乗り越え、ついには結ばれるまでを描く。ヒロイン・かつ枝を岡田茉莉子が演じている。 (from:衛星劇場)
ドラマ/ロマンス(カラー)
1962年/日本/松竹
監督 中村登
音楽 古関裕而
出演
岡田茉莉子、吉田輝雄、桑野みゆき、佐田啓二、笠智衆、佐野周二
愛染かつら
感想
主演は「秋津温泉」の岡田茉莉子、恋人役は「秋刀魚の味」のような名作だけでなく「江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間」「吸血鬼ゴケミドロ」など変な作品でよく見かける2枚目の吉田輝雄。田中絹代と上原謙のオリジナルと同じ台詞でほとんど同じという内容だが、やはりオリジナルの方が主演キャストは好き。岡田茉莉子と吉田輝雄も健闘しているが、オリジナルのスター看板度を比べるとちょっと物足りない。オリジナルから50年経ったにも関わらず、ほとんど同じ価値観というのも如何なものか。テーマ曲もオリジナルをそのままという感じで使用。監督は「女の橋」「紀ノ川」の中村登。

あいつと私(1961)  
★★★☆☆  テレビ放送
内容
60年安保闘争で騒然とする中、経済的にも裕福な大学生とクラスメートの、一夏をリリカルに描いた作品。一見屈託のない主人公の、複雑な出生の秘密、年頃の男女が直面するセックスという問題を描く。原作:石坂洋次郎。(from:BSTBS)
青春/ドラマ(カラー)
1961年/日本/日活
監督 中平康
音楽 黛敏郎、主題歌:石原裕次郎「あいつと私」
出演
石原裕次郎、芦川いづみ、宮口精二、吉行和子、吉永小百合、笹森礼子、小沢昭一、中原早苗、轟夕起子
あいつと私
感想
原作:石坂洋次郎+主演:石原裕次郎のゴールデンコンビは「乳母車」「陽のあたる坂道」などがあるが、不思議とどの作品も大根役者・裕次郎が自然に作品に収まっていて素直に見ることができる。60年安保闘争を背景に女性の自立や性の開放と、当時の進歩的な思想を高らかに謳った明朗青春作品。裕次郎は経済的に裕福だが複雑な人間関係の中で育った為に斜に構えたところのある青年を屈託ないキャラで演じている。そこら辺は「乳母車」と同じ感じでなかなか良い。その裕次郎演じる黒川三郎がヒロインの浅田けい子(芦川いづみ)に、まるで幼い将軍と乳母のような、自分の過去の性体験を話すシーンはちょっと衝撃的。でも、あっさり明るく告白しちゃっているところが当時ならではの作風なのだろう。監督は「狂った果実」の中平康。

“アイデンティティー”  IDENTITY
★★★★☆  テレビ放送
内容
女を轢きケガをさせたドライバーとその雇い主の女優、轢かれた被害者とその家族、護送中の凶悪犯と護衛の警官など、ワケありの人たちが、豪雨で道が冠水したためモーテルに避難してきた。このモーテルで、女優が何者かに殺され、切断された頭部が発見される。また、凶悪犯がモーテルから脱走した。当然、容疑者と見なされる凶悪犯。だが、この男もまた、猟奇的な手口で何者かに惨殺されてしまう。果たして、犯人は!?嵐でモーテルに閉じ込められた男女11人が一人また一人と殺されてゆく謎と恐怖を『17歳のカルテ』のジェームズ・マンゴールド監督が個性派の役者たちをキャスティングして巧みに描いたサイコ・スリラー!(from:ザ・シネマ)
ホラー/サスペンス/ミステリー(カラー)
2003年/アメリカ
監督 ジェームズ・マンゴールド
音楽 アラン・シルヴェストリ
出演
ジョン・キューザック、レイ・リオッタ、レベッカ・デモーネイ、アマンダ・ピート、アルフレッド・モリーナ
感想
11人の男女が隔離された空間で一人ずつ殺されていく…という設定でクリスティの「そして誰もいなくなった」を現代版+猟奇殺人事件にしてたようなサスペンス。そして最後まで真相が予測不可能なのと意外性の連続。ありがちな連続猟奇殺人事件ものと違って期待以上に複雑に仕掛けられている。そして存在する世界と冒頭に出てくる精神異常者の脳内の世界が意外な形で結びつく。キャスティングもなかなかよく、特にジョン・キューザック、レイ・リオッタのキャラ設定がいい。サイコ・スリラーやホラーは苦手だが、これは恐さを我慢しても見る価値はあったと思える。監督は「ウォーク・ザ・ライン 君につづく道」「ニューヨークの恋人」のジェームズ・マンゴールド。

愛という名の疑惑  FINAL ANALYSIS
★★★☆☆  テレビ放送
内容
魅力的な女性ダイアナ。しかし彼女は謎めいた過去に縛られていた。精神分析医のアイザックは、ダイアナの症状に興味を覚え、彼女の姉ヘザーに会う。ダイアナの不幸な過去を知った彼だが、それ以上に人妻ヘザーの美しさに衝撃を受けたアイザックは、数日後、彼女との激しい愛に陶酔する。そんな折、ヘザーは夫殺しの容疑で逮捕されてしまう。本当に彼女が犯人なのか…。リチャード・ギア、キム・ベイシンガー主演。ユマ・サーマン、エリック・ロバーツ共演で贈る第一級ラブ・サスペンス。(from:BSTBS)
サスペンス(カラー)
1992年/アメリカ
監督 ウェズリー・ストリック
音楽 ジョージ・フェントン
出演
リチャード・ギア、キム・ベイシンガー、ユマ・サーマン、エリック・ロバーツ
愛という名の疑惑
感想
キム・ベイシンガーとユマ・サーマンの美人姉妹と彼女たちの精神科医を努めるうちに事件に巻き込まれる男リチャード・ギアと、豪華なキャスト。K・ベイシンガーがファムファタールな謎の女を妖艶に演じていて、彼女の裏表分からない演技が凄く、主人公同様に終盤まで騙されてしまった。彼女の美貌と演技力で、他はその守り立て役という感じ。一番の悪党の筈の夫(エリック・ロバーツ)も彼女にかかれば…。ラストに勝者が笑うオチもちょっと恐くて印象に残る。灯台のクライマックスはちょっとヒッチコック風なのもサスペンスの王道を踏もうとしている感じでグッド。監督は「ヘブンズ・プリズナー」「ギャングスターズ 明日へのタッチダウン」のウェズリー・ストリック。

愛と喝采の日々  THE TURNING POINT
★★★★☆  テレビ放送
内容
バレエの世界を舞台に、人生の転機で対照的な道を選んだ2人の女性の生き方を描き、アカデミー10部門にノミネートされたヒューマン・ドラマの傑作。家庭の主婦として3人の子供に恵まれたディーディーが、かつてのライバルでいまだ現役バレリーナとして第一線で活躍するエマと再会。エマはディーディーの娘のエミリアを自分が所属するバレエ団に誘い、エミリアはバレリーナとしての才能を開花させていくが…。(from:NHKBS)
ドラマ(カラー)
1977年/アメリカ
監督 ハーバート・ロス
音楽 ジョン・ランチベリー
出演
シャーリー・マクレーン(ディーディー)、アン・バンクロフト(エマ)、ミハイル・バリシニコフ(ユーリ)
愛と喝采の日々
感想
エミリアが踊る「エリントリア」やバリシニコフの「海賊」「黒鳥」などガラ公演のダイジェストは素晴らしく、バレエファンでなくても引き込まれる。そしてシャーリー・マクレーンとアン・バンクロフトの2大女優が織りなす、一方は平凡だが三人の子持ちの愛情に満ちた家庭の主婦、一方は引退の時期を迎える孤独なバレエのスター・ダンサーという対照的な二人の友情を愛憎たっぷりで演じて、深みある人間ドラマにしている。女は仕事か家庭かの選択を迫られる時が来るのはいつの時代も同じで、それは母にそして娘にも巡ってゆく。それを冷静に、しかし暖かい視線で描いている。監督は「摩天楼はバラ色に」「チップス先生さようなら」「マグノリアの花たち」のハーバート・ロス。

愛と哀しみの果て  OUT OF AFRICA
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
デンマークを代表する女性作家ディネーセンがアフリカでの日々をつづった自伝的小説をM・ストリープ主演で映画化。故郷では自分の居場所がないと感じていたカレンはアフリカに移り住み、結婚。だが夫は結婚式の翌日に出て行ってしまい、ひとりでコーヒー栽培をはじめる。そんな中、サファリで自由に生きるひとりの男性と出会い、カレンはかけがえのない体験をすることになる。アカデミー作品・監督賞含め計7部門を受賞。(from:NHKBS)
ドラマ(カラー)
1985年/アメリカ
監督 シドニー・ポラック
音楽 ジョン・バリー
出演
メリル・ストリープ、ロバート・レッドフォード、クラウス・マリア・ブランダウアー
愛と哀しみの果て
感想
メリル・ストリープ、ロバート・レッドフォードの大スター主演、アカデミー作品・監督・脚本・撮影・作曲・美術・音響の7冠を受賞した作品という割にはイマイチ印象に残らない。ストリープが封建的なイギリス社会を出て、アフリカの地で果敢に一人戦った実在の女性を演じているが、唯の世間知らずが男社会の厳しさと、文化の違う世界に飛び込んで右往左往する姿を描いているだけで、あまり魅力を感じない。唯、アフリカの未開の地の壮大なロマンに浸っているだけのヒロインにイマイチ感情移入し難い。ハッピーエンドというありきたりなストーリーでないのはいいが、ただ長いだけでダラダラ感が強い。捉えがたい風来坊を演じたレッドフォードは「追憶」のキャラとかぶる。監督は「泳ぐひと」「追憶」「出逢い」「トッツィー」のシドニー・ポラック。

愛と死の記録
★★★☆☆  テレビ放送
内容
昭和三十年代後半の広島市内。レコード店の店員をしている和江は、印刷会社で働く将来有望な青年の幸雄と偶然に出会って恋に落ちる。しかし、楽しい日々は長く続かなかった。幼いとき原爆で両親を失った幸雄は、自身も被爆者だったのだ。発病し原爆病院に入院することになった幸雄。和江は周囲の反対を押し切って彼への愛を貫こうとするが…。吉永小百合と渡哲也が初共演した純愛映画。(from:NHKBS)
ドラマ/ロマンス(白黒)
1966年/日本/日活
監督 蔵原惟繕
音楽 黛敏郎
出演
吉永小百合、渡哲也、芦川いづみ、中尾彬、佐野浅夫、滝沢修
愛と死の記録
感想
広島で被爆した青年とその恋人の悲恋。若くして原爆症に苦しむ青年・幸雄を渡哲也が悲痛に演じている。原爆で幸せな未来を失った人々。今は元気でも何れ原爆症を発症するのではと、死の恐怖を抱える被爆者には戦争の終わりは来ないのだろう。「愛とは何ぞや?」と常に問い続けた和江。その答えは見つかったからこそ、あのラストだったのだろう。原爆被害を扱っているので、よくある不治の病で引き裂かれる恋人のドラマにしては、やりきれない思いがストレートに伝わって泣けた。

愛と死をみつめて(吉永小百合) 
★★★☆☆ テレビ放送
内容
大島みち子、河野実の書簡集を映画化。不治の病の軟骨肉腫で21歳の若さで亡くなった小島道子と、彼女を励ましながら、病気が直り、一緒になる事を夢見た学生・高野誠。二人の愛を描く。
ドラマ/ロマンス(白黒)
1964年/日本/日活
監督 斎藤武市
音楽 小杉太一郎
出演
浜田光夫、吉永小百合、笠智衆、北林谷栄、内藤武敏、笠置シヅ子、ミヤコ蝶々、宇野重吉、山田禅二、初井言栄、原恵子、鏑木はるな、木下雅弘、杉山元紀、原土耕
愛と死をみつめて

感想
吉永小百合は最後まで美しすぎて健康すぎるし、演出も感情過多すぎるが、大島みち子という人が実在の人物で、彼女が映画同様に苦しんだ事を考えると泣けた。バイトをしながら苦学する河野実の一途な愛も感動したが、しかし実在の河野実は、みち子が死ぬと他の女性と結婚、「道子さんが可哀想」と、当時は世間からかなり批難されたらしい。しかも映画ではあからさまに描かれてなかったが、家族も彼女を見放し、病院もあきらめて放ってあったらしい。でも寂しく自分の身の回りの整理をする道子の様子などにそんな心理が描かれていて泣ける。道子の父役の笠智衆と、病院で仲が良くなった同じ入院患者の老人役の宇野重吉の演技が素晴らしく、浜田光夫と吉永小百合のシーンよりも、二人のシーンで泣けた。

愛と青春の旅だち AN OFFICER AND A GENTLEMAN
★☆☆☆☆ テレビ放送
内容
海軍士官養成学校を舞台に、暗い過去を持つ青年が過酷な訓練に耐え抜いて、本物の人間愛にめざめるまでを正攻法で描いた感動のドラマ。主演のリチャード・ギアと彼を愛する町工場の娘を演じたデブラ・ウィンガーの熱演、さわやかなラストシーン、印象的な主題歌が観客の支持を受け、世界中で大ヒットした。軍曹役のルイス・ゴセット・ジュニアがアカデミー助演男優賞を受賞したほか、歌曲賞も受賞。
青春/ドラマ/ロマンス(カラー)
1982年/アメリカ
監督 テイラー・ハックフォード
音楽 ジャック・ニッチェ
出演
リチャード・ギア、デブラ・ウィンガー、ルイス・ゴセット・ジュニア
愛と青春の旅だち

感想
公開当時、この作品でリチャード・ギアは一気に一番モテル男になったんだけど、どこがかっこイイんだか。デブラ・ウィンガーもさして美人に思えず、騒がれた割にはイマイチ好きになれない作品。二人のロマンスはイマイチとしても、海軍士官学校での生活の様子は面白い。鬼軍曹フォーリー(L・ゴセット・Jr)がザック(リチャード・ギア)の変化に気付き、彼を認めるシーンや、ザックを嫌っていた同僚がが彼へのわだかまりを溶くシーン、親友シドの自殺などは胸に迫るものがある。しかしメインは玉の輿を狙う女と、チンピラからエリートの士官をめざす男のロマンス。テーマ曲の「Up Where We Belong」も恥ずかしいほど大袈裟で好きになれない。

愛と精霊の家  THE HOUSE OF THE SPIRITS
★★★★☆  テレビ放送
内容
1928年チリ。名家トゥルエバ家の娘ローザが、政界絡みのトラブルに巻き込まれた父の身代わりに毒殺される。未来予知能力を持つ末娘クララは、姉の死を予知しながら救えなかった悲しみで口をきかなくなった。ローザとの結婚を夢見ていた貧しい若者エステバンは、20年間ひたすら働き続けて大農場を作り上げる。久しぶりに故郷へ戻った彼は、成長したクララと再会し結婚。エステバンの姉フェルラと共に屋敷で暮らし始めるが…。(from:Dlife)
ドラマ(カラー)
1993年/ドイツ:デンマーク:ポルトガル
監督 ビレ・アウグスト
音楽 ハンス・ジマー
出演
メリル・ストリープ、ジェレミー・アイアンズ、ウィノナ・ライダー、グレン・クローズ
愛と精霊の家
感想
南米チリの大地主の妻になった不思議な力を持つ女の一代記。豪華キャストなのでそれだけでも見る価値はアリ。4人のスター共演も凄いが、妾子にヴィンセント・ギャロ、娘(ウィノナ)の恋人に アントニオ・バンデラス、ヒロイン(メリル)の祖母にヴァネッサ・レッドグレーヴと、これ以上のキャストは望めそうにないほど豪華。しかし、メリル・ストリープの娘時代の役にはちょっと無理が…。彼女とグレン・クローズの2大女優よりも素晴らしかったのがジェレミー・アイアンズで、愛を求めるがゆえに悪へとハマってゆき、天使のように穢れない妻への盲目的な愛も空回り…と、富と名声と愛する者を得ても幸せになれない孤独な男を演じている。そんな男が最後には本当の愛への理解ができたことで幸せを感じる…。このドラマ、女の一代記のようなストーリーだが、本当の主人公は彼なのかも。監督は「レ・ミゼラブル」「マンデラの名もなき看守」のビレ・アウグスト。

愛とセックスとセレブリティ  SPREAD
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
ニッキは、美貌を武器に金持ちの中年女性と性的な関係を結び、その対価として囲ってもらう自由気ままな生活を送っているジゴロ。弁護士のサマンサの家に転がり込んで優雅な生活を満喫していた彼はある日、ウェイトレスのヘザーに一目惚れ。自分の中に芽生えた愛と欲望の間で揺れ動くのだが…。(from:ムービープラス)
ロマンス/青春(カラー)
2009年/アメリカ
監督 デヴィッド・マッケンジー
音楽 ジョン・スウィハート
出演
アシュトン・カッチャー、アン・ヘッシュ
愛とセックスとセレブリティ
感想
デミ・ムーアの元ダンナという知識しかなかったアシュトン・カッチャー主演のエロ・コメディ。明らかに彼目当ての女性をターゲットにした作品なのでベッドシーンもグロくなく笑える感じ。しかし、アシュトンは体だけの頭弱そうなキャラを自然に演じていて(演技ではない?)、年上のセレブ女性にタカル生活を演じているキャラは自虐的に思えて笑える。ラストも散々女を弄んだ駄目男の罰当たり的な結末だったので、見ているこちらもアンハッピーなのにすっきり。

愛と追憶の日々  TERMS OF ENDEARMENT
★★★★★  テレビ放送
内容
強いきずなで結ばれた母娘の約30年に渡る人生を、涙と笑いでつづった人間ドラマ。テキサス州ヒューストン。夫を早くに亡くしたオーロラは、娘エマと2人で、姉妹のように親友のように、仲よく支えあって生きてきた。しかし成人したエマは、オーロラの反対を押し切って結婚し、故郷を離れることに…。アカデミー作品賞、監督賞、脚色賞、主演女優賞(S・マクレーン)、助演男優賞(J・ニコルソン)の5部門に輝いた感動作。(from:NHKBS)
ドラマ(カラー)
1983年/アメリカ
監督 ジェームズ・L・ブルックス
音楽 マイケル・ゴア
出演
シャーリー・マクレーン(オーロラ)、デブラ・ウィンガー(エマ)、ジャック・ニコルソン(ギャレット)、ジョン・リスゴー(サム)、ジェフ・ダニエルズ(フラップ)、リサ・ハート・キャロル(パッツィ)、ダニー・デヴィート(バーノン)
愛と追憶の日々
感想
愛と喝采の日々」や「マグノリアの花たち」のような母親と娘の親子愛を描いた名作。シャーリー・マクレーンとジャック・ニコルソンの初老のロマンスが泣けて笑える。特に、マクレーンの演技が素晴らしく、娘の痛み止め注射を求めるシーンは泣けた。他にもデブラ・ウィンガー、ジョン・リスゴー、ジェフ・ダニエルズ、ダニー・デヴィートと共演者も豪華。デブラとジェフの子供を演じた子役二人がまた上手い。オーロラと孫たちの後日談も、続編「夕べの星」で描かれていて、こちらも感動的で泣けた。監督は「恋愛小説家」のジェームズ・L・ブルックス。そういえば、J・ニコルソンのキャラが「宇宙飛行士」に似ている…。

愛の神、エロス EROS
★★★★☆ テレビ放送
内容
第1部 エロスの純愛〜若き仕立屋の恋:The Hand
1963年の香港。高級娼婦のホア(コン・リー)の元へ、仮縫いにやってきたのは新米の仕立て屋チャン(チャン・チェン)。ホアの手に導かれ、彼女の身体の感触を教えられた彼は、それから何年もの間、ただ黙々と、彼女が他の男のために着飾る美しいドレスを縫い続ける。
第2部 エロスの悪戯〜ペンローズの悩み:Equilibrium
ニック・ペンローズ(ロバート・ダウニー)は毎夜夢に出る女を探ってくれと精神科医(アラン・アーキン)にカウンセリングを頼むが…。
第3部 エロスの誘惑〜危険な道筋:Il filo pericoloso delle cose
トスカーナの別荘でバカンス中の倦怠期を向かえた中年カップルは喧嘩をして、夫は地元のグラマーな若い女と1度だけの関係を持つ。しかし男はそれきりパリに戻ってしまう。捨てられた女と男の妻が偶然、海岸に一人裸でいるところを出会う。(from:BSジャパン)

ロマンス/ドラマ(カラー)
2004年/フランス:イタリア:ルクセンブルグ:アメリカ:中国
監督
第1部:ウォン・カーウァイ
第2部:スティーヴン・ソダーバーグ
第3部:ミケランジェロ・アントニオーニ

音楽
第1部:ペール・ラーベン
第2部:チコ・オファリル、ティト・プエンテ
第3部:ビニーチオ・ミラーニ

出演
第1部:コン・リー、チャン・チェン
第2部:ロバート・ダウニー・Jr、アラン・アーキン
第3部:クリストファー・ブッフホルツ、レジーナ・ネムニ、ルイザ・ラニエリ
愛の神、エロス

感想
第1部:1950年代の香港が舞台でチャイナ・ドレス美人と紳士のロマンスは「花様年華」に似ていて撮影も同じクリストファー・ドイルで美しい映像。コン・リーがこれまでの作品で一番ではないかと思うほど美しい。彼女をプラトニックに愛する仕立屋に「グリーン・デスティニー」のチャン・チェン。二人のストイックな関係が痛いほど悲しく泣ける。プラトニックなのにエロス度は1番。小品ながら名作!
第2部:大好きなロバート・ダウニーが主演。1950年の古き良きアメリカが舞台。当時タブーとされていた性や不自然なカツラなどの話題が笑える。
第3部:不思議な三角関係。ラストは意味が分からないが裸で海を我がものにしている女二人は幸せそうで、男の方が疎外された感じ。ここでも恋の主導権は女か?3部作中、一番えぐいシーンが多いが、エロス度は低い。
第1部★5、第2部★3、第3部★2という感じ。キャスティング・テロップのイラストがとてもセンスが良くてエロティック。ボサノバっぽいテーマ音楽もグッド。

愛の選択  DYING YOUNG
★★★☆☆  テレビ放送
内容
恋人の浮気現場を目撃し別れたばかりの傷心のヒラリー(ロバーツ)が得た新しい仕事は、富豪の息子ヴィンセント(スコット)の看護。彼は白血病で、週一回の治療の際の付添いを必要としていた。彼のひどい苦しみ様に一度は辞めようとする彼女だったが、病状は安定しだし、やがて二人は愛し合うようになる。別荘での楽しい療養生活を送るが、現在の暮らしを失いたくない彼は、再び起きた発作をひた隠し、そして…。(from:FOXbs238)
ドラマ/ロマンス(カラー)
1991年/アメリカ
監督 ジョエル・シューマカー
音楽 ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演
ジュリア・ロバーツ、キャンベル・スコット、ヴィンセント・ドノフリオ、コリーン・デューハースト
愛の選択
感想
貧困層のジュリアが広告募集で幸運にも採用された看護が癌治療で苦しむ大金持ちの一人息子。看護の知識もないお馬鹿な彼女が、インテリな彼と過ごすうちに、自分も勉強して彼のための看護を始め、アーパーギャルな格好だった彼女が次第に見た目もハイセンスに変わっていく様子が「プリティ・ウーマン」みたいでなかなか良い。ジュリアは作品中に出てくる象徴主義絵画のロセッティや、クリムトのファムファタール(運命の女)にそっくりにしているのも印象に残る。また、ジュリアよりもいい味を出しているのが白血病患者を演じたキャンベル・スコットで、クイズ番組でむきになるシーンが笑えた。ラストは二人の将来が曖昧な終わり方だが、その先に希望があるようでなかなかいい終わり方。エンディング曲はケニーG。監督は「依頼人」「オペラ座の怪人」「評決のとき」「バットマン・フォーエヴァー」「バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲」「9デイズ」「フォーン・ブース」のジョエル・シューマカー。

愛は霧のかなたに  GORILLAS IN THE MIST: THE STORY OF DIAN FOSSEY
★★★☆☆  テレビ放送
内容
中央アフリカの山奥に生息するマウンテンゴリラが絶滅の危機に瀕しているというリーキー博士(アイアン・クスバートソン)の講演を聴いたダイアン・フォッシー(シガニー・ウィーバー)は、博士に頼み込んでアフリカに飛ぶ。誰の助けも無いまま調査を開始した彼女はついにゴリラを発見。そしてゴリラの調査・保護にのめり込んでいくが…。マウンテン・ゴリラの保護に半生を捧げた女性学者の実話を映画化した感動作。
ドラマ(カラー)
1988年/アメリカ
監督 マイケル・アプテッド
音楽 モーリス・ジャール
出演
シガーニー・ウィーヴァー、ブライアン・ブラウン、ジョン・オミラ・ミルウィ、ジュリー・ハリス、イアン・カスバートソン、イアン・グレン
愛は霧のかなたに
感想
貧困問題を解決しないと決してなくならない密猟だがその問題には関わろうとせず、密猟者には暴力的行動に出たり、たとえ子供でも容赦しないところが気持ちよいものではないが、ゴリラを家族同然に愛する姿は胸に迫る。密猟によってゴリラを欲しがるのも白人、それを守ろうとするのも白人、現地民たちを蝕む勝手な白人たちの構造が見えてくる。ジュリー・ハリスがイギリス人女性医者ロズ・カーを演じているが、「エデンの東」の面影はすっかりないおばあちゃんになっている。悲劇的なホッシーの最後は、現地の強盗に殺された「野生のエルザ」のジョイ・アダムソンと重なる。監督は「007/ワールド・イズ・ノット・イナフ」「アガサ/愛の失踪事件」のマイケル・アプテッド。

逢びき BRIEF ENCOUNTER
★★★☆☆ テレビ放送
内容
平凡な主婦が木曜日の買い物でいつも顔をあわせる医師と恋に落ちていく姿を端正に描いたメロドラマの傑作。ノエル・カワードが自らの戯曲「静物画」を脚色し、デビッド・リーンが監督としての才能を開化させた作品で、感情の揺れ動きをヒロインの独白で語らせ、ラフマニノフのピアノ協奏曲が情感を盛り上げる。記念すべき第一回カンヌ映画祭グランプリ、国際批評家賞を受賞した。(from:NHKBS)ラフマニノフのピアノ協奏曲をテーマ曲に使った、平凡な主婦と医者の中年の淡い不倫の恋。
ロマンス/ドラマ(白黒)
1945年/イギリス
監督 デヴィッド・リーン
音楽 ミュア・マシースン、ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第U番」
出演
シリア・ジョンソン、トレバー・ハワード、スタンリー・ハロウェイ
逢びき

感想
ストーリーは平凡なメロドラマだけど、主人公ローラが自分の手記を綴るに、その心情を甘美さを控えて理知的な回想形式で描いている。二人とも理性的で、特に男性はクールだけど愛情にあふれた演技は好感が持てた。最後の別れ、二人の大切な残された時間をおしゃべりおばさんに邪魔される皮肉さも、かえってリアルな日常を感じて良かった。劇中で二人が映画館で見るが、「ひどい映画だった」といって途中で抜け出した、アフリカを舞台にしたような「燃える情熱」という映画が気になる。

相棒−劇場版−絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン
★☆☆☆☆  テレビ放送
内容
東京郊外のテレビ塔で元ニュースキャスター・仲島の遺体が発見。現場には「f6」という暗号めいた記号が…。一方、警視庁特命係の右京(水谷豊)と薫(寺脇康文)は小包爆弾のターゲットとなった衆議院議員・雛子(木村佳乃)の警備を命じられた。(from:日曜洋画劇場)
サスペンス/犯罪/ミステリー(カラー)
2008年/日本/東映
監督 和泉聖治
音楽 池頼広
出演
水谷豊、寺脇康文、鈴木砂羽、高樹沙耶、岸部一徳、木村佳乃、西村雅彦、二階堂智、本仮屋ユイカ、柏原崇、小野寺昭、津川雅彦、平幹二朗、西田敏行
相棒−劇場版−絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン
感想
テレビシリーズの映画化だがテレビシリーズは未見。水谷豊と寺脇康文が主演とイマイチ華のないキャストと、水谷豊演じるロボットのような喋りをする右京が好きになれない。「モンク」みたいにもっと魅力あるキャラだったら良かったが、こちらは全然笑えない。映画化するほどのものでもなく、同じノリならまだ「踊る大捜査線」のほうがマシ。

相棒−劇場版II− 警視庁占拠!特命係の一番長い夜  
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
警察組織の要所である警視庁本部内で、警視総監以下、幹部12名を人質に取った前代未聞の籠城事件が発生する。犯人からの要求のないまま時間ばかりが過ぎ、捜査本部が対応に苦慮する中、杉下右京と神戸尊は犯人が元警視庁刑事の八重樫であることを突き止める。しかし、右京の意見が聞き入れられることなく、事件は機動隊と特殊捜査班の強行突入による犯人の射殺と人質全員の解放によって幕を閉じる。ところが八重樫の動機は結局不明のまま、人質となった幹部たちも一様に曖昧な証言に終始する。一連の事態に疑問を抱いた右京と尊は、真相を探るべく独自の調査を開始するが…。(from:日曜洋画劇場)
サスペンス/ミステリー(カラー)
2010年/日本/東映
監督 和泉聖治
音楽 池頼広
出演
水谷豊、及川光博、川原和久、小西真奈美、小澤征悦、宇津井健、國村隼、岸部一徳
相棒−劇場版II− 警視庁占拠!特命係の一番長い夜
感想
前回の「相棒−劇場版−絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン」よりはミステリー要素が面白いが、アクションシーンは抑え目で結構地味。ちょっと薄暗いカメラワークがテレビ版とは違ったダークな雰囲気でなかなか良い。今回は元警視庁刑事が警視庁本部内で警視庁幹部たちを人質に篭城、警視庁幹部たちに取り押さえられる際に殺され、その事件処理に疑問を持った右京と尊が、事件の真相を追うという話。黒幕はやっぱり警視庁幹部と、だいたいの展開が最初から読めてしまったので謎解きは結構つまらない。でも、小西真奈美演じる女性捜査官を体を張って守った二人の同僚捜査官の結束力にちょびっと泣けた。

相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿  
★☆☆☆☆  テレビ放送
内容
東京ビッグシティマラソンで特命係の杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)が真相究明に奔走するセンセーショナルなあの事件の裏側で、鑑識課・米沢守(六角精児)も個人的な“驚愕の事実”を発見していた!!(from:地上波)
ドラマ/ミステリー/犯罪(カラー)
2009年/日本/東映
監督 長谷部安春
音楽 池頼広、主題歌:エレファントカシマシ『絆』
出演
六角精児(米沢守)、萩原聖人(相原誠)、市川染五郎(天野達之)、紺野まひる(真鍋知子/米沢知子)、片桐はいり(高橋早苗)、伊武雅刀(設楽光治朗)
相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿
感想
相棒-劇場版- 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン」のサイド・ストーリーで水谷豊主演の大ヒット・ドラマ「相棒」シリーズのスピンオフ作品。主演は六角精児、共演に萩原聖人で、相棒シリーズの主人公、水谷豊と寺脇康文は話しに全然絡んでこない、ちょっと別物っぽいドラマ。六角主演だとめちゃくちゃ弱いが、萩原聖人のお陰でもったような感じ。それでも映画化するには疑問を感じるほどテレビドラマの延長でしかない出来。でも、一番意外な人物が真犯人という設定で、サスペンスとしての展開はなかなか面白かった。でもその犯人もそれまでの伏線があまり語られてないので、その設定には少々反則なように思える。

アイランド(2005)  THE ISLAND
★★★☆☆  テレビ放送
内容
21世紀前半の近未来。核戦争によって汚染された世界で、人々は快適な管理都市で生活していた。そこで暮らす人々は徹底的に管理され、外へ出ることは禁じられていたが、唯一汚染されていない地上最後の楽園“アイランド”へ行くことを夢見ていた。その“アイランド”へ行くには抽選会で選ばれなければならない。都市で恋人のように仲がいいリンカーンとジョーダンも抽選で選ばれる日を心待ちにしていた。そんなある日、リンカーンは換気口から入ってきた一匹の蛾を見て疑念を抱く。外の生物はすべて死に絶えたのではなかったのか…。そして、リンカーンは偶然、スタークウェザーら“アイランド”行きに選ばれた人間たちの運命を知ることになる。実は“アイランド”などは存在せず、抽選で選ばれた者は保険契約を結んだクライアントに臓器提供させられていたのだ。ついにジョーダンが抽選で“アイランド”へ行くことになった。すべてを知ったリンカーンは喜ぶジョーダンに真実を明らかにする。「“アイランド”なんか存在しないんだ!」。2人は管理都市からの逃亡を企てるが、そこには意外な事実が待ち受けていた…。(from:日曜洋画劇場)
SF/アクション/サスペンス(カラー)
2005年/アメリカ
監督 マイケル・ベイ
音楽 スティーヴ・ジャブロンスキー
出演
ユアン・マクレガー(リンカーン・6・エコー/トム・リンカーン)、スカーレット・ヨハンソン(ジョーダン・2・デルタ)、ジャイモン・フンスー(ローレント)、スティーヴ・ブシェミ(マッコード)、ショーン・ビーン(メリック)、マイケル・クラーク・ダンカン(スタークウェザー)
アイランド
感想
ガタカ」や「ブレードランナー」を思わせる世界観のSF。出演者も豪華で、未来のデザインも「マイノリティ・リポート」に負けないぐらい格好良い。でも、それだけいい要素を揃えていながら、平凡にまとめてしまっていて、主演の二人でもっているような作品になってしまったのが残念。監督は「パール・ハーバー」「アルマゲドン」のマイケル・ベイ。

アイリス IRIS
★★☆☆☆ テレビ放送
内容
イギリスを代表する女流作家アイリス・マードックと夫ジョンの半生をつづったラブ・ストーリー。大学時代、自由奔放に過ごしていたアイリスは、純粋なジョンと出会い、次第にひかれていく。2人は結婚し、アイリスは作家として大成、平和な老後を迎えていたが、やがて彼女は認知症となる。ジョンは、くじけそうになりながらも懸命に妻を支える。老後のジョンを演じたジム・ブロードベントはアカデミー助演男優賞に輝いた。(from:NHKBS)
ドラマ(カラー)
2001年/イギリス
監督 リチャード・エア
音楽 ジェームズ・ホーナー
出演
ジュディ・デンチ、ジム・ブロードベント、ケイト・ウィンスレット
アイリス

感想
痴呆症や老人介護の問題がクローズアップされてきた今、その問題を正面から描いた作品で、将来誰にでも起こりうる問題として深刻に考えさせられる。年老いたジュディ・デンチとジム・ブロードベントの体当たりの演技は心打たれるものがあるが、老いる事に対して絶望感しか持てない。でも現実はこれ以上に厳しく辛いものなのかも知れない。寝ているデンチに、「訳のわからんことを喋るな!」と初めて悪態を付くブロードベントの剣幕と、それを理解しない痴呆症のデンチの関係が悲しい。愛する者がどんどん何もわからなくなり、自分さえ認識してくれなくなっても、彼女への尊厳を過去の思い出でつなぎ止め、愛し続けようと努めるブロードベントが素晴しい。しかし…ケイト・ウィンスレットはまだイイが、不細工ジュディ・デンチがイマイチ好きになれない…。

アイリスへの手紙  STANLEY & IRIS
★★★☆☆  テレビ放送
内容
ロバート・デ・ニーロとジェーン・フォンダの2大アカデミー賞スターが初共演したラブストーリー。夫に先立たれた中年女性と、有能だが非識字者の男性の交流と愛を描く。2大アカデミー賞スターの共演で贈るラブストーリー。夫に先立たれたアイリス(ジェーン・フォンダ)は、ケーキ工場で働きながら女手ひとつで家族を養っていた。そんな中、彼女は工場の食堂のコック、スタンリー(ロバート・デ・ニーロ)と親交を深めていく。ある日、彼が文字の読み書きが出来ないことに気付き…。生活に疲れた労働者階級の中年男女が出会い、やがて“文字”の読み書きを通し愛を育む姿を描写した珠玉作。(from:IMAGICA BS)
ドラマ/ロマンス(カラー)
1989年/アメリカ
監督 マーティン・リット
音楽 ジョン・ウィリアムズ
出演
ロバート・デ・ニーロ、ジェーン・フォンダ、スウージー・カーツ、マーサ・プリンプトン
アイリスへの手紙
感想
アメリカン・ドリームを描くアメリカ映画が多い中、「ノーマ・レイ」のように低賃金労働者たちに焦点を当てたちょっと変わったラブストーリー。ロバート・デ・ニーロとジェーン・フォンダという顔合わせもちょっと珍しい。演技派二人の共演なのちょっと期待し過ぎたのか、ちょっと平凡な展開。デ・ニーロはジェーンの叱咤激励で何とか文盲を克服し、才能が発揮できる会社に転職できて…とジェーンはあげまんな女で二人は職場の関係から離れ離れに…。その後はやっぱりハッピーエンドでよいのだが、ちょっと安直過ぎる展開だった。監督は「パリの旅愁」「暴行」「男の闘い」「ノーマ・レイ」のマーティン・リット。

愛を乞うひと
★★★★☆  テレビ放送
内容
照恵は早くに夫を亡くし、娘の深草と二人暮しをしていた。そんな照恵は、深草が高校生になったとき、ある決心をする。それは幼い頃に死んだ父・文雄の遺骨を探し出して弔うことだった。手がかりをたどるうちに、照恵は母・豊子から受けた壮絶な折檻を思い出す。そんな中、やがて父の遺骨を探す旅は、父の故郷である台湾にまで及んだ。その旅は照恵にとって、自分を探す旅でもあった。幼い頃、実母に折檻を受け続けた記憶から脱しきれない一人の中年女性の姿を通し、親子の絆とは何かを問う人間ドラマ。(from:BS-i)
ドラマ(カラー)
1998年/日本/東宝
監督 平山秀幸
音楽 千住明
出演
原田美枝子、中井貴一、野波麻帆、小日向文世、熊谷真実、國村隼、うじきつよし、西田尚美
愛を乞うひと
感想
娘に暴力を振るう母親と、その娘が大人になった姿の二役を演じた原田美枝子の演技力には感服。虐待シーンは凄まじくて、あそこまで自分の子供に残酷になれる母親がいるのかと思うほど。しかし、母親の暴力のスイッチが入ってしまうのが、愛する元夫・陳文雄と同じ微笑を娘がする時だったり、彼の鏡遊びを娘がしたりした時というのが、陳文雄への切ない愛情の裏返しのようで切ない。虐待を受ける娘を演じたそれぞれの世代の子役たちも主演の原田美枝子に劣らず上手い。終戦直後の貧しいバラック生活でその日暮らしをする人々の姿に、暴力が止められない母親の荒んだ心の影を見ることができる。父親の遺骨を捜して台湾の親戚を尋ねる旅で辿り着く、地平線へと続くサトウキビ畑がヒロインが求め続けた父親の原風景として描かれていて泣けた。監督は「学校の怪談2」「笑う蛙」の平山秀幸。脚本は、下田治美の同名小説を基に「岸和田少年愚連隊」の鄭義信が脚色。

愛を弾く女  UN COEUR EN HIVER
★★★★★  テレビ放送
内容
楽器工房を経営するマクシムとの不倫の仲がマンネリ化していたヴァイオリン奏者カミーユは、彼の親友で工房の共同経営者であるステファンを紹介され、その熱い視線に恋愛感情を確信する。メロドラマの巨匠が大人の男女の三角関係をクールに描く味わい深い恋愛ドラマ。ベアールが情熱的な音楽家を熱演して入魂の演奏シーンを披露、オートゥイユは寡黙な男ステファンの屈折を的確に表現して魅せた。ヴェネチア映画祭銀獅子賞受賞。エマニュエル・ベアール主演の恋愛ドラマ。新進ヴァイオリン奏者と2人の男の三角関係を描くクロード・ソーテ監督作。D・オートゥイユ、A・デュソリエ共演。(from:IMAGICA BS)
ドラマ/ロマンス(カラー)
1992年/フランス
監督 クロード・ソーテ
音楽 フィリップ・サルド
出演
エマニュエル・ベアール、ダニエル・オートゥイユ、アンドレ・デュソリエ、エリザベート・ブールジーヌ
愛を弾く女
感想
エマニュエル・ベアール、ダニエル・オートゥイユ、アンドレ・デュソリエのフランス名優たち共演の大人の三角関係。ベアールとオートゥイユは実生活でもカップルなんだそう。べアールの素人とは思えないヴァイオリン演奏シーンは見事。オートゥイユの沈黙を続ける静かな演技も見事で、口数が少ない分、目だけで微妙な心情を語っていて見ていてこちらも切なくなる。頑固で生き方も性格も正反対の二人が必然的に弾かれ合うのに火と水の如く相容れないものと分かって身を引く男。水としての自分が変われない分、火の彼女が自分に合わせて変わってしまう事で非凡の才能もうしなってしまうだろうと、見ているこちらも愛し合いながらも別れる二人の心情に納得できてしまうほど二人の個性がきっちり描けていて切ない。演奏される音楽も詩的で素晴らしく、ロマンスだけでなく素晴らしい音楽作品にも思えた。監督は「リュミエールの子供たち」のクロード・ソーテ。

愛を読むひと  THE READER
★★★★☆  テレビ放送
内容
大ベストセラー『朗読者』を原作に、青年と年上の女性との悲恋を描いた官能と衝撃のラブストーリー。ケイト・ウィンスレットがアカデミー賞主演女優賞に輝いた。1958年のドイツ。15歳のマイケルは、21歳年上の女性ハンナと知り合い、恋に落ちる。彼は、彼女に頼まれて数々の本を読んで聞かせ愛を深めていく。だが、ある日突然、ハンナはマイケルの前から姿を消してしまう。やがて長い時間が経ち、大学の法科習生となった彼は、ナチスの戦犯の裁判を傍聴中にハンナの姿を発見し…。独作家ベルンハルト・シュリンクのベストセラー小説を、スティーブン・ダルドリー監督が映画化。(from:IMAGICA BS)
ドラマ/ロマンス/戦争(カラー)
2008年/アメリカ:ドイツ
監督 スティーヴン・ダルドリー
音楽 ニコ・ムーリー
出演
ケイト・ウィンスレット、レイフ・ファインズ、デヴィッド・クロス、レナ・オリン
愛を読むひと
感想
ケイト・ウィンスレット、レイフ・ファインズの共演に、ブルーノ・ガンツ、「蜘蛛女」のレナ・オリンとなかなか豪華キャスト。ケイト・ウィンスレットがこの作品でアカデミー主演女優賞に。最初は15歳の青年と21歳の年上女性の青春ロマンスかと思って見ていたら、数年後、青年は法科習生という弁護士の卵、女性はナチ裁判で戦犯として法廷で裁かれる立場になっていた…という驚きの展開。これを、中年になった青年のレイフ・ファインズがノスタルジックに回想するという展開。最初はレイフの登場が唐突で戸惑う。初恋の忘れられない女がナチスの戦犯で大量虐殺を行っていた…というのがショックだが、彼女がそうなる前の優しい女だったというのを知る青年は、ずっと彼女を憎むことができない。これを見ていると戦犯側の心情も絶対悪とは言い難いものがあることが分かる。優しい平凡な女も大量殺人を犯させてしまう仕組み…。戦犯を擁護するというのでなく、殺戮の歴史が繰り返されないためにもこういう視点も必要と思えた。監督は「リトル・ダンサー」「めぐりあう時間たち」のスティーヴン・ダルドリー。

アヴァロン AVALON
★★★★★ 劇場/テレビ放送
内容
2001年に作られた実写映画。ポーランドで撮影した映像を、進化したデジタル技術を駆使して加工し、ゲームの中の仮想現実世界を、ざん新な映像で見事に描いた。(from:NHKBS)「攻殻機動隊」の監督が新たな映像世界に挑戦。荒廃した近未来を舞台に、仮想戦闘ゲーム「アヴァロン」をめぐる闘いを描く。
アクション/SF(カラー)
2001年/日本
監督 押井守
音楽 川井憲次
出演
マウゴジャータ・フォレムニャック、ヴァディスワフ・コヴァルスキ、イエジ・グデイコ、ダリュシュ・ビスクプスキ、バルテック・シヴィデルスキ 、カタジナ・バルギエヲフスカ
アヴァロン

感想
すごい!!期待もしてなかったって事もあるけど、今までになかった映像世界が体験できた。アニメだとばかり思って甘くみてたらガツンとヤラレた!押井守の代表作「攻殻機動隊」は『アニメ』の枠に収まったきりで、世間がいうほど私にはあまり衝撃を感じなかった。ただ、ゲームの方は音楽が素晴らしくてイイ作品だとは思ったのだが…でもこの「アヴァロン」はとてもセンスがイイ。音楽は少々仰々しい感じの曲もあるけど、賛美歌調の曲は素晴らしかった。これからの映画に少なくとも影響を与えると思うすごい作品だと思う。こんなにレベルの高い作品が日本人が作ったというのもすごく嬉しい。

アウト・オブ・サイト OUT OF SIGHT
★★★★☆ 劇場/テレビ放送
内容
武器は使わず頭を使うことをポリシーにする凄腕の銀行強盗ジャック(ジョージ・クルーニー)は、逃走用の車のトラブルでフロリダの刑務所に収監される。ジャックは相棒のバディ(ヴィング・レイムス)と脱獄し、刑務所内で知り合った株屋のリプリー(アルバート・ブルックス)が自宅に隠し持つダイヤモンドの原石を盗んで足を洗うという計画を立てた。ところが、いざ脱獄しようとした時、たまたま刑務所に立ち寄った連邦保安官のカレン(ジェニファー・ロペス)と鉢合わせ。ジャックの脱獄を阻止しようとするカレンだが、バディに捕まりジャックとともに車のトランクに押し込められ逃走に付き合うはめに…。/連邦保安官の女性と一匹狼で仕事をする銀行強盗のいたちごっこの恋愛劇
ドラマ(カラー)
1998年/アメリカ
監督 スティーブン・ソダーバーグ
音楽 クリフ・マルティネス
出演
ジョージ・クルーニー(ジャック)、ジェニファー・ロペス(カレン)、ヴィング・レイムス(バディ)、アルバート・ブルックス(リプリー)
アウト・オブ・サイト

感想
音楽、シーン運びのテンポがよくてカッコいい、ジョージ・クルーニーとジェニファー・ロペス、二人が一番格好よく、美しい作品かも。美女と美男子の恋愛劇に加えてサスペンス、コミカルなところ、アクション…と盛り沢山で面白かった。ジョージ・クルーニーのキザすぎるキャラがここではバッチリはまっててイイ。ジャックとバディの強盗コンビはその後の「オーシャンズ11」の仲間たちを想像できてこれまた楽しく、ソダーバーグ作品の中でも特に好きな作品。

アウト・オブ・タイム  UNSTOPPABLE
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
陸軍特殊部隊出身のディーン(ウェズリー・スナイプス)は、戦友スコットを亡くした紛争を最後に退役し、ボルチモアに戻っていた。ディーンはスコットの妹エイミー(ジャクリーン・オブラドース)に彼の最期を話すことができず、また彼自身もその経験にいまだ苦しめられていた。ある晩、店でエイミーを待っていたディーンは、“ある男”と間違われて薬物を投与され、拉致されてしまう…。「ブレイド」シリーズのウェズリー・スナイプス主演のサスペンスアクション。
アクション/サスペンス(カラー)
2004年/アメリカ
監督 デヴィッド・カーソン
音楽 ルイス・フェブレ
出演
ウェズリー・スナイプス、ジャクリーン・オブラドース、スチュアート・ウィルソン、キム・コーツ、マーク・A・シェパード、アドウェール・アキノエ=アグバエ、ヴィンセント・リオッタ、デヴィッド・スコフィールド、ニコラス・アーロン
アウト・オブ・タイム
感想
監督は「ジェネレーションズ/STAR TREK」のデヴィッド・カーソン。誤って巻き込まれた事件で、打ち込まれた軍事機密の薬で死ぬタイムリミットは8時間と、B級作品にしてはなかなか面白かった。でも偶然不運に出くわした事件にも元特殊部隊だったお陰で、敵に立ち向かう…という図式はよくある話で、ウェズリー・スナイプスが主演でなければ見てなかったかも。ウェズリーはアクション・スターの色が濃いが「ワン・ナイト・スタンド」などで趣あるキャラを演じていて好きだ。ここでも薬の幻覚に苦しむ主人公。薬なんぞ撃たれてなかったら、めちゃくちゃ強くて敵なしなキャラなのに、薬でラリっているので、見ているこちらがハラハラするほど弱い。ヒロインもオバさんでイマイチ魅力に欠けるし、適役もイマイチで華がない。ショート・ドレッド・ヘアーのウェズリー・スナイプス、格好良い。

アウト・フォー・ジャスティス  OUT FOR JUSTICE
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
ジーノ刑事(セガール)の相棒ルポを、組織の一員リッチー(フォーサイス)が殺した。三人は幼なじみだった。相棒のかたきを討つためジーノは奔走する。面子を傷つけられた組織もリッチーを追っているのだ。彼らより先に見つけなければならない。しかし、なかなか尻尾を掴ませない上に、麻薬で頭のおかしくなったリッチーは次々と殺人を繰り返していく…。(from:地上波)
アクション(カラー)
1991年/アメリカ
監督 ジョン・フリン
音楽 デヴィッド・マイケル・フランク
出演
スティーヴン・セガール、ウィリアム・フォーサイス、ジェリー・オーバック
アウト・フォー・ジャスティス
感想
爆発やカーチェイスのないアクションだけど、セガールが暴れまくって殴るは銃をぶっぱなす、セガールらしい生身のアクション満載なので、セガール・ファンには見応えあるかも。でも話は単純というか、悪も警官も皆顔見知りの育った街で幼い頃から知っているヤクザな男が警官殺しをし、それを追う警察、彼が属する組織、どちらからも追われるがどんどん犯行を重ね、街には死体がどんどん増えてゆく。セガールは知り合いたちのしがらみを振り切り、犯人を追い詰めてゆく。悪人がいてそれを追う刑事ととても単純。しかし、この犯人が「13日の金曜日」のジェイソンのように取り付かれたように人を殺してゆく怪物。それでも無敵のセガールにかかればあっけなく退治される。ジェイソンと戦ったらこんな感じであっさり解決なのかなぁ?

アウトサイダー THE OUTSIDERS
★★☆☆☆ テレビ放送
内容
オクラホマ州タルサ。親を交通事故で亡くした14歳の少年ポニーボーイ(トーマス・ハウエル)は、貧しい家庭に育った少年たちのグループ「グリース」のメンバーで、裕福な家庭の少年たち「ソッシュ」と対立していた。グループ同士の抗争にポニーボーイはくだらなさを感じていたが、ある日仲間を助けるために事件に巻き込まれ、親友のジョニー(ラルフ・マッチオ)がソッシュのメンバー、ボブ(レイフ・ギャレット)を殺してしまう。二人は兄貴分のダラス(マット・ディロン)に頼んで廃虚になった教会に身を潜めるが、3人が留守中に教会が火事になり、遊びに来た子供達が取り残される。ポニーボーイたちは必死で子供達を助け、不良少年達が一躍ヒーローに。しかしジョニーが全身火傷の重傷、数日後に死んでしまう。ダラスは自暴自棄になってスーパーを強奪、警官に追われて射殺されてしまう。
青春/ドラマ(カラー)
1983年/アメリカ
監督 フランシス・フォード・コッポラ
音楽 カーマイン・コッポラ/スティーヴィー・ワンダー
出演
C・トーマス・ハウエル、マット・ディロン、ダイアン・レイン、ロブ・ロウ、エミリオ・エステヴェス、パトリック・スウェイジ、トム・ウェイツ、トム・クルーズ、ラルフ・マッチオ、レイフ・ギャレット
アウトサイダー

感想
今やビックスターになってしまった役者たちがわんさか出演してて豪華!マッチョで筋肉だけの頭悪そうなトム・クルーズ、ちょっとナイーブな感じのロブ・ロウ、古風な顔つきがこの時代に一番マッチしていたパトリック・スウェイジ、当時アイドルで可愛かったダイアン・レイン。しかし、青春映画の金字塔『ステンバイ・ミー』と比べると「泣ける」という程までではない。やっぱり子役達の演技がイマイチ甘かったのかも。ラストのジョニーの遺言「いつまでも黄金でいろ。子供はみんな金髪で純粋だ‥」という言葉にはちょいとウルっときた。

アウトライブ 飛天舞 OUT LIVE
★☆☆☆☆  テレビ放送
内容
1343年の中国・河北省。両親を早くに亡くした高麗族の子ジナ(シン・ヒョンジュン)はある日、美しい少女ソルリ(キム・ヒソン)と出会う。以来、愛を深めてきた2人だが、ソルリの母の死をきっかけに彼女は父である蒙古族の将軍タルガ(キム・ハクチョル)の住む紹興へ連れて行かれ、離ればなれに。ジナはソルリとの再会を誓いながら、叔父グァクジョン(キ・ジュボン)から武術の全てを学ぶ日々が続く。やがてある時、グァクジョンが先祖代々伝わる秘伝書“飛天神記”を狙う刺客に襲われる。ジナは絶命寸前のグァクジョンから、両親の死と自らの出生にまつわる秘密を聞く。ジナは秘伝書を携え、ソルリのもとへ向かうのだったが…。(from:BSフジ)
アクション/歴史劇/ロマンス(カラー)
2000年/韓国
監督 キム・ヨンジュン
音楽 キム・ジュンソン
出演
シン・ヒョンジュン、キム・ヒソン、チョン・ジニョン、チャン・ドンジク、チェ・ジニ、ソ・テファ
アウトライブ飛天舞

感想
キム・ヘリンの少女漫画『飛天舞』の映画化。主演は「銀杏(いちょう)のベッド」やTVドラマ「天国の階段」のシン・ヒョンジュンとTVドラマ「窈窕淑女」「悲しき恋歌」のキム・ヒソン。話は「銀杏のベッド」や「燃ゆる月」に似たアクション時代劇ロマンスで、アクションはワイヤーアクションが主流。韓国ドラマの法則に則ってこれも一人の女を二人の男が愛するという図式。しかも相思相愛の相手とは幼なじみ。ソルリの異母兄ライを演じたチャン・ドンジクがかっこいいが活躍するシーンが少ない。手足が吹っ飛び、生首ボトリの過激なシーンが多いがアクションは漫画的でリアルさに欠ける。

アウトランド  OUTLAND
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
木星第3衛星イオでは、チタニウム鉱山星として過酷な開発が進められていた。連邦保安官として着任したビル・オニールは、続発する自殺や暴行事件に不審感を抱き、捜査に乗り出す。事件の背後には宇宙開発連合の恐るべき計画が隠されていた。ショーン・コネリー主演の近未来SFアクション。西部劇の名作「真昼の決闘」宇宙版とも言うべき迫力のSFサスペンス・アクション。孤立無援の中で巨悪に立ち向かう無骨な保安官をショーン・コネリーが熱演。
SF/サスペンス/アクション(カラー)
1981年/アメリカ
監督 ピーター・ハイアムズ
音楽 ジェリー・ゴールドスミス
出演
ショーン・コネリー(ビル・オニール保安官)、ピーター・ボイル(支配人シェパード)、フランシス・スターンハーゲン(ラザラス女医)、ジェームズ・B・シッキング(保安次長モートン)、キカ・マーカム(妻キャロル)
アウトランド
感想
80年代の懐かしいコンピューターが登場、「スター・ウォーズ」でブームになったSFの中でも地味な作品だが「エイリアン」っぽいサスペンス要素もある。「カプリコン・1」の監督らしく淡々と描いているので臨場感あるリアルなSFになっている。精神を侵される者が多い惑星の謎を調査するために主人公が派遣されるのは「惑星ソラリス」みたいだが、こちらはある麻薬汚染が元で別に宇宙空間でなくてもいいのでは?と思う話。でも、宇宙ステーションならではのアクションはなかなか面白い。ピーター・ハイアムズ監督は他に「2010年」「サウンド・オブ・サンダー」「サドン・デス」「ヤング・ブラッド」などを監督。競演は「ハメット」「レッドブル」のピーター・ボイルなど。

アウトレイジ  OUTRAGE
★★★☆☆  テレビ放送
内容
関東一円に勢力を伸ばす巨大暴力団、山王会。その総会の途中、直系の池元組組長の池元は本家の若頭加藤に呼び出される。池元と古参の弱小ヤクザ、村瀬組組長の村瀬の親密な関係が本家にまで伝わり「村瀬組を締めろ」と命じられたのだ。困った池元は自分の配下の大友組組長の大友に面倒な仕事を振る。いつも池元からやっかい事を押し付けられている組長の大友は、命令に従い、さっそく村瀬組を締め上げにかかるのだったが…。(from:BSジャパン)
犯罪/ドラマ/アクション(カラー)
2010年/日本
監督 北野武
音楽 鈴木慶一
出演
ビートたけし、椎名桔平、加瀬亮、三浦友和、國村隼
アウトレイジ
感想
何かと恰好良く男達の仁義を描いてきた任侠映画がほとんどのなのに、この作品は仁義なきヤクザの世界を舞台に、人間の醜さだけを描いている。恰好つけているヤクザたちも恰好悪いし、人生の勝者になるために必死に綱渡りをしている過ぎない、ちっぽけな男たちにしか見えない。これを見てヤクザに憧れる者はいないだろう。ヤクザの実態なんてこんなものなのかなぁ…と人をどんどん使い捨ててゆくのは今の一般企業と同じで殺伐とした気持ちだけが残る。たけしは一般企業の実態とヤクザの世界を重ねることで従来のヤクザ映画に一石を投じたように思える。以前よりも暴力シーンも意外と少なく(直接的な表現が減った)、暴力が売りだった頃の作品に比べると取っ付き易い。薄笑いの椎名桔平、どんでん返しでのし上る三浦友和、あっさり裏切る新時代的ヤクザの加瀬亮ら、それぞれのキャラも個性的で面白い。ヤクザ映画では定番という役者をあえてあまり使ってないキャスティングもヤクザを一般企業にすぐに置き換えられて面白かった。監督は「座頭市」「HANA-BI」「Dolls ドールズ」の北野武。

アヴリルの恋  AVRIL
★★★★☆  テレビ放送
内容
人里離れた修道院で捨て子として拾われたアヴリルは、厳しい戒律のもとに修道女となるべく育てられてきた。21歳になり、神への永遠の中世を誓う儀式を目前にしたある日、彼女はシスターから双子の弟の存在を初めて知らされる。弟に会いに行くために二週間の休暇を与えられ、生まれて初めて外の世界へと踏み出した彼女は、再会した弟やその友人たちと共に、普通の「年頃の少女」としてつかの間のひとときを過ごす。初めて見る世界への憧れと神への忠誠心に揺れ動く少女の心の成長を、絵画のように叙情的で美しい映像で瑞々しく描く。(from:BS11)
ドラマ/ロマンス(カラー)
2006年/フランス
監督 ジェラール・ユスターシュ=マチュー
出演
ソフィー・カントン、ミュウ=ミュウ、ニコラ・デュヴォシェル
アヴリルの恋
感想
21歳になるまで修道院から出たことがなかった無垢の娘が、修道女の誓いをする儀式の前に、それまで存在を知らなかった兄を探す旅に出る…。最初に会った青年に連れられ兄とその恋人(男性)にすんなりと会え、4人は仲むつまじく夏の海のバカンスを過ごす…と、ゆるっとした内容でほんわかな気分にさせられる。これも、赤子のように無垢なヒロインと、彼女を暖かく守る兄やその友人たちのアットホームな優しさが常に漂っているからかも。修道院からの束縛を解かれて自由な心を育ててゆく姿が自然に描かれていて美しい。ミュウ=ミュウが双子の実の母だったというオチや、院長先生の偏執化はそんな和みムードに緊張感を与えていて、最後まで飽きさせない。ラストでヒロインが全ての犠牲になるような姿は現代風カール・ドライヤーの「奇跡」という感じがした。

青いうた〜のど自慢青春編〜  
☆☆☆☆☆  テレビ放送
内容
少年少女を主人公に、若き日の希望と挫折、そしていつの時代も変わらぬ友情の物語が描き出される。細やかな演出と、揺れ動く感情を瑞々しく演じる若手俳優、脇を固めるベテラン陣にも注目だ。井筒和幸監督のヒット作『のど自慢』が青春群像映画として復活。(from:BS日テレ)
ドラマ/青春/音楽(カラー)
2005年/日本
監督 金田敬
音楽 加藤和彦
出演
濱田岳、冨浦智嗣、落合扶樹、寺島咲、斉藤由貴
青いうた〜のど自慢青春編〜
感想
のど自慢」の青春編とあるが、歌を歌うシーンは少ないし、あっても下手なので歌への情熱もあまり感じられない。鼻歌程度の母(斉藤由貴)がのど自慢に出場するほどのマニアだった…というのも突然な感じだったし、室井滋の登場も「のど自慢」との繋がりを感じられなくなった本作に繋げるつもりの意図的な感じが感じられるし…。また、主人公の「TAROの塔」で岡本太郎を演じた濱田岳がおっさんに見えて若者らしい魅力を感じない。それでも最後に斉藤由貴の歌う「木綿のハンカチーフ」が太田裕美よりも上手くていい!この作品の内容もこの歌そのものだったけど。加藤和彦の合唱歌の定番「あの素晴らしい愛をもう一度」が何度も使われている。

青い珊瑚礁(1980)  THE BLUE LAGOON
★★★★☆  テレビ放送
内容
船が遭難し、無人島に漂着した少年少女の成長を描き、当時まだ15歳だったブルック・シールズが世界的に名を知られるきっかけとなった作品。火事になった船からボートで何とか逃げ出したまだ幼いリチャードとエメライン、そして料理番のパディ。流れ着いた美しい島で、子供たちはパディから生きるすべを教わる。だがそのパディが亡くなり、成長して思春期を迎えた2人にはまだまだ未知なる試練が待ち受けていた。(from:NHKBS)
青春/ロマンス(カラー)
1980年/アメリカ
監督 ランダル・クレイザー
音楽 ベイジル・ポールドゥリス
出演
ブルック・シールズ、クリストファー・アトキンズ、レオ・マッカーン
青い珊瑚礁
感想
まだ10代の子供たちだけで無人島でサバイバルな生活を送ることになり、やがて二人は成長して子供が生まれる…という話。10代の子供に性のことを理解させるという難しいテーマを、美しい珊瑚礁の島を背景に描いているので嫌らしさを感じない。ブルック・シールズ、クリストファー・アトキンズという若い二人がこういうデリケートなテーマを自然に演じているのもすごい。二人ともとても美しく、アダムとイブという感じ。1948年作のオリジナルは未見だが、ラストで二人が自分たちの力の限界を知った未開の楽園から文明社会へと帰るシーンは、二人の幸せの終わりを案じさせているようでちょっと切ない。監督は「ジャイアント・ベビー」「ホワイト・ファング」のランダル・クレイザー。

青い山脈(原節子)
★★★☆☆  テレビ放送
内容
青春映画の元祖とも言える石坂洋次郎小説の最初の映画化作品。封建的な地方の高校を舞台に若者の恋愛観を描き、戦後の民主主義高揚期に迎えられて大ヒットした。女学校の転校生・新子は、男子高校生の六助と親しくなったことから同級生に偽のラブレターでいたずらをされる。これを知った女教師・雪子は、男女の健全な交際についてクラスで論じるが、生徒たちの反感を買い、教師や父兄を巻き込み物議をよぶことに…。(from:NHKBS)
青春/ドラマ(白黒)
1949年/日本
監督 今井正
音楽 服部良一
出演
原節子、池部良、木暮実千代、伊豆肇、杉葉子
青い山脈1949
感想
服部良一の主題歌も名曲。今更とも思えるテーマや台詞などに古くささが感じられるのはしかたないが、女性教師というよりもスター女優のような上品でお洒落なファッションの原節子の美しさは絶品。ヒロイン寺沢新子に成瀬巳喜男の「夫婦」の杉葉子、木暮実千代が原節子とに嫉妬する色っぽい芸者、池部良が新子のボーイ・フレンドの金谷と、出演者もなかなか豪華。吉永小百合版よりもこちらが好き。続編は「続 青い山脈」。

青い山脈(吉永小百合) 
★☆☆☆☆ テレビ放送
内容
城下町の女子高校に転校してきた寺沢新子(吉永小百合)は、自由奔放で行動的な娘だった。級友たちはそんな新子に反感を抱き、彼女と大学生との恋愛関係をでっち上げ、陥れようとする。だがこれが英語教師・雪子(芦川いづみ)を巻き込んで、PTA会議にまで発展する騒動になってしまう。石坂洋次郎の青春小説の3度目の映画化。当時の日活青春トリオ吉永小百合、浜田光夫、高橋英樹を中心にオールスター出演で描いた好編。(from:NHKBS)
青春/ドラマ(カラー)
1963年/日本/日活
監督 西河克己
音楽 池田正義
出演
吉永小百合、浜田光夫、高橋英樹、芦川いづみ
青い山脈

感想
冒頭はお城の歴史で始まる。城下町の古くからの封建的因習を、心よしとしない女子高生新子や担任の雪子が、学校だけでなく、町も巻き込んで起こす騒動を中心に描いた青春映画。今じゃちょっと時代遅れなテーマを、コメディータッチで熱弁するシーンが多々あり、観ていてかなり恥ずかしい。無精髭をはやしたガンさんが、あまりにムサイので、最初は高橋英樹と気がつかなかった。武田校長演じる下元勉がひょうひょうとしたキャラでなかなか面白い。また南田洋子が、沼田先生(二谷英明)に横恋慕する芸者・梅太郎をコミカルに演じていて面白い。原節子が主演した1949年(東宝、今井正監督)の作品はもう少し面白かったと思うが、こちらはかなり退屈。海に向って叫ぶ「俺は海が好きだー!」はガンちゃんのセリフだったんだなぁ。
石坂洋次郎・原作関連:若い川の流れ」「あじさいの歌」「草を刈る娘」「風と樹と空と

青い棘  WAS NUTZT DIE LIEBE IN GEDANKEN
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
高校の同級生のパウルとギュンターは、ギュンターの別荘で夏休みを過ごすのだが、パウルはギュンターの妹のヒルダに恋をしてしまう。しかしヒルダには恋人がいた。やがて失望と情熱が、狂気にへと走らせて行く。(from:BSフジ)
ドラマ/ロマンス(カラー)
2004年/ドイツ
監督 アヒム・フォン・ボリエス
音楽 トマス・ファイナー
出演
ダニエル・ブリュール、アウグスト・ディール
青い棘
感想
主演は「グッバイ、レーニン!」「ラヴェンダーの咲く庭で」のダニエル・ブリュー。思春期の繊細で多感な青年の主人公が個性的な兄妹に振り回されるという話は「ドリーマーズ」に似ている。主演のダニエルと、ギュンターを演じたアウグスト・ディールはまあまあ良かったのだが、ヒルダを演じたアンナ・マリア・ミューエが、小悪魔的なキャラにしてはいまいちアクに欠けて普通の女の子という感じなのが残念。

青い鳥(2008)  
★★★★☆  テレビ放送
内容
あなたの十四歳に、沁みる物語。大人は、みんな、十四歳だった。 前学期、いじめられていた一人の男子生徒 野口が起こした自殺未遂で東ヶ丘中学校は大きく揺れていた。新学期初日、そんな2年1組に一人の臨時教師が着任してくる。村内という男性教師の挨拶に、生徒たちは驚く。彼は、吃音だったのだ。うまくしゃべれない村内は、その分“本気の言葉”で生徒たちと向かい合う。そんな彼が初めて生徒に命じたのは、倉庫にしまわれていた野口の机と椅子を、教室の元の位置に戻すことだった。そして毎朝、その席に向かって「野口君おはよう」と声をかけ続けた。(from:衛星劇場)
ドラマ(カラー)
2008年/日本
監督 中西健二
音楽 まきちゃんぐ
出演
阿部寛、本郷奏多、伊藤歩、太賀、荒井萌、篠原愛実
青い鳥
感想
阿部寛がどもりの教師という変わったキャラを演じているが、どもることを負としないで、どもるから必要な言葉しか選んで話さないというプラス思考なのがいい。「生徒に教えるのではなく、只、側にいてあげる」という教育方針。難しくてなかなか理解されにくいが、生徒たちには次第に伝わってゆく。「虐め」という難しいテーマにどう対処するのか最後まで目が離せないが、ラストは納得できるものがあった。そして、どの大人たちにもお手本になるような決して難しいものではないのでは…と思えるようなラスト。虐められる被害者側ではなく、虐めた加害者側から描いているところ、彼らに心から自分のしたことに責任を感じさせるというところに感銘させられた。共演は「テニスの王子様」「シルク」の本郷奏多。監督はこれがデビューの中西健二。

青いパパイヤの香り  L'ODEUR DE LA PAPAYE VERTE
★★★★☆  テレビ放送
内容
サイゴンのある資産家の家に、10歳の少女ムイが奉公人として雇われて来た。その家には優しい女主人と根無し草の旦那、三人の息子たち、そして孫娘を失って以来二階にこもりっきりのお婆さんがいた。ムイは先輩女中に教えられ、一家の雑事を懸命にこなしていく。そして彼女は、ある日長男が連れてきた友人クェンに恋心を抱く…。(from:BS12)
青春/ドラマ(カラー)
1993年/フランス:ベトナム
監督 トラン・アン・ユン
音楽 トン=ツァ・ティエ
出演
トラン・ヌー・イェン・ケー、リュ・マン・サン、グエン・アン・ホア
青いパパイヤの香り
感想
ムイを演じた子役のリュ・マン・サンと、成長したムイを演じたトラン・ヌー・イェン・ケーが凛とした美しさの品のある色気で、二人の魅力を描きたかったのであろうと思える作品。父親を亡くし母妹家族を養う為に住み込みで働く彼女は読み書きもできないのだが、家事をする姿はとても優雅で美しい。腕白坊主の次男に悪戯をされても文句を言わずに従っている控えめな少女。ムイを可愛がる女主人も品がある控えめな女性なので、二人が本当の親子のように見えてくる。静かで淡々とした日常を描いているようだが、女主人の悲しみ、老婆の頑なな生き方、バラバラになった家族への苛立ちを心に秘めた長男、寂しさをムイへの悪戯に向ける幼い次男、ムイに暖かく接する女中女…。こういう環境でもムイが変わらず控えめな女性として育っているのにほっとする。そして彼女の淡い恋心が最後には実る…ベトナム版シンデレラという感じだが、ベトナム中流階級の生活ぶりがゆっくりとした時間経過で描かれていて、見ていてなんだか癒されるような作品。台詞が少なく、その分、流れる前衛的な音楽や、ドビュッシーの「月の光」が効果的。ムイを演じた二人の女優の魅力が核ではあるのだが、悪戯坊主の次男も可愛くて、悪戯をした後に屁をこくシーンがまるで小津安二郎の作品に出てくる少年たちのようで懐かしく笑えた。監督は「アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン」「シクロ」「夏至」「ノルウェイの森」のトラン・アン・ユン。

青い春 AOIHARU
★★☆☆☆ 劇場
内容
人気漫画家・松本大洋の同名短編集を基に映画化
ドラマ(カラー)
2001年/日本
監督 豊田利晃
音楽 上田ケンジ
出演
松田龍平、新井浩文、高岡蒼佑、大柴裕介、山崎裕太、忍成修吾、塚本高史、EITA、鬼丸、KEE、マメ山田

感想
荒廃した男子高を舞台に、特別やりたい事がある訳でも無く、何かに苛立ちながら過ごしている現代の高校生の等身大的な日常を描いている。等身大…といってもかなり誇張したところも感じるが(これが普通の高校生ならかなり荒廃している)出演者達の力の抜けた演技もかなりリアルな感じを受ける。松本大洋の原作を読んだ事は無いが、展開に意外性があって面白かった。主演の松田龍平が不思議な存在感があってイイ味をだしていた。デビュー作『御法度』ではちょっと得意なキャラだったのでイマイチ好きになれなかったが、この作品では身近に感じられた。スターの素質は十分ありそうなのでこれからが楽しみ。エンディングのミッシェルガン・エレファントの音楽もGOOD。苦い青春物という感じによくあっていた。

青空娘  
★★★☆☆  テレビ放送
内容
若尾文子が、のちに名コンビとして数々の傑作を生み出すことになる増村保造監督と出逢った作品。源氏鶏太のラジオ・ドラマをもとに、祖母の死によって実の母親がいることを初めて知らされた娘・有子(若尾)が、彼らを求めて上京しさまざまな苦難に遭いながらも太陽のように明るく生きていく姿を描く。若尾文子の、さわやかでみずみずしい魅力がひときわ光る、はつらつとした青春映画の佳作。(from:BS日本映画専門チャンネル)
青春/ドラマ(カラー)
1957年/日本
監督 増村保造
音楽 小杉太一郎
出演
若尾文子、菅原謙二、川崎敬三、ミヤコ蝶々
青空娘
感想
私生児というハンディキャップも明るく乗り越える、エネルギッシュな娘を若尾文子が清清しく演じていていい。この人、若い頃から妙に落ち着いていて大人っぽく品がある。だから、本妻のいる本家に行っても彼女の方がお嬢様という感じ。まるでシンデレラなんだが、ウジウジ泣いたりせずにやり返す強かさがいい。彼女に比べると父親をはじめ、先生、彼女にいいよる御曹司、どの男も皆頼りない感じがするのも可笑しい。卓球試合シーンはなかなかのアクションシーンでカメラワークが今見ても斬新。監督は「兵隊やくざ」「暖流」「陸軍中野学校」「ある殺し屋」「ある殺し屋の鍵」の増村保造。

青の炎  
★★★★☆  テレビ放送
内容
人気アイドルグループ"嵐"の二宮和也と松浦亜弥主演による青春クライム・サスペンス。原作は「黒い家」の貴志祐介によるベストセラー小説。演劇界の巨匠・蜷川幸雄が21年ぶりにメガホンをとった他、音楽を東儀秀樹が担当。また、 ファッションデザイナーとして有名な山本寛斎が義父役で登場するなど異色のキャストが話題となった。17歳の高校生・秀一(二宮)は母(秋吉)と妹(鈴木)の3人暮らしを楽しく送っていた。そんなある日、10年前に母が再婚してすぐに別れたかつての義父・曽根(山本寛斎)が転がり込み、傍若無人に振る舞って、母と妹に暴力を振るうようになる。弁護士に相談するが、法律では義父を追い出せないと知った秀一は、インターネットで情報を収集し、完ぺきな義父殺害計画を立てる。ガールフレンドの紀子(松浦)に不審に思われていたが、秀一はアリバイ工作を行い、いよいよ計画を実行する…。(from:BS日本映画専門チャンネル)
サスペンス/犯罪/青春(カラー)
2003年/日本/東宝
監督 蜷川幸雄
音楽 東儀秀樹
出演
二宮和也、松浦亜弥、鈴木杏、秋吉久美子
青の炎
感想
期待以上に仏頂面の二宮和也とツンデレ松浦亜弥の演技が良かった。暴力義父に山本寛斎も意外性もあってなかなかのキャスティング。壊れかけている家族をどうにか守りたいという主人公の純真さがとうとう犯してしまう罪。しかし、相手はほっていても死ぬ運命だったということを知った後の無力感…。あのラストは彼の最後の逃げ場所として必然的だったのだろう。心の内を決して出さなかった彼が、あややに宛てた自分の好きなものメッセージのシーンのあややの怒りと悲しみを交えた演技と、演じる刑事が高価なロードレーサーを買ってまで彼の事を知ろうとしたことに、刑事と彼の間にまるで父と息子のような空気が生まれた最後のシーンは泣けた。監督は「嗤う伊右衛門」「魔性の夏 四谷怪談より」の蜷川幸雄。

青髭(2009)  BARBE BLEUE
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
『堕ちてゆく女』のカトリーヌ・ブレイヤ監督が、シャルル・ペローの童話を独自の解釈で実写映画化。ブレイヤ監督の映像美がベルリン映画祭など世界各国で評価された。“青髭”と呼ばれる金持ちと結婚した新妻はある日、鍵束を渡され、「どこにでも入っていいが、“小部屋”にだけは絶対に入ってはいけない」と言いつけられる。夫が外出した後、新妻が扉を開けてみると、小部屋には行方不明になっていた青髭の前妻の死体が吊り下げられており…。『シンデレラ』や『眠れる森の美女』、『赤ずきん』で世界的に有名な童話作家シャルル・ペローの原作を映画化。耽美な映像が映画祭で話題となった。(from:IMAGICA BS)
ファンタジー/ドラマ(カラー)
2009年/フランス
監督 カトリーヌ・ブレイヤ
出演
ドミニク・トマ、ローラ・クレトン、ダフネ・ベヴィール、ローラ・ジョヴァネッティ
青髭
感想
有名な童話を二人の少女が朗読していてそれとリンクするように童話の中の姉妹たちが青髭に関わってゆく…という展開。でも、あくまでも童話通りの展開なので意外性は少ない。でも映像はなかなか美しいし、二人の姉妹も対照的な性格の描き方で面白い。また、ラストの青髭の首を盆に盛って恍惚とした姿はまるで洗礼者ヨハネの首を盆に乗せて愛でる、ティツィアーノなどが描いたサロメのようで恐くて美しい。

赤いアモーレ  NON TI MUOVERE
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
交通事故に遭い重体の少女が病院に運び込まれる。呆然と立ち尽くす外科医ティモーテオ(セルジオ・カステリット)。怪我人は彼の娘だった。ティモーテオの心に15年前の思い出が去来する…。才色兼備の妻との完璧な生活に息苦しさ感じていたある日、偶然出会ったイタリア(ペネロペ・クルス)を犯すように衝動的な関係を結んでしまう。その後も身体を重ねるふたり。しかしふたりは次第に、互いに心から安らぎを得るようになる。
ドラマ/ロマンス(カラー)
2004年/イタリア
監督 セルジオ・カステリット
音楽 ルシオ・ゴドイ
出演
ペネロペ・クルス、セルジオ・カステリット、クラウディア・ジェリーニ
赤いアモーレ
感想
惚れた弱みで男に尽くす悲しい女をペネロペ・クルスが、自然に演じていて良い。最初はあまりにも不細工で生活に疲れたおばさん格好だったので、彼女とは思えないほど。しかし主人公の男と親しくなるにつれ、彼女の美しさも戻ってくる。主人公の男は、薄情で自分本位などうしようもないヤツ。ペネロがそんな彼を癒す聖母のような女、事故で瀕死の娘は男が一番愛する「女性」。妻エルサは、伴侶としては申し分ない女…恵まれた女関係なのに、女たちを裏切り続ける男のサガが、女たちを不幸にする。観ていて虚しくなる。

赤い糸  
★★★☆☆  テレビ放送
内容
同名のケータイ小説を原作に、同じ日に生まれた男女の運命的な恋を描く。主演は「シャカリキ!」の南沢奈央と「NECK」「君が踊る、夏」の溝端淳平。同キャストとスタッフによる連続ドラマも話題を呼んだ。閏年の2月29日が誕生日の芽衣(南沢)。偶然にも同じ誕生日の敦史(溝端)とクラスメイトになる。そして幼い頃にすでに自分たちが出会っていたことを知った芽衣は、彼が運命の人と確信。だが敦史は芽衣の前から姿を消してしまう。(from:日本映画専用チャンネル)
ロマンス/青春(カラー)
2008年/日本/松竹
監督 村上正典
音楽 主題歌:HY『366日』
出演
南沢奈央(竹宮芽衣)、溝端淳平(西野敦史)、木村了(高橋陸)、岡本玲(山岸美亜)、石橋杏奈(田所麻美)、桜庭ななみ(中川沙良)
赤い糸
感想
少女趣味な古臭いタイトルで地味なヒロインでどうなのよ?と懐疑まみれて見始めたら意外と最後まであっという間。麻薬、自殺、DV、いじめ、近親相姦?とテンコ盛りの青春ドラマで内容はかなりハードで容赦ない。テレビドラマとも連携らしいのでそちらもちゃんと見ないとちゃんと把握できないのだろうけど、昼のメロドラマ青春版という感じのドロドロ劇は結構面白い。しかし、設定にはこの手のドラマにありがちな偶然が多すぎる。まあ、今時の中学生(あまりに老けているというか皆、成長していて高校生と思った!)たち大勢の人生を少数の彼らに全部当てはめたと思って見ればいいのかも。気になるのが映画のストーリーの後話がテレビドラマでは展開されたらしいがそれを見てないということ。

赤い影法師  
★☆☆☆☆  テレビ放送
内容
柴田錬三郎の同名人気時代小説を豪華キャストで映画化。「影」と呼ばれる忍者とその母が背負う宿命を、華麗な忍法を駆使した数々の激闘とともに描く痛快時代劇。徳川に敗れた石田光成の娘を母に持つ影は、三代将軍徳川家光の命を狙っていたが、自らの出生の秘密を知らずにいた。だが光成が軍資金の隠し場所を記したという剣をめぐり攻防戦を繰り広げるうち、真実を知ることとなり、やがて実の父と対決する。(from:NHKBS)
時代劇(カラー)
1961年/日本/東映
監督 小沢茂弘
音楽 鈴木静一
出演
大川橋蔵、大友柳太朗、木暮実千代、近衛十四郎、大川恵子、大河内伝次郎、里見浩太郎、平幹二朗
赤い影法師
感想
徳川家光時代を舞台に忍者の母と息子、家光と春日の局、服部半蔵、柳生十兵衛などが登場して暗躍する東映の娯楽時代劇。豪華キャストといっても東映のチャンバラだからアクションもヌルイ。でも木暮実千代がいかにも毒婦という感じでいい味を出している。主人公の大川橋蔵はそんな母親に全権を握られているマザコンという感じでイマイチいいところなし。里見浩太郎と平幹二朗(若い!)がちょこっと出ているけどもったいないほど出番が少ない。それでも忍者たちの攻防にはワクワクさせられるものがある。

赤い鯨と白い蛇  RED WHALE AND WHITE SNAKE
★★★☆☆  テレビ放送
内容
海辺の町の古いかやぶきの家を舞台に、そこに引き寄せられた5世代の女性たちの心のふれあいを描いた人間ドラマ。老境を迎えた雨見保江は、孫の明美を伴って息子夫婦のもとに向かう途中、昔住んでいた古民家を訪れる。そこで遠い過去の記憶をたどるうちに、保江は青春時代の大切な約束を思い出した…。テレビドラマの名演出家、せんぼんよしこが、70代で映画に初挑戦し、平和の意味と未来への希望をつづった意欲作。(from:NHKBS)
ドラマ/戦争(カラー)
2005年/日本
監督 せんぼんよしこ
音楽 山口岩男
出演
香川京子(雨見保江)、浅田美代子(河原光子)、宮地真緒(田中明美)、坂野真理(河原里香)、樹木希林(大原美土里)
赤い鯨と白い蛇
感想
小学生から23歳のギャル、小学生の母親、詐欺商法紛いで逃げ回る中年オバサン、ギャルの祖母と、女ばかり5世代それぞれが展開する人間ドラマ。世代、年齢ごとに女の抱える悩みや問題が妙に説得力を感じた。香川京子の控えめな戦時中のロマンスが中心だが、その人間魚雷に関わった将校さんとのロマンスは語り過ぎない程度なのが余韻を感じていい。でも一番いいのはこの不思議なタイトルかも。これに期待して幻想的で童話的な作品を期待したら全然違った。

赤い月 
★☆☆☆☆ テレビ放送
内容
かつて、政府・軍部に惑わされ、多くの日本人が一獲千金を求めて満州に渡った。その中で、夫と造り酒屋を開業し成功した波子(常磐高子)は、かつての恋人との再会に胸を踊らせ、軍の情報員には密かな思いを寄せるなど、自由奔放に生きていた。しかし、1945年ソ連群が満州に侵攻、会社は崩壊してしまう… 。監督は「鉄道員(ぽっぽや)」の降旗康男。原作は 直木賞作家・なかにし礼の実体験を基に書かれた同名小説。
ドラマ/ロマンス(カラー)
2003年/日本/東宝
監督 降旗康男
音楽 朝川朋之
出演
常盤貴子(森田波子)、伊勢谷友介(氷室啓介)、香川照之(森田勇太郎)、山本太郎(牧田将一)、エレーナ・ザハロヴァ(エレナ・イヴァノーヴ)、大杉漣(鄒琳祥)、布袋寅泰(大杉寛治)
赤い月

感想
夫と共に満州に渡り富を得て、社交界の華として浮名を流した波子。その後、日本が敗戦、満州からの脱出劇…と彼女の波乱万丈な生涯をドラマチックに描いた作品。実業家、恋多き女、妻、3児の母親と沢山の顔を持つ女・波子を常盤貴子が、大胆な濡れ場にも挑戦して熱演している。社会や家に縛られることなく恋をし、仕事をし、家庭をつくる自由な女の姿はまるで、日本版「風と共に去りぬ」のスカーレット・オハラ。その波子が命をかけて救い出し愛する若き諜報員・氷室を「金髪の草原」「CASSHERN」の伊勢谷友介が演じている。また布袋寅泰が波子の昔の恋人・大杉という軍人に扮している。セリフ回しは下手だがロック界のカリスマとしての存在感は抜群。しかし顔が綺麗というだけで常盤貴子は波子を魅力的に演じられてないし、伊勢谷友介もハンサムなだけで人形のよう、とどのキャラも今一つで感情移入できなかった。波子は原作者なかにし礼の母がモデルらしい。

赤い蕾と白い花
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
高校3年生の岩淵とみ子と三輪重夫は仲の良いクラスメイト。とみ子は小さいころに父を、重夫は母を亡くしていた。ある日、とみ子の母・真知子が風邪で寝込み、医師である重夫の父・貞一が診察にやってくる。とみ子と重夫は2人をカップルにしてしまおうと一計を案ずるが…。石坂洋次郎の原作「寒い朝」を吉永小百合、浜田光夫の青春コンビで映画化。主題歌も吉永小百合のデビュー・シングルとしてヒットした。(from:NHKBS)
青春/ドラマ(カラー)
1962年/日本/日活
監督 西河克己
音楽 池田正義
出演
吉永小百合、浜田光夫、高峰三枝子、金子信雄、北林谷栄
赤い蕾と白い花
感想
柳屋のおかみ役の武智豊子(「運が良けりゃ」金貸しおかん)や、「ビルマの竪琴」の物売りの婆さんや「阿弥陀堂だより」「橋のない川」の北林谷栄がとみ子の祖母を演じていてイイ味を出している。また高峰三枝子が美しくて理解あるとみ子の母役。「明日は咲こう花咲こう」でスケベな村長を演じた金子信雄が重夫の父・三輪医院の先生役。脇役が魅力的なので、そこそこ面白いが、庶民からかけ離れたブルジョアな家庭に育った若者の青春ものばかりという印象の石坂洋次郎の話はユル過ぎて退屈、独特の若者台詞も古くさくて時代を感じる。アイドルから抜け出せない浜田光夫のキャラもいつも同じでイマイチ魅力に欠ける。

赤い波止場
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
東京から神戸に流れついた殺し屋・富永二郎。刑事の厳しい監視のなか、組織に兄を殺された娘・圭子と出会い恋におちる。しかし彼をねらう刺客に弟分が殺され、圭子に危険が迫ると再び闘争に身を投じていく。ジャン・ギャバン主演のフランス映画「望郷」のプロットをたくみに織り込み、港町・神戸の無国籍的情緒のなかに描いた、アクション・ロマンスの傑作。石原裕次郎=一匹狼(おおかみ)のイメージを確立させた作品。(from:NHKBS)
サスペンス(白黒)
1958年/日本/日活
監督 舛田利雄
音楽 鏑木創
出演
石原裕次郎、北原三枝、大坂志郎、岡田真澄、中原早苗
赤い波止場
感想
監督は「あゝひめゆりの塔」「ひとりぼっちの二人だが」「スパルタ教育 くたばれ親父」「錆びたナイフ」「栄光への挑戦」の舛田利雄。裕次郎の格好付けて片足を上げるシーンが多くて苦笑。裕次郎版「望郷」というが、思ったほどは似てない。ラストもジャン・ギャバンの演技が泣けたが、こちら夜明けの神戸の丘を舞台にしてアッサリ終わる。斜めにふっり、仁王立ちの足から覗いりと、凝ったカメラワークはなかなか良い。フィルム・ノワールを真似たクールな演出と、挿入歌の「赤い波止場」など音楽も悪くない。しかし、話が面白くないし、どのキャラも魅力に欠ける。刑事役の大坂志郎と、中国女の轟夕起子のベテラン役者がいい味を出している。

赤いハンカチ
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
相棒とともに麻薬ルートを追っていた刑事が参考人を誤って射殺し、過失を悔やんで辞職するが、相棒への疑惑が生じたことから事件究明に乗り出す。アクションとロマンスを結合した日活ムード・アクション最盛期の代表作。誤殺事件の過去を持つ元刑事と被害者の娘の宿命の愛をからめて、事件の背後にある陰謀が、スリルとサスペンス、そして大ヒットした叙情的主題歌のなかに繰り広げられる。(from:NHKBS)
アクション/サスペンス(カラー)
1964年/日本/日活
監督 舛田利雄
音楽 伊部春美
出演
石原裕次郎、二谷英明、浅丘ルリ子、川地民夫、笹森礼子、金子信雄
赤いハンカチ
感想
ジャジーな音楽と、車で追いかけられるシーンなどのスピード感ある画面は今観ても格好良いが、裕次郎、二谷英明の演技の下手なのにはトホホ。ラストの並木道のシーンは「第三の男」、寂しげなギター音楽は「禁じられた遊び」にそっくり。でも、ヒロインの浅丘ルリ子が色っぽくて美しい。監督は「錆びたナイフ」「スパルタ教育 くたばれ親父」「ひとりぼっちの二人だが」「赤い波止場」の舛田利雄。

赤い風車  MOULIN ROUGE
★★★★☆  テレビ放送
内容
フランス印象派の画家、トゥールーズ・ロートレックの半生を描いた伝記映画。貴族の子として生まれたが、少年時代の事故がもとで足の成長が止まり、自分の容姿に激しいコンプレックスを抱えていたロートレック。パリ・モンマルトルで酒と恋におぼれる日々を送りながら、赤い風車が目印の名物キャバレー「ムーラン・ルージュ」の踊り子たちを描き続け、画家としての名声を高めていく。アカデミー美術・装置賞、衣装デザイン賞受賞。(from:NHKBS)
ドラマ(カラー)
1952年/イギリス
監督 ジョン・ヒューストン
音楽 ジョルジュ・オーリック
出演
ホセ・ファーラー、コレット・マルシャン、シュザンヌ・フロン、クリストファー・リー
赤い風車
感想
ムーラン・ルージュといえばロートレックと連想するほど、19世紀末のムーラン・ルージュの踊り子や娼婦たちを描いた画家のトゥールーズ地方の名門ロートレック家に生まれながら、少年の頃の事故で身体不自由者のなってしまった短くて悲しい一生を描いている。彼の誇りとコンプレックで苦しみ、裏切りにあいながらも愛へかつ渇望する姿に胸を締め付けられる。冒頭のレビューシーンからロートレックの絵そのままの人々が踊り歌うシーンは圧巻。他にも彼の絵を再現させた映像が素晴らしい。「ジャンヌ・ダーク」のシャルル7世役のホセ・ファーラーがロートレックそっくりの扮装で演じている。テーマ曲の「It's April Again」は映画を見る前から知っているほどの名曲。クリストファー・リーがロートレックの父・を演じている。監督は「アフリカの女王」のジョン・ヒューストン。ユアン・マクレガー、ニコール・キッドマン主演のミュージカル「ムーラン・ルージュ」よりもよりムーラン・ルージュの世界が伝わってきて名作。

赤い夕陽の渡り鳥  THE RAMBLER IN THE SUNSET
★☆☆☆☆  テレビ放送
内容
会津磐梯山を舞台に、小林旭が牧場乗っ取りを企む悪玉一味を叩き潰す。渡り鳥シリーズ第4弾。会津磐梯山にやって来た滝伸次は、怪我をした少年・信夫を助け、高原ホテルにいる父・大造のもとへ送り届ける。その夜、キャバレーに流しに入った伸次は、美しい女・あけみと彼女を狙う殺し屋・ハジキの政、そして高原ホテルの支配人・小芝に遭遇する。この小芝こそは大造をけしかけて、ホテル建設のために牧場買収を企んでいた。(from:チャンネルNECO)
アクション(白黒)
1960年/日本/日活
監督 斎藤武市
音楽 小杉太一郎
出演
小林旭、浅丘ルリ子、宍戸錠、白木マリ、大坂志郎
赤い夕陽の渡り鳥"
感想
小林旭が「シェーン」よろしく山村に流れてきた男を演じる、和製西部劇。清楚なお嬢様の浅丘ルリ子に対して、元ストリッパーの女(白木マリ)という設定も西部劇の定番。悪役だったハズの宍戸錠が最後でいい人になっちゃうあたりが理解不能で笑えた。悪党のイマイチ迫力なくて恐くないところが和製西部劇的なのだろうか?監督は「愛と死をみつめて」「父と娘の歌」の斎藤武市。

赤城の子守唄  
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
凶作にあえぐ天保末期、代官所の米を村人に放出し赤城山に立て篭もった国定忠治!関八州血祭りだ!今宵のドスは荒れるぜ。近衛と召し捕り包囲陣との大立ち回り。 おなじみ国定忠治の物語を子分・浅太郎の活躍に焦点をあてて描いた股旅物。凶作にあえぐ農民を見かねた国定忠治は、代官所を襲い貯蔵米を奪いそれを農民に分け与える。その後、追われる身となった忠治は、子分たちを引き連れ赤城山に籠城。子分の浅太郎は、そんな忠治の窮状を案じ東奔西走するが、すでに一味に密偵が紛れこんでいて…。 (from:衛星劇場)
時代劇(白黒)
1957年/日本/松竹
監督 芦原正
音楽 木下忠司
出演
近衛十四郎、名和宏、北上弥太郎、小笠原省吾、水原真知子、福田公子、龍崎一郎、石黒達也
赤城の子守唄
感想
国定忠治は「江戸群盗伝」などの近衛十四郎。今回はその忠治の子分・浅太郎(名和宏)が主役。なるほど近衛十四郎さん、すっかり貫禄たっぷりのオヤジだ。追われる身となった忠治親分とそれを追っかけてきたお徳姐さんを会わせる様に計らったり、お町という少女を女郎小屋から助け出したり、旧知の勘助の殺害をしぶしぶ引き受け、その先で裏切りを苦に自害した勘助の子供を引き取ったり、さんざん忠治の為に働く浅太郎だが、忠治親分には裏切り者呼ばわりするし、言いつけ通りに勘助の死を報告したら「しまった〜」と何だか勘助の死を浅太郎の責任にしているみたいだし。ここでも親分、何だかイマイチで、大きな子供みたいだぞ。そんな浅太郎、さっさと親分に見切りをつけて勘助の子供を連れてお町(実は裏切り者の政吉の生き別れた妹)の元へと親分たちの一行とは別の道を行く…というラストでちょっとすっきり。

赤毛のアン  ANNE OF GREEN GABLES
★★★☆☆  テレビ放送
内容
名作「赤毛のアン」の映画化作品を、デジタル・リマスターした美しい映像でテレビ初放送。13歳のアンが紆(う)余曲折を経てプリンス・エドワード島に住む老兄妹マシューとマリラの養子となり、さまざまな騒動を起こしながらも周囲の人たちの愛情を得て成長していく様が生き生きとつづられる。ある日、親友のダイアナに誤って酒を飲ませ、彼女と話すことを禁じられたアンは…。成績優秀なアンは、新しく赴任してきたステーシー先生の計らいで特別クラスに入って日々勉強に励み、ギルバートと同点1位でクイーン学院に合格。入学後は、大学進学を目指して充実した日々を送るが、思いもよらぬ悲しい出来事によって進学を断念する。アンとギルバートとのほのかな恋を交え、16歳となったアンが人生の新たな一歩を踏み出すまでをさわやかに描いた。(from:NHKBS)
文芸/ドラマ(カラー)
1986年/カナダ
監督 ケビン・サリバン
音楽 ハーグッド・ハーディ
出演
ミーガン・フォローズ、コリーン・デューハースト、リチャード・ファーンズワース、パトリシア・ハミルトン、シュイラー・グラント、ジョナサン・クロンビー
赤毛のアン
感想
原作だけでなくアニメも大好きな「赤毛のアン」の世界を良くぞここまでイメージ通りに実写化している。特にマリラとマシューはイメージ通り。一番キャスティングが難しかったと思うアンも髪の色が思っていた様な赤毛でないし、設定よりも少々歳を取っているが、その後の青年、結婚編まで彼女たちが演じているのを考えれば、合格点をあげたい。ダイアナがスグリ酒を一瓶飲んで酔っ払ってしまう事件は何度見ても笑える。

赤毛のアン アンの結婚  ANNE OF GREEN GABLES:THE CONTINUING STORY
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
結婚することになったアンが、戦争の荒波にもまれ、数々の危険を乗り越えながら激動の時代を生き抜いていく様を描く。アンは、外科医となった婚約者ギルバートが働くニューヨークで、出版社に勤めることに。有名作家ジャック・ギャリソンを担当するが、アンの原稿が彼の名前で出版されてしまう。出版社を辞めてギルバートとともに帰郷し、2人は結婚。式を挙げた直後、ギルバートは戦地へと赴き、その後行方不明となる。ギルバートを探すため、戦地フランスに渡ったアンは、戦争終結のための地下運動に関わるかつての作家、ジャック・ギャリソンと再会。彼の内縁の妻は亡くなり、残された赤ん坊を連れて彼の下宿があるロンドンへと避難する。新聞社で働きながら夫を探すアンは、ジャックからギルバートの情報と引き換えに危険な任務を依頼され、ベルギーへと向かう。命からがら任務を遂行したアンだったが、ギルバートは依然見つからなかった。(from:NHKBS)
文芸/ドラマ(カラー)
2000年/カナダ
監督 ステファン・スケイニ
音楽 ピーター・ブレイナー
出演
ミーガン・フォローズ、ジョナサン・クロンビー、シュイラー・グラント、グレッグ・スポティスウッド、キャメロン・ダッド
赤毛のアン アンの結婚
感想
原作にここまで戦争色の強い話やジャック・ギャリソンという、アンに惚れる記者の存在も記憶にないが、どうやら原作とは違ったオリジナル・ストーリーらしい。行方不明になったギルを探して異国の戦地をさ迷うアン。グリーン・ゲイブルズの平和で幸せな世界とはかけ離れていて、アンのファンとしては少々違和感を感じる。でも、引き取ることになったぼうやをわが子のように守り、行方を探し見つけるシーンは泣けた。アンやギル、ダイアナなどが自然に年を重ねているのもイイ。
赤毛のアン・シリーズ赤毛のアン」「続・赤毛のアン アンの青春」「赤毛のアン 新たな始まり

赤毛のアン 新たな始まり  ANNE OF GREEN GABLES: A NEW BEGINNING
★★★☆☆  テレビ放送
内容
子育ても終え、名の知れた作家となったアンが、マシューとマリラに引き取られる以前の日々を振り返り、自分の人生を見つめ直していく。芝居の台本を書きにグリーン・ゲイブルズにやってきたアンは、床下にあった古い手紙の束の中から、父親の手紙を見つける。それをきっかけに、彼女の人生に大きな影響を与えた少女期の記憶がよみがえり、父との再会を願って40年前に書かれた手紙に返事を書くが、父はすでに亡くなっていた。(from:NHKBS)
文芸/ドラマ/ファミリー(カラー)
2008年/カナダ
監督 ケビン・サリバン
音楽 ピーター・ブレイナー
出演
バーバラ・ハーシー、ハンナ・エンディコット・ダグラス、ベン・カールソン、レイチェル・ブランチャード、シャーリー・マクレーン
赤毛のアン 新たな始まり
感想
赤毛のアン アンの結婚」の続編だが、キャスティングは一新され、過去のシーンでギルバートやダイアナ、マリラも回想シーンで出てくるのみ。アンがグリーン・ゲイブルズに来る前の話が中心になっている。しかし、中盤まで孤児としての苦労話ばかりで、特に前半は悲惨な体験をしていて、アンの世界とはかなりかけ離れていて暗くて辛い。でも、シャーリー・マクレーンが大金持ちのトマス家の頑固でワンマンな老当主を演じていてるので、原作「赤毛のアン」とは別物として見ればなかなか面白いドラマ。しかし、相変わらずの大仰なアンの台詞にモンゴメリー独特の美しさが感じないのはちょっと残念。
赤毛のアン・シリーズ赤毛のアン」「続・赤毛のアン アンの青春」「赤毛のアン アンの結婚

赤頭巾ちゃん気をつけて
★★★☆☆  テレビ放送
内容
日比谷高校3年の薫クン(岡田裕介)はまったくツイてない。愛犬は死に東大入試は中止になり、足の爪をはがしてしまい、幼なじみの由美(森和代)とはまた喧嘩だ。学入試、恋愛、学生運動、セックスなど、抱える問題に若者たちが挫折と希望の間を揺れ動く、甘くて苦い青春映画。巧みに当時の映像、広告、音楽が挿入される。
青春/ドラマ(カラー)
1970年/日本/東宝
監督 森谷司郎
音楽 いずみたく、スイッチ・オン・バッハ、スイッチ・オン・バロック
出演
岡田裕介、森和代、富岡徹夫、森秋子、中尾彬、風見章子、山岡久乃
赤頭巾ちゃん気をつけて
感想
芥川賞受賞の庄司薫の原作、現役あるいは卒後の都立日比谷高生である「薫クン」を主人公にした「四部作」が、この作品と『さよなら怪傑黒頭巾』『白鳥の歌なんか聞こえない』『ぼくの大好きな青髭』。監督は「八甲田山」「日本沈没」「小説吉田学校」の森谷司郎。学生運動さなかの東大受験を控えた男子高校生の青春日記。学生運動にも参加せず、社会に反抗する不良にもなれず、でもモヤモヤとした不満を抱えた青年の心情が、冷めた目線で描かれている。挿入される、ピンキーとキラーズの「恋の季節」や、いしだあゆみの「ブルーライト横浜」などのヒット曲が時代を象徴していて懐かしい。目が酒井和歌子、鼻が内藤洋子、口が松原智恵子、体はマリリン・モンローという理想の女性像にも時代が反映されていて笑える。ラストの過激なモノクロ写真は加納典明によるもの。

赤ちゃんと僕  BABY AND ME
★☆☆☆☆  テレビ放送
内容
チャン・グンソクが突然一児のパパに!高校生が子育てに奮闘するハートフル・コメディドラマ「美男〈イケメン〉ですね」に出演し人気急上昇中のチャン・グンソクが、赤ちゃんに悪戦苦闘する高校生役を好演。韓国での映画公開と同時話題となった赤ちゃん=メイスンくんのキュートな魅力全開!ケンカに明け暮れ、何かと問題を起こす高校生ハン・ジュンス(チャン・グンソク)。学校に頻繁に呼び出される息子に手を焼いた両親は家出をしてしまう。そんなジュンスの元に「あなたの子よ」と手紙と一緒にウラム(ムン・メイスン)という赤ん坊が目の前に!?クラスメートの天才少女(キム・ビョル)に協力してもらいながら、ジュンスは仕方なくウラムの面倒をみるが…。(from:衛星劇場)
コメディ/ドラマ(カラー)
2008年/韓国
監督 キム・ジニョン
音楽 チャン・デソン
出演
チャン・グンソク、ムン・メイスン、キム・ビョル、コ・ギュピル
赤ちゃんと僕
感想
テレビドラマでお馴染みのチャン・グンソク主演の映画を見るのははじめてだが、これはノリも作りも映画ではなくテレビドラマ。彼のファンでなければあまり楽しめない。でも赤ちゃんがとても可愛く、愛嬌があって彼のお陰で最後まで観れた。話もありきたりで、展開が読めてしまうのも痛い。教科書にウンチべっとりもギャグのつもりなのだろうが汚すぎて全然笑えない。テレビドラマ程度なら許されるのだろうがお金を払ってみる映画となると…。

赤ちゃん泥棒  RAISING ARIZONA
★★★★☆  テレビ放送
内容
コンビニ専門の泥棒常習犯と元婦人警官の夫婦。赤ちゃんが欲しい!でも授からない─「ならば多すぎる家からもらっちゃおう」と5つ子が生まれた大富豪からの“赤ちゃん泥棒大作戦”を思いついた2人。昔の泥棒仲間や賞金稼ぎなど、周囲を巻き込んでの壮絶な赤ちゃん争奪戦がはじまった!(from:BSTBS)
アクション/コメディ(カラー)
1987年/アメリカ
監督 ジョエル・コーエン
音楽 カーター・バーウェル
出演
ニコラス・ケイジ、ホリー・ハンター、ジョン・グッドマン
感想
バートン・フィンク」「バーバー」「ビッグ・リボウスキ」などのコーエン兄弟監督・製作作品。当時まだ若いニコラス・ケイジ、ホリー・ハンター、ジョン・グッドマンらが皆いい味を出している。特にコンビニ強盗の常習犯というケチな犯罪で刑務所を何度も出たり入ったりしている駄目男N・ケイジの力の抜けたキャラがいい。彼と女性警官ホリー・ハンターの出会いも犯罪者登録写真撮影というのも可笑しい。そして手段を選ばない賞金稼ぎのブラックなキャラと、可愛い五つ子の赤ちゃんの対照的な取り合わせ。とぼけたカントリー調の音楽もグッド。赤ちゃんものでは大好きな作品。

赤ちゃんの逆襲  MAUVAIS ESPRIT
★★★★☆  テレビ放送
内容
建築家を目指す絵描きのシモン。うだつの上がらぬ、冴えない男の唯一の救いである美しい恋人カルメンも親友と浮気する始末だ。そんなシモンにさらに不幸な出来事が降りかかる。ある日、シモンは学生時代にデザインしたものとそっくりの建物を見つける。建物の責任者で建築業界の大物であるヴァンサン・ポレルが自分のアイデアを盗んだと思い込み、会社に乗り込んでみたが、誰も取り合ってはくれない。そして建物を飛び出した瞬間、なんとポレルが運転していた車に轢かれ、死んでしまう…。シモンは本当に運のない男だった。彼はただ死んだだけではない。もっとも憎いヴァンサン・ポレルの息子として生まれ変わってしまったのだ!なかなかなつかない息子に戸惑う親バカのポレル。そして殺意を抱く赤ん坊!!赤ちゃんの逆襲が開始する!(from:BS日テレ)
コメディ(カラー)
2004年/フランス
監督 パトリック・アレサンドラン
音楽 ロイク・デュリー、クリストフ・ミンク
出演
ティエリー・レルミット(ヴァンサン・ポレル)、オフェリエ・ウィンテル(クリステル・ポレル)、レオノール・ワトリング(カルメン)、ミシェル・ミューラー(シモン)
赤ちゃんの逆襲
感想
父親に殺された冴えない男が生まれ変わった赤ちゃんが主人公。げっぷをする度に憎い父親めがけてミルクを吐き出し、夜泣きにウンチと、赤ちゃんの普通の行動が、親に恨みを持った者の生まれ変わりという設定が笑える。悪態ばかりで、おっさん思考の見た目も性格も可愛くない赤ちゃん。「お前の愛情がウザイんだ」には大笑い。「ロック・ユー」の赤ちゃんバージョンが可愛い。父親への復習は、自殺が一番と、危ないことばかりの連続の、過激な赤ちゃんに大笑い。

暁のガンマン(さすらいの用心棒)  E PER TETTO UN CIELO DI STELLE
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
駅馬車強盗後の現場で偶然出会った、頭は切れるがお調子者のティムと、力持ちだがお人好しのハリー。その後、酒場で再会したふたりは意気投合するが、ハリーはティムに金を騙し取られてしまう。ハリーはティムに金を返すよう迫り、ふたりは行動を共にすることになるが、ティムは強盗に追われており…。監督は『新・夕陽のガンマン/復讐の旅』のジュリオ・ペトローニ。エンニオ・モリコーネの哀愁あふれる主題曲も人気の一作。マカロニ・ウエスタンの貴公子ジュリアーノ・ジェンマと名優マリオ・アドルフが絶妙の凸凹コンビを好演。男の友情を軽快でユーモラスに描いたコメディタッチの西部劇。(from:イマジカBS)
西部劇(カラー)
1968年/イタリア
監督 ジュリオ・ペトローニ
音楽 エンニオ・モリコーネ
出演
ジュリアーノ・ジェンマ、マリオ・アドルフ、ジュリー・メナルド、マグダ・コノプカ
暁のガンマン(さすらいの用心棒)
感想
冒頭の哀愁漂うテーマ曲はいかにもエンニオ・モリコーネしていてなかなかいい。道連れになる男二人の友情もユーモアたっぷりで色男のジェンマとお人好しな醜男マリオの正反対なキャラもなかなか面白い。女も容赦しない悪党の悪っぷりもマカロニウエスタンらしくて悪くない。でもイマイチ面白さを感じないのはジェンマの魅力がイマイチ感じられないキャラだからか?でもラスト、マリオの夢の家で繰り広げる悪党たちとの銃撃戦はなかなか見物。獣用罠もいい伏線になっている。

赤胴鈴之助 一本足の魔人  
★★★☆☆  テレビ放送
内容
少年剣士・鈴之助が活躍する武内つなよし原作の映画版第六作目。江戸市中の寺社・豪商の屋敷から名宝名器がいつの間にか消え、それを追う者は一本足の魔人に瞬時に溶かされるという怪事件が連続する。赤胴鈴之助(梅若)も千葉周作(黒田弥太郎)から預かった将軍家拝領の名刀を奪われ、賊を追うが取り逃がしてしまう。その直後、同じように預かりものの大事な兜を奪われ、父を溶かされた娘お光(小町瑠美子)と知り合った鈴之助は、魔人を倒すことを誓う。次に魔人が狙いそうなのは、妙法寺の薬師仏だとの情報を得た鈴之助が寺で待ち受けていると、魔人が手下を従えて現われた…。(from:日本映画専用チャンネル)
時代劇/アクション/ファミリー(カラー)
1957年/日本/大映
監督 安田公義
音楽 渡辺浦人
出演
梅若正二(赤胴鈴之助)、中村玉緒(しのぶ)、藤田佳子(お米)、小町瑠美子(お光)、林成年(竜巻雷之進)、黒川弥太郎(千葉周作)
赤胴鈴之助 一本足の魔人
感想
このシリーズのヒットで人気者になった梅若正二の赤胴鈴之助の活躍と、そのガールフレンド、中村玉緒演じるおきゃんな、しのぶが可愛い娯楽時代劇。今回の敵は黒頭巾と仮面に黒マントという異様ないでたちの盗賊集団。彼らの武器である短筒に鈴之助はどう立ち向かうのか…。子供向きに作られているが、盗賊の頭領が放つ短筒で人や物が溶けてなくなる様子は特殊効果を駆使していてなかなか面白い。64分という短さも内容が凝縮されていて丁度いい。監督は「東海道お化け道中」の安田公義。

赤胴鈴之助 三つ目の鳥人  
★★★☆☆  テレビ放送
内容
少年剣士・鈴之助が活躍する武内つなよし原作の映画版第七作目。江戸の町で、戌年の少年が三つ目の鳥人にさらわれる事件が頻発。そんな時、赤胴鈴之助(梅若)が剣術を教える鶴千代(太田博之)も鳥人に襲われるが、ちょうど居合わせた雷之進(林成年)の協力でなんとか阻止をする。しかし、鳥人は鈴之助の必殺技・真空斬りを悪用し、自分の起こした事件すべてを、鈴之助になすりつけようとする。鈴之助は汚名をすすごうと三つ目の鳥人に単身挑んでいく…。(from:日本映画専用チャンネル)
時代劇/アクション/ファミリー(カラー)
1958年/日本/大映
監督 森一生
音楽 渡辺浦人
出演
梅若正二(赤胴鈴之助)、中村玉緒(しのぶ)、近藤美恵子(萩乃)、姿美千子(桜井信代)、林成年(竜巻雷之進)、村田知英子(お力)、月田昌也(松太郎)
赤胴鈴之助 三つ目の鳥人
感想
冒頭は毎回、原作漫画紙芝居風の演出がなかなかいい。今回の怪人は前回の盗賊の頭を鳥の頭に変えた感じ。スパンコールで派手なスパッツも着ている。妖術シーンや老婆、お化け屋敷の妖怪のメイクは「東海道お化け道中」や「大魔神」で培われた技術で大映の得意とするところ。今回の目玉はそれら妖怪たちの特撮の面白さで、凝ったカラーライティングで怖いながらも美しい妖怪がぬっと出てくるシーンはいいなぁ…と思ったら、撮影は名カメラマン宮川一夫。納得。

赤と黒 デジタルリマスター版 第一幕、第二幕  LE ROUGE ET LE NOIR DEUXIEME PARTIE
★★★☆☆  テレビ放送
内容
【第一幕】フランスの文豪スタンダールの同名長編小説を原作に、その美貌と知性で下層階級からはい上がろうと野心に燃えた青年の恋と生涯を描いた文芸大作。司祭の紹介で町長であるレーナル家の家庭教師となったジュリヤンは、レーナル夫人と瞬く間に恋に落ち、互いに愛し合うように。だがさらなる高みを目指す彼は、夫人と別れ神学校へと進む。校長に目をかけられたジュリヤンは、彼の計らいでパリの侯爵家で雇われることとなるが…。
【第二幕】パリのラ・モール侯爵家で秘書となったジュリヤンは、周囲から侮蔑的な目を向けられる中でその働きぶりが認められ、社交界にもデビューする。やがて美しい侯爵令嬢マチルドの心も虜(とりこ)にし、すべてを手に入れたと思ったのだが…。フランスの文豪スタンダールの代表作を映画化。デジタル技術で映像・音声を修復。(from:NHKBS)

ドラマ/文芸(カラー)
1954年/フランス
監督 クロード・オータン・ララ
音楽 ルネ・クロエレック
出演
ジェラール・フィリップ、ダニエル・ダリュー、アントネッラ・ルアルディ
赤と黒 デジタルリマスター版 第一幕、第二幕
感想
監督は「肉体の悪魔」「七つの大罪」の。当時43歳のダニエル・ダリューの美しさには驚き。ジェラール・フィリップの格好良さも、ジュリヤンがどんどんそのルックスと「人に愛される青年」というキャラに強い説得力を感じる。そして、強い自尊心から等々宗教への道には進めなかった野心家な主人公を、ナルシスト的に演じているところは流石。赤い軍服姿も、黒い修道僧の姿もどちらも美しく着こなしていて、男が一番格好良い見せ方を知っている彼ならではのキャラかも。

赤西蠣太  
★★★☆☆  テレビ放送
内容
伊丹万作監督のモダンな感覚が冴える時代劇映画の名作。伊達騒動を題材に赤西蠣太という醜男の密偵が、証拠を掴んで屋敷を抜け出すまでの騒動をユーモラスに綴る。二枚目スターの千恵蔵が醜男の主人公と、美男の原田甲斐の二役を演じている。原田甲斐一味の謀反を探るべく、伊達兵部邸に遣わされた密偵・赤西蠣太。やがて陰謀の証拠となる密書の入手に成功した彼は、怪しまれずに職を辞して邸を脱出するべく、お家一の美女・小波に恋文を書き、フラれたために、邸に居づらくなって逃げ出したという策を練る。(from:チャンネルNECO)
時代劇(白黒)
1936年/日本/日活
監督 伊丹万作
音楽 高橋半
出演
片岡千恵蔵、原健作、杉山昌三九、毛利峯子、上山草人、林誠之助、志村喬
赤西蠣太
感想
片岡千恵蔵が醜いあばた顔の赤西蠣太と二枚目奉行の原田甲斐の二役を演じたコメディータッチの時代劇。二人のまったく正反対のキャラを上手く演じ分けていてチャンバラ時代劇のスター千恵蔵のコミカルな醜男を演じた珍しい一面が見れ、これまでにない千恵蔵の魅力を感じる。その千恵蔵や志村喬が若い!歌舞伎の「伽羅先代萩」や山本周五郎の「樅ノ木は残った」などでお馴染みの伊達騒動をパロディにしてチャンバラの少ない異色の時代劇になっている。監督は「新しき土」の伊丹万作。

あかね空
★★★☆☆  テレビ放送
内容
人情時代小説の名手、山本一力の直木賞受賞作を内野聖陽&中谷美紀主演で映画化した感動作。京で豆腐作りの修行を積んだ永吉と江戸っ子のおふみ。江戸で出会ったふたりはすぐに惹かれ合い、深川の長屋に小さな豆腐店を開いた。永吉が作る京の豆腐は江戸の人々にはなかなか受け入れられなかったが、気丈なおふみの努力のかいあって店は次第に繁盛しはじめる。彼らはやがて3人の子どもにも恵まれ、幸せな日々を送っていたが…。(from:BSTBS)
時代劇/ドラマ(カラー)
2006年/日本
監督 浜本正機
音楽 岩代太郎
出演
内野聖陽(永吉/傳蔵)、中谷美紀(おふみ)、中村梅雀[2代目](平田屋)、勝村政信(嘉次郎)、泉谷しげる(源治)、角替和枝(おみつ)、石橋蓮司(清兵衛)、岩下志麻(おしの)、武田航平(栄太郎)、細田よしひこ(悟郎)、柳生みゆ(おきみ)
あかね空
感想
江戸時代の底辺で暮らす庶民を主人公に人情豊かな人々をテーマに描き続ける山本一力は、山本周五郎の後継者の一人と言えるかも。これも京から一人江戸に来て豆腐屋を始めた男と深川の人々の人情を丹念に描いている。幼い子供が大橋の雑踏で行方不明になって生き別れになったり、主人公が早馬に轢かれて急死するなどの不幸の顛末は少々無理矢理でメロドラマな設定だが、実直だけが取り柄の口数の少ない男と、彼を支える家族愛がテーマで、地味だがじんわりとした感動がある。腰が低く真面目な主人公と強面のヤクザの二役の内野聖陽、長屋育ちの江戸っ子の妻の中谷美紀の演技が良い。また、生き別れの子供を思い続け、主人公夫婦を陰で助ける老豆腐屋の女将を演じた岩下志摩がいい味を出している。また、永代橋など江戸の街を細部にまで再現した美術が素晴らしい。

アカルイミライ  BRIGHT FUTURE
★★★★☆  テレビ放送
内容
眠ると未来の夢を見るという仁村雄二は、いつもなにかにイラついていた。そんな彼にとって同僚の有田守は、心を許せる唯一の存在だった。ある日守は「嵐が来るかもな」と言い残し、突然姿を消す。そんな雄二の前に、守の父、真一郎が現れ、雄二はいつしか彼のもとで働き始める。世代も考え方も違う二人だったが、次第に守の残したクラゲを東京の河川で繁殖させるということに熱中していくのだった。ある日、雄二は暴風吹き荒れる砂漠の中で一人歩く夢を見る…。相手と判り合えないという事実を受け容れながらも人々が共存している世界が、世代間の対立を交えて感動的に描かれる。(from:BSTBS)
ドラマ(カラー)
2002年/日本
監督 黒澤清
音楽 パシフィック231
出演
オダギリジョー(仁村雄二)、浅野忠信(有田守)、藤竜也(真一郎)、笹野高史(藤原耕太)、白石マル美(藤原冴子)、りょう(軽部)、加瀬亮(有田冬樹)、松山ケンイチ(ジュン)
アカルイミライ
感想
未来に希望も持てずに淡々とその日を生きる無軌道な若者たちを、色彩を抑えたモノクロのような映像で描き、彼らの捉え難い心情がきりきりと伝わってくる。排除しようとされるが、増殖してやがて海へと流れて(逃げて)行くクラゲがそんな彼らを象徴しているようで、クラゲに自ら刺されて死んでしまう修理屋の親爺、真一郎が切ない。守を演じる浅野忠信が格好良く、彼の部屋がお洒落。ありがちなロマンスを絡めずに、青年を描いているところもよく、彼らの変わりやすい心情と共鳴して、話もどう転がるか分からないところが面白い。監督は「カリスマ」「回路」「呪怨」の黒澤清。

AKIKO あるダンサーの肖像
★★★☆☆  テレビ放送
内容
日本のモダン・ダンス界の第一人者、アキコ・カンダの“自分を撮ってほしい”という申し出によって実現したドキュメンタリー作品。彼女自身のナレーションで映画は始まり、厳しい稽古の風景から日常生活や家族のことなどが次々と語られていく。撮る者と撮られる者の幸福な出会いを感じさせ、すがすがしい後味を残す。(from:BS11)
ドキュメンタリー(カラー)
1985年/日本
監督 羽田澄子
音楽 栗林豊彦、サティ「ジムノペティ」
出演
アキコ・カンダ
AKIKO あるダンサーの肖像
感想
サティの「ジムノペティ」をバックに海岸の寒々とした風景が、芸術の世界で生きる厳しい孤独な主人公の心象風景と重なるようで印象的。また、「マーサによって体全体、細胞のひとつひとつがダンサーの体に作り変えられた」とマーサ・グラ―ムから受けた衝撃を語っている。息子や母親、姉などの肉親が見るアキコと、日常生活の一部を見せる、明るく人懐こい人柄を思わせるアキコ。それと正反対に踊りに没頭するアキコには冒しがたい厳しさがある。「マグダラのマリア」の公演シーンも素晴らしく、その舞台をもっとちゃんと見てみたかった。篠山紀信が撮影をするシーンのアキコは特に美しく神々しい。

AKIRA Akira
★★★★☆ 劇場/レンタルDVD
内容
2019年のネオ東京。ある夜、金田をリーダーとするバイクの一団のメンバー・鉄雄が負傷した。彼は突如現れた軍用へリでラボに運ばれ、不思議な力に覚醒する。一方、街ではゲリラたちの銃撃戦が始まる中、謎の軍用兵器「アキラ」の覚醒が予言される。暴走する鉄雄と、鉄雄を取り戻そうとする金田の戦いが始まる…。
アニメ/SF/アクション(カラー)
1988年/日本/東宝
監督 大友克洋、作画監督:なかむらたかし
音楽 芸能山城組
出演
声:岩田光央、佐々木望、小山茉美
AKIRA

感想
「ヤングマガジン(講談社)」に1982年12月より連載された大友克洋の人気長編漫画を作者本人が映画化。大友克洋の緻密な絵がそのままで、作者が手掛けただけあって、絵の完成度は高い。そして打楽器を使った原始的な音楽も斬新。荒廃した ネオ東京でゲリラとアーミーの銃撃戦がはじまり、新興宗教団体が勢力をのばしたり…混沌とした世界でのキーマンは謎の少年アキラ。金田と鉄雄がそのアキラの真相に迫ろうとする。アキラと鉄雄が超能力者で強いのは分かるが、彼らと対等に活躍する生身の金田が「未来少年コナン」のコナン並に強くて楽しい。底抜けの明るさでコミカルな部分も彼が担当。老けた超能力の子供達やアーミーなどは、大友漫画に前々から登場するキャラ。そこにそれまで大友漫画に欠けていた「美人ヒロイン」ケイの登場で、より華のある世界が完成されている。
AKIRA

悪人  
★★★★☆  テレビ放送
内容
長崎のさびれた漁村に生まれ、自分勝手な母に代わり、引き取られた祖父母に育てられた青年、清水祐一。現在は、土木作業員として働き、年老いた祖父母を面倒見るだけの孤独な日々を送っていた。そんなある日、出会い系サイトで知り合った福岡の保険外交員・石橋佳乃を殺害してしまった祐一。ところが、捜査線上に浮上してきたのは福岡の裕福なイケメン大学生・増尾圭吾だった。苦悩と恐怖を押し隠し、いつもと変わらぬ生活を送る祐一のもとに、一通のメールが届く。それは、かつて出会い系サイトを通じてメールのやり取りをしたことのある佐賀の女性・馬込光代からのものだった。紳士服量販店に勤め、アパートで妹と2人暮らしの彼女もまた、孤独に押しつぶされそうな毎日を送っていた。そして、話し相手を求めて祐一に久々のメールを送った光代。やがて、初めて直接会うことを約束した2人だったが…。(from:地上波)
ミステリー/ドラマ(カラー)
2010年/日本/東宝
監督 李相日
音楽 久石譲
出演
妻夫木聡、深津絵里、岡田将生、満島ひかり、塩見三省、池内万作、光石研、永山絢斗、樹木希林、柄本明
悪人
感想
孤独が描かれる舞台は都会が定番なような気がするが、これは田舎の生まれ故郷から出れない閉塞感が、都会とはまた違った孤独を描いている。出会い系サイトでしか人とのつながりが作れない人々が希薄な人間関係から自己を防衛する手段が、個々の人間性を否定することでしかない。殺人犯の青年と殺された女子大生、どちらが悪人だったのだろうか?どちらも自分の言動がどう相手に影響するかまったく想像しようとしないところはどちらも悪で、そんな人間に育ててしまった親や社会の責任はないとは言えない。被害者と禍害者の親を演じた樹木希林と柄本明の演技が見事。また、犯人の閉ざした心を開かせる唯一の人物になるヒロインの深津絵里がいい。彼女を最終手段で守ったラストは泣けた。監督は「フラガール」の李相日。

悪の階段 
★★★★☆ テレビ放送
内容
大会社の金庫に眠る、社員の給料約4000万円を奪う計画をたてた4人の男たち。首謀者の岩尾(山崎努)による計画は見事成功し、大金を目の前にした男たちの欲望が募っていく中、岩尾は恋人のルミ子(団令子)を使って、ひそかに次なる計画を実行していく…。
サスペンス/ドラマ(白黒)
1965年/日本/東宝
監督 鈴木英夫
音楽 佐藤勝
出演
山崎努、団令子、加東大介、久保明、西村晃、久保菜穂子(お京)
悪の階段

感想
他の三人を操って次々に死においやっていく岩尾の知能犯ぶりが面白い。最後まで無気味な存在が人殺しを平気でやる下山(西村晃)と、感情のないロボットのような女・ルミ子。若いが臆病な熊谷(久保明)に、あっさり女に騙される小心者の小西(加東大介)と、他のキャラも面白く描かれている。ルミ子と岩尾の対決も見物。ラストはやっぱり最後に勝つのはコイツか!というスジだけど、最後まで目がはなせないスリルのある作品。

悪魔の美しさ  LA BEAUTE DU DIABLE
★★★★★  テレビ放送
内容
大学教授のファウスト博士は忍び寄る老いに頭を悩ませていた。悪魔の手下メフィストはその悩みにつけ込み、魂を売り渡すよう教授を説き伏せ、試験的に博士を青年の姿にかえてやる。その後メフィストの意のまま、砂を金に変える術まで手に入れて、巨万の富に溺れる教授。ところが巧妙に契約書へのサインを避け続ける教授に、メフィストは怒り、彼からあらゆる能力を取り上げる。慌てた教授はついに契約を結ぶのだが…。ゲーテの『ファウスト』を下敷きに、古典フランス映画の巨匠ルネ・クレールが独自の構想により映画化したサスペンス。当時の二枚目スター、ジェラール・フィリップの圧倒的なまでの良い男ぶりが光る。(from:ザ・シネマ)
ドラマ(白黒)
1949年/フランス:イタリア
監督 ルネ・クレール
音楽 ロマン・ヴラド
出演
ジェラール・フィリップ、ミシェル・シモン、ニコール・ベナール、レイモン・コルディ
悪魔の美しさ
感想
2枚目ジェラール・フィリップと、醜男ミシェル・シモンの対照的な二人がファウスト博士という男になって、悪魔に心を売った日からファウストが善のファウストのジェラール・フィリップと悪魔メフィストフェレスのミシェル・シモンになる趣向。若さと美貌を手にしたファウストは錬金術で金を作り出し、絶世の美女から愛されるという幸せの絶頂期に。人間の三大欲を満たされるがそれが悪魔に心を売った代価…。そこは今の現代人にも警鐘を促しているように思える。ジェラール・フィリップの引き立て役のミシェル・シモンのメフィストフェレスも何だか哀れで、最後の「人間は残酷だ!」という台詞をこの悪魔に吐かせるところがシニカル。

悪魔のくちづけ(1997) THE SERPENT'S KISS
★★☆☆☆ テレビ放送
内容
17世紀末の英国。裕福な領主トーマスは自らの富と妻の美貌を誇示するための庭園建設のため、青年メナーをデザイナーとして雇う。妻ジュリアナは、庭園よりも、情熱的でハンサムな彼に関心を抱くようになる。一方、メナーは不思議な能力を持つジュリアナの娘テアに惹かれていく。やがてこの荒地を舞台にした造園計画は、野望と陰謀を孕んだまま着々と進行していくが、その背後に潜む恐るべきからくりが少しづつ明らかになっていく…。(from:BS11)
ドラマ(カラー)
1997年/イギリス:フランス:ドイツ
監督 フィリップ・ルースロ
音楽 ゴラン・ブレゴヴィク
出演
ユアン・マクレガー、ピート・ポスルスウェイト、グレタ・スカッキ、カルメン・チャップリン、リチャード・E・グラント
悪魔のくちづけ

感想
17世紀のコスチュームがぜんぜん似合わないユアン・マクレガー。作られる庭園もめちゃくちゃセンス悪く、当時の最先端がこの程度なのか?と首を傾げてしまう。庭園ものだったら『英国式庭園殺人事件』の方がグレート高し。ピート・ポスルスウェイト、リチャード・E・グラントといった英国勢にグレタ・スカッキなどメジャーな役者ばかりで華やかなのだが、あのチャップリンの孫カルメン・チャップリンが、ユアンが一目ぼれするにはちょっと説得力に欠けるヒロインで今一歩の魅力。もう少し魔性を秘めた美女にキャストして欲しかった。原題は直訳すると「ヘビのキス」。しかし邦題の「悪魔のくちづけ」というタイトルの割にはオカルトでもホラーでもなく、スリリングなサスペンスという訳でもない。どちらかというと「危険な関係」のような恋のさや当てという感じ。でも英国式庭園を造る過程は面白い。また、フェルメールの絵画のような美しい映像はさすが撮影監督を専門にしてきたこの監督ならではなのかも。

悪魔のような女(1955) LES DIABOLIQUES
★★★★☆ テレビ放送
内容
フランスを代表するミステリー作家コンビ、ボワロー&ナルスジャックの合作小説第1作を、サスペンスの名手アンリ・ジョルジュ・クルーゾー監督が映画化。好き勝手し放題の夫に愛想をつかした正妻とその愛人が共謀して彼を殺害、死体をプールに沈めるが、死体はこつ然と消え、彼が殺されたときに着ていた服が正妻のもとへ届いた…。どんでん返しのラストがショッキング。96年にシャロン・ストーン主演でリメークされている。(from:NHKBS)
ミステリー(白黒)
1955年/フランス
監督 アンリ・ジョルジュ・クルーゾー
音楽 ジョルジュ・ヴァン・パリス
出演
シモーヌ・シニョレ、ベラ・クルーゾー、ポール・ムーリス、シャルル・バネル
悪魔のような女

感想
主演はシモーヌ・シニョレと「恐怖の報酬」でイヴ・モンタンの恋人を演じたベラ・クルーゾー。監督は同じく「恐怖の報酬」のアンリ・ジョルジュ・クルーゾー。修道院育ちで気が弱く自立心に欠ける校長夫人クリスティナ(ベラ)と、気の強い校長の愛人ニコル(シモーヌ)の対照的な性格が面白い。校長ミシェル(ポール・ムーリス)の水死体姿も恐すぎて笑える。最初は計画殺人の実行がメインだが後半はその死体が一人歩きして…というちょっとホラーじみたミステリーに変わる。映画の最後で「ラストのオチを話すなかれ」というメッセージがあるので、オチのネタバレはできないが、最後の最後までどう展開するかわからない、ハラハラさせられ謎は深まるばかり…というサスペンス。ベラの恐怖に見開いた目がとても印象的。

あこがれ(トリュフォー) LES MISTONS
★★★☆☆ テレビ放送
内容
フランソワ・トリュフォー監督の初期の短編映画。映画批評家出身の新人監督として大いに注目されていた彼が、自分の幼年時代の思い出をベースに描いた青春ドラマである。南フランスの田舎町。五人のいたずらっ子たちが年上の美しい娘にあこがれを抱いている。彼女の姿を見かけては後を追いかけ、ちょっかいを出す少年たち…。反抗的で純粋な彼らの生き生きとした姿がつづられている。(from:NHKBS)
ドラマ(白黒)
1957年/アメリカ
監督 フランソワ・トリュフォー
音楽 モーリス・ルルー
出演
ジェラール・ブラン、ベルナデット・ラフォン
あこがれ

感想
フランスのガキたちのなんてマセテいること!大人の男に憧れる若い女がこんなガキを相手にするハズもなく、ガキたちにとって彼女は手に届かないマドンナ。しかしこのガキたち、テニスに興じて汗を滲ませた彼女のシャツの匂いを嗅いで恍惚としたりしている。そのマドンナ、ベルナデット・ラフォンのプロポーションは見事。こんな女が近所に住んでいたら、普通の子供も恋するマセガキになるのはしょうがないのか。音楽も映像もユーモアがあってお洒落。

アザー・ファイナル THE OTHER FINAL: BHUTAN V.S. MONTSERRAT
★★★☆☆ テレビ放送
内容
2002年6月30日。世界中の注目を集め、日本で「サッカーワールドカップ決勝戦」が行われていた同じ日に、アジアの小国ブータンでは、サッカー世界最下位を決める「もうひとつの決勝戦」が開催されていた。対戦するのはカリブ海の小国、英領モントセラトとブータン王国。両国ともFIFAに加盟したばかりの弱小チームだが、サッカーを愛する情熱はサッカー先進国に一歩も引けをとらない。モントセラトからブータンに向かう途中、原因不明の熱病で倒れる選手たち。ようやく到着したけれど、今度は慣れない高地で高山病にかかってしまう。コーチの不在、やっと届いた競技用ホイッスル、草ぼうぼうのグラウンド、試合2日前になっても見つからない審判など、次々に問題が起こるが人々は情熱で何とか乗り切る。そして迎えた試合当日。犬も乱入するのどかな雰囲気とは裏腹に、2万5千人の観客が見守る中、熱戦が繰り広げられる。果たして勝負の行方は?そして世界最下位の表彰式は?ひたすらにサッカーを愛する人々の情熱が伝わる「もうひとつの決勝戦」。サッカー、そしてスポーツというものが持つ万国共通の魅力や奥深さを改めて感じさせるドキュメンタリー映画の佳品。(from:NHK)
ドキュメンタリー/スポーツ(カラー)
2002年/日本:オランダ
監督 ヨハン・クレイマー
音楽 マーセル・ワルヴィッシュ
出演
ディニッシュ・チェトリ、オットリー・ラボーデ、パサン・ツェリン、ポップス・モリス
アザー・ファイナル

感想
お互いに聞いた事も無かった国同士がサッカーを通して交流を深める様子をほのぼのとしたタッチで描いたドキュメンタリー。白いサッカーボールがそれぞれの国をキャッチボールする様に行き来して、それぞれの土地柄、文化等を紹介してゆく。モントセラトという国は近年の火山噴火で大被害を出して、首都プレマスも灰に埋もれ、遷都を余儀無くされ今は復興に努力をしている状態。それでもブータンよりは豊かだというのでモントセラトのチームが6日もかけてブータンに遠征する。「アジアのサッカーは軍隊的。でもカリブのサッカーは華があるから絶対勝つよ」とモントセラトの人。一方ブータンの人は「スポーツには勝負けの結果を強調するが、スポーツを通して人々が交流しあうことに意義がある」という。結果はモントセラトのチームが体調を壊してブータンが勝利するが、勝負けは関係ないとするラストに、商業主義に走るワールドカップのあり方を考えされられる。

アザーズ THE OTHERS
★★★☆☆ 劇場/テレビ放送
内容
古い屋敷で暮らす グレースと子供たちは、家の中に現れる不可思議な存在(アザーズ)に徐々に気がついていくが、その正体は驚くべきものだった!「オープン・ユア・アイズ」で一躍世界にその名を知らしめた気鋭のスペイン人監督アレハンドロ・アメナバールが、主演にニコール・キッドマンを迎え、手 がけたゴシック・ホラー。プロデュースは「オープン・ユア・アイズ」をリメイクし、「バニラ・スカイ」として映画化したトム・クルーズ。(from:BSフジ)人里離れた屋敷で子供と暮す女が召し使いを3人雇うが、その日から姿の見えない者の存在に気付き怯える。
サスペンス
2001年/アメリカ
監督 アレハンドロ・アメナバール
音楽 アレハンドロ・アメナバール
出演
ニコール・キッドマン、フィオヌラ・フラナガン、クリストファー・エクルストン、エレーン・キャシディ、エリック・サイクス、アラキナ・マン、ジェームズ・ベントレー、ルネ・アシャーソン、アレクサンダー・ヴィンス、キース・アレン
アザーズ

感想
前作の「オープン・ユア・アイズ」もまだ観ていなくて、今回製作総指揮をしたトム・クルーズがそのリメイクをした「バニラ・スカイ」も観ていない…。ラストはおすぎじゃないけど、ホント言えません。でもビックリした〜。ニコールがとても綺麗なんだけど冷たい女性を演じています。ホラーかと思ってみると肩すかしです。あまり恐くない。でもラストの窓のシーンはぞっとした。

アサシン  THE ASSASSIN
★★★★☆  テレビ放送
内容
少女マギーは、第1級殺人犯として死刑を宣告される。しかし処刑を目前にした彼女に、政府から2つの選択肢が提示される。1つは死刑。もう1つは政府内の秘密組織で暗殺者(アサシン)としての任務を全うすること。どちらを選んでも、最後にあるのは死のみ。それでも生きることを望んだマギーは、過酷な訓練から、美貌と殺人テクニックを身につけ、裏側の世界へと踏み出す。(from:BSTBS)
アクション(カラー)
1993年/アメリカ
監督 ジョン・バダム
音楽 ハンス・ジマー
出演
ブリジット・フォンダ(マギー)、ガブリエル・バーン(ボブ)、アン・バンクロフト(アマンダ)、ダーモット・マローニー(J・P)、ハーヴェイ・カイテル(ヴィクター)、ミゲル・フェラー(カウフマン)
アサシン
感想
ヒロインのマギーは「シングルス」のブリジット・フォンダ、「シェイド」のガブリエル・バーン、恋人役に「ベスト・フレンズ・ウェディング」のダーモット・マルロニー、掃除屋に「アリスの恋」のハーベイ・カイテルと豪華キャストでリュック・ベッソンのオリジナルと比べても遜色ない。特にまだあどけなさの残る少女から女に変化する微妙な年頃の娘を演じたブリジットは、体を張ったハード・アクションもこなしていて、フォンダ家のサラブレットぶりが十分伺える。ターゲットに標準を狙いながらプロポーズの言葉を聞いて涙する風呂場のシーンは、冷静に暗殺の命令にしたがうロボットのようなマギーと、本当の愛に触れて人間性が芽生えるマギーの、両極端な自分に揺れる姿が切なく描かれていて泣ける。

朝な夕なに  IMMER WENN DER TAG BEGINNT
★★★☆☆  テレビ放送
内容
教師は生徒の私生活に立ち入るべきではないとする教育環境にあって、生徒との心の結びつきを信条とする女性教師ハンナ。彼女の新たな赴任先は男子校で、人格者の校長はハンナに好意をもちながらも、やはり彼女の方針には反対だった。そんな中、ひとりの生徒が彼女に恋心を抱きはじめ…。美しい女性教師と学生達の師弟愛を描いた青春映画。トランペット演奏による主題曲「真夜中のブルース」がヒットした。(from:NHKBS)
ドラマ/ロマンス(カラー)
1957年/西ドイツ
監督 ヴォルフガング・リーベンアイナー
音楽 フランツ・グローテ
出演
ルート・ロイヴェリック(ハンナ・ブルクハルト)、ハンス・ゼーンカー(ヴォルフガング・コルネリウス校長)、クリスチャン・ヴォルフ(マルティン・ヴィーラント)、ピーター・シュテルナーゲル(ハンス・クラインシュミット)
朝な夕なに
感想
革命的近代デザインを生んだバウハウスのドイツらしいお洒落な校舎。特に校長室は今の学校にも見られないほどお洒落。若き女性教師を演じたルート・ロイヴェリックは知的で品格があるデボラ・カー似の美女。彼女に学校の先生をはじめ、生徒まで魅了されるのも納得。心臓病のハンスの死や、家庭に問題を抱えるヴィーラントなど、生徒たちの悩みを取り上げながらも、センチメンタルにならずにドライな感じがするのはドイツ人の特長だろうか?有名なテーマ曲も美しいジャズ・ナンバーでグッド。

旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ  
★★★☆☆  テレビ放送
内容
北海道旭川市旭山動物園。小さい頃からいじめられっ子で、昆虫が大好きだった青年・吉田が、飼育係としてやって来た。懐が大きく情熱あふれる滝沢園長はじめ、韮崎、柳原、臼井、砥部、三谷ら、ベテラン飼育員たち、管理係の早苗が彼を迎え入れた。(from:BS日テレ)
ドラマ(カラー)
2008年/日本
監督 マキノ雅彦
音楽 宇崎竜童、中西長谷雄、主題歌:谷村新司『夢になりたい』
出演
西田敏行、中村靖日、前田愛、堀内敬子、長門裕之、六平直政、塩見三省、岸部一徳、柄本明、笹野高史
旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ
感想
今では日本一集客率の良い動物園として有名、新しい動物の見せ方をどんどん採用してどれもがヒットしているが、そこに行くまでの閉園の危機を乗り越える苦労話をドキュメント風なところも混ぜながら描いている。重鎮な俳優人多数でなかなか豪華キャストなのだが、体力的に厳しそうな俳優も自然にそれぞれの動物の担当係を演じているのが凄い。動物たちへの愛が役者を通してそのままこの動物園の関係者たちのものとしてダイレクトに伝わってくる。長門裕之・津川雅彦兄弟はあっきり言って嫌いなのだが、これではちょっと見直した。監督は「次郎長三国志」のマキノ雅彦(津川雅彦)。

アサルト13 要塞警察  ASSAULT ON PRECINCT 13
★★★☆☆  テレビ放送
内容
麻薬の潜入捜査に失敗、2人の同僚を失ってしまったローニック巡査部長(イーサン・ホーク)は、閉鎖を間近に控えた13分署の内勤となっていた。その閉鎖も数時間後に迫った大雪が降る大晦日。ローニックを含め2人の警官しかいない13分署に警官殺しので逮捕された凶悪犯ビショップ(ローレンス・フィッシュバーン)、麻薬中毒のベック(ジョン・レグイザモ)らが非難してきた。大雪のため、彼らを移送することが出来なくなったらしい。そんな13分署の裏口から2人の覆面男が侵入、護送バスに乗ってきた警官が射殺されてしまった。侵入者はローニックによって射殺されたが、なぜか電話は不通、携帯電話も妨害電波のためか通じなくなっていた。外部との連絡を遮断されたローニックは外を伺うと、武装した人間たちが13分署を包囲していた。彼らの要求はビショップを差し出せというもの。その要求を拒否したローニックだったが、やがて包囲していた集団は仲間である警官たちだとわかる。いったいなぜ彼らが…?犯罪者たちと窮地に追い込まれたローニックは、ビショップらにも武器を与えともに戦う決意をする!(from:BSジャパン日曜洋画劇場)ジョン・カーペンター監督による76年の傑作アクション「要塞警察」を、フランスの新鋭ジャン=フランソワ・リシェ監督でリメイク。
アクション/サスペンス(カラー)
2005年/アメリカ:フランス
監督 ジャン=フランソワ・リシェ
音楽 グレーム・レヴェル
出演
イーサン・ホーク(ジェイク・ローニック:宮本充)、ローレンス・フィッシュバーン(マリオン・ビショップ:玄田哲章)、ジョン・レグイザモ(ベック:高木渉)、マリア・ベロ(アレックス・サビアン:日野由利加)、ガブリエル・バーン(マーカス・デュバル:佐々木勝彦)、ジェフリー・“ジャ・ルール”・アトキンズ(スマイリー:白熊寛嗣)、ドレア・ド・マッテオ(アイリス・フェリー:深見梨加)、ブライアン・デネヒー(ジャスパー・オーシェア:三木敏彦)
アサルト13 要塞警察
感想
イーサン・ホーク、ローレンス・フィッシュバーン、ガブリエル・バーンの豪華共演。カーペンター監督のオリジナルを見てないが、脚本がいいのか、ぼろい警察署にろうじょうして、拘留中の悪人たちと一緒になって警察署に残された警察官たちが外の敵と戦うという話の筋が面白い。特に臆病になって苦しむ所長のイーサン・ホークと、命を狙われる悪党集団のボスのローレンス・フィッシュバーンが演じるキャラは、それぞれ存在感たっぷりで魅力がある。ちょっと物足りなかったのが黒幕の捜査官を演じたガブリエル・バーン。もっと彼の出番が増えれば、不気味なキャラがより際立ったかも。死んでゆく者が予想を超えてあっけなく殺されたりする意外な展開も面白かった。しかしヒロインたちにはイマイチ華がないのが残念。

あじさいの歌 
★★★☆☆ テレビ放送
内容
ある春の日、商業デザイナーの河田藤助(裕次郎)は、道端で足をいためた源十郎老人(東野英治郎)を家まで送り、その娘けい子(芦川いづみ)と出会う。けい子は母(轟夕起子)が駆け落ちして以来、頑迷な源十郎によって家に閉じ込められていたが、藤助との出会いをとおして古い因習から解放されていく。「青い山脈」の石坂洋次郎の青春文学を映画化。石原裕次郎が封建的な家庭に明るい春をもたらす善意の青年を好演する。(from:NHKBS)
ドラマ/青春(カラー)
1960年/日本/日活
監督 滝沢英輔
音楽 斉藤高順
出演
石原裕次郎、芦川いづみ、東野英治郎、轟夕起子、中原早苗、大坂志郎
あじさいの歌

感想
箱入り娘の倉田けい子(芦川いづみ)が外に出てはじめて髪を美容院で切ったり、デパートに行ったりする姿が「ローマの休日」にそっくり。靴を履いたまま入るモダンなワンルームに住んでいる商業デザイナーの男を裕次郎が演じている。こういうかっこいい生活は今でも憧れの的かも知れない。ヒロインが住む古くて暗い洋館を、彼がガラス張りにして光を入れたいと、改築する話が進んでいくが完成結果は見れずに物語は終わる。けい子の家族自体が明るくなったからそんな描写も不用だがどんな風に館が変わるか見てみたかった。二人の恋路を邪魔する幸吉と(小高雄二)のり子(中原早苗)の兄妹のキザっぷりや、少女漫画みたいなご都合主義な内容と、裕次郎の演技の下手さには閉口だが、東野英治郎の頑固じいさんや、殿山泰司と北林谷栄が演じる倉田家の召使などのワキキャラが面白い。
石坂洋次郎・原作関連:若い川の流れ」「草を刈る娘」「風と樹と空と

明日、君がいない  2:37
★★★☆☆  テレビ放送
内容
さわやかな風が吹き抜け、生徒たちの声でにぎやかな教室、廊下、グラウンド。見慣れた朝の光景に、今日もいつもと変わらない平凡な1日を過ごすかに見えた6人の高校生たち。しかし、時間の経過とともに彼ら一人ひとりが誰にも言えない悩みや問題に直面し、今にも押し潰されそうになっている現実が次第に明らかになっていく。やがて午後2時37分ちょうどに起こる悲劇。はたして自ら命を絶とうとしたのは誰なのか、そしてその理由はなんだったのか…。2006年カンヌ国際映画祭「ある視点」部門正式出品作品。(from:BS11)
ドラマ(カラー)
2006年/オーストラリア
監督 ムラーリ・K・タルリ
音楽 マーク・チャンズ
出演
テリーサ・パーマー、ジョエル・マッケンジー、クレメンティーヌ・メラー、チャールズ・ベアード、サム・ハリス
明日、君がいない
感想
10代の悩める若者たちの姿を飾ることなくリアルに描いた作品。語り口はドキュメントっぽい印象もあるので、彼らがそれぞれ抱える悩みがヒシヒシと伝わってきて痛い。厳格な父親との確執に悩む少年、その彼に犯されて身ごもってしまう妹、身体的問題でいじめを受ける少年、ゲイとカミングアウトして孤立に悩む少年、ゲイを隠して生きようとする学校の人気少年、彼の隠れ蓑にされるグラマー少女…彼らがそれぞれ最後には崖っぷちに立たされ、誰が自殺してもおかしくない状況になるのだが、ラストは思いがけない子が自殺する…。彼女は彼らの悩みを一身に引き受けて死んでいったようにも思える。

明日(あした)、陽はふたたび DOMANI
★★★★☆ テレビ放送
内容
1997年にイタリアの聖地アッシジ周辺を襲った大地震に材を得て、窮屈な避難生活を強いられた人々が、多くの人々と関わりあいながらそれぞれの人生を見つめ直していく様を描く。「黄昏に瞳やさしく」などを手がけたイタリアの女性監督フランチェスカ・アルキブジが、実際の被災地にセットを組み、現地の人々から話を聞き脚本を書き上げた。イタリアの巨匠、パオロ・タビアーニ監督が教会を視察する大臣役で出演している。(from:NHKBS)
ドラマ(カラー)
2000年/イタリア
監督 フランチェスカ・アルキブジ
音楽 バティスタ・レーナ
出演
マルコ・バリアーニ、マルゲリータ・ポレーナ、ミケーラ・モレッティ、ジェームズ・ピュアフォイ
明日、陽はふたたび

感想
フラ・アンジェリコの「受胎告知」のフレスコ画があるカッキアーノで実際に起こった大地震が発生。街の唯一の産業だったサラミ工場も破壊され、人々は傷付き瓦礫の山に放り出される。市長が入院した為に街の復興の責任を一切引き受ける事になり家族との時間が減る助役とそれで苦悩する妻。その息子アゴスティーノは母の変化に敏感になる。その一家と同じトレーラーで生活する事になったガンが脳に移転して痴呆症が出て来た母を抱える男。サラミ工場社長の娘ティーナと仲良しのヴァーレはアゴスティーノの事で友情にヒビが入る。イギリス人壁画修復家のアンドリューと子供が欲しいと願う妻、そしてアンドリューと女教師ベティの恋いなど、災害で傷付きこれからの生活の不安を抱えながら復興への行動を起こそうとする等身大の人々のリアルな姿を描いていて共感できるものが多い。特に好きなエピソードがアゴスティーノの兄フィリッポと痴呆症のモッチャ夫人の世代の違う二人がお互いに支え合うところ。災害では子供も大人も女も男も関係なく誰にでも隠れていた問題があらわにされる。淡々とした終わり方もイイ。

明日があるさ THE MOVIE  AIBOU THE MOVIE
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
キャビアからラーメン、時計までを幅広く扱う中堅総合商社「トアール・コーポレーション」。主人公の浜田課長(浜田雅功)たちの営業13課は、はやりそうなものなら何でも開発を目指す「創意と熱意のなんでもやりまっせ」的な部署。人情派の浜田課長の下、一致団結してそれなりに前向きに日々仕事に取り組んではいるが、その実態はいわば万年リストラ候補、落ちこぼれサラリーマンの吹き溜まりでもあった…。さて、トアール・コーポレーションが次に狙いを定めたビッグビジネスは、日本発の官民共同のロケットの開発プロジェクト。しかし時代の最先端をいく宇宙開発事業に参画するのは、例によって浜田の同期、望月課長(柳葉敏郎)率いるエリート集団、営業1課。ロケット工学のスペシャリスト上条沙紀(酒井美紀)をアメリカの一流企業からヘッドハンティングしてさらに戦力アップした1課の華やかな仕事ぶりを尻目に、13課の面々は、今日も汗だくになって町の居酒屋にセラミックの陶器セットを売り歩く毎日。(しかもあまり売れない。)かたやロケット、かたや陶器セット。商売の厳しさは同じだが…。「リストラで人手は減っても仕事は減らない。」と、ついつい愚痴も口をつく。そんな中、浜田は営業先で偶然出会った不思議な老人・野口(中村嘉葎雄)の語る夢のような話に、(最初はもちろん本気で取り合わなかったが)次第に引き込まれ、一緒になって夢の実現にのめりこんでいく。その夢とは「自分でロケットを作って宇宙へ行く。日本発の有人宇宙ロケットの発射」という途方もない夢だった。(from:BS日テレ)
ドラマ/コメディ(カラー)
2002年/日本
監督 岩本仁志
音楽 椎名KAY太
出演
濱田雅功、柳葉敏郎、東野幸治、藤井隆、遠藤章造、田中直樹、田村亮、田村淳、間寛平、花紀京、仲間由紀恵、山田花子、松本人志、酒井美紀、相楽晴子、青島幸男、伊東四朗、中村嘉葎雄
明日があるさTHE MOVIE
感想
缶コーヒー・ジョージアのCMから派生したドラマ。出演は皆吉本興行で出演者の面々で拒否反応が起こるが、彼らの演技も自然で悪くないし、伊東四朗や中村嘉葎雄などの演技派や、柳葉敏郎、仲間由紀恵などの人気俳優が華を添えている。大阪の中小企業が衛星を飛ばして話題になったが、こちらは日本初の有人ロケットを一人で作って飛ばそうと奮闘するマッド・サイエンティストが話の中心になって、宇宙からほど遠いイメージのしがないサラリーマンに宇宙飛行の夢を魅せてくれる。しかし…吉本興行の素人っぽいキャストが華に欠け、テレビドラマ程度の出来になってしまっている。

あした元気にな〜れ! 〜半分のさつまいも〜
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
主人公のかよちゃんは昭和20(1945)年3月10日の東京大空襲で家族6人を失います。知り合いの家で暮らしながら行方不明になったお兄ちゃんを探し続けるかよちゃん。かよちゃんがくじけそうになったとき、支えてくれたものとは何だったのでしょう…。原作は、作家・エッセイストとして活躍する海老名香葉子さん。少女時代の体験をつづった著書「半分のさつまいも」をもとに製作された長編アニメーション。(from:NHKBS)
アニメ/ドラマ/戦争(カラー)
2005年/日本
監督 竹内啓雄、総監督:中田新一
音楽 川崎真弘、主題歌:林明日香『蓮花』
出演
声:上戸彩、うえだゆうじ、山口勝平、土井美加、語り:吉永小百合
あした元気にな〜れ!〜半分のさつまいも〜
感想
原作は故・林家三平師匠の妻の海老名香葉子。絵は綺麗で、背景などの美術もリアルで美しい。しかし子供向けの反戦物語だからか、主人公のかよこが良い子過ぎてリアリティーある子供でなく、作者の理想キャラに留まっている。主人公の少女とその兄が、養ってくれている叔母さんにいびられながらも、生きるため健気に頑張る姿は「蛍の墓」に重なる。キャラクターデザインは「伝説巨神イデオン」を手がけた湖川友謙。

あしたのジョー(1970)  
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
人気歌手・石橋正次が矢吹丈に扮した実写映画版。宿命のライバル・力石との対決を描く。連載中のコミックで力石徹の死が描かれ、実際に葬儀が行われたほど、『あしたのジョー』が社会現象となっていた1970年に公開された作品。不良少年・矢吹丈は、トレーナー・丹下段平に見込まれボクサーとなり、少年院で出会った宿命のライバル・力石徹と対決する。(from:チャンネルNECO)
青春/スポーツ(カラー)
1970年/日本/日活
監督 長谷部安春
音楽 渡辺岳夫
出演
石橋正次、亀石征一郎、辰巳柳太郎、高樹蓉子、山本正明、小松政夫
あしたのジョー
感想
辰巳柳太郎のオヤジさんこと丹下段平は原作やアニメよりも暑苦しくなくてなかなかいいのだが、石橋正次のジョーは…。孤高の不良少年のあのイメージからは遠く、ネアカキャラ。力石もあのカリスマ性は全然ないオッサン。肝心のボクシング試合シーンも頑張っているんだが「レイジング・ブル」とかと比べると笑うしかない。期待のクロスカウンターもヘナチョコで、あれで力石が死んだの?っと呆気に取られた。でも、70年代の日本ではこの程度が精一杯だったのかも。ファンキーな音楽はなかなかGood。監督は「化石の荒野」「相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿」の長谷部安春。

あしたの私のつくり方  
★★★☆☆  テレビ放送
内容
小学生の寿梨はごく平凡な女の子。クラスで仲間はずれになるのを恐れて、なるべく目立たず、友だちに合わせてばかりの日々。自分を偽ることに違和感を抱いていた寿梨にとって、クラスで人気者の日南子は憧れの存在。ところが、中学受験に失敗した寿梨が久しぶりに学校に戻ってみると、日南子は学級会の進め方が原因で突然クラス中から無視される存在になっていた。その後中学校でもイジメられていた日南子を気にしながらも何も出来ずにいた寿梨。やがて高校生となった彼女は、日南子が転校していったことを知ると、コトリと名乗って自作の物語を日南子に携帯メールで送るようになる。それは転校生の少女ヒナが人気者になるためのノウハウが綴られた“ヒナとコトリの物語”というものだった。(from:地上波)
ドラマ/青春(カラー)
2007年/日本/日活
監督 市川準
音楽 佐々木友理
出演
成海璃子、前田敦子、高岡蒼甫、田口トモロヲ、石原真理子
あしたの私のつくり方
感想
AKB48の前田敦子がイマイチ下手なのだが、「神童」の成海璃子がプロらしくしっかりと主人公を演じていて、予想よりも面白いドラマだった。携帯でやりとりする二人の女子中学生が微妙な学園生活を乗り切る(過ごす)様子を静かに描いている。「いじめ」の問題はいつの時代にもあって、彼女たちが抱える問題は次の世代にも変わりなく襲ってくる。これはそれを乗り越えるマニュアルになるのだろうか?マニュアルに頼ってばかりの携帯世代らしい考えとも思えるけど、微妙の心理が細やかに描かれていて共感できた。監督は「トニー滝谷」「竜馬の妻とその夫と愛人」「病院で死ぬということ」の市川準。

明日への遺言
★★★★☆  テレビ放送
内容
第二次世界大戦後、元東海軍司令官・岡田資(たすく)中将は、名古屋空襲時における一般民衆への無差別爆撃を実行した米軍搭乗員処刑の罪に問われ、B級戦犯として裁判にかけられた。裁判を行うのは戦勝国アメリカ。そんな中、岡田中将は、自己の信念を曲げることなく、すべての責任は指示を下した自分にあると主張。部下を守り全責任を負う覚悟を見せる岡田中将の潔い姿は、次第に敵国の検事や裁判官をも魅了し心動かしていく。(from:BSジャパン)
戦争/法廷/ドラマ(カラー)
2008年/日本
監督 小泉堯史
音楽 加古隆
出演
藤田まこと、ロバート・レッサー、フレッド・マックィーン、リチャード・ニール、富士純子、西村雅彦、蒼井優、田中好子
明日への遺言
感想
「法戦」と称して戦後のA級裁判を戦い、部下たちを守った岡田中将の誇り高い精神の持ち主には、そのまま誇り高い武士の姿に重なる。こういう、理想的な上司、指導者、良き父親でも、戦争に負けると「罪人」として処罰されるのが戦争なのだと教えられる。処刑場に向かう中将を独房の中から部下たちが「故郷」を歌って見送るシーンが泣ける。実際に処刑されなかったドイツの「ニュールンベルグ裁判」と比べると日本への戦犯判決はかなり厳しく、同じ戦犯裁判でも大きな違いを感じる。

脚の生えたおたまじゃくし  FOOTED TADPOLES
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
とおるの日課は、学校の女子の”処女チェック”。同じクラスの優等生・川島に恋したとおるは、気を引こうとダンスを始めた!?石井裕也監督『反逆次郎の恋』等に出演した前野朋哉が、自ら監督・主演。ぶざまな男として、演技も演出もいい味のグルーヴ大放出。(ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 オフシアター・コンペティション部門過去受賞作特別編成)(from:BSスカパー!)
コメディ/青春(カラー)
2009年/日本
監督 前野朋哉
音楽 今村悠輔、野村知秋
出演
前野朋哉、夏生さち、横山真哉
脚の生えたおたまじゃくし
感想
監督自身がアホな中学生の主人公を演じたコメディ青春もの。ドラマというほどの話が展開する訳でもなく、田舎のいけてない中学生の日常を坦々と描いている。ドキュメント風な感じだがちゃんと盛り上がりがあってドラマらしい作り。家庭教師・山岡はヘンテコでアホっぽいし(直に解雇されている。笑)、処女の見分けかたを間違った方法で教える悪友もアホ。出てくる男どもは主人公を含めアホばっかりなのだが、女の子たちがヤンキーで遥かに彼らよりも貫禄たっぷりで怖いのが笑える。ラストのパンツ踊りどん引きシーンの演出には笑えた。

アシャンティ  ASHANTI
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
西アフリカの小さな村を訪れた英国人医師のデビッドは、そこで奴隷商人のスレイマン一味に妻のアナンサを連れ去られてしまう。デビッドは一行がサハラ砂漠に入る前に彼らを捕らえ、妻を取り戻すことを決意。彼は反奴隷協会のブライアンからヘリコプターの操縦士である傭兵のジムを紹介され、追跡を開始する。そして彼らは国境の川で一行を発見するが、スレイマンの撃った一発の銃弾がジムに命中してヘリコプターは墜落し…。名匠リチャード・フライシャー監督がマイケル・ケインを主演に迎えた傑作アドベンチャー。灼熱の砂漠を舞台に、奴隷商人に妻を奪われた男の追跡劇をスリリングに描く。(from:イマジカBS)
アドベンチャー(カラー)
1979年/スイス:イギリス:アメリカ
監督 リチャード・フライシャー
音楽 マイケル・メルヴォイン
出演
マイケル・ケイン、ウィリアム・ホールデン、ピーター・ユスティノフ、オマー・シャリフ
アシャンティ
感想
豪華キャストの割には主役のマイケル・ケインと悪徳人身売買商人のピーター・ユスティノフ以外はぱっとしない感じ。ウィリアム・ホールデンなんか、気がつかないくらいちょこっとだけ。オマー・シャリフも主人公の妻を買おうとする某アラブ諸国の王子役で最後の方にちょこっと出てくるぐらい。サハラ砂漠を舞台に、人身売買商人に拉致された妻を取り戻そうと現地のアラブ人の友人を連れて商人を追う追跡劇。フツーのインテリ男マイケル・ケインと敵役のユスティノフの太々しいキャラがいい味を出しているけど、アクションというほどのアクションもなく、かなり地味。監督は「ソイレント・グリーン」「海底二万哩」「ミクロの決死圏」「ドリトル先生 不思議な旅」「トラ・トラ・トラ!」のリチャード・フライシャー。

阿修羅城の瞳  
☆☆☆☆☆  テレビ放送
内容
時は文化文政。庶民たちの活気に満ち溢れた江戸の町。色も欲も金も含めてエネルギッシュにうごめくこの町には、人の姿を借りた魔物も潜んでいた。人を喰らい、人の世を滅ぼそうとするその者たちを人々は“鬼”と呼び、怖れていた。幕府は、鬼と人間を瞬時に見分ける能力と強靭な剣術を兼ね備えた精鋭たちを集めて「鬼御門」という組織を結成。頭領・国成延行(内藤剛志)と、その腹心・安倍邪空(渡部篤郎)を中心に、日々容赦なく鬼を斬り倒していた。そんなある日、国成たちの前に、鬼を率いる尼僧姿の美しき鬼女・美惨(樋口可南子)が出現、美惨はまもなく鬼の王・阿修羅が復活し、鬼がこの世を支配すると告げると姿を消した…。(from:BS日テレ)
時代劇/ロマンス/アクション(カラー)
2005年/日本/松竹
監督 滝田洋二郎
音楽 菅野よう子、エンディングテーマ:スティング『マイ・ファニー・ヴァレンタイン』
出演
市川染五郎、宮沢りえ、樋口可南子、内藤剛志、渡部篤郎、小日向文世
阿修羅城の瞳
感想
舞台劇の映画化ということもあってか、演技が大袈裟でどの役者も大根にしか見えない。CGも安っぽいし、衣装もかつらも舞台からそのままという感じで芝居臭くて生身を感じない。だから感情移入も全然できない。内藤剛志、渡部篤郎の悪役もイマイチ迫力に欠ける。その変わり樋口可南子の「白雪姫」の魔女のような悪役っぷりは良かった。また、宮沢りえも色っぽくて美しい。阿修羅を物語として展開するには脚本が少々お粗末だったかと。監督は「病院へ行こう」「おくりびと」「秘密」「木村家の人びと」「陰陽師」「陰陽師II」「壬生義士伝」「バッテリー」の滝田洋二郎。

阿修羅のごとく(2003) LIKE ASURA
★★★☆☆ テレビ放送
内容
昭和54年の冬。竹沢家の三女・滝子が突然3人の姉妹全員を呼び集めた。滝子は探偵の証拠写真を示し、70歳になる父・恒太郎に愛人と子供がいると伝える。4人は母には知らせないようにと約束する。だが、彼女たちも互いに人には言えない問題を抱えていた。華道で生計を立てる未亡人の長女・綱子は、妻子ある男性と付き合っている。次女・巻子は夫の浮気を疑い始めていた。潔癖症の滝子は、父の調査を頼んだ内気な青年との恋が足踏み状態。四女・咲子は売れないボクサーと同棲中。母・ふじだけが、何も知らずに平穏な日々を過ごしているようだった…。
ドラマ/コメディ(カラー)
2003年/日本/東宝
監督 森田芳光
音楽 大谷幸、歌:ブリジット・フォンテーヌ「ラジオのように」
出演
大竹しのぶ(長女・三田村綱子)、黒木瞳(次女・里見巻子)、深津絵里(三女・竹沢滝子)深田恭子(四女・神内咲子)小林薫(里見鷹男)、中村獅童(勝又静男)、RIKIYA(神内英光)、桃井かおり(枡川豊子)、坂東三津五郎[10代目](枡川貞治)、木村佳乃(赤木啓子)、益岡徹(緒方)、長澤まさみ(里見洋子)、紺野美沙子(土屋知子)、八千草薫(竹沢ふじ)仲代達矢(竹沢恒太郎)
阿修羅のごとく

感想
NHKのTVドラマが名作で大好き。父・佐分利信、母・大路三千緒、長女・加藤治子、次女・八千草薫、三女・いしだあゆみ、四女・風吹ジュン、次女の夫・緒形拳、長女の愛人・菅原謙次、四女の恋人・宇崎竜童という豪華キャストで、テーマ曲のトルコ軍楽『ジュッディン・デデン(祖先も祖父も)』も話題になった。そして何よりも原作者向田邦子の脚本と和田勉氏の演出が光っていて、暖かいユーモアと泣けてしまう人情劇・向田邦子ワールドが展開していた。そしてこちらは…時間が2時間なのでかなりはしょられているし、独特の間も損なわれてしまっているが、セリフはほぼ同じ。キャスティングも悪くない。特に小林薫、大竹しのぶ、黒木瞳、坂東三津五郎、木村佳乃、桃井かおりは良かった。深津絵里も健闘。母親に八千草薫をもってきたのも気が利いている。しかし、彼女にミニカーを投つけさせ「修羅」の顔をさせなかったのは問題。あれがこのドラマのキーだったのに。おかげで小林薫の「女は阿修羅だよなぁ」と呟く言葉の重みが弱くなってしまっている。

アズールとアスマール  AZUR ET ASMAR
★★★★★  テレビ放送
内容
青い瞳のアズールと黒い瞳のアスマール。乳母ジェナヌに育てられた2人は、領主の息子と乳母の息子という違いはあったが、実の兄弟のように仲が良かった。しかし、アズールが寄宿学校に入ることになり、ジェナヌとアスマールの親子は、アズールの父によって追い出されてしまう。数年後、成長したアズールは青年となり、幼いころに聴いたジェナヌの子守歌を頼りに「ジンの妖精」を求めて海を渡った。そこで、アズールは…。(from:NHKBS)
アニメ/アドベンチャー/ファミリー(カラー)
2006年/フランス
監督 ミッシェル・オスロ
音楽 ガブリエル・ヤレド
出演
声:シリル・ムラリ(アズール )、カリム・ムリバ(アスマール)、ヒアム・アッバス(ジェナヌ)、パトリック・ティムシット(クラプー)、ファトマ=ベン・ケリル(シャムスサバ姫)
アズールとアスマール
感想
主人公たちをはじめとするキャラクターや、赤いライオンや鳥などの生き物、宮殿をはじめとする建物、花や木、人物たちのファッションなど、全てが幻想的で完璧な美しさ。「キリクと魔女」「キリクと魔女2」「プリンス&プリンセス」なども素晴らしい作品だが、これはそれらを上回る緻密な描写で完成度を上げている。青い目が美しいアズールと、褐色の美しい肌のアスマール、ちびだが敏捷で賢い姫、アズールの道案内の物乞い男、アズールとアスマールの母など、どのキャラも魅力的。アラブとヨーロッパの融合を謳った内容も面白い。フランス・アニメの最高峰。

劇場版 あずきちゃん ホワイト・バレンタイン 恋のチャンスがやってきた!!
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
1995年から、NHK-BS2で3年にわたって放送された人気アニメ『あずきちゃん』の劇場版オリジナルストーリー。すてきな転校生・勇之助くんに片思い中のあずきちゃん。なんとか彼と仲良くなりたいと思うものの、なかなか気持ちを伝えられない。でも、もうすぐバレンタインデー。親友のかおるちゃんと一緒に、勇之助くんに手作りチョコを作ったあずきちゃんですが、肝心の勇之助くんは恋のライバル・ヨーコちゃんの別荘に?!はたして、あずきちゃんは勇之助くんに告白できるのか?(from:NHKBS)
アニメ/ファミリー(カラー)
1995年/日本/東映
監督 小島正幸
音楽 辻陽
出演
声:野上ゆかな、宮崎一成、川田妙子、松本梨香
劇場版 あずきちゃん
感想
下手巧な絵にほのぼのとした展開が今時珍しいアニメ。等身大のヒロインあずきちゃんとちょっと格好良い勇之助のほのぼのとした関係もほほえましい。

明日の記憶 
★★★☆☆ テレビ放送
内容
広告代理店に勤める佐伯雅行(渡辺謙)は、今年50歳になるサラリーマン。ありふれているが、穏やかな幸せに満ちていた。仕事も充実し、娘の梨恵(吹石一恵)の結婚も控え、公私ともに多忙を極めていた。ところが、最近になって急に物忘れが激しくなり、不安になって病院を訪れた佐伯は、そこで衝撃の事実を告げられる。医者が下した診断は若年性アルツハイマーというものだった…。
ドラマ(カラー)
2005年/日本/東映
監督 堤幸彦
音楽 大島ミチル
出演
渡辺謙、樋口可南子、坂口憲二、吹石一恵、水川あさみ、木梨憲武、及川光博、渡辺えり子、香川照之、大滝秀治
明日の記憶

感想
監督は「恋愛寫眞」「トリック 劇場版」の堤幸彦。若年性アルツハイマーを取り上げた作品に「私の頭の中の消しゴム」を観たがロマンスに中心的だったそれより、こちらはもっと現実的でシビア。働き盛りで仕事も順調、娘の結婚も決まり順風だった男が、物事の判断がつかなくなる病気に侵され、幸せをもぎ取られてゆく様子が臨場感ある映像で描かれている。仕事に支障を来すようになり部長のポストから窓際の事務処理へとまわされ、会社でも家庭でも重荷の人間になってゆく姿が身に迫るほど切なく辛い。しかし妻の愛と、最後まで忘れたくない過去の記憶などを支えに生きようとする主人公に共感を覚え応援したくなる。「阿弥陀堂だより」 ではイマイチだった樋口可南子も、夫を必至で差さえ自分もどう生きて行くか模索する妻を熱演していてイイ。ラストで登り釜の田舎へ自分を忘れてしまった夫を迎えに行って一緒に帰るところは泣けた。また「アイリス」より穏やかな描き方がイイ。

明日は咲こう花咲こう
★★★☆☆  テレビ放送
内容
若者らしい理想に燃えて寒村の保険師となったひろ子。だがその村では村長と助役が派閥を争い、病人は信仰で治すという無知と貧困がまん延していた。さまざまな妨害にも負けず村の衛生問題にとりくむ主人公を吉永小百合が熱演したヒューマニズムあふれる一編。三田明とのデュエットによるヒット曲「明日は咲こう花咲こう」の映画化で、三田明も主人公を助ける人気歌手として出演、2人の初共演も話題をよんだ青春映画。(from:NHKBS)
ドラマ(カラー)
1965年/日本/日活
監督 江崎実生
音楽 伊部晴美
出演
吉永小百合(小日山ひろ子)、三田明、山内賢(塩谷今朝雄)、中尾彬(浜野新樹)、伊藤雄之助(尊道教・教祖)
明日は咲こう花咲こう
感想
アル中の大竹助産婦は「運が良けりゃ」の金貸しおかんの武智豊子で、水桶に頭を突っ込んで酔いを醒ます強烈な婆さんで笑える。また、悪役ばかりの中尾彬が若くてヒロインを支える格好良い爽やかな都会の男役でびっくり。ひろ子が面倒を看る孤児・卓美は「どですかでん」の頭師佳孝。村人を惑わすインチキ新興宗教の尊道教教祖は「若い人」「椿三十郎」の伊藤雄之助。ひろ子が赴任した夜に夜這いをかける塩谷村長(花沢徳衛)や、任期まで村人の問題を避ける医師(河上信夫)、貧困のために孤児には冷たい村人、どこが舞台なのかと呆れるほど閉鎖的で悪習ばかりの酷い田舎村で、どうやら山梨の乙女高原や焼山峠がロケ地らしい。吉永小百合の青春アイドルものというよりも、田舎村の悪習をコミカルに暴露した社会派な部分と、村のごたごたに巻き込まれた都会の女の子の人情劇で面白く、何度も挫けて東京に帰ろうとするヒロインは共感できる。ひろ子の友人役に山本陽子がちょこっと出ていて可愛い。監督は「夜霧よ今夜も有難う」「青春大統領」「逢いたくて逢いたくて」の江崎実生。原作は由起しげ子の「ヒマワリさん」。

あずみ AZUMI
★★★☆☆ 劇場/テレビ放送
内容
戦国時代末期。徳川陣営は、太平の世を築くことを目的として、反逆分子を瞬時に亡き者とする少数精鋭の暗殺集団を世に送り出した。そのために選ばれた10名の若者たち。中でも名実ともに最高の剣の使い手と謳われたのはたった一人の女性剣士「あずみ」だった…。(from:BS-i)平和を築くために最強の暗殺者になるべく育てられた少女を上戸彩が熱演!
時代劇(カラー)
2003年/日本
監督 北村龍平
音楽 岩代太郎
出演
上戸彩、原田芳雄、小栗旬、成宮寛貴、小橋賢児、金子貴俊、石垣佑磨、松本実、オダギリジョー、岡本綾、伊武雅刀、竹中直人
あずみ

感想
原作の絵よりもずっと可愛い、上戸彩のあずみは鋭い殺陣もかっこ良くてグー!原作のような無気味な怪物…という感じはなかったけど、かえって映画ならこちらの「可愛い」路線でいってくれて正解だったかも。オダギリジョーも奥様人気をぶっ飛ばす勢いのブチギレ・無気味キャラが大笑いでグー!時代劇なのに時代劇風の言い回しでなく、普通に喋っているのも良かった。NHK『武蔵』のセリフなんて皆、仰々しくて大笑いなんだけど、こちらは変に作ってないところが、若いあずみ達の気持ちがストレートに伝わってきてよろしい。グロいシーンが多いのにコメディ・タッチに仕上げたのもよい!

あずみ2 Death or Love  AZUMI
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
あずみが2年ぶりにスクリーンに帰ってきた。刺客として生きるあずみを待っていたものとは…。舞台は群雄割拠の戦国時代が終わりを告げ、世を二分する徳川と豊臣の戦いもいよいよ終盤を迎えていた頃。いまふたたび、あずみの新しい戦いがはじまる!(from:BS-i)
時代劇/ドラマ/アクション(カラー)
2004年/日本/東宝
監督 金子修介
音楽 川村栄二
出演
上戸彩、石垣佑磨、栗山千明、小栗旬、高島礼子、平幹二朗
あずみ2
感想
小山ゆう原作の人気コミックを映画化した「あずみ」の続編。今度の敵は妖艶な高島礼子と、怪しい爺さんを演じる平幹二朗とベテラン俳優が可笑しなコスチュームで弾けた演技をしていて面白い。また栗山千明が伏兵としてキーマンのクノイチのこずえを演じていて、個性的な俳優たちの配役がグッド。六波や土蜘蛛など個性的な敵兵が笑えるし、彼らとあずみの戦いは見ごたえのあるアクションで面白い。でも前作に比べるとアクションの派手さがないのがちょっと残念。監督は「DEATH NOTE デスノート 前編」「恋に唄えば♪」の金子修介。

仇討  
★★★★☆  テレビ放送
内容
徳川幕府の治世下、下級武士の江崎新八は武器倉庫の点検のいさかいから上司・奥野孫太夫と決闘になり殺してしまう。さらに新八は敵討ちにきた孫太夫の弟・主馬も倒し、藩は公儀の裁断として、奥野家の末弟・辰之助に新八を討たせることにする。理不尽な武家社会に反抗しながらも、家を守る兄・重兵衛の苦悩を察し、幼友達の辰之助に討たれる覚悟の新八だったが…。封建時代の家名尊重の矛盾を鋭くついた時代劇の力作。(from:NHKBS)
時代劇(白黒)
1964年/日本
監督 今井正
音楽 黛敏郎
出演
中村錦之助(萬屋錦之介)、田村高廣、丹波哲郎、石立鉄男、三田佳子
仇討
感想
橋本忍の脚本。つまらない言い合いから殺し合いの果し合いに、そしてその双方の家門存続にまで発展してしまった、武家社会ではよく起こっても不思議ではない事件。心無い上司を持ったばかりに不幸に追い込まれる主人公の江崎新八も、一方的に可哀想な奴だが、お家と弟との板挟みに苦しむ兄(田村高廣)、窮地に立たされた許婚と一人親の父との板挟みに苦しむ恋人(三田佳子)、仇討の恐怖ですっかり人が変わってゆく主人公の新八(錦之助)と、それぞれの心理描写がドラマチックに描かれている。本来なら無頼な奥野兄弟を斬った新八はヒーローになるところだが、そうならないところが「赤穂浪士」に通じるものがあって悲しい。丹波哲郎との決闘も凄いが、ラストの公開仇討の鬼気迫る殺陣はリアルで、お家のために最後には老人までが駆り出されて討ち取られるシーンは衝撃的だった。監督は「青い山脈」「続 青い山脈」の今井正。

アタック・オブ・ザ・キラートマト ATACK OF THE KILLER TOMATOES
★★★★★ レンタルビデオ
内容
巨大トマトの襲来
ホラー/コメディ(カラー)
1978年/アメリカ
監督 ジョン・デ・ベロ
音楽
出演
デビット・ミラー

感想
超ゼット級アホ映画。人間がトマトに襲われる図に爆笑!その恐ろしく凶暴なトマトを止めるすべもなく、このまま人類は滅びるのか?!と思ったラスト、ビックリのトマトをやっつける方法が!これがまたすごくアホで最高!でもこの攻撃、トマトでなくても死にそうになった。

アダプテーション ADAPTATION.
★★★☆☆ テレビ放送
内容
実在の本「蘭に魅せられた男 驚くべき蘭コレクターの世界」(ハヤカワ書房)の映画脚本化=アダプテーションをめぐるあれこれを映画化。脚本家チャーリー(ニコラス・ケイジ)は「マルコヴィッチの穴」の成功で次回作を期待されるが書けずに悩む。そんな彼をよそに双子の弟ドナルドは脚本学校に行きながら描いた脚本が大手に売れあっさりデビューする…。脚本家チャーリー・カウフマンも、この本の筆者スーザン・オーリアン(メリル・ストリープ)も、本の題材となった男ジョン・ラロシュ(クリス・クーパー)も実名で登場(ただし俳優が演じる)、本作の監督&脚本家の映画デビュー作「マルコヴィッチの穴」の撮影現場もドラマの舞台となる。映画クレジットにも記載されているカウフマンの双子の弟ドナルドは、架空の人物。
ドラマ(カラー)
2002年/アメリカ
監督 スパイク・ジョーンズ
音楽 カーター・バーウェル
出演
ニコラス・ケイジ、メリル・ストリープ、クリス・クーパー、ティルダ・スウィントン、カーラ・シーモア
アダプテーション

感想
脚本の執筆で悩むチャーリーと、蘭収集に情熱を注ぐ男の本の執筆で彼に取材するスーザン、二人の世界は別々に進行してゆく。どちらが虚構なのか…どちらも虚構かそれともリアルな世界なのか…不思議な空間が漂う。そして美しい「幽霊ラン」がさらに幻想の世界に見るものを誘う。「マルコヴィッチの穴」や「ヒューマンネイチュア」と同様ある人間のコアな部分だけを見続けているような作品。今回は脚本家チャーリーの頭の中か?前歯のないクリス・クーパーとランのエキスでラリったストリープのカップルが意外で面白い。クーパーの怪しいけど真は善良な男、ストリープのおっとりとしているようで実は悪女というキャラも魅力的。「コンフェッション」はイマイチ好きになれなかったが、こちらはラストのちょっとハッピーな感じが良い。

新しい家族  MYЖNKN!/FELLOWS
★★★★☆  テレビ放送
内容
北の果てムルマンスク州の鉱山の町に住むパーヴェルが父親からの電報で15年ぶりに故郷に呼び戻されてわが家で知らされたのは昔の恋人ナースチャの死と、その忘れ形見の娘が、他ならぬパーヴェルの子供であることだった。老いた父は残された子供を引取るべきだと主 張して譲らない。しかも、かつて兵役で故郷を離れていた間に起きた些細な誤解がナースチャの心を踏みにじってしまったことを知ったパーヴェルは深い衝撃を 受け、動揺した。だが、けなげに生きる14才の少女ポリーナをまのあたりにして、パーヴェルは娘を育てる決心をする が…。(from:BS11)
ドラマ(カラー)
1982年/ソ連
監督 イスクラ・バービッチ
音楽 ウラジミール・カマロフ
出演
ピョートル・グレボフ(パーヴェルの父)、ヴェーラ・アリホフスカヤ(パーヴェルの母)、アレクサンドル・ミハイロフ(パーヴェル)、イリーナ・イワーノフ(ポリーナ)、ピョートル・クルイロフ(パーヴリク)、ミハイルM・ブズイリョフ・クレツォ(ステパン)、A・パブロフ(親友セルゲイ)
新しい家族
感想
妻の裏切りで愛情を信じなくなった気ぐらいの高いパーヴェル・ズーボフが久しぶりに帰り帰った故郷の年老いた父母の元に娘がいることを知り、彼女と、他人の子の弟たちを引き取って、再婚相手と住むムルマンスクのニケリへ一緒に行くが…。女運は悪いが、子供達と一匹の犬が彼を幸せにする…。2人の弟スチョープカ(ステパン)、パーヴリクと離れようとしない弟思いのポリーナ。犬のレシキが子供達を必死に追いかけるシーンが泣ける。乗車拒否されたレシキが、規則一点張りの女車窓の足元にスリよってお願いするシーンは名演技で笑えた。その無愛想な女車窓がパーヴェルの身の上話を聞いてやるイイ人だったり、頑固だけど愛情深いおじいさんなど、素朴な人々が深い情感で描かれ心に残る作品。

新しい神様 NEW GOD
★★★☆☆ 劇場
内容
子供の頃受けたいじめで自殺未遂をくり返す雨宮は、バンドでの右翼活動で自分の存在価値を見い出すが‥
ドキュメンタリー(カラー)
1999年/日本
監督 土屋豊
音楽 加藤健(Rebel Blue)
出演
雨宮処凜、伊藤秀人、土屋豊

感想
反天皇制的考えの監督と右翼の雨宮・伊藤は、相反した思想を持っているが、彼等の右翼活動を観察するにつれて、多く若者のが抱える「自分の存在価値の薄さ」という苦しみを感じとっていく。雨宮が活動する民族派パンクバンド「維新赤誠塾」はハッキリ言ってかっこ悪く歌も下手。でも段々応援したくなってくるからヤバイ。上映後にミュージシャン・サエキけんぞうをゲストに監督と雨宮さんのトークショーがあり面白かったが、サエキさんも「維新赤誠塾」の音楽性には触れずに終了(笑)。このバンドがイラクの音楽祭で日本代表としてフセインに招かれ、あちらで大ウケしたらしいが彼等が日本のミュージシャンの代表と思われると困る(笑)。劇中、北朝鮮にいるよど号ハイジャック犯達を訪問するが、酔っぱらっていて人の良さそうな彼等の意外な一面を知る。あちらではVIP扱いの生活を送っていて「よど御殿」なる別荘もお持ちらしく、そんな様子を見ると雨宮じゃなくても「北朝鮮に住みたい」と思うかも?(思わないって!)

新しい人生のはじめかた  LAST CHANCE HARVEY
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
ニューヨークに暮らすCM音楽家のハーベイは、離婚後ずっと離ればなれだった娘の結婚式に出席するためロンドンへ旅立つ。しかし、親族の集まりのなかで疎外感を味わったうえ、娘からは結婚式のヴァージンロードは義理の父と歩くと宣言されてしまう。あげくに仕事まで干され、やけ酒をあおろうとしたハーベイは空港のバーで空港局員のケイトと出会う。二人の恋を彩るロンドンの街並みや、様々な名所が登場するのも見どころ。(from:NHKBS)
ドラマ/ロマンス(カラー)
2008年/イギリス
監督 ジョエル・ホプキンス
音楽 ディコン・ハインクリフェ
出演
ダスティン・ホフマン、エマ・トンプソン、アイリーン・アトキンス、キャシー・ベイカー
新しい人生のはじめかた
感想
ダスティン・ホフマンとエマ・トンプソンの2代名優が共演の中年男女のロマンス。エマがデカ女、ホフマンのちび男と見た目もチンチクリンなカップルなのだが、見ていてなかなかステキなのだ。ホフマンが娘の結婚前日のパーティーに出席するが居場所がなくて落ち着かない様子、エマの若い人達に囲まれて居場所がない様子、二人がそれぞれに抱く疎外感がヒシヒシと伝わってきいて切ない。でもそういう疎外感を知っている者だからこそ分かるものがある。お互いが一緒にいることで疎外感から逃れられる…そこから生まれる恋も本当にありそう。ホフマンが広告マンでいきなり会社を首になり…という件はまるで「クレイマー、クレイマー」のテッドの老後を見ている感じも。ところで原題が「ラスト・チャンス・ハーヴェイ」なのにこの邦題はあまりにもつまらなくて芸がなさ過ぎ。

新しき土 DIE TOCHTER DES SAMURAI
★★☆☆☆ テレビ放送
内容
幼くして資産家・大和巖(早川雪洲)の養子になった輝雄(小杉勇)は、 8年間の欧州留学を終え、 恋人・ゲルダ(ルート・エヴェラー)を連れて帰国する。そんな2人を出迎えた輝雄の許嫁、義妹・光子(原節子)の心境は複雑だった。輝雄が帰国するまでの8年間、彼女は輝雄の花嫁になる為の修行に明け暮れた日々だった。古い因習を非難するゲルダに触発され、光子との婚約破棄を申し立てる。しかし輝雄は 西欧文化と日本的な心の矛盾に悩む。そんな矢先、 光子が花嫁衣装を手にして火山に身を投げようとする。そんな彼女を輝雄も命がけで助け出す。数年後、結婚した二人は新天地・満州で土にまみれて畑を耕している。光子と輝雄は二人の赤ん坊を胸に、理想とした未来を歩むのだった…。
ドラマ(白黒)
1937年/ドイツ:日本
監督 アーノルド・ファンク、伊丹万作
音楽 山田耕筰
出演
早川雪洲(大和巖)、原節子(光子)、小杉勇(輝雄)、ルート・エヴェラー(ゲルダ)
新しき土

感想
山岳映画の第一人者、ドイツのアーノルト・ファンクと『マルサの女』で知られる伊丹十三の父親が監督。 当時17歳だった原節子がとても美しい。アーノルト・ファンクならではとの、雪を頂く富士山の美しい映像、燃えさかる火山の迫力はさすが。京都の桜や寺、厳島神社、浅草観音に東京のネオン街、鎌倉の大仏…と、日本の観光ガイドに欠かせない名所は総て紹介され、当時の様子が伺えられる、映像としても貴重。特に感動的なのは、フランク・ロイド・ライトの帝国ホテルでも撮影され、全景を含めて美しく描かれている。しかし満州植民地政策をプロパガンダにした内容が色濃く、主人公・輝雄役はチビでポッチャリ丸顔の醜男。ドイツ語が堪能というだけで主役になったのか…世間知らずのお嬢様とはいえ、美人の原節子が命を賭けてまで愛する男にしては魅力に欠ける。

アップフェルラント物語  APFEL LAND STORY
★☆☆☆☆  テレビ放送
内容
1905年、中央ヨーロッパ―。国境をロシア、オーストリア、ドイツの三大国に囲まれた、山合いの小さな美しい国アップフェルラントに住む14歳のスリの少年ヴェルは、ふとしたきっかけから、捕らわれの美少女フリーダと出会った。フリーダに心惹かれたヴェルは、フライシャー警部の協力で、フリーダを男装の麗人アリアーナのもとから無事救い出す。フリーダの誘拐された理由、それはフリーダの祖父が所有する、今は廃鉱となったオーバーケルテン岩塩鉱にあった。そこには、将来恐ろしい兵器となり得る金属ラジウムが眠っていたのだ。その権利の証である印章を横取りしようと悪漢デンマンとアリアーナが罠を仕掛ける…。一方、廃鉱の権利を手土産に大国ドイツと手を組もうとクーデターを企てるアップフェルラントの陸軍大臣ノルベルトと、その裏で糸を引くドイツ皇帝ウィルヘルムU世も、アップフェルラント侵略を図って印章をつけ狙う。 様々な思惑が錯綜する中、ヴェルとフリーダは、次第に国の存亡を巡る巨大な陰謀に巻き込まれて…!(from:NHKBS)
アニメ/アドベンチャー(カラー)
1992年/日本
監督 湯山邦彦
音楽 モーガン・フィッシャー
出演
山口勝平、皆口裕子、江原正士、キャラクター原案:ふくやまけいこ
アップフェルラント物語
感想
「銀河英雄伝説」「アルスラーン戦記」の田中芳樹原作。黒豹を相棒にした男装の女怪盗は「ルパン」と「ムーミン」の飛行鬼のキャラにそっくり。これに明智小五郎のような若くイケメンの刑事が主人公の少年ヴェルと少女フリーダ二人と共に事件を解決に活躍する…と話は面白い。しかし、下手で魅力に欠ける名探偵コナン風の絵とヨーロッパの王族がキャラで少女漫画趣味なのが難。またヴェルがフリーダを抱えて逃げるシーンは宮崎駿っぽいが、本家に比べるとおそまつ。

アップルシード(OVA)  APPLESEED
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
22世紀初頭―世界各地で勃発した数々の紛争・動乱が大国の介入を招き、地上は戦火に覆われた。戦略核兵器こそ使用されなかったものの、人類の多くはこの大戦で命を失い、国家は崩壊し、都市は廃墟と化した。やがて、生き残った人々は秩序ある世界を再び地上に構築せんと、新たなる試みを開始した。大戦で失われた人類の個体データはバイオテクノロジーによって再現され、遺伝子操作や擦り込み教育によって人口知性体…バイオロイドが生み出された。そして、為政者として特化されたバイオロイドが行政を司り、人類の完璧な平和と繁栄を目指した理想都市オリュンポスが建立された。オリュンポスは巨大コンピューター・ガイアが都市機能をコントロールし、人類復興の要となる組織・総合管理局を核として築かれたモデル都市だ。絶対的秩序に守られた完璧な都市オリュンポス。一方で地球上には、旧大国や多国籍企業の利権支配の思惑が交錯し、人間世界の混沌は未だに収まりを見せない。そして、バイオロイドの統治に反対するテロリストたちの破壊・内乱は止まることをしらなかった。そんな中、対テロ部隊ESWATの隊員・デュナンとサイボーグのブリアレオスは、作戦活動中に同僚を殺害される。復讐を誓う2人だが、公安部隊にも裏切り者が…。オリュンポスの都市機能を司るコンピューターの秘密。多脚砲台の乗っ取りを企てる某国の陰謀。巨大なスケールで展開するSFアクション!(from:NHKBS)
アニメ/SF/アクション(カラー)
1988年/日本
監督 片山一良
音楽 山中紀昌
出演
勝生真沙子(デュナン)、坂口芳貞(ブレアレオス)、沢田敏子(アテナ)、古川登志夫(カロン)、土井美加(フレイア)、若本規夫(セバスチャン)、荘真由美(ヒトミ)
アンフェア THE MOVIE
感想
攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL」風の戦闘兵器など、マシンのデザインと描写はなかなか良いが、人物画は下手でイマイチ。でもウサギみたいなサイボーグのSWATの隊長ブレアレオス、「幻魔大戦」のベガみたいなサイボーグなど、キャラも面白い。設定は未来の警察官を主役にした「機動警察パトレイバー」に似ているが、こちらはそれに比べると個性が弱い。原作は「攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL」の士郎正宗。

アデル/ファラオと復活の秘薬
LES AVENTURES EXTRAORDINAIRES D'ADELE BLANC-SEC

★★☆☆☆  テレビ放送
内容
漫画家タルディによるフランスで人気のコミックス・シリーズをリュック・ベッソン監督が映画化したヒロイン・アドベンチャー。主演は新星ルイーズ・ブルゴワン、共演に「潜水服は蝶の夢を見る」のマチュー・アマルリック。1911年。世界の不思議と秘宝を追う女性ジャーナリスト、アデルは、最愛の妹の命を救うため、古代エジプトの“復活の秘薬”を求めてエジプトへとやって来る。やがて、カギを握るラムセス2世に仕えた医師のミイラに辿り着くが、宿敵のマッドサイエンティスト、デュールヴーに行く手を阻まれてしまう。同じ頃、パリでは謎の怪鳥が現われ、人々を恐怖に陥れていた。それはなんと、ジュラ紀に絶滅した翼竜プテロダクティルスだったのだが…。(from:地上波)
アドベンチャー/アクション(カラー)
2010年/フランス
監督 リュック・ベッソン
音楽 エリック・セラ
出演
ルイーズ・ブルゴワン、マチュー・アマルリック、ジル・ルルーシュ、ジャン=ポール・ルーヴ
アデル/ファラオと復活の秘薬
感想
ハムナプトラ」シリーズや女性版「インディ・ジョーンズ」を期待したらかなり肩透かし。フランス流ギャグは全然笑えないし、ヒロインを筆頭に出演キャラがどれも魅力を感じない。子供っぽいファンタジーなので子供向けの作品なのかとも思えるが、出演者が老けたおっさんやおばさんばかりで子供ゼロだから鑑賞対象は大人なんだろうなぁ。そこら辺でもう間違っているような気がする。翼竜の登場あたりは「ジュラシック・パーク」で、「サブウェイ」「グラン・ブルー」「レオン」のリュック・ベッソンがスピルバーグのパクリをしちゃうとは悲しい限り。
その他のリュック・ベッソン作品フィフス・エレメント」「アンジェラ」「アーサーとミニモイの不思議な国

アドベンチャー・ファミリー THE WILDERNESS FAMILY
★★★☆☆ テレビ放送
内容
健康を害した娘のため、都会のけん騒を離れてロッキー山中に移り住んだ家族の大自然の中での生活を描く。見渡す限り雄大な山々に囲まれた美しい湖のほとりに小型飛行機から降り立ったロビンソン一家は、新しい家を自分たちの手で建てるまで小さな山小屋で暮らすことに。野生動物たちとの出会いに胸躍らせ、時に危険に遭遇し、自然の中で生きる厳しさを学びながら支え合って生きていく一家を心温まるタッチでつづる。(from:NHKBS)
アドベンチャー/ファミリー(カラー)
1975年/アメリカ
監督 スチュワート・ラフィル
音楽 ジーン・カウアー、ダグラス・ラッキー
出演
ロバート・ローガン、スーザン・ダマンテ・ショー、ホリー・ホルムズ、ハム・ラーセン
アドベンチャー・ファミリー

感想
排気ガスなどの公害で汚染された大都会のロスから、大自然のロッキー山中にやってきた4人のファミリー。前半はアライグマや、人に飼われていたクマのサンプソンの訪問などでほのぼのとしているが、後半は灰色クマのフリトーやオオカミの集団が一家を襲ったり、姉のジェニー(ホリー)がそのせいで高熱を出した為、父親は医者を呼びに命をかけてカヌーで川を下ったりと大波乱。でも子供二人は可愛いし(特にトビー坊やが木を切るシーンは可愛い)愛犬のクレストンや、一家のお友達で臆病なロバの飼い主ブーマーおじさんなど、サブキャラも個性的で楽しい。
関連:続アドベンチャー・ファミリー 白銀を越えて」「アドベンチャー・ファミリー/ロッキーを越えて

アドベンチャー・ファミリー/ロッキーを越えて ACROSS THE GREAT DIVIDE
★★★☆☆ テレビ放送
内容
アドベンチャー・ファミリー」の製作スタッフが幼い姉弟とひとりのギャンブラーの壮大な旅を描いた冒険劇。アメリカ開拓時代。遺産の土地を受け取るためオレゴンを目指し旅をしていた12歳と8歳の姉弟は、後見人に所持金を持ち逃げされてしまう。途方に暮れていたとき、ギャンブラーのクープと出会い、3人は数々の危機を乗り越えながら旅を続ける。クープ役はアドベンチャー・シリーズの父親役、ロバート・ローガン。(from:NHKBS)
アドベンチャー/ファミリー(カラー)
1976年/アメリカ
監督 スチュワート・ラフィル
音楽 ジーン・カウアー、ダグラス・ラッキー
出演
ロバート・ローガン、ヘザー・ラトレイ、マーク・エドワード・ホール
アドベンチャー・ファミリー ロッキーを越えて

感想
続アドベンチャー・ファミリー 白銀を越えて」のお姉ちゃん(ラトレイ)とお父さん(ローガン)が同じキャストで弟がちょっと成長した別の子(ホール)旅をする子供二人に人の良いイカサマ・ギャンブラーが同行することになって…と、しっかり者の子供とだらしない男3人の冒険劇。途中、ピューマや狼、クマに襲われたり、先住民族に救われたり、イカサマ家族に命を狙われたりするが、それで3人の絆は深まって行く。今回登場の子供達が飼う賢い犬はチャリティーで可愛い。シリーズも3作目になるとマンネリになりそうだけど時代をアメリカ開拓時代に変えることで楽しくなっている。シリーズのテーマ曲もカントリー調でグッド。
関連:アドベンチャー・ファミリー」「続アドベンチャー・ファミリー/白銀を越えて

ATOM  ASTRO BOY
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
未来の空中都市メトロシティ。そこでは面倒な仕事はすべてロボットが肩代わりし、人間は豊かな生活を享受していた。あるとき、科学省長官の天才科学者テンマ博士は、タカ派の大統領ストーンに依頼された秘密実験中の事故で、息子トビーを失ってしまう。息子の死を嘆き悲しむテンマ博士は、持てる技術をすべて注ぎこみ、ついにトビーを最高のロボットとして蘇らせる。だが、彼はやはりトビーが人間ではない事実に耐えられず…。手塚治虫の不朽の名作「鉄腕アトム」をCGアニメ化。(from:WOWOW)
アニメ/SF/アドベンチャー(カラー)
2009年/アメリカ:香港
監督 デヴィッド・バワーズ
音楽 ジョン・オットマン
出演
声:フレディ・ハイモア(トビー/アトム)、ニコラス・ケイジ(テンマ博士)、ビル・ナイ(お茶の水博士)、クリステン・ベル(コーラ)、ドナルド・サザーランド(ストーン大統領)、ネイサン・レイン(ハムエッグ)、サミュエル・L・ジャクソン(ゾグ)
ATOM
感想
S・スピルバーグの「A.I.」が鉄腕アトムのベースになっているけど、これはその「A.I.」のアニメ版という感じ。英語版ではアトムも名前を「アストロボーイ」に変えちゃっているから違和感を感じる。手塚治虫と同じように「ム」が付くから男の子の名前のような印象が持てるのに…。テンマ博士、お茶の水博士、ハムエッグなどは手塚治虫の色々な作品に出てくるお馴染みのキャラクターなのでキャラデザインを変えて欲しくないというのは辛うじて免れているけど、いくら3Dに展開するのが難しかったとはいえ、原作とはあまりにも似てなくてがっかり。CGの技術は凄いし、他のロボットたちのデザインもなかなかキュートでいいのだが、やっぱりアメリカンに成り過ぎて違和感を感じてしまう。やっぱり日本で作って欲しかった。

アトランティスのこころ  HEARTS IN ATLANTIS
★★★★☆  テレビ放送
内容
幼なじみの葬儀に参列するため、幼少時代を過ごした街を訪れた男が、11歳の夏の日を振り返るノスタルジックな人間ドラマ。(from:BS朝日)写真家ボビーのもとに幼なじみの訃報が届く。生まれ故郷に戻ったボビーはそこで、過去の出来事を思い起こす。それは1960年の夏。11歳のボビーは友だちのキャロルとサリーの3人で楽しい毎日を過ごしていた。そんなある日、彼と母親が二人で住む家の二階に新しい下宿人テッドがやって来た。知的で物静かなその老人にはある不思議な力があった。父を早くになくしたボビーは、そんなテッドに特別な親しみを感じていく。しかし、テッドはその不思議な力のために謎の男たちから狙われていた。そして、男たちはすぐそこまで迫っていた…。
ドラマ(カラー)
2001年/アメリカ
監督 スコット・ヒックス
音楽 マイケル・ダナ
出演
アンソニー・ホプキンス、ホープ・デイヴィス、デヴィッド・モース
アトランティスのこころ
感想
父親を失って母は留守がちな寂しい少年時代に、家族のように寄り添ってくれた物静かな老人との不思議な友情を暖かく描いたヒューマンドラマ。少年は彼に「父」を見て、彼は少年に「かつての自分」を見ていたのだろう。原作は「炎の少女チャーリー」「シャイニング」「デッドゾーン」「ミザリー」「ショーシャンクの空に」「グリーン・マイル」「骨の袋」「ドリームキャッチャー」「ドランのキャデラック」のスティーヴン・キングで、なるほど「スタンド・バイ・ミー」のような少年のノスタルジーな作品。人の心を見通してしまう老人に「グリーン・マイル」の人を救う囚人のような「ギフト」を持った不思議な力があり、それが結局自分の身を滅ぼしてしまう。そんなラストはまるで張り付けにされるキリストを見ているようだった。監督は「幸せのレシピ」「ヒマラヤ杉に降る雪」のスコット・ヒックス。

アトランティック・シティ ATLANTIC CITY, U.S.A.
★★★☆☆ テレビ放送
内容
東海岸沿いのカジノの街アトランティック・シティでディーラーを目指して、アルバイトをするサリー(スーザン・サランドン)の元に、妊娠中の妹(ホーリス・マクラーレン)と、彼女と駆落ちしたサリーの元亭主デイヴ(ロバート・ジョイ)が転がり込んでくる。二人はフィラデルフィアで盗んできた麻薬を売りさばくために、サリーの隣の部屋に住む初老の元ギャング・ルー(バート・ランカスター)を頼る。ルーは自分のボスだった男の妻で恋人だった初老の女グレース(ケイト・リード)の面倒をみることで生活の糧をどうにか得ていた。しかしデイヴが麻薬を盗まれたフィラデルフィアのマフィアに殺され、ルーの元に大金と麻薬が残される。マフィアに追われつつも、人生の最後で一花咲かせたいルーと、モナコのカジノでディーラーとして働きたいサリー、二人はそれぞれの夢を目指が…。
ドラマ(カラー)
1980年/フランス:カナダ
監督 ルイ・マル
音楽 ミシェル・ルグラン
出演
バート・ランカスター(ルー)、スーザン・サランドン(サリー)、ミシェル・ピッコリ、ケイト・リード(グレース)、ロバート・ジョイ(サリーの元亭主デイヴ)、ホーリス・マクラーレン(サリーの妹)
アトランティック・シティ

感想
サランドンが、しょっぱなからキッチンでレモンを斬ってそれを体中に塗るシーンが印象的。初老のさえない男と、田舎から出て来た娘の対称的な組合せが面白い。しかしサランドンは当時まだ若かったのに、すごい存在感で貫禄さえ感じる演技。ヒーローを演じて来たランカスターが冴えない老人を演じるのも新鮮。しかしただ者ではない雰囲気は隠せなし、羽振りが良くなって着こなすスーツはさすがかっこいい。

アドレナリン・ブレイク  BAD DAY
★☆☆☆☆  テレビ放送
内容
タクシードライバーとして生計を立てているレベッカ。殺し屋や武器商人ら、犯罪組織の一員たちを上客としながらも、彼女はボスからも客からも信頼を勝ち得ていた。彼女が3年以上もタクシードライバーとして働いてきた真の理由、それは警察の潜入捜査だったのだ。しかしある日、彼女が愛してやまない一人娘が突然殺される。彼女は組織の仕業と信じ、真犯人を突き止めるべく、闇の顔役たちを一人、また一人と非情に消してゆく。邪魔をする者は警察の同僚でさえも消す勢いで暴走するレベッカ。そんな彼女を待っていた、あまりにも悲しい結末とは…!?(from:BS日テレ)
アクション/犯罪(カラー)
2008年/イギリス
監督 イアン・デヴィッド・ディアス
音楽 ドミニク・グリン
出演
クレア・グース、ドナ・エアー、アンソニー・オフォエグブ、ジョージ・カリル、リアナ・ハッセルマン、トム・ベーコン、キース・アイルズ、ロビー・ギー
アドレナリン・ブレイク
感想
出演者も監督もよく知らないビデオ作品のようなアクションもの。でもヒロインをタフなタクシードライバーにしているのが新鮮。その彼女が娘が殺されたことで復讐の鬼になり、娘の犯人と思える裏社会の者たちを次々と殺していく…という話。彼女がクールでターミネーターのように強いのに母性も強いところは「ターミネーター」のサラ・コナーに似ている。

アドレナリン(2006)  CRANK
★☆☆☆☆  テレビ放送
内容
ロサンゼルスのマフィアに雇われ、仕事をこなすスナイパーのジェブ。ある朝、目を覚ますと部屋に宿敵リッキーからのメッセージが残されていた。それは、ジェブが眠っている間に毒を盛り、生きられる時間が残り一時間しかないというものだった。ジェブは解毒剤を手に入れるため、リッキーの居場所を探し始める。やがて、知り合いの医師から、アドレナリンを出し続けることで毒の作用が止められると言われて…。(from:BSジャパン)
アクション/犯罪/サスペンス(カラー)
2006年/アメリカ
監督 ネベルダイン、テイラー
音楽 ポール・ハスリンジャー
出演
ジェイソン・ステイサム、エイミー・スマート、ホセ・パブロ・カンティーロ、ドワイト・ヨーカム、エフレン・ラミレッツ
アドレナリン
感想
トランスポーター」のジェイソン・ステイサム主演なのでシリアスなアクションものを期待していたら、とんでもないお馬鹿アクション。ステイサムもちょっと間抜けでチンピラなキャラ。エイミー・スマートとチャイニーズシアターにたむろする大勢の観光客の前でセックスするシーンはアホとしかいいようがない。切られた手首を使ってのバトルもグロくて笑えなかったぞ。音楽もやたらテンション高いだけのお馬鹿なダサダサ音楽だし。でも人気あったのか?続編があるようだ。

アナコンダ ANACONDA
★☆☆☆☆ テレビ放送
内容
人類学研究のアメリカ人学者ケイル(エリック・ストルツ)、その恋人でドキュメンタリー映画作家のテリー(ジェニファー・ロペス)、カメラマンのダニー(アイス・キューブ)、録音技師ゲアリー(オーウェン・ウィルソン)、彼の恋人でマネージャー役のデニス(カリ・ウーラー)、リポーターのウォーレン(ジョナサン・ハイド)に、現地人のガイド(ビンセント・カステラノス)を加えた7人で撮影隊が編成された。一行のターゲットは、インディオのシリシャマ族であった。アマゾンの奥地へ入った一行は、蛇の密猟をしているサローン(ジョン・ボイト)と出会う。彼を水先案内人として一行はさらに奥地へ。数日後、ケイルが毒蜂に刺され意識不明の重体になる。一行はサローンが近道とすすめた支流をすすむと、そこはおびただしい蛇が潜む巣だった。サローンの目的は人間をひと呑みにする巨大な蛇アナコンダの捕獲にあった。かくて一行はアナコンダとの壮絶な死闘に巻き込まれていく…。(from:テレビ朝日)
ホラー/パニック(カラー)
1997年/アメリカ
監督 ルイス・ロッサ
音楽 ランディ・エデルマン
出演
ジェニファー・ロペス 、アイス・キューブ、ジョン・ボイト、ジョナサン・ハイド/声:佐々木優子、辻親八、小川真司、牛山茂
アナコンダ

感想
「シャンハイ・ヌーン」のオーウェン・ウィルソン、「ハムナプトラ」のジョナサン・ハイドなども出ていて出演者が豪華。しかしチープなCGで肝心のアナコンダに全然リアルさがないので恐くない。ジェニファー・ロペスも眉毛のない恐いメイクに尻デカが強調されたパンツ姿でイマイチ。ジョン・ボイトの悪役ぶりがまあまあ面白かったぐらい。彼がアナコンダに食われた後に吐出されてウインクしちゃうところは笑えた。アナコンダのしつこさにもウンザリ。

アナコンダ2  ANACONDAS: THE HUNT FOR THE BLOOD ORCHID
★★★☆☆  テレビ放送
内容
ニューヨークにある研究所で働く科学者チームは、ボルネオの奥地で7年に一度、2週間だけ咲くという花、ブラッド・オーキッドの血清成分に細胞の老化防止に効能があることを発見した。コスメや医薬品として商品化すれば、バイアグラ以上に世界を席捲することは確実だ。しかし、あと1週間で花は咲き終わり、このチャンスを逃せば、また7年待たなければならない。彼らは会社の利益と自らのキャリアアップを図るため、ボルネオへと向かう。ボルネオに着いたリーダー格のバイロン医師(マシュー・マースデン)、女性科学者のサム(ケイディー・ストリックランド)とゲイル(サリー・リチャードソン=ホイットフィールド)、そしてコンピューターに詳しいバリス(ユージーン・バード)、ダグラス医師(ニコラス・ゴンザレス)ら一行は、手違いからやむなくいわくありげな過去を持つジョンソン(ジョニー・メスナー)の船で密林の奥地へと入っていく。途中、川に落ちたゲイルがワニに襲われるというアクシデントに見舞われたが、なんとか乗り越え、さらに一行は上流へと進んでいく。(from:日曜洋画劇場)
パニック/アドベンチャー/ホラー(カラー)
2004年/アメリカ
監督 ドワイト・リトル
音楽 ネリダ・タイソン・チュウ
出演
ジョニー・メスナー(ビル:青山穣)、ケイディー・ストリックランド(サム:斉藤恵理)、マシュー・マースデン(ジャック:村治学)、ニコラス・ゴンザレス(ベン:佐久田修)、ユージーン・バード(コール:高木渉)、カール・ユン(トラン:内埜則之)、サリー・リチャードソン=ホイットフィールド(ゲイル:朴ロ美)、モリス・チェスナット(ゴードン:山野井仁)
アナコンダ2
感想
7年に一度開花する不死の蘭を求めてボルネオ島に来たアメリカの薬品会社の者たち。前半30分はユルイ平和ムードで、小猿のコングが愛嬌を振りまいてもつまらん。ワニに襲われるシーンは「ジョーズ」そっくり。でも、船ごと滝に落ちるシーンや、アナコンダが襲うシーンは迫力。ヒルや毒グモに襲われ、友人の船もやられて、災難続きで話が面白くなる。巨大アナコンダも集団で出てきて「」よりもド迫力、ヘビは大嫌いだけど面白い。「ザ・グリード」みたいなパニックものだけど、登場人物がイマイチ魅力的でないのが残念。意外だったのが弱虫のコールが思いの他しぶとかった事と、元特殊部隊のビル・ジョンソン(「クリスティーナの好きなコト」のメスナー)がそれほど強くない事。監督は「フリー・ウィリー2」のドワイト・リトル。

アナザヘヴン ANOTHER HEAVEN
★☆☆☆☆ 劇場試写会/テレビ放送
内容
連続発生する猟奇殺人事件の犯人は人間ではなかった…。
サスペンス/ホラー(カラー)
2000年/日本
監督 飯田譲治
音楽 岩代太郎
出演
江口洋介、市川実和子、原田芳雄、柏原崇、岡元夕紀子、加藤晴彦、松雪泰子、柄本明
アナザヘヴン

感想
飯田譲治の作品ははじめてで、テレビシリーズも観ていなかったんですが、早いテンポと意外な話の展開でなかなか面白かったです。でも最後まで犯罪色の濃い話を展開して欲しかったのに「愛」がどう〜のと言い出してきてちょっと退屈に。オチにもヒネリが欲しかったな。映像は凝っていて、なかなか。脳みそが抜き取られ料理されるシーンは「ハンニバル」ほどではないにしても、さすがに気持悪くなった。

アナスタシア ANASTASIA
★★☆☆☆ テレビ放送
内容
ロシア、ロマノフ王朝の皇女アナスタシアを巡る謎をファンタジックな映像で綴る。宮殿で幸せな日々を送っていた少女アナスタシア。しかし邪悪な魔法使いラスプーチンが皇帝一家にかけた呪いによりロシア革命が勃発。混乱の中、アナスタシアはひとり取り残されてしまう。革命から10年後、18歳になったアーニャは「パリで会いましょう」と刻まれたネックレスを手がかりに家族を探そうと、孤児院を抜け出す…。
アニメ/ロマンス/ファミリー(カラー)
1997年/アメリカ
監督 ドン・ブルース、ゲイリー・ゴールドマン
音楽 デヴィッド・ニューマン
出演
声:白木美貴子、石川禅、壌晴彦
アナスタシア

感想
20世紀FOX初のアニメスタジオで製作した第1弾。というが、ディズニーかと思うほど絵が「シンデレラ」時代の昔のディズニー・アニメにそっくりのキャラと動きで美しい。日本語吹き替えだったので歌と音楽はイマイチだけど、この絵に関しては今のディズニーが失ってしまったものを失わずに引き継いでくれている。踊りの振り付けも在り来りのミュージカルで、並程度。そこのレベルはやはり本家ディズニーがはるかに高い。悪役ラスプーチンの魅力も悪くはないが、今一歩。メグ・ライアンとジョン・キューザックの声の、英語版を観てみたい。

あなた買います  
★★★★★  テレビ放送
内容
プロ野球の選手獲得をめぐるどす黒い人間の欲望を描いた、当時の野球ブームを反映した実録的作品。スカウトする側とされる側の醜い欲望が交錯する。 ストーブ・リーグと呼ばれる「プロ野球」のスカウト合戦の模様を描いた作品。監督は小林正樹。「人間の条件」「切腹」「怪談」などの傑作を手掛けた日本を代表する映画監督のひとり。主演の佐田啓二が、本作で第7回ブルーリボン主演男優賞を受賞した。「うれしさでいっぱいです。やはり『あなた買います』が一番印象に残ってますね。それが受賞の対象になったのをありがたく思います」と語った。助演男優賞も「あなた買います」の多々良純が、同作の伊藤雄之助らを振り切って獲得した。(from:BSスカパー!)
ドラマ(白黒)
1956年/日本/松竹
監督 小林正樹
音楽 木下忠司
出演
佐田啓二、伊藤雄之助、水戸光子、岸惠子、大木実
あなた買います
感想
スカウトマンの佐田啓二と、スカウト対象の選手の運命を手にする伊藤雄之助の攻防を描いた心理戦ドラマ。気の良い青年役が多い佐田啓二が、ここでは相手の腹を探って作戦を立てる強かで「狐」と言われる男。対する伊藤雄之助も「狸」と呼ばれ、戦時中は中国側のスパイだったという噂のある食えない人物。しかし、二人が次第に目的を同じくしていって、運命共同体のような友情関係になってゆくのが面白い。しかし、話は最後までこの関係が偽者なのか本物なのか分からない。そして二人も裏切られるどんでん返し。伊藤雄之助の妾役の水戸光子や、その妹で選手の恋人役の岸惠子の、女優陣も影では大きな影響力を発揮したりしていい味を出している。ラストは選手の田舎の家族まで巻き込んで泥仕合、欲望に負けた人間の醜さを描いた傑作。佐田啓二も当たり障りのない二枚目なんかよりもこちらの方がずっと人間臭くていい味を出している。監督は「切腹」「怪談」「上意討ち 拝領妻始末」「人間の條件シリーズ」の小林正樹。

あなたが寝てる間に…  WHILE YOU WERE SLEEPING
★★★★☆  テレビ放送
内容
クリスマスを舞台に、天涯孤独な女性が運命の出会いから真実の愛をつかむまでを描いたロマンチック・ラブ・ストーリー。シカゴの下町で猫と暮らし、地下鉄の改札係として地味な日々を送っていたルーシー。クリスマス・イブの朝、ひそかに憧れていた男性がホームに落下、危機一髪のところを救出するが、彼はこん睡状態に。付き添っていたルーシーを彼の家族は婚約者だと思い込み、やがて彼の弟とも親しくなるが…。(from:NHKBS)
ロマンス/コメディ(カラー)
1995年/アメリカ
監督 ジョン・タートルトーブ
音楽 ランディ・エデルマン
出演
サンドラ・ブロック(ルーシー)、ビル・プルマン(ジャック)、ピーター・ギャラガー(ピーター)、グリニス・ジョンズ(祖母エルシー)、ピーター・ボイル(父オックス)、ミコール・メルキュリオ(母ミッジ)、モニカ・キーナ(妹メアリー)、ジャック・ウォーデン(ソウル)
あなたが寝てる間に…
感想
サンドラ・ブロック十八番のロマンチック・コメディ。片思いの男とその家族に尽くす姿が心暖まる。それでいて彼との関係が嘘なので切ない。サンドラは、ぼさぼさ頭に熊のようなでっぷりコート姿なのに、昏睡状態の片思いの男と、その弟の二人に揺れる女心が可愛くて、応援したくなる。決してぶり子しないところが彼女の魅力で好きだ。また、ピーターの家族がとても素敵で、特に名付け親ソウルを演じたジャック・ウォーデンがいい味を出している。

あなたになら言える秘密のこと  LA VIDA SECRETA DE LAS PALABRAS
★★★★★  テレビ放送
内容
自国の内紛に巻き込まれた心の傷を隠し、絶望し生きるハンナ。辛い記憶が溢れぬよう誰とも口をきかず、仕事→食事→刺繍作業→睡眠と、規則化した毎日を繰り返していた。そんなハンナに会社は休暇をとるよう言い渡す。戸惑いを隠せないハンナは、偶然急募していた看護士の仕事を引き受け、海上に浮かぶ油田発掘所にいくことに…。大ヒット作「死ぬまでにしたい10のこと」のペトロ・アルモドバル製作総指揮。生きる元気をくれる”ライフ・スパイス”ムービー第2弾。(from:BS-i)工場で働くハンナは、友だちも恋人もつくらず、職場とひとり暮らしの部屋を往復するだけの日々を送っていた。ある日、上司から無理やり休暇をとらされた彼女は、見知らぬ街を訪れる。ふとしたきっかけで、油田の事故で負傷して一時的に視力を失ったジョゼフという男を看護することになるハンナ。最初は自分のことを語ろうとしない彼女だったが、ジョゼフのユーモアで巧みな話術に引き込まれ、ハンナの心に少しずつ変化が表れて…。(from:NHKBS)
ドラマ(カラー)
2005年/スペイン
監督 イザベル・コイシェ
音楽 挿入歌:Tom Waits 「All the world is green」、David Byrne「Tiny apocalypse」、Blood, Sweat & Tears「You've made me so very happy」、神山みさ「ケンカは嫌い」
出演
サラ・ポーリー(ハンナ・アミラン)、ティム・ロビンス(ジョゼフ)、ハビエル・カマラ(サイモン)、スティーヴン・マッキントッシュ(シュルツァー)、エディ・マーサン(ヴィクター)、ダニエル・メイズ(マーティン)、レオノール・ワトリング(ジョゼフの親友の妻)、ジュリー・クリスティ(インゲ)
あなたになら言える秘密のこと
感想
クロアチアの戦争の傷に苦しむ女性と、重度の火傷と心の傷に苦しむ男。看護する側が次第に患者に心を開き、人間性を少しずつ取り戻す姿を優しく描いている。油田発掘所の所長やコックのサイモンなど、洋上の孤島のような所で働く人々も孤独を必要とする変わり者ばかりだが、ヒロインに優しく暖かいのが良い。トム・ウェイツの挿入歌も癒し系で心地良い。多くを語らず感情を押さえた演出が、反えって深く胸に迫る。劇中に出てくる「ポルトガル文」という本がどう重い内容なのか気になった。サラ・ポーリーとティム・ロビンスの肩の力を抜いた演技も素晴らしく、重たいテーマなのに見ている者を癒やしてくれる作品に昇華している。「ドクトル・ジバゴ」や「華氏451」のジュリー・クリスティがハンナのカウンセラーとして出演。

あなたに降る夢 IT COULD HAPPEN TO YOU
★★☆☆☆ テレビ放送
内容
妻の言いつけで宝くじを買った警官チャーリ ー・ラング(ケイジ)がウェイトレスのイヴォンヌ・ビアジ(フォンダ)にチップの代わりとして宝くじの折半を申し出る。ところがその宝くじが本当に当たってしまう。日頃から市民の為に仕事熱心で善意の固まりのチャーリーは、約束を忘れてしまえという周りの意見も聞かずに、イヴォンヌとの約束をはたそうとするが…。
ロマンス/コメディ(カラー)
1994年/アメリカ
監督 アンドリュー・バーグマン
音楽 カーター・バーウェル
出演
ニコラス・ケイジ、ブリジット・フォンダ、ロージー・ペレス
あなたに降る夢

感想
チャーリ ーの妻、ミュリエルを演じたロージー・ペレスの、夫よりもお金大好きな悪妻ぶりが笑える。結局、チャーリ ーはあまりにも価値観の違い過ぎる妻に愛想をつかして(チャーリーに愛想がついたミュリエルが、大富豪の男と一緒になるという形をとっているが)、ホームレスの為にコーヒーショップを開いたイヴォンヌの元へ走り、めでたしで終わる。しかし…いい人チャーリ ー、それはちょっと偽善的ではないのか?しかも浮気相手のイヴォンヌは若くて美人でしかも性格善しときている。そういう疑問を視聴者に持たれない様、離婚訴訟で宝くじの全額400万ドルは妻のものになり、チャーリーは裸一貫でイヴォンヌと一緒になるという、一応、痛い目にはあう。しかし心優しい二人は、人々の善意の寄付によってハッピーエンド。主役のチャーリ ーは、フランク・キャプラ監督の作品に出てくるジェームズ・スチュワートのようなキャラで、あきらかなパクリ。しかしオリジナルを超えられない、現実味のない脚本と演出の甘さを感じる。

あなたのために  WHERE THE HEART IS
★★★☆☆  テレビ放送
内容
家庭の温かさを知らない17歳の妊婦ノヴァリーが出産。偶然出会った婦人やシングル・マザーらと暮らし始めて“本当の家族”を見出す。コメディタッチで描く全米ベストセラー作品「ビート・オブ・ハート」の映画化/出産を間近に控えた17歳のノヴァリー(ポートマン)は、ボーイフレンドと共にカリフォルニアに旅立とうとしていたが、トイレ休憩に寄ったオクラホマのスーパーで置き去りに! 一人ぼっちになった彼女は内緒で店内に住み着くが、ある夜、陣痛が始まり…。
ドラマ(カラー)
2000年/アメリカ
監督 マット・ウィリアムズ
音楽 メイソン・ダーリング
出演
ナタリー・ポートマン、アシュレー・ジャド、ストッカード・チャニング、ジョーン・キューザック、ジェームズ・フレイン、ディラン・ブルーノ、サリー・フィールド
あなたのために
感想
ナタリー・ポートマンが若い未婚の妊婦役でまだあどけなさが残る少女で可愛い。サリー・フィールドがノヴァリーの薄情な母親、ストッカード・チャニングがシスター、アシュレー・ジャッドが親友の看護師、ジョーン・キューザックが過激なプロモーターと豪華キャスト。人に騙されても無垢な心を失わずに、成長してゆくヒロインを、温かく支える人情深い人々がすごく良い。また、不幸でも前向きに生きるヒロインの生命力の凄さも良い。竜巻のシーンは圧巻。

あなたは私の婿になる  THE PROPOSAL
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
ニューヨークの出版社で編集長を務め、部下から鬼上司と恐れられる40歳のカナダ人キャリア・ウーマン、マーガレットは、ビザの更新申請を先延ばしにしていたため国外退去を命じられるハメに。そこで、アメリカ人と結婚すればビザの必要がなくなるとひらめいた彼女は、“上司命令”で28歳のアシスタント、アンドリューと結婚することを決めてしまう。表向きの体面を保とうと、彼の故郷アラスカへ結婚報告に向かう2人だが…。(from:スター・チャンネル)
ロマンス/コメディ(カラー)
2009年/アメリカ
監督 アン・フレッチャー
音楽 アーロン・ジグマン
出演
サンドラ・ブロック(マーガレット・テイト)、ライアン・レイノルズ(アンドリュー・パクストン)、マリン・アッカーマン(ガートルード)、クレイグ・T・ネルソン(ジョー・パクストン)、メアリー・スティーンバージェン(グレース・パクストン)、ベティ・ホワイト(祖母のアニー)
あなたは私の婿になる
感想
社員の皆から「魔女」と恐れられる敏腕キャリアウーマンが就労ビザを所得するために自分の冴えない秘書と偽装結婚しようとするが…。サンドラ・ブロックのコメディ。相手役は「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」のライアン・レイノルズ。サンドラ・ブロックはこういうコメディが一番輝いて見える。スッポンポンの事故には大笑い。人情的な田舎暮らしに戸惑うところはお決まりだが、電話回線のPC通信にうろたえる所や、子犬を襲うタカと格闘するシーンは笑えた。ストーリーは在り来たりだがサンドラ・ブロックの定番コメディは嫌いじゃない。監督は『幸せになるための27のドレス』のアン・フレッチャー。

あなたへ  
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
北陸・富山の刑務所で指導技官を務める倉島英二のもとにある日、亡き妻・洋子からの絵手紙が届く。そこには、“故郷の海を訪れ、散骨してほしい”と記されていた。お互いに理解し合っていたと思っていた英二には、妻がなぜ生前に言わずに、このような形で伝えようとしたのかが分からない。英二はその真意を知るためにも、妻の願い通り彼女の故郷・長崎を目指すことに。本当ならば妻と旅行するために準備していた手製の改造キャンピングカーに乗り込み、いざ富山を後にする英二だったが…。(from:地上波)
ドラマ(カラー)
2012年/日本/東宝
監督 降旗康男
音楽 林祐介
出演
高倉健、田中裕子、佐藤浩市、草なぎ剛、余貴美子、綾瀬はるか、浅野忠信、ビートたけし
あなたへ
感想
亡くなった妻の希望する海への散骨に海へ向かおうとする男のロードムービー。仕事場の同僚に佐藤浩市や草なぎ剛、旅の途中で出会って同じ孤独の身を分つようになる男にビートたけし、その彼を逮捕する警官に浅野忠信となかなか豪華キャスト。そして妻役は田中裕子なので出演者たちは凄いと思うのだが…どうもイマイチその田中裕子と健さんが夫婦らしさがなくてシックリこない。でも話の本当のテーマは人間結局は孤独と向き合わなくてはいけない時がくることであれば、夫婦間の云々はあまり必要ないのかも。蒸発した男だった佐藤浩市、妻を寝取られた草なぎ剛などそれぞれが抱える孤独のドラマもなかなか良かった。監督は「憑神(つきがみ)」「居酒屋兆治」「あ・うん」「夜叉」「赤い月」の降旗康男。

あなたを忘れない  26YEARS DIARY
★★★☆☆  テレビ放送
内容
JR新大久保駅で、酒に酔って線路に転落した日本人を助けようとして死亡した故イ・スヒョンさんの半生を描く。(from:BTBS)
ドラマ(カラー)
2006年/日本
監督 花堂純次
音楽 主題歌:槇原敬之、HIGH and MIGHTY COLOR、挿入歌:スピッツ「チェリー」
出演
イ・テソン(イ・スヒョン)、マーキー(ユリ:HIGH and MIGHTY COLOR)、金子貴俊(風間)、ソ・ジェギョン、浜口順子、チョン・ドンファン(スヒョンの父)、イ・ギョンジン(スヒョンの母)、ホン・ギョンミン、ジョン・ヨンジョ、イ・ソルア、ヒョン、吉岡美穂、ルー大柴、大谷直子、キム・カイル、カン・ジョンジン、原日出子(ユリの母)、竹中直人(ユリの父:平田)
あなたを忘れない
感想
未だに反日感情が強い韓国で、祖父が日本で苦労したスヒョンが好日的なのは、彼が博愛精神の持ち主と特別だからというのがちょっと悲しい。「いい人ほど神に好かれて神の元に召される」の通りになってしまうのが悲しい。彼のような人が一人でも増えれば世の中もっと良くなるのに。彼の両親役チョン・ドンファンとイ・ギョンジンは韓国ドラマでもお馴染み。

アナライズ・ミー  ANALYZE THIS
★★★☆☆  テレビ放送
内容
マフィア役を得意とするR・デ・ニーロが、セルフ・パロディー的な怪演を披露するヒューマン・コメディ。彼が演じるのは、原因不明の発作に悩むマフィアのボス、ポール。このままではライバル組織や部下へのメンツが立たない彼と、しぶしぶ治療を引き受けることになった平凡な精神科医ベンのおかしな友情劇が展開していく。
コメディ/犯罪(カラー)
1999年/フランス
監督 ハロルド・レイミス
音楽 ハワード・ショア
出演
ロバート・デ・ニーロ(ポール・ヴィッティ)、ビリー・クリスタル(ベン・ソボル)、リサ・クードロー(ローラ・マクナマラ)、チャズ・パルミンテリ(プリモ・シンドーネ)、ジョー・ビテレッリ
アナライズ・ミー
感想
急に泣いたり、凶暴になったりと、くるくる変わるマフィアのボスのデ・ニーロの気分に翻弄されるドクター役のビリー・クリスタル、二人のコメディーセンスが光る、軽いポップコーン映画。マフィアのボスを「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」や「アンタッチャブル」のデ・ニーロが演じているので、切れてカポネのような凶暴な殺戮に走らないかとハラハラさせられるのが笑える。二人の名役者が揃わなかったら作られなかっただろうと思えるが、続編も作られたのも納得の面白さ。

アナライズ・ユー  ANALYZE THAT
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
刑務所に服役しているマフィアのボス、ポールは刑期終了を間近に控えていた。獄中でもボスの威厳を保っているかに見えたポールだが、最近では挙動不審なところが目立ってきている。彼は刑務所内でも命を狙われる身。そんな緊張が積み重なったためか、ミュージカルのウエスト・サイド・ストーリーの主人公になりきって突然歌いだすなど、奇異な行動が顕著になってきた。そこでかつてポールの担当医だった精神科医ベンが呼び寄せられる。診察の結果を見て、FBIは嫌がるベンを強引に説き伏せ、彼に保護観察を任せることでポールを釈放させるのだったが…。(from:地上波)
コメディ/犯罪(カラー)
2002年/アメリカ
監督 ハロルド・ライミス
音楽 デヴィッド・ホームズ
出演
ロバート・デ・ニーロ(ポール・ヴィッティ)、ビリー・クリスタル(ベン・ソボル)、リサ・クドロー(ローラ・ソボル)、ジョー・ヴィテレッリ(ジェリー)、キャシー・モリアーティ=ジェンタイル(パティー・ロプレスティ)、ジョン・フィン(リチャード・チャピン)、カイル・サビー(マイケル・ソボル)
アナライズ・ユー
感想
ロバート・デ・ニーロとビリー・クリスタルのコミカルな関係が面白い「アナライズ・ミー」の続編。「ウエスト・サイド・ストーリー」を熱唱する精神的に破綻したマフィアのボスのデ・ニーロが最高。バットで頭を殴りたいとか、なんちゃってアル・パチーノとか、自分の出演作のギャグも連発で笑える。しかし、演技派デ・ニーロ、こんな作品に出てもいいの?と思ってしまうほど肩透かし。

アニー(1982)  ANNIE
★★★★☆  テレビ放送
内容
孤児院で暮らすアニーは、いつか両親が自分を迎えに来ることを信じている明るい女の子。ある日彼女は、金の亡者という世間のイメージを少しでも良くするため、孤児を自宅に招待しようと考えた億万長者のウォーバックスの秘書に気に入られ豪邸に招かれる。日本でも毎年上演される人気ミュージカル「アニー」の映画版。監督は「アフリカの女王」「チャイナタウン」などで知られる巨匠ジョン・ヒューストン。(from:NHKBS)
ミュージカル(カラー)
1982年/アメリカ
監督 ジョン・ヒューストン
音楽 チャールズ・ストラウス、作詞:マーティン・チャーニン、編曲:ラルフ・バーンズ
出演
エイリーン・クイン、アルバート・フィニー、キャロル・バーネット
アニー
感想
テーマ曲の「Tomorrow」はミュージカル史上に残る名曲。他にも「It's The Hard-Knock Life」「Maybe」など印象深い曲が多い。孤児院の意地悪でアル中のハニガンさんや、雑巾犬のサンディ、大富豪ウォーバックス、美人秘書グレ・ス・ファレル、インド人のブンジャブ、東洋人のアスブなど、主人公のアニーだけでなく、端役にいたるまでよく色付けされて魅力がある。そこがブロードウェイで人気がある所以だろう。作品の成功は主人公のアニーがどれだけ魅力ある少女が演じるかに懸かるが、エイリーン・クインはかなり好演している。もじゃもじゃ頭のアニーはテンプルちゃんがモデルだったのではないだろうか?話は「小公子」や「オリバー・ツイスト」の元気な少女版という感じ。インチキ両親が出てくる件は「スチュアート・リトル」でも踏襲されている。ガルボの「椿姫」やMGM黄金期のミュージカル「ジークフェルト」風の舞台などが劇中で登場するのも嬉しい。監督は「勝利への脱出」「キー・ラーゴ」のジョン・ヒューストン。

アニー(1999) ANNIE
★★☆☆☆ テレビ放送
内容
児童養護施設を飛び出してばかりの少女アニーが、大富豪のウォーバックがクリスマスの2週間だけ一緒に生活してくれる子供を捜していて、その子にアニーが選ばれる。そして持ち前の明るさでアニーは周囲の人々を魅了していく。
ミュージカル(カラー)
1999年/アメリカ
監督 ロブ・マーシャル
音楽
出演
キャシー・ベーツ、アリシア・モートン、ビクター・ガーバー、アラン・カミング、【声】立石凉子、大谷育江、内田直哉

感想
人気ブロードウェイ・ミュージカルのテレビ・ドラマ化。でもアニーを演じてる女の子は可愛いのだが、ジョン・ヒューストン監督の『アニー』ほどの魅力は感じられない。でもキャシー・ベーツや『キューティ・ブロンド』でスケベな教授役だったビクター・ガーバーの豪華キャスト。

あにき  
☆☆☆☆☆  テレビ放送
内容
豊島一家・椿組若頭補佐のヤスはテキヤ稼業に精を出していた。しかし国の締め付けが厳しいせいで、組は経済的に苦しく、その上人材不足でもあった。そんな中、ヤスは教育係に抜擢されてしまう。(from:チャンネルネコ)
任侠(カラー)
2010年/日本
監督 辻裕之
出演
金子賢、内山信二、Koji、松田優、的場浩司
あにき
感想
「ごくせん」の金子賢、内山信二が共演のちょっと情けないチンピラやくざの青春?ドラマ。もっとコメディよりに作れば面白かっただろうけど、結構シリアス。昔気質を守る貧乏弱小ヤクザ組と、そこに入った青年が主役。この新米君、実は別の大手やくざ組のオレオレ詐欺に使われている学生だった…という話。オレオレ詐欺なんて今時なんで、今時のやくざの実態をもっとリアルに描いていたら面白かったのかも。

兄とその妹(1939)  
★★★★★  テレビ放送
内容
妻と妹と3人で和やかに暮らす実直な会社員の生活を通して、家族の心の機微を繊細に描いた島津監督の最高傑作。碁の腕を買われ、たびたび会社の重役の家に招かれ相手をしていた間宮。聡明な妹、文子は兄が重役に取り入ろうとしていると誤解されないか心配していたが、文子に結婚を申し込んできた男性がたまたま間宮に碁の相手をさせる重役の甥(おい)だったことから、その心配は現実となってしまう。(from:NHKBS)
ドラマ(白黒)
1939年/日本
監督 島津保次郎
音楽 早乙女光
出演
佐分利信、三宅邦子、桑野通子、上原謙、河村黎吉、笠智衆
兄とその妹
感想
普段は寝ているところを蹴飛ばしたりと喧嘩ばかりの兄妹、その間をやんわり取持つのが兄嫁という3人家族。でも、兄の体面を第一に考えて求婚を辞退する妹、妹の幸せを願うなら出世も捨てようと思う兄…と彼らの本当の心中が、喧嘩ばかりしていた自宅を離れて箱根の山へピクニックに行ったときに分かるという展開も上手い。兄はスーツを粋に着こなし、妹は女優並のいでたちで出勤するキャリアウーマン。普通の日本家屋に住んでいても、トーストとコーヒーを食したりと、中流の粋な生活ぶりが細やかに描かれているのも楽しい。特に出勤前の玄関で兄の靴をついでにシャシャっと手際よく磨いてあげる妹のちょっとした行いなどに兄妹間の愛を感じて心が温かくなる。ラストでの兄の英断もスッキリ爽快。笠智衆が兄・佐分利信の同僚役という意外と若い(?)役でスクリーンに登場しているのも珍しくて面白い。また、妹に求婚するが振られる眼鏡男は上原謙と出演者もなかなか豪華。監督は「闘魚」の島津保次郎で「闘魚」の方は姉弟のホームドラマでこちらも好き。

アニバーサリーの夜に  THE ANNIVERSARY PARTY
★☆☆☆☆  テレビ放送
内容
1年間の別居生活を解消した女優のサリー(ジェニファー・ジェイソン・リー)と、作家のジョー(アラン・カミング)夫妻は、6回目の結婚記念日を祝うパーティーを自宅で催す。そこには、2人の友人の映画監督や俳優、写真家などをはじめ、仲の悪い隣人夫婦まで招待された。パーティーも佳境に入った頃、最近サリーを悩ませる新進女優スカイ(グウィネス・パルトロウ)が登場。ジョーが映画のヒロインに彼女を抜擢したことが腑に落ちないのだ。お酒が入り、お互いに語り合ううちに次第に本心が現れ始めた出席者たちは…。ハリウッドの裏側を描いたスキャンダラス・ムービー。セレブが集う結婚記念パーティーで巻き起こる騒動を豪華スター総出演で皮肉たっぷりに描き出す大人のためのコメディー。「X-MEN」のアラン・カミングと「黙秘」「カンザスシティ」のジェニファー・ジェイソン・リーが、ブロードウェイミュージカル「キャバレー」の共演で意気投合。二人が友人たちを想定して書き下ろしたシナリオを共同監督した大人の人間模様。結婚記念のパーティーに集った複数の男女が、宴の果てに自分の心情を次第にさらけ出していくさまを自然体で描きだしていく。(from:BSフジ)
ドラマ/コメディ(カラー)
2001年/アメリカ
監督 ジェニファー・ジェイソン・リー、アラン・カミング
音楽 マイケル・ペン
出演
ジェニファー・ジェイソン・リー(サリー)、アラン・カミング(ジョー)、ジェーン・アダムス(クレア)、ジョン・C・ライリー(マック)、グウィネス・パルトロウ(スカイ)
アニバーサリーの夜に
感想
ハリウッド・セレブの裏側を描いた…という内容で、プール付き一戸建てに住む女優と脚本家の夫婦の記念日パーティーの1日を描いた作品。彼らの深いようで浅い人間関係や、華やかな生活とは裏腹に、情緒不安定で悩み多き人々ばかり。プール付き豪邸は「イギリスから来た男」などのロケにも使われた、ロサンゼルスで一番贅沢な邸宅、ピエール・コーニッグのケーススタディハウスに似ている(そこまで素晴らしいロケーションではないが)。しかし、そのセレブぶりも中途半端だし、ハリウッド人の十八番、ヤクでぶっ飛ぶのも中途半端、ケヴィン・クラインやフィービー・ケイツ、ジェニファー・ビールスなど、なかなか豪華なキャストなのに、どのキャラも中途半端で魅力なし。学園祭のノリで終わってしまっている。それでも集まった人間が本音を言い出す中盤の10分は面白かった。「24シリーズ」の不機嫌で不細工なレニー・ゼルウィガーことクロエを演じるメアリー・リン・ライスカブがちょこっと出て下手な歌を披露している。

アニマル・ファクトリー ANIMAL FACTORY
★★☆☆☆ テレビ放送
内容
裕福な家庭に生まれ、 なに不自由なく育ったロン・デッカー(エドワード・ファーロング)は、 大麻所持の罪でサン・クエンティンの刑務所に送られる。 ロンは囚人たちのリーダーである、 アール(ウィレム・デフォー)のグループに入る事で、レイプやリンチが日常茶飯事の刑務所で身の安全をはかる。 頭が良く、 刑務所長の秘書として特別扱いされているアールにロンは可愛がれ、やがて二人で刑務所を脱走する計画をたてる。
ドラマ(カラー)
2000年/アメリカ
監督 スティーブ・ブシェミ
音楽 ジョン・ルーリー
出演
エドワード・ファーロング、ウィレム・デフォー、スティーブ・ブシェミ、ミッキー・ローク、ダニー・トレホ

感想
エドワード・ファーロング君が、猛獣だらけの(タイトルもアニマルだし)刑務所でボコボコにされる恐い映画かと思って恐る恐るみたら、意外とソフト。コーエン兄弟が製作総指揮、音楽はジョン・ルーリー、監督は大好きなブシェミ…と期待してしまったが、いたってマトモなアニキ(ウィレム・デフォー/この人は普段はもっとぶっ飛んだキャラが多いのだが)とウツロな目つきの捨て猫のような子分(エドワード・ファーロング)の友情もので、意外と普通。ミッキー・ロークが女装のブキミなマッショ・オカマで出ててビックリ。色男の昔の面影は全然なし。

姉のいた夏、いない夏 THE INVISIBLE CIRCUS
★★☆☆☆ テレビ放送
内容
ヨーロッパを舞台にしたロードムービー
ドラマ(カラー)
2001年/アメリカ
監督 アダム・ブルックス
音楽 ニック・レアード=クロウズ
出演
ジョーダナ・ブリュースター、キャメロン・ディアス

感想
父親の理想どおりになろうとし、その父を失った事で生きる意義を失った姉と、その姉を亡くしたことを整理するために姉の訪れた土地へ旅する事で整理しようとする妹の話。だが…たんなるオランダから、フランス、ポルトガルの旅行ガイド。なんで姉の死を理解する旅で姉の元恋人とくっつけるのか、その心情が理解しがたい。この妹「姉」になりたかったとしか思えん。

あの頃ペニー・レインと ALMOST FAMOUS
★★★★☆ テレビ放送
内容
「ザ・エージェント」のC・クロウ監督が自身の体験をもとにしてつづった自伝的作品。年齢を偽り、15歳にして「ローリングストーン」誌の記者に抜てきされたウィリアム(パトリック・フュジット)。人気バンド、スティルウォーターのライブツアーの特集記事を依頼され、母親の反対を押し切って取材に奔走する。華やかな舞台の裏側を目の当たりにし、バンドの追っかけをしていた美少女ペニー・レイン(ケイト・ハドソン)にひかれるウィリアムの成長をせつなく描いたアカデミー脚本賞受賞作品。(from:NHKBS)
青春/ドラマ(カラー)
2000年/アメリカ
監督 キャメロン・クロウ
音楽 ナンシー・ウィルソン、ダニー・ブラムソン
出演
パトリック・フュジット、ケイト・ハドソン、ビリー・クラダップ、フランシス・マクドーマンド
あの頃ペニー・レインと

感想
70年代を舞台に、トッド・ラングレンの「It Wouldn't Have Made Any Difference」、レッド・ツェッペリン「That's The Way」、ビーチ・ボーイズの「Feel Flows」、デヴィッド・ボウイ「I'm Waiting For The Man」、サイモン&ガーファンクルの「America」など、その時代に流行った懐かしい音楽満載の作品。ゴールディー・ホーンの娘ケイト・ハドソンがとても可愛い。そして邦題がイイ。「ペニー・レイン」なんて名前もビートルズからなんだろうなぁ。話は人気バンドのリーダーとその追っかけグルーピーの破滅的な恋という有りがちなものだが、そのグルーピーの女の子に恋した少年の視点で彼らとその時代を、天才的な詩的センスでほろ苦いノスタルジーをこめて語っているところがイイ。サントラも欲しくなった。

あの子を探して NOT ONE LESS 一個都不能少
★★★★☆ テレビ放送
内容
過疎化が進む中国の村の小学校に、臨時で13歳の少女ミンジが教師として雇われる。まだ幼さが残る彼女は必死に教師を務めるが、ある日、1人の生徒が家庭の事情で出稼ぎにいったまま行方不明となる。ミンジは彼を捜しに都会へ向かう…。巨匠チャン・イーモウが、プロの俳優を使わず、ドキュメンタリー的な手法で描き、ベネチア映画祭で2度目の金獅子賞受賞という快挙を成し遂げた感動作。(from:NHKBS)
ドラマ(カラー)
1999年/中国:アメリカ
監督 チャン・イーモウ(張藝謀)
音楽 サン・パオ(三宝)
出演
ウェイ・ミンジ(魏敏芝)、チャン・ホエクー(張慧科)、チャン・ジェンダ(田正達)、カオ・エンマン(高恩満)
あの子を探して

感想
精神的にもまだ子供の少女が代用教員になるが、生徒達を教えるどころか子供達に振り回されてばかり。都会に行って行方をくらましてしまった生徒を探す為に、その代用教員ミンジも初めて都会に出るが、少女だからといって誰かが助けてくれるほど甘くはない。探し人をテレビに放送してもらえば見つかるというアドバイスでテレビ局に向かうが、入口で足留めされ、中にさえ入れない始末。ミンジも失踪した少年の安否を気遣っているのでもなく、お駄賃欲しさというのが浅ましいが、無教養に貧困の社会ではこれが現実。最初はお駄賃の為に意地で頑張る様子がガメつくてイヤな子だったミンジが、次第に子供達と関わってゆくに従い、彼女自身も少しづつ成長してゆく様子が、飾る事なくドキュメント風に描かれている。しかしその視線は客観的に突放しているようでいて暖かみがあり、人間の良心がちゃんと底の方で光っている感じが心地よい。

あの日の指輪を待つきみへ  CLOSING THE RING
★★★☆☆  テレビ放送
内容
1991年、アメリカ。夫を亡くしたばかりのエセルのもとに、北アイルランドに住むジミーという青年から電話がくる。ベルファストの丘で、名前が刻まれた指輪を発見したので送りたいというが、エセルはその申し出を冷たく断ってしまう。夫の死にも涙を見せない彼女に一人娘のマリーは不満をぶつけるが、エセルは「私の人生は21歳で終わった」と言い放つ。マリーは両親の親友ジャックにその意味を尋ねるのだが…。(from:NHKBS)
ドラマ/ロマンス(カラー)
2007年/イギリス:カナダ:アメリカ
監督 リチャード・アッテンボロー
音楽 ジェフ・ダナ
出演
シャーリー・マクレーン、クリストファー・プラマー、ミーシャ・バートン、ピート・ポスルスウェイト
あの日の指輪を待つきみへ
感想
シャーリー・マクレーン、クリストファー・プラマーの名優たちの演技も期待に違わずいいのだが、彼らの若き頃を演じたミーシャ・バートンが3人の友人に愛されたマドンナと納得できる美しさ。彼女と彼女を愛する3人の男の友情があまりにも切なく今時珍しい純情ロマンスなのだが臭くならないのがシャーリーやクリストファーの演技によるところかも。アイルランド紛争を絡ませた辺はちょっと異質な感じで必要だったのか?とも思えたが ジョン・トラヴァースの重厚な演技がまた別の作品を見せてくれるのでまあ悪くない。監督は「チャーリー」のリチャード・アッテンボロー。

アバウト・ア・ボーイ ABOUT A BOY
★★☆☆☆ テレビ放送
内容
ノース・ロンドンに住む38歳独身のウィル・フリーマン(ヒュー・グラント)は、亡き父がヒットさせたクリスマス・ソングの印税で仕事をせずに暮していた。ある日、シングル・マザーをナンパしようとした彼は、少年マーカス(ニコラス・ホルト)と出会う。自殺を図った母親を助けたことで、ウィるはマーカスに頼られるようになるが…。「ハイ・フィデリティ」のニック・ホーンビィの同名小説を映画化。
コメディ/ドラマ(カラー)
2002年/アメリカ
監督 クリス・ワイツ、ポール・ワイツ
音楽
出演
ヒュー・グラント、ニコラス・ホルト、レイチェル・ワイズ、トニ・コレット
アバウト・ア・ボーイ

感想
ハンサムな独身貴族だけど、いい加減な男と、自殺願望の母親二人と暮すいけてない少年という接点がまるでない二人が、不思議な友情を築いてゆく…という、アット・ホームな話。ウィルを演じるのは優柔不断なイギリス男を演じるさせると右に出る者はいないヒュー・グラント。また似たようなキャラか…と思ったが、いつもの軽いオチャラケたキャラは押さえ目で、なかなか悪くない。後半はアカデミー女優のレイチェルがその名もレイチェルで登場、二枚目ヒューとちゃんとつり合うカップルになっているところが、ヒュー主演の映画らしい。

アバウト・シュミット ABOUT SCHMIDT
★★★★☆ テレビ放送
内容
「サイドウェイ」でアカデミー脚本賞を受賞したアレクサンダー・ペイン監督が、定年退職で人生が一変した男の孤独ととまどいをユーモラスに描くヒューマン・ドラマ。66歳で一流の保険会社を退職した直後、妻に先立たれたシュミット。久しぶりに会った娘は結婚相手と共に現れ、娘の結婚式のために彼女が住む町に向かうが、この旅が予想外の展開に…。J・ニコルソンの通算12回目のアカデミー賞ノミネート作となった。(from:NHKBS)
ドラマ/コメディ(カラー)
2002年/アメリカ
監督 アレクサンダー・ペイン
音楽 ロルフ・ケント
出演
ジャック・ニコルソン、キャシー・ベイツ、ホープ・デイビス
アバウト・シュミット

感想
退職後の自分の後釜は、自分が整理した膨大な資料を全部ゴミに出す若造。可愛い一人娘ジーニー(「ワンダーランド駅で」のホープ・デイヴィス)の婚約者は変な鬚をはやした車のセールスマンで頼り無く娘には不釣り合い、その上妖しい投資の話に誘ってくる。トイレは座ってと妻に言われていたが、妻の死後は便器の周辺にまで小水をまき散らす。40年以上連れ添った妻の死に涙するが30年前に妻が親友と浮気をしていたというのが発覚…今まで穏便に生きて来た男に「退職と妻の死」という事件で怒りの材料が次々に出てくる。自分探しの旅の途中でアメリカ歴史資料館とかを回っている様子がいかにも俗っぽい普通のアメリカ人らしいが、そんな冴えない普通の男が次第に怒れる狂気ジジイに変身する瞬間が可笑しい。自分の気持がわかってくれる女(キャンピングカーの夫婦の妻)にはこっぴどく拒否され、クジラ女(キャシー・ベイツ)には逆に迫られ…。でも自己中心的なこの男に誰も救いの手は出さないし、観ているこちらも「ああはなりたくない」と思ってしまう惨じめさで、ジビアな老後を考えられさせる。

網走番外地(1965)  ABASHIRI PRISON
★★★★☆  テレビ放送
内容
橘真一は、義父との仲がうまくいかず家を飛び出しヤクザの世界に足を踏みいれ傷害事件を起こし網走刑務所にやって来た。橘と手錠で繋がれた権田は前科五犯のしたたかものだ。二人が入れられた雑居房には桑原、初老の阿久田、房内を牛耳る依田がいた。権田は依田に共鳴し橘はことごとく反抗する。そんな橘に、以前は同じみちをたどったことのある保護司・妻木は親身に世話する。そんな時、雑居房では脱獄計画が進められていた。(from:BSジャパン)
任侠/サスペンス(白黒)
1965年/日本/東映
監督 石井輝男
音楽 八木正生
出演
高倉健、丹波哲郎、南原宏治、嵐寛寿郎、安部徹、田中邦衛
網走番外地
感想
監督は「ねじ式」「地獄」「江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間」「黄線地帯(イエローライン)」の石井輝男。彼の大ヒット作だがこれより後の「江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間」などのはじけた作品しか見てなかったので、彼のマトモな作品を見たのははじめて。アラカンや田中邦衛など囚人仲間に個性的なのがいたり、健さんの親友で彼が早く出所できるように助けるが健さんらが脱獄途中で知らずに襲った家が彼の家で一人でいた奥さんが大けがさせられ怒りでラストは彼ら脱獄犯を鬼気迫る迫力で追いかけてくる男に丹波哲郎と見応えあるキャスティング。中でも一番凄かったのが健さんを脱獄に巻き込む極悪囚人の南原宏治。脱獄の為なら殺人も簡単にしてしまうし脱獄の罪は健さんにかぶせるし…と最後迄健さんをてこずらせる卑怯きわまりない男を泥臭く演じていて一番印象的だった。健さんも冒頭では粋がったチンピラキャラで「寡黙な男」というイメージとはちょっと違った若き頃の健さんが見れる。カメラアングルや血しぶき、容赦ない南原宏治演じる男の意地汚ないところなど、既に後のアバンギャルドな石井監督らしさも感じられたりする。また人間ドラマだけでなくラストのトロッコシーンは名アクションシーンで白い雪をバックに映像も斬新でスピード感とスリリングなシーンで見応えがある。

網走番外地 望郷篇  
★★★☆☆  テレビ放送
内容
網走から長崎に舞台を移した、高倉健主演の『網走番外地』シリーズ第3弾。網走刑務所での刑期を終えた橘真一は、長崎に帰ってきた。かつて、組長の旭に世話になった橘は港湾荷役を生業とする旭組を訪ねる。だが旭組は横暴な安井組によって苦境に陥っていた。ある日、外国船の大仕事が旭組に舞い込む。妨害をはねのけ、橘を先頭に無事仕事をやり遂げた。しかし、旭組の活躍が面白くない安井は旭を襲撃する。我慢していた橘がついに爆発する!(from:東映チャンネル)
任侠・ヤクザ/アクション(カラー)
1965年/日本
監督 石井輝男
音楽 八木正生
出演
高倉健、田中邦衛、嵐寛寿郎、待田京介、東野英治郎、杉浦直樹、安部徹、桜町弘子、由利徹
網走番外地 望郷篇
感想
網走から長崎の旭親分(アラカン)の元に帰ってきたケンさん。1作目と違ってチンピラっぽいチャラぽっさがなくなり誰もに「兄貴」と頼られる存在感たっぷり。体脂肪率一桁では?と思うほどのシャープな体と落ちついた美しいアクションとめちゃくちゃ格好良い。異国情緒ある長崎というのもあり彼をお兄ちゃん(兄というよりあの歳じゃ父親ぐらいだからおじさんじゃないか?)と慕う黒人系の少年のような女の子が登場、ラストではまるで「シェーン」みたいな哀愁あるシーンを演じていてナカナカ。恩師の親分を殺されたケンさんが一生に一度の怒りを爆発させて相手組に単身乗り込み大立ち回りの末に組の者を皆殺し、復讐を果たすという予想通り過ぎるほどの展開だが、母親に捨てられた孤独なハーフの少女や親分との篤い親子のような関係、田仲邦衛との友情などがドラマとして面白くしている。監督は「網走番外地」「江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間」「黄線地帯(イエローライン)」の石井輝男。

アバター・オブ・マーズ  PRINCESS OF MARS
★☆☆☆☆  テレビ放送
内容
米軍特殊部隊員ジョン・カーターは、ある極秘任務中に重症を負ってしまった。だがベッドから起き上がることも出来ない彼に、軍は新たな任務を与える。それは体外離脱装置によって分身を別の銀河にある火星に送り込み、探査を行うというものだった。異星で超人的な肉体を得て目覚めたカーターだが、この星ではヘリウム王国とサルクス族との戦争が勃発していた。カーターはやがてサルクス族に仲間と認められ戦士となるのだが…。(from:WOWOW)
SF/ファンタジー(カラー)
2009年/アメリカ
監督 マーク・アトキンス
音楽 クリス・ライデンハウア
出演
アントニオ・サバト・ジュニア(ジョン・カーター)、トレイシー・ローズ(デジャー・ソリス)、マット・ラスキー(タルス・タルカス)、チャコ・ヴァダケス(サブ・サン)、ミッチェル・ゴードン(タル・ハジュス)、ノエル・ペリス(ソラ)、マット・ラーガン(カントス・カン)
アバター・オブ・マーズ
感想
本家の「アバター」とはまったく関係ないSFアクション。米軍戦闘シーンあり、レイ・ハリーハウゼンのSFファンタジーみたいにお姫様を怪物や魔物から守るヒーローの冒険活劇。巨大昆虫が襲ってくるシーンはももろレイ・ハリーハウゼン。無名の俳優を使ったチープな合成編集ばかりの作りだが、出てくる生物やキャラがなかなか面白くて最後まで結構楽しく観れた。でも米軍うんぬんや舞台が火星でなくてもいいような内容だったと思う。

アバター(2009)  AVATAR
★★★★★  テレビ放送
内容
戦争で負傷し下半身不随となり車いす生活を余儀なくされた元海兵隊員のジェイク。ある時、彼は“アバター・プロジェクト”にスカウトされる。それは、地球から遥か彼方の衛星パンドラで、莫大な利益をもたらす希少な鉱物を採掘するための事業。そのために、人間に有害なパンドラの環境で活動できるよう先住民ナヴィと人間のDNAを掛け合わせた肉体“アバター”が造られていた。そしてジェイクに課せられた任務は、そのアバターに意識をリンクさせ、遠隔操縦によりパンドラで生活し、ナヴィ族との交流を図ること。アバターを介してついに身体の自由を得たジェイクは、さっそく神秘的なパンドラの森へと足を踏み入れ、やがてナヴィ族の美しい女性ネイティリと運命的な出会いを果たすのだが…。(from:地上波)
SF/アドベンチャー/アクション(カラー)
2008年/アメリカ
監督 ジェームズ・キャメロン
音楽 ジェームズ・ホーナー
出演
サム・ワーシントン、ゾーイ・サルダナ、シガーニー・ウィーヴァー、スティーヴン・ラング
アバター
感想
主演は「ターミネーター4」のサム・ワーシントン。原住民と侵略者の戦いというオーソドックスな物語だが、似たような設定の名作ファンタジー「ロード・オブ・ザ・リング」とはまた違った独特の世界を築いていて面白い。主役たちがオールCGなので期待してなかったのだが、その動きや表情はそういう生き物が本当に存在しているようなくらい自然で他の実写人物と一緒にいても違和感がない。動植物も独創的で美しくてユニーク。戦闘シーンも迫力がありアクション映画といっても差し支えないほど。監督は「ターミネーター」「タイタニック」のジェームズ・キャメロンで、彼の作品中では一番好き。

アパルーサの決闘  APPALOOSA
★★★☆☆  テレビ放送
内容
「スペンサー」シリーズで知られるハードボイルド作家ロバート・B・パーカーの同名ウエスタン小説を、名優エド・ハリス監督・主演で映画化。無法の町アパルーサに秩序を取り戻すため、町を牛耳る悪党一味と対決する二人のすご腕保安官の活躍と友情を描く。銃弾に倒れたベル保安官のかわりに新保安官として雇われたコールとその助手、ヒッチ。やがてひとりの美しい未亡人とコールが恋仲になるが…。日本未公開作。(from:NHKBS)
西部劇/ドラマ(カラー)
2008年/アメリカ
監督 エド・ハリス
音楽 ジェフ・ビール
出演
ヴィゴ・モーテンセン、エド・ハリス、レニー・ゼルウィガー、ジェレミー・アイアンズ
アパルーサの決闘
感想
西部当時の写真から出てきたような人物作りはリアルで凄いのだが、それが仇になったのか、唯一の華、レネー・ゼルウィガーが不細工。他の美術も窓ガラスからなにから当時の時代そのままというほど細かく、そんな繊細な演出がよりリアルな西部を描いている。地味で渋いけど正統派な西部劇。エド・ハリスとジェレミー・アイアンズのどちらが正しいのか。お互いの正義が擦り合わずに紛争が終らないのは現代の国同士の戦争とも共通する。そして力で勝った者の方の正義が正しいということになってしまう。西部が成長してゆく過程を肌で感じることができる。監督は「ポロック 2人だけのアトリエ」のエド・ハリス。役者としても一流だけど監督業もここまで務めるとは凄い。

あばれ獅子(1953)  
★★★☆☆  テレビ放送
内容
幕府の海軍として始めて軍艦でアメリカへ渡り、維新の若き志士たちにも大きな影響を与えた勝海舟。その父である小吉と、勝海舟の若き日の波乱のドラマを追う痛快時代劇。阪東妻三郎の遺作となった。原作は子母沢寛。(from:衛星劇場)
時代劇(白黒)
1953年/日本/松竹
監督 大曾根辰夫
音楽 鈴木静一
出演
阪東妻三郎、山田五十鈴、北上弥太郎、月形竜之介、紙京子
勝海舟より あばれ獅子
感想
勝海舟の豪快な父・勝小吉をバンツマが好演、彼の遺作になった作品。バンツマの声に違和感を感じたら、最後の解説でアフレコを当てる前に急死してしまったので代役がアフレコを当てたらしい。鳶が鷹を産んだと大喜びする父・小吉の無学で無頼だけど人情味ある人柄が魅力的。侍だが庶民的なキャラは「無法松の一生」の豪快な松五郎と重なる。妻役の山田五十鈴も良き母としていい味を出している。完成前にバンツマが亡くなってしまい残念無念な作品。監督は「鞍馬天狗 角兵衛獅子」「鞍馬天狗 天狗廻状」の大曾根辰夫。原作は子母沢寛の「勝海舟」より。同原作の作品に市川右太衛門と北大路欣也の「父子鷹」がある。

あばれ大名
★★★☆☆  テレビ放送
内容
徳川家康が天下をとって間もないころ。わずか一万石の小大名ながら気骨のある前田慶次郎は、伯父である前田利家をはじめ外様(とざま)大名たちが秀吉への恩義を忘れ、家康におもねる姿に義憤を抱く。家康をタヌキと呼んで自らの一万石を返上した慶次郎だったが、その後、本多佐渡守による前田家加賀百万石取りつぶしの陰謀を知る…。権力と謀略に対抗する天下御免の風雲児・前田慶次郎の活躍を描いた痛快時代劇。(from:NHKBS)
時代劇(カラー)
1959年/日本/東映
監督 内出好吉
音楽 高橋半
出演
市川右太衛門(前田慶次郎)、大川恵子(浅茅)、花柳小菊(阿国)、丘さとみ(多恵)、大河内伝次郎(徳川家康)、堺駿二(細谷三右衛門)、進藤英太郎(本多佐渡守)
あばれ大名
感想
徳川の世になっても太閤への忠誠を貫こうとする忠義者という設定のヒーローだが、建前だけ立派で現実味もないキャラ。でも、右太衛門が憎めない腕白キャラを爽やかに演じている。彼が叔父の前田利家を水風呂に入れて懲らしめるシーンは笑える。家康側を敵に回せば結末はいい訳はないが、家康の側近・本多佐渡守の陰謀を暴くことでお家を守るという筋書き。コミカルな中元・六助の千秋実がいい味を出している。爺に堺駿二、大河内傳次郎が家康役。「修羅八荒」や「旗本退屈男シリーズ」の市川右太衛門の殿様シリーズ。

アビス 完全版  THE ABYSS SPECIAL EDITION
★★★★☆  テレビ放送
内容
タイタニック」のジェームズ・キャメロン監督による海洋SF映画で、公開されたときにカットされた映像を加えた完全版。油田発掘基地の近くで、原子力潜水艦が座礁する事故が起こった。そこで、基地で作業をしていたスタッフとアメリカの特殊部隊が事故の調査を開始し、未知の海溝、アビスに足を踏み入れる。数々の困難に見舞われながら捜索を続けるうちに、未知の生命体の存在が明らかになる。アカデミー視覚効果賞。(from:NHKBS)
SF(カラー)
1993年(オリジナル1989年)年/アメリカ
監督 ジェームズ・キャメロン
音楽 アラン・シルベストリ
出演
エド・ハリス、メアリー・エリザベス・マストラントニオ、マイケル・ビーン
アビス
感想
リンジー役は「ロビン・フッド」のメアリー・エリザベス・マストラントニオ。米ソ対立からみの原子力潜水艦の恐怖を描いた「レッドオクトーバーを追え」「K-19」「クリムゾンタイド」などにも似た感じのサスペンスと、知的生命体との接触シーンが素晴らしく美しい、海底版「未知との遭遇」という感じで、3時間近い作品だが長さを感じない。サイコヤローのコフィ大尉(「ターミネーター」のマイケル・ビーン)や、ネズミがペットのヒッピー(トッド・グラフ)など、サブキャラも魅力的に描かれている。オリジナルの短縮版を見ていないが、完全版は長くても無駄が無くて面白かった。

アヒルと鴨のコインロッカー
★★★☆☆  テレビ放送
内容
仙台に越してきたその日に、ボブ・ディランの「風に吹かれて」を口ずさみながら片付けをしていた椎名は、隣人の河崎に声をかけられ、ある計画を持ちかけられる。「一緒に本屋を襲わないか。」同じアパートに住む引きこもりの留学生ドルジに広辞苑を贈りたいのだと言う。そんな奇妙な話に乗る気などなかった椎名だったが、翌日、河崎に言われるままに、モデルガンを片手に書店の裏口に立ってしまった。本屋襲撃は成功するが…。神様、この話だけは見ないでほしい。…ボブ・ディランを聞きながら誰かを待っていた男。引っ越し直後、本屋襲撃に巻き込まれた男。彼らの出会いが生んだ愛しくて切ない物語。(from:BSジャパン)
ミステリー/ドラマ/青春(カラー)
2006年/日本
監督 中村義洋
音楽 菊池幸夫、主題歌:ボブ・ディラン『風に吹かれて』
出演
濱田岳、瑛太、関めぐみ、田村圭生、関暁夫、松田龍平、大塚寧々
アヒルと鴨のコインロッカー
感想
宮城県仙台塩原の大学に入学して、初めて一人暮らしを始めた青年の目の通して描かれた三人の男女の不思議な関係。本屋を襲って広辞苑を盗む変な男を瑛太が、病魔に倒れる河崎を松田龍平が演じていてなかなか良い。最初はブータン人ドルジは田村圭生だったのが、実は瑛太がドルジだった…という真相が明らかになると納得の広辞林を広辞苑と間違えて盗んでしまうなど、複線がいくつもあるミステリー。田舎の崖生のんびりした日常描写が妙にストーリーを「ありそう」と思わせる。ボブ・ディランを彼らを結びつける鍵にしたのもなかなか良いセンス。

アフガン零年 OSAMA
★★★★☆ テレビ放送
内容
タリバン政権の抑圧の下のカブールで生きる12歳の少女とその母と祖母。女性の一人歩きや就職を禁じられ、生活の糧を失った家族は、少女の髪を切り、男の子に換える事を思いつく…。政権崩壊後のアフガニスタンで初めて制作された作品でタリバン政権下の恐怖と不穏の時代を生きたアフガニスタン国民の知られざる苦しみを鋭く描く。ゴールデングローブ外国語映画賞受賞。(from:NHKBS)
戦争/ドラマ(カラー)
2003年/アフガニスタン:日本:アイルランド
監督 セディク・バルマク
音楽 レザーイリ・ダルヴィシー
出演
マリナ・ゴルバハーリ、モハマド・アリーフ・ヘラーティ、ゾベイダ・サハール、ハミーダ・レファー
アフガン零年

感想
政権崩壊後のアフガニスタンで初めて制作された作品。ドキュメンタリー風に作られ、出演者は皆、素人だが、皆とても自然で演技とは思えずリアル。それだけに少女にふりかかる不幸にソっとさせられる。つくづくこの国に生まれなくて良かったと思った。女達の不幸はもちろん悲惨だが男も悲惨で、少年になると各家庭から連れ去られ、コーランと戦士としての訓練を強要されタリバンになっていく。男達が戦争にかり出され殺されると、女達では生きられないシステムになっていて、餓死するのを待つしか無い。軍国主義一色だった頃の日本もこれに大差はなかったのだろう。ただ恐怖に震える赤ん坊のように純粋な少女の美しい瞳がとても悲しくて心に刻まれた。

アフター・ウェディング  EFTER BRYLLUPPET
★★★☆☆  テレビ放送
内容
インドで孤児たちの援助活動に従事するデンマーク人・ヤコブ。財政難の孤児院を運営する彼の元に、とあるデンマークの実業家から巨額の寄付金の申し出が舞い込む。寄付にあたり直接の面談を求められ、久しぶりに故郷デンマークへと戻った彼は実業家ヨルゲンとの交渉を成立させる。そしてヨルゲンの強引な誘いを断りきれず、週末の彼の娘の結婚式に出席することになった彼は、そこで思いがけない人と再会する。困惑するヤコブ。やがて彼は、ヨルゲンの秘密と、彼の本当の意図を知ることになる...。高い評価を得た『しあわせな孤独』をはじめ、運命に絡め取られていく人間の姿を繊細かつリアリティあふれるタッチで描く手腕に定評のあるデンマークの実力派女流監督、スサンネ・ビアの待望の作品。(from:BS11)
ドラマ(カラー)
2006年/デンマーク:スウェーデン
監督 スザンネ・ビア
音楽 ヨハン・セーデルクヴィスト
出演
マッツ・ミケルセン(ヤコブ)、ロルフ・ラッセゴード ヨルゲン)、シセ・バベット・クヌッセン(ヘレネ)、スティーネ・フィッシャー・クリステンセン(アナ)、クリスチャン・タフドルップ(クリスチャン)、フレデリック・グリッツ・アーンスト(マーティン)、クリスチャン・グリッツ・アーンスト(モートン)、イーダ・ドゥインガー(アネッテ)
アフター・ウェディング
感想
主演のヤコブは「キング・アーサー」のトリスタンや「007/カジノ・ロワイヤル」で悪役ル・シッフルを演じたマッツ・ミケルセン。インドで孤児たちのための慈善活動をする孤独な男が、資金集めのために故国へ帰郷、いきなり自分の娘がいることを知り、最後には家族を持つことになる…というドラマ。孤独からの開放される主人公の心境もさることながら、愛するものから別れを言わなくてはいけない男の悲しさも描かれていて、家族といもの、人と人の?がりというもののあり方を考えさせられた。バックミュージックの使用を抑えたちょっとドキュメント風な作りはちょっとベルイマンの作風を思わせられた。監督は「しあわせな孤独」「ある愛の風景」のスザンネ・ビア。

アフタースクール  
★★★★☆  テレビ放送
内容
母校の中学校で教師をしている神野のところへ同級生だったという探偵がやって来る。探偵は、同じく神野の同級生であり親友のサラリーマン、木村を捜していた。神野はその朝、産気づいた木村の妻を、前日から連絡のとれない彼の代わりに病院へ連れていき出産に立ち会っていた。人のいい神野は探偵のペースに流され一緒に木村捜しを手伝うことに。やがて木村の謎の行動が少しずつ明らかになり、予想を超える驚きの展開が。(from:NHKBS)
コメディ/サスペンス/ミステリー(カラー)
2007年/日本
監督 内田けんじ
音楽 羽岡佳、主題歌:monobright「あの透明感と少年」
出演
大泉洋、佐々木蔵之介、堺雅人、常盤貴子、田畑智子
アフタースクール
感想
最初から最後迄色々な形で予測を外すトリッキーな人物設定と展開が面白かった。主人公すらトリッキーで最後でああ、この人物が主役だったのかと最後迄どんでん返しがあって油断も隙も無い。全部が伏線のように繋がっているところも上手い。ラストもスッキリ。大笑いするタイプではないけど愉快で楽しくなるドラマ。エンドロール最後迄見ないとオチ場面を見逃しちゃうところも憎い演出。

あぶない刑事リターンズ  
☆☆☆☆☆  テレビ放送
内容
横浜銀行協会の頭取会議に爆弾をしかけ、彼らを人質に10億円を奪った国際的犯罪者集団“ブレーメン”。奪われた10億を取り返さんと“ブレーメン”を追うタカとユージだが、やがて彼らの恐るべき真の陰謀を突き止める。前作「もっともあぶない刑事」より7年ぶりに製作され、亡くなった中条静夫に代わり新たに小林稔侍が捜査課長として仲間入り。7年のブランクをものともせず、過激なアクション、ノリが展開する。劇場版第4弾。(from:BS日テレ)
アクション/コメディ(カラー)
1996年/日本
監督 村川透
音楽 Fuji-Yama、OSNY MELO
出演
舘ひろし(鷹山敏樹)、柴田恭兵(大下勇次)、浅野温子(真山薫)、伊原剛志(柊誠)、小林稔侍(深町新三)、仲村トオル(町田透)、木の実ナナ(松村優子)、ベンガル(田中文男:ナカさん)
あぶない刑事リターンズ
感想
七年ぶりに製作されたシリーズ第四作。90年代バブルがはじけた後の制作なのにまだバブル時代の濃厚、コメディなんだが寒くなるギャグの連続。その中で一番笑えたのが犯罪組織のトップを演じる伊原剛志のフンドシ姿。舘ひろしと柴田恭兵は完全に食われている。いてもいなくてもいいキャラのために奇抜なことをしないと目立たない浅野温子のうるさい演技も痛い。関口知宏や小林稔侍の大げさな演技も酷い。唯一笑えたのは港署がミサイルに襲われ皆がぼろぼろにされた姿。これが劇場版は6作まで続くとは…。

あぶない刑事フォーエヴァー THE MOVIE  
★☆☆☆☆  テレビ放送
内容
横浜港警察署捜査課の型破りな刑事、タカ&ユージが大暴れする人気アクション・シリーズ劇場版第5作。前編を2時間のTVドラマとして放映、この映画はその後編というメディアミックスの方式が取られた。国際指名手配のテロリスト・城島(永澤俊矢)から大量の武器を押収したユージ。それを取り返そうとする城島とタカ&ユージのコンビの戦いを描いたのがTV版。映画では、その城島を操っていたテログループ"NET"のリーダー、伊達(加藤雅也)が横浜港に停泊中のタンカーに爆弾を仕掛け100億円を要求する。(from:日本映画専門チャンネル)
アクション/コメディ(カラー)
1998年/日本/東映
監督 成田裕介
音楽 Fuji-Yama、鷺巣詩郎
出演
舘ひろし、柴田恭兵、浅野温子、仲村トオル
あぶない刑事フォーエヴァー THE MOVIE
感想
今回は、国際テロ組織が横浜を狙う…という話。巨大タンカー爆破?の危機に横浜ベイブリッジを舞台に奮闘するタカさんとトシ。加藤雅也がテロ組織の幹部として出ているが、主役二人に負けない恰好良さ。人気シリーズの最後なのか?と思わせるラストだけど、この後にシリーズ6が数年を経て登場する。でも当初はこれで終るつもりだったのかもなぁ。保身の所長、上昇志向の仲村トオル、我が道をゆく変な女・浅野温子など、レギュラー陣のキャラも際立っていて、久しぶりに見て懐かしかった。でも…2度は見ないだろうなぁ…。本上まなみがチョイ役(記者)で登場。「新世紀エヴァンゲリオン」の監督・庵野秀明もちょこっと出ている。監督はテレビシリーズ「あぶない刑事」「もっとあぶない刑事」の成田裕介。
シリーズ4あぶない刑事リターンズシリーズ6まだまだあぶない刑事

アフリカの女王  THE AFRICAN QUEEN
★★★★☆  テレビ放送
内容
名匠ジョン・ヒューストンが描くアドベンチャー映画の傑作。ドイツ軍によって兄を殺されたローズ(K・ヘプバーン)は、“アフリカの女王”と名づけられた蒸気船のよっぱらい船長と出会う。彼の協力を得たローズは、ドイツ軍に復しゅうするため、ボロボロの船に乗って波乱の航海を始める・・・。船長役のH・ボガートはその年、「欲望という名の電車」のマーロン・ブランドを破って初めて念願のアカデミー主演男優賞に輝いた。(from:NHKBS)
アドベンチャー/ロマンス(カラー)
1951年/イギリス
監督 ジョン・ヒューストン
音楽 アラン・グレイ
出演
ハンフリー・ボガート、キャサリン・ヘプバーン、ロバート・モーレイ
アフリカの女王
感想
ハンフリー・ボガート、キャサリン・ヘプバーン主演。無精髭のボギーが川の水でジンを飲んだり、カバや猿の物まねをしたりとダンディーな男からほど遠い冴えないオヤジを演じていて面白い。キャサリンもお堅い牧師の妹のオールド・ミスというキャラをユーモアたっぷりに演じている。二人の息の合ったやり取りや、迫力の濁流の河下り、ドイツ軍の船爆破計画など盛り沢山。

アフリカン・ダンク  THE AIR UP THERE
★★★☆☆  テレビ放送
内容
大学のバスケットチーム次期監督の座を狙うジミーは、スターとなる人材を自らスカウトしなければならなかった。しかし全米の主力選手はあらかたライバル校に引き抜かれた後。困った彼は、ビデオで見た長身のケニアの戦士サレをスカウトしようとアフリカに飛ぶのだが…。バスケットボールを介して出会った異なる文化圏の若者2人が、理解と友情を深めていく姿を描いた笑いと感動のスポーツドラマ。(from:NHKBS)
スポーツ/ドラマ(カラー)
1994年/アメリカ
監督 ポール・マイケル・グレイザー
音楽 デビッド・ニューマン
出演
ケビン・ベーコン、チャールズ・ギトンガ・マイーナ、ヨランダ・バスケス
アフリカン・ダンク
感想
NFLのコーチが心戦力を得るためにアフリカのサバンナに暮らす青年の村を訪れる…。ケビン・ベーコンが体を張って村の危機救出に協力して村人の信頼を得る、熱血コーチをコミカルに演じていて良い。?族のファッションが美しい。族のプリンスたちも品格のあってハンサム。アフリカンなダンスや音楽をグッド。ラストの村の命を賭けた試合は手に汗握る!

アベンジャーズ THE AVENGERS
★★☆☆☆ テレビ放送
内容
イギリスは豪雪や猛暑の極端な異常気象に見舞われ混乱に陥る。そして、何者かが極秘研究中の気象シールドを破壊する事件が発生する。イギリス政府の極秘諜報機関ミニストリー・オブ・シークレット・サービスのエージェントであるジョン・スティードはその調査を依頼され、さっそくかつて気象シールドを開発した気象学博士のエマ・ピールに連絡を取る。しかし、彼女に犯行の容疑がかけられたため、エマ・ピールとスティードは協力して真犯人を捜し出そうとするが…。60年代の人気イギリスTV「おしゃれ(秘)探偵」シリーズの映画化。エージェントのスティードと科学者ミセス・ピールは協力しあって気象を自由に操って利益を得ようとする男と対決する。
SF/ファンタジー/アクション/コメディ(カラー)
1998年/アメリカ
監督 ジェレマイア・チェチック
音楽 ジョエル・マクニーリイ
出演
レイフ・ファインズ(ジョン・スティード)、ユマ・サーマン(エマ・ピール)、ショーン・コネリー(オーガスト・デ・ウィンター卿)、パトリック・マクニー(インビジブル・ジョーンズ)、ジム・ブロードベント(マザー)、フィオナ・ショウ(ファーザー)、エディ・イザード(ベイリー)、アイリーン・アトキンス(アリス)、ジョン・ウッド(トルーブショー)、カルメン・イジョゴ(ブレンダ)
アベンジャーズ

感想
1920年代風の近未来を舞台にしたスパイもの。可愛いクマの着ぐるみや毎回変わるユマのお洒落なファッション、イギリス伝統をお洒落なコメディにしたり…と、とにかくお洒落!建築物もミースやコルビジュ風の超モダン。しかし…話がつまらない!主役のレイフ・ファインズ演じるスティードが全然魅力的でないし、コネリーのキャラもインパクトに欠ける。組織のボスであるマザーやファザーのキャラもイマイチ不透明。ネタは面白いのに本当にもったいない!

阿片戦争(1997)  鴉片戦争:THE OPIUM WAR
★★★☆☆   テレビ放送
内容
19世紀半ば中国。国内に流入するアヘンが起こす中毒患者の増大と、アヘンの代金としての銀の流出が、時の王朝・清では悩みの種だった。道光(タオクオン)帝は、高級官僚の林則徐(リン・ツーシュイ)を、当時中国唯一の貿易港であった広州に着任させ、徹底的なアヘン撲滅を命じる。林はその命令を忠実に厳格に実行していくが、しかしそれはイギリス人のア ヘン商人たちの反発を招き、やがて貿易摩擦の問題へと発展する…。中国史上初の不平等条約・領土割譲のきっかけになった戦争を、1997年の香港返還を機に、シェ・チン監督が史実に描いた作品。(from:BS11)
文芸/戦争(カラー)
1997年/中国
監督 シェ・チン
音楽 チン・フーツァイ ホアン・ハンチー
出演
バオ・クオアン、スー・ミン、カオ・ユアン、ボブ・ベック、エマ・グリフィス・マリン、ラン・ション、シャオ・シン
阿片戦争
感想
アヘン戦争時代のことを描いた作品というと「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地黎明」のワンス・チャイナ・シリーズの娯楽作品が思い浮かぶが、こちらは史実に則った大河ドラマ。絹や陶磁器、茶の輸入で大量に銀を放出したイギリスが、中国から銀を奪う手段として考えたのが阿片。イギリスのやり方も汚いが、彼らから賄賂を受け取り、阿片の密輸を暗黙に了解した中国側官僚たちの罪も深い。彼らに戦いを挑む林則徐の奮闘振りが凄くて泣ける。映像も美しく、壮大なセットと衣装で、完全に当時の世界を再構築しているのも凄い。監督は「乳泉村の子」のシェ・チン。

アポロ13  APOLLO 13
★★★★☆  テレビ放送
内容
1970年4月、月に向けて打ち上げられたアポロ13号。ところが、月に向かう軌道上で、爆発事故という緊急事態に遭遇してしまう。絶望的な状態の中、3名の宇宙飛行士とヒューストンのスタッフたちが総力を集結して地球への無事帰還を目指す。ロン・ハワード監督が実際に起こったアポロ13号救出作戦を、トム・ハンクス、エド・ハリスなどの名優とともに描いた傑作。アカデミー編集賞、音響賞を受賞。(from:NHKBS)
サスペンス/ドラマ(カラー)
1995年/アメリカ
監督 ロン・ハワード
音楽 ジェームズ・ホーナー
出演
トム・ハンクス(ジム)、ケビン・ベーコン(ジャック)、ビル・パクストン(フレッド)、ゲイリー・シニーズ(ケン)、エド・ハリス(ジーン)
アポロ13
感想
風疹にかかっていると誤診され飛べなかったケン(ゲイリー・シニーズ)も船内シミュレーションに協力して、多くの人が船内の三人以上に生きて帰そうと、あらゆる手段を考えるステーションのスタッフたちや、生還を祈るクルーの家族や一般市民がメディアを通して一丸となるシーンは泣ける!人間が科学を結集して未知の世界に挑んだ事業だが、絶望的な状況下でこの危機を脱っした時、奇跡を起こした神の力のようなものが感じられた。宇宙に比べればあまりにもちっぽけな人間だが、その冒険心と情熱には感動させられる作品。「洗濯機に乗って空を飛んでいる。大丈夫よ」と孫を励ますおばあちゃんの台詞が良い。監督は「スプラッシュ」「遙かなる大地へ」「エドtv」「バックドラフト」「ビューティフル・マインド」のロン・ハワード。
事実に基いた宇宙飛行・開発関連作:ライトスタッフ」「月のひつじ」「遠い空の向こうに

甘い人生  A BITTERSWEET LIFE
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
裏社会を牛耳るボスの絶大な信頼を受ける組織のナンバー2・ソヌは、ボスの若い愛人・ヒスを監視し、もしヒスが浮気をしていたら彼女と男を始末するように命じられる。それから数日間、ヒスと行動を共にしたソヌは次第に彼女に対して微妙な感情を覚えるようになり…。(from:BS日テレ)
サスペンス/ロマンス/ドラマ(カラー)
2005年/韓国
監督 キム・ジウン
音楽 ピーチ・プレゼンツ
出演
イ・ビョンホン、シン・ミナ、キム・ヨンチョル、キム・レハ、ファン・ジョンミン、エリック、チン・グ、オ・ダルス、キム・ヘゴン
甘い人生
感想
イ・ビョンホンを主演に、香港フィルムノワールを韓国版で作ったという感じの作品。しかし、チェロ奏者の若い女がロマンスの相手…という設定で、韓国ドラマらしく、少女趣味な甘い感じが、全体のハードボイルドな世界とマッチングしてなくて、どうもイマイチ。どうせ作るなら、少女趣味な女性は出さずに、もっとハードボイルドにして欲しかった。そして執拗なほどに残酷で暴力的な折檻シーンは、目を覆いたくなる。格好良い男の基準が違うせいか、イ・ビョンホン演じる男は、イマイチ格好良くない。それでも、すっぽり泥に埋められたり、手をつぶされたりと、体を張ったアクションには役者根性が見られて良かったかも。「恋するハイエナ」や「シンドン」で主役の坊さんの弟弟子を演じているオ・マンソクが最後に出てきて、漁夫の利を得るラストにはびっくり。

甘い泥  SWEET MUD
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
互いに助け合い、平等であることをモットーに立ち上げられたイスラエルの生活共同体「キブツ」。理想郷の持つ厳しい現実を、美しいイスラエルの景観とともにそこで生きる親子のかっとうを通して描く。実際にキブツで生活を体験したドュロー・シャウル監督の長編デビュー作で、サンダンス映画祭ワールドシネマ審査委員賞、ベルリン映画祭クリスタル・ベアー賞受賞。(from:NHKBS)
ドラマ(カラー)
2006年/イスラエル:日本
監督 ドュロー・シャウル
音楽 ツーフ・フィルソフ、アディ・レナート
出演
ロニート・ユドケヴィッチ(母ミリ)、トメル・シュタインホフ(ドビル・アビル)、アンリ・ガルサン、兄エヤル、老人ステファン、友達のマヤ
甘い泥
感想
生活共同体「キブツ」というのがどうも信仰宗教団体のように感じて不気味。共同体での生活は、精神を病んだ者や、社会に馴染めないアウトローな人々を快く迎えてくれる半面、妙な習慣や規則を押し付けてゆく。人は一人では生きてゆけないのだから、少々規則には従わないといけないのだが…。外の世界へ出てゆこうとする息子たちと、出て行きたくても出て行けない母親。この母親の心情があまりにも弱くて、理解しがたい。それでも最後に命をかけて息子を外に出そうとした行為は感動した。第7回NHKアジア・フィルム・フェスティバルで紹介されたイスラエル作品で、イスラエルの兵役に借り出される青年たちや、独特の乾燥した美しい自然が描かれているのが印象的。

アマデウス ディレクターズ・カット AMADEUS: DIRECTOR'S CUT
★★★★☆ 劇場/テレビ放送
内容
よう折の天才音楽家ウォルフガング・アマデウス・モーツァルトの死の謎を題材にしたピーター・シェーファーの舞台劇を映画化。モーツァルト35歳の生涯を、宮廷音楽家サリエリとの関係を通してミステリアスかつ華麗に描き、アカデミー作品・監督・主演男優賞ほか計8部門に輝いた名作。オーストリア皇帝の宮廷に仕えていた音楽家サリエリは、モーツァルトの比類なき才能に激しいしっと心を抱き、彼を陥れようと画策する。(from:NHKBS)
ドラマ(カラー)
1984年/アメリカ
監督 ミロス・フォアマン
音楽 ネヴィル・マリナー
出演
F・マーレイ・エイブラハム、トム・ハルス、エリザベス・ベリッジ、ロイ・ドートリス、サイモン・キャロウ、ジェフリー・ジョーンズ、クリスティーン・エバーソール、チャールズ・ケイ
アマデウス
●1984年アカデミー作品賞受賞

感想
テレビでも観たけど、やっぱり劇場で観るとイイ。今迄、モーツァルトはイイ曲でもあまり好きになれなかったが、これを観てからちょっと変わった。「フィガロの結婚」「後宮からの誘拐」「交響曲第29番イ長調」「レクイエムニ短調」など選曲もイイ。良い子の音楽と思っていたら意外にパンクでロックなヤツじゃないか!宗教モラルがうるさくて融通の利かない世間の価値観からもはみ出しているところや、当時の最先端を走り過ぎて、人々には受け入れにくいところがあったのか…とか、流行には敏感でも政治的には下手だったため、晩年は貧困に苦しんだとか…それまでのモーツァルト像とはとても違っていて(しかもスケベで下品)人間味あふれた“天才”がとても身近に感じられた。サリエリの曲を即興で素晴しい曲に作り変えてしまうシーンは見事!さすが神が与えし音楽の天才。しかしチャラチャラした感じは私の思っていたモーツァルト像と同じ。で…やっぱり私はクラシックではバッハが一番好き。モーツァルトのかん高い下品な笑い声が彼のつくり出す音楽とあまりにも対照的で耳に焼き付いて離れない。

海女の戦慄  
★★★☆☆  テレビ放送
内容
若々しい海女の突然の失踪事件をめぐる陰謀を描く、海洋サスペンス。ミス海女"に選ばれたチエ(三ツ矢)とともに上京したまま消息を絶った海女の水死体が入江に浮かび、未だ行方知れずのチエの姉・ヨシ(前田)は、謎の風来坊の助けを借りつつ、事件に隠された驚愕の秘密を知る。日本人離れしたグラマラスなスタイルに恵まれた前田通子が、行方不明となった妹捜しに奔走する姉の海女を演じ、セクシーな肢体を披露している。(from:日本映画専門チャンネル)
ミステリー(カラー)
1957年/日本/新東宝
監督 志村敏夫
音楽 レイモンド服部
出演
前田通子、三ツ矢歌子、太田博之、天城竜太郎
海女の戦慄
感想
名探偵明智小五郎シリーズの明智小五郎を演じていた天城竜太郎が海女の連続失踪事件を解決する…というミステリー。海に沈んだ海賊の宝を海底から探し出す為に、地元の海女たちがさらわれ…とまるで少年探偵団のノリで、天城竜太郎を補佐するのも少年。ミステリー好きな少年たちがターゲットな作品かと思いきや、海女たちが皆美人で露出度が必要以上に多くて、成人ものとしか思えないサービスぶり。特に前田通子の日本人離れしたスーパーボディーには目のやり場に困るくらい。天城竜太郎の少年雑誌からそのままの様な付けまつげや濃い化粧顔には少々笑えた。

アマルフィ 女神の報酬  
★☆☆☆☆  テレビ放送
内容
クリスマス目前のローマ。きらびやかにライトアップされた街で、一人の日本人少女が失踪した。これは営利誘拐か?それともテロの序章なのか?警察の包囲網を撹乱する犯人グループに、一向に進展しない捜査…。様々な想いが交錯する中、全ての鍵はイタリア南西に位置する美しい港町・アマルフィにあった―。そして、そこで外交官・黒田(織田裕二)が見出した事件の全貌とはいったい?邦画初のオールイタリアロケを敢行し、これまでにないスケールで描かれるサスペンス超大作。フジテレビ開局50周年記念作品。(from:地上波)
サスペンス/ミステリー(カラー)
2009年/日本/東宝
監督 西谷弘
音楽 菅野祐悟、主題歌:サラ・ブライトマン『タイム・トゥ・セイ・グッバイ』
出演
織田裕二、天海祐希、戸田恵梨香、佐藤浩市、大塚寧々、伊藤淳史、小野寺昭、平田満、佐野史郎、中井貴一
アマルフィ 女神の報酬
感想
2011年スタートのテレビドラマ「外交官・黒田康作」にその後発展した、外交官・黒田康作がイタリアを舞台に誘拐事件に関わってゆくサスペンス。外交官のスペシャリストで切れ者、冷静沈着で…とこれまで織田裕二が演じていたキャラでは珍しくちょっとクール、しかしここぞという時に頼りになる人情家という憎めないキャラでなかなかいい。しかし…肝心の話がありきたりの復讐に駆られた男の犯罪で、犯人もとても分かりやすい。娘を誘拐された母を演じる天海祐希の演技もイマイチだしアクションもイマイチ。また、イタリア観光宣伝も兼ねた作品だけあって、イタリアの観光名所が沢山でてくるが、「赤ん坊を抱えている女はスリ」とか泥棒大国への旅行にちょっとためになる情報があるところが笑える。テレビドラマの拡大版程度の作品にしか思えない。監督は「県庁の星」「容疑者Xの献身」の西谷弘。

阿弥陀堂だより 
★★★☆☆ テレビ放送
内容
新人賞を受賞するも、その後なかなか日の目をみない作家の孝夫(寺尾聰)と、その妻で、大学病院で最先端医療に携わる有能な女医だった美智子(樋口可南子)。二人はパニック障害を起こした美智子の発病を機会に、住み慣れた東京を離れ孝夫の故郷、信州に移り住む。二人は無医村に有能な医者がやってきたと、村を挙げて歓迎されるが、村の美しい自然と素朴な人々に触れあうにつれ、二人もだんだんと癒されてゆくのだった。しかし村の広報誌「阿弥陀堂だより」を担当する小百合の病状が悪化、美智子は自分の専門分野でもあったので、多少の無理をしてもと、彼女の手術担当医として再びメスを握る決意をする…。原作は南木佳士の小説より。
ドラマ(カラー)
2002年/日本/東宝
監督 小泉堯史
音楽 加古隆
出演
寺尾聰、樋口可南子、田村高廣、香川京子、北林谷栄、吉岡秀隆、小西真奈美
阿弥陀堂だより

感想
孝夫(寺尾聰)の恩師・幸田重長を演じた田村高廣、その妻を演じた香川京子、おうめ婆さんを演じた北林谷栄がすごくイイ。精神的に病んだ妻をそっと支える夫を演じる寺尾聰もイイ。しかし主演の樋口可南子がどうもイマイチ。ファッションセンスはイイし、いつまでも若々しい美人なんだが演技に深みがないので彼女のキャラに今一歩感情移入できなかった。それに比べると淡々と生きる周囲の人々の方が心打たれた。特に阿弥陀様を拝んで、幼い頃は病気がちで長生きできないだろうと言われた少女が今90を過ぎても元気で不思議なもんだ…と自分の長生きを不思議がるおうめ婆さん、彼女の言葉を村の広報誌「阿弥陀堂だより」に綴る小百合、二人のつむぎ出す言葉がどれもイイ。そして小百合の無事をひたすら祈るおうめ婆さん、それを泣きながら感謝する小百合の、離れていても思いが繋がっている様子が泣けた。

アム・アイ・ビューティフル? BIN ICH SCHON?
★★☆☆☆ テレビ放送
内容
『ラン・ローラ・ラン』のフランカ・ポテンテが出演。本当の自分をさらけ出すのが怖くて自分自身を偽ってしまい、孤独で寂しいリンダ(フランカ・ポテンテ)はヒッチハイクで一人旅をしている。彼女が旅の途中で出会う、さまざまな悩みを抱えた普通の人たちの人生を描く。
ドラマ(カラー)
1998年/ドイツ
監督 ドーリス・デリエ
音楽
出演
フランカ・ポテンテ(リンダ)、シュテフェン・ヴィンク、アニカ・ドブラ

感想
オムニバス風で長年連れ添った妻を亡くし、その位牌と共に妻の故郷のドイツへ行こうとする老人、スペインのカーニバルへ向う家族、恋人に去られてもドイツにいるその女に未練を断ち切れないでいる男、その女は出逢って数カ月の男と結婚しようとしているが、あまり幸せそうでない。また、ダイエットに成功して念願の赤いセーターを着れるようになったウェイトレスの中年女…と複数の人間達のドラマ(といっても地味で事件など起こらないが)が同時に進行して行って、なんらかで彼らが結びついて行く。地味な作品だけど、ユーモラスで等身大の彼らに共感を覚えた。雨ばかりで暗く寒いドイツと明るく暖かいがカラカラに乾燥したスペインの風土が対照的に舞台に使われているのもなかなかグッド。

雨(1932)  RAIN
★★★★☆  レンタルDVD
内容
雨が降り続ける南太平洋の孤島に都会の匂いがたちこめる肉感的な娼婦サディが流れてきた。男たちは色めきたつ。強固な意志をもつ宣教師は女の魂を救うことに使命を感じて更正を説く。かき乱され、女の寝室に誘い込まれてゆく。射すくめる瞳としなやかな肢体で演じたクロフォードはアカデミー賞大女優への糸口を開いた。サマセット・モーム原作、「西部戦線異状なし」につづくマイルストン監督の力作。
ドラマ(白黒)
1932年/アメリカ
監督 ルイス・マイルストン
音楽 アルフレッド・ニューマン
出演
ジョーン・クロフォード、ウォルター・ヒューストン、ウィリアム・ガーガン、ガイ・キビー、ウォルター・キャトレット
雨
感想
妖艶な主人公サディ・トンプスンのジョーン・クロフォードと、厳格で敬虔な宣教師のウォルター・ヒューストン(名監督ジョン・ヒューストンの父で「孔雀夫人」「マルタの鷹」「ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ」などに出演)の激しい演技のぶつかり合いが凄い。後半、彼女は改心して敬虔な女に生まれ変わるが、それに反して、真面目な宣教師が、一瞬にして悪魔に取り付かれたようになる表情が恐ろしい。冒頭で大雨のカメラワークに惹きつけられ、最後は彼女の部屋から流れる「セントルイス・ブルース」で彼女の「甦り」を不気味に演出していて、人間のもろさと怖さを描いた名作。付録の淀川長治解説もグッド。

雨あがる AMEAGARU
★★★★★ 劇場/テレビ放送
内容
享保時代。剣の達人でありながら、人の好さが災いして思うように仕官ができず、妻のたよと共に諸国を渡り歩く浪人の三沢伊兵衛。長雨で河が渡れず、宿場町の安宿に足止めを喰っていた彼は、ある日、同宿の貧しい人々の鬱々とした気分を和ませようと、妻に禁じられていた賭試合で金を工面して彼らにご馳走を振る舞う。やがて地元の藩主・永井和泉守重明が伊兵衛に目をつけ、彼に剣術指南番の仕官の話を持ちかけるが…。連日の豪雨で川が増水して川が渡れない人々が泊まる安宿。そこに加わった浪人と妻の人情もの。
時代劇(カラー)
1999年/日本
監督 小泉堯史
音楽 佐藤勝
出演
寺尾聰(三沢伊兵衛)、宮崎美子(三沢たよ)、原田美枝子(おきん)、仲代達矢(辻月丹)
雨あがる

感想
山本周五郎の短編を基に書いた黒澤明の遺稿を黒澤組が映画化。近年の黒澤監督作品は、説教臭さとオーバーアクションな役者の演技で、ちょっと食傷気味でした。でもこの作品はこれまでの黒澤監督のニオイも残しつつ、控えめな演出と役者の演技が、黒澤監督の良かったところだけを抽出したような感じで、ああ…こんな作品を見たかったのだ…と思えた。浪人と貧乏な庶民という地味な人々を主人公に人情味溢れる話にしたてている山本周五郎の原作も素晴しいが、それをこれだけの話に作り上げる黒澤監督もり面白い脚本を書く天才だったのだな…とつくづく思えた。

アメイジング・グレイス  AMAZING GRACE
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
18世紀のイギリス。裕福な家庭に生まれ育ち、若き政治家となったウィリアム・ウィルバーフォースは、奴隷貿易が収入源となっている現状とその実態に心を痛め、廃止を訴えることを決意。それを決心させたのは、彼の師が奴隷貿易への罪の思いをこめて作詞した賛美歌『アメイジング・グレイス』だった。やがてウィルバーフォースは賛同する仲間たちと共に立ち上がり、国中で演説を重ね署名を集め、次第に世論を動かしていくが…。(from:NHKBS)
ドラマ(カラー)
2006年/アメリカ
監督 マイケル・アプテッド
音楽 デビッド・アーノルド
出演
ヨアン・グリフィズ、ロモーラ・ガライ、ベネディクト・カンバーバッチ、マイケル・ガンボン、ルーファス・シーウェル、アルバート・フィニー
アメイジング・グレイス
感想
主演は「ファンタスティック・フォー」のヨアン・グリフィズでTVドラマ「ホーンブロワー 海の勇者」の頃から大好きな俳優。共演はテレビドラマ「シャーロック」のベネディクト・カンバーバッチやアルバート・フィニーやルーファス・シーウェル、ダンブルドアでお馴染みのマイケル・ガンボンなどなかなか豪華でそれぞれがいい味を出している。監督は「イナフ」「アガサ/愛の失踪事件」「歌え!ロレッタ 愛のために」「愛は霧のかなたに」「エニグマ」「007/ワールド・イズ・ノット・イナフ」のマイケル・アプテッドなのでそれなりに期待したのだが…。かなり退屈。奴隷船の船長だったジョン・ニュートンが作詞した奴隷たちに捧げる賛美歌だったというのは知らなかったが、主人公ウィリアム・ウィルバーフォースが奴隷制廃止を実現する迄の困難な道のりをただ歴史になぞって描いただけという感じ。

雨に唄えば SINGIN' IN THE RAIN
★★★☆☆ テレビ放送
内容
サイレント映画からトーキーへと変わりつつあるハリウッド映画界の舞台裏を描いたジーン・ケリーとスタンリー・ドーネンの共同監督による傑作ミュージカル。ジーン・ケリーふんする人気スターのドンは、美しい歌声を持つ女優志望のキャシーにひょんなことで出会い、徐々に好意を寄せ始める。そして彼は、彼女を次期スターに仕立て上げようとするが…。雨の中、『雨に唄えば』をケリーが歌い踊るシーンは有名。(from:NHKBS)可笑しな女優リナはジーン・ヘイゲンが演じている。
ミュージカル(カラー)
1952年/アメリカ
監督 ジーン・ケリー、スタンリー・ドーネン
音楽 レニー・ヘイトン、作詞:アーサー・フリード、作曲:ナシオ・ハーブ・ブラウン
出演
ジーン・ケリー、デビー・レイノルズ、シド・チャリシー、ドナルド・オコナー
雨に唄えば

感想
無声映画からトーキーまでの映画製作の舞台裏がいきいきと描かれ楽しい。特にキーキー声の女優リナに苦労する監督や技術者達の涙ぐましい苦労は爆笑。「Moses」でドン(ジーン)とコズモ(ドナルド)がテーブル上で踊るシーンは「ザッツ・ダンシング!」の名場面集にも登場。「アメリカ映画音楽ベスト100」に「Singin' in the Rain」が3位に「Make 'Em Laugh」が49位、「Good Morning」が72位と3曲も選ばれているが、どれも名シーン名曲で大好き。美声でスターの地位をゲットしたキャシーを演じたデビー・レイノルズってキャリー・フィッシャーのお母さんだったんだなぁ。シド・チャリシーがグリーンのドレスや純白のドレスで悩殺ダンスを踊ってるのも嬉しい。西部劇のシーンなど所々に出てくるジェームズ・キャグニー似のキャラが気になるのと、劇中に上映される「踊る騎士」というコスチューム映画が面白そうで観てみたいもんだ。「風と共に去りぬ」のウォルター・プランケットによる時代に沿った豪華な衣装デザインも必見。

雨の味  SMELL OF RAIN
★★★☆☆  テレビ放送
内容
母親に裏切られた過去を引きずり、心を閉ざして生きてきた一人の青年の日常を、詩的な映像でつづった青春ドラマ。幼なじみの親友コンロンとともに暮らす青年シャオチー。内気で誰にも心を開こうとしない彼が、ある日、少女リアと出会う。二人は運命的にひかれ合い、少しずつ距離を縮めてゆくが…。陰影に富んだビビッドな色彩で描かれたシンガポールの何気ない風景が、独特の風合いと余韻をかもし出している。(from:NHKBS)
ドラマ(カラー)
2006年/シンガポール
監督 グロリア・チー
出演
ナサニエル・ホー、トレイ・ホー、リア・ロウ
雨の味
感想
シンガポール映画というと「フォーエバー・フィーバー」「4:30(フォーサーティ)」ぐらいしか見ていないが、亜熱帯アジアの雰囲気が沖縄に似ていて、町並みや人々に親近感を感じる。この作品は都会の高層マンションに暮らす家族のいない青年同士の会話の少ない不思議な友情と、そこに現れた少女との静かな交流を描いている。お互いにあまり話さないが、ナレーションは饒舌で面白い。足を怪我しても夜の散歩を欠かせず、捨てられたゴミをからそれぞれのストーリーを想像する主人公に、親友と二人で暮らしていても孤独感に押しつぶされそうになっている主人公の心情が不思議とひしひしと伝わってくる。都会の孤独な青年たちの不安感がテーマだが、癒されるような静かな演出がとても良い。

アメノナカノ青空  ...ING
★★★☆☆  テレビ放送
内容
ミナ(イム・スジョン)はこれまでの人生のほとんどを病院で過ごし、やっと退院してきたばかり。体の弱い自分には無理と知りつつバレエに憧れ、ロマンティックな初恋を夢見ている女の子。そんなある日、マンションの下の階に、若い男が引っ越してくる。カメラマンらしい彼ヨンジェ(キム・レウォン)は、その日からミナに猛アタックを開始する。実は、この出会いはヨンジェだけが知っている”仕組まれた出会い”だった…。愛する人の余命はあとわずかだった…心温まるラブストーリー。(from:BS-i)
ロマンス/ドラマ(カラー)
2003年/韓国
監督 イ・オニ
音楽 パン・ジュンソク
出演
イム・スジョン、キム・レウォン、イ・ミスク
アメノナカノ青空
感想
ヒロインが不治の病で、恋人と死に別れるという、韓国ドラマお家芸の古典的ロマンスものだが、ヒロインが初々しい高校生で、二人家族の母親との強い絆を切なく描いているのが良い。また痩せっぽちのヒロインを演じたイム・スジョンが可愛い。恋人のキム・レウォンもなかなかの好青年。テーマ音楽も悪くない。しかし韓国ドラマお約束の挿入歌は、退屈なシーンが長くなるだけで頂けない。

アメリ LE FABULEUX DESTIN D'AMELIE POULAIN
★★★☆☆ 劇場/テレビ放送
内容
空想の中でひとり遊びをしていた少女アメリ・プーラン。ある日、バスルームの壁の中から40年前のその部屋の住人の宝箱を見つける。アメリは悪戯を仕掛けて、持ち主へと返したのだった。その出来事はその男の人生を優しく希望に満ちたものへと変えてしまう。まわりの誰かを今より少しだけ幸せにする喜びを見つけた彼女は、それ以来、順調に“幸せの悪戯”を続けていく。しかし、スピード写真コレクターの不思議な青年ニノと出会い、すっかり恋してしまう…。(from:BS日テレ)カフェで働く女性の恋の行方
恋愛(カラー)
2001年/フランス
監督 ジャン=ピエール・ジュネ
音楽 ヤン・ティルセン
出演
オドレイ・トトゥ、マチュー・カソヴィッツ、ヨランド・モロー、ジャメル・ドゥブーズ、イザベル・ナンティ、ドミニク・ピノン、リュファス
アメリ

感想
マニアックで一般受けしにくい作風が多い監督だと思うのけど、こちらは主人公がとてもチャーミングで、空想の世界もキッチュでお洒落。「ロスト・チルドレン」や「デリカテッセン」ではドロドロで無気味だったところが減って、古いブリキのおもちゃのような暖かさが感じらる。主人公のアメリは空想好きで、現実から逃避した生活を送っていてかなり変なキャラだが周りも変わったキャラばかりなので、彼女は「ちょっと変わってる」ぐらいにしか感じない。彼女が感心を寄せるモノも変わっていて「空想好きの少女」「自転車風バイクに乗る、捨てられたインスタント写真ばかりを集める男の子」「店主に怒られてばかりいる心優しい八百屋の従業員」「部屋の壁穴から知らない男の子のブリキ缶を見つけ、大人になった彼を探してプレゼント」「拾ったハゲ頭男の写真、彼はどんな人物なのか?」「隣のビルに住む画家は身体がポキポキ折れる病気」「アメリの父親が大切にしているトロルの人形が世界一周をして葉書を送ってくる」…こんなエピソードが互いには全然関係ない様だが彼女の宝物で、観ている内に私の宝物にもなっていく感じ。この監督の作品で一番好き。

AMERICA  AMERICA
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
モーリーン・ブレナン(ロージー・オドネル)は、青少年の治療センターで働く精神科医。彼女の新しい患者は、アメリカという16歳の混血の男の子だった。セラピーを通して、ブレナンはアメリカが彼の波乱万丈の人生を受け止められるよう手助けをする。彼には幼児のときにコカイン中毒の母親から引き離され、里親のもとで育てられた過去があった。ブレナンはアメリカが辛い過去から解き放たれ、人生を取り戻すことが出来るようにサポートをしていく。原作は、E.R.フランクの著書"America"。(from:FOXbs238)
ドラマ(カラー)
2009年/アメリカ
監督 イヴ・シモノー
音楽 ノーマンド・コーベイル
出演
フィリップ・ジョンソン、ロージー・オドネル、ルビー・ディー
AMERICA
感想
青少年の治療センターを舞台に、親に見捨てられたアメリカの子供たちの実情を綴ったドキュメント風ドラマ。里親とのトラブルで家出をしてその後、非行に走る青少年がいかに多く、彼らの多くが心根の優しい、普通の子供たちで愛情に飢えていて、愛情に対しても素直に受け取れない心の闇を抱えていることを淡々と描いている。保護期間が切れる年齢に達する前に、いかに彼らを社会に適応させれるか、センターで働く大人たちだけでなく、社会的に理解して彼らに手を差し伸べなくてはいけないが、実情はまだまだ厳しい。ドキュメント風ではあるが、出演者はどれも等身大の子供たちをリアルに自然に描いていていい。

アメリカ映画音楽ベスト100〜AFI選出〜  AFI'S 100 YEARS…100 SONGS
★★★☆☆ テレビ放送
内容
アメリカ映画協会1500人の委員が選んだアメリカ映画音楽ベスト100をカウントダウンで紹介する娯楽番組。司会は「サタデー・ナイト・フィーバー」のジョン・トラボルタが務める。(from:NHKBS)
ドキュメンタリー(カラー/一部白黒)
2004年/アメリカ
監督 ゲイリー・スミス
音楽
出演
ジュディ・ガーランド、ジュリー・アンドリュース、セリーヌ・ディオン、ヒュー・ジャックマン
アメリカ映画音楽ベスト100

感想
1位:虹の彼方に(オズの魔法使
2位:時の過ぎゆくままに(カサブランカ
3位:雨に唄えば(雨に唄えば
4位:ムーン・リバー(ティファニーで朝食を
5位:ホワイト・クリスマス(スイング・ホテル)
という順位。個人的には
15位:チーク・トゥ・チーク(トップ・ハット
29位:ワイルドで行こう(イージー・ライダー
33位:アクエリアス(ヘアー)
38位:シャフトのテーマ(黒いジャガー)※写真
61位:ゲット・ハッピー(サマー・ストック)
89位:プッティン・オン・ザ・リッツ(ブルー・スカイ/ヤング・フランケンシュタイン)
が入っていたのが嬉しい。「雨に唄えば」、「ウエスト・サイド物語」が最多でそれぞれ3曲選ばれている。バート・バカラックも出演。
「AFI's 100 YEARS...100 SONGS」のHP

アメリカ映画勇気と感動ベスト100〜AFI選出〜  AFI'S 100 YEARS・・・100 CHEERS AMERICA`S MOST INSPIRING MOVIES
★★★☆☆  テレビ放送
内容
米国の「映画芸術の遺産を保護し前進させること」を目的とする機関AFI(アメリカ映画協会)の映画関係者1500人が選出した、人々に勇気や感動を与えてくれた歴代アメリカ映画のベスト100を発表!日本人にもなじみの深い新旧の感動作が次々登場。サリー・フィールドやシドニー・ポワチエ、スティーブン・スピルバーグ監督など、ハリウッド著名人の解説を交えカウント・ダウン形式で紹介していく。(from:NHKBS)
ドキュメンタリー(カラー/一部白黒)
2006年/アメリカ
監督 ゲイリー・スミス
音楽 イアン・フレイザー
出演
ジェシカ・アルバ、シドニー・ポワチエ、ジェーン・フォンダ、ドン・チードル、サリー・フィールド、エド・ハリス、スティーブン・スピルバーグ
アメリカ映画勇気と感動ベスト100
感想
1位:素晴らしき哉、人生!※写真
2位:アラバマ物語
3位:シンドラーのリスト
4位:ロッキー
5位:スミス都へ行く
6位:E.T.
7位:怒りの葡萄
8位:ヤング・ゼネレーション
9位:三十四丁目の奇蹟
10位:プライベート・ライアン
という順位。
15位:奇跡の人
のパティ・デュークの息子が「ロード・オブ・ザ・リング」のサムで御馴染みのショーン・アスティンと知ってびっくり。そう言えば顔がそっくりだ。「カッコーの巣の上で」が17位と、駄作と思うロッキーよりも順位が低かったのが少々不満だが、だいたいは妥当という感じ。
「AFI's 100 YEARS...100 MOVIES」のHP

アメリカ映画ベスト100 10周年版 〜AFI選出〜  AFI'S 100 YEARS 100 MOVIES 10TH ANNIVERSARY EDITION
★★★★☆  テレビ放送
内容
1 市民ケーン1941年
2 ゴッドファーザー1972年
3 カサブランカ1942年
4 レイジング・ブル1980年
5 雨に唄えば1952年
6 風と共に去りぬ1939年
7 アラビアのロレンス1962年
8 シンドラーのリスト1993年
9 めまい1958年
10 オズの魔法使1939年
11 街の灯1931年
12 捜索者1956年
13 スター・ウォーズ1977年
14 サイコ11960年
15 2001年宇宙の旅1968年
16 サンセット大通り1950年
17 卒業1967年
18 キートンの大列車追跡1927年
19 波止場1954年
20 素晴らしき哉、人生!1946年
21 チャイナタウン1974年
22 お熱いのがお好き1959年
23 怒りの葡萄1940年
24 E.T.1982年
25 アラバマ物語1962年
26 スミス都へ行く1939年
27 真昼の決闘1952年
28 イヴの総て1950年
29 深夜の告白1944年
30 地獄の黙示録1979年
31 マルタの鷹1941年
32 ゴッドファーザー PART21974年
33 カッコーの巣の上で1975年
34 白雪姫1937年
35 アニー・ホール1977年
36 戦場にかける橋1957年
37 我等の生涯の最良の年1946年
38 黄金1948年
39 博士の異常な愛情1964年
40 サウンド・オブ・ミュージック1965年
41 キングコング1933年
42 俺たちに明日はない1967年
43 真夜中のカーボーイ1969年
44 フィラデルフィア物語1940年
45 シェーン1953年
46 或る夜の出来事1934年
47 欲望という名の電車1951年
48 裏窓1954年
49 イントレランス1916年
50 ロード・オブ・ザ・リング2001年
51 ウエスト・サイド物語1961年
52 ディア・ハンター1978年
54 M★A★S★H マッシュ1970年
55 北北西に進路を取れ1959年
56 ジョーズ1975年
57 ロッキー1976年
58 チャップリンの黄金狂時代1925年
59 ナッシュビル1975年
60 我輩はカモである1933年
61 サリヴァンの旅1941年
62 アメリカン・グラフィティ1973年
63 キャバレー1972年
64 ネットワーク1976年
65 アフリカの女王1951年
66 レイダーズ 失われたアーク1981年
67 バージニア・ウルフなんかこわくない1966年
68 許されざる者1992年
69 トッツィー1982年
70 時計じかけのオレンジ1971年
71 プライベート・ライアン1998年
72 ショーシャンクの空に1994年
73 明日に向って撃て!1969年
74 羊たちの沈黙1991年
75 夜の大捜査線1967年
76 フォレスト・ガンプ/一期一会1994年
77 大統領の陰謀1976年
78 モダン・タイムス1956年
79 ワイルドバンチ1969年
80 アパートの鍵貸します1960年
81 スパルタカス1960年
82 サンライズ1927年
83 タイタニック1997年
84 イージー・ライダー1969年
85 マルクス兄弟オペラは踊る1935年
86 プラトーン1986年
87 十二人の怒れる男たち1957年
88 赤ちゃん教育1938年
89 シックス・センス1999年
90 有頂天時代1936年
91 ソフィーの選択1982年
92 グッドフェローズ1990年
93 フレンチ・コネクション1971年
94 パルプ・フィクション1994年
95 ラスト・ショー1971年
96 ドゥ・ザ・ライトシング1989年
97 ブレードランナー1982年
98 ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ1942年
99 トイ・ストーリー1995年
100 ベン・ハー1959年

ドキュメンタリー(カラー/一部白黒)
2007年/アメリカ
監督 ゲイリー・スミス
出演
司会:モーガン・フリーマン、出演:ハル・ベリー、ジェーン・フォンダ、ジョディ・フォスター、ダスティン・ホフマン、ライザ・ミネリ、ピーター・オトゥール、ジュリア・ロバーツ、マーティン・スコセッシ、ケビン・スペイシー、スティーブン・スピルバーグ、シャロン・ストーン
アメリカ映画ベスト100 10周年版 〜AFI(アメリカ映画協会)選出〜「映画芸術の遺産を保護し前進させること」を目的として創設された「AFI(アメリカ映画協会)」がその10周年を記念して、再び映画の専門家たちに投票をつのり、歴代アメリカ映画ベスト100を再選出した。10年前に選ばれた作品は、今回も順当に選ばれるのか。俳優モーガン・フリーマンをホストに、様々な映画人へのインタビューを交えて、アメリカ映画の歴史を回顧していく。(from:NHKBS)
afi100.net/movies_10th_anniversary
感想
ブレードランナー」が97位という意外に低い位置にのが腑に落ちないけど、スピルバーグや豪華なキャストによる作品秘話は必見。

アメリカ映画ジャンル別ベスト10〜AFI選出〜  AFI'S 10 TOP 10 AFI'S 100 YEARS・100 MOVIES
★★★★★  テレビ放送
内容
アニメ
1 白雪姫1937年
2 ピノキオ1940年
3 バンビ1942年
4 ライオン・キング1994年
5 ファンタジア
1 オズの魔法使1939年
2 ロード・オブ・ザ・リング2001年
3 素晴らしき哉、人生!1946年
4 キング・コング1933年
5 34丁目の奇跡1947年
SF
1 2001年宇宙の旅1968年
2 スター・ウォーズ1977年
3 E.T.1982年
4 時計じかけのオレンジ1971年
5 地球の静止する日1951年
スポーツ
1 レイジング・ブル1980年
2 ロッキー1976年
3 打撃王1942年
4 勝利への旅立ち1986年
5 さよならゲーム1988年
ウエスタン
1 捜索者
2 真昼の決闘1952年
3 シェーン
4 許されざる者1992年
5 赤い河
ギャング
1 ゴッドファーザー1972年
2 グッドフェローズ1990年
3 ゴッドファーザーPART21974年
4 白熱1949年
5 俺たちに明日はない1967年
ミステリー
1 めまい1958年
2 チャイナタウン1974年
3 裏窓1954年
4 ローラ殺人事件1944年
5 第三の男1949年
ラブコメディー
1 街の灯1931年
2 アニー・ホール1977年
3 或る夜の出来事1934年
4 ローマの休日1953年
5 フィラデルフィア物語1940年
法廷劇
1 アラバマ物語1962年
2 十二人の怒れる男たち1957年
3 クレイマー、クレイマー1979年
4 評決1982年
5 ア・フュー・グッドメン1992年
歴史劇
1 アラビアのロレンス1962年
2 ベン・ハー1959年
3 シンドラーのリスト1993年
4 風と共に去りぬ1939年
5 スパルタカス1960年

ドキュメンタリー(カラー/一部白黒)
2008年/アメリカ
監督 ゲイリー・スミス
出演
カーク・ダグラス、クリント・イーストウッド、ハリソン・フォード、ジーン・ハックマン、マイケル・j・フォックス、クインシー・ジョーンズ、ジョージ・ルーカス、ロマン・ポランスキー、マーティン・スコセッシ
アメリカ映画ジャンル別ベスト10〜AFI(アメリカ映画協会)選出〜AFI(アメリカ映画協会)が、10のジャンル(アニメ・ファンタジー・SF・スポーツ・ウエスタン・ギャング・ミステリー・ラブコメディー・法廷劇・時代劇)ごとのトップ10を選出した。番組ではジェニファー・ラブ・ヒューイットやシガニー・ウィーバーらスターたちがホストとなり、各ジャンルのベスト10に輝いた作品を紹介していく。(from:NHKBS)
http://www.afi.com/10top10/
感想
ファンタジーで「ロード・オブ・ザ・リング」が2位に入って嬉しい。1位は「オズの魔法使」。SFでは「アメリカ映画ベスト100 10周年版」では低かった「ブレードランナー」が6位。リドリー・スコットやハリソン・フォードのコメントも。4位は「時計じかけのオレンジ」。「スター・ウォーズ」を2位に追いやって1位になったのが「2001年宇宙の旅」。アーサー・C・クラークが「一番の功労者はキューブリック監督」とコメント!こちらのほうが「アメリカ映画ベスト100 10周年版」より納得できる順位。西部劇ではイーストウッド、ギャングではタランティーノがコメントしているのも嬉しい。

アメリカ上陸作戦  THE RUSSIANS ARE COMING,THE RUSSIANS ARE COMING,
★★★☆☆  テレビ放送
内容
米ソ冷戦時代を背景に、アメリカの小さな島にロシアの潜水艦乗組員たちが上陸したことから巻き起こる騒動をシニカルに描いたコメディー。潜水艦が座礁し、仕方なく近くのグロスター島へ降り立った乗組員たち。島民たちはロシア軍が攻めてきたと勘違いし、事態はどんどん大きくなり収拾がつかなくなっていく…。「リトル・ミス・サンシャイン」でアカデミー助演男優賞を受賞したアラン・アーキンの映画デビュー作。(from:NHKBS)
コメディ(カラー)
1966年/アメリカ
監督 ノーマン・ジュイソン
音楽 ジョニー・マンデル
出演
カール・ライナー(ウォルト・ホイテッカー)、エヴァ・マリー・セイント(エルスパス・ホイテッカー)、アラン・アーキン(ラザノフ)、ブライアン・キース(マトックス署長)、ジョナサン・ウィンタース(ノーマン・ジョナス)、ポール・フォード(フェンドル・ホーキンス)、テシー・オシェア(アリス・フォス)、ジョン・フィリップ・ロー(アレクセイ・コルチン)
アメリカ上陸作戦
感想
史上最大の作戦」や「大脱走」「戦場にかける橋」のような軽快なマーチで繰り広げられる長閑な島を舞台にしたキューバ危機のコメディ版。「北北西に進路を取れ」のエヴァ・マリー・セイントがホイテッカーの細君役。戦争を「博士の異常な愛情」みたいにシニカルに描いているがノリは「マッシュ M★A★S★H">マッシュ M★A★S★H」みたいにアホらしい。冷戦がこんな小さな島でも起こりうる…と思うと恐いが、彼らのような一般的な善人たちが一番の紛争の元になるというとかなり恐い。ラストはハッピーエンドってところはキューブリックよりは優しい。監督は「ジーザス・クライスト・スーパースター」「屋根の上のバイオリン弾き」「夜の大捜査線」「シンシナティ・キッド」のノーマン・ジュイソン。

アメリカTV動物スター図鑑  PRIMETIME PETS
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
近年の米ドラマでは動物の出演が減っている。あるトレーナーはいう、“動物は手間がかかり過ぎる”と。だがTVの歴史を振り返ると多くの動物が人気者だった。古くは「名犬リンチンチン」「名犬ラッシー」の犬たちや、20世紀の終わりも「マイアミ・バイス」のワニ《エルビス》、「サブリナ」の黒猫《セーレム》が注目の的に。そして近年も減ったとはいえ、まだ動物たちは活躍中だ。西部劇には馬が、ホームドラマにはペットの犬や猫がいたし、変わりダネではカンガルー、クマ、ブタもいた。本作は各番組のふんだんな映像(現在は貴重)に加え、製作に携わったキャストやスタッフが語る裏話(「わんぱくフリッパー」のイルカは名犬物のバリエーションというアイディアが起点だったなど)を関係者の貴重な証言と共に紹介する。(from:WOWOW)
ドキュメンタリー(カラー)
2006年/アメリカ
製作 ゲイリー・シムソン
出演
アン・フランシス(「ハニーにおまかせ」主演)、メリッサ・ジョーン・ハート(「サブリナ」主演)、ケルシー・グラマー(「フレイジャー」主演)、クリント・ハワード(「クマとマーク少年」主演)、ドン・マシソン(「巨人の惑星」主演)、ジョン・アスティン(「アダムズのお化け一家」主演)
アメリカTV動物スター図鑑
感想
映画で活躍した動物スターよりもテレビドラマで活躍した動物スター中心に紹介した、動物たちの愛らしい姿を見るだけで楽しくなる、家族で楽しめるドキュメント。「アダムズのお化け一家」の奇想天外なペットや「そりゃないぜ!? フレイジャー」の愛犬エディ、「ハニーにおまかせ」の美人探偵ハニー・ウェストと共に事件を解決するペットのオセロットのブルースなど、ドラマで活躍した動物たちはどれも魅力的。その困難な撮影の裏話や、動物たちに人気を取られた主演者たちのぼやきなどが紹介されていて笑える。

アメリカ通り  AMERICAN ALLEY
★★★☆☆  テレビ放送
内容
米軍基地が面積の約40%を占める東豆川(トンドゥチョン)市の一角にある「アメリカ通り」。ここで40年以上働いてきた韓国人女性「K」の身体に刻まれた基地村の歴史をひも解く。現在、クラブではロシア人、フィリピン人女性たちが働き、「不法就労」の摘発・強制送還が絶えない。米軍基地という構造的(性的)暴力と背中合わせに、彼女たちは米兵や同郷の女性たちとの生活基盤を築き、未来を自らの手で切り開き、この居場所に生を託す。監督は、今作が初の長編ドキュメンタリー映画となるキム・ドンリョン。(from:BSスカパー!)
ドキュメンタリー(カラー)
2008年/韓国
監督 キム・ドンリョン
音楽 Siwa
出演

感想
韓国の米軍基地近くにある歓楽街で働く女たちの日常を描いたドキュメンタリー。クラブで働く姿は一切出さず、ひたすら昼間や自宅でくつろぐ姿を描いている。そのため、彼女らが売春婦というものではなく貧困の中で必死に生きる普通の女たちとしか見えない。こういった職業に特に偏見と差別の強い韓国で生きることの辛さと過酷さがヒシヒシと伝わってくる。この作品、是非彼女らを買ってボロぞうきんのように扱って差別する男たちに見て欲しいものだ。でもそういう輩はドキュメンタリーなんて見ないだろうなぁ。

アメリカの友人 DER AMERIKANISCHE FREUND
★★★★★ テレビ放送
内容
贋作を売りさばいて暮らす画商リプリー(デニス・ホッパー)は、暗黒街の一匹狼ミノから殺しを請け負う人間を紹介するよう頼まれる。ミノに借りがあり断ることのできないリプリーは、白血病で死の不安にさらされている額縁職人のヨナタン(ブルーノ・ガンツ)を利用しようとする。ところが、殺人事件に巻き込まれていくヨナタンに、リプリーは奇妙な友情を感じるようになり…。原作は「太陽がいっぱい」と同じトム・リプリーを主人公にしたパトリシア・ハイスミスの「リプリーのゲーム」。「イージー・ライダー」のデニス・ホッパーがリプリーを演じた。贋作を売りさばく画商のリプリーが、白血病で死の不安にさらされている額縁職人のヨナタンを殺人事件に巻き込みながらも、彼に奇妙な友情を感じていくさまを描く。(from:BSフジ)
ドラマ/サスペンス(カラー)
1977年/西ドイツ:フランス
監督 ヴィム・ヴェンダース
音楽 ユルゲン・クニーパー
出演
デニス・ホッパー、ブルーノ・ガンツ、ジェラール・ブラン、ダニエル・シュミット、ニコラス・レイ、リサ・クロイツァー、ルー・カステル
アメリカの友人

感想
これはあの名作「太陽がいっぱい」のトム・リプレーその後の話にヴェンダースが脚色した話らしい。ドイツ人ヨナタンは若い頃はスイスで暮していて、彼は医者に診せるためにパリに行ったりと外国をさすらっているシーンが多い。そしてリプリーはハンブルグに滞在するカウボーイ。二人ともどの土地にいても異人という感じが否めない。サスペンス調なのにロード・ムービー風な感じがするのは主人公たちのふわふわしたどこか地にしっかり足がついていない感じのせいだからか?サミュエル・フラー監督がギャングのボスに、ダニエル・シュミット監督(ヨナタンに殺されるマフィア)、ジャン・ユスターシュ監督など多くの監督を役者に起用しているのも面白い。特に贋作画家ボガッシュを演じるニコラス・レイ監督が片目に黒いの眼帯をかけた死神のように無気味なキャラを演じていて印象的。そして少年の様な目で人を引き付けるホッパーと死の不安が取付いた男ガンツ、二人の演じるキャラがとてもイイ。

アメリカン・エネミーズ  THE BUTCHER
★★★☆☆  テレビ放送
内容
屠殺人(ブッチャー)の異名を持つ、組織の用心棒メリル。だがそのニックネームは、彼の冷静さと物腰の柔らかさから冗談だと思われているほど。20年間組織に仕えてきた彼は、時代遅れの人物として疎まれ、ボスから引退を勧められていたのだ。そんなある日、彼は対立する組織の金を強奪した張本人に仕立て上げられた。忠誠を誓ってきた組織に裏切られ、ワナにハメられた…それを知ったとき、彼の中の(ブッチャー)が目を覚ます…。豪華キャストのハードボイルド・アクション!(from:BS日テレ)
アクション/犯罪(カラー)
2007年/アメリカ
監督 ジェシー・V・ジョンソン
音楽 マルチェロ・デ・フランチシ、シューベルト「アヴェ・マリア」
出演
エリック・ロバーツ、ロバートダヴィ、マイケル・アイアンサイド
アメリカン・エネミーズ
感想
無敵で何事にも動じない初老の不良オヤジがめちゃくちゃ格好良い、タランチーノもびっくりのハードボイルドなバイオレンス作品。マフィア組織にはめられた殺し屋の有りがちなシナリオだけど、オヤジがオヤジのボスたちと戦う、オヤジたちのストーリーなので、一つ一つの行動が、生き当たりばったりのガキとは違う何か重みを感じる。

アメリカン・ギャングスター  AMERICAN GANGSTER
★★★☆  テレビ放送
内容
1968年、ニューヨーク。黒人ギャングのボス、バンピーの右腕として仕えてきたフランク・ルーカス。彼はバンピー亡き後、ボスの座を引き継ぎ、自らの帝国を築き上げようと決意。そして、東南アジアから純度100パーセントのヘロインを直接仕入れる独自ルートを開拓し、それらを“ブルー・マジック”のブランド名で市場へ売りさばくことに成功したことから、フランクは瞬く間に麻薬王として君臨していく。一方、ニュージャージーの警察に所属する刑事リッチー・ロバーツ。彼は、警官の汚職がまかり通っていたこの時代に潔癖な仕事を貫いていたため、周囲から疎まれ孤立していた。また私生活では元妻と養育権で係争する傍ら、司法の道を目指している。そんな彼はある時、検察官からエセックス郡麻薬捜査班のチーフに抜擢される。やがて大衆に蔓延するブルー・マジックの捜査を進めるうち、フランクの存在に辿り着くリッチーだが…。(from:地上波)
サスペンス/犯罪/ドラマ(カラー)
2007年/アメリカ
監督 リドリー・スコット
音楽 マルク・ストライテンフェルト
出演
デンゼル・ワシントン、ラッセル・クロウ、キウェテル・イジョフォー、キューバ・グッディング・Jr
アメリカン・ギャングスター
感想
貧困層出身なのにスタイリッシュで品を感じるデンゼルのプエルトリカン・ギャングっぷりと、熱血刑事だけどヨレヨレでアル中に見えるオッサンのラッセル・クロウと、対照的な二人の共演、しかも監督は「デュエリスト/決闘者」「エイリアン」「ブレードランナー」「テルマ&ルイーズ」「グラディエーター」「ハンニバル」「ブラックホーク・ダウン」「レジェンド/光と闇の伝説」「プロヴァンスの贈りもの」「G.I.ジェーン」のリドリー・スコットととても期待したのだが…。実録ギャングものとしては思ったよりも普通。逆にバイオレンスは控えめなので安心して見れた。一番の見所は、やはり二人がやっと同じ画面に合間見えるラストの事情聴取シーン。珍しく悪役を演じたデンゼルのイメージがあまり壊れなかった展開もなかなかグッド。しかし、記憶に残るシーンも少なかった。

アメリカン・グラフィティ  AMERICAN GRAFFITI
★★★☆☆  テレビ放送
内容
1962年のカリフォルニア北部の地方都市を舞台に、4人の若者の一晩の出来事を描いた青春映画の秀作。当時弱冠29歳のルーカスが60年代のアメリカの青春像を鮮やかによみがえらせる。高校を卒業し、それぞれの道へ進む彼らが過ごす最後の夜、たまり場へ集まった4人は別々に町へ繰り出し…。出演している若者の中には、「ビューティフル・マインド」でアカデミー監督賞に輝いたロン・ハワードの姿も。(from:NHKBS)
青春/音楽(カラー)
1973年/アメリカ
監督 ジョージ・ルーカス
出演
リチャード・ドレイファス(カート・ヘンダーソン)、ロン・ハワード(スティーブ・ボランダー)、ポール・ル・マット(ジョン・ミルナー)、チャーリー・マーティン・スミス(テリー・フィールズ)、ハリソン・フォード(ボブ・ファルファ)
アメリカン・グラフィティ
感想
60年代のヒット曲のオンパレードで、ラジオとドライブ・インやドライブ・シアター、ダンス・パーティーが娯楽だった60年代にタイムスリップしたような作品。キャデラックやシボレーなど、当時の車がお洒落で、古き良きアメリカの最後の姿。同じ西海岸の高校生でも「ビバリーヒルズ高校白書」と違って、田舎の高校生らしくヤボったくて子供っぽいのが笑える。若きハリソン・フォードがちょこっと出ていてびっくり。デル・シャノンの「悲しき街角」、チャック・ベリーの「ジョニー・B・グッド」、ジョニー・バーネットの「夢見る16才」、エンディングで流れるビーチ・ボーイズの「オール・サマー・ロング」や「サーフィン・サファリ」など、選曲がめちゃくちゃ良くてサントラが欲しくなる。製作はフランシス・フォード・コッポラ。

アメリカン・サイコ  AMERICAN PSYCHO
★★★☆☆  テレビ放送
内容
若くして成功し誰もが羨む生活を送っているヤッピー、ベイトマン。だが、心の中に深い闇を抱える彼は夜の街で無差別殺人を繰り返していた…。ブレット・イーストン・エリスの小説を「I SHOT ANDY WARHOL」の女性監督メアリー・ハロンがブラックユーモアを満載して映画化。肉体改造派のクリスチャン・ベール(「ザ・ファイター」で2010年度アカデミー賞助演男優賞を受賞!)が主人公を怪演した異色作で、80年代当時のブランドファッションやヒット曲の数々も楽しめる。(from:シネフィル)
サスペンス/ドラマ(カラー)
2000年/アメリカ
監督 メアリー・ハロン
音楽 ジョン・ケイル
出演
クリスチャン・ベール、ウィレム・デフォー、ジャレッド・レト、ジョシュ・ルーカス
アメリカン・サイコ
感想
マシニスト」で凄い演技を見せたクリスチャン・ベールが主演。他人を蔑ろにして平気な鼻持ちならないヤッピーを憎たらしく演じている。連即殺人鬼の心の内を描いたような展開はどんどんエスカレートして恐ろしい。最後は…意外などんでん返し。この鬼気迫るキャラを演じたクリスチャン・ベール、さすがで、彼の独断場な世界に圧倒される。

アメリカン・スウィートハート AMERICA`S SWEETHEARTS
★★☆☆☆ テレビ放送
内容
ハリウッドを代表する人気女優ジュリア・ロバーツが、スターの付き人という意外な役柄に挑戦したラブ・コメディー。キキの姉グウェンはハリウッドの大女優。一方キキは、そんな姉の付き人として、グウェンの陰に隠れて生きてきたが…。長年ハリウッドで活躍してきたビリー・クリスタルが共同脚本を担当し、映画業界の内幕をコミカルに描いている。(from:NHKBS)
ロマンス/コメディ(カラー)
2001年/アメリカ
監督 ジョー・ロス
音楽 ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演
ジュリア・ロバーツ、キャサリン・ゼタ・ジョーンズ、ジョン・キューザック、ビリー・クリスタル
アメリカン・スウィートハート

感想
どう見ても浮浪者にしか見えないデ腹の天才監督にクリストファー・ウォーケン。グウェンのスペイン人恋人にハンク・アザリアや、嫌われもののプロデューサーにセス・グリーン、見るからに怪しい新興宗教の教祖みたいなセラピストのアラン・アーキンなどワキもクセのある豪華キャスティング。ラリー・キングのインタビューでメチャクチャ叩かれて悪態をつくゼタ・ジョーンズは最高に美しくて正格の悪い悪女っぷり。神経衰弱男のジョン・キューザックと、ハイテンションのビリー・クリスタルもなかなか良い。しかし主役かと思ったジュリア・ロバーツは、デブでブスの女も演じているのに他の出演者たちに喰われてしまって存在感が薄いし魅力もイマイチ。一人良い子ぶったキャラで浮きまくっている。「プリティ・ウーマン」の様に大きな口で笑ってればヒットすると思ったのか?ラストの展開がまたつまらん。

アメリカン・スプレンダー AMERICAN SPLENDOR
★★★★☆ テレビ放送
内容
ダメな毎日を送っていた平凡な男が、自分の冴えない日常をコミックとして発表したことから人生が一転する…。アメリカでカルトな人気を誇るハービー・ピーカーの自伝コミック「アメリカン・スプレンダー」を映画化。実写をベースにアニメやイラストを駆使した映像、原作者本人も登場するユニークな構成で、多くの映画賞に輝いた作品。カンヌ映画祭では、ある視点部門国際批評家賞を受賞した。(from:NHKBS)
ドラマ/コメディ/ロマンス(カラー)
2003年/アメリカ
監督 シャリ・スプリンガー・バーマン、ロバート・プルチーニ
音楽 マーク・スオッゾ
出演
ポール・ジアマッティ、ホープ・デイビス、ジェームズ・アーバニアク
アメリカン・スプレンダー

感想
「サイドウェイ」でもダメ男を演じたポール・ジアマッティが、今までに無い悪人面で登場。デップリお腹で頭の毛も寂し気な、金もなく、社会からドロップアウトしたような生活を送る男。しかも格好悪い漫画オタク。彼が出世を目論んで考えたのが、人気漫画の原作者になること。しかも自分の平凡な日常をただ綴っただけの話を絵の上手(といってもちょっとホラー系)な友人に描かせるという話。知性ももちろんない男だから、日記のような漫画は単純なんだが、漫画にするとなぜか面白い。ホラー調の絵に負けないくらいジアマッティの恐い顔(これが普通の顔という設定)が笑える。彼を取巻く人々も世間からちょっとズレたものばかり。特にオタクを自覚してないトビーには笑えた。彼から大量のゼリービーンズ(色んな味があって楽しい!)をもらって食べるシーンがなんともホノボノとしてイイ。ダメ男を通してリアルな普通のアメリカが見えてくる作品。

アメリカン・ヒストリーX AMERICAN HISTORY X
★★★☆☆ 劇場
内容
白人至上主義極右組織ネオナチのメンバーとなった兄弟の悲劇
ドラマ(カラー)
1998年/アメリカ
監督 トニー・ケイ
音楽 アン・ダドリー
出演
エドワード・ノートン、エドワード・ファーロング、ビバリー・ダンジェロ、ジェニファー・リーン、タラ・ブランチャード 、ウィリアム・ラス、イーサン・サプリー、フェルザ・バルク

感想
こちらのノートン、マッチョで『ファイト・クラブ』のノートンとは別人でビックリ。ギャングの闘争なんてよくあるテーマだけど、少年の目(ファーロング)から見た人種差別や暴力が新鮮で身近な問題に感じられた。子供たちが生きにくい世界に見る側も暗〜くなっちゃうテーマだけど、力の入りぐあいが丁度よくヌケていて、こぎみよいテンポなので、思った程深刻に構えずに見れたのもよかったです。

アメリカン・ビューティー AMERICAN BEAUTY
★★★☆☆ 劇場
内容
なんてことない平凡な家庭がだんだんとコミカルに崩壊していく
ドラマ(カラー)
1999年/アメリカ
監督 サム・メンデス
音楽 トーマス・ニューマン
出演
ケビン・スペイシー、アネット・ベニング、ソーラ・バーチ、ウェス・ベントレー、ミーナ・スバーリ、ピーター・ギャラガー、アリソン・ジャーニー、クリス・クーパー
●1999年アカデミー作品賞受賞

感想
テンポのいい明るい曲に乗ってどんどん父親が「幸せ=変な人」になっていく様子がとても可笑しい。家族からも気持ち悪がられている可愛そうな父親だけど、だんだん輝いて可愛くなっていくから不思議です。でも皆の演技がちょっと過剰ぎみにも思えて、それがちょっとマイナス点。それがセーブされていたら、もっとリアルに思えたんだけど…

アメリカン・プレジデント(1995)  THE AMERICAN PRESIDENT
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
一人の男として恋に落ちてしまったアメリカ大統領の姿を描いたラブ・ロマンス。(from:BS朝日)
ドラマ/ロマンス(カラー)
1995年/アメリカ
監督 ロブ・ライナー
音楽 マーク・シェイマン
出演
マイケル・ダクラス、アネット・ベニング、リチャード・ドレイファス、マイケル・J・フォックス
アメリカン・プレジデント
感想
ホワイト・ハウスが舞台だからサスペンスかと思いきや、やもめ大統領のロマンス。王制がない米国で王子様の変わりとなると、ハンサムな独身の大統領となり、それ憧れになるんだろうか…。しかし、現実には歴代大統領は妻子持ちがほとんど。このドラマ設定にはかなり無理を感じる。でも「ロマンシング・ストーン 秘宝の谷」のマイケル・ダグラス、ここでも楽しいラブ・コメディを上手く演じて、そつなく作品レベルを維持している。しかし豪華キャストの割には中途半端。ヒロインは「アメリカン・ビューティー」「バグジー」のアネット・ベニング。

アメリカンパスタイム 俺たちの星条旗  AMERICAN PASTIME
★★★☆☆  テレビ放送
内容
第二次大戦中、強制収容所に収監された日系アメリカ人家族が、野球を通じて誇り高く生きようとする姿を実話に基づいて描いたヒューマン・ドラマ。アメリカ国籍を持ちながら、いやおうなしに強制収容所に入れられた日系1世のカズとその家族たち。彼らへの偏見が渦巻く中、カズは収容所内で野球チームを結成。やがて長男は国家への忠誠を示そうと陸軍へ志願し、学生野球のスターだった次男は父カズとともに野球に熱中していく。(from:NHKBS)
ドラマ/戦争(カラー)
2007年/アメリカ
監督 デズモンド・ナカノ
音楽 ジョセフ・コンラン
出演
ゲイリー・コール(ビリー・バレル)、中村雅俊(カズ)、ジュディ・オング(エミ)、アーロン・ヨー(ライル)、レオナルド・ナム(レーン)、サラ・ドリュー(ケイティ)
アンフェア THE MOVIE
感想
7回を終わって「私を野球に連れてって」を歌う伝統もそのまま。散髪の権利を買うために試合の賭をした爺さんや、「当たって砕けろ!」と応援する戦争で足を怪我した兄レーンや収容所の人々の、尊厳を取り戻そうと戦う姿に涙。自由と民主主義を掲げるアメリカだが、それとは反対の仕打ちを強いるアメリカ人たちは理不尽。収容所のフェンス内でも尊厳を守るために戦った日系人を、日本人俳優を使ったこういう作品が観たいと思っていたのだ。良くを言えばカズの息子たちは日本語をもっとマスターして欲しかった。

荒馬と女 THE MISFITS
★★★☆☆ テレビ放送
内容
ネバダの砂漠を背景に、マリリン・モンローふんするヒロインと、3人の荒くれ男たちが繰り広げる心理的かっとうを描いた人間ドラマ。離婚の町として有名なネバダ州リノ。この町で夫と離婚したロズリンは、新しい人生を踏み出そうとしていた。偶然知り合ったカウボーイのゲイは、美しいロズリンにひかれながらも、彼女の繊細さに戸惑いを覚える…。ハリウッドを代表した2大スター、C・ゲーブルとM・モンローの遺作となった。(from:NHKBS)当時、モンローの夫であった作家のアーサー・ミラーが、自身の短編を脚本化、美しいモノクロ映像の中に男女の確執を織り込んだ現代西部劇。
ドラマ/ロマンス(白黒)
1961年/アメリカ
監督 ジョン・ヒューストン
音楽 アレックス・ノース
出演
マリリン・モンロー、クラーク・ゲーブル、モンゴメリ・クリフト、セルマ・リッター、イーライ・ウォラック、ジェームズ・バートン、エステル・ウィンウッド
荒馬と女

感想
キャスティングも豪華で監督、脚本もビックネーム。しかしモノクロで地味なイメージだったので何度もテレビで放送されていたのに今まで未見だった。モンローは相変わらずセクシーな理想的女を演じているが、今までと違うのがただ男が求める理想の女というだけでなく、同じ自身の生き方のポリシーを貫こうとする様子。死に対してとても敏感で馬を殺す家業にも大反対する。生きていく為には仕方ないとする男達を最後に彼女らしく説得してしまうところが凄い。子供達に振り向いて貰えない孤独な男を演じるゲーブルも良かった。

あらくれ大名
★★★☆☆  テレビ放送
内容
将軍徳川家康の御曹子でありながら、豊臣家をまもって戦国武将の心意気と情をしめす松平直次郎。大阪冬の陣における活躍でその勇名をとどろかせ、家康も落城は困難とみて講和をすすめるが、徳川の軍師・板倉伊賀守は直次郎への屈辱をはらすべく豊臣崩壊の策をめぐらしていた。「あばれ大名」に続いて、市川右太衛門が再び権力に立ち向かう反骨精神あふれる好漢にふんした痛快編。(from:NHKBS)
時代劇(カラー)
1960年/日本/東映
監督 内出好吉
音楽 山田栄一
出演
市川右太衛門(松平直次郎忠康)、香川京子(妙)、近衛十四郎(薄田隼人正兼相)、里見浩太朗(豊臣秀頼)、若山富三郎(木村長門守重成)
あらくれ大名
感想
「紅葵の殿様」と民衆から慕われる殿様・松平直次郎。市川右太衛門の殿様シリーズ。右太衛門の爺に境駿二、お林に花柳小菊、板倉伊賀守の山形勲、彼の部下・穂坂近江に吉田義夫、家康の大河内傳次郎と「あばれ大名」でお馴染みのキャストに加え、妙の香川京子、薄田隼人の近衛十四郎、豊臣秀頼の里見浩太朗、木村長門の若山富三郎、浅緒の大川恵子と出演者も華やか。長時間、右太衛門に引きずり回される悪党を演じる山形勲がいい味を出している。

嵐の中で輝いて SHINING THROUGH
★★☆☆☆ テレビ放送
内容
ナチス圧政の下の欧州に、米国は手を替え品を替えスパイを送り込む。リンダ(グリフィス)はドイツ人の母とユダヤ人の父を持つ、ごく平凡な未婚女性で、弁護士エドワード(ダグラス)の秘書になる。やがて彼等は愛しあうようになるが、アメリカが第二次世界大戦に参戦、エドワードは戦略事務局OSSの大佐として軍の秘密任務に深く関わっていく。ドイツでは密かに最新ロケットミサイルの開発が進められているらしく、アメリカ軍部は最新の情報を得たいが、送り込んだスパイが殺されてしまう。ドイツ語を話せるリンダはその危険な任務をエドワードの反対を振切ってかって出る。リンダはベルリンに潜伏しているユダヤの親戚の消息を安否しつつ、ベルリンへ旅たつ。しかし計画はリンダのドジで失敗、しかしドイツ要人パーティーで知合った、妻を亡くした将校フランツ・ディートリッヒ(リーアム・ニーソン)の子供達の家庭教師に迎えられる。フランツはドイツが開発中のミサイル計画の責任者であった…。
サスペンス/戦争(カラー)
1992年/アメリカ
監督 デヴィッド・セルツァー
音楽 マイケル・ケイメン
出演
メラニー・グリフィス/マイケル・ダグラス/リーアム・ニーソン/ジョン・ギールグッド/ジョエリー・リチャードソン

感想
マイケル・ダグラスとメラニー・グリフィスの取り合わせなので、普通のラブ・ロマンスかと思えば、アメリカ版マタ・ハリのような女スパイもの。しかもドイツ語が話せるだけの普通の女で、敏腕スパイどころかドジばっかり。しかし運が強くて何とか任務達成できてしまうという話。リーアム・ニーソンがとても紳士的なドイツ将校でかっこよかった。命をはってリンダを助けたダグラスを偉いけど、こちらのリーアム・ニーソンの方がイイと思ったんだけどなぁ。子供達もなついてたし。まー親戚を殺された恨みは拭えないからドイツ軍の彼も最後まで心を許せなかったのかも知れないが。

嵐の勇者たち  
★☆☆☆☆  テレビ放送
内容
石原裕次郎、浜田光夫、吉永小百合、など日活の豪華オールスターキャストを配して贈る超娯楽アクション大作。ある一流ホテルのゴールデンルームには豪華なイブニングドレス、和服姿の女客とタキシード姿の男客で賑わっていた。いまや日本最大の組織にのし上がってきたある連合会の結成祝賀と、同時に会長・生駒正光の婚約披露パーティーが盛大に開かれようとしていた。宴もたけなわ、生駒の婚約者・志摩亜紀子が豪華なドレスに時価一億円のダイヤモンドをちりばめ、姿を現したが、突如電気が消え、再びついたときにはコツ前と姿を消していて…。(from:BSTBS)
アクション(カラー)
1969年/日本/日活
監督 舛田利雄
音楽 伊部晴美
出演
石原裕次郎、二谷英明、浜田光夫、吉永小百合、渡哲也
嵐の勇者たち
感想
浜美枝が我侭お嬢様役だが超美人で可愛い。他に吉永小百合、山本陽子、梶芽衣子と美人女優陣も豪華。石原裕次郎、渡哲也のダブル主役、宍戸錠や岡田真澄など豪華キャスト、しかも監督は「あゝひめゆりの塔」「青春とはなんだ」「トラ・トラ・トラ!」「スパルタ教育 くたばれ親父」「上を向いて歩こう」「錆びたナイフ」の舛田利雄なので、ちょっとは期待したのだが…。裕次郎に至ってはすっかりオッサンで、格好良いところは渡哲也にバトンタッチという感じ。その渡哲也の演技は下手だし、宍戸錠や浜田光夫らがクサイ演技でまたまた足を引っ張り…と、駄目駄目なこの頃の日活を代表するような作品になってしまっている。あの豪華な女優陣で女だけのアクションドラマを作った方が面白かったかも。

あらしのよるに 
★★☆☆☆ テレビ放送
内容
原作は「いないいないばあ」など絵本作家・造形作家として活躍する木村裕一。嵐の夜に出会ったヤギのメイとオオカミのガブは、種族の違いを超えて友達になる。事実を知った仲間たちからの猛反対に合った2人は、群れから離れることを決意する。監督は「銀河鉄道の夜」の杉井ギサブロー。
アニメ/ファンタジー/アドベンチャー(カラー)
2005年/日本/東宝
監督 杉井ギサブロー
音楽 篠原敬介、主題歌:aiko「スター」
出演
【声】中村獅童、成宮寛貴
あらしのよるに

感想
本来なら食う食われるもの同士で友情なんて成立しそうにない、狼と小羊。彼らが友達になったら…という話。二人が友達になったきっかけが、嵐で逃げ込んだ真っ暗な小屋の中。お互いに姿が見えないまま会話をする内に友達になって、翌日また再会を約束して別れる。お互いの正体が分かって、一番苦しむのが狼のガフ。食料にしか見えない小羊を食べるのを我慢するあたりは笑える。羊のメイはガフよりもできた人格で、二人で逃亡中では食べものがなくなったときに「自分を食べて」とガフに頼む。しかしガフも負けずにメイの為にやはり命を捧げようとする…。泣けた。でも演出が少々過剰なのと、ちょっと媚びた感じのキャラクター・デザインがあまり好きでない。その萌系漫画っぽいキャラクターと、絵本風の美しい背景画がイマイチしっくり馴染んでない感じも気になった。

嵐を呼ぶ男(1957)
★☆☆☆☆  テレビ放送
内容
勝利者」「鷲(わし)と鷹(たか)」と石原裕次郎主演作を立て続けにヒットさせた井上梅次監督が、自身の小説をもとに映画化。名マネージャーに才能を見出され、音楽業界の荒波の中で一流のドラマーを目指す青年の青春像を描き、石原裕次郎を国民的スターに押し上げた娯楽作。彼の才能を育て、やがて恋に落ちる名マネージャーを北原三枝が演じている。(from:NHKBS)
青春(カラー)
1957年/日本/日活
監督 井上梅次
音楽 大森盛太郎
出演
石原裕次郎、北原三枝、青山恭二、芦川いづみ、白木マリ、笈田敏夫
嵐を呼ぶ男
感想
ドラマーを目指す男が主人公なので音楽がかなりのウエイトを示すと想うが 、その音楽がダサイ!当時の日本のジャズバンドのレベルが偲ばれ、ちょっと悲しくすらなった。台詞もキザで、聞いて恥ずかしくなるものばかり。これが裕次郎をスターにした記念すべき作品にしては、かなりレベルが低い。そんな演出と台詞にも関わらず、裕次郎と北原三枝が格好良い。

嵐を呼ぶ男(1966年・渡哲也)
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
無名のドラマーだった国分正一は、バンド・マネージャーの福島美弥に見いだされる。一流バンドに加入した彼は注目され、人気ドラマー・チャーリーとのドラム合戦に挑むことになるが…。石原裕次郎の代表作を渡哲也主演で再映画化。前作で助監督をつとめた舛田利雄が監督にあたり、若干の設定変更を加え一味違った魅力で描く。芦川いづみが美弥を演じ、渡哲也の弟役は藤竜也、両親役には山岡久乃と宇野重吉などキャストも充実。(from:NHKBS)
青春(カラー)
1966年/日本/日活
監督 舛田利雄
音楽 伊部晴美
出演
渡哲也、芦川いづみ、藤竜也、山岡久乃、宇野重吉
嵐を呼ぶ男
感想
監督は「青春とはなんだ」「スパルタ教育 くたばれ親父」「錆びたナイフ」「栄光への挑戦」など石原裕次郎の主演作を多く手がけた舛田利雄。石原裕次郎のオリジナルよりは少し向上した演出なので見れるが、原作が原作だけに主人公はやたら活きがった青年で、ドラムはセンスがなくて下手で見ていて恥ずかしいのは同じ。しかし、石原裕次郎よりは渡哲也の方が若干演技は上だし見た目も良い。芦川いづみ演じる敏腕マネージャーもキザで笑ってしまうキャラ。弟えいじの藤竜也(若い!)と母親の山岡久乃(当時、既に老け役)、宇野重吉の蒸発した父親のキャラで、家族のドラマが加わり、オリジナルより面白くなっている。また、挿入のジャジーな音楽も悪くない。しかし、「おいらはドラマー♪」なんてダサい歌に、こんな陳腐なドラマを何度も映画化するなんて気が知れん。由美かおるが藤竜也の恋人役で出ている。原作は井上梅次。

アラバマ物語 TO KILL A MOCKINGBIRD
★★★★★ テレビ放送
内容
ハーパー・リーのピュリツァー賞受賞小説「ものまね鳥を殺すには」の映画化。不況の1930年代、アメリカ南部、アラバマ州の小さな町。幼い息子と娘を抱える弁護士アティカスに、暴行事件で訴えられた黒人トムの弁護の任が下る。だが偏見根強い町の人々は黒人側に付いたアティカスに冷たく当たるのだった…。小さな町での出来事を、2人の子供の目を通して描いた社会派ドラマ。誠実で頼もしい父親であると同時に、黒人差別とたたかう勇気ある弁護士にふんしたグレゴリー・ペックがアカデミー主演男優賞に輝いたほか、脚色賞、美術・装置賞を受賞した。(from:NHKBS)
ドラマ(白黒)
1962年/アメリカ
監督 ロバート・マリガン
音楽 エルマー・バーンスタイン
出演
グレゴリー・ペック(アティカス・フィンチ)、メアリー・バダム(娘スカウト)、フィリップ・アルフォード(息子ジェム)、ジョン・メグナ(ディルブ)、ロック・ピータース(トム・ロビンソン)、ロバート・デュヴァル(ブー・ラドレー)、フランク・オバートン(保安官ヘック)、ジェームズ・アンダーソン(ボブ・ユーエル)
アラバマ物語

感想
グレゴリー・ペックがアカデミー主演男優賞を受賞、他、脚色賞、美術・装置賞を受賞。グレゴリー・ペックが演じたアティカスはAFIアメリカ映画・ヒーロー&悪役ベスト100のヒーロー部門第1位にも選ばれていて、理想的な完璧な父。しかし彼の奮闘空しくトムは死んでしまう。しかし運命の悪戯か、トムを死に追いやったユーエルはスカウトとジェムを襲って、逆に二人を助けたブーに殺される。「黒人が非業の死を遂げ、今度はそれを招いた男だ」と言ってユーエルの死を事故死扱いにした保安官ヘックに救われる。原題「TO KILL A MOCKINGBIRD」の意味は純真なブーを罪に問うのと同じということ。ブーによって下された天罰がユーエルに下りた事で、街にも平和が戻り、後味もイイものになっている。このブーを演じたロバート・デュヴァルが登場シーンは短いがとてもイイ。白人が黒人差別するのと正常な人が異常者を差別するのは、本質的に差別する側に問題があると教えられる作品。

アラビアのロレンス(完全版) LAWRENCE OF ARABIA
★★★★★ テレビ放送
内容
第1次大戦中、オスマン・トルコに対するアラブ民族の反乱を指導し、アラブ国民から英雄とうたわれた英国陸軍中尉トマス・エドワード・ロレンス。彼の自伝「知恵の七柱」を元に、砂漠に魅せられ、もう一つの祖国としてアラブを選び、アラビアを愛した彼の波乱に富んだ半生が、大熱砂のなかに雄大なスケールで描かれる。
バイク事故で亡くなったロレンスの葬式で話は始まる。1916年、ドイツと交戦中のイギリス軍は、ドイツと友好関係にあるトルコに対して反乱を起しつつあるアラブ民族の情勢を調べるため、砂漠に放浪する反乱軍の指揮者フェイサル王子に会うため案内人と二人で砂漠の旅にでる。戦後、アラブの土地をトルコから独立させるというイギリスの外交の元、ロレンスは豊富な知識を武器にして結束力の弱いアラブ民族をまとめるため奔走する。そしてアラブ反乱軍の指導者の役割を担うようになり、ついにアカバを陥落する。しかしアラブとトルコを二分する条約が英仏両国間で交わされ、イギリスの二枚舌外交に翻弄される。
アカデミー作品賞の他、監督賞、撮影賞、美術・装置賞、音響賞、編集賞、作曲賞を受賞。

ドラマ(カラー)
1988年(オリジナル1962年)/イギリス
監督 デビッド・リーン
音楽 モーリス・ジャール
出演
ピーター・オトゥール(ロレンス)、アレック・ギネス(ファイサル王子)、アンソニー・クイン(アウダ・アブ・タイ)、オマー・シャリフ(アリ酋長)、アンソニー・クエイル(ドライデン)、ホセ・ファーラー(トルコの将軍ベイ司令官)、ジャック・ホーキンス、アーサー・ケネディ
アラビアのロレンス
●1962年アカデミー作品賞受賞(オリジナル版)

感想
AFIアメリカ映画100年ベスト100」で第5位、ヒーロー部門第10位に選ばれ、オトゥールがラクダの乗り心地の悪さや撮影の過酷さを語っているのが印象的だ。原作を神坂智子の漫画(新書館)にもナイーブな彼の性格が細やかに描かれていて面白い。地平線の彼方から表れてくるアリ酋長の登場シーン、砂漠で迷ったガシムを助けて砂漠の彼方から現れるロレンス、壮大な砂漠の朝日などロングショットならではの美しいシーンも多いが、砂漠の人々の生活習慣や誇り高い精神も細やかに描かれ興味深い。そして何よりもロレンスが魅力的で、詩人で考古学者、軍人、変人、英雄と様々な顔を持った彼を、華々しい面だけでなく暗い精神の葛藤部分も演じきったオトゥールが素晴しい。特に男爵の私生児として生まれた生い立ち、女性への潔癖性、オブラートに語られる男色趣味などナイーブな面を繊細に演じている。女性が登場しない中、金髪碧眼に白い肌で鬚のないロレンスは砂漠に咲く花のようで艶やかでもある。

アラベスク ARABESQUE
★★★★☆ テレビ放送
内容
あるアラブの実業家からアラビアの象形文字の解説を頼まれた古代言語学教授ポロック(グレゴリー・ペック)。しかしその象形文字の紙を奪おうと命を狙われる。謎の美人・ヤスミン(ソフィア・ローレン)に彼を翻弄れながら、次第に事件は訪英するアラブの重要人物暗殺計画へとつながる…。
サスペンス/ミステリー(カラー)
1966年/アメリカ
監督 スタンリー・ドーネン
音楽 ヘンリー・マンシーニ
出演
グレゴリー・ペック、ソフィア・ローレン、アラン・バデル、キーロン・ムーア、ジョン・メリベール

感想
『シャレード』に続くスタンリー・ドーネン監督、ヘンリー・マンシーニ音楽のファッションもお洒落なサスペンス。ちょっとコミカルな感じも似ているが、よりカメラワークがサイケで凝ったものに。色っぽいソフィア・ローレンの魅力爆発、アラブの美女という設定もピッタリ。最後の最後まで目が放せない展開で『シャレード』よりも楽しめた。音楽もさすがマンシーニ。オープニングのテロップもかっこいい。

アラモ(2004)  THE ALAMO
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
1835年12月、テキサス、サン・アントニオ。メキシコの一部だったテキサスは、メキシコからの独立を目指し立ち上がる。テキサス軍はメキシコ軍が占領していたアラモ砦を攻撃し、町から追い出すことに成功するが、テキサス州議会と戦略の違いから対立。ヒューストン将軍はテキサス軍司令長官の任を解かれてしまう…。有名な“アラモ砦の戦い”を史実に忠実に、壮大なスケールで描いた戦争西部劇。テキサスのメキシコからの独立を求めて、大軍相手に死闘を繰り広げた伝説の男たちの戦い。(from:シネフィル)
アクション/ドラマ/西部劇(カラー)
2004年/アメリカ
監督 ジョン・リー・ハンコック
音楽 カーター・バーウェル
出演
デニス・クエイド、ビリー・ボブ・ソーントン、ジェイソン・パトリック、エミリー・デシャネル
アラモ
感想
アラモの砦」でも有名な戦いをリアルな戦争ドラマとして描いたもの。何で今更?とも思えるテーマだが、裁者のサンタ・アンナ将軍の残忍さは圧巻。D・クエイド、ビリー・ボブ、J・パトリックの3人の主役もかなり健闘しているが、彼らを追い詰めたこの悪党が食ってしまっている。監督は「オールド・ルーキー」のジョン・リー・ハンコック。

アラモの砦 THE LAST COMMAND
★★☆☆☆ テレビ放送
内容
当時メキシコの一部だったテキサスは、独裁者のサンタ・アンナ将軍の悪政に耐えかね、独立運動が起こる。テキサスの人々はアラモ砦に結集するが、百数十名の少数の上に武器弾薬の少い守備隊で、4000人のメキスコ軍と戦わなくては行けなかった。13日間の激戦の末、アラモ砦のこもったテキサス軍は絶滅。歴史的に惨劇で有名なアラモ砦の攻防を描く。
西部劇
1955年/アメリカ
監督 フランク・ロイド
音楽 マックス・スタイナー
出演
スターリング・ヘイドンダ、アンナ・マリア・アルバゲッティ、アーネスト・ボーグナイン

感想
有名な話だけど、どうでもいい独立運動の主導者ジェームズ・ボウイ(スターリング・ヘイドンダ)とテキサス大地主の姪コンスエラ(アンナ・マリア・アルバゲッティ)のロマンスがダラダラあって眠くなった。女子供は登場させずに、もっと男臭い作品にして欲しかった。それでもアーネスト・ボーグナインがジェームズ・ボウイを決闘をするシーンや、アラモの攻防戦は大迫力で悪くはない。

アリ ALI
★★☆☆☆ テレビ放送
内容
「チョウのように舞い、ハチのように刺す」という華麗なボクシング・スタイルと独特のキャラクターで人々を魅了した伝説のボクサー、モハメド・アリの激動の半生を鬼才マイケル・マンが映画化。1964年、22歳でヘビー級チャンピオンとなったクレイはモハメド・アリと改名、その将来は順風満帆に思えたが、ベトナム戦争の徴兵拒否により逮捕、チャンピオンの地位もはく奪されてしまう。ウィル・スミスの熱演も見もの。(from:NHKBS)
ドラマ/伝記/スポーツ(カラー)
2001年/アメリカ
監督 マイケル・マン
音楽 リサ・ジェラード、ピーター・バーク
出演
ウィル・スミス、ジェイミー・フォックス、ジョン・ボイト、マリオ・ヴァン・ピーブルズ
アリ

感想
ドキュメント風に作った感じは臨場感とあの時代にタイム・スリップしたようで良いのだが、ウィル・スミスの感情を込め過ぎた大袈裟な演技が邪魔してドキュメント風な作りに違和感を与えている。でもウィル・スミスもアリに似せようとかなり頑張ったのだろう。数ショットはアリにそっくり。それなら本物のアリの映像をもっと使っても問題なかったのでは…と思う。マルコムXやキング牧師も出てきて彼らの公民権運動や、イスラム社会のエピソードなどは興味深かったが、肝心のアリ自身にはあのすごいカリスマ性もなくあまり魅力を感じなかった。本当のアリはあんなものだったのだろうか?アリの事がよく知らないので知りたいと思って観たらかなり肩透かしな内容。
関連:アリのドキュメント作品「モハメド・アリ かけがえのない日々

有りがたうさん  
★★★★★  テレビ放送
内容
川端康成の小説「有難う」をもとに、「ありがとうさん」と呼ばれる乗り合いバスの運転手と乗客たちが織りなす人間模様と、彼らが抱える人生の断片を温かく描いた名作。道行く人々とすれ違うとき、必ず「ありがとう」と声をかける誠実な青年が運転するバスには、若い娘を奉公に出す母や水商売の女など、さまざまな事情を抱えた人々が乗ってくる店。監督は名匠小津安二郎や溝口健二らから「天才」と言われた清水宏。(from:NHKBS)
ドラマ(カラー)
1936年/日本
監督 清水宏
音楽 堀内敬三、篠田謹治
出演
上原謙、桑野通子、築地まゆみ、二葉かほる、石山隆嗣
有りがたうさん
感想
作品中、何度「有難う」という言葉が出てくるだろう?と思うぐらい良く出てくる。物もなく、借金のために娘が売られるのが当たり前の時代だが、その言葉がすんなりと沢山出てくるので、貧しくとも心は豊かで有りたいと思う心意気が伝わってくる。天城峠などを通る田舎山のバスを舞台に乗ってくる人々、バスが追い越してゆく人々の暮らしぶりがリアルに描かれ、そしてどこかほのぼのとするような叙情が伝わってくる。主人公のバス運転手「有難うさん」がとても人のいい性格で、バスに乗った事のない人たちの言伝やお使いまで頼まれてあげる。乗り合わせた黒襟の女に「あんた儲かりもしないのに大変だわねぇ」といわれても「街道渡世の仁義ですから」と笑う清々しさ。彼を演じたのはこの作品がデビューらしい上原謙で初々しい。ロードムービーの傑作。監督は「もぐら横丁」「信子」「風の中の子供」の清水宏。川端康成の原作はたった5〜6ページという短い話を、これだけ面白いドラマにしていて驚き。

アリスのレストラン  ALICE'S RESTAURANT
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
アメリカのフォークシンガー、アーロ・ガスリーのヒット曲をもとに、彼自身が主演したアメリカン・ニューシネマを代表する作品の一つ。大学をドロップアウトしたヒッピーの青年アーロは、廃墟となった教会をたまり場にして仲間とばか騒ぎをしたり、ゴミの不法投棄で警察につかまったりしていた。そんな彼に徴兵検査の通知が届く。ベトナム戦争時代のほろ苦い青春ストーリー。(from:NHKBS)
ドラマ(カラー)
1969年/アメリカ
監督 アーサー・ペン
音楽 アーロ・ガスリー
出演
アーロ・ガスリー(アーロ)、パット・クイン(アリス)、ジェームズ・ブロデリック(レイ)、マイケル・マクラネイサン(シェリー)、ジェフ・アウトロー(ロジャー)
アリスのレストラン
感想
ベトナム戦争時代を背景に、自由を求めるヒッピーたちと、彼らを取り締まる社会との軋轢をユーモアを込めて描いた青春ムービー。ヒッピーをピースフルな生き方を求める輩と思っていたが、ゴミの不法投棄はするし、フリー・セックスを三唱しながら恋人の不倫に傷付き…と何事も中途半端。ファッションも音楽も当時のものにしては地味。監督は「俺たちに明日はない」「奇跡の人」のアーサー・ペン。

ありふれた愛のおはなし RIEN A FAIRE
★★☆☆☆ テレビ放送
内容
ふたりの男と女。互いに家庭を持っている。出会うはずのないふたり。しかし、ふたりは行きつけのスーパーマーケットで、互いの買い物を取り違えたことから接点を持ってしまう。男も女も失業中だった。空虚な時間を埋めるには、恰好の出合いだったのかもしれない。男は、アッパークラスの、生活にもゆとりがある。女は労働階級の、どちらかといえば決して裕福ではない暮らし。ふたりの生活水準の違いは、些細な会話にも滲み出る。なのに、ふたりは逢瀬を重ねていくのだった…。
ロマンス/ドラマ(カラー)
1999年/フランス
監督 マリオン・ヴェルヌー
音楽 アレキサンドル・デスプラ
出演
ヴァレリア・ブルニ・テデスキ、パトリック・デリゾラ、セルジ・ロペス
ありふれた愛のおはなし

感想
生活に疲れた主婦と失業中の男。女は労働者階級で男は大会社の管理職だったリッチマンと、接点のない二人が、失業と行きつけのスーパーが同じという接点から出会う。最初はコーヒーを一緒にする茶飲み友達だったが、次第に友達から恋人へ…と、普通のどこにでもいそうな男女の普通の恋愛。特別ロマンチックな関係でもないし、これといった事件やドラマがある訳でもない。一度はお互いの家庭の事を思って別れようとするが、それができなかったり…と小さな展開はあるが、どれも自然に流れてゆく関係。そのため二人の話はとてもリアル。二人が友達で恋人未満な関係の頃が心の動きが微妙で一番面白い。二人が楽しかったのは恋人になった頃よりもその時期ではないだろうか。フランスの特別お洒落でもない普通の家庭を覗いているような作品で地味で淡々としているが、思ったほど退屈せず最後まで観れてしまった。

ある愛の詩  LOVE STORY
★★★☆☆  テレビ放送
内容
名家の四世の大学生オリバーと菓子屋の娘のジェニーは、身分の違いを越えて恋に落ちる。2人は周囲の反対を押しきって結ばれるが…。名台詞“愛とは決して後悔しないこと”と、アカデミー賞作曲賞に輝くF・レイの甘美なメロディで知られる世界的大ヒット作(原作&脚色はエリック・シーガル)。主演の2人が瑞々しい演技を披露した悲恋物語の名作で、セントラルパークの雪景色の美しさも印象的。トミー・リー・ジョーンズ(オリバーのルームメイト役)の映画デビュー作。(from:シネフィル・イマジカ)
青春/ロマンス(カラー)
1970年/アメリカ
監督 アーサー・ヒラー
音楽 フランシス・レイ
出演
ライアン・オニール、アリ・マッグロー、レイ・ミランド、ジョン・マーリー
ある愛の詩
感想
このドラマのコピーが多く作られた恋愛ドラマの横道的作品。このテーマ曲=悲恋というイメージが定着しているが、意外にも作品自体は悲壮感はあまりなくあっさりした演出。二人のロマンスというよりも父と息子の親子関係の断絶を描いている。ジェニーの闘病姿もあまり描かれてなくてあっさりと死んでしまう。それだけに作りこんだ悲しみではなく、リアルに愛する者を失う悲しみが伝わってくる。しかし、評判ほど感動できる内容でもない。ジェニーが死んだ病院を訪ねてきた父に突きつけるオリバーの名台詞「愛とは決して後悔しないこと」はやっぱり印象的。
続編続 ある愛の詩

ある愛の風景  BRODRE
★★★☆☆  テレビ放送
内容
夫としても父親としても完璧なミカエル、美しい妻のサラと可愛い2人の娘。一家は幸福そのものだった。しかし、軍人のミカエルがアフガニスタンへ派兵され、突如もたらされた訃報によってその幸せな暮らしは一変する。悲しみに暮れるサラと娘たちを支えたのは、刑務所帰りで、今までは常にトラブルの種だったミカエルの弟ヤニックだった。ようやく平穏な日々が戻りつつあった矢先、戦死したはずのミカエルが帰還する…。本作は、トビー・マグワイア、ジェイク・ギレンホール、ナタリー・ポートマン主演により、「マイ・ブラザー」としてアメリカでリメイクもされた。(from:BS11)
ドラマ(カラー)
2004年/デンマーク
監督 スザンネ・ビア
音楽 ヨハン・セーデルクヴィスト
出演
コニー・ニールセン(サラ)、ウルリク・トムセン(ミカエル)、ニコライ・リー・コス(ヤニック)
ある愛の風景
感想
監督は「しあわせな孤独」「アフター・ウェディング」のスザンネ・ビア。戦争の影などないデンマーク市民の幸せな家庭に、たまたま夫が軍人だったために、戦争によって幸せの歯車が狂う…というちょっと毛色の変わったホームドラマ。「アフター・ウェディング」もそうだったが、紛争地帯や偏狭の土地での人道活動に命をかける、裕福な西欧の人の姿を描いている。こういう活動自体がそれだけ身近なものなのだろうか。最後には心に大きな傷を負って返ってきた兄と、兄が不在なことで居場所を得られた落ちこぼれの弟の兄弟の確執、兄夫婦と弟の三角関係と、ドロドロな人間関係をドライなタッチで描いていてる。ハリウッド版リメイクは未見。

歩いても、歩いても  STILL WALKING
★★★★☆  テレビ放送
内容
夏の終わりの季節。高台に建つ横山家。開業医だった恭平はすでに引退して妻・とし子とこの家で2人暮らし。その日、久々に子どもたちがそれぞれの家族を連れて帰郷した。その日は、15年前に亡くなった長男の命日だったのだ。次男の良多は、もともと父とそりが合わなかった上、子連れのゆかりと再婚して日が浅かったこともあって渋々の帰郷。両親がいまだそれぞれに長男の死を受け止めきれずにいることが、良多の心をますます重くする。いつも陽気でソツのない長女のちなみは、そんな家族のあいだを取り持ち、家の中に軽い空気を持ち込むが…。(from:BS12)
ドラマ(カラー)
2007年/日本
監督 是枝裕和
音楽 ゴンチチ
出演
阿部寛、夏川結衣、YOU、加藤治子、樹木希林、原田芳雄
歩いても、歩いても
感想
阿部寛、夏川結衣が夫婦役なんて「結婚できない男」の続きを見ているみたいで面白いキャストだけど、樹木希林、原田芳雄の両親も面白いキャストで、特に毒舌の姑・樹木希林、その毒舌にプッツンと切れる寸前の嫁・夏川結衣のやり取りが可笑しい。原田芳雄と阿部寛の父と息子の確執もやんわりと描かれていて、久しぶりに帰郷した田舎の両親宅での休暇で、妙に緊張感のある空気が流れる。見ているとだんだん、この少年は阿部寛とは実の親子ではないのだというのが分かってきて、この何の変哲もない普通の家族に見えていたのが、ちょっと複雑な人間ドラマに変わって見えてくる。台詞や仕草も生々しくて、ある家族のひと夏を覗き見しているような感じで、見ていて監督自身の実話ではないかと思ったほど。「今度は正月かな?」と息子家族の次回の帰郷を楽しみにする老両親と、「1年で1回で十分だから正月は来なくていいな。」と帰りのバスで話し合う息子夫婦の、ラストの親の心子知らずなところが、どこの家庭にも当てはまりそうで、ちょっぴり反省させられた。監督は「ワンダフルライフ」「誰も知らない」の是枝裕和。

あるいは裏切りという名の犬  36 QUAI DES ORFEVRES
★★★★☆  テレビ放送
内容
パリ警視庁。正義漢のレオと、野心家のドニ。かつて親友だった二人の警視は、レオの妻となったカミーユを奪い合った過去を持ち、今は次期長官の座を巡り対立していた。現金輸送車強奪犯逮捕の手柄をレオに奪われたドニは、ある殺人事件へのレオの関与を上司に密告、レオは逮捕される。獄中の彼を更に妻の死という悲劇が襲う。7年後、全てを失い出所したレオは妻の死の真相を知り、復讐を誓い長官となったドニの元へと向かう。(from:BSジャパン)
ドラマ/犯罪(カラー)
2004年/フランス
監督 オリヴィエ・マルシャル
音楽 アクセル・ルノワール、エルワン・クルモルヴァン
出演
ダニエル・オートゥイユ、ジェラール・ドパルデュー、アンドレ・デュソリエ、ヴァレリア・ゴリノ、ロシュディ・ゼム、ダニエル・デュヴァル、ミレーヌ・ドモンジョ
あるいは裏切りという名の犬
感想
警察内部の対立を巡って、対決する二人の警官の非情でハードなフィルムノワール。対立する二人が主演なのは、フランスの中年おっさん版「インファナル・アフェア」のようで格好良い。地位を築き上げて行くが人望を失い孤立するレオと、何もかも奪われ残ったものは娘の愛と仲間の信望だけのドニ。この二人を名優ダニエル・オートゥイユ、ジェラール・ドパルデューが濃厚に演じていて良い。フランスはこういう「おっさん」作品を格好良く作るのが上手い。

ある貴婦人の肖像  THE PORTRAIT OF A LADY
★★★☆☆  テレビ放送
内容
「ピアノ・レッスン」で女性監督初のカンヌ映画祭パルム・ドール(最高賞)に輝いたジェーン・カンピオンが、文豪ヘンリー・ジェームズの同名小説を映画化。19世紀イギリス。財産も地位も申し分ない貴族やアメリカ人実業家からの求婚を断り、自由に生きようとするイザベルは、伯父のばく大な遺産を相続。いとこのラルフは、彼女を見守りつつひそかに愛するが、イザベルは別の男性と結婚。この結婚が彼女の人生を狂わせる。(from:NHKBS)
ドラマ/歴史劇(カラー)
1996年/イギリス
監督 ジェーン・カンピオン
音楽 ヴォイチェフ・キラール
出演
ニコール・キッドマン(イザベル・アーチャー)、ジョン・マルコヴィッチ(ギルバート・オズモンド)、バーバラ・ハーシー(マダム・マール)、マーティン・ドノヴァン(ラルフ)、ヴィゴ・モーテンセン(キャスパー・グッドウッド)、リチャード・E・グラント(ウォーバートン卿)、ジョン・ギールグット(叔父タチェット)、ヴァレンティナ・チェルビ(パンジー)、シェリー・デュヴァル(オズモンドの姉ジェミニ伯爵婦人)
ある貴婦人の肖像
感想
「鳩の翼」「眺めのいい部屋」のような19世紀のイタリアを舞台にしたロマンスだが、ニコール・キッドマン演じるヒロインは、エリザベス女王のようなチリチリ頭で無表情な女で魅力を感じない。「プライドと偏見」のようなすれ違いというほどでもなく、冷酷な夫に束縛されて不幸になるヒロインというだけの内容だけではちょっと物足りない。その夫のジョン・マルコヴィッチは「危険な関係」の女たらしの貴族に似ている。ヒロインを思い続ける男たちの一人にヴィゴ・モーテンセンがいるが、あまりにも出演が少なくてもったいない。原作は「女相続人」のヘンリー・ジェームズ。監督は「イン・ザ・カット」のジェーン・カンピオン。

ある公爵夫人の生涯  THE DUCHESS
★★★☆☆  テレビ放送
内容
故ダイアナ元皇太子妃の祖先にあたり、18世紀後半に実在したデヴォンシャー公爵夫人の華やかかつスキャンダラスな人生を映画化。スペンサー家に生まれ、17歳で裕福なデヴォンシャー家に嫁いだジョージアナ。無口で冷たい夫との孤独な結婚生活とは裏腹に、その美しさとカリスマ性で公爵夫人として名声を欲しいままにしていくジョージアナだったが、夫はやがて彼女の親友と愛人関係となる。アカデミー衣装デザイン賞受賞。(from:NHKBS)
歴史/ドラマ(カラー)
2008年/イギリス:イタリア:フランス:アメリカ
監督 ソウル・ディブ
音楽 レイチェル・ポートマン
出演
キーラ・ナイトレイ、レイフ・ファインズ、ドミニク・クーパー、シャーロット・ランプリング
ある公爵夫人の生涯
感想
ロココ調のファッションが美しいキーラ・ナイトレイ主演のイギリス貴族女のドロドロな半生を描いた歴史ロマン。レイフ・ファインズは冷徹な貴族を演じていて、二人の夫婦関係が当時の貴族間の常識だったかと思うと可哀想になる。華やかな社交界のスターでも、家庭では夫に冷たくされ、貞淑な妻を強いられた人生…。悲劇なんだが、キーラ演じるこの女性は強かに生きてゆく。そんな強い美しさは今でも共感できる女性像かも。メイクはシャネルなんだと。なるほど、キーラがとても美しい。

ある子供 L' ENFAN
★★★☆☆ テレビ放送
内容
20歳のブリュノ。定職には就かず、仲間と一緒に盗みを働いてその日暮らしをしている。ある日、18歳の恋人ソニアとの間に子供が出来る。ブリュノにはまったく実感がない。盗んだカメラを売りさばくように、ブリュノは子供を売ってしまう。それを知ったソニアはショックの余り倒れ、ブリュノはその時になって初めて自分の犯した過ちに気づくのだが…。(from:BSジャパン)カンヌ映画祭パルムドール大賞に輝いた感動作。
ドラマ(カラー)
2005年/ベルギー:フランス
監督 ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ
音楽
出演
ジェレミー・レニエ、デボラ・フランソワ、ジェレミー・スガール、ファブリツィオ・ロンジョーネ、オリヴィエ・グルメ、ステファーヌ・ビソ、ミレーユ・バイ
ある子供

感想
まだ子供の幼稚さが残る若い二人が子供を授かるが、二人ともその日暮らしで端から見ても上手くいかないのでは…と思う危うさ。ブリュノは小学生と組んで盗みや引ったくりで日々の収入を得る毎日。しかもその引ったくりもドジってしまい…。頭の悪いどう仕様もないチンピラのブリュノだが、相棒の小学生を助ける為に警察に自首したり、子供がいなくなったショックで倒れたソニアの為に子供を取りかえして彼女に許しを請いたりと、根っからの悪党ではなく非情になれない(子供だからだろう)心優しいところを見せる。音楽や過剰な演出を排除しドキュメンタリー風な作りがリアル。子供の行方にハラハラさせられるが、身勝手なブリュノが優しさや自分のしたことに後悔したりするところ、若い二人が泣きながら寄り添う姿には未来に希望が持てる。

アルジェの戦い  LA BATTAGLIA DI ALGERI
★★★★☆  テレビ放送
内容
1950年、フランス政府は北アフリカの植民地アルジェリアで沸きあがった独立運動を阻止するために、大軍を投入した。民衆は怒りに燃え上がり、テロ活動に火がついて首都アルジェは騒然、双方が目には目、歯には歯で復讐する憎しみの非人道的テロを繰り返し、多くの血が流れた。(from:BS11)
戦争/ドラマ(白黒)
1965年/イタリア:アルジェリア
監督 ジッロ・ポンテコルヴォ
音楽 エンニオ・モリコーネ
出演
ブラヒム・ハギアグ、ジャン・マルタン(マシュー将軍)、ヤセフ・サーディ(サアリ・カデル)、トマソ・ネリ、ファウジア・エル・カデル(ハリマ)、ミシェル・ケルバシュ
アルジェの戦い
感想
文字も読めない犯罪歴のある青年が、刑務所で革命家の処刑を見て独立運動の組織に入り、その中枢になってゆく姿を中心に、植民地支配のアルジェリアを取り戻そうと立ち上がった人々をドキュメント風に描いたイタリア・ネオリアリズム作品。運動に率先して参加し、主人公に指導者からの伝言をつなぐのを、幼い少年が務めているのには衝撃的。エンリオ・モリコーネの音楽もグッド。

ある少女の告白 純潔  
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
19歳で日活ニューフェース入りした沖雅也のスクリーン・デビュー作。高校のサッカー部員と同級生の少女の交際を軸に、若者のセックスとモラルを描く。高校三年の本田恵美は同級生の近藤徹を愛していたが、徹に求められても最後の一線だけは許そうとしなかった。モヤモヤした徹は同級生の文子と関係を持ってしまい、それに勘付いて裏切られたと誤解した恵美は、自暴自棄になってしまう。(from:チャンネルNECO)
青春/ドラマ(白黒)
1968年/日本/日活
監督 森永健次郎
音楽 中村淳真
出演
沖雅也、丘みつ子、杉良太郎、小山ルミ、黒木佑、清水将夫、秋とも子、久本有紀、楠田薫
ある少女の告白 純潔
感想
沖雅也のデビュー作!初々しいし演技が下手で笑っちゃうけどさすがスターの片鱗は見らる。ヒロインは丘みつ子でこれまた若い!杉良太郎も同級生役で出演!若い頃は彼らも青春映画に出ていたのだなぁ。話はプラトニックな恋から超えようかどうかと迷う高校生の青春ドラマ。はっきり言ってどうしようもないです。不正発覚で父親が逮捕され…と思春期にドラマチックなことが起こる沖雅也青年だが丘みつ子への愛にグレるのも路線を外れてしまうのも踏ん張って真っ当に生きようとします。こういう育ちのいいちょっと上品な感じの少年キャラがピッタリなのだな。それだけで見る価値はある1本だった。しかしタイトルはB級ポルノって感じ。どうにかならなかったのか?監督は「潮騒」「こんにちは、20歳」「青春のお通り」「若草物語」の森永健次郎。

アルスラーン戦記/アルスラーン戦記II  The Heroic Legend of Arslan
★☆☆☆☆  テレビ放送
内容
田中芳樹原作の人気小説をアニメ化。異世界パルス王国を舞台に、王太子アルスラーンの上に降りかかるさまざまな苦難を描いたファンタジー。/田中芳樹原作による劇場用アニメ第2弾。王都を奪われたパルスの王太子アルスラーンが、忠実な部下たちとともに国を再興するために戦いと冒険を繰り広げる。(from:NHKBS)
ファンタジー/戦争/アニメ(カラー)
1991、1992年/日本
監督 浜津守
音楽 都留教博
出演
声:山口勝平、井上和彦、塩沢兼人、佐々木望、矢尾一樹、勝生真沙子
アルスラーン戦記
感想
原作本は天野喜孝の挿絵がイメージ通りで、良かったが、アニメの方は、絵もあまり上手くない上に、安彦良和のキャラを、目がキラキラの少女マンガにしたてたような感じでイマイチ好きになれない。いっそ、安彦良和氏にキャラデザインをして欲しかった。特にアルスラーンの衣装は頭に花飾りがあったりで少女趣味なのがいけない。黒衣の騎士ダリューンや、女性剣士ファランギースもイメージよりもかなり派手。また、ヨーロッパの騎士世界というイメージが強いが、原作のようにもっとペルシャっぽい世界を展開して欲しかった。

アルティメット  BANLIEUE 13
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
近未来2010年、パリ郊外の無法地帯バンリュー13。ここで生まれ育ったレイトは、危険を承知で街からのドラッグ一掃を目指すが、ギャングによって妹を人質に取られてしまう。一方、政府の作った時限爆弾がギャングたちに強奪され、この地区に持ち込まれていた。時限爆弾の解除を命じられたエリート潜入捜査官ダミアンと、妹を救いたいレイト。二人は共通の敵を前に、己の肉体のみを武器にバンリュー13地区に潜入する。アクション、極まる!残り時間は24時間!国を守り、妹を救うため、己の肉体を武器にギャングに立ち向かう2人の男の姿を描いた、ノンストップ・リアルアクション!(from:BSジャパン)
アクション(カラー)
2004年/フランス
監督 ピエール・モレル
出演
シリル・ラファエリ(ダミアン)、ダビッド・ベル(レイト)、ビビ・ナセリ(K2)、トニー・ダマリオ(タハ)、ダニー・ベリッシモ(ローラ)
アンブレイカブル
感想
YAMAKASI ヤマカシ」の肉体パフォーマンスに、「キス・オブ・ザ・ドラゴン」のようなアクションを中国人俳優なしで作ったような作品。脚本にリュック・ベッソンが参加しているだけあって、歯切れの良いノンストップ・アクション。特に大男をワイヤーでがんじがらめにするシーンは面白い。ただ、スター俳優が出演していないので、かなり地味目なキャストで華がない。

アルバレス・ケリー ALVAREZ KELLY
★★★☆☆ テレビ放送
内容
南北戦争を背景に描いたアクション・ドラマ。主人公のアルバレス・ケリー(ウィリアム・ホールデン)は牛追いの達人。北軍のステッドマン少佐(パトリック・オニール)の依頼によって、牛2500頭をメキシコからバージニア州へ向けて輸送することになった。ところが、南軍がこの情報を聞きつけて、牛の大群を横取りしようとやって来て…。南軍に誘拐されてしまったケリーと、南軍のロシター大佐(リチャード・ウィドマーク)との間の敵対関係はやがて、友情に変わってゆく。
戦争/西部劇(カラー)
1966年/アメリカ
監督 エドワード・ドミトリク
音楽 ジョン・グリーン、歌:ブラザース・フォア
出演
ウィリアム・ホールデン、リチャード・ウィドマーク、ジャニス・ルール、パトリック・オニール
アルバレス・ケリー

感想
主演はウィリアム・ホールデンだけど、眼帯で睨み付ける南軍大佐を演じるリチャード・ウィドマークが、ちょびっと悪者でかっこいい。悪党の彼に嫌気がさした恋人リズ(ジャニス・ルール)と、彼女がイギリスへ逃げる手助けをしたケリーの間で、リズをめぐって一悶着あるが、これはサービスという感じで、カットして男たちだけの話に絞ったほうがよかったかも。前半もチャリティ(ヴィクトリア・ショウ)という美人主人がステッドマンとケリーをもてなすあたりが、少々ダレる。それでも終盤の牛の大軍が激流のように北軍に向って暴走するシーンは、すごい迫力。

ある日どこかで SOMEWHERE IN TIME
★★★★☆ テレビ放送
内容
母校ミルフォード大学大学で初演を迎えていた新進の劇作家リチャード・コリアー(C・リーヴ)のもとへ現れた老婦人は、金時計を手渡すと「come back to me(帰ってきて)」という言葉を残し去っていく。数年後、再び母校を訪れたリチャードはその町のホテルで一枚の肖像画に心を奪われる。そこに描かれた美女エリーズ・マッケナ(J・シーモア)は、かつての老婦人の若き日の姿だった。日増しに膨れ上がる“彼女”への想いに苦しむリチャードは、ついに時間の壁を越えエリーズと出会う…。(from:allcinema ONLINE)SF怪奇作家リチャード・マシスン原作の1980年に生きる若者と1900年代に生きるレディーの時を越えたロマンチック・ファンタジー。
ファンタジー/ロマンス(カラー)
1980年/アメリカ
監督 ジュノー・シュウォーク
音楽 ジョン・バリー
出演
クリストファー・リーヴ、ジェーン・シーモア、テレサ・ライト、スーザン・フレンチ、クリストファー・プラマー
ある日どこかで

感想
スーパーマン」のC・リーヴと人気TVドラマ「Dr.クイーン 大西部の女医物語」のJ・シーモアの共演で19世紀初頭のクラシックな衣装が似合っていてグッド。「過去へ旅した女(1979)」「ジェニーの肖像(1947)」などに似たテイストで「タイムマシン」みたいなタイムトラベルもの。メグ・ライアンの「ニューヨークの恋人」にも似ている。音楽はラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲(第18変奏曲)」とロジャー・ウイリアムス「Somewhere In Time」がロマンチックに使われている。懐中時計やセピア調の写真などから何でタイム・トラベルができるのか?とその方法がイマイチ説得力に欠けるが、ノスタルジックな雰囲気で主演二人が美しく悲しいロマンス。ラストが52歳で亡くなったC・リーヴ自身と重なって泣ける。

アルビノ・アリゲーター ALBINO ALLIGATOR
★★★☆☆ テレビ放送
内容
強盗に失敗した兄弟のドヴァ(マット・ディロン)とマイロ(ゲイリー・シニーズ)と仲間のロウ(ウィリアム・フィクトナー)の3人組は警官を殺してしまい、ディノ(M・エメット・ウォルシュ)が経営するバーに逃げ込みむが、警察が追跡中の銃器密輸犯だと勘違いして依拠に店を包囲する。3人はディノと店の客のジャネット(フェイ・ダナウェイ)、ダニー(スキート・ウーリッチ)の親子、ジャック(ジョン・スペンサー)、ギイ(ヴィゴ・モーテンセン)を人質に立てこもる。しかし人殺しを絶対するなと説得する兄のマイロと、手段を選ばない乱暴なロウが仲たがい、弟のドヴァはどちらに付くか迷う。ギイが、人質のふりをして逃げればいいと3人に提案するが、ギイがお尋ね者の銃器密輸犯だとテレビのニュースでばれ…。
サスペンス(カラー)
1996年/アメリカ
監督 ケビン・スペーシー
音楽 マイケル・ブルック
出演
マット・ディロン(ドヴァ)、ゲイリー・シニーズ(マイロ)、フェイ・ダナウェー(ジャネット)、ウィリアム・フィクトナー(ロウ)、ヴィゴ・モーテンセン(ギイ)、ジョン・スペンサー(ジャック)、スキート・ウーリッチ(ダニー)、M・エメット・ウォルシュ(ディノ)

感想
あのケビン・スペーシー初監督作品。マット・ディロン、フェイ・ダナウェー、ゲイリー・シニーズ、「ロード・オブ・ザ・リング」のアラゴルンでお馴染みのヴィゴ・モーテンセン、「ザ・ホワイトハウス」のレオ・主席補佐官でお馴染みのジョン・スペンサーと豪華スター共演!しかしフェイ・ダナウェーは年をかなりとってしまっている。女レポーターのどうでもイイエピソードをはぶいて、ゲイリー・シニーズをもっと登場させればもっと良かったのに。ダニー役のスキート・ウーリッチはジョニー・デップにそっくりでビックリした。ラストの展開も意外で、共演者たちの熱演と共になかなか面白かった。しかしこれだけのメンツを揃えれば、もっと面白くなっただろうに…まだ、面白かったのはラスト数分で、それまでが退屈に思えたのが残念。

アルフレード アルフレード ALFREDO ALFREDO
★★★☆☆ テレビ放送
内容
気が弱くて女にもてないアルフレード(D・ホフマン)は薬局の美人店員マリア・ローザ(S・サンドレッリ)に恋をするが、1時間越しにくる手紙や電話など彼女の異常なまでの独占欲にタジタジ、結婚を踏み止まり、彼女と別れようとするが、彼女の自殺騒動でとうとう結婚する。しかし結婚後マリア・ローザは一転して傲慢で結婚前にも増してアルフレードを振り回す。この結婚に疲れたアルフレードは遂に家を飛び出し、カロリーナ(C・グラビナ)という美人で知的な女性に出会う。マリアの想像妊娠の仕打ちに気の強い男に変身したアルフレードは離婚を決意、大々的なキャンペーンの後、離婚を獲得して晴れてカロリーナと再婚する。しかしカロリーナも結婚が決まると徐々に態度が変わってゆき…結婚式で憂鬱な声で「イエス」と誓いを述べるアルフレードだった…。
コメディ(カラー)
1972年/イタリア
監督 ピエトロ・ジェルミ
音楽 カルロ・ルスティケリ
出演
ダスティン・ホフマン(アルフレード)、ステファニア・サンドレッリ(マリア・ローザ)、カルラ・グラヴィーナ(カロリーナ)、デュリオ・デル・プレート

感想
チビで顔もイマイチのダスティン・ホフマンが何でこんな美女達にモテモテになるのかが不思議だが、アホな恋人達に大笑い!女に振り回されるのが実は好きなんじゃないのか?と思わせる、自虐的なイタリア男達の願望がビッチリつめられた大笑い作品。アルフレードの父親と相棒の犬のコンビが最高にイイ!音楽もなかなかオシャレでこの頃のイタリア映画の元気さが伺える。

アルマゲドン  ARMAGEDDON
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
テキサス州に匹敵する大きさを持つ巨大なアステロイド(小惑星)が地球に接近。やがて、ニューヨークに無数の隕石群が落下し、未曾有の被害に見舞われた。科学者たちの計算の結果、18日後には地球にアステロイドが衝突することが発覚。人類滅亡を回避すべく、NASAの 総指揮官トルーマン(ビリー・ボブ・ソーントン)は、小惑星の表面に穴を開け、地中で核爆弾を爆発させれば軌道を変える計画を採用。石油採掘のプロ、ハリー(ブルース・ウィリス)に惑星上での掘削を依頼する。ハリーは長年共に仕事をしてきたチック(ウィル・パットン)、ロックハウンド(スティーヴ・ブシェミ)、ハリーの娘のグレース(リヴ・タイラー)の恋人のA.J.(ベン・アフレック)らを呼びよせる。彼らは厳しい訓練のあと、二機のシャトルに乗り込み惑星に向かうが、A.J.の乗った「インディペンデンス号」は着陸に失敗。ハリーたちは単独で掘削作業に取り掛かるが、作業は困難の極みだった。だが、死んだと思っていたA.J.たちが掘削機に乗って駆けつけ、ハリーと共に掘削を成功させる。喜びもつかの間、誰かが核を手動で爆発させなければならないことがわかる。クジで当たったA.J.が残ることに決まったが、ハリーはA.J.を無理矢理シャトルに乗せ、「お前は自慢の娘婿だ」と言い残して掘削現場に戻るのだが…。 (from:日曜洋画劇場)
SF/パニック(カラー)
1998年/アメリカ
監督 マイケル・ベイ
音楽 トレヴァー・ラビン、主題歌:エアロスミス「I Don't Want To Miss A Thing」
出演
ブルース・ウィリス(ハリー:内田直哉)、ベン・アフレック(A.J.:楠大典)、リヴ・タイラー(グレース:小林沙苗)、ウィル・パットン(チック:立木文彦)、スティーヴ・ブシェミ(ロックハウンド:我修院達也)
アルマゲドン
感想
試験官の一人にウド・キアなどちょい役にも豪華な出演者。しかし空気のない宇宙で火災が発生してたり、素人目にも科学的に怪しくて胡散臭い。なによりも、地球や人類を救うのはアメリカという、米国中心な作りがいただけない。安直な作戦に、臭い親子愛も中途半端で、まだ「ディープ・インパクト」の方が面白かった。

アルマゲドン2009  POLAR STORM
★☆☆☆☆  テレビ放送
内容
20XX年。史上最大の彗星“コペルニクス”が、地球に接近。分離した巨大隕石が、アラスカを直撃した。25万もの人々が犠牲となるが、それは破滅の序章にすぎなかった。衝突のショックで地球の自転軸が狂い、世界各地で地震や磁気嵐が発生。調査を開始したジェームズ博士は、恐るべき事態を知る。異変は北極と南極が逆転する“転極”現象の前触れであり、それにより磁気シールドが崩壊した時、宇宙放射線を浴びた地球上の生物は絶滅する!!破局を回避する方法はただ一つ。隕石墜落地点の地球の裏側に同規模の衝撃を与え、自転軸を修正するしかない。そして100メガトン核爆弾による“地軸修正作戦”に、人類の未来は託された!!(from:BS日テレ)
パニック/SF(カラー)
2009年/アメリカ
監督 ポール・ジラー
音楽 マイケル・リチャード・プロウマン
出演
ジャック・コールマン、ロジャー・クロス、ホリー・ディグナード、テリー・デヴィッド・マリガン、エマ・ラハナ、タイラー・ジョンストン、ロブ・モートン、ニコラス・カレラ
アルマゲドン2009
感想
チープなCGにしては潜水艦でマリアナ海峡に行ったり、複数の彗星を衝突させたりと頑張っているが…所詮チープで、映像の説得力に欠ける。その証拠にCG作業が一番大変な大都会でのパニックシーンは端折られている。疎遠になっていた将軍と科学者親子の話なんてなくてもいいのに。家族や友人の人情話は薄っぺらで、返ってそのシーンはダラダラした感じが否めない。監督は「ソーラー・ストライク」のポール・ジラー。

或る夜の出来事 IT HAPPENED ONE NIGHT
★★★★★ テレビ放送
内容
大金持ちの一人娘エリーは、勝手に婚約を交わしたことに怒った父親によって豪華船に監禁されるも恋人に逢いたくてそこから脱走、ニューヨーク行きのバスに乗り込んだ。そのバスには失業中の新聞記者ピーターも乗っていて、ちょっとしたごたごたからお知り合いになる。娘を探そうとする父親は新聞にデカデカと彼女の記事を載せ、それを読んだピーターは特ダネをモノにしようと何食わぬ顔で世間知らずのエリーに手を焼きながらも愉快な旅を続ける。やっとの思いで二人はニューヨークに着くが、そこで目にした新聞には「婚約を許す」と言う父親の記事が載っていた。が、すでに惹かれあっていた二人はその記事に困惑して…。
コメディ/ロマンス(白黒)
1934年/アメリカ
監督 フランク・キャプラ
音楽 ルイス・シルヴァース
出演
クラーク・ゲーブル(ピーター・ウォーン)、クローデット・コルベール(エリー)、ウォルター・コノリー(エリーの父、大銀行家アンドルース)、ジェームスン・トーマス(エリーの婚約者、飛行家キング・ウェストリー)、チャールズ・C・ウィルソン(編集長ジョー・ゴードン)
●1934年アカデミー作品賞受賞

感想
家出をしたお嬢様を、しがない新聞記者の男が旅の行きづりから、目的地のニューヨークまでつれて行ってあげるというもの。何と言ってもユーモアいっぱいのハリウッド一のプレイボーイ、クラーク・ゲーブルが粋でかっこいい。カーテンで作ったジェリコの壁や、ドーナツをコーヒーに浸して食べるという朝食を作ってやったり、世間知らずのお嬢さんにいろいろ教えてあげる。そしてそのじゃじゃ馬娘を演じたクローデット・コルベールもコケティシュで可愛く、二人がヒッチハイクの腕を競い合うシーンは一番好きだ。最初は敵対していた二人がだんだんお互い惹かれあって…という典型的なラブコメディだが、ユーモアとウィットに富んだ二人の会話が楽しく、いつまでも色褪せない魅力になっている。1934年アカデミー作品賞他、監督・主演男優・主演女優・脚色賞の主要5部門を独占。

アレキサンダー(2004)  ALEXANDER
★★★☆☆  テレビ放送
内容
ペルシア帝国隆盛の紀元前356年、急速に力をつけてきたマケドニア王フィリッポスとその妻オリンピアスの間に息子アレキサンダーが誕生する。だが、やがて夫婦は激しく対立するようになり、権力に執心するオリンピアスは自らの野望を息子に注ぎ込んでいった。そして紀元前336年、フィリッポスは何者かによって暗殺される。弱冠20歳にして王位を継いだアレキサンダーは、西アジアへ侵攻して各地を次々と制覇するが…。古代ギリシアで初めて東西を征服したマケドニア王アレキサンダーの波乱に満ちた生涯を、様々な謎に鋭く斬り込みながら壮大なスケールで描いた歴史スペクタクル・ドラマ。(from:スター・チャンネル)
アドベンチャー/ドラマ/歴史劇(カラー)
2004年/アメリカ
監督 オリヴァー・ストーン
音楽 ヴァンゲリス
出演
コリン・ファレル(アレキサンダー)、アンジェリーナ・ジョリー(オリンピアス)、ヴァル・キルマー(フィリッポス)、アンソニー・ホプキンス(プトレマイオス)、ジャレッド・レトー(ヘファイスティオン)、ロザリオ・ドーソン(ロクサネ)、ジョナサン・リス=マイヤーズ(カッサンドロス)、ゲイリー・ストレッチ、クリストファー・プラマー
アレキサンダー
感想
冒頭に登場するアンソニー・ホプキンスをはじめ豪華キャスト。しかし美形のコナー・パオロ君からいきなりオーラを全然感じないし若き英雄にしては年を取っているコリン・ファレルのアレキサンダーでがっかり。アレキサンダー大王の史劇はあまりお目にかかったことがなかったのでかなり期待したがこの英雄のキャスティングにはかなり疑問で、カリスマ性を求めるキャラなのに他のキャラと同じに埋没してしまっている。ホプキンスでなければ聞くに堪えなかったであろう長い説明台詞もうんざり。しかし、ペルシア軍とのグラニコス川の戦いや、ダレイオス3世率いるペルシア軍とのイッススの戦いでの6メートルもの長槍サリッサを装備したマケドニアン・ファランクス(重装歩兵ペゼタイロイ)と重装騎兵ヘタイロイの突撃シーンは圧巻。また、インド遠征での象軍団との戦いはその後現れるハンニバルの戦いと重なって見ごたえる。これらの戦いは有名な名将アレキサンダーの研究されいるだけに使われる武器や衣装など細かいところへも配慮されていて迫力がある。また、主人をかばって盾となる大王の愛馬ブーケファロスの死には泣けた。しかし戦闘シーンでないところはかなりダレる。音楽は「ブレードランナー」のヴァンゲリスでかなり作品に貢献している。

アンカーウーマン  UP CLOSE & PERSONAL
★★★★☆  テレビ放送
内容
タリーの夢はニュース番組のアンカーウーマンになること。かつて全国ネットのメイン局でトップアンカーマンだった彼女の上司ウォーレンは、ひたむきなタリーの姿に心を動かされ、彼女にアドバイスをするようになる…。(from:BS)
ロマンス(カラー)
1996年/アメリカ
監督 ジョン・アヴネット
音楽 トーマス・ニューマン、主題歌:セリーヌ・ディオン
出演
ロバート・レッドフォード(ウォーレン)、ミシェル・ファイファー(タリー)、ストッカード・チャニング(マーシャ)、ジョー・マンテーニャ(バッキー)、ケイト・ネリガン(ジョアンナ)、グレン・プラマー(ネッド)、ジェームズ・レブホーン(ジョン)
アンカーウーマン
感想
田舎娘がロバート・レッドフォード演じるやり手報道マンの指導の元、アンカーマンへと成長してゆくサクセス・ストーリーで「ワーキング・ガール」に似ているが、「エイジ・オブ・イノセンス」「真夏の夜の夢」のミシェル・ファイファーが美しくてお洒落。レッドフォードも年を感じるが格好良い。また、刑務所の暴動シーンは迫力あって印象に残る。

暗黒街 UNDERWORLD
★★★☆☆ テレビ放送
内容
禁酒法時代のシカゴ暗黒街の大盗賊ブル・ウィード(ジョージ・バンクロフト)は銀行破りをした時、一人の酔っ払いロールス・ロイス(クライヴ・ブルック)に目撃され、彼を脅して隠れ家に連れ帰る。ブルの情婦フェザース(イヴリン・ブレント)に横恋慕する悪党バック・マリガン(フレッド・コーラー)は「夢の国」で掃除夫をするロールス・ロイスにちょっかいを出す。そこをブルが助け、ロールス・ロイスはブルの子分になる。しかし恥をかかされたマリガンはブルに復讐を企てる。ロールス・ロイスが博識なのでブルは教授と呼ぶことに。一方、浮浪者から紳士に変身したロールス・ロイスにフェザースが惚れてしまい…
ドラマ(白黒)
1927年/アメリカ
監督 ジョセフ・フォン・スタンバーグ
音楽 無声/活弁:澤登翠
出演
ジョージ・バンクロフト、クライブ・ブルック、イブリン・ブレント
暗黒街

感想
サイレント映画にしてはスピーディーな話の展開で今見ても退屈しない。泥棒のくせに、人の盗みは注意するブルや、ロールス・ロイスのあだ名の由来が「口の固さはロールス・ロイス並」からきているなど、コメディタッチで笑える。ギャングのくせに花屋を営んでいるマリガンや闇の道化師スリーピー・ルイス(ラリー・シーモン)など、サブキャラも個性的で魅力がある。話はシカゴの暗黒街を舞台にしたアーサー王とギィネビア&ランスロットの義理人情ものという感じ。パーティーで酔いつぶれる人々や、時計の使い方なと、映像の見せ方も面白い。ベン・ヘクト原作。ブル役のジョージ・バンクロフトは「オペラハット」にも出演。アカデミー脚本賞(原作)受賞。

暗殺者  ASSASSINS
★★★☆☆  テレビ放送
内容
殺し屋界のトップに君臨するラス(シルヴェスター・スタローン)。依頼者のザ・コントラクターとはコンピュータの画面上でのみ接点を持ち、孤独で静かな日々を送る男。ある仕事の際、彼より先に標的を射殺する男ベイン(アントニオ・バンデラス)が現れる。ベインはラスを倒しトップの座につこうとしていた?。ザ・コントラクターから、ヘロインの調合方式を売ろうとする謎の監視のプロとバイヤーを暗殺する指示を受け取ったラスの前に、再びベインが現れる。ラスは監視のプロ・エレクトラを助け逃亡するが、対決は必至だった。シルヴェスター・スタローンとアントニオ・バンデラス、ハリウッドの2大スターが暗殺者として対決する見ごたえ十分のアクション大作。(from:地上波)
アクション(カラー)
1995年/アメリカ
監督 リチャード・ドナー
音楽 マーク・マンシーナ
出演
シルヴェスター・スタローン、アントニオ・バンデラス、ジュリアン・ムーア、アナトリー・ダヴィドフ
暗殺者
感想
スタローンとバンデラスのサイレンサー付き銃での対決、どちらもタフ過ぎてどちらが強いのか分からない設定もなかなか面白い。また、女ハッカーのジュリアン・ムーアが飼い猫と一緒にいい味を出している。スタローン一人がメインでなく、この3人のバランスが話を面白くしている。監督は「リーサル・ウェポン」シリーズや「マーヴェリック」「陰謀のセオリー」のリチャード・ドナー。脚本は「マトリックス」のウォシャウスキー兄弟。

暗殺の瞬間  SISTA KONTRAKTET
★★★★☆  テレビ放送
内容
1986年のスウェーデン首相オロフ・パルメの暗殺事件を題材にしたスリラー。ストックホルム市警の腕利き刑事ニューマン(ミカエル・パーシュブラン)は、いち早く姿なき暗殺者のにおいをかぎ取っり執念の捜査を繰り広げるが、不可解な上層部からの指示によって孤立していく…。
サスペンス(カラー)
1998年/スウェーデン
監督 シェル・スンズヴァル
音楽 ギア・ボーレン、ベント・アセルズ
出演
ミカエル・パーシュブラン、ミカエル・キッチン、レイーネ・ブリンオルクソン、ビョルン・フロバーグ
暗殺の瞬間
感想
暗殺者ランバート(ミカエル・キッチン)の冷たいキャラはまるで『ゴルゴ13』だが、こちらは普通のサラリーマンのおっさんという感じで、よりリアルな暗殺者という感じがする。着々と計画を遂行してゆくランバートと、それを嗅ぎ付け、阻止しようとする刑事ニューマンの攻防がラストで激しく争われて手に汗握る。首相と同じクラブのサウナで首相の動向情報を入手するところなどは、サウナ発祥の北欧らしい。ニューマンの息子がランバートと一緒の写真を撮っていたり、屋上で偵察中に主婦二人に顔を見られたり…所々でドキッとさせられ、地味で抑えた演出なのに、作り過ぎないカメラワークがリアルな映像とハードボイルドな音楽で最後まで引き込まれた。そして首相暗殺の瞬間…。その裏にロシアとアメリカ大国の思惑が暗躍していて、ランバートやニューマンもそれに翻弄されただけに過ぎなかったというのが悲しい。スウェーデン首相も夫婦二人だけで夜の街を歩くなんて、あまりにも無防備。それも当局の仕業だったのか…?ランバートがニューマンを殺さなかったお陰で、真実は文書としてある銀行の貸金庫に保管されて終わる。ランバートがマルタ島の豪邸で、おそらく信頼していたであろう黒人メイドに殺されるシーンも印象的だった。

アンジェラ  ANGEL-A
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
借金取りに追われ、48時間後には命を奪われるかも知れない男、アンドレ。橋の上から飛び降り、何もかも終わりにしようとした瞬間、突然隣に現れた美女、アンジェラ。「あなたと同じことをする」と言ってアンジェラは川に飛び込んだ。思いも寄らぬ事態にアンドレもとっさに後を追い彼女を助け出す。これがきっかけでアンジェラは戸惑うアンドレをよそに彼の後を付いて回るようになるのだった…。 (from:BSジャパン)
ロマンス/犯罪(白黒)
2005年/フランス
監督 リュック・ベッソン
音楽 アンニャ・ガルバレク
出演
ジャメル・ドゥブーズ、リー・ラスムッセン、ジルベール・メルキ、セルジュ・リアブキネ、アキム・シール、ロイック・ポラ、ジェローム・ゲスドン
アンジェラ
感想
マフィアから借金を追い立てられ、橋から投身自殺を謀ろうとした醜男が、同じ橋から川に飛び込んだ美女を助け、彼女のお陰で不思議に運が廻ってくる。主役の男は浮浪者のように汚い、アルベルト・城間そっくりの醜男(「アメリ」のジャメル・ドゥブーズ)と、スーパー・モデルのような美女(「ファム・ファタール」のリー・ラスムッセン)。前半はこの醜男をずっと見なくてはいけないかとゲンナリしたが、美女が出てきてからどうにか持ち直し、ラストで正体を現すところで、やっと我慢して最後まで見たかいがあったという感じ。白黒フィルムで撮っているのは「ベルリン・天使の詩」を意識してのことだろうか?駄目駄目男が夢見る理想の女とのロマンスで、ヴェンダースの天使に比べると品格も崇高さもなく俗っぽい。その分、身近に感じる天使。

安城家の舞踏会  
★★★★☆  テレビ放送
内容
チェーホフの「桜の園」を下地とした新藤兼人の脚本をもとに、戦後日本の大きな時代の変革の中で、没落していく名門華族の姿を描く。借金のかたに家屋敷も抵当に入り、最後の記念に舞踏会を開くことにした安城家。プライドを捨てきれず戸惑い、嘆くばかりの家族の中で次女だけは現実を見据えようとするが…。吉村監督はこの作品以降、脚本の新藤兼人とのコンビで数々の名作を世に送り出した。(from:NHKBS)
ドラマ(白黒)
1947年/日本/松竹
監督 吉村公三郎
音楽 木下忠司
出演
原節子、滝沢修、森雅之、逢初夢子、神田隆、清水将夫
安城家の舞踏会
感想
当時27歳の原節子が美しく心優しい次女役。森雅之はニヒルな放蕩長男役。気位の高い出戻り長女役は「非常線の女」の逢初夢子。彼女を愛する運送会社社長で安城家の元運転手を神田隆と、安城家とそれに関わる人々のドラマがほとんど安城家の屋敷内で展開する、舞台劇のような演出。1947年という終戦直後の食べるのもままならなかった時代に、没落家族の最後を華やかに描いた作品。ラストの父と次女が踊る軽やかなステップが素敵。監督は「大阪物語」の吉村公三郎。ウィリアム・ワイラーの影響を受けているらしいが、画面構成やカット割りが小粋で上手い。

暗戦 デッドエンド 暗戦 RUNNING OUT OF TIME
★★★☆☆ DVD
内容
末期ガンで余命数週間と宣告された男チャン(アンディ・ラウ)が最期に仕掛けた完全犯罪。それに立ち向かう敏腕刑事ホー(ラウ・チンワン)。二人の男のプライドをかけた激突を、「男たちの挽歌」の香港ノワールを引き継ぐスタイリッシュな映像で描くサスペンス・アクションの傑作。(from:goo movie)
サスペンス/アクション(カラー)
1999年/香港
監督 ジョニー・トゥ
音楽 レイモンド・ウォン
出演
アンディ・ラウ、ラウ・チンワン、リー・チェーハン、ヨーヨー・モン、レイ・チーホン、ルビー・ウォン
暗戦デッドエンド

感想
頭の悪いダメ上司ウォンカイ(ラム・シュー)がホー刑事の足を引っ張ったり、「インファナル・アフェア」のアンディ・ラウが無気味な女装をしたりでハードボイルなサスペンスかと思いきや結構笑える。それ以外のアンディ・ラウは統べてかっこいい!特にバスのお姉ちゃんと恋人のふりをするシーンは妙に色っぽくてイイ。そのお姉ちゃんのヨーヨー・モンがクールな美女で雰囲気がとてもイイ。アンディのライバルになる刑事ホーを演じるのは「ブラック・マスク」のラウ・チンワンで、二枚目ではないけど味のあるおっさん。アンディに最初に人質になる人物は監督のジョニー・トゥ自身らしい。「男たちの挽歌」で悪役シンを演じたレイ・チーホンがここでも悪役(でもあまり登場シーンが少ないのが残念)のハゲ親分で登場している。音楽もグッドでハリウッドなどの映画音楽に負けない出来。アクションはそれほど派手でなく、血しぶきを求めてしまう香港ノワールにしてはやや物足りない感じも。でも病人役がピッタリで哀愁漂うアンディが格好イイ。

UNDERCOVER アンダーカバー  SECRETS OF UNDERCOVER WIFE
★☆☆☆☆  テレビ放送
内容
1年前に知り合い、結婚することになったリサとポール。ところが結婚式当日、突然FBIが現れ、ポールは1年前起こった殺人事件の容疑者として連行されてしまう。リサは夫の無実信じ、真実を探ろうとするが、立ちはだかるFBIの壁。果たしてポールは無実なのか?そこには巨大企業の陰謀が隠されていた。彼女はひとり巨大組織に立ち向かう。(from:BS日テレ)
アクション/サスペンス/犯罪(カラー)
2007年/カナダ
監督 ジョージ・メンデラック
音楽
出演
ショウニー・スミス、マイケル・ウッズ、ロバート・モロニー、ジェーン・ソワビー、ブレンダ・キャンベル
アンダーカバー
感想
出演者もパッとしないし、テレビ・ドラマ程度の演出で超地味。でも女一人でどうマフィアという巨大組織に立ち向かうか、その展開がなかなか面白い。知性と美貌を駆使して難局を乗り越えるヒロインをもっと魅力的なキャストにしていたら違っていたかも。

Undead Dragon 〜死霊遊戯〜  
☆☆☆☆☆  テレビ放送
内容
アクション、前作が海外の映画祭に出品後、DVD化。第二弾完成。2人の若いカップルが、とある林道でドライブを楽しんでいるとき、傷だらけの男からカメラを受け取る。そのカメラには、持ち主たちの自主映画映像が記録されていた。その映像には、ナルシストで頭の悪そうなブルース・リーかぶれの男「阿部洋介」率いる撮影隊の活動が記録されていた。自主映画の途中で、阿部は「たまたま目に入った近くの廃墟」で撮影をしようと言う。撮影隊が廃墟で撮影をはじめるが、そこには彼ら以外の「危険な何か」が潜んでいた…。ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2012出品。(from:BSスカパー!)
ホラー(カラー)
2011年/日本
監督 玉井雅利
出演
角田明彦、堀内俊成
Undead Dragon 死霊遊戯
感想
う〜ん、いかにも自主制作というチープな作りで恐いというよりも笑えるホラー。ブルース・リーかぶれの監督がワンマンで威張り腐って嫌なヤツなんだが、こいつがもっとコテンパンにやられていたら面白味も増したように思える。このアホ監督をはじめ、登場人物がもっと面白いキャラだったら面白かったかも。日本版「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」に近いかも?

アンダーワールド(2003)  UNDERWORLD
★★★☆☆  テレビ放送
内容
ビルの屋上から楽々と地上に降り立つ一人の美女。彼女の正体は吸血鬼<ヴァンパイア>の女戦士セリーン。ある時、彼女はヴァンパイアの宿敵、狼男族<ライカン>が人間の青年医師マイケルを追いかけていることに気づく。不審に思ったセリーンはマイケルの行動を追跡。そして、彼に直接尋問している最中、ライカンたちに急襲される。セリーンはとっさにマイケルを助けて逃走するが、その直前、マイケルはライカンのリーダー、ルシアンに肩を咬まれてしまう。それは、マイケルがほどなくライカンになることを意味するのだった…。(from:allcinema)
ホラー/アクション/ファンタジー(カラー)
2003年/アメリカ
監督 レン・ワイズマン
音楽 ポール・ハスリンジャー
出演
ケイト・ベッキンセイル(セリーン)、スコット・スピードマン(マイケル・コーヴィン)、シェーン・ブローリー(クレイヴン)、マイケル・シーン(ルシアン)、ビル・ナイ(ビクター)、アーウィン・レダー(シング)、ソフィア・マイルズ(エリカ)、ロビー・ギー カーン)、ウェントワース・ミラー(Dr.アダム)、ケヴィン・グレイヴォー(レイズ)
アンダーワールド
感想
主演は「パール・ハーバー」のケイト・ベッキンセイル。ヴァンパイアのボスのビクターは「Jの悲劇」「シャンプー台のむこうに」のビル・ナイ。監督は「ダイ・ハード4.0」のレン・ワイズマン。ヴァンパイアものは大好きだが、「マトリックス」にゴシック・ホラーを足したような世界観で、オリジナリティーに欠けるのがちょっと残念。アクションも「マトリックス」に比べるとかなり劣るし、登場人物たちも華に欠ける。同じヴァンパイアものならスナイプスの「ブレイド」の方がアクションも派手でずっと面白かった。「ターミネーター」のようなナレーションもイマイチ。

アンタッチャブル(1987)  THE UNTOUCHABLES
★★★★★  劇場/テレビ放送
内容
ブライアン・デ・パルマ監督が同名アメリカTVシリーズを映画化した名作。マフィアが密造酒で富を築き絶大な力を持っていた禁酒法時代のシカゴを舞台に、ケビン・コスナーふんする財務省の特別捜査官エリオットは大いなる理想に燃え、ロバート・デ・ニーロ演じるアル・カポネの組織に立ち向かう。エリオットを支える初老の警官マローンを演じたショーン・コネリーはこの作品でアカデミー助演男優賞に輝いた。(from:NHKBS)
アクション/犯罪(カラー)
1987年/アメリカ
監督 ブライアン・デ・パルマ
音楽 エンニオ・モリコーネ
出演
ケビン・コスナー、ショーン・コネリー、チャールズ・マーティン・スミス、アンディ・ガルシア、ロバート・デ・ニーロ
アンタッチャブル
感想
カポネが部下をバットで殴り殺す残忍なシーン、マローンのアパート襲撃シーンのカメラワーク、「戦艦ポチョムキン」の階段シーン、残忍な殺し屋フランク(「ペイルライダー」のビリー・ドラゴ)がビルから落ちるシーンなど、印象的な名場面ばかり。老齢警官ジム・マローン、帳簿屋のオスカー・ウォーレス(「ビリー・ザ・キッド/21才の生涯」「アメリカン・グラフィティ」のチャールズ・マーティン・スミス)、イタリア系警官のジョージ・ストーン(アンディ・ガルシア)4人のアンタッチャブルのキャラも上手く描かれ魅力的だ。マローンの死は、感傷的に成り過ぎない演出がかえって泣けた。そして、生え際を抜いて髪を大幅に交代させて役に挑んだロバート・デ・ニーロがいつ爆発するかわからない凶暴ぶりで怖い。緊張感たっぷりのデ・パルマ監督の演出とエンニオ・モリコーネの音楽が素晴らしい名作。

アンデルセン物語 Andersen Story
★★★☆☆ テレビ放送
内容
オーデンセの町に住むハンス少年は、貧しいながらも毎日を明るくたくましく生きていました。彼の夢はクリスマスの町にやって来る、王立劇場のオペラを観ること。ところが、彼には劇場に入るお金なんてありません。もうじき開かれる「赤い靴コンテスト」でお父さんが一等賞を取れば、賞金がもらえてハンスの夢も叶うのですが、そのお父さんにも靴を作るための革を買うお金がないのでした。お金で楽しみを買うことは出来なくとも、彼には夢見る心と想像力があります。ひとたび空想の翼を広げたら、うらぶれた家だって王様の御殿に早変わり。そんな彼に声をかけたのが、眠りの精のオーレおじさんです。おじさんは壊れた靴をハンスのお父さんに直してもらった代金として、上等なアラビア革を差し出します。これで赤い靴を作ってコンテストに出品できる!ハンスは一家で大喜び。オペラだって観られると思ったのですが…。(from:NHKBS)
アニメ/ファンタジー/ミュージカル(カラー)
1968年/日本/東映
監督 演出:矢吹公郎
音楽 宇野誠一郎
出演
藤田淑子(ハンス)、増山江威子(赤い靴の少女カレン)、鈴木やすし(ハンス家の黒猫ゴロ)、三波伸介(町長の飼犬ブル)
アンデルセン物語

感想
「白蛇伝」「西遊記」の東映動画(1956年創立)初期の代表作の一つで、「ひょっこりひょうたん島」の名コンビ、井上ひさしと山元護久の脚本。作画監督は「わんわん忠臣蔵」の大工原章。黒猫ゴロは赤塚不二夫のウナギ犬に似ていて面白い。60年代のアニメだが、キャラが可愛く、絵がとても丁寧で美しい。音楽も「ひょっこりひょうたん島」風でグッド。この手のアニメは時代を経ても色あせない魅力がある。

アントブリー  THE ANT BULLY
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
トム・ハンクス製作のファミリーアドベンチャー・3DCGアニメーション。子供から大人まで楽しめる、ハートウォーミングなファミリー・アドベンチャー!いじめられっ子の少年ルーカスは、自分よりも小さくて弱いアリをいじめることで日頃のうっぷんを晴らしていた。これに怒ったアリの魔法使いは、仲間たちを守るため、魔法の薬を使ってルーカスを“アリサイズ”に縮めてしまう!小さくなったルーカスにとって、これまで壊してきたアリの巣さえも、立ちはだかる巨大な山。そんな虫の世界でアリたちとの不思議な共同生活を通して、ルーカスは仲間を助ける勇気と友情を学んでいく。しかしそのころ、虫の国に最大の危機が訪れようとしていた…。(from:NHKBS)
アニメ/アドベンチャー/コメディ/ファミリー(カラー)
2006年/アメリカ
監督 ジョン・A・デイヴィス
音楽 ジョン・デブニー
出演
声:ザック・タイラー(ルーカス・ニックル)、ニコラス・ケイジ(ゾック)、メリル・ストリープ(女王アリ)、ジュリア・ロバーツ(ホーバ)
アントブリー
感想
アリの世界を描いたアニメ、ワーナー・ブラザース版「バグズ・ライフ(ディズニー)」や「アンツ(1998・ドリームワークス)」という感じ。でも、バグズ・ライフに比べるとキャラが可愛くなく、恐いくらい。話も主人公が小さくなって…というところはリュック・ベッソンの「アーサーとミニモイの不思議な国」という感じ。悪くはないのだが、どこか寄せ集め的なストーリーとキャラ設定に新鮮味が少ない。でも、それなりに家族で楽しめる(子供があのキャラを恐がらなければ)作品かも。

アンドロメダ…  THE ANDROMEDA STRAIN
★★★★☆  テレビ放送
内容
ニューメキシコ州の小さな田舎町に人工衛星が墜落した。残骸の回収に向かった軍の兵士たちは、町のいたるところに人や家畜が血を流して倒れているという異様な光景に驚く。町はまさに壊滅状態だった。当局はただちに全米最高権威の科学者4人を極秘に集結させ、厳重な隔離体制のもとで原因の究明に当たらせる。やがて惨事の原因は、人工衛星が宇宙から持ち帰った未知の細菌だということが判明、「アンドロメダ菌株」と名づけられた。しかし不思議なのは、アルコール依存症の老人と泣き叫ぶ赤ん坊の二人だけが死を免れたということだった。科学者たちの懸命の調査にもかかわらずアンドロメダの撲滅法は一向につかめぬまま、ある日、ついに研究室が菌に汚染される事態に陥るが…。マイケル・クライトン作「アンドロメダ病原体」の映画化。驚異的な殺傷能力を持つ謎の細菌の正体を究明しようと試みる科学者たちの姿をドキュメンタリー・タッチでリアルに描くSFスリラー。監督は『地球が静止する日』のロバート・ワイズ。出演は『チャンプ』のアーサー・ヒルと『フロント・ページ』のデヴィッド・ウェイン。(from:スター・チャンネル)
SF/サスペンス(カラー)
1971年/アメリカ
監督 ロバート・ワイズ
音楽 ギル・メレ
出演
アーサー・ヒル、デヴィッド・ウェイン、ジェームズ・オルソン、ケイト・リード、ポーラ・ケリー、ジョージ・ミッチェル
アンドロメダ…
感想
スター俳優が出演している訳でもなく、真面目な研究者たちがひたすら謎の微生物解明のために研究をする地味な作品だが、70年代の作品にしては今見ても「ミクロの決死圏(1966年)」のような未来感あるアイテム満載の研究施設で最後まで退屈しない。科学者や医者たちが知能を結集して微生物の弱点を掴んだところで施設が汚染されて追いつめられ、最後までハラハラさせられる。懐かしさすら感じる初期の電子音楽のオープニングも格好良い。

アントワーヌとコレット<二十歳の恋より> L'AMOUR A VINGT ANS/ANTOINE ET COLETTE
★★★☆☆ テレビ放送
内容
「大人は判ってくれない」の主人公アントワーヌ・ドワネル少年の苦い初恋を描いた青春映画で、5か国合作のオムニバス映画「二十歳の恋」の中の一編として製作された。反抗的だった少年アントワーヌも、いまや音楽好きの青年に成長。ある夜出かけたコンサートで美しい少女コレットと仲よくなった彼は、人を恋する喜びに目覚める。コレットの家の向かいに引越し、彼女の両親とも親しくなったアントワーヌだが…。(from:NHKBS)
ドラマ(白黒)
1962年/フランス
監督 フランソワ・トリュフォー
音楽
出演
ジャン・ピエール・レオ、マリー・フランス・ピジェ
アントワーヌとコレット

感想
レコード製造会社で勤めるアントワーヌ。「大人は判ってくれない」の煙草を隠れて吸ったりするシーンが回想シーンで出て来たり、アントワーヌと一緒に観ているこちらも懐かしくなった。コンサートで前の座席に座るコレット(ピジェ)に見とれるアントワーヌ。根っからのスケコマシの彼は仕事や好きな音楽よりも女が一番気になるらしい。早々彼女の家族が住むアパートの向かいに引越したり、その情熱は凄いものがある。でも大人っぽい彼女はまだまだ子供っぽいアントワーヌにはどう見てもつり合わない。劇場でキスを拒まれ、スネて退場してしまうところなどは彼の子供っぽさに笑ってしまった。どうにか彼女に振り向いてもらおうと背伸びする彼がとても健気でガンバレ!と応援したくなる。しかしダメだろうなぁ…と思っていたら、やはりコレットは年上の男を家に招き入れる。残酷なコレットの仕打ちに可哀想なアントワーヌに同情せずにはいられない。コレットにとって彼は可愛い弟という感じだったのかも。エンディングの歌はそんなアントワーヌの心情そのものという感じで物悲しい。同様のシーンは「逃げ去る恋」にも登場。

アントワン・フィッシャー きみの帰る場所 ANTWONE FISHER
★★★☆☆ テレビ放送
内容
親の愛を知らずに育った青年が、ひとりの精神科医との出会いをきっかけに過去のトラウマを乗り越え、本当の愛と家族を取り戻すまでを描く。海軍兵士アントワン・フィッシャーは、仲間を殴ったことで降格処分と精神科医の診療を受けるよう言い渡される。精神科医に対してかたくなに口を閉ざしていたアントワンだったが、徐々に彼の悲惨な生い立ちについて語り始め…。実話をもとにした、デンゼル・ワシントン監督デビュー作。(from:NHKBS)
ドラマ(カラー)
2002年/アメリカ
監督 デンゼル・ワシントン
音楽 マイケル・ダナ
出演
デレク・ルーク(アントワン・フィッシャー)、デンゼル・ワシントン(ダベンポート医師)、ジョイ・ブライアント(シェリル)
アントワン・フィッシャーきみの帰る場所

感想
不幸な生い立ちで荒んだ心を抱える水兵青年が、軍の精神科医に生い立ちを話すことで苦しみから解放される…。牧師とは思えない幼児虐待を繰り返す養父母家族。彼らに再会し、虐待をした側が彼にした事の罪の意識を持たず後悔してないのにはぞっとした。辛い人生で彼を暖かく迎えてくれた家族が見つかるラストは泣けた。彼を厳しく時には父親のように見守った医師のデンゼル・ワシントンの演技の素晴らしさはもちろんだが、監督作初とは思えない心にしみ入る作品。

アンナ・カレーニナ(1997) ANNA KARENINA
★★★★☆ テレビ放送
内容
ロシアの生んだ世界的な文豪レオ・トルストイの不朽の名作『アンナ・カレーニナ』の、7度目の映画化。1880年のモスクワ。伯爵夫人のアンナは、軍人のブロンスキーと駅で出会い、そのまま恋に落ちてしまう。だが、二人の関係は事実上の不倫であり、当時の社会通念では決して許されるものではなかった。真実の愛を貫くため、アンナは離婚を決意するが、残酷な運命が彼女を襲う。全編ロシアで撮影。名指揮者、故サー・ゲオルグ・ショルティが音楽を担当。
文芸/ロマンス(カラー)
1998年/フランス
監督 バーナード・ローズ
音楽 サー・ゲオルグ・ショルティ
出演
ソフィー・マルソー、ショーン・ビーン、アルフレッド・モリナ、ミア・カーシュナー、ジェームズ・フォックス
アンナ・カレーニナ

感想
黒髪に雪のように白い肌でふっくらとしたほほ…とソフィーのアンナは原作のイメージに限り無く近い。グレタ・ガルボが演じたアンナも素晴しかったが、ソフィーもそれに比べてなかなか健闘している。チャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」が使われていてトルストイの世界をより盛り上げている。そしてアンナの恋人ブロンスキーに「パトリオット・ゲーム」で印象的な悪役を演じたショーン・ビーン。彼も原作のイメージ通りで若々しいハンサムな将校。二人の恋愛だけでなく、原作の主役レヴィン(モリナ)もちゃんと描いているのがイイ。レヴィンが農奴と共に草を刈るシーンがとても美しい。他にも白夜のロシアの自然や列車の蒸気に煙る駅で立ち上るアンナの姿など息を飲むような美しい映像が印象的。

アンナと王様  ANNA AND THE KING
★★★☆☆  テレビ放送
内容
チョウ・ユンファ&ジョディ・フォスター共演による、古典名作「王様と私」のリメイク。実在の英国人女性の体験記を、史実に沿って描く。時代考証に忠実に再現された、豪華な宮廷や衣装も見どころ。19世紀中頃、シャムのモンクット王の依頼で、王子たちの宮廷教師に赴任したアンナ。異文化に戸惑いながら新生活をスタートした彼女は、王と衝突しながらも彼との心の交流を深めてゆく。(from:BSジャパン)
ドラマ/ロマンス(カラー)
1999年/アメリカ
監督 アンディ・テナント
音楽 ジョージ・フェントン
出演
ジョディ・フォスター(アンナ)、チョウ・ユンファ(モンクット王)、バイ・リン(タプティム)
アンナと王様
感想
オリジナルの舞台風ミュージカルとは違ったリアルな歴史劇に仕立てたことで、ユル・ブリンナーとデボラ・カーの名作「王様と私」と比べることができない、別物の作品になっている。ユンファの王とジョディのアンナもオリジナルに劣らない魅力がある。民族的装飾が美しい木製の大橋を爆破するシーンはまるで「戦場にかける橋」みたいに圧巻。

アンナまなざしの向こうに  ANNA WUNDER
★★★☆☆  テレビ放送
内容
1960年代初めのドイツ郊外。11歳の少女アンナは、父親はいないけど、母親のソフィーと幼い弟ローリーと3人で毎日元気に過ごしていた。アンナに父フリッツの記憶はなく、ソフィーからは戦争で戦死したと聞かされていた。これまでアンナは父親がいないことを特別寂しいこととは感じていなかった。それよりも気がかりなことは、仕事もせず酒に溺れている母ソフィーのことだった。そんなある日、ソフィーはアンナにフリッツが実はまだ生きていて、フランスのどこかで暮らしているはずだと告白するのだった…。(from:BS11)
ドラマ(カラー)
2000年/ドイツ
監督 ウラ・ヴァグナー
音楽 トマス・オスターホフ
出演
アリス・ディーケリング、レネ・ソーテンダイク、シュテファン・デルグリュン、ゲッツ・シューベルト、フィリップ・ペータース
アンナまなざしの向こうに
感想
奔放に生きる母が、最後まで愛した男として会ったことのない父を探すアンナ。母子家庭でアル中の母と貧困…と貧困層の問題はどこも同じ。でもアンナが、年上のボーイフレンドや父の兄、母の女友達の援助から身を引いてはいるものの、犯罪社会に身を沈めずにすむのが救われる。母の女友達がトイレで出産するシーンが強烈。ラストは二人の父親を得た魅力的な女の子の姿が「ハーフ・ア・チャンス」のヴァネッサ・パラディと重なった。

アンネの日記(1995)  THE DIARY OF ANNE FRANK
★★★☆☆  テレビ放送
内容
第二次世界大戦下のオランダ・アムステルダム。そこに暮らすユダヤ系の人々は、いつくるともしれぬ“反ユダヤ政策(ユダヤ人狩り)”の恐怖に脅えていた。そんな家族の一つ、13歳の少女・アンネの家族にも、ある日“呼び出し”がかかった。その日のくる事を予想していたアンネの父・フランクは、あらかじめ用意してあった“隠れ家”へ家族を伴って移り住む。そこはとある事務所の屋根裏部屋。人目のある昼間は息を殺して過ごすような辛い生活の中でも、アンネは両親からもらった日記に希望を書き綴ることによって、その明るさを失わずに過ごしていたのだった…。過酷な戦時下にありながらも、希望を持って強く生きることが綴られたユダヤ人少女・アンネの日記をアニメ化した感動作。(from:NHKBS)
アニメ/ファミリー/ドラマ/戦争(カラー)
1995年/日本/東宝
監督 永丘昭典
音楽 マイケル・ナイマン
出演
声:高橋玲奈(アンネ・フランク)、加藤剛(オットー・フランク)、樫山文枝(エーディト・フランク)、田野聖子(マルゴー・フランク)、草K剛(ペーター)、坂上二郎(ファンダーン)、黒柳徹子(ペトロネラ)
アンネの日記
感想
「白雪姫」や「眠りの森の美女」の頃のディズニー・アニメ風の絵が美しい。舞台のオランダ・アムステルダムの町並みが丹念に美しく描かれている。隠し部屋で音を出さないように暮らす一家の息の詰まるような生活の中、希望を失わず慎ましく他の同居人たちと暮らす様は、物資が豊富で平和な現代で見直さなくては…と思わせられる。マイケル・ノイマンの音楽も良い。しかし、アンネの声が下手なのが残念。

アン・ハサウェイ/裸の天使  HAVOC
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
L.A.で裕福な家庭に育ったアリソンは、退屈な生活に飽きてコカインとケンカに明け暮れる毎日。ヒスパニック街で出会ったヤクの売人たちの生き方に魅了されたアリソンは仲間に入りたいと頼むが、彼女に出された条件は、サイコロを振って出た目の数だけ彼らとセックスすることだった。(from:ムービープラス)
犯罪/青春/エロティック(カラー)
2005年/アメリカ
監督 バーバラ・コップル
音楽 クリフ・マルティネス
出演
アン・ハサウェイ、フレディ・ロドリゲス、マイケル・ビーン
アン・ハサウェイ/裸の天使
感想
アン・ハサウェイがアダルト系に出演?と思ってみたら…ドラマ・ビバヒルをちょっと過激にした青春ドラマ。ビバヒルの金持ち娘が家庭での愛情不足で不満と寂しさをギャング少年団に入ることで解消させようと思ったが思わぬ方向へと転んでしまって…。自分の思惑とは関係なく男のたちが血みどろの争いを起こす事になっちゃったり、親たちは金と地位をフルに使って娘の仇討ちを取ろうと警察等に働きかけたり…とちょっとした反抗心にまわりはエラいことになっちゃって、あの若さでかなりのビッチぶり。でもギャング同士の抗争なんてこんなもんが発端だったのかもなぁ…と妙にリアルに感じてしまった。それはドキュメンタリー撮影をする同級生の映像が入り込んだりする演出の効果かも?ラテン系ギャングでアンとベットシーンを演じる青年フレディ・ロドリゲスってどこかで見たことが…と思ったら「アグリー・ベティ」でベティのボーイフレンドの弁当屋の青年だった。

アンフェア THE MOVIE
★☆☆☆☆  テレビ放送
内容
警視庁に勤務する女刑事・雪平夏見(篠原涼子)は爆弾で負傷した娘の美央(向井地美音)を警察病院に残して、事件を追う。その直後、同じ病院に暴漢が乱入して、警察庁長官や患者たちを人質に立てこもった。最新のハイテク技術を備えた難攻不落の病院は犯人グループに占拠され、一気に大混乱に陥る。雪平たちが包囲する病院から人質が解放されたが、ただ一人娘の美央がとり残された。警察は雪平の反対を押し切り、完全武装したSAT隊を強行突入させた。 激しい銃撃戦の末、SAT隊からの交信は途絶え、美央は一人エレベーターの片隅に身を隠す。雪平は愛する娘を救出するために単身占拠された病院に乗り込んでいった…。原作は秦建日子の「推理小説」(from:土曜プレミアム)
サスペンス/アクション(カラー)
2007年/日本/東宝
監督 小林義則
音楽 住友紀人
出演
篠原涼子、椎名桔平、成宮寛貴、加藤雅也、寺島進、江口洋介
アンフェア THE MOVIE
感想
テレビシリーズが大人気で映画化されたものにありがちな、テレビよりの作りでチープな感じでてしまった作品。主演の篠原涼子の演技の下手さも痛い。娘を必死に守ろうとする母の姿はおそらく「フライトプラン」や「パニック・ルーム」のジョディ・フォスターを目指したのだろうが、残念ながら程遠く、彼女のアクションもとほほ。スタイルは抜群で顔も絵になるのにもったいない…。キーマンの江口洋介が善人なのか悪党なのか分かり辛いキャラだったり、椎名桔平率いるサットチームが、内部告発に奮闘する姿など、社会派なテーマと、母と娘の愛など、なかなかいい内容なのだが、あまりにも陳腐な表現で終わってしまっている。

アンフェア the answer  
★★☆☆☆  テレビ放送
内容
元警視庁捜査一課の検挙率ナンバーワン刑事・雪平夏見は、警察病院占拠事件後、東京を追われ、北海道の西紋別署刑事課に勤務していた。折しも東京では、体中に釘(ネイル)を撃ち込まれる連続猟奇殺人事件が発生、雪平の元同僚たちが捜査に当たる。そんな中、事件現場から雪平の元夫でジャーナリストの佐藤の指紋が見つかり、容疑者として指名手配されてしまう。やがて雪平の前にその佐藤が現われ、一連の事件は容疑者が次の被害者となる予告殺人だと告げる。その矢先、今度は雪平が容疑者として逮捕される事態に。そして雪平を取り調べるため、東京地検の検事・村上克明が西紋別署に姿を現わすが…。(from:地上波)
サスペンス/ミステリー(カラー)
2011年/日本/東宝
監督 佐藤嗣麻子
音楽 住友紀人、主題歌:中島美嘉『LOVE IS ECSTASY』
出演
篠原涼子、佐藤浩市、山田孝之、阿部サダヲ
アンフェア the answer
感想
フジテレビ系列で放送されたテレビドラマ『アンフェア』の劇場版2作目。ホラーちっくな猟奇殺人で不気味な演出をしたり、車を派手に吹っ飛ばすアクションあり、篠原のお色気ありと前作よりは楽しめた。同じフジテレビ系テレビドラマの映画化「踊る大走査線」よりはかなりマシ。雪平の無謀っぷりも無謀な?設定に面白さを増していたし。佐藤浩市、山田孝之、大森南朋のキャラがどれもキーマン的という設定もなかなか面白かった。バカバカしい設定を大真面目に演じて笑わせてくれるところはいかにもフジテレビ映画という感じ。ダラダラと続編を作らずにこれで終了らしいのはいいことだ。

アンブレイカブル UNBRAKABLE
★★☆☆☆ 劇場
内容
ニューヨークからフィラデルフィアへ向かう列車が衝突事故を起こし、乗員乗客132名のうち131名が死亡するという大惨事となった。しかし、そんな中でただ一人、傷ひとつ負わず奇跡的に助かった男がいた。なぜ自分だけが助かったのか? そう自問自答するデビッド・ダンの前に、イライジャと名乗る謎の男が現われ、デビッドこそ不滅の肉体を持つ男“アンブレイカブル”に違いないと言い出す。確かに、イライジャが言うとおり、デビッドは自分が過去に怪我らしい怪我をしたことがないことに気づき愕然とする…。悲惨な列車衝突事故からただ一人奇跡的に生還した男が体験する衝撃の出来事を描いたスリラー。監督は『サイン』のM・ナイト・シャマラン。出演は『ダイ・ハード』シリーズのブルース・ウィリスと『シャフト』のサミュエル・L・ジャクソン。(from:スター・チャンネル)この世の中にヒーローは存在するのか。
サスペンス(カラー)
2000年/アメリカ
監督 M・ナイト・シャラマン
音楽 ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演
ブルース・ウィリス、サミュエル・L.ジャクソン、ロビン・ライト・ペン、スペンサー・トリート・クラーク、シャーレーン・ウッダード
アンブレイカブル

感想
「不滅の肉体を持つ者」デビッドと生まれる前から骨が折れていた「ミスター・グラス」のイライジャの不思議な巡り合わせとラストのオチはさすがシャラマン、うまいな〜と思ったけど、前作「シックス・センス」に比べるとパワーダウンな感じ。メインキャラがブルース・ウィリスと少年というのも似ているし、科学で説明つかない世界というのも同じ。次の作品はブルース・ウィリスなしで作ってみて欲しいな。