![]()
POEM ![]()
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| 「看板」 2003.11.3から執筆 ふだん何の気なしに通り過ぎる古びたビルの1Fの横の階段に木の看板がかかっているのに、ある日気がついた。古びて薄くなって何か書いてあるようだが、よくわからない。いまどき、変なものがかかってるとその時感じたがその後は見ることもなく忘れ去っていた。 数年が過ぎ、いつか、帰りの足が重く感じられる日々が続くようになった。とぼとぼと帰りの道を歩いていると、ふだんは暗いビルの階段に、鈍く蛍光灯の光がついている。古ぼけた木の看板がまだそのままにかかっていた。「ふーまだわけのわからん板をさげてるんだねぇ」と近づいてみると、“生活相談所 お気軽にどうぞ”とか書いてある。いまどきこんな商売あるのかねぇ。などと思ったが、すこし、どんなところかのぞいてみようかと、男はぎしぎしと鳴る階段をのぼりガラス越しに明かりの漏れる木のドアをあけてその部屋に入った。机に男が1人腰を掛け本を読んでいる。入ってきた客に気づき、本を下ろし、男に椅子をすすめた。 「ここはどんなふうな相談事にのっていただけるとこなんですか。」と男は訊ねた。 メガネのおくから、のぞきこむように、「どんなふうな相談ですか。話してみてください。」 柔和なことばにうながされ、男はぼそぼそとしゃべり始めた。 「生活が楽しくありません。」 どういうふうに楽しくないんですか 会話もありません」 「いつも不機嫌でいらいらしています。」 続きそうで、家族や家庭も壊れて しまうのが目に見えるようでむなしいです。」
おっしゃいました。確かに楽しくないんでしょう あなたは生活を楽しんでいませんね だから楽しくないんです あなたが楽しんでいないから あなたの家族も楽しめないのです いらいらして奥さんも生活が楽しくないんです しているのが、わかるから、距離をおいたり 見ないようにしたりするんです ありのままを言っているのです |
|
|
|
|
|
BLUE-RING PAGE JUMP
| HOME | POEM -1 | POEM -2 | POEM -3 | POEM-4 |
| VENUS | POET-RING | |||
| 随筆・? | DIARY | PHOTO- MIDI | MUSIC MIDI | |
| 写真クラブ | POEM CLUB | 素材紹介 |