POEM 

☆電車に乗って☆


うらぶれた人がいる


冴えない顔


人に踏みつけにされ

生活苦にさいなまれ

人を恨む顔


いつの世にも

居たに違いない


力の無い 恨みの顔


そんな顔の人に

会った朝


ふと、ガラスに映る

自分の顔は 

どんなだろうと考える

                1995.2.13


 闇のことば

きみの言葉は受けとらない
きみのその目も受けとめはしない

私はあなたを
何ひとつ受けとめることはしない

くずれおち
朽ちはてようとも
手をさしのべることはしない

ただ、そのまま見ていよう

 

2002.3.10

 

ふと浮かぶ言葉たち
何のためのメッセージか
誰へ宛てたメッセージか
自分でもわからない
もしかすると、自分への
メッセージなのかもしれない

 
2002.3.17

 

 

    連 鎖

きみは自分より弱い人は、踏みつけても

傷つけても  何とも思わない

痛みも感じない


抵抗できなくしてから

なぐりつづける


自分の手が痛いからと

人になぐらせる

きみは 自分が傷つけた者のことなど

傷つけたことさえ 忘れてしまう


自分が傷つけられて

はじめて その痛みだけがわかる

きみは忘れたとしても

傷つけられたものは 忘れることは出来ない


きみがしてきたことは

その後どう生きようと

やがて、きみ自身にかえっていく

生きている限り

意識するしないにかかわらず

連鎖していくのだ

 

※ 最近の新聞記事からの連想から生まれてきた
    言葉達です。

2002.5.3

 

ここに来れば

ボクは いる

いつもいるからね

会いたくなった時は

戻って来て

ぼくは ここにいる

2002.6



ボクは ここにいるよ

キミのところに

いったりすることは

できないけれど

この 小さな世界の

中にいる

                     2002.6月


********************

その牢の中で

あなたは待っているのか

裁きによる死を



自らではくだせない

自らの死を



いつも私は悪くない

そうしたのは あなた方だからと

呪っている




でも、あなたには

生きるすでは 残ってはいない

誰もあなたの生存を期待してはいない


それでもあなたは生きつづける

どんな状態でも生き続けたいのは

動物の本能だ

その本能が あなたをささえ

生かしつづけている

                           2002.6.14

******************

いつもありがとう

いるのがあたりまえのきみ


もしかすると

この心臓は

キミで出来ているのかもしれない


キミがこわれたとき

これは、こわれてしまうのかもしれない

あまりに、依存しすぎているのだろうから




きみが何に悩んでいるかは、わからない

お互いへの信頼は、ここにきて

大きく傷ついたことは確かだが

あきらめ、怒り、

なげやりな態度

気持ちのない生活

ことばのない生活



これが望んだ生活なのか

けして望んだものではない

ただ、途中で投げ出せるものではない

きみも同じことからくる

絶望を想っているのかもしれない


望むままには、生きられない

                       2002.5.30

 


そうだ

ひとつ ひとつ かなえていこう

思い出しながら

かなえたら と思っていたことを

かなえてみよう

自分のために

時間を自分のために

使ってみよう

そろそろ いい頃だ

自分の時間をもつようにしよう

それで変っていくのなら

あえて甘受するしかない

2003.1.1

自分を信じる心

それは とても

大切だ。

誰でもない

あなた自身が

あなたを信じることだ
 

2003.1.3

 

  通勤途中

おっさん おっさん

はやく行けよ

前が空いてんじゃねえかよ

「・・おっさん おっさん・・」

えっ 俺のことかよ。

 

2002.6.26

えー、笑っていただけると幸いでございます。

 

  幻惑

赤い唇は微笑みを浮かべている

艶のある長い黒髪は男の頬をかすめる

辺りを女の香りが漂う

一房の黒髪が男の首筋にかかる

首筋を回り、そして肩から腕にまとわる

体を回り、手首に

やさしく、そっと

かすめるように、回っていく

赤い笑みを浮かべ、ささやく

゛私はあなたのものよ゛

゛あなたは永遠に私のものよ゛

やさしく、そっと 確実に男の体を黒髪は

回っていく


 あなたを、ここで締め上げるか

 生かすか、あなたは私のものよ

 あなたは、私の手の中にいるのよ


切れ長の目を輝かせながら

微笑みを浮かべている

2002.11.15

 


・・わっかるかなぁ・・
・・わかるわよ・・
ふりかえった、目がキラキラ
笑ってる
 

2002.11.28

 

1850年ごろ?

 卓の上には、5本銚子が転がっている。
六蔵が、おでこを卓にのせながら、ぶつぶつ言っている。
「だんなぁ、あの女ぁ、やめたほうがいいですぜ
だんなにゃぁ、似合わねぇ」
「悪いことは言わねぇ、
あの女にほれちゃぁ、いけねぇ
ぼろぼろになるだけですぜ」

 きのう、川端で、おりょうとしっぽりしてるとこを六蔵に
 見られていた。さっそく、きょうの酒のつまみである。

けったくそ悪いやつだ。女のことで六蔵につべこべ言われる
筋合いはねぇ。いわしのまるぼしをかじりながら、杯を重ねる。
評判は知ってるが、そんな悪い女(ヤツ)じゃねぇ。
こいつはぁ、俺の酒を飲むのはいいが、決まって先に酔っちまう。六蔵のでこを、ぺちんと指ではじくと「もう、飲めねぇ・・」
とか、抜かしてやがる。こまったやつだ。

 

2002.12.3

柳によりかかり、
川面を見つめている、おりょうの白いうなじから、
肩の線をぼんやりながめていると
ふいに、振り向く
「ねぇ、こんな陽気いいと
店なんかほっぽって、舟にでも乗っていきたいねぇ」
「あぁ、いいねぇ」
おりょうが、旦那衆をほっぽって、遊びにいくような
女でないのは、百も承知だ
光る川面が、女の顔を明るく照らしている

2003.1.27

「おまいさん!」
およしの声は頭に響く
「いつまで寝てんのさ。もう日は高いよ!」
六蔵は床の中で伸びをする。
目を開けてみると、たすきがけした
およしが土間に、腰に手をあて立っている。
「あたしゃ、洗濯して、もうひと働きしてきたんだからねっ。
あんたときちゃー、夕べ 帰ったぞーとか言ったと思ったら
ゴロンと横になって寝ちまうんだから!」
およしは、色白の丸顔でぽっちゃりとしている。
六蔵は、こいつはだまっていれば、かわいい女なんだがなぁとか思いながら、ボーっとした頭で聞いている。   

2003.2.4

1850年ごろ?続編

この木場でおりょうの名と姿を知らぬ者はいない。いるとすればそれはよそ者・流れ者のたぐいである。今は深川の一角にある総檜作りの一柳亭という、割烹の女主(あるじ)である。五指の材木問屋・海産問屋などからなる旦那衆がついており、彼らは持寄りから、この料亭を作り上げてしまった。一説には飲んだ勢いから、お互い引っ込みがつかなくなったとの説もあるが、檜の中でも厳選したものばかりを使い、美しい木肌のそれは銭金を積んでも作りきれるものではなかった。
 もっとも主のおりょうは「よけいなことを。おかげで、あたしゃゆっくり寝てる間もなくなっちまった」と、ちっともありがたがっていない。
そんなおりょうだが、彼らの饗応に手を抜くことは無い。
 はじめは、木場の人足相手に食べていかれりゃいいと一膳飯屋を開けたのがきっかけだった。味の良さ、きっぷのいい客あしらい。きりょうの良さ。評判にならぬわけが無い。手伝いを雇い、店を拡張しているうちに御贔屓(ごひいき)ができ、強固な旦那衆ができてくる。店を最初に開いてから三年余りのうちに、旦那衆にささえられ、割烹を営むまでになってしまったのである。問屋の寄合いが一柳亭で開かれるようになると、お内儀も旦那が一柳亭に行くと言うとイヤな顔もせず「行っといで」と送り出していた。お内儀連中もおりょうには一目置いていたのである。

2004.1.17


僕は何をしてるんだ

家はすでに、ゆがみはじめている

彼は、中央の柱を

玄関からひっぱり出そうとしている


何で、何のために

まったく、おかまいなしに

柱に回したロープを肩にかけ

何やら、すごい形相で

ひっぱっている

そこには、

誰も止める人もいなく、

見ている人もいない                2003.1.13



寒い夜は、何かあたたかくなるような

言葉を求めて、友のサイトへ行きたくなる


そんなことば、あるわけがなく

皆、さびしいし、苦しいんだから


あるはずはない。それでも

友のことばを読み

すこし、その中にひたる。

そのことばが、脳に響いたとき、

ガチガチに凍てついていたのが、

はじめて、生きているという

あたたかみを、感じるのだった。        2003.1.15

 


「看板」                      2003.11.3から執筆
ふだん何の気なしに通り過ぎる古びたビルの1Fの横の階段に木の看板がかかっているのに、ある日気がついた。古びて薄くなって何か書いてあるようだが、よくわからない。いまどき、変なものがかかってるとその時感じたがその後は見ることもなく忘れ去っていた。
数年が過ぎ、いつか、帰りの足が重く感じられる日々が続くようになった。とぼとぼと帰りの道を歩いていると、ふだんは暗いビルの階段に、鈍く蛍光灯の光がついている。古ぼけた木の看板がまだそのままにかかっていた。「ふーまだわけのわからん板をさげてるんだねぇ」と近づいてみると、“生活相談所 お気軽にどうぞ”とか書いてある。いまどきこんな商売あるのかねぇ。などと思ったが、すこし、どんなところかのぞいてみようかと、男はぎしぎしと鳴る階段をのぼりガラス越しに明かりの漏れる木のドアをあけてその部屋に入った。机に男が1人腰を掛け本を読んでいる。入ってきた客に気づき、本を下ろし、男に椅子をすすめた。
「ここはどんなふうな相談事にのっていただけるとこなんですか。」と男は訊ねた。
メガネのおくから、のぞきこむように、「どんなふうな相談ですか。話してみてください。」
柔和なことばにうながされ、男はぼそぼそとしゃべり始めた。

「生活が楽しくありません。」

どういうふうに楽しくないんですか
「家にいても楽しくないんです。」
そうですか、ご家族はいらっしゃるんですか。
「はい、妻と娘二人おります。」
あなたが楽しくないんですか
「そうです」
家の中の様子を教えてください
「家の中が暗いんです

会話もありません」
奥さんはどうですか

「いつも不機嫌でいらいらしています。」
娘さんはどうしていますか
「上の子は自分の生活がいそがしく

あまり親のことは見ていないようです
下の子は、気にはしているようですが、
見ないようにしているようです」

そうですか
いずれにしても、いい状態では
なさそうですね
「このままいくと、つらいばかりの生活が

続きそうで、家族や家庭も壊れて

しまうのが目に見えるようでむなしいです。」
原因に心当たりはありますか。
「えぇ・・すこしありますが・・」
無理に言わなくてもいいですよ


先ほど、あなたは楽しくありませんと

おっしゃいました。確かに楽しくないんでしょう
楽しい生活を送っていないことも十分に想像できます
さて、・・
あなたは生活を楽しもうとしていますか

あなたは生活を楽しんでいませんね

だから楽しくないんです

あなたが楽しんでいないから

あなたの家族も楽しめないのです
奥さんもあなたが楽しんでいないのがわかるから

いらいらして奥さんも生活が楽しくないんです
娘さんたちも、あなたたちが楽しくなくていらいら

しているのが、わかるから、距離をおいたり

見ないようにしたりするんです
あなたを攻めるつもりで言ってるのではありません

ありのままを言っているのです
あなたが生活を楽しむことを考えましょう
あなたが幸せと感じることが、家族を楽しくさせるのです
嘘ではありません。まず、そうですね、あなたが幸せと感じることを
奥さんとしてみましょう。
あなたが行きたいと思っている「焼肉屋さん」
おいしそうな「ラーメン屋さん」ちよっと誘って行きましょう。
そして必ずあなたは自分の食べたいものを注文しましょう。
別に無理に会話はいりません。

まずは、あなた自身が生活を楽しむことからはじめましょうね。
私はいつでもここにいます。また、お話しを伺いましょう。
「あの、相談のお金は・・」
男はおいだされるように部屋を後にした。
ぎしぎしと鳴る階段をおりしばらくして振り返ってみると、その階段は闇に包まれていた。

※この作品はフィクション(創作)です。              BLUE-RING 2003.11.6

 

 オサム

君は 今どこにいるんだ
「親の仕事で 今度引越しするんだ」
ポツリとそういって 
あの町から去っていった

もう はるかに遠い昔になったね
君はもう覚えていないかもしれないね

君の家の廊下でカード飛ばしをして
遊んでいる それを お母さんが
やわらかい まなざしで 見ている

その場面だけが、今も残っている

君が町から去った後 僕は
再度、行ったんだ ガランとして
何もなく、カラッポの家

今は、顔さえも おぼろで
名前だけが 記憶のなかで
いつまでも いるんだ

2003.4.18



黒猫のモモ

半眼でいるきみは、いつもながら

すこぶる不機嫌そうだ

だが実は不機嫌なのではない。

そういう顔なんだ

君はいつもバカだバカだと言われているが

そんなことはないと、いまさっきもニャアニャア

反論していた。話しかけたりすると

いかにもわかってるふうで、うなずきながら

ニャアニャア返事を

している。

2003.8.5


− 赤いボタン −

目の前に赤いボタンがある。

それは透明なガラスケースに収められている。

私は、ケースを開きそのスイッチをいつでも押すことが出来る。

いつも、何度も夢に見る。

押したい。押してみたい。
押すと、15発のミサイルが隣国の各都市に着弾し、隣国は

国家として壊滅する。悩まし続ける隣国との問題もこれで

解消できる。私の前にひざまづくのだ。

いつも脅かし続ける隣国との関係。一気に解決させたい。

そうだ、閣議を招集し決議させよう。閣議で私に歯向う者などいない。


閣議の決定を受け私は、赤いボタンを押した。モニターには15発の核ミサイルが

発進されレーダーには精確に着弾地点に向かっていることを表示している。
私は深い満足の元に椅子に腰を降ろした。
数秒後、緊急連絡を示す赤い受話器が鳴った。
受話器を取ると、「閣下、わが国に隣国からミサイルが発進されました。
20
発のミサイルが各都市に向かってきています。

この大統領府にも着弾します。着弾は、15分後です。すぐに核シェルター
へ避難してください」
わたしは、机の引き出しから、拳銃を取り出し、自分のこめかみにあて

引き金を引いた。

体はぐっしょりとして、私は夢からめざめる。いつもの夢である。

わたしは、いつまで押せないボタンをもち続けなければならないのだろう。

2004.4.5

 

「パン工場」

車でパン工場に立ち寄った。パンでは良く知られた企業である。そこは入り口からしばらく行くと、玄関の周囲の庭に円形に海外からの輸入食品やアイスクリームなどの売店が立ち並び、そのざわめきはどこかカーニバルのような雰囲気をかもしだしている。売店の後ろにはピザなどのイタリアンレストランが立ち並んでいる。確か、はじめてきたはずだが、ざわざわした売娘の言葉のなかに、「今日も来てるわ」と言われた気がする。そういえば、来た覚えがある。時折来る、ホテルから降りてきたところにここがあって、そのときに立ち寄ったのかもしれない。変わったところは、工場の役員だろうか、黒塗りの車が到着すると大きな声で売娘たちが挨拶をしている。
その工場をぬけ、丘の上の洋館をめざし急な小路を登っていく。ふと振り向くと丘の下を道路が横切り、それに沿った外壁の向こうには、青い海が陽光をはじき、銀にきらきらと輝いている。海には緑の木々が生い茂った小島が点在している。海の青と銀にきらめく波間は遥か地平線にかすむまでつづいている。まさか、ここから海が見えるとは想像していなかっただけに、驚きである。いつも来る時も街中を走り、道路を走っている限りは海は見えないので、気付かないでいたのである。こんな近くに海があるのなら、家内に知らせてあげようと思いながら、丘を降りホテルへの路につく。知ったところまで来て、この右の路を入っていくと、もっと早くあの丘の洋館への路に行けると思い歩きはじめる。しばらく歩くと丘を昇る路に出る。明るい海が見えてくる。ふと、急に真っ暗になった。おかしいなと思いながら手を伸ばし、空間の右端辺りをひっぱり開けてみると、再び明るくなり、陽光に満ちた海が見えた。しばらく歩くとまた暗くなってしまう。ふたたび、同じように右端の空間をつまんで開ける。再び明るくなる。どうやらここは、暗い世界と明るい世界との境のようなのだ。やっかいなところだと思いながら、しばらく行くと路の端から少し降りたところに、海を背に茶店がでている。店の中では、10人あまりの大人の客が、難しい顔して、小さな器を見ながら、短冊に向かい筆をはしらせ何かを詠んでいる。世の時勢がどうのこうのと、聞こえるので狂歌を詠んで歌会をしているようである。わたしは、狂歌など読むような素養も気も無い。こんな景色の良いところまで来て、ご苦労なことだと思いながら、隣の部屋の子供たちがまとまってる部屋のほうにいき、お茶を頼んだ。窓の外には青い海が淡く、遠くまで続いているのが見えていた。子供たちと、小さな器を見ながら、この器はなかなかいい感じだねぇとか言いながら、窓の外の海に視線を走らせていた。

2004.5.30

そう、これはつい先日見た夢である。カラーで内容をはっきりおぼえている。夢にしてはなかなかめずらしいし、目覚めも良かったというか、とても気持ちのいい夢だった気がしている。読んでくれた方には、意味の無いばかばかしい文章かもしれないので、ちょっと気が引ける。


神社にて

年老いた猫が
お堂の中央にうずくまり、
眠そうな丸い顔をして
俺を見る

猫は俺をまばたきしながら、
俺のことは
お見通しだという

ここへ来た訳も
知っていると

まるで この神所の
主だという顔をして
そこに居る                2005.4.30

 

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