更新日 2006年01月16日                                      

日記 セイタカアワダチソウ(Solidago altissima)

の茂る田での農園造り

2002年  11月25日(月) 天気 晴れ
 住宅団地にある自宅から、700mの距離の地に、周りを住宅団地に取り囲まれた川沿いに、市街化調整区域に指定されている水田が残っている。この辺の水田は構造改善の区画整備は実施されていない。都市化が進み、政令指定都市の中心街のターミナルステーションまで12kmの至近距離に残った田園地帯である。この水田地帯の中に、1ヶ所だけセイタカアワダチソウの茂る休耕田が残っていた。地主さんに貸して頂けるようにお願いしたところ、快く了解して頂いた。念願の農園に取り組める。感謝の気持ちで一杯である。
 高さ2.5mを超すセイタカアワダチソウが茂る田は近くで見ると藪の感じで、農園に戻せるか不安は高まる。面積は地主さんの説明では400坪(1,320u)とのこと。
  このままで火をつければ、火事と間違えられるし、危険だろう。まず、刈り取るしかない、昔、植林した山の下刈りを手伝わされた経験がよみがえる。昨日、3,500円で購入してきた下刈り鎌で刈り取ることにする。

 朝9時30分作業開始、ところが、根本を刈り取っても、茎葉の上部が絡まるため、根本を刈り、絡まっている茎葉部を切り、一方に倒す作業で、当初スタートしたが、30分汗にまみれて奮闘しても、1坪分も進まない。これでは作業を終える前に、倒れてしまう。そこで、一人で作戦会議を実施して、刈り取らずに踏みつぶすことにする。アワダチソウを斜め上から倒しながら踏みつぶせば、ボキボキと音立て折れる。
  仕事が進むにつれ、脚に疲労が溜まる、膝の関節が痛み出して、歩けない程である。汗が一杯出るが、休めば、冷たい風に当たって、風邪を引きそう、午後3時半に作業を終了。しかし、見た目には全体の40%も踏みつぶせた感じで、まずは満足。久しぶりの肉体労働で気持ちよい疲労感、関節の痛みが心配。夜、長風呂に入って休む。


 藪のようなアワダチソウ


 踏みつぶして行けば、意外にきれいに
倒せる、刈り取るよりずーと楽

11月26日(火) 天気 晴れ 後くもり 後雨
 
昨日に続き踏みつぶし作業の継続を確認、朝食をすませ、新聞に目を通してからのため、作業開始は午前9時30分になる、起床時間が遅いのが一番の原因、関節の痛みも残っているが仕方がない。
 朝は晴れているが、午後からは下り坂の予報、今日の内に作業を終えたい。周りの農地で作業している人に見られている手前、無様なことは出来ない。
 作業は予定通り進むが、天気が心配、12時の昼食に家に帰れば作業が遅れるので、持参したミカン2個とドクダミ茶だけの、20分間の休憩で、すぐに、午後の作業に着手、午後2時30分に、一応の踏みつけ作業終了、雨がポツポツしたが、すぐに止む。今までの藪が草が多く横たわる野原に変貌した。畑になるにはまだまだ、これから一苦労だ。
 これからが問題である。この後どうするかだ、行き当たりばったりでしか考えつかないのは、昔からの、性癖で仕方ない。
 1時間ほど、踏みつけ不十分な場所を、踏んで回ったが、空腹のため、午後3時30分作業終了。家に戻ると、冷たい雨が降り始める、良かった。
 明日からどうするか、乾くの待って、火をつけるのが一番楽だ、このままでは、とても溝は掘れない、しかし、燃せば、折角の有機物が灰になり、微生物の多くが死ぬ。アワダチソウの茎が厚さ10cm程の層になって横たわっているが、踏み倒しただけで、完全に折れて、根本と離れている茎は50%位か。もう一度、全体を、麦踏みする感じで、踏みつければ、折れ残しは無くなるであろうが。 
  
 


 全体が現れた農園用地

11月27日(水) 天気 くもり 
 今日も見てきたが、乾くのには、未だ半月位かかるであろう。乾いたら、風の少ない日に焼却しようとも思うが、嵩が多いだけに恐ろしい気もする。

11月28日(木) 天気 晴れ 
 
今日 は快晴、大分は乾燥してきたが、未だ青い葉も残っている。焼却する日までは静観するしかない。畝を切る線を決めるためには、巻き尺がいるか。鍬で畝を切れるか。毎日少しずつやるしかないか。作付け計画も早くしないといけない。周囲が水田で、周りの田の方が20cm程高いことも考慮しないといけないであろう。                                                     

11月30日(土) 天気 くもり後雨 
 アワダチソウを踏みつけるのに膝の関節部を外側に開くようにして、地上40cm位の高さのところを横方向への力を入れては踏ん張る仕事を続けたため、左膝の間接の筋が狂った感じで、曲げた拍子に急にしばらく痛みが続き、また、あるタイミングで急に正常に戻ったりの繰り返しで、3日間は、見に行くだけで、作業を休んでいたが、今日からは畑に入ってみる。想像していたより、倒れてはいるものの、未だ生き残っているアワダチソウが多い。足で踏みつぶしながら、下刈り鎌で茎を切って回る仕事を2時間くらいしたが、簡単ではない。雨が降り出したこともあり、作業を中止して、ラウンドアップを買いに行く。段取りが悪かったが、明日から2日間は快晴との予報なので、焼却する前に、畑の全面に除草剤を撒布して、生き残っている草は全て枯らしてしまうことにする。火をつけてから、燃え残りの草の対処を考えるより、手間を少しかけても、除草剤をかけてしまえば、2週間後には、焼却出来るであろう。明日は家庭菜園用の4Lの小型噴霧器で我慢しながら、頑張るしかない。次回までには、オークションで18L用のを買っておこう。

12月1日(日) 曇り
  写真では分からないが、生き残っている緑が点在している。向こうの建物と近く、嵩も多いので、微生物の餌になり、C/Nの改善も考慮して、ラウンドアップを散布する。 今後、2週間は何もせずに放置して、様子を見ることにする。近くの農家の方の話では、煙を出すとクレームが多く出るから、注意しているとのこと。                       

12月13日(金) 曇り
 茎葉の殆どは枯れてきたが、未だ一部は根本が切れておらず、茎に青さが残っている。全体には、焼却すれば、良く燃える状況になってきた。
  アワダチソウの根から分泌するとされる、他の植物の種子の発芽を抑制する物質、アレロパシーを軽く考えていたが、この化学物質の作物への影響が心配になってきた。
 
(社)植物情報物質研究センターに相談してみたら、影響は大きいと考えるとのこと、さて、どうするか。やはり焼却すべきか、冬の間の微生物の活動は大きくは期待できないであろう。

12月15日(日) 晴れ
 セイタカアワダチソウのアレロパシー についての試験をする、又とない、チャンスと考え、(社)植物情報物質研究センターの指導もあり、畝立てをして、ベッドを1列おきに、セイタカアワダチソウの茎葉の堆積の有無を交互に配置して、各々に同一作物を栽培して試験することにします。どんな結果が出るか楽しみです。
 当面は畝立て作業に入ります。

12月25日(水) 曇り
 畝立てのための溝掘り作業を、1畝ずつ実施しているが、アワダチソウの堅い茎がびっしりと横たわっているため、作業は難航している。 予め、アワダチソウの茎を、畝を掘る場所だけ除去する作業も時間がかかるため、そのままの状況で、畝立て溝掘り作業を継続。
 土壌は柔らかく砂状の水はけのよい土である。10年間も耕されたことのない土であるが、土壌表面の有機物は少なく、冬のためか、土壌中のミミズには出会っていない。

 

2003年1月6日(月)日〜1月11日(土)この期間は曇天
 正月三が日は休んで、酒に浸り、1月4日から、作業開始の予定にしていたが、4日から寒波による積雪が見舞い、作業は出来ず、雪が消えるのを待って、6日の午後から作業を開始した。
 踏みつけて倒して、下刈り鎌で切り倒したセイタカアワダチソウも、切り口が地上から30cm以上高い所で切った茎が乱立している。
 このため、改めて、唐鍬で1本ずつ根本から切り倒すことにして、刈り取った茎葉を移動させながらの、切り取り作業に精を出す。
 茎葉を焼却すれば、この作業は不要になると思われるが、農園づくりの目的が微生物農業への挑戦であることを考えて、手間はかかるが、焼却はさけることにした。
 この、茎の根元切り作業は、1日当たり約250uの面積のペースで、4日間を要した。約300u分は、既に、そのままで、強引に畝を切ってしまい、溝の土をベッド部に被せてしまっていたので、そのままにする。
 1月11日より、本格的に畝キリ作業に入り、次第に、畑らしくなってきた。
 ベッド幅1000mm、溝幅300mmの間隔で畝を切っている。

 1月11日(日)晴れ 本日は作業を休みました。
  周辺の農家の方からも、焼却すれば、トラクターで全面を耕起してやると言って頂いたが、焼却なしの不耕起農園を目指すために、折角の申し出も辞退させて頂いている。

1月16日(水)曇り
  アワダチソウの枯れた茎の処理に困って来たが、焼却はせずに、畝幅2列と半分に、全体の枯れ茎を集めて積み上げる作業を実施した。枯れた茎は固く、リグニン化している状態にある。
 微生物による分解には時間をようするであろうが、炭素は微生物の餌として有効利用に努める。雨に濡れれば分解も早まるかと考えるが、この地方は雨不足が続いていて、市の広報車が毎日、節水を呼びかけて走り回っている。
 アワダチソウの枯れ茎が地表上でどのように分解されていくかを観察することにする。

1月17日(木)快晴、気温上昇12℃
  畝堀の追い込みに入る。今週中には、一通りの畝と、周囲の溝掘りを終えて、春作に入らないと、間に合わない。
 溝を掘る作業では、アワダチソウの太さ5mm程の根が蔓延っているのがよく分かる。
 アワダチソウの若芽も多数生え始めたが、引っこ抜いてみると、全て、アワダチソウの太い茎から分岐したものだ。種から発芽したと見られる若芽は全くない。アレロパシー
(allelopathy)により、膨大な種子の飛散も発芽に至っていないことが観察される。

1月22日(水)曇り、気温上昇10℃
  昨日より、一通りの畝堀を終えた溝より土上げ作業に入っている、この作業は、かなり疲れる、1日に畝3本を着実に済ませて、今月一杯かかる計算である。隣接する農地の所有者の方が、川沿いに生えている篠竹を伐採しておられたので、お願いして、切り倒された篠竹を頂くことが出来た。トマトやキュウリの手には十分過ぎる量が確保出来て喜びました。感謝しています。置き場所がないので、アワダチソウの茎葉を寝かしている畝のベッド上に重ねて置く、アワダチソウの茎葉の分解は進んでいない。 

   現段階で考える、セイタカアワダチソウ(Solidago altissima)の茂る土地での農園造りの
能率的な手順は
1 最前部から、アワダチソウを一方向へ踏み倒していく。
(1人1日、0.7〜0.9a可)
2 最前部の片側から、地面と茎の生え際を、唐鍬で、1m程度の幅で切っては、茎葉を鍬で片側に順に寄せて列にしながら、後退していく(1人1日、0.2〜0.3a可)
3 茎の生え際を鍬で切り取った地面は、カミソリで剃ったごとく、茎跡が残らない。鎌や草刈り機では10cm前後の茎が残る。
4 1m幅で最後部まで切り終えたら、最前部に戻り、更に、1m程の幅ずつ、この作業を繰り返す。
5 長年アワダチソウが茂っていた休耕農地は、膨軟で、畝さえ切れば、容易に農園に造り替えられる。


1月25日(日)雨 
  本日は作業を休みました。この1週間で畝の溝上げ作業は全体の半分弱まで進む。春の種まきが近づいているのに、作業が遅れて焦るばかりであるが、なかなかの重労働で作業は進まない。茎葉の枯れるのを待つために、放置した時間が悔やまれる。
左の表に示した様に、作業を進めれば、簡単であったと考える。今後、セイタカアワダチソウが茂る土地を拓く方は、是非、参考にして頂きたい。
来週中にこの作業を終えることは困難か。
 ビニールの白紐で線を引いて、畝を切ったのだが、手作業のため、紐が動き、畝が蛇行している。順次修正していく予定である。
 正面は
アレロパシー(Allelopathy)の試験のため、茎葉を積み上げて、その上に、畝を切った土を被せた列である。

 

2月3日(月)晴れ
  雨と雪の悪天候が続き5連休を強いられたが、土、日と週末を返上して、畝切り作業の追い込みで、畝切り作業もほぼ終了した。一部アワダチソウの茎葉を積み重ねている列は、畝切りが出来ていないが、マルチング材として使用しながら、消化して、畝を切る予定。鎌と鍬とスコップだけで、機械類は一切使用せずに、茎葉の焼却もせずに、セイタカアワダチソウの生い茂っていた荒れ地を、畑に換えることができた。後はこの畑から、如何に立派な作物を生み出せるかである。
 左の写真はこの畑の傍を流れる清流と河川敷である、この河川敷にも、アワダチソウや葦がまばらに茂っているが、暇を見て刈り取り、天然のセリ畑にするつもりである。面積は約100坪。

 2月5日(水)曇りみぞれ
 春を迎える時期になって、刈り取った跡地に、
新しいアワダチソウの新芽が多く生え始めたが、その根を掘ってみると、全ての新芽は昨年の老茎の太い地下の根から、タケノコが生えるのと同じ様に出芽している。種子から発芽したと見られる幼芽は、探しても、全く見つからない。アワダチソウが出すアレロパシーが、自らの種子の発芽をも許さずに、地下茎の様な根から芽を出していることが分かる。別天地では種子から発芽するのであろう。
 これからも、観察は続けるが、予想では、この根から出芽した新アワダチソウは昨年のアワダチソウの枯れた茎葉からも、栄養分を吸収して育っていくのではないかと考える。
 
3m程の高さのアワダチソウを刈り取る際にその根元の地面を探しても、1年前の古い茎葉の残骸は痕跡も見られない状況であった。しかし、刈り取ってしまった茎葉は、焼却せずに、マルチング材にすべく屋外に雨ざらしの状態にしているのに、刈り取ったアワダチソウの茎は葦簀の材料として使われるだけのことはあって、腐りそうにはない。
 これが、刈り取らずに根に繋がったままであれば、出芽する新茎葉に栄養分を吸い取られることにより、早く分解して、朽ちることが考えられる。

2月12日(水)晴れ時々曇り
 畝を切ってベッド上に盛り上げた土をベッド全体に広げる作業を、この一週間、天気の晴れ間を見ては、実施してきた。
 雨の日が多かったため、大幅に遅れたが、明日までで、終了する見込みである。
 
問題点は、ベッド上にも残る、アワダチソウの茎葉の分解が進んでいない点にある。ベッド上に広げた土と混ざって横たわる茎葉が分解しないと、播種のための条入れに支障をきたす。今後の気温の上昇により、微生物が活発に動いてくれる事に期待する。
 
ただし、茎葉の傍には、ナメコ状の小さなキノコが散発的に発生しているのが目についた。糸状菌が動いていると、注目している。

畝の間に白く見えるのは、アワダチソウの根です

              

2月22日(土)雨
 この1週間余の天気の推移です。三寒四温で一雨ごとに暖かくなる状況になってきた。気温の上昇により、土壌中の微生物が活発になり、畝のベッドの土の下に埋まっているアワダチソウの茎の分解が進むことを期待している。

  15(土) 16(日) 17(月) 18(火) 19(水) 20(木) 21(金) 22(土)

天気

快晴
最高気温℃) 10.7 13.1 13.8 14.0 13.3 9.2 11.8 16.8
最低気温℃) 5.1 7.4 5.2 6.2 5.0 3.6 2.9 7.5

降水量mm

1 10 0 1 1 19 0 12

2月28日(金)晴
  アワダチソウの新芽が一斉に出始めています。芽が出ているのは、昨年の茎葉の根からです。根は地下茎になっているようです。新芽は30cm位までは自由に伸ばして刈り取り、マルチング材にするつもりです
 

   セイタカアワダチソウの茂る田での農園作りは一応完成しました。


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セイタカアワダチソウの田を農園に
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シドニー五輪国別ポイント 
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農産物の生産様式と不耕起・微生物農業

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参考HP  以下のサイトを参考にしています。
 サラダ農法 画期的な菌耕農法 無肥料栽培