更新日 2006年04月05日                                      Counter

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養蜂・蜜蜂の神秘

日本ミツバチと西洋ミツバチ 蜜蜂の神秘 日本ミツバチ飼育のポイント 日本ミツバチの飼育箱
 日本ミツバチの飼育方法についての知見をまとめました。、養蜂の基礎的な説明は他のサイトを見て頂くことにして、日本ミツバチの飼育で、失敗しないために、最も役に立つサイトを目指します。多くの方のアドバイスや批判も頂きたいと思います。
T蜜蜂の神秘
1 蜜蜂の社会
蜜蜂の社会は1匹の女王と、2〜3万匹の働き蜂、100匹前後の雄蜂とからなります。女王と働き蜂は雌です。卵の時点では女王も働き蜂も全く同じ受精卵ですが、受精卵から孵化しした幼虫に、餌としてたっぷり王乳(ローヤルゼリー)を与えられると女王に、ほんの少ししか与えられないハチは働き蜂になります。女王はときどき無精卵も産みますが、無精卵は全て雄になります。

西洋ミツバチと日本ミツバチは外勤部隊に対する統率力に違いがあります。
西洋バチには、働き蜂の中にリーダーシップを発揮する司令官がいます。この司令官の働き蜂が周辺の状況を視察してきて、どこどこの方角にあるミカン園の蜜を集めてこいと指令すると、働き蜂は一兵卒に至るまでがその指示に従って、ミカンノ蜜を集めに出撃します。このため、巣房にはミカンの蜜だけが集中的に集まります。数日して司令官はどこどこの方角の何km先にあるアカシアの蜜を集めてこいと指令を出せば、アカシアの蜜だけが溜まります。養蜂家はこまめに採蜜をすれば、ミカン蜜、アカシア蜜といったブランドを付けられます。

日本バチの外勤部隊はそれぞれが情報を提供し合いますが、あるグループはミカンの蜜を集めに向かい、あるグループはアカシア、あるいはアザミ蜜を、あるグループは菜の花をという具合に別々の行動をとります。このため日本ミツバチの集めた蜜は百花蜜といわれ、ミカン蜜とかアカシア蜜といったブランドにはなりません。

西洋バチは花の蜜以外にも、樹木のヤニや昆虫がオシッコとして排出する甘露なども集めますが、日本バチは花の蜜しか集めません。このため、日本バチの蜜は純粋に甘いのに対して西洋バチの蜜は食べたときに喉の奥にえぐ味が残ります。
2 女王蜂と働き蜂
女王蜂の仕事は産卵をすることだけです。花のシーズンは1日に2000個もの卵を産み続けて、寿命は3〜4年です。

たっぷりと王乳を与えられた幼虫は王台で特別に育てられ新女王が誕生します。1群に女王は1匹しか存在できませんので、新女王を誕生させることを働き蜂が始めるのは、・今までの女王が年老いて産卵が減ってきた、・巣の中に蜜が溜まりすぎて分家を出すことが必要になったとき等です。
蛹から新女王が誕生する前に、今までの女王は1/3位の働き蜂を連れて家出をします。何らかの事情で1群に2匹の女王が存在することになった時点では女王同志が相手を噛み殺すまで戦います。

働き蜂も遺伝子的には女王と全く同じメスバチですが、女王蜂の寿命が3〜4年に対して、働き蜂の寿命は、花のシーズンは忙しく働くので3〜4ヶ月、仕事のない冬をはさめば6〜7ヶ月です。この寿命の差をロイヤルゼリーえをたっぷりと食べた女王と、ほんの少ししか与えられなかった働き蜂の差として、ロイヤルゼリーを讃えるコマーシャルに利用されていますが、産卵と蜜を集める仕事とのエネルギー消耗の差と考えるべきでしょう。

ミツバチは卵→幼虫→蛹→成虫にと変異しますが、蛹から羽化したばかりの幼い働き蜂は巣の掃除や育児の仕事を担当して、その後に蜜を集める外勤部隊になります。外勤部隊の蜜集めの仕事は重労働です。蜜源を求めて西洋バチは半径3〜5
km、日本バチは半径2kmの円を描いた程の面積にある蜜を集めて運びます。単純に身長差に換算すれば、人間が数百kmの先から獲物を捕っては、持ち帰ることにもなるほどです。
3 雄蜂の仕事
雄バチの仕事は他家で新女王が誕生したときの交尾のアタックをすることだけです。それ以外は一切仕事をしない怠け者です。
風のない晴天の午後だけは、オス同志が地上10〜15mの上空にたむろして、他の群の新女王が現れたら軟派しようと待ちかまえるだけです。それ以外は働かずに蜜をなめる全くの穀潰しの生活です。
4 女王蜂の交尾
新女王は誕生して7日目以後の晴れて風の少ない日に、生涯一度だけの、巣の外での交尾に出かけます。こうした交尾日和には周辺の地域にいる雄バチは地上10m位の上空の一箇所に集まりたむろしています。別々の群のオスが何故一箇所に集まることが出来るかはフェロモンを感じてのことです。新女王はオスがたむろしている場所に現れて飛びます。女王を見るとオスは一斉に追いかけ、先頭のオスが交尾します。交尾が終わったオスは挿入したペニスを抜こうとしますがペニスと貯精嚢(睾丸)を女王の膣に残した状態で腹部からちぎれて、地上に落下して絶命します。次のオスが女王に追いつき、前のオスが残した性器を口で抜き落として、先のオスと同様に交尾します。こうした交尾を10〜15匹のオスが次々に繰り返しては落下して絶命します。十分にオスの精子を貯精嚢に溜め込んだ女王は、最後のオスの性器を付けたまま巣に帰還し、働き蜂が最後のオスの性器を除去し、以後、受精卵を産み続けることが出来ます。時にはオスを作るために貯精嚢の蓋を閉じて無精卵を産み分けることもできます。不幸にも交尾出来なかった多くのオスはそれぞれの巣に戻ります。
5 女王蜂の事故死・働蜂産卵
交尾に出かけた女王蜂は無事に巣に戻れるとは限りません。途中で野鳥やスズメバチの餌食になってしまうこともあります。巣に戻った後にも、事故死することもあります。
ミツバチの女王が死亡すれば一大事です。その時点で巣の中に女王が産んだ卵が存在すれば、働き蜂はたっぷりとロイヤルゼリーを与えて、新女王を育成することが出来ます。しかし、卵も存在しなければ新女王を育成することは出来ません。女王蜂が不在になった蜂群は、メスである働き蜂は蜜を集める仕事を止めて、一斉に産卵を始めるようになります。働き蜂は雄蜂との交尾をしていません。産卵をしても無精卵ばかりです。無精卵からは仕事をしない雄蜂しか出来ません。こうした働き蜂が産卵する・働蜂産卵が始まれば、群の破滅は不可避です。全てが滅びて終わりです。
働蜂産卵は巣房に複数の卵を不規則に産み付けることから、1巣房に正確に1個の卵を産んでいく女王の産卵とは、明らかに異なります。飼育管理人はこの働蜂産卵を発見したときは大きな落胆に陥るしかありません。

女王の仕事は産卵をすることの他に、同じメスである働き蜂に産卵させないフェロモンを出し続けていることも分かります。
6 ハチの一刺し
ロッキード事件の折り、田中角栄の榎本秘書の夫人が「ハチは一度刺したら死ぬ」と語り新聞の見出しにもなりましたが、ハチの針は卵管が変化したものです。刺すのは働き蜂だけで女王蜂の卵管は針としての機能を持ちません。オスには卵管がないので刺しません。西洋バチが人や他の動物等を刺せば、針は腹部から千切れて刺した物体に突き刺さったままになり蜂毒を送り続けます。更に千切れた腹部側からは他の働き蜂に攻撃しろという合図のフェロモンを出し続けます。このため、もし蜂に刺されたら、刺されたままになっている針を直ぐに抜き取らなくてはなりません。そのままにしていれば蜂毒がどんどん体内に入ってくるだけでなく、仲間のハチが一斉に襲ってくることになります。