永尾剣神社     

 

「永尾剣神社」(えいおのつるぎじんじゃ) 熊本県不知火町に鎮座されます。不知火沖にあります。

この地域にある「鎌田山」が魚の「エイ」の形に似ており、この神社の位置がちょうど「エイ」の尻尾にあたるところにあります。「エイ」の尻尾は先がとがっていて、剣とも見て取れる事もあって、この神社の名前の由来となったそうです。地域の方達は、「エイ」を神聖なものとして、一切食さないそうです。

「不知火」とは、「正体不明の火」と言う意味で、 陰暦の八月一日の前夜半、不知火海に出現する神秘の火です。

古来九州筑紫の八代海湾の名物とされ「万葉集」以来詩歌に詠まれています。

言い伝えでは二千年前、景行天皇が九州征旅の途中で、暗夜海上に点滅するこの霊光に導かれ、無事八代県豊村に着岸されたが、国人は誰もその正体を知りませんでした。

沖合はるか、ぽつぽつと光点を生じ、にわかに横ざまに燃え広がるかと思うと数キロに渡り、燦爛たる青光が明滅離合する。この間約一時間、まことにこの世ならぬ美観である・・・とあります。

不知火という現象は、光の屈折や、発光生物によるもの、あるいは対岸や沖の漁火など、様々な説が考えられているようです。

窓越しに撮ったご本殿内部です。奥に「エイ」の絵が掛けてありました。

ご奉神は「海童神(わだつみのかみ)」とあります。海神であるわけですが、日頃山の神様に慣れておりますと、海の神様には中々触れる事がありません。そういった意味でも私にとっては貴重な神社です。

海の神様は、大海原において、自然の流れを司る神様です。そして、漁の神様でもあります。やはり厳格で、大きな力を一度に振るう腕・・・を、この永尾剣神社で感じる事が出来ます。