| 遥かなるウズベキスタン
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旅立ち
1995年9月23日-1日目- その1

秋の中央アジアはとても観光によい時期だそうだ。だが、この日の日本は台風が接近中で大雨の荒れ模様。もともと飛行機があまり好きでない私にとっては、かなりの不安材料だ。朝、福岡空港を出発し、チャーター便に乗るために名古屋空港で乗り換える。福岡のツアーと東京のツアーが合流して80人の大所帯のツアーらしい。他に二つくらいの団体がいて、飛行機の中は日本人で満席である。
飛行機はウズベキスタン航空のもので、青と白の機体。外観はきれいだったが、中はかなり傷みがきている。薄いソファ、傷だらけのテーブル、穴の空いたカーペット、締まりの悪いシートベルト。手荷物が上の置き場に入らずに、最後尾の部屋に置かせてもらったのだけど、そこの壁はむき出しで、機体が傾くとゴミや物が通路に転がってくる。ああ、神様落ちませんように!と祈りながら、給油地のソウルへ向かう。
詳しい説明があったかなかったか、覚えていないが、少なくても緊急の場合の説明はなかったと思う。テレビ画面も音楽もないような飛行機で、左右に3人掛けのシートがある。私の席はかなり後方だった。席を選べず、3人掛けの真ん中になっててしまった。2週間ほど前に関節炎を起こし、杖と薬を持っての旅になる私にとって、動きにくい真ん中という場所はかなり苦痛だということが後になってわかってくる。
毛布の配布もあったが、人数分なかったので早いもの勝ちだった。もらえなかった隣の男性が寒そうにしていたので、一緒にいかがですか?と聞いてみたが、大丈夫ですと返事が返ってきた。風邪気味だった私はしっかり毛布に包まってました。
しばらくすると、手にミネラルウォーターとコップを持った白系ロシア人のようなスチュワーデス(今はキャビンアテンダントでしたっけ?)が水を欲しい人にだけ配り始めた。こういうのもなかなかシンプルでよい。ソウルあたりで昼食に日本から積め込んだ和食のお弁当がでる。ソウルでは給油のために立ち寄ったようで、1時間くらい停まっていたようだ。さあ、これからが本格的な出発!
途中、大きな川がちらりと見えたのは黄河だったのか?日が沈むと窓の外は真っ暗でどこを飛んでいるのか、まったくわからない。機体の揺れもほとんどなく快調に進んでいるようだ。一度、エアポケットのように揺れたところは天山山脈だったのだろうか。長い10時間程の間、一緒に申し込んだ友人とおしゃべりで時間が過ぎていった。ずいぶん時間がたって、エンジンを逆噴射したようなすごい音がする。あ、そろそろ到着なのかな?と思っても下に降りる気配はまるでない。いったい何だったんだ?と思いつつ30分。飛行機はやっと深夜のウズベキスタンに到着! |
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