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巨大直線坑道 −二つの山の下を通る長い直線坑道−
【単独潜入】
巨大螺旋隧道の下部に存在した長大な坑道。その距離は直線で3000mに迫る。
延々と続く坑道、その先はどこに出るのか?外の光を浴びることは出来るだろうか?
まさか「2つ連なる山の下を通過していた」とはこの時は知るすべもなかった。
関連のある「巨大螺旋隧道」は機材搬入・メンテナンス・人員輸送が主である隧道であったが
この下部にある坑道は600m上にある立坑から落下してきた鉱石を受止め
輸送する目的である長大な坑道であった。

関連レポ:巨大螺旋隧道

 

この坑道は、前回訪問した隧道の下に存在する場所。
前回の坑口より126m下部に存在する。

今回は急に暇が見つかりここに訪れた。
「週末探険隊」のメンバーに誘いの書き込みを
したのだが、土壇場の前日に書き込んだ為、
「今から行ける訳ねぇだろ!」「もっと早く予定を書け!」
「お、一人で抜け駆けか?バチを当ててやるぞ。。。」
「おれ仕事・・・」

色々な返信を頂いた!「ま、偵察と言うことで!」
「面白い物があったら報告する!」とお気楽な事を吐き
ここまできたのだ。この場所は徒歩4km、山を1km弱
登ると辿り着ける。通常の鉱山に比べ高度が高い。

状況開始!

 

しかし辿り着くと何か騒がしい!「ガタガタガタ!バタン!サササッ」
凄い音がする。

 

 

   ???

 

 

原因は彼らであった。
人馴れしていないのだろう。急な人間の訪問に
パニックを見せる。
 

モンキーパークさながらであった。こちらは人間とはいえ、数では向こうに軍配が上がる。
一斉に飛びかかられたらヤラレルと思う。。。子供を守るためか?ボスとして仲間から一目置かれる立場の維持か?
威嚇するサルも見かけられた。

 

あまりこの場所に居過ぎると血祭りにあげられてしまうのでさっさと入ってしまおう。

 

現在の位置は入坑場所から50m弱で、坑口側へ
振り返る。

サルは追っかけてこないようだ(笑)
コンクリートで坑内を補強してある場所もあった。

 

坑口から60m弱で右脇には別の坑道があった。
表示できないが「〇〇坑」と書いてある。
今進んでいる坑道とは別の用途の坑道なのかも
しれない。坑道は狭く、今進んでいる坑道より
半分程度の幅である。
今回はパスし直線の坑道を進むだけ進んでみよう。

 

右側上部には金網に塞がれた坑道が見える。

この奥は上からの立坑が存在すると
思われる。現在の坑道より上に存在する事で
この場所から鉱石を積み込んでいた可能性もある。
ホッパーの様な機器は存在しないので
ベルトコンベア等で積み込んでいたのかもしれない。

 

しばらく進むと盛大な音がしてきた。

 

 

この上に立坑があったと思われる。
上部より水が落下してきてこのトタンの屋根に当たり
盛大な音がしていた。屋根でカバーできない水は
端より漏れだしていた。

 

更に進むと右手には上部へ向かう、
坑道があった。
階段を登り、突き当たりで更に左に上っていく。
今回はパスをした。後日探索しようと思う。

 

天井には穴が開いている。これは採掘時に偶然にも
鍾乳洞にぶつかった際の物。
奥行きはこの場所からは分らない。
鍾乳洞は石灰成分が長年の水により浸食され
出来た空間、この穴があれば奥も更に続いていると
思われる。内部には石筍も見られる。
この鍾乳洞は入口が天然ではないので入洞した
ケイビンググループはいないと思うが、総延長
数キロを誇る新発見の鍾乳洞になり得るかもしれない。

意外と珍しいことではないらしい、当然石灰質の多い
鉱脈があり、条件が揃えば出来ないことは無い。
何処か地方の話だがトンネル掘削時に天然の横穴に
当たりその場所は電車が通るが今でも残っていると聞く。
鉱山ではもっぱらそういうことが起こるらしい。
但し採鉱中の場合や鉱山会社の関係上で、その貴重な
新発見の鍾乳洞に入れないケイビンググループは
苦汁を飲んで待っている話もある。

 

坑口から200m位か?
ある意味ホッパーだろう、この機械の上部には
立坑が存在し、その上には鉱石を砕く
インペラーブレーカーがあるのだろう。
「巨大螺旋隧道」の紹介時に上部に存在した
立坑の行先が分らなかったが、この場所に落とされて
いと思われる。

 

今までの坑道高約3m、幅5mだった場所から
この機械のある場所は4〜5m、幅10m超えになる。

 

 

ベルトコンベア沿いに坑道は続く。
坑道高は3m、幅は5m程に戻る。

 

更に進む。床面はなだらかで車輪がある乗り物も
移動が可能だろう。

 

100m程進んだところで
急激に開けた場所に出る。
高さも高くなり、ベルトコンベアはなだらかに
上に向かう。

 

ジェットコースターの様だ。。。

 

今まで直線で進んできた坑道はここで進路を斜めに変える。

ここまでの距離は坑口から400mほど。

また坑道は細くなりそうだ。

ここから別のベルトコンベアに積み替えられる。

 

積み込み部の下で折り返しになる所だ。
これはコンベアーに付着した鉱石を取除くもの。

 

またも小さな坑道になる。

 

急激に狭くなる。歩く部分の幅は
1m位になる。金属製のロックシェルターの上には
落石の衝撃緩和用か?木材が敷き詰められている。

 

ロックシェードは消え素掘りの坑道になる。

 

再度現れるロックシェード。
一定区間で現れる。
脆い場所なのだろうか?

 

さてどの位歩いただろうか?同じ光景が続く。。。

 

 

ようやく自分が進んでいる坑道が無限ループで無い
事が分る表記が現れた。しかしベルトコンベアーの
折り返し場所から500m
実はちょっと飽きてきていた。。。

何にも無かったらどうしよう。。。

 

時たま現れるこの場所は退避場所であろう。
しかし車両も通れない場所で何故退避坑が?

自転車でも通っていたのか?
この様に床面がコンクリートなら
移動の為、可能性もある。
某廃道探険家の師の様に自転車なら
早く移動が出来るのに。。。

徒歩は疲れてしまう。。。

 

ようやく1Kmまできた。
しかし一向に何も現れず、あるのはコンベアーだけ・・・。

 

そして1.5km
やはりコンベアーとたまに現れる
ロックシェードだけだった。

 

2km地点。。。

生憎何も変らず。。。

 

 

 

そして振り返って唖然・・・。

 

なにぶん小心者と未確認生物を信じること、
そして幽霊はいるんじゃない?と思ってる事から
「でかくて6本足のワニが
追っかけて来てるんじゃないか?」

後ろを振り向かず延々と歩いてきたが

2000Mの表記の後ろに残りの
距離が書いてあるじゃない!

残りの距離は475mの様だ。。。

 

進めど進めど同じ光景だったが
変った光景が飛び込んだ!右側に横穴が出てきた。
坑口付近にあった横穴とも繋がっている可能性もある。

しかし今回はパス。とにかく行ける所まで行って見ることにする。

 

はしごの先が見えたが
こちらからこのハシゴで上がるようだ。

 

残り約475mの地点であろう。終点の機器類が
見えてきた。なにが残るか?
コンベアと併設されている足場を登ってみる。

 

大きな動力モータだ。そりゃ3km近いベルトを巻き上げるのだから
それなりの力が無いと出来ない。
しかし一本物のベルトとは凄い!
繋ぎ目があったかは調べなかったが一度も途切れる部分は
なかった。となると合計6kmのベルトと言う事になる。
長大な輪ゴムと言ったところか?

ここからダンプカーなどの車両に積み降ろしていたのだろう。
この場所から見下ろすと、2箇所の坑道が見えた。

 

 
ベルトコンベアと同じ方向に尚も進む坑道。  そして左手には坑道高が高い坑道。

 

まずベルトコンベアと同じ方向になおも進む坑道へ。

 

残念ながら机の様な物を残し行き止り。
しかし延長を考えていたのか?
切刃が残る。

 

残る坑道は積み込んだ鉱石を載せた
車両が通れるように道幅は広く整えられていた。

歩いていると左手に延びる坑道があった。

そこには!

ん・・・台車?

 

トロッコの様なものがある。
左手は上に上る斜坑がある。
インクラインみたいだ

 

どの位の距離があるのか?この時点では
分らなかった。

どうなっているか見てこよう。
出口でも在れば尚更良い。

そろそろシャバの空気でも吸いたく
なってきた(笑)

 

しかし大した距離ではなかった。
たったの40m程上ったところで終点であった。

後で分ったことだがこのインクラインは
爆薬や資材などを運んでいたらしい。
この場所に破砕場や点火場所が存在したこと
から推測できる。

登りきった場所にはかなり低い坑道がある。
幅は2mあるが、高さは1.8m位しかない。

正面には扉がある小屋があった。
白い札に黒字にて「〇〇新第二テレビ室」と
書いてある。〇〇の部分は地名になるので
紹介できない。

 

内部はこの有様だった。

肝心のテレビなどは一つもない(笑)
撤去されたようだ。

インクラインの操作盤も兼ねていたようだ。

 

この場所にはこの様な場所が見受けられる。この下の坑道で爆破作業が行われていたようだ。

 

一瞬登場した時にロボットか?
と思った。坑内作業用の削岩機といった物だ。

鉱石の破砕用に用いられる。左手には上から
この場所へのホッパーがある。
細かく砕かれた物は自然に更に下にある
インペラーブレーカーに注がれる仕組みだった。

 

あまりに綺麗な物で現役の場所か?
と思っていたら。。。

一応廃止施設の様です。

 

この辺りからかなり入組んだ坑道になる。

この近辺は更に多方面に延びる坑道や
ベルトコンベアーでまた更に奥へ進む場所もある。
迷う可能性もあるが、坑内には見取り図があったので
一番近場の坑口から表に出ることにした。
距離は400mが一番近そうだった。

 

出口を求め歩いていると

!!!ん?

まずい蛍光灯が光っている?

戻るか?

少し進んでみるか。

 

蛍光灯の光と思われたのは坑口の隙間から漏れる
光であった。やっと外に出れる。

3時間位いたと思う。本当に疲れた。。。

この近辺には後数箇所の坑口が残る。
車両用や通気坑道が3階層レベルごとに
多数存在する。

そして鍵がかかっていないことを願いドアに手を掛けた。。。

 

 

 

 

「う〜ん!ダイナミックな景色だ!」

「ラストには申し分ない!」

ちょっと待てよ。。。
しかし今自分は何処にいるのだろう?

出たは良いが、下山ルートはどうしたら良いか。。。
周りは道らしきものが見当たらない。。。

残るとすると。。。このルートしかない。
ベルトコンベアー沿いの点検通路だ。

 

まだまだ調べたい場所が沢山残っている。

「じゃあな!またくるぜ!」と思いこの場をさった。

 

高さは20m位か?ちょっと錆びておっかない通路を進む。。。

 

今まで来た道を振り返る。
直線に見える先、右手に折れ更に上ると
先ほどの坑口に辿り着く。

坑道内探索時間は3時間を経過していた。実は途中電池切れを起こし慌てて
電池の入れ替えを行ったり、カメラのスピードライトの電池切れで電池を交換したりと
いろいろトラブルがあった。
長い坑道(直線部2.5km+500m、さまようこと400m、出口まで400m)の為外が恋しく思えた。
この近辺には坑口が数箇所あることを確認した。

最後にはダイナミックな景色を見たが、現在の場所が分らず焦りがあった。町も見えたので下ろうと思えば
下れたかもしれない。そしてGPSを忘れたことが悔やまれた。これがあれば坑内の方位だけでも分ったのだが。
まだまだ把握しきれていないこの坑道。「週末探険隊」も行きたいと話していた。
私も単身寂しかったので、また近いうちに訪れようと思う。

そしてこの場所には様々な廃施設が残っていた。当然撮影はしてあるので
この廃施設の紹介は次回行いたい。

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