鉱山 廃坑 坑道 廃鉱 探険 地下

週末探険隊・穴菌隊合同イベント 】 Wooden Railway‐古くからある、小さな鉱山跡‐

「Deep Fortress」の次に向かった場所だ。特に変哲も無い小さな鉱山と言うことだ。
しかし、この地方の鉱山を歩き回る「穴菌隊」でさえこの坑道の奥まで行った事はないようだ。
「何故か?」急に息苦しさを感じ、酸欠の可能性があるとの事で離脱したとの事であった。
今回は「酸素濃度指示警報機」を持参し、この坑道に挑んだ。
驚くことに、この坑道の軌道(トロッコの路線)はなんと金属ではなく木製だった。


この坑道はちょっとめずらしいと言う。坑口に積もる石からして
以前は塞がれていたのではないか?

では入ってみよう!

特に普通の坑道だった。土砂が流れ込んだ跡があり
歩きやすい足場ではない。風の出入りは無く
少しガスかかっている。
この入口付近ですぐに三方向へ分かれる。

正面に続く坑道と右手に見える方向、
写真では見えずらいが左手の方向に道が続いていた。
まずは左手を見ることになった。

 

左手は直ぐに竪坑になっていた。
底を覗きたいのだが足場が悪い。

隊員H氏「藤本さん行けん・・・・・」
俺 「いや、無理だ!言おうとしてる事が理解できん!」

この男、まさか「行けんじゃね?」と
言おうと思ったのか?
足もロープもかけられない所に
どのように行け!と。。。言うのか。

間髪入れずにお断りした(笑)
(アンカーを数箇所打てば行けなくも無いだろう。しかしこちらは素人。。。)

以前にはロープか何かがこの木材に繋いであったと思う。
鉱夫が上り下りやバケツを上げ下げしていたのか?

まさか「この木材にロープを繋げば」と考えていたの
かもしれない。「冗談はよしてくれ」

こんな痩せ細っちまって節々が出てる木に身を任せる
ことは到底出来ないぞ。。。斜めになってるし
軽く横に蹴るだけで落ちていってしまいそうな物だった。

しかし我々がいる場所から竪坑の先には更なる領域が待っていた。
竪坑が目の前にあるのにどうやって辿り着くか?

助走を付けジャンプか?だがジャンプするとおデコを
天井打ちつけ破損する確率が高い。
次の日「なんだよ(笑)そのデコ」と一度と言わず、二度も三度も
私のデコを見ては笑わい、こっちは2〜3時間仕事に影響してしまう。
かと言って低空ドロップキックの要領でチャレンジした場合は
距離が足りなく横のまま落ちることも考えられる。

一度運よく成功しても、二度目の成功は無いかもしれない。

 

当然左の坑道は諦め正面の坑道を選んだ。

 

目を落とすとそこには軌道の跡が!

良く見るとこのレールは木材で出来ている。

非常に珍しいんじゃないか?
触ってみると崩れてしまう。
保存の観点から踏まないよう気をつけないと・・・。

 

と、その時!

「だめだぞ〜ぉ 壊しちゃ」

 

「!?」

「げ!現代版ぽむじぃさん?」

 

いや、申し訳ないです。実はこの方、この地方の
産業遺跡を研究されている教授の方。
趣味と学術資料の為、単独で坑道にいる事が多いと聞く。
この地方の坑道を探険していると、偶然奥から出てくることもあるとかで、初めて遭遇する人はビビるらしい。

今は同じ趣の同好から「穴菌隊」「下田街道」と行動する事が多いと言う。

湿度によりガスかかってることや、無風の為に息苦しく、土地柄による地熱の為に蒸し暑い。
本当に酸素が少ないのでは?と思った。酸素濃度計は特に以上を示していない。

ただし注意点を申しあげておこう。この様な無風で天井高、横幅が狭く長い坑道は
大人数による探索の場合、人間が吐く二酸化炭素により窒息する危険がある。
海外ではあるが洞窟探険時、実際に窒息事故があったという。
「 空気循環が少ないこと」、「大人数によること」、「坑内の空間が狭いこと」で
二酸化炭素が停滞しやすい。

崩落による物か?非常に狭く這うに近い場所も存在する。

 

235m さして長い距離ではないが、天井高170cm、横幅130cmの坑道は長く感じられた。
入口より三方向のうち、この正面の坑道はほぼ直線を描き、行き止りになっている。鉱脈が無いと判断された為か?

 

残る右側の坑道へいってみよう。

 

右側の坑道に入ると3mほどでまたも竪坑がそんざいした。

隊員H「お!ふじも・・・・・・」

俺 「マリオじゃない。現実を見てから言ってくれ!」

支保工としての木材か?半ば落ちかけている。
(帰りは何故かなくなっていたが・・・)

 

これ以上近寄るのがヤバイが何とか撮れたこの一枚。
この坑道の足場の関係上、どうしても底を写す為に
のりだす事が出来ない。

色を見てお分かりになるだろう、
どういうわけか、足元が岩盤ではなく
腐葉土の様な地盤。かなり柔らかい。坑口と近いため
土砂や葉等が堆積しやすい為と思う。
近づくと滑り落ちる可能性がある。

 

先に進んでみよう。先ほど行った正面の坑道よりも
この右の坑道は若干低い。木製軌道を使うという事は、
年代的にもかなり過去の坑道ではないか?
坑道は二手に分かれた。
まずは左手に進んでみることにした。
更に奥へ続いている。

先ほどの正面へ進む坑道は山の中心へ行く状態で、
ほぼ直線に進む坑道だが

この右の坑道は蛇行しながら
掘り進んでいる。蛇行する事により鉱脈に
ぶつかる範囲を広く取る為か?

山の斜面に沿う様に掘っていると思われる。

上の写真から数メートル進んだ写真。
今度は左にカーブする。
まもなく坑道が崩落を見せる。
支保工は斜め右側へ過重がかかり歪んでいる。
更に進んでみるが足場は非常に悪い。
柔らかくズブズブと沈んでいく。

左にまだ続いているようだ。

「おっと!ビックリした!」
さっきから見かけないな?と思っていたら。
隊長先に進んでいたみたいです。

隊長「ダメ。この先行き止り」

と言うことです。こんな狭い中で対面通行。

わかってはいるのだが、
行き止りを目指してみます。

泥と水により足元は水田を
進んでいるかのようだ。
そして足元には何か細菌系の塊が。

クラゲの様なゼラチン質に覆われ
黄色いマシュマロとクコの実みたいなものが
点在している。

万が一の水分損失を抑えるため
出来るだけ水分を保てるように
寒天化でコロニーを守っているのか?

黄色い点々のものも微生物の塊であると思われる。

凡そ200mで行き止りになった。
二手に分かれた坑道も数メートルで行き止りであった。

 

この坑道内の状態は以上です。すぐ近辺に火薬庫があるという事なのでそちらに向かいましょう。
立坑の下には更にこの様な規模の坑道が眠っていたと思われる。

 

坑口から30メートル離れた場所には火薬庫があるとの事だった。
二層に分かれており下段にはこの坑口の扉と思われる
木製の木枠が落ちていた。

上段はこれより数メートル奥で行き止りである。

扉と思われる木枠 火薬庫の行き止り

この坑道は分る範囲で江戸期からとのことである。その後明治、大正、昭和初期と移り変ったのだろう。
この地方は金が発見されたことにより、至る場所で採掘が行われた。
大規模で当時最新設備で行われた坑道、小規模で行われた坑道、一攫千金を狙い家族経営レベルで行ったのでは?
と思われる小さな坑道等、その数は100箇所以上残るのでは?とのことである。

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この度は「穴菌隊」の皆様有難うございました。
木製の軌道と言う大変珍しい場所にご案内頂きまして感謝しております。
次回もよろしくお願いいたします。