廃鉱探険


【番外編】  Saba's Story  ‐二人目の探索者・・・‐

〇〇探検隊のメンバー Saba氏(仮名) の短編集。

左: Saba氏   右:著者
とある廃坑にて 状況終了時撮影

若さ故か?探究心、体力等、著者に負けず劣らずの能力を持つ
〇〇探検隊の最年少、強襲メンバー。
過去に、とある水深の深い水没坑道で泳ぎだしてしまう事もあった。

「なぜそこまでするか?」 彼はこう答えた、「行ってみなければ分からない!」

「なんと言う探究心だ。。。」そんな彼のぶっ飛んだ探求心を追ってみたのであった・・・。

undersea warfare

 撮影:〇〇探検隊B氏

 

過去の探索風景 水没坑道から戻る〇〇探検隊saba氏
しかしなんと言う装備だ・・・水中眼鏡さえ装備している。。。
探索なのか?泳ぎに来たのか・・・?
 過去の探索風景 ウエットスーツまで着用か!やる事プロだぞ。。。

 

これより本編、状況開始!


今まで、下降下降を続けてきた「巨大地下要塞」
あの車両より下の場所へは辿り着けなかった。

情報等によると、あの場所が最深部であり
車両の放置したあった場所より、
下への坑道は無いと言う。事実、ホッパーもあり
最深部であることは伺えた。

しかし
縦坑があった場所もあり真偽の程は分からない。
稼働目的の坑道ではないのかもしれない。
延長計画もあったため、そのズリの処分にでも
使われようとしていたのか?
延長計画の坑道は方位約215を指しており
この場所より更に奥地にある坑道へ接続を計画されたと思われる。
実際はオートメーション化されたトロッコに座を奪われた。


これ以上は何もない、
本日をもってこの場所は最終探索になった。

しかし、一つだけ更に上に向かう坑道があった。
崩壊が近い階段を登っていく。
かなりの急斜面になっている為、地上に出るための
階段ではなかろうか?

しかし地上ならどの場所に出るのであろうか?

それを確認する為、本隊とは分散し
彼は登っていった。。。


登ってきた場所を振り返り撮影。

お約束の足入り撮影である。

階段は何とも言えないふざけた形状になっている。

いろは坂の様な街道形状だ・・・

下への崩落を避けるために角々に引っ掛けながら
敷設されている。


そんな中、階段の角度がおかしな状態になってしまっていた。

確かに普通ならこの場所より上へは
かなりの技術を要するであろう。

次々と手足を掛け無ければいけない位置を黙々と計算した彼は
先に進んだ。

「行くか・・・。」

危機的想定を考えると、間違いなく私にヒットする、
私は彼が手を掛ける行動に出たのを察し、
すぐにlogistic supportを実行。
頼り難いとはいえ、自分の身をその手すりに
結びつけた。これで彼が何かあれば両手で掴み取り確保が可能。
勿論、落下スピードを軽減する為に出来るだけ彼に接近していた。

だが

ここまで来たが、この坑道は彼に味方しなかった。。。

ハシゴは分解し、更にその上は、
縦坑の状況であり、恐らく形状からゴール直前であると思われるが
そこへ辿り着くであろうハシゴは宙に浮く状態であった。

無理をするとハシゴ自体が落下するであろう。
落下してきた場合、次々と分解したハシゴを巻き込み大規模な
ハシゴ雪崩に巻き込まれてしまう。

彼の瞬間的に見せた残念そうな表情は今でも覚えている。

私に振り返ったとたん、彼はすぐ笑顔に戻っていた。

状況開始時にはまだ分からなかったこの映像。登っていなければ、更に後悔をしていたであろう。

勿論、引き際も弁えていての計画であった。

無念の顔を見られたく無かったのか?

「上に何があったのか」を考えながら
降りる結果、難しい表情を
勘違いされない為になのか?

私の足場にライトを照らしてくれながら、

彼は降りていった。


階段を降り、更なる未探索エリアを目指し歩いていた。

とんでもない行動を起こすのは著者と変わりないが
今までの彼を見ていてわかった。
彼も行けないと分かった場合、素直に引き下がる
見極める目もある。
「行ってみなければ分からない」
だが無理な場所は自然と引き下がる事を知っている。
遂行不能状況になってしまっては見ることは出来ない。

坑道では普段見かけない物があった。
これは給油装置ではないか?

一昔前のガススタにある物が
置いてある。

巨大な坑道の為、地上で燃料補給をしている暇は
無いのであろう。


斜坑の上を確認するSaba氏。

彼は怪しいと思う場所を見逃さずに探索する。


私が目で見る以外の映像もある、

彼が見る光景、その瞬間の映像は彼にしか分からない。

写真で収めていない光景は彼の心に残るだろう。


他の誰にも見たことの無い彼の映像、これからも
探索があるかぎり焼き付けていくだろう。
それが彼自身、人生の中、記憶に残る物語なのだろう。

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