廃墟
【合同イベント】
M i s t G a r d e n

近くに湧き出す源泉があり、そして湿度、変わりやすい山の天候、過酷な自然環境に曝され朽ちていくスピードが速い。
情報では廃墟になってから時間は経っていない。地図にさえ載っているくらいであった。

緑と霧に包まれた室内は寂しさと自然の強さを秘めていた。


この地帯には温泉が湧き出ている。
この場所へ来るまでにも何度と無く温泉の香りがしていた。

1F食堂

これより潜入する!

「ズシャッ!」

食堂窓より施設へ侵入。

足元は数センチ程の水溜りになっている。

日当たりがよく、はね返る光は緑色の光を反射させていた。

室内も湿度、そして2階部の屋根崩壊の結果
水浸しの状態である。

 

年中変わらない湿度と日光が差し込む結果であろう。
テーブルの上は緑のクロスを敷いてある様であった。

 

全体的にコケに覆われる姿は世界が崩壊し
長い年月が経った地に下り立ったようだ。

 

緑色に反射する光はこれが原因であったのであろう。

 

コケのみならず、草さえ生えている。

1Fロビー

しばらくこの場所を見て行こう。。。

ロビーに辿り着いた。床一面は草やコケに覆われている。

 

これは壷なのか?鉄製の壷が落ちている。

 

こんなにも大きな木が生えている。。。堅いコンクリを突き破ったのか?

 

模型が置いてある、この施設の全景である。

1F厨房

ロビーより、私の目には厨房が映っていた。

薄暗いが食堂からの光が完全な闇をかき消してくれていた。

 


配管や空調ダクトは外れ落ち、やはり水浸しの状態だ。

 

どの場所も湿原の様な床である。

 

再度ロビーに戻った、中央右寄には靴?

 

やはり靴であった。

周りにある全ての人工物を摂り込もうとしているしているようだ。

「侵食・・・か」そうとも思えるな。

 

緑の絨毯が敷かれたロビー。
緑一色に包まれていた。

B1浴室

ロビーからは地下へ続く階段があった。。。

「降りてみるか・・・」

薄暗い階段を下りていく。

しかし完全な闇にはならない。

斜面に作ってあるのか?降りる先からは光が射していた。

 

降りた場所にある浴室である。

上階と一転し、乾いた雰囲気を見せる。

浴室なのに乾いた場所。。。

イメージと逆である、上階とのギャップを感じる。

 

上階の水はこちらには漏れていない。

しっかりとしたSRC構造である。

上の階は。。。


この様な惨状だった・・・。

F1客室への廊下

階段を戻りロビーに戻った。

登りきった場所からは廊下が見える。

 

それでは客室を見て行こう。

1F客室

開いている客室のドア。

そこを覗き込んでみた。

ロビーとは一転し綺麗な雰囲気を見せる。

そのままだ。メニューの様なものが
テーブルには乗っていた。

テーブルや座布団には薄っすらとだが
埃を被っている。

 

押入れには2着の浴衣。。。

 

すぐ隣の部屋は。。。

扉は硬く密閉されたドアがあった。

「開かない・・・」

ここでふと頭に浮かんだ。

「まさか?何者かが住んでるのか?」

「いや、それはありえない。。。山奥過ぎる。」

意を決し、力を込めてドアノブを捻って奥へ押した

「ゴトン、ボゴォォン。。。」

勢い良く開いたドアは

その反動で鈍い音を放った。。。

しかし目の前には

更に硬く襖が閉まっていた。

しかし・・・「何だこの臭いは?」

強い墨汁の臭いがする。捨ててある冷蔵庫にも似た臭いを放つ。

無意識に袋から取りだした防塵マスクを装備していた。

そして襖に手をかけて力を入れた。

 

 

 

「うっ」

マスクを付けているが消臭機能は当然付いてはいない。

「カビか。臭いはこれが原因か。。。」

畳一面にカビが生えていた。。。
今まで密閉された空間で、その湿度により所々に
カビはコロニーを作っていた。行き所の無い
胞子類は近くにある場所へ更にコロニーを作っていた。

 

マスクをしてこの場所にいる。。。
何か有毒な場所にいるようだ。

あるアニメ映画であったような光景。

「少し肺に入った・・・」

腐海の森が頭をよぎる。。。

本当に肺に入るとどうなるのか?

 

身体に良くは無いであろう。

 

この場から早々に立ち去った。

廊下へ出て突き当たりには階段があった。

上ってみよう。

廊下は先ほどと同じ構造だ。

2階は集団客が泊まっていたのだろうか?大きな窓が目に付いた。

2階の部屋である。

部屋は12畳くらいあるのでは。

集団客やツアー客が泊まったのであろう。

 

向かいの部屋はこの惨状であった。
崩れた天井が
テーブルやその他の場所に落ち
お茶菓子を入れる容器も
壊れてしまっていた。

 

廊下は施設の中央に近づくほど

悲惨な状況を見せていた。

埋めこみ蛍光灯は本体ごと崩れ、非常口標識は
見事に垂れ下がっていた。

施設中央部は

ロビーのちょうど真上にあたり、

ロビーから2階は吹き抜けの状態になっている。

2階より1階へ向かう階段を望む。

手すりは階下へ崩れ落ちているが

階段だけは健在であった。

真後ろには

中広間と言う場所があった。

中広間と言う割には結構広い。

景色を見ようと窓へ近寄ったが

標高と生憎の雨により霧が多く

景色は見えなかった。

その隣には大きな部屋あった。

これが大広間であろう。奥にはステージまでついている。

何か作りが宮崎アニメを思い出す。
振り返ると入ってきた入口が見える。

壁紙が剥がれ天井からあらゆる物が落ちている。

それでは手すりの無い階段を降り、ロビー1階に戻ろう。

ロビーの上、天井は崩壊していた。

この結果、日当たりが良く

変わりやすい天候の為

湿原の様になっていたのだ。

光が差し込むこの場所にいて、少し外が恋しくなった。

表に出てみよう。

霧が凄く先は見えない。

木々を見て分かるであろう、温泉が湧き出る際の湯気か?

それが原因の酸性雨か?

枯れている木々が数多く目に付いた。

 

強い酸性の結果、まだ地図にさえ載っているこの建物も

屋根等は数十年経ったかのような崩壊を見せる。

そういえば先ほど事務室を発見したのだった。

壊れた扉に阻まれていたが、屈めば入り込むことが出来る。

そちらにも寄って行こう。

フロントの裏には事務室があった。

引き出しも極度の錆により

開いたままで固着していた。

更に事務室の裏手には階下へ降りる階段が見つかった。


しかし非常に暗い。
足元に注意しながら降りてみよう。
ベニヤだか何だかが色々落ちている。

 

 

 


ドカッ!
ガタンガタン!バサバサッ!!!

 

ビクッ!

「!!!?〇×#☆???」

「な、なんか暴れてないか?」

 

 

 

 

原因はコイツか。。。

迷い込んでしまい、私が降りてきた足音に

ビビりだし、何度もガラスにアタックを

決め込んでいた。。。

 

降りた先はボイラー室と発電室であった。

この辺の地域は電気が通っておらず。

手前にあった現役温泉施設にも

電気は通ってない為、発電機による自家発電を

行っていた。

 

そういえば施設の案内に書いてあった。。。

「自家発電を行っております関係上、
テレビのご用意は致しておりません。
稀に電力低下により照明が暗くなる事が
ございます。」

などと書いてあった。何も無い山奥の温泉宿、
テレビが無いのはちょっと寂しいものがある。

 

後どの位健在するであろうか?

あまりに環境が悪すぎる場所。

屋根が全て崩壊すれば、緑の絨毯も

直射日光や湿度を保てず枯れてしまうであろう。

逆にその湿度が崩壊を早めてしまう。。。

共存できる時間は短いかもしれない。

 

今は寂しい場所であるが、笑顔が飛び交う賑やかな

時間があったであろう。

あの大宴会場やお土産コーナーを見るかぎり。。。

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