ウクレレ コード論UP DATE



ウクレレを、より楽しむには、やはり、ある程度の音楽的な知識が必要なようです。
その方が効率的に覚えることが出来るのです。

小生も、初めてウクレレを触った時に覚えたC、G7、Fのスリーコード。
これがどういう意味なのかも知らずにずーと何年も!!。

よくあること・・・・
譜面を見ながらでなければ・・・・とても全部を暗譜できない。

なんであの人はスラスラと曲に合わせてコードが弾けるんだろう。

コードを押さえるのにいつまでもコード表を頼ってしまう。

小生も、このコード論をまとめる前までは以上のような状態だったのです。

考えてみればかなり遠回りをしてしまったと思っています。
このような無駄なことは繰り返してはならないことです。

ここでは、ウクレレを楽しむための最低必要限なコードのお話を紹介させて頂きます。

是非にウクレレを手元に用意されて実際に触りながらご確認下さい。

つまらなかったら寝てください!!。


音名と階名 長音階と短音階 音程 和音 和音名の意味 コードの押さえ方

コードの覚え方 ダイアトニックコード セカンダリードミナント コードの機能 代理コード

弾きやすい調のダイアトニックコード テンションコード 

コード進行 転調 コード付け 移調 おわりに


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 この項にはいくつかのサンプル音(MP3)を載せています。
 ウインドウメディアプレーヤーで聞いてください。
ダウンロードはこちらからどうぞ。



音名と階名

ウクレレを手にした時から、新たにいくつかの言葉と付き合うことになります。
その、代表的な言葉が「音名」と「階名」です。

これからいろいろとコードの紹介をしていく上での基礎知識となるものなのでしっかりと確認しておいてください。
よく似たことばなのですが、意味を取り違えると混乱してしまいます。
ここで、まとめておきましょう。


「音名」 

音名とはCDEFGABまたはハニホヘトイロをいいます。

CDEFGABは英語で使われている音名の呼び方です。
日本語ではハニホヘトイロとなります。

CDEFGABは、音を表す他、後で紹介するコードの名前などに使われます(C、G7、F、Dm等)
ハニホヘトイロは、ハ長調、イ短調などと音階名を呼ぶ時などに使われます。

ウクレレではどちらかといえばハニホヘトはあまり使われません。
音階を示す時にはCメイジャーとかAマイナーというように使われています。


音名は、A(イ)の音を440ヘルツの振動数を基準にして決められています。
確か時報のポーンという音がこの音です。

さて、440ヘルツの倍の振動数である880ヘルツの音は丁度オクターブ高いAの音になります。
逆に440ヘルツの半分の220ヘルツは、丁度オクターブ低いAの音になります。

覚える必要はありませんが、平均律という方法で作られた音は以下のヘルツに設定されています。

A=220ヘルツ、B=233.082ヘルツ、C=261.626ヘルツ、D=293.665ヘルツ、E=329.628ヘルツ、F=349.228ヘルツ
G=391.995ヘルツ、A=440ヘルツ。

ここで理解して頂きたいことは、CDEFGABのそれぞれの音はオクターブの違いはあるとしても、それぞれが独自の音であり、ひとつしかないということです。
いわば絶対音とでもいいましょうか。



「階名」

階名、これはドレミファソラシドです。

ドレミファソラシドは、後で紹介する長音階の音の並び順を表した言葉です。

「ド」とは長音階の第1番目の音を表し、「レ」は第2番目の音を示し、「ミ」は3番目、「ファ」は4番目の音を意味しています。


ここでしっかり確認して頂きたいことは、基本的長音階といわれるハ長調ではC(ハ)が(ド)となりますが、他の調では異なるということです。

例えばニ長調ではD(ニ)を基準にしてドレミファソラシドが組まれています。
ですから、「ド」はDになります。
ニ長調の音階を音名で表すと「DEF#GABC#D」となります。

同様にト長調ではG(ト)を基準にしてドレミファソラシドが組まれているので「ド」はGとなります。
音名で表すと「GABCDEF#」となります。


「CDEFGABC」と「ドレミファソラシド」は、これからたくさん使うことになりますので、しっかり覚えるようにして下さい。



固定ドと移動ド

階名には二つの考え方があります。

ハ長調のCDEFGABがドレミファソラシド、これが基本になります。

それではニ長調、音名はDEF#GABC#D、これを階名でどう読むかです。

・レミファソラシドレと読む場合があります、これを「固定ド」といいます。
 ハ長調のドレミファソラシドと同じ基準ですね、「ド」はいつも「C」となります。

・Dをルートにして「ドレミファソラシド」と読むこともあります、これを「移動ド」といいます。
 その調のルート音を「ド」とする読み方です。

この節ではほとんど「移動ド」で説明しています。




蛇足です。

ウクレレ界ではハニホヘトの音名を使うことはほとんどありません。
その代わりにC、D、E、F等の音名がよく使われます。

当初はハ長調のキーでも、F=ファ、A=ラという関係が咄嗟に出て来ないのです。
ビギナーの方に教える時は要注意ですね。

ベテランのあなたには、ハイ、気を使う必要はありません。




それでは、ここで「一休み」としましょう。

アッ、ウクレレはいつもをおそばにご用意くださいね、弾いていただくことがありますので・・・。


目次に戻ります




長音階と短音階(メイジャースケール、マイナースケール)

さて、音名はCDEFGABまたはハニホヘトイロ、さらに階名はドレミファソラシドと確認しました。

もうひとつが「音階」で、英名で「スケール」です。

これは音が並べられた状態を意味します。
大きく別けて二つあると理解してください。

長音階

そのひとつが「長音階」、英名で「メイジャースケール」といいます。
そしてもうひとつが「短音階」、英名で「マイナースケール」といいます。

長音階は、各音の間隔が全音、全音、半音、全音、全音、全音、半音に並べられています。
「ミ」から「ファ」、「シ」から「ド」の間は半音、その他は全音の間隔でつながっています。

ひとつの曲はこのスケールに表された音によってメロディが作られます。
ハ長調は「C」を「ド」にしたドレミファソラシド、ヘ長調は「F」を「ド」として作られたドレミファソラシドの音階でメロディが作られています。


音階ですが、世の中には長音階と短音階だけでなくいろいろな種類の音階があります。

例えば「四七抜き音階」、これは4度目の「ファ」と7度目の「シ」の無い「ドレミソラド」という音階なのです。

よく耳にされるペンタトニック(ペンタは5、トニックは音の意)つまり5音音階、これもドレミソラの5つの音の音階です。

一方、琉球音階と呼ばれる音階は「ドミファソシド」という音で構成されています。
ウクレレでこの音階を弾いてみてください、沖縄民謡の雰囲気が感じられると思います。

蛇足ですが、ドレミファソラシドが音階なら、レミファソラシドレ、ミファソラシドレミ等・・・・も音階となります。
実はこれを「アベイラブルノートスケール」とか「モード」といいます。
ドレミファソラシドは「アイオニアンスケール」、レミファソラシドレは「ドリアンスケール」、ミファソラシドレミは「フリジアンスケール」と呼ばれます。


さらに音階はキーによっても変わります、これが「調」ですね。

サンプル音は、ハ長調、二長調、ホ長調、へ長調の音階をウクレレで弾いています。


  ハ長調からヘ長調の音階♪


サンプルは同じドレミファソラシドと音階を弾いていますが、キーが異なるのです。


5線譜上にキーの異なる音階を表そうとしたらちょっとした細工が必要になります。

5線譜上にハ長調のドレミファソラシドを表す時は、そのまま階段のように音符を書きます。
つまり5線譜の等間隔の5本の線には、ハ長調の全音、半音が埋め込まれているのです。

ですから、ニ長調でD(ニ)を基準にしてこのドレミファソラシドを表すには、「F」と「C」をそれぞれ半音づつ上げないとドレミファの間隔を保てません。

下の表をご覧ください、二長調は五線譜では確か「#」が「F」と「C」の線上に付きますね。

ご存知の通り、おなじみのへ長調はフラット「b」ひとつが5線譜に付きます、ト長調は、はい、「F」に#がつきますね。


   音名と階名
音名 調号 Db Eb Gb Ab Bb Db Eb Gb
音名  C# D# F# G# A# C# D# F#
音名
ハ長調 なし ファ ファ
ニ長調 #2つ (ミ) ファ (シ)
ホ長調 #4つ (レ) (ミ) ファ (ラ) (シ)
へ長調 bひとつ (ファ)
ト長調 #ひとつ ファ (シ)


ヘ長調のドレミファソラシドを音名で表すとF、G、A、Bb、C、D、Eになります。
何故「B」が「Bb」になるのでしょう。

5線譜にはハ長調のドレミファソラシドが埋め込まれているのです。
「B」を「Bb」にしないとドレミファソラシドの全音 全音 半音、全音・・・・と続く音階の音程を保ないのです。
そこで「B」を「Bb」に調整します、こうするとこの音階の音程が保てます。

ウクレレで「F」(2弦1フレット)をルートにしてドレミファソラシドを弾いてみてください。
「ファの音」は1弦1フレット、つまり音名で「Bb」を押さえて弾いています。


なにせ、今確認している音楽論そのものが、海外から輸入された理論なのでアチャラ言葉が多いのです。
でも、これを理解しておくと、海外のミュージシャンとお話をしても、これらは共通語としてお互いが理解し合えるメリットがあるのです。
まず「ことばありき」ですね。


短音階

長音階では、基準となる音(ルート音=ド)より全音、全音、半音、全音、全音、全音、半音の順に音が並んでいます。

一方、短音階は、「ラシドレミファソラ」の順に並べられてできた音階です。
したがって、短音階のそれぞれの音の間隔は全音、半音、全音、全音、半音、全音、全音の順になります。


音階 全音 全音 半音 全音 全音 全音 半音 全音 全音 半音 全音 全音
ハ長調 レ  ミ  ファ ソ  ラ  シ  ド  ファ
イ短調 レ  ミ  ファ 


上の表をよくご確認下さい。
この短音階は長音階のルートの位置を変えて、6番目の「ラ」の全音からスタートすると全音、半音、全音、全音、半音、全音、全音になり、長音階と同じ順番になるのです。
つまり、スタートの位置が違うだけでそれぞれの音の音程は同じなのです。
(ちなみに、この短音階は自然短音階と呼ばれています。)


ここで、いえること、Cの「ハ」から始まる音階がハ長調(Cメイジャースケール)の中で、Aの「イ」から始まった音階はイ短調(Aマイナースケール)になるということです。
そうです、スタートの場所が違うだけでなのです。

ですから、五線譜の上ではハ長調とイ短調はそれぞれシャープ「#」やフラット「b」無しの同じ調号ですね。
もし、曲集をお持ちでしたら確認してみてください。

別の例でヘ長調を見てみましょう、ヘ長調(F)の曲にはフラット(b)がひとつ付いています、さらにニ短調(Dm)も同じフラットがひとつ付いていて同じ調号になります。

これらのお互いの調の関係を「平行調」と呼んでいます。
お互いが、いわば同じ音階が元になってるという親戚関係なのです。



ここで、ちょっとややこしいことを紹介しておきます。

実は、この短音階には3つの種類かあるのです。

  ・自然的短音階(ナチュラルマイナースケール)  自然的短音階(Am)♪

         ラシドレミファソラと進みます  

  ・和声的短音階(ハーモニックマイナースケール) 和声的短音階(Am)♪

         ラシドレミファソ#ラと進みます。

  ・旋律的短音階(メロディックマイナースケール) 旋律的短音階(Am)♪

         ラシドレミファ#ソ#ラと進み、下がる時は#が双方ともなくなり、自然短音階と同じになります。


と呼ばれています。(間違いなく、義務教育の音楽の時間で学習したはずなのですが・・・。)

ウクレレをお持ちでしたらこの三つの音階をたどってみてください。



実は、ハ長調はCメイジャースケールと英名でいいますが、「基本的長音階」とも呼ばれています。

このメイジャーの意味は「長い」という意味もあるのですが「主要な」という意味が本来です。
一方、短調はマイナーで「短」としていますが、「主要ではない」という意味にもなります。
野球のメイジャーリーグ、マイナーリーグと同じですね。

今、確認している音楽理論は、基本的には長音階をベースに考えられているようです。
そこに、この理論を短調に当てはめると、かなりややこしくなるようです。
そもそも音楽が先にあって、理論は後付けされたものなのでしょうからなおさらです。

長調はひとつしかありませんので説明しやすいのでしょうか、どの理論書をみても長調を例に説明されていることが多いようです。


一方短調は複雑、なんといっても3種類もあるのですから。
ここでも、ちょっとややこしい説明が出てまいりますがどうぞお許し下さい。


でも、この短音階の詳細を知らなくても、ウクレレは間違いなく弾くことができますのでどうぞご安心下さい。
小生自身、自分が知っている短調の曲で、どの音階が使われているかすら知りません。

でも、これらの短音階のことをより詳しく知りたい場合は別途音楽書等で確認してください。



不思議なことは、世の中には「陰と陽」や「影と光」が間違いなくあるのですね。

長調の曲は明るくて元気が感じられます。
ご存知のミュージカルの「ドレミの歌」これは元気があって明るいですね、典型的な長調の曲です。

一方、短調の曲は物悲しげな暗い感じの曲になります。
古賀メロディの名曲「悲しい酒」、これは短調の曲なのです。
日本人の好きな「演歌」、実はこれらの曲の大半が短調の曲なのです。

サンプル音の短音階を聞かれても何か「物悲しさ」みたいな印象を持たれたでしょう。

この理由は小生にもわかりません、「いわば自然の法則」とでもいいましょうか。




蛇足です。

自分はクロマチックハーモニカも持っています。
これはバーが付いていて、これを押すことによって半音の音が吹けるハーモニカです。
ドレミファソラシドのドからオクターブ高いドまでを、全部半音単位でつなげるとC、C#、D、D#、E、F、F#、G、G#、A、A#、B、Cとなります。
これを「クロマチック音階」と呼ばれています。

このハーモニカのキーは「C」です。

一方、ブルースハープは各調のキーごとにハーモニカが用意されています。

過日お会いしたハーモニカの世界チャンピオンは、専用のウエストポーチに12台のブルースハープを入れていました。
さすがです、かっこ良かったです。

ウクレレで、これが出来ると指使いや理論覚えが楽に・・・・ですね!!!。



ハイ、一休みとしましょう。 
ウクレレのチューニングを再度ご確認ください。


目次に戻ります




音程(インターバル)

音程とは、ある音からある音までの音の高低差を意味します。

ではなぜ、音程についてここで説明しているのでしょう。
これはウクレレのコード(和音)を理解することとか「移調」をするために知っておく必要があるからなのです。

ウクレレでコードを弾けるようになると、いくつかの数字がコード名の中に出て来ると思います。
代表的なものが、1度、3度、5度、さらに7のセブンス、そして、さらにちょっとコードと付き合うようになると4、6、また、9、11、13等などの数値も目にされるようになるでしょう。

この数値はどういう意味なのでしょう。
これらの数値は、簡単に申し上げるとある音からある音までの音の高さの差、つまり「音程」を表しています。
ウクレレを始めると、どうしても覚えなければならないコード、その名前の意味がここにあるので確認しておきたいのです。


さて、前置きはこの位にして、義務教育の音楽の時間で音程について、やりましたよね、完全5度とか、長3度、短3度などなど。
結構ややこしかったですね。

整理してまとめてみました。


     音程一覧表(Cをルートにした時)
音名 度数 階名 半音数 完全 内容 全半音数
完全1度 (減2度) 同じ音 同じ音
Db 短2度 (増1度) 2度間で半音がひとつ
長2度 (減3度) 2度間で半音がない 全音1つ
Eb 短3度 (増2度) 3度間で半音がひとつ
長3度 (減4度) 3度間で半音がない 全音2つ
ファ 完全4度 (増3度) 4度間で半音がひとつ 全音2つ+半音1つ
Gb 増4度 減5度 5度間で半音がふたつ
完全5度 (減6度) 5度間で半音がひとつ 全音3つ+半音1つ
Ab 短6度 (増5度) 6度間で半音がふたつ
長6度 (減7度) 6度間で半音がひとつ 全音4つ+半音1つ
Bb 10 短7度 (増6度) 7度間で半音がふたつ
11 長7度 (減8度) 7度間で半音がひとつ 全音5つ+半音1つ
12 完全8度 (増7度) オクターブ 全音6つ+半音2つ


表の意味を説明しておきます。
「CDEFGAB」は全部で7つの音です。
そして、それぞれの音のうち「E−F」と「B−C」間は半音ですが他の音はすべて全音(半音2つ)となります。

一方、CDEFGABを半音を基準にして並べれば、12音の音で構成されていることになります。
上記表の一番左の「音名」の列を縦に見てください、そして、その右の「半音数」の列でみると12音になっていますね、ハイ、前節の「クロマチック音階」ですね。


音程を表現するときは、スタートする音名を加えて数えます。

つまり、「C」から同じ「C」の音程は1度です。「C」から「D」は、CとDで「2度」となります。

音程には「度」、英名で「ディグリー」という単位を使います。
CからDは2度の音程差があるという言い方です。
また、Cの3度先は「E」です、4度先は「F」、5度先は「G」、6度先は「A」、7度先は「B」 、8度先はオクターブ高い「C」となります。

Cを基準にして、CDEFGABのそれぞれの音程の名称は以下の通りとなります。
上記の表と照らし合わせてご確認ください。

  CからCは完全1度
  CからDは長2度
  CからEは長3度
  CからFは完全4度
  CからGは完全5度
  CからAは長6度
  CからBは長7度
  CからC(1オクターブ上)は完全8度

という名称になります。
つまり、「ド」を基準にしてドレミファソラシドのそれぞれの各音程は、「完全何度」と「長何度」という二つの単位を使って表現することができます。

「完全何度」は、完全1度、完全4度、完全5度、完全8度にしか使われません。
完全3度や完全6度という表現は無いということです。

同様に、「長何度」は長2度、長3度、長6度、長7度にしか使われません。
1、4、5、8の数値は「完全何度」という「単位」で既に使ってしまっているからです。

よく、単に1度、3度、5度等と「完全」、または「長」を省略して呼ぶ場合があります。
この場合はドレミファソラシドの音程のみに使われます。



それでは、半音が入った場合の音程はどうなるのでしょう。

例えば、Cから(Db)の音程はどうしたらいいのでしょう。
これは短2度となります。
「C」から「D」の間で「2度」ではありますが、これは全音(半音が二つ)の間隔なので「長2度」。
「長2度」から半音短い間隔、つまり「短2度」となります。


ここで新たに「短何度」という表現が出てきました。

これは、前述の長何度の音程に対して半音短い音程を意味します。
ですから、「短何度」という表現は、長何度に同じく短2度、短3度、短6度、短7度しかありません。


これで、Cを基準にして、CDEFGABの半音を含んだそれぞれの音程は、「完全何度」と「長何度」と「短何度」の単位で、ひとつの音程を除いて表すことができます。


では、このひとつとはなにか、これは、Cに対して「F#」または「Gb」の音となります。

では、どう呼ぶか。

「C」から「Gb」は、Gの完全5度からみれば半音狭いので「減5度」ということになります。
また、Fの完全4度からみれば半音高いので「増4度」ということにもなります。

さて、ここで出てきたのが「増」と「減」という表現です。

・増は、「完全何度」または「長何度」を基準にして、さらに半音が加わった音程。
・減は、「完全何度」または「短何度」を基準にして、さらに半音が狭まった音程。


ちなみに、減5度(増4度)、この音程は、丁度「全音で3つ分」の音程だということで三全音(トライトーン)と呼ばれています。

「C」から「D」が全音、「D」から「E」も全音、「E」から「F」は半音ですが、これが「F♯」となるので丁度全音になります。
あわせて「3つの全音」ですから「三全音」と呼ばれるのです。

この「三全音」という音程の組み合わせから出来た和音は、ちょっと複雑なというか不安定な音の組み合わせになります。
しかし、この音程は和音の世界では大きな働きを持っています。

これについては後ほど紹介させて頂きます。



それにしても、長、短、増、減は言葉通りなのですが、完全という表現はなんなのでしょう。

「完全8度」は丁度1オクターブ離れた音程で、きれいなハーモニーを生み出してくれます。
ジャズの偉大なギタリスト、「ウエス・モンゴメリー」は「オクターブ奏法」と呼ばれる演奏法で現在も私たちを魅了してくれます。

  オクターブ奏法サンプル♪

(すいません、「ウ」の字にもなっていません!!)


「完全5度」は「ド」と「ソ」の音程で、きれいなハーモニーとなるので「パワーコード」としてよく使われます。
長調とも短調ともとれない独特の響きが聞く人を魅了します。

  パワーコードサンプル♪


以上の完全何度と呼ばれる音程は、完全4度も含めて安定した綺麗な和音となることから、完全という名前がつけられたようです。


いずれにしろ、完全、長、短 増、減 これらを英語でいうと、

  
 完全  パーフェクト PERFECT
メイジャー MAJOR M(大文字)
マイナー MINOR m(小文字)
オウギュメント AUGMENT aug
減  ディミニッシュ DIMINISH dim

メイジャーとマイナーは頭文字が同じMなので大文字でメイジャーを、小文字でマイナーを意味するようにしています。


なんだか、コード名で聞いたことのある言葉ですね。
そうなのです、音程は後ほど紹介する、和音(コード)の構造やコード名と深い関係があるのです。



それでは、「D」から「E」というスタートが上の表とは異なった場合の音程はどう読んだらいいのでしょうか。
簡単です。

次のように一番左の列をスタートとなる音名に変えればいいのです。
DからEなら、Dから順に記入してEを読み取ればいいのです。


     音程一覧表(ルートをDにした時)
音名 度数 半音数 完全 内容
完全1度 (減2度) 同じ音
Eb 短2度 (増1度) 2度間で半音がひとつ
長2度 (減3度) 2度間で半音がない
短3度 (増2度) 3度間で半音がひとつ
Gb 長3度 (減4度) 3度間で半音がない
完全4度 (増3度) 4度間で半音がひとつ
Ab 増4度 減5度 5度間で半音がふたつ
完全5度 (減6度) 5度間で半音がひとつ
Bb 短6度 (増5度) 6度間で半音がふたつ
長6度 (減7度) 6度間で半音がひとつ
10 短7度 (増6度) 7度間で半音がふたつ
Db 11 長7度 (減8度) 7度間で半音がひとつ
12 完全8度 (増7度) オクターブ


つまりDからEは長2度の音程、また、DからGは完全4度、DからBbは短6度となります。


完全、長、短、増、減という単位に対する音程は基本的にCのハ長調を基礎にして定義されました。
長音階は全音と半音が入り混じっていますから、ちょっとややこしくなるのですが、半音をベースにして考えれば理解しやすくなります。


半音0個(同じ音) 完全1度
半音1個 短2度
半音2個 長2度
半音3個 短3度
半音4個 長3度
半音5個 完全4度 ファ
半音6個 増4度または減5度 トライトーン
半音7個 完全5度
半音8個 短6度
半音9個 長6度
半音10個 短7度
半音11個 長7度
半音12個 完全8度


基準となる音がなんであれ、音程となる音との間にある半音数を数えれば音程の名称は以上の通りです。

そして前述の通りに
「増」とは、以上の名称に下から上にさらに半音積み上げた音程をいいます。
「減」とは、以上の名称に上から下にさらに半音下がった音程をいいます。




蛇足です。

なんでしょうか、難しい言い回しが出てきましたね。
西洋音楽が導入された当初、あえて難しい言い回しに・・・まさかでしょうが。

音程、パソコンがあればいとも簡単に・・・の世の中です、今は。
かくいう自分もパソコンと共にウクレレを楽しんでいます。




はい、ここでちょっと「一休み」小休止としましょう。
ウクレレの掃除は?してありますね。


目次に戻ります




和音(コード)

以上の音名、階名、音程の意味はご理解頂けましたと思います。
さぁ、それでは和音について紹介致しましょう。

リズム、メロディ、ハーモニー、よく音楽の3要素といわれます。

例えばハワイアンバンド、典型的にはスティールギター、ベース、ギター、ウクレレ、ボーカル等でバンドが構成されています。
スティールギターやボーカルがメロディを担当、ベース、ウクレレ、ギターがリズムとハーモニーを担当しています。
つまりこれら三つ要素が絡み合うことによって、厚みのある聞き心地の良いサウンドを奏でることが出来ます。

ハーモニーは和音です、和音(コード)とは、ふたつ以上の音を合わせて出来た人が美しいと感ずる音の響きといえましょう。

ウクレレは素晴らしいですね、この三つの要素を弾くことが出来るのです。

  ・単音で弾けばメロディを弾けます。
  ・コードを押さえれば和音を弾けます。
  ・ストロークを刻めばリズムを刻めます。

小生はハーモニカも吹きますが、和音はほとんど吹くことが出来ません。
しいて言えば、コードの構成音を順番に吹いて、アルペジオ(分散和音)でコード音を出すことなら可能です。
リズムは舌で開口部を閉じたり開けたりすれば少しは出来ますが限定的です。
従って、ハーモニカではもっぱらメロディを吹くことが主体になります。

フルートやクラリネット等ではメロディしか吹けません、音が単音でしか出せないからです。

バンドを組んでいた時のベース担当者、今は弾いていないそうです。
一人でベースを弾いても面白くないんですって、理由はわかりますね。

一定のリズムの基にして、メロディとコードを絡ませて弾く、これがウクレレソロですね。
小さいウクレレ一台で音楽の3要素を同時に奏でられる・・・これぞウクレレの魅力でございます。


さて本題です。
和音には大きく分けて2和音、3和音、4和音等があります。
3和音は3つの音、4和音は4つの音で作られた和音で、最もよく使われる和音です。
ちなみに3和音のことを英語で「トライアド」、4和音を「テトラッド」といいます。

2和音は?・・・代表的なものはパワーコードと呼ばれています。


3和音や2和音の場合、ウクレレの弦は4本なので余ってしまします。
この場合は2本、または3本の弦のみを弾くか、和音にどれか同じ音を二つ入れて弾いています。


和音の音はどのようにして組まれているのでしょう。

基本的に複数の音から構成される和音(コード)は、基準となる音にさらに3度上、その上にさらに3度を加えた音の響きで構成されます。
これを「3度堆積」と呼んでいます。

Cを基準にすればCがルート音(根音)、その長3度上の「E」、さらに短3度上の「G」を重ねるとC、E、Gの和音、階名でいえば「ド、ミ、ソ」の和音となります。
これが、ハ長調の曲ではもっとも基本となるコードで「Cメイジャーコード」と呼んでいます。

実際に使われるコードはこのドミソのCメイジャーコードだけではありません。
このコードを基本にして構成音が変化して別のコードになっていきます。

例えば、これにさらに3度上の7度目の音(短7度や長7度)を加えることもあります。
さらに、3度目の音を半音下げたり上げることもあります。
さらに、5度目の音を半音下げたり上げたりもします。
さらに、9度目(D)、または11度目(F)、または13度目(A)の音を加えることもあります。


ウクレレを弾かれるようになると、この和音(コード)を覚えなければなりません。
「コードを覚えるのが大変だ」と、どなたもお思いになるでしょうが覚え方を知れば決して難しくはありません。
コードを覚えて弾けるようになれば、より楽しくウクレレを演奏することが出来るようになれます。


ここで、ちょっと確認しておきましょう。(実は初心者の方は、よく混乱するのです。)


メイジャースケールとマイナースケール
ハ長調を英名でいうとCメイジャースケールとなります。
ハ短調は同じくCマイナースケールです。
でも普段はスケールということばを省略してCメイジャー、またはCマイナーと呼んでいます。

さらに、Cメイジャーはメイジャーすら省略して単に「C」と呼ぶこともあります。
ではCmの「マイナー」は、ハイ、「メイジャー」と区別するために省略しません。


メイジャーコードとマイナーコード
Cメイジャーコードは、CEG(ドミソ)の3和音のコードを、CマイナーコードはCEbG(ドミbソ)の3和音コードを意味します。

これも、メイジャーということばを省略してCコード、また単に「C」と呼んでいます。
Cmコードも、Cmと呼んでいますが、これも「マイナー」は省略しません。


ノート
「C」の音は英語では「Cノート」と呼ぶのですが、この「ノート」も略して単に「C」と呼んでいます。


つまり、一般的にはスケール、メイジャー、コード等のことばを省略して、「C」とか「Cm」とか呼んだりしています。
「マイナー」は、メイジャーと区別するために省略しません。
省略されたことばが、「スケール」をさすのか、「コード」なのか、「音名」なのかはその状況で判断しています。


「この曲のキーはCm?」とくればこれはハ短調の音階を指し、正しくはCマイナースケールとなります。
でも、一般ではスケールを省略してCm(Cマイナー)と呼んでいます。

「この曲のキーはC?」ときた時、正しくはCメイジャースケール、ハ長調のことなのですがメイジャーとスケールを省略して単に「C」と呼んでいる のです。

「このコードはCm?」これは勿論和音(コード)の「Cm」を意味しています。

「このコードはC?」ときた時、正しくはCメイジャーコードなのですが、メイジャーを省略して単に「Cコード」、さらにコードも省略して単に「C」と呼んでいます。

「この音はCかな?」これは「音名」を意味しています。



蛇足です。

シニアのウクレリアン、Cmのことを「ツエーマイナー」、Gmのことを「ゲーマイナー」と言われたりします。
ドイツ語読みですね、小生もバンドを組んでいた頃、先輩からこのように聞きました。
(あっ、小生もシ・ニ・アなんだ!)

別のお話、「このウクレレいいだろう、『デーマン』だっだよ!」、つまり、2万円という意味なのですが・・・。



ハイ、「一休み」としましょう。
ウクレレを開放弦でポロンと弾いてみてください、オーッ いい音ですね!!!!!。




目次に戻ります




和音名(コード名)の意味

さて、ウクレレで使われるコードにはどのようなものがあるのでしょう。
聞きなれないコードの名前が出てくるかもしれません。
しかし、その意味を理解すれば「なーんだ!」になりますのでお付き合い下さい。

よりわかりやすくするためにキーを「C」にして主だったコードを一覧表にしてみました。


       コードの種類一覧
コード名 名称 音名 階名 内     訳
C メイジャー C,E,G ドミソ ルート音、長3度、短3度のドミソで構成される和音の基本の形です
C7 セブンス C,E,G,Bb ドミソシb Cコード(ドミソ)に短7度(シb)の音を加える
Cm マイナー C,Eb,G ドミbソ Cコード(ドミソ)の3度目の音(ミ)を半音下げる、つまり主音、短3度、長3度で構成される
C6 シックス C,E,G,A ドミソラ Cコード(ドミソ)のコードに長6度(ラ)の音を加える
Cm6 マイナー6 C,Eb,G,A ドミbソラ Cmコード(ドミbソ)に長6度の音(ラ)を加える
Cm7 マイナー7 C,Eb,G,Bb ドミbソシb Cmコード(ドミbソ)に短7度(シb)を加える
Cm7-5 マイナー7-5 C,Eb,Gb,Bb ドミbソbシb Cm7(ドミbソシb)の5度目の音(ソ)を半音を下げる、ハーフディミニッシュとも呼ばれる
CMA7(C△7) メイジャ-7 C,E,G,B ドミソシ Cコード(ドミソ)に長7度(シ)の音を加える
CM7+5 メイジャー7+5 C,E,G#,B ドミソ#シ CM7(ドミソシ)の5度目の(ソ)を半音上げる、あまり使われるコードではありません
CmM7 マイナーメジャー7 C,Eb,G,B ドミbソシ Cm(ドミbソ)に長7度(シ)を加える
C7+5(C7#5) セブンプラス5 C,E,G#,Bb ドミソ#シb C7コード(ドミソシb)の5度目の音(ソ)を半音上げる、Caug7とも呼びます
C7-5(C7b5) セブンマイナス5 C,E,Gb,Bb ドミソbシb C7コード(ドミソシb)の5度目の音(ソ)を半音下げる、Calt7とも呼びます
Cdim(C°) ディミニッシュ C,Eb,Gb,A ドミbソbラ 減という意味で、短3度の等間隔の音を4つ組んだもの
Caug(C+5) オーギュメント C,E,G# ドミソ# 増という意味で、Cコード(ドミソ)の5度目の音(ソ)を半音上げる
C7sus4 7サス4 C,F,G,Bb ドファソシb C7コード(ドミソシb)の3度目の音(ミ)を半音上げて4度の(ファ)にする


それぞれのコード名が表す意味をしっかりつかんでください。

覚えやすいように表計算のエクセルで一覧表を作りました。
必要な方はプリントアウトしてください。



     エクセルコード名一覧表



構成音の音名は、調がかわるとすべて変わってしまいますので暗記する必要はありません。

出来れば「階名」の「ドミソ」をベースにした構成音は覚えてください、「移動ド」で考えれば調が変わっても変化しません。

和音の基本中の基本となるCメイジャーコードの「ドミソ」にどんな音が加わるのか、また、コードによって「ミ」と「ソ」や「シ」がどのように変化するのかをしっかり確認してください。


どうでしょうか、これで普通よく目にする大半のコード名の意味が確認できたと思います。




蛇足です。

オータサンは「ボクは12歳の時に720のコードを覚えたよ」といわれています。
ここに紹介したコードは15種類です。
さらに、オクターブは半音では12音階、ひとつのコードに4つの押さえ方があるとして、15×12×4=720。
ホント!!!。


さて、「一休み」としましょう。
今ここで、15種のコードを全部弾いてみてください!!とはいいません・・・よ。



目次に戻ります




コードの押さえ方

以上でコード名の意味がご理解頂けたと思います。
さて、この次に理解しなければならないことは、実際にウクレレでこれらのコードはどう押さえたらいいかということになります。
ウクレレの指板(フレット)の上で、これらのコードがどう押さえられているかを確認していきましょう。


「絵柄と名称」

まず、各弦の押さえ方を言葉で説明する場合の表現方法をここで紹介しておきます。

ウクレレの弦は、ヘッドを上にして右から左に1弦、2弦、3弦、4弦と呼ばれます。
下にあるCメイジャーコードの押さえ方は、一般的には「3345」と弦の順番にフレット数を数値で表現していくのが一般的でしょう。
でも、当HPでは4弦から1弦に向かって「5433」と呼んでいます。

なぜか、これは日本語が横書きでは、左から右に向かって書かれるからが故でございます。
「5433」とすれば、図の通りになります。 

「3345」という表現だと、右から左に逆に書かなければならないのです。


ある楽器屋さんでこのフレットの絵柄がデザインされたゴム印を販売していました。
たまに、いや、しょっちゅう、小生もコードの押さえがわからなくてメモすることがあります。

こんな時、小生はCメイジャーコードであれば5433というようにメモしています。
中には、わざわざフレットの絵を書いてドット(黒丸)で押さえをメモしている人をみかけます。
慣れてしまえば5433の方が早いと思っているのですが・・・。


とは言っても、いきなりはちょっと理解しずらいでしょうから、ここではポジションを絵も交えながら紹介致します。

前節のコード名の意味の復習をかねてフレット上ではどのように押さえられているのかを確認していきましょう。
基準となるコードを「Cメイジャーコード」にします。
すいません、0003の押さえではありません、5433の「C」で行きます。


「Cメイジャー」C、CM (ドミソ)


正しい名称は「Cメイジャーコード」ですが、普通はメイジャーを省略して呼んでいます。

左図のCメイジャーコードは5433で4弦から1弦に向かってCEGC(ドミソド)の音を押さえています。

Cメイジャーコードの構成音はCEG(ドミソ)の3和音ですが、ウクレレは4本弦なのでこの図ではC(ド)をふたつ押さえていますが、和音上の構成音は押さえていますので問題ありません。



「Cマイナー」Cm (ドミbソ)

上のCMはMが大文字ですが、このCmは「m」が小文字になります。

CコードのCEG(ドミソ)のE(ミ)を半音下げ短3度(マイナー3、m3)のEbにして、CEbG(ドミbソ)にしたコードがCmとなります。

Cコードの第3弦のEがフレットひとつ下がって4弦からC、Eb、G、C(ド、ミb、ソ、ド)になっていますね。
上記のCコードと比較してみてください。



「Cセブン」C7 (ドミソシb)


C7コードは、Cコードに短7度(マイナー7、m7)のBb(シb)を加えた4和音のコードとなります。
従って、C7の構成音はCEGBb(ドミソシb)となります。

この図の通りに押さえると、音は4弦からBb、E、G、C(シb、ミ、ソ、ド)になっています。
4弦からの順番に惑わされないでください。構成音があっていれば順番は関係ありません。

4弦を5フレットで押さえればCメイジャーコードと同じになります。

実は、このセブンスコード、今まで紹介してきた理屈から考えれば「Cマイナー7」という名前にすべきなのかも知れません。
つまり、Cコードに短7度(m7)の「シb」を加えたのだから「C」+「m7」=「Cm7」になるのではと・・・。

しかし、こうすると後から出てくる「Cm7」と混同してしまうのです。
ですから、このセブンスコード名の名前を示す場合のみ、この「m」、マイナーという表現を省略して単に「セブンス」の名前がつけられています。



「Cメイジャー7」CM7、CMA7、Cmaj7、C△7、(ドミソシ)


CM7はCコードに長7度(メイジャー7、M7)のB(シ)の音を加えた4和音となります。
したがって、このコードの構成音はCEGB(ドミソシ)です。

ご理解頂きたいことは大文字の「M」は長のメイジャーを意味しています。
上記Cmの小文字の「m」は短のマイナーを意味しています。
メイジャー、マイナー共に頭文字が同じMなので大文字、小文字で「長」と「短」を区別しているのです。

この図では4弦からB、E、G、C(シ、ド、ミ、ソ)と押さえています。

Cメイジャー(5433)の第4弦がひとつ下がっていますね。
または、C7(3433)からは同じく第4弦がひとつあがっていると考えることも出来ます。

C7コードとCM7コードとの違いをはっきり覚えて下さい。
CM7はドミソシ、C7はドミソシbが構成音になります。



「Cシックス」C6 (ドミソラ)

このコードは、Cコードに長6度の音であるA(ラ)を加えたCEGA(ドミソラ)の4和音です。

この図では第4弦からAEGC(ラミソド)と押さえています。

C7の3433から、さらに4弦がフレットひとつ下がって「ラ」になっていますね。

ちなみに、ウクレレの調弦を開放弦で弾くと、第4弦から順にGCEAですから、これもC6となりますね。



「Cマイナー6」Cm6 (ドミbソラ)

このコードは、CmのCEbG(ドミbソ)に6度のA(ラ)を加えた和音で、構成音はCEbGA(ドミbソラ)となります。

次のCm7(3333)と比べると4弦がフレットひとつ下がっていますね。

この図では、第4弦よりAEbGC(ラミbソド)の順に並んでいます。




「Cマイナーセブン」 Cm7 (ドミbソシb)


このコードは、CmコードのCEbG(ドミbソ)に短7度(マイナー7、m7)のBb(シb)を加えたCEbGBb(ドミbソシb)の和音となります。

この図の押さえでは4弦よりBb、Eb、G、C(シb、ミb、ソ、ド)となっています。

5333のCmの第4弦のC(ド)をBb(シb)に下げたと考えても良いし、3433のC7の3弦のE(ミ)をEb(ミb)に下げたと考えることもできます。

ちなみにウクレレの0000の開放弦の調弦はAm7でもあります。
これを2222までスライドすればBm7になり、さらに3333までスライドすればこのCm7となります。

「C7」との違いをしっかり確認してください。



「Cマイナー7−5」Cm7−5 Cハーフディミニッシュ(ドミbソbシb)


このコードの構成音は、Cm7コードの5度目の音(ソ)を半音下げるたCEbGbBb(ドミbソbシb)となります。

5はコード構成音の5度目の音を意味し、これをさらに半音下げるので−5です。
−5はb5と表記されることもあります。

前記の3333のCm7の5度目の音である第2弦のG(ソ)を半音下げれば良いわけです。

コードの構成音がドミbソbシbで、ディミニッシュコードの構成音(ドミbソbラ)によく似ていることから、半分はディミニッシュ、
つまり「ハーフディミニッシュ」とも呼ばれています。



「Cメイジャーセブンプラスファイブ」CM7+5、CMA7+5、C△7+5、Cmaj7+5 (ドミソ#シ)


このコードは、CM7のCEGB(ドミソシ)の5度の音を半音上げる(+5、#5)和音となります。
従って構成音はCEG#B(ドミソ#シ)となります。

CM7の4433の5度目の音である第2弦のG(ソ)を半音上げてG#(ソ#)にします。
すると4443の押さえになります。

これはちょっと押さえにくいので、普通は0003のCコードを0002にしてCM7コード。
さらに4弦のGを半音あげて押さえた1002の指押さえとなります。

このコードは普通ではあまり使われず、ほとんどCM7で代用されています。



「Cマイナーメイジャーセブン」 CmM7 (ドミbソシ)

このコードは、Cmに長7度(メイジャー7、M7)の音を加えたCEbGB(ドミbソシ)の和音となります。

前記Cmの5333の、第4弦5フレットをひとつ下げて4333にすればよいわけです。



「Cセブンプラスファイブ」 C7+5 Caug7 (ドミソ#シb)

このコードは、C7コードのCEGBb(ドミソシb)の、5度のG(ソ)を半音上げた、CEG#Bb(ドミソ#シb)の和音となります。

前記C7の3433を3443に変えればよいわけです。

Caug7とも呼ばれていますが、後ほどでてくるCaugとの違いをしっかり理解しておいて下さい。



「Cセブンマイナスファイブ」C7−5 Calt7 (ドミソbシb)

このコードは、C7コードの5度の音を半音下げたCEGbBb(ドミソbシb)の和音となります。

C7の3433を応用して第2弦の5度目の音を半音下げればよいわけです。
図の通りに3423となります。



「Cディミニッシュ」Cdim (ドミbソbラ) 

このディミニッシュという名前は「減」という意味です。

構成音が、ルートを基準にして、ルート、短3度、減5度、減7度の音のCEbGbBbb(ドミbソbラ)の和音となります。

つまり、4つの構成音間が半音で二つの等間隔に並べられた和音となっています。

構成音に出てくる減5度と減7度について

普通のコード構成音に出てくる「5度音」は「完全5度」の「ソ」の音です。
これがディミニッシュでは半音下がって「減5度」の「ソb」となります。
 
同じく普通のセブンスコード構成音に出てくる7度は、「CM7」の長7度のB(シ)、又は半音ひとつ下がって「C7」の短7度のBb(シb)です。
ディミニッシュでは、「減7度」ですから短7度(Bb)がさらに半音下がるので(Bbb、フラットが2つ付きます)つまりA(ラ)の音になります。

このコードは、別の言い方をすれば、構成音を「短3度」(半音2つ)の等間隔の音程で組んだCEbGbA(ドミbソbラ)の4和音ともいえます。


  ディミニッシュの構成音
音名 C  Db D  Eb E  Gb G  Ab A  Bb B 
階名 ファ
Cdim Eb Gb
Dbdim Db Bb
Ddim Ab


例として上の表の「Cdim」をご覧下さい、構成音のC、Eb、Gb、Aのそれぞれは、間に半音がふたつの等間隔で組まれています。

CからBまでの1オクターブは、音階ではCDEFGABの7つの音ですが、半音を基準にすれば12の音階で組まれています。
これが丁度、12の半音÷半音4つ=3つに割り切れて一回りして最初に戻ります・・・ということは次のことが言えます。

・Cdimは、Ebdimであり、Gbdimであり、Adimでもある。
・Dbdimは、Edimであり、Gdimであり、Bbdimでもある。
・Ddimは、Fdimでもあり、Abdim でもあり、Bdimでもある。

つまり、ディミニッシュは構成音のそれぞれのキーのディミニッシュコードになり、ひとつのコードが4つの名前を持っているのです。


さらに、都合の良いことがあります。

音階は半音で12個です。
ひとつのコードが4つのコード名を持っていたら、3つのコードを覚えれば音階上のすべてのキーのコードを押さえられるのです。

構成音が等間隔なので、構成音のそれぞれがルート音になったコードになるのです。
ですから、以上のCdim、 Dbdim、Ddimのそれぞれのディミニッシュコードを覚えれば、すべてのキーのdimコードを覚えられます。

このように、コードの名称は違ってもコードの構成音が同じ和音を「異名同和音」といいます。

指押さえは独特の平行四辺形のような形をしています。
この形をくずさずにフレットを3つずらして押さえると、すべてのディミニッシュコードのどれかのコードとなります。



「Cオウギュメント」Caug C+5 (ドミソ#)


このコードは、CコードのCEGの5度の音を半音上げたCEG#(ドミソ#)の和音となります。
オウギュメントとは「増」という意味です。
構成音の完全5度音のG(ソ)を半音上げるので「増5度」となるのです。

この図の押さえでは第4弦よりCEG#C(ドミソ#ド)の順に押さえています。

このコードは3つの構成音の間が半音3つの等間隔に並んだ和音です。

CaugとCaug7との違いをはっきり理解するようにしてください。

このコードの構成音の仕組みは、上記のディミニッシュによく似ています。

ディミニッシュは間に半音2つの等間隔で4つの音の組み合わせでした。

オウギュメントは半音3つの等間隔の3つの音の組み合わせとなります。


   オウギュメントの構成音
音名 C  Db D  Eb E  Gb G  Ab A  Bb B 
階名 ファ
Caug Ab
Dbaug Db
Daug Gb Bb
Ebaug Eb


ディミニッシュ同様に、オウギュメントに関しては以下のことが言えます。

・Caug は、Eaugであり、Abaugであります。 
・Dbaugは、Faugであり、Aaugでもあります。
・Daugは、Gbaugであり、Bbaugでもあります。
・Ebaugは、Gaugであり、Baugでもあるわけです。

1オクターブは半音で12ですから、12÷3=4、4つの押さえ方を覚えればすべてのオウギュメントを覚えられるわけです。

代表的な押さえ方はここで紹介した「5443」ですが、もうひとつ「1003」という押さえ方もあります。
双方とも、この指押さえの形をくずさずにフレットを4つずらせば、すべてのオウギュメントコードを押さえることができます。


ここでしっかり確認してください。

「Caugコード」と「Caug7(別名C7+5)」コードは同じコードではありません。
「Caug」はコードはここで紹介した構成音が等間隔でございますが、「Caug7」は等間隔ではないので「4つずらし」て覚えることは出来ません。



「Cセブンサスフォー」C7sus4(ドファソシb)

このコードは、C7のCEGBb(ドミソシb)の3度目の音であるE(ミ)を半音上げて4度のF(ファ)にした和音となります。
ですから、押さえではC7の3433が3533になっていますね。

すなわちC、F、G、Bb(ドファソシb)の構成音となります。

たしか、ズボン吊りを「サスペンダー」といいましたね・・・。
sus4とは、3度の音(ミ)を半音吊り上げて4度(ファ)にすると言う意味です。    



以上で、主だったコード名の意味と実際的にウクレレのフレットの上ではどのように押さえているかがご理解頂けたと思います。
これらを理解すればコード名に理由付けが出来るので覚えやすいし、さらには自分で考えてコードをどう押さえたらいいかがわかるようになると思いますがいかがでしょうか。



ここで紹介した指押さえのフォームは皆さんがご存知のフォームと異なっているかもしれません。
あくまで、ここではコード名の意味が、フォームではどのように押さえられているかを紹介したものです。

以下にここで紹介したコードを以下にまとめて表示しました。
上段一番左の「5433」の「Cメイジャーコード」を基本にして、それぞれのコードの押さえ方がどのように変化していくかをご確認下さい。

コード名とその意味、押さえの変化が理解できれば、もう「ウクに金棒!」でございます。


  ⇔  







蛇足です。

上記のようなコード押さえは図を暗記しただけでは・・・・。
これらが押さえられるように左手の指が自由に動くようにならねば・・・です。
小生は風呂では必ず指の柔軟体操をしています。
各指、各関節の順反り、逆反り、ねじりから股開きまで・・・・
効果大ですよ。

アッ、晩酌時にちょっとだけビエールも飲ませていますです・・・・。


さて、また「一休みです」。
但し、上記15種のコードを全部押さえてどう変化したかがわかってから・・・ですよ。
ウク触った後は拭いてあげましょうね。


目次に戻ります




コードの覚え方(ドレミで覚える)

前項で、コード名の意味と、そのコードがウクレレの指板の上では具体的にどのような形で押さえられているかがご理解頂けたのではないかと思います。

コード名を理解することもコードを覚えるコツです。
さらに、いくつかの方法を覚えると、より覚えるのが楽になります。



「フレット上のCDEFGABを耳で確認する」

まず、フレット上にCDEFGABCはどこにあるかを理解しなければなりません。
中には以下のようなフレットの絵を書いて「Bbはどこだ??」と探している方がいらっしゃいます。

  


考えてみればこんなにおかしなことはありません。
どうしたらいいか、これはご自身の「目」や「耳」を頼りにして覚えてみてはいかがでしょう。

ウクレレの調弦は、

「第4弦よりGCEA(ソドミラ)で調弦され、さらにウクレレのフレットは半音づつに刻まれている」のです。

これさえ知っていれば「月曜日の夜」(マンデーナイト、問題ない!!)でございます。

第4弦、開放弦が「G」なら、フレット二つ上に行って「A」、さらに二つ上がって「B」、ひとつ上がって「C」ですね。
B−C間はなぜフレットひとつなのか、これはBC間が半音だからです。

この要領で第3弦の開放弦は「C」、第2弦の開放弦は「E」、第一弦の開放弦は「A」とさえ覚えておけば良いのです。
これにフレットが半音で刻まれているのですから、フレット上にどの音があるのかを「目」で確認できると思います。


以上のテクニックによって、コードを押さえた時の、そのコードのルート音がどこにあるかを確認します。

例えば、2210の「Dm」のコードで考えてみましょう。

Dmですからルート音は「D」になります。

では「D」はどこにあるかを以上の方法で確認します、そうですね、第3弦2フレットを押さえている所ですね。


では別の例を・・・

G7コード、押さえは0212ですが。

ルート音となる「G」はどこになりますか?

ハイ、4弦開放ですね。


コード名の最初に付くCDEFGAB等の音名を「ルート音」と呼んでいます。

押さえたコードの名前から、実際に押さえたフレットのどこが「ルート音」になっているかを確認出来るようにしてください。




「コードの構成音をドレミファソラシドで考える」

次のポイントがこれです。

今までは、ハ長調のCメイジャースケールを例にして紹介してきました。
いろいろな音楽書をみても、同様の例が多いようですね。
なぜかといえば、ハ長調ではドレミファソラシド=CDEFGABだったのです。

ところが、ニ長調のドレミファソラシドは音名ではDEF#GABC#となるのです。
音名で覚えようとすると各調ごとにかわってしまうのです。
これを覚えるのはちょっと大変、小生も覚えていません。


これは、コードの構成音についても同じことが言えます。

Cメイジャーコードは階名でいえばドミソ、音名でいえばCEGとなります。 
Dメイジャーコードは階名でいえばDを基準にしてドミソ、音名ではDGb Aとなります。
Amは階名ではAを基準にしたドミbソ、音名ではACEとなります。
Dmでは階名はドミbソ、音名ではDFAとなります。

音名では、ルートとなる音によってそれぞれ構成音は異なるのでとても覚えきれませんね。

でもこのコードを、それぞれの「コードのルート音を基準にしたドレミファソラシド」の階名で覚えればルートが変わっても階名は同じになります。

DコードならDを基準にした「ドミソ」、GコードならGを基準にした「ドミソの音を耳で聞きながら探せば」よい訳です。

小生は全てこの方法で指押さえを確認しています。


以下に、コードの構成音と「階名」とを簡単にまとめてみました。


      コード階名構成音
コード構成音 音程 階名音 内訳
ルート音 完全1度音 CコードならCがルートで「ド」となる。FmコードならFがルート音となる
3度音 長3度音 ルート音から長3度の音、その音が長3度ならメイジャーコードになる
5度音 完全5度音 ルート音から完全5度の音
以上が和音の基本構成音です。 
マイナー3度音 短3度音 ミb ルート音から短3度の音、その音が短3度ならマイナーコードになる
セブンス音 短7度の音 シb 正しくは短7度の音なのですが、短(マイナー)を略してセブンスと呼ぶ
メイジャー7音 長7度の音 長7度の音、上記短7度と区別するために大文字のMでメイジャーを表す
シックス音 長6度の音 長6度の音で、3和音に加える時は6、4和音に加える場合は13という表現になる
サス4音 完全4度の音 ファ 3度音のミを4度音のファに吊り上げる
+5音(オウギュメント) 増5度の音 ソ♯ 完全5度音を半音上げる
−5音 減5度の音 ソb 完全5度音を半音下げる
ディミニッシュ音 短3度間隔の音 ドミbソbラ ディミニッシュコードは独特の平行四辺形の形なのでこの形で覚える


確認していきましょう。

「ルート音」 ド
これは例えばDmならDがルート音で「ド」となります。F7ならFがルート音で「ド」となります。
コードであれば必ずこの音が基本になって組み立てられます。


「3度音」 ミ
これはルート音から長3度の音、階名でいえば「ミ」の音になります。


「5度音」 ソ
3度音に同じ考えて、ルート音から完全5度の音、階名でいえば「ソ」の音になります。

以上のルート音、3度音、5度音がコードの基本となる構成音です。

これが変化したり、別の音が加えられてコードが作られています。


「m(マイナー)3度音」 ミb
3度音の「ミ」が半音下がって「ミb」になる音です。

例えば、「D」コードに対して「Dm」コードをみてみましょう。
これはDコードの「ドミソ」のうち「ミ」が半音下がった「ドミbソ」の和音となります。

メイジャーコードの3度音が半音下がるとマイナーコードになるということです。

この音は、そのコードが「メイジャーコード」か「マイナーコード」かを決める重要な音となります。



「セブンス音」(7) シb
これはルート音から「短7度の音」で、階名ではシを半音下げた「シ♭」となります。

本来は短7度ですから、「マイナー7」(m7)なのですが、コード名の名称では「セブンス」と呼びます。


「メイジャーセブンス音」(M7)  シ
セブンス音が「短7度」に対して「長7度」の音で、階名では「シ」となります。

セブンス音と区別するために大文字のMをつけてメイジャーセブン(M7)と呼びます。

このメイジャーセブンスと上記のセブンスとの違いをはっきり確認してください。


「シックス音」 ラ
、ドレミファソラシドの「ド」から指折り数えて6つ目の、階名では「ラ」の音で「長6度」となります。

これは3和音のコードに「ラ」の音を加えるといういうことで「6」という表現になります。

一方、4和音のコードに「ラ」の音を加えると、ルートから13度目のオクターブ高い「ラ」の音ということで「13」という表示になります。
ドからレミファソ・・・と指折り数えてみてください、オクターブ高い「ラ」13番目に来ますね。
この表現は、後ほど紹介するテンションコードといわれるコードで使われます。


「サス4音」 ファ
3度音の「ミ」を半音上げて4度音の「ファ」にすることです。


「+5音」(オウギュメント) ソ#
+5とは5度音を半音上げるという意味です。

「aug」、オウギュメント呼ぶ方が一般的でしょうか。
「#5」と表記されることもあります。
5度音の「ソ」を半音上げれば、階名は「ソ#」または「ラb」音となります。


「−5音」 ソb
「−5」とは5度音を半音下げるという意味です。

「b5」と表記されることもあります。
5度音の「ソ」を半音下げた「ファ♯」または「ソb」 の音となります。


「ディミニッシュ」
このコードの構成音は、ルート音、短3度、減5度、減7度の音ですから階名では「ドミbソbラ」の音となります。

もうおわかりですね、もっと簡単に言えば短3度(半音ふたつ)の等間隔に構成音が4つ並んだ和音です。
小生は、これは例の平行四辺形のような指押さえの形で覚えています。



音名でコードを覚えるより階名で覚えて頂く方がはるかに覚えやすいのです。

ちょっと練習してみましょう。
前の項ではルートをCにして説明させて頂きました。
ここではルートを「D」にしてご紹介させて頂きます。

コード構成音の「ドミソ」にはなんら変化がないことをご確認ください。
そしてウクレレの指板の上でご自身がどう押さえたら良いかのご参考になればが・・・目的でございます。


まずは、「D」コードを押さえてみてください、指押さえはご存知の4弦から2220ですね。
Dコードですからルートは「D」になります。
どこに「D」の音があるかを探せますでしょうか。



大丈夫ですね、「D」は3弦2フレットにあり、これが「Dメイジャーコード」のルート音の「ド」となります。

2220を押さえて、ドミソを「耳で確かめながら」探してみてください。

弦を3弦、2弦、1弦の順で弾くと、「ドミソ」に聞こえますね。
また、3弦、2弦、4弦、1弦の順に弾いてもドミソに聞こえます、この押さえ方では「ソ」が二つありますが和音上は問題ありません。


さらに、2225もDコードです。
これを押さえて、3弦、2弦、4弦、1弦の順に弾けば「ドミソド」になりますね。

以上の要領で、ルート音をフレット上でみつけて、「ドミソ」がどこにあるかを弦を弾きながら「耳」で確認するのです。

この要領がお分かりいただけますでしょうか。




さらに、セブンスコードはメイジャーコードに(シb)を加えた「ドミソシb」の和音です。
この、2220の押さえの1弦5フレットをド→シ→シbと3フレットまで下げてみて下さい、すると2223のD7になります。



これでセブンス音の「シb」も確認できました。


それでは、再び2220のDコードを押さえてください。
この押さえの2弦をフレットひとつ下げて2210にして、3弦、2弦、1弦の順に弾くと「ドミbソ」になります。
3弦、2弦、4弦の順に弾いてもドミbソになります。
「ドミソ」と「ドミbソ」の音の違いがご理解いただけますでしょうか。



そうですね、DmはDコードの「ドミソ」のミが半音下がって「ドミbソ」にかわったコードでした。

これが、メイジャーコードとマイナーコードの違いなのです。


さらに、2210のDm、1弦の音が4弦と重なっていますね、この1弦のソの音を「シb」まで上げれば2213のDm7のコードとなります。
D7の2223の3度音を半音下げるという考え方を持たれてもOKです。


     


2213のDm7の1弦の「シb」をさらに「シ」まで半音上げれば、なんでしょう、ハイ、2214の「DmM7」というコードになります。



逆に、2212では?、はい「ドミbソラ」のDm6となります。


このように理解しておくと、ウクレレのフレットの上で、指押さえをご自身で探すことができます。
小生は、かなりこの方法でコードを覚えました。

このように、Dメイジャーコードの2220を押さえれば、この押さえからD7、Dm、Dm7、DmM7、Dm6等を関連つけて一緒に覚えることが出来ます。

プロのミュージシャンがあれだけのコードを覚えている、この種明かしはコード名の意味を理解してフレット上でどこを押さえたら良いかがわかっているが故です。
音名の丸暗記で覚えなければならないとしたら、ハイ、小生、ウクレレを辞めます。



「スライド」




前項で覚えたコードの押さえ方で、どれかひとつのコードの押さえ方を覚えたらこれを応用しない手はありません。

さて、よく、上の図をご覧下さい。

左のFコード、白い○印は開放弦を意味していますが、この上にもフレットがつながっているとしたら、この○印のところで押さえているのと同じになりますね。(これがポイントです。)


そして隣のGコードやAコードと比べて下さい、指の押さえ方が同じ形になっています。

ご承知の通りに、フレットは半音の単位で刻まれていますから出来ることなのです。
実はこれがギターやウクレレの強みなのです。

鍵盤楽器では白と黒の鍵盤が複雑に絡みあいますが、ウクレレではフレットが全部半音で刻まれているので、この芸当が可能となるのです。

Fメイジャーコードの構成音はF、A、Cです。勿論階名では「F」をルートにして「ドミソ」です。
Fのコードを押さえて2弦、1弦、3弦と弾いてみてください、ちゃんと「ドミソ」になっていますね。
また、2弦、4弦、3弦の順に弾いても「ドミソ」になります。

それでは、スライドされたGメイジャーコードをみてみましょう。
4弦から1弦に向かって何の音を押さえているでしょう、ハイ、B、D、G、Bですね。
Gコードはルート音はG、つまり押さえた2弦3フレットです、これをルート音にして「ドミソ」を探してください、ハイ、
2弦、1弦、3弦、または2弦、4弦、3弦で「ドミソ」ですね。


最初に戻ってスタートをFコードにしましょう、押さえた指の形をそのまま保って全体をフレット二つあがればGコード、さらにふたつ上がってAコード、さらにふたつ上がってBコード、さらにひとつ上がってCコードとなります(BとCの間隔は半音ですからフレットはひとつだけ上がることになります)。

ひとつのコードの押さえ方を覚えたら同じ形を押さえてずらす、つまり「スライド」させるだけで複数のコードを覚えることが出来るのです。


もうひとつ例をご紹介致しましょう。



上の図はCメイジャーコードの例を示したものです。
考え方は、「Fメイジャーコード」の時とまったく同じです。


前者の「F」の事例では、FからG、A、B、Cのそれぞれのコードをスライドで紹介しました。
そしてこちらで紹介しているコードは「C」からスライドして順番に「F」までを紹介しています。

ということは、FコードとCコードのふたつの指押さえを覚えてスライドしていけば、これで全てのメイジャーコードを覚えたことになりますね。


以上のスライドのテクニックを実践で使うためには「セーハ」という指押さえの方法を覚える必要があります。

普通、Fコードは4弦を中指、2弦を人差指で押さていると思います。

では、ここで紹介したGコードはどう押さえるのでしょう。

まず、人差指で4本の弦全てを第2フレットで押さえます、さらに4弦を薬指で、2弦を中指で押さえます。
4弦と2弦はそれぞれの弦を二重に押さえることになります。

Fコードの時とはちょっと指使いが異なりますね。

この時、人差指一本で4本の弦を押さえていますが、一本の指で複数の弦を押さえることを「セーハ」といいます。

このGコードの指押さえを覚えてしまえば後は簡単、そのままスライドするだけで良いのです。



もうひとつ、知っておいて頂きたいことがあります。
それは例えばCコードにしても、押さえ方はひとつではないということです。
オータサンは、どのコードも4つ位の押さえ方を知っておくべきといわれています。
特にウクレレでソロ演奏をする場合にはこれが必須になります。

Cコードでは、0003、5433、9787、12 12 12 10の押さえ方、これらはみなC、E、GのCコードなのです。
5433のCコードの指押さえ、実は2100のAコードをスライドしてCまで上げた指押えだったのです。
9787のCコードは2010のFコードをスライドしてCまで上げたコードなのです。


このスライドのテクニックは全てのコードで応用することが出来ます。

ポイントは開放弦は「ネックのところで押さえている」と理解することです。


こうすれば、ひとつのコードポジションから複数のコードを覚えることができます。
小生もこの方法でかなりのコードを覚えることが出来ました。

コードをよーくご存知の手品師みたいなベテランのウクレリアン、種あかしはこれです。





蛇足です。

例えばC7を3433で押さえる時、小生は人差指で3フレットを4本セーハ+中指で3弦押さえです。
つまり、3弦は3と4フレットと二重に押さえることになります。

       

厳密に言えば、弦を二重に押さえたらごくわずかチューニングが狂ってくるのではと思われるかも知れません。
たしかにそうなのでしょうが、許容範囲内として基本的には問題ありません。

でも、オータサンは違う押さえ方をする時があるのです。
3(4弦3フレットを人差指)、4(3弦4フレットを薬指)、33(2弦と1弦の3フレットを中指セーハ)で押さえます。
つまり、この二重押さえをしていないのです。


オータサンのビデオを見ていて、「あの指押さえはなんのコードだ」から気がつきました。
ビデオでは、2弦と1弦のセーハの部分を、押さえているのか否か見分けがつかないのです。

「神様のこだわり」でしょうか、さすがです。




さて、「一休み」です。
気分転換にオータサンのCDを聞いてください!!
アッ、ビデオをご覧頂いてもいいですよ。


目次に戻ります




ダイアトニックコード(ひとつの曲の中で最も頻繁に使われるコードの組み合わせ)


3和音のダイアトニックコード

初心者がまず覚えるコードは俗に言うスリーコード、Cがキーなら「C」と「F」と「G7」。
Fがキーなら、F、Bb、C7・・・、AmがキーならAm、Dm、E7という具合でしょうか。

それぞれの3つのコードの組み合わせは、その調で最も基本となり頻繁に使われるコードといえます。
では、基本となるこれらのコードだけですべての曲が弾けるでしょうか。

答えは「No」でございます。

それではそもそもこの俗に言う「3コード」はどういう根拠から生まれたのでしょう。
そこでこれを掘り下げてみましょう。


俗に「ダイアトニックコード」、正しくは「ダイアトニックスケールコード」といわれるものがあります。
ダイアトニックスケールコードとは音階を構成する音(ドレミファソラシド)の各音をルート音にして「三度堆積」した音で構成された和音を言います。

これは、例えばハ長調であれば、CDEFGABの各音をルートにして「3度堆積」した和音を作ります。
すると以下のコードが出来上がります。





これをウクレレで弾いてみました。
(ただしBm−5はBdimで弾いています、理由は後ほど紹介致します。)


  ハ長調3和音のダイアトニックコード♪ 


なんとなく「ドレミファソラシド」に聞こえますね!!。
そのように聞こえなかった方は、ドレミファソラシドの音階をイメージしながらもう一度、いやそう聞こえるようになるまで何度も聞いてみてください。
そして実際にウクレレで弾いて和音を確認してください。

実はこれらのコードこそが、ハ長調の曲で最も使われるコードのグループだったのです。


これを一覧表にして構成音を示すと以下の通りとなります。


   3和音長調のダイアトニックコード(C)
コード名 C Dm Em F G Am Bm-5
構成音名 CEG DFA EGB FAC GBD ACE BDF
構成階名 ドミソ レファラ ミソシ ファラド ソシレ ラドミ シレファ



次に同じ要領で短調の音階を3度推積したダイアトニックコードを作ってみましょう。
ここではキーを「Am」にしてみました。(理由は後ほど説明致します、ヒントは「平行調・・・」です)

以前短調には3種類あると紹介致しましたが、それぞれのダイアトニックコードは以下の通りとなります。


   3和音短調のダイアトニックコード(Am) 
自然短音階 ナチュラルマイナー Am Bm-5 C Dm Em F G
和声短音階 ハーモニックマイナー Am Bm-5 Caug Dm E F G#m-5
旋律短音階 メロディックマイナー Am Bm-5 Caug D E F#m-5 G#m-5


  イ短調自然短音階3和音のダイアトニックコード♪



4和音のダイアトニックコード

4和音は以上の基本的な3和音の上に、さらに「セブンス音」を加えた「4つの構成音」で組まれた和音となります。

3和音と4和音との違いはなんでしょう。
3和音はいわば単純明瞭な響きの和音となりますが、この4和音はちょっと複雑な響きとなります。
逆に言えば豊かな表情を持った和音であるともいえます。

メロディやハーモニーが単純な曲では3和音が良く使われます。
一方、ジャズ系等の曲ではこの4和音が使われることが多いようです。
初めて、この4和音の音を聞かれるとなんとも違和感があるかもしれません。
ところが慣れてくると、これがなんとも「深い響き」に聞こえてくるようになります。


3和音と同様に音階を4和音で組み立てると以下のようになります。





  ハ長調4和音のダイアトニックコード♪


この音もドレミファソラシドをイメージしながら聞いてください。
小生は今でも「ちょっと無理があるなぁ」と思うことがあるのですが・・・、でも大切なコードなのです。



これを長調、短調の双方を合わせて一覧表にしました。


   4和音ダイアトニックコード
4和音長音階 CM7 Dm7 Em7 FM7 G7 Am7 Bm7-5
4和音短音階 自然短音階 Am7 Bm7-5 CM7 Dm7 Em7 FM7 G7
(平行調) 和声短音階 AmM7 Bm7-5 CM7+5 Dm7 E7 FM7 G#dim
旋律短音階 AmM7 Bm7 CM7+5 D7 E7 F#m7-5 G#m7-5


ここで申し上げられること。
ひとつの曲の中で最もよく使われるコードは、この音階をルートにして3度堆積して組み立てられたダイアトニックコードなのです。
勿論、長調の曲は長調ダイアトニックコード、短調の曲は短調のダイアトニックコードとなります。


短調には3種類の音階があるわけですが、ある短調の曲にどの調が使われているかは小生も知りません。
また、知らなくてもとりあえず差しつかえないようです。
それでもという方、より詳細な音楽論を極めたい方は別途音楽書等で確認して下さい。


ハ長調とイ短調は平行調という親戚関係にあると音階の節で紹介致しました。
このことはダイアトニックコードについても同様です。

よくご覧下さい、ハ長調のダイアトニックコードとイ短調の自然短音階のダイアトニックコードは、それぞれCとAmのコードから始まっています。
そして、ハ長調のAmから読めば、これはそっくりイ短調の最初のAmからと同じコードになっています。


3和音長音階 C  Dm Em F  G Am Bm-5 C Dm Em F
3和音短音階 自然短音階 ・  Am Bm-5 C Dm Em F G


3和音と4和音、ウクレレでは3和音を使うことが多いかもしれませんが、ジャズ等の曲では4和音が多用されます。
両方とも知っておくべきとして表記しました。


ここで3つのコードについて補足説明をしておきます。


「3和音のBm−5コード」
これはBm(BDF#)の5度目の音のF#を半音下げてFにしたBDFの3和音でコード押さえは4212となります。
これがちょっとウクレレでは押さえにくいのです。
ウクレレコードブックで調べても、この名前のコードは出てこないでしょう。

ウクレレでは、このコードとよく似た構成音であるBdim(BDFAb、押さえは1212)を代わりに使うのが通例となっています。
本来ディミニッシュコードは4和音なのですが、わかりやすくするために3和音の表で紹介しています。

「3和音のGとEコード」
3和音のダイアトニックコード一覧表では、Cメイジャーの「G7」とAmの「E7」という「3コード」のひとつが出てきません。
これらのセブンスコードは4和音なので出てこないのです。
ですから、このコードは4和音の一覧表の方に出てきますね。


「CM7+5のコード」
ダイアトニックコードの理論上ではこのコードになるのですが、実際にはあまり使われず「CM7」で代用しています。
キーが変わってもこの考え方は同じになります。



さて、最初に触れた「C」、「F」、「G7」の3コード、確かに代表的なコードには違いないのですが、これらは以上のダイアトニックコードの中から選ばれた
代表的なコードに過ぎないということなのです。

どうせ覚えるなら、このダイアトニックコードの全てを覚えてしまいましょうというのが小生の考えです。



以上を踏まえて、ダイアトニックコード一覧表を改めて紹介致します。
これは、「CまたはAm」がキーの曲で、最も使われる可能性の高いコードの一覧表でもあるのです!!!!。


   ダイアトニックコード一覧表CとAm
3和音長音階 C  Dm Em F  G Am Bdim
4和音長音階 CM7 Dm7 Em7 FM7 G7 Am7 Bm7-5
3和音短音階 自然短音階 Am  Bdim C Dm Em F G 
(平行調) 和声短音階 Am Bdim Caug Dm E F G#dim
旋律短音階 Am  Bm Caug D E F#dim G#dim
4和音短音階 自然短音階 Am7 Bm7-5 CM7+5 Dm7 Em7 FM7 G7
(平行調) 和声短音階 AmM7 Bm7-5 CM7+5 Dm7 E7 FM7 G#dim
旋律短音階 AmM7 Bm7 CM7 D7 E7 F#m7-5 G#m7-5




蛇足です。

音楽理論の紹介をしているこのコーナーで、5線譜はこの節に2つ出てくるだけです。
一方、自分が目にした理論書は5線譜だらけでした。

譜面苦手症の自分としてはこれも「あり」でいいのでは、ハハッ、これが「ウクレレのいい所」ですね。



さてまた、「一休み」しましょう。
あッ、上の表はメモしなくいいですよ、この後にもたくさん出て来ますから・・・。


目次に戻ります




セカンダリードミナントセブンスコード

ダイアトニックコードはご理解頂けましたでしょうか。

でもなにかまだもの足りませんね。

ハワイアンの名曲、「小さな竹の橋の上で」はキーがGだとE7、A7、D7とたくさんセブンスコードが出てきますね。
このキーをわかりやすくCに変えるとA7、D7、G7となります。

ひとつの曲の中で最も頻繁に使われるコードは、前節のダイアトニックコードですよ・・・といわれても納得できません。

実はひとつの曲の中で頻繁に使われるコードには、以上のダイアトニックコードに加えて、これから紹介する「セカンダリードミナントセブンスコード」というセブンスコードが含まれてくるのです。


「セカンダリードミナントセブンスコード」(ちょっと長いのでこれ以降は「セカンダリードミナント」と呼びます)とは・・・
音楽関係の書籍で調べると以下のような説明を見かけます。

「音階の構成音から生まれた「ダイアトニックコード」を「トニックコード」と見立ててその5度先のセブンスコードを手前に置いたコードの進行を言う。」

なんだかわかるような、わからないような???ですね。


ちょっと別の観点からわかりやすく説明しましょう。

ウクレレでC、そしてG7と弾いてみてください、またはF、G7と弾いて頂いても結構です。
次にご自身の感覚で、G7の次に来るコードは何がもっともすんなりするコードでしょうか?。

CからG7、またはF、G7と来て次に来るコードは・・・「C」であればすんなりですね。

特にC、G7、Cは「気をつけ−、礼−、直れ!!!」で小学校の朝礼などでよく聞かれたと思います。

この時のG7からCに進むコード進行は、G7のコードが来た後にはCに進みたくなる感じが強くなりますね。

このコードの順番はひとつの曲の中でもよく使われるコード進行であり「ドミナントモーション」(強進行)という名前が付けられています。


  ドミナントモーション♪


サンプル音はC−G7と弾いてちょっと間を置いてからCを弾いています。
このG7の後、何を感じますか、サンプルはCで弾いていますが、これでこそ「落ち着く」のがお解かり頂けると思います。


では、どうして、G7からCに進むと落ち着くのでしょう。

例えば、ハ長調のG7、その構成音はGBDF(ドミソシb)なのですが、そのB(ミ)とF(シb)との隔たりをみてみましょう。

これはBからBCDEFの完全5度・・・ではなくて、その間にBCとEFの間に半音があるので、減5度(増4度)であり、丁度「全音で3つ」の音程を持っています。
これを「三全音、別名トライトーン」というのですが、このふたつの音が作る和音は不安定な感じがします。


サンプル音は、G7コードと「三全音」の「B」(ミ)と「F」(シb)のふたつの音のみを2回ずつ弾いています。


  トライトーンサンプル♪


いかがでしょう。
「トライトーン」が醸し出す音ってこんな感じなのです。

セブンスコードには、この不安定な和音が含まれているので、これを聞いた後には「落ち着きたい」という気持ちが高まり、トニックコードのCに進もうとするムードが強く発せられるのです。
故にこれが「強進行」と言われる所以です。


このように、セブンスコードの次には完全4度先のトニックコードに進みたくなるコード進行を「ドミナントモーション」と呼んでいます。
ドミナントモーションに関してはこの後に紹介するコード進行という節でも紹介させて頂きます。


いずれにしろ、このG7からCに進むコード進行を、C以外の他のダイアトニックコードに当てはめたらどうなるか・・・ということがセカンダリードミナントなのです。

逆にいうと「セブンスコードを弾くと、次に完全4度先のトニックコード(後で説明致します)へ進みたくなる」というコード進行でもあるわけです。


これをわかりやすくハ長調のダイアトニックコードにあわせて一覧表にしてみました。

3和音長音階 Dm Em Am Bdim
4和音長音階 CM7 Dm7 Em7 FM7 G7 Am7 Bm7−5
セカンダリードミナント G7 A7 B7 C7 D7 E7 無し
裏セブンスコード Db7 Eb7 F7 Gb7 Ab7 Bb7 無し


それぞれのダイアトニックコードに対するセカンダリードミナントは以上の通りとなります。

表の見方にご注意ください!!!。
コードの進行はG7からCまたはCM7に向かいます、次はA7からDm、Dm7に向かいます、同様にさらにB7からEmに進行し、C7からFに向かいます。
また、Bdimには対応するセカンダリードミナントは無いとお考えください。

G7からC、A7からDm、B7からEm、C7からF、D7からG7、E7からAmのコードをウクレレで弾いてみてください。
どれもスムーズなコード進行の流れになることがお解かり頂けると思います。


セカンダリードミナントで組み合わされるセブンスコードとダイアトニックコードのルート音での音程は以下の通りとなります。

  ・G7からCを見れば、G−A−B−Cの「完全4度」の音程となります。
  ・逆にCからG7を見ると、C−D−E−F−Gの「完全5度」の音程になります。

以上の組み合わせは、ハイ、暗記して頂くか、「指折り数え」で見つけられるようになってください。
または、この一覧表をプリントアウト・・・しなくて結構です、後程しっかりと・・・エクセルで作ってあります。


もし、お手元にウクレレの曲集があって、キーがCで、コードも示されている曲があったら是非確認してください。
このコード進行の組み合わせが随所で使われていることが理解頂けると思います・・・。



裏セブンスコード


さて、これがややこしいのですが、表には「裏セブンスコード」なるものが書いてあるではありませんか。
これは一体なんでしょう。

例えば先程の例でF、G7、Cと弾いたコード進行をF(2010)、Db7(1112)、C(0003)と弾いてみてください。(是非に「実感」してください)


          →        


いかがでしょうか・・・・なんだか「これもあり」ですね!!!!。

もうひとつやってみましょう。
ちょっと長くしてC−Em−Dm−G7−Cと弾いてみました。


   裏セブンス代理コード進行♪(G7)



このコード進行のG7コードを裏セブンスコードに置き換えてC−Em−Dm−Db7−Cにしてみました。


   裏セブンス代理コード進行♪(Db7)



なんとなくコード進行の音のイメージが似ていませんか。

F、G7、Cと進むのはスムースですがなんだか当たり前過ぎる・・・という感じなのです。

これをF、Db7、Cに置き換えると、ちょっと深い感じの「いい感じ」となりませんでしょうか。


いずれにしろ、セブンスコードは不安定な「三全音」の音がコードの中に含まれているのが特徴なのです。

実は「G7」と「Db7」のふたつのコードは、まったく同じ音の「三全音」の組み合わせをコードの構成音として持っているのです。


「G7」の構成音は4弦からG、D、F、Bとなり、もうひとつの「Db7」の構成音は4弦からG#、C#、F、B。
ハイ、「F」と「B」の音はまったく同じ音の三全音なのです。

前の「G7」と「Db7」のポジションの図をご覧ください、「1弦と2弦」は同じ所を押さえていますね。


この癖のある構成音が同じ、つまり同じイメージの和音なのでお互いがいわば親戚でもあるわけです。
FからG7、そしてCと進むコード進行をF、Db7、Cと弾いても、コード進行としては似たような印象を受けるのです。


さらにお互いは「互換の関係」にあります。

つまり、G7の裏セブンスはDb7であり、Db7の裏セブンスはG7になるということです。

またお互いのG7とDb7のルート音は「増4度」、または「減5度」の音程となっています。


さらに、この組み合わせは「キーが変わっても不変ですから」・・・良かったですね。

これを一覧表にしてみました。

C7 Gb7
D7 Ab7
E7 Bb7
F7 B7
G7 Db7
A7 Eb7



エッ、こんなのは覚えられない・・・という方は指で覚えてしまう方法を紹介致しましょう。


上の表に沿って、まずはC7コードとGb7コードの組み合わせから順に確認していきましょう。


C7コードでセブンスコードの特徴である三全音(トライトーン)の関係にある音はなにか。
すなわち、第3弦4フレットのE音と第4弦3フレットのBb音との音程がこれにあたります。

下のC7の図をご覧ください、こちらは「3弦と4弦がトライトーン」という音程の関係です。

では、このC7コードの3弦と4弦の同じ押さえのセブンスコードは他になにがあるでしょう。
ハイ、Gb7コードとなるわけです。3弦と4弦の指押さえの位置が同じですね。

 ⇔ 


同様にD7コードを見てみましょう。

 ⇔  

このコードの場合は1弦3フレットのC音と2弦2フレットのGb音がトライトーンになります。
この「1弦と2弦」の押さえ方がD7コードと同じセブンスコードは?、ハイAb7となります。


同様にE7コードをみてみましょう。

 ⇔ 

もうお分かりですね。
そうです、3弦と4弦の指押さえが同じです。


同様にFセブンスコードをみてみましょう。

 ⇔ 

この場合は・・・・・。
ハイ、この場合も3弦と4弦の指押さえが同じです。


同様にG7コードをみてみましょう。

  ⇔ 

もうおわかりでしょう。
この場合は1弦と2弦の指押さえが同じですね。


同様にA7を見てみましょう。

 ⇔ 

もう、大丈夫ですね!!!!。


「1弦と2弦」、または「3弦と4弦」の組み合わせのトライトーンの押さえ方が同じであれば、それぞれが「裏セブンスコード」になるのです。

裏セブンスコードは双方向の矢印で示した通りにA7コードの裏セブンスはEb7コードであり、Eb7コードの裏セブンスコードはA7となります。

ここでは12種類のセブンスコードを紹介しました。
1オクターブは半音では12個あります、ということはこの6つの組み合わせのパターンがすべての表、裏セブンスコードなのです。
これなら指押さえの形で、つまり「指」で覚えられますね!!!。


ここで整理しておきましょう。

・ひとつの曲で使われる頻度の高いコードは、ルート音に三度堆積して組み立てられて「ダイアトニックコード」です。

・そして「セカンダリードミナント」としてダイアトニックコードと組まれる「セブンスコード」。

・さらにセカンダリードミナントのセブンスコードに対応する「裏セブンスコード」。
 
・ダイアトニックコードとセカンダリードミナントのセブンスコードは最も頻繁に使われるコードで、裏セブンスはそんなには使われません。


面白いですね。
セカンダリードミナントのセブンスコードは6つ、裏セブンスも6つで同じセブンスコードはありません。
即ち12種類のセブンスコード=クロマチック音階全部のセブンスコードとなるのです。

ですから使われる頻度の差こそあれ、ひとつの曲で使われるコードは「ダイアトニックコードとセブンスコードのすべて」だと・・・。
だから、この組み合わせを「この際まとめて覚えてしまいましょう」・・・なのです。


本来、「裏セブンス」はこちらで紹介するべきではないのかもしれないのですが・・・・あえて紹介させて頂きました。



5度圏について

「使用頻度に差はあるものの全部のセブンスコードが使われる」ということを別の音楽理論から紹介しておきます。
それが「5度圏」といわれるものです。

5度圏とは5度づつ進むコードの流れといえます。

Cから5度(正確には完全5度)は、言い換えれば半音数で「7つ」ですから、下の表から確認していきましょう。

まず、CDEFGABに半音を含んだ音名を以下に表します。

C  Db  D  Eb  E  F Gb  G Ab  A  Bb  B  

Cを0として7つ目は「G」です、さらにこのGを基準にして7つ進むと「D」となり、同様にジャンプして7つ進むと「A」ですね、同じ要領で「E」、「B」と進みます。

そして、「B」から7つ進むとF#(Gb)になります。
これはBとF#(Gb)の間に、BC、EFという半音ふたつを通過するからなのです。
他はみな、7つ進む間に半音はひとつしかないのですが・・・。

そして同様に7つづつ進んで「Db」、「Ab」、「Eb」、「Bb」、「F」と進み、「F」から完全5度先は「C」となり最初に戻ります。
5度進行が一巡するとすべての音階音を網羅したことになります。


こうして並べられた音は、以下の図のように左から右にCGDAEB・・・・と、5度間隔で進みます。
故に「完全5度進行」と呼ばれています。


5度進行→                     ←4度進行
G D A E B Gb Db Ab Eb Bb F


逆に右から左に進んでみてください、例えばBからEへはB、C、D、E、あれ、4つしかないぞ、ハイ、故に「完全4度進行」と呼ばれています。
いずれにせよ、この並び順を「5度圏」と呼んでいます。

これは丸暗記して頂くしかありません、「ウクレリアンの常識」となっています。

この4度進行、Eから左に向かってそれぞれをルートにしたセブンスコードにすると、丁度「小さな竹の橋の上で」のセブンスコード進行のC−A7−D7−G7と同じになりますね。

Cメイジャースケールであれば、C7、G7、D7、A7、E7等のセブンスコードが曲の中で使われる確率が高いコードであるともいえます。
そうでした、C、F、G7のスリーコードの次に覚えたセブンスコードはD7あたりしたでしょうか。
D7の次はそうですね、A7あたりだったでしょうか、その次はE7だったのでは?。

実は、今確認したセカンダリードミナントのセブンスコードからダイアトニックコードへの進行も4度進行であり、まさに5度圏でも説明することが出来るコード進行になるのです。

5度圏でも12個のすべてのセブンスコードを一巡してルート音に戻ります。

いわんや、セカンダリードミナントそのものが5度圏で説明した4度進行だったのであわせて紹介させて頂きました。




蛇足です。

面白いものです。
ウクレレに慣れてくると頭で考えなくても指が覚えてしまうのです。

自転車に乗った時に頭で考えながら垂直を保っているでしょうか、無意識ですね。

自転車同様に指が覚えてしまうまでは「練習」しかありません。



ハイ、ここでまたちょっと一休みとしましょう。
CGDAEB・・・F、CGDAEB・・・F!!。これだけは休み中に丸暗記です。


目次に戻ります




コードの機能(コードファンクション)

前節ではダイアトニックコードとセブンスコードについて確認してきました。
ここでは、コード機能について確認していきます。

ダイアトニックコードはそれぞれがコードとしての働き、つまり「機能」を持っているというのですが・・・一体どういうことでしょうか。

まずは、下記のダイアトニックコード一覧表をご覧下さい。


    ダイアトニックコード一覧表(C、Am)
コード機能 音階 T SD D 
3和音長音階 C  Dm Em F  G Am Bdim
4和音長音階 CM7 Dm7 Em7 FM7 G7 Am7 Bm7-5
3和音短音階 自然短音階 Am Bdim C Dm Em F G 
(平行調) 和声短音階 Am  Bdim Caug Dm E F G#dim
旋律短音階 Am  Bm Caug D E F#dim G#dim
4和音短音階 自然短音階 Am7 Bm7-5 CM7 Dm7 Em7 FM7 G7
(平行調) 和声短音階 AmM7 Bm7-5 CM7+5 Dm7 E7 FM7 G#dim
旋律短音階 AmM7 Bm7 CM7+5 D7 E7 F#m7-5 G#m7-5


※3和音の「m-5」は「dim」と表記ました。
※4和音のCM7+5はあまり使われません、普段はCM7で代用しています。
※3和音の所で紹介しているディミニッシュは実際は4和音となりますが、表を見やすくするために3和音のところで紹介しています。


このダイアトニックコード一覧表には今まで確認したコードに、「コード機能」として新たに「T」トニック、「SD」サブドミナント、「D」ドミナントの表示が加えられています。

これはダイアトニックコードのそれぞれが、その調の中でひとつの「機能」というか働きを持っていることを表したものです。
コードがいわば「性格」を持っていると考えてもいいでしょう。
「性格が合わないコードとの組み合わせは、聞いていても不自然で聞きづらい」ようです、これは人間関係だけではないのですね。


ハ長調を例に紹介致します


トニックコード(T)(Cコード)(主和音)

その曲の「調」の中心というか基礎なるコードです。

ほぼ、その曲の終わりに使われるとしっかり安定して収まるコードとお考え下さい。

ハ長調ならCコード、イ短調ならAmコードがこれになります。

ここでは、ハ長調、またはイ短調がキーとなるコードでいろいろ説明していますが、今、自分が歌っているコードがそもそもな何調なのかわからないという方がいらっしゃいましたら、曲の終わりが何の音で終わるのかをチェックして下さい。
音名が「C」で終わって見事に落ち着いたら、これは「Cメイジャー」または「Cm」の曲です。

そうです。終わりの音で、何となくで結構、うまく終わりとして落ち着いたらこの音名が調となります。
長調か短調かは、曲全体のムードでわかります。

演歌っぽい、暗い感じの曲なら短調です。
明るい感じの曲なら長調です。

実は日本人、3種類もあるややこしい短調がお好みなのです。
国民性とでも申しましょうか、ハッ、小生、目一杯演歌の短調系でございます。

ダイアトニックコード一覧表は「ハ長調「と「イ短調」の双方に共通のコードを表していますから、長調ならC、短調ならAで終わるキーの曲に対応しています。

この「トニックコード」は、曲の調のメインとなるので安定した和音という機能があります。
その曲で使われる他の全てのコードはこのコードに向かって進み最終的にこのコードで解決(落ちつこう)としています。

小生は「ホラ、落ち着け、落ち着けのコード」と呼んでいます。



サブドミナントコード(SD)(Fコード)(下属和音)

ハ長調でいえばFメイジャーコード、主音の「C」から「完全4度」先にある「F」の音をルートとした和音です。
イ短調でいえば「Dm」がこれにあたります。

この和音は、トニックから「さらに発展して進もう」とする機能を持っています。

トニック程は安定した響きは持っておらず、トニックかサブドミナントへ向かうという強い力があるわけでもありません。
ドミナントへの準備やつなぐ等の補助的な役目を担っています。

小生は、「ホラ、前に出て、前に出てのコード」と呼んでいます。



ドミナントコード(D)(G7コード)(属和音)

主音から「完全5度」上にある音をルートとした和音、つまりハ長調でいえば「G7」、イ短調でいえば「E7コード」です。

この和音は三全音の不安定な響きを持っていますので、この後トニックコードに進んで解決(落ち着こう)とする力を強く持っています。


前節で紹介したセカンダリードミナント、ドミナントモーションはまさにこのコード進行になります。

小生は「ホラ、一歩下がって、一歩下がってのコード」と呼んでいます。



以上がトニック、サブドミナント、ドミナントというコードが持つ機能なのです。
もっと他の表現があるかも知れないのですが、なかなか説明がつきません。


でも、C→F→G7→Cとコードを弾いてみてください、明らかにそれぞれのコードが持っている音色やムードに違いがあるのがお分かりいただけるでしょうか。


もう一度一覧表をご覧下さい。

ダイアトニックコードの一番上のT、SD、Sという大文字、つまりトニック、サブドミナント、ドミナントを表しつつ3つの機能の骨となるコードを表しています。
この表記の下にあるコードの「C」と「F」と「G7」はコードが持つ機能別の代表となるコードで、つまりこれが「スリーコード」と呼ばれる所以です。


繰り返しますが、ひとつの曲に使われるコードはこの3つだけではなかったのです。


さて、以上のスリーコード以外のコード、Dm、Em、G、Am、Bdim等のコードにこの「機能」はないのでしょうか。
これが次の「代理コード」へと結びつきます。




蛇足です。

トニックとかサブドミナント、ドミナントという言葉をここで初めて聞いたという方はいらっしゃられないでしょう。
学校の音楽の時間で習っているはずなのです。

あーぁ、もっとしっかり勉強しとけば、ウクレレをもっと早く楽しめたのに!!!と自分は常に思っているのですが。



また、「一休み」してください。
パソコンに向かってこんなことを書いていて、本気で練習をしていない自分は一体なんなんだ・・・でしょうね!!!。





目次に戻ります





代理コード(サブスティテュートコード)

もう一度ダイアトニックコード一覧表を表示いたします。

    ダイアトニックコード一覧表(C、Am)
コード機能 音階 T SD D 
代理コードグループ トニック サブドミナント トニック サブドミナント ドミナント トニック ドミナント
3和音長音階 C  Dm Em F  G Am Bdim
4和音長音階 CM7 Dm7 Em7 FM7 G7 Am7 Bm7-5
3和音短音階 自然短音階 Am Bdim C Dm Em F G 
(平行調) 和声短音階 Am  Bdim Caug Dm E F G#dim
旋律短音階 Am  Bm Caug D E F#dim G#dim
4和音短音階 自然短音階 Am7 Bm7-5 CM7 Dm7 Em7 FM7 G7
(平行調) 和声短音階 AmM7 Bm7-5 CM7+5 Dm7 E7 FM7 G#dim
旋律短音階 AmM7 Bm7 CM7+5 D7 E7 F#m7-5 G#m7-5



上段から2行目に代理コードグループという行を追加しましたので、こちらにご注目ください。

C、F、G7のそれぞれが機能を持っていることがわかりましたが、実はC、F、G7以外のコードも機能を持っているのです。

それぞれのコードの機能は表に記入されている通りです。
トニック、サブドミナント、ドミナントとカタカナで表記されたコード同士がそれぞれの機能や性格を持っています。

ここがポイントなのですが、言い換えればコード自体は異なっても同じ機能同士であれば、コードを置き換えることが出来るのです。
これを「代理コード」と呼んでいます。


なぜ代理コードになるのか・・・理由は簡単です、コードの構成音が似ているので同じような機能を持っているのです。

例えば、ハ長調において「Cコード」はトニックコードですが、「Em」や「Am」も「トニック」としての機能を持っています。

また「Fコード」は「サブドミナント」ですが「Dm」もサブドミナントの機能を持っているということです。

同様に「G7」と「Bdim」は「ドミナント」という同じ機能を持っているということです。


本当に置き換えられるのか、例を音をまじえながら説明致しましょう。

仮にコードがC→C→C→C→F→F→G7→G7→Cと進んだとしましょう。

  基本となるコード進行♪(1)


そこで、この代理コードの考え方を生かして置き換えてみましょう。
最初の2つのCはそのままにして、3つめと4つめの「C」を同じ「トニック」の「Am」に代えてみました。

C→C→Am→Am→F→F→G7−G7−C

  代理コード進行♪(2)


どうでしょうか、ちょっとニュアンスが違ってきますが、ほとんど同じ感じのコードの流れとなりますね。

次に、Fの代わりにDmを入れてみました。

C→C→Am→Am→Dm→Dm→G7−G7−C

  代理コード進行♪(3)


次に、Amの変わりに同じCの代理コードであるEmを入れてみました。

C→C→Em→Em→Dm→Dm→G7−G7−C

  代理コード進行♪(4)


次に、G7の代わりに同じドミナントのBdimを入れてみました。

C→C→Am→Am→Dm→Dm→Bdim−Bdim−C

  代理コード進行♪(5)


次に、Cの代わりにAmからスタートしてみました。

Am→Am→Em→Em→Dm→Dm→G7−G7−C

  代理コード進行♪(6)


皆さんも以上のコード進行を実際に弾いてみて下さい。


どうでしょうか、最初のコード進行と雰囲気が似ているでしょうか、よく似ていますね。
さらに、もともとのコード進行は、単純というか飾り気のないコードの流れとでもいいましょうか。
でも、後者はちょっと雰囲気が違ったようなコードの流れといえますでしょうか。

このように代理コードを利用することによって、さらに美しいコード進行の流れを作ることが出来ます。
メロディは勿論のこと、メロディにあわせて並べられたコードの音の流れが魅力的な和音のつながりになれば、その曲はより魅力的なハーモニーを持つことになります。

スリーコードだけで弾けてしまう曲もありますが、代理コードをうまく組み込むことによってより魅力的なハーモニーの流れを作るからこそきれいな曲になるのです。

我々が美しいと感じるハーモニーの曲は、実はこの代理コードを利用してより魅力的なコード進行にしていることも一因なのです。



セブンスコード同士の代理コード

一方、セブンスコードに関しても代理コードがあります、実は今まではこれを「裏セブンスコード」と呼んでいました!!!。

エッ、裏セブンスコード?ハイ、この項目は既に前節の「セカンダリードミナント」の所で紹介致しました。

普通の音楽書では裏セブンスコードはこちらのセブンスコードの「代理コード」として紹介されていることが多いと思います。

ですが、このコード論ではひとつの曲の中で使われるコードとして既に紹介させて頂きました。

面白いですね、音楽理論はこのようにお互いが関連しているのです。

ですから、ここでは詳細は割愛させて頂きます。

以下の表だけ思い出して再確認してください。


C7 Gb7
D7 Ab7
E7 Bb7
F7 B7
G7 Db7
A7 Eb7

ハイ、もう指が覚えていますよね!!!!。




セブンスコードとディミニッシュの代理コード

コード進行の定石として良く言われることばがあります。

即ち、「セブンスコードは半音高いディミニッシュコードに置き換えることが出来る」です。



ダイアトニックコードのコード機能の所で、ハ長調では「G7」と「Bdim」は同じ「ドミナント」の機能を持ってるので代理コードになると説明しました。
「G7」と「Bdim」の組み合わせであると、この関係が覚えにくいのでしょうか、故に半音高いディミニッシュに・・・これなら覚えやすいですね。


再確認ですが、大丈夫ですね、ディミニッシュはひとつの押さえ方で4つの名前をもっています。
「G7」に対しての「Bdim」は丁度「G#dim」でもあるのです、ハイ、丁度ルート音が半音上がった、つまり「G7コード」の半音上の「G#のdim」となりますから覚えやすいですね。

何故Bdim=G#dimなのでしょう、これも再確認です。

ディミニッシュの構成音は半音で二つの等間隔の4和音だと説明致しました。
ということは構成音のひとつひとつがルート音になるわけです。
Bdimを押さえると4弦からG#、D、F、Bとなっています。
ということはBdim=G#dim=Ddim=Fdimである訳です。
故にBdim=G#dimなのです。

なるほど、コード進行を覚えやすくするための知恵ですね。



もうひとつの考え方を紹介しておきます。
得意の指で覚えてしまう方法です。




   →        



上の図をご覧ください。
ディミニッシュは良くご存知の平行四辺形の指押さえです。

この「Bdim」を例に取ると、「4弦と3弦」のG#とD、そして「2弦と1弦」のFからBの組み合わせは「三全音」の組み合わせになります。

つまり、ディミニッシュコードは「三全音二組」の音から出来ているのです。

そしてポイントはこの平行四辺形のような指押さえの形です。

一方、隣のG7も三全音を持っていましたね。(この場合は「1弦と2弦の組み合わせ」です)。

さらに、その隣の「E7」も「4弦と3弦の組み合わせ」が同じ音の三全音を持っているコードなのです。

つまり、「Bdim」は「G7」と「E7」の代理コードになるのです。


先にどんな感じになるか、まずは音を聞いてみましょう。

例えば、C−A7−Dm−G7というコード進行があったとしましょう。
A7はAの半音上のA♯dimに置き換えることができますので、C−A♯dim−Dm−G7と押さえました。

  セブンスとディミニッシュ♪


コードの流れのイメージがよく似ていますね。


以上をヒントにして、これも指で覚えてしまいましょう・・・と申し上げたいのです。

セブンスコード、多分以下のC7、A7、G7、F7の押さえ方をご存知でしょう。
これにあわせて、半音高いディミニッシュをセットにしてみました。


            


セブンスコードから半音高いディミニッシュへの移行の変化を良く見てください。

C7の場合はどうでしょう。
開放弦はナットの所でセーハしているとお考えください。
1弦と2弦が三全音の組み合わせです。


繰り返しです

ディミニッシュの「平行四辺形」の形を押さえた時、「1弦と2弦」、「3弦と4弦」の組み合わせが「三全音」になっています。
つまり、ディミニッシュは「二組の三全音」の構成音で出来ているのです。


故に、3弦1フレットを押さえればこれも「三全音」の指押さえの形でディミニッシュになります。


D7の場合はどうなるでしょう。
「2223」が「2323」に変わればいいのですからC7と同じ動きです。



  →      ← ←  


さらに、「Cdim」は「F7」の代理コードにもなることがわかるでしょう。


いかがでしょ、この要領なら指が覚えてしまいますね。


上の図をご覧になりながらご確認ください。
セブンスコードの押さえ方ですが、基本的には以下の4つの押さえ方が考えられます。

・C7の形、これをスライドしたD7等=1弦と2弦が三全音なのです。

・A7の形、これをスライドしたB7、C7等=3弦と4弦が三全音なのです。

・G7の三角形の形、これをスライドした2434のA7等=1弦と2弦が三全音なのです。

・F7、これを低い方へスライドするとE7になります、E7もF7も3弦と4弦が三全音なのです。


セブンスコードの、どの弦の組み合わが三全音なのかを確認して、その指押さえと同じディミニッシュの平行四辺形を押さえればいいのです。

故に「指で覚えちゃいましょう!!!」なのです。


面白いですね、セブンスコードの代理コードは、裏セブンスと、さらにディミニッシュも代理コードになるということがわかりました。
その理由は共通のちょっと不安定な和音の「トライトーン」つまり「三全音」を持っていること・・・だったのです。

しかも「三全音」は不安定であるが故にドミナントモーションを生むとても大切な和音だったのですね。



代理コードについてご注意を!!!。

代理コードであればどんなコード進行でも置き換えられるのでしょうか。

代理コードは、もともと置き換えようとするコードと、その代理コードとのコードの構成音がよく似ていることが主な理由です。

ですから、何がなんでも置き換えなければならないということではありません。

曲の流れに応じて「置き換えても良い、ただし、合わない場合もある」ということを忘れないでください。

要は、メロディの流れにコードの流れとして綺麗にまとまるかどうかということなのです。

ここで申し上げられること、それを判断するのは皆さんの「耳」次第ということになります!。



3和音と4和音の代理コード

確認してきた3和音コードと4和音コードとの関係はどうなるのでしょう。

3和音と4和音は相応するお互いのコード同士が代理コードとして利用できます。
例えば「C」と「CM7」、「Dm」と「Dm7」等など。

小生などは「FM7」の所を「F」コードに簡略して使うことが多いのですが・・・。




蛇足です。

クラシック音楽は原則的にアレンジを認めません。
歴代の作曲家が残した譜面に忠実に従って演奏するのが原則なのだそうです。
今ならCDとかビデオがありますが、当時のものは譜面でしか残っていないから・・・が、そのも理由でしょうか。



代理コードを利用してアレンジ(これをリハモナイズ=通称リハモとかボイシングといいます)・・・これこそウクレレの楽しみでもあります、良かったですね!!!。



はい、「一休み」にしてください。
その昔「注射一本打つと、英語がペラペラに話せるようになる薬なんてないかしらん」なんて思ったことが・・・。
どこかにないかしらん「飲むだけでウクレレのコードが全部わかっちゃう・・・」

ハハッ、世界はウクレレ上手な人だらけに!!!!。


目次に戻ります




ウクレレで弾きやすい調のダイアトニックコード


ウクレレを始めると、どうしても覚えなければならないコード。
どうすれば効率よく覚えられるのかはビギナーの大きな関心ごとでしょう。
まさにこのコード論の目的もそこにあるのです。
そこでヒントをいくつか。

小生の経験からですが、ウクレレではどうもキーがCまたはAm、そしてFまたはDm(DmはFの平行調)の調だと弾き易いようです。
まず、ウクレレのチューニングがCメイジャーコードの親戚とも言えるC6またはAm7(双方ともCEGAの構成音で調弦に同じ)ということからなのでしょうか押さえやすいのです。

FまたはDmの調の曲は、小生のレパートリーからみてもこのキーで多く弾いています。
なぜかは不明なのですが、FまたはDmではメロディ音がおおむね第一弦に多く出てくるからなのでしょうか。
要するに押さえやすいのです。

経験からの推測ですが・・・。
ギターを弾かれる方ならお解かりでしょう。
ギターでCコードを押さえてみてください、そして5弦と6弦を無視してください。
つまりこの押さえはウクレレで言えばFコードになります。

ギターも音階の基本となるハ長調にあわせて、人間の指の構造も勘案して調弦されているとしたら、ウクレレでは丁度「F」の「ヘ長調」になる。
故にウクレレでは「F」、その平行調の「Dm」が弾きやすいのでは・・・と思っているのですが。


ハワイアン音楽に詳しいウクお仲間の方の曰く
「ハワイアンは聞くだけではなく、弾ける人は弾き、歌える人は歌い、踊れる人は踊って一緒に楽しめるのがいい所」
「故にハワイアンでは「C」と「F」と「G」のキーの曲が多い、なぜなら弾きやすいから。」


たくさんあるコードを片っ端から覚えようとするのはまさに大変です。
ですから的を絞って以上の理屈からCとAm、またはFとDmのキーに限定して、ここで紹介している予備知識も理解されるべく優先して集中的に覚えてはいかがでしょう。
他の調は、まずこのキーを指が覚えてからにされてはいかがでしょう・・・というのが小生の考えです。


よくお見かけします。
ウクレレ教室に通われている生徒さん。
練習曲のキーが曲によってそれぞれ異なっているのです。
確かにその曲のオリジナルに従ったまでといわれればそれまでなのですが。

ウクレレソロを練習されている方なら、まずはレパートリーを増やすことが何よりの楽しみなはずです。
ソロは指あしらいがストロークを弾くよりややこしくなります。
であればこそ、押さえやすいコードで弾くべきです。
ソロであれば他の人にキーを合わせなくても「マイキー」で問題がないのですから。


基本的にウクレレは立派な楽器ですから、どんなキーでも弾けるようにはなっていると思います。
ベテランのウクレレプレーヤー曰く
「ハイ、何の曲を弾きましょう、何でも弾きます、さらにキーは何でもOKですよ!!」
これはコード弾きの場合のお話でしょう。

では、指使いのややこしい「ソロ」でどのキーでも弾けるか・・・勿論ウクレレの音域の問題はありますが、答えは???。

やはり調弦という制約から来る「弾きやすさ」というものがあるはずなのです。

とはいうものの、この組み合わせで覚えれば他のキーに移調しても、先程紹介したスライドの手法を使えば、ほとんど左手指の動きを変えずに演奏することが出来るのです。
勿論、消極的にはカポタストを使う、チューニングのキーを上げる等という方法もありますが。


以上から小生の経験上覚えやすくて弾き易い「CとAm」、「FとDm」の一覧表を「コード付け一覧表」と名付けてここで紹介させて頂きます。

この表には今まで確認してきたダイアトニックコード、セカンダリードミナント、裏セブンス、コードの機能が表記されています。
代理コードもこの表から読み取れますね。


   ハ長調とイ短調のコード付け一覧表
コード機能 音階 T SD D
代理コードグループ トニック サブドミナント トニック サブドミナント ドミナント トニック ドミナント
3和音長音階 C Dm Em F G Am Bdim
4和音長音階 CM7 Dm7 Em7 FM7 G7 Am7 Bm7-5
セカンダリードミナント G7 A7 B7 C7 D7 E7
裏セブンス Db7 Eb7 Fb7 G7 Ab7 Bb7
3和音短音階 自然短音階 Am Bdim C Dm Em F G
和声短音階 Am Bdim Caug Dm E F G#dim
旋律短音階 Am Bm Caug D E F#dim G#dim
4和音短音階 自然短音階 Am7 Bm7-5 CM7 Dm7 Em7 FM7 G7
和声短音階 AmM7 Bm7-5 CM7+5 Dm7 E7 FM7 G#dim
旋律短音階 AmM7 Bm7 CM7+5 D7 E7 F#m7-5 G#m7-5
セカンダリードミナント E7 G7 A7 B7 C7 D7
裏セブンス Bb7 Db7 Eb7 F7 Gb7 Ab7



   ヘ長調とニ短調のコード付け一覧表
コード機能 音階 SD
代理コードクループ トニック サブドミナント トニック サブドミナント ドミナント トニック ドミナント
3和音長音階 Gm Am Bb C Dm Edim
4和音長音階 FM7 Gm7 Am7 BbM7 C7 Dm7 Em7-5
セカンダリードミナント C7 D7 E7 F7 G7 A7
裏セブンス Gb7 Ab7 Bb7 B7 Db7 Eb7
3和音短音階 自然短音階 Dm Edim F Gm Am Bb C
和声短音階 Dm Edim Faug Gm A Bb C#dim
旋律短音階 Dm Em Faug G A Bdim C#dim
4和音短音階 自然短音階 Dm7 Em7-5 FM7 Gm7 Am7 BbM7 C7
和声短音階 DmM7 Em7-5 FM7+5 Gm7 A7 BbM7 C#dim
旋律短音階 DmM7 Em7 FM7+5 G7 A7 Bm7-5 C#m7-5
セカンダリードミナント A7 C7 D7 E7 F7 G7
裏セブンス Eb7 Gb7 Ab7 Bb7 B7 Db7



ディミニッシュ代理は載せていません。
もう指が覚えているはずなのですが・・・しかもディミニッシュは3つの押さえしかないのですから!!!



ハイ、ついでに・・・

   ト長調とホ短調のコード付け一覧表
コード機能 音階 T SD D
代理コードグループ トニック サブドミナント トニック サブドミナント ドミナント トニック ドミナント
3和音長音階 G Am Bm C D Em F#dim
4和音長音階 GM7 Am7 Bm7 CM7 D7 Em7 F#m7-5
セカンダリードミナンス D7 E7 Gb7 G7 A7 B7
裏セブンス Ab7 Bb7 C7 Db7 Eb7 F7
3和音短音階 自然短音階 Em F#dim G Am Bm C D
和声短音階 Em F#dim Gaug Am B C D#dim
旋律短音階 Em F#dim Gaug A B C#dim D#dim
3和音短音階 自然短音階 Em7 F#m7-5 GM7 Am7 Bm7 CM7 D7
和声短音階 EmM7 F#m7-5 GM7+5 Am7 B7 CM7 D#dim
旋律短音階 EmM7 F#m7 GM7+5 A7 B7 C#m7-5 D#m7-5
セカンダリードミナント B7 D7 E7 Gb7 G7 A7
裏セブンス F7 Ab7 Bb7 C7 Db7 Eb7



さらにこれら以外にキーが変わった場合のダイアトニックコードはどうなるのでしょうか。
ここではサービスで「GとEm」のダイアトニックコードも紹介致しました。

「マイキーを持たれては?」がこの理論の主題ですからあえて紹介致しません。

もし、どうしても・・・という方がいらっしゃったら、後で紹介する「移調」の節を参照してください。

移調をしても、ルートのキーが変わるだけでメイジャー、マイナー、セブンス、ディミニッシュ等のコードの種類(これをコードクオリティといいます)は
一覧表の順番に同じで変わらないのですから簡単です。


どうしてもこの一覧表が印刷で欲しいという方のためにエクセルの表計算ソフトで作ってみました。
どうぞプリントアウトして利用してください。


  エクセルコード付け一覧表


今申し上げました通り、ビギナーの方は「C」または「Am」、「F」または「Dm」の組み合わせを徹底的に覚えることを強くお勧め致します。

他の調のコードにしたい場合は、以前に紹介した「スライド」のテクニックを応用すれば容易に覚えることが出来るからです。


いずれにしろ、コードを良く知っていて何でも暗譜で弾いてしまうウクレリアンは、このコードの組み合わせをしっかり覚えているのです。
だから、曲のコードの暗記が容易になりさらさらと弾くことが出来るのです。

小生も経験的には「この調ではこのコードが使われることが多いな!!!」位の認識は持っていました。
皆様も、少なくともその調で使われる「3コード」であれば、経験から存じ上げていたと思います。

経験は教えることができません。
ですから具体的に一覧表にしてみたのです。
しかも、その背景にある理論や理屈を前置きとして紹介させて頂いたまででございます。



ノンダイアトニックコー


さて、このコード付け一覧表は、「これがひとつの曲の中で使われるコードの一覧表です」といえるのですが・・・。
実は、ハイ、すいません、例外的なのですが、まだちょっとあるのです。

その代表的なコードがノンダイアトニックといわれるコードです、つまりダイアトニックコードではないコードが使われることもあるのです。
例えば、先程紹介したコード一覧表で紹介したコードの中でいえば以下のコードがこれです。

    C6、Cm6、C7+5(Caug7)、C7−5、C7sus4

これらのコードはダイアトニックコードには出てきませんでした。
これらは、その基となるコードはダイアトニックコードであって、これにちょっと変化を加えた装飾的な和音でいわば親戚のようなものとお考え下さい。



もうひとつあります。

普通には「借用和音」といわれます。
つまり、その調でない他の調のダイアトニックコードを「ちょっとお借りして」使うコードのことをいいます。

これに関しては、この後の「転調」や「コード進行」の節でちょっとだけ紹介させて頂きます。


さらに「もうひとつあります」って、スイマセン、きりがないですね。

実はテンションコードと呼ばれるコードです。
テンションコードの大半はセブンスコードの親戚なのですが。
これは次節で紹介させて頂きます。



もっと大きくみれば、ひとつの曲で使われるコードはなにか?聞かれれば、「全部のコードだ」といわざるを得ません。

仮に、15種類のコード×半音で12の音階とすると=180のコードの全部となります。
これでは大変なので19種類に絞り込んだのです。
さらに、使われる頻度が少ない「裏セブンス」を割愛すればたったの13種類にまで絞り込んだのですから。

13個のコードを覚えれば、キーは限定されるけれども、ひとつの曲で使われる大半のコードがここにあったのです。



蛇足です。

自分がダイアトニックコードを知ったのは実はつい最近ことです。
経験的には「このキーではこのコードがよく使われるな」ということは感じていたのですが。

現在では「F」と「Dm」が自分の『マイキー』になっています。

マイキー、お薦めですよ!!!



ハイ、「一休み」にしましょう。
ウクレリアン(小生の造語です)は、マイキーとマイウク、つまり「勝負ウク」を持つべきと思っています。
ウクレレが自然に増殖するのはこのためでしょうか。

アッ、傍らに置いているウクは「勝負ウク」でなくて結構ですよ。


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テンションコード

さて、コードについていくつか紹介してきましたが、さらにウクレレに接するとコード名に数字の書かれたコードが出てくることに気がつかれるでしょう。

これらは「テンションコード」と呼ばれるものです。

今まででお疲れになってしまった方は、この項はパスして頂いても結構です。
知らなければウクレレが弾けないということではありませんのでどうかご心配なく。


テンションとは「緊張」という意味です。

コード名で、たまに9、11、13の数値をもったコード名をご覧になられたことがあるでしょう。
これらがテンションコードです。

まず、9、11、13の意味を紹介しておきましょう。


「9」ナインス、9th、(レ)

音程の所でオクターブ以上の説明はしませんでしたが、9は9度の意味です。
ということは、Cから始まってCDEFGABCDの9度目の音、つまり1オクターブ上の「D」を意味します。
階名でいうとオクターブ上の「レ」となります。

ナインス音は3種類あって、9(レ)、♭9(レb)、#9(レ#)が使われます。


「11」イレブンス、11th、(ファ)

同じく11は11度の音、すなわちオクターブ上のFの音、階名でいうとオクターブ上の「ファ」の音となります。

テンションコードでは11(ファ)と#11(ファ#)が使われます。


「13」サーティーンス、13th、(ラ)

同じく13は13度の音、すなわちオクターブ上のAの音、階名でいえばオクターブ上の「ラ」の音になります。

テンションコードでは♭13(ラb)と13(ラ)が使われます。


蛇足ですが、9、11、13の音を「ナチュラルテンション」と呼んでいます。
そしてそれぞれの9、11、13に「b」や「#」の臨時記号がついたテンションコードを「オルタードテンション」と呼んでいます。


「9」では9を中心にしてその前後の半音の「b9」、「♯9」と揃っているのですが・・・。

では、どうして「11」では「b11」がないのでしょう。
それは、b11は「ミ」なのです、つまり11は「ファ」ですから、その半音下は「ミ」となりますね。
既に「ミ」は、3度堆積で3度のコード構成音として使われているからテンション音としては不要なのです。

同じく「13」では#13が使われません、ハイ、「ラ♯」は言い方を変えれば「シb」ですね、つまり短7度のセブンス音で、これも既にコード構成音なので不要なのです。



それでは、なぜこのようなテンションコードが生まれたのでしょう。

基本的には、テンションコードはセブンス音が入ったコードに、このテンションの音が加わって出来ています。
ご承知の通りに、セブンス和音のコード構成音は、基本的には「ドミソシ」です。

この「ドミソシ」と音階の「ドレミファソラシド」とを比べると何かの音が抜けています。
つまり「レ」と「ファ」と「ラ」が抜けています、実はこれが「テンション音」なのです。

コードの基本となるドミソの和音。
「ミ」や「ソ」が変化して他のコードになりました。

また、セブンス音(シb)やM7(シ)の音が加えられることもありました。

さらに、テンション音を加えれば、半音を含む全ての音階の音を和音の構成音に加えることが出来ます。
であれば、どんな構成音のコードも作ることが出来るということになりますね。


これをまとめてみたのが以下の表です。


  コードの構成音とテンション音
音名 階名 音階 3度堆積 コード名 テンションコード テンション音程
完全1度 ルート音
Db レb 短2度 b9 短9度
長2度 長9度
Eb ミb 短3度 m  #9 増9度
長3度 M3度音 b11(ミと重なる)
ファ 完全4度 sus4 11 完全11度
Gb ソb 減5度 −5  #11 増11度
完全5度 5度音
Ab ラb 短6度 +5 b13  短13度
長6度 13 長13度
Bb シb 短7度 セブンス音 m7 #13(シbと重なる)
長7度 M7音 M7


テンションコードは、基本的にはセブンスコードにテンション音が加えられたコードであるといえます。
この場合のセブンスコードとは例えばC7、Cm7、CM7、Cm7−5等であり4和音コードです。


以下にテンション音が含まれたコード名の表現上の注意点を紹介致します。

※最も基本的には、基となるコード名にテンション音を括弧書きにします。例としては、C7(9)等。

C7(9)は、C7のコードに9度(ナインス)のテンション音を加えたコードという意味になります。

ただし、ミュージシャンは省略が大好きです。
この場合もセブンスを省略して「C9」と書かれる場合がほとんどです。
なぜって、9はセブンスコードに加えるものなのだから当たり前なのだそうです。

同様に別の例ですが、Am7に9を加えるとAm7(9)となるのですが、この場合も「Am9」と表記されています。


※複数のテンション音は、カンマで区切ります。例としては、C7(9,13)。

このC7(9,13)は、C7コードに9度と13度の音を加えた和音という意味になります。

このコードもミュージシャンの間では「C13」と呼ばれています。
13が入るということはセブンスの7や9が入って当たり前なのだということのようです。

あれ、どうして11が入らないのでしょう。
この場合の11は「ファ」の音になります。
この「ファ」の音は、構成音である3度音の「ミ」とは「短9度」の音程になりますがこれが曲者なのです。

これは、丁度「ミとファ」という間柄になりますから「半音同士で並んでいる」状態になります。
これを「半音隣接」と呼んでいますが、この半音の隣同士でつながった和音は、どうしようもなく汚いハーモニーとなるのです。

ウクレレで「ミ」と「ファ」を一緒に弾いてみてください、歯ぎしりしたくなるような和音に聞こえますね。

  半音隣接和音♪


従って、和音の構成音としてはこれを避けて割愛するということです。

ですからC13はC7(9,13)となり「11」が抜けています。

ちなみに、このような汚いハーモニーになる音を「アボイド音」と呼んでいます。


※コードに加えるテンション音は通常ふたつまでが原則。

セブンスコードにテンション音全部を加えたらドレミファソラシの音階の音が全部入ってしまいます。
これでは和音にならないかもしれません。
以上から、テンション音として加えられる音は2つまでが原則となります。


※3度音の「ミ」音と「セブンス音」は原則的には省略しません。

「ミ」の音はメイジャーコードかマイナーコードかを決める重要な音、セブンス音はこれがあるからこそテンション音が生きるというつなぎの役を担っているので原則的には省略出来ないのです。  


※構成音の省略と入れ替え。

例えば上記のC13、構成音の全ては「ドミソシb」に「レ」と「ラ」が加わり、合計で6つの音になります。
ウクレレは弦が4本しかないので、どれかの音を省かなければなりません。

基本的にはルート音、または5度音、またはその双方を省きます。

つまり、テンション音がひとつのテンションコードでは1度または5度のどちらかひとつを省略して、テンション音と入れ替えます。

また、テンション音が二つあるテンションコードでは、1度と5度の双方の音を省略して、テンション音と入れ替えます。


例えば、C13場合はテンション音がふたつありますので、コード音の「ド」と「ソ」をテンション音と入れ替えます。
つまり、「ドをレ」にして、「ソをラ」にします。
そうすると「ド、ミ、ソ、シb」が「ミ、シbと入れ替えたレ、ラ」になります。
このようにして、1度と5度の二つのコード音をテンション音に変えれば入れ替えたことになります。


具体的に「C13」の指押さえを確認しましょう。
3433のC7を押さえて、1弦の「ド」を「レ」に変えれば「C9」になります。
さらに、2弦の「ソ」を「ラ」に変えればC13となります。
 
3弦の3度音の「ミ」と4弦にあるセブンス音の「シb」はそのまま残します。

 →  → 

結果的にC13は3455という押さえになります。


※テンション音の加え方。

コードにどのようにテンション音を加えたら良いか。
小生の場合は、省略を以下のように考えています。
 
・9はルート音(ド)のフレット二つ上げて「レ」にすれば「9」となります。
 (フレットひとつだけ上げればb9、三つ上げれば#9となります。)

・11は5度音(ソ)のフレットを二つ下げて「ファ」にすれば「11」となります。
 (#11ならフレットひとつだけ下げます。)

・13は5度音(ソ)のフレットを二つ上げて「ラ」にすれば「13」となります。
 (b13ならフレットひとつだけ上げます。)
 
コードブックによっては、例えば9を加えた場合、ルート音を省略した例と5度音を省略した例の双方が見受けられます。
省略する音をルート音にするか、5度にするかは実際的にコードを押さえてみて、コードの流れからどちらの響きが良いかを聞いて判断します。
  
次に、コードによっては、押さえにくいポジションになってしまうことがあるかもしれません。
これらのことも、あわせてチェックしながら押さえ方が決まっていくようです。


※3和音に加えられるテンション音

一方、3和音コードにテンション音が加えられることもあります。
小生も当初、テンションコードの名称の省略に悩み、さらに3和音にテンション音が加わる例とかで混乱していました。

代表的なものを紹介しておきましょう。


「C6」
これはCメイジャーコードのドミソの3和音に「ラ」の音が加わった4和音のコードとなります。

6(シックス)は、3和音のコードに6度目の音を意味します。

つまり、テンションの13と同じ音になるのですが、3和音に加える場合は6という表現を使っています。
押さえは、2433の他、0000等があります。
そうでしたウクレレの調弦はC6でしたね。



「C69」
このコードはわかりやすく書けばC6(9)となり、C6に9の音を加えたコードとなります。

構成音はCEGA(ドミソラ)でC6、これに9音のDを加えてCDEGA(ドレミソラ)の5音になります。
このうちCまたはGを省略します。

すると、DEGA、またはCDEAのコード構成音となります。
ちなみにコード押さえは前者が0200、後者が2203となります。


「Cm6(9)」
このコードはわかりやすく書けばCm6(9)となり、Cm6コードに9の音を加えたコードとなります。

コード押さえは3333のCm7、これを2333にするとCm6になります。

さらに、ナインス音を加えるべく1弦のCをDにするとDEbGA(レミbソラ)となり、押さえは2335となります。


「Cadd9」
これは、3和音のCコードのドミソに9度目のレをADD、つまり加えるという意味です。

従って構成音はドミソレになり、押さえは0203または5435等があります。

C9との違いをはっきりご確認しておいて下さい。


基本的にテンションコードは4和音に加えられるのですが、3和音に加えられる場合もあることを理解しておいてください。


テンションコード、ちょっと難しかったでしょうか。

ここでは、テンションコードを曲の中にどう組み込むか等は紹介致しません。
ウクレレの曲集を見ていて、テンションコードが出てきたら、ははん、こういう意味があったなと思い出して頂いて、コードを押さえる時の参考にして頂ければと思います。

市販のウクレレコードブックにはテンションコードの一部が紹介されています。
これらをご覧になる時の予備知識として頂ければ幸いでございます。

もし、読者の方が初心者であったのなら、なお更にこれらのテンションコードの詳細を知る必要はないと思います。
第一、申し訳ございません、小生自身も良くわかっていないのです!!!。



ちなみに、左側のFM7のコードをウクレレ弾いてみてください。
押さえは2413です。

     


面白いですね、ウクレリアンではこの和音が気に食わないという方が多いようです。
小生もそのうちの一人です。

良くみれば、構成音は4弦からAEFC、あれれッ、2弦と3弦が「E」と「F」で「半音隣接」なんですね。
これが犯人なのでしょうか。

このような場合は、せめてどちらかの音をオクターブ上げるか下げるかするとまだ救われるのですが。
ウクレレでは、上記左側の2413のFM7の押さえ方では調弦の関係でこれが出来ないのです。

一方右側の5557を押さえてみてください、4弦からCFAEでFとEはオクターブ違っていますね。
ですから、この押さえの方がきれいに聞こえるでしょうか・・・。


いずれにせよテンションコードでは、テンション音という「微妙な音」がコードに加わっている訳です。
この音が半音隣接音になると、折角のテンション音の効果がぶち壊しになってしまうのでアボイドしてしまうようです。




蛇足です。

テンションコード、まだまだ不明なことがたくさんあります。
インターネットや理論書を読んでも異なった説明を見受けます。

せめて、こちらで紹介した内容が理論書をより理解される一助になれば幸いです。




さて、「一休み」としてください。

エッ!!!、読んでるこっちの頭が「緊張」しちゃって喉が渇いたですって!!。 


目次に戻ります




コード進行(コードプログレッション)

いろいろとご紹介してまいりました。
本章もあとわずかですからなにとぞお付き合いください。

ダイアトニックコードを中心にして、ひとつの曲で使われるコードを紹介してきました。
それでは具体的にひとつの曲のそのメロディにあわせて、コードはどういう順番で付けられていくのでしょうか。

コードはむやみやたらと並べられている訳ではないようなのです。
コード理論の教本を読むと、コード進行(コードプログレッション)というものがあると紹介されています。

曲のなかのコードの流れは、コードひとつひとつが単体で組まれているわけではなく、それぞれのコードが持っている機能とか「性格」に合わせて組み合わせられてこそ綺麗にまとまるというのです。

コード自体が持っている働きや機能、性格を生かした並べ方をしないと不自然な流れになってしまうようです。
これらを考慮して並べられたコードを「コード進行」あるいは「コードプログレッション」と呼んでいます。

どのようなものがあるのか、一覧表にしてみましたので確認して下さい、その後で各パターンを説明致します。


    コード進行一覧表
タイプ 名称 進行例(C) 内訳
終止形 T-D-T(ドミナント終止) C-G7-C 小学校でお辞儀をした時の伴奏に流れたコード進行
T-SD-T
(サブドミナント終止)
C-F-C
アーメン終止とも呼ばれます
T-SD-D-T
(サブドミナント−ドミナント終止)
2−5(ツーファイブ)
C-F-G7-C
C-Dm-G7-C
T-SD-D-Tの進行(C-F-G7-C)
Fを代理コードのDmに置き換えるとDm-G7となり、ルート音を取って2-5と呼んでいます    
サブドミナントマイナー終止
C-Fm-C
サブドミナント終止をマイナーコードで和らげた進行
サブドミナント-サブドミナントマイナー終止 F-Fm-C
サブドミナントのFからサブドミナントマイナーのFmへ進む進行
サブドミナントマイナー−ドミナント終止 Fm-G7-C
サブドミナントマイナーからドミナントへ進む進行
サブドミナント-サブドミナントマイナー−ドミナント終止
F-Fm-G7-C
サブドミナントからサブドミナントマイナーそしてドミナントへ進む進行
偽終止 偽終止 G7-Am7、G7-Em7
終止形のトニックを代理コードに変え終止感を和らげた進行
G7-Cに進むコード進行のCをその代理コードに変える
セブンス ダブルドミナント D7-G7-C ドミナントモーションをさらに重ねた進行
セカンダリードミナント C-A7-Dm
C-B7-Em
C-C7-F
その調のダイアトニックコードをトニックコードと見立てて、その5度前のセブンスコードを手前に置きます
ダイアトニック ダイアトニック進行 C-Dm-Em-F ダイアトニックコードの順番に進行していく
5度進行 5度進行 E7-A7-D7-G7-C あるコードから4度先のコードへ進むコード進行
経過和音 パラレルモーション Dm-Ebm-Em 2度間で次に来るコードを半音下げたコードでつなぐ
パッシングディミニッシュ C-C#dim-Dm 2度間で次に来るコードの前にdimを入れてつなぐ
ディミニッシュアプローチ C-A7-(A#dim)-Dm セブンスコードを半音高いdimコードに置き換える
例ではA7をA#dimに置き換えています
クリシェ C-CM7-C7-F 構成音が半音づつ変化する半音進行
オーギュメントアプローチ C-Caug セブンスの代理コードとして使用
サス4 G7sus4-G7-C
セブンスコードの変形
循環コード C-Am-Dm-G7-C
C-C7-F-Fm
C-C#dim-Dm-G7-C
頻繁に使われるコード進行の流れ
逆循環コード Dm-G7-C
循環コードが3番目からスタートする進行
代理コード 代理コード トニック、サブドミナント、ドミナントコードをそれぞれ同じ機能を持つ代理コードと置き換える
裏セブンス G7⇔Db7 セブンスコードの代理コード
サブドミナントマイナーの代理コード Fm⇔Dm7-5 同主調からの代理コード



ケーデンス(終止形)

コード進行を考えた時にもっとも基本となるのがケーデンスです。
コード進行の最小単位をケーデンス(ドイツ名で「ガテンツ」、日本名で「終止形」)といいます。
「終止形」なんて堅苦しい言葉ですね。


ひとつの曲の基本となるトニックコード(Cメイジャー、ハ長調でいえばCコード)はその曲の中心となり到達点といえます。
ケーデンスはつまり、最終的に「トニックコードに到達して落ち着こうとする」コードの進行といえます。

ひとつの曲のコード進行は、このケーデンスをひとつの組としてそれをさらに連結して作られています。

ケーデンスの説明では、ドミナントからサブドミナントへの進行は基本的には含まないとされています。
例えばG7からFへコードが進むことですが、最近の音楽論ではあまり強い意味を持っていなようです。

やはり時代の感覚が変わってきているのがその理由なのでしょう。
確かに「不自然さ」を感じますが、メロディの流れによってその方が面白いと思うこともあります。
古典的な音楽論では使わない進行なのかもしれませんが、要は貴方の音楽感性にお任せ致します。


結果的にこれらを組み合わせると、次の3つのケーデンスができます。
このパターンが基本になって、様々なコードの進行パターンが作られています。


(T→D→T)トニック→ドミナント→トニック(C−G7−C)

小学校でおじぎをするときの進行です。
例えば、キーがCメイジャーでのコード進行は「C → G7 → C」になります。


(T→SD→T)トニック→サブドミナント→トニック(C−F−C)

賛美歌の終わりでよく使用される進行で、「アーメン終止」ともいわれます。
例えば、キーがCメイジャーでのコード進行は「C → F → C」になります。


(T→SD→D→T)トニック→サブドミナント→ドミナント→トニック(C−F−G7−C)

例えば、キーがCメイジャーでのコード進行は「C → F → G7 → C」になります。


このケーデンスの基本的な流れは以上の3種類です。
でも、実際に使われるコード進行ではより以上の様々なコードが組まれるようです。
これは、以上のトニック、サブドミナント、ドミナントで組まれた流れを基礎として、同じコード機能を持つ代理コードで置き換える等のいろいろな要素を絡み合わせるからです。


それでは、次に以上のケーデンスを踏まえて代表的なコード進行のパターンを紹介していきましょう。


ドミナントモーション(強進行、ドミナント終止)(C−G7−Cの進行)

これはセカンダリードミナントの節でも触れましたが、こちらでもコード進行のひとつとして紹介しておきます。

これは「ドミナントセブンスコードは、次に完全4度先のトニックコードへ進みたくなる」というコード進行をいいます。
前記のケーデンスの種類でいえば(T−D−T)の進行となります。
Cメイジャーで例をあげると、G7のコードの後にCメイジャーに進むコード進行をいいます。

  ドミナントモーション♪

これは既に説明済みですから、再確認です
サンプル音はC−G7と弾いてちょっと間を置いてからCを弾いています。
このG7の後、何を感じますか、サンプルはCで弾いていますが、これでこそ「落ち着き」ますね。


つまり、ダイアトニックコード上のG7がCに行くと落ち着き安定感がでます。Cは落ち着き先となり、これがその曲のキー(調)となるということです。
マイナーも同じです、E7の完全4度先はAmとなります。


実は、この進行、今まで確認してきた代理コードで置き換えることが出来ます。

このドミナントモーションは名前の通りにドミナント→トニックへのコード進行です。
コード付け一覧表からご確認ください、ハ長調の場合、トニックはC、Am、Em、一方ドミナントはG7とBdimでした。

ということは、「G7」→「Em」や「G7」→「Am」と置き換えてもいいわけです。(これを偽終止と呼んでいます。)
また、G7の代わりに同じドミナントのBdimを置いて「Bdim」→「C」としても良いわけです。

実際のコード進行では、このドミナントモーションをはじめ以下のコード進行パターンに、それぞれの代理コードを当てはめて置き換えたりしています。


サブドミナント終止(C−F−C、C−Dm−Cで終わろうとする進行)

T−SD−Tの進行となります。
別名「アーメン終止」と呼ばれるコード進行のパターンです。
ドミナントモーション程ではありませんが、コードが解決に向かって進んでいくコード進行です。

例えばキーをCとした場合、その調のサブドミナントコードであるFを持ってきます。
するとC−F−Cとなります。

または同じサブドミナントのDmを持ってくることもできます。
つまり、C−Dm−Cという代理コードの進行となります。

  サブドミナント終止♪


サブドミナント−ドミナント終止(ツーファイブ(2−5))(ルート−2度−5度という進行)

これはT−SD−D−Tの進行となります。
このコード進行の基本的なコード進行例は、C−F−G7−Cとなります。
Cがトニック、Fがサブドミナント、G7がドミナントです。

この時、Fを代理コードのDmに変えるとC−Dm−G7−Cという進行にかわります。

このDmとG7のルート音は2度と5度となるので2−5(ツーファイブ)と呼ばれています。
2−5はジャズ等で良く使われる定番のコード進行です。

  サブドミナント−ドミナント、2−5終止♪


サブドミナントマイナー終止(C−Fm−C、C−Dm7-5−C)、関係調

これはFの代わりにFmを使ったコード進行です。
サブドミナントをマイナーに変えて「サブドミナントマイナー」ということです。

ドミナントモーション程これで終わりといった感覚はあまりありません。
エンディング等でもったいぶったコード進行などで使われることがあります。


「Fm」は元来、ハ長調のダイアトニックコードにはないコードです。

また、関連して紹介してきた平行調のイ短調(Am)にも出てきません。

実は、このコードは同じく「ハ長調」の親戚の音階である「ハ短調、Cm」のダイアトニックコードにあるのです。
これが、先程ちょっとだけ触れました、「借用和音」です。
この後の転調でさらに説明させて頂きます。

「ハ短調」はハ長調と同じ「C」をルート音に持つ「短音階」なので「同主調」と呼ばれています。

ハ長調のFのサブドミナントと同じ機能を持つコードを、ハ短調からみつけると「Fm」または「Fm7」が出てきます。
これがサブドミナントマイナーです。

さらに、実はこの「Fm」には代理コードがあります。

「Cm」のダイアトニックコードのサブドミナントは「Fm」と「Dm7-5」(押さえは1213)のふたつ。
従って「Fm」の代理コードとして「Dm7-5」を使うことも出来るのです。

ややこしいですね、関係調から代理コードを探して、さらにそのまた代理コードを持ってくることすらあるのです。


  サブドミナントマイナー終止♪



サブドミナント−サブドミナントマイナー終止(F−Fm−C)

サブドミナントに続いてサブドミナントマイナーを置いた進行です。
勿論、このFmを代理コードに置き換えることができます、例えばF−Dm7-5−C。

  サブドミナント−サブドミナントマイナー終止♪



サブドミナントマイナー−ドミナント終止(Fm−G7−C)

サブドミナントマイナーにドミナントモーションをあわせた進行となります。
このFmを代理コードのDm7-5に置き換えると・・・、なんだか「2−5」の進行に似てきましたね。

  サブドミナントマイナー−ドミナント終止♪



サブドミナント−サブドミナントマイナー−ドミナント終止(F−Fm−G7−C)

サブドミナントからサブドミナントマイナー、さらにドミナント終止をあわせた進行です。

  サブドミナント−サブドミナントマイナー−ドミナント終止♪



偽終止(G7−Cの進行をG7−EmまたはAmに置き換える)

この偽終止も解決に向かっていくコード進行となります。

これは本来はドミナントモーションのコード進行ですが、これをCをルートとすればG7−Em7またはAm7へ置き換えた進行となります。
Em7とAm7はCの代理コードで同じトニックという間柄です。
本来は「C」で終わるべきところを同じ機能をもつ、つまり似たせコードで終わらせるので「偽りの終止」と呼ばれます。

あるのです、オータサンが弾かれるある名曲、終りはどう考えても「G7」から「C」と進んでまとまらなければいけないのに、なんと「Em7」で終わっているのです。
にっくいですねぇ、これがまたクールに聞こえるのです!!!。

  偽終止♪


ダブルドミナント (D7−G7−C)ドミナントモーションのG7−Cをさらに進めてG7の前にD7を置く進行)

ドミナントモーションが連続したコード進行をダブルドミナントといいます。

例を示しましょう。
上記のG7−Cのドミナントモーションのコード進行があったとします。
このG7を基準にして5度圏で確認した4度進行である完全4度先のセブンスコードを置きます。
すると、D7−G7−Cというコード進行が出来ます。

ウクレレでこのコード進行を弾いてみてください。
なんとも、聞き心地の良い流れがあることがお解りになるでしょう。
これがハワイアンバンプの正体です。

  ダブルドミナント終止♪



セカンダリードミナント(C−Dmの進行をC−A7−Dmに置き換える)

ハイ、これも既に確認致しましたが重要なのでもう一度・・・。

ここでいうセカンダリードミナントとは、CDEFGABをルートにしたセブンスコードのドミナントモーションで使ったG7以外のセブンスコードをいいます。
つまり、C7、D7、E7、F7、A7、B7等を意味します。

「ダイアトニックコードのどれかを仮の1度と見立てて、5度先のセブンスコードをその前に置く」コード進行をセカンダリードミナントといいます。

例えばC−Dmというコード進行があったとします。
この時に、Dmを仮の1度(トニックコード)と考えて、その前に5度先(DEFGAのA)をセブンスコードにしてその前に置きます。
C−A7−Dm

以下同様にセカンダリードミナントの例を紹介致します。
右側のダイアトニックコード(CやDm、Em等)に対して、中央のセブンスコードがセカンダリードミナントとなります。
皆、DmやEmの5度手前のルート音を持ったセブンスコードになりますね。

C−G7−C(これはドミナントモーションでもあります)
C−A7−Dm
C−B7−Em
C−C7−F        
C−D7−G7(これはダブルドミナントでもあります、つまりドミナントモーションが繰り返されているのです。)
C−E7−Am

サンプル音はC−A7−Dm−G7と弾いています。

  セカンダリードミナント♪



ダイアトニック進行(2度進行)

ダイアトニックコードがルート音の順番に沿ってコードとして進行します。
C、Dm、Em、Fのそれぞれの音程は2度ですね、故に2度進行です。

サンプルはC−Dm−Em−Fと弾いています。

  ダイアトニック進行♪



5度進行(モーション オブ フィフス)(4度進行)

2度進行の次が4度進行です。
これも再確認でございます。

5度圏は、コードが並べられて行く順番を理解するためにもよく理解しておかなければならない理論です。
セカンダリードミナントやダブルドミナントもまさにこの5度圏がもとになった4度進行になっています。

サンプルはEm−Am−Dm−G7−Cです、ルート音が4度進行になっています。

  5度進行♪




経過和音

今までのコード進行は、大きなコード進行のパターンの紹介でした。
これから紹介するコードは、曲の中で部分的に使われる「経過和音」という和音と和音をつないでスムースな流れにしようとするコード進行です。
いくつかを紹介致しましょう。


パラレルモーション(Dm−D#m−Em)(コードとコードの間を同じコードの♯または♭でつなぐ)

同じコードを半音ずらしてつなげていく半音進行のコード進行です。
「ターゲットコード(次に来るコード)と同じコードの半音下につなげる」だけです。

  パラレルモーション♪


パッシングディミニッシュ(Dm−D♯dim−Em)(コードとコードの間をdimでつなぐ)

パッシングディミニッシュとは「長2度の間隔のあるコードとコードの間をディミニッシュでつなげていく」方法です。
コード進行においては、経過的とかつなぐという意味のパッシング、つまり橋渡しをさせる半音進行等に用いられます。

例えばDm−EmとルートがDからEへとつながるコード進行があったとします。
これは、音が上がっていく時にスムースに行きますが、逆に下がる時にはスムースに行かない場合があります。
こんな時は、上記のパラレルモーションを使います。

  パッシングディミニッシュ♪



ディミニッシュアプローチ(セブンスコードは半音高いdimコードに置き換えられる)

これは先程のセブンスコードのディミニッシュ代理の所で説明致しましたので再確認でございます。

セブンスコードは半音高いディミニッシュコードが代理コードになるということ。

だから指で覚えちゃいましょう!!!でした。

例えば、C−A7−Dm−G7というコード進行があったとしましょう。
A7はAの半音上のA♯dimに置き換えることができますので、C−A♯dim−Dm−G7となります。

  ディミニッシュアプローチ♪



クリシェ(C−CM7−C7−C6)(ルート音や5度音が半音づつ変化する半音進行)

同じコードが続いた時に、コードに変化を持たせる装飾的なラインのコード進行をクリシェといいます。
主にコードのルート音か5度音を変化させるようにします。

例は構成音のルート音をC、B、A♯、Aに半音づつ下げたコード進行で装飾的な演出となります。

コードはC−CM7−C7−Fの進行で(5433−4433−3433−2010)と押さえています。

同様に同じコード進行で(0003−0002−0001−2010)も同じです。

他にもCm−CmM7−Cm7−Cm6で(5333、4333、3333、2333)と押さえるタイプもあります。

さらに、Gm−GmM7−Gm7−Gm6で(0231、0221、0211、0201)というのもあります。

それぞれを弾いてみてください。

  クリシェ♪



オーギュメントアプローチ(オウギュメントを間に入れる)

Caugコードは、Cコードの5度音を半音上げた和音です。
Cコードの構成音はCEGですが、Caugでは構成音がC、E、G♯(ドミソ♯)となります。
オーギュメントは、基本的にはメイジャーコードやセブンスコードの代理として使うことが多いようです。
例えば、C−Caug−F−G7−Cとつないだりします。

  オウギュメントアプローチ♪

これも弾いてみてください。


      



サス4(セブンスコードの変形)

サスとはサスペンド、吊り上げるという意味です。ズボンのサスペンダーといえば合点がいくでしょう。
これは、セブンスコードの3度の音を半音サスペンドして4度としたものです。
C7コードならE(ミ)をF(ファ)にすることです。

サス4は同じルートのセブンスコードやメイジャーコードに進もうとする働きがあります。
例えば、G7−Cのコード進行の時、その前にG7sus4を置きます。
例えば、G7sus4−G7−C

  サス4アプローチ♪

これも是非に実際に弾かれてみてください。


  



コードパターン(循環コード)

C−Am−Dm−G7−Cのコードを弾いてみてください。

とても気持ちよくコードが並べられていますね。
その昔「パーフィディア」という曲が流行した時期があってこの曲のコード進行がこれと同じでした。
その時に、このコードの順番を「循環コードというのだ」と教わりました。

コードパターン(循環コード)とは、ジャズやポップスの曲でトニックやドミナントが続きコード進行が単調になるのを防ぐために用いられる「よく使われる基本的なコード進行」のことをいいます。

代表的な循環コードのパターンを紹介致しましょう。
ぜひ、以下の例のコード進行も弾いてみてください。


長調の循環コード例   循環コードサンプル(C)♪

C→F→G7→C
C−Am−Dm−G7
C−Em−Dm−G7
C−C#dim−Dm−G7
C−A7−Dm−G7


短調の循環コード例   循環コードサンプル(Am)♪

Am→Dm→E7→Am
Am−C−D−F
Am−C−Dm−E7
Am−Dm−G7−C
Am−G−F−E7
Am−C−F−E7



逆循環コード

これは循環コードで4つのコードが並んでいたとして、3、4、1−の順に途中からスタートするコード進行をいいます。

例えばC−Am−Dm−G7と並んでいたとします、逆循環ではこれがDm−G7−Cと進んで行くコード進行となります。

以上のコード進行はとりあえず理論的に理屈をつけて説明しました、(屁理屈ですが!!!)


理論書を読むと多くのコード進行パターンが紹介されています。
さらにコード進行パターンブックまであります。

これらは、オータサンをはじめ多くのウクレレプレーヤーの方が経験から「こんなコード進行は格好いい!!!」と考え出したものなのです。
大半のものは3つのガテンツを土台にしてこの上に代理コードやセブンスコード、ディミニッシュコードの機能を手法を取り入れて変化させたコード進行になっています。


是非に著名な方のCDを聞かれてコード進行を「貴方の耳で」探り当ててください。
教材ビデオで「あの指押さえはなんだ?」と調べて頂いても結構です。

見つけられれば・・・ウクレレがさらに楽しくなること請け合いでございます。



以上でコード進行の説明を終りにします。

まぁ、いろいろありましたね。

ここで紹介したコード進行パターンは限られたものでしかありません。

弾かれる曲のなかで印象に残るようなコード進行があったら是非に覚えるようにしてください。
小生もジョンレノン作曲のサムシングのコード進行から「クリシェ」を知りました。

また、有難いものでコード進行パターンブックなるものが販売されています。
ぜひ入手してこの他のパターンを確認してください。

ウクレレを始められる以上、コードブックと進行パターンブックはぜひ入手しておきたい道具「ツール」となります。




蛇足です。

楽器屋さんでコード進行パターンを紹介した本を買いました。
よく見てみたら????なところがたくさんでてきました。

ハハッ、とんでもないミスプリントだったのです。
危うく騙されそうになりました。
あの本はちゃんと作り直されたのでしょうか。

すいません、こちらでもたくさんあるかもしれません!!!。
改訂前のバージョンでも多くの読者から「違うよ」とお叱りを受けました、ありがとうございます。




さて、「一休み」としてください。
先程から・・・喉が・・・・いやまだ我慢じゃぁ!!!!!。


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転調について

以前、ギターの名曲「アルハンブラ宮殿の思い出」をウクレレで弾けたらいいなと思って挑戦したことがありました。
コードもウクレレで弾きやすくするためにDmをキーにして、自分でコード付けをしてみました。
(小生、ギターでこの曲は弾けませんし、譜面も見たことがありません。)

コード付けをしていて、最初はどうしてもわからなかったのですが、なんと、Dmが途中でDに「転調」していたのです。
これに気がつくのにだいぶ時間がかかってしまったという経験があります。

そういえばハワイアンの名曲「タフワフワイ」、普通「G」のキーが一般的でしょうが「Gm」に転調して弾かれることもあるのですね。
さらにこれが「Em」にも転調するのですよ。

また、フラソングは短い曲の繰り返しが多いので楽器演奏では「転調」して変化をつけることが多いようです。


一般的な転調は、「関係調」という音階の親戚同士の間で行われることが多いようです。
例えば、「Cメイジャー」の曲がその後で「Fメイジャー」に転調している場合などがあります。
なぜ、CからFへ動いたのか、FはCの「下属調」という関係だったのです。



Cメイジャーの「関係調」を以下にまとめました。

Gm(属調の同主調) G(属調) Em(属調の平行調)
Cm(同主調) C(主調) Am(平行調)
Fm(下属調の同主調) F(下属調) Dm(下属調の平行調)


曲が途中で転調するのは、主調を基準にして、「平行調」、「同主調」、「属調」に移ることが多いようです。
ただし、これ以外にも例えば半音、あるいは全音をあげる等、いろいろな調に移調することもあるようです。


今まで、「ひとつの曲の中で使われるコード群」としてダイアトニックコード、セブンスコード等を紹介してきました。

さらに加えさせて頂ければ、これらの関係調からコードを一時的に持ってくる場合があるのです。

これらのコードのことを、他の調から借りてきたので「借用和音」といいます。

さぁ、こうなると、どんどん広がってしまいますね。




蛇足です。

不思議です。
この関係調に関しては間違いなく学校で教わった記憶があるのです。
そうか、この時だけは寝ていなかったようです!!!。



ハイ、「一休み」されますか? 
ここはマイペースで行きましょ、ご随意に!!!。


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コード付け

自分の好きな曲に自分自身でコードを探り当ててみたり、自分独自にコードを付けたりすることが出来たらどんなに楽しいことでしょう。

メロディにコードを付けようとして、さて、たくさんあるコードの中からメロディに合うコードを探さなければならないとしたら大変な作業となります。

しかも、このメロディにはこのコードでなければならないという決まりもありません。
貴方の耳がこれで「良し」とすれば、これはこれでいいのではと思います。
つまり、明確な答えはない世界なのです。


ここで、今まで紹介してきた内容を整理する意味も含めてコード付けの方法を紹介致します。
ただし、ここで紹介する方法は、あくまで小生自身の事例ですので、これが正しい方法かどうかは不明です。


作曲者は「このコードが良い」と思ってご自身の感性でコードを付けられていると思います。
また、作曲者が考えて作られたコードと、自分で考えたコードとは異なる場合がありますが、これも「あり」でいいのではと思います。
実際の所、同じ曲でありながら、編曲者によって異なったコード付けがされている例をたくさんみています。


そして、実は、これこそが面白い世界なのです。
ひっくり返せば、「貴方のアレンジ」が出来るのです。
これぞ、ウクレレを楽しむ「醍醐味」でございます。


ただし、バンド演奏である曲を演奏しようとする時は、各パートの人は決められた同じコードで弾いてください。
それぞれが違うコードを弾いたのではバンド全体の和音がまとまらないからです。



メロディのキーをFかDmにする(またはCかAm)

ここでのコード付けは、あくまでその曲のメロディを知っていることが前提です。
小生は長調ではウクレレで弾きやすい「Fメイジャー」、短調では平行調の「Dm」でコード付けをしています。

また、メロディの高さによっては「C」、または「Am」を使うこともあります。

別の考え方ですが、理論的に理解するのにはやはり「Cメイジャー」が一番理解しやすいようですね。
ほとんどの理論書も例としてCメイジャーで説明しているからです。
このコード論も、ハイ、同じですね。


いずれにしろ、コード付けは関連するコードをより知っている等、よく使い慣れている調をキーにして行った方がやりやすいと思います。
是非、そのキーとなる調を決めて関連するコードを覚えておくようにして下さい。

つまり、「マイキー」を持つようにしてください。

他の調で演奏したい場合は、後で移調をすればいいのですから問題はないと思います。


コード付け一覧表を参考にしてFまたはDmの3和音でコード付けを試みます。

基本的には、3和音でまず基本的なコードの流れをチェックします。
長調か短調かは曲全体の印象から判断できると思います。

メロディーを歌いながら、コードを弾いて合うかどうかをチェックします。
合う、合わないは貴方の「耳と感性」が頼りです。
メロディにコードが合う部分は1小節単位にメモしておいてください。
1小節にひとつのコード、ふたつのコード、2小節以上に渡って同じコードになるかも知れません。

コードのルート音とメロディ音が同じだとハーモニーにならないので避けた方が良いようです。
メロディがFの音だからFコードをあてはめるというのは避けた方が良いということです。
メロディ音が含まれているコードにすると深みが出てくると思います。

とりあえず、3和音コードで合う部分を見つけて、合わない部分は空白にしておいてください。


セブンスコードを検討します。

セブンスコードは、セカンダリードミナントのところで紹介したように全部のコードが対象になります。
セカンダリードミナントで使われるセブンスコードを優先的にチェックしてみてください。

さらにその後で裏セブンスコードも。

または5度圏をひっくり返した完全4度進行の順番もチェックしてみてください。


4和音でチェックします。

3和音では合わなかった部分や、なにかしっくりしないとか物足りないコードがあったら4和音から探してみます。


代理コードを試してみる。

トニック、サブドミナント、ドミナントグループ同志のコードをそれぞれの代理コードとして置き換えてみます。
また、セブンスコードやディミニッシュ等もチェックします。


コード進行パターンでチェックします。

今までのコード探索でも適切なコードが見つからなかったら、あるいはより深みのあるコードにしたかったらトライしてみてください。


その他のコードでチェックします。(ノンダイアトニックコード、テンションコード等)

サス4やオウギュメント、オウギュメント7等もよく使われますよ。



転調をチェックします。(コードが見つからなかったら)

前にも説明したように、希にですが、曲によっては途中で転調しているものがあります。
今までの作業でもコードがあてはまらないメロディには一応「転調」も考慮してください。


以上はこの順番に作業を行うということではありません。
おそらく、ここまでやれば、およそのメロディのコード付けが出来るものと思っているのですが・・・。




蛇足です。

自分はまず行間を取りながら歌詞を書きます。

そしてメロディを歌いながら、コード付け一覧表を参考にして片っ端から適当と思われるコードをウクレレを弾きながら確認してメモしています。
終わりまでコードを付けたら、代理コードやセカンダリードミナント等でちょっとづつ見直しを加えています。

このコード付けの作業もウクレレの醍醐味で楽しい作業といえます。



あと、一息、喉がカラカラですが、ここは休みなしですよ。


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移調

さぁ、これで前節を参考にしてコード付けが出来ましたでしょうか。

けれど自分の声の音域に合わない時などは移調をしなければなりません。
また、曲集に出ていた歌が、キーが高くて歌えない等と言う時もあるでしょう。

この場合、曲集に書かれていたそれぞれのコードはどのように変えたらいいのでしょう。

本節ではよりわかりやすく理解して頂くためにCメイジャーを例にして紹介してまいりました。
でも、キーを変えてみたい、これらはどうやったらいいのでしょう。


  移調一覧表
C  Db  D  Eb  E  F  Gb  G  Ab  A  Bb  B  C 
Db Eb Gb Ab Bb Db
Eb Gb Ab Bb Db
Eb Gb Ab Bb Db Eb
Gb Ab Bb Db Eb
Gb Ab Bb Db Eb
Gb Ab Bb Db Eb Gb
Ab Bb Db Eb Gb
Ab Bb Db Eb Gb Ab
Bb Db Eb Gb Ab
Bb Db Eb Gb Ab Bb
Db Eb Gb Ab Bb


ハイ、この移調一覧表も以下のエクセルにあります。


   移調一覧表(エクセル)


極めて簡単です。
例えば一番左の縦の列は、CからBまでのCメイジャーのクロマチック音階です。

これをFに変えたかったら、左から6番目のFの縦の列を平行に読み取れば良いのです。

水平に見ても同様です。

これで移調によるルート音を機械的に変更することが出来ます。

ルート音が変わってもコードの名前のマイナーやセブンス、dim等の「コードクオリティ」は変える必要がありません。
ルート音が変わるだけです。




蛇足です。

移調は、半音とか一音アップの移調であればスライドで十分に対応できます。
でも下がるのは苦手でしょう、開放弦のあるコードだとスライドで下げられないからです。

自分は一台のウクレレをギターと同じチューニングにしています。
弦はゆるゆるですが、YOU TUBE等でギター演奏の動画を見て「耳コピー」ならぬ「見々コピー」で指使いを確認するためです。




ハイ、もうちょっとですのでさらに休憩なしです。


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おわりに

以上が、小生流の「ウクレレコード理論」でございます。

まとまりのない内容でお恥ずかしい限りでございます。
間違っている所もたくさんあると思いますが、あくまで小生の独善的な内容なのでご容赦ください。

自分は、ウクレレを手にして、CコードやDmコード等、本来の意味を知ったのはかなりの時間が経ってからでした。
また、スライドによるコードの覚え方を知ったのも同様でございます。

考えてみれば、これほどの時間の無駄はないと思いますし、覚えるのもより簡単に出来たのに!と思っています。
こんな遠回りは小生一人で十分でございます。

この内容がご理解できなくても、「なにか、あるな!」とお感じ頂ければ幸いでございます。

時代だと申しましょうか、いろいろな音楽理論関係のウエブサイトを拝見させて頂きました。
ジャズ系のギターに関するサイト等はたくさん見ることができるのですが、ウクレレではかなり限定的なようです。
そう思ったのが、このサイトを作るきっかけとなりました。


でも、心はいつも同じです、「ウクレレは弾いてこそ楽しい」です。
本節が、「ウクレレを弾く楽しさを実感する」一助となれば幸いでございます。


お付き合い、ありがとうございました!!。



ハイ、ご苦労様!!。 やっといえます、よっしゃ、冷えたビールで・・・・・・・・乾杯!!!!!!


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