ウクレレ(ukulele)


ウクレレ(ukulele)は小さい、しかもたった2オクターブ位の音域の楽器です。
楽器屋さんへ行けば、いろいろなウクレレが並んでいます。
まず、どんなウクレレがあるのか、どんなウクレレがいいのでしょうか。

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ウクレレ(ukulele)

ウクレレのイメージ
ウクレレというと、牧伸二師匠の「ああやんなっちゃった」を連想する人が多いと思います。
また、ウクレレはハワイアン音楽に専用に使われる楽器だと思われている人も多いでしょう。
これらがウクレレに対する一般的な素直な印象であると思います。
 
実は私もそう思っていたのですが、ある時、「ウクレレの神様」と呼ばれるハワイのハーブオータさん(HERB OHTA)、一般的には、オータサン(OHTA-SAN)と呼ばれているウクレレプレーヤーのウクレレソロ演奏を聞いて、そのイメージを根こそぎ覆えされました。
そこには、従来のウクレレ演奏のイメージはなく、それこそウクレレが主役楽器になっていたのです。
現在の彼は、ハワイアンは勿論スタンダード、ラテン、バッハからビートルズに至るまで演奏しています。

ウクレレの利点
私もその昔ギターを触ったことがありましたが、手の小さい私はプロの指の長さにビックリしたことがあります。
彼らの左手薬指はアーチを描くのです。
音もさることながらその「絵」も素晴らしかったのです。
もちろん「F」のコードを弾くのに悩んだこともありました。

ギターは手の小さい人には出来ないとはいいませんが、バスケットボールで背が低いのと同じかも知れません。
この点、ウクレレは小さいので手の小さい人にもそれこそ優しい楽器であるといえます。
しかも、弦はナイロンの4弦ですから押さえもギターのスティール弦の6弦よりは軽くてすみます。

普段ウクレレを触っていて、たまにギターを持つと、「こんなに大きかったか!」と感じます。
ウクレレは小さくて弦もナイロン製ですから音が出しやすい楽器といえましょう。
弦は4本しかなくてもコード、つまり和音をしっかりと奏でることが出来ます。
つまり、扱いやすく覚えやすい楽器なのです。
そして何よりも明るく気軽に弾けるのが魅力といえましょう。

ウクレレの演奏
ウクレレは今まで伴奏楽器として位置付けられてきました。
オータサンも「ウクレレはリズム楽器です」といわれています。
ですから、主にコードを弾いてハーモニー(コード)とリズムを担当してきた楽器です。

しかし、最近はその考え方が変わり「ソロ楽器」としても認識されてきています。
前出のハーブオータさんは、このウクレレをソロ楽器として「ウクレレソロ」を演奏しています。
ウクレレで、ここまで演奏できるのかと思うとその音楽性にビックリします。

ウクレレは、伴奏楽器としてコードを弾きながら口ずさむことも出来ます。
コードのハーモニーとメロディ音を絡ませて「ソロ演奏」をすることもできます。
さらに、ひとりがメロディを担当し、もう一人がコードを担当すれば「アンサンブル」も楽しめます。

音楽は、聴くことの他歌ったり演奏すること、そして作曲(編曲)することも大きな楽しみのひとつ。
ウクレレは、これらの音楽の楽しみが容易に出来るのではないのでしょうか。
これによりあなた独自の音楽スタイルを作り上げることが出来ます。


ウクレレの欠点
一般的にはウクレレは小さいので軽く見られがちです。
しかも弦は4本しかなく音域も2オクターブ位しかありません。
また、エレキギターのようなパワーのある音量もありません。

しかし、これを逆手に取ればいいのです。
2オクターブ位しかない限られた音域、4本しかない弦という条件の中でどう音を組み合わせて曲を演奏するか。
条件が厳しいからこそやりがいがあるのです。
つまり、ウクレレは「初心者には優しく、ベテランには厳しい楽器」なのです。

現在では、マイクが内蔵されたウクレレが一般化しつつありますし後付けも可能です。
音が大きく出せれば、よりウクレレの魅力が引き出されるかも知れませんね。
小さいウクレレであっても、弦の押さえ方や、弦の爪弾き方によって生音独特の響きを微妙に変化させることが出来ます。
つまり音楽に感情を盛り込むことができるのです。 
小さい楽器でありながら、この広がりがたまらないのです。

何方様でも、「ひとつくらい楽器が弾けるようになりたい」と思うのが人情というものです。


ウクレレで音楽の「弾く楽しさ」を体験してみませんか。
 

ウクレレの種類

ウクレレには、いくつかの種類があります。
大きさで分けると、小さい方からスタンダード(別名ソプラノ)、コンサート、テナー、バリトンのウクレレがあります。

弦の数によって、4弦、5弦、6弦、8弦等のウクレレがあります。

また、フレットの数によって12フレット、17フレット、ロングネック等の仕様のものがあります。

なおかつ、デザインで別けると「ひょうたん型」と「パイナップル型」があります。


基本はなんと言っても「4弦」「スタンダード」の「ひょうたん型」ウクレレといえましょう。
初めてウクレレを購入しようとする人には、このタイプのウクレレをお勧めします。

でも、最近はコンサートやテナーも一般的になりつつあります。
この違いはなんなのでしょう。
小生の経験からすると、個体差もありますが、やはりボディは大きいほうが音に深みがあるといえるでしょうか。
生音であればやはり音量もちょっと大きくなります。

また、手の大きい方は大きいウクレレの方が弾き易いかもしれません。
反面、テナー以上になるとやはりギターに近い感じになります。
手が小さいか握力の弱い方にはちょっときついかなと思います。
バリトンを触らせて貰ったことがありますが、やはり「大きいなぁ」という感じでした。

特に本格的にウクレレソロをやろうという方には、小生はコンサートをお勧めしています。
実はウクレレはギターよりとても小さな楽器です。
ということは弦の長さの1ミリが調弦に及ぼす影響はギターよりシビアなのです。
ということは、小さい楽器であればあるほど調弦が難しく製作上精密さが要求される訳です。
チューニングが合っていなければ、それは楽器ではなくて「楽器のようなおもちゃ」なのです。
ここが小さいながらもウクレレの難しいところです。
ウクレレソロではハイポジションまで押さえなければなりません。
調弦がしっかりしていなければ演奏が出来ないのです。
ボディが一回り大きくなるということはその分調弦が安定している、さらに音量も深みもあるというのがこのお勧めの理由です。

12フレットとそれ以上ついているウクレレの違いはなんでしょう。
以下は小生の推測です。
当初、ウクレレが広まった頃のウクレレの演奏方法はコードを弾くストローク奏法だったと思います。
ですから12フレットより高いフレットはほとんど使われなかったので不要だったのです。
また、指でジャカジャカ弾くので12フレット以上のボディに着いた部分のフレットはかえって爪にぶつかって邪魔だったのではと思われます。

逆にウクレレソロでは、12フレットまでではメロディを奏でる上で音域が十分とはいえない場合があるのです。
結果的にストロークプレーヤーには12フレット、ウクレレソロプレーヤーには12フレット以上というようになったのではと思います。
他の要因としては、見た目の高級感を感じさせるということでしょうか。
最近良く見かけるロングネックもハイポジションを押さえやすくする効果があることは確かでしょう。


ウクレレを産地別に分けると国産とハワイ製、その他に分けられます。
ハワイ製のものは、さすが本場ものという価値があります。
但し、物によっては作りがやや雑の印象があります。

一方、国産のウクレレは作りがしっかりしている、日本人の好みに合ったものが作られているという印象です。
最近では、ギターを作っていたメーカーや個人がウクレレも製作するようになり、かなり良い品質のものが出回るようになってきました。

ウクレレはボディの木を薄くして作ると、よく響いて大きな音を出す事ができるようです。
一方、強度から考えるとボディの木は厚くした方が良いということになりますが、響きが小さく硬めになります。
この塩梅をどうするかが、ウクレレ製造者の腕の見せ所となります。
どちらを選ぶかは好みの問題となります。

ウクレレのボディに使われる木材は、大きく分けてふたつ、マホガニーとコアです。
これ以外にはスプラウス等の木材が使われています。 
コアは、ハワイアンコアと呼ばれハワイのみに育つ木です。
ハワイではコアは「御神木」とされ、重要視されてきました。
しかし、最近では木の量も減り、かなり割高になっていきています。
コアで作られたウクレレは、それこそハワイのウクレレらしい音がするようです。

コアには「カーリー」という虎目の「もくめ模様」が出ているものがあります。
このカーリーコアで作られたウクレレは高級品とされ、見た目にも美しく値段も割高になります。
しかし、そのぶん音が良いかはわかりません。

一方、マホガニーもよく使われる木です。
年輪がなく、変形しづらい性質があることから、ウクレレ以外の楽器にもよく利用されています。
私も何台か持っていますが、音質は甘い音になるようで、コア同様に魅力的なサウンドになるようです。


ウクレレの価格ですが、同じウクレレでも2万円から最高では100万円以上もするものがあります。
何でこんなに違うのか、私にも理解できませんが察する所以下の理由があります。

   ●よく乾燥させた狂いの少ない木を使っている。
   ●カーリーなど木として価値のあるものを使っている。
   ●貝殻細工、バインディング(ウクレレボディの周囲に飾りをいれること)等の装飾を施している。
   ●メーカーとしてのブランドの価値を持っている。
   ●いわゆるビンテージもので生産数が少ない、稀少価値がある。
    ギターで有名なマーチン社製のウクレレの「5K」(Kはコア製の意)シリーズなどがその代表例でしょう。


つまり、ウクレレ一台で以上の全てを満足させるものはありません。
その日の気分で、弾く曲によってこれに合うウクレレを選ぶ、これがまたウクレレの醍醐味でもあります。

私は、いずれ金銭的な余裕が出来たら、オーダーメイドの一品を作って貰おうと考えています。
いわば「夢」なのですが・・・。

過日、あるハワイアンプレーヤーが特注で作った、ハワイ製のウクレレを弾かせて頂いたことがあります。
音に濁りがなくクリアで、ハイポジションでも音がしっかり、見ごたえのある外観、正確な音程、そして何といっても弾きやすいのです。

最初から超高級品を持つ必要はないと思います。
ウクレレを始めて、演奏技術が身につくにつれてウクレレの良し悪しがわかってきます。
また、ご自身の好みや演奏スタイルも段々と形になってくるでしょう。
そういう時期が来れば必然的にそういった気持ちが湧いてくると思います。
その時が来るまで待つのもまた別の楽しみといえましょう。




ウクレレの購入

前項の点を踏まえてビギナーの人が悩む問題、「どんなウクレレを買えばいいのか?」
これは私にとっても永遠の問題です。以下を参考にされては如何でしょう。
   
   ●チューニングがあっていること。 
    基本的には各弦の開放弦と12フレット目のオクターブの音程をチェックします。
    これが合っていなければどうしようもありません。
    特に第3弦は十分にチェックするようにしてください。    

   ●ネックが逆反りしていないこと。
    逆反りとは、ウクレレのネックが弦の張力に対して逆のそり方をしていること。
    フレットを押さえていくと、ビビリ音(弦が何かにあたってびびった音になること)を発生する
    原因となります。
   
   ●適度な弦高であること。
    弦とフレットの間隔を弦高といいます。これは大きいとフレットを押さえるのに力が要ります。
    一方、これが狭いとビビリ音を発生する原因となります。

   ●あなたが好きな音色であること。 
    同じウクレレでも、音色にはかなりの違いがあります。
    ハイキーなもの、甘くスイートなもの、ギターのように硬い感じの音等など。
    要は好みですが、やはりウクレレらしい音色には魅力があります。
   
    音色は好みですが、いいウクレレはロー、ハイポジションでも音色が変わらない、
    よく鳴る(大きいサウンド)、音がよく抜ける(クリアなサウンド)といわれています。
   
   ●ウクレレソロを目指すならオクターブ、つまりフレットが12以上あるもの。
    また、出来るならばスタンダードより一回り大きいコンサートが良いと思います。
    この方が概して調弦が安定しているようです。 
    テナー以上を選ぶならご自身の手に合う大きさかをよく確認して下さい。      

   ●見た目にあなたが気に入ったデザインであること。
    
   ●フレットの触り具合。
    実は小生のコレクションのうちの一台から気がつきました。
    ネックの角を沿うように指先で撫でてフレットのあたり具合をチェックして下さい。
    金属のフレットが指先に嫌味な感じで当たるようでしたら注意が必要です。
    このタッチ感は弦高と同様に弾きごこちに大きな影響を与えます。 
    もっともこれはスタッフの方に依頼してサンドペーパーで削って貰えばある程度はリペアーが可能です。


ウクレレが演奏できるようになると興味も増します。
また、ウクレレには「コレクション」という楽しみもあります。
小生も一台ではなくなってしまいました・・・。



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