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夫を捨てて、突如出奔した母・絹子。 「ドナウ河に沿って旅をしたい」という母からの手紙を受け取った麻沙子は、 かつて5年の歳月を過ごした西ドイツへと飛ぶ。 その思い出の地で、彼女は母が若い男と一緒であることを知った。 再会したドイツの青年・シギィと共に、麻沙子は二人を追うのだが…。 東西ヨーロッパを横切るドナウの流れに沿って、 母と娘それぞれの愛と再生の旅が始まる。 |
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宮本 輝 (著)《ドナウの旅人〈上〉〈下〉》レビュー: 宮本輝氏独特の紀行文+私小説の代表的作品。 この作品はドナウ川流れと運命によって流される人生を象徴的に 結びつけている点は素晴らしかった。 物語のきっかけは母 絹子の恋人である長瀬の死に場所探しからだった訳だが、 娘 麻沙子とフィアンセのシギィと旅をすることにより最終的には自分の中の 『生』を確認する旅へと変わったのだと思う。 また雄大なドナウの流れと流域の東欧の街で必死に暮らす人々も その一助となったのは間違いない。 ヨーロッパには行ったことは無いが、 ドナウの生命力を感じる旅に出てみたくなった。 |
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