Torontoにて1(Aug. 2001 - Dec. 2001)

Torontoについて
(Official web site:City of Toronto)

いうまでもなく、カナダ最大の都市で、金融に代表されるカナダ経済の中心です。カナダの首都ではありませんが、Ontario州の州都で州議事堂があります。大都市の割には治安も良く(北部の一部地域を除く)、住みやすい街とされています。CN TowerはTorontoのシンボルになっており、観光スポットとして外せないものの一つです。

View of Toronto from CN Tower
CN TowerからのTorontoの街の眺め(写真では地球が丸く見ていますが、実際には丸くは見えません)

部屋探し&引っ越し

8月の1ヶ月間は夏休みでした。しかし下旬には家族が来ることになっていましたので、来るべきBMO Nesbitt Burnsでの勤務のためのTorontoでの部屋探しは、University of Torontoの新入生達も部屋を探していることでしょうからあまりのんびりしてはいられないようでした。試験終了後の週明け月曜に、クラスメイトがTorontoに車で行くというので乗せてもらい、早速Torontoに乗り込みました。Toronto Starという地元紙を買って、Classifiedの欄を見るとたくさん物件は出ているのですが、書かれている住所を見ても全くピンときません。地図も買って見たのですが、どこから手をつけて良いやら分かりませんでした。shared accommodationにするのかbachelor apartmentにするのかも絞れておらず、結局その日は携帯電話の番号をTorontoの番号に変えて貰っただけで終わりました。

日を改めてTorontoに午前中の内に向かいました。新聞を2紙(Toronto Starと日加タイムス)用意して、コーヒーショップに入り、席とテーブルを確保して、shared accommodationで目に付いた安めの物件から電話を掛け始めました。直ぐにappointmentの取れるのはあまり多くなく、結局部屋を見たのは2件だけでした。C$500/month,ケーブルテレビ込みの物件が9月1日から入居可で、C$400/monthで8月15日から入居可の物件でした。前者の方が部屋がやや広く、地下鉄で2駅勤務先に近い(差は3分ほど)ものの、後者は旅行前に引っ越しが終えられること、大家さんが日本人で同居人の殆どが日本人であること、家の向かいにLoblawsというスーパーマーケットがあること、などから安い方の部屋を選びました。

4ヶ月後には再び同じ家に戻ってくるということになっており、Hamiltonの大家さんが自宅で荷物を預かってあげると言ってくれていたので、Torontoに持っていく荷物は半分程度に減ったものの、一旦全て箱詰めするのは結構骨が折れる作業でした。引っ越しはミニバンをレンタカー会社から借りて、独りでするつもりでしたが、クラスメイトが声を掛けてくれ、カナダで引っ越しは独りでするものではない、手伝ってやると言ってくれました。このときはまだまだ運転がおっかなびっくりだったので、Torontoへのミニバンの運転は友達に任せてしまいました。荷物の運び込み、運び出し共々多いに助かりました。

BMO Nesbitt Burnsで勤務開始

カナダは9月の最初の月曜日がLabour's Dayでお休みなので、仕事は9月4日が初日でした。Office Managerからフロアの説明を受けて、Directorや他のAnalyst、Research Associateに紹介してもらいました。実は自分の直属の上司となるAnalystはその週は休みを取っていたので、同じ上司の下で働いているResearch Associateから指示を受けました。先ず、毎日7:30amからmeetingがあるので、これに出るようにと言われました。従ってだいたい7:00amに来る必要があるとのことでした。うっ、interviewで言ってたのはやっぱマジやったんか、、、。上司が宿題を君に残してくれているから、それを帰ってくるまでに仕上げておくようにと言われました。基本的には単純作業なのですが、データの間違いは許されないよ、との注意もあり、全面的なデータのチェックが必要だし、掛かる時間もはっきりとは読めないから、時間的には結構苦しいな、やっぱり、7:00pmぐらいまで残らんとしゃあないなぁ、という感じでした。ここから、財務諸表とのにらめっこが始まりました。

服装規定を書いた紙も貰いました。面接のときから、そうだろうとは思っていましたが、普段はBusiness CasualでOKとなっていました。初日はスーツを着ていきましたが、その規定を確認したので、早速をネクタイを外しました。Business Casualで許されないのは、襟のないシャツとジーンズ(色にかかわらず)となっていました。さすがにGennumの時のように行きませんが、金融でスーツがいらないこと自体日本から見れば例外的でしょう。

以前どこかで、アメリカの会社で残業代が出るのは当たり前だ、というような話を聞きましたが、それは何かの間違いではなかろうかと思います。勿論、カナダとアメリカがほぼ同じという前提ですが。確かに、工場のラインで働いている場合は、wageが支払われるので、勤務時間相応の収入になりますが、white-collarの仕事の場合、salaryが支払われるので働いた時間が給与に直接反映されることはないというのが普通です。Co-op studentといえども、貰っているのはsalaryなので残業代は望むべくもありません。また、Co-op studentに有給休暇を取る権利はありません。しかしながら、特例として、上司の許可が得られたならば(だめと言うのは上司の自由)、休みは取れることになっているとのことでした。ただ、Nesbittの全社規定で、一ヶ月間休みを取らなかった場合、自動的に給与の4%のお金が支払われることになっており、これはCo-op studentも貰えます。ということで、休まず働いて、4%を貰うべし!

9月11日

仕事を始めて、1週間が経っていました。前日には上司も帰ってきて、次の仕事の指示を貰い、ぼちぼちと進めていたところでした。そこに、飛行機がWorld Trading Centerに突っ込んだ!とのニュースが飛び込んできました。あのビルって、前にもテロリストの標的になっていたよねぇ、とか話しながら、みな驚いていました。実のところ、私はビル自体の大きさもよく分かっていなかったこともあり、当初はあれほど大きな飛行機が衝突したとは思いもよらず、セスナ機がぶつかった程度のつもりで画像を見ていました。さて、自分はどうしたものか?とてもニュースは気になったのですが、どう考えても自分の仕事に直接の影響は与えそうに無く、ニュースを見続けることの正当化が出来そうになかったので、自分の仕事に集中しようとしていました。しかし、徐々に事件の大きさが明るみに出るにつれて、オフィスは落ち着きを無くし、みんな仕事そっちのけでテレビの画面を見に見入っていました。マーケットも閉まっており、仕事する意味が低下していたことも原因のようでした。たまたま自分の上司の部屋にはCNNを見るための小型のテレビがあり、その上司が会議中で部屋を空けていたこともあり、多くの人がそこでテレビを見ていました。

11時頃だったと思いますが、リサーチ部門のDirectorから全員ビルから待避するようにとの指示が出ました。私たちが働いていたビルは、カナダではCN Towerに次いで背の高い建造物で、カナダの代表的ランドマークの一つなので、テロリストがカナダを狙うとすると、ここである可能性が高くなるとのことで、退避命令が出たようです。カナダが狙われる可能性はほとんどない、とはみな思いはするものの、万が一に備えてのことです。仕事を持ってかえって家で続きをやれ、とは上司も言わなかったので、私には突然の半日有給でした。翌日朝の会議では、貴金属産業をカバーしているアナリストが、unethicalかもしれないが、、、と前置きして、コメントを出していました。

Chiropractic

会社の帰り道、Eaton CentreというTorontoのDowntownにあるshopping mallに寄りました。会社に着ていくシャツかpantsでも買おうと思っていたのだろうと思います。そんなときふと目に入ったのが、病気の子供への募金の呼びかけでした。募金そのものに興味があったのではなく、そのブースにはカイロプラクティクのお医者さんがいて、診察をしていたことが興味を引きました。自分の首は、傾けるとコキッとするのが気になっていました。音を立てるとなにがしか楽なるように気がしていたから、よくやっていました。その頃は、誰かに首を引っ張って欲しいと思ったり、背中を踏んで欲しいと思うような不快感を覚えることもありましたので、自分の身体に何か問題はないか見て欲しいと思っていました。また、昔見た自分のレントゲン写真で腹部あたりの背骨が緩やかだけどもはっきりと曲がっていることを見ていたのがずっと気になっていました。そこで、ここにいる人に視て貰うことにしました。その場で行ったテストでは大きな問題は見つからなかったのですが、その範囲では結論は出せないと言われました。レントゲンを撮って初めて結論が出せるとのことで、検査費用は通常C$150だが、今回の募金活動にC$20貢献してくれれば、この検査を行うと言われました。丁度いい機会だと思えましたのでC$20募金して、検査して貰うことにしました。

Hamiltonにて2
Mac in Hamilton