篆刻におけるPCの活用

出来れば全画面表示でご覧下さい。
篆刻のプロセスなどはTOPページの「篆刻とは何だ」及び「ちょっと高度な篆刻講座」のページをご参照下さい。
もうだいぶ前になるが、PCを篆刻に活用できないかと
試してみたのだが、それほど画期的な「試み」ともならず、途中で止めてしまった。
反省点としては、ソフトがペイントのせいか、出来上がった本印稿が今一歩である。そこで、本印稿にこだわらない方法を選択すれば良いと考えた。第2回目の実験としては、マジック転写法と組み合わせてた。これなら、かえって「白黒」の印稿で都合が良く、かつ「レザープリンター」使用の方はコピーも必要無い。
1.撰文 字の加工(伸縮)をなるべく避ける為、4字の印文を選択し、書体としては同様な考えにより、印篆体(ほぼ正方形)を使用する。
したがって、字の大きさもほぼそろっていると思い、字書は「繆篆分韵」を使用。印文は「繆篆分韵」にある字で、組み合わせ可能な印文をいくつか考え、最終的に「斉東野人」とする。
2.スキャン=下のような結果となった。このPC画面でみると、意外と字の大きさが不揃いで「がっかり」。前途多難!!
ついでに
字書の使い方という観点での解説、下に色々な字形を掲載したが、例えば「人」の一番下の文字は使わない方が良い。左文は良いのだが、明らかに点画が「印刷」その他の経緯で無くなっていると考えられる。教養があれば、その失われたものを補えば良いが、指導者がいない方は無理であろう。上から3番目も「確かにある形」だが、若干「第1画を付け足した」方がきちんと読める。したがって、こういう風に何字かの掲載の字形を選ぶときは、基本的には「似た形が多い」字形の中から選ぶのが原則である。「東」でも点画がくっついているのか、くっついていないのか判断がつかない字形があるが、これは止めておくか、やはり指導者に聞く以外無い。正解はというと「他の字書などに当たると、左右対称(一番下)はくっついて、左右不対称(下から2番目、3番目)ははっきり離れている」。また、ここでは下から2番目は何らかの原因で点画が短くなっていると考えられる部分もあるので、私ならこれは使わない。

3.上記から、構成というより、字の大きさがほぼ同一の字を選ぶ。「東」なども面白い字形もあるが、長方形なので「パス」。
4.そして加工しやすく拡大、4字並べてみる。 5.そして修正(ペイントで加工)。横画のゆがみを直した程度。
6.上記では5.5cm角程度の大きさでプリントアウトされるので縮小、これで多分3cm角程度でプリントされる。
7.さて次は、これをプリントアウトして、マジック転写にて字入れです
8.転写成功!<若干「斉」横画が流れた>(下の字入れ朱墨の関係は、私の通常字入れ法とは異なります。念のため。)このマジック転写法もやってみると「奥が深い」。これも、コツがあるので、後日「メルマガ」のコラムで発表したい。

 この結果はという質問も受けるのだが、刻りあがりは、上記字入れと同様なものが出来た。作品レベルとしては気に入らないので、あえて掲載はしない。私が「気に入らない」のは、PCの操作上の制約で、字間が空いてしまうということに起因する。したがって、上手く印稿が作れない、字入れが上手く出来ないといったレベルの人には有効かもしれない。
 ただし、拡大・縮小機能のあるコピー機を自由に使える環境の方には、このコピー切り張りのほうが「早い」し、字間をつめることも簡単である。

戻るちょっと高度な篆刻講座