失敗しない篆刻依頼法

 「篆刻依頼(注文)はどこにどういう風にしたら良いのか?」「相場はどのくらいか?」といった質問がありましたのでこの点を解説致したいと思います。
1.どこに依頼(注文)するのか。

書道用品店 このルートのメリットは一定のレベルに達した作家に依頼出来るという事と当然ビジネスですので価格、納期がはっきりしている点であると思います。又、価格は篆刻家に直接依頼するときと同一が多い様です。
師事している書道の先生の斡旋 この方法も一定のレベルに達した作家に依頼出来るという事と篆刻依頼に関し先生のアドバイスも受けることが出来ます。
直接篆刻家に 展覧会とか今時はインターネットでめぐり合った作家に依頼するといったことも出来ます。一定のレベルの作家は専業篆刻家でなくても篆刻の依頼は引き受けます。インターネットですとその作家の作品が多数見られますので作風が自分で気に入った方に依頼すると良いでしょう。

2.篆刻料の相場は。

 上記ルートのそれぞれの営業方針となりますが、大体日展作家(日展に1度でも入選した方)で2x2cm角で1万円からといったところでしょう。直接篆刻家に依頼するときもストレートに問合せ出来ます。(たいてい「潤規」「頒布規定」とかもったい付けた「価格表」があります。)書道では公募展の入選歴がその作家のレベルといったことになっていますので、そういった意味では日展入選がひとつの基準となり、他の公募展は日展のジュニア展(予選みたいなもの)となります。もちろん、この様な公募展に出品しない素晴らしい作家もいます。
 ただ、日展特選とかの肩書きでとてつもなく高い価格設定の場合もあります。大体日展入選2〜3回位の作家と日展特選の作家は差は有りません。年功序列みたいなものです。
 ですから、「上手い」「安い」のお買い得作家もいます。

3.依頼の時の留意点。

 当然「朱文・白文」「大きさ」「用途:仮名作品用とか漢字作品用」を指定しますが、刻する方とすれば使われる注文主の作風とか、現在持っている印の傾向がわかれば(別の雰囲気を目指すとか)刻し易いことになりますのでそういった資料があれば見せるのも一つの方法です。又、トラブルになりやすいのは「印文」=刻する語句で、印例として刻っては変だという形があり、篆刻家によっては絶対そういう形は刻らない方と「まあいいや」で彫る方がいるようです。(例えば「吉永之印」という「姓+之印」、白文での「吉永隆山」みたいな「姓+雅号」などは印例では×なのです)又、同様のケースで「花」「村」のように篆書では「華」「邨」となる字の取扱もあります。「まあいいや」の篆刻家は「花」を「艸」+「化」で作ってしまいますし、そんな事は絶対やらない方もいますーーただこの例は極端で普通(私も)は「華」「邨」で刻ります。

4.最後に。

 そのほか疑問点ございましたら掲示板に書き込み下さい。お返事致します。また、こちらにて篆刻作品のご依頼も承りますのでご覧下さい。


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