月の雫 第05話


!!!!警告!!!!
18禁!!
BL駄目な人禁です!!!
気をつけてください。


  優月(yuzyki)(♂) 攻め
  啓 (kei) (♂) 受け
ナレーション(♂・♀)


ねえ…ゆづぅき…
優月 啓、どうしたんだ
ナレ コテージにて、上半身を軽く荒縄で縛られているままの、啓は、体が動くたび肌で擦れる縄の感触に、耐えられない様子で優月に話しかける。
優月 啓…もう少し我慢出来ないのか?
この問題が解けないと構えないのだが?
だって…
優月 感じてるのか?
違うけど…
優月 嘘だろ。顔が赤いぜ。
…ぅん…取って欲しいの…
優月 約束だろ。夕飯までの辛抱だって。
…うん…
優月 まあ、仕方ないか…
実話、体が動くと敏感な部分に当たるように、ワザと縛ったからな。
優月 取ってやるよ。そんな顔しなくても。最も…他の…
えっ?
ナレ 部屋の電話が鳴る。優月が取る。
優月 啓、風呂と食事どちらが先にしたい?
お風呂…かな…
優月 分った。
ナレ 手短に伝言をし、2人は風呂に向かう準備をする。
優月君…取ってくれる?
優月 いいぜ。
ナレ 縄を外し風呂に向かう。まだ夕日が沈んでいないので、2人は露天風呂に入る事にした。
ここは温泉の種類が豊富にあり、いろいろ選べるのだ。
それが、このコテージの売りになっている。なので、宿泊客だけでなく、温泉目当てに通っている人達もいて、人気が高いので入浴中の人はいる。
優月は面白くなさそうに、啓の裸体を観察するのみにし、平凡な入浴が終わった。
優月 啓、食事が終わったら、少し時間を置いて又風呂に入ろうぜ。今は人が多すぎる。
いいよ。温泉大好きだから。
ナレ 2人が部屋に戻ると食事の準備が整っていた。仲居さんが、笑顔で挨拶をし、部屋を後にする。
うわっ。美味しそうだね。
優月 そうだな。
ナレ 2人は食事をゆっくり楽しんで終わった。本館に連絡し、下げてもらう。
優月 もう、19時か…啓もう一度お風呂に入る前に、夜景を見に行かないか?
少し歩くが綺麗に見える所があるんだ。
いいよ
ナレ 19時とは言っても辺りはもう闇の中だった。2人は歩きながら話をする。
優月の手には懐中電灯が握られている。 
外は寒いけど、星が綺麗だね。
優月 だろ。都会ではこんな景色見えないから、よく見ておくんだぜ。
ナレ いいながら啓の傍に寄る優月。
優月 啓、(耳元で囁く)本当は啓の綺麗な蕾(つぼみ)に、可愛いローターを入れて歩かせるのだが、今日は話があるから、止めておくな。
え?優月君…恥ずかしいよぉ…でも…話って?
優月 後でな…
…うん…
ナレ 目的地に着いた2人は、美しい夜景を楽しんでいた。
ほら見て!優月君。オリオン座の枠の中にも一杯、星があるんだね。凄い!こんなにはっきりとした星、見た事無いよ。
ナレ 啓は、はしゃいでいた。
優月 空気が澄んでいる分鮮明に見えるし、都会は光が強いからな、ここまでは見えないだろう。
で、啓こっちに来ないか?
優月君。さっき話があるって言ってたよね。なぁに?
ナレ 静寂な星の大群が迫ってくる闇の中に、2人は包まれている。
優月 …吐く息が白いと、話してても息でキスをしているみたいに見えるな…
…優月君…僕も思っていた…
ナレ 優月は啓の傍に寄りそっと背中から抱きしめる。2人の体温が交流する。
優月 啓…俺はお前の事が好きだぜ。
…うん…
優月 でもな…このまま俺の方を向かずに聞いてくれ。
どうしたの?いつもの優月君らしくないよ?
優月 啓も知っての通り、俺の家はじいちゃんの代から経営をしている。
うん…
優月 で、俺も継がなきゃならない。だから…
優月 だから…俺はこの冬休みが明けたら、オーストラリアに留学をしなければいけなくなった。
…え?
優月 その後はいつ戻れるか分らないんだ。
ナレ 優月が啓を抱きしめている手に力がこもる。
……
ナレ 重い沈黙が流れる。そして、優月の力のこもる手に、いつしか啓の手が添えられる。
僕の事は…心配しなくていいよ。
優月 啓…この旅行は俺が最後の思い出にと、無理を言って実行させたんだ。
そうだったんだ…でも…僕は嬉しかったよ。
優月 啓…
優月君…御免ね…じつは僕…知っていたんだ…
優月 …?
旅行前に家に行った時、お手伝いさんに聞いていたの。
優月 そうだったのか…
(少し泣き声で)だから、僕は大好きな優月君の想いを叶えさせてあげたいんだ。
…ほら、人は出会いがあれば別れがあるって…常識でしょ?
優月
優月君が僕を求めてくれるのは凄く嬉しいんだ…
優月 け…い…
 ほら…それに優月君の思うほど…弱くないよ…僕
ナレ 啓の声はいつしか涙声になっている。
優月の目からも、熱い雫(しずく)が零(こぼ)れていた。