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   3世代に受継がれる熱き想い

 2009年3月に創立30周年を迎えた潮見パワーズ。この長い歴史の中でも、野球への熱い想いと子供たちへの変わらぬ愛情が脈々と受け継がれている。

 30名を超える潮見パワーズのコーチ陣の中でも、バッティングにおいて抜群の技術力と指導力のあるHコーチ。今は亡き厳格な彼の父も、実はチーム創設期の困難を支え、チームの強化、子供たちの育成に身を砕いたコーチの一人であった。熱い気持ちの持ち主であったH氏には、監督・コーチ陣に今でも語り継がれる逸話がある。

 今昔を問わず、部員の確保にはどのチームも頭を悩ませている。H氏の息子(現Hコーチ)が3年生になる頃、在籍する同学年の部員は 、彼の息子1人であった。野球は9人でするもの。9人に満たなければ大会に登録すらできない。危機感を抱いたH氏は、必死に勧誘活動を始めた。

 野球に興味がある子がいると聞けば、仕事を放り出して、子供を説得に行く。小学校の運動会や授業参観などがあれば、足の速い子や体格の良い子を一生懸命に誘った。夜中に飛び込みで訪問し、親子にコンコンと話し込みをし、チームに誘った事もあった。

 こうした必死の勧誘活動により、当初一人だった3年生の部員は、夏休みを迎える頃には20名になり、立派なチーム編成が可能になった。子供たちはH氏を自分の親のように慕い、H氏のまわりは子供の笑い声が絶えなかった。これは何よりも、H氏がどの子供にも変わりなく愛情を注ぎ、野球の楽しさを目一杯教えたからではないだろうか。

 現在、潮見パワーズには、当時の部員であった2名の卒部生が、コーチとして子供たちの指導に取り組んでいる。HコーチとAコーチだ。そしてHコーチの息子も、そしてAコーチの息子も、潮見パワーズに在籍している。

 今は亡きH氏だが、彼の野球への情熱、子供たちへの愛情は、年月を経た今日でも色あせることなく受け継がれている。


2010年1月 潮見パワーズ新年会におけるK氏の談話より


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