信州ツキノワグマ通信-No.47-5/2010.3.22.-

授業で狩猟び役割を実感!

渡辺 隆一(信州大学教育学部)

信州大学教育学部の私の授業「自然教育論」では、自分と自然との関係を考えてもらうことを主題にしています。その1コマとして、1月20日県クマ対策員の後藤さんに、県下の山村での野生動物との軋轢の現状を報告するとともに、その対策として重要な狩猟について解説していただきました。また、実際に後藤さんが狩猟したシカの肉を実際に試食してもらい、身近に野生動物を感じてもらうことを狙いました。

学生は100名、後藤さんによる長野県での野生動物の現状から解説が進み、いよいよ狩猟の場面では、血がはねた写真もありざわめきがあがりました。さてこれではシカ肉を食べない人がでるかな・・・と、やや心配になりました。授業中に教室の後ろでシカ肉の串カツをあげ(写真)、授業後半では温かなカツを各自試食しました。なんと全員が食べてくれて、少しは動物が身近なものとして感じられたようです。

学生のレポートをみると、身近に感じてもらうねらいはかなり成功したようでした。特に、言葉で伝えるだけではなく、実際にシカ皮に触ってもらったり、カツを食べてもらったりして、多角的に感じてもらったのがよかったようです。授業はテレビと信毎が取材にきて、放映され、記事になり、かなり広報されました。この記事の反応として、熊森協会の方から保護の話もさせて欲しいとの電話がありましたが、本授業は最後なのでその時間はとれません、とお断りしました。将来長野県の教員になる人が半分くらいはいるので、県内の野生動物についての貴重な学習機会になったと思っています。
 

←授業中に教室の後ろでシカ肉の串カツをあげ、授業後半では温かなカツを各自試食しました。

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