信州ツキノワグマ通信-No.47-1/2010.3.22.-

長野県内における人身事故について

2010年2月23日、真冬の木曽郡王滝村で人身事故が発生してしまいました。現場は、樽沢国有林の作業場。冬眠穴の母子グマを刺激してしまったようです。まだ、ほとんどのクマは冬眠中だと考えられます。

偶然にも、このとき居合わせた作業員の方の奥様に状況をお聞きすることができたのですが、まったく冬眠穴には気づかずに近づいてしまった故の事故だったとのことでした。2月のツキノワグマは、子育て真っ最中。母親は、命がけでわが子を守るのです。

長野県では、年間数件〜十数件の人身事故が起こっています。下表は、長野県がまとめた、2007年から2009年にかけての長野県内の人身事故の発生状況です。きのこや山菜採り等、人が山中に入って、かつ、鈴などの音がなるものを携帯していない状況で、ばったり出会ってしまった結果の事故がほとんどのようです。

豊かな山にはクマが生息していること、山に入るということはクマと遭遇する可能性があることを忘れないで下さい。さもないと、人はもちろん、クマにとっても不幸なことになります。クマの活動圏に立ち入る場合、ちょっとした対策をすることで、事故は防げるのです。(濱口・林)

←2010年2月24日付の信濃毎日新聞の記事。写真をクリックすると拡大版を見ることができます。

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