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一五一会をつくろう!!


1 はじめに

沖縄のグループBIGIN」の比嘉栄昇さんが考案した「一五一会(いちごいちえ)」という楽器が、今注目を浴びています。
この一五一会は、まったく楽器が弾けない人でも5分あれば1曲弾けるという夢のような楽器で、以前TBSの「知っとこ!」という番組で、オセロの松嶋さんが、一五一会で弾き語りをされるのを見て驚いたことがあります。

一五一会という楽器の姿は、こちらをご覧ください。美しい楽器ですね!
ギターで有名なヤイリ製の楽器で、弦が4本張ってあります。値段は税込み105,000円という高価な楽器です。

残念ながら、shinfujiは関東の辺境に住んでいますので、いまだ本物を見たことも弾いたこともありません。でも、一五一会はウクレレと同じで4本弦の楽器です。ということは、弦を工夫すれば、ウクレレで似たような楽器を作れるのではないかと思いつきました。

それでは、ウクレレの一五一会への改造(そんな大げさなことではありませんが)レポートをご覧ください。


2 チューニング

一五一会というネーミングは、太い方から1度、5度、1度、5度に張っていく独自のチューニングによります。
しかし、なぜ、1度と5度なのでしょうか?

コード(和音)とは、1つの基準となる音に3度の音を加え、さらに3度の音をもうひとつ加えたものが基本になります。すなわち、3度の間隔でならんだ3つの音がコードの基本形です。

ここで、基準となる音をCとしてみましょう。
Cに対して3度の音は、C自体を1と数えて、1度(C)、2度(D)、3度(E)、はい、Eが3度の音になります。今度は、このEから数えます。1度(E)、2度(F)、3度(G)、はい、Gが3度の音になります。

これらの3つの音を並べてみましょう。CEG、はい、ドミソのコードができあがりました。
さて、ここで、CとEの関係ですが、CとEの間が「全音2つ」か「全音1つ+半音1つ」の2通りがあります。前者を長3度、後者を短3度の関係にあるといいます。
一方、CとGの関係ですが、この2つの音は「完全5度(全音3つ+半音1つ)」の関係にあるといいます。

以上のことから、ドミソには2つの種類があります。

  1. C−(長3度)−E−(短3度)−G
  2. C−(短3度)−Eb−(長3度)−G

1は明るい響きなのでメジャーコードと呼び、コードの記号はで表します。
2は暗い響きなのでマイナーコードと呼び、コードの記号はCmで表します。

このことを、五線譜で表してみましょう。

CとCmの違いは、3度Eの位置による違いです。1度Cと5度Gは同じです。
ということは、CとG、すなわち、1度と5度だけでは、メジャーなのかマイナーなのか区別がつきません。

裏を返せば、1度と5度だけのコード(2音なので正確にはコードではありませんが)は、メジャーにもマイナーにも使えるということです。

この重要な1度と5度だけを使ったのが、一五一会のチューニングになります。


3 ウクレレのチューニング

本物の一五一会は弦長が630mmもあり、ウクレレよりずっと長くなっています。
そこで、長めのテナーウクレレを使うことにしました。
ウクレレのチューニングは4弦から1弦に向けてGCEAとなっています。

1度5度と張りますから、一番簡単なのは、4弦からCGCGです。
五線譜で表しますと、ウクレレのLOW-Gチューニングとの関係はこうなります。

これだと、LOW-Cが必要となりますが、とても太い弦を緩く張らなくてはいけません。

そこで、無理なく張れる方法を探してみましたら、FCFCという組み合わせが見つかりました。

これですと、4弦はLOW-G弦を1音下げ、3弦はそのまま、2弦は4弦を持ってきて1音下げ、1弦は2音上げればすみます。
ただ、1弦を2音上げるのは少し怖かったので、細目のレキントギター弦の1弦を張りました。


左:ghsスタンダード用  右:レキントギター弦

このFCFCチューニングですと、細い方の3つはCFCという並びになり、三線本調子というチューニングと同じになります。


4 弾き方

一五一会の基本的な弾き方は、フレットをセーハしてストロークする方法です。
Fのコードを弾くときは、開放で弾きます。Cのコードを弾くときは、7フレットをセーハします。
4弦の音が根音になりますので、図で表すと次のようになります。

歌本などで、F、Fm、F7、Fm7が出てきたら、すべて開放弦で弾きます。C、Cm、C7、Cm7が出てきたら、すべて7フレットセーハで弾きます。

しかし、1度と5度しかありませんので、5度の音が増減する、オーグメント(aug)やディミニッシュ(dim)はセーハだけでは出すことはできません。


5 音

それでは、音を聴いてみましょう。Bb、F、C、Fを2回弾きます。5フレ、開放、7フレ、開放の順で弾きます。

これは、タフアフワイのサビの部分です。
ウクレレとは雰囲気が違いますね!!でも、複弦のウクレレのような感じがあります。


6 おわりに

今回のレポートは、ウクレレに1度5度の弦を張って、一五一会のような雰囲気を味わってみました。

本物の一五一会はギター並の大きさですし、弦もスチール弦が張ってありますので、当然、音は全く違います。
ですから、このレポートの結果を見て、「一五一会とはこういうものだ」とは思わないでくださいね(^^;


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