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テナーはLOW-G


1 はじめに

ウクレレには大きさにより、スタンダード、コンサート、テナー、バリトンの4種類に大きく分類されます。注:スタンダードより小さいソプラノ(ベビー)というタイプもあります。
たいていの楽器は大きさが変われば音程が変わります。大きくなると音程が下がります。

ウクレレはどうでしょうか?
多くのウクレレの教則本にはスタンダード、コンサート、テナーはすべて同じGCEAチューニングと書かれています。


GCEAチューニング

しかし、テナーをGCEAチューニングにすると、テンションが高く、音は金属的な音になります。そこで、私は4度下げたDGBEチューニングにしています。
このチューニングだと、音がまろやかになり、胴が十分に鳴ってきます。


DGBEチューニング

そこで、今回はテナーのボディの音響特性を調べて、テナーのチューニングについて考えてみました。


2 実験方法

  • テナーの胴の裏側の中央部を右手中指第2関節で軽くたたき、胴を鳴らす
  • このとき、弦が共振しないように左手で弦をミュートする
  • ウクレレに取り付けたピックアップ・マイクからオーディオユニット経由でパソコンのハードディスクへ録音する
  • 録音した音を周波数分析する
  • 参考に、各弦の音も録音する。このとき、12フレットの箇所で親指でアポヤンドで弾く。弾かない弦は共振しないように左手でミュートする

 

使用ウクレレ PupukeaUF-T60 マホガニー単板ボディ
Savarez(1,4弦はクリア、2,3弦はプラ巻弦)DGBEチューニング
ピックアップ・マイク EDM−2
オーディオユニット Roland UA-100


3 実験結果

上から、胴をたたいた音、4弦(D)、3弦(G)、2弦(B)、1弦(E)のスペクトラムを示します。

横軸は周波数を示し、右へいくほど高い音になります。
縦軸はレベルを示します。

ここで、分かりやすくするために、

4弦Dのピークを白色
3弦Gのピークを赤色
2弦Bのピークを緑色
1弦Eのピークを紫色

で表します。

実験の結果分かったことは、

  1. ボディには明らかな音のピークかある
  2. 低いG付近とE付近にピークがある

このことより、テナーは

最低音を低いGにすると、ボディの特性を最大に引き出すことができる

ということが分かりました。



4 考察

最低音を低いGにする方法はまずDGBEチューニングです。
このチューニングはギターの1〜4弦と全く同じ構成です(4弦が1オクターブ高いですが)。
ということは、ギターのコードフォームで5弦と6弦を省略すれば、テナーが弾けます。
ですから、ギタリストはテナーを持った瞬間にコードプレイができます。

もうひとつの方法がLow−Gチューニングです。
通常のGCEAチューニングの4弦を1オクターブ低くする方法です。


Low-Gチューニング

オオタサンがよく使われるチューニングで、音域が広がるためソロプレイに適したチューニングです。

どうなっているの? でスタンダードの最低音はCであることが分かりました。ですから、オオタサンはLow-Gチューニングのスタンダードを電気で増幅しています。
ところが、テナーは低いGが最も鳴るボディなので、電気を使わなくても低音が十分に出すことができます。


5 まとめ

今回の実験で、テナーは低いGが似合うことが分かりました。
すなわち、テナーはLOW-Gです!

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