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NEWブラウン・フロロカーボン
コーヒー弦にさらなる進化が!


1 はじめに

甘い音色が魅力のWorth Stringsのブラウン・フロロカーボン弦は、ちょうど1年前に「茶髪」色から「コーヒー」色に大きくモデルチェンジしました。
この黒褐色の弦はウクレレの表情を引き締めるとともに、フロロカーボン独特のキンキンした音を抑え、甘い音色に磨きをかけました。

2006年1月、WorthStringsの製造元である(有)ワースクリエーションの高橋さんから、1通の手紙が届きました。封筒の中には「新しい弦」が。
はたして、どのような弦なのでしょうか?
それでは、レポートをお楽しみください。


2 Worth Strings新ブラウンゲージ

高橋さんからお送りいただいた弦は、次の4種類です。

左から、BL(ブラウン・ライト)、BM(ブラウン・ミディアム)、BE(ブラウン・エクストラ)、4th-G(LowG用単品)です。

ご覧のように、パッケージにはKoALOHAの写真がプリントされています。Worth Strings弦はKoALOHAの公認を受けています。

それでは、各弦の仕様を示します。

区分 BL BM BE 4th-G
1弦 0.47mm 0.52mm 0.52mm
2弦 0.66mm 0.66mm 0.66mm
3弦 0.74mm 0.74mm 0.74mm
4弦 0.52mm 0.57mm 0.62mm 0.91mm
弦長 46inch 46inch 46inch 63inch

太さと長さは、旧バージョンと変更はありません。

次に、各弦の特徴を説明します。

  1. BL(ライト)
    1弦、2弦が細いため、繊細で軽いサウンドが魅力。音量も豊富でストロークプレイ向き。
  2. BM(ミディアム)
    Worth Stringsのスタンダードのセット。ストロークからソロまでオールラウンド。
  3. BE(エクストラ)
    ミディアムの4弦をワンランク太くしたセット。これは、1弦と4弦のテンションに差をつけて音色を変えることにより、特別な効果が現れます。詳しくは、テンション High & Lowをご覧ください。
  4. 4th-G(Low-G用単品)
    通常は、クラッシックギターの4弦の金属巻き弦をLow-Gとして用いますが、金属の素線が切れやすく耐久性があまりありません。また、指をスライドさせるときにキュッという摩擦音が出ます。この弱点を克服したのがフロロカーボンのLow-G弦です。0.91mmと太いですが、一般のナイロン弦の3弦並みの太さです。

3 Nakanishi No.80の場合

スタンダードのNakanishiにBE(エクストラ)を張りました。
このウクレレには、もともと旧バージョンのBEを張ってありました。張り替えてある程度弦が安定してきたところを弾いてみました。

弾いてビックリ。以前の弦より弦高が下がっています。というか、まるで弦高を下げたような左手の感触です。コードを押さえるという感覚ではなく、「指を置いたらコードになった」という感覚です。

テンションが低くなったのかと思い、ハイポジションを押さえてみました。ただ単にテンションが下がっただけなら12フレットあたりでは弦がゆるゆるになり、ちょっと斜めから押さえるとチョーキングしてしまいます。
しかし、ハイポジションでも適度なテンションを感じます。
また、テンションが下がるとビビリが生じますが、この新ブラウンは全くビビリません。

と、いうことは・・・ ただ単にテンションを下げたのではなく、テンションはそのままでタッチがソフトになったということです。

次に音色。旧バージョンよりさらにキンキン感がなくなり、甘い音色となっています。Nakanishiに内蔵したピックアップマイクからPCへ音を取り込んで解析してみました。

縦軸は周波数、横軸は時間の経過を表しています。色の明るさが音量を表しています。

左から開放のGCEAの音です。
縦方向に断続的に明るい部分がありますが、これは倍音です。倍音を多く含むと金属的なキンキンとした音になり、倍音が少ないと丸みのある音になります。

音を発した瞬間は、多くの倍音を含み、派手なヌケの良い音を出しますが、高い周波数成分は直ちに減衰し丸みのある音が伸びています。
ストロークではシャキシャキとした軽やかな音、ソロではメローな暖かみのある音を楽しめるのではないかと思います。

解析に用いた音源をWAVからmp3(128K)に落としたものを貼りますので参考にしてください。


4 Mermaidの場合

Mermaid(人魚)はコンサートボディにテナーより若干短いネックをつけたフルカスタムのウクレレです。このMermaidには、標準であるBM(ミディアム)を張ってみました。

このウクレレはヘッドがワンサイドキーになっていて、1弦は相当長い弦でないと届きません。Worth Stringsの弦は46inch以上ですので余裕で届きます。スタンダードなら2本分は取れます。テナー用の63inchのものは、テナーでも2本分取れますので、とてもお得です。

このMermaidもピックアップを内臓していますので、音の解析を行いました。

コンサートボディですので、スタンダードのNakanishiより音量が出ます。また、弦長があるのでテンションが上がり、倍音成分が強く出てきます。

Nakanishiと同様に、弦高がグンと下がった感覚です。長時間セーハをしていても左手が疲れません。
音は、スタンダードと比較するとやや金属的になりますが、ソロを弾くと深みの中に芯のある音を楽しめます。

参考までに、解析に用いたデータを圧縮したファイルをお聴きください。


5 Martinの場合

オールド・マーチンにはBL(ライト)を張ってみました。このウクレレは70年以上昔に造られていますので、テンションの強い弦はちょっと怖いです。BLなら大丈夫かなと思い試してみました。

細い弦なので音量はかせげるのかなと心配しましたが杞憂でした。この組み合わせが一番大音量を出しました。また、音色は軽く、ポロポロと心地よい響きは、いかにもウクレレらしい音です。

まるでBLは、マーチンのためにあつらえたような弦です。表板の薄い、鳴りの良いウクレレには最適だと思います。


6 まとめ

Worth Stringsは常に進化を続けています。
今回の進化は、タッチをソフトにすることにより演奏性を高めるとともに、マイルドさの中にも芯のある音を実現しています。

進化しつづける弦、Worth Stringsはこちらで購入できます。

Worth Strings

 

 

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