ホームうちのukuleleたち>FLUKE・レポート


FLUKE・レポート
バラライカの子供


1 はじめに

楽器屋さんでひときわ目立つカラフルなウクレレ。まるでバラライカの子供のようなウクレレがFLUKEです。
オベーションのギターのように、ボディのサイドとバックはプラスチックでできています。
また、なんと指板もプラスチックです。
こんな姿から
おもちゃのウクレレと思われがちですが、FLUKEはちゃんとした楽器です。
いろいろな、こだわりが見て取れます。
それでは、FLUKEの魅力を紹介いたします。


2 全体

まるで、ロシアの楽器”バラライカ”のような三角形の形のウクレレです。
サイズはスタンダードより、一回り大きなコンサート型です。
FLUKEは”もり”という意味です。そんな雰囲気がありますね!!


3 ボディ

さて、ボディを見てみましょう。
表板は、オーストラリア・フープ松の合板でできています。
そして、サイドとバックはプラスチックでできています。
こんな、変てこりんなボディですが、力強い大きな音が出ます。
プラスチックの表面はザラっとしていますので、すべりにくくなっています。
また、バックをたたくと非常に良い音が出ますので、パーカション代わりに使うことができます。

底は平らですので、スタンドがなくても、きちんと立つことができます。
これなら、部屋のどこへでも置いておけますね。


4 ヘッド

ヘッドもユニークな形です。ネックと一体になった無垢のメイプルを四角にくり抜いて、ペグを横から差し込んでいます。
また、ヘッドには角度がついていませんので、弦のテンションが柔らかくなります。

そして、ペグはグローバー製です。全体的に徹底的なコストダウンを行っていますが、押さえるところはきちんと押さえています。
非常にスムーズな回転で、チューニングは容易にできます。


5 サウンドホール

サウンドホールからのぞくとラベルが見えます。
手書きでシリアル番号が書かれています。
保証書にも同じ番号が書かれています。


6 ネック

フレット数は15。ボディとのジョイントは10.5フレットです。
指板とナットは一体のプラスチックでできています。そして、フレットもプラスチックです。
指板の表面をよく見ると木目が見えます。

なぜ、木目まで再現しているのでしょうか?
MATTさんに教えていただきましたが、FLUKEの指板は本物のウクレレから型をとっているそうです。ですから、もとのウクレレのピッチを正しくしておけば、ピッチの正確な複製が低いコストで作れます。

そして、右上の写真をよくご覧ください。なんと、0フレットが付いています。
0フレットは弦高が低くなるので、ローポジションでの押弦が非常に楽になります。
それでいて、弦のビビリはありません。


7 ブリッジ

FLUKEに付いてきたスペック表には、ブリッジの材質はメイプルとありましたが、手触り等からプラスチックかも知れません。

ところで、ご覧のようにサドルがありません。横から見るとブリッジの形状を三角形にして、その頂点をサドル代わりにしています。
ここでも、コストダウンが図られています。

※右上の写真は表板に下の模様が映り込んでいます。これは、表板を研磨したからで、オリジナルの状態ではここまで光っていません(^^)


8 付属品

FLUKEには、なんと本体と同じ色のおしゃれなソフトケースがおまけで付いてきます。
口は巾着になっています。肩掛けベルトもついていて、携帯に便利になっています。
下半分には緩衝剤が入っていて、衝撃からFLUKEを守ってくれます。


9 弦

弦はHiloのブラック弦がはじめから付いています。
Hiloは高級弦ですが、ここにも、FLUKEのこだわりが感じられます。

私はオリジナルの弦を外して、Hiloのコンサート・セット弦を1〜3弦に、ダダリオのギター4弦をLOW-G弦として4弦に張りなおしています。


10 ボディの音響特性

スタンダード型にLOW-G弦を張ると、4弦だけが異質な音に聞こえてしまいます。
これは、スタンダードは通常のチューニングの最低音であるに合わせて作られているので、LOW-Gにボディが共振しないからだと思います。
詳しくは、ukuleleな研究どうなっているの?をご覧ください。

それでは、FLUKEの場合はどうなっているのでしょうか?ボディを鳴らして周波数分析を行ってみました。

ご覧のように、LOW-Gよりほんの少し高い音にピークがきます。
ですから、テナーにはかないませんが、LOW-G弦との相性はかなり良いと言えます。


11 おわりに

FLUKEは一見おもちゃに見えますが、徹底的にコストダウンを図りつつも、押さえるべき所はしっかりと押さえた、真面目なウクレレです。
ピッチも7〜8万円のウクレレと大差ないほどのレベルですし、合板とプラスチックのボディですが、クリアで大きな音が出ます。

以前、Jakeさんの弦について教えていただいた、ハワイ在住のマダムさんも、FLUKEをお持ちです。マダムさんはFLUKEを持ってウクレレ教室へ行ったところ、ハワイのおばあさん達に、
「あなた、こういう(おもちゃの)ウクレレは買ってはいけないのよ」
と説教されたそうですが、ひとたびFLUKEを弾いたら、ビックリされたそうです。

日本では、mango(オレンジ)、pineapple(黄色)、uke-calyptus(緑青)のFLUKEしか見かけませんが、アメリカ本土やハワイでは、あゆ柄(豹柄)やプール、キャンプ、モーモー等の楽しい色のFLUKEやテナーFLUKEも売っています。しかも、ピエゾのピックアップもオプションとして選べます。

ステージにすべての色のFLUKEを持ってみんなで立てば、すごく楽しそうですね。

【参考HP】
http://www.flea-mkt-music.com
ここで、すてきなFLUKEを見ることができます。

上へ戻る


ホーム/うちのukuleleたち/ukuleleの小物たち/ukuleleな研究
/ukulele伝説/ukuleleなゲストブック/ukuleleなリンク