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どうなっているの?


1 はじめに

ウクレレは弦を替えただけで、鳴り方が面白いほど変化します。ですから、新しい弦を見つけると、つい手が出てしまいます。

ギターを弾く方から聞いた話ですが、ギターも弦を替えると音が当然変わります。
同じ弦でも、新しい弦の方が古い弦より、良く鳴ります。
しかし、本当に良いギター(スペイン製の手工品)は弦を替えても、音の差が少ないそうです。
すなわち、良いギターは胴が鳴るので、弦にはあまり左右されないそうです。
そして、胴が鳴るギターは12フレットより高いフレットで単音を弾いても、しばらく鳴り続けるそうです。

ウクレレはギターに比べて胴の容積が1/8前後です。ですから、音を決める要素として、胴の占める割合はギターほど高くはないと思われます。
このため、弦を交換することによって、音が大きく変わるのだと思います。

とはいうものの、安価なウクレレと、そこそこの値段のウクレレでは、同じ弦を張っても音が全く違います。
そこで、今回は胴はどう鳴っているのか、すなわち、「どうなっている」のかを調べてみました。

2 実験方法

  • ウクレレの胴の裏側の中央部を右手中指第2関節で軽くたたき、胴を鳴らす
  • このとき、弦が共振しないように左手でミュートする
  • ウクレレに取り付けたピックアップ・マイクで音を録音する
  • 録音した音を周波数分析する
  • 参考に、各弦の音も録音する。このとき、12フレットの箇所で親指でアポヤンドで弾く。弾かない弦は共振しないように左手でミュートする
使用ウクレレ FamousNo.80(中西製) スタンダード型 マホガニー単板ボディ
マーチン スタンダード弦 M600
ピックアップ・マイク EDM−2
オーディオユニット Roland UA-100

3 実験結果
上から、胴をたたいた音、4弦(G)、3弦(C)、2弦(E)、1弦(A)のスペクトラムを示します。

横軸は周波数を示し、右へいくほど高い音になります。
縦軸は音の大きさを示します。

ここで、分かりやすくするために、

G音を黄色
C音を空色
E音を白色
A音を赤色

で表します。

実験の結果分かったことは、

  1. 胴には明らかな音のピークかある
  2. CとGにピークがある

の2点です。
このことから、いえることは、

  1. ウクレレはCとGで良く鳴る
  2. 3弦Cを最低音にすることには理由がある
  3. よって、ローGは本来のチューニングではない(だからオオタサンは電気で音を増幅させています)

です。

これで、ウクレレは4弦を1オクターブ高く張る必然性が理解できます。
ウクレレの胴はCより高い音で鳴る大きさなのです。


4 比較実験
はたして、他のウクレレでも同じことがいえるのでしょうか?
そこで、同じくスタンダード型の
FamousFU-250(トップのみマホガニー単板)で、同様の実験をしてみました。
なお、弦はダダリオです。

今度も胴には2つのピークが現れました。
しかし、よく観察すると、先のFamousNo.80とは違います。

今度はA音にピークがあります。
しかし、C音は共通です。

このことから、同じスタンダード型でも、楽器によって、胴の鳴りが違うことが理解できます。
しかし、最低音はCのようです。


5 まとめ

今回の実験では、ウクレレの胴はC音にあわせて作られていることが分かりました。
そして、一見変に思えるウクレレのチューニングの謎が分かりました。

どうなっているの?」の答えは「Cで鳴っている」です。

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