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ukulele伝説 第3章
ukuleleとの出会い そして伝説(LEGEND)が始まった


INDEX

  ukulele伝説 第1章
  ukulele伝説 第2章

 ukulele伝説 第3章

第21話 さようなら!!天才ウクレレ娘。
第22話 おそるべし、三線軍団
第23話 ukulele旅行 PART2
第24話 ukulele結婚式
第25話 そして神戸
第26話 ukulele姫、pekoさん登場
第27話 ukulele姫2、pokoさん登場
第28話 ukulele姫デビュー
第29話  
第30話  
 
  ukulele伝説外伝(CUJ伝)
  ukulele伝説外伝(ukulele地蔵伝)


第21話 さようなら!!天才ウクレレ娘。

D浦さんと、ランチタイム・ウクレレレッスンを始めて、1ヶ月が経過しました。
彼女はすでに、定番のCrazyGを弾きこなしています。

「D浦さん。家でも練習している?」
D浦 「トイレの中でもクレイジーGを弾いているでアリマス!」 オイオイ・・・

そんなある日、D浦さんが困った顔をしてやって来ました。
D浦 「大変なことが起こってしまいました」
「何があったの?」
D浦 「ウクレレが変になってしまいました。袋の中でくの字に曲がっています」
「どうしたの?」
D浦 「更衣室の床に落としました!」 オイオイ・・・

いそいで、女子更衣室へ向かいました。
始めて見る女子更衣室にはドキドキしましたが、ロッカーと簀の子が敷いてあり、男子更衣室と全く同じです。
D浦さんは、ロッカーから布製のウクレレケースを取り出しました。
袋が「くの字」に曲がっています。
とりあえず、昼休みに木工用アロンアルファを買ってくるよう言い、終業後、治すことにしました。

終業のチャイムが鳴り、いよいよリペア開始です。
袋の中から壊れたFamousFU-180Pをそっと取り出します。
ネックがボディから離れ、指板の一部だけがボディにくっついています。
とりあえず、弦を外してからネックを完全にボディから引き離しました。

 
D浦 「治るのでしょうか?」
「接着剤でくっつければ、どうにかなるだろう。」
D浦 「木工用アロンアルファを買ってきました。補強剤付きでアリマス!」
「補強剤って何?小さい説明書きだな。読めないよ」
D浦 「とりあえず、塗ってみましょう」
「次ぎにアロンアルファをたっぷり付けて、はめ込む・・・できたぞ!!」
D浦 「完璧ですね。あれ?ネックの付け根が少し開いていますが・・・」
「塗装が割れたときにけば立ってしまったからね。ネック自体はきっちりくっついているよ」
D浦 「でも、この筋が気になります」

そこで、木工用ボンドを探してくるように言いました。
木工用ボンドは乾くとニスのように透明になるので、塗装の不連続面をうまく隠してくれると思いました。
D浦 「ありました。これでいいですね」
「よし、これを割れ目にあてがって・・・」
D浦 「白いモノがあふれています!」
「ティッシュ!ティッシュ!ティッシュ!」
D浦 「私が拭きます!」

ちょっと怪しい会話。わいわい言いながらようやく完成です。
「これで、完全に乾けば大丈夫だ」
D浦 「ありがとうございました。裏の筋も目立たなくなりました」
「それじゃ、このウクレレの名前を裏筋クンにしよう!」
D浦 「そんな名前じゃ恥ずかしくて、表を歩けません。割れたのでワレレレにします」
 
閑話休題
皆さんは、ウクレレに名前を付けていますか?
よく聞く名前は、「ウクちゃん」「レレちゃん」です。
中には
ゆり子さんという方もいらっしゃいます。趣がありますね!!

さて、三線の世界ではどのように呼んでいるのでしょうか?
三線弾きのOK原さんに尋ねたところ、三線はニシキヘビの皮を張っているので、
ヘビ!(ストレートですね)、ハブ!と呼ぶ人もいるそうです。
ちなみにOK原さんの愛機は
沖縄1号沖縄2号です。


ワレレレ@裏筋くんも綺麗に治りました。
ついでに、フレットのバリも落としたので弾きやすくなりました。

そんな折り、職場の定期異動が発表になりました。
D浦さんは、今の職場から電車で3時間離れた職場へ異動になりました。

4月になりました。昼休みにひとりでウクレレを弾いていると上司が通りすがりに、
部長:「ひとりだと、弾いている曲が寂しいですね」・・・・・。

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第22話 おそるべし、三線軍団

春の人事異動でD浦さんが、うちの職場から去っていきました。
そして、私の酒飲み仲間のOK原さんも地の果てへ異動していきました。
異動の前日にOK原さんと飲みに行ったとき、三線教室の花見に誘われました。

 
OK原 「今度の日曜、三線教室の花見があるんだけど来ないか?」
「部外者が行ってもいいんか」
OK原 「師匠も家族や友達を連れていらっしゃいと言っている。ウクレレを持って来ないか」
「費用は?」
OK原 「ツマミを持ってくれば、千円で飲み放題だ!」


というわけで、三線教室の花見に参加することになりました。
まだ肌寒い日曜日の朝、電車に乗って桜で有名な公園へ出かけました。
ツマミは「ポーク・ランチョン・ミート」を持っていきました。

【解説】ポーク・ランチョン・ミート
これは、豚肉をすりおろしてペースト状にし、塩とでんぷんを混ぜて加熱し固めたもの。
缶詰になっている。
煮てよし、焼いてよし、そのまま生でもよし。という優れモノ。
沖縄で「ポーク」と言えば「ポーク・ランチョン・ミート」のことを指す。
だから、ポークカレーとは、ポーク・ランチョン・ミート入りカレーである。
ゴーヤチャンプルーはもちろんのこと、みそ汁、おでん等の具としても使われる。
沖縄の食堂の朝定食では「ポーク玉子」が人気がある。
これは、ポーク・ランチョン・ミートをフライパンで炒め、次ぎに焼いたとき出た油で玉子焼きを作る。
ケチャップ入りのマヨネーズをかけたキャベツを添える。

公園に着きました。まだ、花は咲いていません。
入り口を入ると、20人ぐらいの集団が、三線を弾きながら踊っています。
おそらく、この人たちがOK原さん達の仲間だと思いましたが、彼はまだ来ていないようです。
立っていてもしょうがないので、声をかけました。

「あの〜、こちら○○の皆さんですか?」
男の人 「はい、そうですが」
「OK原さんに誘われて遊びにきたのですが・・・」
男の人 「OK原さんのお友達ですか。大歓迎です。どうぞ、上がってください」

どうも、OK原さんは、この教室では有名なようだ。
ビニールシートに座ると、先程の男の人がカメから泡盛柄杓でくんでくれました。
五升入りの泡盛の古酒(クースー)のカメです。しかも、2カメ!
喉ごしがよく、香り高い酒です。
男の人 「もうすぐ、ヤギが煮えますから待っていてください」
「ヤギですか?」
男の人 「ヤギ鍋です。おいしいですよ」


大きな鍋が火にかけてあります。しかも、2鍋!
この人達は、どうやって電車に乗って来たのだろうか?
1時間ほどして、OK原さんが家族といっしょにやって来ました。

OK原 「もう来てたのか。早いな」
「大きな袋を下げているじゃないか。何を持ってきたんだ」
OK原 ゆで玉子を持ってきた。49個だ」
「なんで49個なんだ」
OK原 「1個、ゆでるときに割ってしまったからな」
 

どんどん三線弾きの人たちがやって来ます。総勢60名ぐらいになりました。
みんなで三線をかき鳴らし、ステージでは小さなタイコを敲きながら10人ぐらいで踊り始めました。
中国拳法のような見事な踊りです。

そのうち、ヤギが煮えました。
ヤギの肉と中身(内蔵肉)を塩で煮たシンプルな料理です。におい消しにヨモギが入っています。
泡盛の酔いにまかせて、思い切って食べてみました。
口に含むと口中ヤギの香りであふれます。生きているヤギと同じ香りです。
でも、よく煮込んであるので、肉はとろけます。

そのうち、三線教室の有名人であるO坂さんがやってきました。
O坂さんは、青森県の老舗バナナ最中の製造元の御曹司だそうです。

 
O坂 「ヤギはうまいでしょう」
「・・・。ちょっとクセがありますね」
O坂 「今日のヤギは最高のモノです。沖縄から空輸しました」
「すごいですね。ところで、O坂さんは青森なのになんで津軽三味線じゃないのですか」
O坂 「津軽は太くて重たいし、それに、三線の方が陽気な音が出ますから」
「三線はどういうチューニングなのですか?」
O坂 「1弦−2弦−3弦を西洋音階でいうとC−F−Cに合わせます。これは本調子といいます」
「それでは、このウクレレをC−F−Cにしますから弾いてみてください」
 

【参考】三線の3本弦は構えて上から1弦、2弦、3弦といいます。ウクレレとは逆です。

O坂さんは本調子チューニングのウクレレを手に取ると、見事に演奏されました。
ウクレレが三線に早変わりです。ウクレレは琉球音楽にもピッタリです。

そのうち、「やぎそばはいかがですか?」の声。
一瞬、焼きそばと思いましたが、その名の通り、ヤギ鍋に沖縄ソバを入れたものです。
丁重にお断りをしました。

三線教室の師匠が立ち上がりました。
えぶりばでぃ、すたんだっぷ!!さあ、踊ろうじゃないか
三線、太鼓、サンバ(カスタネットの様なモノ)にあわせて、みんなで踊ります。
どんどん酔いがまわってきます。目もまわります。

日が傾いてきたので、帰ることにしました。
まだ、みんな踊っています。この人達はいつまでここにいるのでしょうか?
花がちらほら咲き始めました。いよいよ春のはじまりです。

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第23話 ukulele旅行 PART2


2000年10月中旬、職場の親睦旅行が盛大に挙行されました。
今回、私が旅行の幹事長です。好きなように仕切らせていただきます。
今年の旅行のテーマは「’60年代〜’70年代」です!!
すなわち、我々の青春時代への回帰です。

まず楽隊集めです。若い人たちはカラオケで手軽に歌えるため意外と楽器が弾けません。
そこで、歌の好きな管理職へ声をかけました。

一人目。I崎さん。クラシックギターを持っている。ただし、30年前のギター。GSとフォークソングはOK。
二人目。H田さん。30年前にYAMAHAのFG(赤ラベル)を持っていた。でも今はない。
H田さんは旅行4日前にフォークギターを買ってきました。3日間で30年のブランクを取り戻すために猛練習です。
以上二人の管理職ギタリストが確保できました。

あと、30代前半のW辺さんが密かにフォークギターを持っていることが分かり、演奏をお願いしました。
ただし、W辺さんが弾ける曲は「セーラー服をぬがさないで」1曲だけです。
CとEmとAmは弾けるので、できるコードのところだけ弾いて、あとは休んでいるように言いました。
最後に私。もちろんウクレレで参加です。フォークギターに色調を合わせるためにYAMAHA YU-6を持っていきました。

さて、旅行の始まりです。参加人数は21名ですが、演奏環境を考慮して55人乗りの大型バスをチャーターしました。
楽団員は楽器を持って集まってきました。H田さんは上から下まで’70年ファッションです。
缶ビール5ケース、缶酎ハイ4ケース、ウイスキー水割り缶1ケース、日本酒2升、焼酎6本、ワイン6本を積み込み、いざ出陣!!

バンドが奥のサロンへ集合し、早速演奏開始です。用意した楽譜は’60年代〜’70年代の曲だけです。
「亜麻色の髪の乙女」、「スワンの涙」、、、。GSから始まり、「22才の別れ」「神田川」、、、フォークソングまで、
バスに乗っているときはずっと弾きっぱなしです。普段は演歌しか歌わないおじさん達もノリノリです。

今までのバス旅行だと、若い人が流行の曲をカラオケで歌い、おじさん達は酒を飲むパターンでしたが、
今回は40代以上がサロンへ集合し酒を飲みながら歌いまくりました。30代以下は静かに前を向いています。

宿に着いて風呂に入ったら左手指先がジ〜ンと痺れています。右手人差し指の爪の脇には血がにじんでいます。痛ッ!!
宴会も終わり、部屋でビールを飲んでいたら、添乗員のF田さんがやってきました。同じ部屋の人たちはラーメンを食べに行っています。
彼女はブリリアント・グリーンのボーカルの女性にそっくりの美女です。

実は彼女もウクレレを持ってきたのです。旅行の打ち合わせの時にウクレレを買ったけれど弾けないと聞いていたので、
旅行の時に教えてあげると約束していました。F田さんのウクレレはYAMAHA YU-4です。
同部屋の人たちが帰ってくるまでの1時間半、ふたりっきりでウクレレです。窓からは波の音が・・・・。

チューニング方法からはじめ、タフワフワイ、カイマナヒラの2曲をマスターしました。ウクレレをやっていて本当によかった!!

次の朝、再びたっぷりと飲んでからバスに乗り込みました。帰りもずっと弾きっぱなしです。
家に帰り嫁さんに、「紅葉は始まっていたの」と聞かれたときに、全く景色を見なかったことに気がつきました。
そういえば、観光はなにもしませんでした!!

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第24話 ukulele結婚式

ukulele仲間のらまさんが結婚することになりました。
彼はもともとキーボードとオカリナをバンドで弾いていましたが、バンドの合宿でウクレレに遭遇してから人生が変わってしまいました。
今ではウクレレなしではいられない人間になってしまいました。
出張もウクレレといっしょ。夜勤もウクレレといっしょ。スキーもウクレレといっしょ。デートもウクレレといっしょ・・・。
そういう彼の姿を見て、Y崎さんは「お気の毒に。変な宗教に入信してしまったのですね!」と心配しております。

そんな、らまさんの結婚式です。当然、ウクレレが重要な位置をしめております。

 
らま 「shinfujiさん。今度、結婚することになりました」
「おめでとう!」
らま 「ありがとうございます。お願いがあるのですが、披露宴でウクレレを弾いてもらえますか」
「もちろん、喜んで」
らま 「できれば大勢でやりたいのですが。私の友達といっしょにお願いします」
「OK!大勢の方が盛り上がるからね」
らま 「それでは、練習会場を用意しますので、よろしくお願いします」


というわけで、練習をすることとなりました。集まったメンバーは次のとおりです。

プラダさん :らまさんの同僚の女の子。ウクレレを持ったらまさんと二人で出張したときに洗脳された。
ウクレレ歴5ヶ月
Nムラさん :らまさんの同級生。飲み会で、ウクレレを持ったらまさんに洗脳された。ウクレレ歴5ヶ月
JakeKさん :らまさんの同級生。Nムラさん同様、飲み会で洗脳された。ウクレレ歴5ヶ月
Nヒラさん :らまさんの職場の同期。飲み会で、らまさんにウクレレを渡された。ウクレレ歴0ヶ月
らまさん :ウクレレに人生をかける人。ウクレレ歴1年
shinfuji :ウクレレ中毒。ウクレレを弾いていないと禁断症状が・・・。ウクレレ歴2年
 

集まった場所はカラオケボックスです。日曜日の昼間は昼食がついて3時間2000円です。
ここなら、いくら騒いでも大丈夫です。お店の人に多少不審がられますが(^^)
また、チューニング用のコンタクトマイクをカラオケにつないで、エコーをかけるとオオタサンのような音が出せます。
ただし、ボリュームを上げすぎてアンプを壊さないようにしてください。

初心者の人が多いので、チューニング、構え方からおさらいです。
らまさんはNUA(日本ウクレレ協会)の初心者講習の講師も務めたこともあり、教え方が上手です。
利用時間を1時間延長して、たっぷり練習しました。

その後、もう1回集まり、最終練習をして、いよいよ本番の日を迎えました。
プラダさんは緊張して、ウクレレを弾けなくなる夢を見たそうです。
Nムラさんは骨折しています。でも、幸いにも右手中指だったのでウクレレは弾けます。でも、痛そうです。
NヒラさんはFLUKEの派手なケースを肩に掛けてやってきました。
しかし、JakeKさんの姿が見えません。Nムラさんによると、前日にクレーム処理で名古屋へ行ったそうです。
間に合えばよいのだが、、、、。
心配しましたが、ぎりぎり式に間に合いました。
チャペルでの式は感動的でした。その後、披露宴会場へ向かいます。

みんなで会場のロビーでチューニングをします。まわりの方々は興味をもって眺めています。
ウクレレというものは不思議なもので、みんなニコニコしてチューニング風景を見ています。

披露宴の席につくと新郎新婦のプロフィールのリーフレットが置いてありました。

 好きなもの
  新郎 ウクレレ、海外旅行、世界の郷土料理
  新婦 ハムスター、コーン、コタツ、みかん

 嫌いなもの
  新郎 水牛のラッシー、コオロギの素揚げ
  新婦 ウクレレ、メロン、柿も牡蠣もイヤ

 プレゼントされて嬉しかったもの
  新郎 やっぱり結納返しのウクレレ
  新婦 婚約指輪


とありました(爆)。今後の結婚生活が楽しみです。

宴も盛り上がり、らまさんのオカリナの師匠の演奏の次が、いよいよ我々ウクレレ隊の登場です。
新郎も婚約ウクレレをもってやってきました。

私: 「みなさん。アローハー!新郎新婦のママさん、パパさん、アローハー
私たちハワイから来ました日系の日本人です。
今日はハワイのオメデタイ曲を弾かせていただきます。
まずは、ハワイの愛の歌。タフワフワイを聴いてください」
 注:タフワフワイは戦いの曲と一般に言われていますが、原曲は恋の歌です

タフワフワイは牧伸二さんの「やんなっちゃた節」で有名な曲です。
1番はハワイ語で歌い、2番、3番は新郎新婦のエピソードを織り交ぜて歌いました。
もちろん、サビは「あ〜あ、やんなっちゃった、あ〜あ、驚いた」です。
会場のみなさんも、手拍子をしていっしょに歌ってくれました。
1曲目は無事おわりました。
 
:「ありがとうございました。それでは次の曲をJake、紹介してください」
JakeK :「ミナサン、アローハ!続いて、私たちの島の結婚の歌、歌います!ケ・カリ・ネイ・アウ聴いてください」


怪しげな日本語で曲の紹介です。
今度もハワイ語で歌います。軽快なタフワフワイとがらりと雰囲気を変えて、ゆったりと歌い上げました。
大きな拍手!感動的でした。

滞りもなく楽しい披露宴は終了しました。
我々のデビューも無事に終了しました。みんな、人前で演奏する快感に目覚めてしまいました!!

新郎新婦はサハラ砂漠へウクレレを持ってハネムーンに旅立ちました。
しかし、何故砂漠なのか?
それは、ウクレレで「月の砂漠」を弾くためです(笑)
お二人とも末永くお幸せに!!

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第25話 そして神戸

2001年の11月も終わりの頃、神戸の岩本さんからメールが届きました。
平成14年2月23日土曜日に神戸酒心館ホールで添付の案内の催しがあります。カレンダーに〇印をーーーーーーーーー。

なんと、「西日本ウクレレ交流会」へのお誘いです。
新しいウクレレを買ったばかりで、こづかいもなくなり、また、2月の下旬は、ちょうど仕事のピークと重なるので、躊躇していましたら、掲示板へ関西方面の方々から、誘惑の書き込みをいただきました。

四国の< 直 >さんから、

2月23日に風邪をひく事になりました。
shinfujiさんは神戸の知人の結婚式に行かなくっていいのですか?

金沢のbakaponさんから、

わたくしbakaponも仕事大忙しですが2/23は風邪でダウンです。
神戸の親戚の不幸の可能性もあります。
shinfujiさんも風邪ひきましょう!

最後に岩本さんから、

風邪をひいてる方、これからひかれる方神戸にいいクスリがあります。
東北地方は仙台、関東は東京、中部地方は名古屋、北陸地方は石川、四国地方は高松・徳島、中国地方は岡山と全国から風邪の患者が治療にやってきます。

もう、風邪を治しに行くしかないですね(笑)

というわけで、運命の2月23日(土)がやってきました。
朝5時に起きて、東京駅へ向かいます。新幹線へ乗り、新神戸で降りました。
エスカレーターで地下鉄へ乗り換えます。エスカレーターの左側に立っていたら、後ろからどんどん人が来ます。前を見てビックリ!!みんな右側に立ち止まっています。
関西では左側が追い越し車線でした。関東の皆さん、気を付けましょう。

三ノ宮で阪神電車に乗り換え、ようやく、目的地である石屋川駅に着きました。駅の周辺地図で酒心館ホールを探そうとしましたが、なんと地図はありません。とりあえず、南へ向かいます。信号待ちをしていたら、
「西日本ウクレレ交流会に参加の方ですか。いっしょに行きましょう」
と声をかけられました。これで、一安心。連れて行ってもらえます。
彼は関西ウクレレサークルのメンバーで、今日はクレイジーGを弾いてくれます。

わいわい言っているうちに、大きな建物が見えてきました。神戸酒心館です。どこからか酒の香りが流れてきそうな雰囲気です。
会場のホールの前では、関西ウクレレサークルの皆さんがクレイジーGを練習しています。
受付で会費を納めると、資料とコバさん撮影のウクレレポストカードをいただきました。今日参加される全員へのコバさんからのプレゼントです。コバさん、ありがとうございます。

名札を渡され、マジックで名前を書いていたら、金沢のbakaponさんに呼び止められました。
「みなさん、もう来ていますよ」と中へ案内してもらいました。
会場の座席はすでに満席です。後ろの方に畳のコーナーがあり、なつかしい方が座っていました。1999年のCUJ(ウクレレ・サイバー・ジャム)でお会いした、岡山のわーぼさんです。

「おー、久しぶり。髪の毛を短くしたんやね!見違えるように若うなったね」
私は幾つに見られていたのだろうか(^^)ちょっと心配。
「こちらが、岡山のはなさん。こちらが、四国の< 直 >さん
「はじめまして、埼玉のshinfujiです」「はじめまして」
初めてお会いしたのに、すぐに打ち解けて話が弾みます。

午後1時。いよいよ、西日本ウクレレ交流会の開演です。
まずは、主催者であるNUA(日本ウクレレ協会)の村上理事長のあいさつから始まります。
続いて、小林正巳さんの講演です。演目は「お玉杓子物語」。日本のハワイアン・ウクレレ文化のルーツを興味深くお話しになりました。

演奏の開始です。トップバッターは木村さん率いるAKIウクレレアンサンブルさんです。
一糸乱れぬ演奏にわーぼさんが、「もの凄い練習量やね。完璧や」と感嘆の声。
bakaponさんは、「もう、ここは夏やね!気持ちええなぁ」
本物の酒蔵を移築した、木造の大ホールに、ハワイアンサウンドが響きわたります。

次々にバンドが出演されます。ハワイ出身の方の迫力ある歌と演奏にはビックリしました。
生まれながらのリズム感にはとてもかないません。
そして、わーぼさん所属のバンドの演奏がはじまりました。残念なことにボーカルの方が声が出なくなったということで、曲数を減らされました。でも、カマカコンサートをガンガンに弾かれるわーぼさんは格好良かったですよ!!

わーぼさんが、ステージから降りてきました。
「さあ、これで飲めるな」
ホールの奥の方で、日本酒を計り売りしています。キーンと冷えた灘の酒は最高です。
酒蔵で酒を飲みながら、ウクレレの演奏を聴く。最高の贅沢です。

ステージでは埼玉のまいたけさんの演奏がはじまりました。
12番街のラグはどんどんスピードに乗ってきます。まるで「のぞみ」です。

いよいよ、NUAバンドの登場です。岩本さんのベースがバンドをひっぱります。山口軍一先生の迫力あるスチールが輝きます。溝口先生のギターがリズムを刻んでいきます。
日本のハワイアンをリードしてこられた先輩方の演奏は軽快にして重厚なサウンドでした。

次は、ロシアからお越しになった(?)ニコライさんとニコラスさんの登場です。
ウクレレとヴァイオリンのデュオ。思いっきり笑わせてもらった後は、しんみりと聴かせてくれます。最後はショパンの別れの曲をウクレレソロで。感動しました。

フィナーレは再びNUAバンド。メンバーが交代し、岩本さんがウクレレを弾きます。
ソロの後、会場が「お〜!」と驚きに包まれました。
なんと、岩本さんは歯でウクレレを弾いています。信じられない光景です!!
普通の持ち方に直したと思ったら、ヘッドへ手が動きました。
パン!という音とともにクラッカーが弾けました。
もう、拍手!拍手!拍手です。
岩本さんのエンターテナーとしての素晴らしさには頭が下がります。
心から楽しませていただきました。

Nylgut弦を張ったフルークを持った小林さんから、
「今度はテキーラとカ・ウルヴェヒ・オ・ケ・カイです。ウクレレを持ってきた人はいっしょに弾きましょう」
と声がかかりました。
私の隣では、わーぼさんがカマカコンサートをバリバリ弾いていらっしゃいます。
それにつられて、私もガンガンに弾いていきます。
オーラスはNUAの協会歌「森の小径」です。どんどんのってきて、最後のトレモロはいつもより激しく弾いてしまいました。

で、ウクレレを見てビックリ。深い爪の跡がくっきりと付いてしまいました。
わーぼさんのウクレレの表板に穴が開いたり、ダブルホールに指が入って割れてしまう理由がよく分かりました(笑)
私のウクレレも凄みが出てきました。

感動の4時間は、あっという間に過ぎてしまいました。
ウクレレをポロポロと弾いていると、どこかで見かけた方が私の前へいらっしゃいました。
「それは、うちのウクレレだね」
なんと、フェイマスおじさんこと、キワヤの岡本会長さんでした。
岡本会長は私のウクレレを手に取られると、
「これは、中西さんの所でつくられたウクレレですよ」
とおっしゃりながら、ネックの反りやフレットの具合を確かめていました。
嫁いでいった娘が元気にやっているか慈しむように。

閉会後、岩本さんのご案内で、中華料理で2次会、ライブハウスで3次会をお世話になり、ホテルに帰ってから、わーぼさんの部屋で午前2時まで飲ませていただき、神戸の楽しい夜が更けていきました。

岩本さん、木村さん、わかなさん、わーぼさんをはじめとする西日本ウクレレ交流会事務局のみなさん、NUAの小林正巳さん、そして、交流会に参加された250名を越える皆さん、どうもありがとうございました。
私は、神戸が大好きになりました。

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第26話 ukulele姫、pekoさん登場

今から3年ほど前の2000年のことです。
昔の職場の仲間と酒を飲みに行ったとき、となりにpekoさんが座りました。

peko:「実は、私もウクレレを持っているの」
私  :「えっ!知らなかった。で、どんなウクレレなの?」
peko:「でも、恥ずかしいウクレレなの」
私  :「まさか、パンツをはいていないとか・・・」
peko:「そんな、ややこしいウクレレじゃなく、雑貨店で買ったウクレレなの」
私  :「音は出るの?」
peko:「一応ね。でも糸巻きのギアがうまく動かないの」
私  :「ひょっとして、珠緒ちゃんのウクレレ?」

 ※珠緒ちゃんのウクレレとは、当時ウクレレブームの火付け役のひとつとなったムック本の表紙を 飾った、さとう珠緒さんのウクレレのことである。

私  :「それじゃあ今度いっしょにNUAへ行かない?」
peko:「カッコイイ人はいるの?」
私  :「仲良くなれば、カッコイイ息子さんやお孫さんを紹介してもらえるかも」
peko:「?????」

カッコイイ人に巡り会える(かもしれない)という言葉で、彼女はNUA(日本ウクレレ協会)へ来ることになりました。
もちろん、雑貨屋さんで買ったウクレレは弾けないので、ちゃんとしたウクレレを買うことになりました。

peko:「ウクレレはどんなのを買えばいいの?」
私  :「フェイマスなら間違いないよ。最初は定価で15,000円のがいいよ」
peko:「そんなに高いの!インテリアで買ったウクレレは3,000円だったのに。それに、自らを"有名"と言っているウクレレって、本当にだいじょうぶなの?」

Famousというブランド名は、インパクトがあります。チューナーも買うように伝え、いよいよ、初めてのNUAの例会日がやってきました。
駅の改札で待ち合わせ、電車に乗り込みました。

peko:「楽器屋さんでフェイマスのウクレレと言ったら、これを出してくれたの」
私  :「FS-1だね。これで大丈夫」
peko:「雑貨屋さんのウクレレとは全然音が違うのね。でも、音を合わせられないの」
私  :「チューナーは?」
peko:「お店の人に言ったら、ウクレレ用のチューナーなんて、ないと言われたの」

まだまだ、ウクレレの市民権は得られていない時代でした(泣)
いよいよ、NUAへ到着です。

peko:「わぁー!皆さん、うちのお母さんより年上なのね」

NUAの例会も終わり、お楽しみの二次会が始まりました。
例会が行われる東大島文化センターの近くの中華料理店での飲み会です。
COBA STUDIOでお馴染みのコバさんと同じテーブルにつきました。

コバさん:「あなた、不二家の前でいつも首を振っているでしょう。舌を出しながら」

彼女はpekoと命名されました。

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第27話 ukulele姫2、pokoさん登場

NUAでの、とある二次会の時、コバさんから、

「あるイベントでウクレレをもらったんだけど、これからウクレレを始める人がいれば、譲ってあげるよ」

と話がありました。
pekoさんの友人に、ウクレレに興味があるのだけど、ウクレレは高くて買えない女の子がいることを思い出しました。
pekoさんが、早速連絡を取りました。

peko:「NUAへ行かない?今度行くとウクレレがもらえるの」
友人:「本当!で、素敵な人は、いらっしゃるの?」
peko:「もう素敵な方ばかりよ。あなただったら大丈夫」
友人:「行きます!」
peko:「じゃあ、今度の日曜日ね。そうそう、爪は切ってきてね」

話はまとまりました。
駅の改札口で3人落ち合い、NUAへ出かけました。

私 :「爪は切ってきた?」
友人:「はい!」

右手の爪だけ、きれいに切ってありました(爆)
東大島文化センターに到着すると、コバさんからウクレレをいただきました。
ソフトケースから出してビックリ。新品のサンバーストのゼファーが出てきました。

友人:「こんな素敵なウクレレをいただけるのですか?」
コバさん:「ちゃんと練習して弾けるようになってね」
peko:「私のフェイマスよりいいなぁ〜」

彼女は、初めてですから当然弾けません。
つまらなそうにしているので、

私:「この曲はキーがGだから、指を2020において、ずっとそれで弾いていればいいよ」
私:「今度はCだから、何も押さえずに弾いてごらん」

めちゃくちゃな指導です。
初級講習、中級講習と進み、皆さんの演奏発表の場である懇親会が始まりました。
NUAへ最初に来た人は、ここで自己紹介するしきたりがあります。
彼女は教室の前に出て、マイクの前で話し始めました。

「はじめまして。埼玉の○○と言います。今朝、駅でshinfujiさんにナンパされて、ここへ連れてこられました。」おいおい・・・・

二次会では、早速ハンドルネームを付けられました。
「pekoの友達だからpokoでいいや」
ちなみに、不二家のポコちゃんは男です。

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第28話 ukulele姫デビュー

peko & pokoがNUAに通いはじめて2年の月日が過ぎようとしています。
でも、二人とも、まだまだ初心者の域を脱していません。

pokoさんが、ウクレレを始めてから半年が過ぎた頃、こんなことがありました。、

poko:「ウクレレの弦って、すぐ切れるのですね。もう、2回切っちゃいました」
私 :「ウクレレ弦は、滅多に切れないよ。どうやったら切れたの?」
poko:「チューナーで音を合わせていたら切れました」
私 :「ひょっとして、1オクターブ間違えていない?」
poko:「ちゃんと、1弦からGCEAに合わせています」
私 :「そりゃ逆だよ!」

2003年の春、二人にやさしくしてくれた、コバさんが北海道へ旅立つことになりました。
コバさんへの恩返しとして、NUAの懇親会で1曲弾くことを企てました。

peko:「shinfujiさん、私たちに稽古をつけてください」
poko:「コバさんへ贈る歌をウクレレで弾きたいのです」

という訳で、近所のカラオケで練習会をすることとなりました。
取りあえず、3時間部屋を借りました。

私 :「なごり雪を弾こう。キーはCだから、何とかなるよ」
二人:「頑張ります!!」

練習を始めてすぐに、音が思い切りビビっていることに気が付きました。
二人とも左手の爪が長すぎます。

私 :「爪はこの白い部分が切取線だから、ここから切って」
二人:「こわくて切れません」
私 :「じゃあ、私が切ろう!」

私も、人様の爪を切るのは初めてです。ハムスターの爪を切るより難しいです。
「キャー」、「こわいよー」、「おかあさーん」、部屋は阿鼻叫喚に包まれました。

二人は涙目になりました。練習の再開です。
3時間はあっと言う間に過ぎ、どうにか弾けるようになりました。
だけど、思わぬ伏兵がありました。歌を合わせたら、

二人:「低すぎて、声が出ません。」
私 :「よし、キーをFに変えるよ」
二人:「エー!!」

フロントへ電話をして1時間延長です。
キーがFだと、あの難関のBbが出てきます。

peko:「押さえることができません」
poko:「この小指が勝手に弦を押さえてしまいます」

二人の左手をとって、強引にBbのフォームをつくります。
「キャー」、「こわいよー」、「おかあさーん」、部屋は再び阿鼻叫喚に包まれました。

それから1ヶ月が経ちました。
二人とも家で一生懸命練習を重ねてきました。
pokoさんは、お父さんの側で練習していたら、
「お前はお経を唱えて、わしを呪う気か」と怒られました。

いよいよ、コバさんの最後のNUAの例会です。
ステージに立つ人は、まわってくる紙に曲目と名前を書き込みます。
私たちの前は、NUAの名うての名手shu-sanです。
曲目は、「天城越え」。素晴らしいソロ演奏です。
大きな拍手の後、私たちの登場です。

黒板に、曲目が順番に書かれています。
「なごり雪」でエントリーしたのに、「なごり酒」と書かれています(爆)

私 :「さあ、落ち着いて。テンポはこのぐらい」
二人:「了解!!」

イントロは無事に通過。
歌が始まると、二人の声が小さい。Fだと男の私には高すぎて歌えません。
でも、歌わねば!
無理して高い声を出したら、やたら滅多らでかい声になりました。マイクは不要です。

その内、pokoさんの演奏が止まりました。
「あれーッ」と首をかしげ、止まったところから再び演奏を開始します。
曲はどんどん進んでいるので、これでは輪唱になってしまいます。

私 :「Dm、Dm、次はBb!続けてF2回!」

もう、会場は涙であふれかえっています。もちろん、笑い過ぎで。
コバさんも、腹を抱えて、泣いています。

エンディングもどうにか決めると、スタンディング・オベーションに迎えられました。


左からpeko、poko、shinfuji

楽しかったNUAも終わり、東大島文化センターを出ました。
外は折しも雪。なごり雪が降っています。

「あんたらが、あんな歌を歌ったから、本当に雪になってしまったやん」とコバさん。
東京で見る雪はこれで最後になりました。
北海道での新しい生活を頑張ってください。

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