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ukulele伝説 第2章
ukuleleとの出会い そして伝説(LEGEND)が始まった


INDEX

  ukulele伝説 第1章

 ukulele伝説 第2章

第11話 YAMAHA YU-6 はギターの子供?
第12話 Y崎さん○○ウクレレをゲット!
第13話 おとなのウクレレになりました
第14話 ハワイむすめをGET!
第15話 Y崎さんウクレレスクールへ行く
第16話 酔っぱらった勢いでつい・・・
第17話 NUA・ぬあ・NUA?
第18話 嗚呼!ukulele旅行
第19話 アキオ楽器でウクレレをGET!
第20話 天才ウクレレ娘。あらわる!
 
  ukulele伝説 第3章
  ukulele伝説外伝(CUJ伝)
  ukulele伝説外伝(ukulele地蔵伝)


第11話 YAMAHA YU-6 はギターの子供?

マハロ!ウクレレ」はウクレレ好きにはたまらない本です。
ハワイのことや、ウクレレ奏者、ウクレレの選び方・弾き方、ウクレレ図鑑、楽譜(クレイジーGの楽譜アリ)等々、うれしい内容が満載です。

さて、「マハロ!ウクレレ」のウクレレ図鑑を見ているうちに、1台のウクレレがどうしても欲しくなりました。
YAMAHA YU-6。金色に輝くギター式ペグ。スプルース単板の表板。ソロ弾きに適した15フレット。どれをとっても、素晴らしいスペックを誇ります。

通勤電車の中で、三線弾きのOK原さんとウクレレの話をしていました。

「YAMAHAのウクレレが欲しいんだ」
OK原 「去年、新聞に紹介されていたウクレレだろ。初心者でもチューニングができるってやつ」
「それが欲しいんだ。どこかで売っていないかな」
OK原 「所沢のK下楽器の入り口に吊してあったぞ。でも、もうウクレレは持っているだろ」
「あれは娘のだからな。自分のが欲しいんだ」
OK原 「マニアだな」
「それは、そっちのほうだろ(笑)」

情報を得たので、さっそく買いにいきました。
K下楽器は以前ベースを買った店で、店内はロックの人たちで満員です。
目的のYAMAHA YU-6は、すぐに見つかりました。
さっそく店員さんに弾かしてくれるよう頼みました。
 
「これを弾かせてください」
店員 「YAMAHAですね。これは人気があるんです。うちの最後の1台です」
といって、チューニングをしてくれました。
店員 「お客さん、どうぞ。弾いたことはありますか?」
「多少はね。でも、まだ初心者です」

と、言って、を一発弾いてから、ハワイアンバンプをきめました。
 (前日に一所懸命、練習しました)
店員さんの眼差しが変わりました。ロックの人たちも振り返りました。
後は適当にコードを弾いて、
 
「これ、もらいます」
店員 「お客さん凄いですね。こんな変なチューニングでよく弾けますね」
「ギターに5カポで、4弦を1オクターブ高くしたのがウクレレだから、ギターと同じような弾き方だよ」
店員 「勉強になりました!」

気分よく買い物ができました。「マハロ!ウクレレ」を読んでいて良かったです。
家に帰って、アコギの横にYAMAHA YU-6を並べてみました。
よく似ています。まるでギターの子供です。

2台目のウクレレをgetしました。
レベルが2つ上がりました。

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第12話 Y崎さん○○ウクレレをゲット!

99年7月のある月曜日、Y崎さんが興奮して出勤してきました。

 
Y崎 「実は昨日、お茶の水へウクレレを見にいきました」
「ウクレレを買ったのか?」
Y崎 「ハイ。ちょっと無理して買いました」
「で、何を買ったんだ。カマカか、それともさとう珠緒か?」
Y崎 「S倉楽器にカマカがありましたが高いですね。
さとう珠緒ちゃんのはどこも売っていませんでした」
     
「それで、どこへ行ったんだ」
Y崎 橋楽器で、とても綺麗なウクレレを見つけました。
だけど、値段を聞いてあまりにも高いので店をでました。
それから、いろんな店へ行って見てみましたが、
橋楽器で見たウクレレが気になって、もう一度行きました」
「一目惚れだな。それで、何を買ったんだ?」
Y崎 中西です」
「中西!よくそんな高いのが買えたな」
Y崎 「身分不相応なのは分かっていますが、どうしても我慢できなくて」
     
「店でちゃんと弾かせてもらったのか」
Y崎 「ハイ。だけど楽器屋ってウルサイですね。となりでエレキを弾かれるとウクレレの音が聞こえないので、店員さんがイスを持ってきてくれて、静かな所で弾かせてくれました」
「親切な店だね」
Y崎 「包んでくれるときも、すごく丁寧にケースに入れてくれました。
楽器をとても大事にしてくれる店員さんだったので嬉しくなりました」
     
「ハードケースも買ったのか」
Y崎 「付属品です。だから寸分たがわず中西が入ります。
ハードケースっていいですね。ヴァイオリンみたいですね。
電車に乗っていても、女子高校生の注目を浴びました!
ミュージシャンと思われたのかな?」
「・・・。スーパーの袋だと拾ってきたと思われるからな」
Y崎 「私がいままで買ったモノの中で、車の次に高い買い物でした。
車の約半分の値段です。大事にします。練習するぞ!練習するぞ!」


ハードケースを開けると、まるで宝石のような中西ウクレレが出てきました。
ボディーはオールコア。しかも表板は1ピース単板。虎目が素晴らしい。
サウンドホール、ボディーの縁に美しい装飾が施されています。
音は、一発Gを弾いてみて驚きました。これがコアの音なんだ。
うちのFamousやYAMAHAとは次元が違いすぎて、比較することができません。

ケースの中には小物入れもあり、そこを開けると調子笛フエルトピックが出てきました(笑)
Y崎:「でも、まだチューニングができないでアリマス。チューナーが欲しいな」

Y崎さんは中西をゲットしました。
レベルが3つ上がりました。
でも、
弾けるのはあ〜あやんなちゃったはっぴばーすでぃ森のくまさんの3曲だけです。

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第13話 おとなのウクレレになりました

99年7月の下旬、私はY崎さんと埼玉県の都である浦和へ出張しました。
浦和はさすがに埼玉県の中心都市であるため、楽器店がいっぱいあります。
仕事が終わってから、浦和駅近くのK屋楽器へ行きました。
店内にはウクレレが、いっぱい置いてあります。

 
Y崎 「ウクレレ用のチューナーがあります。ここは売ってくれるかな?」
「今日はスーツを着ているから大丈夫だろう」

店員さんは、チューナーを売ってくれました。
Y崎さんは以前にもチューナーを買おうとしましたが、
「あなたには無理です。笛の方がいいです」と言われ、売ってもらえませんでした(泣)。
 
Y崎 「これで笛を吹かなくてすみます。笛だと合わせられないんです」
「夜に笛を吹くと、ヘビが出てくるし・・・」
Y崎 「それに、笛を吹いていると、素人と思われますし


Y崎さん君は立派な素人です!

私はウクレレスタンドとLOW−G弦を購入しました。
浦和では、たっぷり飲んで、家へ帰りました。
酔っているので、魂が抜けています。
なんと、YAMAHA YU-6をLOW−Gに改造し始めました。
酔った頭の中には、オオタさんのような華麗な演奏をしている自分が見えています。

 
「このLOW−G弦はブリッジの溝に入らないな。何か切るモノはないか?」
「子供のよい子の彫刻刀セットならあるけど」
「それでエエよ」


YAMAHA YU-6の4弦の溝を豪快に削りました。もうHIGH−Gは張れません。
※弦の結び目を二重にすれば大丈夫です。
LOW−G弦の端を結んで、強引に溝にはめ込みます。
ペグを回すにつれて、LOW−G弦が伸びてきて「ビッ、ビッ」と音をたてます。
ブリッジが吹っ飛ぶ恐怖も、酒が打ち消してくれます。
チューニングが終わり、一発Gを決めると、

私:「なんやこれは!」

酒によって抜かれていた魂が体に戻りました(酔いが醒めました)。
あのコロコロとした音色は聞こえません。
LOW−G弦はあまりにも低く、そして音が大きすぎる。
しかも、他の3本のナイロン弦との音質が違いすぎます。

YAMAHA YU-6は大人のウクレレになりました。
レベルが1つ上がりました(涙)。

 
追伸: Y崎さんはチューナーでロマンツァをチューニングしたところ、ブリッジが弦の張力に耐えきれず、吹っ飛びました。
ロマンツァは40年前のウクレレで、弦も当時のままです。
教訓 ウクレレの弦はブリッジより長持ちするでアリマス!
 

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第14話 ハワイむすめをGET!

YAMAHA YU-6を大人のウクレレに改造してから、しばらくの間自己嫌悪に陥りました。
「なんて、取り返しのつかないことをしてしまったのだろう」
娘にいっしょに風呂に入ることを拒否された時と同じような気分になりました。
しかし、そのうちLOW-G弦も伸びてきて、音程、音質とも安定してくると、音域が増えたメリットが見えてきました。

それに、新しいウクレレを手に入れれば、またあのコロコロとした音色が楽しめます。
そこで、インターネットで情報を収集し始めました。
「なになに、ハワイ州有林ではコアの伐採を禁止? ハワイアン・コアがもうすぐ手に入らなくなる」
次の目標は定まりました。ハワイアン・コアです。

お盆休が近づき、嫁と子ども達が実家に帰ることになりました。
当座の食料代としてまとまった小遣いをくれました。
チャンス到来!嫁に内緒の口座にもいくらか残金があるので、あわせればハワイアン・コアが買えます。
後は、インスタントラーメンを食べていれば、生きていけます。

2時間電車に揺られて、お茶の水に着きました。帰りの切符はあらかじめ買ったので、財布の中味をすべてウクレレへ投入できます。
お茶の水は初めてでしたが、Y崎さんに店の場所を教えてもらっていたので、すぐに目指すAキオ楽器が見つかりました。

細い階段を2階に上ると、そこがAキオ楽器です。
ドアを開け中にはいると、そこは異様な雰囲気に包まれていました。
まるで、昔のビニ本屋(神田のH賀書店)のような雰囲気です(Aキオ楽器さん、ゴメンナサイ)。
素人が入る店ではありません。マニアの店です。

現在では、平気で入れるようになりました。店長さんをはじめスタッフの皆さんはウクレレに大変詳しく、色々とアドバイスをしてくれます。はじめての人も勇気をもって入店しましょう。

Y崎さんはここで、「カマカある?」と聞いて、フエルトピックを買って帰りましたが、私にはできませんでした。
店員さんが電話をしているすきに逃げ出しました。

明大前の坂を下っていくと、色々な楽器店があり、ワクワクしてきます。
S倉楽器のショーウィンドーには、あこがれのカマカが飾ってありました。
美しい!だけど、財布の中味は若干足りません。
それにしても、ポパイの雑誌に載っていた値段よりずっと高くなっています。
ハワイアン・コアは、やはり不足しているのでしょうか。

T口楽器の前をとおり過ごそうとしたとき、入り口に「マウイあります」と小さな張り紙がありました。(一瞬、ヱビスありますと読み間違えました)
マウイはポパイの雑誌ではカマカより高かったので、無理です。
だけど、ここまで来たのだから、見ていくことにしました。

ウクレレのコーナーに行くと、マウイがありました。
カマカはいかつい感じがしますが、マウイはポッチャリとして実に可愛らしいです。
そのうち、店のおじさんがやって来て、弾かせてくれました。

ネックを握ると、太い。実に太い。おもいっきり太い
YAMAHA YU-6もネックが太いですが、こんなに太くはない。
でも、この懐かしく手に吸い付くような感触は何なのだろうか?
「そうだ、ベースのネックと同じだ!」
マウイのネックはFender JAZZ BASSと同じ大きさです。

次に一発Gを決めてみました。
すごい。実にすごい。おもいっきりすごい
FamousFU-120Pの4倍は大きな音が出ます。しかも、なんと張りがあって澄んだ音なんだ!
高音部を弾いてみる。音の輪郭がキリッとしています。

あらためてマウイをながめると、緻密なコアの模様が実に美しい。
若干、虎目(カーリー)も入っている。光の角度で、飴色が見事に変化する。
ボディはオールコアで当然単板。表板、裏板とも左右対称の模様を出すために2ピースになっている。
さらに裏板はゆるやかなアーチカーブを画いている。
ネックはマホガニーの無垢材。一本の材から削りだしてある。

「わたしを家へ連れて帰ってください」とマウイが問いかけました。
だけど、予算がありません。かわいそうだけど救ってあげることはできません。
そのとき、店のおじさんが、「お気に入りのようですね。○○円でいいですよ」
なんと、財布の中味で買える値段です。(もっとも残金は千円もありません)
しかも、ハードケース付きです。

「うちの店ではハワイのウクレレにはケースをお付けしています」と誇らしげに、おじさん。
「うちは一番最初にウクレレを扱った店です。この間も30年前にうちで買われた方から修理を依頼されました。何か困ったことがありましたら、相談してください」

マウイをGETしました。
ハワイ生まれの女の子です。年齢は17歳ぐらい(笑)。
レベルが5つ上がりました。

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第15話 Y崎さんウクレレスクールへ行く


9月に入っても獄暑がつづくある日、Y崎さんが1枚の広告を持ってきました。

 
Y崎 「今日、新聞に○○カルチャースクールの広告が入っていました」
「おい、ウクレレスクールがあるじゃないか」
Y崎 「ハイ!ここに、体験入学ってありますよね。どうしようかと思って」
「Y崎さんは、今まで音楽をやったことがないから、基礎から習った方がいいよ」
Y崎 「楽譜はさっぱり分かりませんから」
「それに、ウクレレスクールといえば、若い女の子がいっぱいるのでは」
Y崎 「写真で見ましたが、山口岩男さんのスクールはカワイイ女の子でいっぱいですよね」
「もう、行くしかないよな」
Y崎 「私はウクレレを習得するために行くでアリマス!女の子は二の次です」


と言いながら、口元は緩んでいます。

次の月曜日、Y崎さんが複雑な顔をしながら出勤してきました。

「体験入学はどうだった」
Y崎 「行って来ました」
「カワイイ女の子をGETしたか?」
Y崎 「・・・・・」
「女の子はいなかったのか?」
Y崎 「私の母親以上の女性しかいません。大正琴教室かと思いました」
「でも、Y崎さんはあくまでもウクレレを習いにいったのだから・・・」


Y崎さんはため息をついて、

 
Y崎 「でも、先生はアロハを着ているのですよ。変ですよ」
「ハワイアンらしくていいじゃないか。それで、他にも体験入学者はいたの?」
Y崎 「30歳ぐらいの男の人がいました。shinfujiさんと同じYAMAHAを持ってきました」
「YAMAHA YU-6か」
Y崎 「はい。でもその人、チューニングはできていないし、左指の爪が伸びすぎていたので、先生に「爪は切ってこい」とおこられていました」
「その点、Y崎さんは大丈夫だね」
     
Y崎 「はい。それで先生が「君もウクレレを持って来たんだね。いいケースだね」 といって、 ケースを開けました。
そうしたら血相を変えて、
「おい!中西じゃないか。おまえ、どこでこれを手に入れたんだ」と言われました。少し嬉しかったでアリマス」
「先生も、まさか体験入学者がそんなウクレレを持っているとは思わないからな」
Y崎 「そして、「ちょっと弾かせてくれ。おい、チューニングできているじゃないか」とほめられました。
でも、チューニングができるのはウクレレを弾く者にとっては当然のことですよね(笑)」
(Y崎さんはYAMAHAのウクレレチューナーをGETしてからようやくチューニングができるようになりました)
Y崎 「先生は私のことをかなりできる奴と思ったみたいで、焦っていました。
でも、練習に入って、アップストロークができないのが分かって、ホッとしていました」
     
「練習曲は何?」
Y崎 「オーワンダースリーです。先生の歌にあわせてみんなで弾きました。これが楽譜です」
「手書きだね。他には」
Y崎 「あとコード譜をもらいました。1枚10円取られました」
「実費は負担するのか。で、本科生はどんな曲をやっていたの」
Y崎 もみじです。あ〜きのゆ〜うひ〜に、てるやまもみ〜じのもみじです」
「オオタサン奏法か?」
Y崎 「単音弾きです。ミ〜レドレ〜ミド〜ソです」


その後、Y崎さんがウクレレ教室へ入学したという話は聞きません。
でも、もみじの楽譜をGETしたので、Y崎さんのレベルは1つアップしました。

■おまけ(三線教室の場合)
ここで、ほかの楽器のスクールでは、どのような練習が行われているのか、三線教室の例を紹介させていただきます。

三線と書いて「さんしん」と読みます。
沖縄の伝統楽器で名前のとおり3本の弦が張ってあります。
三味線をひとまわり小さくした大きさで、胴はニシキヘビの皮が使用されています。
弦は本来は絹糸を使いますが、切れやすいので最近はナイロン弦を使っています。
インコのくちばしのような爪で、弦を鳴らします。

私の飲み友達のOK原さんが、沖縄物産店に行ったとき、こんな広告が目に入りました。
「三線教えます。1ヶ月1万円。何回来ても1万円。24時間やってます。開いててよかった」
普通なら、怪しいと思いますが、OK原さんは早速入会しました。

彼は東京の教室へ通っていますが、夕方仕事帰りに行くと、朝からいる人や前日から泊まっている人もいるそうです。

初心者はマンツーマンで基本を教えてもらいますが、すぐに全員で同じ曲を弾きます。
楽譜を見せてもらいましたが、原稿用紙に縦書きで漢字で「工工四」という具合に書いてあります。

楽器は師匠に頼めば、いい三線を取り寄せてもらえます。
OK原さんは宮古島の家具職人作の三段折り畳み式三線を買いました。
師匠は発明家でこの三段折り畳み式も実用新案を申請しているそうです。
また、師匠に頼めば、1万円でエレキ三線に改造してくれます。

教室には炊飯器が置いてあり、練習が終わるとおにぎりを握って夕食にします。
おにぎりを握っている間に他の弟子は酒とつまみを買いに行きます。
夕食後は泡盛を飲んで、三線を弾き、太鼓を敲いて踊ります。

また、春には花見をします。今年は埼玉の花見の名所でやったそうですが、
沖縄から「山羊」を空輸して、山羊鍋を作ったそうです。しかも二鍋(塩と醤油)。
沖縄では山羊鍋はおめでたいときに食す御馳走です。
鍋のまわりを三線を弾き、歌いながら踊るそうです。楽しいでしょうね。

弟子は沖縄出身の人もいますが、旅行で沖縄へ行き沖縄マニアになった人たちが多いそうです。
特に若い女の子達はダイバーが多いそうです。
弟子の平均年齢は30台前半で女性の方が多いそうです。

ウクレレはブームとはいえ、まだまだメジャーではありません。
どこのウクレレ教室も高齢化が進んでいるようです。
日本がもっと豊かになって、手軽にハワイでダイビングをするようになれば、
Y崎さんも喜んで通えるウクレレ教室になるのでしょうか。

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第16話 酔っぱらった勢いでつい・・・

10月の中旬、打ち合わせで浦和へ出かけました。
開始時間まで時間があったので、駅周辺をブラブラしていると、「ウクレレまつり」という幟がK屋楽器の前に立っていました。当然、店へ入りました。

扉を開けるとそこはウクレレのワンダーランド!
50台位のウクレレが所狭しと仲良くならんでいます。

・マウイミュージックのコンサート:高くて手が出ない
・中西のメイプルのソプラノ:美しすぎて手が出ない
・ププケアのソプラノ:これが噂のフジゲン!この値段じゃお買い得!
・アストリアスの17フレットソプラノ:欲しい!金色の糸巻きがおしゃれです。
・YAMAHAの新製品:今、持っているYU−6の方が断然イイぞ!

このときは、すでに3台のウクレレを持っていたので、買う気はあまりありませんでした。
それに、嫁からも、「もう、ウクレレやギターのたぐいは買わないで!」
と言われていました。掃除をするときにジャマなのだそうです。

すると、ショートカットの可愛らしい店員さんが、
「今、ウクレレってブームなんですよ。いかがですか」と話しかけてきました。
すると、店員さんとは別の声がかかりました。
「私をお家へ連れていってください」
振り向くと、そこにはFamous FU-250の美しい姿がありました。

「それは、Famousです。日本で1番有名なメーカーのウクレレです。弾いてみますか?」
といって、胸のポケットから音叉(おんさ)を取り出しました。

音叉とはクワガタのツノが伸びたようなフォーク状のチューニング器具です。
ツノの部分をひざに当てて音をだします。音は440Hz=A=1弦の音程です。

店員さんもひざでたたくのかと思いきや、片足を後ろへ曲げ、
ハイヒールのかかとをたたきました。
カッコイイです。それに色っぽい!女の子はぜひ真似をしましょう(^^)
男はやめた方が賢明だと思います。慣れないハイヒールを履くとコケます(笑)

手に取ったFamous FU-250は自然に胸の中に収まりました。
一発Gを決めてから、クレイジーGを弾いてみました。
アップストロークのときの1弦がコロコロと鳴って、気持ちがイイ。
それに、なんと甘い音色なのだろうか。

今度はゆっくり眺めてみる。
褐色のくびれたボディは上品な色気があり、黒檀の指板は髪の流れのような模様が艶っぽい。
でも、単板マホガニーの表板には数本の爪の跡が薄く付いていました
このまま放っておくと、ヘタクソな客どもに、どんどん傷つけられてしまいます。
決心しました。このかわいそうなウクレレを救ってあげなければ男ではない!

「これ、ください」
「ありがとうございます。ケースはいかがですか?」
「Famousの箱は丈夫だから、いらないです」
「実はうちは倉庫が狭いので箱は取っていないのです」

結局、ビニール袋に入れてもらいました。

打ち合わせも終わり、帰りに少し飲んで帰りました。
家に着き玄関をあけると嫁が、
「また、ウクレレを買ってきたの?」
酔った勢いでつい・・・
「高かったんでしょ。」
「いや、道端で売っていたんだ。酔っていたので気が付いたら手に持っていたんだ。5千円の安物だよ」
「そんな玩具みたいなウクレレなんか買わないで、買うのを控えてもう少し高いのを買った方がいいんじゃない」
「いや、気軽に外へ持っていけるウクレレが欲しかったんだ」

どうにか嫁はごまかせました。

その後、うちの娘がFU-250のチューニングをするときに、間違って音叉をウクレレへ叩きつけました。
かわいそうに、表板がへこんでしまいました。
すかさず嫁が娘に言いました、
「良かったわね、玩具のウクレレで。高い方だとすごく怒られたわよ!」

文句は言えませんでした(泣)。

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第17話 NUA・ぬあ・NUA?

主催者のインターネットでの呼びかけに全国のウクレレ仲間が集合したCUJ(サイバー・ウクレレ・ジャム)ukulele伝説外伝(CUJ伝)参照」が興奮と感動のうちに終了しました。
そして、その余韻に浸っている11月のある日、お世話になった
小林正巳さんから1通のメールが届きました。

ところで一度NUAの例会に遊びにいらっしゃいませんか?
せっかくフェイマスを購入されたことでもありますし・・・・
お友達とお誘いあわせの上、どうぞ!今月は21日(日)です。詳細は
http://www.ne.jp/asahi/nua/hp/osirase.html をご覧になってください。
小 林 正 巳

NUA
とは日本ウクレレ協会のことです。ホームページを見る限り敷居が高く、私のようなウクレレ素人が行ける雰囲気ではありません。
躊躇していると、またメールが届きました。
敷居ではなく「平均年齢」が高いんです!!(泣)
以前、山形の森谷さんがお見えになったときも、山形ではオオタサン・スタイルのローGばかりなのに、NUA会員はハイGばかりでびっくりした!と言っておられましたが、本音は「ハイ爺」ばかりと言いたかったようでした!!!

午前中からですと長丁場ですので、午後からでも参加してください。
今回は特別にクリスマスカード用の写真撮影があります。カメラマンはもちろんcobachanです。
これにも加わっていただいて全く問題ありません。Y崎さんたちも都合が着いたらご一緒にどうぞ!
小 林 正 巳


というわけで、参加することにしました。ひとりで参加するのは寂しいので、Y崎さんを誘うと、
Y崎:「ウクレレを弾く人たちは、みんな変ですよ!CUJに来た人は皆さん狂っています!
といって相手にしてくれません。Y崎さんはまだまだ修行がたりません。

例会は東京都江東区の東大島文化センターで開催されます。
生まれて初めて乗る都営新宿線は地上へ出て、やがて高架になりました。
とても東京都は思えない景色の中、東大島駅に到着しました。

駅ビルの中華レストランで昼食をすませ、東大島文化センターへ向かいました。
徒歩約3分の住宅街の中に立派な建物が見えてきました。

建物に入ると、シーンと静まり返っており、ウクレレの音は聞こえません。
本当にやっているのかな。少し心配になりました。
1階の左奥に目指す美術室を見つけ、扉を開くと、

ウクレレを弾いているおじさん奥様方でいっぱいです。

ちょっと来るところを間違えたと後悔していると、受付の紳士に、「会員番号は何番ですか?」と訊ねられました。
「あの〜、見学なんですけど、よろしいですか」と私。
「どうぞ、大歓迎です。出席者名簿に住所と名前を書いてください」

すると、教室の奥の方から小林さんが手招きしてくれました。
「来てくれてありがとう。良い席を取っておいたからね。」
一番奥の隅っこの席に座りました。

午後の部の開始時刻には50名ぐらい入れる教室はいっぱいになり、補助席も運び込まれました。
周りを見回すと、私より若い方は小学生の女の子を含めて3人ぐらいです。
小林さんのおっしゃるようにハイ爺状態です。

午後1時になり、いよいよ第1部初級講習会がはじまりました。
楽譜が全員に配られました。
曲目はハワイアンの名曲KAIMANA HILAです。
講師は小林正巳さんです。

まず、コードの確認をします。GはG6で弾きます。A7はA9です。
あとはC、D7、G7の簡単なコードです。これなら弾けるぞ!

小林さんのウクレレソロに続けて、全員でバンプを弾きます。
11月にもかかわらず、教室中が真夏のハワイになりました。
ベースも加わり、最高に気分が乗ってきました。

続いて、小林さんが曲の歌詞の意味や背景について解説してくれました。
残念ながら私はハワイへ行ったことがないので、よく分かりませんでしたが、周りの方は「あそこのことを歌っているんだ」と合点されています。

再び練習にもどり、格好いいエンディングを教えていただき、1時間はアッという間に過ぎてしまいました。

初級講習会が終わったので、帰ろうかと思っていましたら、すぐに第2部中・上級講習会がはじまり、楽譜が配られました。

オベーションのギターを抱えた山下先生が今度の講師です。
小林さんはスティール・ギターの方へまわりました。
あと、アーチトップギター、ウクレレ、ベースの方と加わり、ハワイアンバンドの登場です!

楽譜にはハワイアン クリスマス ソングとあり、全14曲です。
知らない曲ばかりですが、コード譜がついているのでなんとかなりそうです。

「この曲のリズムはシャッフルで」と講師の方の指示がありました。
すぐに演奏開始です。
小林さんの煌びやかなスティール、教室全体を引っ張るベースの重低音、講師の方の歌に合わせて、全員でウクレレをかき鳴らします。

もう、たまりません。私の世代にとって、ハワイアンは未知の世界です。
でも、すぐに体が順応します。
心地よいリズムにあわせてウクレレを弾くと、ハイな幸せな状態になってきます。
ウクレレはやっぱりハワイアンが似合います。

第2部の中・上級講習会も1時間が瞬く間に過ぎていきました。
もっと弾いていたいなぁ!

続いて、クリスマスカードにのせる写真の撮影です。
以前、NUAに来られたハワイの友人たちに送るのだそうです。

撮影はもちろん、プロカメラマンのcobachanです。
ウクレレの超有名サイトであるCOBA STUDIOコバさんです。
また、CUJでスーパーテクニックを披露された、あの小林さんです。

撮影も終わり、第3部の親睦会がはじまりました。
イスと机をくっつけて、テーブルにして、ビールとお菓子が配られました。
受付をされていた方が「エントリーする方はもういませんか」と聞いてまわります。

そうです、親睦会は会員の方の演奏会です。
楽譜を用意してくれば、ハワイアンフルバンドが伴奏をつけてくれます
いつか、私もやってみたい!!!

ウクレレに限らず、ハーモニカの方、フラダンスの方の発表もあり、あっという間に午後5時の終了時刻が近づいてきました。

最後にステージへ上がられたのは、なんと山口軍一さんです。
ウクレレの神様ハーブ・オオタサンの若い頃のプライベート演奏を録音されて、幻の名盤「レジェンダリーウクレレ」を世に出された立役者です。

かなり、高齢の方ですが、スチィールギターの前に立たれると、背中がピンとなり、「キーはBbで」とハワイアンバンドへ指示されます。
演奏がはじまりました。
ハーモニックスを駆使した演奏には聞き惚れてしまいました。
来て良かった!!!!

最後に全員で日本ウクレレ協会歌、「森の小径」を演奏して終了しました。
帰り際に小林正巳さんから「また、来てくださいね」と声をかけられました。

建物を出ると、コバさんがバイクに撮影器材を積み込んでいるところでした。

「コバさん、こんにちは。ukuleleといっしょをやっていますshinfujiです」
コバさん 「初めまして。どうでしたか、スゴイ雰囲気でしょう」
「平均年齢は私たちの世代より20歳ぐらい上ですね」
コバさん 「もっと若い人に入ってもらいたいですね」


私は早速NUAへ入会しました。
入会金4,000円(初回のみ)、月500円です。
月500円で、楽譜をたくさん頂き、しかも講習もしてもらえるなんて、他ではありません。

関東地方にお住いの方、一度、NUAの例会へ出かけてみませんか。
そして、ハワイアンの楽しい世界へ足を踏み入れてみませんか。
きっと皆様のウクレレも喜ぶと思います

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第18話 嗚呼!ukulele旅行

1999年12月の下旬、職場の親睦会の旅行が行われました。
行き先は栃木県の鬼怒川温泉です。
当然の如く、ウクレレを持っていきました。
私はYAMAHA YU−6、Y崎さんは謎のウクレレロマンツァです。

ここで、ロマンツァの説明。
このロマンツァはY崎さんが、さる旧華族家の方から拝領したウクレレです。
そのお方が幼少のみぎり、父君が土産として買い求めた品だそうです。
ですから、少なくとも40年以上は経過しております。
ペグは当然のように、マニア垂涎の木ペグです。
ボディはマホガニーのようですが、よく分かりません。
指板はなく、フレットが直接ネックに打ち込んであります。
弦はオリジナルのものが付いていましたが、Y崎さんがFamous弦に替えたところ、ブリッジが吹っ飛び、木工用アロンアルファでくっつけてあります。

Y崎さんはスーパーのビニール袋からロマンツァを取り出しました。
さあ、ukulele旅行の始まりです!

バスの一番後ろのサロンに席を陣取り、ビールを飲みながら演奏開始です。
私の横では三線弾きのOK原さんが「泡盛」をあおっています。
残念ながら、三線は持ってきてもらえませんでした。

Y崎さんは酒に弱く、いつもならビール1本で酔ってしまいますが、今日はすでに4本目です。
そのうち、カラオケが始まり、全くコードが分からないので、ウクレレを裏向けて叩き始めました。

その時です。
バキッ!!
ロマンツァのボディがきれいに割れました。
と、同時にY崎さんの魂は体から遊離し、Y崎さんは崩れ落ちました。
割れ目を見ると、ロマンツァは単板でした。

宿に到着しました。ウクレレを提げてバスを降りると出迎えの宿の人たちが、
「あのお客さんたち、ギターをもっていらっしゃるよ」
「でも、小さいギターよ」
「あなたたち、知らないの?あれはウクレレよ」
と話しているのが聞こえました。

温泉につかって、いよいよ宴会場へ向かいます。
Y崎さんはロマンツァを持ってやって来ました。

Y崎 「セロテープで補修しました。shinfujiさんはYAMAHAを持ってこないのですか?」
「酔っぱらいに踏まれるといやだからな」
Y崎 「これを持ってれば、若いコンパニオンにモテモテですよ!」


宴会も始まり、お待ちかねのコンパニオンさんがやって来ました。
Y崎さんの顔が凍りつきました。全員おばさん!一番若い人で40歳位です。
Y崎さんは不機嫌です。そのうち、彼とロマンツァは宴会場から姿を消しました。

ステージの上では、カラオケで盛り上がっています。
その時です、ステージの袖からY崎さんが登場しました。

頭にはスイミングキャップ、顔にはゴーグル、体は海パン一丁です!
よく見ると、股間にはカニのはさみが突っ込んであります。
ウクレレマンの登場です!

「おい!この中で、今月誕生日のヤツはいねぇのか!はっぴ・ばーすでぃ・とぅゆぅを歌ってやるぜ!」
「わたし、誕生日よ!」とコンパニオンのオネェサン。
「おめぇ、いくつになったんだ。50か。名前を言え!歌ってやるから、ステージへ来い!」
Y崎さんが唯一弾けるはっぴ・ばーすでぃ・とぅゆぅのウクレレソロが始まりました。
今日のために、一所懸命練習したようで、とても上手でした。
そのうち、Y崎さんの海パン剥ぎが始まり、楽しい宴会もピークを迎えました。

次の日、帰りのバスの中は、みんな疲れ切って静かです。Y崎さんは夢の中です。
私の横では、OK原さんが黙々と酒をあおっています。
D浦さんが、私の横へやって来ました。

ここで、D浦さんの紹介。
彼女はうちの職場へ入って3年目のY崎さんと同期の職員です。
ヘルメットと作業着の似合うカワイイ女の子です。

 
D浦 「ウクレレってどうやって弾くのですか?」
「楽器は何かやったことはある?」
D浦 「子供の時にピアノを少々ですが」
「それじゃ、音符は読めるよね」
D浦 「ハイ!」


早速、練習開始です。彼女は飲み込みが早く、G、D7、Cのスリーコードはすぐ覚えました。
コードチェンジもスムーズで、はじめて10分でタフワフワイが弾けるようになりました。

バスが埼玉に着くまでの2時間の間で、長渕剛さんの「乾杯」とチューリップの「心の旅」をマスターしてしまいました。
彼女は天才ウクレレ娘です。
今後、彼女の天才ぶりを、このウクレレ伝説にアップして参りますので、こうご期待!

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第19話 アキオ楽器でウクレレをGET!

アキオ楽器は、ウクレレ関連の書籍や雑誌、インターネットでもよく話題になっている、ウクレレ専門店です。
自らウクレレ・プロショップと名乗るとおり、ウクレレの品揃え、小物類の充実、豊富なCDに書籍、まさにウクレレのワンダーランドです。

ただ、独特の雰囲気があり、入り口を開けるのは少し怖いです。
私も最初に行ったときは、恐ろしくて逃げ帰りました(笑)。

FamousFU-250を手に入れてから、マホガニー単板の甘い音色に魅了され、次は絶対にオールマホガニー単板のウクレレと心に決めておりました。

2000年1月下旬、夏にMAUIMUSIC SKを買ったとき、残額199円になった嫁に内緒の口座にもいくらか貯まってきたので、再びほぼ全額引き出して、お茶の水へ向かいました。

今回は初めから購入するウクレレを決めていました。
Famous No.80です。
FamousFU-250を買ったとき「ルナ・フェイマス・ウクレレの手ほどき」という取り扱い説明書が付いてきました。
ここに、フェイマス高級手工品ウクレレ仕様及び価格という欄があります。
一際、目を引いたのがここです。

 
品 番 価 格 材 質 指板 制作者名 特 徴
NO.80 \ 80,000 マホガニー単板 黒檀 中西作 マーチンモデル #3セル象嵌入


なんと、Y崎さんの「中西」と同じ中西さんの制作によるウクレレです。
しかも、オオタサン愛用のマーチン#3モデルで、しかも象嵌入り!

営団地下鉄お茶の水駅を下車し、目指すはアキオ楽器です。
店に入り、真っ直ぐにウクレレのコーナーへ向かいます。
目指すFamous NO.80はすぐに見つかりました。
なんと美しく繊細なウクレレなんだろうか・・・。
すると、いろいろな雑誌でお馴染みの渡辺社長が近寄ってきて、
「それは中西ですね。弾いてみますか」
と言ってアキオオリジナルのチューナーで調律してくれました。

「ハイ!どうぞ弾いてみてください」
手に取ったFamous NO.80はとても小さく感じられました。
ボディの厚さが薄く、ネックも細い。かよわく感じられます。
一発Gを弾いてみると、とろけて往くような甘い音色です。

「これはマーチン弦なので、本来は1音高くチューニングするのです」
と言って、今度はアメリカンチューニングにして弾いてみてくれました。
雑誌の記事では、渡辺社長はウクレレを弾けないとかスリーコードしか知らないと、書いてありましたが、それは照れ隠しであって、本当はウクレレの名手です。
ストロークひとつでも、素人との腕の差は歴然です。
「チューニングを上げると、キリッとするでしょう」

通常のハナコサンに戻してから、
「中西さんは、すべてマーチン弦を張って出荷されるのです。
ペグもすべてグローバーです。ただし、これはテナー用なので首が長すぎますね。
もっと小さいグローバーの方が良いと言っているのですが、聞いてくれません」

再びFamous NO.80を手にして眺めます。
ネックには細い3本線、サウンドホールとボディ周りには白と黒の細かいラインが丁寧に埋め込まれています。
塗装は艶消しの薄い塗装が施され、木目が非常に美しい。
ここまで来ると、工芸品と呼ぶのにふさわしい!!

再び弾いてみると、フレットの角が気になります。
「ちょっとフレットが引っかかるのですが」とたずねると、
「これも中西さんの好みなんですよ。いくら言っても聞いてくれません」
中西さんは一徹な方なのでしょう。ますます気に入りました。

「それじゃ、削ってあげましょう」
「何日ぐらいかかりますか?」
「今、削りますよ」
と言って、店の奥に向かいました。

作業台に布を広げ、Famous NO.80の弦を外しました。
ボディが傷つかないようにマスキングテープを張り、紙やすりの当て木をしてフレットの角を削ります。
シャカシャカとリズミカルに削っていきます。

「この中西クラスになると、ハワイ製のウクレレも買える値段ですね」
「ハワイ製でこれだけの細工入りならば最低でも20万円はしますよ。中西さんのはお買い得ですよ」
と言って手をとめ、ハードケースの山の中から1本ウクレレを取り出しました。

「これは、今来たばかりのハワイのウクレレです。貝がたっぷり使ってあってきれいでしょう」
「インレイもカーリーも凄いですね!」
「うちの意見を採り入れてハワイで作ってもらったのです。それで26万円」
落とすと怖いので、早々に返しました。

「ハワイのウクレレはそのままでは弾けません。たとえ30万円のウクレレでも同じです。うちでは、ハワイのウクレレを仕入れたら、すべて調整します」
「調整とは?」
「まず、フレットの調整です。けっこうデコボコしているので真っ直ぐにします。それから、ナットの調整。これをやらないと弦がビビりますからね。うちでは1本1本調整してから店に出します。ですから、他よりちょっと高めですが、自信をもって販売しています。やはりうちのようなウクレレ専門のノウハウがある店の方が安心ですよ」

フレットの角もきれいに取れて、すべすべになりました。
「ウクレレの手入れはどうすればいいのですか」
弾いたら布でふいて、少し置いて熱を飛ばしてからケースに入れておけば大丈夫です
「レモンオイルなどを塗らなくてもいいのですか?」
「普通に弾いている限り、何も塗らなくても大丈夫ですよ。
特に中西は艶消し塗装だから、ギター用のポリッシュで磨いたらツルツルになってしまうよ(笑)」
「乾燥対策はどうすればいいのですか?」
「うちはプロだから、湿度調整をしてますが、そんなに気にしなくても大丈夫です」
ウクレレは布で拭くだけでいいことが分かりました。

気持ちよく買い物ができました。
家に帰ると嫁が、「また、ウクレレを買ってきたの?今度はすごいケースに入っているから高かったでしょう」
「3万円だよ」というと納得しました。なぜなら、嫁のマンドリンはハードケース込みで3万円だからです。
「安いウクレレばかり買わないで、少し我慢してお金を貯めて、せめて5万円くらいのいいウクレレを買えばいいのに」
本当のことがばれるとヤバイです。
現在、嫁はパソコンに興味がないので助かっています(^-^)

なお、嫁がインターネットを始めたら、この記事は削除します(^^)

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第20話 天才ウクレレ娘。あらわる!

2000年1月上旬、うちの職場のスーパー・アイドルD浦さんが私の席へやって来ました。

 
D浦 「ウクレレを始めたいのですが、どのようなのを買えば良いのでしょうか?」
「Famousが良いと思うよ。最低でも1万2千円以上するのがオススメだよ」
D浦 「Famousですか。でも、自分で有名とつけるような会社は大丈夫なのですか?」
「ポパイのウクレレの本を貸して上げるから見てごらん」


ポパイの本を貸してあげました。
次の日、D浦さんが再びやって来ました。

 
D浦 「私、このパイナップルの形をしたのが欲しいです。カマカなんですけど。でも、高すぎます」
「今はこの金額じゃ買えないよ。それに、なかなか見つからないからね」
D浦 「それでは、どれが良いのでしょうか?」
「このFamousFU-180Pはどうだい。値段的にもリーズナブルだし、これもコアだよ」
D浦 「コアとは芯のことですか?」
「ハワイの木の名前だよ。ハワイアン・コアはウクレレにピッタリの木だけど、今はなかなか入手できなくなってきているそうだ」
D浦 「それでは、180Pちゃんはお買い得ですね!」
「これはフィリピン・コアの合板なんだ。でも、とても綺麗だよ」
D浦 「私、この180Pちゃんに決めました」
「でも、パイナップル型は女の子には不向きだとも言われているんだ。胸がじゃまになるから」
D浦 「大丈夫でアリマス。乳はありません!!」 オイオイ・・・
     
D浦 「ところで、Y崎さんは何を持っているのですか?」
「中西だよ。○万円もするウクレレだよ」
D浦 「ひぇ〜!でも彼は何事も形から入るから」
    すると、近くで話を聞いていたY崎さんが、
Y崎 「Dちゃん、お前もそうだろ!どうせ途中で飽きるんだから安いのにした方がいいぞ!!」

そんな訳で、数日後、彼女はFamousFU-180Pを買ってきました。
昼休み時間を利用して、2人でランチタイム・ウクレレ・レッスンの開始です。
 
「私もパイナップルを持ってきたよ。これはFU-120P」
D浦 「それじゃ、仲間ですね!よろしくお願いします」
「こちらこそ。初めはチューニングをします。4弦から私の弾く音に合わせてね」
D浦

「一番上の弦ですね」


彼女は耳がいいので、すぐに合わせられます。
 
「次は構え方。ボディを胸の前で構えて、ネックは斜め上。背中は真っ直ぐにしてごらん」
D浦 乳にあてるのですね!!
「・・・。OK!右手の袖はまくっておこう。左手はここのウクレレポイントにのせて」
D浦 「ウクレレポイントとはツボですか?」

構え方も完璧です。
 
「それでは、コードを弾いてみよう。旅行の時に弾いたCから弾いてくれるかな」
D浦 「あの時は酔っていました。すべて忘れました!」
「それでは、これがC。指はフレットの近く。指先で押さえてみて」
D浦 「ハイ!できました」
「ボディとネックの境目あたりを人差し指で弾いてごらん」
D浦 「イイ音がでました!」
「次はG7。ちっと難しいけど」
D浦 「こうですか?」
「それはG。2弦は1フレを押さえてみて」
D浦 「できました!!」
「C−G7−Cの順でゆっくり弾いてみて」

ジャン・ジャン・ジャ〜ン。おじぎをします。
ウクレレは礼に始まり礼に終わります。
 
「それでは、CとG7だけで弾ける曲をやってみましょう」
D浦 「ハイ!」
「ジャンバラヤを弾きます。リズムは4ビート。1拍ごとに上から下へ弾きます」
D浦 「こうですか?」
「手首をもう少し柔らかく使って」
ジャン・ジャン・ジャン・ジャン・・・
 
「今度は上から下へおろした指で下から上へ弾いてみよう」
D浦 「下から上ですね。弦に指が引っかかります」
「あまり深くしないで。そして、思いっきり振り上げてごらん」
D浦 「できました」
「今度は3拍目にアクセントを入れてみよう。ノリが出てくるから」
 

ジャカ・ジャカ・ジャカ・ジャカ・・・・
8ビートの完成です。
練習を始めてから30分でアップストロークをマスターしました。

天才ウクレレ娘。が、あらわれました。
今後の展開をお楽しみに!!

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