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ukulele伝説外伝 CUJ伝


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 ukulele伝説外伝(CUJ伝)

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CUJ(CYBER UKULELE JAM)とは

1999年11月6日(土)、東京都杉並区浜田山会館で世界初そして最大のウクレレの祭典、CUJ(サイバーウクレレジャム)が開催されました。
パットさん、まいたけさん、ikedaさんが企画し、インターネット上で呼びかけをし、運営はすべてボランティアの方によって行われました。
当サイト「ukuleleといっしょ」も微力ですが、協賛サイトとして協力させていただきました。

以下、私のまわりの出来事をレポートします。

CUJに参加するぞ!

ikedaさんのサイト「Ukulele On Fire」を閲覧していたら、CUJの広告バナーが目にとまりました。クリックしCUJのページへ飛ぶと、なんとウクレレイベントの開催が告知されていました。
ウクレレな人々が東京に集まり、そこで5つのグループに分かれて課題曲を練習し、いきなりステージに立つという魅力的な企画です。
早速、ウクレレ仲間のY崎さんとらまさんを誘ってエントリーしました。

これを機会に、新たにウクレレを購入しました。マホガニー単板のFamousFU-250です。
嫁からは日ごろ「もう、ギターとかウクレレの類のものは、お願いだから買わないで」と言われていましたが、外出用のウクレレがどうしても欲しかったので、つい買ってしまいました。
買って帰ると、嫁が文句をいったので、「酔った勢いで、つい」と訳の分からない言い訳をして、メールのチェックしました。

なんとNUA(日本ウクレレ協会)の小林正巳さんからメールが届いていました。小林さんのことは、TUI(ここの掲示板は日本中のウクレレファンが書き込みをしていました。残念ながら’99年8月に閉鎖されました)の掲示板によく書き込みをされていたので、以前から存じ上げていましたが、まさかそんな高名な方からメールが届くとは驚きです。
「あなたのサイトを見たらベースが本職のようですね。CUJで私のグループのベースをやってくれませんか」とありました。

とても嬉しいという気持ちと困ったという気持ちに襲われました。当サイトでベースのことを書いていますが、ベース歴はまだ1年と7ヶ月の初心者です。知識もほとんどなく、「1週間であなたもベーシスト」という類の本で勉強しただけですし、自分のバンドではROCKをやっていますので、いつもルート弾きの8ビートです。ハワイアンのベースってどうやって弾けばいいのか、皆目分かりません。

本番までの2週間、小林さんと何度もメールのやりとりをし、どうにか「お玉杓子は蛙の子」を弾けるようになりました。(飲み込みが悪くて、小林さんにはご迷惑をおかけしました)

いざ行かん浜田山!

埼玉の西部地区の田舎に住んでいるため、12時開演に間に合うよう9時に家をでました。途中でウクレレ仲間のらまさんと合流しました。

らま:「でかいウクレレですね」
私 :「今日はこのベースウクレレで参加するんだ。らまさんのウクレレを見せて」
らま:「これがうわさの高木Booモデルです(笑)」
私 :「すごいな!Booさんのと同じ形だね。ネックも長いし」
らま:「でもギターのような音ですよ」

わいわい言いながら、やっと浜田山へ着きました。案内地図のとおり歩いていくと、どんどん住宅地の中へ入っていきます。少し不安になったころ、ウクレレの音色が聞こえてきました。
「こんにちは。こちらですよ」
と建物の外でウクレレを弾いていたお嬢さん方に親切に声をかけてもらいました。

建物に入ると、ロビーではウクレレを弾いている人であふれています。
こんなに大勢の人がウクレレを弾く光景を見るのは初めてです。
受付をしていると、
「shinfujiさん。はじめまして。小林です」
と呼び止められました。小林さんは想像していたような優しそうな人だったので安心しました。

ロビーでいろいろな人と話をしているうちに、Y崎さんが普段の作業着姿とは見違えるような、すかした格好でやって来ました。

Y崎:「外で凄いカッコウで弾いている人もいますよ。みんな変ですよ。不安です」
私 :「みんな楽しそうだね。わくわくしてきたね」
Y崎:「私は頭が変になりそうです」

Y崎さんは不安げに受付をしました。第1部のクラス分けは、私が「お玉杓子は蛙の子」、らまさんとY崎さんが「ドナドナ」になりました。

第1部 たたかう・ワークショップ

12時からいよいよCUJがはじまりました。
第1部は「たたかう・ワークショップ」と題され、初心者・初級者が5つのグループに分かれて課題曲を練習します。
私は小林さんの「お玉杓子は蛙の子」グループです。
お玉杓子グループは他のグループと別れ、別室へ移動しました。

小林さん:「楽譜を配りますので、みなさん取ってください」

カラフルな総天然色(カラー)の楽譜が配られました。表紙には小林さんの似顔絵、裏面には曲の解説が書かれています。

小林さん: 「このお玉杓子はみなさんの知っているお玉杓子とは違います。
ハワイの原曲です。最初はバンプで始まります。ここでGがでてきますが、みなさんの知っているGとは違います。正式にはG6といいます。この方が良い響きがでます。」

小林さんの講習が始まりました。みんな、初めて見る楽譜にもかかわらず、上手に弾いています。
原曲(日本語)−原曲(ハワイ語)−原曲(ウクレレ・ソロ)−お玉杓子(日本語)という構成で、これが終わるとゲストによるソロが入り、原曲(ウクレレ・ソロ)−お玉杓子(日本語)と続きます。そして、最後のお玉杓子の歌詞は小林さんのオリジナルで、「やがて手が出る足もでる」の部分を新宿のカメラ屋に行ったらいろいろなものに手が出てしまい、足が出たという内容の歌詞になっていました。

小林さん: 「この歌詞を秘密にするために別室に集まってもらいました(笑)。
ゲストの方のソロが終わったら合図をしますので、ウクレレ・ソロへ移ってください。」

あっと言う間に練習の1時間が過ぎてしまいました。それにしても、みんなよく弾けますね。
私は不安だらけで練習を終えました。

第2部 ビュリホー・ジャム・タイム

みんなホールの席に着き、いよいよ第2部が始まりました。
パットさん達の派手なオープニング。気持ちが高鳴ります。

いよいよ、第1部で練習した課題曲の発表です。最初はパット講師の「ジャンバラヤ」、次が「お玉杓子」です。ステージに上がり、アンプにベースを繋いでいたら、みんなスタンバっていて、もう始まりです。
私の譜面立てがない。やむを得ずイスの上に譜面を置きましたが、見えない!最近、年のせいか近くも遠くも見えなくなっています。覚悟を決めてやるしかありません。

前半部分は多少の間違えはありましたが、順調にベースラインを弾くことができました。ゲストの方のソロが始まりました。ピアニカ、ウクレレと続きます。ゲストの方は初めて合わせたにもかかわらず、アドリブで完璧に弾きこなしていきます。私ものってきました。ちょっとベースの音量がでかくなってしまいました。

ソロの締めくくりは、小林さんです。ストラットで首から下げたギタレレ(小型のギター、ウクレレと同じチューニングをするが、小林さんは変則チューニングにしていました)を水平にし、左指にボトルネック、右指にサムピック。なんと、ギタレレが即席スチールギターに早変わりです。もう、完全にハワイアン。客席から喚声があがります。

小林さんのオリジナルの歌詞を歌い、客席が沸きました。いよいよエンディング。最後の部分でアカペラを入れてバンプで締める予定でしたが、アカペラに入る箇所を間違えてしまいました(汗)。ベースが止まると、ウクレレのみんなも演奏が止まってしまいました。小林さんが、どうにか立て直し、バンプを決める。会場からは拍手の嵐。最高でした。ゴメンナサイ。

自分の演奏が終わり、これからはゆっくり楽しみます。
ワークショップの発表は、織田島講師の「月光価千金」(シブ過ぎるぅ)、おばら講師の「ドナドナ」(らまさん、Y崎さんカッコよかったよ)、ちぇるしぃ講師の「CrazyG」(みんな本当に初級者?)と続きました。1時間という限られた時間にもかかわらず、皆さん立派な演奏でした(拍手)。でも、「お玉杓子」が一番かな?(当然、身びいきです(笑))

初心者・初級者の課題曲の発表が終わると、次はあらかじめエントリーしたグループの演奏へ移ります。最初は遠く広島からやって来た「もみじあんばんど」。しっかりとした演奏です。赤いアロハがよく似合っていました。次は「ウクレレ戦隊レレレンジャー!」。テンガロンハットのお嬢さん素敵でした。「いしたアンド中川」。オオタさん奏法のデュオ。聞き惚れてしまいました。演奏は次々と進みます。

第2部 ビュリホー・ジャム・タイム(続き)

途中、トイレへ行こうとロビーへ出ました。そこには、この寒い日にTシャツ一枚の巨漢が座っていました。顔を見ると、ものすごく恐ろしい。目を合わせないように横を通りすぎました。

席に戻ると「すごくニガウリ」が始まっていました。「ワン!ツー!ワン、ツー、スリー、フォー、こんにちは!」会場は爆笑。涙が出るほどカッコよいです。

さて、次の演奏者「白鳥の舞!」が紹介されました。出てきたのはあのTシャツの人です。名前はなんと「白鳥」さんでした。オイオイ!。演奏が始まりました。曲目は「SONG FOR ANNA」。ウクレレの神様オオタさんの代表曲です。私は目の前で起こっていることが信じられません。ゆったりとして、心を包み込むようなメロディー。このお方こそ、関レレの白鳥さんでした(本名は小林さんです)。

次は「Cobachan」。あの超有名「ウクレレ・サイト」の「コバさん」こと小林さんです。ピックアップ付きのウクレレからはバンジョーのような演奏が奏でられました。すごいテクニシャンです。

また、小林さんが続きます。「足拭きマット」の小林正巳さんです。頑張ってください。
曲目は「MUSIC BOX DANCER」。15年前の誰もウクレレに見向きもしないころ小林さん自身がレコーディングされたレコードをバックに演奏が始まりました。使うウクレレは1オクターブ高いチューニングの小さなウクレレです。途中でスタンダードなウクレレに持ち替えての熱演。拍手!

ウクレレ界の巨星、3小林さんの演奏が終わってから、横から関西弁で呼ばれました。
「shinfujiさん。岡山のわーぼです。はじめまして。表で話ししませんか」
岡山からお越しの「UkuleleHowDoYouDo」のわーぼさんです。ウクレレ歴40年の大ベテランの方です。

ロビーへ出て、小林師匠、わーぼさんと話をしていると、白鳥さんがやってきました。
思いもかけず白鳥さんの特別授業が始まりました。

白鳥さん: 「3連符は人差し指でこう弾いたあと親指でこう弾いてから人差し指でアップするんですワ。このとき、手首が動いたらあかんのです。さらに、この3連を早う弾くとこうなります。これがぺリー・バトキンですワ」

まわりにどんどん人があふれてきました。

白鳥さん: 「だれかハイGのウクレレ持ってますか?ハイGやとキラキラ輝いた感じになりますやろ」

30cmくらい近づいても白鳥さんの指の動きがわかりません。

白鳥さん: 「手ェの形は、ちょきを出して、人差し指の先をこう曲げて。親指はなるべく人差し指から離して。これが右手90度の法則といいますんや。今、関レレではやってますんや」

こんな凄い人に会えました。第一印象と違い、白鳥さんはとてもやさしい人でした。

第3部 ライヴ・On Fire

白鳥さんの特別授業を聞いた後、ホールの席に戻りました。
会場では全員で「チボット」の練習をしています。

いよいよ「プリン」の登場です。
2人組のかわいい女の子のデュオ+ベースの編成です。
会場は興奮の渦。思わず手拍子が出てしまいます。

みんなパゲ丸さんとプジさんを見ていましたが、私はベースのさんまさんのテクニックに酔いしれていました。フェンダーのジャズベからは流れるような重低音が響いてきて、体中に心地よいグルーブ感が満ちあふれます。

アンコールの後、みんなで練習した「チボット」をやって盛り上がりました。ウクレレを持ってこなかったのが悔やまれます。

会場には、なんとあのFamousの販売元キワヤ商会の社長さんも参加されていて,プリンのメンバーの呼びかけに手を振って答えていました。」

最後に全員で写真撮影。撮るのはもちろん写真家のコバさんです。
そして、〆。全員でCをきめました。

おわりに

今回、CUJに参加してはじめて気づいたことがありました。
それは、ウクレレの表現力の素晴らしさです。人間の声の音域とほぼ同じであるウクレレは、自分を表現するのに最も適していると思います。そして、その表現方法にも色々あります。
3大小林さんに象徴するようなスーパーテクニックを駆使した芸術的表現。
レレレンジャーさんや小田原カウンシルさんのようなパフォーマンス的表現。
ニガウリさんのような前衛芸術的表現。
ウクレレ娘さんのような素朴な自分表現。
すべてが正解だと思います。自分の内なるものを表現できる楽器。ウクレレの可能性を知ることができました。

最後に、今回このような素晴らしいイベントをプロデュースされた、パットさん、まいたけさん、ikedaさん、ありがとうございました。講師、受付、進行、裏方等で活躍されたボランティアの皆さん、ありがとうございました。小林さん、ベースをやらせていただきありがとうございました。そして138人の皆さん、ありがとうございました。来年も開催されることを願っています。

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