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弦のビビリに関する考察

テナーをスタンダードと同じGCEG(ハナコサン)にして弾いていると、テンションが強すぎて楽器に負担がかかるので、細い弦に変えてみました。

うちのPupukeaテナー(UF-T60)には購入時にはghsテナー弦が張ってありました。
これを同じghsスタンダード&コンサート用の弦に張り替えました。この弦は長いため、テナーでも十分に使えます。

張ってみて左手でコードを押さえてみると、テンションが下がり非常に押弦しやすくなりました。
そこで、一発Gを弾いてみました。
いけません!なんとも情けない音になりました。響きはあるのですが、音に芯がありません。
テナーの大きなボディをドライブするパワーがありません。そして、音が完全にビビッています。

ビビリとは、作りの悪いウクレレでは見られる現象ですが、次の原因が考えられます。


1 弦高が低すぎる

弾いた弦が振動したときに、高い方のフレットにあたりビビる。低い方のフレットで弾いたときによく起きる。

対策:弦高を上げるため、サドルを高いものに交換。またはナットの溝に接着剤等を詰める。自信のない人は楽器店でリペアしてもらった方が無難です。 


2 ネックが曲がっている

ネックの曲がりにより、ネック中央部から上の部分の弦高が部分的に低くなり、フレットにあたりやすくなる。

対策:このようなウクレレは買わないこと。買ってしまったらあきらめる。また、材の乾燥が十分でないとき、乾燥が進むと直ることもある。ただし、確率は低い。  


3 接着がしっかりしていない

ネックとボディ、指板とボディ等の接着部分がしっかりくっついていないと、接合部分でビビリが発生する。

対策:このようなウクレレは買わないこと。はがして接着しなおす。楽器店でリペアされることをお勧めします。


4 しっかり押弦していない

押弦する力が低いため、押弦するフレットがビビる。

対策:爪を切り、フレットに近い箇所をしっかり押さえましょう。


さて、うちのテナーを調べたところ、上の3つについては当然該当しません。そこで、考えられるのはそのものだと推測されます。

ここで、各弦の太さを比較してみます。

区 分 1弦 2弦 3弦 4弦
ghsテナー用 0.75mm 0.85mm 0.95mm 0.85mm
ghsスタンダード用 0.63mm 0.81mm 0.91mm 0.71mm

テナー用はノギスにて測定(精度:0.05mm単位)
スタンダード用はカタログ値 1inch=0.025399mで変換

さて、弦の太さとテンションには次の関係があります。

T:テンション K:定数項 D:弦の直径

同じghs社の黒弦であるための値はほぼ同じであると思われます。
注:テナー用3弦は金属巻弦であるため例外

そこで、スタンダード用のテンションを1としたときのテナー用のテンションを示すと次のようになります。

テナー用のテンションが1.1〜1.4倍高いことが分かります。

テンションが高いと音は硬い(金属的な音)、すなわちアタック音が大きく減衰時間が早い
テンションが低いと音は柔らかい(よく響く)、すなわちアタック音は小さいが減衰時間が長い

という関係が推測されます。
テンションが高いとと鳴り、低いとヨ〜と鳴ります。
すなわち、テンションが低い方が振幅が大きい時間が長いため、弦がフレットにあたる確率が高く、ビビリが発生するものと思われます。


以上のことから次の教訓を得ました。

教訓 ビビるならリペアの前に弦交換!

原因不明のビビリの場合、テンションの高い弦(Hilo Strings、KAMAKAなど)に交換してみましょう。

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