ホームうちのukuleleたち>(番外編)Martin レポート


(番外編)Martin レポート
大きなウクレレ?


1 はじめに

久しぶりに東京に出たので、楽器店へ寄ってみました。
ウクレレのあるフロアに行くと、大きなウクレレが置いてありました。
うちの
Martin Style 0にそっくりなウクレレです。

「大きいけど可愛いウクレレだな〜」と思い、衝動買いしてしまいました。
家に持って帰って、良く見ると、妙に変なんです。

「このウクレレ、何だか変だな〜」
「弦はナイロンでなくて鉄の弦が張ってある。おかしいな〜」
「弦は6本もある。どうやって弾くのかな?」
「おかしいな〜」

そして、私、気付いちゃったんです。これは、ウクレレじゃなくてギターだって。


2 大きなウクレレ

そうなんです。ギターを買ってしまいました。MartinのD-15Sという2006年に製作されたギターです。
ここで、このD-15SにそっくりなウクレレStyle 0をご覧ください。

オールマホガニーのシンプルですが気品のあるウクレレです。
Style 0の右横に大きな物体が見えます。カメラを引いてみましょう。

何という大きさの違いでしょうか!戦艦と駆逐艦の差があります。
でも、マホガニー単板のシンプルなデザインと12フレットジョイントは同じです。

それでは、このD-15Sを見ていきましょう。


3 ボディ

表板、裏板ともに1ピースの単板マホガニーです。
塗装は艶消しのサテンフィニッシュです。

ボディタイプはD-15Sという型番からも分るように、「ドレッドノート」です。
「ドレッドノート」というのは、20世紀初頭にイギリスで造られた戦艦の名前で、それまでの戦艦より圧倒的に強力な戦艦でした。
これ以降に造船された類似の戦艦は「ド級艦」と呼ばれ、これより大きいものは「超ド級艦」と呼ばれました。

「弩級」とか「超弩級」という言葉がありますが、このドレッドノートに由来する言葉です。
このドレッドノートの名を冠したD-15Sは、まさに弩級戦艦です。

サイドも単板のマホガニーですが、こちらは2ピースで、お尻の部分でジョイントされています。
これも、Style 0と同じ仕様です。

エンドピンはプラスチックで白に黒の点というシンプルなものです。これは、ブリッジのピンと同じデザインです。

ブリッジの材は、ローズウッドです。
ブリッジの弦を入れる穴の上には溝が掘られていて、サドルに無理のない角度で当たるようになっています。

サドルには細かなセットバックが施されていて、オクターブピッチは完全に一致するほどの精度があります。
ピンは、この位置から奥へは入りませんが、弦はしっかりと留まっています。
また、ピンは指で簡単に抜けます。


4 サウンドホール周り

サウンドホール周りにヘリボーンの装飾が施されていますが、残念ながら象嵌ではなく印刷です。
この辺は、15シリーズというMartinの中でも安価な価格帯のため、しょうがないかなと思います。
ピックガードは鼈甲模様のプラスチックです。

サウンドホールの中のラベルには、Dreadnought(ドレッドノート)の文字が書かれています。
12-Fretというのは、ネックがボディに12フレットの位置でジョイントされているという意味です。


5 ネック

ご覧の様に、12フレットでボディにジョイントされています。通常のアコースティックギターは14フレットジョイントですので、このD-15Sは、オールドスタイルと言われています。
ネックの材はボディと同じマホガニーで指板はローズウッドです。

ポジションマークは非常にシンプルな形で、アバロンの様な輝きをしていますが、おそらくプラスチック製です。
そして、ローポジションとハイポジションでは、円の直径が異なります。

ネックの幅は、通常のアコースティックギターより若干広めに造られています。

ヒール部分は、何のおしゃれもありません。ストラップを止めるピンを楽器店で付けてもらいました。
マーチンのピンの位置は、ここが正式だそうです。


6 ヘッド

D-15Sのヘッドは、オールドスタイルのスロッテッドヘッドになっています。
これは、クラッシックギターでは良く見られるタイプのヘッドです。
表面の突き板はローズウッドで、ヘッドの表情を引き締めています。

CF.Martin&Co.の金のロゴが美しいです。

ヘッドマシーンは、シャーラー製で、Martinの名前が入っています。
動きは非常に軽くてスムーズで、チューニングも楽しくなります。

そこで、ついでに新しいチューナーも購入しました。YAMAHAのTD-35Mです。これは、今まで使ってきたKORG AW-1より、感度が良く、ペグの動きをストレスなく拾ってくれます。
また、バックライトがON、OFFできるので、月のない砂漠でもチューニングができます。


左:YAMAHA TD-35M、右:KORG AW-1


7 ケース

D-15Sは、通常のアコースティックギターと形が違うので、ハードケースはあるのかと心配していましたが、専用のケースがついてきました。

ケース側面には、Martinのエンブレムが付いています。

ただ、大きすぎて電車の網棚に乗せる事はできません。また、ギター本体とあわせて重量が7kgありますので、運ぶのも辛いです。


8 弦

私は、決して弦マニアではありませんが、購入して2週間で3種類の弦を試しました。
今のところ、一番しっくりくるのが、Elixirのコーティング弦です。

これは、巻き弦の上に極薄のコーティングが施されていて、巻き弦の間に汗や手垢が入るのを防ぎ、また、弦の上を指が滑るときのノイズも低減させてくれます。
プレーン弦もさびにくい材質となっています。

私は、この10年間、ウクレレばかり弾いていましたので、スチール弦を交換するのは久しぶりでした。
ウクレレの弦は、安定するのに1週間程度かかりますが、スチール弦は、6弦から1弦に向けて合わせていき、もう1回合わせれば、後は微調整だけで済みます。


9 音

マホガニーボディということで、通常のスプルーストップのギターと比べてふくよかで甘い音色です。
また、12フレットジョイントですので、低音が太く出ます。

指で弾くと、倍音を多く含んだ華麗な音が楽しめ、サスティーンも良く伸びます。
ハードのピックでかき鳴らすと、ボディ全体を鳴らしながら、爆発的な音量が出ます。

買ったばかりなのに、こんなに鳴っていいのだろうかと思います。今後、どんな音に成長していくのかが楽しみです。


10 おわりに

今回のギターは、地元のウクレレサークルでウクレレを弾く時の伴奏用として購入しました。
ゆくゆくは、スラッキーにも挑戦したいと思っています。

うちに持って帰り弾いていたら、娘に、
「ギター買ったの? でも、どうしてそんなウクレレみたいなギターにしたの? 全然かっこよくない」
と言われました。

 

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