西日本鉄道

JRを除けば九州で1番の規模を誇る鉄道会社です。グループ会社ではバスやスーパーまで経営しています。

西鉄宮地岳線(現在は貝塚線)の主力車両たち。2006年7月22日・三苫駅で撮影。

 西日本鉄道(以下、文章中は西鉄と表記)の祖は、1911年(明治44年)に開業した九州電気軌道(後の北九州線)で、九州電気軌道時代を含めると90年以上の長い歴史を持つ鉄道会社である。1942年(昭和17年)に福博電車や九州鉄道(※)、博多湾鉄道汽船、筑前参宮鉄道の4社と大規模な合併を行った。このときに合併した博多湾鉄道汽船の路線のうち、粕屋線はのちに国有化されて現在のJR香椎線に、筑前参宮鉄道の路線は後に国有化され国鉄勝田線(現在は廃止)となった。また、合併して3日後に現在の「西日本鉄道」と社名変更を行った。

※現在のJR九州の一部路線を建設し、後に国有化された「九州鉄道」とは別会社。

天神大牟田線・甘木線・太宰府線について

 天神大牟田線は福岡市の中心部にある西鉄福岡―大牟田間を結んでいる。西鉄大牟田線には甘木線(合併当時は三井線)と太宰府線という支線が存在し、前身は三路線とも九州鉄道(※)という会社で、さらに現甘木線の前身は三井電気軌道、太宰府線は太宰府馬車鉄道となっている。

 しかし、将来性を考えるとこのままの西鉄大牟田線は、並行する鹿児島本線を運行しているJR九州により厳しい経営を強いられる可能性が大きい。ある本によると、2011年(平成23年)に博多まで開業する予定の九州新幹線により、特急街道のJR鹿児島本線の在来線特急はすべて廃止され、今よりも速い快速が設定される可能性が大きく、その快速に西鉄が対抗できないということが書かれていた。特急の乗るための特別料金が不要であるなど、速達列車のサービスは優れているものの、車両のデザインや広範囲に行くにはJR線の方が有利であるため、バスなどと連携しながら、何らかの対策を採る必要があると思われる。

貝塚線について

 貝塚―西鉄新宮間を結ぶ貝塚線は、博多湾鉄道汽船が祖で、1924年(大正13年)に新博多(数回の改称を挟み、千鳥橋となった後廃止)―和白間、1925年(大正14年)に和白―宮地岳間、1951年(昭和26年)に宮地岳―津屋崎間が開通している。1929年(昭和4年)に全線が1500Vで電化された。また、1942年(昭和17年)に、九州電気軌道と合併し、西日本鉄道の宮地岳線となっている。

 また、1924年(大正13年)に開業した区間のうち、西鉄博多(旧新博多)〜西鉄多々良(現貝塚)間を1954年(昭和29年)に福岡市内線と直通運行するために、標準軌に改軌した上で、架線電圧を600ボルトに下げた。この時に西鉄博多駅は「新博多」電停と改称、1963年(昭和38年)に「千鳥橋」と再び名を改めている。だが、この区間は、福岡市内線と同時に廃止されている。

 1986年(昭和61年)に、福岡市地下鉄箱崎線が貝塚まで開通した。現在、この箱崎線と貝塚線は同じ駅舎で接続しており、さらには直通させる計画があるものの、未だ計画段階である。2004年(平成16年)8月には貝塚―香椎宮前間で経路変更され、高架になった。その時に、名香野駅がJR千早駅と併設されるため高架下駅となり、「西鉄千早」と改称している。

 2007年(平成19年)4月1日に、西鉄新宮―津屋崎間が部分廃止され、同時に路線名が「宮地岳線」から「貝塚線」に改められた。路線名の由来となった「宮地岳駅」が廃止区間に含まれていたためである(廃止区間の詳細については、<こちら>)。  貝塚線は、2両または3両編成でワンマン運転を実施している。全線が単線区間ではあるが、朝夕では高頻度運転を行っている。福岡市内も走ることから、特に貝塚―西鉄和白間では利用客が多い。なお、西鉄千早駅と西鉄和白駅は、JR線と接続している。

 

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 また、路面電車の経営も福岡、現在の北九州、大牟田などで行っていたが、九州鉄道を引き継いだ大牟田市内線は、1954年(昭和29年)に全線廃止<1952年(昭和27年)にはすでに車両の運行を休止>、福博電車を引き継いだ福岡市内線は1979年(昭和54年)に全線廃止、そして、九州電気軌道を引き継ぎ、一部路線は平成の世まで生き残った北九州市内線は昭和50年代から廃止され始め、2000年(平成12年)に黒崎駅前〜熊西を除き、全線が廃止された。どの路線も市民に惜しまれつつ廃止された。なお、生き残った黒崎駅前〜熊西間であるが、西鉄の路面電車は走っていないものの、線路だけは西鉄が保有しており、筑豊電鉄の電車はそこを通って黒崎駅前まで直通運転している。また、廃止の際に西鉄から筑豊電鉄へ譲渡された車両もある。

バス

 西鉄はバスも経営しているが、実際は鉄道部門よりバス部門の方が大規模だ。遠くは東京までの高速バスの運行や福岡・佐賀・熊本にまたがる路線バスの運行で輸送人員、収益、保有車両とも鉄道部門を大幅に上回っている。また、子会社を含めた会社の規模は、首都圏やそのほかの大都市のバス会社を抑え、日本一である。

天神大牟田線・甘木線・太宰府線

8000系

7000・7050系

6050系

5000系

3000系

2000系

貝塚線

300系

313系

600系

西日本鉄道の駅

〜天神大牟田線〜

特急停車駅・薬院駅。地下鉄七隈線の駅も近くにある。2006年11月19日・福岡県福岡市で撮影。

朝倉街道駅。急行停車駅である。JR天拝山駅まで徒歩5分ほど。2007年10月21日・福岡県筑紫野市で撮影。

国道のそばにある八丁牟田駅。2007年6月3日・福岡県三潴郡大木町で撮影。

単線ホームの矢加部駅。2005年6月4日・福岡県三橋町で撮影。

西鉄柳川駅の次、徳益駅。2005年6月4日・福岡県柳川市で撮影。

交換可能駅・渡瀬駅。2005年6月4日・福岡県大牟田市で撮影。

〜貝塚線〜

JR駅のすぐ隣にある西鉄千早駅。2007年3月24日・福岡県福岡市で撮影。

JR香椎線和白駅と隣接する和白駅。2006年7月22日・福岡県福岡市で撮影。

宮地岳線部分廃止により、終着駅となった西鉄新宮駅。2007年3月24日・福岡県新宮町で撮影。

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