長崎電気軌道

長崎電気軌道の特徴はなんといっても広告。全面広告車やオリジナル色でも車体のどこかに広告があり、見るだけでも楽しい電車ばかりです。

路面電車専用信号機。その下には、運転士がポイント通過の際に行う、通称「トロコン」のタイミングを計る時計もついている。2005年2月27日・長崎市内で撮影。

 長崎電軌軌道は1914年(大正3年)8月2日開業した、長い歴史を持つ路面電車のひとつである。長崎市は坂の多い街で、自転車は不便なので、電車の利用客が非常に多い。また、どこまで乗っても100円(子供半額)という激安価格が受けて、毎年黒字経営を続けている。また、電車の保有台数も、広島電鉄に次いで全国第2位を誇る。さらに、廃止になった東京都電杉並線の元2000形や仙台市電などが、当時のままの原色で走っているという、路面電車ファンにはたまらない所である。

 だが、悲惨な歴史もある。1945年(昭和20年)8月9日に長崎市松山町付近に投下された原子爆弾では、多くの車両、職員が犠牲になった。当時、爆心地付近には浜口町付近など、4両の電車が運行されていたそうだが、全て粉々に破壊され、集電装置だけが架線に引っかかったり、電車ごと側溝に落ちて、移動していた兵士が全滅したりしたそうだ。また、爆心地近くの浦上車庫では、電車の集電装置の方向転換をしようとして、窓から身を乗り出したまま被曝し、亡くなった方もいたという。

 しかし、焼け跡を走った路面電車が長崎市民を勇気付けたのは言うまでも無く、市民とともに長崎市の復興に大きく貢献したことは間違いない。最近では、超低床車・3000形の導入や騒音低減のために芝生軌道を一部で設置するなど、新しい取り組みも行われている。長崎電気軌道は、これからも市民だけでなく、観光客にも親しまれ続けるに違いない。

長崎電気軌道の車両

200・211形

300形

360・370形

500形

1200形

1300形

1500形

1700形

1800形

3000形

移籍車両たち

150形

160形

600形

700形

1050形

この他にも、一般運用には2000形、移籍車両には87形(花電車)が在籍している。

浦上車庫

 長崎電気軌道の電車たちを整備する浦上車庫。毎年11月に「路面電車まつり」が開催され、路面電車ファンや親子連れを中心に大いに賑わう。通常日でも、そばを走る路面電車からは車庫内を見ることができ、運がよければ移籍電車に出合うことができる。

「路面電車まつり」では、いろいろな電車に出合うことができる。2006年11月11日・長崎電気軌道本社ビルから撮影。

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