阪急電鉄

阪急電鉄は、兵庫、大阪、京都の3府県に路線を持つ大手私鉄で、多くの区間でJRと競合しています。

広い構内に茶色の電車が並ぶ。2009年4月18日・阪急梅田駅で撮影。

 関西では、近鉄や京阪といった大手私鉄が頑張っている。多くはJRをはじめとする他社と激しく競合しており、サービスや値段で対抗している。「茶色い電車」が走る阪急電鉄では、並行するJR線よりかなり安い運賃設定を行っており、利用客にとって良い選択肢を提供している。JR大阪駅そばの梅田駅を中心として、兵庫、大阪、京都の3府県に路線網を持っている。また、「宝塚歌劇団」を運営していることでも有名だ。

阪急電鉄の歴史

 阪急電鉄の祖となった「箕面有馬電気軌道」(後に阪神急行電鉄に改称)が設立されたのは、1907年(明治40年)10月で、営業運転を始めたのは1910年(明治43年)である。最初の開通路線は、現在の宝塚本線と箕面線だった。その後、神戸本線や伊丹線など、兵庫方面及び同県内の各線も開通した。ちなみに、「阪急」という名前の由来になった「阪神急行電鉄」という社名は、1918年(大正7年)に登場している。

 一方、1921年(大正10年)には、「北大阪電気軌道」によって十三―豊津間が開通。これは現在の京都本線及び千里線にあたる。1923年(大正12年)には京阪電鉄の設立した「新京阪鉄道」が同軌道を買収し、鉄道事業を譲り受けた。その後、1928年(昭和3年)に路線が京都・西院まで開通した。この頃、京都電燈から継承した現在の嵐山線も開通している。だが、西院から先は京都市街に入ることや国鉄山陰本線との交差もあることから、地下に路線を敷設し、1931年(昭和6年)に西院駅を地下化した上で今の四条大宮駅(現:大宮駅)まで開通した。現在の終点である京都・河原町駅までは1968年(昭和43年)に開通した。

 しかし、1930年(昭和5年)に新京阪鉄道は親会社の旧京阪電鉄と合併した。つまり、現在の京都本線系統は、元々阪急電鉄ではなく、旧京阪電鉄によって建設又は買収され、運行されていたことになる。

 太平洋戦争中には、戦時下政策で阪急電鉄と京阪電鉄が合併させられ、「京阪神急行」という社名になった。戦後、京阪電鉄が、現在の阪急京都本線系統を除いて分離したが、阪急側はこの社名を1973年(昭和48年)まで使い続けた。

 1995年(平成7年)の阪神淡路大震災では、各線に大きな被害が出るなどの苦難を経験しつつも、新たな事業を展開。2006年(平成18年)には、親会社である阪急ホールディングスが、ライバルである阪神電鉄と経営統合し、「阪急阪神ホールディングス」となり、阪急電鉄はその子会社となった。そのため、阪急電鉄公式サイトには、「阪神電鉄」のリンクも貼られている。

阪神電鉄の路線

 阪神電鉄の路線は、先述したように兵庫、大阪、京都の3府県にまたがっている。主要路線としては「神戸本線」「宝塚本線」「京都本線」として分けられる。さらに、これらの主要路線からはいくつかの支線が分岐しており、神戸本線では「神戸高速線」(列車の運行のみを行う第2種事業線)、「伊丹線」、「今津線」、「甲陽線」がある。また、宝塚本線の支線として「箕面線」が、京都本線の支線として「千里線」「嵐山線」がある。

阪神電鉄の列車種別

 阪急電鉄の列車種別は多く、例として「特急」「通勤特急」「快速急行」「準急」などがある。JRのように比較的種別の少ない鉄道線に乗り慣れている方は注意が必要だ。停車パターンは、車内ドア付近にある路線図でも案内されているので、乗った後でも一度停車駅を確認した方が無難だと思われる。

阪神電鉄の運賃

 阪急電鉄の運賃設定は、ライバルのJR西日本よりも概して安い。初乗り運賃では、JRの大阪電車特定区間(大阪環状線内を除く)より30円高い150円だが、例えば京都―大阪間ではJRが540円であるのに対し、阪急では梅田―河原町間で390円という運賃設定だ。その差は150円。また、阪急には特急料金制度がないので、全ての列車に同じ金額で乗れる。ただ、所要時間では、停車駅を少なく抑えたJRの新快速に比べると、最速列車でも18分ほど長くかかっている。しかしながら、阪急電鉄は京都市を東西に走る四条通りの地下を貫いており、同市中心部へのアクセスではこちらに軍配が上がる。

 

阪急電鉄の車両

 阪急電鉄の車両には、茶色、厳密にはマルーンや小豆色と呼ばれる車体色を長らく用いている。どこか昔の電車を思わせる、高級感あふれる外観となっている。なお、阪急電鉄は様々な鉄道会社が合併した経緯から、京都本線系統と神戸本線・宝塚本線系統では、車両規格が異なっている。

<神戸本線・宝塚本線系統>

7000系

<京都本線系統>

3300系

5300系

6300系

7300系

9300系

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