ミキホビーCD-ROMブラシレスモータキット                 型番DS24ANF002B

* 特徴

本モータキットはパワフルなマイクロ電動プレーンの飛行ができるように、

-         安価なCD-ROM/DVDスピンドルモータをベースにマイクロRCプレーン仕様に開発されたアウターカンブラシレスモータキットです。

-         ステータとマグネットリングは固定されておらず、軸受けを後ろから指で強く引き出せば、購入時から巻き線変更やネオジム焼結磁石への交換が簡単にできるキットです。

-         本機のコイルは機械巻きを施し、ステータスタックを限界まで厚くして磁気回路を強化してトルクを増し、6インチ以上の電動用プロペラを装着してもギヤダウンユニットなしで飛行できます。また、ネオジムプラスチックリングマグネットのままでもモータ効率50%以上(APC 6x4ペラ負荷時)を確保しました。

-        巻き線は機械巻きによる0.32mmφ・32T・デルタ結線で、Li-Po電池2S仕様で7A程度までの入力に耐えます。

-        シャフトは3mm径で各種のプロペラアダプタが取り付き、モータマウントは1.7mmネジ3箇所で簡単に固定できます。

-        4.9mm軸径のAPC用プロペラセーバとマグネットカンの隙間を接着すると長期におけるカンの圧入ゆるみを防げます。

* 仕様

-        最大入力:磁石温度は80C以下、コイル温度は130度以下で使用すること。一般に入力電流は7A程度までです。

-        ステータ・マグネット:アウターカン型20mm9歯ステータ、12極ネオジムプラスチックリングマグネットつき。ステータ・マグネットとも未接着。

-        出力シャフト:3mmφ x 5mmL

-        モータマウント:軸受けメタル内蔵固定式

* 使用方法

 軸受けとステータの隙間を金属用瞬間接着剤で接着してから、本機を10A程度のブラシレスESC:エレクトリックスピードコントローラに接続して駆動します。現状のリングマグネットとステータを接着して使用する場合は2S Li-Po用です。さらに、電源電圧を上げたり、モータ効率を上げてパワーをかせぐ場合は、別売りのネオジム焼結磁石と別UEW線が付いた「パワーアップキット」を利用してモータ巻き線を含めて改造してください。効率65%以上で使え、静止推力は200g以上になります。

なお、付属のプロペラセーバはバランスをとるため、必ずネジ2本で「両止め」し、タスキがけにした輪ゴムでペラを固定します。GWS製ペラを利用する場合は、5mm径ドリルでプロペラ穴径を広げて利用できます。使用ペラはGWS 0843, APC 6x4, 6x5, 7x4などで機体にマッチしたものを選んでください。

 

*ミキホビーCD-ROMブラシレスモータパワーアップキット説明書

 ミキホビーCD-ROMモータ(型番DS24ANF002B)ネオジムプラスチック磁石付き一般CD-ROM外径24mmモータをRC用の巻き線仕様にしたもので

-        0.32 mmφUEW線のデルタ32Turn機械巻なのでこのままでも飛ぶ

-        ステータが未接着(巻線改造簡単)

-        ネジ止めタイプのモータ取り付け板つき

-        ネオジムプラスチックマグネット未接着(磁石の取り外しはカンをガス火で焼いて、磁石を焼き尽くす方法が簡単

という、そのままでも高性能ですが、さらにパワーアップする場合に、このキットを利用すれば、モータ効率を65%以上(APC 6x4ペラ時など)に上げることができます。

 

*24枚構成焼結N45ネオジム磁石の取り付けテクニック

 磁石を強くすると磁気効率が上がってコイルの自己回転電圧が上がるため、回転数が下がってトルクが増すため、8インチペラを回すほどになります。すなわち、このままの巻き線での電動3D機用を意識したものです。なお、高トルクでモータカンが引かれるため、マグナットカンの裾から0.5mm程度はみ出して接着する必要があります。

写真1:貼り付け前に24枚磁石の極性に油性マーカでひとつおきにマーキングしておく。

 

 磁石を24枚構成にしたのはできるだけ平たい焼結磁石表面を円に近づけ、マグネットの厚さを稼ぐためで、12枚構成では0.9mm厚の磁石が24枚構成では1mm厚になり、手で軸を回すとゴリゴリとコギングをさらに感じます。ただ、24枚となるとNN SSという磁石の貼り付けになり、お互いに反発しあうことになり、貼り付けが面倒です。そこで「NS1ペア」にして貼り付けていき、最後に全部を瞬間接着剤で固定します。

 なお、ペアで貼り付ける際には、ネオジム焼結磁石の切削精度が0.1mm単位でしか指定できないため、磁石の幅がわずかに細いため、全部ピッタリ埋まるわけでなく、隣どうしにわずかに隙間を設けて貼りながら、最後に先のごく細いピンセットで均等に磁石が張り付くように調整が必要です。

写真2:24枚構成磁石はNSペアで貼り付けていくのがコツ

写真3:最後に先端が極細のピンセットでNSペア磁石を均等に割付け、瞬間接着剤で固定する。

 

*巻き線の改造

磁石を強力版にしたのですから、さらにコイル径を太くして無駄な電気抵抗分を減らしてモータ効率を上げ、スタントやスピード機を意識したハイパワーモータを作りましょう。

Li-Po電池はESCのカットオフや構成のシンプルさで2S1P(7.4V電圧)構成を意識し、その場合での各ステータ巻き線例は以下になります。

 

-        700mAh Li-Po電池の場合:0.35mmφ巻き線で27回(4A程度で使える)

-        1200mAh Li-Po電池の場合:0.4mmφ巻き線で23回(10AクラスのBL ESCが必要)

 

いずれも手巻きでステータの隙間いっぱいにコイルを巻いた例です。ただし、巻き線が太るため、マグネット缶内に巻き線が収まらなくなるため、写真のように改造巻きの前にステータを2枚抜き出しておく必要があります。

ここでは基本的な巻き方のみを写真紹介させていただきますが、巻き線方法の詳細はラジコン技術誌’04年2月号の巻頭カラーページを参照してください。

 

写真5:ほどけるところから巻き線をほどいていく。

写真6:絶縁プラスチックカバーを切らないようにしながらナイフでステータを2枚抜く。

写真7:2枚のステータが外れたところ。

写真8:ステータスタックから抜いた2枚のステータと絶縁カバー。

写真9:2枚ステータを抜き、絶縁カバーを取り付け、多少、薄くなったステータスタック。これでもかなり磁気飽和に耐える。

写真10:すべて同じ方向に巻き終わった一相目の巻き線。

写真11:二相目巻き線終了。

写真12:全デルタ巻き線終了。

写真13:引き出し線を根元からヒートシュリンクチューブで保護する。

写真14:軸受けに耐熱はめ合い用接着剤(瞬間接着剤も可)を付けて…

写真15:軸受けにステータスタックはめ込み冶具を使ってハンマーでキッチリ固定し、完成する。

以上。