博物館を巡っているととっても不思議なモノに出会うことがあります。
長さ3mぐらいの木製のキャタピラーの様な道具。これは水路から田へ水を引くための農具。左側のハンドルを手で回し、樋の中を通る垂直板を連続的に動かすことで水をくむ。非常に精巧な造り。職人の技を感じる。
これは中国で発明されほとんどそのままの形で日本に伝えられたモノ。おもしろいことにこれとほとんど同じ形のものが本家中国を始め、ベトナムやタイなどアジアの各地で見られる。しかし日本の中では主に滋賀県と愛知県に集中している
愛知県では実物は半田市立博物館や刈谷市郷土資料館、名古屋市農業文化園で見ることができる。またタイの実物や中国の使用状態のビデオは大阪の国立民族学博物館にある。
手前に見えるローラーに油や蜂蜜を塗り、ぜんまい式でゆっくり回転させる。
餌に引き寄せられたハエがとまっている間にローラーが回転し、内部に入ってしまう、そこで飛び立っても出られなくなってしまうという仕組み。
とってもおもしろい仕掛けだと思うけど、実際の効果を確かめてみたい。
実物は、刈谷市、蟹江町、江南市、祖父江町の郷土資料館などで見ることができます。
特に祖父江町の博物館では内部構造まで見せてくれています。

縄を作る道具。ワラを入れて回転させると縄ができる。ビニールロープや段ボール箱が少なかった時代には縄は普通の梱包の道具。農家では冬の間に作られた。
金属製のモノと木製のモノがある。
ほぼ全てと言っても過言でないほど、農具を展示した郷土資料館で見ることができる。定番の展示品。
むしろも昔の農家では一般的でいろいろな用途に利用された必需品だったのだろう。また昔の人はワラを大切に利用した。
ほぼ全てと言っても過言でないほど、農具を展示した郷土資料館で見ることができる。定番の展示品。
蓆(むしろ)の織り機は農家ではごく一般的な道具だった。
縦糸(縄)を交互に前後を入れ換えるために左図のような道具を使う。だれが発明したのか知らないが、簡単な構造。Simple is the Best ! 「優れモノ」の道具。
最初はこのような構造だったが、やがて効率を求めて足だけで操作可能な半自動機へと進化してゆく。左図のような一般的なむしろ織り機はどこでも見られる定番の展示品だが、半自動式の織り機は珍しく、蟹江町、七宝町の博物館に展示されている。
3本の爪がある簡単な道具。わらじを編むための道具。あちこちの博物館に展示されている。
球形のガラスの玉。
内部を真空に近くして高電圧をかけると、不思議な光の帯がゆらゆらとゆれる。手を当てると静電気により引き付けられるように光の帯が集まってくる。その不思議な動きとぼんやり輝く電気の光で神秘的な雰囲気。
豊田市の産業文化センター、名古屋市中区の電気の博物館などで見ることができる。
長さ3m程度の木製のポンプ。大きな水鉄砲のようなもの。ピストンを上下させ、水路から田へ水を吸い上げる農具。
流量は少ないが、高低差が大きいときにつかわれたのだろう。木製のピストンと弁の造りが芸術的。
不思議な名前だが、使っているときにこんな音がしたからかもしれない。オランダ語のスポイトが変化したという説明もある。この名前は岐阜や静岡県でも共通しているようだ。
実物は七宝町、名古屋市農業文化園、美和町の博物館等でみることができる。

大きな籠が「ふた」になっている風呂桶。
昔は燃料代を節約するため、湯を少なくしてこの籠をかぶって保温し、蒸し風呂のようにして使ったのだそうである。
滋賀県の博物館でも蒸し風呂のようにする風呂は見ることができる。しかし、全体が木製で形態が若干異なる。
祖父江町、七宝町の博物館等で見ることができる。名古屋市より西の地域の博物館で展示されていることから考えると尾張地方西部地域で多く使われた民具だったのかもしれない。

http://www9.plala.or.jp/timekeeper/other_32.html
http://ikn.co.jp/hiroba/reiko/200004.htm