| 運営母体 | 蒲郡市 |
| 住 所 | 蒲郡市港町17-17 |
| 電話番号 | 電話:0533-66-1717 FAX:0533-66-1817 |
| 休館日 | 毎月(8月を除く)第2火曜日 (ただしその日が休日に当たる場合は その翌日が休館日です。) 12月28日から12月31日 |
| 開館時間 | 午前9時〜午後5時30分 |
| 入館料 | 700円 |
| 備 考 | 「いのちのうみはくぶつかん」と読みます |
| アクセス | 蒲郡駅の真南1km |
| HP | http://www.nrc.gamagori.aichi.jp/ (公式HP) |
| 概 略 | 地球誕生、生命誕生、生命の現在にいたるまでの太古の歴史がテーマ。化石、岩石の展示。隕石などもたくさん。 |
| 愛知県では ここでしか 見られない 展示 | バージェスモンスター(カンブリア期の動物化石)。カンブリア期に多様な生物が一気に生まれた。不思議な形をした生物の化石が実物で見られる。 |
| ひとこと | ユニークで設備も充実してすばらしい展示。 しかしコンピュータを使いすぎ。分岐が多いため手間がかかり、得る情報が かえって減っている。 |
| 備 考 | 展示品の購入で異常に高額な購入金額で、蒲郡市長と業者との間に疑惑があり裁判、話題になった博物館です。 |
地図はパンフレットより
蒲郡中心部の南側
▲博物館の横は かつてアメリカズカップの基地があったところ。
ヨットのF1と呼ばれ、ハイテクニッポンの美しい船体。
一時大ブームになったのですが、あの時のフィーバーはどこへいったのでしょうか?
▲大きな博物館専用の建物
■ナンタン隕石
▲中国広西壮自治区、南丹で発見された隕石
地球誕生以前の46億年前につくられ、地球に落ちてきた。
博物館での説明はこれだけなのですが、調べてみると実にさまざまなHPが「ナンタン隕石」について記述しています。
また、隕石が商品として盛んに販売されていることも驚きでした。
・ナンタン隕石は、隕鉄という種類の隕石で、84.6%が鉄で、ほとんど金属からできています。
オクタヘドライト(IIICD) と分類されています。
・隕鉄は、微惑星が衝突合体して成長してできた、直径数百kmを超える小天体の中で形成されたと考えられています。
・落下場所が南丹(ナンタン)という町であったために、ナンタンいん石とよばれています。
・この地方の古文書に
「正徳帝の時代11年目、5月の夏、星の一群が北西の方角より蛇や竜のように波打ちながら降ってきた。そして稲妻のように輝き、数秒の後に消えてしまった。」
というものがあり、1516年6月に落下の記録が残されている。
・それまでは単なる鉄鉱石と考えられていました。
中国政府は1958年に、政策で鉄を農民の小規模な炉で作ろうとし、人民に鉄作りを奨励しました。
ナンタンいん石を発見した農民ははじめそれを鉄鉱石だと思い、溶かして鉄にしようとしましたが、うまくいきませんでした。
そこでその岩を地質学者が調べたところ、いん石であることが分かりました。記録から約500年も前に落ちたものと推測されました。
・隕石は長さ27〜8キロ、幅8キロの範囲にばら撒かれました。
回収量は9500キログラムに達します。
山岳地帯で貧しい地域でしょうから、おそらく住民は磁石を持って一攫千金をめざし隕石を探し回っているのでしょう。
・表面はかなり錆びていますが、内部は鉄ニッケル合金で、黒い硫化物(トロイライト)を少し含んでいます。
切断面を研磨酸処理してやると、ギベオン隕石のような縞模様(ウィドマンシュテッテン構造)が現れます。
・金額も大体の相場があります。価格(1グラム):¥70
博物館の隕石の重量は855キロですので約6,000万円!
大きな塊ですのでこれほど高くはないでしょうが、すごい金額であることは確かです。
■テクタイト
▲内容
インドシナ半島(ベトナム)で発見されました。
年代不明。
・黒曜石に似たガラス質の黒や緑色の岩石。
・形は 雫、ボタンのような形で固まる前に大気中に飛んでいたと思われます。
採取される場所との地質学的な関係がなく、空からばらまかれたごたる状態で発見されます。
・地球の岩石に近い組成となっています。
ストロンチウムや鉛の同位体比の分析値から地球物質との差は認められない。
隕石とも異なります。
・地表にあった岩石が隕石の衝突によって溶け、急速に冷えてガラス状の丸い岩石として固まったものと考えられます。
名前はギリシャ語のtektos(融解したの意)に因んでいます。
・産出される場所によって特有の色を持ち、名称も付けられています。
■モルダバイト チェコスロバキア周辺で産出 緑色
ドイツのリース・クレーター(直径24km、1500万年前、、クレーターの中にネルトリンゲンがある)が誕生したときに形成されました。■リビアン・ガラス レモン色
▲リースクレーター 南ドイツにあります。
■オーストラライト
■インドシナイト、インドチャイナイト
■マレーシアナイト
■海南島テクタイト 黒褐色
・巨大隕石の地球衝突による恐竜絶滅説の証拠とされる6500万年前に形成されたKT層に含まれるマイクロコンドライトも有名です。
メキシコのユカタン半島の先端の海底にあるチクチュルブ・クレーター(直径が90Km以上)が作られたときのものであると考えられています。
■シャタコーン
オーストラリア
年代不明
▲博物館のシャタコーン展示品
シャタコーンとは隕石でも発見地の名称でもありません。
隕石衝突などの衝撃が通りぬけていったあとが刻み込まれている岩石です。
隕石衝突の衝撃の大きさを物語る証拠のひとつです。
▲これはシャタコーンの別の例です。
こうして見ると隕石の衝突の痕跡が確かに残されています。
■アエンデ隕石
▲展示されているアエンデ隕石
「1969年、メキシコ中央部アエンデの近くに落下した隕石です。
炭素質コンドライトの一つで、変成作用をほとんど受けていません。
この隕石の中には、太陽系が生まれたときにできた鉱物の粒が、そのまま残っています。」
1969年2月8日の午前1時頃、メキシコのチワワ州にあるアエンデ村に隕石が落下しました。
落下の途中で細かく分離し、数千個の破片となって落下しました。
落下地点は50x12 Kmという範囲に広がっています。
この様な落下形式を隕石シャワーといいます。
それらの隕石の表面は黒色で、内部は白いという特色を持っています。
黒色の表面は溶融皮膜で大気圏突入時に発生した熱で隕石表面が溶けてできた、ガラス質の皮膜です。
溶融表皮(フュージョン・クラスト)と呼ばれ、隕石の表面でよく観察される特徴のひとつです。
内部の白色包有物は粒子が高温下で凝縮したもので、
中でも、直径1mmほどの球状のコンドリュールというガラス質の粒や、CAIというカルシウムとアルミニウムの白っぽい粒が含まれています。
コンドリュールは細粒の球状珪酸塩鉱物(主に橄欖石と輝石)で 地球の岩石には見られず、多くの石質隕石で観察される特徴です。
また、コンドリュールを含んだ隕石はコンドライトと呼ばれています。
アエンデ隕石は、およそ46億年前、ガスとちりからなる原始太陽系の中で凝縮してできたと考えられています。
また、アエンデ隕石は気体に成りやすい物質(炭素や水やイオウなど)が多く含んだおり、炭素質コンドライトと呼ばれています。
アエンデ隕石は2トン以上の破片が回収されていますが、回収量は落下した量の半分程度です。現在も、アエンデ村の多くの民家で、隕石が飾られています。
価格は(1グラム):¥1,000
金の価格が¥1,800/g ぐらいですから それにはおよびませんが、拾ったら一攫千金になります。
アエンデ村近辺には、アエンデ隕石以外にも、巨大な隕石が落下しています。
モリト隕石は重さが10.1トンの鉄隕石で、1600年頃に発見されました。
アダルガス隕石も同じ頃に発見された鉄隕石で、3.4トンの重さです。
チュパデロス隕石は14トンと6.7トンの鉄隕石で、1852年に見つかっています。
この3つの隕石は名前が異なっていますが、同じ隕石が落下の途中に分裂したものです。
アエンデ村近辺には巨大な隕石が2回も落下したことになります。
▲チュパデロス隕石
ちなみにアエンデ村のあるチワワ州は、犬のチワワの原産地です。
■マーチソン隕石
オーストリア、ビクトリア州、マーチソン
地球誕生以前(約46億年前)
▲マーチソン隕石 サイズは7cmぐらい
「1969年、オーストラリア南東部マーチソンの近くに落下した隕石です。
炭素質コンドライトの一つで、変成作用をほとんど受けていません。
水や有機物がたくさん含まれており、海や生命の起源について研究を大きく進めました。」
マーチソン隕石は、1969年9月28日に、オーストラリアのマーチソンに落下しました。
回収量は約100kg。
この隕石も黒く、表面は溶融皮膜で覆われています。
太陽系や地球の材料に最も近い化学組成を持ちます。
マーチソン隕石は、重さにして10%程度の水を含んでいます。
それらが含有する水が、原始の海の材料になったと考えられています。
回収直後、マーチソン隕石を入れたビニール袋が、隕石から発生したガスで膨れ上がったそうです。
また、マーチソン隕石は、70種類を超えるアミノ酸や、糖などの有機物を含んでいます。
最近の研究によると、見つかったアミノ酸が、現在の地球上の生物を構成しているアミノ酸の始まりと考えても矛盾しないことが判明しました。
マーチソン隕石と同じタイプの微惑星が地球の海にもたらした有機物が、やがて生命誕生の材料になったとの説もあります。
超新星爆発でできたと考えられる炭化珪素の粒子が発見されたことなどでも有名な隕石です。
マーチソン隕石は、水や有機物を含まない他の隕石とは異なり、かすかに異臭がします。
約40億年前から25億年前までの時代
■アカスタ片麻岩 Acasta Gneiss
カナダ、北西地方 アカスタ湖
太古代前期(約40億年前)
地球最古の岩石です。
花崗岩が強い圧力による変成作用を受けたもので、岩石がつぶされた方向にそって縞模様片麻構造)が見えます。
1989年、アメリカの地質学者によって、カナダの北西部アカスタ地方に存在する片麻岩の年代が測定され、約39億6200万年(誤差は300万年以内)という年代が報告されました。
年代は、片麻岩中のジルコンという鉱物に含まれているウランと鉛を分析することによって、決定されました。
カナダのグレート・スレイブ湖のほとりにあるイエローナイフの一角は、太古のストロマトライトの化石に覆われています。
また、湖の果てに見える山、グレートスレーブ湖北岸から300kmほど北上したあたりからは、地球最古の岩石であるアカスタ片麻岩を採集することができます。
地球の誕生は約45億5000万年前です。
誕生から6億年経たないうちに、地球に陸が出現していたことを、アカスタ片麻岩は示しています。
■イスア礫岩(れきがん) Isua Conglomerate
デンマーク、グリーンランド南西部
太古代前期(約38億年前)
陸地から運ばれた土砂が海の底に降り積もってできた岩石です。周りの火成岩の年代からおよそ38億円前に堆積した岩石であることがわかりました。
このころすでに海があった確かな証拠とされています。
この岩は海の底でできた「堆積岩」と呼ばれるタイプの岩です 現在発見されている最古の堆積岩です。
イスアれき岩には、丸いれきが多く含まれています。当時の地球で既に流水の作用で小石が削られたり、堆積岩の形成が始まっていたことを示していることから、当時既に地球に海洋が誕生していたことの証拠とされています。
1キログラム当たり14円70銭
■マーブルバーチャート Marble Bar Chert
オーストラリア 西オーストラリア
太古代前期 35億年前
最古の生物化石を含む岩石
チャートは珪酸塩なその鉱物が大陸から離れた深海底にゆっくりと降り積もり固まった石です。
およそ35億年前に、深海底の熱水噴出孔付近でつくられた堆積岩です。
この中から地球最古の生物化石が見つかりました。
生物とはいっても細菌のような原核生物で、顕微鏡でなくては見ることはできません。
浅い海にいたシアノバクテリアに似た生物とされていましたが、ノースポールチャートの研究から深海底の生物であることがわかりました。
■ノースポールチャート North Pole Chert
西オーストラリア州 ノースポール
太古代前期(約35億年前)
「マーブルバーとノースポールは隣接しており、マーブルバーチャートとほぼ同じ時期に同じような環境でできたものです。
この中にも生物の化石が見つかります。
化石は細胞が直線状につながった細長いもので、海底でできる枕状溶岩といっしょに産出することなどから、深海の熱水鉱床にいた微生物だと考えられています。」
■ストロマトライト Stromatolite
カナダ北西地方、スレーブ地域
原生代 約19億年前
「シアノバクテリアが作った岩です。シアノバクテリアは地球に初めて酸素をもたらした生物で、大洋の光が届く浅い海の底に群体をつくります。
これが次々と重なりあって成長し、パイの皮のような石になりました。」
グレート・スレイブ湖の岸の一角を覆うように存在します。
ストロマトライトは、大量に繁殖した光合成を行う細菌シアノバクテリアが分泌する粘液に、泥などの固体微粒子が付着することによって、層状に成長した堆積岩です。
最も古いストロマトライトは、西オーストラリアの27億年前の地層から発見されたもので、当時既に光合成を行う生物が繁殖していたことの、間接的な証拠とされています。
原始地球の大気はマグマからの脱ガスにより造られたもので、当初大気中には酸素はほとんど存在しませんでした。
やがて光合成を行う生物が繁殖し、海中や大気中に酸素を放出し続けた結果、現在のような環境がつくられたのです。
なお、オーストラリアのハメリンプールなどで、現在も成長を続けるストロマトライトが確認されています。
また、ストロマトライトは1日あたり1枚の薄い層を形成するが、その方向は太陽に向かう方向に厚くなる。その厚さの変化から岩が作られた当時の年周期が計算できます。
その結果、例えば8億5千万年前の地球はは、1年が435日でした。
これは過去において地球の自転が今よりも速かったことを意味します。
地球の自転よりも遅いペースで地球の周りを回る月が引力を及ぼし、地球の自転に絶えず「ブレーキ」をかけているためです。
そしてこのままいくといつの日か地球の自転は停止してしまいますが、それは44億年後のことです。
グレート・スレイブ湖のストロマトライトについてはこのHPが詳しい。
■縞状鉄鉱層 Banded Iron Formation
西オーストラリア州、
太古代後期から原生代前期(約25億年前)
「大昔の鉄さびの地層です。
海にとけていた鉄分は、シアノバクテリアなどの生物によって放出された酸素と結びつき、赤い鉄さびとなって沈みました。
これが長い時間をかけて積もり、硬く厚い地層となりました。」
およそ25億年前の海でできた堆積岩で、マグネタイトやヘマタイトなど酸化鉄の層と、珪酸から成るチャートの層とが、交互に薄く積み重なっているのが特徴です。
酸化鉄は、当時の海で繁殖していた光合成を行う生物がもたらした酸素が、海中に溶け込んでいた鉄イオンと結合し、沈殿したものであると考えられています。
イオンの状態(Fe2+)では海水に溶けています。なんらかの原因で、より酸化されたイオン(Fe3+)になると、水酸化鉄(Fe(OH)3)となり沈殿します。
酸素を多く発生する夏には酸化鉄が沈殿し、冬には通常の海底の堆積物(チャート)が沈殿します。それが縞になっている理由です。
大規模な縞状鉄鉱層は、およそ25億年前から19億年前までの世界各地の地層に広く分布しており、鉄鉱石の鉱床として採掘されています。
通常ならば地球の芯まで落ち込んでしまい、地表で得ることが難しくなる比重の高い金属が、現在最も得やすい鉱物の一つである理由はこのようなプロセスがあったからでしょう。
縞状鉄鉱層の形成は約17億年前に、ほぼ終了しました。これは海水中の鉄イオンを使い切り、鉄イオンが少なくなったためです。
海水は酸素をそれ以上吸収できなくなり、いよいよ大気中へと出ていくようになり、酸素を主成分とする地球大気が形成されていきました。
生物が地球環境に大きな変化をもたらしたプロセスを物語る、証拠のひとつである岩石です。
地球上の海水中の鉄と結びつき、酸素を固定化させ、更に大気の二酸化炭素を完全に酸素に変えてしまい、やがてそれを使い切って自らが滅んでしまったシアノバクテリアはすごいと思います。
■グリパニア Grypania spiralis
アメリカ合衆国、ミシガン州、ネゴーニー
原生代前期(約21億年前)
「目に見えるほどの大きさを持つ生物の化石としては、地球最古のものです。
その大きさから、核などの複雑な構造を持つ細胞(真核細胞)からできた生物だと考えられています。」
最古の真核動物であるグリパニアの化石は、およそ21億年前の縞状鉄鋼層の中から発見されたものです。
グリパニアは単細胞生物が連なったもので、その大きさから原核生物ではなく、細胞内に核などの小器官をもつ真核生物であると考えられています。
当初は嫌気的環境でのみ繁殖していた原核生物たちが、酸素を利用することで代謝のエネルギー効率を上げて大型化し、他の原核生物を体内に取りこんで細胞内小器官を獲得し、真核生物に進化していったと考えられています。
生物の光合成が始まり、海中に溶けこんだ酸素が少しずつ増加しはじめたのは、ストロマトライトなどの間接的な証拠からおよそ27億年前ごろと考えられており、年代的には矛盾しません。
グリパニアは、地球の生物が原核細胞から真核細胞へ進化していったプロセスや、それが起きた時代について考える、ひとつの材料となります。
■エディアカラ生物群
年 代:5億6000万年前 原生代後期ベンド期
採集地:オーストラリア南東部 フリンダース山脈 エディアカラ丘陵
目に見えるほど大きな多細胞動物としては、地球最古の化石です。
刺胞動物や腔腸動物など二胚葉動物のなかまとされています。
葉のような部分はたくさんのイソギンチャクのような生き物があつまってできてきたと考えられています。
エディアカラ生物群化石の母岩は、石英質砂岩です。
原生代の堆積岩からしか採集することはできません。
生物の本体ではなく、生物の体の全体または一部の跡だけが化石となった印象化石です。
エディアカラ生物群は、原生代カンブリア紀直前(およそ5億8000万年前〜5億5000万年前)に繁殖し、原生代末に滅びたと考えられています。
先カンブリア時代の地球には着生生物が主で、活発に動く生物はまだいませんでした。
チャルニオディスクス (複製)
エディアカリア
ディッキンソニア
■澄江動物群化石
年 代:5億3000万年前
採集地:中国南部 雲南省 澄江(チェンジァン)
澄江動物群は、カンブリア爆発という、カンブリア紀初期に起きた生命の爆発的な進化の証人です。
カンブリア紀以前に広範に繁殖していた、単純で平たい姿のエディアカラ生物群などとは異なり、節足動物や鰓曳動物、棘皮動物など、現代の動物たちにもつながる、複雑な構造を持つ動物たちです。
この地層は、バージェス頁岩よりも少し古い。
澄江動物群化石の産地である帽天山(マオティアンシャン)のカンブリア紀の地層は、当時の海底に堆積した泥からなる頁岩でできています。
頁岩は本の頁を開くように割れることから、この名があります。
三葉虫ユンナノセファルス
節足動物ワプティア
鰓曳動物マオティアンシャニア
節足動物クンミンゲラ
「澄江動物群」のキーワードで検索すると、非常に多くのHPで写真、イラスト入りの詳細な解説を見ることができます。
■海口鎮 古虫動物
5億3千万年前カンブリア紀初期の地層から発見された、新しい動物門「古虫動物門 Vetulicolia ウェツリコリア」古虫属(ウェツリコリア属)、シダズーン属、ディダズーン属の少なくとも3つの属を持つと考えられます。
古虫動物門の特徴
1.頭部が無く、身体が前躯と後躯の二分割構造である。
2.前躯の両側面には5対の鰓嚢を備え、咽頭の先端が水を取り込む口として機能している。
3.後躯は7つの節からなり、消化管が貫いていて、その後端に肛門がある。
舒教授は既存の分類におさまりきらないこの動物たちのために、あらたに節足動物や脊椎動物などとならぶ、古虫動物門〔ウェツリコリア(Vetulicolia)門〕という分類を設立することを提案しています。
■バージェス動物群化石
年 代:5億2000万年前(古生代カンブリア紀)
採集地:カナダ ブリティッシュ・コロンビア州 バージェス地方
有名な“バージェス・モンスター”
古生代の示準化石である三葉虫などの節足動物や有爪動物、環形動物など旧口動物のほか、新口動物である棘皮動物など、カンブリア爆発を経て急激に進化し多様化し、不思議な形の動物たちの化石が大量に発掘されています。
バージェス動物群を含むカンブリア紀の地層は、当時の海底に堆積した泥からなる頁岩でできています。
大昔に海底で起こった地すべりで、多くの生物が一瞬で泥に閉じ込められたと考えられています。
テレビなどで印象的なCGが記憶にありましたが、実物を見ると意外に小さい!
数mmから大きくても数cm(アロマノカリスは例外)
▲脊索動物ピカイア
最古の脊索動物の一種。脊索は背骨へと進化し、脊椎動物が生まれました。
バージェス動物群には、最古の脊索動物のひとつであるピカイアの化石が含まれています。
脊索動物は、魚からわれわれ人間まで、すべての脊椎動物を含む大きな動物グループです。
ピカイアは、およそ5億2000万年前、既に脊索動物が誕生していたことの証拠なのです。
三葉虫オレノイデス
三葉虫ナラオイア
節足動物アノマロカリス
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バージェス動物群も超有名アイテムなので「バージェス動物群」「バージェス・モンスター」などで検索をかけるとたくさんのHPがヒットします。
アノマロカリスに関してはここが最高。
しかし、実物を見ることができる場所はたくさんはありません。ここと、豊橋市の自然史博物館のみ。
▲内容
■総鰭類カリドサクター Caridosuctor populosum
年 代:3億5000万年前
採集地:アメリカ合衆国 モンタナ州 ベア・グルッチ
3〜25cm
原始的なシーラカンスのなかまです。
シーラカンスは、硬骨魚類のなかの肉鰭亜綱総鰭目のなかまです。肉鰭類はデボン紀に出現した魚類で、両生類の起源と目されるエウステノプテロンも肉鰭類のなかまです。
肉鰭類には総鰭類のほかに、肺魚類が含まれます。
総鰭類は,両生類へと進化していった進化史上重要な魚類です。
肺魚類は現在淡水に適応した三つの属が生息しています。
総鰭類は白亜紀に絶滅したと考えられてきましたが,1938年に生きている個体が採集されました。
現在のところ、そのラティメリア属の一種が『生きた化石シーラカンス』として知られているのみです。
カリドスクトル、カリドスクトールとも読むようです。
■無顎類 ロガニアの化石 Logania sp.
4億3000万年前
イギリス北部 スコットランド レマハゴー
テロードゥス類
ピカイアはやがて魚類に進化し、古生代の海に繁殖します。 ヤツメウナギなどと同じ、顎をもたない(無顎類)原始的な魚類です。
体を海底に横たえ、現生の魚に比べて動きは鈍かったと考えられています。
■棘魚類 ディプロカントゥス化石 Diplacanthus striatus
3億3000万年前
イギリス北部 オークニー諸島
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棘魚類の一種で鋭いとげのようなヒレが並んでいます。
棘魚類は、シルル紀に現れた可動性の顎と発達した対鰭をもつ最初の魚類で、ペルム紀末に絶滅しました。
■条鰭類 ダペディウム化石 Dapedium politum
2億年前
イギリス南部 ドーセット
8〜9cm
セミオノーツス類
硬骨魚類の一種で、三畳紀からジュラ紀にかけて生息していました。
鋭い歯が並んでいるのが見えます。
条鰭類は、デボン紀に出現した魚類で、硬いうろこが特徴です。
現在見られる魚類の大部分の種が、この条鰭類に属します。ダペディウムは、条鰭類新鰭下綱のなかでも絶滅してしまったセミオノーツス目に属しますが、同じ新鰭下綱に属する魚類にはニシンやコイ、カサゴなどがおり、現在でも大変広範囲に生息しています。
■ミオプロスス Mioplosus sp.
年代:4000万年前
採集地:アメリカ合衆国 ワイオミング州 グリーンリバー
ミオプロススはスズキ科の絶滅種です。
淡水に生息する魚類です。
白っぽい泥からできた頁岩層から採集されます。
■シーラカンス類リビスの化石 Lybis superbus
1億5000万年前
ヨーロッパ ドイツ南部 ホルツマーデン/ゾルンホーフェン
総鰭類に属するシーラカンスのなかまの化石です。
鰭の構造や尾びれの様子が、よく観察できる標本です シーラカンスは、硬骨魚類のなかの肉鰭亜綱総鰭目のなかまです。
肉鰭類はデボン紀に出現した魚類で、両生類の起源と目されるエウステノプテロンも肉鰭類のなかまです。
肉鰭類には総鰭類のほかに、肺魚類が含まれます。肺魚類は現在でも、淡水に適応した三つの属が生息していますが、総鰭類は現在のところ、ラティメリア属の一種が『生きた化石シーラカンス』として知られているのみです。
■ヘミサイクラスピス(オステオストラ類) Hemicyclaspis
英国、ウェールズ、ティーリンヒル
古生代シルル紀後期(4億1000万年前)
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▲頭部に殻があります。
■ファルカトゥス(シムモリウム類) Falcatus
アメリカ合衆国、モンタナ州、ペアガルチ
中生代石炭紀前期(3億5000万年前)
▲小さなサメの仲間で頭骸骨から長い角が出ています。
角は交尾に使われたと考えられています。
■魚竜ステノプテリギウスの化石 イクチオサウルスichthyosaur
1億8000万年前
ヨーロッパ ドイツ南部 ホルツマーデン/ゾルンホーフェン
中生代の海生ハ虫類イクチオサウルスのなかまです。
ホルツマーデンのジュラ紀の石灰岩層から発見されます。
魚竜は、恐竜たちより2000万年ほど早く、2億5000万年前に現れ、恐竜たちより2500万年ほど早く、9000万年前に絶滅してしまいました。
祖先は陸生の体長1mほどの小型ハ虫類でしたが、海での生活に適応し、体型を魚型に変化させ、卵胎生へと生理機能を変化させつつ、外洋へと活動範囲を拡張したとされています。
爬虫類の仲間で、三畳紀後期から白亜紀後期にかけての海に住んでいました。
その姿から魚竜とも呼ばれます。
当時の海で最もすばやく泳ぐことができたと考えられています。
魚やアンモナイト、イカなどを食べていました。
この標本の腹部にも食べた物の一部が化石として残っています。
■首長竜化石 タラソメドン (プレシオサウルス)(複製)Plesiosaurs参考資料
アメリカ合衆国、コロラド州
中生代白亜紀後期(9000万年前)
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ジュラ紀前期から白亜紀後期にかけての海にすんでいた爬虫類で、首長竜とも呼ばれます。
4本の脚は魚のヒレのような形をしており、これを力強く振って泳いでいました。
魚や貝などの動物を食べていたと考えられています。
中生代の堆積層から発見されます。
この複製標本はアメリカ合衆国のデンバー自然史博物館が所有する化石をもとに製作されました。
■珪化木 Silicified Wood
年 代:2億2500万年前
採集地:アメリカ合衆国 ワイオミング州 イエローストーン公園
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「大昔の木の幹が、土の中に埋まり、砂や石の成分がゆっくりと幹の中に染み込んで、化石になったものです。
現在も南半球に広く分布する、ナンヨウスギに近い種だと考えられています。」
恐竜が台頭し始めたばかりのころに生えていた巨木が、化石化したものです。
アリゾナ州の「珪化木国立公園(Petrified Forest National Park)」には、数多くの珪化木が散在しています。
いずれも中生代初期のもので、当時巨木の森が形成されていたことが分かります。
当時の活発な火山活動で噴出された火山灰がもたらした珪酸が、湖の底などに沈んだ大木にゆっくりと染みこみ、化石化したと考えられています。
断面には、水晶が見られます。
▲インドネシアの珪化木 新生代第三期(1400〜1000万年前)
西ジャワ州 ボゴール付近
■哺乳類(鯨)バラエノプテラの化石 Mysticeti
年 代:800万年前
採集地:南アメリカ ペルー アレキパ州
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▲ヒゲクジラ
風が強いアレキパ州の岩場では、全長9mのクジラの化石の一部が、風に洗われて見えています。
クジラには、歯があるハクジラと、歯の代わりに海水から食物を濾し取るためのヒゲ板という器官をもつヒゲクジラの、二つのグループがあります。
バラエノプテラはヒゲクジラであるナガスクジラのなかまで、化石の口の部分には、ヒゲ板の跡がはっきりと残っています。
化石として発見された最古のクジラは約5000万年前のもので、大きく広がった後脚(鰭)を使って泳いだと考えられています。
この原始的なクジラが、やがてハクジラとヒゲクジラに分かれて進化していったと考えられています。
化石から、クジラの祖先である陸上動物は、メソニクス類と呼ばれる原始的な有蹄類であると考えられてきました。
しかし、分子生物学の発展により、ゲノムの比較から、クジラ類とカバ類が共通の祖先から進化したことが明らかとなりました。
そのため現在では、クジラ類は偶蹄目の動物を祖先とするという説が有力になっています。
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