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日本バーナード・ショー協会
The Bernard Shaw Society of Japan

  会長:森川 寿 和歌山工業高等専門学校名誉教授

 事務局:大浦 龍一方 〒353-0007 志木市柏町3-3-31-203 

           Tel: 048-473-1303                                                                                                
     
            email: obssj@yahoo.co.jp

目 的: 本会は我が国におけるバーナード・ショー及び同時代の演劇・思想等の研究を促

進し、会員相互の親睦を図ることを目的とする。

 

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次回行事

日本バーナード・ショー協会 

4回バーナード・ショー・セミナー

 

「ショーと結婚」

 

日 時922日(土)13:00 15:45

場 所:熱海第1ビル4B会議室

 http://www.daiichibld.com/map/m-eki.html

静岡県熱海市田原本町9-1

熱海駅の目の前。地下1階から2階まではアタミックス名店街。

フロアの改装があったために、同じ階の昨年までとは異なる

海側の部屋に変更しました。

                                                                                                                   

役員会12:00 13:00

開会式13:00 13:10

パネリスト発表13:10 14:40

 

森川 寿 いかにショーの結婚観は両親の結婚に影響されたか。

  What Shaw Really Wrote About His Parents’ Marriage

松本 承子『結婚しかけて』にみられる結婚観

 The View of Marriage in Getting Married

森岡 稔氏 「救済」としての結婚というショーとユングの結婚観

 Shavian and Jungian Views of Marriage in Terms of “Salvation”

 

司会:大浦 龍一氏

 

休憩14:40 14:50

 

質疑応答及び自由討論14:50 15:45

 

   出欠914()までに、Eメールもしくは葉書で下記にご連絡く

ださい。

大浦 龍一:〒353-0007 志木市柏町3-3-31-203 

 E-mailobssj@yahoo.co.jp

 

お知らせ

   日本バーナード・ショー協会2018年度秋季大会201811

24()名城大学で開催します。発表者を募集中です。

   2018年度会費を納入してください5,000円、ただし学生及び

年金生活者は3,000円)。協会の領収書をご入用の方は、払込取扱

票通信欄にその旨を御記入ください。
 ゆうちょ銀行振替口座:00800-7-118554、加入者名:日本

   バーナード・ショー協会

 

【発表概要】

 

いかにショーの結婚観は両親の結婚に影響されたか。

What Shaw Really Wrote About His Parents’ Marriage

 

                       森川 寿

 

20歳代に書いたショーの小説は、たいてい結婚が主要テーマと

なっているのに、ハッピーエンドの結婚で終わる作品は少ない。

若きショーが結婚制度に関心を持ったのは、彼の両親の結婚が

影を落としている。父ジョージ・カーと母ルシンダは16歳も年

齢が離れており、二人の結婚は、恋愛よりも経済的打算の要素

が大きかった。酒飲みの父には商売の才覚がなく、歌の才能の

ある母は歌手としての活躍を求めた。家父長制度の強い時代に

は珍しい妻の意見が優先される家庭であった。この傾向は音楽

教師リーが同居するに及んで決定的となる。家での父の居場所

は狭くなり、息子は魅力的な音楽教師が自分の父親であってほ

しいと望むほどであった。両親の生活を観察することで、ショ

ーは結婚を懐疑的に眺めるようになった。ショーが両親の結婚

生活をどのように見ていたか、彼の小説や自伝的作品を通して

論じていきたい。

 

結婚しかけて』にみられる結婚観

 

The View of Marriage in Getting Married  

                     

                       松本 承子

 

本発表では1908年に執筆された『結婚しかけて』における結婚

観をみていきたいと思う。時は1908年春のとある一日、場所は

チェルシー主教の台所、筋はイーディス・ブッリジノースの結

婚式を巡り展開する。そこには三組の男女の組み合わせ、ブッリ

ジノース家の三兄弟の長男であるレジナルドと彼の妻であるレ

オ、次男のボクサー将官と彼のプロポーズを断り続けるブリッ

ジノース夫人の妹であるレズビア、三男である主教とその夫人

が登場する。この作品では様々な登場人物の結婚観が描かれ、

結婚にまつわる多岐にわたる問題、結婚・離婚制度、女性の浮

気、「新しい女性」の生き方が扱われている。それらの問題を

取り上げこの作品にみられる結婚観を論じたいと思う。またこ

の作品の書き方にも注目してみたいと思う。この作品はショー

の作品には珍しく三一致の法則に従って書かれている。なぜこ

の作品が三一致の法則で書かれたのかも考察していきたいと思

う。更にこの演劇の手法とこの作品でみられる結婚観との関係

も探っていきたいと思う。

 

 

「救済」としての結婚というショーとユングの結婚観

 

Shavian and Jungian Views of Marriage in Terms of “Salvation”

 

  森岡 稔

 

バーナード・ショーの『結婚しかけて』Getting Married1908

という劇は、多様な人物による結婚談義を中心に展開している。

いつの時代でも人は、結婚を「幸福」なるための「手段」、ある

は「制度」というイメージでとらえがちであるが、果たしてそ

れは真実か。これに対して、深層心理学のユング派は、結婚を

「救済」の観点から、「自己認識」と「個性化」のための道程の

一つと考える。結婚というものを、「制度としての結婚」や「幸

福を求めるための結婚」としてではなく、魂(無意識)の部分で

の結婚、すなわち「救済としての結婚」として捉えていくことが

肝要であることを、ユング派の分析心理学者のように、バーナー

ド・ショーは『結婚しかけて』で主張したかったのではないだろ

うか。

劇中の登場人物の一人、Mrs. George が司祭に向かって、男女の

関係に関連して「救済」“Salvation”という言葉を思わず叫ぶ

が、まさに「救済としての結婚」を彼女は志向していたにちがい

ない。発表は、ユング心理学用語の「アニマ」・「アニムス」、

「個性化」、「集合的無意識」、「対立物の結合(ユニウンクテ

ィオ)」が並ぶが、あくまで、作品に寄り添って話を進めていく。

「救済としての結婚」ばかりでなく、バーナード・ショーがのち

に完成していく生命哲学の要素である「超人」「生の力」「創造

的進化」がユング心理学と相通ずるものがあるという知見も述べ

ていきたい。