http://kirinuke.com/portrait/bernard-shaw/ 

    http://www.irasutoya.com/p/figure.html 


          
日本バーナード・ショー協会

The Bernard Shaw Society of Japan 

 会長:森川 寿 和歌山工業高等専門学校名誉教授

 事務局:大浦 龍一方

  〒353-0007 志木市柏町3-3-31-203

   Tel: 048-473-1303    email: obssj@yahoo.co.jp

        郵便振替00800-7-118554

 

目的: 本会は我が国におけるバーナード・ショー及び同時代の演劇・

思想等の研究を促進し、会員相互の親睦を図ることを目的とする。

 

     沿 革   会則   会長挨拶    最近の研究会

     GBS 36号PDF(2013年6月発行)  GBS32号PDF(2009年)

     GBS 35号PDF(2012年6月発行) GBS 34号 PDF(2011年6月発行) 

     GBS 33号PDF(2010年6月発行) GBSバックナンバー

 

    出版物紹介(『バーナード・ショー研究』etc.

 

       バーナード・ショーについて

        生涯・人物    作品    関連サイト

 

2017718

 日本バーナード・ショー協会 第3回バーナード・ショー・セミナー

 

「世紀末ロンドンを騒がす革命児GBSの躍動」

 

日 時923日(土)13:00 15:45

場 所熱海第1ビル4F会議室 http://www.daiichibld.com/map/m-eki.html

静岡県熱海市田原本町9-1

熱海駅の目の前。地下1階から2階まではアタミックス名店街。

 

役員会12:00 13:00

開会式13:00 13:10

パネリスト発表13:10 14:40

 

  大塚 辰夫氏「初期の戯曲に見られる社会主義の萌芽」

  The Budding of Socialism in Shaw’s earliest plays

 

  森岡 稔氏 「ショーとフェビアン協会」

  Shaw and Fabian Society

 

  大浦 龍一氏ウィリアム・アーチャーの戯曲論

   William Archer’s Theory of Plays

   司会:森川 寿氏

 

休憩14:40 14:50

質疑応答及び自由討論14:50 15:45

 

   出欠915()までに、Eメールもしくは葉書で下記にご連絡ください。

大浦 龍一:〒353-0007 志木市柏町3-3-31-203  E-mailobssj@yahoo.co.jp

 

お知らせ

   日本バーナード・ショー協会2017年度秋季大会20171125()

愛知学院大大学院栄サテライトで開催します。発表者を募集中です。

   2017年度会費を納入してください5,000円、ただし学生及び年金生活者は3,000円)。

協会の領収書をご入用の方は、払込取扱票通信欄にその旨を御記入ください。
ゆうちょ銀行振替口座:00800-7-118554、加入者名:日本バーナード・ショー協会

 

発表:以下3つ


初期の戯曲に見られる社会主義の萌芽

The Budding of Socialism in Shaw’s earliest plays

大塚 辰夫                  

ショーは1876年にロンドンに出て、3年後に小説を書き始めた。第4作目のCashel

 Byron’s Profession 執筆中の1882年に、ショーはヘンリー・ジョージの「進化と

貧困」に象徴される講演会に参加し、社会主義的思想に傾倒し始めた。労働者の貧

困問題解決のためには、土地に対する課税強化、ないしは土地の国家による没収と

いう解決策を学ぶ。これより以前に、探求会という組織を通じて、後のイギリス労

働党員となるシドニー・ウエッブに会っている。1883年には、第4作目の小説

An Unsocial Socialistにおいて社会主義的思想を込めた作品を完成させている。

さらにショーはフェビアン協会に入会し、大英博物館で知り合ったウィリアム・アー

チャーから仕事をもらい、最初の戯曲Widowers’ Housesを執筆する。ここにおいて

ショーはイギリスの家主制度を取り上げて、その矛盾点を指摘する。その後、

Mrs. Warren’s Professionでは売春の問題を扱い、これを助長する社会の矛盾点を

追及している。

 

 

ショーとフェビアン協会

 

Shaw and Fabian Society 

 

森岡 稔

ショーの作品の大部分は、「詩人や神秘家」と「社会を支配する実際家たち」との関

係が最も重要なテーマとなっている。ショーにとって貧しい不幸な人々の世界に生き

ることは地獄で生きることに等しかった。一方、当時の詩人たちにとって,世事は粗

雑で反復的であるとしか思えないので、彼らは毎日の俗事からしり込みをする。そう

いう詩人たちは、「19世紀ロマン主義者たち」であったり、1890年代のイェイツのよ

うな「悲劇的世代」であったりした。ショーの真の原動力が美に対する鋭い感覚であっ

たにもかかわらず、彼が社会主義と向き合ったのは、「悲劇的世代」のように社会に

背を向けるのではなく、社会を変革する役割を自ら選びとったからである。ショーは、

人間が哲学や詩や演劇を生み出す知的・創造的情熱を「古典的なるもの」と呼んで、

その持ち主を劇の主人公にしてきた。しかし、その一方で社会変革にも情熱をもって

いたショーは、その活動の場所を「フェビアン協会」に置き、実際主義的行動力のあ

る人間にも注目し、劇作に盛り込んだ。初作から世紀末に向けて書かれた作品群には

「古典的なるもの」の情熱をいだきながら、実際家として社会変革を夢見るロマン主

義的現実主義者のショーの側面が顕著に表れている。劇作の背景にあるフェビアン協

会での活動を中心にその部分を掘り起こしていきたい。

 

 

ウィリアム・アーチャーの戯曲論

 

William Archer’s Theory of Plays

 

大浦 龍一

 

1883年の冬の日、アイルランドを後にして7年、未だ無名のショーは大英博物館図書室

でマルクスとワーグナーを並べて読んでいた。そこで彼は一人のスコットランド人に声

を掛けられた。その男の名はウィリアム・アーチャー、ショーの人生はアーチャーとの

出会いによって大きく動き出した。

アーチャーはイプセン戯曲の翻訳上演で有名だが、彼は詩人、旅行記作家、劇作家でも

あった。そして一番重要なのは彼が演劇批評家であったことである。今回は彼の永年の

演劇批評家としてのキャリアから生まれた戯曲論Play-making:  A Manual of

Craftsmanship.  London:  Chapman & Hall, 1912を中心に論じたい。この本は小山内薫

の『戯曲作法』(春陽堂、1918)の種本でもある。