市政一般質問の全文と答弁 平成20年6月定例会 (20.06.17) 関戸将夫
関戸の質問
まず冒頭に岩手・宮城内陸地震において、被災された皆様に心からお見舞いを申し上げると共に、いち早く元気を取り戻し、復興することを願っております。
さて、上野原市が誕生してから早いもので、すでに3年数ヶ月が過ぎました。この間市長は、社会・経済・教育・環境とすべての面において、市民の皆様へのサービスの充実を目視し、今後10年間の街づくりの方針を定め、「第一次上野原市長期総合計画」を策定し、「夢と希望あふれる快適発信都市」を将来像とし、新市建設計画の基本方針を引き継いで、優先的又集中的に、今後取り組んでいく施策として医療福祉プロジェクトなど、市民の皆様が安心・安全に暮らせる街づくりを、目視していると、私は考えております。
たとえば、八重山周辺整備事業においても、里山環境を活かし、視覚、聴覚、臭覚、触覚、味覚の五感の感覚を森の中で体験することで、日頃の仕事や生活でストレスにより低下した本来持つべき感覚を取り戻し、暮らしを豊かにすることをめざして事業を行ってきています。
そして又、本年4月からは、棡原・西原地区の中学を上野原地区に統合し学校の適正規模、適正配置を行い、将来を担う子供たちの教育、育成を第一に考え、教育環境の整備を行っています。
又、市立病院の医師不足についても、指定管理制度の導入により、病院問題を公設民営という方法で、本年10月から本格的にスタートさせます。
そして特に、一昨年から進めてきました、情報基盤整備は、TV放送のデジタル化に対応することや、福祉、保険、医療、防災など多様な活用を目視し地域の活性化につなげていくことを、市当局が議会と共に進めてきた事業です。
このような大きな事業を決断と、リーダーシップを持って遂行されてこられた市長に対して私は敬意を示します。
そこで、情報通信基盤整備事業について、であります。
この事業につきましては、全庁的な取り組みの成果もあり、第1期・第2期幹線工事を終えて、すでに各家庭まで光ファイバーケーブルを引き込む工事をしています。
そして今年度は、第3期工事の対象地区に着手していることと思います。
そこで、この説明会が、4月中旬から5月中旬にかけて、市内12カ所において行われ、各区の説明会終了後に市役所職員により、電柱が立つ土地の地権者の承諾が行われましたが、その際「通信・放送と医療を考える市民の会」により、電柱の立つ土地の地権者宛に「上野原市情報基盤整備事業は将来上野原市を破綻させる事業です」、とのチラシが配布されました。
(ちなみに電柱使用1500本中約300本の承諾がもらえない状況です。)
そこで、このチラシに書かれている内容のうちの3点について、伺い、確認をしたいと思います。
まず1点目
設備に18億6千万円、維持費に年間5億円とあり、その維持費の内訳として「2億円」が告知端末への行政サービス、「1億円」が光ファイバー設備管理費、「2億円」が減価償却費、と書かれていますが、これが事実だとしたら大きな問題である。
この点についての事実関係を確認したい。
答弁 (総務部長)
現在、市が進めています「情報基盤整備事業」の「第3期工事の対象地区説明会」終了後において、「通信・放送と医療を考える市民の会」が「電柱地権者様 各位」宛にお配りになられた「チラシ」に書かれていた内容の内の3点についてのご質問だと思いますが、どのような意図で書かれたかは定かではありませんが、私なりにお答えさせていただきます。
| 1. |
「設備に(事業費)は18億6千万円」でございますが、全体事業費としては17億8千155万5千円」でございます。
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| 2. |
「維持費に年間5億円」について、でございます。「2億円が、告知端末への行政サービス」とありますが、平成20年度予算にも計上しておりませんので、根拠のない数字であるといわざるを得ないものでございます。
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| 3. |
「1億円が、光ファイバー設備管理費に」について、でありますが、すべての工事が終了した場合におけるケーブルの維持管理費の試算でも2千万円弱を想定しおり、全く根拠のない数字といわざるを得ないものでございます。
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| 4. |
「2億円が、減価償却費としてかかる」について、でございます。
自治体の場合、公共施設を耐用年数で償却し経費に参入するという考え方はありませんので、理解ができないところです。
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関戸の質問
只今の部長の答弁にもありましたように、現在の「全体事業費は、17億8千155万5千円」であると、私も確認しているところであります。
そして又、本年度予算にも計上されてない「2億円」又2千万円弱を考えている光ファイバー設備の管理費を「1億円」と過大評価をし、そしてまた、「2億円」の減価償却費としているが、市町村の場合公共施設を耐用年数で償却し経費に参入することは、ないと私も考えております。市民の皆様にご利用いただくために整備し、年度ごとに必要な維持管理を行っていくことが通常だと考えます。
したがって、このチラシの誤った数字は、市民を混乱に落とし込む目的にしか考えられません。
2点目に入ります。
UBCに加入すると「東京5波は見られません。区域外再送信は絶対におりません」と、また「使用料も将来的には3千円〜4千円」と書かれています。さらには、「上野原の62の共聴組合を生かせば視聴料は3百円〜4百円 上野原テレビ共和会でも840円で済む」とか、「すでにある共聴組合(110世帯)は総額約200万円で地デジに対応している」と書かれているわけですが、この点についても事実確認をしたい。
答弁 (総務部長)
「区域外再送信」と「共聴組合の存続」のの問題でございます。
| 1. |
「東京5波は見られません。区域外送信波は絶対に下がりません」との問題ですが、「テレビ朝日(10CH)と、フジテレビ(8CH)が平成20年5月に区域外再送信に対する同意」が得られておりますし、他の3波(日本テレビ・TBS・テレビ東京) つきましても現在進められておるところです。
「絶対に下がらない」と断言なさっておりますが、その根拠たるものを知りたいところでございます。
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| 2. |
「使用料(視聴料)も将来的には月額3千円〜4千円に値上がり」との抽象的な表現ですが、将来的という表現で、何時の時点かを特定しおらず、意図的に混乱を招く表現を用いているものと推測します。
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| 3. |
「上野原の共聴組合を生かせば視聴料は3百円〜4百円、上野原テレビ共和会でも840円で済む」と書かれていますが、「テレビ共聴組合の視聴世帯が51端子(51戸)を超えている場合にとっては、東京波の各テレビ局から区域外再送信の同意を得て、総務省への改修届けを提出する必要があることから、そうした手続きに要する手間隙などを勘案したうえで、他へ求めた方が効率的だとしているもの」であり、現行のままで引き続き地デジ放送が見られるかのような無責任な表現を用いていると思います。
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| 4. |
「すでに、ある共聴組合(110世帯)は総額約200万円で地デジに対応している」との問題ですが、市の地区説明会の中で市の当該事業に反対する方の意見で、上新田地区のテレビ組合であるとの判明したところであります。
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この後、担当より総務省に確認をとりましたが、所定の手続きを取られた対応がされてないとの回答でありました。
従いまして、このような無届の改修については、法的には罰則条項も定められておりますので、何等かのご沙汰があろうかと思われるところです。
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関戸の質問
チラシによれば、見ることのできない東京5波のうち、すでに2波同意が得られており残りの3波も現在協議が進められているとのことであります。
また、視聴料も、現在の1050円でのサービス提供しか、私も知らず、どこで値上げの検討をしているのか全く知り得ません。
そしてまた、ある共聴組合では、110世帯がすでに地デジに対応しているらしいが、先ほどの答弁にあったように総務省の所定の手続きがとられておらず、あまりにも、嘘とでたらめの表現が多く信頼のできないチラシだと思います。
3点目ですが、
「NTTに依頼すれば今回の事業は行わなくても良い」と書かれています。
この点については、事実なのか。
答弁 (総務部長)
「NTTに依頼すれば今回の事業は行わなくても良い」との主張でございます。
これは、「NTTが進めるNGNサービス(次世代IPネットワーク)のことを指していると思われますが、将来的にはそうなるのでしょうが、告知端末も無ければ、テレビを視聴するためには、インターネット利用が先に立ち、利用料金も首都圏の月額料金から判断すると割高は否めない」ところでございまして、一番の問題は、「現状では、インターネット放送は地デジではない」ということであります。
何れに致しましても、NTTに依頼するとなりますと、先ず、プロバイダー契約が必要となり、次にNGN契約が必要となり、そしてインターネット放送を視聴するために「ひかりTVサービス」の契約をすることとなりますので、合計では「月額で14〜15千円」程になると想定されます。
・プロバイダー契約(6,720円/月額・OCN)が必要
・NGN契約(5,460円/月額)が必要
・ひかりTVサービス」の契約(2,625円〜3,675円/月額)をする必要
● 合計では「月額14,805円」程度
つまり、テレビだけのサービスを比較しますと、UBCでは月額1,050円ですので、市民の皆様方の負担は10倍以上になってしまうものと思うところでございます。
以上述べましたように、一つ一つの内容を検証して見ますと、市民の皆様方に誤った情報を流すと同時に、混乱させるだけの偏執的なものであることは自明の理と言えるものであります。
「UBCへの東京5波の区域外再送信は絶対に下りません」と言ってきた「通信・放送と医療を考える会」のチラシに冷然と名を連ねている責任者の方々は、一体どのように責任をお取になられるのか、自ら確固たる根拠を基にした対案を提示することもなく、ただ市民の皆様方に偏った情報を流し、混乱を招き、同調し、最後まで電柱が立つ土地所有者の承諾と引き込み工事を行わなかった市民の方々に対し、どのようなフォローをしていくのか、注意深く見守って行く必要があると考えます。
以上でございます。
関戸の質問
良くわかりました。
しかし、NTTに依頼するとなると、プロバイダー契約・NGN契約・ひかりTVサービスの契約となり、
これらを合計すると「月額14,805円」程になり、UBCのTVだけの1,050円と比較すると10倍以上になってしまう。
このように、どの点を取っても偽りや間違いが多く、このチラシに対する不安は、上野原市民を混乱に落とし込む何物でもない。
最後に、先日も出されたが「通信・放送と医療を考える市民の会」のチラシに対して、市長はどのように考えているのか、このチラシや妨害行動によって工事などに大幅な遅延が生じ、市に与えた損害は、どのくらいの額になるのか、また、市民監査請求が心配されるがどのように措置するのか、賠償請求はしないのか、市長の御所見をお伺いいたします。
答弁 (市長)
金額に換算しますと、自営柱の建柱など、大きな金額が想定されます。
損害賠償の件につきましては、相手が不特定ではなく、チラシに氏名が掲載されているなど特定されますので、事業の進捗を見ながら、法的措置を講じるべく、弁護士とも相談しているところであります。
関戸の質問
市長の答弁にあったように、相当な金額が想定されると考えられます。そしてまた、法的措置を講じるべく、弁護士とも相談しているとのことなので、私も少し、安堵しました。
ただ、今、一番困っているのが、このチラシをみて、引き込み工事を行わなかった人達をどのようにフォローをするのか、又このチラシの責任者の人達にどのような責任をとるのか聞きたいものです。
そして我々議員にとっても「議会制民主主義」の根幹ともいえる議会議決を執行妨害している事実をそのままにしておいては、今後の議会運営に支障をきたすことになる。
従って、市当局としても断固たる指導をお願いして終わります。
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