Vol.23

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2004年11月27日-28日

現在までのダイビング本数 176

  

 卒業ダイブ完了、DMコースすべて完了〜 !!!

 

 

ジャーン! DM(ダイブマスター)修行コースの最終仕上げとしての、「卒業ダイブ試験」を受け、無事「合格」できました。
 

卒業ダイブ」は2日間5ダイブのダイブツアーに関して、企画・立案、実施、ダイビング時の引率まですべてDMが仕切るもので、DMのコースで学んだ知識スキル心構えすべて総動員して取り掛かるものです。 ダイビングではちょっとしたミスが、生命の危険にもつながり得ますので、安全性の喪失につながるような基本的なミスに対しては厳しく評価されます 目標地点に行き着かず、迷ってしまったり、ダイバーがはぐれてしまったりした場合も、即失格となります。 ナベの場合は、12月末での本帰国が決定しており、もう後がありません。 必ず成功させなければならないのです。

 

11月上旬から計画書の作成に取り掛かり、イントラ海龍さんの指導を受けて何度かの修正を経て、完成させました。 現場や参加者の状況変化に応じて変更できるように、いくつかの代替案も検討しました。 またダイビングに使用する小道具の準備や、参加者への呼びかけもやってきました。 このようにして迎えた、卒業ダイブ当日なのでした。

今回のメンバーはファンダイバーとして、クラッシャー Hさん、経済評論 アイさん、元サッカー青年 Kさん、新人DM候補生でもある Yama No.1君(28日のみの参加)とSea Dragon Jennyママ、助っ人としてDM候補生パワフル・カオリチャンでした。 イントラ海龍さんは、今回は陰からナベの仕切りを評価するアセッサーとなり、ナベの率いるグループから少し離れて横から、上から監視していたのでした。

では、今回の状況をご紹介します。ダイブツアーの状況をご報告するのもこれが最後になりそうですので少し詳しく書かせていただきます。 最後までお付き合いください。

 

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さて、今回のダイブツアーの目玉はKotok島桟橋前西での水中オリエンテーリング大会です。  これを1日目と2日目のそれぞれ2本目に行いました。
 

☆ 1本目: Kotok桟橋前西での「オリエンテーリング現場確認ダイブ」。2本目のオリエンテーリング本番前に、参加者の皆さんに、探す地点となるボトルフロートの位置を案内しました。 Kotok桟橋前では、東側エリアでのダイビングすることが多く、西側の水中地図を作成したナベとカオリチャン以外の皆さんは、このエリアについてはあまり馴染みがないのです。 ナベにとってはほぼ1ヶ月振りとなるこのエリアの再確認の意味もありました。


ダイブを先導するにあたり、完成した水中地図をプラスチックシートでパウチしたものを持って入りました。 しかし、潜降したとたんに浸水し、最後はペラペラになってしまいました… これにはあせりましたが、最後までなんとか使用には耐えてくれました。


潜降前は満潮の潮止まりでしたが、潜降後流れが出てくることが予想されます。 どのくらい強い流れになるかで、どこまで行くかやペース配分を考えなければなりません。 強い流れに逆らって戻ってくるようになると、エアが最後まで持たなくなる恐れがあるためです。 そのような事態になれば全員を途中で浮上させ、水面を戻ってこなければなりません。 これでは先導失格です。
また透明度のあまりよくない中、フロートを見つけるのをミスしてしまうと、迷ってしまうはめになります。 そうすると皆さんを引き連れて右往左往する破目になり兼ねません。 フロートがなくなっていることもありえるので、各ポイントをしっかり見つけていく必要があります。


また後ろに続く皆さんが、はぐれてしまわないように進行速度に気を配ることも必要です。さらに時折皆さんのエア残圧の確認し、必要ならコースを変更しなければなりません。


というように、いろんな点に気を配ることがたくさんありました。 それで、今までやったダイビングの先導のなかで、最も気を使ったダイビングとなりました。 途中で心配していたように、いくつかのフロートがなくなったり壊れたりしておりました。 またフロートを見つけられずに通過してしまいそうになったこともありましたが、後方監視をお願いしていたカオリチャンに助けられ、無事確認できるということもありました。


いろんなことを気にするせいか自分のエア消費がえらく早いことに途中で気づきました。 早く戻ろうとするのに、ファンダイバーの皆さんがついてきません。
そりゃそうです。ファンダイバーはエアもたっぷり、余裕の水中散歩ですから バディが離れたり、2組のバディが離れたりでナベの指示も行き届きません。 このような中でやっと終えたとダイブでした。 最後は安全停止中に自分のエアがなくなってカオリチャンのオクトパス(緊急用バックアップの空気源)をもらうという無様な姿をさらしてしまいました。トホホ… 簡単なダイブポイントでこんな有様では先が思いやられます。


後で海龍さんからは、参加者に対してバディが離れないこと、前のバディとの間隔を空けないように強く指導するようにとのアドバイスを受けました。 ダイビングの先導をやってるときの海龍さんがなぜ怖い顔と強い調子のボディアクションで指示をするのかがやっとわかりました。 ダイビング中の先導の指示は絶対に聞いてもらわないといけないのです。

 

☆ 2本目: いよいよKotok桟橋前西側でのオリエンテーリングダイブです。 クラッシャー Hさん・経済評論 アイ組 VS 元サッカー青年 K・Jennyママ組の死闘のはじまりです!


オリエンテーリングのルールは次のだいたい次のようなものでした。つまり対象エリア内の4地点(
ボトルフロートのある地点)に、大会主催者側が、5枚のポイントチップ(5cm角のタイルにパターンを書き込んだもの)をあらかじめ置いておき、参加者がその地点を探し出してチップを回収する。ただし各ポイントに設置された5枚のチップにはそれぞれ異なる5種類のパターンが描かれており、各バディはバディ別に指定されたパターンのものを回収する。 エントリーしてからチップを回収し、エギジットして桟橋にある大会本部の大会実行委員長(ナベです)に2人そろってチップを提出するまでの所要時間の短さで勝敗が決まる。 その所要時間には、ダイビングの経験本数によるハンディキャップ時間、誤ったパターンのチップを回収した場合のペナルティ時間、チップが指定枚数に不足した場合のペナルティ時間が加算されます。


大会実行委員長のナベにとってもはじめての経験であり、どのくらいの難易度に設定すれば、30分〜40分の時間で参加者が戻って来れるかがよくわかりません。 あまり難しくすると、時間がかかりすぎて危険性も出てくるし、簡単過ぎると面白くありません。 今回はあまり遠くないポイント4箇所にチップを設置し、その4箇所をそのまま公表しました。 チップのパターンは写真のように、3×4の桝目を利用したものです。 実は4×5の桝目を使うことも考えましたが、あまり複雑にしてしまうと選別に時間がかかりすぎるかもしれません。 また5cm角のチップに4×5の桝目では、水中で見にくいかもしれません。 それで3×4としたものです。


結果は、経験ハンディキャップやペナルティを含んだ総合タイムで、クラッシャーH・経済評論 アイ組37'15"元サッカー青年 K・Jennyママ組37'06"1秒未満の僅差で取りあえず、KJコンビが先行。 皆さんの反応は、” ゲーム自体は面白い。 4箇所の指定ポイントから4枚のチップを回収するのは簡単。チップのパターン識別については、水中では物が1.3倍の大きさに拡大して見えることから、かなり楽だ ” ということでした。


ともかく楽しんでもらえてよかったです。 なお、事前のチップ設置、事後の回収は、ナベとカオリチャンで行いました。

 

☆ 3本目: 1日目最後のナイトダイブ。 いつものようにKotok島桟橋前東地区であります。 ここは今までに何度かナイトダイブで先導したことがありますが、今回は特に緊張しました、というのも、あらかじめ計画した経路(東地区にもボトルフロートが設置されており、地図も作成されています)をきちんと通れるか不安があったためです。 こちらのフロートはちょっと古く、番号も消えていたこともあって、いままであまりまじめに場所の確認をしてきませんでした。 それが卒業ダイブになって、宣言したコースをミスなく回ることを要求されたのです。 この時は透明度も10m程度とあまりよくない状況で、水中の暗闇の中で、水中ライトの光をたよりにフロートを探し、そのフロートが、何番に該当するか、地図に記載されていた各ポイントの特徴の記憶と照らし合わせてたどっていったのでした。(Joiさんは勿論、当時ここの地図を作成した奇人博士Dr.Imai、Apotik翁などの諸先輩方は完璧にフロートの位置が頭に入っていたそうで、ナイトダイブ中でも常に現在位置を把握でき、これからのコース、EXまでの所要時間がなんなく判っていたそうです


またナイトダイブなので、ダイバーの皆さんの統率にももっと気を配る必要があります。
(後でJoiさんに先導役がマーカーライトをつけないのは装備不十分で減点対象とお叱りを受けました) 1本目の経験から、このような状況ではエアの消費率が増え、自分のタンクが皆さんより先に空になるのではないかという懸念が脳裏をよぎります。 そして不安がつのるとさらにエアの消費率が増えるものと思われました。


ナベは必死に、落ち着け落ち着け必ずうまくいくはずだと自分に言い聞かせながら先導したのでした。 途中折り返しのフロートをちょっと見落としてしまいましたが、すぐになんとかリカバリー。 そして無事なんとかEXすることができました。 ダイビングの途中であまり見る物を探す余裕がなく、ただ流したような感じになってしまいましたが、最後に60cmのスイミング(睡眠中)ケショウフグ君見つけることができました。(
その間、試験官のJoiさんは、特別色のマーカーライトだけをつけ、メインライトを消した状態で我々の周辺を幽霊のように浮遊していたようです。後であんなにいろいろおもしろいのがいたのに、わかんなかったのぉ?まだまだ、だねぇ!と指摘されてしまいました…


このようにして、1日目のプログラムは終わりました。


さて、明日の1本目Congkakのレック(沈船)ダイブですが、今回のダイブツアーでもっとも深いポイントとなり、流れも速いことが予想されました。 困ったことに悪いイメージがしきりに沸いてきます。 1日目の1本目で、エアが切れてしまったのでなおさら、弱気になっています。 このような心理状態では、とうてい先導はできません。 そこで夜寝る前に、悪いイメージを吐き出し、うまくやっている場面を何度も想像し、良いイメージを頭に焼き付けるように努めました。 ナベはよくこのようなイメージトレーニングをやります。 普通は一通りやって寝てしまいますが、このときは夜中に何回か目覚め、その都度うつろうつろしながら、イメージトレーニングを続けたのでした。 このイメージトレーニングの中で、ダイビング前までに、クリアしておく何点かの事項(
おまじない的なものを含みます)をリストアップし、このとおりにクリアしていけば必ず成功するというイメージも作りました。 おかげで2日目の朝、目がさめると不安は消えていました。

☆ 4本目: 2日目の最初のダイブです。 ボートで「Conkak の沈船」に向かいました。ポイントに着いてみますと、流れはさほどありません。 よかったこれなら慌てることはない。前夜のイメトレのおかげと、流れがたいしたことがなかったことから、コース取りペース配分残圧確認などほとんど問題なくこなすことができました。 本当によかったです。 (それでも試験官からの後日の講評では改善事項を指摘されています) 写真はファンダイバーの皆さんに、残圧を確認しているところです。

 

☆ 5本目: Kotok桟橋前西側でのオリエンテーリングダイブの2回目です。 この日に日帰り参加となったYamaNo.1君も到着しました。 クラッシャーH・経済評論 アイ組元サッカー青年 K・Jennyママ組に、YamaNo.1・パワフルカオリ組を加えた三つ巴の戦いです。 そして今回は、4箇所にポイントチップを置くのは前回と同じですが、チップを置いていないポイントも2つダミーとして公表しました。 つまり6箇所を巡って、4箇所からチップを集めてくることになります。  あるひとつの場所でチップが見つからなくても、そこにはほんとにないのか、あるけど見つけられないのかを判断するという要素が入ってきます。 各場所は適当に離れているため、後からもう一度行ってみることは難しいケースもでてきます。

 

結果は、経験ハンディキャップやペナルティを含んだ総合タイムで クラッシャー H・経済評論 アイ組36’14”元サッカー青年K・Jennyママ組61’29”チップ間違いペナルティ含む、これに関しては強烈なJennyママよりの抗議があったものの大会委員長がこれを却下!YamaNo.1・パワフルカオリ組50’06” となりました。 1回目とあわせてクラッシャー H・経済評論 アイ組が優勝です! (がんばりすぎたお二人は酸欠で頭痛にしばらくなやまされたようです) 今回はやや難しかったということでした。


なお、事前のチップ設置はナベ単独で実施・・・これもちょっと緊張しました。 事後の回収は、DM見習丁稚のYamaNo.1君と二人で行いました。 YamaNo.1君にはこのエリアの水中マップをさらに充実してもらわねばならないのです。

がんばってね!
 

ところで今回の写真は水中でカメラを使用するのは初めてというアシスタントをお願いしたカオリチャンの作品です。こんなところでもお世話になりました!

 


以上で卒業ダイブの予定ダイブがすべて終了しました。 おもえば2004年4月から始めたDMコースがこれですべて完了したのです。
万歳〜! と叫びたい気持ち。(でもいつもクールな?ナベはこの気持ちを押さえておりましたが) 


この間、

  • 座学として物理・生理学・機材・減圧理論・スキル・生徒ダイバーの監督・ファンダイバーの管理・ダイブ理論・ダイブマスターの主催できるプログラム・ダイビングビジネス・プロフェショナルダイブ・リスクマネジメントに関するもの。

  • 水中スキルとスタミナ開発(18種の基本スキルの演技。400mノンストップスイム、800mスノーケリングノンストップスイム、15分間フローティング、100mノンストップダイバー曳行、ストレス コントロール)。

  • インターンシップ(生徒ダイバーのアシスト、ファンダイバーの監督、水中マップつくり、レスキュー技術、卒業ダイブとしてのファンダイブの企画と実施)。
     

をやってきました。 うーんよくやっていますね…と我ながら感心します。 おまけに本当に事故ったダイバーのレスキューを手伝うというハプニングもありました。(挑戦記Vol.18参照


 

ダイブツアーから自宅に帰ってきてからはしみじみと達成感が沸いてきました。 最後の卒業ダイブでは準備段階から含めてかなりのプレッシャーがかかりましたが、これを切り抜けたこと自体が自信につながります。 ダイビングに関する知識、経験が増えたことにより自分自身のダイビングの信頼性・安全性が増します。 これが心理的な余裕をもたらし、好循環を生み出します。 ここまでくるとダイビングといわず、「潜水道」と呼びたくなりました。 (しかりあくまで私達のダイビングはレジャー、楽しむことが目的です。 ここを忘れてはいけませんね。)

 

DMの勉強やはりやってよかったです。 海龍さん長い間ご指導ありがとうございました。 そして一緒に戦ってくれたカオリチャン、ナベが助けられるシーンもいくつかありましたね。 どうもありがとう!

 

あとは海龍さんに実施報告書を提出し、認定証と登録番号の発行を待ち、そしてオールブラックスのキャップに念願の登録番号を金字の刺繍で入れるのであります。

 

 

 

おまけ: All Blacks Brigade


このDM挑戦記は、ナベが原稿作成および掲載写真の選定を行い、StudioSeaDragon 
J 技士が、ウェブサイト構築維持レイアウト・構成検討写真の加工・追加掲載、たまに本文の注釈誤記訂正 (勝手な追筆!) などを担当してくれております。 さてJ 技士、最初のページにいつのまにかAll Blacks Brigade (オールブラックス軍団)の紹介ページを隠しリンクさせておりました。 聞けばかなり前からのようです。皆さんも最初のページにある、Club SeaDragon All Blacks Brigade と書いたロゴをクリックしてみてください。 軍団を構成するメンバーの紹介ページに飛ぶことができます。 DMやAI(アシスタント・インストラクター)の資格を取得された歴代の先輩が紹介されています。

 


それにしても、すべてのメンバー写真がコラージュ加工されて少し現実から離れているのに、見よ Capt. 海龍 (commanding officer)、のコスプレ大賞当確カッコよさ !   これも現実から離れておりますぞ。
 

 

 

 

    今日の一言: チャレンジすることはいいことです。やってよかったDMの勉強!

 

 

バスタオル・ミッキーキャプ 

 

今回のダイブツアーでもやってみて、ナベのかわいらしさ?が好評だったのが、レバランのナブコダイブツアーで仕入れた、バスタオル・ミッキーキャップです。

(漫画チックに”目に星”まで入ったかなり危なそうなポーズがきもい!)

 

 これはナブコ島のエキストラダイバーズリゾートのバリ人ガイドがやっていたもので、バスタオルを縦に3つに折り、両端からぐるぐる巻いていってキャップを作るものです。 両耳のあたりにタオルを巻いた部分がきてとてもかわいくナベにぴったりでしょぉ!ウェ〜!) このまま横になると枕代わりにもなるという優れもの。

Kotok島で はやらせましょう!

 
 

 

写真加工 & 提供  by Studio SeaDragon

 

SeaDragon - 海龍亭 -