Vol.17

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2004年8月28日(土) 29日(日)

現在までのダイビング本数 134

  

 忙しいトレーニングの2日間でした。

 

 Kotok島でのSeaDragonレギュラーツアー、今回のメンバーはDM(ダイブマスター)候補生はナベパパイヤW君。(パワフルカオリチャンはお休みです) Res(レスキュー)コーストレーニングの女子高校生コンビ挑戦記Vol.6と7でご紹介したAOWを受けた娘っ子達です)と、自称経済評論家のお兄さんの3人。 ファンダイバーはダイビングをはじめて間もない2人の方。 SeaDragon のビッグママJennyさんはお休みで、お店からはイントラ 海龍さんだけという以上8人でした。

 

  今回は今迄で一番きつい、というより忙しいトレーニングでした。 というのもパパイヤW君とナベは、ファンダイバーの方たちの水中ガイドをし、JoiさんがやっているResコース事故者の救助訓練)を手伝い、かつDMの実技テストのひとつであるレスキュースキルのデモをやり、はたまた合間に水中地図作成作業をやることになったからです。 ウェットスーツを脱ぐのは食事のときだけ、体が乾く間もないという2日間でした !!
 

 それでは今回の状況をご紹介しましょう。

1本目:Kotok島に着いてみますと、風が強く、海面にうねりが出ており、流れも速そうでした。 今回の参加者の皆さんは前回ダイビングからの時間があいていたこともあり、まず足慣らしにKotok島桟橋前でダイブすることとなりました。
このときで、まず最初に
ナベがダイビング前のブリーフィングをやりました。 このポイントの状況、エントリー(
水中に入ること)とエギジット(水中から上がること)の方法、など10の要素を落とさずに参加者に説明していきます。 ナベは今回のトレーニング用に4箇所のポイントのブリーフィングを準備していたのでした。 準備万端でブリーフィング自体は問題なく終えることができました。
水中に入ってみますと、
こりゃ なんじゃい、ひどいビジビリティ(
透明度)です。 10mも見えません。 先が思いやられます。 海龍さんの先導で、参加者の皆さんが続き、W君とナベが付き添って桟橋前東側を散策したのでした。

2本目:1本目が終わってすぐに、1本目の残りのエアを使って、水中地図作成作業をやりました。 この作業はカオリチャンと進めているものですが、今回はカオリチャンはお休みなので、パパイヤ君に手伝ってもらって実施することとしました。 今回は作成対象範囲の一部にあるボトル間の方位と距離を測定しようと考えましたが、W君はいままでこの作業にかかわっていないので、水中でボトルの設置状況から説明しておく必要があります。 まず一緒にエントリーして、測定したい範囲のボトルを確認してまわることとしました。 しかし透明度が極端に悪く、ボトルを探すのに時間がかかります。 1つのボトルが紐だけ残って、取れてしまっていることがわかりました。

3本目:JoiさんはResコースの指導をするため、ナベとパパイヤ君は、ファンダイバーのお二人をガイドすることをなりました。 桟橋前は依然として流れがやや強いため、1本目にダイブした東側を、今度は深度を変えてツアーすることとしました。 ナベが先導、ファンダイバー、パパイヤ君の後方監視でした。 やはり先導するといろいろ気をまわすべきことが出てきます。 でも以前に比べて慣れてきたように感じました。

合間:3本目が終了すると、Joiさんが3人の生徒さんを相手に、浅瀬のほうでやっているResコースに入りました。 海面から陸に抱え揚げられるダイバーの役割で参加、水面にぐったり浮いて何度も助けてもらいました。

4本目: 3本目の残りエアで、水中地図の続きです。 2箇所の測定でエア切れとなりました。

5本目:いつものように桟橋前でナイトダイブ。 今回も流れの関係から桟橋前東側です。 流れの上流に向かって進み、あるところから流れに沿って戻ってくるのがダイビングの基本なのです。 これを逆にするとエアのもつ時間内で、エントリーポイントに戻ってくるのが難しくなり危険なのです。 流れがずっと変わらないので、この日は3回とも桟橋前東側となりました。

6本目:2日目の最初のダイブ。 昨日と変わって海面が穏やかです。 これなら安全、全員でBongkokというポイントにボートで行くこととなりました。 ここでは、流れに沿って移動していき、あるところで浮上してボートを待つという、「カレントダイブ」になります。 海龍さん先導、参加者、パパイヤ君とナベの付き添いで進みます。 ところがここでもビジビリティが悪い。 ちょっと離れると見えなくなります。 案の定、途中でファンダイバーの方が写真を取っている間に、先導を見失ってしまい、はぐれてしまいました。 海龍さんに率いられて先をいくグループと、ファンダイバー2人とパパイヤ君とナベのグループに分かれてしまったのです。 ただしここはリーフに沿って移動すればいいので、コースを見失うことはありません。 ナベが先導し、パパイヤ君が後方監視という体制に切り替え進むこととしました。 浮上したあと、ボートが見えないので、セーフティソーセージ(自分の存在を示す、細長いフロート。海面でエアを入れて膨らまし、目印として、ボートに探してもらうもの。細長いのでソーセージと呼んでします。)をあげてボートを呼んでエギジットしました。 Bongkokはナベにとっても初めてのポイントでしたが、事前にカオリチャンが作ったポイント地図を見ていたのでうまく対応できました。 この準備がなければかなり慌てたことでしょう。 ヨカッタ〜。

7本目:6本目のエアを使っての水中地図作業。以前設置したもののなくなっていたボトルを追加設置。 これでエア切れで終了。 結局今回は水中地図はあまり進みませんでした。 このペースではいつまでたっても終わりません。 打開策が必要です。

合間:7本目が終了すると、またResコースに入りました。 海面で意識を失っているダイバーの役割で参加し、人工呼吸を受けながら、岸に曳いていってもらいました。 また、DMコースの一環として、救助スキルのデモをやりました。 これはパパイヤ君ともども合格!

8本目ファンダーバーのガイドで、桟橋西側をツアー。  このダイブでは、パパイヤ君はResコースのお手伝いをやったので、ナベが二人のファンダイバーを先導してダイビングしたのでした。 ダイブの最初に、Resコースの人たちが水中で捜索する模擬ダイバー(実はフロートにウエイトをつないで沈めたもの)を設置しました。 Resコースの3人が水中を捜索して、これを見つけ水面に浮上させるというものです。 しかし、8本目ダイブが終わった時点でも発見できず、とうとう彼らはギブアップしてしまいました! ビジビリティが悪かったとはいえ、桟橋のちょっと前に沈めたものですが、水中での捜索をいうのは本当に難しいのです。
このダイブを終えて浮上すると、Resコースの方はまだやっていました。 最後にパパイヤ君が桟橋に引き上げられて応急手当を受け、酸素を吸入させられるところで終わったのでした。


以上のようにして今回のKotokツアーは終わりました。総括しますと・・・

1. DMコースについて:ブリーフィングと水中ガイドの自信が少しつきました。水中地図の進捗は芳しくありません。対策を考える必要があります。パパイヤ君もかなり頼もしくなってくれました。これでDMコースの課題は、水中地図の完成と卒業ダイブ企画を残すだけとなりました。

2. 今回は、ビジビリティーの悪さ、第一日目の海況の悪さから、ほとんどのダイブが桟橋前となってしまいました。 また魚も少なかったです。 ファンダイバーの方には少し気の毒でしたが、相手は自然、しかたありません。 無理をしないで安全側に判断していくのが鉄則です。

3. 今回2人の方が、カメラの初おろし、浸水トラブルもなく無事に使うことができました。(カメラケースの浸水トラブルは最初に使うときが一番多いそうです。) 条件はあまりよくありませんでしたが、どんな写真がとれたでしょうか。 ダイビングの楽しみを見つけていっていただければうれしいです。

などと言って最終稿をみてびっくり。 これが編集者殿いわく、当日の水中カメラ・デビュー作品だそうです。 嘘〜! こんなはずはないぞ! きっと Studio SeaDragon 裏金で処理させたに違いない。いや絶対そうだ 

4. 忙しい2日間でしたが、精神的な忙しさは、仕事に比べればなんともありません。 食事時と夕食後を除いて、体を休めてゆっくりする時間がもてなかっただけです。 それも気が張っていたので特に疲れも感じませんでした。 でも、ジャカルタに帰ってきて行ったマッサージはエナック・スカリとても気持ちいい)でした。
 

おまけ:潜水の管理とコントロールの再テストを受けました。

8月22日(日)に「ファンダイバーの監督」のレクチャーをパパイヤ君と共に受け、以前受けて不合格となっていた「潜水の管理とコントロール」の再テストを受けました。おかげさまで90%正解の合格でした。

このテストは、DMコーステキストの「ファンダイバーの監督」の部分に出てくる用語を、きちっとテキストの意図にそって理解していないと正解を得ることができません。 たとえば、「ダイビングの管理」における管理の要素は、「準備」「コミュニケーション」、「認識」「よい監督位置」からなります。 テキストをよく読んでその内容を理解しておけば比較的簡単なのですが、これらを一般的な言葉としてとらえてしまうと質問の意味もよくわからないということになります。 前回はテキストをあまり読み込まずにテストを受けました。 不合格になったのは当たり前です。


これで筆記テストはすべて完了しました。やれやれ…
 

 

 

    今日の一言: ダイビングは自然が相手、状況の変化に対応できる心の準備が必要です。 

 

 

サンガラキ 

 

8月中旬に、SeaDragon の中遠征サンガラキ・ダイブ・ツアーに参加しました。 サンガラキ島はインドネシアの5大島のひとつカリマンタン島の北東に位置する小島です。 島のロッジに3泊したダイビングを楽しみました。 実はナベは今までマンタを見たことがありません。 昨年のパプア大遠征のときに、仲間は全員見たもののナベの組だけが見ることができませんでした サンガラキはマンタの楽園と聞き、これは絶対参加しなければ後世に悔いを残すとの決断で参加したのでした。

というわけで、ここのお見ものはなんといってもマンタです。 マンタ・アベニューマンタ・パレードマンタ・ランとマンタの名を冠したポイントが続きます。 ところが水中でこれらのポイントを訪れた時は、マンタははるか上の水面近くに現れただけでした。  しかしボートで浜とポイントと行き来するときに、もうそれはそれはたくさんのマンタの群れに遭遇しました。 スノーケルとマスクとフィンをつけ、真っ先に飛び込んだのはJennyママ、はしゃぐことはしゃぐこと。 ナベも遅れをとってなるものかと急いで飛び込みました。 海面に浮いていると、来ます来ます、黒い影が接近して来ます。 何枚もいます。 かれらは海水中に漂うプランクトンを追って泳いでいるのです。 おおっ、どんどんこちらに近寄って来ます大きな口をパカっとあけています。 これで海水ごとプランクトンを飲み込み、海水は胸にあるエラから排出するようです。 もうナベから1.5mくらい先まで来ました。 怖いよう・・・と思っていると、彼はナベの下に潜って通過していきました。 ここだけの内緒の話ですが…
ナベはちゃっかり手を伸ばしてマンタの背中に触っちゃいました… と声を潜めると文字がちいさくなるのだ)表面はヌルヌルとした柔らかい薄い層がありますが、その下は固いように感じました。
 

このサンガラキツアーでは、2回このように海面でマンタと遊ぶことができました。 ナベは大満足です。 マンタ君また会おうねぇ! (ところで左の写真はブラック・マンタといってちょっと珍しいらしいです


編集者註:オリジナルの写真は見れたモンじゃなかったぞぉ… Studio SeaDragon の技術力でさえここまで仕上げるのに苦労したらしいから

 

おまけ:

マンタのあの楕円形の口といい、胸に2列に並ぶエラといい、また左右に張り出して垂れ下がった目、悠々とはばたくヒレ、これらは実に人工的な造形物に見えます。 きっとこれらは水中の基地から出撃したもので、中に人がはいって操縦しているのだ、と思ってしまうのはナベだけでしょうか。

次回の挑戦記コラムでは、同じくサンガラキでの体験で、感動的な海ガメの産卵、孵化のお話をご紹介します。お楽しみにネ!
 

写真加工 by Studio SeaDragon

 

SeaDragon - 海龍亭 -