2004.11.27

バンコードでベルトを張り替える

 オーディオ機材を処分する人の多くが、意外と単純な不具合を理由にしています。内部のベルトの伸びもそのひとつ。特にCDデッキやカセットデッキに多く、某HOあたりで「トレイ開きません。」といったものを見かけたら、多くはベルトがビヨ〜ンとなっただけのもののようです。
 ある日相当格安で捕獲した、往年の名中級機KENWOOD DP-1100Dも「トレイ開きません。電源は入りました。部品取りにどうぞ。」というもので、持ち帰って通電したところ、モーターは回っていますがトレイが開きません。分解すると、チャッキングメカのアッパーアームが上がりきっていないようです。そのあたりを調べると、思ったとおりベルトが経年変化で伸びて滑っています。とりあえず動作の確認をしたいので輪ゴムを使って動くようにしました。すると出力等問題ないようですので、念のためピックアップのレンズをフキフキしておきました。
 とはいえ、輪ゴムはあくまで応急処置ですので、メーカーからベルトを取り寄せようと思いましたが、本体購入価格より高い部品(500円くらいか)を取り寄せるのに抵抗があったので、「楽しいB級趣味」の管理人B太郎さんから業務用のバンコードなるものを小分けしていただき、これでお安く直すことにしました。

手元に届いたバンコードセット。送料込み1野口。長さ5m、1.5mmの径で用途は広そうです。付属の100円ショップのノギスが後でとても役立ちます。

バンコードのアップ。粘りがあるような材質で、伸縮性はあまりありません。

一番上のが問題のKENWOOD DP-1100Dです。その下はDENON DCD-830。一番下のはこれらが繋がっているAU-α607無印です。

DP-1100Dの底板を外したところ。ピックアップメカ周りのダイギャストシャーシが実にものすごいです。普通、中級機でここまでやるでしょうか?これを見てしまうと、ちょっと手放せなくなりそうです。

これがトレイ系のベルト部分です。2重にした輪ゴムで誤魔化していましたが、これを外します。

バンコードの長さを決めるため、糸を巻いて測定します。約94mmでしたので、糸の伸びやバンコードの伸びを考えて90mmでベルトを作ります。

ここでノギスの出番です。テープで90mmに切ったバンコードの断面がピッタリ合うように固定し、ライターで焼いたカッターの刃を両方にあて、溶けたところで圧着します。しばらく冷やしてから、はみ出た部分を削ればできあがり。

完成品です。つなぎ目がイマイチ汚いのはご愛嬌。でも、今回の使用場所から考えて、これくらいなら気にしないことにします。接着強度は実に強く、思いっきり引っ張っても切れません。この感じだと、あと10年は持ちそうに思われ...

張り替えた様子。なんとサイズはピッタリでした。すべりもなく、純正ベルトよりいいかも知れません。

交換後は滑らかに、そして力強く開閉するようになりました。かなり古いCDデッキですが音に芯がある感じで、下のDENON DCD-830より好みかも知れません。74分超のCD、CD-Rも問題ありません。そうなると、あとはリモコンが欲しいですね。

バンコードのこと

考えるに5mのバンコードって、生きてるうちに使いきれるんでしょうか。今回使ったのが90mmだけなので、同じモノだと5000÷90≒55。あと54台直せることになるわけですね。がんばってみましょう(汗)。
最後に、バンコードを小売いただいた卸のB太郎さんありがとうございました(笑)。今後ともよろしくお願いいたします。